JP2019150663A - 遊技機 - Google Patents

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大介 本多
Daisuke Honda
大介 本多
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【課題】可動役物の可動に応じて配線を円滑に移動させることができる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ遊技機の上側可動演出部材は、固定ベース、後側可動ベース、前側可動ベースと、これらベースを相対移動させるラック、歯車及びラックと、一のベースが他のベースに対して近づくあるいは離れるように移動するのに伴って揺動可能な左上部羽根部材、右上部羽根部材、左下部羽根部材及び右下部羽根部材と、LEDに接続されたフレキシブルケーブルとを備えている。フレキシブルケーブルは、固定ベースと前側可動ベースに係止されるとともに、固定ベースと前側可動ベースとの間で折り曲げられて配線されている。上述したラック及び歯車は、後側可動ベースの幅方向中心軸を挟んで一方に設置され、フレキシブルケーブルは、他方に設置されている。【選択図】図28

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
遊技球を用いて遊技を行う遊技機として、いわゆるパチンコ遊技機が知られている。こ
のパチンコ遊技機においては、画像を表示する表示領域において、液晶表示部域内と液晶
表示部域外との間で可動可能な可動役物を備えたものが知られている(例えば、特許文献
1参照)。
この可動役物は、可動役物の裏蓋の一部が発光基板を兼ねており発光可能となっている
特開2010−214010号公報
上述の特許文献1に記載の遊技機にあっては、発光基板にフレキシブルケーブル等の配
線が接続されているものと考えられるが、配線が可動役物に対してどのように配線されて
いるか不明である。
これにより、可動役物が複雑に可動する場合において配線と可動役物を駆動する歯車等
の部材とがどのようにレイアウトされているか伺い知ることができず、可動役物の可動に
伴って配線が円滑に移動することができるのかを伺い知ることができない。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、可動役物の可動に応じて配線を
円滑に移動させることができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動する
ことで所定の可動演出を実行するように動作可能な可動役物を有する遊技機であって、前
記可動役物は、複数の本体部材(固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベ
ース164)を有し、前記複数の本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本体
部材へと近づくように移動すると前記複数の本体部材の重なりが大きくなり、前記複数の
本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本体部材から離れるように移動すると
前記複数の本体部材の重なりが小さくなるものであって、前記複数の一の本体部材が他の
本体部材に対して近づくあるいは離れるように移動させる移動機構(ラック162A、歯
車169A〜169E、突出部164A)と、前記一の本体部材が他の本体部材に対して
近づくあるいは離れるように移動するのに伴って第1の位置と第2の位置とに揺動可能な
可動部材(左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右
下部羽根部材175)と、発光可能な発光部(LED160a、181a、182a、1
83a、184a)と、前記発光部に接続された配線(フレキシブルケーブル186)と
を備え、前記配線が、前記一の本体部材と前記他の本体部材に係止されるとともに、前記
一の本体部材と前記他の本体部材との間で折り曲げられて配線されており、前記移動機構
が前記一の本体部材または前記他の本体部材のいずれか一方の幅方向中心軸を挟んで一方
に設置され、前記配線が他方に設置される。
本発明に係る遊技機によれば、配線が、一の本体部材と他の本体部材に係止されるとと
もに、一の本体部材と他の本体部材との間で折り曲げられて配線されるので、一の本体部
材が他の本体部材に対して近づくあるいは離れるように移動する場合に、複数の本体部材
に対して浮いてしまうことを防止しつつ、配線を円滑に移動させることができる。
さらに、移動機構が一の本体部材または他の本体部材のいずれか一方の幅方向中心軸を
挟んで一方に設置され、配線が他方に設置されるので、配線が移動機構に干渉することを
防止しつつ、一の本体部材と他の本体部材とを相対移動させることができる。これにより
、配線をより効果的に円滑に移動させることができる。
本発明によれば、可動役物の可動に応じて配線を円滑に移動させることができる遊技機
を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における遊技盤の一部拡大斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機におけるLEDユニットの正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の制御回路を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材を右前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材を右前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材を右後方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材の可動体及び可動部材を右前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材の可動体及び可動部材を右後方方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が待機位置にある場合の可動体の概略後面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が待機位置において可動部が拡大するときの可動体の概略後面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が可動位置にある場合の可動体の概略後面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が可動位置にある場合の可動部材の概略後面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が待機位置において可動部が拡大するときの可動部材の概略後面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が可動位置において可動部が拡大するときの可動部材の概略後面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が待機位置で拡大する状態を示す遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における下側可動演出部材が可動位置で拡大する状態示す遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における入賞口ユニットと下側可動演出部材の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における入賞口ユニットの上面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における入賞口ユニットの右後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における後カバー及び下側可動演出部材の周辺を右前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における入賞口ユニットと待機位置で拡大した下側可動演出部材の正面図である。 本発明の一実施形態(変形例)に係る遊技機における入賞口ユニットと可動部の構成が異なる下側可動演出部材の正面図である。 本発明の一実施形態(変形例)に係る遊技機における入賞口ユニットと可動部の構成が異なる下側可動演出部材が待機位置で拡大した状態の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材を右前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材を右前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材を右後方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材のケース、固定ベース及び後側可動ベースを右前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材のケース、固定ベース及び後側可動ベースを右後方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材の前側可動ベース、羽根可動ラック及び装飾部材を右前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材の前側可動ベース、羽根可動ラック及び装飾部材を右後方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が待機位置にある場合の後側可動ベース及び前側可動ベースの概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が可動位置にある場合の後側可動ベース及び前側可動ベースの概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が待機位置にある場合の前側可動ベース及び羽根可動ラックの概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が可動位置にある場合の前側可動ベース及び羽根可動ラックの概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が待機位置にある場合の電飾基板の概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が可動位置にある場合の電飾基板の概略正面図である。 図36のXL−XL方向矢視断面図である。 図36のXLI−XLI方向矢視断面図である。 図41の状態から上側可動演出部材が可動位置に移動した状態の後側可動ベース、前側可動ベース及び羽根可動ラックの断面図である。 図36のXLIII−XLIII方向矢視断面図である。 図43の状態から上側可動演出部材が可動位置に移動した状態の後側可動ベース、前側可動ベース及び羽根可動ラックの断面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が待機位置にある場合の後側可動ベース、前側可動ベース及び羽根可動ラックに収容されたフレキシブルケーブルの状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が可動位置にある場合の後側可動ベース、前側可動ベース及び羽根可動ラックに収容されたフレキシブルケーブルの状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が待機位置から可動位置に移動する状態を(a)〜(c)の順に示した説明図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における上側可動演出部材が可動位置に移動した状態を示す遊技盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の遊技状態及び演出モードを示す遷移図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のスペックを示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の1ラウンド開閉パターンを示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の変位部材作動パターンを示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の大入賞口開閉パターン及びラウンド間インターバル時間を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のサブ演出内容決定テーブルの一部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のサブ演出内容決定テーブルの一部を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の当り演出パターン決定テーブルを示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の主制御回路によるメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の主制御回路によるメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のタイマ更新処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のスイッチ入力処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄関連スイッチチェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の第1始動口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の第2始動口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の第1大入賞口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の第2大入賞口スイッチチェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄記憶チェック処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄決定処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄変動時間管理処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄表示時間管理処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の当り開始インターバル管理処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の大入賞口開放中処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の当り終了インターバル管理処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の特別図柄ゲーム終了処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の副制御回路によるメイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のコマンド受信割込処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のタイマ割込処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のコマンド解析処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のコマンド解析処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の演出パターン決定処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のSTモード中処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターン変更処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のアイテム先読み演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のアイテム使用演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のプレートA使用演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のプレートB使用演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のプレートC使用演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のアイテム獲得演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の当り演出パターン決定処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の当り開始演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の当り終了演出処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機のライブボーナスの演出例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のライブボーナスの演出例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の通常時の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の楽曲パターンAの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の楽曲パターンAの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のSTモードのストーリー区間の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のSTモードのストーリー区間の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のSPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のアイテム先読み演出の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のアイテム先読み演出の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機のアイテム先読み演出の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態(変形例)に係る遊技機の当り演出パターン決定テーブルを示す図である。 本発明の一実施形態(変形例)に係る遊技機のストーリー演出テーブル群を示す概念図である。 本発明の一実施形態(変形例)に係る遊技機のメイン変動時間決定テーブルを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機の大入賞口を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機の大入賞口開閉パターンを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機の変位部材作動パターンを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機の特別図柄制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る遊技機の左側可動演出部材及び右側可動演出部材の構成図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機における左側可動演出部材及び右側可動演出部材が可動位置に移動した状態を示す遊技盤の正面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機における遊技盤の正面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機における球通路ユニットを右前方から見た斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機おける球通路ユニットの正面図である。 図125のCXXVI−CXXVI方向矢視断面図である。 図125のCXXVII−CXXVII方向矢視断面図である。 本発明の他の実施形態に係る遊技機における遊技盤の正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[遊技機の構造]
まず、図1〜図5を用いて、遊技機としてのパチンコ遊技機の概観について説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る遊技機の外観斜視図及び正面図である。図
3は、本実施形態の遊技機に用いられる遊技盤の正面図である。図4は、遊技盤の一部拡
大斜視図である。図5は、遊技盤に設けられたLEDユニットの正面図である。本実施形
態の遊技機は、一例としてパチンコ遊技機に適用したものである。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技媒体としての遊
技球が転動流下可能な遊技領域を有する遊技盤1(図3参照)が着脱可能に設けられた本
体枠ベース板2a(本体枠ベースともいう)を備えた本体枠2と、遊技盤1を視認可能な
開口部3h(以下、表枠開口部という)が設けられた表枠ベース板3a(表枠ベースとも
いう)を備え、本体枠2の前方(遊技者側)において当該本体枠2により回動可能に支持
された表枠3と、所定の演出表示を行うための液晶表示装置4(図3参照)が着脱可能に
設けられた後枠ベース板(図示略)を備え、本体枠2の後方(反遊技者側)において当該
本体枠2により回動可能に支持された後枠(図示略)とを備えている。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、外枠6を介して島設備(図示略)に取り付けられ
ている。本体枠2は、本体枠ヒンジ2bを介して外枠6に回動可能に支持されている。な
お、図1には、表枠3が本体枠2に対して閉じられているとともに、本体枠2が外枠6に
対して閉じられた状態が示されており、かかる状態において、後枠は、外枠6内に収容さ
れるため、図示されない。
表枠3は、表枠ベース板3aと、表枠ベース板3aに備えられる種々の表枠構成部材と
を有している。表枠構成部材には、保護ガラス7、皿ユニット8、操作ユニット9、スピ
ーカ10a〜10b、各種装飾部材(トップ飾り14、右側装飾部材15、左側装飾部材
16)等がある。なお、表枠構成部材は、これらに限定されるものではなく、表枠3を構
成する部材が全て含まれるものである。また、皿ユニット8は、後述する係止構造を介し
て表枠ベース板3aにそれぞれのカバー部材(上皿上部カバー8a、下皿カバー8b等)
が取り付けられている。
表枠3において、上記した表枠開口部3hには、透過性を有する保護ガラス7が設けら
れている。保護ガラス7は、表枠3に備えられた表枠ベース板3aに設けた表枠開口部3
h(窓部)に対して、表枠ベース板3aの裏面側(背面側)から着脱自在に取り付けられ
ており、当該表枠3を本体枠2に対して閉じた状態において、遊技盤1の表面(前面)側
に対向し、かつその表面(前面)側を覆うように構成されている。表枠3の上部には、表
枠開口部3hの上方両側に、音による演出を行うためのスピーカ10a,10bが設けら
れている。
また、表枠3の表面(前面)には、表枠開口部3hを囲むように、美観を向上させるた
めの装飾部材が設けられている。なお、装飾部材の一例として、表枠開口部3hの上側に
は、後述するパトランプ役物を内蔵したトップ飾り14が設けられているとともに、表枠
開口部3hの左右には、発光表示態様を変化させることが可能な右側装飾部材15(例え
ば、右上レンズ15a、右中レンズ15b、右パネルカバー15c等)と、左側装飾部材
16(例えば、左アウターレンズ16a等)とが設けられている。
右側装飾部材15及び左側装飾部材16の内方には、後述する副制御回路70(図6参
照)によって制御される発光手段(例えば、ランプ・LED27等)が設けられている(
図6参照)。ランプ・LED27から発せられた光は、右側装飾部材15及び左側装飾部
材16を透過し、当該右側装飾部材15及び左側装飾部材16から美観に優れた例えば放
射光や拡散光等として感知される。これにより、光による表示態様に変化を与えることが
できるため、遊技に対する興趣を向上させることができる。
さらに、表枠3の表面(前面)には、表枠ベース板3aの表枠開口部3hの下側に、皿
ユニット8が設けられている。皿ユニット8は、貸出球や賞球を貯留するための上皿17
と、上皿17の下方側に設けられ、例えば上皿17が満杯時に溢れた遊技球等を貯留可能
な下皿18とが設けられている。
下皿18は、遊技球を貯留可能な下皿本体18pと、下皿本体18pの上部を覆うよう
に取り付けられた下皿カバー8bとを備えている。一方、上皿17は、遊技球を貯留可能
な上皿本体17pと、上皿本体17pの上部を覆うように表枠ベース板3aに対して着脱
可能に取り付けられた上皿上部カバー8aと、上皿17の美観を向上させるための上皿装
飾部材とを備えている。なお、上皿装飾部材の一例として、上皿本体17pには、上皿上
部カバー8aを囲むように、上皿左飾り17a、上皿前飾り17c等が設けられており、
上皿前飾り17cは、上皿上部カバー8aの左側から前側を経由し、右側へ向かう途中か
ら下皿18に向けて屈曲した形状を成している。
表枠ベース板3aには、遊技球を上皿17に払い出すための払出口20と、上皿17に
貯留された遊技球を表枠ベース板3aの背面側に排出する排出口(図示略)と、排出口か
ら排出された遊技球を下皿18に供給する供給口21とが設けられている。表枠ベース板
3aの背面側には、払出装置83(図6参照)から払い出される遊技球の球通路や、排出
口と供給口21とを連通させて球通路を構成する球通路カバー(図示略)が設けられてい
る。払出装置83から遊技球が払い出されると、当該遊技球が払出口20を介して上皿1
7へと送られる一方、遊技球が払い出されるものの払出口20付近に遊技球が滞留するほ
ど上皿17が満杯状態にあるときや、上皿上部カバー8aに設けられた球抜きボタン22
が押されると、上皿17に貯留された遊技球が排出口から球通路、供給口21を介して下
皿18へと送られる。
本実施形態では、遊技機の前面の装飾にメッキ部材を使用しており、上皿17の前面部
分を装飾する上皿前飾り17cにもメッキ部材17bを使用している。このメッキ部材1
7bの使用により遊技機外観デザインの装飾効果を高めて遊技者の興趣の向上を図ってい
る。
上皿上部カバー8aには、球貸しを受けるための球貸ボタン23、図示しない遊技球を
貸し出すためのカードユニット84(図6参照)からカードを返却するための返却ボタン
24等のほか、所定の遊技中に遊技者が操作(押圧操作、回転操作)することで各種演出
の表示態様に変化を与えるための操作ユニット9が設けられている。なお、操作ユニット
9の配置構成(位置、向き)について、特に制限はないが、図面では一例として、上皿上
部カバー8aから垂直方向に押下操作ボタン9Aが突出させられ、押下操作ボタン9Aの
外周にジョグダイヤル9Bが配置されるように構成された操作ユニット9が示されている
なお、表枠3については、その表面(前面)のうち、遊技者側から向かって左側(すな
わち、本体枠2に回動可能に支持されている側)における部分に、例えばピアノ線等の不
正部材を侵入させ、その部分の裏側近傍における当該表枠3の裏面に構築された各種構成
に対して、当該不正部材による不正行為が行われる事態を想定することができる。
そこで、かかる不正行為を未然に防止するために、表枠3の裏面において、上記した不
正部材による侵入行為が行われる部分には、配線保持機能付きカバー部材(図示略)が設
けられている。配線保持機能付きカバー部材は、ハーネス等の配線を保持する配線保持部
と、表枠3の裏面に構築された基板(図示しない)を被覆する基板被覆部と、例えばピア
ノ線等の不正部材の侵入を防止する不正防止部とを一体化させて構成されている。これに
よれば、配線保持、基板被覆部、不正防止の3つの機能を兼ね備えた単体の配線保持機能
付きカバー部材を実現することができるため、これら各機能毎の部材をそれぞれ別個に用
意する必要がなくなり、その分だけ低コスト化を図ることができる。
本体枠2は、本体枠ベース板2aと、本体枠ベース板2aに備えられる種々の本体枠構
成部材を有する。本体枠構成部材には、発射装置26、スピーカ10c、各種制御基板・
中継基板等がある。本体枠構成部材は、これらに限定されるものではなく、本体枠2を構
成する部材は全て含まれるものである。
本体枠2において、上記した表枠開口部3hに対向した本体枠ベース板2aの所定位置
には、当該表枠開口部3hとほぼ同形状を成した本体枠開口部(図示略)が設けられてい
るとともに、当該本体枠ベース板2aの表面(前面)において、本体枠開口部の右下側に
は、遊技球を発射するための発射装置26が設けられている。
発射装置26は、当該発射装置26を本体枠ベース板2aの表面右下側に配設するため
のパネル体26aと、パネル体26aの前面側に配設された発射ハンドル26bと、パネ
ル体26aの背面側に対向した本体枠ベース板2aの表面右下側に配設され、遊技球を発
射するための発射駆動装置(図示略)とを備えて構成されている。
なお、表枠3の右下側には、発射装置26(パネル体26a、発射ハンドル26b)を
遊技者側に露出させるための切り欠き3pが施されている。表枠3を本体枠2に対して閉
じると、発射装置26(パネル体26a、発射ハンドル26b)は、当該表枠3の切り欠
き3pを介して露出し、上記した皿ユニット8に隣接して位置付けられる。このような発
射装置26(パネル体26a、発射ハンドル26b)と皿ユニット8とは、相互に連続し
て一体化されているかの如き美的外観を呈する。
発射ハンドル26bは、支持部(図示略)と、支持部に対して回動自在に取り付けられ
、時計回り・反時計回り方向に回動可能なハンドルグップ26dと、支持部内に備えられ
、遊技球の発射を停止させる発射停止スイッチ(図示略)と、発射停止スイッチをON/
OFF操作する発射停止ボタン26e(操作部材ともいう)と、ハンドルグリップ26d
の開口上を覆うように配設されるハンドルキャップ26hとを備えている。
発射ハンドル26bのハンドルグリップ26dを時計回り方向に回動させると、その回
動量(回転角度)に応じて発射駆動装置の駆動力が増減変更され、そのときの駆動力によ
って、上皿17に貯留されている遊技球が、遊技盤1の遊技領域1p(図3参照)に向け
て打ち出される。このとき、発射停止ボタン26eを操作すると、発射駆動装置が停止制
御され、これにより、遊技球の発射を停止させることができる。
なお、本実施形態において、発射停止スイッチや発射ハンドル26bの操作制御にあっ
ては、主制御回路60(図6参照)に接続されている払出・発射制御回路82(図6参照
)が行なう。発射装置26の内部には、ハンドルグリップ26dを、常時、反時計回り方
向に弾性的に付勢するためのバネ部材(図示略)が設けられており、遊技者は、このバネ
部材の弾性に抗してハンドルグリップ26dを時計回り方向に回動操作することにより遊
技球を発射させる。
また、遊技者が遊技を中断してハンドルグリップ26dから手を離すと、ハンドルグリ
ップ26dは、バネ部材の弾性によって開始時点位置に戻される。このとき、ハンドルグ
リップ26dの突起(図示略)によって発射停止ボタン26eが押されることにより、遊
技球の発射が停止される。
ここで、遊技球の発射強度を増減変更させる方法として、発射ハンドル26bのハンド
ルグリップ26dの回動量(回転角度)に応じて、発射ボリューム(図示略)の抵抗値を
変化させ、発射ソレノイド(図示略)に供給する電力を変化させることにより、遊技球の
発射強度を増減変更させるものが知られているが、本実施形態の発射装置26には、発射
ハンドル26bのハンドルグリップ26dの回動操作に連動する図示しない発射用ばね(
図示略)と、発射用ばねの巻き上げ(締め上げ)用ギヤ機構(図示略)とが設けられてい
る。発射装置26においては、発射ハンドル26bのハンドルグリップ26dの回動量に
よって巻き上げ用ギヤ機構の回動量が調整されて発射用ばねの巻き上げ(締め上げ)の程
度を強めたり弱めたりすることにより、遊技球の発射強度が増減変更されるようになって
いる。
スピーカ10cは、本体枠2の下部中央に、音による演出を行うように設けられている
。スピーカ10cから発せられた音は、表枠3の皿ユニット8の部位(具体的には、上皿
17と下皿18との間の部位)に設けられたスピーカカバー10kを通して放出されるよ
うになっている。
遊技盤1は、保護ガラス7の後方に位置するように、後枠(図示略)の前方に配設され
ており、遊技盤1の後方には後カバー1A(図23参照)が設けられている。遊技盤1は
、発射された遊技球が転動流下可能な遊技領域1p(図3参照)を有している。なお、遊
技盤1は、透光性を有する材質(例えば、ポリカーボネート等)で形成されているが、例
えば、ベニヤ板等のように透光性を有しない材質で形成されていてもよい。
図3〜図5に示すように、遊技盤1は、ガイドレール30、ステージ31、第1始動口
32、第2始動口33、第2始動口33を開閉する羽根部材34、通過ゲート35、第1
大入賞口36、第2大入賞口37、第1大入賞口36を開閉する第1大入賞口シャッタ3
6A、第2大入賞口37を開閉する第2大入賞口シャッタ37A、第2大入賞口37の下
方側に位置する特定領域38A及び非特定領域38B、特定領域38Aを開閉する変位部
材39、複数の一般入賞口40A、40B、40C、40D、アウト口41、上側可動演
出部材101A、下側可動演出部材101B、カバー部材43、液晶表示装置4、及びL
EDユニット5を備える。なお、本実施形態のパチンコ遊技機では、第1始動口32、第
2始動口33、通過ゲート35、第1大入賞口36、第2大入賞口37、特定領域38A
、及び一般入賞口40A、40B、40C、40Dにより入賞領域が形成される。なお、
図4は、カバー部材43を取り外した状態を示している。
遊技盤1の表面にはガイドレール30、ステージ31、第1始動口32、第2始動口3
3、第2始動口33、通過ゲート35、一般入賞口40A、40B、40C、40D、ア
ウト口41が設けられている。なお、遊技盤1の下方に設けられたアウト口41に加えて
、第1大入賞口シャッタ36A、第2大入賞口シャッタ37Aあるいは第1始動口32の
近傍の遊技領域1pにアウト口を設けてもよい。
下側可動演出部材101Bは、遊技盤1の後方に設けられており、前方から遊技者によ
って目視可能になっている。遊技盤1には開口部1B(図22参照)が形成されている。
上側可動演出部材101Aは、遊技盤1の上部において遊技盤1と後カバー1A(図23
参照)との間に配置されており、上側可動演出部材101Aの前方は、装飾部材99によ
って覆われている。
すなわち、上側可動演出部材101Aは、装飾部材99の後方に配置されている。装飾
部材99は、光を透過可能な部材から構成されており、装飾部材99にはアルファベット
、数字、漢字、ひらがな、カタカナ、記号等の文字が形成されてもよいし、キャラクタを
構成する絵が形成されていてもよい。本実施形態の装飾部材99は、本発明の装飾部材を
構成する。
遊技盤1の右下方には図示しない開口部が形成されており、その開口部には、第1大入
賞口シャッタ36A、第2大入賞口37、第2大入賞口シャッタ37A、特定領域38A
、非特定領域38B及び変位部材39がユニット化された入賞口ユニットが取付けられて
いる。
ガイドレール30は、外レール30Aと内レール30Bとによって構成されている。外
レール30Aは、本体枠2に設けられており、遊技領域1p全体を囲むように配置されて
いる。内レール30Bは、外レール30Aとともに遊技球を遊技盤1の上部に案内するた
めのものであり、遊技盤1の左側において外レール30Aの内側に配設されている。なお
、遊技盤1は、本体枠2に対してその背面側から取り付けられている。
ステージ31は、遊技領域1pにおける遊技球の流下領域を振り分けるものであり、液
晶表示装置4の下縁部に沿って配置されている。
発射装置26によって発射された遊技球は、遊技盤1の遊技領域1pに打ち込まれた遊
技釘(図示略)やステージ31等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤1の
下方に向かって流下する。この過程において、遊技球は、第1始動口32、第2始動口3
3、第1大入賞口36、第2大入賞口37、一般入賞口40A、40B、40C、40D
のいずれかに入賞することで回収され、また、入賞しなかった場合や、通過ゲート35を
通過してその後入賞しなかった場合にアウト口41から排出されることで回収される。
なお、入賞とは、遊技球が入賞領域を通過すること、又は入賞領域に入球することを意
味する。具体的には、遊技球が入賞領域を通過又は入賞領域に入球することにより、遊技
者にとって有利な状況(例えば、後述する第2始動口33の開放、図柄抽選、賞球等)を
付与することを意味する。この際、遊技球による入賞領域の通過は、単なる通過を意味し
、遊技球による入賞領域の入球は、アウト口41とは別に遊技球を回収することを意味す
るが、いずれの場合も後述するセンサスイッチにより遊技球が通過することで入賞が検出
されることから、通過も入球も実質的には同義である。したがって、入賞領域に対する遊
技球の通過も入球も入賞につながるため、以下の説明においては、特に断りのある場合を
除き、「入賞」で統一する。また、遊技球が特定領域38Aを通過することについては、
「V入賞」という場合がある。
発射ハンドル26bの回転角度が比較的小さい場合、遊技球に与えられる打ち出し力が
総じて小さいため、遊技球は、主としてステージ31の左側を流下する。また、発射ハン
ドル26bの回転角度が比較的大きい場合、遊技球に与えられる打ち出し力が総じて大き
いため、遊技球は、主としてステージ31の右側を流下する。なお、一般に、ステージ3
1の左側に遊技球を流下させる打ち方は、「左打ち」と呼ばれ、ステージ31の右側に遊
技球を流下させる打ち方は、「右打ち」と呼ばれている。
第1始動口32及び第2始動口33は、遊技球が入賞することを条件に抽選の契機を与
えるとともに、抽選の結果をLEDユニット5や液晶表示装置4の表示領域4Aに表示さ
せる契機を与えるものである。本実施形態のパチンコ遊技機において、第1始動口32及
び第2始動口33は、第1始動領域及び第2始動領域を実現している。
第1始動口32は、遊技盤1の中央で概ね下方位置に設けられている。第1始動口32
に遊技球が入賞すると、予め設定されている数の遊技球が払出口20又は供給口21を介
して上皿17又は下皿18に払い出される。第1始動口32への遊技球の入賞は、第1始
動口スイッチ320(図6参照)により検出される。
第2始動口33は、通過ゲート35の直下に設けられている。第2始動口33に遊技球
が入賞すると、予め設定されている数の遊技球が払出口20又は供給口21を介して上皿
17又は下皿18に払い出される。第2始動口33は、普通電動役物としての羽根部材3
4によって入賞困難性が決定される。第2始動口33への遊技球の入賞は、第2始動口ス
イッチ330(図6参照)により検出される。
羽根部材34は、遊技盤1の前後方向に突出姿勢・後退姿勢をなすように開閉動作する
ものであり、第2始動口33への遊技球の入賞を可能とする開放状態と、第2始動口33
への遊技球の入賞を不可能又は困難とする閉鎖状態とを切り替える、いわゆる普通電動役
物である。羽根部材34は、羽根部材ソレノイド340(図6参照)により駆動される。
なお、普通電動役物としては、羽根部材34を前後方向に開閉するように動作させるも
のに限らず、例えば遊技盤1の左右方向に回動することで始動口を拡開するいわゆる電動
チューリップ型のものや、遊技盤1の前後方向に水平移動することで始動口を開閉する舌
状部材であってもよい。
通過ゲート35は、第2始動口33を開放する契機を与えるものである。通過ゲート3
5への遊技球の入賞は、通過ゲートスイッチ350(図6参照)により検出される。なお
、この通過ゲート35に遊技球が入賞しても、賞球は発生しない。
第1大入賞口36及び第2大入賞口37は、遊技者に有利な遊技状態である当り遊技状
態(大当り遊技状態)のときに開放される。第1大入賞口36は、第1始動口32の概ね
右側にあって、通過ゲート35の直下に設けられている。第2大入賞口37は、第1始動
口32の概ね右側にあって、第1大入賞口36の直下に設けられている。なお、第1大入
賞口36及び第2大入賞口37が配置される位置については、上述した位置に限らず、遊
技機の仕様等に応じて適宜変更することができる。
第1大入賞口36は、複数の遊技球が同時に入賞し得るように比較的横長寸法が大きい
開口として遊技盤1に形成されている。第1大入賞口36の近傍には、これを開閉するた
めの第1大入賞口シャッタ36Aが設けられている。第1大入賞口36への遊技球の入賞
は、第1大入賞口カウントスイッチ360(図6参照)により検出される。
第2大入賞口37は、遊技球が1個ずつ入賞し得るように比較的縦横寸法が小さい開口
としてカバー部材43の上端面一部に形成されている。第2大入賞口37の近傍には、こ
れを開閉するための第2大入賞口シャッタ37Aが設けられている。第2大入賞口37へ
の遊技球の入賞は、第2大入賞口カウントスイッチ370(図6参照)により検出される
第1大入賞口シャッタ36Aは、遊技盤1の前後方向に前傾姿勢・後退姿勢をなすよう
に開閉動作することにより、第1大入賞口36を開放状態あるいは閉鎖状態に切り替える
ものであり、閉鎖状態において第1大入賞口36を覆うように配置されている。すなわち
、第1大入賞口シャッタ36Aは、第1大入賞口36への遊技球の入賞が可能な開放状態
と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように第1大入賞口シャッタ
ソレノイド360A(図6参照)により駆動される。
第2大入賞口シャッタ37Aは、遊技盤1の前後方向に水平移動することにより、第2
大入賞口37を開放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものであり、閉鎖状態において第
2大入賞口37を覆うように配置されている。すなわち、第2大入賞口シャッタ37Aは
、第2大入賞口37への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困
難な閉鎖状態とに変化するように第2大入賞口シャッタソレノイド370A(図6参照)
により駆動される。
特定領域38A及び非特定領域38Bは、第2大入賞口37に入賞した遊技球がその後
通過可能な領域であり、カバー部材43で覆われている。第2大入賞口37から特定領域
38A及び非特定領域38Bに至る遊技球の球通路は、カバー部材43の内面に設けられ
た仕切り壁(図示略)により形成される。第2大入賞口37に入賞した遊技球は、特定領
域38A及び非特定領域38Bのいずれか一方を通過した後、遊技盤1の裏面に導かれて
回収される。第2大入賞口37から特定領域38A及び非特定領域38Bへと至るまでの
球通路の途中位置には、第2大入賞口カウントスイッチ370が配置されている。特定領
域38Aには、特定領域スイッチ380Aが配置されており、特定領域38Aへの遊技球
のV入賞は、特定領域スイッチ380Aにより検出される。非特定領域38Bには、非特
定領域スイッチ380Bが配置されており、非特定領域38Bへの遊技球の通過は、非特
定領域スイッチ380Bにより検知される。また、特定領域38Aの近傍には、これを開
閉するための変位部材39が設けられている。
変位部材39は、遊技盤1の前後方向に水平移動することにより、特定領域38Aを開
放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものであり、閉鎖状態では特定領域38Aを覆うよ
うに位置する。すなわち、変位部材39は、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が容易な
開放状態(第1状態)と、V入賞が不可能又は困難な閉鎖状態(第2状態)とに変化する
ように変位部材ソレノイド390(図6参照)により駆動される。特定領域38Aが閉鎖
状態にある場合、V入賞が不可能となった遊技球は、非特定領域38Bを通過することと
なる。
本実施形態のパチンコ遊技機において、第1大入賞口36、第1大入賞口シャッタ36
A、第1大入賞口シャッタソレノイド360A、及び第1大入賞口カウントスイッチ36
0は、第1可変入賞装置を実現している。第2大入賞口37、第2大入賞口シャッタ37
A、第2大入賞口シャッタソレノイド370A、及び第2大入賞口カウントスイッチ37
0は、第2可変入賞装置を実現している。
一般入賞口40A、40B、40Cは、第1大入賞口36に対して左方に設けられてお
り、一般入賞口40Dは、第2大入賞口37の右上方に設けられている。一般入賞口40
A、40B、40C、40Dに遊技球が入賞すると、抽選が行われないものの、払出装置
83(図6参照)により所定数の賞球が払い出される。一般入賞口40A、40B、40
C、40Dへの遊技球の入賞は、一般入賞口左スイッチ400A及び一般入賞口右スイッ
チ400Bにより検出される。
<下側可動演出部材101Bの構成と動作>
図7〜図19は、下側可動演出部材101B及び下側可動演出部材101Bが可動した
状態を示す遊技盤1を示す図であり、図7〜図19において、上下左右方向は、遊技者か
ら見た下側可動演出部材101Bの上下左右方向である。本実施形態の下側可動演出部材
101Bは、本発明の可動役物を構成する。
図7、図8、図9において、下側可動演出部材101Bは、固定体104、105、可
動体106、107、108及び可動部材109を備えている。
固定体104は、遊技盤1の後方において後カバー1A(図23参照)に固定されてい
る。図8において、固定体104には軸部104A〜104Dが設けられており、軸部1
04A〜104Dにはそれぞれ歯車113A〜113Dが回転自在に支持されている。
図8、図9において、固定体104の前面にはモータ取付け板110が取付けられてお
り、歯車113A〜113Dは、モータ取付け板110及び固定体104の間に収容され
ている。
モータ取付け板110にはモータ110Aが固定されている。モータ110Aの図示し
ない回転軸には歯車113Aが取付けられている。歯車113Dは、歯車113A〜11
3Cよりも大径に形成されており、モータ110Aの回転は、歯車113Aから歯車11
3B、113Cを介して大径の歯車113Dに伝達されることにより、減速される。
固定体105は、固定体104に固定されており、可動体106、107は、固定体1
04と固定体105との間に収容され、固定体104、105に対して上下方向に移動自
在に設けられている。
可動体106の側面には上下方向に延在するラック歯106Aが形成されており、ラッ
ク歯106Aは、歯車113Dに噛合している。これにより、モータ110Aが駆動され
ると、可動体106は、歯車113Dによって固定体104、105に対して上下方向に
移動する。
可動体106には上下方向に延在する一対のガイド穴106B、106Cが形成されて
おり、ガイド穴106B、106Cには固定体104に設けられたガイド突起104E、
104Fがそれぞれ摺動自在に嵌合している。
固定体104には上下方向に延在する長尺なガイド穴104Gが形成されており、ガイ
ド穴104Gには可動体106の裏面に設けられたガイド突起106Eが摺動自在に嵌合
している。
これにより、可動体106は、固定体104に対して上下方向に移動する場合に、ガイ
ド突起104E、104F及びガイド穴104Gに沿って移動し、固定体104に対して
左右方向に振れることがない。
可動体107には上下方向に延在するガイド穴107Aが形成されており、ガイド穴1
07Aには可動体106に設けられたガイド突起106Fが摺動自在に嵌合している。こ
れにより、可動体107は、ガイド突起106Fに支持されて可動体106に対して上下
方向に移動し、可動体106に対して左右方向に振れることがない。
可動体107の側面には上下方向に延在する凹凸部を有するラック歯107Bが形成さ
れており、ラック歯107Bは、歯車111に噛合している。
固定体105には遊技盤1の左右方向に対向し、上下方向に延在する凹凸部を有するラ
ック歯105Aが形成されており、ラック歯105Aは、歯車111に噛合している。歯
車111は、可動体106に設けられた軸部106Gに回転自在に取付けられている。こ
れにより、可動体106が上下方向に移動すると、可動体106と一体で上下動する歯車
111が回転することで、可動体107が可動体106と一体で上下動する。
可動体106には軸部106Hが設けられており、軸部106Hにはアーム部材112
が揺動自在に取付けられている。可動体107の上部には可動体107の延在方向(上下
方向)と直交する方向(左右方向)に延在する押圧部107Cが設けられており、押圧部
107Cは、アーム部材112の上方に位置している。
アーム部材112は、可動体107が下方に移動すると、押圧部107Cによって軸部
106Hを支点にして下方に揺動する。
可動体108の両端には上下方向に延在する一対のガイド穴108A、108Bが形成
されており、ガイド穴108A、108Bには固定体105の両端に設けられたガイド突
起105B、105Cが摺動自在に嵌合している。これにより、可動体108は、ガイド
突起105B、105Cに支持されて固定体105に対して相対的に上下方向に移動し、
固定体105に対して左右方向に振れることがない。
可動体108の裏面には上下方向に延びるガイド溝108Cが形成されている。可動体
107の上端にはガイド突起107Dが形成されており、ガイド突起107Dは、ガイド
溝108Cに摺動自在に嵌合している。
これにより、可動体107が上方に移動すると、可動体107のガイド突起107Dが
ガイド溝108Cに沿って上方に移動し、ガイド溝108Cの内周上端に当接することで
可動体108が上方に移動する。
可動体108には湾曲穴108Dが形成されている。湾曲穴108Dは、可動体108
の円周方向に所定の長さで延在している。可動部材109は、可動体108に取付けられ
ており、可動体108とともに上下方向に移動可能である。
図10、図11において、可動部材109は、回転体114と、複数のスライダ部材1
15と、円状部材116と、複数の外輪部材117とを備えている。
回転体114は、円状部材116に設けられた軸部116iに回転自在に支持されてお
り、軸部116iは、可動体108に固定されている。回転体114の裏面には嵌合突起
114Aが設けられている。嵌合突起114Aは、可動体108の湾曲穴108D及びア
ーム部材112のガイド穴112A(図8参照)に摺動自在に嵌合している。
回転体114は、アーム部材112が軸部106Hを支点にして揺動したときに、嵌合
突起114Aが湾曲穴108Dに沿って摺動することにより、軸部116iを支点として
可動体108に対して回転可能となっている。
回転体114には複数のスリット114Bが形成されている。図15において、スリッ
ト114Bは、回転体114の放射方向内方において直線状に延びる第1の直線部114
nと、回転体114の放射方向外方において第1の直線部114nから屈曲して直線状に
延びる第2の直線部114wとからなり、くの字形状に形成されている。
図10、図11において、スライダ部材115の裏面には嵌合突起115Aが形成され
ている。嵌合突起115Aは、回転体114のスリット114Bに摺動自在に嵌合してい
る。
円状部材116には可動体108に向かって突出する複数の突起116Aが設けられて
いる。突起116Aは、可動体108の円周方向に離隔して形成された係合穴108Fに
図示しないねじ等によって係合されている。これにより、円状部材116は、可動体10
8に固定され、可動体108に対して相対回転しない。本実施形態における係合とは、ね
じやビス等(構成部材、固定部、係合部、等)による対象物の係合、又は固定を含みえる
ものであり、このような状態を締結していると表現することも可能である。また、本実施
形態のスリットとは、切欠き、溝、長穴等を含むものである。
円状部材116には複数の嵌合溝116Bが形成されている。図15において、嵌合溝
116Bは、円状部材116の放射方向内方において直線状に延びる第1の直線部116
nと、円状部材116の放射方向外方において第1の直線部116nから屈曲して直線状
に延びる第2の直線部116wとから構成されている。
図10、図11において、スライダ部材115の表面には複数の嵌合突起115Bが形
成されており、嵌合突起115Bは、嵌合溝116Bに摺動自在に嵌合している。
外輪部材117は、円状部材116の円周方向に分割して設けられている。外輪部材1
17は、それぞれスライダ部材115の放射方向外周部に取付けられており、円状部材1
16の放射方向外周面に当接するように、円状部材116の外周部周りに設けられている
スライダ部材115は、嵌合突起115Aが回転体114のスリット114Bに嵌合し
、嵌合突起115Bが円状部材116の嵌合溝116Bに嵌合している。これにより、回
転体114が一方向に回転すると、スライダ部材115は、スリット114B及び嵌合溝
116Bに沿って回転体114の放射方向外方に移動した後に、回転体114の円周方向
に揺動する。このため、外輪部材117は、回転体114の放射方向外方に可動した後に
、回転体114の円周方向に隙間を形成するようにして円状部材116の円周方向に可動
する。
円状部材116の軸部116iにはトーションバネ118が巻回されている。トーショ
ンバネ118は、一端部が可動体108に取付けられているとともに、他端部が回転体1
14に取付けられており、回転体114を待機位置に付勢している。
図8、図9において、固定体105と可動体106とはコイルスプリング119によっ
て連結されている。具体的には、図9において、固定体105の裏面には係合部105D
が設けられており、係合部105Dにはコイルスプリング119の一端部が取付けられて
いる。可動体106の側面の下部には係合部106Iが設けられており、係合部106I
にはコイルスプリング119の他端部が取付けられている。
コイルスプリング119は、固定体105と可動体106とが相対的に縮むように、す
なわち、係合部105Dと係合部106Iとの上下方向の距離が短くなるように固定体1
05と可動体106とを付勢している。換言すれば、固定体105と可動体106とは、
係合部105Dと係合部106Iとの上下方向の距離が短くなるようにコイルスプリング
119によって付勢されている。
可動体106と固定体104とはコイルスプリング120によって連結されている。具
体的には、可動体106の下部には係合部106Jが設けられており、係合部106Jに
はコイルスプリング120の一端部が取付けられている。固定体104の上部には係合部
104Hが設けられており、係合部104Hにはコイルスプリング120の他端部が取付
けられている。
コイルスプリング120は、固定体104と可動体106とが相対的に縮むように、す
なわち、係合部104Hと係合部106Jとの上下方向の距離が短くなるように固定体1
04と可動体106とを付勢している。換言すれば、固定体104と可動体106とは、
係合部104Hと係合部106Jとの上下方向の距離が短くなるようにコイルスプリング
120によって付勢されている。相対的に延びるとは、一方の部品と他方の部品とが相対
的に移動したときに、一方の部品の特定部位と他方の部品の特定部位(例えば、一方の部
品の下端と他方の部品の下端)との距離が長くなることをいい、相対的に縮むとは、一方
の部品と他方の部品とが相対的に移動したときに、一方の部品の特定部位と他方の部品の
特定部位(例えば、一方の部品の下端と他方の部品の下端)との距離が短くなることをい
う。なお、図8、図9は、コイルスプリング119、120が最大に縮んだ状態を示して
いる。
図8において、下側可動演出部材101Bは、フレキシブルケーブル130を備えてい
る。フレキシブルケーブル130の他端部は、ランプ制御回路78(図6参照)に接続さ
れている。
フレキシブルケーブル130は、他端部から可動体108に形成されたスリット108
E(図9参照)を通して可動部材109に延びている。可動部材109には図示しないL
EDを有する図示しない電飾基板が内蔵されており、フレキシブルケーブル130は、ラ
ンプ制御回路78から当該電飾基板に制御信号を送信することで、LEDを点灯する。
フレキシブルケーブル130は、固定体104、可動体106、固定体105及び可動
体108の間で折り曲げられて設置されており、固定体105に対して可動体106及び
可動体108が相対移動するときに伸縮するようになっている。これにより、フレキシブ
ルケーブル130は、固定体105に対する可動体106及び可動体108の移動を許容
しつつ、円滑に伸縮することが可能となっている。
ここで、本実施形態のモータ110Aは、本発明の駆動部材を構成し、可動体106は
、本発明の第1の可動体を構成する。可動体107は、本発明の第2の可動体を構成し、
可動体108は、本発明の第3の可動体を構成する。回転体114は、本発明の回転部材
を構成する。嵌合突起114Aは、本発明の第1の嵌合部を構成し、スリット114Bは
、本発明のスリットを構成する。嵌合突起115Aは、本発明の第2の嵌合部を構成する
。可動部材109は、本発明の可動部材を構成し、スライダ部材115及び外輪部材11
7は、本発明の可動部を構成する。アーム部材112は、本発明の連動部を構成する。
次に、下側可動演出部材101Bの動作を説明する。
下側可動演出部材101Bは、遊技盤1の後方に設置されている。可動体106〜10
8が固定体104、105に対して上方(表示領域4Aの中央部の前方)に移動していな
い状態が待機位置となる。すなわち、図3に示す位置が下側可動演出部材101Bの待機
位置である。また、図3に示す位置において、可動体106、107が固定体104、1
05に対して下方に移動して(図13参照)、下側可動演出部材101Bが放射方向に拡
大した状態(図18に示す状態)も待機位置に含まれる。
下側可動演出部材101Bが待機位置にある場合には、図12に示すように可動体10
6〜108が相対的に縮んだ状態にあり、回転体114の嵌合突起114Aは、湾曲穴1
08Dの延在方向の内周上端に嵌合している。また、歯車113Dは、可動体106のラ
ック歯106Aの上部より下方に噛合している。
下側可動演出部材101Bが待機位置に位置した状態において、モータ110Aが初期
位置から一方向(正回転)に駆動されると、図13に示すように、歯車113Aの回転が
