JP2019154557A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能であること。【解決手段】パチンコ遊技機PY1は、所定の期間(第1演出実行期間)に第1の演出(第1演出)を実行可能である。また、その第1の演出の実行中に、複数種類ある第2の演出(第2演出)を複数回実行可能である。第1の演出を実行しているときに第2の演出を行った場合には、第1の演出の態様を切り替え可能であり、第2の演出について複数回の実行回数を設定する。そして、複数回目の第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、先に実行した第2の演出の種類、および、設定した実行回数に基づいて選択可能である。【選択図】図38

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される遊技機に関する。
従来から、特別図柄の変動表示中に特定の演出を実行可能な遊技機が知られている。そのような遊技機として、例えば特別図柄の変動表示中に、複数種類ある画像演出を複数回続けて実行する遊技機がある(特許文献1)。この遊技機では、上記特定の演出を実行する場合に、画像演出の組み合わせが異なっている複数のシナリオから1のシナリオを選択する。
特開2002−66028号公報
しかしながら、バラエティにより富んだ演出を実行するべく、演出の種類の数や所定の期間に実行する演出の実行回数をそれぞれ多くした場合には、その所定の期間に実行される演出の組み合わせの数が相乗的に増大することになる。よって、そのような場合に、引用文献1に記載の遊技機のようなシナリオを用いて演出の実行を管理する遊技機では、膨大な数のシナリオデータを予め備えて(記憶して)おかなければならなくなり、好ましくない。
本発明の遊技機は、
所定の演出を実行可能な演出実行手段を備え、
前記演出実行手段は、
所定の期間に第1の演出を実行可能であり、
前記第1の演出の実行中に、前記第1の演出とは異なる第2の演出を複数回実行可能であり、
前記第2の演出には複数種類あり、
前記演出実行手段は、
前記第1の演出を実行しているときに前記第2の演出を行った場合には、前記第1の演出の態様を切り替え可能であり、
前記第2の演出の複数回の実行回数を設定し、
複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、先に実行した第2の演出の種類、および、設定した前記実行回数に基づいて選択可能であることを特徴とする。
本発明によれば、演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能である。
遊技機の正面図である。 遊技盤ユニットの正面図である。 第2大入賞装置等を詳細に示す正面図である。 表示器類の正面図である。 (A)は盤上可動装置と盤下可動装置とが待機状態のときの演出用ユニットの正面図、(B)は盤上可動装置と盤下可動装置とが作動したときの演出用ユニットの正面図である。 主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 サブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 (A)は普図関係乱数を示す表であり、(B)は特図関係乱数を示す表である。 (A)は当たり判定テーブルであり、(B)は普図変動パターン判定テーブルであり、(C)は補助遊技制御テーブルである。 (A)は大当たり判定テーブルであり、(B)は大当たり図柄種別判定テーブルであり、(C)はリーチ判定テーブルである。 特図1変動パターン判定テーブルである。 特図2変動パターン判定テーブルである。 先読み判定テーブルである。 大当たり遊技制御テーブルである。 遊技状態の説明図である。 演出モードの具体例を示す説明図である。 特図変動演出の通常変動の具体例を示す説明図である。 特図変動演出のNリーチの具体例を示す説明図である。 特図変動演出のSPリーチの具体例を示す説明図である。 保留演出の具体例を示す説明図である。 可動体演出の具体例を示す説明図である。 操作演出の具体例を示す説明図である。 主制御メイン処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理のフローチャートである。 1msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 第1実施形態にかかる特図1変動パターン判定テーブルである。 第1実施形態にかかる特図2変動パターン判定テーブルである。 第1演出を説明する説明図である。 第1演出の態様を説明する説明図である。 最終態様判定テーブルである。 第2演出を説明する表である。 実行回数判定テーブルである。 (A)は第1態様判定テーブルであり、(B)は第2態様判定テーブルであり、(C)は第3態様判定テーブルであり、(D)は第4態様判定テーブルである。 (A)は第5態様判定テーブルであり、(B)は第6態様判定テーブルであり、(C)は第7態様判定テーブルであり、(D)は第8態様判定テーブルであり、(E)は第9態様判定テーブルである。 (A)は第10態様判定テーブルであり、(B)は第11態様判定テーブルであり、(C)は第12態様判定テーブルであり、(D)は第13態様判定テーブルである。 実行回数が2回で、2回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が3回又は4回で、2回目に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が3回で、3回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が3回で、3回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が4回で、3回目に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が4回で、3回目に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が4回で、4回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が4回で、4回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 実行回数が4回で、4回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 第2実施形態に係る、実行回数が2回で、2回目(最後)に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 第2実施形態に係る、実行回数が3回又は4回で、2回目に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 第2実施形態に係る、実行回数が3回又は4回で、最後に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。 第2実施形態に係る、実行回数が4回で、3回目に実行する第2演出の種類を選択する場合を示す説明図である。
以下、本発明の遊技機の実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。なお、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。また、後述の任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる又は並列に実行できる。
1.遊技機の構造
本発明の遊技機の実施形態であるパチンコ遊技機PY1について説明する。最初に、パチンコ遊技機PY1の構造について図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の説明において、パチンコ遊技機PY1の各部の左右上下方向は、そのパチンコ遊技機PY1に対面する遊技者にとっての(正面視の)左右上下方向のことである。また、「前方」は、パチンコ遊技機PY1から当該パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者に近づく方向とし、「後方」は、パチンコ遊技機PY1に対面する遊技者から当該パチンコ遊技機PY1に近づく方向とする。
図1に示すように、パチンコ遊技機PY1は、遊技機枠2を備えている。遊技機枠2は、後述する遊技盤ユニットYUが取り付けられる遊技盤取付枠2Aと、遊技盤取付枠2Aにヒンジ2Bを介して回転自在に支持される前枠23mと、を備える。前枠23mは遊技盤取付枠に対して開閉が可能である。前枠23mには、透明板23tが取り付けられている。前枠23mが閉じられているとき、遊技盤取付枠2Aに取り付けられた遊技盤1と透明板23tとは対面する。よって、パチンコ遊技機PY1が遊技店に設置されると、当該パチンコ遊技機PY1の前方にいる遊技者は、透明板23tを通して、遊技盤1に形成された遊技領域6を視認することができる。透明板23tは、透明なガラス板や透明な合成樹脂板等を用いることができる。パチンコ遊技機PY1の前方から遊技領域6を視認可能であればよい。
前枠23mの前面の右下部には、遊技球を発射させるための回転操作が可能なハンドル72kが設けられている。ハンドル72kが操作された量(回転角度)が、遊技球を発射させるために遊技球に与えられる力(後述する発射装置72が発射ソレノイドに駆動させる量)の大きさ(発射強度)に対応付けられている。よって、遊技球は、ハンドル72kの回転操作に応じた発射強度で発射される。また、前枠23mの前面の下部中央には、前方に向けて大きく突出した下部装飾体36が設けられている。下部装飾体36の上面には、ハンドル72kに供給される遊技球を貯留するための上皿34が形成されている。また、下部装飾体36の正面の下部中央には、上皿34に収容しきれない余剰の遊技球を貯留するための下皿35が設けられている。
下部装飾体36の上面の上皿34より前方側には、操作可能な第1入力装置(以下「通常ボタン」)40が設けられている。通常ボタン40は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。また、前枠23mの表面の右縁部から前方に突出して形成されている右部装飾体32において、操作可能な第2入力装置(以下「特殊ボタン」)41が設けられている。特殊ボタン41は、例えば押下面を有するボタン,把持部を有するレバー等で構成される。
また、前枠23mの表面の上部から前方に突出して形成されている上部装飾体31の底面に、音を出力可能なスピーカ52が設けられている。スピーカ52は、左側に配置された左スピーカ52Lと、右側に配置された右スピーカ52Rと、からなる。また、前枠23mの右縁部と、下部装飾体36における正面の下皿35の左側および右側とに、発光可能な枠ランプ53が設けられている。さらに、前枠23mの左縁部および右縁部の上側には、遊技興趣を高めることを目的とする演出装置としての可動式の枠可動装置58が取り付けられている。枠可動装置58は、左側に配置された左枠可動装置58Lと、右側に配置された右枠可動装置58Rと、で構成される。
なお、遊技機枠2に設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
次に、遊技盤ユニットYUについて、主に図2〜図5を用いて説明する。遊技盤ユニットYUは、遊技盤1と、遊技盤1の背面側に取り付けられた演出用ユニット1Uと、を有する。最初に、遊技盤1について説明する。遊技盤1は透明な合成樹脂板で構成されている。遊技盤1の略中央には正面視略円形の開口部1Aが形成されている。開口部1Aに沿って、遊技球が流下可能な遊技領域6を区画するための略リング状の内側壁部1Bが前方に突出して形成されている。また、内側壁部1Bの外側にも、遊技領域6を区画するための略リング状の外側壁部1Cが前方に突出して形成されている。
遊技盤1の前面には、内側壁部1B、外側壁部1Cなどで囲まれた遊技領域6が形成されている。すなわち、遊技盤1の前面が、内側壁部1Bおよび外側壁部1Cによって、遊技領域6とそれ以外の領域とに仕切られている。
遊技領域6は、ハンドル72kの操作によって発射された遊技球が流下可能な領域であり、パチンコ遊技機PY1で遊技を行うために設けられている。なお、遊技領域6には、多数の遊技くぎ(図示なし)が突設されている。遊技くぎは、遊技領域6に進入して遊技領域6を流下する遊技球を、後述する第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、ゲート13、第1大入賞口14、および、第2大入賞口15などに適度に誘導する経路を構成している。
遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1始動口11が形成された第1始動入賞装置11Dと、第2始動口12への入球を可能または不可能にさせる第2始動入賞装置(所謂「電チュー」)12Dと、が設けられている。
第1始動入賞装置11Dは不動である。そのため、第1始動口11は、遊技球の入球し易さが変化せずに一定(不変)である。遊技球の第1始動口11への入賞は、第1特別図柄(識別図柄に相当、以下「特図1」という)の抽選(後述の特図1関係乱数の取得と判定:以下、「特図1抽選」という)および特図1の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第1始動口11へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
電チュー12Dは、作動可能な電チュー開閉部材12kを備えている。電チュー開閉部材12kは、通常は(通常状態では)、第2始動口12への遊技球の入球が不可能もしくは極めて困難な閉鎖位置にある。そして、特別状態になると、第2始動口12への遊技球の入球が可能な開放位置に移動する。このように、電チュー開閉部材12kが開放位置に移動することを第2始動口12または電チュー12Dの「開状態」ともいい、開状態であるときだけ遊技球の第2始動口12への入球が可能となる。一方、電チュー開閉部材12kが閉鎖位置にあることを第2始動口12または電チュー12Dの「閉状態」ともいう。また、第2始動口12または電チュー12Dが「開状態」になることを「電チュー12Dが開放する」ともいい、電チュー12Dが「閉状態」になることを「電チュー12Dが閉鎖する」ともいう。
遊技球の第2始動口12への入賞は、第2特別図柄(識別図柄に相当、以下「特図2」という)の抽選(後述の特図2関係乱数の取得と判定:以下、「特図2抽選」という)および特図2の可変表示の契機となっている。また、遊技球が第2始動口12へ入賞すると、所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な一般入賞口10が設けられている。遊技球が一般入賞口10へ入賞すると、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球が通過可能なゲート13が設けられている。遊技球のゲート13の通過は、普通図柄(以下、「普図」という)の抽選(すなわち普通図柄乱数の取得と判定:以下、「普図抽選」という)および普図の可変表示の契機となっている。補助遊技が実行されることによって電チュー12Dを開放する。すなわち、補助遊技は、電チュー12Dの開放を伴う遊技である。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第1大入賞口14が形成された第1大入賞装置14D(以下、「通常AT14D」ともいう)が設けられている。
第1大入賞装置14Dは、開状態と閉状態とに作動可能な通常AT開閉部材14kを備える。通常AT開閉部材14kの作動により第1大入賞口14が開閉する。通常AT開閉部材14kは、通常では第1大入賞口14を塞ぐ閉状態になっており、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することは不可能もしくは極めて困難である。通常AT開閉部材14kが開状態に作動すると、遊技球が第1大入賞口14の中に入球することが可能になる。このように、通常AT開閉部材14kが開状態であるときだけ遊技球の第1大入賞口14への入球が可能となる。遊技球が第1大入賞口14へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
また、遊技領域6には、遊技球を第2始動口12へ誘導する誘導ステージ12gが設けられている。なお、誘導ステージ12gの上面を転動する遊技球は、第2始動口12の方へ向かって流下可能である。
また、遊技領域6には、遊技球が入球可能な第2大入賞口15が形成された第2大入賞装置15D(以下、「VAT15D」ともいう)が設けられている。第2大入賞装置15Dは、作動可能なVAT開閉部材15kを備えている。VAT開閉部材15kは、通常では第2大入賞口15を塞いでおり、遊技球が第2大入賞口15に入球することは不可能もしくは極めて困難である。VAT開閉部材15kは開状態をとることができる。VAT開閉部材15kが開状態であると遊技球の第2大入賞口15への入球が容易となる。一方、VAT開閉部材15kが第2大入賞口15を塞いでいる状態を「閉状態」ともいう。このように、VAT開閉部材15kの作動によって第2大入賞口15が開閉する。遊技球が第2大入賞口15へ入賞すると、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
ここで、図3を用いて、第2大入賞装置15Dについて詳細に説明する。第2大入賞装置15Dの内部には、第2大入賞口15に入球した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させることが可能なゲート状の第2大入賞口センサ15aが設けられている。
第2大入賞口センサ15aの下流域には、遊技球が通過(進入)可能な特定領域16と非特定領域17とが設けられている。第2大入賞口センサ15aを通過した遊技球は、振分装置16Dによって、特定領域16か非特定領域17かに振り分けられる。振分装置16Dは、略矩形状の平板からなる振分部材16kと、振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sとを備えている。振分部材16kは、振分ソレノイド16sの駆動により、左右にスライド可能に構成されている。
振分ソレノイド16sが通電されていないとき、振分部材16kは特定領域16への遊技球の通過を妨げる第1状態(通過阻止状態:図3(A)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の左端よりやや右側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆う状態)にある。振分部材16kが第1状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過した後、特定領域16を通過することは不可能もしくは極めて困難であり、非特定領域17を通過する。この第2大入賞口15から非特定領域17まで流下する遊技球のルートを第1のルートという。
一方、振分ソレノイド16sが通電されているとき、振分部材16kは遊技球の特定領域16の通過(進入)を許容する第2状態(通過許容状態:図3(B)の正面視で振分部材16kの左端が特定領域16の右端よりやや左側に位置し、振分部材16kが特定領域16をその直上で覆わず、特定領域16の直上が開放している状態)にある。振分部材16kが第2状態にあるときは、第2大入賞口15に入賞した遊技球は、第2大入賞口センサ15aを通過したあと特定領域16を通過容易である。この第2大入賞口15から特定領域16まで流下する遊技球のルートを第2のルートという。
なお、基本的に、振分部材16kは第1状態で保持されている。すなわち、第1状態が、振分部材16kの通常の状態であるといえる。そして、所定のラウンド遊技(例えば16R)においてのみ、振分ソレノイド16sが通電され、第2状態に変化することができる。
特定領域16と非特定領域17には、各領域16、17を通過(進入)した遊技球を検知し、遊技球を下方へ通過させる特定領域センサ16a、非特定領域センサ17aが設けられている。
なお、第1大入賞装置14Dおよび第2大入賞装置15Dは、遊技に支障をきたさない範囲で、一方だけを設けるようにすることが可能である。
また、遊技領域6の略最下部には、遊技領域6へ打ち込まれたもののいずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域6の外部へ排出する2つのアウト口19が設けられている。また、遊技盤1には、発光可能な盤ランプ54が設けられている。
ところで、遊技球が流下可能な遊技領域6は、左右方向の中央より左側の左遊技領域(第1遊技領域)と、右側の右遊技領域(第2遊技領域)と、に分けることができる。遊技球が左遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「左打ち」という。一方、遊技球が右遊技領域を流下するように遊技球を発射させるハンドル72kの操作態様を「右打ち」という。パチンコ遊技機PY1において、左打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第1流路R1といい、右打ちにて遊技球を発射したときに遊技球が流下可能な流路を、第2流路R2という。第1流路R1および第2流路R2は、多数の遊技くぎなどによっても構成されている。
第1流路R1上には、第1始動口11と、2つの一般入賞口10と、が設けられている。よって、遊技者は、左打ちにより第1流路R1を流下するように遊技球を発射させることで、第1始動口11、または、一般入賞口10への入賞を狙うことができる。一方、第2流路R2上には、第2始動口12と、ゲート13と、第1大入賞口14と、第2大入賞口15と、が設けられている。よって、遊技者は、右打ちにより第2流路R2を流下するように遊技球を発射させることで、ゲート13の通過や、第2始動口12、第1大入賞口14、または、第2大入賞口15への入賞を狙うことができる。
なお、何れの入賞口(第1始動口11、第2始動口12、一般入賞口10、第1大入賞口14、および第2大入賞口15)にも入球しなかった遊技球は、アウト口19へ誘導されて排出される。また、各入賞口への入賞による賞球数は、適宜に設定することが可能である。
また、遊技盤1の前面に形成された遊技領域6の下方の左隣(遊技領域6以外の部分)には表示器類8が配置されている。図4に示すように、表示器類8には、特図1を可変表示する特図1表示器81a、特図2を可変表示する特図2表示器81b、及び、普図を可変表示する普図表示器82が含まれている。また、表示器類8には、後述する特図1保留数(U1:特図1表示器81aによる特図1の可変表示が保留されている数)を表示する特図1保留表示器83a、および後述する特図2保留数(U2:特図2表示器81bによる特図2の可変表示が保留されている数)を表示する特図2保留表示器83bが含まれている。
特図1の可変表示は、第1始動口11への遊技球の入賞を契機に特図1抽選が行われると実行される。また、特図2の可変表示は、第2始動口12への遊技球の入賞を契機に特図2抽選が行われると実行される。なお、以下の説明では、特図1および特図2を総称して特図といい、特図1抽選および特図2抽選を総称して特図抽選という。また、特図1表示器81aおよび特図2表示器81bを総称して特図表示器81という。さらに、特図1保留表示器83aおよび特図2保留表示器83bを総称して特図保留表示器83という。
特図の可変表示は、特図抽選の結果を報知する。特図の可変表示では、特図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される特図(停止特図、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特図抽選によって複数種類の特図の中から選択された一つの特図である。停止特図が予め定めた特定の特図(特定の停止態様の特図すなわち大当たり図柄)である場合には、大入賞口(第1大入賞口14及び第2大入賞口15)を開放させる大当たり遊技(特別遊技に相当)が行われる。
特図表示器81は、例えば横並びに配された8個のLED(Light Emitting Diode)から構成され、その点灯態様によって特図抽選の結果に応じた特図を表示する。例えば特図抽選の結果が大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)である場合には、特図表示器81は、「□□■■□□■■」(□:点灯、■:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDの点灯で構成される大当たり図柄を表示する。また、特図抽選の結果がハズレである場合には、特図表示器81「■■■■■■■□」というように一番右にあるLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。なお、特図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。よって、例えば、ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させてもよい。
また、特図の可変表示において、特図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特図の可変表示がなされる。特図の可変表示の態様は、例えば左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯する態様である。なお、特図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してよい。
ところで、パチンコ遊技機PY1では、第1始動口11または第2始動口12への遊技球の入賞(入球)があると、特図抽選などを行うための各種乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この各種乱数は、特図保留として後述の特図保留記憶部105に一旦記憶される。なお、以下において、第1始動口11への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特図1関係乱数」といい、第2始動口12への遊技球の入賞(入球)により取得された各種乱数のことを「特図2関係乱数」という。ここで、特図1関係乱数は、特図1保留として、特図保留記憶部105の中の特図1保留記憶部105aに記憶される。一方、特図2関係乱数は、特図2保留として、特図保留記憶部105の中の特図2保留記憶部105bに記憶される。特図1保留記憶部105aに記憶可能な特図1保留の数(特図1保留数)および特図2保留記憶部105bに記憶可能な特図2保留の数(特図2保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、特図1保留と特図2保留を総称して「特図保留」といい、特図1保留数と特図2保留数を総称して「特図保留数」という。また、特図1関係乱数と特図2関係乱数とを総称して「特図関係乱数」という。
パチンコ遊技機PY1では、遊技球が第1始動口11または第2始動口12へ入賞した後すぐに特図の可変表示が行われない場合、具体的には、特図の可変表示の実行中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合、その入賞に対する特図の可変表示(あるいは、特図抽選の権利)を留保することができる。特図保留記憶部105に記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特図の可変表示が可能となったときに消化される。すなわち、特図保留の消化とは、その特図保留に対応する特図関係乱数等を判定して、その判定結果を示すための特図の可変表示を実行することをいう。
そして、特図保留数は、特図保留表示器83に表示される。特図1保留表示器83aと特図2保留表示器83bのそれぞれは、例えば4個のLEDで構成されており、特図保留数の分だけLEDを点灯させることにより特図保留数を表示することが可能である。
また、普図の可変表示は、普図抽選の結果を報知する。普図の可変表示では、普図が可変表示したあと停止表示する。停止表示される普図(停止普図、可変表示の表示結果として導出表示される普図)は、普図抽選によって複数種類の普図の中から選択された一つの普図である。停止表示された普図が予め定めた特定の普図(所定の停止態様の普図すなわち当たり図柄)である場合には、第2始動口12(電チュー12D)を開放させる補助遊技が行われる。
普図表示器82は、例えば2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普図抽選の結果に応じた普図を表示する。普図抽選の結果が当たりである場合には、普図表示器82は、「□□」(□:点灯、■:消灯)というように両LEDの点灯で構成される当たり図柄を表示する。また普図抽選の結果がハズレである場合には、「■□」というように右のLEDのみの点灯で構成されるハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。なお、普図抽選の結果に対応するLEDの点灯態様は限定されず、適宜に設定することができる。
