JP2019156200A - ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラム - Google Patents
ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】車両での使用に関して、ユーザーの利便性を向上する。【解決手段】目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供する表示部2と、表示部2で提供する画像情報に関する指示を受け付ける操作部4と、表示部2で提供する画像情報を取得する表示情報取得部5と、自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得部6と、表示部2の表示を制御する制御部7とを備える。制御部7は、車両情報に基づいて手動運転モードの開始により、表示部2で表示している画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部7Aに記録して、当該画像情報の表示を中止する。【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラムに関するものである。
近年、ヘッドマウントディスプレイが種々に提案されている(例えばホロレンズ(登録商標))。
このようなヘッドマウントディスプレイは、両眼により目前の風景を視認可能に、ゴーグル形状により形成される。具体的に、このようなヘッドマウントディスプレイは、例えば眼前に配置されたハーフミラーの透過光により目前の風景を視認可能に構成され、さらにこのハーフミラーの反射光により画像表示パネルの出射光をユーザーの目に入射して虚像を形成し、これによりあたかも現実空間に種々のオブジェクトを配置したような空間をユーザーに提供する。
特許文献1には、このようなヘッドマウントディスプレイに関する工夫が提案されている。
このようなヘッドマウントディスプレイは、両眼により目前の風景を視認可能に、ゴーグル形状により形成される。具体的に、このようなヘッドマウントディスプレイは、例えば眼前に配置されたハーフミラーの透過光により目前の風景を視認可能に構成され、さらにこのハーフミラーの反射光により画像表示パネルの出射光をユーザーの目に入射して虚像を形成し、これによりあたかも現実空間に種々のオブジェクトを配置したような空間をユーザーに提供する。
特許文献1には、このようなヘッドマウントディスプレイに関する工夫が提案されている。
ところでこのようなヘッドマウントディスプレイは、車両で使用することも考えられる。このような車両での使用においては、煩雑な操作を簡略化して利便性を向上することが求められる。
本発明は以上の点を考慮してなされたものであり、車両での使用に関して、ユーザーの利便性を向上することができるヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラムを提案することを目的とする。
係る課題を解決するため、請求項1の発明に係るヘッドマウントディスプレイは、
目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供する表示部と、
前記表示部で提供する前記画像情報に関する指示を受け付ける操作部と、
前記表示部で提供する前記画像情報を取得する表示情報取得部と、
自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得部と、
前記表示部の表示を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記操作部により受け付けた指示に応じて、前記表示情報取得部で取得した画像情報を前記表示部で表示し、
前記車両情報に基づいて前記手動運転モードの開始により、前記表示部で表示している前記画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部に記録して、当該画像情報の表示を中止する。
目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供する表示部と、
前記表示部で提供する前記画像情報に関する指示を受け付ける操作部と、
前記表示部で提供する前記画像情報を取得する表示情報取得部と、
自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得部と、
前記表示部の表示を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記操作部により受け付けた指示に応じて、前記表示情報取得部で取得した画像情報を前記表示部で表示し、
前記車両情報に基づいて前記手動運転モードの開始により、前記表示部で表示している前記画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部に記録して、当該画像情報の表示を中止する。
請求項1の構成によれば、手動運転モードの開始により画像情報の表示を中止することにより、充分に視界を確保して安全を図ることができる。
またこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部に記録することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができる。これによりいちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
またこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部に記録することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができる。これによりいちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
また、請求項2の発明に係るヘッドマウントディスプレイは、
請求項1の構成において、
装着者から見て取ることができる構造物の座標情報を取得する空間認識部を備え、
前記制御部は、前記座標情報により、前記画像情報の表示位置を特定し、
前記復元情報は、前記画像情報の表示位置を特定する前記座標情報を含む。
請求項1の構成において、
装着者から見て取ることができる構造物の座標情報を取得する空間認識部を備え、
前記制御部は、前記座標情報により、前記画像情報の表示位置を特定し、
前記復元情報は、前記画像情報の表示位置を特定する前記座標情報を含む。
請求項2の構成によれば、構造物の座標情報に基づいて特定した表示位置を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
また請求項3の発明に係るヘッドマウントディスプレイは、
請求項1の構成において、
前記制御部は、
手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、前記復元情報記録部に記録した復元情報により中止した表示を再開する。
請求項1の構成において、
前記制御部は、
手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、前記復元情報記録部に記録した復元情報により中止した表示を再開する。
請求項3の構成によれば、何ら操作部により指示することなく、中止した表示を再開できることにより、一段と利便性を向上することができる。
また請求項4の発明に係るヘッドマウントディスプレイは、
請求項1の構成において、
前記制御部は、
手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、中止した表示を再開する確認を促し、
確認が得られると、前記復元情報記録部に記録した復元情報により中止した表示を再開する。
請求項1の構成において、
前記制御部は、
手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、中止した表示を再開する確認を促し、
確認が得られると、前記復元情報記録部に記録した復元情報により中止した表示を再開する。
請求項4の構成によれば、利用者の確認の元、中止した表示を再開できることにより、一段と利便性を向上することができる。
請求項5の発明においては、
目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供するヘッドマウントディスプレイの画像表示方法において、
車両での使用時、当該車両の手動運転モードの開始により、前記ヘッドマウントディスプレイで表示している画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して、当該画像情報の表示を中止する。
目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供するヘッドマウントディスプレイの画像表示方法において、
車両での使用時、当該車両の手動運転モードの開始により、前記ヘッドマウントディスプレイで表示している画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して、当該画像情報の表示を中止する。
請求項5の構成によれば、手動運転モードの開始により画像情報の表示を中止することにより、充分に視界を確保して安全を図ることができる。
またこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して表示を中止することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができる。これによりいちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
またこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して表示を中止することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができる。これによりいちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
請求項6の発明においては、
演算処理回路による実行により所定の処理手順を実行させるヘッドマウントディスプレイの制御プログラムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイが、目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供し、
前記処理手順は、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示する画像情報を取得する表示情報取得ステップと、