歯車113B、113Cを介して歯車113Dに伝達され、ラック歯106Aに噛合する
歯車113Dの回転によって可動体106が下方に移動する。
可動体106が下方に移動すると、可動体106に一体に設けられた歯車111が回転
しながら下方に移動する。固定体105は、後カバー1Aに固定される固定体104に固
定され、固定体104とともに移動しないので、歯車111が回転すると、歯車111の
回転がラック歯107Bに伝達され、可動体107が下方に移動する。すなわち、可動体
106、107が遊技盤1に対して一方向である下方に移動する。
可動体107が下方に移動すると、押圧部107Cがアーム部材112を下方に押圧す
るので、アーム部材112が軸部106Hを支点にして下方に揺動する。このとき、アー
ム部材112のガイド穴112A及び可動体108の湾曲穴108Dに嵌合する回転体1
14の嵌合突起114Aが、湾曲穴108Dに沿って下方に移動する。
これにより、回転体114が図15中、反時計回転方向(遊技盤1側から見たときは時
計回転方向)に回転する。
下側可動演出部材101Bが待機位置に位置した状態では、回転体114は、トーショ
ンバネ118に付勢されて待機位置に付勢されている。回転体114が待機位置に付勢さ
れた状態において、図15に示すように、スライダ部材115の嵌合突起115Aは、回
転体114のスリット114Bの第1の直線部114nの放射方向内周端に係合し、2つ
の嵌合突起115Bのうち放射方向内方に位置する嵌合突起115Bは、円状部材116
の嵌合溝116Bの第1の直線部116nの放射方向内周端に係合している。
回転体114が図15中、反時計回転方向に回転すると、図16に示すように、嵌合突
起115Aが第1の直線部114nの放射方向内周端から放射方向外方に移動し、嵌合突
起115Bが第1の直線部116nの放射方向内周端から放射方向外方に移動する。
これにより、スライダ部材115が円状部材116の放射方向内方から放射方向外方に
移動し、外輪部材117が円状部材116の放射方向内方から放射方向外方に可動し、待
機位置において放射方向に拡大する(図18参照)。
この状態からモータ110Aを初期位置に逆転駆動すると、歯車113Aの回転が歯車
113B、113Cを介して歯車113Dに伝達され、可動体106がラック歯106A
に沿って上方に移動する(図12参照)。
可動体106が上方に移動すると、可動体106に一体に設けられた歯車111が回転
しながら上方に移動する。これに伴って歯車111が固定体105のラック歯105Aに
沿って回転しながら上方に移動するため、歯車111の回転に伴って歯車111にラック
歯107Bが噛合する可動体107が上方に移動する(図14参照)。
可動体107が上方に移動すると、押圧部107Cがアーム部材112を下方に押圧し
なくなる。このとき、トーションバネ118の付勢力によって回転体114が可動体10
8に対して図16中、時計回転方向(遊技盤1側から見たときは反時計回転方向)に回転
し、アーム部材112が軸部106Hを支点にして上方に揺動する。
このとき、アーム部材112のガイド穴112A及び可動体108の湾曲穴108Dに
嵌合する回転体114の嵌合突起114Aが、湾曲穴108Dに沿って上方に移動する。
これにより、図16から図15に示すように、嵌合突起115Aが第1の直線部114n
の放射方向外方から放射方向内周端に移動するとともに、嵌合突起115Bが第1の直線
部116nの放射方向外方から放射方向内周端に移動する。このため、スライダ部材11
5が円状部材116の放射方向内方に移動し、外輪部材117が円状部材116の放射方
向内方に縮小するように可動する。
このようにモータ110Aを初期位置から正回転に駆動して可動体107を下方に移動
し、その後駆動した位置から可動体107を初期位置に戻すように逆転駆動することによ
り、下側可動演出部材101Bが待機位置に位置した状態で、外輪部材117を回転体1
14の放射方向内方に位置する状態(図3参照)と放射方向外方に位置する状態(図18
参照)とに可動する演出を行う。これにより、下側可動演出部材101Bを待機位置にお
いて拡大及び縮小できる。
一方、下側可動演出部材101Bが待機位置から上方に可動する演出を行う場合には、
図12に示すように可動体106〜108が相対的に縮んだ状態において、モータ110
Aを初期位置から逆回転に駆動する。
このとき、図14に示すように、歯車113Aの回転が歯車113B、113Cを介し
て歯車113Dに伝達され、歯車113Dにラック歯106Aが噛合する可動体106が
上方に移動する。
可動体106が上方に移動すると、可動体106に一体に設けられた歯車111が回転
しながら固定体105のラック歯105Aに沿って上方に移動する。これに伴って、歯車
111に噛合するラック歯107Bを有する可動体107が可動体106の移動量よりも
大きい移動量で上方に移動する。すなわち、可動体106、107が遊技盤1に対して上
方に移動する。
なお、モータ110Aは、正回転(一方向)と逆回転(他方向)の駆動を行い、下側可
動演出部材101Bや、可動体106、107は下方(一方向)と上方(他方向)に移動
するものであると表現することが可能であり、このような表現は、正回転、逆回転といっ
た回転方向や、下方、上方、左右方向等の移動方向の表現を行う上で、一方の方向に対し
て他方の方向とした表現を用いることが可能である。
可動体107が上方に移動すると、可動体107のガイド突起107Dが可動体108
のガイド溝108Cに沿って上方に移動し、ガイド溝108Cの内周上端に当接する。こ
れにより、可動体108が可動体107に押圧されて上方に移動する。。
可動体108が上方に移動すると、回転体114の嵌合突起114Aが可動体108の
湾曲穴108Dに沿って下方に移動し、アーム部材112が軸部106Hを支点にして上
方に揺動する。これにより、回転体114が図14中、反時計回転方向(遊技盤1側から
見たときは時計回転方向)に回転する。
下側可動演出部材101Bが待機位置にある状態では、回転体114は、トーションバ
ネ118に付勢されて待機位置に付勢されている。回転体114が待機位置に付勢された
状態において、図15に示すように、スライダ部材115の嵌合突起115Aは、回転体
114のスリット114Bの第1の直線部114nの放射方向内周端に係合し、複数の嵌
合突起115Bのうち放射方向内方に位置する嵌合突起115Bは、円状部材116の嵌
合溝116Bの第1の直線部116nの放射方向内周端に係合している。
アーム部材112によって回転体114が図15中、反時計回転方向に回転されると、
嵌合突起115Aが第1の直線部114nの放射方向内周端から放射方向外方に移動し、
嵌合突起115Bが第1の直線部116nの放射方向内周端から放射方向外方に移動する
これにより、スライダ部材115が回転体114の放射方向内方から放射方向外方に移
動し、外輪部材117が回転体114の放射方向内方から放射方向外方に可動する。
可動体107がさらに上昇するのに伴って回転体114が図16中、反時計回転方向に
さらに回転すると、図16から図17に示すように、嵌合突起115Aが第1の直線部1
14nから第2の直線部114wに移動した後に、第2の直線部114wの放射方向外方
に移動する。これと同時に、嵌合突起115Bが第1の直線部116nから第2の直線部
116wに移動した後に、第2の直線部116wの放射方向外方に移動する。
これにより、図17に示すように、スライダ部材115が円状部材116の放射方向外
方に可動した状態で円状部材116の円周方向に揺動し、外輪部材117が回転体114
の放射方向外方に可動した状態から回転体114の円周方向に可動する。すなわち、可動
体106〜108は、待機位置から相対的に延びた状態に移動するまでに、外輪部材11
7を回転体114の放射方向外方に可動させた後に、回転体114の円周方向に可動する
演出を行う。なお、可動体106〜108が相対的に最も延びた状態(図14に示す状態
)が本発明の可動位置に相当する。
この状態からモータ110Aを初期位置に戻すように逆転駆動すると、歯車113Aの
回転が歯車113B、113Cを介して歯車113Dに伝達され、歯車113Dにラック
歯106Aが噛合する可動体106が下方に移動する。
可動体106が下方に移動すると、可動体106に一体に設けられた歯車111が回転
しながら下方に移動するのに伴って、歯車111が固定体105のラック歯105Aに沿
って回転しながら下方に移動する。これに伴って、図14から図12に示すように、歯車
111に噛合するラック歯107Bを有する可動体107が下方に移動する。
本実施形態の固定体105と可動体106とはコイルスプリング119によって連結さ
れており、固定体105と可動体106とはコイルスプリング119によって相対的に縮
む方向に付勢されている。また、可動体106と固定体104とはコイルスプリング12
0によって連結されており、固定体105と可動体106とはコイルスプリング120に
よって相対的に縮む方向に付勢されている。
このため、モータ110Aの回転に加えてコイルスプリング119、120の付勢力に
よって、可動体106は、待機位置から上方に移動するときよりも早い速度で下方に移動
する。
可動体106が下方に移動すると、可動体107は、可動体106の移動量よりも大き
い移動量で可動体106とともに下方に移動する。可動体107が下方に移動すると、可
動体107のガイド突起107Dが可動体108のガイド溝108Cに沿って下方に移動
し、ガイド溝108Cの放射方向内周下端に当接する。これにより、可動体108が可動
体107に押圧されて下方に移動する。
可動体108が下方に移動するときには、湾曲穴108Dが回転体114の嵌合突起1
14Aに沿って下方に移動し、嵌合突起114Aが湾曲穴108Dの放射方向の内周上端
に当接すると、アーム部材112が軸部106Hを支点にして下方に揺動する。これによ
り、回転体114が図17から図16に示すように、時計回転方向(遊技盤1側から見た
ときには反時計回転方向)に回転する。
回転体114が図17から図16に示すように、時計回転方向に回転すると、回転体1
14は、トーションバネ118に付勢され、スライダ部材115の嵌合突起115Aが回
転体114のスリット114Bの第2の直線部114wから第1の直線部114nに移動
し、嵌合突起115Bが円状部材116の嵌合溝116Bの第2の直線部116wから第
1の直線部116nに移動する。これにより、スライダ部材115が円状部材116の円
周方向に移動する。
この状態から回転体114が図16中、時計回転方向にさらに回転すると、スライダ部
材115の嵌合突起115Aが回転体114のスリット114Bの第1の直線部114n
の放射方向内周端に移動し、嵌合突起115Bが円状部材116の嵌合溝116Bの第1
の直線部116nの放射方向内周下端に移動する。これにより、外輪部材117が円状部
材116の放射方向外方から放射方向内方に可動する。
このようにモータ110Aを初期位置から他方向(逆回転)駆動することにより、下側
可動演出部材101Bを上方に移動させ、外輪部材117を回転体114の放射方向外方
及び円周方向に可動する演出を行うことができ、下側可動演出部材101Bが可動位置に
移動したときに下側可動演出部材101Bが拡大したような演出を行うことができる(図
19参照)。
このように本実施形態のパチンコ遊技機によれば、下側可動演出部材101Bが、モー
タ110Aの回転によって遊技盤1に対して上方と下方とに移動可能な可動体106と、
押圧部107Cを有するとともに可動体106に移動自在に設けられ、可動体106とと
もに遊技盤1に対して上方と下方とに移動可能な可動体107と、可動体107とともに
遊技盤1に対して上方と下方とに移動可能な可動体108を備えている。
さらに、下側可動演出部材101Bは、ガイド穴112Aを有するとともに可動体10
6に揺動可能に設けられ、押圧部107Cによって押圧可能なアーム部材112と、アー
ム部材112に嵌合する嵌合突起114A及び複数のスリット114Bを有するとともに
可動体108に回転可能に設けられた回転体114と、スリット114Bに嵌合する嵌合
突起115Aを有し、回転体114の回転によって回転体114の放射方向及び円周方向
に移動可能なスライダ部材115及び外輪部材117を有する可動部材109とを備えて
いる。
さらに、下側可動演出部材101Bは、待機位置に位置した状態において、モータ11
0Aを初期位置から正回転することにより、可動体106、107を下方に移動させてア
ーム部材112の揺動を回転体114の一方向の回転に変換することにより、回転体11
4の回転のみを許容しつつ外輪部材117を放射方向に可動させ、モータ110Aを初期
位置から逆回転させることにより、可動体106を上方に移動させてアーム部材112の
揺動を回転体114の一方向の回転に変換させつつ、可動体108を上方に移動させて下
側可動演出部材101Bを可動位置に移動させるとともに外輪部材117を回転体114
の放射方向及び円周方向に可動させる。
これにより、下側可動演出部材101Bを待機位置で可動させる演出と、待機位置から
可動位置に移動させつつ可動する演出といった2つの異なる演出を、単一のモータ110
Aの回転方向を切り替えるだけで容易に行うことができ、下側可動演出部材101Bによ
る演出性をより一層高めることができる。
<入賞口の構成>
図20〜図26に基づいて入賞口の構成を説明する。遊技盤1は、図20〜図22に示
す入賞口ユニット201を備えており、入賞口ユニット201は、第1始動口部材202
を有する。第1始動口部材202は、遊技盤1に取付けられており(図3参照)、第1始
動口部材202の上端には第1始動口32を構成する開口が形成されている。
第1始動口部材202の内部には第1始動口32に入賞された遊技球を下流に排出する
球通路203が形成されている。第1始動口部材202の下部には円筒部202A(図2
1、図22参照)が形成されており、円筒部202Aは、第1始動口部材202から後方
に延びている。
図20、図21において、円筒部202Aの内部には球通路204が形成されており、
球通路204は、球通路203に連通している。
図21、図22において、第1始動口部材202の後方には球通路ユニット205が設
けられている。図21において、球通路ユニット205には球通路204に連通する球通
路206が形成されており、球通路206は、球通路204と前後方向に対向している。
球通路206の底面には下方に開口する排出口206Aが形成されており、排出口20
6Aは、球通路206に連通している。これにより、第1始動口32に入賞した遊技球は
、球通路203から球通路204を通過した後、球通路206に排出され、排出口206
Aを通して下方に落下する。
図24に示すように、下側可動演出部材101Bが待機位置にあるときに、外輪部材1
17が円状部材116の外周部に当接した状態から放射方向に拡大した状態(下側可動演
出部材101Bが可動した状態)において、球通路203、204、206(球通路20
6は、図示していない)は、下側可動演出部材101Bの前方から下側可動演出部材10
1Bの下方を通過するように設けられている。
これにより、本実施形態の球通路203、204、206は、第1始動口32に入賞し
た遊技球を下側可動演出部材101Bの前方から、下側可動演出部材101Bの下方に設
置された外輪部材117の下方を通して遊技盤1の裏面(又は、裏側、下方等)に排出す
る。
図20〜図22において、入賞口ユニット201は、一般入賞口部材207を備えてい
る。一般入賞口部材207は、遊技盤1に取付けられており、一般入賞口部材207の上
端には一般入賞口40A〜40Cを構成する開口が形成されている。
一般入賞口部材207の内部には球通路208〜210が設けられている。球通路20
8は、一般入賞口40Aに連通しており、一般入賞口40Aの下方(下流)から右方に延
在し、一般入賞口40Aに入賞した遊技球を下流に排出する。
球通路209は、一般入賞口40B及び球通路208の下流において一般入賞口40B
及び球通路208に連通している。球通路209は、一般入賞口40Bの下方(下流)か
ら右方に延在し、一般入賞口40Bに入賞した遊技球及び球通路208を通過する遊技球
を下流に排出する。
球通路210は、一般入賞口40C及び球通路209の下流において一般入賞口40C
及び球通路209に連通している。球通路210は、一般入賞口40Cから下方に延在し
、一般入賞口40Cに入賞した遊技球及び球通路209を通過する遊技球を下流に排出す
る。
球通路209は、一般入賞口40Bにおいて球通路208に合流しており、遊技球が通
過する方向(左右方向)に直交する上下方向の断面の面積である通路面積が、球通路20
8の通路面積よりも大きく形成されている。すなわち、球通路209の上下方向の幅は、
球通路208の上下方向の幅よりも大きく形成されている。例えば、球通路208の上下
方向の幅が、遊技球が1球通る程度の大きさである場合に、球通路209の上下方向の幅
は、遊技球が少なくとも2球以上通る程度の大きさであることが望ましい。
なお、本実施形態では、球通路209の上下方向の通路面積が球通路208の通路面積
よりも大きく形成されていると記載したが、これに限られるものではなく、前後方向の通
路面積が大きく形成されているものであってもよい。さらに、上下方向、前後方向共に通
路面積が大きく形成されている場合であっても、排出を容易とする効果が望まれる。
図20、図21において、球通路210の下方には排出口211が形成されている。こ
れにより、一般入賞口40Aに入賞した遊技球は、球通路208〜210を通して排出口
211に排出される。一般入賞口40Bに入賞した遊技球は、球通路209、210を通
して排出口211に排出され、一般入賞口40Cに入賞した遊技球は、球通路210を通
して排出口211に排出される。
球通路ユニット205には排出口211に連通する球通路212が形成されており、球
通路212は、排出口211から後方に延在した後に右方に延在する。球通路212の下
流端には排出口212Aが形成されており、排出口211から球通路212に導入された
遊技球は、排出口212Aから下方に排出される。本実施形態の球通路208〜210、
212は、一般入賞口40A〜40Cに入賞した遊技球を下側可動演出部材101Bの下
方を通して遊技盤1の裏面に排出する。
図20、図21において、球通路206と球通路212とは、排出口206A及び排出
口212Aを通して合流部213に連通しており、第1始動口32に入賞した遊技球と一
般入賞口40A〜40Cに入賞した遊技球は、合流部213(合流域)で合流して遊技盤
1の裏面に排出される。
図20、図21において、球通路212には一般入賞口左スイッチ400Aが設けられ
ており、一般入賞口左スイッチ400Aは、上下方向に検出面400aを有する。これに
より、一般入賞口左スイッチ400Aは、球通路212において水平方向において右方向
(第1の方向)に流れる遊技球を検出する。
球通路206には第1始動口スイッチ320が設けられており、第1始動口スイッチ3
20は、一般入賞口左スイッチ400Aの検出面400aと異なる左右方向に検出面32
0aを有する。これにより、第1始動口スイッチ320は、球通路206において上下方
向(第1の方向と異なる第2の方向)に流れる遊技球を検出する。
図21において、第1始動口スイッチ320は、一般入賞口左スイッチ400Aよりも
前方に設置されている。図20、図21において、下側可動演出部材101Bの下方にお
いて、球通路ユニット205には磁気センサ214が設けられており、磁気センサ214
は、球通路206と球通路212との間で、かつ、第1始動口32の下方に位置している
磁気センサ214は、主制御回路60に接続されており(図6参照)、遊技者により第
1始動口32に故意に磁石等が近づけられたことを検出し、磁気信号を主制御回路60に
出力する。主制御回路60は、磁気信号が入力された場合に、ホールコンピュータ100
に異常信号を送信する。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機に対して、遊技者が不
正に遊技球を獲得する等の不正行為を行うことを防止できる。
ここで、第1始動口スイッチ320は、本発明の第1のセンサ及び遊技媒体検出部材を
構成する。一般入賞口左スイッチ400Aは、本発明の第2のセンサを構成し、磁気セン
サ214は、本発明の磁気検出センサを構成する。
図20において、第1始動口部材202には電飾基板215が設けられており、電飾基
板215には複数のLED215aが設けられている。LED215aは、電飾基板21
5によって発光制御される。ここで、本実施形態の第1始動口32は、本発明の入賞口を
構成し、球通路203、204は、本発明の上流側遊技媒体通路を構成する。また、電飾
基板215は、本発明の電飾基板を構成する。
また、本実施形態の第1の始動口部材202は、遊技球が入賞可能な第1始動口32、
第1始動口32に入賞した遊技球を下流に排出する球通路203、204及び発光可能な
電飾基板215を有する本発明の入賞口ユニットを構成する。
また、本実施形態の球通路206は、本発明の下流側遊技媒体通路を構成し、球通路ユ
ニット205は、第1始動口部材202の球通路203、204に排出される遊技球を、
下側可動演出部材101Bの下方を通して遊技盤1の裏面に排出する球通路206が形成
される本発明の遊技媒体通路部を構成する。
図22において、電飾基板215にはケーブル216の一端部が接続されている。ケー
ブル216の他端部は、ランプ制御回路78(図6参照)に接続されている。電飾基板2
15は、ランプ制御回路78から送信される制御信号に基づいてLED215aを点灯制
御する。本実施形態のケーブル216は、本発明の配線を構成する。ここで、LED21
5aは、ランプ制御回路78によって制御されるLED群28(図6参照)に含まれる。
なお、LED215aは、例えば、第1始動口スイッチ320によって遊技球の通過が
検知された場合に発光することや、演出に応じて発光することが可能であってもよい。こ
のとき、LED215aの発光態様として、一方のLED215aを発光させた後、他方
のLED215aを発光させるものであってもよいし、いずれのLED215aを発光さ
せるものであってもよい。
なお、本実施形態では、ケーブル216の他端部がランプ制御回路78に接続されてい
ると記載したが、これに限られるものではなく、ランプ制御回路78と電飾基板215を
中継する中継基板に接続されていてもよい。この場合の中継基板には、LED215aを
制御するLEDドライバを設けてもよい。この場合は、中継基板をLED駆動回路として
認識することも可能である。
図22、図23において、球通路ユニット205の上面にはU字形状の突起217が設
けられており、突起217は、第1始動口スイッチ320の上方に位置し(図21参照)
、球通路ユニット205の上面から上方に突出している。
図22において、ケーブル216は、電飾基板215から下方に延び、球通路ユニット
205に沿って球通路ユニット205の後方に延びている。球通路ユニット205の後方
に延びたケーブル216は、図示しないバンド等の結束部材によって突起217に締結さ
れ、突起217から後カバー1Aのスリット218を通して遊技盤1の下方に配線されて
いる。
なお、第1始動口スイッチ320、一般入賞口左スイッチ400A及び磁気センサ21
4には、それぞれ図示しないケーブルが接続されており、これらのケーブルも束ねられ、
バンド等によって突起217に締結されている。
図22、図23において、球通路ユニット205の上部には半円筒状部材219が設け
られており、半円筒状部材219は、突起217の上方を覆うように下側可動演出部材1
01Bと球通路ユニット205との間に設けられている(図23参照)。本実施形態の突
起217は、本発明の配線を支持する支持部を構成し、半円筒状部材219は、本発明の
被覆部材を構成する。
ここで、配線を支持する(案内する、ガイドする)とは、突起217に配線がバンド等
で固定される場合を含み、突起217によって形成された開口部に配線が挿通することを
含み得る。
また、本実施形態の第1始動口32は、本発明の第1の入賞口を構成し、一般入賞口4
0A〜40Cは、本発明の第2の入賞口を構成する。球通路204、206は、本発明の
第1の通路を構成し、球通路212は、本発明の第2の通路を構成する。
球通路203、204、206は、本発明の遊技媒体通路を構成する。球通路208は
、本発明の第1の遊技媒体通路を構成し、球通路209、210は、本発明の第2の遊技
媒体通路を構成する。一般入賞口40Aは、本発明の第1の遊技媒体入賞口を構成し、一
般入賞口40B、40Cは、本発明の第2の遊技媒体入賞口を構成する。
このように本実施形態のパチンコ遊技機によれば、遊技球が転動する遊技領域1pを有
する遊技盤1と、遊技盤1に設けられ、所定の可動演出を実行するように可動可能な下側
可動演出部材101Bと、下側可動演出部材101Bの前方に位置するように遊技盤1に
設けられ、遊技球が入賞可能な第1始動口32と、第1始動口32を通過した遊技球を、
下側可動演出部材101Bの前方から下側可動演出部材101Bの下方を通して遊技盤1
の裏面に排出する球通路203、204、206とを備え、下側可動演出部材101Bが
、待機位置において下側可動演出部材101Bの下方にある球通路203、204、20
6の方向に可動する可動演出を実行可能であり、下側可動演出部材101Bが待機位置で
可動した状態において、球通路203、204、206は、下側可動演出部材101Bの
前方から下側可動演出部材101Bの下方を通過するように設けられる。
これにより、待機位置において下側可動演出部材101Bが可動する空間を確保するこ
とができる。この結果、下側可動演出部材101Bの設置スペースを十分に確保しつつ、
下側可動演出部材101Bによる演出性を高めることができる。
また、下側可動演出部材101Bの設置スペースを大きく確保できるので、下側可動演
出部材101Bの大型化及び待機位置における下側可動演出部材101Bの外輪部材11
7の可動範囲の拡大を図ることができ、下側可動演出部材101Bによる演出性をより効
果的に高めることができる。
さらに、第1始動口32を下側可動演出部材101Bの前方に設置することで、遊技中
において第1始動口32を視認した遊技者に対し、第1始動口32の後方に存在する下側
可動演出部材101Bを視認させることが可能になる。このため、遊技者に対して下側可
動演出部材101Bによる演出効果をより効果的に向上できる。
特に、本実施形態の遊技機によれば、下側可動演出部材101Bは、待機位置において
放射方向に拡大するように可動する可動演出を実行するので、下側可動演出部材101B
の可動範囲を拡大することができ、下側可動演出部材101Bによる演出効果をより効果
的に向上できる。
また、下側可動演出部材101Bが待機位置で可動した状態において、球通路203、
204、206が下側可動演出部材101Bの前方から下側可動演出部材101Bの下方
を通過するように設けられることで、待機位置において可動役物が可動する広い空間を確
保することができるので、下側可動演出部材101Bを放射方向により広い範囲で拡大す
るように可動できる。この結果、下側可動演出部材101Bをダイナミックに可動するこ
とができ、下側可動演出部材101Bによる演出性をより効果的に高めることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、遊技球が入賞可能な一般入賞口40A〜
40Cと、第1始動口32を通過した遊技球を下側可動演出部材101Bの下方を通して
遊技盤1の裏面に排出する球通路204、206と、一般入賞口40A〜40Cに入賞し
た遊技球を、下側可動演出部材101Bの下方を通して遊技盤1の裏面に排出する球通路
212と、球通路206に設けられ、球通路206に排出される遊技球を検出する検出面
320aを有し、第1の方向に転動する遊技球を検出する第1始動口スイッチ320と、
球通路212に設けられ、検出面320aと異なる方向の検出面400aを有し、第1の
方向と異なる第2の方向に転動する遊技球を検出する一般入賞口左スイッチ400Aとを
備え、第1始動口スイッチ320が一般入賞口左スイッチ400Aより前方に設置されて
いる。
さらに、下側可動演出部材101Bの下方において球通路206と球通路212の間に
位置するように磁気センサ214が設けられている。また、球通路206と球通路212
とは、遊技球の排出方向の下流が合流部213(合流域)によって合流されている。
これにより、水平方向及び上下方向の異なる方向に球通路206と球通路212とを設
置し、球通路206と球通路212とを合流部213によって合流することができる。
これに加えて、第1始動口スイッチ320が一般入賞口左スイッチ400Aより前方に
設置され、下側可動演出部材101Bの下方において球通路206と球通路212との間
に磁気センサ214が設けられているので、第1始動口スイッチ320、一般入賞口左ス
イッチ400A及び磁気センサ214からなる3つのセンサを下側可動演出部材101B
の下方の小さいスペースに設置できる。
このため、下側可動演出部材101Bの設置スペースを十分に確保しつつ、下側可動演
出部材101Bよる演出性を高めることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、遊技盤1に設けられ、遊技球が入賞可能
な一般入賞口40Aと、遊技盤1に設けられ、遊技球が入賞可能な一般入賞口40B、4
0Cと、遊技盤1に設けられ、一般入賞口40Aに入賞した遊技球を下流に排出する球通
路208と、遊技盤1に設けられ、一般入賞口40B、40Cに入賞した遊技球を下流に
排出する球通路209、210とを備え、球通路209は、一般入賞口40Bの下流にお
いて球通路208と合流しており、遊技球が通過する方向に直交する上下方向の断面の面
積である通路面積が球通路208の通路面積よりも大きく形成されている。
これにより、遊技速度の短縮を図るために単位時間当りの球通路208〜210を通過
する遊技媒体の数が増加した場合であっても、一般入賞口40A、40Bから入賞した遊
技球が球通路209の下流において詰まることを防止できる。この結果、遊技球を下流の
排出口211に円滑に排出でき、遊技性を向上できる。
特に、球通路209の上下方向の幅を、球通路208の上下方向の幅よりも大きく形成
しているので、遊技盤1の前後方向に球通路209が占有する面積が大きくなることを防
止しつつ、一般入賞口40A、40Bから入賞した遊技球が球通路209の下流において
詰まることを防止できる。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機は、球通路209の上下方向の幅を、球通路208
の上下方向の幅よりも大きく形成しているが、これに限らず、球通路209の前後方向の
幅を、球通路208の前後方向の幅よりも大きく形成してもよい。このようにすれば、遊
技盤1の上下方向に球通路209が占有する面積が大きくなることを防止しつつ、一般入
賞口40A、40Bから入賞した遊技球が球通路209の下流において詰まることを防止
できる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、遊技球が入賞可能な第1始動口32、第1始動
口32に入賞した遊技球を下流に排出する球通路203、204及び発光可能な電飾基板
215を有する第1始動口部材202と、第1始動口部材202の球通路203、204
に排出される遊技球を、下側可動演出部材101Bの下方を通して遊技盤1の裏面に排出
する球通路206が形成される球通路ユニット205と、球通路206に設けられ、球通
路206を通過する遊技球を検出する第1始動口スイッチ320と、電飾基板215に接
続されるケーブル216とを備えている。
これに加えて、本実施形態のパチンコ遊技機は、球通路ユニット205の上方に位置す
るようにして球通路ユニット205の上面に設けられ、電飾基板215から延びるケーブ
ル216を支持する突起217と、突起217の上方を覆うように下側可動演出部材10
1Bと球通路ユニット205との間に設けられた半円筒状部材219とを備えている。
これにより、球通路203、204、206を、下側可動演出部材101Bの前方から
下側可動演出部材101Bの下方を通過させることができ、下側可動演出部材101Bが
可動する空間を確保することができる。この結果、下側可動演出部材101Bの設置スペ
ースを十分に確保しつつ、下側可動演出部材101Bによる演出性を高めることができる
また、下側可動演出部材101Bの設置スペースを大きく確保できるので、下側可動演
出部材101Bの大型化を図ることができ、下側可動演出部材101Bによる演出性をよ
り効果的に高めることができる。
また、電飾基板215から延びるケーブル216を突起217によって支持することが
でき、電飾基板215から延びるケーブル216が下側可動演出部材101Bの下方でば
たつくことを防止できる。これにより、下側可動演出部材101Bの外輪部材117の可
動時にケーブル216が外輪部材117に干渉することを防止でき、外輪部材117の可
動を円滑に行うことができるとともに、ケーブル216を外輪部材117から保護できる
また、電飾基板215から延びるケーブル216は、突起217よりも前において電飾
基板215の近辺に設けられた突起217A(図22参照)に挿通され、突起217Aに
対して下方に折り曲げられている。これにより、ケーブル216は、突起217Aによっ
てガイドされることで電飾基板215とケーブル216の接続部に負担がかからない。こ
のようにケーブル216は、突起217Aによって支持される。
なお、突起217Aによって配線(ケーブル216)を支持する(案内する、ガイドす
る)とは、突起217Aに配線がバンド等で固定される場合を含み、突起217Aによっ
て形成された開口部に配線が挿通することを含み得る。
さらに、突起217の上方を覆うように下側可動演出部材101Bと球通路ユニット2
05との間に半円筒状部材219を設けることで、ケーブル216と下側可動演出部材1
01Bとを半円筒状部材219によって遮蔽でき、外輪部材117のの可動時にケーブル
216が外輪部材117に干渉することをより効果的に防止できる。また、下側可動演出
部材101B側から遊技球が流下した場合に遊技球を半円筒状部材219に衝突させるこ
とで、遊技球がケーブル216に衝突することを防止でき、ケーブル216を遊技球から
保護できる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、突起217を、球通路ユニット205の
上部から突出するU字形状に形成し、ケーブル216を突起217によって支持している
ので、ケーブル216を結束バンド等によって突起217に強固に締結することができ、
ケーブル216が下側可動演出部材101Bの下方でばたつくことをより効果的に防止で
きる。
また、突起217を略U字形状に形成し、ケーブル216を突起217のU字内の空間
に収容するように構成してもよい。この場合、突起217は、硬性体又は軟性体で構成さ
れていてもよく、U字形状のサイド(U字形状の左部分又は右部分)の一端は、ケーブル
216をサイドから挿入するために球通路ユニット205と空間を設けるように構成する
ことも可能である。このような構成とした場合であっても、ケーブル216がばたつくこ
とをより効果的に防止できる。
なお、本実施形態の下側可動演出部材101Bは、待機位置において外輪部材117が
円周方向に隙間なく配置されているが、これに限らず、図25に示すように、外輪部材1
17が円状部材116(図15参照)の外周部に当接した状態において、外輪部材117
がその円周方向に隙間121を介して離隔する第1の位置に位置するように構成し、待機
状態において、外輪部材117がこの第1位置(図25に示す位置)と回転体114の放
射方向外方の第2の位置(図26に示す位置)とに可動するようにしてもよい。
この場合には、球通路204、206は、4つの隙間121のいずれか1つ、例えば、
下方の隙間121を通過するように設けられてもよい。すなわち、外輪部材117が第1
の位置及び第2の位置に位置した状態において、球通路204、206が隙間121を通
過するように設けられてもよい。なお、外輪部材117は、本発明の可動部を構成し、隙
間121は、本発明の隙間を構成する。
このようにすれば、上述したように下側可動演出部材101Bの設置スペースの確保等
をできることに加えて、下側可動演出部材101Bの前方において外輪部材117を避け
て球通路204を設置できる。これにより、下側可動演出部材101Bから下方に離れる
ように球通路204、206が形成されることを防止でき、遊技盤1の設置スペースを小
さくできる。
<上側可動演出部材101Aの構成と動作>
図27〜図48は、上側可動演出部材101A及び上側可動演出部材101Aが可動し
た状態の遊技盤1を示す図であり、図27〜図48において、上下左右方向は、遊技者か
ら見た上側可動演出部材101Aの上下左右方向である。本実施形態の上側可動演出部材
101Aは、本発明の可動役物を構成する。
図27において、上側可動演出部材101Aは、最前部に設けられた前面飾り160と
、最後部に設けられたケース161と、固定ベース162と、後側可動ベース163と、
前側可動ベース164と、羽根可動ラック165(図28、図29参照)と備えており、
ケース161は、遊技盤1の後方に設置されている。
図28において、ケース161は、モータ166、複数の歯車167A、167B及び
アーム部材168を備えている。
モータ166は、ケース161に固定されており、モータ歯車166Aを回転可能に支
持している。歯車167Aは、モータ歯車166A及び歯車167Bに噛合しており、モ
ータ歯車166Aの回転は、歯車167Aを介して歯車167Bに伝達される。
図34、図35において、歯車167Bは、歯車167Bと一体回転する突起167b
を備えており、突起167bは、歯車167Bの回転に伴って歯車167Bの回転方向に
移動する。
図28、図30において、アーム部材168は、ケース161に設けられた揺動軸16
8Aに取付けられている。図34、図35において、アーム部材168にはスリット16
8Bが形成されており、スリット168Bには突起167bが摺動可能に嵌合している。
アーム部材168は、歯車167Bが回転するのに伴って突起167bがスリット16
8Bに沿って摺動することにより、揺動軸168Aを支点にして上下方向に揺動する。図
28、図30において、ケース161にはトーションバネ196が設けられており、トー
ションバネ196は、アーム部材168を上方に揺動するように付勢している。
アーム部材168にはスリット168Cが形成されており、スリット168Cには後側
可動ベース163の嵌合突起163Aが嵌合される。ケース161には湾曲したガイドレ
ール161Aが設けられており、ガイドレール161Aには嵌合突起163Aが摺動可能
に嵌合されている。
これにより、アーム部材168は、待機位置においてトーションバネ196に付勢され
ることにより、ガイドレール161Aに沿って上方に揺動した状態で停止している。
固定ベース162は、ケース161に取付けられており、ケース161と一体で遊技盤
1の後方に固定されている。固定ベース162の幅方向の略中央部(遊技盤1の左右方向
中央部)にはラック162Aが設けられている。ラック162Aは、固定ベース162の
延在方向(上下方向)に延在しており、ラック162Aには上下方向に凹凸部が連続する
ラック歯162aが形成されている。
固定ベース162にはラック162Aの右方に位置して上下方向に延在するスリット1
62Bが形成されており、後側可動ベース163の嵌合突起163Aは、スリット162
Bを通してアーム部材168のスリット168Cに嵌合している。
後側可動ベース163は、固定ベース162の前方に位置するようにして固定ベース1
62に対して移動自在に設けられている。これにより、後側可動ベース163は、遊技盤
1に対して移動可能となる。
図30、図31において、後側可動ベース163の裏面において、後側可動ベース16
3の幅方向中央部にはガイドレール163Bが設けられており、ガイドレール163Bの
上端は、開口している。
図30において、後側可動ベース163の前面にはスリット163Cが形成されており
、スリット163Cは、ガイドレール163Bに連通している。後側可動ベース163の
下部には係合突起163Dが形成されており、係合突起163Dは、後側可動ベース16
3から前方に突出している。
ガイドレール163Bは、両側からラック162Aを挟み込むようにしてラック162
Aを摺動可能に保持しており、ラック歯162aは、スリット163Cを通して後側可動
ベース163の前方に突出している。後側可動ベース163の前面には上下方向に沿って
複数の歯車169A〜169Eが回転自在に設けられている。
最上位に位置する歯車169Aは、ラック162Aのラック歯162aに噛合している
。アーム部材168が上下方向に揺動すると、アーム部材168は、嵌合突起163Aを
上下方向に押圧する。
これにより、後側可動ベース163が固定ベース162に対して上下方向に移動し、歯
車169Aがラック歯162aに沿って回転する。歯車169Aが回転すると、歯車16
9Aの回転が歯車169B〜169Dを介して歯車169Eに伝達される。
図29、図33において、前側可動ベース164の裏面において前側可動ベース164
の右端部には突出部164Aが設けられており、突出部164Aは、上下方向に延在し、
前側可動ベース164の裏面から後方に突出している。
突出部164Aには上下方向に凹凸部が連続するラック歯164aが形成されており、
ラック歯164aには歯車169Eが噛合している。前側可動ベース164には中央羽根
部材170が一体に設けられており、中央羽根部材170は、前側可動ベース164から
左右外方に突出している。
図32において、前側可動ベース164の前面には左右方向に対向するようにしてガイ
ド部材164Bが設けられており、ガイド部材164Bには羽根可動ラック165が支持
されている。羽根可動ラック165の上部左右方向にはラック165A、165Bが設け
られており、ラック165A、165Bには上下方向に連続する凹凸部からなり、互いに
対向するラック歯165a、165bが形成されている。
図33において、羽根可動ラック165の幅方向中央部の下部にはラック165Cが設
けられており、ラック165Cには上下方向に連続する凹凸部からなり、互いに反対方向
に向いたラック歯165c、165dが形成されている。
図32において、羽根可動ラック165には一対のスリット165Dが形成されており
、スリット165Dには前側可動ベース164の前面に形成された嵌合突起164Cが摺
動自在に嵌合している。
これにより、羽根可動ラック165は、前側可動ベース164に対して嵌合突起164
Cに沿って上下方向に移動可能となっている。
前側可動ベース164と羽根可動ラック165とは、コイルスプリング171によって
連結されている。羽根可動ラック165の上部には係合部165Fが設けられており、係
合部165Fにはコイルスプリング171の一端部が取付けられている。前側可動ベース
164の下部には係合部164Eが設けられており、係合部164Eにはコイルスプリン
グ171の他端部が取付けられている。図32において、コイルスプリング171は、最
大に縮んだ状態を示している。
コイルスプリング171は、係合部165Fと係合部164Eとが近づくように前側可
動ベース164と羽根可動ラック165とを付勢している。
前側可動ベース164の前面には長手方向に長尺な左上部羽根部材172、右上部羽根
部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175が取付けられている。左上
部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材1
75は、待機位置において装飾部材99の後方に位置して長手方向が第1の方向である左
右方向に延在している(例えば、図36、図38参照))。
ここで、左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右
下部羽根部材175が第1の方向に向いた状態が第1の位置に対応する。また、長手方向
と延在方向とは同一方向を指しており、各部材において長く延びる方向が長手方向及び延
在方向である。
図32に示すように、左上部羽根部材172の右端部には歯部172Aが形成されてお
り、歯部172Aは、前側可動ベース164の前面に形成された軸部164Gに回転自在
に支持されているとともに、羽根可動ラック165のラック歯165bに噛合している。
右上部羽根部材173の左端部には歯部173Aが形成されており、歯部173Aは、
前側可動ベース164の前面に形成された軸部164Hに回転自在に支持されているとと
もに、羽根可動ラック165のラック歯165aに噛合している。
左下部羽根部材174の右端部には歯部174Aが形成されており、歯部174Aは、
前側可動ベース164の前面に形成された軸部164Iに回転自在に支持されているとと
もに、羽根可動ラック165のラック歯165d(図33参照)に噛合している。
右下部羽根部材175の左端部には歯部175Aが形成されており、歯部175Aは、
前側可動ベース164の前面に形成された軸部164Jに回転自在に支持されているとと
もに、羽根可動ラック165のラック歯165cに噛合している(図33参照)。
図33において、前側可動ベース164には開口部164Fが形成されている。羽根可
動ラック165の裏面には係合突起165Gが形成されている。図40に示すように、係
合突起165Gは、開口部164Fを通して後方に突出し、かつ、上下方向において係合
突起163Dに重なっている。
本実施形態の上側可動演出部材101Aは、前側可動ベース164が後側可動ベース1
63に対して相対的に下方に移動したときに、羽根可動ラック165の係合突起165G
が後側可動ベース163の係合突起163Dに係合する(図47(b)参照)。
これにより、羽根可動ラック165は、それ以上の下方への移動が規制され、コイルス
プリング171の付勢力に抗して前側可動ベース164が羽根可動ラック165に対して
下方に移動する(図47(c)参照)。
羽根可動ラック165に対して前側可動ベース164が下方に移動すると、図37に示
すように、ラック歯165a、165bにそれぞれ噛合する歯部172A、173Aが回
転する。これにより、左上部羽根部材172及び右上部羽根部材173が水平方向に向い
た第1の方向から水平方向と直交する上下方向(第2の方向)に向くように揺動して合体
する。
これと同時に、図37に示すように、ラック歯165c、165dにそれぞれ噛合する
歯部174A、175Aが回転する。これにより、左下部羽根部材174及び右下部羽根
部材175が水平方向に向いた第1の方向から第1の方向と直交する上下方向(第2の方
向)に向くように揺動して合体する。
図37において、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175の合わせ面には磁石
197A、197Bが設けられている。具体的には、左下部羽根部材174及び右下部羽
根部材175が上下方向に向くように可動したときに、左右方向に対向するように左下部
羽根部材174及び右下部羽根部材175に設けられた磁石197A、197Bが互いに
吸引される。これにより、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175は、磁石19
7A、197Bによって近接され、吸着されることにより合体する。なお、左下部羽根部
材174及び右下部羽根部材175は、合体することなく、近接するだけでもよい。
本実施形態の上側可動演出部材101Aにおいては、左上部羽根部材172及び右上部
羽根部材173が上下方向に向くように合体し、左下部羽根部材174及び右下部羽根部
材175が上下方向に向くように合体するように可動した位置が本発明の可動位置に相当
する(図48参照)。可動位置では、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側
可動ベース164が相対的に縮んだ状態(待機状態)から相対的に延びた状態となる。
ここで、相対的に縮んだ状態となることは、別の言い方をすれば、固定ベース162、
後側可動ベース163及び前側可動ベース164の重なりが大きくなることであり、相対
的に延びた状態となることは、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベ
ース164の重なりが小さくなることである。
図27、図28、図32において、前面飾り160は、前側可動ベース164に固定さ
れている。図38、図39において、前面飾り160には複数のLED160aを有する
電飾基板160Aが内蔵されており、電飾基板160Aは、LED160aを発光制御す
る。また、前面飾り160の前面は、レンズから構成され、LED160aは、レンズを
通して発光する。
左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根
部材175のそれぞれには電飾基板181〜184が内蔵されている。電飾基板181〜
184は、それぞれ複数のLED181a〜184aを備えており、電飾基板181〜1
84は、LED181a〜184aを発光制御する。
中央羽根部材170には電飾基板195が内蔵されている。電飾基板195は、複数の
LED195aを備えており、これらLED195aを発光制御する。
LED160a、181a〜184a、195aは、例えば、RGBフルカラーLED
等から構成されている。RGBフルカラーLEDは、赤、緑、青の3原色のLEDが1つ
のパッケージに収容されており、これら3原色を適宜組み合わせることにより、異なる色
の点灯が可能となっている。ここで、LED160a、181a〜184a、195aは
、ランプ制御回路78によって制御されるLED群28(図6参照)に含まれる。
図31において、ケース161の裏面には中継基板185が取付けられており、中継基
板185は、フレキシブルケーブル186を介して電飾基板160A、181〜184、
195に制御信号を送信する。中継基板185は、ランプ制御回路78(図6参照)から
送信される制御信号を中継して電飾基板160A、181〜184、195に送信し、L
ED160a、181a〜184a、195aを発光制御する。
本実施形態の前面飾り160、中央羽根部材170、左上部羽根部材172、右上部羽
根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175の前面は、レンズから構
成されており、LED160a、181a〜184a、195aが発光されると、レンズ
を通して前方が鮮明に照射される。
フレキシブルケーブル186の一端部186aは、中継基板185に接続されている。
フレキシブルケーブル186の他端部186bは、前側可動ベース164の後述するスリ
ット164Kに係止されることで、前側可動ベース164に取付けられている。
図45、図46において、固定ベース162には上下に並んでスリット162C、16
2D、162Eが形成されている。ケース161から前方に延びるフレキシブルケーブル
186は、スリット162Cを通して固定ベース162の前面に配線された後、スリット
162Dを通して固定ベース162の裏面に配線される。
固定ベース162の裏面に配線されたフレキシブルケーブル186は、スリット162
Eを通して前側可動ベース164の前方に配線される。
図31において、後側可動ベース163の裏面の上部には開口部163aが形成されて
おり、図30において、後側可動ベース163の表面の下部には開口部163bが形成さ
れている。
固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164が相対的に縮んだ
状態においては、固定ベース162から前方に配線されるフレキシブルケーブル186は
、後側可動ベース163の開口部163aを通して後側可動ベース163に収容され、開
口部163bを通して後側可動ベース163から前側可動ベース164に延び、後側可動
ベース163と前側可動ベース164の間で折り曲げられる。
図45において、前側可動ベース164にはスリット164Kが形成されており、後側
可動ベース163と前側可動ベース164の間で折り曲げられたフレキシブルケーブル1
86の他端部186bは、後側可動ベース163と前側可動ベース164の間の下方から
上方に延び、スリット164Kを通して電飾基板195に接続される。
図33、図45、図46において、前側可動ベース164の裏面にはクリップ199が
取付けられており、フレキシブルケーブル186は、クリップ199によってスリット1
64Kに係止される。クリップ199は、スリット164Kを覆うようにしてねじ199
A(図33参照)によって前側可動ベース164に固定されている。クリップ199は、
前方に突出するリブ199aを有し、リブ199aがフレキシブルケーブル186を電飾
基板195側に押し付けることで、フレキシブルケーブル186を位置決めしている(図
45、図46参照)。
フレキシブルケーブル186は、クリップ199によってスリット164Kに係止され
る構成としたが、係止された結果、クリップ199と接触するフレキシブルケーブル18
6の部位が一切動かない場合と、ある程度の移動が可能な場合とを含み得るものである。
効果として位置決めを行えればよいため、フレキシブルケーブル186に折り目等を形
成し、クリップ199と接触するようにすれば、フレキシブルケーブル186が移動した
としても、クリップ199に折り目が接触し元の位置に戻ることを助けるような構成をも
想定される。
図45、図46において、固定ベース162において上下に並んだスリット162D、
162Eは、上下の間隔が短く形成されており、フレキシブルケーブル186は、スリッ
ト162D、162Eに係止されることにより、固定ベース162に強固に係止され、固
定ベース162から抜け出ることが防止される。ここで、電飾基板195は、図示しない
ケーブルを介して電飾基板160A、181〜184に接続されており、電飾基板195
を介して電飾基板160A、181〜184に制御信号が送信される。
図30、図45、図46において、固定ベース162の前面には突状部198が設けら
れており、突状部198は、固定ベース162の表面から後側可動ベース163に向かっ
て延びている。
図45に示すように、上側可動演出部材101Aが待機位置に移動して固定ベース16
2、後側可動ベース163及び前側可動ベース164が相対的に縮んだ状態において、フ
レキシブルケーブル186は、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベ
ース164の間に折り曲げられて収容され、かつ、突状部198に押し付けられることで
撓んでいる。
すなわち、フレキシブルケーブル186は、固定ベース162、後側可動ベース163
及び前側可動ベース164の間に折り曲げられて収容された状態において、突状部198
によってさらに折り曲げられる。
このようにフレキシブルケーブル186は、固定ベース162と前側可動ベース164
に係止されることにより、固定ベース162から後側可動ベース163で折り曲げられて
前側可動ベース164に延在して配線されている。
上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動して固定ベース162、後側
可動ベース163及び前側可動ベース164が相対的に延びると、フレキシブルケーブル
186は、一端部186aが固定ベース162のスリット162D、162Eに係止され
、他端部186bがクリップ199によって前側可動ベース164のスリット164Kに
係止された状態で延びる。
このように、フレキシブルケーブル186は、固定ベース162のスリット162D、
162Eと前側可動ベース164のスリット164Kとを起点として延びた状態と折り曲
げられた状態とに変化する。
図30、図31、図46において、固定ベース162のスリット162C、162D、
162E及び後側可動ベース163の開口部163a、163bは、後側可動ベース16
3の幅方向中央部に設けられたラック162Aを挟んで歯車169A〜169Eと反対側
に形成されている。
すなわち、後側可動ベース163において、歯車169A〜169Eは、後側可動ベー
ス163の幅方向中央部のラック162Aを挟んで一方である右方に設置されており、フ
レキシブルケーブル186は、後側可動ベース163の幅方向中心部を挟んで他方である
左方に配線される。
図31において、ケース161の裏面にはガイド溝187、188が形成されており、
ガイド溝188は、ガイド溝187の延在方向(水平方向)に対して直交する方向(上下
方向)に延在している。ガイド溝187、188にはフレキシブルケーブル186が嵌合
されており、フレキシブルケーブル186は、中継基板185からガイド溝187、18
8に沿って配線され、ケース161から前方に延在する。
ガイド溝187は、中継基板185とフレキシブルケーブル186の接続位置に位置す
る延在方向の一端部187aからガイド溝188に連通する延在方向の他端部187bに
向かって下方に傾斜する底面187cを有する。
フレキシブルケーブル186は、ガイド溝187の延在方向の他端部187bとガイド
溝188の延在方向の一端部188aとが連通する位置において、折り返されて上下方向
に延びてガイド溝188に嵌合される。フレキシブルケーブル186は、ガイド溝187
の延在方向の他端部187bとガイド溝188の延在方向の一端部188aとが連通する
位置において締結部材189によってケース161に締結されている。
ガイド溝188は、その延在方向の一端部188aから延在方向の他端部188bに向
かって傾斜する底面188cを有する。
図33において、前側可動ベース164の裏面において前側可動ベース164の左側部
には突出部164Mが設けられている。突出部164Mは、遊技盤1の左右方向において
突出部164Aに対向して前側可動ベース164の上下方向に延在しており、前側可動ベ
ース164から後方に突出している。
突出部164Mに対向する突出部164Aの内面にはラック歯164aが形成されてい
る。突出部164M及び突出部164Aにはそれぞれリブ164s、164tが形成され
ている。リブ164s、164tは、それぞれ突出部164M及び突出部164Aの後端
から左右外方に折り曲げられている。
図30、図31、図41、図43において、後側可動ベース163の左右両側部にはガ
イド溝163F、163Gが設けられており、ガイド溝163F、163Gは、後側可動
ベース163の長手方向に延在している。ガイド溝163F、163Gには突出部164
A、164Mのリブ164s、164t(図33参照)が摺動自在に嵌合しており、前側
可動ベース164は、ガイド溝163F、163Gに沿って後側可動ベース163に対し
て上下方向に移動する。
図30において、後側可動ベース163の左側部の前面にはガイド面163vが形成さ
れている。図32、図33において、前側可動ベース164の突出部164Mより左外方
において前側可動ベース164の裏面にはガイド面164vが形成されている。
図41において、ガイド面163vは、前後方向においてガイド面164vに対向して
おり、突出部164Mは、ガイド溝163F及びガイド面163vに沿って後側可動ベー
ス163に対して上下方向に相対移動する。
図30において、後側可動ベース163の右側部の前面にはガイド面163wが形成さ
れている。図32、図33において、前側可動ベース164の突出部164Aの右外方に
おいて前側可動ベース164の裏面にはガイド面164wが形成されている。
図43、図44において、ガイド面163wは、前後方向においてガイド面164wに
対向しており、突出部164Aは、ガイド溝163G及びガイド面163wに沿って後側
可動ベース163に対して上下方向に相対移動する。