また、普図が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普図の可変表示が行われる。普図の可変表示の態様は、例えば両LEDが交互に点灯するという態様である。なお、普図の可変表示の態様は、特に限定されず、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、全LEDが一斉に点滅するなど適宜に設定してもよい。
パチンコ遊技機PY1では、遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行うための普通図柄乱数(数値情報や判定情報の一例)が取得されることがある。この乱数は、普図の可変表示または補助遊技が実行されていないことを条件に、後述の普図保留記憶部106に記憶される。普図保留記憶部106に記憶可能な普図保留の数(普図保留数)には上限(例えば4個)を設定することが可能である。なお、以下において、遊技球がゲート13を通過することにより取得された普通図柄乱数のことを「普図関係乱数」ともいう。
次に、図5を用いて、遊技盤1の背面に取り付けられた演出用ユニット1Uについて説明する。演出用ユニット1Uは、主に演出を行う複数の装置をユニット化したものである。演出用ユニット1Uには、画像表示装置50、第1盤可動装置(以下「盤上可動装置」)55、第2盤可動装置(以下「盤下可動装置」)56が搭載されている。
画像表示装置50は、例えば20インチの3D液晶ディスプレイ,ドット表示器,7セグ表示器等で構成され、図柄等を表示可能な表示部50aを具備する。
盤上可動装置55は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤上可動体55kを具備する。盤下可動装置56は、表示部50aよりも前方に配置され、表示部50aに沿って移動可能であり、装飾が施された盤下可動体56kを具備する。
図5(A)は、盤上可動体55kおよび盤下可動体56kが作動していない通常の待機状態(初期位置)で保持されている様子を概略化して表している。盤上可動装置55の駆動源が駆動すると、盤上可動体55kは下向きに移動(下降)し、盤下可動装置56の駆動源が駆動すると、盤下可動体56kは上向きに移動(上昇)する。このとき、画像表示装置50は下降した盤上可動体55kまたは上昇した盤下可動体56kに覆われ、画像表示装置50は視認困難となる。
なお、遊技盤ユニットYUに設けられる部材や装置の位置や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
2.遊技機の電気的構成
次に、図6〜図7に基づいて、パチンコ遊技機PY1における電気的な構成を説明する。図6〜図7に示すように、パチンコ遊技機PY1は、特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、後述する遊技状態の設定、普図抽選、普図の可変表示、補助遊技などの遊技利益に関する制御(遊技の進行)を行う遊技制御基板(遊技制御手段に相当、以下「主制御基板」)100、主制御基板100による遊技の進行に応じた遊技演出(特図変動演出、保留演出、大当たり遊技演出)、客待ち演出、通常ボタン40や特殊ボタン41の操作が有効な期間(操作有効期間)において操作を促す操作促進演出などの演出に関する制御を行う演出制御基板(演出実行手段に相当、以下「サブ制御基板」)120、および、遊技球の払い出しに関する制御などを行う払出制御基板170等を、遊技盤1の画像表示装置50よりさらに背面側に備えている。主制御基板100を、遊技の制御を行う遊技制御部と位置づけることができる。また、サブ制御基板120を、後述する画像制御基板140、ランプ制御回路151、および音声制御回路161とともに、演出の制御を行う演出制御部と位置づけることができる。なお、演出制御部は、少なくともサブ制御基板120を備え、演出手段(画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、および、可動装置55,56等)を用いた遊技演出、客待ち演出、および操作促進演出を制御可能であればよい。
また、パチンコ遊技機PY1は、電源基板190を備えている。電源基板190は、主制御基板100、サブ制御基板120、及び払出制御基板170に対して電力を供給するとともに、これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。電源基板190には、バックアップ電源回路192が設けられている。バックアップ電源回路192は、パチンコ遊技機PY1に対して電力が供給されていない場合に、後述する主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に対して電力を供給する。従って、主制御基板100の遊技用RAM104やサブ制御基板120の演出用RAM124に記憶されている情報は、パチンコ遊技機PY1の電断時であっても保持される。また、電源基板190には、電源スイッチ191が接続されている。電源スイッチ191のON操作またはOFF操作により、電源の投入と遮断とが切り換えられる。なお、主制御基板100の遊技用RAM104に対するバックアップ電源回路を主制御基板100に設けたり、サブ制御基板120の演出用RAM124に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けたりしてもよい。
図6に示すように、主制御基板100には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン(以下「遊技制御用マイコン」)101が実装されている。遊技制御用マイコン101には、遊技の進行を制御するためのプログラムやテーブル等を記憶した遊技用ROM(Read Only Memory)103、ワークメモリとして使用される遊技用RAM(Random Access Memory)104、および遊技用ROM103に記憶されたプログラムを実行する遊技用CPU(Central Processing Unit)102が含まれている。
遊技用ROM103には、後述する主制御メイン処理やメイン側タイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。また、遊技用ROM103には、後述する大当たり判定テーブル、大当たり図柄種別判定テーブル、リーチ判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、先読み判定テーブル、大当たり遊技制御テーブル、当たり判定テーブル、普図変動パターン判定テーブル、補助遊技制御テーブルなどが格納されている。なお、遊技用ROM103は外付けであってもよい。また、遊技用RAM104には、前述した特図保留記憶部105や普図保留記憶部106などが設けられている。
また、主制御基板100には、データや信号の入出力を行うための遊技用I/O(Input/Output)ポート部118、および遊技用RAM104に記憶されている情報を遊技用CPU102にクリアさせるためのRAMクリアスイッチ119が実装されている。
主制御基板100には、所定の中継基板(図示なし)を介して各種センサ類MSや各種アクチュエータ類MAが接続されている。そのため、主制御基板100には、各種センサ類MSが出力した信号が入力する。また、主制御基板100は、各種アクチュエータ類MAに信号を出力する。
主制御基板100に接続されている各種センサ類MSには、第1始動口11に入賞した遊技球を検知する第1始動口センサ、第2始動口12に入賞した遊技球を検知する第2始動口センサ、一般入賞口10に入賞した遊技球を検知する一般入賞口センサ、ゲート13を通過した遊技球を検知するゲートセンサ、第1大入賞口14に入賞した遊技球を検知する第1大入賞口センサ、第2大入賞口15に入賞した遊技球を検知する第2大入賞口センサ15a、特定領域16を通過(特定領域16に進入)した遊技球を検知する特定領域センサ16a、および、非特定領域17を通過(非特定領域17に進入)した遊技球を検知する非特定領域センサ17aが含まれている。各センサは、遊技球を検知すると、その検知内容に応じた信号を主制御基板100に出力する。なお、主制御基板100に接続されるセンサの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
また、主制御基板100に接続されている各種アクチュエータ類MAには、電チュー12Dの電チュー開閉部材12kを駆動する電チューソレノイド、第1大入賞装置14Dの通常AT開閉部材14kを駆動する第1大入賞口ソレノイド、第2大入賞装置15DのVAT開閉部材15kを駆動する第2大入賞口ソレノイド、および、振分装置16Dの振分部材16kを駆動する振分ソレノイド16sが含まれている。なお、主制御基板100に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
さらに主制御基板100には、表示器類8(特図表示器81、普図表示器82、および、特図保留表示器83)が接続されている。これらの表示器類8の表示制御は、遊技制御用マイコン101によりなされる。
また主制御基板100は、払出制御基板170に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板170から信号を受信する。払出制御基板170には、カードユニットCU(パチンコ遊技機PY1に隣接して設置され、挿入されているプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするもの)、および賞球払出装置73が接続されているとともに、発射制御回路175を介して発射装置72が接続されている。なお、発射装置72には、ハンドル72k(図1参照)が含まれる。
払出制御基板170は、遊技制御用マイコン101からの信号や、接続されたカードユニットCUからの信号に基づいて、賞球払出装置73の賞球モータを駆動して賞球の払い出しを行ったり、貸球の払い出しを行ったりする。払い出される遊技球は、その計数のための賞球センサにより検知されて、賞球センサによる検知信号が払出制御基板170に出力される。
また、発射装置72には、遊技者などの人のハンドル72k(図1参照)への接触を検知可能なタッチスイッチが設けられている。遊技者によるハンドル72kの操作があった場合には、タッチスイッチが遊技者のハンドル72kへの接触を検知し、検知信号を払出制御基板170に出力する。また、発射装置72には、ハンドル72kの回転角度(操作量)を検出可能な発射ボリュームつまみが接続されている。発射装置72は、発射ボリュームつまみが検出したハンドル72kの回転角度に応じた強さで遊技球が発射されるよう発射ソレノイドを駆動させる。なお、パチンコ遊技機PY1においては、ハンドル72kへの回転操作が維持されている状態では、約0.6秒毎に1球の遊技球が発射されるようになっている。
また主制御基板100は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板120に対し、遊技に関する情報を含んだ各種コマンドを送信する。サブ制御基板120は、主制御基板100から送られる各種コマンドに基づいて、主制御基板100による遊技の進行状況(遊技の制御内容)を把握することができる。なお、主制御基板100とサブ制御基板120との接続は、主制御基板100からサブ制御基板120への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板100とサブ制御基板120との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
図7に示すように、サブ制御基板120には、プログラムに従ってパチンコ遊技機PY1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン(以下「演出制御用マイコン」)121が実装されている。演出制御用マイコン121には、主制御基板100による遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶した演出用ROM123、ワークメモリとして使用される演出用RAM124、および演出用ROM123に記憶されたプログラムを実行する演出用CPU122が含まれている。
また、演出用ROM123には、後述するサブ制御メイン処理、受信割り込み処理、1msタイマ割り込み処理、および、10msタイマ割り込み処理などを行うためのプログラムが格納されている。なお、演出用ROM123は外付けであってもよい。
また、サブ制御基板120には、データや信号の入出力を行うための演出用I/Oポート部138、およびRTC(Real Time Clock)139が実装されている。RTC139は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。RTC139は、パチンコ遊技機PY1に、所定の島電源供給装置(図示なし)から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置から電力が供給されていないときには、電源基板190が備えるバックアップ電源回路192から供給される電力によって動作する。このため、RTC139は、パチンコ遊技機PY1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することが可能である。なお、RTC139に対するバックアップ電源回路をサブ制御基板120に設けてもよい。バックアップ電源回路には、コンデンサや内蔵電池(ボタン電池等)を含む回路を採用することができる。
サブ制御基板120には、画像制御基板140が接続されている。サブ制御基板120の演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、画像制御基板140の画像用CPU141に画像表示装置50の表示制御を行わせる。なお、サブ制御基板120と画像制御基板140との接続は、サブ制御基板120から画像制御基板140への信号の送信と、画像制御基板140からサブ制御基板120への信号の送信の双方が可能な双方向通信接続となっている。
画像制御基板140は、画像制御のためのプログラム等を記憶した画像用ROM142、ワークメモリとして使用される画像用RAM143、及び、画像用ROM142に記憶されたプログラムを実行する画像用CPU141を備えている。また、画像制御基板140は、画像表示装置50に表示される画像のデータを記憶したCGROM145、CGROM145に記憶されている画像データの展開等に使用されるVRAM146、及び、VDP(Video Display Processor)144を備えている。勿論、これらの電子部品の全部又は一部がワンチップで構成されていてもよい。CGROM145には、例えば、画像表示装置50に表示される画像を表示するための画像データ(静止画データや動画データ、具体的にはキャラクタ、アイテム、図形、文字、数字および記号等(演出図柄を含む)や背景画像等の画像データ)が格納されている。
VDP144は、演出制御用マイコン121からの指令に基づき画像用CPU141によって作成されるディスプレイリストに従って、CGROM145から画像データを読み出してVRAM146内の展開領域に展開する。そして、展開した画像データを適宜合成してVRAM146内のフレームバッファに画像を描画する。そしてフレームバッファに描画した画像をRGB信号として画像表示装置50に出力する。これにより、種々の演出画像が表示部50aに表示される。
なお、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されている。ディスプレイリストには、描画する画像の種類、画像を描画する位置、表示の優先順位、表示倍率、画像の透過率等の種々のパラメータの情報が含まれている。
演出制御用マイコン121は、主制御基板100から受信したコマンドに基づいて、すなわち、主制御基板100による遊技の進行に応じて、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声、楽曲、効果音等を出力する。
スピーカ52から出力する音声等の音声データは、サブ制御基板120の演出用ROM123に格納されている。なお、音声制御回路161を、基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装し、そのROMに音声データを格納してもよい。また、スピーカ52を画像制御基板140に接続し、画像制御基板140の画像用CPU141に音声制御を実行させてもよい。さらにこの場合、画像制御基板140の画像用ROM142に音声データを格納してもよい。
また、サブ制御基板120には、所定の中継基板(図示なし)を介して、入力部となる各種スイッチ類、駆動源となる各種アクチュエータ類SA、各種ランプ類SLが接続されている。サブ制御基板120には、各種スイッチ類が出力した信号が入力する。また、サブ制御基板120は、各種アクチュエータ類SAに信号を出力する。また、サブ制御基板120は、主制御基板100から受信したコマンドなどに基づいて、ランプ制御回路151を介して各種ランプ類SLの点灯制御を行う。
サブ制御基板120に接続されている各種スイッチ類には、通常ボタン検出スイッチ40aおよび特殊ボタン検出スイッチ41aが含まれている。通常ボタン検出スイッチ40aは、通常ボタン40が押下操作されたことを検出する。特殊ボタン検出スイッチ41aは、特殊ボタン41が押下操作されたことを検出する。各検出スイッチ40a,41aは、検出内容に応じた信号をサブ制御基板120に出力する。なお、サブ制御基板120に接続されるスイッチの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
サブ制御基板120に接続された各種アクチュエータ類SAには、盤上可動装置55,盤下可動装置56,枠可動装置58等を駆動するモータが含まれ、モータを駆動して、各可動装置に所定の動作を行わせることが可能である。詳細には演出制御用マイコン121は、各可動装置の動作態様を決める動作パターンデータを作成し、ランプ制御回路151を介して、各可動装置の動作を制御する。なお、サブ制御基板120に接続されるアクチュエータの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
サブ制御基板120に接続された各種ランプ類SLには、枠ランプ53,盤ランプ54等が含まれ、各ランプを発光させる。詳細には演出制御用マイコン121は、各ランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って各ランプの発光を制御する。なお、発光パターンデータの作成にはサブ制御基板120の演出用ROM123に格納されているデータを用いる。
なお、ランプ制御回路151を基板にしてCPUを実装してもよい。この場合、そのCPUに、各ランプの点灯制御、および、各可動装置の動作制御を実行させてもよい。さらにこの場合、基板にROMを実装して、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。また、サブ制御基板120に接続されるランプの種類や数は、遊技に支障をきたさない範囲で適宜に変更可能である。
3.遊技機による主な遊技
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な遊技について、図8〜図15を用いて説明する。
3−1.普図に関わる遊技
最初に、普図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球がゲート13を通過すると、普図抽選を行う。普図抽選を行うと、普図表示器82において、普図の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行う。ここで、停止表示される普図には、当たり図柄とハズレ図柄とがある。なお、普図のハズレ図柄については、後述する特図のハズレ図柄と区別をするために「ハズレ普図」ともいう。当たり図柄が停止表示されると補助遊技が実行されて、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。一方、ハズレ普図が停止表示されると、補助遊技は行われず、当該ゲート13の通過に係る遊技が終了する。また、以下において、普図の可変表示または補助遊技が行われていないときに遊技球がゲート13を通過することを「普図変動始動条件の成立」という。
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(普図抽選、普図の可変表示、補助遊技)を行うにあたり、普図変動始動条件の成立により、普図関係乱数を取得する。取得する普図関係乱数には、図8(A)に示すように、普通図柄乱数がある。普通図柄乱数は当たり判定を行うための乱数(判定情報)である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。
3−1−1.当たり判定
当たり判定は、図9(A)に示すような1または複数の当たり判定テーブルを用いて、当たりか否か(補助遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。当たり判定テーブルは、後述する遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、遊技状態には非時短状態と時短状態とが含まれ、当たり判定テーブルとして、非時短状態で用いる当たり判定テーブル(非時短用当たり判定テーブル)と、時短状態で用いる当たり判定テーブル(時短用当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。各当たり判定テーブルでは、当たり判定の結果である当たりとハズレに、普通図柄乱数の判定値(普通図柄乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した普通図柄乱数を当たり判定テーブルに照合して、当たりかハズレかの当たり判定を行う。そして、当たり判定の結果に基づいて、普図の可変表示を行うための普図変動パターン判定を行う。当たり判定の結果が当たりであると、基本的には、普図の可変表示で当たり図柄が停止表示される。一方、当たり判定の結果がハズレであると、基本的には、普図の可変表示でハズレ普図が停止表示される。また、当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
3−1−2.普図変動
普図変動パターン判定は、図9(B)に示すような1または複数の普図変動パターン判定テーブルを用いて、普図変動パターンを決定するための判定である。普図変動パターンとは、普図変動時間などの普図の可変表示に関する所定事項に関する識別情報である。
普図変動パターン判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、普図変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(非時短普図変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる普図変動パターン判定テーブル(時短普図変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各普図変動パターン判定テーブルには、普図変動パターン判定の結果である普図変動パターンが、停止される普図毎に1つ格納されている。すなわち、パチンコ遊技機PY1は、非時短状態においてと時短状態においてとで、普図変動時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態においては、ハズレの普図(ハズレ普図)を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば30秒となる普図変動パターンに決定する。また、時短状態においては、ハズレ普図を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定し、当たり図柄を停止表示する場合の普図の可変表示については普図変動時間が例えば5秒となる普図変動パターンに決定する。この判定で決定された普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間の普図の可変表示が、普図表示器82で行われる。また、これら普図変動時間については、適宜に変更することが可能である。このように、当たり判定、および、普図変動パターン判定が行われることによって、普図表示器82において普図の可変表示が行われる。
3−1−3.補助遊技
補助遊技は、普図の可変表示で、表示結果(普図抽選の結果)として、当たり図柄が停止表示(導出)されると実行される。
補助遊技は、補助遊技を構成する要素(補助遊技構成要素)、すなわち、電チュー12Dが開放する回数、および各開放についての開放時間などの様々な要素が含まれている。そして、これらの各要素は、遊技状態に対応付けられている。パチンコ遊技機PY1は、遊技状態に基づいて、図9(C)に示すような1または複数の補助遊技制御テーブルを用いて補助遊技を制御する。補助遊技制御テーブルは、遊技状態に対応付けられている。各補助遊技制御テーブルには、補助遊技構成要素が格納されている。また、これらの各要素における開放回数や開放時間については、適宜に変更することが可能である。
パチンコ遊技機PY1は、非時短状態における補助遊技と時短状態における補助遊技とで、電チュー12Dの開放時間を異ならせることが可能である。例えば、非時短状態における補助遊技では、第1の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが困難な時間(例えば0.08秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、非時短状態における補助遊技のことを「ショート開放補助遊技」ともいう。また、時短状態における補助遊技では、第1の開放時間よりも長い第2の開放時間(遊技球を電チュー12Dに入賞させるのが容易な時間(例えば3.00秒))だけ電チュー12Dを開放する。なお、以下において、時短状態における補助遊技のことを「ロング開放補助遊技」ともいう。
3−2.特図に関わる遊技
次に、特図に関わる遊技について説明する。パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図1抽選を行う。特図1抽選が行われると、特図1表示器81aにおいて、特図1の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特図1抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特図1には、大当たり図柄およびハズレ図柄がある。すなわち、特図1抽選の結果には大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると、大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
同様に、パチンコ遊技機PY1は、発射された遊技球が第2始動口12に入賞すると、特図2抽選を行う。特図2抽選が行われると、特図2表示器81bにおいて、特図2の可変表示(変動表示を行った後に停止表示)を行って、特図2抽選の結果を報知する。ここで、停止表示される特図2には、大当たり図柄、およびハズレ図柄がある。すなわち、特図2抽選の結果には、大当たり、およびハズレがある。大当たり図柄が停止表示されると大当たり遊技が実行され、新たな遊技状態が設定されて、当該入賞に基づく遊技が終了する。一方、ハズレ図柄が停止表示されると大当たり遊技が行われず、当該入賞に基づく遊技が終了する。
なお、以下において、第1始動口11に遊技球が入賞することを「第1始動条件の成立」といい、第2始動口12に遊技球が入賞することを「第2始動条件の成立」という。また、「第1始動条件の成立」と「第2始動条件の成立」をまとめて「始動条件の成立」と総称する。また、特別図柄のハズレ図柄については、前述の普図のハズレ図柄と区別するために「ハズレ特図」ともいう。
パチンコ遊技機PY1は、このような一連の遊技(特図抽選、特図の可変表示、大当たり遊技、遊技状態の設定)を行うにあたり、始動条件の成立により、特図関係乱数を取得し、当該乱数について種々の判定を行う。取得する特図関係乱数には、図8(B)に示すように、特別図柄乱数(大当たり乱数)、大当たり図柄種別乱数、リーチ乱数および特図変動パターン乱数がある。特別図柄乱数は大当たり判定を行うための乱数である。大当たり図柄種別乱数は大当たり図柄種別判定を行うための乱数である。リーチ乱数はリーチ判定を行うための乱数である。特図変動パターン乱数は特別図柄の変動パターン判定を行うための乱数である。各乱数には、適宜に範囲が設けられている。なお、乱数を判定情報と言うこともある。
3−2−1.大当たり判定