自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
前記表示情報取得ステップで取得した画像情報の前記ヘッドマウントディスプレイでの表示を制御する表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップは、
前記車両情報に基づいて前記手動運転モードの開始により、前記ヘッドマウントディスプレイで表示している前記画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して、当該画像情報の表示を中止する。
演算処理回路による実行により所定の処理手順を実行させるヘッドマウントディスプレイの制御プログラムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイが、目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供し、
前記処理手順は、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示する画像情報を取得する表示情報取得ステップと、
自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
前記表示情報取得ステップで取得した画像情報の前記ヘッドマウントディスプレイでの表示を制御する表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップは、
前記車両情報に基づいて前記手動運転モードの開始により、前記ヘッドマウントディスプレイで表示している前記画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して、当該画像情報の表示を中止する。
請求項6の構成によれば、手動運転モードの開始により画像情報の表示を中止することにより、充分に視界を確保して安全を図ることができる。
またこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して表示を中止することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができる。これによりいちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
またこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して表示を中止することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができる。これによりいちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を再開することができ、利便性を向上することができる。
本発明によれば、車両でのヘッドマウントディスプレイの使用に関して、利便性を向上することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを示す機能ブロック図である。
このヘッドマウントディスプレイ1は、両眼により目前の風景を視認可能に、ゴーグル形状により形成される。このヘッドマウントディスプレイ1は、装着により両目の前にハーフミラーが配置され、このハーフミラーを透過して目前の風景を視認できるように構成され、さらにこのハーフミラーの反射光により画像表示パネルに形成された画像の虚像を形成する。これによりこの種のヘッドマウントディスプレイは、あたかも現実空間に種々のオブジェクトを配置したような空間をユーザーに提供する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るヘッドマウントディスプレイを示す機能ブロック図である。
このヘッドマウントディスプレイ1は、両眼により目前の風景を視認可能に、ゴーグル形状により形成される。このヘッドマウントディスプレイ1は、装着により両目の前にハーフミラーが配置され、このハーフミラーを透過して目前の風景を視認できるように構成され、さらにこのハーフミラーの反射光により画像表示パネルに形成された画像の虚像を形成する。これによりこの種のヘッドマウントディスプレイは、あたかも現実空間に種々のオブジェクトを配置したような空間をユーザーに提供する。
ヘッドマウントディスプレイ1は、この虚像によるオブジェクトの表示により種々の画像情報を装着者に提供する。またさらに装着者の車両への搭乗により、この車両の自動運転モードと手動運転モードとの切替えに応じて表示を切替え、これにより安全運転を損なわないようにする。
なお自動運転モードは、自動運転機能により運転者がハンドル操作しなくても走行可能な走行モードであり、手動運転モードは、従来の車両における運転操作と同様に、運転者のハンドル操作により走行する走行モードである。
またヘッドマウントディスプレイ1は、この走行モードによる表示の切替え時、装着者の利便を図るように構成される。
なお自動運転モードは、自動運転機能により運転者がハンドル操作しなくても走行可能な走行モードであり、手動運転モードは、従来の車両における運転操作と同様に、運転者のハンドル操作により走行する走行モードである。
またヘッドマウントディスプレイ1は、この走行モードによる表示の切替え時、装着者の利便を図るように構成される。
ヘッドマウントディスプレイ1は、表示部2、空間認識部3、操作部4、表示情報取得部5、車両情報取得部6、制御部7を備える。