すなわち、本実施形態の上側可動演出部材101Aは、後側可動ベース163の側部に
おいて長手方向に沿って延在するガイド溝163F、163G及びガイド面163v、1
63wを有し、前側可動ベース164は、長手方向に沿って延在し、ガイド溝163F、
163G及びガイド面163v、163wを相対移動自在に支持するリブ164s、16
4t及びガイド面164v、164wを有する突出部164A、164Mを備えている。
図41、図43のそれぞれにおいて、前側可動ベース164の裏面のガイド面164v
、164wにはガイド突起190、191が設けられている。ガイド突起190、191
は、前側可動ベース164の上下方向中央部に対して上端部側に設けられており、ガイド
面164v、164wから後側可動ベース163に向かって突出している。
ガイド突起190、191は、傾斜面190a、191aと、傾斜面190a、191
aよりも上方に延在し、鉛直方向に延在する鉛直面190b、191bとを有する。傾斜
面190a、191aは、前側可動ベース164の延在方向の中央部から上端部(本発明
の端部に相当)に向かって上り坂となっている。
これにより、ガイド面164v、164wからのガイド突起190、191の突出量は
、傾斜面190a、191aにおいて前側可動ベース164の延在方向の上端部に向かっ
て増大する。したがって、鉛直面190b、191bの突出量は、傾斜面190a、19
1aの最大突出量と同じで、かつ上端部まで同一の突出量である。
後側可動ベース163の左右方向両側部においてガイド面163v、163wの端部に
は、下側ストッパ163x、163yがそれぞれ設けられている。下側ストッパ163x
、163yは、後側可動ベース163の下端部に設けられており、ガイド面163v、1
63wから前側可動ベース164に向かって突出している。
これにより、上側可動演出部材101Aが可動位置に移動して後側可動ベース163の
端部と前側可動ベース164の端部とが重なった状態において、ガイド突起190、19
1の鉛直面190b、191bと下側ストッパ163x、163yとが対向したとき、鉛
直面190b、191bと下側ストッパ163x、163yとの隙間は、鉛直面190b
、191b及び下側ストッパ163x、163yを除いた後側可動ベース163のガイド
面163v、163wと前側可動ベース164のガイド面164v、164wとの隙間よ
りも小さくなる。
すなわち、本実施形態の下側ストッパ163x、163yに対向するガイド面164v
、164wには上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に向かって移動するに
つれ、ガイド面164v、164wとの間の距離である離間距離が徐々に狭くなるような
傾斜面190a、191aを備えている。
本実施形態のガイド面163v、163wは、本発明の第1のガイド部を構成する。ガ
イド面164v、164wは、本発明の第2のガイド部を構成しており、ガイド面164
w、164vに本発明の傾斜面190a、191aが形成されている。また、下側ストッ
パ163x、163yは、本発明の突出部を構成する。
ここで、ガイド部とは、本実施形態においては、後側可動ベース163及び前側可動ベ
ース164を誘導するレール(通路、樋等)であるが、これに限られるものではなく、接
触又は近接する部材の移動方向を限定する効果があれば、ガイド(案内)すると表現する
ことができる。また、ガイド部によって駆動系である歯車169A〜169Eが左右方向
において一方に偏ることによって生じる傾きをも防止し得るものである。
ガイド面164v、164wの上端部には上側ストッパ190z、191zが設けられ
ている。上側ストッパ190z、191zは、ガイド面164v、164wから後側可動
ベース163に突出している。
上側ストッパ190z、191zは、前側可動ベース164が後側可動ベース163に
対して下方に移動したときに、下側ストッパ163x、163yに係合することで、前側
可動ベース164が後側可動ベース163に対して過度に移動することを防止する。
ここで、本実施形態のケース161は、本発明の本体部材を構成し、固定ベース162
は、本発明の本体部材及び固定ベースを構成する。後側可動ベース163は、本発明の本
体部材及び第1の可動ベースを構成する。固定ベース162のラック歯162aは、本発
明の第1の凹凸部を構成し、ラック162Aは、本発明の第1のラックを構成する。歯車
169Aは、本発明の第1の歯車を構成し、歯車169B〜169Eは、本発明の第2の
歯車を構成する。また、ラック162A、歯車169A〜169E及び突出部164Aと
は、本発明の移動機構を構成する。
前側可動ベース164は、本発明の本体部材及び第2の可動ベースを構成し、係合突起
163Dは、本発明の第1の係合部を構成する。ラック歯164aは、本発明の第2の凹
凸部を構成し、突出部164Aは、本発明の第2のラックを構成する。
羽根可動ラック165は、本発明の第3の可動ベースを構成し、係合突起165Gは、
本発明の第2の係合部を構成する。左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下
部羽根部材174及び右下部羽根部材175は、本発明の可動部材を構成する。
フレキシブルケーブル186は、本発明の配線を構成し、LED160a、181a、
182a、183a、184a、195aは、本発明の発光部材を構成する。コイルスプ
リング171は、本発明の付勢部材を構成する。中継基板185は、本発明の配線基板を
構成し、磁石197A、197Bは、本発明の吸着部材を構成する。
次に、上側可動演出部材101Aの動作を説明する。
上側可動演出部材101Aが待機位置にある場合には、図34、図47(a)に示すよ
うに、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164は、相対的に
縮んだ状態となっている。この状態では、上側可動演出部材101Aは、装飾部材99(
図3、図48参照)の後方に位置している。
上側可動演出部材101Aが待機位置にある場合には、ランプ制御回路78から中継基
板185(図31参照)に制御信号が送信される。中継基板185は、この制御信号に基
づいてフレキシブルケーブル186を介して電飾基板160A、181〜184、195
(図39参照)に制御信号を送信する。
電飾基板160A、181〜184、195は、上側可動演出部材101Aが待機位置
に位置した状態において、中継基板185から送信される制御信号に基づいてLED16
0a、181a、182a、183a、184a、195aを発光制御することにより、
前方から視認される装飾部材99の色を変化させ、上側可動演出部材101Aが待機位置
から可動位置に位置した状態になると装飾部材99の前方から視認される装飾部材99の
色が変化するとともに、上側可動演出部材101Aの発光色が視認容易となる。
LED160a、181a、182a、183a、184a、195aは、前面飾り1
60と同一色、例えば、前面飾り160が青色であれば、青色で発光する。これにより、
装飾部材99が青色で発光する。
なお、前面飾り160が有色であった場合には、LED160a、181a、182a
、183a、184a、195aが白色発光を行ったとしても遊技機の前方から(遊技者
側から)は前面飾り160の色で視認されるため、上側可動演出部材101Aの発光色は
視認困難となる。
このような状態で上側可動演出部材101Aが下方へと移動すれば、遊技者の視線は上
側可動演出部材101Aを追い、上側可動演出部材101Aと後方にある液晶とに遊技者
の興趣が集る。
その一方で、前面飾り160は後方にあった上側可動演出部材101Aの発光体が無く
なることで、暗くなっていき(又は発光体を失うことで元の色に戻り)、色の変化と明る
さの変化とを生み出すことで、前面飾り160にあった興趣さえも上側可動演出部材10
1Aへと集ることになる。
このような演出態様を設けることによって上側可動演出部材101Aと、前面飾り16
0とによって効果的な演出を行うことが可能となる。特に、前面飾り160が例えば、青
色であった場合に、上側可動演出部材101Aが、例えば、赤色で発光することで前面飾
り160を紫色のように見せることや、前面飾り160の青色が素材の厚みによって青色
に見えるだけであれば、上側可動演出部材101Aが赤色に発光すれば、前面飾り160
も赤色に視認される。
いずれにしても、上側可動演出部材101Aが可動することによって、前面飾り160
が発光体を失うことで視認性が変化し、一方で上側可動演出部材101Aの発光態様が視
認容易となるため、遊技者の興趣は向上すると考えられる。
なお、LED160a、181a、182a、183a、184a、195aが発光し
ていない状態において、前飾り160を視認する色が青色であっても、LED160a、
181a、182a、183a、184a、195aを白色で発光することで前飾り16
0が白色で見えるようにしてもよい。
上側可動演出部材101Aを待機位置から可動位置に移動させるには、図34に示すよ
うに、まず、モータ166を待機位置から一方向(正回転)に回転させる。モータ166
が一方向に回転すると、モータ歯車166Aから歯車167A、167Bに回転が伝達さ
れ、歯車167Bに設けられた突起167bがアーム部材168のスリット168Bの延
在方向に沿って移動する。
これにより、図30、図35に示すように、アーム部材168が揺動軸168Aを支点
に、ケース161のガイドレール161Aに沿って下方に揺動する。このとき、アーム部
材168のスリット168Cに嵌合される後側可動ベース163の嵌合突起163Aが下
方に押圧され、後側可動ベース163が固定ベース162に対して下方に移動し、固定ベ
ース162と後側可動ベース163とが相対的に延びる。
後側可動ベース163が下方に移動すると、ラック歯162aに噛合する歯車169A
が回転しなが後側可動ベース163とともに下方に移動する。これにより、歯車169A
の回転が歯車169B、169C、169Dを介して歯車169Eに伝達され、歯車16
9Eが回転しながら後側可動ベース163とともに下方に移動する。
歯車169Eは、前側可動ベース164のラック歯164aに噛合しているので、歯車
169Eが回転しながら後側可動ベース163とともに下方に移動すると、前側可動ベー
ス164が後側可動ベース163に対して下方に移動する。これにより、図35、図46
に示すように、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164は、
相対的に延びた状態となる。
図47は、前側可動ベース164と羽根可動ラック165との動きを分かりやすく説明
するための図であり、後側可動ベース163が固定された状態で前側可動ベース164と
羽根可動ラック165との動きが描かれている。
後側可動ベース163が下方に移動するのに伴って前側可動ベース164が下方に移動
すると、前側可動ベース164と羽根可動ラック165とが一体で下方に移動し、後側可
動ベース163の下部に形成された係合突起163Dに羽根可動ラック165の係合突起
165Gが係合する(図47(b)参照)。
係合突起163Dに羽根可動ラック165の係合突起165Gが係合すると、羽根可動
ラック165は、下方に移動することが規制されて前側可動ベース164のみが後側可動
ベース163に対して下方に移動する(図47(c)参照)。
前側可動ベース164が後側可動ベース163に対して下方に移動すると、図35、図
37に示すように、ラック歯165a、165bにそれぞれ噛合する歯部172A、17
3Aが回転し、左上部羽根部材172及び右上部羽根部材173が水平方向に向いた状態
から上下方向に向くように揺動して合体する。
これと同時に、ラック歯165c、165dにそれぞれ噛合する歯部174A、175
Aが回転し、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175が水平方向に向いた状態か
ら上下方向に向くように揺動して合体する。
左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175の合わせ面には磁石197A、197
Bが設けられているので、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175が上下方向に
向いて合体したときには、左下部羽根部材174と右下部羽根部材175とが磁石197
A、197Bによって吸着される。
図47(b)に示す状態から羽根可動ラック165に対して前側可動ベース164が下
方に移動すると、前側可動ベース164の開口部164Fの内周上端が羽根可動ラック1
65の係合突起165Gに当接することにより、羽根可動ラック165に対して前側可動
ベース164が下方に移動することが規制される。このとき、前側可動ベース164の開
口部164Fの内周下端と係合突起165Gとの間に隙間が形成される。
このように羽根可動ラック165に対して前側可動ベース164が下方に移動すると、
左上部羽根部材172及び右上部羽根部材173と左下部羽根部材174及び右下部羽根
部材175とが水平方向に向いた状態から同時に上下方向に向くように揺動して合体する
また、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164が相対的に
延びた状態に移動すると、図46に示すように、固定ベース162のスリット162D、
162Eと前側可動ベース164のスリット164Kとを起点としてフレキシブルケーブ
ル186が延びる。これにより、フレキシブルケーブル186から電飾基板160A、1
81〜184、195に制御信号が安定して送信される。
このようにして固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164が
相対的に縮んだ状態から相対的に延びた状態に可動し、上側可動演出部材101Aが待機
位置から可動位置(図48参照)に移動する動作が完了する。
また、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動する際に、後側可動ベ
ース163と前側可動ベース164が相対的に延びる場合において、前側可動ベース16
4は、図42、図44に示すように、突出部164A、164Mのリブ164s、164
t及びガイド面164v、164wが、後側可動ベース163のガイド溝163F、16
3G及びガイド面163v、163wに支持されて下方に移動する。
前側可動ベース164が後側可動ベース163に対して下方に移動する過程、すなわち
、図41、図43に示す待機状態から図42、図44に示す可動位置に移動する過程にお
いて、前側可動ベース164のガイド突起190、191の傾斜面190a、191aが
後側可動ベース163の下側ストッパ163x、163yを通過した後に、鉛直面190
b、191bが下側ストッパ163x、163yに対向した状態となる。
このため、上側可動演出部材101Aが可動位置に移動して後側可動ベース163の端
部と前側可動ベース164の端部とが重なった状態において、ガイド突起190、191
の鉛直面190b、191bと下側ストッパ163x、163yとが対向し、鉛直面19
0b、191bと下側ストッパ163x、163yとの隙間は、鉛直面190b、191
b及び下側ストッパ163x、163yを除いた後側可動ベース163のガイド面163
v、163wと前側可動ベース164のガイド面164v、164wとの隙間よりも小さ
くなる。
このように上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動する場合には、中
継基板185からフレキシブルケーブル186を介して電飾基板160A、181〜18
4、195に制御信号が送信される。電飾基板160A、181〜184、195は、こ
の制御信号に基づいて待機位置に位置していたときに装飾部材99を発光したときの色と
異なる色でLED160a、181a、182a、183a、184a、195を発光す
る。
なお、LED160a、181a、182a、183a、184a、195aを発光制
御する場合には、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動するまで継続
して任意の色で発光してもよく、また、上側可動演出部材101Aが可動位置に移動した
時点で任意の色で発光してもよい。但し、待機位置と可動位置とにおいては、異なる色で
発光することが好ましい。
次に、上側可動演出部材101Aを、図37、図39に示す可動位置から待機位置に移
動させる場合には、図30、図35において、モータ166を他方向(逆回転)に回転さ
せる。モータ166が他方向に回転すると、モータ歯車166Aから歯車167A、16
7Bに回転が伝達され、突起167bがアーム部材168のスリット168Bの延在方向
に沿って移動する。
これにより、アーム部材168は、揺動軸168Aを支点にしてケース161のガイド
レール161Aにガイドされて上方に揺動する。このとき、アーム部材168のスリット
168Cに嵌合される後側可動ベース163の嵌合突起163Aが上方に押圧されること
により、後側可動ベース163が固定ベース162に対して上方に移動する。
後側可動ベース163が上方に移動すると、ラック歯162aに噛合する歯車169A
が回転しなが後側可動ベース163とともに上方に移動する。これにより、歯車169A
の回転が歯車169B、169C、169Dを介して歯車169Eに伝達され、歯車16
9Eが回転しながら後側可動ベース163とともに上方に移動する。
歯車169Eは、前側可動ベース164のラック歯164aに噛合しているので、歯車
169Eが回転しながら後側可動ベース163とともに上方に移動すると、前側可動ベー
ス164が後側可動ベース163に対して上方に移動する。前側可動ベース164が後側
可動ベース163に対して上方に移動すると、前側可動ベース164と後側可動ベース1
63とが相対的に縮むように上方に移動する。
図47(c)に示す状態から前側可動ベース164が上方に移動すると、前側可動ベー
ス164が開口部164Fの内周下端と係合突起165Gとの隙間の分だけ上方に移動す
る。これにより、図47(b)に示すように、前側可動ベース164が羽根可動ラック1
65に対して上方に移動する。
また、前側可動ベース164と羽根可動ラック165とは、コイルスプリング171に
よって連結され、コイルスプリング171は、係合部165Fと係合部164Eとが近づ
くように前側可動ベース164と羽根可動ラック165とを付勢している。
これにより、前側可動ベース164が開口部164Fの内周下端と係合突起165Gと
隙間の分だけ上方に移動する際には、コイルスプリング171の付勢力にアシストされて
前側可動ベース164は、羽根可動ラック165に対して素早く上方に移動する。
前側可動ベース164が羽根可動ラック165に対して上方に移動する際には、図36
に示すように、ラック歯165a、165bにそれぞれ噛合する歯部172A、173A
が回転する。これにより、図36に示すように、左上部羽根部材172及び右上部羽根部
材173が上下方向に向いた状態から水平方向に向くように揺動して合体が解除される。
これと同時にラック歯165c、165dにそれぞれ噛合する歯部174A、175A
が回転する。これにより、図36に示すように、左下部羽根部材174及び右下部羽根部
材175が上下方向に向いた状態から水平方向に向くように揺動して合体が解除される。
すなわち、羽根可動ラック165が上方に移動すると、左上部羽根部材172及び右上
部羽根部材173と左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175とが上下方向に向い
た状態から同時に水平方向に向くように揺動して合体が解除される。
歯車169Eが回転しながら前側可動ベース164が後側可動ベース163とともにさ
らに上方に移動すると、前側可動ベース164は、後側可動ベース163に対して相対的
に上方に移動する。
このとき、前側可動ベース164と羽根可動ラック165とが一体で後側可動ベース1
63に対して上方に移動し、図47(a)に示すように、羽根可動ラック165の係合突
起165Gが後側可動ベース163の係合突起163Dから上方に離隔する。
モータ166が初期位置まで駆動され、アーム部材168がケース161のガイドレー
ル161Aの上端まで揺動すると、モータ166の駆動が停止される。このとき、図47
(a)に示すように、固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベース164
が相対的に縮んだ状態となる。
さらに、固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベース164が相対的に
縮んだ状態となると、図45に示すように、フレキシブルケーブル186は、固定ベース
162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164の間に折り曲げられて収容され
、かつ、突状部198に押し付けられることで撓んだ状態となる。
本実施形態の後側可動ベース163の裏面の上部には開口部163aが形成されている
とともに、後側可動ベース163の表面の下部には開口部163bが形成されており、フ
レキシブルケーブル186は、後側可動ベース163の開口部163aを通して後側可動
ベース163に収容され、開口部163bを通して後側可動ベース163から前側可動ベ
ース164に延びている。
これにより、フレキシブルケーブル186を固定ベース162から後側可動ベース16
3を通して前側可動ベース164に容易に配線することができる。
このようにして固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164が
相対的に延びた状態から相対的に縮んだ状態に可動することで、上側可動演出部材101
Aを可動位置から待機位置に移動する動作を完了する(図3参照)。
前側可動ベース164が後側可動ベース163に対して上方に移動する過程、すなわち
、図42、図44に示す展開状態から図41、図43に示す待機位置に移動する過程にお
いて、後側可動ベース163の下側ストッパ163x、163yが前側可動ベース164
のガイド突起190、191の鉛直面190b、191bから傾斜面190a、191を
通過した後に、ガイド面164v、164wに対向する。
ガイド面164v、164wと下側ストッパ163x、163yとの隙間は、下側スト
ッパ163x、163yとガイド突起190、191との隙間よりも大きいので、後側可
動ベース163と前側可動ベース164とが相対的に縮むように移動するときに、後側可
動ベース163と前側可動ベース164とを円滑に移動させることができる。
このように本実施形態のパチンコ遊技機によれば、上側可動演出部材101Aが、遊技
盤1に対して移動自在に設けられた後側可動ベース163と、後側可動ベース163に対
して相対移動自在に設けられ、左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽
根部材174及び右下部羽根部材175を揺動自在に支持する前側可動ベース164と、
後側可動ベース163に設けられた係合突起163Dと、前側可動ベース164に摺動自
在に設けられ、前側可動ベース164に対して移動することで、左上部羽根部材172、
右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175を水平方向の第
1の方向に延在する第1の位置と上下方向に向いた第2の方向に延在する第2の位置とに
揺動させる羽根可動ラック165と、羽根可動ラック165に設けられ、係合突起163
Dに係合可能な係合突起165Gと、一端部が前側可動ベース164に取付けられ、他端
部が羽根可動ラック165に取付けられたコイルスプリング171とを備えている。
この上側可動演出部材101Aは、待機位置から可動位置に移動する場合には、後側可
動ベース163と前側可動ベース164とが相対的に延びるように移動して係合突起16
5Gが係合突起163Dに係合することにより、羽根可動ラック165を摺動させて左上
部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材1
75を第1の位置から第2の位置に揺動し、可動位置から待機位置に移動する場合には、
コイルスプリング171によって左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部
羽根部材174及び右下部羽根部材175が第2の位置から第1の位置に揺動するように
羽根可動ラック165を付勢する。
これにより、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動する場合には、
後側可動ベース163と前側可動ベース164とが相対的に延びるように移動させるとと
もに、左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部
羽根部材175を第1の位置から第2の位置に揺動することができる。この結果、上側可
動演出部材101Aによる演出性を高めることができる。
また、上側可動演出部材101Aが可動位置から待機位置に移動する場合には、コイル
スプリング171によって左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部
材174及び右下部羽根部材175を第2の位置から第1の位置に揺動するように羽根可
動ラック165を付勢するので、左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部
羽根部材174及び右下部羽根部材175を第2の位置から第1の位置に素早く復帰させ
ることができる。これにより、上側可動演出部材101Aの演出性をより効果的に向上で
きる。
特に、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、上側可動演出部材101Aが、後カバー
1Aに固定され、長手方向に連続するラック歯162aが形成されたラック162Aを有
するケース161と、ケース161に対して移動自在に設けられ、ラック歯162aに噛
み合う歯車169A、歯車169Aから動力が伝達される歯車169B〜169E及び係
合突起163Dを有する後側可動ベース163と、後側可動ベース163と相対移動自在
に設けられ、長手方向に連続して歯車169Eに噛み合うラック歯164aが形成された
突出部164Aを有する前側可動ベース164と、前側可動ベース164に移動自在に設
けられ、係合突起163Dに係合可能な係合突起165Gが形成された羽根可動ラック1
65と、前側可動ベース164に設けられ、羽根可動ラック165の移動に伴って長手方
向が水平方向に向いた第1の位置と長手方向が上下方向に向いた第2の位置とに揺動可能
な左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根
部材175とを備えている。
これに加えて、上側可動演出部材101Aは、上側可動演出部材101Aは、固定ベー
ス162、後側可動ベース163、前側可動ベース164を有し、後側可動ベース163
のガイド面163v、163wには下側ストッパ163x、163yが設けられ、前側可
動ベース164のガイド面164v、164wには傾斜面190a、191aが形成され
ている。傾斜面190a、191aは、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位
置に向かって移動するにつれ、下側ストッパ163x、163yと下側ストッパ163x
、163yに対向するガイド面164v、164wとの間の距離である離間距離が徐々に
狭くなるように傾斜している。
上側可動演出部材101Aは、待機位置から可動位置に移動する場合には、後側可動ベ
ース163と前側可動ベース164とが相対的に延びるように後側可動ベース163の延
在方向の端部と前側可動ベース164の延在方向の端部とが重なるとともに、係合突起1
65Gが係合突起163Dに係合することにより、羽根可動ラック165が左上部羽根部
材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175を第
1の位置から第2の位置に揺動させる。
これにより、上側可動演出部材101Aが、可動位置に移動したときに、下側ストッパ
163x、163yと下側ストッパ163x、163yに対向するガイド面164v、1
64wとの離間距離が最も狭くなるので、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動
位置に移動することにより、固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベース
164の重なりが小さく(固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベース1
64が相対的に延びる状態)、後側可動ベース163及び前側可動ベース164の延在方
向の端部が短い長さで重なった場合に、後側可動ベース163及び前側可動ベース164
を強固に連結することができる。この結果、上側可動演出部材101Aが可動位置に可動
したときにがたつきが発生することを防止することができる。
さらに、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動するときに、後側可
動ベース163の下側ストッパ163x、163yを前側可動ベース164のガイド面1
64v、164wに沿って移動させることができる。これにより、固定ベース162、後
側可動ベース163、前側可動ベース164の重なりが小さい状態と重なりが大きい状態
(固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベース164が相対的に縮む状態
)とに円滑に移動させることができ、結果的に、上側可動演出部材101Aの円滑な動作
を行うことができる。
下側ストッパ163x、163yと下側ストッパ163x、163yに対向するガイド
面164v、164wとの離間距離が最も狭くなることに加えて、左上部羽根部材172
、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175が第1の位置
から第2の位置に揺動するので、可動役物の演出性をより効果的に向上できる。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機は、後側可動ベース163と前側可動ベース164
とには下側ストッパ163x、163yや上側ストッパ190z、191zが設けられて
おり、下側ストッパ163x、163yに対向する前側可動ベース164のガイド面16
4v、164wを設けるように構成したが、これに限定されるものではない。
例えば、いずれかの可動ベース(またはガイド部等)に突起(突出部等)を設け、この
突起と対向する傾斜面があり、傾斜面が可動ベースの移動に応じて突起と傾斜面の距離を
変化させることが可能であり、可動ベースが移動しても突起と傾斜面とによって可動ベー
スの移動を安定させることができればよく、このような効果を奏することができれば、傾
斜面や突起、可動ベースの数及び配置等、各構成が限定されることはない。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、上側可動演出部材101Aの前方に位置するよ
うに遊技盤1に設けられた装飾部材99を備え、上側可動演出部材101Aが、長手方向
に長尺な左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下
部羽根部材175と、左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材1
74及び右下部羽根部材175に設けられたLED181〜184とを備えている。
これに加えて、本実施形態のパチンコ遊技機は、左上部羽根部材172、右上部羽根部
材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175が、待機位置において装飾部
材99の後方に位置して長手方向が水平方向に延在する第1の方向に延在し、かつ、LE
D181a〜184aが装飾部材99に向かって発光するように構成され、上側可動演出
部材101Aが待機位置から可動位置に移動したときには、長手方向が第1の方向と直交
する第2の方向に可動して合体する。これにより、上側可動演出部材101Aによる演出
性をより効果的に高めることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、左下部羽根部材174及び右下部羽根部
材175が磁石197A、197Bを有し、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材1
75が第2の方向に可動したときに、左右方向に対向し、かつ、磁石197A、197B
によって吸着される。
これにより、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175が合体した状態を安定し
て維持できる。このため、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175と、左下部羽
根部材174及び右下部羽根部材175と一体で可動する左上部羽根部材172及び右上
部羽根部材173との揺れ等が発生することを防止して、左上部羽根部材172、右上部
羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175による演出性をより効
果的に高めることができる。
なお、磁石197A、197Bは、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175で
はなく、左上部羽根部材172及び右上部羽根部材173に取付けられてもよく、左上部
羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材17
5に取付けられてもよい。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、上側可動演出部材101Aに設けられたLED
160a、181a〜184a、195aと、待機位置に位置する上側可動演出部材10
1Aの前方に位置するように遊技盤1に設けられ、光が透過可能な装飾部材99とを備え
、LED160a、181a〜184a、195aは、上側可動演出部材101Aが待機
位置と可動位置とに位置した状態において異なる色で発光可能なフルカラーLEDから構
成されている。
これにより、装飾部材99にLED等の発光部材を設けることを不要にして、上側可動
演出部材101Aによって装飾部材99を発光させることができる。このため、装飾部材
99の構成を簡素化して装飾部材99の製造コストを低減できる。これに加えて、上側可
動演出部材101Aによる多様な色の演出を実施でき、上側可動演出部材101Aの演出
性を向上できる。
また、発光中の上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動する際には、
上側可動演出部材101Aの移動に伴って装飾部材99の発光がなくなる。このとき、上
側可動演出部材101Aを発光したまま下方に移動させることにより、遊技者の視線を発
光しながら下方に移動する上側可動演出部材101Aに注目させることができる。これに
より、上側可動演出部材101Aの演出を際立たせることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、上側可動演出部材101Aが待機した状
態において、LED160a、181a〜184a、195aを装飾部材99の色と同一
色で発光するので、装飾部材99の色を強調することができ、上側可動演出部材101A
の演出性をより効果的に向上できる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、LED160a、181a〜184a、195
aの電飾基板160A、181〜184、195に接続されたフレキシブルケーブル18
6を備え、フレキシブルケーブル186が、固定ベース162と前側可動ベース164に
係止されることにより、固定ベース162から後側可動ベース163で折り曲げられて前
側可動ベース164に延在して配線されている。
これにより、後側可動ベース163及び前側可動ベース164が相対的に延びた位置と
相対的に縮んだ位置とに移動する場合に、フレキシブルケーブル186が後側可動ベース
163及び前側可動ベース164に対して浮いてしまうことを防止しつつ、フレキシブル
ケーブル186を円滑に移動させることができる。
これに加えて、歯車169A〜169Eが、後側可動ベース163の幅方向中心軸を挟
んで一方である左方に設置されており、フレキシブルケーブル186が、後側可動ベース
163の幅方向中心軸を挟んで他方である右方に配置されている。
これにより、フレキシブルケーブル186が歯車169A〜169Eに干渉することを
防止しつつ、後側可動ベース163及び前側可動ベース164を相対的に延びた位置と相
対的に縮んだ位置とに移動させることができる。この結果、フレキシブルケーブル186
をより効果的に円滑に移動させることができる。
特に、本実施形態のパチンコ遊技機によれば、固定ベース162に突状部198が設け
られており、上側可動演出部材101Aが待機位置にあるときには、フレキシブルケーブ
ル186が、固定ベース162と後側可動ベース163との間及び後側可動ベース163
と前側可動ベース164との間に折り曲げられて収容され、かつ突状部198に押し付け
られることで撓むようになっている。
これにより、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164に折
り曲げられて収容されたフレキシブルケーブル186を突状部198によってさらに折り
曲げることができる。
このため、固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164に収容
されるフレキシブルケーブル186の長さを長くして固定ベース162、後側可動ベース
163及び前側可動ベース164とフレキシブルケーブル186との隙間を少なくでき、
フレキシブルケーブル186が固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベ
ース164の内部でばたつくことを防止して、フレキシブルケーブル186を固定ベース
162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164に安定して収容できる。
さらに、フレキシブルケーブル186を突状部198によってさらに折り曲げることで
フレキシブルケーブル186が折り曲げられた状態から元に戻ろうとする復元力を発生さ
せることができる。このため、フレキシブルケーブル186と固定ベース162、後側可
動ベース163及び前側可動ベース164との間に生ずる摩擦力を増大させることができ
る。これにより、フレキシブルケーブル186が固定ベース162、後側可動ベース16
3及び前側可動ベース164の内部でばたつくことをより効果的に防止でき、フレキシブ
ルケーブル186を固定ベース162、後側可動ベース163及び前側可動ベース164
により一層安定して収容できる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、上側可動演出部材101Aが、ケース161と
、ケース161に設けられたフレキシブルケーブル186と、フレキシブルケーブル18
6に接続される中継基板185とを備えている。
ケース161は、フレキシブルケーブル186が嵌合されるガイド溝187と、ガイド
溝187の延在方向に対して直交する方向に延在し、フレキシブルケーブル186が嵌合
されるガイド溝188とを備えている。ガイド溝187及びガイド溝188は、L字形状
に形成されて互いに連通しているものである。
ガイド溝187は、中継基板185とフレキシブルケーブル186の接続位置に位置す
る延在方向の一端部187aからガイド溝188に連通する延在方向の他端部187bに
向かって下方に傾斜する底面187cを有し、フレキシブルケーブル186は、ガイド溝
187の延在方向の他端部187bとガイド溝188の延在方向の一端部188aとが連
通する位置において、締結部材189によってケース161に締結されている。
これにより、ガイド溝187に嵌合されるフレキシブルケーブル186をガイド溝18
7の傾斜する底面187cに沿ってガイド溝188まで延ばすことができる。このため、
フレキシブルケーブル186と中継基板185との接続位置に位置するガイド溝187の
延在方向の一端部187aの傾斜が急(例えば、90°の傾斜を有する段)な場合に比べ
れば、フレキシブルケーブル186が折れ曲がることを防止することができる。このため
、フレキシブルケーブル186と中継基板185との接続位置に負荷がかかることを防止
して、フレキシブルケーブル186を保護することができる。
さらに、フレキシブルケーブル186は、ガイド溝187の延在方向の他端部187b
とガイド溝188の延在方向の一端部188aとが連通する位置において、締結部材18
9によってケース161に締結されるので、ガイド溝187とガイド溝188とが連通す
る屈曲した位置においてフレキシブルケーブル186がばたつくことを防止できる。
なお、ガイド溝187の底面187cとしては、中継基板185とフレキシブルケーブ
ル186の接続位置に位置する延在方向の一端部187aからガイド溝188に連通する
延在方向の他端部187bに向かって上方に傾斜してもよい。
ここで、合体とは、遊技部材が接触、近接、連動することによって、特定の意匠を成す
ことにより、遊技者に対して役物の完成、出現、ギミックの駆動等を意味することが可能
な演出等を実行することを表わしている。
特に、このような合体を伴う演出を行った場合、大当りを報知することや大当りの期待
度(該当する演出が実行された場合に大当りとなる確率や信頼度)が大きいことを示す場
合もあり、特定の意匠の出現をもって遊技者の遊技機に対する興趣を向上させることや、
遊技そのものに対する期待感を向上させる効果を奏することが考えられる。
また、使用方法は、これに限られるものではなく、疑似連、リーチ、特殊役、小当り、
BB、RB、リールロック、疑似ボーナス、RT(リプレイタイム)、AT(アシストタ
イム)、ART(アシストリプレイタイム)、CT(チャンスタイム)、CZ(チャンス
ゾーン)、といった数々の報知に使用される場合が想定される。
なお、本実施形態は、パチスロ機、パチンコ機、封入式遊技機等で使用可能であり、遊
技媒体としては、球、メダルに加えてデータ上の遊技媒体数(持ち玉、出球、貸し球、貯
玉、クレジット、投入数、発射数、払出数、ファール球数、等)など様々な遊技媒体が想
定される。また、データ上の遊技媒体数が増減する遊技機についても適用することが可能
である。なお、持ち玉、出球、貸し球、貯玉は、球、メダル等様々な遊技媒体に適用可能
である。また、遊技機のアウト数は、アウトボックスやその他の周辺装置を使用して計数
してもよい。
<左側可動演出部材271及び右側可動演出部材272の構成と動作>
図3に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機には、左側可動演出部材271及び右
側可動演出部材272が設けられている。左側可動演出部材271及び右側可動演出部材
272は、遊技盤1の後方において、液晶表示装置4の表示領域4Aを挟んで左右両側に
設けられている。
図121に示すように、左側可動演出部材271は、遊技盤1の後方において固定され
た上カバー273を備えており、上カバー273の揺動軸273Aには左剣部材274が
揺動自在に取付けられている。
左剣部材274は、上下方向に延在する剣を模した部材である。左剣部材274の上部
にはアーム部275が一体で設けられており、アーム部275には左右方向に延在するス
リット275Aが形成されている。
上カバー273にはモータ276が取付けられており、モータ276の軸にはモータ歯
車276Aが設けられている。上カバー273には歯車277A、277B、277Cが
回転自在に設けられており、歯車277Aは、モータ歯車276Aに噛合している。モー
タ歯車277Cには嵌合突起277cが一体に設けられており、嵌合突起277cは、ス
リット275Aに摺動自在に嵌合している。
右側可動演出部材272は、遊技盤1の後方において固定された下カバー278を備え
ており、下カバー278の揺動軸278Aには右剣部材279が揺動自在に取付けられて
いる。
右剣部材279は、上下方向に延在する剣を模した部材である。右剣部材279の下部
にはアーム部280が一体で設けられており、アーム部280には左右方向に延在するス
リット280Aが形成されている。
下カバー278にはモータ281が取付けられており、モータ281の軸にはモータ歯
車281Aが設けられている。下カバー278には歯車282A、282Bが回転自在に
設けられており、歯車282Aは、モータ歯車281Aに噛合している。
モータ歯車282Bには嵌合突起282bが一体に設けられており、嵌合突起282b
は、スリット280Aに摺動自在に嵌合している。
次に、左側可動演出部材271及び右側可動演出部材272の動作を説明する。
左側可動演出部材271が待機位置に位置した状態(図3に示す状態)では、左剣部材
274が上下方向に延びた状態となる。左側可動演出部材271が待機位置に位置した状
態からモータ276が時計回転方向に正回転すると、モータ歯車276Aの回転が歯車2
77A、277Bを介して歯車277Cに伝達されて歯車277Cが反時計回転方向に回
転する。歯車277Cが反時計回転方向に回転すると、嵌合突起277cがスリット27
5Aに沿って歯車277Cの円周方向に移動する。
これにより、図122に示すように、待機位置から左剣部材274が反時計回転方向に
揺動し、表示領域4Aにおいて斜めに傾斜した展開位置に移動する。
一方、右側可動演出部材272が待機位置に位置した状態(図3に示す状態)では、右
剣部材279が上下方向に延びた状態となる。右側可動演出部材272が待機位置に位置
した状態からモータ281が反時計回転方向に正回転すると、モータ歯車281Aの回転
が歯車282Aを介して歯車282Bに伝達されて歯車282Bが反時計回転方向に回転
する。歯車282Bが反時計回転方向に回転すると、嵌合突起282bがスリット280
Aに沿って歯車282Bの円周方向に移動する。
これにより、図122に示すように、待機位置から右剣部材279が反時計回転方向に
揺動し、表示領域4Aにおいて斜めに傾斜した展開位置に移動する。これら左側可動演出
部材271及び右側可動演出部材272は、例えば、待機位置から展開位置に同時に移動
し、展開位置において斜め方向に繋がったような状態となる。
一方、左剣部材274は、展開状態からモータ276が反時計回転方向に逆回転すると
、モータ歯車276Aの回転が歯車277A、277Bを介して歯車277Cに伝達され
て歯車277Cが時計回転方向に回転する。歯車277Cが時計回転方向に回転すると、
嵌合突起277cがスリット275Aに沿って歯車277Cの円周方向に移動する。これ
により、左剣部材274が展開位置から時計回転方向に揺動して表示領域4Aから退避し
、待機位置において上下方向に延在した状態に復帰する。
右剣部材272は、展開状態からモータ281が時計回転方向に逆回転すると、モータ
歯車281Aの回転が歯車282Aを介して歯車282Bに伝達されて歯車282Bが時
計回転方向に回転する。歯車282Bが時計回転方向に回転すると、嵌合突起282bが
スリット280Aに沿って歯車282Bの円周方向に移動する。これにより、右剣部材2
79が展開位置から時計回転方向に揺動して表示領域4Aから退避し、待機位置において
上下方向に延在した状態に復帰する。
[他の実施形態の例]
次に、図123〜図127を用いて、他の実施形態の例について説明する。
図123〜図127は、遊技盤1の他の実施形態を示す図である。図123において、
遊技盤1の遊技領域1pの右方には通過ゲート251、第2始動口252、羽根部材25
3、第1大入賞口254、第2大入賞口255、第1大入賞口254を開閉する第1大入
賞口シャッタ254A、第2大入賞口255を開閉する第2大入賞口シャッタ255A、
一般入賞口40Dが設けられている。
通過ゲート251は、第2始動口252を開放する契機を与えるものである。通過ゲー
ト251への遊技球の入賞は、通過ゲートスイッチ350(図6参照)により検出される
。なお、この通過ゲート251に遊技球が入賞しても、賞球は発生しない。
第1大入賞口シャッタ254Aは、遊技盤1の前後方向に前傾姿勢・後退姿勢をなすよ
うに開閉動作することにより、第1大入賞口254を開放状態あるいは閉鎖状態に切り替
えるものであり、閉鎖状態において第1大入賞口254を覆うように配置されている。
第2大入賞口シャッタ255Aは、遊技盤1の前後方向に前傾姿勢・後退姿勢をなすよ
うに開閉動作することにより、第2大入賞口255を開放状態あるいは閉鎖状態に切り替
えるものであり、閉鎖状態において第2大入賞口255を覆うように配置されている。
これら第1大入賞口シャッタ254A及び第2大入賞口シャッタ255Aは、それぞれ
第1大入賞口シャッタソレノイド360A及び第2大入賞口シャッタソレノイド370A
(図6参照)により駆動される。
遊技盤1には図124、図125に示す球通路ユニット256が設けられている。球通
路ユニット256は、通過ゲート251(図125で仮想線で示す)の下方に位置し、第
2始動口252(図125で仮想線で示す)に入賞した遊技球が排出される排出口257
と、排出口257に連通して排出口257から下方に延在し、排出口257から排出され
た遊技球を下流に排出する球通路258とを備えている。
排出口257の右上方には遊技盤1の側方に開口する開口部259が形成されており、
開口259は、遊技領域1pに連通している。
第2始動口252は、普通電動役物としての羽根部材253によって入賞困難性が決定
されるようになっており、第2始動口252の遊技球の入賞は、第2始動口スイッチ33
0(図6参照)により検出される。
羽根部材253は、遊技盤1の前後方向に突出姿勢・後退姿勢をなすように前後方向に
移動するものであり、第2始動口252への遊技球の入賞を可能とする開放状態と、第2
始動口252の遊技球の入賞を不可能又は困難とする閉鎖状態とを切り替える、いわゆる
普通電動役物である。羽根部材253は、羽根部材ソレノイド340(図6参照)により
駆動される。
羽根部材253が開放状態にある場合には通過ゲート251を通過する遊技球が第2始
動口252に入賞し、羽根部材253が閉鎖状態にある場合には通過ゲート251を通過
する遊技球が第2始動口252に入賞せずに羽根部材253に接触した後、開口259を
通して遊技領域1pに排出される。
球通路ユニット256には排出口260が設けられており、一般入賞口40Dに入賞し
た遊技球は、排出口260を通して球通路258に排出される。
球通路258の下端には球通路259が連通しており、球通路259は、球通路258
の下端から遊技盤1の左右方向に延びている。球通路258及び球通路259は、遊技球
が通過する方向に直交する前後方向の断面の面積である通路面積が遊技球の約2個分以上
の通路面積に形成されている。これにより、球通路258、259において、遊技球は、
遊技盤1の前後方向に並んで通過可能である。
排出口260の下方において球通路258には一般入賞口右スイッチ400Bが設けら
れており、一般入賞口右スイッチ400Bは、一般入賞口40Dに入賞されて排出口26
0に排出された遊技球を検出する。
球通路ユニット256は、球通路262を備えている。球通路262は、第1大入賞口
254の下方に位置しており、球通路262には第1大入賞口254に入賞した遊技球が
排出される。
図126において、球通路262の下部(下流)には球通路263が連通している。図
124〜図126において、球通路263は、球通路259の上部に位置し、球通路25
9とともに遊技盤1の左右方向に延びている。
これにより、第1大入賞口254から入賞した遊技球は、球通路262を通して球通路
263に排出され、球通路263に沿って遊技盤1の左方(下流)に向かって排出される
図125、図126において、球通路ユニット256は、球通路264を備えている。
球通路264は、第2大入賞口255の下方に位置しており、球通路264には第2大入
賞口255に入賞された遊技球が排出される。
図127において、球通路264には球通路259及び球通路263が連通している。
このため、第1大入賞口254に入賞した遊技球は、球通路263を通って遊技盤1の左
方(下流)に向かって排出されるものと、球通路263の途中で球通路264を介して球
通路259に排出されるものとに分けられる。
図124、図125において、球通路259の下流端と球通路263の下流端とは合流
部265によって合流されており、球通路259又は球通路263とに沿って下流に排出
される遊技球は、合流部265で合流され、遊技盤1の裏面に排出される。すなわち、球
通路259及び球通路263は、第1大入賞口254及び第2大入賞口255に入賞した
遊技球を遊技盤1の裏面に排出する。
また、球通路259が球通路258に連通しているので、第2始動口252及び一般入
賞口40Dに入賞した遊技球は、球通路258から球通路259を通して合流部265に
排出される。すなわち、球通路259には球通路258及び球通路263に排出される遊
技球が排出可能となっている。
ここで、本実施形態の第1大入賞口254は、本発明の第1の入賞口を構成し、第2大
入賞口255は、本発明の第2の入賞口を構成する。球通路263は、本発明の第1の遊
技媒体通路を構成し、球通路259は、本発明の第2の遊技媒体通路を構成する。
本実施形態の球通路259は、遊技球が通過する方向(遊技盤1の左右方向)に直交す
る(遊技盤1の前後方向)断面の面積である通路面積が球通路263の通路面積よりも大
きく形成されている。
また、球通路263は、合流部265とは別に球通路264と連通している。これによ
り、第1の大入賞口254に入賞した遊技球は、球通路264を介して球通路259にも
排出可能となっている。
このように本実施形態のパチンコ遊技機によれば、球通路259が、第2の大入賞口2
55の下流において球通路263と合流し、遊技球が通過する方向に直交する断面の面積
である通路面積が球通路263の通路面積よりも大きく形成されており、かつ、球通路2
63との合流部分である合流部265とは別に球通路263と連通する連通部として球通
路264を有する。また、第1の大入賞口254に入賞した遊技球は、球通路264を介
して球通路259にも排出可能であるので、第1の大入賞口254に入賞した遊技球がそ
の下流において詰まることを防止できる。この結果、遊技球を下流に向かって円滑に排出
でき、遊技性を向上できる。
なお、本実施形態では、2つの大入賞口254、255が2つ設けられているが、大入
賞口は、3つ以上設けられてもよい。また、2つの球通路259、263が設けられてい
るが、球通路は、大入賞口の数に対応して3つ以上設けられてもよい。なお、遊技媒体通
路としては、入賞口からの遊技媒体を案内、又は排出することが可能であればよく、遊技
盤、スペーサ等に設けられていてもよい。
[他の実施形態の例]
次に、図128を用いて、他の実施形態の例について説明する。
図128に示すように、装飾部材99(図3参照)の後方には上側可動演出部材101
Aが設置されており、上側可動演出部材101Aの右方にはレンズ289が設置されてい
る。レンズ289の後方には電飾基板290が設置されている。電飾基板290には単色
(例えば白色)で発光する複数のLED291が設けられている。LED291は、レン
ズ289を通して装飾部材99に向かって発光する。ここで、LED291は、ランプ制
御回路78によって制御されるLED群28(図6参照)に含まれる。
本実施形態のフルカラーの発光体であるLED160a、181a〜184a、195
aは、本発明の第1の発光部を構成し、単色の発光体であるLED291は、第2の発光
部を構成する。また、青色のレンズ部材を含んだ前面飾り160は、本発明のレンズ部材
を構成する。
次に、作用を説明する。
上側可動演出部材101Aが待機位置に位置した状態においては、単色のLED291
と発光態様を合わせるように発光する。具体的には、前面飾り160が青色であるので、
前面飾り160から透過される色が白色となるように緑色で発光を行う。
これにより、LED160a、181a〜184a、195aから発光される色がLE
D291と同系色になり、装飾部材99は、白く発光する。ここで、青色の前面飾り16
0に対して緑色の光を重ねることで、暗い白色で装飾部材99が発光することが考えられ
るが、この場合には装飾部材99のレンズ、又は装飾部材99のレンズ付近に拡散シート
等を設けることで、上側可動演出部材101Aからの光とLED219からの光とを装飾
部材99に拡散させて、装飾部材99の発光態様を調整することが可能となる。
また、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に移動したときには、装飾部
材99は、LED291によって発光され、上側可動演出部材101Aは、LED291
と異なる色で発光することで、上側可動演出部材101Aによる演出性をより効果的に向
上できる。
また、液晶表示装置4によって実行される演出の期待度に応じて上側可動演出部材10
1Aを発光制御することや、演出の期待度に応じてLED291が白色で発光していると
きに、待機位置と可動位置で上側可動演出部材101Aが同色に見えるようにLED16
0a、181a〜184a、195aを発光制御してもよい。
このように本実施形態の遊技機によれば、LED160a、181a〜184a、19
5aは、上側可動演出部材101Aが待機位置に位置した状態において発光することで、
前方から視認されるLED160a、181a〜184a、195aの色をLED291
の発光色と同系色に変化させることが可能であるので、装飾部材99にLED等の発光部
を設けることを不要にして、上側可動演出部材101Aによって装飾部材99を発光でき
る。
これに加えて、フルカラーのLED160a、181a〜184a、195aの搭載量
を低減して、装飾部材99を同一色(白色)で発光できる。この結果、装飾部材99の構
成を簡素化して装飾部材99の製造コストを低減できる。
また、上側可動演出部材101Aが待機位置から可動位置に位置した状態になると、装
飾部材99の前方から視認される装飾部材99の色を変化可能であるので、上側可動演出
部材101Aによる多様な色の演出を実施でき、上側可動演出部材101Aの演出性を向
上できる。
また、例えば、上側可動演出部材101Aを発光したまま待機位置から可動位置に移動
させる演出を行えば、遊技者の視線を発光しながら移動する上側可動演出部材101Aに
注目させることができる。これにより、上側可動演出部材101Aの演出を際立たせるこ
とができる。
一方、本実施形態のパチンコ遊技機では、図49に示すように、後述する主制御回路6
0により制御される通常遊技状態として、非確変・非時短遊技状態と、特別図柄抽選の当
選確率が非確変・非時短遊技状態よりも高くなる確変遊技状態(特別遊技状態)と、普通
図柄抽選の当選確率が非確変・非時短遊技状態よりも高くなる時短遊技状態とが存在し、
通常遊技状態において特別図柄抽選に当選した場合、大当り遊技状態(特定遊技状態)に
移行する。
時短遊技状態では、普通図柄抽選の当選確率が高確率状態となるため、普通電動投物と
しての羽根部材34のサポートによって第2始動口33への入賞が容易となる。この状態