大当たり判定は、図10(A)に示すような1または複数の大当たり判定テーブルを用いて、大当たりか否か(大当たり遊技を実行するか否か)を決定するための判定である。遊技状態には、通常確率状態と高確率状態とが含まれ、大当たり判定テーブルは、通常確率状態であるか高確率状態であるかに関連付けられている。すなわち、大当たり判定テーブルとして、通常確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(通常確率用大当たり判定テーブル)と、高確率状態において用いられる大当たり判定テーブル(高確率用大当たり判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各大当たり判定テーブルでは、大当たり判定の結果である大当たり、およびハズレに、特別図柄乱数の判定値(判定情報に相当、特別図柄乱数値)が振り分けられている。パチンコ遊技機PY1は、取得した特別図柄乱数を大当たり判定テーブルに照合して、大当たり、またはハズレの何れであるかを判定する。図10(A)に示すように、高確率用大当たり判定テーブルの方が、通常確率用大当たり判定テーブルよりも、大当たりと判定される特別図柄乱数判定値が多く設定されている。また、大当たりの当選確率については、適宜に変更することが可能である。
3−2−2.大当たり図柄種別判定
大当たり図柄種別判定は、大当たり判定の結果が大当たりである場合に、図10(B)に示すような1または複数の大当たり図柄種別判定テーブルを用いて大当たり図柄の種別(大当たり図柄種別)を決定するための判定である。大当たり図柄の種別毎に、大当たりの内容、換言すれば、遊技者に付与される遊技特典などで構成される大当たりの構成要素を対応付けることが可能である。
大当たり図柄種別判定テーブルは、可変表示される特別図柄の種別、言い換えれば、当該大当たり図柄種別判定が起因する(当該大当たり図柄種別判定を発生させた)入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、大当たり図柄種別判定テーブルとして、特図1の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第1大当たり図柄種別判定テーブル)と、特図2の可変表示を行うときに用いられる大当たり図柄種別判定テーブル(第2大当たり図柄種別判定テーブル)と、を区別することが可能である。
大当たり図柄には複数種類の種別があり、各大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別判定の結果である大当たり図柄種別に、大当たり図柄種別乱数の判定値(大当たり図柄種別乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得した大当たり図柄種別乱数を大当たり図柄種別判定テーブルに照合して、大当たり図柄の種別を判定する。そして、第1大当たり図柄種別判定テーブルおよび第2大当たり図柄種別判定テーブルでは、大当たり図柄種別乱数値が各種大当たり図柄に適宜に振り分けられている。また、大当たり図柄種別の振分率については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり図柄の種別については、適宜に増加したり減少したりすることが可能である。
例えば、図10(B)に示すように、特図1についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Aが50%、大当たり図柄Bが50%にし、特図2についての大当たり図柄種別判定による大当たり図柄種別の振分率を、大当たり図柄Cが100%にすることが可能である。このように、第1始動口11に遊技球が入賞して行われる特図1抽選と、第2始動口12に遊技球が入賞して行われる特図2抽選とで、大当たり図柄種別の振分率を異ならせることが可能である。
3−2−3.リーチ判定
リーチ判定は、大当たり判定の結果がハズレである場合に、図10(C)に示すような1または複数のリーチ判定テーブルを用いて、後述する特図変動演出でリーチを発生させるか否かを決定するための判定である。
リーチ判定テーブルは、遊技状態に関連付けることが可能である。すなわち、リーチ判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(非時短用リーチ判定テーブル)と、時短状態のときに用いられるリーチ判定テーブル(時短用リーチ判定テーブル)と、を区別することが可能である。
各リーチ判定テーブルでは、リーチ判定の結果である「リーチ有り(リーチを発生させる)」と「リーチ無し(リーチを発生させない)」に、リーチ乱数の判定値(リーチ乱数値)が振り分けられている。よって、パチンコ遊技機PY1は、取得したリーチ乱数をリーチ判定テーブルに照合して、リーチ有りかリーチ無しか(リーチを発生させる否か)を判定する。図10(C)に示すように、非時短用リーチ判定テーブルと時短用リーチ判定テーブルとで、「リーチ有り(リーチを発生させる)」と判定されるリーチ乱数値の数を異ならせることが可能である。なお、以下において、大当たり判定の結果が「ハズレ」であることを前提に行われる「リーチ有り(リーチを発生させる)」のことを「リーチ有りハズレ」といい、「リーチ無し(リーチを発生させない)」のことを「リーチ無しハズレ」ということもある。
3−2−4.特図変動
特図変動パターン判定は、図11〜図12に示すような1または複数の特別図柄の変動パターン判定テーブル(特図変動パターン判定テーブル)を用いて、特図の可変表示の変動パターン(特図変動パターン)を決定するための判定であり、大当たり判定の結果が大当たり、およびハズレの何れの場合にも行われる。特図変動パターンとは、特図変動時間や後述する特図変動演出の演出フロー(演出内容)などに関する所定事項を識別するための識別情報である。なお、特図変動パターンには、特図変動時間や特図変動演出の演出フロー(演出内容)の他、大当たり判定の結果とリーチ判定の結果に関する識別情報を含ませることが可能である。特図変動パターンとして、それぞれ識別情報が異なる複数種類の特図変動パターンを用いることが可能であり、その数は適宜に変更することが可能である。
特図変動パターン判定テーブルは、判定対象となる可変表示を行う特別図柄の種別、言い換えれば、当該特図変動パターン判定が起因する入賞が行われた始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、特図変動パターン判定テーブルとして、特図1の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特図1変動パターン判定テーブル:図11)と、特図2の可変表示を行うときに用いられる特図変動パターン判定テーブル(特図2変動パターン判定テーブル:図12)と、を区別することが可能である。
そして、各特図変動パターン判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、特図1変動パターン判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる特図1変動パターン判定テーブル(非時短用特図1変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特図1変動パターン判定テーブル(時短用特図1変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。一方、特図2変動パターン判定テーブルについても同様に、非時短状態のときに用いられる特図2変動パターン判定テーブル(非時短用特図2変動パターン判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる特図2変動パターン判定テーブル(時短用特図2変動パターン判定テーブル)と、を区別することが可能である。
また、遊技状態に関連付けられた各特図変動パターン判定テーブルは、さらに、大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果またはリーチ判定結果にも関連付けることが可能である。すなわち、非時短用特図1変動パターン判定テーブルおよび非時短用特図2変動パターン判定テーブルにはそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。同様に、時短用特図1変動パターン判定テーブルおよび時短用特図2変動パターン判定テーブルにもそれぞれ、大当たり用(大当たり図柄種別ごと)、リーチ有りハズレ用、およびリーチ無しハズレ用などがある。
さらに、各リーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特図1保留数(U1)が0〜2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルと、特図1保留数(U1)が3〜4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図1変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。また、各リーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルは、特図保留数にも関連付けることが可能である。例えば、特図2保留数(U2)が0〜2のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルと、特図2保留数(U2)が3〜4のときに用いられるリーチ無しハズレ用の特図2変動パターン判定テーブルと、を区別することが可能である。
そして、各特図変動パターン判定で決定された特図変動パターンに応じた特図変動時間の特図の可変表示が、特図表示器81で行われる。そして、特図の可変表示で、表示結果(特図抽選の結果)として、大当たり図柄が停止表示されると、即座に次の特図の可変表示が行われず、引き続いて、大当たり遊技が実行される。
また、各特図変動パターンには、図11〜図12の表の右から2番目の欄に示すような特図変動演出の演出フローに関連付けることが可能である。
なお、図11〜図12の表の一番右の欄に示すように、特図変動パターンについて、特図(大当たり判定結果)および特図変動演出の演出内容などに関連付けて名称を付すことがある。例えば、大当たりに係る特図変動パターンのことを「大当たり変動」という。一方、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるSPリーチが行われる特図変動パターンのことを「SPハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるLリーチが行われる特図変動パターンのことを「Lハズレ変動」、リーチ有りハズレの中で、リーチの一種であるNリーチで特図変動演出が終わる特図変動パターンのことを「Nハズレ変動」、リーチ無しハズレに係る特図変動パターンのことを「通常ハズレ変動」という。
3−2−5.先読み判定
パチンコ遊技機PY1は、取得した特図関係乱数に基づいて、図13に示すような1または複数の先読み判定テーブルを用いて先読み判定を行う。先読み判定には、例えば、特別図柄乱数が大当たり判定で大当たりと判定されるか否かの判定、大当たり図柄種別乱数が大当たり図柄種別判定で何れの大当たり図柄の種別に決定されるかの判定、特図変動パターン乱数が特図変動パターン判定で何れの特図変動パターンに決定されるかの判定、などがある。先読み判定テーブルは、その始動入賞に係る始動口の種別に関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、第1始動口11に入賞した場合の先読み判定テーブル(第1先読み判定テーブル)と、第2始動口12に入賞した場合の先読み判定テーブル(第2先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
また、先読み判定テーブルは、遊技状態にも関連付けることが可能である。すなわち、先読み判定テーブルとして、非時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(非時短用先読み判定テーブル)と、時短状態のときに用いられる先読み判定テーブル(時短用先読み判定テーブル)と、を区別することが可能である。
つまり、先読み判定テーブルには、非時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第1先読み判定テーブルと、非時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、時短状態のときに用いられる第2先読み判定テーブルと、を区別することが可能である。なお、先読み判定にどのような判定を含ませるかは適宜に変更可能である。
3−3.大当たり遊技
次に、大当たり遊技について説明する。大当たり遊技は、大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開閉を伴う複数回のラウンド遊技と、大当たり遊技が開始してから初回のラウンド遊技が開始されるまでのオープニング(OPとも表記する)と、最終回のラウンド遊技が終了してから大当たり遊技が終了するまでのエンディング(EDとも表記する)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了又は前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始又はエンディングの開始によって終了する。また、OPやEDを設けないようすることが可能である。なお、以下において、所定回数目(所定の順番)のラウンド遊技を、単に「ラウンド」という。例えば、初回(1回目)のラウンド遊技のことを「1ラウンド(1R)」といい、10回目のラウンド遊技のことを「10ラウンド(10R)」という。
このような大当たり遊技を構成する要素(大当たり遊技構成要素)には、ラウンド遊技の回数、各回のラウンド遊技における大入賞口(第1大入賞口14または第2大入賞口15)の開放回数、各開放が行われる大入賞口の種別および開放時間(開放パターン)、次回の開放まで閉鎖させる時間(閉鎖時間)、オープニングの時間(オープニング時間)、およびエンディングの時間(エンディング時間)などが含まれている。パチンコ遊技機PY1は、特図の停止表示後、図14に示すような1または複数の大当たり遊技制御テーブルを用いて大当たり遊技を制御する。大当たり遊技制御テーブルには、大当たり遊技毎に大当たり遊技構成要素が格納されている。大当たり遊技として、1種類又は複数種類の大当たり遊技を制御することが可能である。
例えば、図14に示すように、1Rから15Rまでは、最大で29.5秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第1大入賞口14が開放するラウンド遊技、が行われる。そして、16R(最終ラウンド)では、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、または、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技、が行われる。また、各ラウンド遊技では、予め定めた所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口センサに検知されると、大入賞口14,15の最大開放時間が経過する前であっても、ラウンド遊技を終了させる。
また、各要素における回数や時間については、適宜に変更することが可能である。また、大当たり遊技を、第1大入賞口14および第2大入賞口15の両方を用いて行うことも一方だけを用いて行うことも可能である。
ここで、特定領域16について詳細に説明する。特定領域16は、振分部材16kによって、入賞不可能な閉状態と、入賞可能な開状態とをとるので、振分部材16kの作動態様は、特定領域16の開閉態様ということができる。以下において、振分部材16kの作動態様のことを「特定領域16の開閉態様」ともいう。このように、振分部材16kが一定の作動態様(特定領域16が一定の開閉態様)で制御されるが、振分部材16kの一定の作動態様(特定領域16の一定の開閉態様)と、大当たり遊技における第2大入賞口15の開閉態様との組み合わせで、大当たり遊技において遊技球を特定領域16に進入させることの困難性(容易性)が設定されることになる。なお、以下において、特定領域16が開状態にあることを「V開放」ともいう。
第2大入賞口の開放が開始してから15秒間、振分ソレノイド16sが通電され、振分部材16kが第2状態(図3(B))に制御される。よって、最大で29.5秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことが容易である。一方、最大で0.1秒にわたって第2大入賞口15が開放するラウンド遊技では、第2大入賞口15の開放時間およびタイミングと、振分部材16kの第2状態に制御されている時間およびタイミングとの関係から、遊技球が特定領域16を通過する(遊技球を特定領域16に進入させる)ことはほぼ不可能(困難)である。このように、大当たり遊技には、当該大当たり遊技中に、遊技球の特定領域16の通過(以下、「V通過」ともいう)が容易な第1開放パターン(Vロング開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、遊技球の特定領域16の通過が不可能又は困難な第2開放パターン(Vショート開放パターン)でVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技と、を実行することが可能である。このように、Vロング開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vロング大当たり」という。一方、Vショート開放パターンでVAT開閉部材15k及び振分部材16kが作動する大当たり遊技を「Vショート大当たり」という。
3−4.遊技状態
次に、遊技状態について説明する。パチンコ遊技機PY1は、図15に示すように、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」、「高確率高ベース遊技状態」および「大当たり遊技状態」の何れかの遊技状態にすることが可能である。なお、「低確率低ベース遊技状態」を「低確低ベース状態」と、「低確率高ベース遊技状態」を「低確高ベース状態」と、「高確率低ベース遊技状態」を「高確低ベース状態」と、「高確率高ベース遊技状態」を「高確高ベース状態」と、それぞれ略称することができる。遊技状態を構成する状態として、大当たり判定において「大当たり」と判定される確率に係る状態と、電チュー12Dの開放の容易性に係る状態とがある。前者としては、通常確率状態と高確率状態とがある。一方、後者としては非時短状態と時短状態とがある。
通常確率状態は、「低確率低ベース遊技状態」または「低確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常の確率である状態である。高確率状態は、「高確率低ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、大当たり判定で大当たりと判定される確率が通常確率より高い高確率である状態である。従って、高確率状態は通常確率状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには通常確率状態が設定される。そして、大当たりに当選することによって通常確率状態から高確率状態に切り替えることが可能になる。例えば、大当たり遊技において遊技球が特定領域16を通過することによって高確率状態に切り替えることが可能である。また、大当たり図柄の種別によって高確率状態に切り替えることも可能である。高確率状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、高確率状態から通常確率状態に切り替えることが可能である。
非時短状態は、「低確率低ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」または「大当たり遊技状態」において設定される。時短状態は、「低確率高ベース遊技状態」または「高確率高ベース遊技状態」において設定され、非時短状態に比べて、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い遊技状態である。例えば、時短状態においては、非時短状態における電チュー12Dの開放時間(例えば0.08秒)よりも長い開放時間(例えば3.0秒)となる。また、時短状態では、特図変動時間の短い特図変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた特図変動パターン判定テーブルを用いて、特図変動パターン判定が行われるようにすることも可能である(図11〜図12参照)。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。そのため、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。
また、時短状態は、非時短状態に比べて、普図変動時間が短くなり易くすることが可能である。例えば、時短状態においては、非時短状態において決定される普図変動時間(30秒)よりも短い普図変動時間(5秒)が決定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおける普図抽選の実行回数が多い。
また、時短状態は、非時短状態に比べて、当たり判定で当たりと判定され易くすることが可能である。例えば、時短状態では、非時短状態で当たりと判定される確率(例えば6600/65536)よりも高い確率(例えば59936/65536)で当たりと判定される。よって、時短状態の方が、単位時間当たりにおいて当たり判定で当たりと判定される回数が多い。
このように時短状態では、非時短状態に比して、単位時間当たりの電チュー12Dの開放時間が長くなり、第2始動口12へ遊技球が頻繁に入賞し易くなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。そのため、ベースの高い時短状態では、所持する遊技球を大きく減らすことなく大当たり当選を狙うことができる。従って、時短状態は非時短状態よりも遊技者に有利な状態であると言える。
パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入されたときには非時短状態が設定される。そして、例えば、大当たりに当選することによって時短状態が設定可能になる。時短状態は、大当たりに当選することなく所定回数の大当たり判定が行われることや、次回の大当たりに当選することで、時短状態から非時短状態に変更することが可能である。
なお、時短状態では、非時短状態に比して、当たりに当選し易く、普図変動時間が短くなり易く、且つ、1回の補助遊技における電チュー12Dの開放時間が長くなり易い。普図に係る遊技について3つの点で、遊技者に有利に設定されている。しかし、この遊技者に有利に設定されている点はこれらの中の一部であってもよい。
なお、パチンコ遊技機PY1で初めて電源投入された後の遊技状態は、通常確率状態且つ非時短状態が設定される「低確率低ベース遊技状態」である。この遊技状態を「通常遊技状態」ともいう。なお、「大当たり遊技状態」では、当たり判定は行われるが大当たり判定は行われないため、大当たり遊技の開始に伴って、非時短状態が設定される。また、遊技状態については、前述した遊技状態の全てを用いることも一部だけを用いることも可能である。
4.遊技機による主な演出
次に、パチンコ遊技機PY1により行われる主な演出について、図16〜図22を用いて説明する。
4−1.演出モード
最初に、演出モードについて説明する。演出モードは、演出の区分(あるいは、上位概念的な属性)のことである。パチンコ遊技機PY1は、演出モードとして、客待ち演出モード、通常演出モードと、確変演出モード、時短演出モードおよび大当たり演出モードを設定することが可能である。
客待ち演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」、「低確率高ベース遊技状態」、「高確率低ベース遊技状態」および「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われていないときに設定可能であり、特図変動演出が行われていない待機状態であることを示す演出モードである。客待ち演出モードが設定されているときに客待ち演出が行われる。客待ち演出では、例えば、図16(A−1)に示すように、表示部50aにおいてパチンコ遊技機PY1を紹介する客待ちデモ動画G100が表示される。また、客待ちデモ動画G100が表示されているときに通常ボタン40が操作されると、図16(A−2)に示すように、パチンコ遊技機PY1の演出に関する設定を行うための設定画面G101が表示される。演出に関する設定には、スピーカ52から出力される音の音量設定、表示部50aの輝度設定(「光量設定」)、実行される演出の頻度設定(「演出設定」)などがある。
通常演出モードは、「低確率低ベース遊技状態」または「高確率低ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能であり、非時短状態であることを示す演出モードである。通常演出モードには、例えば、図16(B−1)に示すように、表示部50aにおいて昼間の山の景色を表す背景画像(昼間通常用背景画像G102)が表示される第1通常演出モードと、図16(B−2)に示すように、表示部50aにおいて夕方の山の景色を表す背景画像(夕方通常用背景画像G103)が表示される第2通常演出モードと、図16(B−3)に示すように、表示部50aにおいて夜間の山の景色を表す背景画像(夜間通常用背景画像G104)が表示される第3通常演出モードと、があり、大当たりに当選することなく1回または複数回の特図変動演出が行われることを1つの条件として切り替えられる。さらに、第1〜第3通常演出モードのそれぞれには、特図変動演出において、リーチが成立する前の通常前段演出モードと、リーチが成立した後の通常後段演出モードと、がある。通常前段演出モードでは、表示部50aにおいて、昼間通常用背景画像G102、夕方通常用背景画像G103および夜間通常用背景画像G104の何れかが表示されるが、通常後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。また、「高確率低ベース遊技状態」においてのみ設定される特殊演出モードを設けても良い。
確変演出モードは、「高確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、高確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。確変演出モードでは、例えば、図16(B−4)に示すように、表示部50aにおいて宇宙を表す背景画像(確変用背景画像G105)が表示される。さらに、確変演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の確変前段演出モードと、リーチが成立した後の確変後段演出モードと、がある。確変前段演出モードでは、表示部50aにおいて、確変用背景画像G105が表示されるが、確変後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
時短演出モードは、「低確率高ベース遊技状態」において特図変動演出が行われているときに設定可能な演出モードであり、通常確率状態且つ時短状態であることを示す演出モードである。時短演出モードでは、例えば、図16(B−5)に示すように、表示部50aにおいて空を表す背景画像(時短用背景画像G106)が表示される。さらに、時短演出モードには、特図変動演出において、リーチが成立する前の時短前段演出モードと、リーチが成立した後の時短後段演出モードと、がある。時短前段演出モードでは、表示部50aにおいて、時短用背景画像G106が表示されるが、時短後段演出モードでは、リーチの種類に応じた専用の背景画像が表示される。
大当たり演出モードは、「大当たり遊技状態」において大当たり遊技が行われているときに設定可能な演出モードであり、大当たり遊技が行われていることを示す演出モードである。大当たり演出モードでは、例えば、大当たり遊技におけるオープニング中には、図16(C−1)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技の開始を示唆するオープニング画像G107や「右打ち」を促す右打ち画像G108が表示される大当たりオープニング演出が行われる。大当たり遊技におけるラウンド中には、図16(C−2)に示すように、表示部50aにおいて、ラウンド数を示すラウンド画像G109や払い出された賞球数を示唆する賞球数画像G110が表示されるラウンド演出が行われる。大当たり遊技におけるエンディング中には、図16(C−3)に示すように、表示部50aにおいて、大当たり遊技後に設定される演出モードを示唆するエンディング画像G111や払い出された総賞球数を示唆する総賞球数画像G112が表示される大当たりエンディング演出が行われる。
なお、演出モードの種類については、適宜に変更または追加することが可能である。
4−2.特図変動演出