ヘッドマウントディスプレイ1は、演算処理回路によりこのヘッドマウントディスプレイの制御プログラムを実行することにより、これら機能ブロックが構成される。
ヘッドマウントディスプレイ1は、演算処理回路によりこのヘッドマウントディスプレイの制御プログラムを実行することにより、これら機能ブロックが構成される。
表示部2は、目前の風景を目視可能に、虚像により種々の画像情報を提供する部位であり、この画像情報に係る画像を形成する画像表示パネル、目前の風景を視認可能に、この画像表示パネルにより形成された画像を虚像により装着者に提供する光学系等により構成される。
空間認識部3は、装着者から見て取ることができる構造物の座標情報を取得することにより、装着者の存在する空間を把握する部位であり、この実施形態では、この空間の把握により車両への装着者の搭乗を検出し、さらには車両のフロントウインドウ、フロントピラー、サイドウインドウ等の各構造物の座標情報を取得する。
これによりヘッドマウントディスプレイ1は、この座標情報により画像情報の表示位置を特定可能に構成され、例えばフロントウインドウが恰もスクリーンであるかのように画像情報を表示したり、装着者とフロントウインドウとの間に恰もスクリーンが配置されているかのように画像情報を表示できるように構成される。またさらにこの座標情報により、装着者が顔の向きを変化させて表示部2の向きが変化した場合でも、この向きの変化に追従させることなく、恰も表示中の画像が車内空間の特定箇所に固定配置されているかのように表示する。
なお車外に画像情報が配置されているように虚像を形成して、車内の構造物を透過して画像情報を視認できるように画像情報を表示してもよい。
これによりヘッドマウントディスプレイ1は、この座標情報により画像情報の表示位置を特定可能に構成され、例えばフロントウインドウが恰もスクリーンであるかのように画像情報を表示したり、装着者とフロントウインドウとの間に恰もスクリーンが配置されているかのように画像情報を表示できるように構成される。またさらにこの座標情報により、装着者が顔の向きを変化させて表示部2の向きが変化した場合でも、この向きの変化に追従させることなく、恰も表示中の画像が車内空間の特定箇所に固定配置されているかのように表示する。
なお車外に画像情報が配置されているように虚像を形成して、車内の構造物を透過して画像情報を視認できるように画像情報を表示してもよい。
具体的に空間認識部3は、例えばこのヘッドマウントディスプレイ1に設けられた撮像装置、この撮像装置による撮像結果を画像処理して車両の内部空間を判定し、各部の座標情報を取得する画像処理部等により構成される。
なお構造物に係る座標検出にあっては、画像処理に代えて、車両との無線通信により車両から取得する場合、さらには車両を特定するID等の情報によりインターネット等のネットワークに接続して取得する場合等、種々の手法を広く適用することができる。
なお構造物に係る座標検出にあっては、画像処理に代えて、車両との無線通信により車両から取得する場合、さらには車両を特定するID等の情報によりインターネット等のネットワークに接続して取得する場合等、種々の手法を広く適用することができる。
操作部4は、少なくとも表示部2で提供する画像に関する指示を受け付ける部位である。ヘッドマウントディスプレイ1は、この操作部4により、表示部2で提供する画像情報の選択、表示位置、大きさ等の指示を受け付ける。
操作部4は、ヘッドマウントディスプレイ1に設けられた撮像装置による撮像結果を画像処理して装着者の手を検出し、この手の座標データの変化により装着者の手の動きを検出する。操作部4は、この手の動きを判定することにより、ジェスチャーにより装着者による指示を受け付ける。
操作部4は、ヘッドマウントディスプレイ1に設けられた撮像装置による撮像結果を画像処理して装着者の手を検出し、この手の座標データの変化により装着者の手の動きを検出する。操作部4は、この手の動きを判定することにより、ジェスチャーにより装着者による指示を受け付ける。
具体的に、例えば装着者より見て画像情報の表示に重なり合うように指を配置した後、恰もドラッグするように手を移動させた場合、この移動に追従させる表示位置の移動の指示を受け付ける。また画像情報の表示に重なり合うように親指と人差し指を配置した後、この親指と人差し指を開いたり、閉じたりすると、これに応動するように画像を拡大、縮小する指示を受け付ける。またさらに同様にして指を配置した後、恰もタップするように指を移動させると、対応する画像情報の表示の中止指示を受け付ける。また同様にして、何ら画像を表示していない部位で指を上下させると選択可能なメニューを表示し、さらにこのメニュー上における指のタップの動作により対応する画像情報の選択を受け付ける。
なお操作部4は、このようなジェスチャーによる入力に代えて、車両に設けられた操作子、タッチパネル等により操作を受け付けるようにしてもよく、さらには音声により受け付けるようにしてもよい。
なお操作部4は、このようなジェスチャーによる入力に代えて、車両に設けられた操作子、タッチパネル等により操作を受け付けるようにしてもよく、さらには音声により受け付けるようにしてもよい。
表示情報取得部5は、表示部2により装着者に提供する画像情報を取得する部位であり、ヘッドマウントディスプレイ1に設けられた記録媒体、インターネット等から映画等のコンテンツに係る画像情報、ブラウジングによる画像情報等を取得する。