は、いわゆる「電サポ」と呼ばれる状態であり、後述する特別図柄ゲームの保留球が貯ま
り易くなるとともに、第2始動口33への入賞により遊技球の目減りを抑制することがで
きる。具体的にいうと、時短遊技状態とは、普通図柄抽選の当選確率が相対的に高い状態
(時短遊技状態1)、特別図柄や普通図柄の変動時間が相対的に短い状態(時短遊技状態
2)、普通電動役物としての羽根部材34の開放時間が相対的に長い状態(時短遊技状態
3)のうち少なくともいずれか一の状態を意味する。例えば、時短遊技状態には、上記時
短遊技状態1、時短遊技状態2、及び時短遊技状態3が任意の組み合わせをもって同時進
行する状態も含まれる。このような時短遊技状態においては、大当り遊技状態に移行する
可能性が向上する。
大当り遊技状態において特定領域38AへのV入賞に成功した当該大当り遊技状態の終
了後は、確変・時短遊技状態(確変遊技状態であり、時短遊技状態である通常遊技状態)
に必ず移行し、非確変・非時短遊技状態(非確変遊技状態であり、非時短遊技状態である
通常遊技状態)に移行しないようになっている。一方、特定領域38AへのV入賞に成功
することなく、非V入賞のまま大当り遊技状態が終了した場合は、当該大当り遊技状態の
終了後、非確変遊技状態かつ時短遊技状態である通常遊技状態に移行するようになってい
る。
また、本実施形態では、大当り遊技状態の終了後、例えば確変・時短遊技状態で180
回の特別図柄抽選(180回の特別図柄の変動表示又は停止表示)が行われたことを契機
に、非確変・非時短遊技状態に移行するようになっている。さらに、大当り遊技状態の終
了後、例えば非確変・時短遊技状態で100回又は4回の特別図柄抽選(100回又は4
回の特別図柄の変動表示又は停止表示)が行われたことを契機に、非確変・非時短遊技状
態に移行するようになっている。なお、大当り遊技状態の終了後、次の大当り遊技状態に
移行するまで、確変・時短遊技状態を維持するようにしてもよい。なお、以下の説明にお
いて、本実施形態のような所定回数の特別図柄抽選を行うことで終了する確変遊技状態の
ことを、ST(Specia1 Time)遊技状態とも記載する。
上側可動演出部材101A及び下側可動演出部材101Bは、非作動時に遊技盤1の後
方において表示領域4Aの中央部から退避した状態に設置されている(図3参照)。上側
可動演出部材101Aは、特定の演出が行われる場合に表示領域4Aの中央部の前方の可
動位置(図19、図48参照)に出現して、左上部羽根部材172、右上部羽根部材17
3、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175の可動及び発光を行う。下側可動演
出部材101Bは、特定の演出が行われる場合に表示領域4Aの下部の前方の可動位置に
出現し、外輪部材117を放射方向の円周方向の可動及び発光を行う。また、下側可動演
出部材101Bは、特定の演出が行われる場合には表示領域4Aの下部の待機位置におい
て外輪部材117を放射方向に可動及び発光を行う。
カバー部材43は、第2大入賞口37を形成するために設けられており、第1大入賞口
36の下方に取り付けられている。カバー部材43は、その上端面の一部を開口すること
によって第2大入賞口37を形成している。カバー部材43が遊技盤1に取り付けられた
状態において、第2大入賞口37に対応する開口には、変位部材39が位置する。また、
カバー部材43の上端面の前側縁部には、遊技球を第2大入賞口37の方へと案内するた
めのガイド片43aが設けられている。カバー部材43の内部には、第2大入賞口37に
対応する開口から第2大入賞口カウントスイッチ370を経て特定領域38A及び非特定
領域38Bへと球通路が形成されている。このようなカバー部材43は、第2大入賞口カ
ウントスイッチ370や特定領域スイッチ380A及び非特定領域スイッチ380Bを覆
うように配置される。
LEDユニット5は、各遊技状態や抽選結果を遊技者に報知するものであり、図5に示
すように、普通図柄表示部51、普通図柄保留表示部52、第1特別図柄表示部53、第
2特別図柄表示部54、第1特別図柄保留表示部55、第2特別図柄保留表示部56、及
びラウンド表示部59を有している。なお、特に図示しないが、遊技盤1等に配置された
ランプ・LED27(図6参照)には、キャラクタ出現報知ランプに対応するものが含ま
れており、大当り遊技状態への移行が確定した通常遊技状態において特別図柄の変動時の
一部や、大当り遊技状態中において液晶表示装置4の表示領域4Aにスペシャルキャラク
タ(以下、「SPキャラ」とも称する)が出現したときに点灯(又は点滅)するようにな
っている。
普通図柄表示部51は、通過ゲート35に遊技球が入賞したことを契機に普通電動役物
としての羽根部材34を駆動して第2始動口33を開放するか否かを決定する「普通図柄
ゲーム」に対する抽選結果を表示するものである。普通図柄表示部51は、1つのLED
ランプ511を含んでいる。LEDランプ511は、例えば赤色の点灯及び青色の点灯が
可能であり、普通図柄ゲームにおいて、当選の場合に赤色で点灯する一方、普通図柄ゲー
ムにおいてハズレの場合に青色で点灯する。普通図柄表示部51におけるLEDランプ5
11の点灯態様として例えば赤色の点灯態様となったときには、羽根部材34が所定のパ
ターンで開閉駆動され、第2始動口33への遊技球の入賞を許容する。なお、普通図柄ゲ
ームの当選及びハズレに応じた点灯態様としては、他の点灯態様であってもよく、例えば
当選の場合に点灯状態あるいは点滅状態になる一方、ハズレの場合に消灯状態となるよう
にしてもよい。
普通図柄保留表示部52は、4つのLEDランプ521,522,523,524の点
灯又は消灯によって、普通図柄表示部51が変動表示を行っている最中に新たな遊技球が
通過ゲート35に入賞した場合に次回以降の普通図柄表示部51による変動表示を行うた
めに保留された普通図柄の変動表示の実行可能回数を表示する。4つのLEDランプ52
1,522,523,524は、普通図柄表示部51の左側に位置し、LEDランプ51
1とともに列状に並んで配置されている。LEDランプ521,522,523,524
による保留表示において、例えば保留数が「1」の場合には、LEDランプ521が点灯
し、LEDランプ522,523,524が消灯する。保留数が「2」の場合には、LE
Dランプ521,522が点灯し、LEDランプ523,524が消灯する。保留数が「
3」の場合には、LEDランプ521,522,523が点灯し、LEDランプ524が
消灯する。保留数が「4」の場合には、LEDランプ521,522,523,524の
全てが点灯する。
第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54は、「特別図柄ゲーム」に対する
当り抽選の結果を示すものであり、例えば、7セグメントLEDを含んでいる。第1特別
図柄表示部53は、第1始動口32への遊技球の入賞を契機として識別情報となる図柄(
以下において、「第1特別図柄」と称する)の変動表示を行うとともに、第1始動口32
への入賞に基づく当り抽選の結果を第1特別図柄に係る停止図柄として停止表示するもの
である。第2特別図柄表示部54は、第2始動口33への遊技球の入賞を契機として識別
情報となる図柄(以下において、「第2特別図柄」と称する)の変動表示を行うとともに
、第2始動口33への入賞に基づく当り抽選の結果を第2特別図柄に係る停止図柄として
停止表示するものである。本実施形態のパチンコ遊技機において、第1特別図柄表示部5
3及び第2特別図柄表示部54は、識別情報表示手段を実現している。
第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54による図柄の変動表示は、例えば
、7セグメントLED等を用い、各セグメントが個別に点灯・消灯を繰り返すことにより
行われる。当り抽選の結果は、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の各
セグメントの点灯・消灯によって形成されるセグメントパターン(図柄)によって表示さ
れる。この際、第1特別図柄で表示される複数の当り図柄と第2特別図柄で表示される複
数の当り図柄とは、それぞれ異なる態様となっている。第1特別図柄の当り図柄としては
、大当り遊技状態への移行契機となる図柄であって、当該大当り遊技状態終了後に確変遊
技状態に移行し得ることを示す「確変1」〜「確変6」といった名目の大当り図柄と、当
該大当り遊技状態終了後に非確変かつ時短遊技状態に移行することを示す「時短1」〜「
時短5」といった名目の大当り図柄とがある(図50参照)。第2特別図柄の当り図柄と
しては、大当り遊技状態への移行契機となる図柄であって、当該大当り遊技状態終了後に
確変遊技状態に移行し得ることを示す「確変1」といった名目の大当り図柄がある(図5
0参照)。すなわち、第1特別図柄の当り図柄には、大当り遊技状態終了後に時短遊技状
態に移行することを示す大当り図柄があるが、第2特別図柄の当り図柄には、大当り遊技
状態終了後に時短遊技状態に移行することを示す大当り図柄がない。なお、第1特別図柄
表示部53及び第2特別図柄表示部54は、7セグメントLED等に限定されず、例えば
2つ以上のLEDランプの点灯・消灯の組み合わせによるものでもよい。
第1特別図柄保留表示部55は、4つのLEDランプ551,552,553,554
を含んでおり、これらのLEDランプ551,552,553,554の点灯又は消灯に
よって、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54が特別図柄ゲームに対する
図柄の変動表示中に第1始動口32に新たな遊技球が入賞した場合の次回以降の特別図柄
ゲームに対する第1特別図柄の変動表示のために保留された第1特別図柄表示部53の変
動表示の実行可能回数(保留数)を表示する。第2特別図柄保留表示部56は、4つのL
EDランプ561,562,563,564を含んでおり、これらのLEDランプ561
,562,563,564の点灯又は消灯によって、第1特別図柄表示部53又は第2特
別図柄表示部54が特別図柄ゲームに対する図柄の変動表示中に第2始動口33に新たな
遊技球が入賞した場合の次回以降の特別図柄ゲームに対する図柄の変動表示のために保留
された第2特別図柄表示部54の変動表示の実行可能回数(保留数)を表示する。第1特
別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56のそれぞれは、上下に並んで配置
されており、普通図柄保留表示部52の上側に位置する。第1特別図柄保留表示部55及
び第2特別図柄保留表示部56での保留数の表示態様は、普通図柄保留表示部52による
保留数の表示態様と同一である。
第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56は、第1特別図柄表示部
53又は第2特別図柄表示部54が変動表示しているときに、第1始動口32へと通じる
球通路に設けられた第1始動口スイッチ320(図6参照)、又は第2始動口33へと通
じる球通路に設けられた第2始動口スイッチ330(図6参照)によって遊技球が検出さ
れた場合、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54の変動表示の実行(開始
)を保留する。第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において変動表示さ
れていた図柄が停止表示された場合は、保留されていた第1特別図柄表示部53又は第2
特別図柄表示部54における図柄の変動表示が開始される。
ここで、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の変動表示の実行が保留
される回数には上限が設定されており、本実施形態においては、第1始動口32及び第2
始動口33への遊技球の入賞による第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54
の変動表示の保留数は、それぞれ最大で4個としている。第1特別図柄表示部53に対す
る第1特別図柄ゲームが4回分保留されている場合には、変動中の第1特別図柄表示部5
3に対応する第1特別図柄ゲームの情報が、メインRAM63(図6参照)の第1特別図
柄始動記憶領域(0)に始動記憶(始動記憶情報)として記憶され、保留されている4回
分の第1特別図柄ゲームの情報は、第1特別図柄始動記憶領域(1)〜第1特別図柄始動
記憶領域(4)に始動記憶として記憶される。第2特別図柄ゲームについても同様に、4
回分保留されている場合には、変動中の第2特別図柄に対応する第2特別図柄ゲームの情
報が、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶(始動記憶情報)
として記憶され、保留されている4回分の第2特別図柄ゲームの情報は、第2特別図柄始
動記憶領域(1)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)に始動記憶として記憶される。した
がって、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54の双方、すなわち第1始動
口32及び第2始動口33への入賞保留数は、合計で最大8個となる。
なお、第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56に代えて、あるい
は第1特別図柄保留表示部55及び第2特別図柄保留表示部56に加えて、液晶表示装置
4において、第1始動口32への入賞の保留及び第2始動口33への入賞の保留を表示す
るようにしてもよい。
ラウンド表示部59は、当り図柄停止中に点灯するものであり、大当り遊技状態が実行
される際の後述するラウンドゲームに関する回数として、ラウンド数を示すものである。
ラウンド表示部59は、3つのLEDランプ591,592,593を含んでおり、これ
らのLEDランプ591,592,593の点灯又は消灯によって、大当り遊技状態が実
行される際のラウンド数を示す。本実施形態では、ラウンド数が16ラウンド(以下にお
いて、「16R」と表記する場合がある)の場合、LEDランプ591が点灯し、LED
ランプ592,593が消灯する。また、例えば、本実施形態において、上記のラウンド
数とは異なるラウンド数の大当り遊技状態を設定する場合には、LEDランプ592又は
593が点灯し、他のLEDランプが消灯するように構成することができる。なお、ラウ
ンド数(回数)は、ラウンドゲーム(ラウンド遊技)が実行される回数全体を意味する場
合と、ラウンドゲームが順次実行される際の順番を示す順序数を意味する場合とがある。
ラウンド数について、前者を意味する場合は、例えば「16ラウンド」あるいは「16R
」と記し、後者を意味する場合は、例えば「16R目」と記す。また、以下の説明におい
ては、「ラウンド遊技」を単に「ラウンド」という場合もある。
液晶表示装置4は、図3に示すように、遊技盤1の後方に配置されるとともに、その略
中央に遊技者が目視可能となるように表示領域4Aが配設されており、第1始動口32及
び第2始動口33への遊技球の入賞に基づく当り抽選の結果のほか、遊技に関する各種の
画像、例えば演出用の識別図柄、通常遊技状態での演出画像、大当り遊技状態中の演出画
像、デモ表示用の演出画像等を表示するものである。すなわち、液晶表示装置4は、遊技
球が第1始動口32又は第2始動口33に入賞したことを条件に識別情報の変動表示を行
うようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機において、液晶表示装置4は、表示手
段を構成しており、この液晶表示装置4、スピーカ10a,10b,10c、及びランプ
・LED27が演出実行手段を構成する。本実施形態のパチンコ遊技機において、これら
の演出実行手段は、報知手段としても用いられる。
[遊技機の電気的構成]
次に、図6を用いて、本実施形態に係るパチンコ遊技機の制御回路について説明する。
なお、図6においては、「スイッチ」を「SW」と略記し、「ソレノイド」を「SOL」
と略記している。
図6に示すように、パチンコ遊技機は、遊技の制御を行う主制御手段としての主制御回
路60と、遊技の進行に応じた演出の制御を行う副制御手段としての副制御回路70とを
有する。
主制御回路60は、メインCPU61、読み出し専用メモリであるメインROM62、
読み書き可能メモリであるメインRAM63、初期リセット回路64、I/Oポート65
、コマンド送信手段としてのコマンド出カポート66、及びバックアップコンデンサ67
を備えている。主制御回路60は、LEDユニット5を含む各種のデバイス(機器やスイ
ッチ等)と接続されている。
メインCPU61は、メインROM62及びメインRAM63と接続されており、メイ
ンROM62に記憶されたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する機能を有する
。本実施形態のパチンコ遊技機において、メインCPU61は、特定遊技状態移行判定手
段(第1特定遊技状態移行判定手段及び第2特定遊技状態移行判定手段)、特定遊技状態
制御手段、特別遊技状態制御手段、及びラウンド遊技実行手段(第1ラウンド遊技実行手
段及び第2ラウンド遊技実行手段)を実現している。
主制御回路60には、第1始動口32の後方に配置された第1始動口スイッチ320が
接続されている。第1始動口スイッチ320によって遊技球が検出されると、当り抽選が
行われる。
主制御回路60には、第2始動口33の後方に配置された第2始動口スイッチ330が
接続されている。第2始動口スイッチ330によって遊技球が検出されると、当り抽選が
行われる。
これらの第1始動口スイッチ320及び第2始動口スイッチ330は、第1始動口32
及び第2始動口33に遊技球が入球したことを検出した場合に入賞したとして、所定の検
出信号を主制御回路60に供給する。
主制御回路60には、通過ゲート35の後方に配置された通過ゲートスイッチ350が
接続されている。通過ゲートスイッチ350によって遊技球が検出された場合、通過ゲー
ト35に遊技球が入賞したとして、普通図柄抽選が行われる。この普通図柄抽選の結果は
、普通図柄表示部51において表示される。なお、普通図柄表示部51において特定の図
柄が停止表示された場合には、普通図柄抽選の結果が当選であることを遊技者に把握させ
る演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aに表示されるようにしてもよい。
通過ゲートスイッチ350は、通過ゲート35を遊技球が通過したことを検出した場合
に入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。これにより、通過ゲー
トスイッチ350は、第2始動口33を開放する契機を与えるものである。
主制御回路60には、遊技盤1の左側及び右側に位置する一般入賞口40A、40B、
40Cの後方に配置された一般入賞口左スイッチ400A及び一般入賞口40Dの後方に
配置された一般入賞口右スイッチ400Bが接続されている。一般入賞口左スイッチ40
0A及び一般入賞口右スイッチ400Bによって遊技球が検出されると、払出装置83に
より予め設定されている数の賞球が行われる。
主制御回路60には、第1大入賞口36の奥方に配置された第1大入賞口カウントスイ
ッチ360が接続されている。第1大入賞口カウントスイッチ360は、第1大入賞口3
6への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第1大入賞口カウントスイッチ
360により遊技球の入賞が検出されると、払出装置83は、予め設定されている数の遊
技球を賞球として払出口20又は供給口21を通じて上皿17又は下皿18に払い出しを
行う。
主制御回路60には、第2大入賞口37の奥方に配置された第2大入賞口カウントスイ
ッチ370が接続されている。第2大入賞口カウントスイッチ370は、第2大入賞口3
7への遊技球の入賞数をカウントするためのものである。第2大入賞口カウントスイッチ
370により遊技球の入賞が検出されると、払出装置83は、予め設定されている数の遊
技球を賞球として払出口20又は供給口21を介して上皿17又は下皿18に払い出しを
行う。
これらの第1大入賞口カウントスイッチ360及び第2大入賞口カウントスイッチ37
0は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37を遊技球が通過した場合に、所定の検出信
号を主制御回路60に供給する。
主制御回路60には、特定領域38A及び非特定領域38Bに配置された特定領域スイ
ッチ380A及び非特定領域スイッチ380Bが接続されている。特定領域スイッチ38
0Aは、大当り遊技状態において特定領域38Aを遊技球が通過したことを検出した場合
にV入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。非特定領域スイッチ
380Bは、大当り遊技状態において非特定領域38Bを遊技球が通過したことを検出し
た場合に非V入賞したとして、所定の検出信号を主制御回路60に供給する。
主制御回路60は、第1大入賞口36を開閉する第1大入賞口シャッタ36Aを駆動す
る第1大入賞口シャッタソレノイド360Aと、第2大入賞口37を開閉する第2大入賞
口シャッタ37Aを駆動する第2大入賞口シャッタソレノイド370Aとを排他的に制御
する。これにより、第1大入賞口シャッタ36Aは、第1大入賞口36への遊技球の入賞
が可能な開放状態と、遊技球の入賞が不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように駆動
され、第1大入賞口36が少なくとも閉鎖状態とされる状況において、第2大入賞口シャ
ッタ37Aは、第2大入賞口37への遊技球の入賞が可能な開放状態と、遊技球の入賞が
不可能又は困難な閉鎖状態とに変化するように駆動される。このような第1大入賞口シャ
ッタ36A及び第2大入賞口シャッタ37Aによる第1大入賞口36及び第2大入賞口3
7の開放駆動は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において特別図柄
が特定の停止表示態様となって、大当り遊技状態に移行された場合に行われる。
主制御回路60は、羽根部材34を開閉する羽根部材ソレノイド340を制御する。こ
れにより、普通図柄表示部51において所定の発光態様で普通図柄が停止表示されたとき
に、羽根部材34が所定の時間、所定の回数だけ開放状態となり、第2始動口33に遊技
球を入りや易くなる。
例えば、本実施形態の普通図柄ゲームにおいて、時短遊技状態ではない遊技状態(本実
施形態では「非確変・非時短遊技状態」)における普通図柄の当り確率は0であり(例え
ば、抽選されることなく非当選が決定され)、羽根部材34が開放されることはない。一
方、高確率状態(時短遊技状態)における普通図柄の当り確率は、例えば1/1であり(
例えば、抽選されることなく当選が決定され)、これに当選した場合に、羽根部材34が
1.3秒間、3回開放される。
主制御回路60は、特定領域38Aの変位部材39を開閉するように動作させる変位部
材ソレノイド390を制御する。これにより、大当り遊技状態において後述するラウンド
ゲームを実行中にある場合に、変位部材39が所定の時間、所定の回数だけ開放状態とな
り、特定領域38Aに対して遊技球が通過し易くなる。一方、大当り遊技状態であっても
変位部材39が閉鎖状態となる場合は、特定領域38Aを遊技球が通過不可能又は困難と
なり、非特定領域38Bを遊技球が通過し易くなる。
第1特別図柄保留表示部55は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54
が変動表示しているときに、第1始動口スイッチ320によって遊技球が検出された場合
、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において変動表示中の第1特別図
柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第1始動口32への遊技球の入賞に基づく第
1特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第1特別図柄に係る保留
数を表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合に
は、第1特別図柄に係る保留数として保留されていた第1特別図柄の変動表示が開始され
る。
第2特別図柄保留表示部56は、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54
が変動表示しているときに、第2始動口スイッチ330によって遊技球が検出された場合
、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54において変動表示中の第1特別図
柄又は第2特別図柄が停止表示されるまで、第2始動口33への遊技球の入賞に基づく第
2特別図柄の変動表示の実行(開始)が保留される数、すなわち第2特別図柄に係る保留
数を表示する。変動表示していた第1特別図柄又は第2特別図柄が停止表示された場合に
は、第2特別図柄に係る保留数として保留されていた第2特別図柄の変動表示が開始され
る。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機において、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動
表示の優先順位は、第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも優先するように設定されてい
るが、第1始動口32及び第2始動口33への入賞順にしたがって、対応する第1特別図
柄及び第2特別図柄を入賞順通りに変動表示させるようにしてもよい。
また、特別図柄の変動表示の実行が保留される保留数には、先述したように上限が設定
されており、本実施形態において、メインCPU61は、第1始動口32及び第2始動口
33に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ320及び第2始動口スイッチ330によっ
て遊技球が検出されたときの第1特別図柄及び第2特別図柄の変動表示の保留数を、それ
ぞれ最大で4個(すなわち、4検出回数)まで記憶させており、5個目以降は保留数とし
て記憶させないようになっている。この際、特別図柄の変動表示の終了により保留数が減
った時には、再び保留数が4個を上限として加算される。
第1特別図柄表示部53における第1特別図柄ゲームの保留数が例えば4個まで保留さ
れる場合、変動中の第1特別図柄表示部53に対応する特別図柄ゲームの情報は、メイン
RAM63の第1特別図柄始動記憶領域(0)に始動記憶として記憶され、以降、保留数
が4個分の特別図柄ゲームの情報は、メインRAM63の第1特別図柄始動記憶領域(1
)〜(4)に始動記憶として順次記憶される。
第2特別図柄表示部54における第2特別図柄ゲームについても同様に、第2特別図柄
ゲームの保留数が例えば4個まで保留される場合、変動中の第2特別図柄表示部54に対
応する第2特別図柄ゲームの情報は、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域(0
)に始動記憶として記憶され、以降、保留数が4個分の第2特別図柄ゲームの情報は、メ
インRAM63の第2特別図柄始動記憶領域(1)〜(4)に始動記憶として順次記憶さ
れる。
したがって、第1始動口32及び第2始動口33への入賞に伴う特別図柄ゲームに係る
遊技球の保留数は、合計で最大8個となり、第1特別図柄保留表示部54及び第2特別図
柄保留表示部55のLED551〜554及びLED561〜564による保留表示数も
それぞれ4個となる。
第1大入賞口シャッタ36Aによる第1大入賞口36の開放状態は、第1大入賞口カウ
ントスイッチ360によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞数9個
)となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか一方の
条件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第1大入賞口
シャッタ36Aの開放時間が経過した場合は、第1大入賞口シャッタ36Aが第1大入賞
口36を閉鎖するように駆動される。
第2大入賞口シャッタ37Aによる第2大入賞口37の開放状態も同様に、第2大入賞
口カウントスイッチ370によるカウント値(遊技球の入賞数)が所定数(例えば、入賞
数9個)となるか、あるいは予め規定された後述の開放時間を経過するといったいずれか
一方の条件を満たすまで維持される。遊技球の入賞数が所定数となった場合、又は第2大
入賞口シャッタ37Aの開放時間が経過した場合は、第2大入賞口シャッタ37Aが第2
大入賞口37を閉鎖するように駆動される。
大当り遊技状態では、後述する予め設定された大入賞口開閉パターン(当りパターン)
に基づき、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開放状態と閉鎖状態とが繰り返され
る。大当り遊技状態において、第1大入賞口36及び第2大入賞口37のそれぞれが後述
する大入賞口開閉パターン(当りパターン)に基づいて複数回数を含む所定回数にわたり
開放状態及び閉鎖状態となる遊技は、「ラウンドゲーム(ラウンド遊技)」という。ラウ
ンドゲーム(ラウンド遊技)は、単にラウンドという場合もある。1回のラウンドゲーム
により第1大入賞口36又は第2大入賞口37が閉鎖状態とされてから、次回のラウンド
ゲームとして第1大入賞口36又は第2大入賞口37が開放状態となるまでの状態につい
ては、「ラウンド間ゲーム」又は「ラウンド間インターバル」あるいは単に「インターバ
ル」ともいう。1回のラウンドゲームにおいては、第1大入賞口36及び第2大入賞口3
7のそれぞれが複数回にわたり開放状態及び閉鎖状態となる場合がある。また、1回のラ
ウンドゲームでは、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開閉状態が排他的に制御さ
れる。すなわち、1回のラウンドゲームにおいては、一方の大入賞口が所定回数繰り返し
開放状態となる間、他方の大入賞口が継続して閉鎖状態とされる。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機には、大当り遊技状態とは異なる性質の遊技状態と
してのいわゆる小当り遊技状態は設けられていないが、小当り遊技状態を設けることとし
てもよい。小当り遊技状態は、大当り遊技状態とは異なりラウンドゲームという概念によ
って規定されず、例えば、第2大入賞口37が1回だけ開放状態とされるように規定され
る。もっとも、小当り遊技状態を設ける場合には、任意あるいは特定の大入賞口を複数回
数にわたり繰り返し開放状態となるように制御してもよい。また、この小当り遊技状態の
終了後の遊技状態を、小当り遊技状態に移行する前の遊技状態とは異なる遊技状態に移行
させることとしてもよく、小当り遊技状態に移行する前の遊技状態に復帰させることとし
てもよい。
ラウンドゲームは、1ラウンド、2ラウンドのようにラウンド数(回数)として計数さ
れる。例えば、1回目のラウンドゲームを第1ラウンド、2回目のラウンドゲームを第2
ラウンドと称する場合がある。以下の説明(説明に伴い参照する図面を含む)において、
1ラウンドあるいは第1ラウンド等の数字付の「ラウンド」に関しては、例えば、1R、
2R、4R、16R、等のように、単に「R]の文字で省略する場合がある。また、1回
のラウンドゲームにおいて、第1大入賞口36又は第2大入賞口37が所定回数開放状態
となる前に、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達した場合は、第1大入賞口36及び第
2大入賞口37が閉鎖状態となり、残りの開放回数分について第1大入賞口36及び第2
大入賞口37が開放状態とされることなく、当該ラウンドゲームが終了させられる。
また、大当り遊技状態において第2大入賞口37が開放状態となる特定のラウンドゲー
ムでは、後述する予め設定された作動パターン(変位部材作動パターン)に基づき、変位
部材39が制御される。これにより、特定領域38Aは、大当り遊技状態の特定のラウン
ドゲームにおいて、開放状態及び閉鎖状態となる。すなわち、特定のラウンドゲームにお
いては、特定領域38Aを遊技球が通過してV入賞となる可能がある一方、特定のラウン
ドゲーム以外のラウンドゲームでは、仮に第2大入賞口37に遊技球が入賞したとしても
、特定領域38Aを遊技球が通過不可能又は困難な状態となる。すなわち、大当り遊技状
態(特定遊技状態)の種類には、特定のラウンドゲームを含む大当り遊技状態(第1特定
遊技状態)と、特定のラウンドゲームを含まない大当り遊技状態(第2特定遊技状態)と
がある。
液晶表示装置4の表示領域4Aには、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部
54において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。例えば、第1特別図
柄表示部53及び第2特別図柄表示部54で表示される特別図柄の変動表示中において、
特定の場合を除いて、液晶表示装置4の表示領域4Aには、数字からなる図柄(装飾図柄
)、例えば、「0」、「1」、「2」・・・「7」のような数字が3列変動表示される。
一方、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54において変動表示されてい
た特別図柄が停止表示されると、液晶表示装置4の表示領域4Aにおいても装飾図柄が停
止表示される。
また、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54において、変動、停止され
た特別図柄が特定の停止表示態様である場合には、「大当り」であることを遊技者に把握
させる演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示される。
具体的には、第1特別図柄表示部53及び第2特別図柄表示部54のいずれか一方にお
いて特別図柄が、例えば、多くの出球が獲得可能な「大当り」に対応する特定の表示態様
で停止表示された場合には、液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示される演出用の
装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに同一の図柄
が全て揃った状態で停止表示される態様)となり、さらに、大当り用の演出画像が液晶表
示装置4の表示領域4Aにおいて表示される。
このような主制御回路60に含まれるメインCPU61は、第1始動領域(第1始動口
32)を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に有利な特定遊技状態(大当り遊技状
態)に移行させるか否かを判定する第1特定遊技状態移行判定手段として機能する。また
、メインCPU61は、第2始動領域(第2始動口33)を遊技媒体が通過したことを条
件に、遊技者に有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する第
2特定遊技状態移行判定手段として機能する。
また、メインCPU61は、第1又は第2特定遊技状態移行判定手段により特定遊技状
態に移行させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を特定遊技状態に制御す
る特定遊技状態制御手段として機能する。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体が通過し
たことを条件に、当該特定遊技状態が終了した後、特定遊技状態移行判定手段により特定
遊技状態に移行させる旨の判定結果が相対的に得られ易い特別遊技状態(確変遊技状態)
に制御する特別遊技状態制御手段として機能する。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において、第1可変入賞装置(第1大入賞口
シャッタ36A)を第1態様(開放状態)及び第2態様(閉鎖状態)に変動させる第1ラ
ウンド遊技(ラウンドゲーム)を所定回数実行する第1ラウンド遊技実行手段として機能
する。第1ラウンド遊技実行手段として機能するメインCPU61は、少なくとも1回の
第1ラウンド遊技の実行中、第1可変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させる制御
を行うことが可能である。
また、メインCPU61は、特定遊技状態において、第2可変入賞装置(第2大入賞口
シャッタ37A)を第1態様(開放状態)及び第2態様(閉鎖状態)に変動させる第2ラ
ウンド遊技(ラウンドゲーム)を所定回数実行する第2ラウンド遊技実行手段として機能
する。第2ラウンド遊技実行手段として機能するメインCPU61は、少なくとも1回の
第2ラウンド遊技の実行中、第2可変入賞装置を特定領域38Aへの遊技媒体の通過が相
対的に容易な特定ラウンド遊技態様で第1態様及び第2態様に変動させる制御が行われる
特定第2ラウンド遊技を行うことが可能である。また、他の少なくとも1回のラウンド遊
技の実行中、第2可変入賞装置を特定領域38Aへの遊技媒体の通過が相対的に困難な所
定ラウンド遊技態様で第1態様及び第2態様に変動させる制御を行うことも可能である。
なお、大当り遊技状態は、第1ラウンド遊技実行手段により第1特定回数の第1ラウン
ド遊技が実行された後、第2ラウンド遊技実行手段により少なくとも1回の特定第2ラウ
ンド遊技が実行される第1特定遊技状態と、第1ラウンド遊技実行手段により第1特定回
数の第1ラウンド遊技が実行された後、第2ラウンド遊技実行手段により特定第2ラウン
ド遊技が実行されない第2特定遊技状態と、第1ラウンド遊技実行手段により第1特定回
数よりも多い第2特定回数の第1ラウンド遊技が実行された後、第2ラウンド遊技実行手
段により少なくとも1回の特定第2ラウンド遊技が実行される第3特定遊技状態と、第1
ラウンド遊技実行手段により第2特定回数の第1ラウンド遊技が実行された後、第2ラウ
ンド遊技実行手段により特定第2ラウンド遊技が実行されない第4特定遊技状態と、を含
む特定遊技状態を実現している。
上記した各手段を実現するメインCPU61の制御の具体例については、後述する。
メインROM62は、上記したメインCPU61の各手段としての機能を含め、後述す
る各種の処理をメインCPU61に実行させるためのプログラムや、各種テーブルを記憶
している。
メインRAM63は、メインCPU61の一時記憶領域として、種々のデータ(フラグ
、カウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶する機能を有する。メインCPU61の一
時記憶領域としては、メインRAM63に代えて、他の読み書き可能な記憶媒体を用いる
こともできる。
初期リセット回路64は、電源投入時においてリセット信号を生成するものであり、メ
インCPU61に接続されている。
I/Oポート65は、各種のデバイスからの入力信号をメインCPU61に、メインC
PU61からの出力信号を各種のデバイスに送信するものである。
コマンド出カポート66は、メインCPU61からの各種コマンドを副制御回路70に
送信するものである。
バックアップコンデンサ67は、電断時において、メインRAM63に対して速やかに
電源を供給することにより、メインRAM63に記憶されている種々のデータを保持する
ためのものである。
主制御回路60に接続される各種のデバイスには、第1大入賞口シャッタソレノイド3
60A、第2大入賞口シャッタソレノイド370A、羽根部材ソレノイド340、変位部
材ソレノイド390、及び外部端子板80が含まれる。
外部端子板80は、ホール係員を呼び出す機能や大当り回数を表示するといった機能を
有する図示しない呼出装置、あるいはホールに設置された複数のパチンコ遊技機を管理す
るホールコンピュータ100等の外部機器との間でデータ通信するためのものである。
主制御回路60に接続される各種のスイッチには、第1始動口スイッチ320、第2始
動口スイッチ330、通過ゲートスイッチ350、第1大入賞口カウントスイッチ360
、第2大入賞口カウントスイッチ370、特定領域スイッチ380A、非特定領域スイッ
チ380B、一般入賞口左スイッチ400A、一般入賞口右スイッチ400B、及びバッ
クアップクリアスイッチ81が含まれる。
バックアップクリアスイッチ81は、電断時等における主制御回路60及び後述する払
出・発射制御回路82のバックアップデータを、ホール管理者の操作に応じてクリアする
ものである。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路82を介して、発射装置26、払出装
置83、及びカードユニット84が接続されている。
主制御回路60は、払出・発射制御回路82に賞球制御コマンドを送信する。払出・発
射制御回路82は、主として発射装置26及び払出装置83を制御するものであり、発射
装置26、払出装置83、及びカードユニット84が接続されている。本実施形態のパチ
ンコ遊技機において、払出・発射制御回路82及び払出装置83は、遊技価値付与手段を
実現している。
カードユニット84は、遊技者の操作に応じて遊技球の貸し出しを要求する信号を出力
する球貸し操作パネル85と接続されており、この球貸し操作パネル85との間で信号を
送受信可能である。
払出・発射制御回路82は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンドと、カー
ドユニット84から供給される貸し球制御信号とを受け取り、払出装置83に対して所定
の信号を送信することにより、払出装置83に遊技球を払い出させる。払出装置83は、
例えば、第1始動口32への入賞1個あたり賞球数として3個の遊技球を払い出し、第2
始動口33への入賞1個あたり賞球数として1個の遊技球を払い出し、一般入賞口40A
、40B、40C、40Dへの入賞1個あたり賞球数として10個の遊技球を払い出し、
第1大入賞口36又は第2大入賞口37への入賞1個あたり賞球数として14個の遊技球
を払い出す。
払出・発射制御回路82は、発射装置26の発射ハンドル26bが遊技者によって握持
され、かつ、時計回りの方向へ回動操作された場合に、その回動量に応じて発射ソレノイ
ド(図示略)に電力を供給し、遊技球を遊技領域1pに向けて発射させる制御を行う。
メインCPU61は、後述するメイン処理の実行中であっても、メイン処理を中断し割
込処理としてのタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理は、所定時間(例えば、2m
s)毎に発生する割込条件を契機として実行される。
副制御回路70は、主制御回路60に接続されており、主制御回路60からコマンドが
供給されるように構成されている。
副制御回路70は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、各種の制
御を行うものであり、サブCPU71、プログラムROM72、ワークRAM73、コマ
ンド入力ポート74、バックアップコンデンサ75、表示制御回路76、音声制御回路7
7、ランプ制御回路78、及び可動演出装置制御回路79を有する。表示制御回路76に
は、液晶表示装置4が接続されている。音声制御回路77には、スピーカ10a,10b
,10cが接続されている。ランプ制御回路78には、ランプ・LED27が接続されて
いる。可動演出装置制御回路79は、上側可動演出部材101A及び下側可動演出部材1
01Bを駆動するモータ(モータ110A、モータ166)、左側可動演出部材271及
び右側可動演出部材272を駆動するモータ(モータ276、モータ281)や機構等を
備えた可動演出装置42が接続されている。
また、副制御回路70は、押下操作ボタン9Aに設けられた押下操作ボタンスイッチ9
0Aが接続されているとともに、ジョグダイヤル9Bに設けられたジョグダイヤルスイッ
チ90Bが接続されている。押下操作ボタンスイッチ90Aは、押下操作ボタン9Aの操
作を検知するものであり、ジョグダイヤルスイッチ90Bは、ジョグダイヤル9Bの回転
方向や回転角度を識別するものである。副制御回路70には、押下操作ボタンスイッチ9
0Aから押下操作信号が供給され、ジョグダイヤルスイッチ90Bから回転操作信号が供
給される。
サブCPU71は、プログラムROM72に記憶されたプログラムにしたがって、各種
の処理を実行する機能を有する。液晶表示装置4は、表示手段として機能し、スピーカ1
0a,10b,10cは楽曲出力手段として機能する。特に、サブCPU71は、主制御
回路60から供給される各種のコマンドにしたがって、副制御回路70全体の制御を行う
。本実施形態のパチンコ遊技機において、サブCPU71は、表示制御手段、事前報知手
段、予定付与数量決定手段、報知数量変更手段、及び演出パターン選択手段を実現してい
る。プログラムROM72及びワーRAM73は、記憶手段を実現している。なお、演出
パターン選択手段は、楽曲パターン選択手段を含む。
液晶表示装置4は、特定遊技状態において、第1ラウンド遊技実行手段及び第2ラウン
ド遊技実行手段により実行されるラウンド遊技の実行回数の少なくとも一部をラウンド数
報知画像(例えば、ラウンド数を示すアイコン)により表示可能な表示手段として機能す
る。サブCPU71及びプログラムROM72は、表示手段(液晶表示装置4)を制御す
る表示制御手段として機能する。
サブCPU71は、特定遊技状態移行判定手段により所定の特定遊技状態(第1大入賞
口36を開放態様及び閉鎖態様に変動させるラウンド遊技が複数回実行されるとともに、
第2大入賞口37を開放態様及び閉鎖態様に変動させるラウンド遊技が少なくとも1回実
行される大当り遊技状態)へと移行することが決定されたことを条件に、第2ラウンド遊
技実行手段により特定第2ラウンド遊技が実行される前に、当該特定第2ラウンド遊技が
実行される旨を報知する事前報知を実行可能な事前報知手段として機能する。液晶表示装
置4は、事前報知手段による事前報知の実行時期に基づいたラウンド数報知画像を表示可
能な表示手段として機能する。
サブCPU71は、特定遊技状態において、第1ラウンド遊技実行手段(メインCPU
61)により実行される実質ラウンド遊技(第1大入賞口36への入賞が容易となるラウ
ンドゲーム)の回数と、当該実質ラウンド遊技の回数1回に対して規定された第1可変入
賞装置(第1大入賞口36)への遊技媒体の受け入れ上限数(上限入賞数)と、第1可変
入賞装置への遊技媒体の受け入れ数(入賞数)1つにつき遊技価値付与手段(払出装置8
3)により付与される遊技価値(遊技球)の付与数(賞球数)と、第2ラウンド遊技実行
手段(メインCPU61)により実行される実質ラウンド遊技(第2大入賞口37への入
賞が容易となるラウンドゲーム)の回数と、当該実質ラウンド遊技の回数1回に対して規
定された第2可変入賞装置(第2大入賞口37)への遊技媒体の受け入れ上限数(上限入
賞数)と、第2可変入賞装置への遊技媒体の受け入れ数1つにつき遊技価値付与手段によ
り付与される遊技価値の付与数と、に基づいて遊技価値の予定付与数量を決定する予定付
与数量決定手段として機能する。
また、液晶表示装置4は、予定付与数量決定手段により決定された予定付与数量のうち
一部の数量を報知可能な報知手段として機能し、サブCPU71は、報知手段により報知
される数量を、予定付与数量決定手段により決定された予定付与数量の範囲内で変更可能
な報知数量変更手段として機能する。
サブCPU71は、特定遊技状態(大当り遊技状態)の種類に応じた演出パターンを選
択可能な演出パターン選択手段として機能し、液晶表示装置4、スピーカ10a,10b
,10c、及びランプ・LED27は、演出パターン選択手段により選択された演出パタ
ーンに基づいて、特定遊技状態において演出を実行可能な演出実行手段として機能する。
サブCPU71は、特定遊技状態(大当り遊技状態)における複数の楽曲パターン(例
えば、楽曲パターンA(成功)、楽曲パターンA(逆転)、楽曲パターンA(失敗)、楽
曲パターンB(成功)、楽曲パターンB(逆転)、楽曲パターンB(失敗)、楽曲パター
ンC(確定))の中から楽曲パターンを選択する楽曲パターン選択手段として機能し、ス
ピーカ10a,10b,10cは、楽曲パターン選択手段により選択された楽曲パターン
に応じた楽曲を特別遊技状態において出力する楽曲出力手段として機能する。
サブCPU71は、後述するアイテム先読み演出(アイテム演出)を実行するか否かを
決定し、アイテム先読み演出(アイテム演出)における演出内容を決定し、アイテム先読
み演出(アイテム演出)の進行を制御するアイテム演出制御手段、後述する事前報知演出
を行うか否かを決定するアイテム事前報知決定手段として機能し、液晶表示装置4、スピ
ーカ10a,10b,10c、及びランプ・LED27は、アイテム先読み演出(アイテ
ム演出)及び事前報知演出を実行するアイテム演出実行手段として機能する。
サブCPU71は、後述する一連のストーリー演出及び関連ストーリー演出の進行を制
御するストーリー演出制御手段として機能し、液晶表示装置4、スピーカ10a,10b
,10c、及びランプ・LED27は、一連のストーリー演出及び関連ストーリー演出を
実行するストーリー演出実行手段として機能する。
上記した各手段を実現するサブCPU71の制御の具体例については、後述する。
プログラムROM72は、サブCPU71が主として各種演出を制御するためのプログ
ラムや各種のテーブルを記憶している。
ワークRAM73は、サブCPU71の一時記憶領域として種々のデータ(フラグ、カ
ウンタ、タイマ、及び変数の値等)を記憶するものである。
コマンド入力ポート74は、主制御回路60のメインCPU61から送信された各種コ
マンドを受信し、サブCPU71へと伝えるものである。
バックアップコンデンサ75は、電断時において、ワークRAM73に対して速やかに
電源を供給することにより、ワークRAM73に記憶されている種々のデータを保持する
ためのものである。
表示制御回路76は、サブCPU71から供給されるデータに応じて、液晶表示装置4
における表示制御を行うためのものであり、例えば画像データプロセッサ(VDP)と、
各種の画像データを生成するためのデータが記憶されている画像データROMと、画像デ
ータを一時記憶するフレームバッファと、画像データを画像信号として変換するD/Aコ
ンバータとから構成されている。なお、表示制御回路76の構成は、あくまでも一例であ
り、これに限定されるものではない。
表示制御回路76は、サブCPU71から供給される画像表示命令に応じて、液晶表示
装置4の表示領域4Aに表示させるための画像データを一時的にフレームバッファに格納
する。画像データとしては、例えば装飾図柄画像データ、背景画像データ、各種演出用画
像データ、各種不正報知画像データ等が含まれる。
また、表示制御回路76は、所定のタイミングで、フレームバッファに格納された画像
データをD/Aコンバータに供給する。D/Aコンバータは、画像データを画像信号とし
て変換し、所定のタイミングで、この画像信号を液晶表示装置4に供給する。液晶表示装
置4の表示領域4Aには、D/Aコンバータからの画像信号に基づいて画像が表示される
音声制御回路77は、スピーカ10a,10b,10cから出力させる音(音声や楽曲
等)に関する制御を行うためのものであり、例えば音に関する制御を行う音源IC、各種
の音データを記憶する音データROM、音信号を増幅するための増幅器(AMP)を含ん
でいる。なお、音声制御回路77の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるも
のではない。
音源ICは、スピーカ10a,10b,10cから出力させる音の制御を行うものであ
り、サブCPU71から供給される音発生命令に応じて、音データROMに記憶されてい
る複数の音データから一つの音データを選択することができる。
また、音源ICは、選択された音データを音データROMから読み出し、音データを所
定の音信号に変換し、その音信号を増幅器に供給する。なお、この増幅器は、音信号を増
幅させ、スピーカ10a,10b,10cから音を出力させる。
ランプ制御回路78は、装飾ランプ等を含むランプ・LED27の制御を行うためのも
のであり、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路、複数種類のランプ装飾パター
ンが記憶されている装飾データROM等から構成されている。なお、ランプ制御回路78
の構成も、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
可動演出装置制御回路79は、例えば、大当り遊技状態において、操作ユニット9に対
する操作の有効期間中に押下操作ボタン9Aの操作等によって上側可動演出部材101A
及び下側可動演出部材101Bをそれぞれ待機位置(図3参照)と可動位置(図19、図
48参照)とに移動させる等の演出動作を制御する。
[遊技機の遊技状態及び演出モード]
次に、図49を用いて、本実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技状態及び演出モードに
ついて説明する。なお、遊技状態は、メインCPU61により制御されるものであり、演
出モードは、サブCPU71により制御されるものである。
図49に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機には、通常遊技状態における演出モ
ードとして、通常モード、時短モード、及びSTモードが実装されている。時短モードに
は、演出として、当該時短モードが相対的に少ないゲーム回数(特別図柄の変動回数、す
なわち特別図柄ゲームのゲーム数)となることを印象付けるショートモードと、時短モー
ドが相対的に多いゲーム回数となることを印象付けるロングモードとがある。また、本実
施形態のパチンコ遊技機には、大当り遊技状態における演出モードとして、第1特別図柄
当り中である、ライブボーナス、ストーリーボーナス、及びバトルボーナス、第2特別図
柄当り中である、SPボーナスが実装されている。
通常モードは、非確変かつ非時短遊技状態の演出モードである。通常モードは、時短モ
ード、STモード、第1特別図柄当り中、又は第2特別図柄当り中のいずれでもない場合
に滞在することとなる演出モードである。例えば、時短モードにおいて、4回(ショート
モード)又は100回(ロングモード)の特別図柄ゲームが消化されると、時短モードか
ら通常モードに移行する。また、STモードにおいて、180回(規定回数)の特別図柄
ゲームが消化されると、STモードから通常モードに移行する。また、通常モードにおい
て、上述した第1特別図柄の始動記憶情報に基づいて、装飾図柄の組み合わせが特定の表
示態様として停止表示された場合、第1特別図柄当り中である、ライブボーナス、ストー
リーボーナス、又はバトルボーナスに移行する。なお、通常モードにおいて、上述した第
2特別図柄の始動記憶情報に基づいて、装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様として停
止表示された場合には、第2特別図柄当り中である、SPボーナスに移行する場合がある
また、通常モードにおける装飾図柄の組み合わせ態様としては、「1」〜「7」のいず
れかの組み合わせ態様が停止表示されることとなるが、「7」の組み合わせ態様として停
止表示された場合には、第1特別図柄の「確変1」〜「確変6」に対応する大当り図柄で
あることが確定し、「3」の組み合わせ態様として停止表示された場合には、第1特別図
柄の「確変1」〜「確変6」に対応する大当り図柄である期待度が高く、「2」、「4」
、又は「6」の組み合わせ態様として停止表示された場合には、第1特別図柄の「確変1
」〜「確変6」に対応する大当り図柄である期待度が低い。また、「1」、又は「5」の
組み合わせ態様として停止表示された場合には、第1特別図柄の「確変1」〜「確変6」
に対応する大当り図柄である期待度が、「2」、「4」、又は「6」の組み合わせ態様と
して停止表示された場合よりも高く、「3」の組み合わせ態様として停止表示された場合
よりも低い。もっとも、通常モードにおける装飾図柄の組み合わせ態様としては、「7」
の組み合わせ態様を除く組み合わせ態様が停止表示されることとしてもよい。なお、上述
したように、通常モードから第2特別図柄当り中である、SPボーナスに移行する場合に
は、装飾図柄の組み合わせ態様として「7」の組み合わせ態様が停止表示され、第2特別
図柄の「確変1」に対応する大当り図柄であることが確定する。
通常モードの通常ステージ及び特殊ステージは、非確変かつ非時短遊技状態において演
出態様を決定する要素となる演出ステージであり、大当り判定の結果が所定の結果である
こと、特別図柄ゲームが所定の回数消化されたこと、又は予め定められた所定の時間の経
過等の移行条件が満たされた場合に相互に移行する。通常ステージと特殊ステージとでは
、装飾図柄画像データ、背景画像データ、演出の頻度、特定の演出の出現率等を異ならせ
ることができる。このように構成することで、通常モードにおいて遊技を行っている遊技
者の遊技の興趣の低下を防止することとしている。
時短モードは、非確変かつ時短遊技状態の演出モードである。時短モードは、通常遊技
状態において第1特別図柄の「時短1」〜「時短5」に対応する大当り図柄が停止表示さ
れた場合、この「時短1」〜「時短5」の大当り図柄に対応する大当り遊技状態の終了後
に実行される。例えば、「時短1」及び「時短5」の大当り図柄に対応する大当り遊技状
態の終了後には、ゲーム回数として100回付与されることにより、基本的に100回の
特別図柄ゲームが消化されるまで継続される。また、「時短2」〜「時短4」の大当り図
柄に対応する大当り遊技状態の終了後には、ゲーム回数として4回付与されることにより
、基本的に4回の特別図柄ゲームが消化されるまで継続される。また、第1特別図柄の「
確変1」〜「確変6」、又は第2特別図柄の「確変1」に対応する大当り図柄が停止表示
された場合であっても、最終的に非V入賞となった場合には、「時短1」及び「時短5」
と同様に、100回の時短モードに移行する。このように時短モードは、大当り遊技状態
において最終的に非V入賞となった場合に、当該大当り遊技状態の終了後に実行される。
時短モードにおいて、装飾図柄が「7」の組み合わせ態様として停止表示された場合、
演出モードとしては、第2特別図柄当り中である、SPボーナスに移行する。時短モード
において、装飾図柄が「7」の組み合わせ態様は、第2特別図柄の「確変1」に対応する
大当り図柄である。もっとも、時短モードにおいて、第2特別図柄の「確変1」に対応す
る大当り図柄として、装飾図柄が「1」〜「6」の組み合わせ態様を停止表示させること
としてもよい。また、時短モードにおいて、大当り図柄が停止表示されることなく、ゲー
ム回数として付与された4回あるいは100回の特別図柄ゲームが消化された場合に、通
常モードに移行することとなる。なお、時短モードにおいて、上述した第1特別図柄の始
動記憶情報に基づいて、装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様として停止表示された場
合には、SPボーナス以外のボーナス(第1特別図柄当り中である、ライブボーナス、ス
トーリーボーナス、又はバトルボーナス)に移行する場合がある。この場合、装飾図柄の
組み合わせ態様として「7」以外の組み合わせ態様が停止表示され、第1特別図柄の「確