次に、特図変動演出(単に「変動演出」とも言う)について説明する。パチンコ遊技機PY1は、特図の可変表示が開始されると、特図の可変表示に係る特図変動パターンおよび特図抽選結果(大当たり判定結果、大当たり図柄種別判定結果、リーチ判定結果、および、特図変動パターン判定結果)などに基づいて、特図変動演出を実行する。特図変動演出では、表示部50aにおいて、所定の背景画像に重畳的に、演出図柄の変動表示が行われる。演出図柄は、例えば1〜9の数字図柄で構成され、演出図柄の変動表示では、特図の可変表示の開始に伴って演出図柄が変動し、特図の可変表示の終了に伴って演出図柄が停止する。すなわち、特図変動時間、演出図柄の変動表示が行われた後に、当該変動が停止して、演出図柄の停止表示が行われる。そして、演出図柄の停止表示によって特図抽選の結果が報知される。
なお、特図変動演出では、演出図柄の変動表示以外に、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、通常ボタン40、特殊ボタン41などの様々な演出装置を用いた他の演出を行うことが可能である。この場合、演出図柄の停止表示後も、他の演出を継続して行うことが可能である。
4−2−1.演出図柄表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、図17(A)に示すように、表示部50aを水平方向に3つに略均等に分けた左側、中央および右側それぞれに、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、および右演出図柄領域50b3を設けることが可能である。左演出図柄領域50b1は、特図変動演出における演出図柄の停止表示のときに、左演出図柄EZ1を表示する領域である。同様に、中演出図柄領域50b2および右演出図柄領域50b3は、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3を表示する領域である。
また、図17(A)に示すように、表示部50aの上端部の左端(左上隅)の一区画に、小図柄領域50cを設けることが可能である。小図柄領域50cは、特図の可変表示が行われているときに小図柄KZ1,KZ2,KZ3を変動表示する領域である。小図柄KZ1,KZ2,KZ3は、例えば、1〜9の数字図柄で構成される。
なお、図17(A)において、左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3および小図柄領域50cは二点鎖線で明示されているが、これは左演出図柄領域50b1、中演出図柄領域50b2、右演出図柄領域50b3、および小図柄領域50cの範囲を表すために記載したものであり、実際には表示されていない。
4−2−2.通常変動
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出において、先ず通常変動を行うことが可能である。通常変動は、特図の可変表示が開始されたことを示唆する演出として機能する。
特図の可変表示が開始されると、例えば、図17(A)に示すように、表示部50aにおいて、左演出図柄EZ1、中演出図柄EZ2および右演出図柄EZ3が停止表示されていると共に、左小図柄KZ1、中小図柄KZ2および右小図柄KZ3が停止表示されており、特図の可変表示が行われておらず、特図の可変表示を待機している状態から、図17(B)に示すように、その開始に伴って演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の変動表示が開始されると共に、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示が開始される。なお、図17中の「↓」は、図柄の変動表示中であることを示している。そして、この特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「通常ハズレ変動」の場合には、図17(C―1)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが異なる停止態様で仮停止してから、図17(D)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」などのリーチ有りの特図変動パターンの場合には、図17(C―2)に示すように、左演出図柄EZ1と右演出図柄EZ3とが同じ停止態様(所謂リーチ目)で仮停止して、リーチが成立する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3の変動表示は継続して行われ、特図変動パターンに応じたリーチ演出が行われる。なお、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3の停止順序や停止態様は、適宜に変更することが可能である。
4−2−3.Nリーチ
パチンコ遊技機PY1は、通常変動においてリーチが成立するとNリーチを行うことが可能である。Nリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性があることを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
Nリーチでは、図18(A)に示すように、リーチが成立した状態が所定時間(例えば、10秒)維持され、図18(B)に示すように、中演出図柄EZ2の変動速度が徐々に減速していく。そして、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「Nハズレ変動」の場合には、図18(C−1)に示すように、ハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「N大当たり変動」の場合には、図18(C−2)に示すように、大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、Nリーチの演出内容は、中演出図柄EZ2が徐々に減速することに限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
4−2−4.SPリーチ
パチンコ遊技機PY1は、Nリーチの後にSPリーチ(第3の演出に相当)を行うことが可能である。SPリーチは、大当たり判定の結果が「大当たり」であった可能性が、Nリーチよりも高いことを示唆する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
SPリーチでは、Nリーチの後に、例えば、図19(A)に示すように、表示部50aにSPリーチ専用の背景画像(SPリーチ用背景画像G113)が表示され、表示部50aの中央にSPリーチが開始されたことを表す画像(SPリーチ開始タイトル画像)G1が表示される。その後、図19(B)に示すように、SPリーチ専用演出(例えばバトル演出)が行われる。そして、SPリーチ専用演出の最終局面を迎えると、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SP大当たり変動」の場合には、図19(C−1)に示すように、表示部50aに、大当たりを示唆する演出(例えば、主人公キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示唆する停止態様(所謂ゾロ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3も大当たりを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。一方、特図の可変表示の特図変動パターンが、例えば「SPハズレ変動」の場合には、図19(C−2)に示すように、ハズレを示唆する演出(例えば、敵キャラクタがバトルに勝利して喜んでいる表示)が行われるとともに、演出図柄EZ1,EZ2,EZ3がハズレを示唆する停止態様(所謂バラケ目)で停止表示する。このとき、小図柄KZ1,KZ2,KZ3もハズレを示唆する停止態様で一斉に停止表示する。なお、SPリーチの演出内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
ここで、各リーチに対する演出図柄EZ1,EZ2,EZ3が大当たりを示す態様で停止される可能性(大当たり期待度)について詳細に説明する。各リーチに対する大当たり期待度は、大当たり判定の結果に基づく実行確率によって定められる。例えば、Nリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には10%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とした場合、SPリーチの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には4%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には100%とすれば、SPリーチの大当たり期待度を、Nリーチの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。また、SPリーチとしてSPリーチAとSPリーチBとを実行可能にし、SPリーチAの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には20%とした場合、SPリーチBの実行確率を、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合には2%とし、大当たり判定の結果が「大当たり」の場合には30%とすれば、SPリーチBの大当たり期待度を、SPリーチAの大当たり期待度よりも高く設定することが可能である。このように、大当たり判定の結果に応じた実行確率を適宜に設定することで、大当たり期待度を設定することが可能である。
4−3.保留アイコン表示領域
画像表示装置50の表示部50aには、図20(A)に示すように、4つの表示領域からなる保留アイコン表示領域50dを設けることが可能である。保留アイコン表示領域50dは、第1表示領域50d1、第2表示領域50d2、第3表示領域50d3および第4表示領域50d4で構成され、特図1保留数または特図2保留数に応じて、各表示領域50d1,50d2,50d3,50d4に、保留アイコンHAを表示することが可能である。例えば、特図1保留数が『1』の場合には、第1表示領域50d1に保留アイコンHAが表示され、特図1保留数が『2』の場合には、第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示される。
また、保留アイコン表示領域50dの近傍に、図20(A)に示すように、1つの表示領域からなる当該アイコン表示領域50eを設けることが可能である。当該アイコン表示領域50eは、特図変動演出が開始されることに応じて、保留アイコンHAと同じまたは異なる当該アイコンTAを表示することが可能である。
なお、保留アイコン表示領域50dを構成する表示領域の数については、適宜に変更することが可能である。また、保留アイコン表示領域50dを、特図1保留数および特図2保留数の両方を表示する表示領域とすることも一方だけを表示する表示領域とすることも可能である。
4−3−1.保留演出
パチンコ遊技機PY1は、遊技球が第1始動口11または第2始動口12に入賞することに応じて、保留演出を行うことが可能である。保留演出は、特図1保留または特図2保留の数を遊技者に報知することが可能である。
保留演出では、特図1保留数が『0』のときに遊技球が第1始動口11に入賞すると、特図変動演出が開始され、例えば、図20(B)に示すように、当該アイコン表示領域50eに当該アイコンTAが表示される。そして、特図変動演出中に更に2個の遊技球が第1始動口11に入賞すると、図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1と第2表示領域50d2とに保留アイコンHAが表示され、特図1保留数が『2』であることが遊技者に報知される。その後、特図変動演出が終了し、新たな特図変動演出が開始されると、図20(D)に示すように、保留アイコン表示領域50dの第1表示領域50d1に表示されていた保留アイコンHAが、当該アイコン表示領域50eに移動して当該アイコンTAとして表示され、保留アイコン表示領域50dの第2表示領域50d2に表示されていた保留アイコンHAが、第1表示領域50d1に移動して表示され、特図1保留数が『1』であることが遊技者に報知される。
4−4.予告演出
パチンコ遊技機PY1は、特図変動演出中の任意のタイミングで予告演出を行うことが可能である。予告演出は、画像表示装置50、スピーカ52、枠ランプ53、盤ランプ54、可動装置55,56,58、入力装置40,41等を用いた演出であり、大当たり判定の結果や特図変動パターン判定の結果を示唆することが可能である。
4−4−1.可動体演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、可動装置55,56,58を用いた可動体演出を行うことが可能である。可動体演出は、可動装置55,56,58を作動させる演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
可動体演出では、例えば、NリーチからSPリーチに発展する際に、図21(A)に示すように、盤上可動装置55および盤下可動装置56が作動し、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、遊技者から見て、表示部50a上に重なるように移動して、SPリーチに発展することが示唆される。このとき、表示部50aの盤上可動体55kおよび盤下可動体56kと重なっていないスペースにはエフェクト画像が表示される。その後、図21(B)に示すように、盤上可動体55kと盤下可動体56kとが、通常の待機状態(初期位置)に戻ってSPリーチに発展する。なお、可動体演出については、SPリーチへの発展示唆に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。また、可動体演出における可動装置の作動内容は、適宜に変更または追加することが可能である。
4−4−2.操作演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、通常ボタン40や特殊ボタン41を用いた操作演出を行うことが可能である。操作演出は、遊技者が通常ボタン40や特殊ボタン41を操作する演出であり、遊技者に大当たりを期待させるための演出として機能する。
操作演出では、例えば、SPリーチにおいて、特殊ボタン41の押下操作が有効な期間(ボタン操作有効期間)が発生し、このボタン操作有効期間の発生に伴って、図22(A)に示すように、特殊ボタン41の操作を促す演出(ボタン操作促進演出)が行われる。ボタン操作促進演出において、表示部50aに、ボタン操作促進画像G3が表示される。ボタン操作促進画像G3は、特殊ボタン41を模した画像(特殊ボタン画像G31)と、特殊ボタン41の操作態様(すなわち、押下操作)を表す画像(押下操作画像G32)と、ボタン操作有効期間の残り時間を表す画像(操作有効期間残り時間画像G33)と、を含む。なお、操作有効期間残り時間画像G33は、おおむね曲線状のプログレスバーからなり、時間の経過に伴って、遊技者が操作有効期間の残り時間を容易に理解できるように変化する。その後、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が押下操作されることに応じて、または、ボタン操作有効期間において特殊ボタン41が操作されることなくボタン操作有効期間が経過した後、図22(B)に示すように、盤上可動装置55が作動し、遊技者から見て、盤上可動体55kが表示部50a上に重なるように移動して、大当たり期待度が示唆される。なお、操作演出については、盤上可動装置55の作動に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
4−4−3.先読み演出
パチンコ遊技機PY1は、予告演出として、特図抽選が行われていない特図1保留または特図2保留に対する先読み演出を行うことが可能である。先読み演出は、特図1保留または特図2保留に対する特図抽選の抽選結果を事前に示唆するための演出として機能する。
先読み演出では、例えば、特図1保留に対する先読み判定の結果が「大当たり」の場合、図20(C)に示すように、保留アイコン表示領域50dに通常は「〇」で表示される保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。また、先読み判定の結果が「ハズレ」の場合に、所謂ガセ演出として、保留アイコンHAを「☆」で表示することがある。なお、先読み演出は、特図1保留および特図2保留の両方または一方に対して行うことが可能である。また、保留アイコンHAの表示態様の変化に限られず、適宜に変更または追加することが可能である。
5.遊技制御用マイコン101による遊技の制御
次に図23〜図24に基づいて遊技制御用マイコン101による遊技の制御について説明する。なお、以下において説明する遊技制御用マイコン101による遊技の制御において登場するカウンタ、タイマ、バッファ等は、遊技用RAM104に設けられている。
[1.主制御メイン処理]
主制御基板100に備えられた遊技制御用マイコン101は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、遊技用ROM103から図23に示した主制御メイン処理のプログラムを読み出して実行する。同図に示すように、主制御メイン処理では、まず、電源投入時処理(S001)を行う。電源投入時処理では、遊技用RAM104へのアクセスの許可設定、遊技用CPU102の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)の設定等が行われる。
電源投入時処理に次いで、割り込みを禁止し(S002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)を実行する。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)では、図8(A)および図8(B)に示した種々の乱数のカウンタ値を1加算して更新する。各乱数のカウンタ値は上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお各乱数のカウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また各乱数のうちの少なくとも一部は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成される所謂ハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)が終了すると、割り込みを許可する(S004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理(S005)は、例えば4msec周期で遊技用CPU102に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理(S005)は4msec周期で実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理(S005)が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)による種々の乱数のカウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに遊技用CPU102に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)はすぐには開始されず、割り込み許可(S004)がされてから開始される。
[2.メイン側タイマ割り込み処理]
次に、メイン側タイマ割り込み処理(S005)について説明する。図24に示すように、メイン側タイマ割り込み処理(S005)では、まず出力処理(S101)を実行する。出力処理(S101)では、以下に説明する各処理において主制御基板100の遊技用RAM104に設けられた出力バッファにセットされたコマンド等を、サブ制御基板120や払出制御基板170等に出力する。
出力処理(S101)に次いで行われる入力処理(S102)では、遊技制御用マイコン101は、例えば、下皿35の満杯を検出する下皿満杯スイッチからの検出信号を取り込み、下皿満杯データとして遊技用RAM104の出力バッファに記憶する。
次に行われる普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)は、図23の主制御メイン処理で行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S003)と同じである。即ち、図8(A)および図8(B)に示した各種乱数のカウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理(S005)の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理(S005)の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理(S005)が開始されるまでの期間)との両方で行われている。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S103)に次いで、遊技制御用マイコン101は、センサ検出処理(S104)を行い、続いて普通動作処理(S105)を行い、さらに特別動作処理(S106)を行う。センサ検出処理、普通動作処理および特別動作処理については後述する。
特別動作処理(S106)に次いで、振分装置16Dを制御するための振分装置制御処理を行う(S107)。
次に、遊技制御用マイコン101は、その他の処理(S108)を実行して、メイン側タイマ割り込み処理(S005)を終了する。その他の処理(S108)としては、電源が断たれる際の電源断監視処理、遊技用RAM104に設けられているタイマの更新などが行われる。また、その他の処理(S108)として、遊技者に賞球を払い出す払出制御処理が行われる。払出制御処理では、各入賞口への遊技球の入賞に応じて、賞球要求信号を払出制御基板170に送信する。つまり、払出制御基板170は、賞球要求信号に基づいて、賞球を払い出す。
そして、遊技制御用マイコン101は、次に遊技用CPU102に割り込みパルスが入力されるまでは主制御メイン処理のステップS002〜S004の処理を繰り返し実行し(図23参照)、割り込みパルスが入力されると(約4msec後)、再びメイン側タイマ割り込み処理(S005)を実行する。遊技制御用マイコン101は、再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理(S005)の出力処理(S101)において、前回のメイン側タイマ割り込み処理(S005)にて遊技用RAM104の出力バッファにセットされたコマンド等を出力する。
[2−1.センサ検出処理]
センサ検出処理(S104)では、一般入賞口センサ処理、ゲートセンサ処理、第2始動口センサ処理、第1始動口センサ処理、第1大入賞口センサ処理、第2大入賞口センサ処理、特定領域センサ処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
一般入賞口センサ処理では、一般入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じて、一般入賞口センサ用コマンドを生成する。
ゲートセンサ処理では、ゲートセンサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、普通図柄乱数カウンタのカウンタ値が示す普通図柄乱数を取得し、取得した普通図柄乱数を、遊技用RAM104に設けられた普図保留記憶部106に記憶する。なお、普図保留記憶部106に普通図柄乱数が所定数(例えば4個)記憶されている場合には、新たに取得された普通図柄乱数は記憶されない。また、当該処理の結果に応じて、ゲートセンサ用コマンドを生成する。
第2始動口センサ処理では、第2始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特図2関係乱数を取得し、取得した特図2関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特図2保留記憶部105bに記憶する。特図2保留記憶部105bは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特図2関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特図2関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得された特図2関係乱数は記憶されない。また、取得した特図2関係乱数と第2先読み判定テーブルとを用いて第2先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数の数(特図2保留数)を表す特図2保留数コマンドおよび第2先読み判定の結果を表す第2始動入賞コマンドを含む第2始動口センサ用コマンドを生成する。
第1始動口センサ処理では、第1始動口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。遊技球が検出されたと判定されると、特別図柄乱数カウンタ、大当たり図柄種別乱数カウンタ、リーチ乱数カウンタ及び特図変動パターン乱数カウンタからなる特図1関係乱数を取得し、取得した特図1関係乱数を、遊技用RAM104に設けられた特図1保留記憶部105aに記憶する。特図1保留記憶部105aは、第1領域から第n領域まで(nは2以上の整数)の複数の記憶領域があり、取得された特図1関係乱数は、第1領域から順に記憶される。なお、第n領域まで特図1関係乱数が記憶されている場合には、新たに取得した特図1関係乱数は記憶されない。また、取得した特図1関係乱数と第1先読み判定テーブルとを用いて第1先読み判定を行う。また、当該処理の結果に応じて、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数の数(特図1保留数)を表す特図1保留数コマンドおよび第1先読み判定の結果を表す第1始動入賞コマンドを含む第1始動口センサ用コマンドを生成する。
第1大入賞口センサ処理では、第1大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第1大入賞口センサ用コマンドを生成する。
第2大入賞口センサ処理では、第2大入賞口センサによって遊技球が検出されたか否かを判定する。また、当該処理の結果に応じた第2大入賞口センサ用コマンドを生成する。
特定領域センサ処理では、特定領域センサによって遊技球が検出されたか否か判定する。また、当該処理の結果に応じて、特定領域センサ用コマンドを生成する。
[2−2.普通動作処理]
普通動作処理(S105)では、普通図柄待機処理、普通図柄変動処理、普通図柄確定処理、補助遊技制御処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
普通図柄待機処理は、普図の可変表示および補助遊技が行われていない待機中に行われる処理である。普通図柄待機処理では、普図保留記憶部106に記憶された普通図柄乱数に基づいて当たり判定を行う。また、現在の遊技状態に基づいて普図変動パターン判定を行って普図変動パターンを決定する。そして、当たり判定および普図変動パターンの結果に関する情報を含む普図変動開始コマンドを生成する。それから、決定した普図変動パターンに対応付けられた普図変動時間に基づいて、普図の可変表示を普図表示器82に開始させる。
普通図柄変動処理は、普図の可変表示中に行われる処理である。普通図柄変動処理では、実行中の普図の可変表示が開始してから普図変動時間が経過することに応じて、当たり判定結果に基づいて普図の停止表示を行う。そして、普図の可変表示の終了を示す普図変動停止コマンドを生成する。
普通図柄確定処理は、普図が停止表示しているときに行われる処理である。普通図柄確定処理では、実行中の普図の停止表示が開始してから所定の停止時間(例えば、0.8秒)が経過することに応じて、停止表示している普図が当たり図柄であるか否かを判定する。当たり図柄が停止表示していれば、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を開始させ、補助遊技の開始を示す補助遊技開始コマンドを生成する。
補助遊技制御処理は、補助遊技が行われているときに行われる処理である。補助遊技制御処理では、現在の遊技状態および補助遊技制御テーブルに基づいて補助遊技を制御する。また、当該処理の結果に応じて、補助遊技制御用コマンドを生成する。
[2−3.特別動作処理]
特別動作処理(S106)では、特別図柄待機処理、特別図柄変動処理、特別図柄確定処理、大当たり遊技制御処理、遊技状態設定処理を順次行う。そして、各処理において生成されたコマンドを遊技用RAM104の出力バッファにセットする。
[2−3−1.特別図柄待機処理]