車両情報取得部6は、この車両に設けられたコントローラとの無線通信により、少なくとも自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する。これによりヘッドマウントディスプレイ1は、車両の現在の走行モードを検出する。
制御部7は、表示部2の表示を制御するコントローラである。
制御部7は、空間認識部3により車両への搭乗が検出され、さらに車両情報により車両が自動運転モードである場合、操作部4で検出される装着者の指示に応じて、表示情報取得部5で表示に供する画像情報を取得すると共に、この取得した画像情報を表示部2で表示する。また、制御部7は、空間認識部3からの座標情報に基づいて、画像情報の表示位置を特定する。これによりヘッドマウントディスプレイ1は、目前の風景を視認できるようにした状態で、装着者の所望する映画、各種ホームページ等の表示を、装着者の指示するレイアウトで提供する。
制御部7は、空間認識部3により車両への搭乗が検出され、さらに車両情報により車両が自動運転モードである場合、操作部4で検出される装着者の指示に応じて、表示情報取得部5で表示に供する画像情報を取得すると共に、この取得した画像情報を表示部2で表示する。また、制御部7は、空間認識部3からの座標情報に基づいて、画像情報の表示位置を特定する。これによりヘッドマウントディスプレイ1は、目前の風景を視認できるようにした状態で、装着者の所望する映画、各種ホームページ等の表示を、装着者の指示するレイアウトで提供する。
さらに制御部7は、車両の走行モードが自動運転モードから手動運転モードに切替る場合、それまでの画像情報の表示を中止する。また車両が自動運転モードになると、画像情報の表示を再開する。
この画像情報の表示を中止する際に、制御部7は、記録手段により構成される復元情報記録部7Aに、画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して保持する。
ここでこの復元情報は、少なくとも表示を中止する画像情報を特定するURL、ID等の情報、この画像情報の表示位置を特定する座標情報、表示の大きさを特定するスケールの情報により構成される。またこの画像情報が、映画等の動画に係る画像情報の場合、表示を中止した箇所を特定する時間情報が追加される。
これによりヘッドマウントディスプレイ1では、必要に応じて、この記録して保持した復元情報により中止した表示を復元することができる。従って装着者においては、いちいち表示に供するコンテンツ等を選択し直したり、表示位置、表示の大きさ等を指示し直したりすることなく、中止した表示を確認することができ、ヘッドマウントディスプレイ1では、利便性を向上することができる。
さらに制御部7は、車両が手動運転モードから自動運転モードに切り替わると、記録して保持した復元情報により表示中止の直前の表示状態を復元する。これによりヘッドマウントディスプレイ1は、利便性を向上することができる。
図2は、この画像情報の表示の説明に供する略線図であり、ヘッドマウントディスプレイ1を装着した装着者11が運転席に着席した状態で、後方よりフロントウインドウ13側を見て車両14の内部空間を示す図である。
図2(A)は、自動運転モードにおける表示を示す図であり、フロントウインドウ13の内側に、操作部4の操作により選択された画像情報が操作部4の操作により指示された表示位置、大きさにより表示される。
これによりこの図2(A)の例では、運転席の正面に映画による表示画面G1が表示され、その右側及び左側にソーシャルネットワーキングサービスによる表示画面G2、ブラウザの表示画面G3が表示され、さらに表示画面G2の上に時計の表示画面G4が表示されている。これにより装着者に娯楽を提供して、車内空間を快適なものとすることができる。
図2(A)は、自動運転モードにおける表示を示す図であり、フロントウインドウ13の内側に、操作部4の操作により選択された画像情報が操作部4の操作により指示された表示位置、大きさにより表示される。
これによりこの図2(A)の例では、運転席の正面に映画による表示画面G1が表示され、その右側及び左側にソーシャルネットワーキングサービスによる表示画面G2、ブラウザの表示画面G3が表示され、さらに表示画面G2の上に時計の表示画面G4が表示されている。これにより装着者に娯楽を提供して、車内空間を快適なものとすることができる。
これに対して図2(B)は、図2(A)との対比により、手動運転モードによりこのような画像情報の表示を中止した状態を示す図である。この場合、表示画面G1〜G4の表示が中止される。これにより充分に前方視界を確保して安全運転を損なわないようにすることができる。
なおこの図2において、符号15、16は、それぞれ車両の速度等の車両情報を表示する表示装置の表示画面である。
なおこの図2において、符号15、16は、それぞれ車両の速度等の車両情報を表示する表示装置の表示画面である。
このようにして手動運転モードから自動運転モードへの切替えによる表示の切替え時、制御部7は、装着者の確認を得て画像情報の表示を再開する。
図3は、この確認のための表示を示す平面図である。この図3の例では、「娯楽情報を表示しますか?」との確認を促すメッセージが表示され、さらにその下方に許可及び不許可を指示する「YES」、「NO」のメニューが表示される。
制御部7は、自動運転モードへの切替りによりこの図3の画像を表示し、装着者のジェスチャーによるメニューの選択により操作部4により指示を受け付ける。