変1」〜「確変6」又は「時短1」〜「時短5」に対応する大当り図柄であることが示さ
れる。
時短モードのショートモードは、付与されるゲーム回数が4回となる場合にそれを印象
付ける演出態様として実行されるものであるとともに、ゲーム回数が100回となる場合
でもその序盤となる4回目までに実行されるものである。時短モードのロングモードは、
付与されるゲーム回数が100回となる場合にそれを印象付ける演出態様として実行され
るものであり、時短モード開始時から例えばゲーム回数が4回目以降となると、ショート
モードから昇格を印象付ける演出態様を伴って実行される場合があるものである。
STモードは、確変かつ時短遊技状態の演出モードであり、最終的にV入賞となった大
当り遊技状態の終了後、遊技状態が確変遊技状態(ST遊技状態)に移行するのに連動し
て実行されるものである。STモードは、ゲーム回数として例えば180回付与されるこ
とにより、基本的に180回の特別図柄ゲームが消化されるまで継続される。
STモードにおいて、装飾図柄が「7」の組み合わせ態様として停止表示された場合も
、時短モードの場合と同様に、第2特別図柄当り中である、SPボーナスに移行する。も
っとも、STモードにおいても、第2特別図柄の「確変1」に対応する大当り図柄として
、装飾図柄が「1」〜「6」の組み合わせ態様を停止表示させることとしてもよく、時短
モードとSTモードとで、停止表示される装飾図柄の組み合わせ態様を異ならせることと
してもよい。例えば、一方のモードにおいては、装飾図柄が「7」の組み合わせ態様を第
2特別図柄の「確変1」に該当する大当り図柄に対応させることとし、他方のモードにお
いては、装飾図柄が「1」〜「7」の組み合わせ態様を第2特別図柄の「確変1」に該当
する大当り図柄に対応させることとしてもよい。なお、STモードにおいても、上述した
第1特別図柄の始動記憶情報に基づいて、装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様として
停止表示された場合には、SPボーナス以外のボーナス(第1特別図柄当り中である、ラ
イブボーナス、ストーリーボーナス、又はバトルボーナス)に移行する場合がある。この
場合、装飾図柄の組み合わせ態様として「7」以外の組み合わせ態様が停止表示され、第
1特別図柄の「確変1」〜「確変6」又は「時短1」〜「時短5」に対応する大当り図柄
であることが示される。
STモードのストーリー区間は、大当り遊技状態において最終的にV入賞となった場合
に、当該大当り遊技状態の終了後から実行されるものであり、基本的に51回の特別図柄
ゲームが消化されるまで継続される。このストーリー区間では、ゲーム回数5回を1セッ
トとして、合計10セットに亘って一連のストーリー演出が実行される。また、残りのゲ
ーム回数である1回は、実行される当該一連のストーリー演出の冒頭において、当該一連
のストーリーの導入時の演出(例えば、タイトル表示等)を実行するために用いられる。
なお、このストーリー区間で実行される一連のストーリー演出は、その50ゲーム内にお
いてもストーリーが進行するものであるとともに、一連のストーリー演出単位においても
実行されるごとにストーリーが進行するものである。一連のストーリー演出は、STモー
ドにおいて大当り遊技状態がいわゆる「連荘」することによって進行する。
STモードのバトルリーチ区間は、STモードのストーリー区間の終了後から実行され
るものであり、基本的にSTモードの終了まで継続される。このバトルリーチ区間では、
一のキャラクタ(例えば、味方キャラクタ)と、他のキャラクタ(例えば、敵キャラクタ
)のバトルシーンを表示する演出が実行されるとともに、演出内容としてリーチを行うこ
とが決定されると、その一のキャラクタと他のキャラクタとのバトル演出を実行し、その
勝敗を表示することによって大当り判定の結果が報知される。なお、このバトルリーチ区
間では、演出内容としてリーチを行うことが決定された場合に、大当り判定の結果(当落
)にかかわらずバトル演出が行われることとなるが、前述のストーリー区間では、演出内
容としてリーチを行うことが決定された場合であっても、大当り判定の結果がハズレであ
れば、ストーリーの進行が優先され、特段の報知が行われないようになっている。このよ
うに、STモードにおいては、ストーリー区間とバトルリーチ区間とが設けられることで
、異なる報知が行われるようにして、遊技者の遊技の興趣を向上させることとしている。
なお、STモードのストーリー区間とバトルリーチ区間とで、参照する変動パターン決
定テーブル(メイン変動時間決定テーブル)を異ならせることとしてもよい。すなわち、
STモード(ST遊技状態)において、演出モード(ストーリー区間とバトルリーチ区間
)に応じて、異なる選択確率で特別図柄の変動パターンが決定されることとしてもよい。
具体的には、STモードのストーリー区間においては、一連のストーリー演出の進行が優
先されるように、短い変動時間(例えば、2s)が対応付けられた変動パターン(例えば
、短縮変動)が高確率で選択される変動パターン決定テーブル(メイン変動時間決定テー
ブル)が参照され、STモードのバトルリーチ区間においては、相対的に長い変動時間(
例えば、6s)が対応付けられた変動パターン(例えば、通常変動)が高確率で選択され
る変動パターン決定テーブル(メイン変動時間決定テーブル)が参照されることとしても
よい。なお、STモードのストーリー区間において、さらに特別図柄ゲームの実行回数に
応じて変動パターンの選択確率が異なる変動パターン決定テーブル(メイン変動時間決定
テーブル)が参照されることとしてもよく、STモードのバトルリーチ区間において、さ
らに特別図柄ゲームの実行回数に応じて変動パターンの選択確率が異なる変動パターン決
定テーブル(メイン変動時間決定テーブル)が参照されることとしてもよい。
第1特別図柄当り中のライブボーナスは、第1特別図柄の大当り図柄が、当りパターン
1及び2(実質9R)、当りパターン3(実質5R)、当りパターン7(実質8R)、及
び当りパターン8(実質4R)に対応するものである大当り遊技状態に連動して実行され
、これらの大当り遊技状態を印象付ける演出態様として実行される演出モードである。こ
のライブボーナスでは、より詳細な当りパターン(例えば、当りパターン1−1〜46)
の種類に応じた所定の楽曲(楽曲パターンA〜Cのいずれか)が選択され、スピーカ10
a,10b,10cから出力される。また、選択された所定の楽曲の出力に連動して、液
晶表示装置4の表示態様による演出、及びランプ・LED27の発光態様による演出が実
行される。なお、ライブボーナスでは、その演出態様の終盤において、第1特別図柄の大
当り図柄が、当りパターン1〜3である場合には、特定第2ラウンド遊技が実行される旨
が報知され、当りパターン7又は8である場合には、特定第2ラウンド遊技が実行されな
い旨が報知される。
第1特別図柄当り中は、第1特別図柄に係る大当り遊技状態であることを示すものであ
り、当りパターン(大当り図柄)の種類に応じて、ライブボーナス、ストーリーボーナス
、及びバトルボーナスの演出モードがある。第1特別図柄当り中は、通常モードにおいて
第1特別図柄の大当り図柄が停止表示された場合に実行される。また、図49においては
図示を省略しているが、時短モード、又はSTモードにおいて第1特別図柄の大当り図柄
が停止表示された場合にも実行される。第1特別図柄当り中の終了後は、大当り遊技状態
においてV入賞となっていればSTモードに移行し、非V入賞となっていれば時短モード
に移行する。
第1特別図柄当り中のストーリーボーナスは、第1特別図柄の大当り図柄が、当りパタ
ーン4(実質5R)、及び当りパターン9(実質4R)に対応するものである大当り遊技
状態に連動して実行され、これらの大当り遊技状態を印象付ける演出態様として実行され
る演出モードである。このストーリーボーナスでは、当りパターンの種類に応じた所定の
ストーリー演出(上述したストーリー区間において実行される一連のストーリー演出に関
連するストーリー演出であってもよく、関連しないストーリー演出であってもよい)が選
択され、演出実行手段により実行される。なお、ストーリーボーナスでは、その演出態様
の終盤において、第1特別図柄の大当り図柄が、当りパターン4である場合には、特定第
2ラウンド遊技が実行される旨が報知され、当りパターン9である場合には、特定第2ラ
ウンド遊技が実行されない旨が報知される。
第1特別図柄当り中のバトルボーナスは、第1特別図柄の大当り図柄が、当りパターン
5及び6(実質5R)、及び当りパターン10及び11(実質0R)に対応するものであ
る大当り遊技状態に連動して実行され、これらの大当り遊技状態を印象付ける演出態様と
して実行される演出モードである。このバトルボーナスでは、当りパターンの種類に応じ
た所定のバトル演出(上述したバトルリーチ区間において実行されるバトル演出に関連す
るバトル演出であってもよく、関連しないバトル演出であってもよい)が選択され、演出
実行手段により実行される。なお、バトルボーナスでは、その演出態様の中盤において、
第1特別図柄の大当り図柄が、当りパターン5又は6である場合には、特定第2ラウンド
遊技が実行されるとともに、第1ラウンド遊技が実行される旨が報知され、当りパターン
10又は11である場合には、特定第2ラウンド遊技及び第1ラウンド遊技が実行されな
い旨が報知される。
第2特別図柄当り中は、第2特別図柄に係る大当り遊技状態であることを示すものであ
り、当りパターン(大当り図柄)の種類(本実施形態においては、当りパターン12の1
種類であるがこれに限られるものではない)に応じて、SPボーナスの演出モードがある
。第2特別図柄当り中は、時短モード、又はSTモードにおいて第2特別図柄の大当り図
柄が停止表示された場合に実行される。また、上述したように、通常モードにおいて第2
特別図柄の大当り図柄が停止表示された場合にも実行される場合がある。第2特別図柄当
り中の終了後は、基本的に全ての大当り遊技状態においてV入賞が容易となっているため
、STモードに移行する。なお、図49においては図示を省略しているが、大当り遊技状
態において非V入賞となっていれば、時短モードに移行することとなる。
第2特別図柄当り中のSPボーナスは、第2特別図柄の大当り図柄が、当りパターン1
2(実質16R)に対応するものである大当り遊技状態に連動して実行され、この大当り
遊技状態を印象付ける演出態様として実行される演出モードである。このSPボーナスで
は、基本的に特定第2ラウンド遊技が実行されるとともに、他の大当り遊技状態と比べて
最も多い回数の第1ラウンド遊技が実行される旨が報知される。なお、SPボーナスでは
、時短モードにおいて第2特別図柄当りとなった場合には、時短モードからSTモードへ
の昇格を印象付ける演出態様が実行されるSPボーナス用当り演出パターンが決定され、
STモードのストーリー区間において第2特別図柄当りとなった場合には、STモードに
おける「連荘」を印象付ける演出態様が実行されるSPボーナス用関連ストーリー当り演
出パターンが決定され、STモードのバトルリーチ区間において第2特別図柄当りとなっ
た場合には、STモードにおける大当りの引き戻しを印象付ける演出態様が実行されるS
Pボーナス用バトル当り演出パターンが決定される。
なお、各演出モード間は、図示及び説明をしない場合であっても、遊技状態の移行等に
伴って移行可能であるものとし、図示及び説明をした範囲に限られるものではない。
[遊技機のスペック]
次に、図50を用いて、本実施形態に係るパチンコ遊技機の遊技特性に関するスペック
について説明する。
図50に示すように、本実施形態において、特別図柄の当り確率は、低確率時(非確変
遊技状態)にあっては1/297.89(220/65536)、高確率時(確変遊技状
態)にあっては1/122.96(533/65536)となっている。第1特別図柄と
第2特別図柄との消化順序は、第2特別図柄による抽選を優先して消化する。確率変動性
能(確変遊技状態の仕様)としては、確変遊技状態がゲーム回数(特別図柄の変動回数)
として最大180回まで継続するST遊技状態が実装されている。
特別図柄の振り分けについては、以下のようになっている。すなわち、第1特別図柄の
大当り図柄「確変1」では、大入賞口開閉パターン(当りパターン)が当りパターン1と
なり、ラウンドゲームのラウンド数として16R(そのうち大入賞口に入賞容易な実質ラ
ウンド数は9R)が付与され、大当り遊技状態の演出モードとしてはライブボーナスが実
行され、演出内容としては「ライブボーナス9R成功」となっている。第1特別図柄の大
当り図柄として「確変1」となる確率(突入率)は、46/200(当りパターン1−1
〜46)に設定されている。
第1特別図柄の大当り図柄「確変2」では、当りパターン2となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数9R)が付与され、演出モードとしてはライブボーナスが実行
され、演出内容としては「ライブボーナス9R成功」となっている。第1特別図柄の大当
り図柄「確変2」の突入率は、1/200に設定されている。
第1特別図柄の大当り図柄「確変3」では、当りパターン3となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数5R)が付与され、演出モードとしてはライブボーナスが実行
され、演出内容としては「ライブボーナス5R成功」となっている。第1特別図柄の大当
り図柄「確変3」の突入率は、18/200(当りパターン3−1〜18)に設定されて
いる。
第1特別図柄の大当り図柄「確変4」では、当りパターン4となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数5R)が付与され、演出モードとしてはストーリーボーナスが
実行され、演出内容としては「ストーリーボーナス5R成功」となっている。第1特別図
柄の大当り図柄「確変4」の突入率は、17/200(当りパターン4−1〜17)に設
定されている。
第1特別図柄の大当り図柄「確変5」では、当りパターン5となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数5R)が付与され、演出モードとしてはバトルボーナスが実行
され、演出内容としては「バトルボーナス5R成功」となっている。第1特別図柄の大当
り図柄「確変5」の突入率は、20/200(当りパターン5−1〜20)に設定されて
いる。
第1特別図柄の大当り図柄「確変6」では、当りパターン6となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数5R)が付与され、演出モードとしてはバトルボーナスが実行
され、演出内容としては「バトルボーナス5R成功」となっている。第1特別図柄の大当
り図柄「確変6」の突入率は、2/200(当りパターン6−1,2)に設定されている
第1特別図柄の大当り図柄「時短1」では、当りパターン7となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数8R)が付与され、演出モードとしてはライブボーナスが実行
され、演出内容としては「ライブボーナス8R失敗」となっている。第1特別図柄の大当
り図柄「時短1」の突入率は、16/200(当りパターン7−1〜16)に設定されて
いる。
第1特別図柄の大当り図柄「時短2」では、当りパターン8となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数4R)が付与され、演出モードとしてはライブボーナスが実行
され、演出内容としては「ライブボーナス4R失敗」となっている。第1特別図柄の大当
り図柄「時短2」の突入率は、17/200(当りパターン8−1〜17)に設定されて
いる。
第1特別図柄の大当り図柄「時短3」では、当りパターン9となり、ラウンド数16R
(そのうち実質ラウンド数4R)が付与され、演出モードとしてはストーリーボーナスが
実行され、演出内容としては「ストーリーボーナス4R失敗」となっている。第1特別図
柄の大当り図柄「時短3」の突入率は、17/200(当りパターン9−1〜17)に設
定されている。
第1特別図柄の大当り図柄「時短4」又は「時短5」では、当りパターン10又は11
となり、ラウンド数16R(そのうち実質ラウンド数0R)が付与され、演出モードとし
てはバトルボーナスが実行され、演出内容としては「バトルボーナス0R失敗」となって
いる。第1特別図柄の大当り図柄「時短4」又は「時短5」の突入率は、23/200(
当りパターン10−1〜23、又は当りパターン11−1〜23)に設定されている。
第2特別図柄の大当り図柄「確変1」では、当りパターン12となり、ラウンド数16
R(そのうち実質ラウンド数16R)が付与され、演出モードとしてはSPボーナスが実
行され、演出内容としては「SPボーナス16R」となっている。第2特別図柄の大当り
図柄「確変1」の突入率は、1/1(すなわち、100%)に設定されている。
大入賞口カウント数は、1ラウンドあたりの上限入賞数として、第1大入賞口36及び
第2大入賞口37のいずれも9個まで計数するように設定されている。時短性能(時短遊
技状態の仕様)としては、高確率の間(確変遊技状態にある間)、あるいは非確変遊技状
態で最大100回又は4回まで時短遊技状態が継続するように設定されている。賞球数は
、第1始動口32への入賞1個あたり3個となり、第2始動口33への入賞1個あたり1
個となり、一般入賞口40A、40B、40C、40Dへの入賞1個あたり10個となり
、大入賞口(第1大入賞口36及び第2大入賞口37)への入賞1個あたり14個となる
ように設定されている。
普通図柄の当り確率は、低確率時に0となり、高確率時に1/1となるように設定され
ている。普通図柄の当り図柄数は、1個に設定されている。
[1ラウンド開閉パターン]
次に、図51を用いて、1ラウンドにおける大入賞口の開閉パターンについて説明する
図51に示すように、第1大入賞口36及び第2大入賞口37における1ラウンドの開
閉パターン(1ラウンド開閉パターン)としては、複数の開閉パターンA〜Cが規定され
ている。第1大入賞口36及び第2大入賞口37については、特に区別する必要がある場
合以外は単に大入賞口という。なお、図51に示す開閉パターンA〜Cは、あくまでも一
例であり、開閉パターンを規定する具体的な時間等は図示以外のものであってもよい。
開閉パターンAは、開放状態が27.222sにわたり継続する開閉パターンである。
開閉パターンAは、最初に開放状態となってから最終的に閉鎖状態となるまでの間がラウ
ンド区間として規定されている。ラウンド区間は、他の開閉パターンでも同様に、最初に
開放状態となってから最終的に閉鎖状態となるまでの間として規定されている。開放状態
が27.222sとなる区間は、大入賞口の開放状態が相対的に長いロング開放となる。
すなわち、開閉パターンAは、ロング開放が1回発生するものであり、開閉パターンAの
合計開放時間は、27.222sとなる。
開閉パターンBは、開放状態が最初に0.102sあった後、閉鎖状態が2.898s
あり、その後再び開放状態が27.222sにわたり続く開閉パターンである。開放状態
が0.102sとなる区間は、大入賞口の開放状態が相対的に短いショート開放となる。
すなわち、開閉パターンBは、ショート開放が1回発生した後、閉鎖状態を1回経てロン
グ開放が1回発生するものであり、開閉パターンBの合計開放時間は、27.324sと
なる。なお、ショート開放となる開放状態では、大入賞口への遊技球の入賞が極めて困難
になる一方、ロング開放となる開放状態では、大入賞口への遊技球の入賞が十分可能で容
易になっている。このようなショート開放は、後述する開閉パターンCでも同様である。
開閉パターンCは、開放状態が0.102sの間しかない開閉パターンである。すなわ
ち、開閉パターンCは、ショート開放が1回発生するだけのものであり、開閉パターンC
の合計開放時間は、0.102sとなる。
このように、大当り遊技状態における実質ラウンド遊技は、上述した開閉パターンA又
はBに基づいて開閉制御される際のラウンド遊技が該当する。そして、開閉パターンCに
基づいて開閉制御される際のラウンド遊技は、実質ラウンド遊技に該当しない非実質ラウ
ンド遊技となる。
[変位部材作動パターン]
次に、図52を用いて、特定領域38Aを開閉する変位部材39の作動パターンについ
て説明する。
変位部材39は、基本的に第2大入賞口37の開閉状態に連動して作動するようになっ
ている。図52に示すように、変位部材39の作動パターン(変位部材作動パターン)は
、原則として、特定領域38Aを開放状態とする作動期間が最初に0.102sあった後
、特定領域38Aを閉鎖状態とする非作動期間が2.898sあり、その後再び作動期間
が最長で29.222sにわたり継続する作動パターンとして規定されている。変位部材
作動パターンの合計作動時間は、32.222sとなる。0.102sの作動期間は、特
定領域38Aの開放状態が相対的に短くなるので、特定領域38AへのV入賞が極めて困
難になる。一方、最長で29.222sとなる作動期間は、特定領域38Aの開放状態が
相対的に長くなるので、特定領域38AへのV入賞が比較的容易である。なお、最長29
.222sとなる作動期間については、第2大入賞口37が開閉状態となる1ラウンドに
おいて、例えば大入賞口カウント数が上限入賞数に達することで第2大入賞口37が閉鎖
状態となり、後述する残留球に関する所定の監視処理時間を経たときは、予め規定された
最長29.222sが経過する前であっても変位部材39が非作動となって特定領域38
Aが閉鎖状態となることがある。
[大入賞口開閉パターン(当りパターン)及びラウンド間インターバル]
次に、図53を用いて、大当り遊技状態における大入賞口開閉パターン(当りパターン
)及びラウンド間インターバルについて説明する。
図53に示すように、大入賞口開閉パターン(当りパターン)としては、複数の当りパタ
ーン1〜12が規定されている。当りパターン1及び2は、ライブボーナス(ライブボー
ナス9R成功)に際して発生し、総じて開放状態となるラウンドについて規定されたラウ
ンド数(以下、「規定ラウンド数」と称する)が16Rであり、大入賞口への入賞が可能
となる実質ラウンド数が9Rとして規定された当りパターンである。また、ラウンド間イ
ンターバルは、一のラウンドにおいて大入賞口が最後に閉鎖状態となった後、次のラウン
ドにおいて最初に大入賞口が開放状態となるまでの大入賞口が閉鎖状態となる区間に相当
し、同図に示すように、ラウンド間インターバルのパターンとしては、閉鎖状態となる時
間(閉鎖時間)が1200msとなるインターバルパターンaと、102msとなるイン
ターバルパターンbとが規定されている。当りパターン1及び2は、全てのラウンド間イ
ンターバルがインターバルパターンbであり、10R目において第2大入賞口37が開閉
パターンBになるとともに、1R目〜8R目において第1大入賞口36が開閉パターンA
になるように規定されている。すなわち、当りパターン1及び2は、実質ラウンド数が1
R目〜8R目及び10R目の9ラウンドであり、10R目のみ特定領域38AへのV入賞
が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン3は、ライブボーナス(ライブボーナス5R成功)に際して発生し、規定
ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が5Rとして規定された当りパターンであ
る。当りパターン3は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターンbであり
、10R目において第2大入賞口37が開閉パターンBになるとともに、1R目〜4R目
において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されている。すなわち、当
りパターン3は、実質ラウンド数が1R目〜4R目及び10R目の5ラウンドであり、1
0R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン4は、ストーリーボーナス(ストーリーボーナス5R成功)に際して発生
し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が5Rとして規定された当りパタ
ーンである。当りパターン4は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターン
bであり、10R目において第2大入賞口37が開閉パターンBになるとともに、1R目
〜4R目において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されている。すな
わち、当りパターン4は、実質ラウンド数が1R目〜4R目及び10R目の5ラウンドで
あり、10R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
当りパターン5及び6は、バトルボーナス(バトルボーナス5R成功)に際して発生し
、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が5Rとして規定された当りパター
ンである。当りパターン5及び6は、1R目〜10R目までのそれぞれの間のラウンド間
インターバルがインターバルパターンaであり、その他のラウンド間インターバルがイン
ターバルパターンbであり、10R目において第2大入賞口37が開閉パターンBになる
とともに、11R目〜14R目において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように
規定されている。すなわち、当りパターン5及び6は、実質ラウンド数が10R目〜14
R目の5ラウンドであり、10R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとし
て実行される。
当りパターン7は、ライブボーナス(ライブボーナス8R失敗)に際して発生し、規定
ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が8Rとして規定された当りパターンであ
る。当りパターン7は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターンbであり
、1R目〜8R目において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されてい
る。すなわち、当りパターン7は、実質ラウンド数が1R目〜8R目の8ラウンドであり
、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドは実行されない。
当りパターン8は、ライブボーナス(ライブボーナス4R失敗)に際して発生し、規定
ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が4Rとして規定された当りパターンであ
る。当りパターン8は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターンbであり
、1R目〜4R目において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されてい
る。すなわち、当りパターン8は、実質ラウンド数が1R目〜4R目の4ラウンドであり
、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドは実行されない。
当りパターン9は、ストーリーボーナス(ストーリーボーナス4R失敗)に際して発生
し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が4Rとして規定された当りパタ
ーンである。当りパターン9は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターン
bであり、1R目〜4R目において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定
されている。すなわち、当りパターン9は、実質ラウンド数が1R目〜4R目の4ラウン
ドであり、特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドは実行されない。
当りパターン10及び11は、バトルボーナス(バトルボーナス0R失敗)に際して発
生し、規定ラウンド数が16Rでそのうち実質ラウンド数が0Rとして規定された当りパ
ターンである。当りパターン10及び11は、1R目〜10R目までのそれぞれの間のラ
ウンド間インターバルがインターバルパターンaであり、その他のラウンド間インターバ
ルがインターバルパターンbであり、1R目〜16R目の全てにおいて第1大入賞口36
が開閉パターンCになるように規定されている。すなわち、当りパターン10及び11は
、実質ラウンド数が0Rラウンドであるとともに、特定領域38AへのV入賞が容易なラ
ウンドも実行されない。
当りパターン12は、SPボーナス(ライブボーナス16R)に際して発生し、規定ラ
ウンド数が16Rで実質ラウンド数も16Rとして規定された当りパターンである。当り
パターン12は、全てのラウンド間インターバルがインターバルパターンbであり、10
R目において第2大入賞口37が開閉パターンBになるとともに、1R目〜9R目及び1
1〜16R目において第1大入賞口36が開閉パターンAになるように規定されている。
すなわち、当りパターン12は、実質ラウンド数が規定ラウンド数と同数の16ラウンド
であり、10R目のみ特定領域38AへのV入賞が容易なラウンドとして実行される。
なお、当りパターン1〜6及び12において、10R目のみ特定領域38AへのV入賞
が容易なラウンド(特定第2ラウンド遊技)が実行されることとしているが、これに限ら
れるものではなく、例えば、他のラウンド(1〜9R目、11〜16R目)において特定
第2ラウンド遊技が実行されることとしてもよい。また、これらの当りパターンにおいて
、複数回の特定第2ラウンド遊技が実行されることとしてもよい。また、これらの当りパ
ターンを含む上述した各当りパターンにおいて、第2大入賞口37が開放状態となるが、
特定領域38AへのV入賞が困難なラウンド(通常第2ラウンド遊技)を実行することと
してもよい。また、図53において、ラウンド間インターバルとして、インターバルパタ
ーンaが規定される箇所をインターバルパターンbとして規定してもよく、インターバル
パターンbが規定される箇所をインターバルパターンaとして規定してもよい。すなわち
、大当り遊技状態の演出モード(第1特別図柄当り中である、ライブボーナス、ストーリ
ーボーナス、バトルボーナス、又は第2特別図柄当り中である、SPボーナス)における
演出態様に応じて、種々の変形を行うことができる。
[各種テーブル]
次に、図54〜図56を用いて、サブCPU71により参照される各種のテーブルにつ
いて説明する。なお、テーブルには、所定の乱数範囲から抽出(抽選)した抽選値(乱数
値)に基づいて所定の事項を決定付けるための抽選値(乱数値)情報が規定されているが
、これらの抽選値情報は、いわゆる抽選率と同義である。抽選値情報(抽選率)は、適宜
変更することができる。以下の説明においては、「乱数値」を単に「乱数」という場合も
ある。
<サブ演出内容決定テーブル>
図54及び図55は、サブ演出内容決定テーブルの一部を示す図である。サブ演出内容
決定テーブルは、後述するサブCPU71の演出パターン決定処理(後述の図83参照)
において参照されるテーブルであり、演出モードごと(あるいは遊技状態ごとであっても
よい)に、大当り判定の結果(当落)と、現在の遊技状態(非確変・非時短、非確変・時
短、確変・時短)と、変動パターン指定コマンドの種別と、サブ演出選択用乱数範囲(抽
選値)等の各種のパラメータに応じて、決定される演出パターンの種類(サブ演出内容)
が規定されている。なお、図54及び図55に示すサブ演出内容決定テーブルは、本実施
形態におけるアイテム先読み演出(後述の図43〜48、図111〜図113参照)を説
明するために、サブ演出内容決定テーブルに規定されるアイテム先読み演出のうちその一
部を抜粋して示すものであり、アイテム先読み演出の演出内容及びその他の演出内容につ
いてはこれに限られるものではない。アイテム先読み演出は、アイテム(例えば、後述す
るプレートA〜D)が表示されることによって大当りとなることが決定されているか否か
の期待度を報知するための演出である。
図54及び図55に示すサブ演出内容決定テーブルでは、アイテム演出内容であるアイ
テム先読み演出1〜24の演出パターンが規定されており、それぞれの選択確率(サブ演
出選択用乱数範囲)に基づいて1の演出パターンが決定されるようになっている。また、
アイテム演出内容であるアイテム先読み演出1〜24には、複数のアイテムとしてプレー
トA、プレートB、プレートC、及びプレートDが規定されているとともに、それぞれの
プレートの数(枚数)が規定されている。また、図54及び図55においては図示を省略
しているが、アイテム演出内容であるアイテム先読み演出1〜24には、複数の期待度種
類として後述する疑似連演出、後述するセリフ演出、後述するカットイン演出、及び後述
するその他の昇格(逆転)演出が規定されているとともに、それぞれの期待度(期待度の
高低を示す段階)が規定されている。ここで、プレートAは、期待度種類として疑似連演
出に対応するものであり、プレートBは、期待度種類としてセリフ演出に対応するもので
あり、プレートCは、期待度種類としてカットイン演出に対応するものであり、プレート
Dは期待度種類としてその他の昇格(逆転)演出に対応するものである。期待度種類とは
、アイテム先読み演出(より詳細には、後述するアイテム使用演出処理において実行され
る演出)の一部を構成する個々の演出において、それぞれ異なる種類の期待度を報知する
演出自体あるいは期待度の段階を示すものであり、これらの期待度が総合することにより
アイテム先読み演出全体として大当りとなることが決定されているか否かの期待度が定ま
ることとなる。
<当り演出パターン決定テーブル>
図56は、当り演出パターン決定テーブルを示す図である。当り演出パターン決定テー
ブルは、後述するサブCPU71の当り演出パターン決定処理(後述の図91参照)にお
いて参照されるテーブルであり、当りパターンの種類ごとに、抽選値に応じて、決定され
る当り演出パターンの種類が規定されている。当り演出パターン決定テーブルには、当り
演出パターンの種類として、ライブボーナスを構成する楽曲パターンA〜C、ストーリー
ボーナスを構成するストーリーパターンD及びE、バトルボーナスを構成するバトルパタ
ーンF及びGが規定されている。なお、抽選値は、乱数範囲を32768とした場合の抽
選値情報を規定しており、抽選値が32768の場合の抽選率は、32768/3276
8、すなわち、100%である。もっとも、図56に示す当り演出パターン決定テーブル
は、一例を示したものであり、規定される抽選値情報(抽選率)はこれに限られるもので
はない。
楽曲パターンAには、さらに、ライブボーナス9R成功を構成する楽曲パターンA(成
功)、ライブボーナス5R成功を構成する楽曲パターンA(逆転)、ライブボーナス8R
失敗及びライブボーナス4R失敗を構成する楽曲パターンA(失敗)の当り演出パターン
がある。すなわち、当り演出パターンとして楽曲パターンA(成功)又は楽曲パターンA
(逆転)が決定された場合には、基本的に大当り遊技状態の終了後にSTモード(特別遊
技状態)に移行することが確定する。一方、当り演出パターンとして楽曲パターンA(失
敗)が決定された場合には、基本的に大当り遊技状態の終了後にSTモードに移行せず、
時短モードに移行することが確定する。
楽曲パターンBには、さらに、ライブボーナス9R成功を構成する楽曲パターンB(成
功)、ライブボーナス5R成功を構成する楽曲パターンB(逆転)、ライブボーナス8R
失敗及びライブボーナス4R失敗を構成する楽曲パターンB(失敗)の当り演出パターン
がある。すなわち、当り演出パターンとして楽曲パターンB(成功)又は楽曲パターンB
(逆転)が決定された場合には、基本的に大当り遊技状態の終了後にSTモード(特別遊
技状態)に移行することが確定する。一方、当り演出パターンとして楽曲パターンB(失
敗)が決定された場合には、基本的に大当り遊技状態の終了後にSTモードに移行せず、
時短モードに移行することが確定する。
楽曲パターンCは、楽曲パターンC(確定)の1種類であり、当り演出パターンとして
楽曲パターンC(確定)が決定された場合には、基本的に大当り遊技状態の終了後にST
モード(特別遊技状態)に移行することが確定する。楽曲パターンA〜Cは、いずれも異
なる楽曲が出力されることとなる楽曲パターンであり、出力される楽曲の種類によってS
Tモード(特別遊技状態)に移行することが確定する期待度が異なるようになっている。
楽曲パターンA(成功)は、当りパターン1−1〜8(すなわち、8個の当りパターン
)に対応付けられ、楽曲パターンA(失敗)は、当りパターン7−1〜12(すなわち、
12個の当りパターン)に対応付けられている。ここで、当りパターン1は、8R分(1
〜8R)の第1ラウンド遊技が実行された後、1R分(10R)の特定第2ラウンド遊技
が実行される当りパターンであり、当りパターン7は、8R分(1〜8R)の第1ラウン
ド遊技が実行された後、特定第2ラウンド遊技が実行されない当りパターンである。すな
わち、楽曲パターンAが決定されている場合に、8R分(1〜8R)の第1ラウンド遊技
が実行される場合の、特定第2ラウンド遊技が実行される期待度は、8/20で40%と
なる。
また、楽曲パターンA(逆転)は、当りパターン3−1〜6(すなわち、6個の当りパ
ターン)に対応付けられ、楽曲パターンA(失敗)は、当りパターン8−1〜9(すなわ
ち、9個の当りパターン)に対応付けられている。ここで、当りパターン3は、4R分(
1〜4R)の第1ラウンド遊技が実行された後、1R分(10R)の特定第2ラウンド遊
技が実行される当りパターンであり、当りパターン8は、4R分(1〜4R)の第1ラウ
ンド遊技が実行された後、特定第2ラウンド遊技が実行されない当りパターンである。す
なわち、楽曲パターンAが決定されている場合に、4R分(1〜4R)の第1ラウンド遊
技が実行される場合の、特定第2ラウンド遊技が実行される期待度は、6/15で40%
となる。
楽曲パターンB(成功)は、当りパターン1−9〜14(すなわち、6個の当りパター
ン)に対応付けられ、楽曲パターンB(失敗)は、当りパターン7−13〜16(すなわ
ち、4個の当りパターン)に対応付けられている。すなわち、楽曲パターンBが決定され
ている場合に、8R分(1〜8R)の第1ラウンド遊技が実行される場合の、特定第2ラ
ウンド遊技が実行される期待度は、6/10で60%となる。
また、楽曲パターンB(逆転)は、当りパターン3−7〜18(すなわち、12個の当
りパターン)に対応付けられ、楽曲パターンB(失敗)は、当りパターン8−10〜17
(すなわち、8個の当りパターン)に対応付けられている。すなわち、楽曲パターンBが
決定されている場合に、4R分(1〜4R)の第1ラウンド遊技が実行される場合の、特
定第2ラウンド遊技が実行される期待度は、12/20で60%となる。
このように、本実施形態においては、楽曲パターンAが選択された場合の、特定第2ラ
ウンド遊技が実行される期待度(40%)よりも、楽曲パターンBが選択された場合の、
特定第2ラウンド遊技が実行される期待度(60%)のほうが高くなるように構成されて
いる。このように構成されることで、楽曲間の期待度に変化を持たせることができ、ライ
ブボーナス(特定遊技状態)における遊技者の期待感をより一層高めることができる。
なお、例えば、楽曲パターンAにおいて、4R分(1〜4R)の第1ラウンド遊技が実
行される場合の、特定第2ラウンド遊技が実行される期待度(すなわち、当りパターン3
又は当りパターン8が決定されているときに、楽曲パターンA(逆転)及び楽曲パターン
A(失敗)のいずれかが選択される場合に占める楽曲パターンA(逆転)が選択される期
待度)よりも、8R分(1〜8R)の第1ラウンド遊技が実行される場合の、特定第2ラ
ウンド遊技が実行される期待度(すなわち、当りパターン1又は当りパターン7が決定さ
れているときに、楽曲パターンA(成功)及び楽曲パターンB(失敗)のいずれかが選択
される場合に占める楽曲パターンA(成功)が選択される期待度)のほうが高くなるよう
に構成することにしてもよい。
具体的には、楽曲パターンA(逆転)を当りパターン3(すなわち、18個の当りパタ
ーン)に対応付け、楽曲パターンA(失敗)を当りパターン8(すなわち、17個の当り
パターン)に対応付け、楽曲パターンA(成功)を当りパターン1(すなわち、46個の
当りパターン)に対応付け、楽曲パターンA(失敗)を当りパターン7(すなわち、16
個の当りパターン)に対応付けることとしてもよい。この場合、楽曲パターンA(逆転)
及び楽曲パターンA(失敗)のいずれかが選択される場合(例えば、18+17=35/
200)に占める楽曲パターンA(逆転)が選択される期待度(例えば、18/35)よ
りも、楽曲パターンA(成功)及び楽曲パターンA(失敗)のいずれかが選択される場合
(例えば、46+16=62/200)に占める楽曲パターンA(成功)が選択される期
待度(例えば、46/62)を高くすることができる。このように構成することで、所定
の分岐期間(例えば、後述する第1分岐区間)の経過後に、楽曲パターンAの第2共通部
分(例えば、後述する第2区間のBメロ)が出力されると、特定第2ラウンド遊技が実行
される期待度が相対的に高くなることから、所定の分岐期間(例えば、後述する第1分岐
区間)の役割を多様化させることができ、大当り遊技状態(特定遊技状態)における遊技
者の期待感をより一層高めることができる。
[メインCPUによる制御]
次に、図57〜図76を用いて、メインCPU61により実行される処理について以下
に説明をする。
[メインCPUによるメイン処理]
図57及び図58は、メインCPU61により実行されるメイン処理を示すフローチャ
ートである。このメイン処理は、以下のステップ単位に実行される。図57に示すように
、S10において、メインCPU61は、ウォッチドッグタイマのディセーブル設定処理
を行う。この処理を終了した場合、S11に処理を移す。
S11において、メインCPU61は、入出力ポートの設定処理を行う。この処理を終
了した場合、S12に処理を移す。
S12において、メインCPU61は、電断検出状態であるか否かを判定する処理を行
う。この処理において、メインCPU61は、電断検出信号がHIGH(高レベル)であ
るか否かを判定する。電断検出信号がHIGHでない場合には電断検出状態であると判定
してS12に処理を移し、電断検出信号がHIGHである場合には電断検出状態でないと
判定してS13に処理を移す。
S13において、メインCPU61は、サブ制御受信受付ウェイト処理を行う。この処
理において、メインCPU61は、副制御回路70が信号を受け付けるようになるまで待
機する処理を行う。この処理を終了した場合、S14に処理を移す。
S14において、メインCPU61は、メインRAM63への書き込みを許可する処理
を行う。この処理を終了した場合、S15に処理を移す。
S15において、メインCPU61は、バックアップクリアスイッチ81(図6参照)
がONであるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、バ
ックアップクリアスイッチ81がONであると判定した場合には、S30(図58参照)
に処理を移し、バックアップクリアスイッチ81がONでないと判定した場合には、S1
6に処理を移す。
S16において、メインCPU61は、電断検出フラグがあるか否かを判定する処理を
行う。この処理において、メインCPU61は、電断検出フラグがあると判定した場合に
は、S17に処理を移し、電断検出フラグがないと判定した場合には、S30(図58参
照)に処理を移す。
S17において、メインCPU61は、作業領域の損傷チェックを行い、作業損傷チェ
ック値を算出する処理を行う。この処理を終了した場合、S18に処理を移す。
S18において、メインCPU61は、作業損傷チェック値が正常値か否かを判定する
処理を行う。この処理において、メインCPU61は、作業損傷チェック値が正常値であ
ると判定した場合には、S19に処理を移し、作業損傷チェック値が正常値でないと判定
した場合には、S30に処理を移す。
S19において、メインCPU61は、スタックポインタに7FFEHを設定する処理
を行う。この処理を終了した場合、S20に処理を移す。
S20において、メインCPU61は、復電時の作業領域の初期設定処理を行う。この
処理を終了した場合、S21に処理を移す。
S21において、メインCPU61は、復電時の確変状態表示報知設定処理を行う。具
体的に、メインCPU61は、確変遊技状態の場合に、大当りの当選確率が高確率状態で
あることを報知する表示が行われるようにする。この処理を終了した場合、S22に処理
を移す。なお、報知する表示は、電源投入後の最初の変動開始又は変動終了時に終了する
構成としてもよい。
S22において、メインCPU61は、復電時のコマンドを送信する処理を行う。この
処理において、メインCPU61は、副制御回路70に、電断時の遊技状態に復帰させる
ためのコマンドを送信する処理を行う。この処理を終了した場合、S23に処理を移す。
S23において、メインCPU61は、メインCPU61周辺のデバイスの初期設定を
行う。この処理を終了した場合には、S24に処理を移し、電断前のアドレス、すなわち
スタックエリアより復帰されたプログラムカウンタの示すプログラムアドレスへ復帰する
図57に示すように、S30において、メインCPU61は、スタックポインタに80
00Hを設定する処理を行う。この処理を終了した場合、S31に処理を移す。
S31において、メインCPU61は、当り判定関連の乱数の初期値を取得する処理を
行う。この処理を終了した場合、S32に処理を移す。
S32において、メインCPU61は、全作業領域クリア処理を行う。この処理を終了
した場合、S33に処理を移す。
S33において、メインCPU61は、当り判定関連の乱数の初期値を設定する処理を
行う。この処理を終了した場合、S34に処理を移す。
S34において、メインCPU61は、RAMの初期化時の作業領域の初期設定処理を
行う。この処理を終了した場合、S35に処理を移す。
S35において、メインCPU61は、メインRAM63の初期化時のコマンドを副制
御回路70に送信する処理を行う。また、副制御回路70において、メインCPU61は
、受信したコマンドに基づいて初期化が実行される。この処理を終了した場合、S36に
処理を移す。
S36において、メインCPU61は、メインCPU61周辺のデバイスの初期設定を
行う。この処理を終了した場合、S37に処理を移す。
S37において、メインCPU61は、割込禁止処理を行う。この処理において、メイ
ンCPU61は、割込処理を禁止する処理を行う。この処理を終了した場合、S38に処
理を移す。
S38において、メインCPU61は、初期値乱数更新処理を行う。この処理において
、メインCPU61は、初期乱数カウンタ値を更新する処理を行う。この処理を終了した
場合、S39に処理を移す。
S39において、メインCPU61は、割込許可処理を行う。この処理において、メイ
ンCPU61は、割込処理を許可する処理を行う。この処理を終了した場合、S40に処
理を移す。
S40において、メインCPU61は、演出条件選択用乱数を更新する処理を行う。こ
の処理において、メインCPU61は、演出用乱数カウンタ値を更新する処理を行う。こ
の処理を終了した場合、S41に処理を移す。
S41において、メインCPU61は、システムタイマ監視タイマ値が3以上であるか
否かを判定する。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶され
るシステムタイマ監視タイマ値を参照し、システムタイマ監視タイマ値が3以上である場
合には、S42に処理を移し、システムタイマ監視タイマ値が3以上でない場合には、S
37に処理を移す。
S42において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されるシステムタイマ
監視タイマの値を3減算する処理を行う。この処理を終了した場合、S43に処理を移す
S43において、メインCPU61は、タイマ更新処理を行う。この処理において、メ
インCPU61は、主制御回路60と副制御回路70との同期をとるための待ち時間タイ
マ、大当りが発生した際に開放する大入賞口の開放時間を計測するための大入賞口開放時
間タイマ、不正行為があったと検出された場合にメインCPU61から外部端子板80を
介してホールコンピュータ100に出力されるセキュリティ信号の最低出力期間を計測す
るためのセキュリティ信号出力タイマ等、各種のタイマを更新する処理を実行する。この
処理を終了した場合には、S44に処理を移す。
S44において、メインCPU61は、特別図柄制御処理を行う。詳しくは後述するが
、この処理において、メインCPU61は、第1始動口スイッチ320、第2始動口スイ
ッチ330からの検出信号に応じて、当り判定用乱数値と当り図柄決定用乱数値とを抽出
し、メインROM62に記憶される大当り判定テーブル(図示略)を参照し、特別図柄抽
選(大当りの抽選)に当選したか否かを判定し、判定の結果をメインRAM63に記憶す
る処理を行う。なお、S44の特別図柄制御処理については、図67を用いて後述する。
この処理を終了した場合、S45に処理を移す。
S45において、メインCPU61は、普通図柄制御処理を行う。この処理において、
メインCPU61は、通過ゲートスイッチ350からの検出信号に応じて、普通図柄の当
り確率(図50参照)に基づいて、ハズレ図柄及び当り図柄の何れにするかを判定し、判
定の結果を記憶する処理を行う。普通図柄抽選に当選した場合は当り図柄を示す判定の結
果が記憶され、非当選の場合にはハズレ図柄を示す判定の結果が記憶される。当り図柄を
示す判定の結果が記憶された場合、羽根部材34は、例えば1.3秒間で3回開放し、あ
るいは1.4秒問で4回開放し、若しくは1.8秒間で6回開放する。すなわち、普通図
柄抽選に当選した場合、羽根部材34が開放するようになっており、羽根部材34が開放
状態になると第2始動口33に遊技球が入賞し易くなる。なお、メインCPU61は、通
過ゲートスイッチ350からの検出信号に応じて、普通図柄判定用乱数値及び普通図柄決
定用乱数値を抽出し、抽出した普通図柄判定用乱数値とメインROM62に記憶される普
通図柄当選テーブル(図示略)とに基づいて、普通図柄抽選に当選したか否かを判定し、
この判定の結果と普通図柄決定用乱数値とメインROM62に記憶される普通図柄決定テ
ープル(図示略)とに基づいて、ハズレ図柄及び当り図柄の何れにするかを判定すること
としてもよい。この処理を終了した場合、S46に処理を移す。
S46において、メインCPU61は、図柄表示装置制御処理を行う。この処理におい
て、メインCPU61は、S44、S45でメインRAM63に記憶された特別図柄制御
処理の結果と、普通図柄制御処理の結果に応じて、液晶表示装置4を駆動するための制御
信号をメインRAM63に記憶する処理を行う。メインCPU61は、制御信号をLED
ユニット5に制御信号を送信する。LEDユニット5は、受信した制御信号に基づき第1
特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54にて第1特別図柄又は第2特別図柄を変
動表示及び停止表示する。また、LEDユニット5の普通図柄表示部51は、受信した制
御信号に基づき普通図柄を変動表示及び停止表示する。この処理を終了した場合、S47
に処理を移す。
S47において、メインCPU61は、遊技情報データ生成処理を行う。この処理にお
いて、メインCPU61は、台コンピュータ又はホールコンピュータ100に送信するた
めの遊技情報信号に関するデータを生成し、メインRAM63に記憶する処理を行う。こ
の処理を終了した場合、S48に処理を移す。
S48において、メインCPU61は、図柄保留数データ生成処理を行う。この処理に
おいて、メインCPU61は、後述するタイマ割込処理における特別図柄関連スイッチチ
ェック処理及び普通図柄関連スイッチチェック処理(図61のS91,S92)にて検出
される第1始動口スイッチ320、第2始動口スイッチ330、及び通過ゲートスイッチ
350からの検出信号や、特別図柄及び普通図柄の変動表示の実行に応じて更新されるメ
インRAM63に記憶された保留数データの更新結果に基づいて、第1特別図柄保留表示
部55、第2特別図柄保留表示部56及び普通図柄保留表示部52を駆動するための制御
信号をメインRAM63に記憶する処理を行う。この処理を終了した場合、S49に処理
を移す。
S49において、メインCPU61は、ポート出力処理を行う。この処理において、メ
インCPU61は、上記のステップ等でメインRAM63に記憶される制御信号を各ポー
トより出力する処理を行う。具体的には、メインCPU61は、外部端子板80を介した
ホールコンピュータ100へのセキュリティ信号の出力及びLED点灯のためのLED電
源(コモン信号)や第1大入賞口シャッタ36A及び第2大入賞口シャッタ37Aの開閉
や羽根部材34の開閉を行うソレノイド駆動のためのソレノイド電源の供給を行う。この
処理を終了した場合、S50に処理を移す。
S50において、メインCPU61は、入賞口関連コマンド制御処理を行う。この処理
において、メインCPU61は、入賞口関連コマンドを制御する処理を行う。この処理を
終了した場合には、S37に処理を移す。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機は、メインCPU61によるメイン処理のS38〜
S50における処理が遊技処理を構成する。
[メインCPU61によるタイマ割込処理]
図59は、メインCPU61により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートで
ある。このタイマ割込処理は、以下のステップ単位に実行される。メインCPU61は、
メイン処理を実行している状態であっても、メイン処理を中断させ、タイマ割込処理を実
行する場合がある。このタイマ割込処理は、図示しないクロックパルス発生回路から所定
の周期(例えば、2ms)ごとに発生されるクロックパルスに応じて行う処理である。な
お、本実施形態のパチンコ遊技機は、メインCPU61によるタイマ割込処理が割込処理
を構成する。
図59に示すように、S60において、メインCPU61は、レジスタ退避処理を行う
。この処理において、メインCPU61は、レジスタを退避させる処理を行う。この処理
を終了した場合、S61に処理を移す。
S61において、メインCPU61は、タイマ更新処理を行う。詳しくは後述するが、
この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶されるシステムタイマ
監視タイマの値を+1する処理を行う。なお、システムタイマ監視タイマは、所定の処理
(特別図柄制御処理等)をタイマ割込処理の所定回数(3回)の起動を条件として実行さ
せるための監視タイマである。S61のタイマ更新処理については、図93を用いて後述
する。この処理を終了した場合、S62に処理を移す。
S62において、メインCPU61は、ウォッチドッグ出力データにクリアデータをセ
ットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、ウォッチドッグ出力デー
タにクリアデータをセットするとともに、ウォッチドッグ出力データに基づく制御信号を
初期リセット回路64に送信する。初期リセット回路64は、受信した制御信号に基づい
てコンデンサの電圧を開放する。なお、初期リセット回路64に設けられるウォッチドッ
グタイマがクリアされてから初期リセット回路64に接続されたコンデンサの容量で決定
される所定時間(例えば、3100ms)が経過すると、初期リセット回路64からメイ
ンCPU61へとシステムリセット信号が出力される。メインCPU61は、この初期リ
セット回路64からシステムリセット信号が入力されるとシステムリセット状態となる。
この処理を終了した場合、S63に処理を移す。
S63において、メインCPU61は、乱数更新処理を行う。この処理において、メイ
ンCPU61は、乱数を更新する処理を行う。例えば、メインCPU61は、当り判定用
乱数カウンタ、当り図柄決定用乱数カウンタ、演出条件判定用乱数カウンタ等の乱数を更
新する。なお、当り判定用乱数カウンタ、当り図柄決定用乱数カウンタは、カウンタ値の
更新タイミングが不定であると、公正さに欠けるものとなってしまうため、これを担保す
るために2ms毎の決まったタイミングで更新を行うようにしている。この処理を終了し
た場合、S64に処理を移す。
S64において、メインCPU61は、スイッチ入力処理を行う。詳しくは後述するが
、この処理において、メインCPU61は、各入賞領域等に対応する各スイッチが、入賞
を検出したか否かを判定する。メインCPU61は、例えば入賞を検出した場合には、入
賞があったと判定した入賞領域に対応するbitを「1(ON)」にする。S64のスイ
ッチ入力処理については、図61を用いて後述する。この処理を終了した場合、S65に
処理を移す。
S65において、メインCPU61は、払出制御処理を行う。この処理において、メイ
ンCPU61は、第1大入賞口36、第2大入賞口37、第1始動口32、第2始動口3
3、一般入賞口40A、40B、40C、40Dに遊技球が入賞したか否かのチェックを
行い、入賞があった場合、それぞれに対応する払出要求コマンドを払出・発射制御回路8
2に送信する。すなわち、メインCPU61は、遊技球の入賞に伴ってbitが「1(O
N)」となっている入賞領域に対応する賞球を払出装置83から払い出すためのコマンド
をセットするとともに、セットしたコマンドを払出・発射制御回路82に送信する処理を
行う。また、このコマンドをセットした際には、コマンドセットの契機となった入賞領域
に対応するbitを「0(OFF)」に制御する。この処理を終了した場合、S66に処
理を移す。
S66において、メインCPU61は、コマンド送信制御処理を行う。この処理におい
て、メインCPU61は、セットした各コマンドをコマンド出力ポート66により副制御
回路70のコマンド入力ポート74に送信する。この処理を終了した場合、S67に処理
を移す。
S67において、メインCPU61は、レジスタ復帰処理を行う。この処理において、
メインCPU61は、割込処理前のアドレスにレジスタを復帰させる処理を行う。この処
理を終了した場合には、このタイマ割込処理ルーチンを終了する。
[タイマ更新処理]
図60は、メインCPU61により実行されるタイマ更新処理を示すフローチャートで
ある。このタイマ更新処理は、以下のステップ単位に実行される。図60に示すように、
S70において、メインCPU61は、システムタイマ監視タイマの値を1加算する。シ
ステムタイマ監視タイマは、タイマ割込処理の実行(起動)回数を計数するためのタイマ
である。本実施形態では、タイマ割込処理の実行(起動)回数が所定の条件(3回)に達
すると、所定の処理(特別図柄制御処理等)を実行させる。この処理を終了した場合、S
71に処理を移す。
S71において、メインCPU61は、待ち時間タイマの値を1減算する。待ち時間タ
イマは、各種の実行待ち時間を計時するためのタイマである。この処理を終了した場合、
S72に処理を移す。
S72において、メインCPU61は、残留球監視タイマの値が「0」であるか否かを
判定する処理を行う。残留球監視タイマは、第1大入賞口36から第1大入賞口カウント
スイッチ360に至るまでの球通路や、第2大入賞口37から第2大入賞口カウントスイ
ッチ370に至るまでの球通路に残存する残留球を監視するための残留球監視処理時間を