特別図柄待機処理は、大当たり遊技状態ではなく、特図の可変表示が行われていない待機中に行われる処理である。特別図柄待機処理では、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数に基づいて、特図2判定処理及び特図2変動パターン判定処理を行うとともに、特図2保留記憶部シフト処理を行う。また、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数に基づいて、特図1判定処理及び特図1変動パターン判定処理を行うとともに、特図1保留記憶部シフト処理を行う。
特図2判定処理では、特図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特図2関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特図2関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特図2大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
特図2変動パターン判定処理は、特図2判定処理の後に行われる処理である。特図2変動パターン判定処理では、特図2保留記憶部105bの第1領域に記憶されていた特図2関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特図2変動パターンテーブルと、を用いて、特図2変動パターンを判定する。なお、特図2変動パターンの判定は、特図2保留記憶部105bに記憶されている特図2関係乱数の数(特図2保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特図2変動パターンを表す特図2変動開始コマンドを生成する。特図2変動開始コマンドには、特図2であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、特図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特図2変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特図2表示器81bに特図2の可変表示を開始させる。
特図2保留記憶部シフト処理は、特図2判定処理及び特図2変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特図2保留記憶部シフト処理では、特図2保留記憶部105bに記憶されていた特図2関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特図2関係乱数を特図2保留記憶部105bからクリアする。このようにして、特図2関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特図2保留数を表す特図2保留数コマンド生成をする。
特図1判定処理では、特図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特図1関係乱数のうちの特別図柄乱数と、現在の遊技状態に応じた大当たり判定テーブルと、を用いて、大当たり、または、ハズレの何れであるかを判定する大当たり判定を行う。大当たり判定の結果が大当たりであれば、特図1関係乱数のうちの大当たり図柄種別乱数と特図1大当たり図柄種別判定テーブルとを用いて、大当たり図柄の種別を判定する大当たり図柄種別判定を行う。そして、判定された大当たり図柄種別を表す図柄指定コマンドを生成する。また、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを表す図柄指定コマンドを生成する。
特図1変動パターン判定処理は、特図1判定処理の後に行われる処理である。特図1変動パターン判定処理では、特図1保留記憶部105aの第1領域に記憶されていた特図1関係乱数のうちの特図変動パターン乱数と、現在の遊技状態に応じた特図1変動パターンテーブルと、を用いて、特図1変動パターンを判定する。なお、特図1変動パターンの判定は、特図1保留記憶部105aに記憶されている特図1関係乱数の数(特図1保留数)にも関連付けられる。そして、判定された特図1変動パターンを表す特図1変動開始コマンドを生成する。特図1変動開始コマンドには、特図1であることに関する情報、大当たり判定の結果に関する情報、リーチ判定の結果に関する情報、大当たり種別判定の結果に関する情報、特図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間の情報などが含まれる。そして、判定された特図1変動パターンに対応付けられた特図変動時間に基づいて特図1表示器81aに特図1の可変表示を開始させる。
特図1保留記憶部シフト処理は、特図1判定処理及び特図1変動パターン判定処理が行われる際に行われる処理である。特図1保留記憶部シフト処理では、特図1保留記憶部105aに記憶されていた特図1関係乱数を第1領域側に一つシフトするとともに、第1領域の特図1関係乱数を特図1保留記憶部105aからクリアする。このようにして、特図1関係乱数は取得された順に消化される。そして、当該処理後の特図1保留数を表す特図1保留数コマンドを生成する。
なお、本形態では、特図2保留数および特図1保留数の何れも存在する場合、特図2判定処理が優先して行われ、特図2の可変表示と特図1の可変表示とが並行して行われないようになっている。
[2−3−2.特別図柄変動処理]
特別図柄変動処理は、特図の可変表示中に行われる処理である。特別図柄変動処理では、特図変動時間が経過することに応じて、特図表示器81に、特図の可変表示を終了させるとともに、大当たり判定の結果に応じた特図を停止表示させる。大当たり判定の結果が大当たりであれば、大当たりを示す大当たり図柄を停止表示させ、大当たり判定の結果がハズレであれば、ハズレを示すハズレ図柄を停止表示させる。そして、特図の可変表示の終了を示す特図変動停止コマンドを生成する。
[2−3−3.特別図柄確定処理]
特別図柄確定処理は、特図が停止表示しているときに行われる処理である。特別図柄確定処理では、現在停止表示している特図が大当たり図柄である場合には、大当たり遊技状態に移行させる。そして、大当たり遊技の開始を示すオープニングコマンドを生成する。オープニングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ高確率状態を終了させる場合には、通常確率状態を設定する。そして、通常確率状態への移行を示す高確率終了コマンドを生成する。また、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ時短状態を終了させる場合には、非時短状態を設定する。そして、非時短状態への移行を示す時短終了コマンドを生成する。なお、現在停止表示している特図がハズレ図柄であり且つ特図2保留数および特図1保留数が「0」の場合には、パチンコ遊技機PY1が待機状態であることを示す客待ちコマンドを生成する。
[2−3−4.大当たり遊技制御処理]
大当たり遊技制御処理は、大当たり遊技状態において行われる処理である。大当たり遊技制御処理では、大当たり遊技制御テーブルを用いて、大当たり遊技を行う。大当たり遊技状態への移行後、オープニング時間または閉鎖時間の経過に応じて、各ラウンド遊技を開始する。そして、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技コマンドを生成する。また、最終のラウンド遊技を終了させることに応じて、エンディングを開始する。そして、大当たり遊技の終了を示すエンディングコマンドを生成する。エンディングコマンドには、大当たり種別判定の結果に関する情報が含まれる。
[2−3−5.遊技状態設定処理]
遊技状態設定処理は、大当たり遊技状態が終了する際に行われる処理である。遊技状態設定処理では、通常確率状態から高確率状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に高確率状態を設定する。高確率状態の継続期間を制限する場合には、高確率状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく高確率状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、高確率状態の設定を示す高確率設定コマンドを生成する。また、非時短状態から時短状態に変更する場合は、大当たり遊技状態の終了の際に時短状態を設定する。時短状態の継続期間を制限する場合には、時短状態の継続期間(例えば、大当たりに当選することなく時短状態が継続できる特図の可変表示の回数)も併せて設定する。そして、時短状態の設定を示す時短設定コマンドを生成する。
なお、遊技制御用マイコン101が各処理において生成するコマンドは、適宜に追加または変更することが可能である。
6.演出制御用マイコン121による演出の制御
次に、図25〜図27に基づいて演出制御用マイコン121による演出の制御について説明する。なお、以下の演出制御用マイコン121による演出の制御の説明において登場するカウンタ、タイマ、フラグ、バッファ等は、演出用RAM124に設けられている。
[1.サブ制御メイン処理]
サブ制御基板120に備えられた演出制御用マイコン121は、パチンコ遊技機PY1が電源投入されると、図25に示したサブ制御メイン処理のプログラムを演出用ROM123から読み出して実行する。同図に示すように、サブ制御メイン処理では、最初に、電源投入に応じた電源投入時処理を行う(S4001)。電源投入時処理では、例えば、演出用CPU122の設定、SIO、PIO、CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定等を行う。
次に、割り込みを禁止し(S4002)、乱数シード更新処理を実行する(S4003)。乱数シード更新処理(S4003)では、種々の演出に関する判定を行うための種々の演出判定用乱数カウンタの値を更新する。種々の演出についての演出判定用乱数カウンタの更新方法は、一例として、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同様の方法をとることができる。更新に際して乱数値を1ずつ加算するのではなく、2ずつ加算するなどしてもよい。これは、前述の主制御基板100が行う普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理においても同様である。
乱数シード更新処理が終了すると、コマンド送信処理を実行する(S4004)。コマンド送信処理では、サブ制御基板120の演出用RAM124内の出力バッファに格納されている各種のコマンドを、画像制御基板140に送信する。コマンドを受信した画像制御基板140は、受信したコマンドに従って、表示部50aに画像を表示する(画像による種々の演出を実行する)。また、サブ制御基板120は、画像制御基板140によって行われる種々の演出とともに、音声制御回路161を介してスピーカ52から音声を出力させたり(音声による種々の音演出を実行したり)、ランプ制御回路151を介して枠ランプ53、および盤ランプ54を発光させたり(発光による種々の発光演出を実行したり)、可動装置55,56,58を作動させたり(動作による種々の可動体演出を実行したり)する。
演出制御用マイコン121は続いて、割り込みを許可する(S4005)。以降、ステップS4002〜ステップS4005をループさせる。割り込み許可中においては、受信割り込み処理(S4010)、1msタイマ割り込み処理(S4011)、および10msタイマ割り込み処理(S4012)の実行が可能となる。
受信割り込み処理(S4010)は、主制御基板100から送られた各種のコマンドが演出制御用マイコン121に入力される度に実行される。受信割り込み処理(S4010)では、演出制御用マイコン121は主制御基板100の出力処理(S101)により送信されてきて受信した各種のコマンドを演出用RAM124の受信バッファに格納する。この受信割り込み処理は、他の割り込み処理(S4011、S4012)に優先して実行される。
[2.1msタイマ割り込み処理]
1msタイマ割り込み処理(S4011)は、サブ制御基板120に1msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。1msタイマ割り込み処理(S4011)では、図26に示すように、入力処理(S4101)、発光データ出力処理(S4102)、可動装置制御処理(S4103)、ウォッチドッグタイマ処理(S4104)を順次行う。
入力処理では、通常ボタン検出スイッチ40aや特殊ボタン検出スイッチ41aなどの遊技者が操作可能な操作部に対する操作を検出する。発光データ出力処理では、後述する演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、画像による演出等に合うタイミングなどで枠ランプ53、および盤ランプ54などのランプを発光させるべく、発光データをランプ制御回路151に出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、発光データに従って枠ランプ53、および盤ランプ54などを所定の発光態様で発光させる。可動装置制御処理では、演出データ作成処理で作成された演出用データに基づいて、所定のタイミングで可動装置55,56,58などの可動装置を動作させる可動体演出を行うべく、駆動データを出力する。つまり、演出制御用マイコン121は、駆動データに従って、可動装置55,56,58などを所定の動作態様で動作させる可動体演出を行う。ウォッチドッグタイマ処理では、ウォッチドッグタイマのリセット設定を行う。
[3.10msタイマ割り込み処理]
10msタイマ割り込み処理(S4012)は、サブ制御基板120に10msec周期の割り込みパルスが入力される度に実行される。10msタイマ割り込み処理(S4012)では、図27に示すように、受信コマンド解析処理(S4201)、演出タイマ更新処理(S4202)、音声制御処理(S4203)、演出用データ作成処理(S4204)を順次行う。
受信コマンド解析処理では、受信割り込み処理(S4010)によって演出用RAM124の受信バッファに格納されたコマンドを解析し、そのコマンドに応じた処理(例えば演出の選択や演出モードの設定、コマンドのセット等)を行う。演出タイマ更新処理では、各演出に関する時間を計測するためのタイマを更新する。音声制御処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、音声データ(スピーカ52からの音声の出力を制御するデータ)の作成と音声制御回路161への出力が行われる。演出用データ作成処理では、受信コマンド解析処理の処理結果に基づいて、演出用データの作成が行われる。
7.第1実施形態の特徴点の説明
第1実施形態のパチンコ遊技機PY1における特徴点に関して、さらなる詳細な説明を以下に加える。本実施形態(第1実施形態)のパチンコ遊技機PY1では、特図変動演出の通常変動の実行中に、以下に示す「第1演出」が実行可能となっている。
7−1.特図変動
本実施形態の変動パターン判定テーブルには、図28〜図29に示すような特図変動パターン判定テーブルを用いる。図28に示すように、本実施形態の特図1変動パターン判定テーブルには、遊技状態が「非時短状態」で特図判定結果が「大当たり」の場合に選択可能な特図変動パターン「P21」および「P22」がある。また、遊技状態が「非時短状態」で特図判定結果が「ハズレ」、且つ、リーチ判定結果が「リーチ有り」の場合に選択可能な特図変動パターン「P23」および「P24」がある。
特図変動パターン「P21」および「P23」には、後述の「第1演出」の実行を伴う通常変動からSPリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図28参照)。そのため、特図変動パターン「P21」又は「P23」が選択された場合には、特図1の可変表示の間、通常変動とともに「第1演出」が実行され、その後にSPリーチが実行される。特図変動パターン「P21」のことを「特別SP大当たり変動」ともいい、特図変動パターン「P23」のことを「特別SPハズレ変動」ともいう。
特図変動パターン「P22」および「P24」には、後述の「第1演出」の実行を伴う通常変動からLリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図28参照)。そのため、特図変動パターン「P22」又は「P24」が選択された場合には、特図1の可変表示の間、通常変動とともに「第1演出」が実行され、その後にLリーチが実行される。特図変動パターン「P22」のことを「特別L大当たり変動」ともいい、特図変動パターン「P24」のことを「特別Lハズレ変動」ともいう。
また、特図2変動パターン判定テーブルについても、特図1変動パターン判定テーブルと同じように、遊技状態が「非時短状態」で特図判定結果が「大当たり」の場合に選択可能な特図変動パターン「P71」および「P72」がある(図29参照)。また、遊技状態が「非時短状態」で特図判定結果が「ハズレ」、且つ、リーチ判定結果が「リーチ有り」の場合に選択可能な特図変動パターン「P73」および「P74」がある。
特図変動パターン「P71」および「P73」には、後述の「第1演出」の実行を伴う通常変動からSPリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図29参照)。そのため、特図変動パターン「P71」又は「P73」が選択された場合には、特図2の可変表示の間、通常変動とともに「第1演出」が実行され、その後にSPリーチが実行される。特図変動パターン「P71」のことを「特別SP大当たり変動」ともいい、特図変動パターン「P73」のことを「特別SPハズレ変動」ともいう。
特図変動パターン「P72」および「P74」には、後述の「第1演出」の実行を伴う通常変動からLリーチに移行する演出フロー(演出内容)の特図変動演出が関連付けられている(図29参照)。そのため、特図変動パターン「P72」又は「P74」が選択された場合には、特図2の可変表示の間、通常変動とともに「第1演出」が実行され、その後にLリーチが実行される。特図変動パターン「P72」のことを「特別L大当たり変動」ともいい、特図変動パターン「P74」のことを「特別Lハズレ変動」ともいう。
なお、本実施形態では、特図変動パターン「P21」の振分率(33%)は「P22」の振分率(17%)よりも高い(図28参照)。また、特図変動パターン「P23」の振分率(5%)は、「P24」の振分率(15%)よりも低い。そのため、特図判定結果が「大当たり」の場合には、特図変動パターン「P22」よりも「P21」の方が選択され易く、「ハズレ」の場合には、逆に特図変動パターン「P23」よりも「P24」の方が選択され易い。つまり、特図1における特図判定結果が「大当たり」の場合にはLリーチよりもSPリーチの方が選択され易く、「ハズレ」の場合にはSPリーチよりもLリーチの方が選択され易い。
また、特図2変動パターン判定テーブルについても、特図1変動パターン判定テーブルと同じように、特図変動パターン「P71」の振分率(33%)は「P72」の振分率(17%)よりも高い(図29参照)。そして、特図変動パターン「P73」の振分率(5%)は、「P74」の振分率(15%)よりも低い。よって、特図判定結果が「大当たり」の場合には、特図変動パターン「P72」よりも「P71」の方が選択され易く、「ハズレ」の場合には、逆に特図変動パターン「P73」よりも「P74」の方が選択され易い。つまり、特図2においても、特図1と同様、特図判定結果が「大当たり」の場合にはLリーチよりもSPリーチの方が選択され易く、「ハズレ」の場合にはSPリーチよりもLリーチの方が選択され易い。以上により、本実施形態では、特図1でも特図2でも、「第1演出」の後にSPリーチが実行された場合には、Lリーチが実行される場合よりも遊技者に大当たりを期待させ易い構成になっている。
7−2.第1演出
次に、第1演出(第1の演出に相当)について図30、図31および図32に基づいて説明する。第1演出とは、特図変動演出の通常変動の実行中に、Lリーチよりも大当たりの期待度が高いSPリーチになるかどうかを遊技者に示唆可能な演出である。第1演出には複数の態様(後述の態様A、態様B、態様C、態様Dおよび態様E)があり、態様B、態様C、態様Dおよび態様Eのうちの1の態様が第1演出の最終的な態様(最終態様)となる。本実施形態では、第1演出の最終態様によって、その後のリーチが、大当たり期待度が低いLリーチなのか、大当たり期待度が高いSPリーチなのかを示唆可能な演出となっている。
第1演出は、上述したように、特図変動演出の通常変動の実行中に実行され得る。具体的には、上記特図変動パターン「P21」〜「P24」および「P71」〜「P74」のいずれか1の特図変動パターンが選択された場合には、図30に示すように、特図変動演出の通常変動の実行期間(特図変動演出の実行開始時間から時間t6までの期間)の一部の期間(時間t1から時間t6までの期間、以下「第1演出実行期間」ともいう)に連続して実行される。なお、この第1演出実行期間が「所定の期間」に相当する。
第1演出には、上述したように態様A、態様B、態様C、態様Dおよび態様Eの5種類の態様がある(図31参照)。本実施形態では、第1演出は、態様A→態様B→態様C→態様D→態様Eの順に変更可能となっている。そして、第1演出が実行される場合には、必ず態様Aで実行が開始される。つまり、実行される第1演出の第1実行期間における最初の態様(初回態様)は態様Aになっている(図31参照)。それに対し、実行された第1演出の第1演出実行期間における最終的な態様(最終態様に相当)は、態様B、態様C、態様Dおよび態様Eのうちの1の態様になっている(図31参照)。すなわち、本実施形態では、開始の態様が不変であるのに対し、最終態様は複数取り得る構成になっている。よって、バラエティに富んだ第1演出を実行可能となっている。
第1演出の最終態様は、図32に示す最終態様判定テーブルを用いて選択される。すなわち、演出制御用マイコン121が、第1演出の実行後のリーチ(具体的には、選択された特図変動パターン)の種類、および、最終態様判定テーブルに基づいて、第1演出の最終態様を選択する。
本実施形態では、図32に示すように、第1演出の実行後のリーチが「SPリーチ」の場合には、最終態様として、態様B→態様C→態様D→態様Eの順に選択され易くなっている。逆に、第1演出の実行後のリーチが「Lリーチ」の場合には、態様B→態様C→態様Dの順に選択されづらくなっている。しかも態様Eは選択不可能となっている。以上により、第1演出の最終態様が態様B→態様C→態様D→態様Eの順に従って、その後に、大当たり期待度が高いSPリーチが実行される可能性が高いことを遊技者に示唆可能となっている。さらに、第1演出の最終態様が態様Eの場合には、その後にSPリーチの実行が確定していることを遊技者に示唆可能となっている。
また、第1演出は、複数のタイミングで態様が変更され得る。具体的には、図30に示すように、第1タイミング(時間t2)、第2タイミング(時間t3)、第3タイミング(時間t4)、および、第4タイミング(時間t5)がある。これら4つのタイミングはいずれも上記第1演出実行期間の期間内にあたる(図30参照)。4つのタイミング(第1タイミング、第2タイミング、第3タイミングおよび第4タイミング)には、後述の第2演出が実行され得る。すなわち、本実施形態では、第2演出の実行によって、第1演出の態様が変更され得る構成となっている。
本実施形態では、1回の第1演出の実行中における、上記4つのタイミング(第1タイミング、第2タイミング、第3タイミングおよび第4タイミング)のうち、2つ以上(且つ4つ以下)のタイミングで第2演出を実行可能となっている。そのため、第1演出の実行毎に、第2演出の実行回数が替わり得る、バラエティに富んだ演出を実行可能となっている。
また、第1演出の態様について、例えば1回の変更(1回のタイミング)で態様Aから態様Bに変わる場合のように、態様A→態様B→態様C→態様D→態様Eの順にしたがって、態様が「1段階」変更する場合がある。そのほかに、例えば1回の変更で態様Bを飛び越えて態様Aから態様Cに変わるといった、態様が「2段階」変更する場合や、例えば1回の変更で態様Bおよび態様Cを飛び越えて態様Aから態様Dに変わるといった、態様が「3段階」変更する場合もある。さらに、1回の変更で態様B、態様Cおよび態様Dを飛び越えて態様Aから態様Eに変わるといった、態様が「4段階」変更する場合もある。
7−3.第2演出
次に、第2演出(第2の演出に相当)について図33〜図46に基づいて説明する。第2演出とは、その実行によって、実行中の第1演出の態様を変更させ得る演出である。第2演出には、6種類の演出(態様X1の演出X、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、および、態様Z3の演出Z)がある。
図33に示すように、第2演出のうち演出Xは、実行に伴って第1演出の態様を変更させないときがある演出である。すなわち、演出Xには2種類の態様(態様X1および態様X2)があり、態様X1で演出Xが実行された場合には、その実行の前後で第1演出の態様は変わらない一方、態様X2で演出Xが実行された場合には、その実行後、第1演出の態様は変わる。なお、態様X1の演出Xは「非切替演出」に、態様X2の演出Xは「切替演出」にそれぞれ相当する。このような演出Xとして、具体的に例えば、態様X1を所謂「失敗態様」、態様X2を所謂「成功態様」とする分岐演出が挙げられる。なお、態様X2で演出Xが実行された場合には、実行中の第1演出の態様が「1段階」変わる(図33参照)。
演出Yは、実行に伴って第1演出の態様を変更させる演出となっている。すなわち、演出Yには1種類の態様(態様Y1)しかなく(図33参照)、演出Y(態様Y1)が実行された場合には、その実行の後、第1演出の態様は変わる。つまり、演出Yは、その実行によって、実行中の第1演出の態様の変更契機となる演出である。なお、態様Y1の演出Yは「切替演出」に相当する。なお、態様Y1で演出Yが実行された場合には、態様X1で演出Xが実行された場合と同様、実行中の第1演出の態様が「1段階」変わる(図33参照)。
演出Zは、実行に伴って第1演出の態様を変更させる演出となっている。すなわち、演出Zが実行された場合には、その実行後、第1演出の態様が変わる。つまり、演出Zは、上記演出Yと同じく、その実行によって、実行中の第1演出の態様の変更契機となる演出である。
但し、演出Zには、演出Yとは異なり、3種類の態様(態様Z1、態様Z2および態様Z3)がある(図33参照)。態様Z1で演出Zが実行された場合には、実行中の第1演出の態様が「2段階」変わる。また、態様Z2で演出Zが実行された場合には、実行中の第1演出の態様が「3段階」変わる。さらに、態様Z3で演出Zが実行された場合には、実行中の第1演出の態様が「4段階」変わる。すなわち、演出Zは、その実行に伴って、態様X2での演出Xや演出Yよりも第1演出の態様をより進行(昇格)させることが可能な演出である。態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、および、態様Z3の演出Zはいずれも「切替演出」に相当する。
第2演出は、1回の第1演出の実行において複数回実行される。この第2演出の実行回数は、図34に示す実行回数判定テーブルを用いて選択される。すなわち、演出制御用マイコン121は、第1演出の実行後のリーチの種類(具体的には、選択された特図変動パターンの種類)、および、実行回数判定テーブルに基づいて、1回の第1演出における第2演出の実行回数を選択する。
本実施形態では、図34に示すように、第1演出の実行後のリーチが「SPリーチ」の場合には、第2演出の実行回数として「2」→「3」→「4」の順、つまり、より多い実行回数が選択され易くなっている。逆に、第1演出の実行後のリーチが「Lリーチ」の場合には、より少ない実行回数が選択され易くなっている。従って、第2演出の実行回数が多いほど、その後に、大当たり期待度が高いSPリーチが実行される可能性が高いことを遊技者に示唆可能となっている。
また、第2演出の実行回数として「2」が選択された場合には、4つのタイミング(第1タイミング、第2タイミング、第3タイミングおよび第4タイミング)のいずれか2つのタイミングで第2演出が実行される。なお、第2演出が実行される2つのタイミングは均等に選択される。すなわち、6種類ある組み合わせ(第1タイミングと第2タイミングとの組み合わせ、第1タイミングと第3タイミングとの組み合わせ、第1タイミングと第4タイミングとの組み合わせ、第2タイミングと第3タイミングとの組み合わせ、第2タイミングと第4タイミングとの組み合わせ、および、第3タイミングと第4タイミングとの組み合わせ)のいずれの組み合わせも1/6の割合で選択される。
さらに、第2演出が実行される3つのタイミングもまた均等に選択される。すなわち、4種類ある組み合わせ(第1タイミングと第2タイミングと第3タイミングとの組み合わせ、第1タイミングと第2タイミングと第4タイミングとの組み合わせ、第1タイミングと第3タイミングと第4タイミングとの組み合わせ、および、第2タイミングと第3タイミングと第4タイミングとの組み合わせ)のいずれの組み合わせも1/4の割合で選択される。