このように確認を得て表示を復元することにより、例えば表示の再開を望まないような場合に、画像情報を表示しないようにすることができ、一段と利便性を向上することができる。
なお画像情報毎に確認して表示を再開するようにしてもよい。
図3は、この確認のための表示を示す平面図である。この図3の例では、「娯楽情報を表示しますか?」との確認を促すメッセージが表示され、さらにその下方に許可及び不許可を指示する「YES」、「NO」のメニューが表示される。
制御部7は、自動運転モードへの切替りによりこの図3の画像を表示し、装着者のジェスチャーによるメニューの選択により操作部4により指示を受け付ける。
このように確認を得て表示を復元することにより、例えば表示の再開を望まないような場合に、画像情報を表示しないようにすることができ、一段と利便性を向上することができる。
なお画像情報毎に確認して表示を再開するようにしてもよい。
図4及び図5は、この一連の構成に係るヘッドマウントディスプレイの制御プログラムによる処理手順を示すフローチャートである。図4は自動運転モード時における処理手順であり、図5は手動運転モード時における処理手順である。
自動運転モード時においては、図4に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1は、操作部4で検出される指示に応じて表示部2の表示を変更し(ステップSP1−SP2−SP3−SP2)、これにより装着者により指示されたコンテンツ等の画像情報を表示情報取得部5で取得し、空間認識部3で検出される座標情報に基づいて、装着者の指示した表示位置に、装着者の指示した大きさにより対応する画像情報を表示する。
また何ら操作部4によって装着者からの指示が検出されない場合、それまでの画像情報の表示を継続する(ステップSP1−SP2−SP4−SP2)。
これによりヘッドマウントディスプレイ1は、この車両の車内空間を快適なものとすることができる。
また何ら操作部4によって装着者からの指示が検出されない場合、それまでの画像情報の表示を継続する(ステップSP1−SP2−SP4−SP2)。
これによりヘッドマウントディスプレイ1は、この車両の車内空間を快適なものとすることができる。
またこのようにして画像情報を表示して、車両より手動運転モードへの走行モードの切り替えが通知されると、復元情報を復元情報記録部7Aで記録した後、画像情報の表示を中止し、手動運転モード時の処理に処理手順を切替える(ステップSP4−SP5−SP6−SP7)。
またこのように手動運転モード時の処理に処理手順を切替えると、図5に示すように、自動運転モードへの切替りを待機し(ステップSP11−SP12)、自動運転モードへの切替りが車両情報取得部6より通知されると、画像情報の表示の再開を確認する確認画面(図3)を表示し、ここで確認が得られない場合、画像情報の表示を再開することなく、自動運転モード時の処理手順に処理を切替える(ステップSP12ーSP13−SP14−SP15)。
また再開の確認が得られると、記録して保持した復元情報により表示を再開した後、自動運転モード時の処理手順に処理を切替える(ステップSP12−SP13−SP14−−SP16−SP15)。
また再開の確認が得られると、記録して保持した復元情報により表示を再開した後、自動運転モード時の処理手順に処理を切替える(ステップSP12−SP13−SP14−−SP16−SP15)。
以上の構成によれば、手動運転モードの開始により画像情報の表示を中止することにより、充分に視界を確保して安全を図ることができる。さらにこのとき画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部に記録することにより、必要に応じて、この記録した復元情報により中止した表示を復元することができ、利便性を向上することができる。
またさらに復元情報に画像情報の表示位置を特定する構造物の座標情報を含むことにより、中止した表示を中止前に指示した表示位置で復元することができ、利便性を向上することができる。
またさらに手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、記録した復元情報により中止した表示を再開することにより、一段と利便性を向上することができる。
またさらに手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、確認を促し、確認が得られると、中止した表示を再開することにより、一段と利便性を向上することができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、いわゆるゴーグル型のヘッドマウントディスプレイに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、帽子型のヘッドマウントディスプレイ等、種々の形状によるヘッドマウントディスプレイに広く適用することができる。また、本発明において画像情報の表示を中止する方法は、上述の実施形態のように非表示とするほか、サイズの縮小や表示位置の移動あるいはこれらの組み合わせであってもよい。
1 ヘッドマウントディスプレイ
2 表示部
3 空間認識部
4 操作部
5 表示情報取得部
6 車両情報取得部
7 制御部
7A 復元情報記録部
11 装着者
13 フロントウインドウ
14 車両
15、16 表示画面
2 表示部
3 空間認識部
4 操作部
5 表示情報取得部