計時するためのタイマである。この処理において、メインCPU61は、残留球監視タイ
マの値が「0」であると判定した場合には、S77に処理を移し、残留球監視タイマの値
が「0」でないと判定した場合には、S73に処理を移す。なお、残留球監視タイマの値
が「0」であり、かつ、ラウンド遊技中でないとき、大入賞口カウントスイッチが遊技球
を検出した場合には、エラーを報知するようにしてもよい。
S73において、メインCPU61は、残留球監視タイマの値を1減算する。この処理
を終了した場合、S74に処理を移す。
S74において、メインCPU61は、再び残留球監視タイマの値が「0」であるか否
かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、残留球監視タイマの
値が「0」でないと判定した場合には、S77に処理を移し、残留球監視タイマの値が「
0」であると判定した場合には、S75に処理を移す。
S75において、メインCPU61は、特定領域38Aが開放中であるか否かを判定す
る処理を行う。この処理において、メインCPU61は、特定領域38Aが開放中でない
と判定した場合には、S77に処理を移し、特定領域38Aが開放中であると判定した場
合には、S76に処理を移す。
S76において、メインCPU61は、特定領域閉鎖データをセットする処理を行う。
この処理において、メインCPU61は、特定領域38Aを閉鎖するためのデータをセッ
トするとともに、このデータに基づく制御信号に基づいて変位部材ソレノイド390を駆
動する。これにより、変位部材39は、特定領域38Aを閉鎖状態とするように駆動され
る。この処理を終了した場合、S77に処理を移す。このように、本実施形態においては
、第2大入賞口37がロング開放(開放状態が27.222sの区間)を終了して閉鎖状
態になってから、残留球監視タイマの値が「0」となると、変位部材39が強制的に作動
状態から非作動状態に制御されることにより、特定領域38Aが開放状態から閉鎖状態と
なる。すなわち、特定領域38Aは、図52に示した変位部材作動パターンにより最長作
動期間として規定された29.222sよりも若干短い28.320s程度の開放状態を
経て閉鎖状態となる。
S77において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」であるか否かを判
定する処理を行う。排出監視タイマは、第2大入賞口37に入賞して排出される排出球を
監視するための排出球監視処理時間を計時するためのタイマである。この処理において、
メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」であると判定した場合には、S80に
処理を移し、排出監視タイマの値が「0」でないと判定した場合には、S78に処理を移
す。なお、本実施形態においては、排出監視タイマよりも残留球監視タイマに小さな値(
短い時間)がセットされるが、同一にしてもよいし、大きな値(長い時間)にしてもよい
S78において、メインCPU61は、排出監視タイマの値を1減算する。この処理を
終了した場合、S79に処理を移す。
S79において、メインCPU61は、再び排出監視タイマの値が「0」であるか否か
を判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が
「0」でないと判定した場合には、このタイマ更新処理ルーチンを終了し、排出監視タイ
マの値が「0」であると判定した場合には、S80に処理を移す。
S80において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「10」であ
るか否かを判定する処理を行う。大入賞口開放回数カウンタは、第2大入賞口37が開閉
する10R目を識別するために用いられるカウンタである。そのため、大入賞口開放回数
カウンタの値は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37が実際に開放状態となる回数を
計数するものではなく、1ラウンドごとに1加算されるものである。この処理において、
メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「10」でないと判定した場合に
は、S82に処理を移し、大入賞口開放回数カウンタの値が「10」であると判定した場
合には、S81に処理を移す。
S81において、メインCPU61は、後述する制御状態フラグが大入賞口開放中処理
を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態
フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合には、このタイマ
更新処理ルーチンを終了し、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)で
ないと判定した場合には、S82に処理を移す。
S82において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウン
タの値よりも大きいか否かを判定する処理を行う。第2大入賞口入賞カウンタは、第2大
入賞口カウントスイッチ370により検出された第2大入賞口37への入賞数を計数する
ためのカウンタである。排出球カウンタは、特定領域スイッチ380A及び非特定領域ス
イッチ380Bにより検知された遊技球の排出球数を計数するためのカウンタである。基
本的に、第2大入賞口入賞カウンタの値と排出球カウンタの値とは同一になる。この処理
において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よ
りも大きくない場合には、このタイマ更新処理ルーチンを終了し、第2大入賞口入賞カウ
ンタの値が排出球カウンタの値よりも大きい場合には、S83に処理を移す。なお、排出
監視タイマにセットされる値は、遊技球が第2大入賞口カウントスイッチ370に検出さ
れてから特定領域スイッチ380A又は非特定領域スイッチ380Bに検出されるまでに
必要な時間よりも長い時間に相当する。よって、この処理において第2大入賞口入賞カウ
ンタの値が排出球カウンタの値よりも大きいと判定される場合は、第2大入賞口37の内
部における球詰まりや、いわゆるゴト行為による第2大入賞口カウントスイッチ370の
みの検出が想定される。
S83において、メインCPU61は、排出エラーコマンドをセットする処理を行う。
排出エラーコマンドは、正常に排出されていない旨を報知するためのコマンドに相当する
。この排出エラーコマンドは、タイマ割込み処理におけるコマンド送信制御処理において
送信される。この処理を終了した場合、S84に処理を移す。
S84において、メインCPU61は、排出球カウンタに第2大入賞口入賞カウンタの
値をセットする処理を行う。これにより、排出エラーコマンドが繰り返し送信されないよ
うになる。この処理を終了した場合、タイマ更新処理ルーチンを終了する。なお、S84
の処理を行うことなく、排出エラーコマンドを繰り返し送信するようにしてもよい。
[スイッチ入力処理]
図61は、メインCPU61により実行されるスイッチ入力処理を示すフローチャート
である。このスイッチ入力処理は、以下のステップ単位に実行される。図61に示すよう
に、S90において、メインCPU61は、不正検出スイッチチェック処理を行う。この
処理において、メインCPU61は、特に図示しない電波を検出可能な電波センサ、磁気
を検出可能な磁気センサ、振動を検出可能な振動センサ等の検出状態を確認する。この処
理を終了した場合には、S91に処理を移す。なお、上記したいずれかのセンサが検出し
た状態にある場合は、エラー報知を行ってもよいし、その際に例えば大入賞口カウントス
イッチが遊技球の入賞を検出しても当該入賞を無効とするようにしてもよい。
S91において、メインCPU61は、特別図柄関連スイッチチェック処理を行う。こ
の特別図柄関連スイッチチェック処理については、図62を用いて後述する。この処理を
終了した場合には、S92に処理を移す。
S92において、メインCPU61は、普通図柄関連スイッチチェック処理を行う。こ
の処理において、メインCPU61は、通過ゲートスイッチ350の入力があったか否か
、言い換えれば遊技球を検知したか否かを判定し、入力があったと判定した場合には、保
留個数が上限(例えば、4個)である否かを判定し、上限であると判定した場合には、こ
の処理を終了する。上限でないと判定した場合には、検知信号を出力する処理を行う。こ
の処理を終了した場合には、S93に処理を移す。
S93において、メインCPU61は、賞球関連スイッチチェック処理を行う。この処
理において、メインCPU61は、一般入賞口左スイッチ400A、一般入賞口右スイッ
チ400B、第1始動口スイッチ320、第2始動口スイッチ330の入力があったか否
かを判定する処理を行う。一般入賞口左スイッチ400A又は一般入賞口右スイッチ40
0Bの入力があったと判定した場合には、一般入賞口賞球カウンタの値に1加算する処理
を行い、第1始動口スイッチ320又は第2始動口スイッチ330の入力があったと判定
した場合には、それぞれに対応する始動口入賞カウンタの値に1加算する処理を行う。こ
の処理を終了した場合には、このスイッチ入力処理ルーチンを終了する。
[特別図柄関連スイッチチェック処理]
図62は、メインCPU61により実行される特別図柄関連スイッチチェック処理を示
すフローチャートである。この特別図柄関連スイッチチェック処理は、以下のステップ単
位に実行される。図62に示すように、S100において、メインCPU61は、第1始
動口スイッチチェック処理を行う。この処理については、図63を用いて後述する。この
処理を終了した場合には、S101に処理を移す。
S101において、メインCPU61は、第2始動口スイッチチェック処理を行う。こ
の処理については、図64を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S102に
処理を移す。
S102において、メインCPU61は、第1大入賞口スイッチチェック処理を行う。
この処理については、図65を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S103
に処理を移す。
S103において、メインCPU61は、第2大入賞口スイッチチェック処理を行う。
この処理については、図66を用いて後述する。この処理を終了した場合には、この特別
図柄関連スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第1始動口スイッチチェック処理]
図63は、メインCPU61により実行される第1始動口スイッチチェック処理を示す
フローチャートである。この第1始動口スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に
実行される。図63に示すように、S110において、メインCPU61は、第1始動口
32への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第1始動口スイッチ320からの検出信号
に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1始動口ス
イッチ320からの検出信号に対応する第1始動口入賞検出カウンタのbitが「1(O
N)」であるか否かを判定し、第1始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」で
ある場合には、S111に処理を移し、第1始動口入賞検出カウンタのbitが「1(O
N)」でない場合には、この第1始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S111において、メインCPU61は、第1特別図柄の始動記憶の個数が4以上であ
るか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1特別図柄
の始動記憶の個数、すなわち保留数が4以上であるか否かを判定する。保留数が4以上で
あると判定した場合には、この第1始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了し、保留
数が4以上でないと判定した場合には、S112に処理を移す。
S112において、メインCPU61は、第1特別図柄の始動記憶の個数に「1」を加
算する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶さ
れている第1特別図柄の保留数の値に「1」を加算する処理を行う。この処理を終了した
場合には、S113に処理を移す。
S113において、メインCPU61は、各種乱数値取得処理を行う。この処理におい
て、メインCPU61は、いわゆる特別図柄抽選により当り判定用乱数カウンタから特別
図柄ゲームの当り判定用乱数値を抽出し、さらに、当り図柄決定用乱数カウンタから当り
図柄決定用乱数値を抽出し、演出条件判定用乱数カウンタから演出条件判定用乱数値を抽
出して、メインRAM63の第1特別図柄始動記憶領域に格納する処理を行う。
本実施形態において、第1特別図柄始動記憶領域は、第1特別図柄始動記憶領域(0)
〜第1特別図柄始動記憶領域(4)まであり、第1特別図柄始動記憶領域(0)に記憶さ
れた当り判定用乱数に基づく判定結果が、第1特別図柄によって導出表示され、第1特別
図柄又は第2特別図柄の変動中に第1始動口32に遊技球が入賞したことによって取得し
た各種の乱数値は、第1特別図柄始動記憶領域(1)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)
に順次記憶される。この処理を終了した場合、S114に処理を移す。
S114において、メインCPU61は、第1特別図柄変動状態データをセットする処
理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に第1
特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合、S115に
処理を移す。
S115において、メインCPU61は、入賞演出判定処理を行う。この処理において
、メインCPU61は、乱数抽選に基づいて入賞演出を行うか否かを判定する。この処理
を終了した場合、S116に処理を移す。
S116において、メインCPU61は、始動入賞コマンドをメインRAM63の所定
領域にセットする。この始動入賞コマンドには、当り判定用乱数を示す情報及び当り図柄
決定用乱数を示す情報が含まれている。始動入賞コマンドは、主制御回路60のメインC
PU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70
が、遊技球の入賞があったことや当り抽選結果の当否を認識するようになる。始動入賞コ
マンドのデータには、S115の処理において入賞演出すると判定した場合に、入賞演出
、例えば演出表示される保留球の表示態様を変更するといった演出を実行させるデータが
含まれている。これにより、変動実行前の始動記憶に基づいて演出を実行するといった、
いわゆる「先読演出」が可能となる。この処理を終了した場合、第1始動口スイッチチェ
ック処理ルーチンを終了する。
[第2始動口スイッチチェック処理]
図64は、メインCPU61により実行される第2始動口スイッチチェック処理を示す
フローチャートである。この第2始動口スイッチチェック処理は、以下のステップ単位に
実行される。図64に示すように、S120において、メインCPU61は、第2始動口
33への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第2始動口スイッチ330からの検出信号
に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2始動口ス
イッチ330からの検出信号に対応する第2始動口入賞検出カウンタのbitが「1(O
N)」であるか否かを判定し、第2始動口入賞検出カウンタのbitが「1(ON)」で
ある場合には、S121に処理を移し、第2始動口入賞検出カウンタのbitが「1(O
N)」でない場合には、この第2始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S121において、メインCPU61は、第2特別図柄の始動記憶の個数が4以上であ
るか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2特別図柄
の始動記憶の個数、すなわち保留数が4以上であるか否かを判定する。保留数が4以上で
あると判定した場合には、この第2始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了し、保留
数が4以上でないと判定した場合には、S122に処理を移す。
S122において、メインCPU61は、第2特別図柄の始動記憶の個数に「1」を加
算する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63に記憶さ
れている第2特別図柄の保留数の値に「1」を加算する処理を行う。この処理を終了した
場合には、S123に処理を移す。
S123において、メインCPU61は、各種乱数値取得処理を行う。この処理におい
て、メインCPU61は、いわゆる特別図柄抽選により当り判定用乱数カウンタから特別
図柄ゲームの当り判定用乱数値を抽出し、さらに、当り図柄決定用乱数カウンタから当り
図柄決定用乱数値を抽出し、演出条件判定用乱数カウンタから演出条件判定用乱数値を抽
出して、メインRAM63の第2特別図柄始動記憶領域に格納する処理を行う。
本実施形態において、第2特別図柄始動記憶領域は、第2特別図柄始動記憶領域(0)
〜第2特別図柄始動記憶領域(4)まであり、第2特別図柄始動記憶領域(0)に記憶さ
れた当り判定用乱数に基づく判定結果が、第2特別図柄によって導出表示され、第1特別
図柄又は第2特別図柄の変動中に第2始動口33に遊技球が入賞したことによって取得し
た各種の乱数値は、第2特別図柄始動記憶領域(1)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)
に順次記憶される。この処理を終了した場合、S124に処理を移す。
S124において、メインCPU61は、第2特別図柄変動状態データをセットする処
理を行う。この処理において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に第2
特別図柄変動状態データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合、S125に
処理を移す。
S125において、メインCPU61は、入賞演出判定処理を行う。この処理において
、メインCPU61は、乱数抽選に基づいて入賞演出を行うか否かを判定する。この処理
を終了した場合、S126に処理を移す。
S126において、メインCPU61は、始動入賞コマンドをメインRAM63の所定
領域にセットする。始動入賞コマンドは、先述した通りである。この処理を終了した場合
、第2始動口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第1大入賞口スイッチチェック処理]
図65は、メインCPU61により実行される第1大入賞口スイッチチェック処理を示
すフローチャートである。この第1大入賞口スイッチチェック処理は、以下のステップ単
位に実行される。図65に示すように、S130において、メインCPU61は、第1大
入賞口36への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第1大入賞口カウントスイッチ36
0からの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61
は、第1大入賞口36への遊技球の入賞が検出されたと判定した場合には、S131に処
理を移し、第1大入賞口36への遊技球の入賞が検出されないと判定した場合には、この
第1大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
S131において、メインCPU61は、第1大入賞口入賞カウンタの値を1加算する
処理を行う。第1大入賞口入賞カウンタは、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達したか
否かを判定するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S132に処理を
移す。
S132において、メインCPU61は、第1大入賞口入賞コマンドをメインRAM6
3の所定領域にセットする。第1大入賞口入賞コマンドは、主制御回路60のメインCP
U61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が
、第1大入賞口36への遊技球の入賞を認識するようになる。これにより、例えば上乗せ
ボーナス中に表示される総払出数(払出賞球数)が加算表示される。この処理を終了した
場合、第1大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終了する。
[第2大入賞口スイッチチェック処理]
図66は、メインCPU61により実行される第2大入賞口スイッチチェック処理を示
すフローチャートである。この第2大入賞口スイッチチェック処理は、以下のステップ単
位に実行される。図66に示すように、S140において、メインCPU61は、第2大
入賞口37への遊技球の入賞が検出されたか否かを、第2大入賞口カウントスイッチ37
0からの検出信号に基づいて判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61
は、第2大入賞口37への遊技球の入賞が検出されたと判定した場合には、S141に処
理を移し、第2大入賞口37への遊技球の入賞が検出されないと判定した場合には、S1
43に処理を移す。
S141において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値を1加算する
処理を行う。第2大入賞口入賞カウンタは、1ラウンドあたりの上限入賞数に到達したか
否かを判定するためのカウンタである。この処理を終了した場合には、S142に処理を
移す。
S142において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞コマンドをメインRAM6
3の所定領域にセットする。第2大入賞口入賞コマンドは、主制御回路60のメインCP
U61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が
、第2大入賞口37への遊技球の入賞を認識するようになる。これによっても、例えば上
乗せボーナス中に表示される総払出数(払出賞球数)が加算表示される。この処理を終了
した場合、S143に処理を移す。
S143において、メインCPU61は、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出さ
れたか否かを、特定領域スイッチ380Aからの検出信号に基づいて判定する処理を行う
。この処理において、メインCPU61は、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が検出さ
れたと判定した場合には、S144に処理を移し、特定領域38Aへの遊技球のV入賞が
検出されないと判定した場合には、S152に処理を移す。
S144において、メインCPU61は、排出球カウンタの値を1加算する処理を行う
。この処理を終了した場合には、S145に処理を移す。
S145において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「10」で
あるか否かを判定する処理を行う。大入賞口開放回数カウンタは、先述した通りである。
この処理において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が「10」でな
いと判定した場合には、S152に処理を移し、大入賞口開放回数カウンタの値が「10
」であると判定した場合には、S146に処理を移す。
S146において、メインCPU61は、後述する制御状態フラグが大入賞口開放中処
理を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状
態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合には、S149
に処理を移し、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)でないと判定し
た場合には、S147に処理を移す。
S147において、メインCPU61は、後述する制御状態フラグが大入賞口再開前
放待ち時間管理処理を示す値(05H)又は当り終了インターバル管理処理を示す値(0
6H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが「0
5H」又は「06H」であると判定した場合には、S148に処理を移し、制御状態フラ
グが「05H」及び「06H」のいずれでもないと判定した場合には、S152に処理を
移す。
S148において、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」よりも大きいか
否かを判定する処理を行う。排出監視タイマは、先述した通りである。この処理において
、メインCPU61は、排出監視タイマの値が「0」よりも大きいと判定した場合には、
S149に処理を移し、排出監視タイマの値が「0」よりも大きくないと判定した場合に
は、S152に処理を移す。なお、この処理において、排出監視タイマの値が「0」より
も大きくないと判定した場合には、不正入賞が発生したと判断し、副制御回路70にエラ
ーコマンドを送信することでエラーを報知するようにしてもよい。
S149において、メインCPU61は、特定領域通過フラグの値が「01H」である
か否かを判定する処理を行う。特定領域通過フラグは、特定領域スイッチ380Aにより
遊技球のV入賞が検出された場合に値を「01H」としてセットされる内部フラグである
。この処理において、メインCPU61は、特定領域通過フラグの値が「01H」である
と判定した場合には、S152に処理を移し、特定領域通過フラグの値が「01H」でな
いと判定した場合には、S150に処理を移す。
S150において、メインCPU61は、特定領域通過フラグの値に「01H」をセッ
トする処理を行う。この特定領域通過フラグの値「01H」は、大当り遊技状態の終了後
において確変遊技状態への移行を決定付けることを示す内部情報としても用いられる。こ
の処理を終了した場合には、S151に処理を移す。
S151において、メインCPU61は、特定領域通過コマンドをセットする処理を行
う。特定領域通過コマンドは、特定領域38Aに対して遊技球が通過(V入賞)した旨を
示すコマンドである。特定領域通過コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から
副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御回路70が、特定領域
38AへのV入賞を認識するようになる。この処理を終了した場合には、S152に処理
を移す。
S152において、メインCPU61は、非特定領域38Bへの遊技球の通過が検出さ
れたか否かを、非特定領域スイッチ380Bからの検出信号に基づいて判定する処理を行
う。この処理において、メインCPU61は、非特定領域38Bへの遊技球の通過が検出
されたと判定した場合には、S153に処理を移し、非特定領域38Bへの遊技球の通過
が検出されないと判定した場合には、S154に処理を移す。
S153において、メインCPU61は、排出球カウンタの値を1加算する処理を行う
。この処理を終了した場合には、S154に処理を移す。
S154において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウ
ンタの値よりも小さいか否かを判定する処理を行う。つまり、第2大入賞口カウントスイ
ッチ370によっては遊技球が検出されることなく、メインCPU61は、特定領域スイ
ッチ380A又は非特定領域スイッチ380Bのみに遊技球が検出された状態であるか否
かを判定する。この処理において、メインCPU61は、第2大入賞口入賞カウンタの値
が排出球カウンタの値よりも小さくない場合には、この第2大入賞口スイッチチェック処
理ルーチンを終了し、第2大入賞口入賞カウンタの値が排出球カウンタの値よりも小さい
場合には、S155に処理を移す。
S155において、メインCPU61は、排出エラーコマンドをセットする処理を行う
。排出エラーコマンドは、先述した通りである。この処理を終了した場合、S156に処
理を移す。
S156において、メインCPU61は、排出球カウンタに第2大入賞口入賞カウンタ
の値をセットする処理を行う。これにより、排出エラーコマンドが繰り返し送信されない
ようになる。この処理を終了した場合、第2大入賞口スイッチチェック処理ルーチンを終
了する。なお、S156の処理を行うことなく、排出エラーコマンドを繰り返し送信する
ようにしてもよい。
[特別図柄制御処理]
図67は、メインCPU61により実行される特別図柄制御処理を示すフローチャート
である。この特別図柄制御処理は、以下のステップ単位に実行される。なお、図67にお
いて、S161からS168の側方に示す数値は、それらのステップに対応する制御状態
フラグを示し、メインRAM63における制御状態フラグの記憶領域に記憶されている。
メインCPU61は、メインRAM63に記憶されている制御状態フラグの数値に応じて
、その数値に対応する1つのステップを実行する。これにより、特別図柄ゲームが進行す
ることになる。
図67に示すように、最初のS160において、メインCPU61は、制御状態フラグ
をロードする処理を実行する。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグ
をメインRAM63から読み出す。この処理を終了した場合、S161に処理を移す。
なお、後述するS161からS168において、メインCPU61は、制御状態フラグ
の値に基づいて、各ステップにおける各種の処理を実行するか否かを判定する。この制御
状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、S161からS168に
おける処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU
61は、各ステップに対して設定された待ち時間タイマ等に応じて決定される所定のタイ
ミングで各ステップにおける処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前にお
いて、メインCPU61は、各ステップにおける処理を実行することなく終了することに
なり、他のサブルーチンを実行することになる。また、メインCPU61は、所定の周期
でタイマ割込み処理も実行する。
S161において、メインCPU61は、特別図柄記憶チェック処理を実行する。なお
、S161の詳細については、図68を用いて後述する。この処理を終了した場合、S1
62に処理を移す。
S162において、メインCPU61は、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この
処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(
01H)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02H)
を制御状態フラグにセットし、確定後待ち時間(例えば600ms)を待ち時間タイマに
セットする。つまり、確定後待ち時間が経過した後、S163の処理を実行するように設
定する。なお、このS162の詳細については、図70を用いて後述する。この処理を終
了した場合、S163に処理を移す。
S163において、メインCPU61は、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この
処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(
02H)であり、確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判定する。メインC
PU61は、大当りである場合に、当り開始インターバル管理を示す値(03H)を制御
状態フラグにセットし、当り開始インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセット
する。つまり、当り開始インターバルに対応する時間が経過した後、S164の処理を実
行するように設定するのである。一方、メインCPU61は、大当りではない場合に、特
別図柄ゲーム終了を示す値(07H)をセットする。つまり、S168の処理を実行する
ように設定する。なお、このS163の詳細については、図71を用いて後述する。この
処理を終了した場合、S164に処理を移す。
S164において、メインCPU61は、当り開始インターバル管理処理を実行する。
この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理を
示す値(03H)であり、その当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、
メインROM62から読み出された第1大入賞口シャッタ36Aや第2大入賞口シャッタ
37Aを開放させるためのデータ及び変位部材39を開放させるためのデータをメインR
AM63に記憶する。そして、メインCPU61は、図58のS49の処理において、メ
インCPU61は、メインRAM63に記憶された第1大入賞口シャッタ36Aや第2大
入賞口シャッタ37Aを開放させるためのデータ及び変位部材39を開放させるためのデ
ータを読み出し、これらのデータに基づく制御信号を、第1大入賞口シャッタソレノイド
360A、第2大入賞口シャッタソレノイド370A及び変位部材ソレノイド390に供
給する。これにより、メインCPU61は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の開
閉制御を行う。なお、このS164の詳細については、図72を用いて後述する。この処
理を終了した場合、S165に処理を移す。
S165において、メインCPU61は、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行す
る。この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時
間管理を示す値(05H)であり、ラウンド間インターバル(インターバルパターンa,
b)に対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを「1」増加するよう
に記憶更新する。メインCPU61は、大入賞口開放中を示す値(04H)を制御状態フ
ラグにセットする。メインCPU61は、開放上限時間(例えば、開閉パターンAの27
.222s)を大入賞口開放時間タイマにセットする。つまり、S166の処理を実行す
るように設定する。この処理において、メインCPU61は、変位部材39を開閉制御す
るための処理も行う。なお、このS165の詳細については、図73を用いて後述する。
この処理を終了した場合、S166に処理を移す。
S166において、メインCPU61は、大入賞口開放中処理を実行する。この処理に
おいて、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04H)であ
る場合に、大入賞口入賞カウンタが「9」以上であるという条件、開放上限時間を経過し
た(大入賞口開放時間タイマが「0」である)という条件のいずれかを満たすか否かを判
定する。メインCPU61は、いずれかの条件を満たした場合に、第1大入賞口36又は
第2大入賞口37を閉鎖させるために、メインRAM63に位置付けられた変数を更新す
る。そして、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウ
ンドである)という条件を満たすか否かを判定する。メインCPU61は、最終ラウンド
である場合に、当り終了インターバルを示す値(06H)を制御状態フラグにセットする
一方、最終ラウンドでない場合に、大入賞口再開放前待ち時間管理を示す値(05H)を
制御状態フラグにセットする。なお、このS166の詳細については、図32を用いて後
述する。この処理を終了した場合、S167に処理を移す。
S167において、メインCPU61は、当り終了インターバル管理処理を実行する。
この処理において、メインCPU61は、制御状態フラグが当り終了インターバルを示す
値(06H)であり、当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄
ゲーム終了を示す値(07H)を制御状態フラグにセットする。つまり、S168の処理
を実行するように設定する。なお、このS167の詳細については、図75を用いて後述
する。この処理を終了した場合には、S168に処理を移す。
S168において、メインCPU61は、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処
理において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(07
H)である場合に、特別図柄ゲーム終了時の処理(例えば、外部端子板80からの1遊技
の終了を示す1遊技終了信号や大当り遊技状態中を示す大当り信号を出力するための処理
等)を実行し、特別図柄記憶チェックを示す値(00H)をセットする。つまり、S16
1の処理を実行するように設定するのである。なお、このS168の詳細については、図
76を用いて後述する。この処理を終了した場合には、特別図柄制御処理ルーチンを終了
する。
前述したように、制御状態フラグをセットすることにより、特別図柄ゲームが実行され
ることとなる。具体的には、メインCPU61は、大当り遊技状態でない場合において、
当り判定の結果がハズレであるときには、制御状態フラグを(00H)、(01H)、(
02H)、(07H)と順にセットすることにより、図67に示すS161、S162、
S163、S168の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCP
U61は、大当り遊技状態でない場合において、当り判定の結果が大当りであるときには
、制御状態フラグを(00H)、(01H)、(02H)と順にセットすることにより、
図67に示すS161、S162、S163の処理を所定のタイミングで実行し、大当り
遊技状態を開始することになる。さらに、メインCPU61は、大当り遊技状態である場
合には、制御状態フラグを(03H)、(04H)、(05H)と順にセットすることに
より、図67に示すS164、S166、S165の処理を所定のタイミングで実行し、
大当り遊技状態を実行することとなる。なお、大当り遊技状態の終了条件が成立した場合
には、(04H)、(06H)、(07H)と順にセットすることにより、図67に示す
S165、S167からS168の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態を
終了することになる。
[特別図柄記憶チェック処理]
図68は、メインCPU61により実行される特別図柄記憶チェック処理を示すフロー
チャートである。この特別図柄記憶チェック処理は、以下のステップ単位に実行される。
図68に示すように、S170において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別
図柄記憶チェックを示す値(00H)であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、
制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値であると判定した場合、S171に処理
を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(
00H)でないと判定した場合には、この特別図柄記憶チェック処理ルーチンを終了する
S171において、メインCPU61は、始動記憶の有無を判定する処理を行う。この
処理において、メインCPU61は、特別図柄ゲームの始動記憶がないと判定した場合、
すなわち第1特別図柄始動記憶領域(0)〜第1特別図柄始動記憶領域(4)又は第2特
別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていな
い場合、S172に処理を移す。一方、メインCPU61は、始動記憶があると判定した
場合、S173に処理を移す。
S172において、メインCPU61は、デモ表示処理を行う。この処理において、メ
インCPU61は、メインRAM63にデモ表示許可値をセットする処理を行う。さらに
特別図柄ゲームの始動記憶(当り判定用乱数値が記憶されている第1特別図柄始動記憶領
域又は第2特別図柄始動記憶領域)が「0」になった状態が所定時間(例えば、30s)
維持された場合、デモ表示許可値として、デモ表示の実行を許可する値をセットする。そ
して、メインCPU61は、デモ表示許可値が所定値であった場合に、デモ表示コマンド
をセットする処理を行う。このように記憶されたデモ表示コマンドは、主制御回路60の
メインCPU61から副制御回路70のサブCPU71にデモ表示コマンドとして供給さ
れる。これにより、デモ表示が液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて実行されることと
なる。この処理を終了した場合、特別図柄記憶チェック処理ルーチンを終了する。
S173において、メインCPU61は、第2特別図柄に対応する始動記憶が「0」で
あるか否かを判定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第2特別図
柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)のデータの有無を判別し、第2
特別図柄に対応する始動記憶が「0」である、すなわち、第2特別図柄始動記憶領域(0
)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されていないと判定した場合、S1
74に処理を移す。第2特別図柄に対応する始動記憶が「0」でない、すなわち、第2特
別図柄始動記憶領域(0)〜第2特別図柄始動記憶領域(4)にデータが記憶されている
判定した場合、S175に処理を移す。
S174において、メインCPU61は、変動状態番号として第2特別図柄の変動であ
ることを示す値(02H)をメインRAM63の所定領域にセットする処理を実行する。
この処理を終了した場合、S176に処理を移す。
S175において、メインCPU61は、変動状態番号として第1特別図柄の変動であ
ることを示す値(01H)をメインRAM63の所定領域にセットする処理を実行する。
この処理を終了した場合、S176に処理を移す。
S176において、メインCPU61は、制御状態フラグとして特別図柄変動時間管理
を示す値(01H)をセットする処理を実行する。この処理を終了した場合、S177に
処理を移す。
S177において、メインCPU61は、特別図柄記憶転送処理を実行する。この処理
において、メインCPU61は、変動表示させる特別図柄が第1特別図柄の場合、第1特
別図柄始動記憶領域(1)から第1特別図柄始動記憶領域(4)のデータのそれぞれを、
第1特別図柄始動記憶領域(0)から第1特別図柄始動記憶領域(3)にシフト(記憶)
する処理を実行し、変動表示させる特別図柄が第2特別図柄の場合、第2特別図柄始動記
憶領域(1)から第2特別図柄始動記憶領域(4)のデータのそれぞれを、第2特別図柄
始動記憶領域(0)から第2特別図柄始動記憶領域(3)にシフト(記憶)する処理を実
行する。この処理を終了した場合、S178に処理を移す。
S178において、メインCPU61は、大当り判定処理を実行する。この処理におい
て、メインCPU61は、遊技状態フラグが確変遊技状態を示しているか否かに応じて、
大当りとなる判定値(大当り判定値)の数が異なる図示しない複数の大当り判定テーブル
から1つの大当り判定テーブルを選択する。すなわち、遊技状態フラグが確変遊技状態を
示す値である場合、大当り判定値の数が多い高確率用の大当り判定テーブルが参照され、
遊技状態フラグが確変遊技状態を示す値でない場合、大当り判定値が少ない非確変遊技状
態用の大当り判定テーブルが参照される。このように、遊技状態フラグが確変遊技状態を
示す値である場合、つまり遊技状態が特定遊技状態(大当り遊技状態)に移行し易い特別
遊技状態としての確変遊技状態である場合、大当り遊技状態に移行する確率は、特別遊技
状態としての確変遊技状態よりも特定遊技状態に移行し難い非特別遊技状態としての非確
変遊技状態よりも向上することとなる。
なお、特別遊技状態は確変・時短遊技状態であり、非特別遊技状態は基本的に非確変・
非時短遊技状態であるが、本実施形態において、非特別遊技状態には、非確変遊技状態及
び時短遊技状態となる場合も含まれる。
そして、メインCPU61は、遊技球の入賞時に抽出され、第1特別図柄始動記憶領域
(0)と第2特別図柄始動記憶領域(0)において先にセットされた特別図柄始動記憶領
域の当り判定用乱数値と、選択された大当り判定テーブルとを参照する。そして、メイン
CPU61は、当り判定用乱数値と大当り判定値が一致している場合、大当りであると判
定する。つまり、メインCPU61は、遊技者に有利な大当り遊技状態とするか否かの判
定を行うこととなる。
なお、通常遊技状態の第1始動口32への入賞による大当り確率は、第2始動口33へ
の入賞による大当り確率よりも、大きくしてもあるいは小さくしてもよい。通常遊技状態
の第1始動口32への入賞による大当り確率は、第2始動口33への入賞による大当り確
率よりも、大きくしてもあるいは小さくしてもよい。
このように、S178の処理では、特別図柄ゲームの結果として大当り、ハズレのいず
れかが決定される。この処理を終了した場合、S179に処理を移す。
S179において、メインCPU61は、特別図柄決定処理を実行する。この処理にお
いて、メインCPU61は、大当り判定の結果が大当り当選の場合、大当り図柄を決定し
、ハズレの場合、ハズレ図柄を決定する処理を行う。なお、このS179の詳細について
は、図69を用いて後述する。この処理を終了した場合、S180に処理を移す。
S180において、メインCPU61は、特別図柄変動パターン決定処理を実行する。
この処理において、メインCPU61は、S179の処理において決定された特別図柄と
、S178の処理における大当り判定の結果と、確変回数カウンタの値と、に基づいて、
異なる変動パターンを決定するための変動パターン決定テーブルを選択する。そして、メ
インCPU61は、演出条件判定用乱数カウンタから抽出した演出条件判定用乱数値と選
択した変動パターン決定テーブルとに基づいて、変動パターンを決定し、メインRAM6
3の所定領域に記憶する。ここで、ST遊技状態、通常遊技状態では、それぞれ異なる変
動パターン決定テーブルを有している。メインCPU61は、このような変動パターンが
示すデータに基づいて、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54における特
別図柄の変動表示態様を決定する。なお、この処理は、ST遊技状態中においても同様と
なっている。
このように記憶された変動パターンを示すデータは、LEDユニット5の第1特別図柄
表示部53又は第2特別図柄表示部54に供給される。これによって、第1特別図柄表示
部53又は第2特別図柄表示部54に、特別図柄が決定した変動パターンで変動表示する
こととなる。また、このように記憶された変動パターンを示すデータは、主制御回路60
のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に変動パターン指定コマンドと
して供給される。副制御回路70のサブCPU71は、受信した変動パターン指定コマン
ドに応じた演出表示を実行することとなる。この処理を終了した場合、S181に処理を
移す。
S181において、メインCPU61は、特別図柄変動時間設定処理を行う。この処理
において、メインCPU61は、決定した特別図柄の変動パターンに対応する変動時間を
待ち時間タイマにセットし、今回の変動表示に用いられた記憶領域をクリアする処理を実
行する。この処理を終了した場合、S182に処理を移す。
そして、S182において、メインCPU61は、今回の変動表示に用いられた記憶領
域(0)の値をクリアする処理を実行する。この処理を終了した場合には、特別図柄記憶
チェック処理ルーチンを終了する。
[特別図柄決定処理]
図69は、メインCPU61により実行される特別図柄決定処理を示すフローチャート
である。この特別図柄決定処理は、以下のステップ単位に実行される。
図69に示すように、S190において、メインCPU61は、大当りであるか否かを
判定する。この処理において、メインCPU61は、大当りであると判定した場合には、
S191に処理を移す。一方、メインCPU61は、大当りでないと判定した場合には、
S198に処理を移す。
S191において、メインCPU61は、S190で判定した大当りの変動状態番号が
第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)であるか否かを判定する。この処理に
おいて、メインCPU61は、変動状態番号が第1特別図柄の変動であることを示す値(
01H)である場合にはS192に処理を移す。一方、メインCPU61は、変動状態番
号が第1特別図柄の変動であることを示す値(01H)でない場合、すなわち、変動状態
番号が第2特別図柄の変動であることを示す値(02H)の場合にはS194に処理を移
す。
S192において、メインCPU61は、当り図柄決定用乱数値に基づいて、第1特別
図柄の大当り図柄を決定する処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大当
り図柄決定用カウンタから抽出した当り図柄決定用乱数値と大当り判定テーブルに基づい
て、第1特別図柄の大当り図柄(図50の第1特別図柄大当り図柄振り分けに示す確変1
〜確変6、時短1〜時短5の何れかに該当する図柄)を決定する処理を行う。この処理を
終了した場合には、S193に処理を移す。
S193において、メインCPU61は、決定した第1特別図柄の大当り図柄のデータ
セット及び大当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は
、大当り図柄のデータを、メインRAM63の所定領域にセットし、第1特別図柄表示部
53に供給する。第1特別図柄表示部53は、第1特別図柄を変動表示させて、第1特別
図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU61は、
第1特別図柄の大当り図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセットし、メイ
ンCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給す
る。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄)が大当り停止表示態様で
液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。この処理を終了した場合に
は、S196に処理を移す。
S194において、メインCPU61は、第2特別図柄の大当り図柄を決定する処理を
行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄決定用カウンタから抽出した
当り図柄決定用乱数値と大当り判定テーブルに基づいて、第2特別図柄の大当り図柄(図
50の第2特別図柄大当り図柄振り分けに示す確変1に該当する図柄)を決定する処理を
行う。この処理を終了した場合には、S195に処理を移す。
S195において、メインCPU61は、決定した第2特別図柄の大当り図柄のデータ
セット及び大当り図柄のコマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は
、大当り図柄のデータを、メインRAM63の所定領域にセットし、第2特別図柄表示部
54に供給する。第2特別図柄表示部54は、第2特別図柄を変動表示させて、第2特別
図柄の大当り図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また、メインCPU61は、
第2特別図柄の大当り図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセットし、メイ
ンCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄指定コマンドとして供給す
る。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄)が大当り停止表示態様で
液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。この処理を終了した場合に
は、S196に処理を移す。
S196において、メインCPU61は、当り図柄に対応する当り開始インターバル表
示時間データセット処理を行う。この処理において、メインCPU61は、大当り図柄に
対応する当り開始インターバル表示時間データをメインRAM63にセットする処理を行
う。この処理を終了した場合、S197に処理を移す。
S197において、メインCPU61は、大入賞口開放回数関連データセット処理を行
う。この処理において、メインCPU61は、第1大入賞口36及び第2大入賞口37の
開放回数に関する大入賞口開放回数関連データ、すなわち、第1特別図柄による確変1〜
確変6、時短1〜時短5、あるいは第2特別図柄による確変1に対応するデータをメイン
RAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、この特別図柄決定処
理ルーチンを終了する。
一方、S198において、メインCPU61は、S190において大当りではない、す
なわち、ハズレであると判断した場合には、ハズレ図柄のデータセット及びハズレ図柄の
コマンドセットを行う。この処理において、メインCPU61は、ハズレ図柄のデータを
、メインRAM63の所定領域にセットし、第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表
示部54に供給する。第1特別図柄表示部53又は第2特別図柄表示部54は、特別図柄
を変動表示させて、特別図柄のハズレ図柄のデータに基づく態様で停止表示させる。また
、メインCPU61は、ハズレ図柄のコマンドを、メインRAM63の所定領域にセット
し、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に特別図柄
指定コマンドとして供給する。この副制御回路70の制御によって、識別図柄(装飾図柄
)がハズレ停止表示態様で液晶表示装置4の表示領域4Aに導出表示されることとなる。
この処理を終了した場合には、この特別図柄決定処理ルーチンを終了する。
[特別図柄変動時間管理処理]
図70は、メインCPU61により実行される特別図柄変動時間管理処理を示すフロー
チャートである。この特別図柄変動時間管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
図70に示すように、S210において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別
図柄変動時間管理を示す値(01H)であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、
特別図柄変動時間管理を示す値(01H)であると判定した場合には、S211に処理を
移す。一方、メインCPU61は、特別図柄変動時間管理を示す値(01H)でないと判
定した場合には、特別図柄変動時間管理処理ルーチンを終了する。
S211において、メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」であるか否かの判定
を行う。メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」であると判定した場合には、S2
12に処理を移す。待ち時間タイマが「0」でないと判定した場合には、特別図柄変動時
間管理処理ルーチンを終了する。
S212において、メインCPU61は、特別図柄表示時間管理を示す値(02H)を
特別図柄制御状態フラグにセット(記憶)する処理を行い、S213に処理を移す。
S213において、メインCPU61は、図柄停止コマンドをセットする処理を行う。
この処理において、メインCPU61は、図柄停止コマンドをメインRAM63にセット
(記憶)する処理を行う。そして、図柄停止コマンドは、主制御回路60のメインCPU
61から副制御回路70のサブCPU71に図柄停止コマンドとして供給されることによ
り、副制御回路70が図柄停止を認識するようになる。この処理を終了した場合には、S
214に処理を移す。
S214において、メインCPU61は、メインRAM63における待ち時間タイマと
して機能する領域に、確定後待ち時間をセットする処理を行う。この処理を終了した場合
には、特別図柄変動時間管理処理ルーチンを終了する。
[特別図柄表示時間管理処理]
図71は、メインCPU61により実行される特別図柄変動時間管理処理を示すフロー
チャートである。この特別図柄変動時間管理処理は、以下のステップ単位に実行される。
図71に示すように、S220において、メインCPU61は、制御状態フラグが特別
図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であるか否かを判定する処理を行う。メインC
PU61は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)であると判
定した場合には、S221に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが
特別図柄表示時間管理処理を示す値(02H)でないと判定した場合には、特別図柄表示
時間管理処理ルーチンを終了する。
S221において、メインCPU61は、特別図柄表示管理処理に対応する待ち時間タ
イマの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、待ち時間タイマの値が
「0」である場合にはS222に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイ
マの値が「0」でない場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
S222において、メインCPU61は、大当りであるか否かを判定する処理を行う。
メインCPU61は、大当りであると判定した場合にはS223に処理を移す。一方、メ
インCPU61は、大当りでないと判定した場合にはS224に処理を移す。
S223において、メインCPU61は、遊技状態フラグをクリアする処理を行う。す