本実施形態では、第2演出の初回実行時には、第1演出の最終態様に基づいて、実行される第2演出の種類およびその態様が選択される。それに対し、2回目以降の実行時には、第1演出の最終態様に加えて、先に実行の第2演出の種類およびその態様と、第2演出の実行回数とに基づいて、実行される第2演出の種類およびその態様が選択される。
第2演出の初回実行時には、図35に示す複数の態様判定テーブル(第1態様判定テーブル、第2態様判定テーブル、第3態様判定テーブルおよび第4態様判定テーブル)のうち、設定された第1演出の最終態様に応じたテーブルを用いて、第2演出の種類およびその態様が選択される。具体的に、設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合には、図35(A)に示す第1態様判定テーブル、態様Cの場合には図35(B)に示す第2態様判定テーブル、態様Dの場合には図35(C)に示す第3態様判定テーブル、そして、態様Eの場合には図35(D)に示す第4態様判定テーブルを用いて、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択される。
本実施形態では、上記第1態様判定テーブル、第2態様判定テーブル、第3態様判定テーブルおよび第4態様判定テーブルのいずれにおいても、第2演出として、態様X1の演出Xが最も選択され易い。つまり、実行の前後で第1演出の態様が変化しない種類の演出が最も選択され易い。また、上記4つの態様判定テーブルのいずれにおいても演出Zが選択されることはない。つまり、実行後に第1演出の態様が相対的に大きく変化する演出が選択されない。そのため、本実施形態では、第2演出の初回実行後に第1演出の態様が変化しない、又は、変化する場合でも1段階のみ変化することになる。よって、第1演出の最終態様が態様C、態様Dおよび態様Eの場合には、2回目以降の第2演出の実行時に選択可能な第2演出の種類(およびその態様)の選択肢を複数設けることが可能となっている。従って、2回目以降の第2演出についても複数種類の態様を選択可能な構成とすることが可能であり、バラエティに富んだ第2演出とすることが可能となっている。
2回目以降の第2演出の実行時には、図36および図37に示す複数の態様判定テーブル(第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブル)のうちの1のテーブルを用いて、第2演出の種類およびその態様が選択される。
図36(A)に示す第5態様判定テーブルは、態様X1の演出Xしか選択肢がないテーブルである。よって、第5態様判定テーブルを用いた場合には、第2演出として、態様X1の演出Xが決まることになる。それに対し、図36(B)に示す第6態様判定テーブルには、態様X2の演出X、および、態様Y1の演出Yの選択肢がある。よって、第6態様判定テーブルを用いた場合には、第2演出として、態様X2の演出X、又は、演出Yが選択されることになる。
図36(C)に示す第7態様判定テーブルは、態様Z1の演出Zしか選択肢がないテーブルである。また、図36(D)に示す第8態様判定テーブルは、態様Z2の演出Zしか選択肢がないテーブルである。さらに、図36(E)に示す第9態様判定テーブルは、態様Z3の演出Zしか選択肢がないテーブルである。そのため、第7態様判定テーブルを用いた場合には態様Z1の演出Z、第8態様判定テーブルを用いた場合には態様Z2の演出Z、第9態様判定テーブルを用いた場合には態様Z3の演出Zがそれぞれ決まることになる。上述した第5態様判定テーブル、第7態様判定テーブル、第8態様判定テーブルおよび第9態様判定テーブルはいずれも1つの選択肢を備えたテーブルである。
図37(A)に示す第10態様判定テーブルには、態様X1の演出X、態様X2の演出X、および、態様Y1の演出Yの選択肢がある。よって、第10態様判定テーブルを用いた場合には、第2演出として、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、演出Yが選択されることになる。また、図37(B)に示す第11態様判定テーブルには、態様X1の演出X、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、および、態様Z1の演出Zの選択肢がある。従って、第11態様判定テーブルを用いた場合には、第2演出として、態様X1の演出X、態様X2の演出X、演出Y、又は、態様Z1の演出Zが選択されることになる。
図37(C)に示す第12態様判定テーブルには、態様X1の演出X、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、および、態様Z2の演出Zの選択肢がある。そのため、第12態様判定テーブルを用いた場合には、第2演出として、態様X1の演出X、態様X2の演出X、演出Y、態様Z1の演出Z、又は、態様Z2の演出Zが選択されることになる。また、図37(D)に示す第13態様判定テーブルには、態様X1の演出X、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、および、態様Z3の演出Zの選択肢がある。よって、第11態様判定テーブルを用いた場合には、第2演出として、態様X1の演出X、態様X2の演出X、演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、又は、態様Z3の演出Zが選択されることになる。上述した第10態様判定テーブル、第11態様判定テーブル、第12態様判定テーブルおよび第13態様判定テーブルはいずれも複数の選択肢を備えたテーブルである。
上記第1演出実行期間における2回目以降の第2演出の実行時には、上述したように、第1演出の最終態様と、先に実行された第2演出の種類およびその態様と、第2演出の実行回数とに基づいて、その第2演出の種類およびその態様が選択される。以下には、第1演出の最終態様と、先に実行された第2演出の種類およびその態様と、第2演出の実行回数とを場合分けして説明する。
まず、図38には、第2演出の実行回数が「2回」でその2回目(最終回)の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。そして、図38(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図38(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図38(C)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図38(D)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図38(A)の場合について説明する。第2演出の実行回数が「2回」であれば、その前に実行された第2演出は、1回目(初回)のものであり、その種類およびその態様は、上述した図35(A)に示す第1態様判定テーブルを用いて選択される。そのため、図38(A)に示すように、1回目(初回)の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる。
1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、この第2演出の実行の前後で第1演出の態様が変わっておらず、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図38(A)参照)。この態様Aは最終態様(態様B)とは「1段階」異なる(図31参照)。また、今回の第2演出の実行が第1演出実行期間における最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図38(A)参照)。第6態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「1段階」変化させる態様X2の演出X、および、態様Y1の演出Yが選択肢である態様判定テーブルである(図36(B)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、この第2演出の実行後に第1演出の態様が「1段階」変化しており、2回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図38(A)参照)。この態様Bは、最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第5態様判定テーブルを用いて選択される(図38(A)参照)。第5態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を変えない態様X1の演出Xしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(A)参照)。
続いて、図38(B)の場合について説明する。1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図38(B)参照)。この態様Aは最終態様(態様C)とは「2段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第7態様判定テーブルを用いて選択される(図38(B)参照)。第7態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「2段階」変える態様Z1の演出Zしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(C)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図38(B)参照)。この態様Bは最終態様(態様C)とは「1段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第6態様判定テーブルを用いて選択される(図38(B)参照)。
続いて、図38(C)の場合について説明する。1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図38(C)参照)。この態様Aは最終態様(態様D)とは「3段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第8態様判定テーブルを用いて選択される(図38(C)参照)。第8態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「3段階」変える態様Z2の演出Zしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(D)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図38(C)参照)。この態様Bは最終態様(態様D)とは「2段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第7態様判定テーブルを用いて選択される(図38(C)参照)。
続いて、図38(D)の場合について説明する。1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図38(D)参照)。この態様Aは最終態様(態様E)とは「4段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第9態様判定テーブルを用いて選択される(図38(D)参照)。第9態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「4段階」変える態様Z3の演出Zしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(E)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図38(C)参照)。この態様Bは最終態様(態様E)とは「3段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第8態様判定テーブルを用いて選択される(図38(D)参照)。
次に、図39には、第2演出の実行回数が「3回」又は「4回」でその2回目の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図39(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図39(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図39(C)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、そして、図39(D)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図39(A)の場合について説明する。上述した図38と同じく、第2演出の実行回数が「2回」であれば、1回目の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる(図39(A)参照)。態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図39(A)参照)。この態様Aは、最終態様(態様B)とは「1段階」異なる(図31参照)。但し、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図39(A)参照)。第10態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「1段階」変化させる態様X2の演出X、および、態様Y1の演出Yと、実行によって第1演出の態様を変えない態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(A)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図39(A)参照)。この態様Bは、最終態様(態様B)と既に同じである。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第5態様判定テーブルを用いて選択される(図38(A)参照)。
図39(B)の場合について説明する。1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図39(B)参照)。この態様Aは、最終態様(態様C)とは「2段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第11態様判定テーブルを用いて選択される(図39(B)参照)。第11態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「2段階」変化させる態様Z1の演出Zと、態様X2の演出Xと、態様Y1の演出Yと、態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(B)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図39(B)参照)。この態様Bは、最終態様(態様C)とは「1段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第10態様判定テーブルを用いて選択される(図39(B)参照)。
図39(C)の場合について説明する。1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図39(C)参照)。この態様Aは、最終態様(態様D)とは「3段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第12態様判定テーブルを用いて選択される(図39(C)参照)。第12態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「3段階」変化させる態様Z2の演出Zと、態様Z1の演出Zと、態様X2の演出Xと、態様Y1の演出Yと、態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(C)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図39(C)参照)。この態様Bは、最終態様(態様D)とは「2段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第11態様判定テーブルを用いて選択される(図39(C)参照)。
図39(D)の場合について説明する。1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X1の演出Xの場合には、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図39(D)参照)。この態様Aは、最終態様(態様E)とは「4段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第13態様判定テーブルを用いて選択される(図39(D)参照)。第13態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「4段階」変化させる態様Z3の演出Zと、態様Z2の演出Zと、態様Z1の演出Zと、態様X2の演出Xと、態様Y1の演出Yと、態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(D)参照)。
なお、1回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図39(D)参照)。この態様Bは、最終態様(態様E)とは「3段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回又は2回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第12態様判定テーブルを用いて選択される(図39(D)参照)。
次に、図40〜図41には、第2演出の実行回数が「3回」でその3回目(最終回)の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図40(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図40(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図41(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図41(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図40(A)の場合について説明する。上述の図38等と同じく、1回目(初回)の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる。なお、第1演出の最終態様が態様Bであるため、2回目の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる。
1回目の第2演出が態様X1の演出Xで、2回目の第2演出が態様X1の演出Xの場合には、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図40(A)参照)。この態様Aは最終態様(態様B)とは「1段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が第1演出実行期間における最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図40(A)参照)。
なお、2回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、3回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図40(A)参照)。この態様Bは、最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第5態様判定テーブルを用いて選択される(図38(A)参照)。
また、1回目の第2演出が態様X2の演出X又は態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出が態様X1の演出Xであり(図39(A)参照)、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図40(A)参照)。この態様Bは最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図40(A)参照)。
図40(B)、図41(A)および図41(B)の場合についても、図40(A)の場合と同じようにして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブル、第6態様判定テーブル、第7態様判定テーブル、第8態様判定テーブルおよび第9態様判定テーブルのうちの1の態様判定テーブルを用いて選択される。そこで、図40(B)、図41(A)および図41(B)の場合についての説明を省略する。
次に、図42〜図43には、第2演出の実行回数が「4回」でその3回目の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図42(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図42(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図43(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図43(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図42(A)の場合について説明する。上述した図38等と同じく、1回目(初回)の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yである。なお、第1演出の最終態様が態様Bであるため、2回目の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる。
1回目の第2演出が態様X1の演出Xで、2回目の第2演出が態様X1の演出Xの場合には、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図42(A)参照)。この態様Aは最終態様(態様B)とは「1段階」異なるが(図31参照)、今回の第2演出の実行後に1回の第2演出の実行がある。よって、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図42(A)参照)。
なお、2回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、3回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図42(A)参照)。この態様Bは、最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第5態様判定テーブルを用いて選択される(図38(A)参照)。
また、1回目の第2演出が態様X2の演出X又は態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出が態様X1の演出Xであり(図39(A)参照)、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図42(A)参照)。この態様Bは最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図40(A)参照)。
図42(B)、図43(A)および図43(B)の場合についても、図42(A)の場合と同じようにして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブル、第10態様判定テーブル、第11態様判定テーブル、第12態様判定テーブルおよび第13態様判定テーブルのうちの1の態様判定テーブルを用いて選択される。そこで、図42(B)、図43(A)および図43(B)の場合についての説明を省略する。
次に、図44〜図46には、第2演出の実行回数が「4回」でその4回目(最終回)の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図44(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図44(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図45には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図46には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図44(A)の場合について説明する。上述の図38等と同じく、1回目(初回)の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる。なお、第1演出の最終態様が態様Bであるため、2回目および3回目の第2演出の種類およびその態様は、態様X1の演出X、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yということになる。
1回目の第2演出が態様X1の演出Xで、2回目および3回目の第2演出がいずれも態様X1の演出Xの場合には、4回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Aである(図44(A)参照)。この態様Aは最終態様(態様B)とは「1段階」異なり(図31参照)、今回の第2演出の実行が第1演出実行期間における最終回に該当する。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図44(A)参照)。
なお、2回目の第2演出が態様X1の演出Xで、3回目の第2演出の種類およびその態様が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、4回目の第2演出の直前における第1演出の態様は態様Bである(図44(A)参照)。この態様Bは、最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述の第5態様判定テーブルを用いて選択される(図44(A)参照)。
一方、2回目の第2演出が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、3回目の第2演出が態様X1の演出Xであり(図42(A)参照)、4回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図44(A)参照)。この態様Bは最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図44(A)参照)。
また、1回目の第2演出が態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yの場合には、2回目の第2演出が態様X1の演出Xであり(図39(A)参照)、3回目の第2演出が態様X1の演出Xであり(図42(A)参照)、4回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様は態様Bである(図44(A)参照)。この態様Bは最終態様(態様B)と既に同じである。かくして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図44(A)参照)。
図44(B)、図45および図46の場合についても、図44(A)の場合と同じようにして、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブル、第6態様判定テーブル、第7態様判定テーブル、第8態様判定テーブルおよび第9態様判定テーブルのうちの1の態様判定テーブルを用いて選択される。そこで、図44(B)、図45および図46の場合についての説明を省略する。
8.第1実施形態の効果
以上詳細に説明したように、第1実施形態のパチンコ遊技機PY1では、2回〜4回の実行回数のうちの複数回目の第2演出の実行毎に、複数種類(6種類)の中から実行する第2演出の種類を選択することになっている。すなわち、2回実行のうちの2回目の実行の場合には、図38に示すように、第2演出の実行回数、第1演出の最終態様、および、先に実行した第2演出の種類およびその態様に基づいて、図36に示す第5態様判定テーブル〜第9態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めた上で、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する。