6 車両情報取得部
7 制御部
7A 復元情報記録部
11 装着者
13 フロントウインドウ
14 車両
15、16 表示画面
Claims (6)
- 目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供する表示部と、
前記表示部で提供する前記画像情報に関する指示を受け付ける操作部と、
前記表示部で提供する前記画像情報を取得する表示情報取得部と、
自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得部と、
前記表示部の表示を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記操作部により受け付けた指示に応じて、前記表示情報取得部で取得した画像情報を前記表示部で表示し、
前記車両情報に基づいて前記手動運転モードの開始により、前記表示部で表示している前記画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を、復元情報記録部に記録して、当該画像情報の表示を中止する
ヘッドマウントディスプレイ。 - 装着者から見て取ることができる構造物の座標情報を取得する空間認識部を備え、
前記制御部は、前記座標情報により、前記画像情報の表示位置を特定し、
前記復元情報は、前記画像情報の表示位置を特定する前記座標情報を含む、
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記制御部は、
手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、前記復元情報記録部に記録した復元情報により中止した表示を再開する
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 前記制御部は、
手動運転モードから自動運転モードの切替りにより、中止した表示を再開する確認を促し、
確認が得られると、前記復元情報記録部に記録した復元情報により中止した表示を再開する
請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。 - 目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供するヘッドマウントディスプレイの画像表示方法において、
車両での使用時、当該車両の手動運転モードの開始により、前記ヘッドマウントディスプレイで表示している画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して、当該画像情報の表示を中止する
ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法。 - 演算処理回路による実行により所定の処理手順を実行させるヘッドマウントディスプレイの制御プログラムにおいて、
前記ヘッドマウントディスプレイが、目前の風景を目視可能に、虚像により画像情報を提供し、
前記処理手順は、
前記ヘッドマウントディスプレイで表示する画像情報を取得する表示情報取得ステップと、
自動運転モードと手動運転モードとを識別する車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
前記表示情報取得ステップで取得した画像情報の前記ヘッドマウントディスプレイでの表示を制御する表示制御ステップとを備え、
前記表示制御ステップは、
前記車両情報に基づいて前記手動運転モードの開始により、前記ヘッドマウントディスプレイで表示している前記画像情報の表示を復元するのに必要な復元情報を記録して、当該画像情報の表示を中止する
ヘッドマウントディスプレイの制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018046258A JP2019156200A (ja) | 2018-03-14 | 2018-03-14 | ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018046258A JP2019156200A (ja) | 2018-03-14 | 2018-03-14 | ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019156200A true JP2019156200A (ja) | 2019-09-19 |
Family
ID=67996750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018046258A Pending JP2019156200A (ja) | 2018-03-14 | 2018-03-14 | ヘッドマウントディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイの画像表示方法及びヘッドマウントディスプレイの制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019156200A (ja) |
-
2018
- 2018-03-14 JP JP2018046258A patent/JP2019156200A/ja active Pending
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