なわち、メインCPU61は、遊技状態フラグに通常遊技状態(非確変・非時短)を示す
値(00H)をセットする処理を実行する。この処理を終了した場合には、S234に処
理を移す。
S224において、メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」であるか否か
を判定する。時短回数カウンタは、時短遊技状態における残りのゲーム回数(図柄変動回
数)を計数するためのカウンタである。メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「
0」である場合にはS228に処理を移す。一方、メインCPU61は、時短回数カウン
タの値が「0」でない場合には、S225に処理を移す。
S225において、メインCPU61は、時短回数カウンタの値を1減算する処理を行
う。この処理を終了した場合には、S226に処理を移す。
S226において、メインCPU61は、再び時短回数カウンタの値が「0」であるか
否かを判定する。メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」である場合にはS
227に処理を移す。一方、メインCPU61は、時短回数カウンタの値が「0」でない
場合には、S228に処理を移す。
S227において、メインCPU61は、時短終了コマンドをセットする処理を行う。
この処理において、メインCPU61は、時短遊技状態の終了を示す時短終了コマンドを
メインRAM63にセット(記憶)する処理を行う。そして、時短終了コマンドは、主制
御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に遊技状態を示すコ
マンドとして供給されることにより、副制御回路70が時短遊技状態の終了を認識するよ
うになる。この処理を終了した場合には、S232に処理を移す。
S228において、メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」であるか否か
を判定する。確変回数カウンタは、確変遊技状態における残りのゲーム回数(図柄変動回
数)を計数するためのカウンタである。メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「
0」である場合にはS233に処理を移す。一方、メインCPU61は、確変回数カウン
タの値が「0」でない場合には、S229に処理を移す。
S229において、メインCPU61は、確変回数カウンタの値を1減算する処理を行
う。この処理を終了した場合には、S230に処理を移す。
S230において、メインCPU61は、再び確変回数カウンタの値が「0」であるか
否かを判定する。メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」である場合にはS
231に処理を移す。一方、メインCPU61は、確変回数カウンタの値が「0」でない
場合には、S233に処理を移す。
S231において、メインCPU61は、確変終了コマンドをセットする処理を行う。
この処理において、メインCPU61は、確変遊技状態の終了を示す確変終了コマンドを
メインRAM63にセット(記憶)する処理を行う。そして、確変終了コマンドは、主制
御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に遊技状態を示すコ
マンドとして供給されることにより、副制御回路70が確変遊技状態の終了を認識するよ
うになる。この処理を終了した場合には、S232に処理を移す。
S232において、メインCPU61は、遊技状態フラグをクリアする処理を行う。す
なわち、メインCPU61は、遊技状態フラグに通常遊技状態(非確変・非時短)を示す
値(00H)をセットする処理を実行する。この処理を終了した場合には、S233に処
理を移す。
S233において、メインCPU61は、メインRAM63の制御状態フラグとして特
別図柄ゲームの終了処理を示す値(07H)をセットする処理を行う。この処理を終了し
た場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
S234において、メインCPU61は、特別図柄に対応する当り開始インターバル時
間としての待ち時間タイマの値を、メインRAM63にセットする処理を行う。この処理
を終了した場合には、S235に処理を移す。なお、本実施形態においては、一例として
、第1特別図柄に対応する当り開始インターバル時間は、大当り図柄が「確変1」〜「確
変4」、「時短1」〜「時短3」である場合には10000ms、その他の大当り図柄で
ある場合には50000msであり、第2特別図柄に対応する当り開始インターバル時間
は、大当り図柄が「確変1」である場合に3000msとなっている。
S235において、メインCPU61は、特別図柄に対応する当り開始表示コマンドを
セットする処理を行う。この処理において、当り開始表示コマンドは、主制御回路60の
メインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給されることにより、副制御
回路70が大当り遊技状態の開始を認識するようになる。当り開始表示コマンドには、大
当り遊技状態の開始を示すとともに、具体的な当りパターンを示すデータが含まれている
。当り開始表示コマンドに含まれる当りパターンを示すデータにより、サブCPU71は
、大当り遊技状態における演出パターンを決定する。この処理を終了した場合には、S2
36に処理を移す。
S236において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値をクリアする
処理を行う。この処理を終了した場合には、S237に処理を移す。
S237において、メインCPU61は、当り開始インターバル管理処理を示す値(0
3H)をメインRAM63の制御状態フラグにセットする処理を行う。この処理を終了し
た場合には、特別図柄表示時間管理処理ルーチンを終了する。
[当り開始インターバル管理処理]
図72は、メインCPU61により実行される当り開始インターバル管理処理を示すフ
ローチャートである。この当り開始インターバル管理処理は、以下のステップ単位に実行
される。
図72に示すように、S240において、メインCPU61は、制御状態フラグが当り
開始インターバル管理処理を示す値(03H)であるか否かを判定する処理を行う。メイ
ンCPU61は、制御状態フラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)で
あると判定した場合にはS241に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フ
ラグが当り開始インターバル管理処理を示す値(03H)でないと判定した場合には当り
開始インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S241において、メインCPU61は、当り開始インターバル時間としての待ち時間
タイマの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、待ち時間タイマの値
が「0」であると判定した場合にはS242に処理を移す。一方、メインCPU61は、
待ち時間タイマの値が「0」でないと判定した場合には当り開始インターバル管理処理ル
ーチンを終了する。
S242において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大入賞口開
放回数カウンタ上限値をセット(記憶)する処理を行い、S243に処理を移す。
S243において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタに「1」を加算す
る処理を行い、S244に処理を移す。
S244において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大当り図柄
の種類に応じた大入賞口開閉パターンを示す当りパターンデータをセット(記憶)する処
理を行う。なお、特定領域38Aを開閉させるための変位部材作動パターンデータもここ
でセットされる。メインCPU61は、このS244において決定された大当り図柄に対
応する、図53に示すパターン(当りパターン)に基づいてラウンド制御を行う。この処
理を終了した場合には、S245に処理を移す。
S245において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大入賞口開
放中表示コマンドをセット(記憶)する処理を行う。この場合の大入賞口開放中表示コマ
ンドは、ラウンドゲームの開始を示すデータとなる。大入賞口開放中表示コマンドは、主
制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。こ
の処理を終了した場合には、S246に処理を移す。
S246において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとし
て機能する所定領域に、大入賞口開放中処理を示す値(04H)を制御状態フラグにセッ
トする処理を行う。この処理を終了した場合には、S247に処理を移す。
S247において、メインCPU61は、メインRAM63の大入賞口入賞カウンタの
値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S248に処理を移す。
S248において、メインCPU61は、メインRAM63の排出球カウンタの値をク
リアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S249に処理を移す。
S249において、メインCPU61は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマの
値をメインRAM63にセットする処理を行う。待ち時間タイマの値は、大入賞口開放回
数カウンタの値(ラウンド数)に応じた時間、例えば、第1特別図柄の大当り図柄が「確
変1」であれば、27.222sとしてセットされる。この処理を終了した場合には、S
250に処理を移す。
S250において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に大入賞口開放
中データをセットする処理を行う。この処理において、メインCPU61は、第1大入賞
口36又は第2大入賞口37を開放させるために、メインROM62から読み出されたデ
ータに基づいて、メインRAM63に位置付けられた変数を更新する。このように記憶さ
れた変数は、第1大入賞口シャッタソレノイド360A又は第2大入賞口シャッタソレノ
イド370Aを駆動して第1大入賞口36又は第2大入賞口37を開放状態とすることと
なる。この処理を終了した場合には、当り開始インターバル管理処理ルーチンを終了する
[大入賞口再開放前待ち時問管理処理]
図73は、メインCPU61により実行される大入賞口再開放前待ち時問管理処理を示
すフローチャートである。この大入賞口再開放前待ち時問管理処理は、以下のステップ単
位に実行される。
図73に示すように、S260において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入
賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)であるか否かを判定する処理を行う。
メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(0
5H)であると判定した場合にはS261に処理を移す。一方、メインCPU61は、制
御状態フラグが大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)でないと判定した
場合には大入賞口再開放前待ち時問管理処理ルーチンを終了する。
S261において、メインCPU61は、ラウンド間インターバル表示時間としての待
ち時間タイマの値が「0」であるか否かを判定する。メインCPU61は、待ち時間タイ
マの値が「0」であると判定した場合にはS262に処理を移す。一方、メインCPU6
1は、待ち時間タイマの値が「0」でないと判定した場合には大入賞口再開放前待ち時問
管理処ルーチンを終了する。
S262において、メインCPU61は、メインRAM63の大入賞口開放回数カウン
タの値に「1」を加算する処理を行う。この処理を終了した場合には、S263に処理を
移す。
S263において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、大入賞口開
放中表示コマンドをセット(記憶)する処理を行う。この場合の大入賞口開放中表示コマ
ンドは、ラウンドゲームの開始を示すデータとなる。大入賞口開放中表示コマンドは、主
制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCPU71に大入賞口開放中
表示コマンドとして供給される。この処理を終了した場合には、S264に処理を移す。
S264において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとし
て機能する所定領域に、大入賞口開放中処理を示す値(04H)を制御状態フラグにセッ
トする処理を行う。この処理を終了した場合には、S265に処理を移す。
S265において、メインCPU61は、メインRAM63の大入賞口入賞カウンタの
値をクリアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S266に処理を移す。
S266において、メインCPU61は、メインRAM63の排出球カウンタの値をク
リアする処理を行う。この処理を終了した場合には、S267に処理を移す。
S267において、メインCPU61は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマの
値をメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S268
に処理を移す。
S268において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に大入賞口開放
中データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、大入賞口再開放前待ち
時問管理処理ルーチンを終了する。
[大入賞口開放中処理]
図74は、メインCPU61により実行される大入賞口開放中処理を示すフローチャー
トである。この大入賞口開放中処理は、以下のステップ単位に実行される。
図74に示すように、S270において、メインCPU61は、制御状態フラグが大入
賞口開放中処理を示す値(04H)であるか否かを判定する処理を行う。メインCPU6
1は、制御状態フラグが大入賞口開放中処理を示す値(04H)であると判定した場合に
はS271に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フラグが大入賞口開放中
処理を示す値(04H)でないと判定した場合には大入賞口開放中処理ルーチンを終了す
る。
S271において、メインCPU61は、大入賞口入賞カウンタの値が「9」以上であ
るか否かの判定を行う。この処理において、メインCPU61は、大入賞口入賞カウンタ
の値が「9」以上であると判定した場合にはS272に処理を移す。一方、メインCPU
61は、大入賞口入賞カウンタの値が「10」以上でないと判定した場合にはS274に
処理を移す。
S272において、メインCPU61は、大当りの種類と現在ラウンドとにおいて、セ
ットしたラウンド毎の開閉パターンに応じた大入賞口開閉処理を実行し、S273に処理
を移す。
S273において、メインCPU61は、大入賞口開放時間としての待ち時間タイマが
「0」であるか否かの判定を行う。メインCPU61は、待ち時間タイマが「0」である
と判定した場合にはS274に処理を移す。一方、メインCPU61は、待ち時間タイマ
が「0」でないと判定した場合には大入賞口開放中処理ルーチンを終了する。
S274において、メインCPU61は、大入賞口閉鎖データをセットする処理を行う
。この処理において、メインCPU61は、大入賞口を閉鎖させるために、メインROM
62から読み出されたデータに基づいて、メインRAM63に位置付けられた変数を更新
する。このように記憶された変数は、第1大入賞口シャッタソレノイド360A又は第2
大入賞口シャッタソレノイド370Aを閉鎖状態とするものである。この処理を終了した
場合には、S275に処理を移す。
S275において、メインCPU61は、残留球監視タイマに所定値をセットする処理
を行う。本実施形態では、所定値として例えば1098msに対応する値がセットされる
。この処理を終了した場合には、S276に処理を移す。
S276において、メインCPU61は、閉鎖した大入賞口が第2大入賞口37である
か否かを判定する処理を行う。メインCPU61は、閉鎖した大入賞口が第2大入賞口3
7であると判定した場合にはS277に処理を移す。一方、メインCPU61は、閉鎖し
た大入賞口が第2大入賞口37でない、すなわち、第1大入賞口36であると判定した場
合には、S278に処理を移す。
S277において、メインCPU61は、排出監視タイマに所定値をセットする処理を
行う。本実施形態では、所定値として例えば1998msに対応する値がセットされる。
この処理を終了した場合には、S278に処理を移す。
S278において、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開
放回数(ラウンド数)の上限値以上であるか否かの判定を行う。この処理において、メイ
ンCPU61は、メインRAM63に記憶されている大入賞口開放回数カウンタの値と大
入賞口開放回数(ラウンド数)の上限値とを比較して、大入賞口開放回数カウンタの値が
大入賞口開放回数の上限値以上であるか否かを判定する。ここで、大入賞口開放回数の上
限値とは、16回(16R)となる。メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの
値が入賞口開放回数の上限値以上であると判定した場合にはS282に処理を移す。一方
、メインCPU61は、大入賞口開放回数カウンタの値が大入賞口開放回数の上限値以上
でないと判定した場合にはS279に処理を移す。
S279において、メインCPU61は、当りパターン及びラウンド数に基づいて、ラ
ウンド間インターバル表示時間としての待ち時間タイマの値をメインRAM63にセット
する処理を行う。すなわち、当りパターンと現在のラウンド数とに基づいて、インターバ
ルパターンa又はbに対応する時間がセットされる(図53参照)。なお、ラウンド間イ
ンターバル表示時間は、インターバルパターンa、bに対応する時間とは異なる時間がセ
ットされるようにしてもよい。この処理を終了した場合には、S280に処理を移す。
S280において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとし
て機能する所定領域に、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を示す値(05H)をセット
する処理を行う。この処理を終了した場合には、S281に処理を移す。
S281において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、ラウンド間
表示コマンドをセットする処理を行う。ラウンド間表示コマンドは、主制御回路60のメ
インCPU61から副制御回路70のサブCPU71に供給される。この処理を終了した
場合には、大入賞口開放中処理ルーチンを終了する。
一方、S282において、メインCPU61は、当り終了インターバル表示時間として
の待ち時間タイマの値をメインRAM63にセットする処理を行う。この処理を終了した
場合には、S283に処理を移す。なお、本実施形態においては、一例として、第1特別
図柄に対応する当り終了インターバル表示時間は、大当り図柄が「確変1」〜「確変6」
である場合には20000ms、「時短1」〜「時短5」である場合には10000ms
であり、第2特別図柄に対応する当り終了インターバル表示時間は、大当り図柄が「確変
1」である場合に、非確変遊技状態における大当りであれば20000ms、確変遊技状
態における大当りであれば5000msとなっている。このように、本実施形態において
は、いわゆる初当り(非確変遊技状態から確変遊技状態へと移行する契機となる最初の大
当り)終了時の当り終了インターバル表示時間が、連荘当り(確変遊技状態において確変
遊技状態が継続することとなる大当り)終了時の当り終了インターバル表示時間よりも長
くなるようにしている。
S283において、メインCPU61は、メインRAM63おける制御状態フラグとし
て機能する所定領域に、当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)を制御状態フ
ラグにセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S284に処理を移す。
S284において、メインCPU61は、メインRAM63の所定領域に、当り終了表
示コマンドをセットする処理を行う。当り終了表示コマンドは、大当り遊技状態の終了を
示すコマンドとして、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCP
U71に供給される。この処理を終了した場合には、大入賞口開放中処理ルーチンを終了
する。
[当り終了インターバル管理処理]
図75は、メインCPU61により実行される当り終了インターバル管理処理を示すフ
ローチャートである。この当り終了インターバル管理処理は、以下のステップ単位に実行
される。
S290において、メインCPU61は、メインRAM63の制御状態フラグが当り終
了インターバル管理処理を示す値(06H)であるか否かを判定する処理を行う。メイン
CPU61は、制御状態フラグが当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)であ
ると判定した場合には、S291に処理を移す。一方、メインCPU61は、制御状態フ
ラグが当り終了インターバル管理処理を示す値(06H)でないと判定した場合には、当
り終了インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S291において、メインCPU61は、当り終了インターバル表示時間としての待ち
時間タイマの値が「0」であるか否かを判定する。この処理において、メインCPU61
は、待ち時間タイマの値が「0」であると判定した場合にはS292に処理を移す。一方
、メインCPU61は、待ち時間タイマの値が「0」でないと判定した場合には、当り終
了インターバル管理処理ルーチンを終了する。
S292において、メインCPU61は、メインRAM63の特別図柄ゲーム終了を示
す値(07H)を特別図柄制御状態フラグにセットする。この処理を終了した場合には、
S293に処理を移す。
S293において、メインCPU61は、メインRAM63の特定領域通過フラグが「
01H」であるか否かを判定する処理を行う。特定領域通過フラグが「01H」であると
判定した場合には、S294に処理を移す。特定領域通過フラグが「01H」でないと判
定した場合には、S297に処理を移す。
S294において、メインCPU61は、メインRAM63の遊技状態フラグに「02
H」をセットする処理を行う。遊技状態フラグの「02H」は、確変遊技状態及び時短遊
技状態を示す。この処理を終了した場合には、S295に処理を移す。
S295において、メインCPU61は、メインRAM63の確変回数カウンタの値に
ST回数として「180」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S2
96に処理を移す。
S296において、メインCPU61は、メインRAM63の特定領域通過フラグに「
00H」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、S299に処理を移す
S297において、メインCPU61は、メインRAM63の遊技状態フラグに「01
H」をセットする処理を行う。遊技状態フラグの「01H」は、非確変遊技状態及び時短
遊技状態を示す。この処理を終了した場合には、S298に処理を移す。
S298において、メインCPU61は、メインRAM63の時短回数カウンタの値に
時短回数として「4」又は「100」をセットする処理を行う。この処理を終了した場合
には、S299に処理を移す。時短回数として「4」がセットされる場合は、非確変遊技
状態及び非時短遊技状態において大当り図柄が「時短2」〜「時短4」となった場合であ
り、それ以外の状況で時短遊技状態に移行する場合には、時短回数として「100」がセ
ットされる。
S299おいて、メインCPU61は、遊技状態コマンドをセットし、当り終了インタ
ーバル管理処理ルーチンを終了する。遊技状態コマンドは、大当り遊技状態の終了後に制
御される遊技状態、及び時短回数としての残り回数を示す情報に加え、終了した当り遊技
状態の種類を示す情報を含むコマンドである。この時短回数の残り回数は、後述するよう
に残時短回数とも称され、S298の処理においてセットされた「4」又は「100」の
時短回数を意味するものである。すなわち、時短回数の残り回数(残時短回数)は、時短
モードの任意の時点において残存する時短回数を意味するものではなく、時短モードの開
始時時点で残存する時短回数を示すものにすぎない。このような残り回数等の情報を含む
遊技状態コマンドは、主制御回路60のメインCPU61から副制御回路70のサブCP
U71に供給される。
[特別図柄ゲーム終了処理]
図76は、メインCPU61により実行される特別図柄ゲーム終了処理を示すフローチ
ャートである。この特別図柄ゲーム終了処理は、以下のステップ単位に実行される。
図76に示すように、S300において、メインCPU61は、メインRAM63の制
御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)であるか否かを判定する処理
を行う。メインCPU61は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07
H)であると判定した場合には、S301に処理を移す。一方、メインCPU61は、制
御状態フラグが特別図柄ゲーム終了処理を示す値(07H)でないと判定した場合には、
この特別図柄ゲーム終了処理ルーチンを終了する。
S301において、メインCPU61は、大当りの種類と現在ラウンドとにおいて、セ
ットしたラウンド毎の開閉パターンに応じた特別図柄ゲーム終了時処理を実行し、S30
2に処理を移す。この特別図柄ゲーム終了時処理において、メインCPU61は、外部端
子板80からホールコンピュータ100へ1遊技終了信号や大当り信号を出力するための
処理等を実行する。 S302において、メインCPU61は、制御状態フラグとして特
別図柄記憶チェックを示す値(00H)をメインRAM63にセットする処理を行う。こ
の処理を終了した場合には、特別図柄ゲーム終了処理ルーチンを終了する。
[サブCPUによる制御]
次に、図77〜図93を用いて、サブCPU71により実行される処理について以下に
説明をする。副制御回路70のサブCPU71は、主制御回路60からの各種コマンドを
受信して、表示制御処理等の様々な処理を行う。
[サブCPUによるメイン処理]
図77は、サブCPU71により実行されるメイン処理を示すフローチャートである。
このメイン処理は、以下のステップ単位に実行される。
図77に示すように、S310において、サブCPU71は、電源投入に応じて初期化
する処理を行う。この処理を終了した場合には、S311に処理を移す。
S311において、サブCPU71は、ワークRAM73に記憶される乱数値(演出決
定用乱数カウンタ値及び停止図柄決定用乱数カウンタ値等)を更新する処理を行う。この
処理を終了した場合には、S312に処理を移す。
S312において、サブCPU71は、コマンド解析処理を行う。この処理の詳細は後
述するが、サブCPU71は、主制御回路60から受信してワークRAM73の受信バッ
ファに格納されたコマンドを解析する処理を行う。この処理を終了した場合には、S31
3に処理を移す。なお、コマンド解析処理については、図80及び図81を用いて後述す
る。
S313において、サブCPU71は、表示制御処理を行う。この処理において、サブ
CPU71は、液晶表示装置4の表示領域4Aにおいて表示を行うためのデータを表示制
御回路76に送信する。VDP(VideoDisplayProcessor)を含む
表示制御回路76は、サブCPU71からの演出画像を表示するためのデータに基づいて
、識別図柄のデータ、背景画像データ、演出用画像データ等、各種の画像データを画像デ
ータROMから読み出し、重ね合わせて、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示させる。
この処理を終了した場合には、S314に処理を移す。
S314において、サブCPU71は、音声制御回路77を介してスピーカ10a,1
0b,10cから発生させる音を制御する音声制御処理を行う。この処理を終了した場合
には、S315に処理を移す。
S315において、サブCPU71は、ランプ制御回路78を介してランプ・LED2
7の発光(点灯・点滅)を制御するランプ制御処理を実行する。この処理を終了した場合
には、S316に処理を移す。
S316において、サブCPU71は、可動演出装置制御回路79を介して可動演出装
置制御処理を行う。この処理において、サブCPU71は、上側可動演出部材101A及
び下側可動演出部材101Bを駆動する可動演出装置42を制御する制御処理を実行する
。この処理を終了した場合には、S311に処理を移し、以降、S311〜S316の処
理を繰り返し行う。
一方、サブCPU71は、メイン処理を実行している状態であっても、このメイン処理
を中断させ、コマンド受信割込処理やタイマ割込処理を実行する場合がある。以下、図7
8を用いてコマンド受信割込処理、図79を用いてタイマ割込処理について説明する。
[コマンド受信割込処理]
図78は、サブCPU71により実行されるコマンド受信割込処理を示すフローチャー
トである。このコマンド受信割込処理は、以下のステップ単位に実行される。
図78に示すように、S320において、サブCPU71は、レジスタを退避させる処
理を行う。この処理において、サブCPU71は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される
実行中のプログラムを退避させる処理を行う。この処理を終了した場合には、S321に
処理を移す。
S321において、サブCPU71は、入力されたコマンドを受信バッファへ格納する
処理を行う。この処理において、サブCPU71は、入力されたコマンドをワークRAM
73の受信バッファ領域へ格納する処理を行う。例えば、サブCPU71は、主制御回路
60から送信された各種のコマンドを受信する。この処理において、格納されたコマンド
は、図80及び図81のコマンド解析処理にて解析される。この処理を終了した場合には
、S322に処理を移す。
S322において、サブCPU71は、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理に
おいて、サブCPU71は、S320で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処
理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド受信割込処理ルーチンを終了する。
[タイマ割込処理]
図79は、サブCPU71により実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートであ
る。このタイマ割込処理は、以下のステップ単位に実行される。
図79に示すように、S330において、サブCPU71は、レジスタを退避させる処
理を行う。この処理において、サブCPU71は、各レジスタ(記憶領域)に記憶される
実行中のプログラムにおいて使用されていた値を退避させる処理を行う。この処理を終了
した場合には、S331に処理を移す。
S331において、サブCPU71は、各種のタイマ更新処理を行う。この処理におい
て、サブCPU71は、演出制御のためにセットされるタイマの値を更新(加算・減算)
する処理を行う。この処理を終了した場合には、S332に処理を移す。
S332において、サブCPU71は、押下操作ボタン操作判定処理を行う。この処理
において、サブCPU71は、押下操作ボタン9Aの操作の有無を検出する処理を行う。
すなわち、所定の演出が行われる場合に、この所定の演出が押下操作ボタン9Aの操作の
有無によって演出内容が変化するものである場合、この処理における判定結果に基づいて
、演出内容を変化させるための制御が行われることとなる。
S333において、サブCPU71は、レジスタを復帰させる処理を行う。この処理に
おいて、サブCPU71は、S330で退避したプログラムを各レジスタに復帰させる処
理を行う。この処理を終了した場合には、タイマ割込処理ルーチンを終了する。
[コマンド解析処理]
図80及び図81は、サブCPU71により実行されるコマンド解析処理を示すフロー
チャートである。このコマンド解析処理は、以下のステップ単位に実行される。
図80に示すように、S390において、サブCPU71は、コマンドを受信したか否
かを判定する処理を行う。この処理において、サブCPU71は、コマンドを受信したと
判定した場合には、S391に処理を移す。一方、サブCPU71は、コマンドを受信し
ていないと判定した場合には、このコマンド解析処理ルーチンを終了する。
S391において、サブCPU71は、受信したコマンドのデータを読み出し、そのコ
マンドのデータに応じた処理を以降のステップにて行う。サブCPU71は、受信したコ
マンドのデータの読み出しが終了した場合には、S392に処理を移す。
S392において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして変動パタ
ーン指定コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンド
として変動パターン指定コマンドを受信したと判定した場合には、S393に処理を移す
。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして変動パターン指定コマンドを受信
していないと判定した場合には、S394に処理を移す。
S393において、サブCPU71は、演出パターン決定処理を行う。この処理におい
て、サブCPU71は、受信した変動パターン指定コマンドに基づいて、装飾図柄の変動
表示態様を含む演出パターンを決定する。サブCPU71は、装飾図柄の変動表示態様を
含む演出パターンを決定した場合、決定した演出パターンデータをワークRAM73の所
定の記憶領域にセットする。この演出パターン決定処理については、図82を用いて後述
する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
なお、演出パターンの決定については、上述のように、受信した変動パターン指定コマ
ンドに基づいて行うこととしてもよく、受信した始動入賞コマンドに基づいて行うことと
してもよい。また、これらのコマンドに含まれる各情報を総合して行うこととしてもよい
S394において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして図柄指定
コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして図
柄指定コマンドを受信したと判定した場合には、S395に処理を移す。一方、サブCP
U71は、読み出したコマンドとして図柄指定コマンドを受信していないと判定した場合
には、S396に処理を移す。
S395において、サブCPU71は、停止図柄決定処理を行う。この処理において、
サブCPU71は、メインCPU61から受信した図柄指定コマンドに対応する停止装飾
図柄を決定する。サブCPU71は、停止装飾図柄が決定した場合、決定した停止装飾図
柄データをワークRAM73の所定の記憶領域にセットする。この処理を終了した場合に
は、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
なお、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示する装飾図柄としては、例えば、数字の「
1」〜「7」まであり、こららの装飾図柄(数字)が所定数(例えば、3つ(3桁))が
同じ装飾図柄(数字)で揃った場合に、大当り遊技状態に移行することとしている。また
、ハズレに対応する装飾図柄は、これら以外のバラケ目であるが、そのうち、特定数(例
えば、2つ)が同じ装飾図柄(数字)で停止表示され(リーチとなり)、残り(例えば、
1つ)が異なる装飾図柄(数字)で停止表示されるものをリーチハズレ目という。もっと
も、バラケ目であっても、特定の意味を示唆する特定のバラケ目(例えば、七五三を意味
する「753」等)が停止表示された場合にも、大当り遊技状態に移行することとしても
よい。
S396において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして図柄停止
コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして図
柄停止コマンドを受信したと判定した場合には、S397に処理を移す。一方、サブCP
U71は、読み出したコマンドとして図柄停止コマンドを受信していないと判定した場合
には、S398に処理を移す。
S397において、サブCPU71は、変動表示している装飾図柄を停止表示するため
の装飾図柄停止処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを
終了する。
S398において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして当り開始
表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとし
て当り開始表示コマンドを受信したと判定した場合には、S399に処理を移す。一方、
サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り開始表示コマンドを受信していないと
判定した場合には、S401に処理を移す。
S399において、サブCPU71は、当り演出パターン決定処理を実行する。この当
り演出パターン決定処理については、図91を用いて後述する。この処理を終了した場合
には、S400に処理を移す。
S400において、サブCPU71は、当り開始演出処理を実行する。この当り開始演
出処理については、図92を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解
析処理ルーチンを終了する。
S401において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして大入賞口
入賞コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとし
て大入賞口入賞コマンドを受信したと判定した場合には、S402に処理を移す。一方、
サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口入賞コマンドを受信していないと
判定した場合には、S403に処理を移す。
S402において、サブCPU71は、賞球カウンタ加算処理を実行する。この処理に
おいて、サブCPU71は、大入賞口(第1大入賞口36及び第2大入賞口37)に入賞
した遊技球の数に応じて、大当り遊技状態(又は、連荘中である場合にはその連荘中に移
行した全ての大当り遊技状態)における賞球数をカウントするとともに、そのカウントし
た賞球数を表示する処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチ
ンを終了する。
S403において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして特定領域
通過コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとし
て特定領域通過コマンドを受信したと判定した場合には、S404に処理を移す。一方、
サブCPU71は、読み出したコマンドとして特定領域通過コマンドを受信していないと
判定した場合には、S405に処理を移す。
S404において、サブCPU71は、V入賞報知処理を実行する。この処理において
、サブCPU71は、大当り遊技状態においてV入賞したこと、すなわち、大当り遊技状
態の終了後にSTモードに移行する旨を示す演出データをセットする処理を行う。この処
理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S405において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとしてラウンド
間表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドと
してラウンド間表示コマンドを受信したと判定した場合には、S406に処理を移す。一
方、サブCPU71は、読み出したコマンドとしてラウンド間表示コマンドを受信してい
ないと判定した場合には、S407に処理を移す。
S406において、サブCPU71は、ラウンド間演出処理を実行する。この処理にお
いて、サブCPU71は、例えば、ラウンド間インターバル表示時間に応じた演出データ
をセットする等の処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチン
を終了する。なお、図91を用いて後述する当り演出パターン決定処理において、当り演
出パターンとしてライブボーナスが決定され、このライブボーナスが実行されている場合
には、ライブボーナスの実行が優先され、ラウンド間インターバル表示時間に応じた演出
データはセットされないように構成されている。
S407において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして大入賞口
開放中表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマン
ドとして大入賞口開放中表示コマンドを受信したと判定した場合には、S409に処理を
移す。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして大入賞口開放中表示コマンド
を受信していないと判定した場合には、図81のS410に処理を移す。
S408において、サブCPU71は、ラウンド中演出処理を実行する。この処理にお
いて、サブCPU71は、当該ラウンドにおける残りの可能入賞数や大入賞口開放時間を
表示するための演出データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、コマ
ンド解析処理ルーチンを終了する。
図81のS409において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして
当り終了表示コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマ
ンドとして当り終了表示コマンドを受信したと判定した場合には、S410に処理を移す
。一方、サブCPU71は、読み出したコマンドとして当り終了表示コマンドを受信して
いないと判定した場合には、S411に処理を移す。
S410において、サブCPU71は、当り終了演出処理を実行する。この当り終了演
出処理については、図93を用いて後述する。この処理を終了した場合には、コマンド解
析処理ルーチンを終了する。
S411において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして遊技状態
コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして遊
技状態コマンドを受信したと判定した場合には、S412に処理を移す。一方、サブCP
U71は、読み出したコマンドとして遊技状態コマンドを受信していないと判定した場合
には、S413に処理を移す。
S412において、サブCPU71は、演出モード変更処理を実行する。この処理にお
いて、サブCPU71は、受信した遊技状態コマンドが、確変・時短遊技状態を示すコマ
ンドであれば、演出モードフラグの値に「03H」をセットし、非確変・時短遊技状態を
示すコマンドであり、時短回数の残り回数が100回であれば、演出モードフラグの値に
「02H」をセットし、非確変・時短遊技状態を示すコマンドであり、時短回数の残り回
数が4回であれば、演出モードフラグの値に「01H」をセットし、その他を示すコマン
ドであれば、演出モードフラグの値に「00H」をセットする処理を行う。この処理を終
了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
S413において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして時短終了
コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして時
短終了コマンドを受信したと判定した場合には、S414に処理を移す。一方、サブCP
U71は、読み出したコマンドとして時短終了コマンドを受信していないと判定した場合
には、S415に処理を移す。
S414において、サブCPU71は、時短モード終了処理を実行する。この処理にお
いて、サブCPU71は、例えば、時短モード終了後の所定ゲーム回数においては、相対
的に期待度の高い演出パターンが選択されやすくなる図示しない特別の演出内容決定テー
ブルをセットする等の処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルー
チンを終了する。
S415において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして確変終了
コマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして確
変終了コマンドを受信したと判定した場合には、S416に処理を移す。一方、サブCP
U71は、読み出したコマンドとして確変終了コマンドを受信していないと判定した場合
には、S417に処理を移す。
S416において、サブCPU71は、STモード終了処理を実行する。この処理にお
いて、サブCPU71は、例えば、STモード終了後の所定ゲーム回数においては、相対
的に期待度の高い演出パターンが選択されやすくなる図示しない特別の演出内容決定テー
ブルをセットする等の処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルー
チンを終了する。
S417において、サブCPU71は、S391で読み出したコマンドとして排出エラ
ーコマンドを受信したか否かを判定する。サブCPU71は、読み出したコマンドとして
排出エラーコマンドを受信したと判定した場合には、S418に処理を移す。一方、サブ
CPU71は、読み出したコマンドとして排出エラーコマンドを受信していないと判定し
た場合には、S419に処理を移す。
S418において、サブCPU71は、排出エラー報知処理を実行する。この処理にお
いて、サブCPU71は、第2大入賞口37におけるエラーの発生を報知するための演出
データをセットする処理を行う。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチ
ンを終了する。
S419において、サブCPU71は、その他、受信したコマンドに対応した処理を実
行する。この処理を終了した場合には、コマンド解析処理ルーチンを終了する。
[演出パターン決定処理]
図82は、サブCPU71により実行される演出パターン決定処理を示すフローチャー
トである。この演出パターン決定処理は、演出内容としての演出パターンを決定するため
の処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図82に示すように、S430において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が
「03H」であるか否かを判定する処理を行う。演出モードフラグは、演出モードの種類
を示す内部フラグである。本実施形態において、演出モードフラグは、通常モードに対応
する値が「00H」、ショートモードに対応する値が「01H」、ロングモードに対応す
る値が「02H」、STモードに対応する値が「03H」となる。このような演出モード
フラグの値に応じて、背景画像や演出内容が異なるようになっている。演出モードフラグ
の値が「03H」であると判定した場合には、S431に処理を移す。一方、演出モード
フラグの値が「03H」でないと判定した場合には、S432に処理を移す。
S431において、サブCPU71は、STモード中処理を実行する。このSTモード
中処理については、図83を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S441に
処理を移す。
S432において、サブCPU71は、アイテム先読み演出の実行中であることを示す
アイテム先読み演出中フラグがオン(ON)であるか否かを判定する処理を行う。アイテ
ム先読み演出中フラグがオン(ON)であると判定した場合には、S433に処理を移す
。一方、アイテム先読み演出中フラグがオン(ON)でないと判定した場合には、S43
4に処理を移す。
S433において、サブCPU71は、アイテム先読み演出処理を実行する。このアイ
テム先読み演出処理については、図85を用いて後述する。この処理を終了した場合には
、S441に処理を移す。
S434において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「02H」であるか否
かを判定する処理を行う。演出モードフラグの値が「02H」であると判定した場合には
、S435に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「02H」でないと判定した場
合には、S436に処理を移す。
S435において、サブCPU71は、ロングモード中演出パターン決定処理を実行す
る。この処理において、サブCPU71は、図示しないロングモード中用サブ演出内容決
定テーブルを参照し、大当り判定の結果(当落)と、変動パターン指定コマンドの種別と
、サブ演出選択用乱数範囲(抽選値)等とに基づいて、演出パターンを決定する処理を行
う。この処理を終了した場合には、S439に処理を移す。
S436において、サブCPU71は、演出モードフラグの値が「01H」であるか否
かを判定する処理を行う。演出モードフラグの値が「01H」であると判定した場合には
、S437に処理を移す。一方、演出モードフラグの値が「01H」でないと判定した場
合(演出モードフラグの値が「00H」である場合)には、S438に処理を移す。
S437において、サブCPU71は、ショートモード中演出パターン決定処理を実行
する。この処理において、サブCPU71は、図示しないショートモード中用サブ演出内
容決定テーブルを参照し、大当り判定の結果(当落)と、変動パターン指定コマンドの種
別と、サブ演出選択用乱数範囲(抽選値)等とに基づいて、演出パターンを決定する処理
を行う。この処理を終了した場合には、S439に処理を移す。
S438において、サブCPU71は、通常モード中演出パターン決定処理を実行する
。この処理において、サブCPU71は、図54において一部を示した(通常モード中用
)サブ演出内容決定テーブルを参照し、大当り判定の結果(当落)と、変動パターン指定
コマンドの種別と、サブ演出選択用乱数範囲(抽選値)等とに基づいて、演出パターンを
決定する処理を行う。この処理を終了した場合には、S439に処理を移す。
S439において、サブCPU71は、図82に示すS435、S437、S438の
いずれかの処理において、決定された演出パターンがアイテム先読み演出であるか否かを
判定する処理を行う。決定された演出パターンがアイテム先読み演出であると判定した場
合には、S440に処理を移す。一方、決定された演出パターンがアイテム先読み演出で
ないと判定した場合には、S441に処理を移す。
S440において、サブCPU71は、アイテム先読み演出中フラグをワークRAM7
3の所定の記憶領域にセット(ON)する処理を実行する。この処理を終了した場合には
、S441に処理を移す。
S441において、サブCPU71は、決定された演出パターンの種類に応じた演出デ
ータをセットする処理を実行する。この処理を終了した場合には、演出パターン決定処理
ルーチンを終了する。
なお、本実施形態においては、変動パターン指定コマンドを受信したときに、サブCP
U71が、アイテム先読み演出の実行の可否を決定することとしているが、これに限られ
るものではない。例えば、図63に示した第1始動口スイッチチェック処理のS115、
又は図64に示した第2始動口スイッチチェック処理のS125の入賞演出判定処理にお
いて、メインCPU61により「先読演出」を行うことが決定された場合に、アイテム先
読み演出が実行されることとしてもよい。すなわち、アイテム先読み演出を実行するか否
かをメインCPU61側で制御することとしてもよい。この場合、変動パターン指定コマ
ンドに、メインCPU61による「先読演出」の可否に関する情報を含ませることとして
もよいし、サブCPU71が、受信した始動入賞コマンドに含まれる「先読演出」の可否
に関する情報を保持しておき、その保持した情報も参照して演出パターンを決定すること
としてもよい。
また、アイテム先読み演出の演出内容(例えば、プレートA〜Dの枚数及び各期待度種
類の期待度)をメインCPU61側で決定することとしてもよい。この場合、アイテム先
読み演出の演出内容ごとに変動パターンを定めておき、決定された変動パターンに対応す
る変動パターン指定コマンドの内容に基づいてサブCPU71がアイテム先読み演出を行
うこととしてもよいし、特定の変動パターンが選択された場合に、アイテム先読み演出の
演出内容を別途決定し、その決定された演出内容の情報を含む変動パターン指定コマンド
が送信されることで、サブCPU71がアイテム先読み演出を行うこととしてもよい。す
なわち、本実施形態においては、メインCPU61が、アイテム先読み演出を実行するか
否かを決定するととともに、アイテム先読み演出の演出内容を決定する態様、メインCP
U61が、アイテム先読み演出を実行するか否かを決定し、サブCPU71が、アイテム
先読み演出の演出内容を決定する態様、サブCPU71が、アイテム先読み演出を実行す
るか否かを決定するととともに、アイテム先読み演出の演出内容を決定する態様のいずれ
の態様も含むものとする。
また、決定主体がメインCPU61であるか、サブCPU71であるかにかかわらず、
アイテム先読み演出を実行するか否かと、アイテム先読み演出を実行する場合のアイテム
先読み演出の演出内容とを、各々異なる抽選により決定することとしてもよく、一括抽選
により同時に決定することとしてもよい。すなわち、アイテム先読み演出を実行するか否
かと、アイテム先読み演出を実行する場合のアイテム先読み演出の演出内容とを、複数の
処理によって決定することとしてもよく、1の処理によって決定することとしてもよい。
[STモード中処理]
図83は、サブCPU71により実行されるSTモード中処理を示すフローチャートで
ある。このSTモード中処理は、STモード中における演出内容としての演出パターンを
決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図83に示すように、S450において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値
が「51」であるか否かを判定する処理を行う。ST中管理カウンタは、STモードにお
ける特別図柄ゲームの実行回数を示すカウンタである。ST中管理カウンタの値が「51
」であると判定した場合には、S451に処理を移す。一方、ST中管理カウンタの値が
「51」でないと判定した場合には、S452に処理を移す。
S451において、サブCPU71は、STモードのバトルリーチ区間であることを示
すST中バトル演出制御フラグをワークRAM73の所定の記憶領域にセット(ON)す
る処理を実行する。この処理を終了した場合には、S452に処理を移す。
S452において、サブCPU71は、ST中バトル演出制御フラグがオン(ON)で
あるか否かを判定する処理を行う。ST中バトル演出制御フラグがオン(ON)であると
判定した場合には、S453に処理を移す。一方、ST中バトル演出制御フラグがオン(
ON)でないと判定した場合には、S454に処理を移す。
S453において、サブCPU71は、図示しないSTバトル演出中用サブ演出内容決
定テーブルを参照し、大当り判定の結果(当落)と、変動パターン指定コマンドの種別と
、サブ演出選択用乱数範囲(抽選値)等とに基づいて、演出パターンを決定する処理を行
う。この処理を終了した場合には、STモード中処理ルーチンを終了する。
S454において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値が「0」であるか否か
を判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、STモードにおける最初の特別図
柄ゲーム(1ゲーム目)であるか否かを判定する。ST中管理カウンタの値が「0」であ
ると判定した場合には、S455に処理を移す。一方、ST中管理カウンタの値が「0」
でないと判定した場合には、S457に処理を移す。
S455において、サブCPU71は、ST中連荘カウンタの値に応じたストーリー導
入演出パターンを決定する処理を行う。ST中連荘カウンタは、いわゆる初当りを除き、
STモードにおいて大当り遊技状態(例えば、第2特別図柄当り中)が連荘した回数を示
すカウンタである。本実施形態においては、STモード中の大当りの連荘回数(ST中連
荘カウンタの値)に応じて、STモードのストーリー区間における一連のストーリー演出
が進行することとなっている。また、ストーリー導入演出パターンは、当該一連のストー
リー演出の冒頭において、当該一連のストーリーの導入時の演出(例えば、タイトル表示
等)が実行される演出データがセットされるための演出パターンである。この処理を終了
した場合には、S456に処理を移す。
S456において、サブCPU71は、セット数の初期値として「1」をセットする処
理を行う。セット数は、STモードのストーリー区間において、ゲーム回数5回を1セッ
トとして、合計10セットに亘って一連のストーリー演出が実行されるうちの、現在何セ
ット目のストーリー演出が実行されているのかを示すデータである。この処理を終了した
場合には、S462に処理を移す。
S457において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値が「1」であるか否か
を判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、STモードにおける2回目の特別
図柄ゲーム(2ゲーム目)であって、ストーリー演出の1セット目が開始される最初の特