3回実行のうちの2回目の実行の場合には図39に示すように、また、3回目の実行の場合には図40,図41に示すように、第2演出の実行回数、第1演出の最終態様、および、先に実行した第2演出の種類およびその態様に基づいて、図36,図37に示す第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めて、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する。
さらに、4回実行のうちの2回目の実行の場合には図39に示すように、3回目の実行の場合には図42,図43に示すように、そして、4回目の実行の場合には図44〜図46に示すように、第2演出の実行回数、第1態様の最終態様、および、先に実行した第2演出の種類およびその態様に基づいて、図36,図37に示す第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めて、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する。
仮に、2回〜4回の実行回数、および、6種類の第2演出について、シナリオを用いての実行を管理(制御)する場合には、組み合わせ可能な数のシナリオデータを予め備えて(記憶して)おかなければならない。つまり、第2演出の種類の数(6)よりも非常に多い数のデータを備える必要がある。
それに対し、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、図36,図37に示す9種類の態様判定テーブル(第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブル)を参照して、多くとも6種類の中から1種類を選択すればよい。つまり、第2演出の種類に応じた数(6)のデータを備えた構成であればよく、その第2演出についての膨大なデータを備えておく必要はない。従って、第2演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第2演出の種類、および、第1演出の実行中における第2演出の実行回数の少なくとも一方がさらに多くなっても、第2演出の種類についてのデータが著しく増大することはない。従って、種類や実行回数が増えたとしても、第2演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能となっている。
また、実行するタイミングに合わせて、複数回目の第2演出の種類およびその態様を選択することが可能となっている。そのため、実行する第2演出の種類についての情報を、実行までの比較的長い期間記憶しておく必要がなく、例えば電断など、パチンコ遊技機に異常が生じた場合であっても不具合(例えば、その情報についての記憶が消えてしまうこと)が生じ難い。
また、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、複数回目の第2演出の実行が実行回数の最後の実行なのかどうかで、第2演出の種類の選択手法を異ならせることが可能となっている。すなわち、2回実行のうちの2回目(最後)の実行の場合、3回実行のうちの3回目(最後)の実行の場合、また、4回実行のうちの4回目(最後)の実行の場合には、第2演出の実行回数、第1態様の最終態様、および、先に実行した第2演出の種類およびその態様に基づいて、図36に示す態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めた上で、実行する第2演出の種類およびその態様を選択することになっている。なお、図36に示す第5態様判定テーブル〜第9態様判定テーブルは、実行に伴って、第1演出が最終的な態様となるように第2演出の種類が選択可能なものになっている。
一方、複数回目の第2演出の実行が実行回数の最後以外の実行(3回実行のうちの2回目の実行、4回実行のうちの2回目の実行、および、4回実行のうちの3回目の実行)であれば、第5態様判定テーブル,第10態様判定テーブル〜第13態様判定テーブルのいずれかの態様判定テーブルを参照して、第1演出の最終態様にかかわらず第2演出の種類を選択することになっている。かくして、バラエティに富んだ演出を実行可能としつつ、最終態様で第1演出を実行可能となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、第1演出の最終態様に応じて、第3演出であるSPリーチが行われる可能性を示唆可能となっている。よって、そのような第1演出、さらには、その第1演出の態様を切り替え可能な第2演出に、遊技者の注目がそれぞれ集まり易い。従って、第1演出および第2演出のどちらの演出も遊技者が高い興味を示す演出とすることが可能であり、興趣向上が可能となっている。
また、第1演出の実行によって、遊技者が、その後のSPリーチの実行や、変動表示中の特別図柄が大当たり遊技の実行を示す態様で停止表示して、大当たり遊技の実行がなされることを期待し易い。そのため、遊技者は、特別図柄の変動表示中に期待感や高揚感を得ることが可能となっており、興趣向上が可能となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、最後の第2演出を実行する直前に第1演出が最終態様の場合には、その第2演出に非切替演出である態様X1の演出Xを選択して、最後の第2演出を実行する直前に第1演出が最終態様でない場合には、その第2演出に切替演出の、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、又は、態様Z3の演出Zを選択する。よって、最終態様で第1演出を確実に実行することが可能となっている。
9.変更例
次に、変更例(第2実施形態とその他の変更例)について説明する。なお、変更例の説明において、上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。勿論、変更例に係る構成同士を適宜組み合わせて構成してもよい。また、上記第1実施形態および下記変更例中の技術的特徴は、本明細書において必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
9−1.第2実施形態の特徴点の説明
第2実施形態のパチンコ遊技機PY1における本発明の特徴点について、上述の図面に加え、図47〜図50を用いて説明する。第2実施形態のパチンコ遊技機PY1は、実行している第1演出(第1の演出)の態様に基づいて、実行する第2演出(第2の演出)の種類およびその態様を選択する点が、先に実行した第2演出の種類およびその態様に基づいて、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する上記第1実施形態とは異なる。
9−2.第2演出
本実施形態(本第2実施形態)のパチンコ遊技機PY1の第2演出について図33〜図37等に加え、図47〜図50に基づいて説明する。第2演出には、上記第1実施形態と同様、6種類の演出(態様X1の演出X、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、および、態様Z3の演出Z)がある。
第2演出は、上記第1実施形態と同様、1回の第1演出の実行において複数回実行される。第2演出の実行回数は、上述した図34に示す実行回数判定テーブルを用いて選択される。
また、本実施形態では、上記第1実施形態と同様、第2演出の初回実行時には、第1演出の最終態様に基づいて、実行される第2演出の種類およびその態様が選択される。それに対し、2回目以降の実行時には、第1演出の最終態様に加えて、先に実行の第2演出の種類およびその態様と、第2演出の実行回数とに基づいて、実行される第2演出の種類およびその態様が選択される。
第2演出の初回実行時には、上述した図35に示す複数の態様判定テーブル(第1態様判定テーブル、第2態様判定テーブル、第3態様判定テーブルおよび第4態様判定テーブル)のうち、設定された第1演出の最終態様に応じたテーブルを用いて、第2演出の種類およびその態様が選択される。また、2回目以降の第2演出の実行時には、上述した図36および図37に示す複数の態様判定テーブル(第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブル)のうちの1のテーブルを用いて、第2演出の種類およびその態様が選択される。
本実施形態では、上記第1演出実行期間における2回目以降の第2演出の実行時には、上述したように、第1演出の最終態様と、先に実行された第2演出の種類およびその態様と、第2演出の実行回数とに基づいて、その第2演出の種類およびその態様が選択される。以下には、第1演出の最終態様と、先に実行された第2演出の種類およびその態様と、第2演出の実行回数とを場合分けして説明する。
まず、図47には、第2演出の実行回数が「2回」でその2回目(最終回)の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。そして、図47(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図47(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図47(C)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図47(D)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図47(A)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)とは「1段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図47(A)参照)。第6態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「1段階」変化させる態様X2の演出X、および、態様Y1の演出Yが選択肢である態様判定テーブルである(図36(B)参照)。これにより、第2演出として、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)と同じ「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図47(A)参照)。第5態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を変えない態様X1の演出Xしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(A)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図47(B)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「2段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第7態様判定テーブルを用いて選択される(図47(B)参照)。第7態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「2段階」変える態様Z1の演出Zしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(C)参照)。これにより、第2演出として、態様Z1の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「1段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図47(B)参照)。これにより、第2演出として、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
続いて、図47(C)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「3段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第8態様判定テーブルを用いて選択される(図47(C)参照)。第8態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「3段階」変える態様Z2の演出Zしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(D)参照)。これにより、第2演出として、態様Z2の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「2段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第7態様判定テーブルを用いて選択される(図47(C)参照)。これにより、第2演出として、態様Z1の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
続いて、図47(D)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「4段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第9態様判定テーブルを用いて選択される(図47(D)参照)。第9態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「4段階」変える態様Z3の演出Zしか選択肢がない態様判定テーブルである(図36(E)参照)。これにより、第2演出として、態様Z3の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「3段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第8態様判定テーブルを用いて選択される(図47(D)参照)。これにより、第2演出として、態様Z2の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
次に、図48には、第2演出の実行回数が「3回」又は「4回」でその2回目の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図48(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図48(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図48(C)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、そして、図48(D)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図48(A)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)とは「1段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図48(A)参照)。第10態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「1段階」変化させる態様X2の演出X、および、態様Y1の演出Yと、実行によって第1演出の態様を変えない態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(A)参照)。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)と同じ「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図47(A)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図48(B)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「2段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第11態様判定テーブルを用いて選択される(図48(B)参照)。第11態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「2段階」変化させる態様Z1の演出Zと、態様X2の演出Xと、態様Y1の演出Yと、態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(B)参照)。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「1段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図48(B)参照)。
続いて、図48(C)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「3段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第12態様判定テーブルを用いて選択される(図48(C)参照)。第12態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「3段階」変化させる態様Z2の演出Zと、態様Z1の演出Zと、態様X2の演出Xと、態様Y1の演出Yと、態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(C)参照)。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「2段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第11態様判定テーブルを用いて選択される(図48(C)参照)。
続いて、図48(D)の場合について説明する。2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「4段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第13態様判定テーブルを用いて選択される(図48(D)参照)。第13態様判定テーブルは、実行によって第1演出の態様を「4段階」変化させる態様Z3の演出Zと、態様Z2の演出Zと、態様Z1の演出Zと、態様X2の演出Xと、態様Y1の演出Yと、態様X1の演出Xとが選択肢である態様判定テーブルである(図37(D)参照)。
なお、2回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「3段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第12態様判定テーブルを用いて選択される(図48(D)参照)。
次に、図49には、第2演出の実行回数が「3回」でその3回目(最終回)、又は、「4回」でその4回目(最終回)の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図49(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図49(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図49(C)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図49(D)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図49(A)の場合について説明する。最終回(4回目又は4回目)の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)とは「1段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図49(A)参照)。これにより、第2演出として、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)と同じ「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図49(A)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図49(B)の場合について説明する。最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「2段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第7態様判定テーブルを用いて選択される(図49(B)参照)。これにより、第2演出として、態様Z1の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「1段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図49(B)参照)。これにより、第2演出として、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
また、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)と同じ「態様C」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図49(B)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図49(C)の場合について説明する。最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「3段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第8態様判定テーブルを用いて選択される(図49(C)参照)。これにより、第2演出として、態様Z2の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「2段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第7態様判定テーブルを用いて選択される(図49(C)参照)。これにより、第2演出として、態様Z1の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
また、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「1段階」異なる「態様C」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図49(C)参照)。これにより、第2演出として、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
また、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)と同じ「態様D」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図49(C)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図49(D)の場合について説明する。最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「4段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第9態様判定テーブルを用いて選択される(図49(D)参照)。これにより、第2演出として、態様Z3の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
なお、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「3段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第8態様判定テーブルを用いて選択される(図49(D)参照)。これにより、第2演出として、態様Z2の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
また、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「2段階」異なる「態様C」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第7態様判定テーブルを用いて選択される(図49(D)参照)。これにより、第2演出として、態様Z1の演出Zが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
また、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「1段階」異なる「態様D」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第6態様判定テーブルを用いて選択される(図49(D)参照)。これにより、第2演出として、態様X2の演出X、又は、態様Y1の演出Yが選択されることで、その第2演出の実行後に第1演出を最終態様にすることが可能である。
また、最終回の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)と同じ「態様E」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図49(D)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
次に、図50には、第2演出の実行回数が「4回」でその3回目の第2演出の種類およびその態様が選択される場合を示す。図50(A)には設定された第1演出の最終態様が態様Bの場合を、図50(B)には設定された第1演出の最終態様が態様Cの場合を、図50(C)には設定された第1演出の最終態様が態様Dの場合を、図50(D)には設定された第1演出の最終態様が態様Eの場合をそれぞれ示す。
図50(A)の場合について説明する。3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)とは「1段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図50(A)参照)。
なお、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様B)と同じ「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図50(A)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図50(B)の場合について説明する。3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「2段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第11態様判定テーブルを用いて選択される(図50(B)参照)。
なお、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)とは「1段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図50(B)参照)。
また、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様C)と同じ「態様C」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図50(B)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図50(C)の場合について説明する。3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「3段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第12態様判定テーブルを用いて選択される(図50(C)参照)。
なお、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「2段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第11態様判定テーブルを用いて選択される(図50(C)参照)。
また、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)とは「1段階」異なる「態様C」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図50(C)参照)。
また、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様D)と同じ「態様D」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図50(C)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
続いて、図50(D)の場合について説明する。3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「4段階」異なる「態様A」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第13態様判定テーブルを用いて選択される(図50(D)参照)。
なお、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「3段階」異なる「態様B」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第12態様判定テーブルを用いて選択される(図50(D)参照)。
また、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「2段階」異なる「態様C」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第11態様判定テーブルを用いて選択される(図50(D)参照)。
また、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)とは「1段階」異なる「態様D」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第10態様判定テーブルを用いて選択される(図50(D)参照)。
また、3回目の第2演出の実行直前における第1演出の態様が、最終態様(態様E)と同じ「態様E」の場合には、今回実行の第2演出の種類およびその態様は、上述した第5態様判定テーブルを用いて選択される(図50(D)参照)。これにより、第2演出として、態様X1の演出Xが選択されることで、その第2演出の実行後も第1演出を最終態様のままにしておくことが可能である。
9−3.第2実施形態の効果
以上詳細に説明したように、本第2実施形態のパチンコ遊技機では、2回〜4回の実行回数のうちの複数回目の第2演出の実行毎に、複数種類(6種類)の中から実行する第2演出の種類を選択することになっている。すなわち、2回実行のうちの2回目の実行の場合には、図47に示すように、第2演出の実行回数、第1演出の最終態様、および、実行直前に実行中の第1演出の態様に基づいて、図36に示す第5態様判定テーブル〜第9態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めた上で、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する。
3回実行のうちの2回目の実行の場合には図48に示すように、また、3回目の実行の場合には図49に示すように、第2演出の実行回数、第1演出の最終態様、および、直前に実行中の第1演出の態様に基づいて、図36,図37に示す第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めて、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する。
さらに、4回実行のうちの2回目の実行の場合には図48に示すように、3回目の実行の場合には図50に示すように、そして、4回目の実行の場合には図49に示すように、第2演出の実行回数、第1態様の最終態様、および、実行直前に実行している第1演出の態様に基づいて、図36,図37に示す第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めて、実行する第2演出の種類およびその態様を選択する。
仮に、2回〜4回の実行回数、および、6種類の第2演出について、シナリオを用いての実行を管理(制御)する場合には、組み合わせ可能な数のシナリオデータを予め備えて(記憶して)おかなければならない。つまり、第2演出の種類の数(6)よりも非常に多い数のデータを備える必要がある。
それに対し、本実施形態のパチンコ遊技機PY1では、図36,図37に示す9種類の態様判定テーブル(第5態様判定テーブル〜第13態様判定テーブル)を参照して、多くとも6種類の中から1種類を選択すればよい。つまり、第2演出の種類に応じた数(6)のデータを備えた構成であればよく、その第2演出についての膨大なデータを備えておく必要はない。従って、第2演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能となっている。
また、本第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様、第2演出の種類、および、第1演出の実行中における第2演出の実行回数の少なくとも一方がさらに多くなっても、第2演出の種類についてのデータが著しく増大することはない。従って、種類や実行回数が増えたとしても、第2演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能となっている。
また、上記第1実施形態のパチンコ遊技機PY1と同様、実行するタイミングに合わせて、複数回目の第2演出の種類およびその態様を選択することが可能となっている。そのため、実行する第2演出の種類についての情報を、実行までの比較的長い期間記憶しておく必要がなく、例えば電断など、パチンコ遊技機に異常が生じた場合であっても不具合(例えば、その情報についての記憶が消えてしまうこと)が生じ難い。
また、本第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、複数回目の第2演出の実行が実行回数の最後の実行なのかどうかで、第2演出の種類の選択手法を異ならせることが可能となっている。すなわち、2回実行のうちの2回目(最後)の実行の場合、3回実行のうちの3回目(最後)の実行の場合、また、4回実行のうちの4回目(最後)の実行の場合には、第2演出の実行回数、第1態様の最終態様、および、実行直前に実行中の第1演出の態様に基づいて、図36に示す態様判定テーブルから1の態様判定テーブルを決めた上で、実行する第2演出の種類およびその態様を選択することになっている。なお、図36に示す第5態様判定テーブル〜第9態様判定テーブルは、実行に伴って、第1演出が最終的な態様となるように第2演出の種類が選択可能なものになっている。
一方、複数回目の第2演出の実行が最終回(実行回数の最後)以外の実行(3回実行のうちの2回目の実行、4回実行のうちの2回目の実行、および、4回実行のうちの3回目の実行)であれば、第5態様判定テーブル,第10態様判定テーブル〜第13態様判定テーブルのいずれかの態様判定テーブルを参照して、第1演出の最終態様にかかわらず第2演出の種類を選択することになっている。かくして、バラエティに富んだ演出を実行可能としつつ、最終態様で第1演出を実行可能となっている。
また、本第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、最後の第2演出を実行する直前に第1演出が最終態様の場合には、その第2演出に非切替演出である態様X1の演出Xを選択して、最後の第2演出を実行する直前に第1演出が最終態様でない場合には、その第2演出に切替演出の、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、又は、態様Z3の演出Zを選択する。よって、最終態様で第1演出を確実に実行することが可能となっている。
また、本第2実施形態のパチンコ遊技機PY1では、上記第1実施形態と同様、第1演出の最終態様に応じて、第3演出であるSPリーチが行われる可能性を示唆可能となっている。よって、そのような第1演出、さらには、その第1演出の態様を切り替え可能な第2演出に、遊技者の注目がそれぞれ集まり易い。従って、第1演出および第2演出のどちらの演出も遊技者が高い興味を示す演出とすることが可能であり、興趣向上が可能となっている。
また、本第2実施形態のパチンコ遊技機PY1でも、第1演出の実行によって、遊技者が、その後のSPリーチの実行や、変動表示中の特別図柄が大当たり遊技の実行を示す態様で停止表示して、大当たり遊技の実行がなされることを期待し易い。そのため、遊技者は、特別図柄の変動表示中に期待感や高揚感を得ることが可能となっており、興趣向上が可能となっている。
9−4.その他の変更例
以下、第1実施形態および第2実施形態の変更例について説明する。なお、変更例の説明において、上記の第1実施形態等のパチンコ遊技機PY1と同様の構成については、上記実施形態と同じ符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態等(第1実施形態および第2実施形態)では、第1演出(第1の演出)を実行可能な所定の期間を、特図の変動表示に伴う特図変動演出の通常変動の実行期間とした。しかしながら、特図変動演出のリーチ(Nリーチ,Lリーチ,SPリーチ等)の実行期間としてもよい。また、発展演出の実行期間としてもよい。また、通常変動、リーチおよび発展演出の2以上の演出の実行期間にわたる期間としてもよい。また、1回の特図変動演出における複数の期間としてもよい。
また、上記第1実施形態等では、複数の特図変動演出にわたる期間としてもよい。そのような場合に、第1の演出を、保留アイコンHAを用いた画像演出(所謂「保留演出」)としてもよい。このような場合に、例えば、第2の演出を、保留アイコンHAの表示態様が変更され得る契機となる演出(「変更契機演出」)としてもよい。また、前記識別図柄の変動表示中以外の、大当たり遊技(特別遊技)の実行中や、客待ち演出の実行中でもよい。
また、上記第1実施形態等では、第2演出(第2の演出)の実行回数を2〜4回とした。しかしながら、5回以上としてもよい。
また、上記第1実施形態等では、第2演出(第2の演出)の種類を、6種類(態様X1の演出X、態様X2の演出X、態様Y1の演出Y、態様Z1の演出Z、態様Z2の演出Z、および、態様Z3の演出Z)とした。しかしながら、2種類以上、且つ、5種類以下としてもよい。また、7種類以上としてもよい。
また、上記第1実施形態等では、非切替演出を1種類(態様X1の演出X)とした。しかしながら、2種類以上としてもよい。また、非切替演出を設けない構成としてもよい。つまり、第2の演出の全種類が切替演出でもよい。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)の態様を5種類とした。しかしながら、2種類以上、且つ、4種類以下としてもよい。また、6種類以上としてもよい。また、第1の演出の態様について、態様A→態様B→態様C→態様D→態様Eの順に切り替わりが可能な構成とした。つまり、一方向にのみ切り替わりが可能な構成とした。しかしながら、逆方向にも切り替わりが可能な構成でもよい。具体的に例えば、態様Cから態様Bに切り替わることが可能であったり、態様Cから態様Bを飛び越えて態様Aに切り替わることが可能であったりする構成でもよい。このような構成の場合、第2の演出の切替演出として、態様A→態様B→態様C→態様D→態様Eに1段階〜4段階切り替え可能な種類の演出に加え、態様E→態様D→態様C→態様B→態様Aに1段階〜4段階切り替え可能な種類の演出があるとよい。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)の最初の態様(初回態様)を態様Aとした。しかしながら、態様A以外の態様を初回態様とする構成でもよい。また、第1の演出の最終的な態様(最終態様)を態様B、態様C、態様Dおよび態様Eから選択する1の態様とした。しかしながら、それに限定されない。具体的に例えば、態様Aを加えた、態様A、態様B、態様C、態様Dおよび態様Eから選択する1の態様でもよい。また例えば、態様Bを除く、態様C、態様Dおよび態様Eから選択する1の態様でもよい。また、態様Eとしてもよい。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)を、最終態様に応じて、SPリーチ(第3の演出)が行われる可能性を示唆可能な演出とした。しかしながら、第1の演出を、第3の演出が行われる可能性を示唆しない演出としてもよい。つまり、第1の演出の最終的な態様と、第3の演出が行われる可能性とは関連性がない構成でもよい。
また、第3の演出を、大当たり遊技(特別遊技)が実行される可能性が相対的に高いことを示唆する演出としたが、特別遊技が実行される可能性が高いことを示唆しない演出としてもよい。また、第3の演出をSPリーチとしたが、LリーチやNリーチとしてもよい。また、発展演出としてもよい。また、第3の演出を実行しない構成でもよい。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)の実行中に、4つのタイミング(第1タイミング、第2タイミング、第3タイミングおよび第4タイミング)を設けた。しかしながら、4以外、且つ、第2演出(第2の演出)の実行回数以上の数のタイミングを設けてもよい。また、4つのタイミング(第1タイミング、第2タイミング、第3タイミングおよび第4タイミング)の少なくとも2つのタイミングで第2の演出を実行する構成とした。つまり、第2の演出を実行しないタイミングを有する構成とした。しかしながら、第2の演出を実行しないタイミングがない構成でもよい。つまり、全タイミングで第2の演出を実行する構成でもよい。
また、上記第1実施形態等では、各タイミングを特図変動演出の実行時間の特定の時間(固定の時間)とした。しかしながら、特図変動演出の実行毎に、各タイミングを変動させてもよい。具体的に例えば、演出制御用マイコン121は、第1の演出の実行を選択した場合には、第1タイミングに対応する時間、第2タイミングに対応する時間、第3タイミングに対応する時間、および、第4タイミングに対応する時間を第1の演出の実行期間からそれぞれ抽選で選択する構成が挙げられる。
また、上記第1実施形態等では、遊技状態が「非時短状態」の場合にのみ、第1演出(第1の演出)の実行が可能な構成とした。しかしながら、「時短状態」の場合にも第1の演出の実行が可能な構成でもよい。また、「時短状態」の場合にのみ、第1の演出の実行が可能な構成でもよい。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)を、特図1の変動表示にも特図2の変動表示にも伴って実行され得る演出とした。しかしながら、第1の演出を、特図1の変動表示にのみ伴って実行され得る演出としてもよい。また、特図2の変動表示にのみ伴って実行され得る演出としてもよい。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)を第1演出実行期間(所定の期間)に連続して実行される演出とした。しかしながら、所定の期間に複数回に分かれて実行される演出でもよい。具体的に例えば、第1の演出の実行が開始され、しばらくの間実行したら実行が停止される。そして、第2の演出の実行とともに第1の演出の実行が再開されて、しばらくの間実行したら実行が停止される演出が挙げられる。
また、上記第1実施形態等では、第1演出(第1の演出)の態様Eを、その後のリーチが「SPリーチ」の場合にのみ最終態様(最終的な態様)に選択され得る構成とした。しかしながら、その後のリーチが「Lリーチ」の場合でも最終態様(最終的な態様)に選択され得る構成でもよい。
また、上記第1実施形態等では、所謂「第1種」,「デジパチ」といわれるパチンコ遊技機PY1を遊技機として示した。しかしながら遊技機を、所謂「第3種」,「権利物」といわれるパチンコ遊技機や、「第1種」のパチンコ遊技機の特徴と「第2種」のパチンコ遊技機の特徴とを併せ持つ所謂「1種2種混合」といわれるパチンコ遊技機としてもよい。また、ST(スペシャルタイム)の期間、当選確率が高確率状態に制御される所謂「ST機」といわれるパチンコ遊技機としてもよい。
10.上記した実施の形態に示されている発明
上記した実施の形態には、以下の各手段の発明が示されている。以下に記す手段の説明では、上記した実施の形態における対応する構成名や表現、図面に使用した符号を参考のためにかっこ書きで付記している。但し、各発明の構成要素はこの付記に限定されるものではない。
〈手段A〉
手段A1に係る発明は、
所定の演出を実行可能な演出実行手段(サブ制御基板120)を備え、
前記演出実行手段は、
所定の期間(第1演出実行期間)に第1の演出(第1演出)を実行可能であり、
前記第1の演出の実行中に、前記第1の演出とは異なる第2の演出(第2演出)を複数回実行可能であり、
前記第2の演出には複数種類あり、
前記演出実行手段は、
前記第1の演出を実行しているときに前記第2の演出を行った場合には、前記第1の演出の態様を切り替え可能であり、
前記第2の演出について複数回の実行回数を設定し、
複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、先に実行した第2の演出の種類、および、設定した前記実行回数に基づいて選択可能であることを特徴とする遊技機(パチンコ遊技機PY1)である。
この構成の遊技機によれば、複数回目の第2の演出の実行毎に、実行する第2の演出の種類を複数種類の中から選択することになる。よって、第2の演出の種類に応じた数のデータを備えた構成であればよく、その第2の演出についての膨大なデータを備えておく必要はない。また、演出の種類、および、第1の演出の実行中における第2の演出の実行回数の少なくとも一方が多くなったとしても、第2の演出の種類についてのデータが著しく増大することはない。従って、演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能である。
手段A2に係る発明は、
手段A1に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記第1の演出を実行する場合には、その第1の演出の最終的な態様(最終態様)を選択し、
複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、先に実行した第2の演出の種類、および、設定した前記実行回数に加え、選択した前記最終的な態様に基づいて選択可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、複数回目の第2の演出の実行が実行回数の最後の実行なのかどうかで、第2の演出の種類の選択手法を異ならせることが可能である。すなわち、複数回目の第2の演出の実行が実行回数の最後の実行であれば、その実行に伴って、第1の演出が最終的な態様となるように第2の演出の種類を選択することが可能である。一方、複数回目の第2の演出の実行が実行回数の最後以外の実行であれば、最終的な態様にかかわらず、第2の演出の種類を選択することが可能である。かくして、バラエティに富んだ演出を実行可能としつつ、選択した最終的な態様で第1の演出を実行することが可能である。
手段A3に係る発明は、
手段A2に記載の遊技機であって、
遊技を制御可能な遊技制御手段(主制御基板100)を備え、
前記遊技制御手段は、
遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能であり、
前記演出実行手段は、
前記特別遊技が実行される可能性が相対的に高いことを示唆する第3の演出(SPリーチ)を実行可能であり、
前記第3の演出を実行する場合には、前記第1の演出の実行後にその第3の演出を実行するものであり、
前記第1の演出は、
前記最終的な態様に応じて、前記第3の演出が行われる可能性を示唆可能な演出であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第3の演出が行われる可能性を示唆し得る第1の演出、さらには、その第1の演出の態様を切り替え可能な第2の演出に、遊技者の注目がそれぞれ集まり易い。よって、第1の演出および第2の演出のどちらの演出も遊技者が高い興味を示す演出とすることが可能であり、興趣向上が可能である。
手段A4に係る発明は、
手段A3に記載の遊技機であって、
前記遊技制御手段は、
所定の条件の成立により、取得した判定情報(特別図柄乱数の判定値)に基づき前記特別遊技を実行するか否かの判定を行い、
前記判定の結果に応じた態様で、変動表示後の識別図柄(特別図柄)を停止表示するものであり、
前記第1の演出および前記第3の演出は、
前記識別図柄の変動表示中に実行され得る演出であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1の演出の実行によって、遊技者が、その後の第3の演出の実行や、変動表示中の識別図柄が特別遊技の実行を示す態様で停止表示するのを期待し易い。そのため、遊技者は、識別図柄の変動表示中に期待感や高揚感を得ることが可能であり、興趣向上が可能である。
手段A5に係る発明は、
手段A4に記載の遊技機であって、
前記第2の演出には、実行に伴って前記第1の演出の態様が切り替わる種類の切替演出(態様X2の演出X等)と、実行に伴って前記第1の演出の態様が切り替わらない種類の非切替演出(態様X1の演出X)と、があり、
前記演出実行手段は、
最後の前記第2の演出を実行する直前に前記最終的な態様で前記第1の演出を実行している場合には、その第2の演出に前記非切替演出を選択し、
最後の前記第2の演出を実行する直前に前記最終的な態様で前記第1の演出を実行していない場合には、その第2の演出に前記切替演出を選択することを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、最終的な態様で第1の演出を確実に実行することが可能である。
〈手段B〉
手段B1に係る発明は、
所定の演出を実行可能な演出実行手段(サブ制御基板120)を備え、
前記演出実行手段は、
所定の期間(第1演出実行期間)に第1の演出(第1演出)を実行可能であり、
前記第1の演出の実行中に、前記第1の演出とは異なる第2の演出(第2演出)を複数回実行可能であり、
前記第2の演出には複数種類あり、
前記演出実行手段は、
前記第1の演出を実行しているときに前記第2の演出を行った場合には、前記第1の演出の態様を切り替え可能であり、
前記第2の演出の複数回の実行回数を設定し、
複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、実行している第1の演出の態様、および、設定した前記実行回数に基づいて選択可能であることを特徴とする遊技機(パチンコ遊技機PY1)である。
この構成の遊技機によれば、複数回目の第2の演出の実行毎に、複数種類の中から実行する第2の演出の種類を選択することになる。よって、第2の演出の種類に応じた数のデータを備えた構成であればよく、その第2の演出についての膨大なデータを備えておく必要はない。また、演出の種類、および、第1の演出の実行中における第2の演出の実行回数の少なくとも一方が多くなったとしても、第2の演出の種類についてのデータが著しく増大することはない。従って、演出についての膨大なデータを備えることなく、バラエティに富んだ演出を実行可能である。
手段B2に係る発明は、
手段B1に記載の遊技機であって、
前記演出実行手段は、
前記第1の演出を実行する場合には、その第1の演出の最終的な態様を選択し、
複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、実行している第1の演出の態様、および、設定した前記実行回数に加え、選択した前記最終的な態様に基づいて選択可能であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、複数回目の第2の演出の実行が実行回数の最後の実行なのかどうかで、第2の演出の種類の選択手法を異ならせることが可能である。すなわち、複数回目の第2の演出の実行が実行回数の最後の実行であれば、その実行に伴って、第1の演出が最終的な態様となるように第2の演出の種類を選択する。一方、複数回目の第2の演出の実行が実行回数の最後以外の実行であれば、最終的な態様にかかわらず、第2の演出の種類を選択する。かくして、バラエティに富んだ演出を実行可能としつつ、最終的な態様で第1の演出を実行することが可能である。
手段B3に係る発明は、
手段B2に記載の遊技機であって、
前記第2の演出には、実行に伴って前記第1の演出の態様が切り替わる種類の切替演出(態様X2の演出X等)と、実行に伴って前記第1の演出の態様が切り替わらない種類の非切替演出(態様X1の演出X)と、があり、
前記演出実行手段は、
最後の前記第2の演出を実行する直前に前記最終的な態様で前記第1の演出を実行している場合には、その第2の演出に前記非切替演出を選択し、
最後の前記第2の演出を実行する直前に前記最終的な態様で前記第1の演出を実行していない場合には、その第2の演出に前記切替演出を選択することを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、最終的な態様で第1の演出を確実に実行することが可能である。
手段B4に係る発明は、
手段B3に記載の遊技機であって、
遊技を制御可能な遊技制御手段(主制御基板100)を備え、
前記遊技制御手段は、
遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能であり、
前記演出実行手段は、
前記特別遊技が実行される可能性が相対的に高いことを示唆する第3の演出(SPリーチ)を実行可能であり、
前記第3の演出を実行する場合には、前記第1の演出の実行後にその第3の演出を実行するものであり、
前記第1の演出は、
前記最終的な態様に応じて、前記第3の演出が行われる可能性を示唆可能な演出であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第3の演出が行われる可能性を示唆し得る第1の演出、さらには、その第1の演出の態様を切り替え可能な第2の演出に、遊技者の注目がそれぞれ集まり易い。よって、第1の演出および第2の演出のどちらの演出も遊技者が高い興味を示す演出とすることが可能であり、興趣向上が可能である。
手段B5に係る発明は、
手段B4に記載の遊技機であって、
前記遊技制御手段は、
所定の条件の成立により、取得した判定情報(特別図柄乱数の判定値)に基づき前記特別遊技を実行するか否かの判定を行い、
前記判定の結果に応じた態様で、変動表示後の識別図柄(特別図柄)を停止表示するものであり、
前記第1の演出および前記第3の演出は、
前記識別図柄の変動表示中に実行され得る演出であることを特徴とする遊技機である。
この構成の遊技機によれば、第1の演出の実行によって、遊技者が、その後の第3の演出の実行や、変動表示中の識別図柄が特別遊技の実行を示す態様で停止表示するのを期待し易い。そのため、遊技者は、識別図柄の変動表示中に期待感や高揚感を得ることが可能であり、興趣向上が可能である。
100…主制御基板(遊技制御手段)
101…遊技制御用マイコン
120…サブ制御基板(演出実行手段)
121…演出制御用マイコン
PY1…パチンコ遊技機

Claims (4)

  1. 所定の演出を実行可能な演出実行手段を備え、
    前記演出実行手段は、
    所定の期間に第1の演出を実行可能であり、
    前記第1の演出の実行中に、前記第1の演出とは異なる第2の演出を複数回実行可能であり、
    前記第2の演出には複数種類あり、
    前記演出実行手段は、
    前記第1の演出を実行しているときに前記第2の演出を行った場合には、前記第1の演出の態様を切り替え可能であり、
    前記第2の演出の複数回の実行回数を設定し、
    複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、先に実行した第2の演出の種類、および、設定した前記実行回数に基づいて選択可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記演出実行手段は、
    前記第1の演出を実行する場合には、その第1の演出の最終的な態様を選択し、
    複数回目の前記第2の演出を実行する場合には、その第2の演出の種類を、先に実行した第2の演出の種類、および、設定した前記実行回数に加え、選択した前記最終的な態様に基づいて選択可能であることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機であって、
    遊技を制御可能な遊技制御手段を備え、
    前記遊技制御手段は、
    遊技者に有利な特別遊技を実行可能であり、
    前記演出実行手段は、
    前記特別遊技が実行される可能性が相対的に高いことを示唆する第3の演出を実行可能であり、
    前記第3の演出を実行する場合には、前記第1の演出の実行後にその第3の演出を実行するものであり、
    前記第1の演出は、
    前記最終的な態様に応じて、前記第3の演出が行われる可能性を示唆可能な演出であることを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3に記載の遊技機であって、
    前記遊技制御手段は、
    所定の条件の成立により、取得した判定情報に基づき前記特別遊技を実行するか否かの判定を行い、
    前記判定の結果に応じた態様で、変動表示後の識別図柄を停止表示するものであり、
    前記第1の演出および前記第3の演出は、
    前記識別図柄の変動表示中に実行され得る演出であることを特徴とする遊技機。
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