別図柄ゲームであるか否かを判定する。ST中管理カウンタの値が「1」であると判定し
た場合には、S460に処理を移す。一方、ST中管理カウンタの値が「1」でないと判
定した場合には、S458に処理を移す。
S458において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値が「5×セット数(但
し「9」以下)+1」であるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は
、ST中管理カウンタの値が「5×1+1=6」(2セット目の開始)、「5×2+1=
11」(3セット目の開始)、「5×3+1=16」(4セット目の開始)、「5×4+
1=21」(5セット目の開始)、「5×5+1=26」(6セット目の開始)、「5×
6+1=31」(7セット目の開始)、「5×7+1=36」(8セット目の開始)、「
5×8+1=41」(9セット目の開始)、「5×9+1=46」(10セット目の開始
)であるか否かを判定する。ST中管理カウンタの値がこれらの値であると判定した場合
には、S459に処理を移す。一方、ST中管理カウンタの値がこれらの値でないと判定
した場合には、S461に処理を移す。
S459において、サブCPU71は、セット数を1加算するセット数の更新処理を行
う。この処理を終了した場合には、S460に処理を移す。
S460において、サブCPU71は、セット数(「1」〜「9」)と、ST中連荘カ
ウンタの値に応じたストーリー演出パターンを決定する処理を行う。このように処理を行
うことで、STモードのストーリー区間において、一連のストーリー演出が進行すること
となる。この処理を終了した場合には、S461に処理を移す。
S461において、サブCPU71は、当該変動で大当りとなるか否かを判定する処理
を行う。すなわち、サブCPU71は、今回の図柄変動における特別図柄変動パターンが
最終的に大当り図柄を停止表示させるものであるか否かを判定する。当該変動で大当りと
なると判定した場合には、S463に処理を移す。一方、当該変動で大当りとならないと
判定した場合には、S462に処理を移す。
S462において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値を1加算するST中管
理カウンタの更新処理を行う。この処理を終了した場合には、STモード中処理ルーチン
を終了する。
S463において、サブCPU71は、ST中ストーリー演出パターン変更処理を実行
する。このST中ストーリー演出パターン変更処理については、図84を用いて後述する
。この処理を終了した場合には、STモード中処理ルーチンを終了する。
[ST中ストーリー演出パターン変更処理]
図84は、サブCPU71により実行されるST中ストーリー演出パターン変更処理を
示すフローチャートである。このST中ストーリー演出パターン変更処理は、STモード
のストーリー区間において大当りとなった場合に、演出内容としての演出パターンを変更
するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図84に示すように、S470において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値
から1セット分の基本演出時間の残り演出時間を算出する処理を行う。ここで、本実施形
態においては、STモード(ST遊技状態)のストーリー区間における大当り判定の結果
がハズレである場合の特別図柄の変動時間が、基本的に2s(2000ms)となるよう
に定められている。すなわち、STモードのストーリー区間において、大当り判定の結果
がハズレである場合には、第1の変動時間(2s)に対応する第1の変動パターンが高確
率で決定されるように構成されている。また、STモードのストーリー区間における1セ
ット(特別図柄ゲーム5回)分の基本演出時間が10s(10000ms)となるように
設定されている。すなわち、第1の変動時間(2s)に所定の遊技回数(1セット分に相
当する5回)を乗じた時間を基本演出時間(10s)として、セット数の値に対応するス
トーリー演出を進行させる。
サブCPU71は、ST中管理カウンタの値が、1セットにおける1ゲーム目(例えば
、ST中管理カウンタの値が「1」、「6」)を示すものであるときは、10s(10s
−0s)を残り演出時間として算出し、1セットにおける2ゲーム目(例えば、ST中管
理カウンタの値が「2」、「7」)を示すものであるときは、8s(10s−2s)を残
り演出時間として算出し、1セットにおける3ゲーム目(例えば、ST中管理カウンタの
値が「3」、「8」)を示すものであるときは、6s(10s−4s)を残り演出時間と
して算出し、1セットにおける4ゲーム目(例えば、ST中管理カウンタの値が「4」、
「9」)を示すものであるときは、4s(10s−6s)を残り演出時間として算出し、
1セットにおける5ゲーム目(例えば、ST中管理カウンタの値が「5」、「10」)を
示すものであるときは、2s(10s−8s)を残り演出時間として算出する。すなわち
、サブCPU71は、1セットにおける残りのゲーム回数に応じて、基本演出時間に対す
る残り演出時間を算出する。この処理を終了した場合には、S471に処理を移す。
なお、S470において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値から1セット分
の基本演出時間の残り演出時間を算出する処理を行うこととしているが、これに限られる
ものではなく、1セット内の遊技回数(あるいは演出回数)をカウントするセット内カウ
ンタを設けることとし、セット内カウンタの値から1セット分の基本演出時間の残り演出
時間を算出(選択)する処理を行うこととしてもよい。例えば、サブCPU71は、セッ
ト内カウンタの値が、1セットにおける1ゲーム目(例えば、セット内カウンタの値が「
1」)を示すものであるときは、10sを残り演出時間として算出(選択)し、1セット
における2ゲーム目(例えば、セット内カウンタの値が「2」)を示すものであるときは
、8sを残り演出時間として算出(選択)し、1セットにおける3ゲーム目(例えば、セ
ット内カウンタの値が「3」)を示すものであるときは、6sを残り演出時間として算出
(選択)し、1セットにおける4ゲーム目(例えば、セット内カウンタの値が「4」)を
示すものであるときは、4sを残り演出時間として算出(選択)し、1セットにおける5
ゲーム目(例えば、セット内カウンタの値が「5」)を示すものであるときは、2sを残
り演出時間として算出(選択)することとしてもよい。
S471において、サブCPU71は、S470の処理で算出された残り演出時間が、
当該変動において決定されている変動時間と同じであるか否かを判定する処理を行う。例
えば、残り演出時間が6s(6000ms)であり、変動時間も6s(6000ms)で
あれば、サブCPU71は、残り演出時間と変動時間が同じであると判定する。残り演出
時間と変動時間が同じであると判定した場合には、S472に処理を移す。一方、残り演
出時間と変動時間が同じでないと判定した場合には、S473に処理を移す。
S472において、サブCPU71は、セット終了時の大当り告知用演出データをセッ
トする処理を行う。セット終了時の大当り告知用演出データは、STモードのストーリー
区間において現在の実行中のセットの終了時に同期して、大当り遊技状態に移行すること
を告知するための演出データである。このように、残り演出時間と変動時間が同じである
ときには、現在の実行中のセットが終了するまでセット内のストーリー演出が通常通り実
行され、現在の実行中のセットの終了時に大当りとなったことが告知される。なお、セッ
ト終了時の大当り告知用演出データをセットすることなく(すなわち、大当りとなったこ
とを専用の演出によって告知せず)、セットの終了時の装飾図柄の組み合わせ態様によっ
て大当りとなったことを告知することとしてもよい。この処理を終了した場合には、ST
中ストーリー演出パターン変更処理ルーチンを終了する。
S473において、サブCPU71は、S470の処理で算出された残り演出時間が、
当該変動において決定されている変動時間よりも長い時間であるか否かを判定する処理を
行う。例えば、残り演出時間が8s(8000ms)であり、変動時間が6s(6000
ms)であれば、サブCPU71は、残り演出時間が変動時間よりも長い時間であると判
定する。残り演出時間が変動時間よりも長い時間であると判定した場合には、S474に
処理を移す。一方、残り演出時間が変動時間よりも長い時間でない(残り演出時間が変動
時間よりも短い時間である)と判定した場合には、S475に処理を移す。
S474において、サブCPU71は、残り演出時間と変動時間が同じとなるように決
定されているストーリー演出パターンを進行させる処理を行う。例えば、残り演出時間が
8s(8000ms)であり、変動時間が6s(6000ms)であるとき、現在の実行
中のセットが終了するまでセット内のストーリー演出を通常通り実行する場合には8s(
8000ms)必要となるが、サブCPU71は、この残りのセット内のストーリー演出
が6s(6000ms)で終了するようにセット内のストーリー演出を進行させて、残り
演出時間の終了と変動時間の終了とが同期するように制御を行う。なお、セット内のスト
ーリー演出を進行させた後に、S472の処理と同様に、セット終了時の大当り告知用演
出データをセットして、現在の実行中のセットの終了時に大当りとなったことを告知する
こととしてもよく、異なる演出データをセットすることとしてもよい。また、大当りとな
ったことを告知せず、セットの終了時の装飾図柄の組み合わせ態様によって大当りとなっ
たことを告知することとしてもよい。この処理を終了した場合には、ST中ストーリー演
出パターン変更処理ルーチンを終了する。
S475において、サブCPU71は、変動時間からS470の処理で算出された残り
演出時間を減算して演出可能時間を算出する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、
残り演出時間が変動時間よりも短い時間である場合に、現在の実行中のセット以降の所定
のセットであって、当該セットの終了時に大当りとなりストーリー演出が終了することと
なる演出終了対象セットにおいて、その演出終了対象セットの終了と変動時間の終了とを
同期させるための演出可能時間を算出する。この処理を終了した場合には、S476に処
理を移す。
S476において、サブCPU71は、S475の処理で算出された演出可能時間が、
基本演出時間(10s(10000ms))よりも長い時間であるか否かを判定する処理
を行う。例えば、残り演出時間が4s(4000ms)であり、変動時間が30s(30
000ms)であれば、演出可能時間が26s(26000ms)と算出されており、こ
の場合、サブCPU71は、演出可能時間(26s)が基本演出時間(10s)よりも長
い時間であると判定する。演出可能時間が基本演出時間よりも長い時間であると判定した
場合には、S477に処理を移す。一方、演出可能時間が基本演出時間よりも長い時間で
ない(演出可能時間が基本演出時間よりも短い時間である)と判定した場合には、S47
8に処理を移す。
S477において、サブCPU71は、演出終了対象セットで大当りする旨を示唆する
ST中特別演出データをセットする処理を行う。本実施形態においては、演出可能時間が
基本演出時間よりも長い時間である場合、演出終了対象セットは現在の実行中のセットの
次々回以降のセットとなる。この場合、いわゆるプレミア演出として、ST中特別演出デ
ータに基づく大当りの示唆演出(特別の演出態様)を実行することとしている。なお、S
476の処理を行うことなく、このS477の処理を行うこととしてもよい。すなわち、
演出終了対象セットが現在の実行中のセットの次回のセットである場合にも、ST中特別
演出データに基づく大当りの示唆演出(特別の演出態様)を実行することとしてもよい。
具体的な画面表示例(演出例)については図102〜図110を用いて後述する。
S478において、サブCPU71は、決定されているストーリー演出パターンに続く
セットのストーリー演出パターンを、演出可能時間と演出終了対象セットの演出終了まで
の時間が同じとなるように決定する処理を行う。例えば、演出可能時間が6s(6000
ms)であるとき、現在の実行中のセットの次セットが演出終了対象セットとなるため、
サブCPU71は、この演出終了対象セットである次セット内のストーリー演出が6s(
6000ms)で終了することとなるストーリー演出パターンを決定することで、演出可
能時間の終了と演出終了対象セットの演出終了とが同期するように制御を行う。なお、演
出終了対象セット内のストーリー演出を実行した後に、S472の処理と同様に、セット
終了時の大当り告知用演出データをセットして、演出終了対象セットの終了時に大当りと
なったことを告知することとしてもよく、異なる演出データをセットすることとしてもよ
い。また、大当りとなったことを告知せず、演出終了対象セットの終了時の装飾図柄の組
み合わせ態様によって大当りとなったことを告知することとしてもよい。この処理を終了
した場合には、ST中ストーリー演出パターン変更処理ルーチンを終了する。
[アイテム先読み演出処理]
図85は、サブCPU71により実行されるアイテム先読み演出処理を示すフローチャ
ートである。このアイテム先読み演出処理は、通常モード、又は時短モードにおいて、演
出パターンとしてアイテム先読み演出が決定されている場合の処理であり、以下のステッ
プ単位に実行される。
図85に示すように、S480において、サブCPU71は、当該変動開始であるか否
かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、今回の図柄変動における特別図
柄変動パターンが、アイテム先読み演出が決定される対象となった変動パターン指定コマ
ンドに対応する特別図柄変動パターンであるか否かを判定する。当該変動開始であると判
定した場合には、S481に処理を移す。一方、当該変動でないと判定した場合には、S
482に処理を移す。
S481において、サブCPU71は、当該変動においてアイテムとしてのプレートを
全て獲得させた後、基本的に全てのプレートを使用するための演出を実行するアイテム使
用演出処理を実行する。このアイテム使用演出処理については、図86を用いて後述する
。この処理を終了した場合には、アイテム先読み演出処理ルーチンを終了する。
S482において、サブCPU71は、獲得プレートがあるか否かを判定する処理を行
う。すなわち、サブCPU71は、決定されているアイテム先読み演出(図54及び図5
5参照)に対応するプレートA、プレートB、プレートC、及びプレートDのいずれかが
1枚以上であるか否かを判定する。獲得プレートがあると判定した場合には、S483に
処理を移す。一方、獲得プレートがないと判定した場合には、アイテム先読み演出処理ル
ーチンを終了する。
S482において、サブCPU71は、特別図柄変動パターンが短縮変動であるか否か
を判定する処理を行う。特別図柄変動パターンが短縮変動であると判定した場合には、ア
イテム先読み演出処理ルーチンを終了する。一方、特別図柄変動パターンが短縮変動でな
いと判定した場合には、S484に処理を移す。
S484において、サブCPU71は、当該変動前においてアイテムとしてのプレート
を、遊技者に事前に獲得させるか否かを決定するアイテム獲得演出処理を実行する。この
アイテム獲得演出処理については、図90を用いて後述する。この処理を終了した場合に
は、アイテム先読み演出処理ルーチンを終了する。
このように、アイテム先読み演出では、当該変動前にアイテム(例えば、プレート)を
獲得させる場合もあれば、当該変動において全てのアイテム(例えば、プレート)を獲得
させる場合もあるが、当該変動前において、通常変動(例えば、変動時間が4000ms
である通常変動)よりも変動時間が相対的に短い短縮変動(例えば、変動時間が2000
msである短縮変動)が特別図柄変動パターンとして決定された場合には、アイテム獲得
演出処理を行わず、事前にアイテム(例えば、プレート)を獲得させない(すなわち、後
述のアイテム獲得演出処理における事前報知演出が行われることがない)ように構成され
ている。このように構成することで、アイテム先読み演出を実行する場合であっても、変
動時間(特に、短縮変動)との関係から演出のバランスが崩れてしまうことを防止するこ
とができる。なお、当該変動前の所定の図柄変動において、特別図柄変動パターンとして
通常変動が決定されていたが、保留個数に応じて(例えば、保留個数が3以上となったこ
とに応じて)短縮変動に変更された場合にも、S482の処理では同様に、特別図柄変動
パターンが短縮変動であると判定し、アイテム獲得演出処理を行わないこととしている。
[アイテム使用演出処理]
図86は、サブCPU71により実行されるアイテム使用演出処理を示すフローチャー
トである。このアイテム使用演出処理は、当該変動においてアイテムとしてのプレートを
全て獲得させた後、基本的に全てのプレートを使用する演出を実行するための処理であり
、以下のステップ単位に実行される。
図86に示すように、S490において、サブCPU71は、獲得プレートがあるか否
かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、後述するアイテム獲得演出処理
によっても全てのプレートが獲得されておらず、決定されているアイテム先読み演出(図
54及び図55参照)に対応するプレートA、プレートB、プレートC、及びプレートD
のいずれかが1枚以上であるか否かを判定する。獲得プレートがあると判定した場合には
、S491に処理を移す。一方、獲得プレートがないと判定した場合には、S492に処
理を移す。
S491において、サブCPU71は、残りのプレートを全て獲得させるプレート獲得
演出データをセットする処理を行う。例えば、「アイテム先読み演出15」(図54及び
図55参照)が決定されており、残りプレートとして、プレートAが1枚、プレートBが
1枚、プレートCが1枚、プレートDが1枚ある場合に、サブCPU71は、当該変動開
始時にプレートA〜Dを順次獲得させる演出を行うための演出データをセットする。この
処理を終了した場合には、S492に処理を移す。
S492において、サブCPU71は、疑似連演出があるか否かを判定する処理を行う
。基本的に装飾図柄は、特別図柄の変動開始に応じてその変動を開始し、特別図柄の変動
停止に応じてその変動を停止するものであるが、疑似連演出は、特別図柄の変動中に、装
飾図柄のみ仮停止・再変動を行うことであたかも疑似的に複数回の図柄変動が行われたか
のように見せる演出である。この装飾図柄の仮停止・再変動の回数が疑似連数(疑似連回
数)であり、疑似連数が多いほど大当りとなっている期待度が高くなる。なお、例えば、
決定されている演出パターンが「アイテム先読み演出15」である場合に、より詳細には
、「アイテム先読み演出15」(疑似連演出データ=疑似連数0回)〜「アイテム先読み
演出15」(疑似連演出データ=疑似連数4回)のいずれかを決定することが可能となっ
ている。すなわち、演出パターンの表記上は同じ「アイテム先読み演出15」であっても
、疑似連数(0〜4回)が異なる演出パターンが存在することとなる。もっとも、演出の
整合性を図る観点から、疑似連数が0回である場合には、プレートAの枚数が1枚以上と
なるアイテム先読み演出の演出パターンは決定されない。このように、S492において
、サブCPU71は、疑似連数が1以上である演出パターンが決定されているか否かを判
定する。疑似連演出があると判定した場合には、S493に処理を移す。一方、疑似連演
出がないと判定した場合には、S496に処理を移す。
S493において、サブCPU71は、プレートAを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。プレートAを獲得していると判定した場合には、S494に処理を移す。一方
、プレートAを獲得していないと判定した場合には、S495に処理を移す。
S494において、サブCPU71は、プレートA使用演出処理を実行する。このプレ
ートA使用演出処理については、図87を用いて後述する。この処理を終了した場合には
、S496に処理を移す。
S495において、サブCPU71は、演出パターンによって予め定められている疑似
連演出データをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、予め定められてい
る疑似連数(0〜4回)に応じた疑似連演出が行われるように制御する。この処理を終了
した場合には、S496に処理を移す。
S496において、サブCPU71は、セリフ演出があるか否かを判定する処理を行う
。セリフ演出は、特別図柄の変動中に、液晶表示装置4の表示領域4Aに所定のキャラク
タのセリフを表示する演出であり、そのセリフの色によって大当りとなっている期待度を
異ならせて表示するものである。一例として、セリフ(白色)、セリフ(黄色)、セリフ
(緑色)、セリフ(赤色)の順で大当りとなっている期待度が高くなるものとする。なお
、例えば、決定されている演出パターンが「アイテム先読み演出15」である場合に、よ
り詳細には、「アイテム先読み演出15」(セリフ演出データなし=セリフ演出なし)、
「アイテム先読み演出15」(セリフ演出データ=セリフ(白色))〜「アイテム先読み
演出15」(セリフ演出データ=セリフ(赤色))のいずれかを決定することが可能とな
っている。すなわち、演出パターンの表記上は同じ「アイテム先読み演出15」であって
も、セリフ演出の有無及び色が異なる演出パターンが存在することとなる。もっとも、演
出の整合性を図る観点から、セリフ演出なしである場合には、プレートBの枚数が1枚以
上となるアイテム先読み演出の演出パターンは決定されない。このように、サブCPU7
1は、セリフ演出がある演出パターンが決定されているか否かを判定する。セリフ演出が
あると判定した場合には、S497に処理を移す。一方、セリフ演出がないと判定した場
合には、S500に処理を移す。
S497において、サブCPU71は、プレートBを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。プレートBを獲得していると判定した場合には、S498に処理を移す。一方
、プレートBを獲得していないと判定した場合には、S499に処理を移す。
S498において、サブCPU71は、プレートB使用演出処理を実行する。このプレ
ートB使用演出処理については、図88を用いて後述する。この処理を終了した場合には
、S500に処理を移す。
S499において、サブCPU71は、演出パターンによって予め定められているセリ
フ演出データをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、予め定められてい
るセリフ演出の色に応じたセリフ演出が行われるように制御する。この処理を終了した場
合には、S500に処理を移す。
S500において、サブCPU71は、カットイン演出があるか否かを判定する処理を
行う。カットイン演出は、特別図柄の変動中に、液晶表示装置4の表示領域4Aに所定の
キャラクタをカットインさせて表示する演出であり、そのカットインの色によって大当り
となっている期待度を異ならせて表示するものである。一例として、カットイン(白色)
、カットイン(黄色)、カットイン(緑色)、カットイン(赤色)の順で大当りとなって
いる期待度が高くなるものとする。なお、例えば、決定されている演出パターンが「アイ
テム先読み演出15」である場合に、より詳細には、「アイテム先読み演出15」(カッ
トイン演出データなし=カットイン演出なし)、「アイテム先読み演出15」(カットイ
ン演出データ=カットイン(白色))〜「アイテム先読み演出15」(カットイン演出デ
ータ=カットイン(赤色))のいずれかを決定することが可能となっている。すなわち、
演出パターンの表記上は同じ「アイテム先読み演出15」であっても、カットイン演出の
有無及び色が異なる演出パターンが存在することとなる。もっとも、演出の整合性を図る
観点から、カットイン演出なしである場合には、プレートCの枚数が1枚以上となるアイ
テム先読み演出の演出パターンは決定されない。このように、サブCPU71は、カット
イン演出がある演出パターンが決定されているか否かを判定する。カットイン演出がある
と判定した場合には、S501に処理を移す。一方、カットイン演出がないと判定した場
合には、S504に処理を移す。
S501において、サブCPU71は、プレートCを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。プレートCを獲得していると判定した場合には、S502に処理を移す。一方
、プレートCを獲得していないと判定した場合には、S503に処理を移す。
S502において、サブCPU71は、プレートC使用演出処理を実行する。このプレ
ートC使用演出処理については、図89を用いて後述する。この処理を終了した場合には
、S504に処理を移す。
S503において、サブCPU71は、演出パターンによって予め定められているカッ
トイン演出データをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、予め定められ
ているカットイン演出の色に応じたカットイン演出が行われるように制御する。この処理
を終了した場合には、S504に処理を移す。
S504において、サブCPU71は、プレートDを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。プレートDを獲得していると判定した場合には、S505に処理を移す。一方
、プレートDを獲得していないと判定した場合には、S506に処理を移す。
S505において、サブCPU71は、プレートD使用演出処理を実行する。プレート
Dは、大当り判定の結果(当落)がハズレの場合よりも当りである場合のほうが相対的に
獲得される確率が高く構成されていることから(図54及び図55参照)、プレートDは
獲得しているだけで大当りとなっている期待度が高いこととなる。この処理において、サ
ブCPU71は、大当り判定の結果(当落)が当りであって、大当り図柄が「確変1」〜
「確変6」である場合には、図91を用いて後述する当り演出パターン決定処理において
プレートDが使用されるようにプレートDを持ち越す場合には、プレートDを持ち越す処
理を行うことが可能となっている。また、サブCPU71は、その他の場合には、特殊演
出変更データをセットする処理を行う。特殊演出変更データは、S494(図87)、S
495、S498(図88)、S499、S502(図89)、又はS503の処理にお
いてセットされた演出データに対して、プレートDを直接的あるいは間接的に作用させて
、行われる演出がより期待度が高くなるように変更するためのデータである。例えば、カ
ットイン演出があると判定し、プレートCを獲得していないと判定した場合であっても、
この特殊演出変更データによって、演出パターンによって予め定められているカットイン
演出データをS502(図89)の処理と同様に変更する。その際、プレートDを直接使
用する演出を行うこととしてもよく、プレートDをプレートCに変換して使用する演出を
行うこととしてもよい。この処理を終了した場合には、S506に処理を移す。
なお、特殊演出変更データに基づく演出の変更の態様は、前述した態様に限られるもの
ではない。一例として、通常の装飾図柄の変動表示態様及び停止表示態様とは異なる変動
表示態様及び停止表示態様によって大当りとなったことが報知されるように、演出を変更
する態様を採ることとしてもよい。例えば、所定の演出態様(アイテム先読み演出の当該
変動における演出態様を含む)では、まず、リーチ状態となり、そこから装飾図柄が完全
に停止表示する前に演出が発生(発展)してスーパーリーチ状態となり、その後、大当り
となっている場合には、装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様で停止表示し、大当りと
なっていない場合には、リーチハズレ目で停止表示するように構成されていることとした
場合であって、当該変動において大当りとなる場合には、特殊演出変更データがセットさ
れていること(すなわち、プレートDを獲得していること)に基づいて、本来であれば、
所定の演出態様において、装飾図柄の組み合わせが特定の表示態様で停止表示するところ
を、装飾図柄がリーチハズレ目で停止表示することとし、その後、疑似的な次回の遊技の
通常変動を開始する演出を行ったところで、プレートDを使用する演出を行って、装飾図
柄の組み合わせが特定の表示態様で停止表示するように演出を変更することとしてもよい
。さらに、他の一例として、期待度の異なる複数のスーパーリーチ状態がある場合に、特
殊演出変更データがセットされていること(すなわち、プレートDを獲得していること)
に基づいて、より期待度の高いスーパーリーチ状態を発生させるように演出を変更するこ
ととしてもよい。
S506において、サブCPU71は、獲得している各プレート枚数をクリアする処理
を行う。また、サブCPU71は、アイテム先読み演出中フラグをクリア(OFF)する
処理を行う。この処理を終了した場合には、アイテム使用演出処理ルーチンを終了する。
[プレートA使用演出処理]
図87は、サブCPU71により実行されるプレートA使用演出処理を示すフローチャ
ートである。このプレートA使用演出処理は、獲得しているプレートAを作用させて当該
変動における疑似連演出を実行するための処理であり、以下のステップ単位に実行される
図87に示すように、S510において、サブCPU71は、疑似連数が、獲得してい
るプレートAの枚数よりも多いか否かを判定する処理を行う。例えば、疑似連数が3回で
あり、獲得しているプレートAの枚数が2枚であれば、サブCPU71は、疑似連数が獲
得しているプレートAの枚数よりも多いと判定する。疑似連数が獲得しているプレートA
の枚数よりも多いと判定した場合には、S511に処理を移す。一方、疑似連数が獲得し
ているプレートAの枚数よりも多くない(疑似連数が獲得しているプレートAの枚数以下
である)と判定した場合には、S512に処理を移す。
S511において、サブCPU71は、疑似連仮停止の演出データをセットする処理を
行う。なお、疑似連仮停止の演出の画面表示例(演出例)については、図111〜図11
3を用いて後述する。この処理を終了した場合には、S513に処理を移す。
S512において、サブCPU71は、通常仮停止の演出データ、プレートA使用の演
出データ、及び疑似連仮停止の演出データをセットする処理を行う。なお、通常仮停止及
びプレートA使用の演出の画面表示例(演出例)については、図111〜図113を用い
て後述する。この処理を終了した場合には、S513に処理を移す。
S513において、サブCPU71は、疑似連数を1減算する疑似連数の更新処理を行
う。この処理を終了した場合には、S514に処理を移す。
S514において、サブCPU71は、疑似連数が「0」であるか否かを判定する処理
を行う。疑似連数が「0」であると判定した場合には、プレートA使用演出処理ルーチン
を終了する。一方、疑似連数が「0」でないと判定した場合には、S510に処理を移す
[プレートB使用演出処理]
図88は、サブCPU71により実行されるプレートB使用演出処理を示すフローチャ
ートである。このプレートB使用演出処理は、獲得しているプレートBを作用させて当該
変動におけるセリフ演出を実行するための処理であり、以下のステップ単位に実行される
図88に示すように、S520において、サブCPU71は、プレートBの枚数に応じ
て、予め決定されているセリフ演出データよりも期待度の低いセリフ演出データを仮セッ
トする処理を行う。例えば、サブCPU71は、予め決定されているセリフ演出データが
セリフ(赤色)であり、プレートBの枚数が1枚である場合、プレートB1枚分期待度が
低いセリフ演出データであるセリフ(緑色)を仮セットする。また、例えば、サブCPU
71は、予め決定されているセリフ演出データがセリフ(赤色)であり、プレートBの枚
数が2枚である場合、プレートB2枚分期待度が低いセリフ演出データであるセリフ(黄
色)を仮セットする。この処理を終了した場合には、S521に処理を移す。
S521において、サブCPU71は、仮セットされた期待度の低いセリフ演出データ
、プレートB使用の演出データ、及びもとのセリフ演出データをセットする処理を行う。
これらの演出データがセットされることにより、上述の例においてプレートBの枚数が1
枚である場合には、最初にセリフ(緑色)のセリフ演出データに対応する演出が実行され
、次にプレートBを1枚使用する演出データに対応する演出が実行されてセリフ演出の期
待度が高くなることが報知され、最後にセリフ(赤色)のセリフ演出データに対応する演
出が実行される。また、上述の例においてプレートBの枚数が2枚である場合には、最初
にセリフ(黄色)のセリフ演出データに対応する演出が実行され、次にプレートBを2枚
使用する演出データに対応する演出が実行されてセリフ演出の期待度が高くなることが報
知され、最後にセリフ(赤色)のセリフ演出データに対応する演出が実行される。すなわ
ち、セリフ演出の期待度が、あたかもプレートBが作用して向上したかのような演出を行
うことができる。この処理を終了した場合には、プレートB使用演出処理ルーチンを終了
する。
[プレートC使用演出処理]
図89は、サブCPU71により実行されるプレートC使用演出処理を示すフローチャ
ートである。このプレートC使用演出処理は、獲得しているプレートCを作用させて当該
変動におけるカットイン演出を実行するための処理であり、以下のステップ単位に実行さ
れる。
図89に示すように、S530において、サブCPU71は、プレートCの枚数に応じ
て、予め決定されているカットイン演出データよりも期待度の低いカットイン演出データ
を仮セットする処理を行う。例えば、サブCPU71は、予め決定されているカットイン
演出データがカットイン(赤色)であり、プレートCの枚数が1枚である場合、プレート
C1枚分期待度が低いカットイン演出データであるカットイン(緑色)を仮セットする。
また、例えば、サブCPU71は、予め決定されているカットイン演出データがカットイ
ン(赤色)であり、プレートCの枚数が2枚である場合、プレートC2枚分期待度が低い
カットイン演出データであるカットイン(黄色)を仮セットする。この処理を終了した場
合には、S531に処理を移す。
S521において、サブCPU71は、仮セットされた期待度の低いカットイン演出デ
ータ、プレートC使用の演出データ、及びもとのカットイン演出データをセットする処理
を行う。これらの演出データがセットされることにより、上述の例においてプレートCの
枚数が1枚である場合には、最初にカットイン(緑色)のカットイン演出データに対応す
る演出が実行され、次にプレートCを1枚使用する演出データに対応する演出が実行され
てカットイン演出の期待度が高くなることが報知され、最後にカットイン(赤色)のカッ
トイン演出データに対応する演出が実行される。上述の例においてプレートCの枚数が2
枚である場合には、最初にカットイン(黄色)のカットイン演出データに対応する演出が
実行され、次にプレートCを2枚使用する演出データに対応する演出が実行されてカット
イン演出の期待度が高くなることが報知され、最後にカットイン(赤色)のカットイン演
出データに対応する演出が実行される。すなわち、カットイン演出の期待度が、あたかも
プレートCが作用して向上したかのような演出を行うことができる。この処理を終了した
場合には、プレートC使用演出処理ルーチンを終了する。
[アイテム獲得演出処理]
図90は、サブCPU71により実行されるアイテム獲得演出処理を示すフローチャー
トである。このアイテム獲得演出処理は、当該変動前においてアイテムとしてのプレート
を遊技者に獲得させる演出を実行するための処理であり、以下のステップ単位に実行され
る。
図90に示すように、S540において、サブCPU71は、プレートAを獲得してい
るか否かを判定する処理を行う。プレートAを獲得していると判定した場合には、S54
1に処理を移す。一方、プレートAを獲得していないと判定した場合には、S544に処
理を移す。 S541において、サブCPU71は、プレートAを獲得していることを示
す演出画像を、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示するか否かを決定するプレートA表
示抽選を実行する処理を行う。この処理を終了した場合には、S542に処理を移す。
S542において、サブCPU71は、プレートA表示抽選に当選したか否かを判定す
る処理を行う。プレートA表示抽選に当選したと判定した場合には、S543に処理を移
す。一方、プレートA表示抽選に当選していないと判定した場合には、S544に処理を
移す。
S543において、サブCPU71は、プレートA枚数を1減算するプレートA枚数の
更新処理を行う。なお、プレートAが複数枚ある場合には、前述のプレートA表示抽選に
よって1枚ずつ表示するか否かを決定することとしてもよく、複数のプレートA枚数を表
示するか否かを決定することとしてもよい。後者の場合には、この処理において複数のプ
レートA枚数が減算されることとなる。この処理を終了した場合には、S544に処理を
移す。
S544において、サブCPU71は、プレートBを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。プレートBを獲得していると判定した場合には、S545に処理を移す。一方
、プレートBを獲得していないと判定した場合には、S548に処理を移す。
S545において、サブCPU71は、プレートBを獲得していることを示す演出画像
を、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示するか否かを決定するプレートB表示抽選を実
行する処理を行う。この処理を終了した場合には、S546に処理を移す。
S546において、サブCPU71は、プレートB表示抽選に当選したか否かを判定す
る処理を行う。プレートB表示抽選に当選したと判定した場合には、S547に処理を移
す。一方、プレートB表示抽選に当選していないと判定した場合には、S548に処理を
移す。
S547において、サブCPU71は、プレートB枚数を1減算するプレートB枚数の
更新処理を行う。なお、プレートBが複数枚ある場合には、前述のプレートB表示抽選に
よって1枚ずつ表示するか否かを決定することとしてもよく、複数のプレートB枚数を表
示するか否かを決定することとしてもよい。後者の場合には、この処理において複数のプ
レートB枚数が減算されることとなる。この処理を終了した場合には、S548に処理を
移す。
S548において、サブCPU71は、プレートCを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。プレートCを獲得していると判定した場合には、S549に処理を移す。一方
、プレートCを獲得していないと判定した場合には、S552に処理を移す。
S549において、サブCPU71は、プレートCを獲得していることを示す演出画像
を、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示するか否かを決定するプレートC表示抽選を実
行する処理を行う。この処理を終了した場合には、S550に処理を移す。
S550において、サブCPU71は、プレートC表示抽選に当選したか否かを判定す
る処理を行う。プレートC表示抽選に当選したと判定した場合には、S551に処理を移
す。一方、プレートC表示抽選に当選していないと判定した場合には、S552に処理を
移す。
S551において、サブCPU71は、プレートC枚数を1減算するプレートC枚数の
更新処理を行う。なお、プレートCが複数枚ある場合には、前述のプレートC表示抽選に
よって1枚ずつ表示するか否かを決定することとしてもよく、複数のプレートC枚数を表
示するか否かを決定することとしてもよい。後者の場合には、この処理において複数のプ
レートC枚数が減算されることとなる。この処理を終了した場合には、S552に処理を
移す。 S552において、サブCPU71は、プレートDを獲得しているか否かを判定
する処理を行う。プレートDを獲得していると判定した場合には、S553に処理を移す
。一方、プレートDを獲得していないと判定した場合には、S556に処理を移す。
S553において、サブCPU71は、プレートDを獲得していることを示す演出画像
を、液晶表示装置4の表示領域4Aに表示するか否かを決定するプレートD表示抽選を実
行する処理を行う。この処理を終了した場合には、S554に処理を移す。
S554において、サブCPU71は、プレートD表示抽選に当選したか否かを判定す
る処理を行う。プレートD表示抽選に当選したと判定した場合には、S555に処理を移
す。一方、プレートD表示抽選に当選していないと判定した場合には、S556に処理を
移す。
S555において、サブCPU71は、プレートD枚数を1減算するプレートD枚数の
更新処理を行う。なお、プレートDが複数枚ある場合には、前述のプレートD表示抽選に
よって1枚ずつ表示するか否かを決定することとしてもよく、複数のプレートD枚数を表
示するか否かを決定することとしてもよい。後者の場合には、この処理において複数のプ
レートD枚数が減算されることとなる。この処理を終了した場合には、S556に処理を
移す。
S556において、サブCPU71は、表示抽選(S541、S545、S549、S
553)に当選したプレートに応じたプレート表示演出データをセットする処理を行う。
このプレート表示演出データによって、前述の各表示抽選で当選した対象のプレートの枚
数が、演出画像として液晶表示装置4の表示領域4Aに表示される。この処理を終了した
場合には、アイテム獲得演出処理ルーチンを終了する。
ここで、図91に示すアイテム獲得演出処理によってプレート(アイテム)を獲得させ
る場合の一例として、3ゲーム後の特別図柄ゲームにおいて、図86に示したアイテム使
用演出処理が実行されることが決定されている場合(3ゲーム後の特別図柄ゲームが当該
変動である場合)であって、プレートA〜Dを各々1枚ずつ獲得している場合を例に挙げ
て説明する。
1ゲーム目(当該変動の2ゲーム前)の特別図柄ゲームにおいて、例えば、プレートA
表示抽選、及びプレートD表示抽選に当選した場合、プレートAを1枚獲得していること
を示す演出画像、及びプレートDを1枚獲得していることを示す演出画像が液晶表示装置
4の表示領域4Aに表示される。次に、2ゲーム目(当該変動の1ゲーム前)の特別図柄
ゲームにおいて、例えば、プレートB表示抽選に当選した場合、プレートBを1枚獲得し
ていることを示す演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aに表示される。そして、3ゲ
ーム目(当該変動)の特別図柄ゲームにおいて、図91に示すアイテム獲得演出処理によ
って獲得していることが示されなかった残りのプレートCについて、プレートCを1枚獲
得していることを示す演出画像が液晶表示装置4の表示領域4Aに表示され(図86のS
491参照)、これらのプレート(アイテム)を使用したアイテム先読み演出が行われる
こととなる。
このように、本実施形態においては、当該変動が開始される前に、アイテム先読み演出
におけるアイテム(例えばプレートA〜D)の種類を報知する事前報知演出(例えば、プ
レートA〜Dを獲得していることを示す演出画像)を行うか否かを決定するように構成さ
れている。このように構成することで、大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行う
場合に、より変化に富んだ先読演出(変動実行前の始動記憶に基づく演出)を行うことが
可能となる。
[当り演出パターン決定処理]
図91は、サブCPU71により実行される当り演出パターン決定処理を示すフローチ
ャートである。この当り演出パターン決定処理は、大当り遊技状態中の演出パターンであ
る当り演出パターンを決定するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図91に示すように、S560において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグ
が当りパターン12を示すものであるか否かを判定する処理を行う。ここで、当り演出パ
ターンフラグは、当りパターン1〜12(図50参照)を示す内部フラグであり、当りパ
ターン1〜12のそれぞれに対応して当り演出パターンフラグ「01H」〜「0CH」が
セットされる。なお、当り演出パターンフラグは、受信した図柄指定コマンドに含まれる
大当り図柄の情報に応じてセットされることとしてもよく、受信した当り開始表示コマン
ドに含まれる同様の情報に応じてセットされることとしてもよい。すなわち、この処理に
おいて、サブCPU71は、開始される大当りの種類が当りパターン12(第2特別図柄
の大当り図柄「確変1」)であるか否かを判定する。当り演出パターンフラグが当りパタ
ーン12を示すものであると判定した場合には、S561に処理を移す。一方、当り演出
パターンフラグが当りパターン12を示すものでないと判定した場合には、S566に処
理を移す。
S561において、サブCPU71は、STモード中であるか否かを判定する処理を行
う。すなわち、サブCPU71は、前述した演出モードフラグの値が「03H」であるか
否かを判定する。STモード中であると判定した場合には、S563に処理を移す。一方
、STモード中でないと判定した場合には、S562に処理を移す。
S562において、サブCPU71は、SPボーナス用昇格当り演出パターンを決定す
る処理を行う。当り演出パターンフラグが当りパターン12を示すものであり、かつST
モード中でない場合は、基本的に時短モードにおいて、第2特別図柄の大当り図柄「確変
1」が停止表示される場合であることから、時短モードから第2特別図柄当り中のSPボ
ーナスを経てSTモードに移行する(昇格する)ことをSPボーナス中に示す、SPボー
ナス用昇格当り演出パターンを決定することとしている。この処理を終了した場合には、
当り演出パターン決定処理ルーチンを終了する。
S563において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの値が「50」以下である
か否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、STモードのストーリー区
間において大当りとなったか(大当りが連荘したか)否かを判定する。ST中管理カウン
タの値が「50」以下であると判定した場合には、S564に処理を移す。一方、ST中
管理カウンタの値が「50」以下でないと判定した場合には、S565に処理を移す。
S564において、サブCPU71は、ST連荘カウンタの値とST中管理カウンタの
値に応じて、SPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンを決定する処理を行う。本
実施形態においては、STモード中の大当りの連荘回数(ST中連荘カウンタの値)に応
じて、STモードのストーリー区間における一連のストーリー演出が進行することとなっ
ているが、この進行している一連のストーリー演出は、STモードのストーリー区間から
第2特別図柄当り中のSPボーナスに移行する場合にも引き継がれるようになっている。
そこで、STモード中の大当りの連荘回数(ST中連荘カウンタの値)と、STモードの
ストーリー区間におけるストーリーの進行状況(ST中管理カウンタの値)とに応じたS
Pボーナス用関連ストーリー当り演出パターンを決定することとしている。なお、SPボ
ーナス用関連ストーリー当り演出パターンの画面表示例(演出例)については、図101
を用いて後述する。この処理を終了した場合には、当り演出パターン決定処理ルーチンを
終了する。
S565において、サブCPU71は、SPボーナス用バトル当り演出パターンを決定
する処理を行う。SPボーナス用バトル当り演出パターンは、STモードのバトルリーチ
区間において大当りとなった場合に決定される当り演出パターンであり、STモードのバ
トルリーチ区間における一のキャラクタ(例えば、味方キャラクタ)と、他のキャラクタ
(例えば、敵キャラクタ)のバトルシーンに関連する演出を、SPボーナスにおいて実行
するための当り演出パターンである。この処理を終了した場合には、当り演出パターン決
定処理ルーチンを終了する。
S566において、サブCPU71は、当り演出パターン決定テーブル(図56参照)
を参照し、当り演出パターンフラグが示す当りパターンの種類に応じて、当り演出パター
ンを決定する処理を行う。なお、前述したように、より詳細な当りパターン(例えば、当
りパターン1−1〜46)の種類に応じて、当り演出パターンを決定する場合には、より
詳細に当り演出パターンフラグを規定することとしてもよく、当り演出パターンフラグと
より詳細な当りパターンを示すその他の情報とに応じて、当り演出パターンを決定するこ
ととしてもよい。この処理を終了した場合には、S567に処理を移す。
S567において、サブCPU71は、プレートDを獲得しているか否かを判定する処
理を行う。より詳細には、図86に示したアイテム使用演出処理のS505のプレートD
使用演出処理において、持ち越されているプレートDの枚数が1以上であるか否かを判定
する。プレートDを獲得していると判定した場合には、S568に処理を移す。一方、プ
レートDを獲得していないと判定した場合には、当り演出パターン決定処理ルーチンを終
了する。
S568において、サブCPU71は、決定された当りパターンの種類に応じて、昇格
(逆転)パターンとなるように当り演出パターンを変更する処理を行う。例えば、当り演
出パターンとして、ライブボーナス(ライブボーナス9R成功)が決定されているときに
、プレートDを獲得している場合には、演出パターンとして、ライブボーナス(ライブボ
ーナス4R失敗)を仮セットし、仮セットされたライブボーナス(ライブボーナス4R失
敗)に対応する演出データ、プレートD使用の演出データ、及びライブボーナス(ライブ
ボーナス9R成功)に対応する演出データをセットする処理を行う。これらの演出データ
がセットされることにより、ライブボーナスにおいては、最初にライブボーナス(ライブ
ボーナス4R失敗)に対応する演出データに対応する演出が実行され、次に、後述する第
1分岐区間において、プレートD使用の演出データに対応する演出が実行されてライブボ
ーナスが昇格(逆転)することが報知され、その後はライブボーナス(ライブボーナス9
R成功)に対応する演出データに対応する演出が実行されるように当り演出パターンを変
更する。この処理を終了した場合には、当り演出パターン決定処理ルーチンを終了する。
[当り開始演出処理]
図92は、サブCPU71により実行される当り開始演出処理を示すフローチャートで
ある。この当り開始演出処理は、決定された当り演出パターンに基づいて大当り遊技状態
中の演出を開始するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図92に示すように、S570において、サブCPU71は、当り演出パターンとして
楽曲パターン(図56参照)が決定されているか否かを判定する処理を行う。すなわち、
サブCPU71は、第1特別図柄当り中のライブボーナスを開始するか否かを判定する。
当り演出パターンとして楽曲パターンが決定されていると判定した場合には、S571に
処理を移す。一方、当り演出パターンとして楽曲パターンが決定されていないと判定した
場合には、S572に処理を移す。
S571において、サブCPU71は、決定されている楽曲パターンの後述する初期区
間の開始時期に応じた有効期間タイマをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU7
1は、当り演出パターンとして楽曲パターンが決定されている場合には、大当り遊技状態
開始前の所定の時期から楽曲パターンによる演出を開始する制御を行う。例えば、当り開
始インターバル時間が10000msである場合に、有効期間タイマとして4000ms
をセットする。なお、楽曲パターンの演出例及び画面表示例については、図94、図53
、図55及び図56を用いて後述する。この処理を終了した場合には、当り開始演出処理
ルーチンを終了する。
S572において、サブCPU71は、当り開始インターバル時間に対応する時間に応
じた有効期間タイマをセットする処理を行う。すなわち、サブCPU71は、当り演出パ
ターンとして楽曲パターンが決定されていない場合には、大当り遊技状態開始と同期する
ように当り演出パターンによる演出を開始する制御を行う。例えば、当り開始インターバ
ル時間が10000msである場合に、有効期間タイマとして10000msをセットす
る。この処理を終了した場合には、当り開始演出処理ルーチンを終了する。
[当り終了演出処理]
図93は、サブCPU71により実行される当り終了演出処理を示すフローチャートで
ある。この当り終了演出処理は、決定された当り演出パターンに基づいて大当り遊技状態
中の演出を終了するための処理であり、以下のステップ単位に実行される。
図93に示すように、S580において、サブCPU71は、当り演出パターンフラグ
が確変を示すものであるか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、終
了する大当りの種類が当りパターン1〜6(第1特別図柄の大当り図柄「確変1」〜「確
変6」)又は当りパターン12(第2特別図柄の大当り図柄「確変1」)であるか否かを
判定する。当り演出パターンフラグが確変を示すものであると判定した場合には、S58
1に処理を移す。一方、当り演出パターンフラグが確変を示すものでないと判定した場合
には、S585に処理を移す。
S581において、サブCPU71は、ST中連荘カウンタの値が「1」以上であるか
否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、STモードにおいて大当りと
なったか(大当りが連荘したか)否かを判定する。ST中連荘カウンタの値が「1」以上
であると判定した場合には、S582に処理を移す。一方、ST中連荘カウンタの値が「
1」以上でない(「0」である)と判定した場合には、S583に処理を移す。
S582において、サブCPU71は、ST中連荘カウンタの値を1加算するST中連
荘カウンタの更新処理を行う。この処理を終了した場合には、S584に処理を移す。
S583において、サブCPU71は、ST中連荘カウンタの初期値として「1」をセ
ットする処理を行う。これにより、いわゆる初当り終了後のSTモードのストーリー区間
において、最初の一連のストーリー演出が行われることとなる。この処理を終了した場合
には、S584に処理を移す。
なお、本実施形態においては、いわゆる初当りを除いた連荘回数について、ST中連荘
カウンタを用いてカウントすることとしているが、初当りを含めた連荘回数を別途カウン
トすることとしてもよい。この場合、初当りを含めた連荘回数をカウントする連荘カウン
タを別途設けることとしてもよく、ST中連荘カウンタの値から(例えば、ST中連荘カ
ウンタの値に1を加算して)、初当りを含めた連荘回数をカウントすることとしてもよい
。このように初当りを含めた連荘回数をカウントすることにより、そのカウント結果を一
連のストーリー演出とは別に表示することとしてもよい。例えば、前述の最初の一連のス
トーリー演出が行われている場合に、初当りを含めた連荘回数の表示として「大当り2連
続中」との表示を行うことで、演出内容にかかわらず、遊技者に獲得している遊技媒体数
を概ね把握させることが可能となる。
S584において、サブCPU71は、ST中管理カウンタの初期値として「0」をセ
ットする処理を行う。これにより、いわゆるSTモードのストーリー区間のゲーム数が最
初から管理させることとなる。この処理を終了した場合には、S585に処理を移す。
S585において、サブCPU71は、当り演出パターンとして楽曲パターン(図56
参照)が決定されているか否かを判定する処理を行う。すなわち、サブCPU71は、第
1特別図柄当り中のライブボーナスの終了時であるか否かを判定する。当り演出パターン
として楽曲パターンが決定されていると判定した場合には、当り終了演出処理ルーチンを
終了する。一方、当り演出パターンとして楽曲パターンが決定されていないと判定した場
合には、S586に処理を移す。
S586において、サブCPU71は、当り演出パターンの種類に応じたボーナス終了
時の演出データをセットする処理を行う。ここで、当り演出パターンが楽曲パターンであ
る場合、当り開始演出処理(図92参照)において開始された楽曲パターンに応じた演出
が終了していない場合には、その演出が優先して実行され、ボーナス終了時の演出データ
はセットされないこととしている。すなわち、楽曲パターンに応じた演出が、ボーナス終
了時の演出に上書きされないこととしている。この処理を終了した場合には、当り終了演
出処理ルーチンを終了する。
なお、図示は省略しているが、この当り終了演出処理において、サブCPU71は、い
わゆる初当りの終了時に、返却ボタン24を操作してカード(例えば、プリベイドカード
)をカードユニット84から返却させることを遊技者に促すカード取り忘れ報知を実行す
るためのカード取り忘れ報知演出データをセットする処理を行う。このカード取り忘れ報
知は、ボーナス終了時の演出データに対応する演出とともに実行されることとしてもよく
、いわゆる初当りの終了時においては、ボーナス終了時の演出データに対応する演出に替
えて実行されることとしてもよい。また、当り演出パターンが楽曲パターンである場合で
あって、いわゆる初当りの終了時にこの楽曲パターンによる演出が終了していない場合で
あっても、カード取り忘れ報知を実行することとしてもよい。
次に、図94〜図113を用いて、本実施形態における各種の演出について、演出例及
び画面表示例を用いて説明する。
[ライブボーナスの演出例]
図93及び図94は、ライブボーナスの演出例を示す図である。なお、図93及び図9
4においては、ライブボーナスの一例として楽曲パターンAの場合の演出例を示す。
図94の上段には、当りパターンが当りパターン1であり、当り演出パターンとしてラ
イブボーナスの楽曲パターンA(成功)が選択されている場合の演出例を示している。楽
曲パターンA(成功)は、楽曲パターンAにおけるイントロ部分が出力される初期区間(
6s)と、楽曲パターンAにおけるAメロ部分が出力される第1区間(22s)と、楽曲
パターンAが継続するか否かを最初に示す第1分岐区間(7s)と、楽曲パターンAにお
けるBメロ部分が出力される第2区間(22s)と、楽曲パターンAが継続するか否かを
次に示す第2分岐区間(9s)と、楽曲パターンAにおけるサビ部分が出力されて特定第
2ラウンド遊技が実行されることが示唆される第3区間(25s)から構成されている。
なお、各区間(後述する第4区間及び第5区間を含む)において括弧書きで示す出力時間
は一例を示したものであり、各ラウンド(ロング解放又はショート開放ごと)の平均消化
時間、ラウンド間インターバルに対応する時間及び楽曲パターンに対応する楽曲の曲調等
を総合して適宜設定可能であるものとする。
楽曲パターンA(成功)では、大当り遊技状態開始前の所定の時期から所定の楽曲の初
期共通部分であるイントロ部分が出力され、次に、大当り遊技状態の開始に同期するよう
に所定の楽曲の第1共通部分であるAメロ部分が出力され、次に、3R目の終盤から開始
される所定の分岐期間(第1分岐区間)において、所定の楽曲の出力が継続するか否かが
示され、次に、4R目の中盤から所定の楽曲の第2共通部分であるBメロ部分が出力され
、次に、7R目の序盤から開始される特定の分岐期間(第2分岐区間)において、所定の
楽曲の出力が継続するか否かが示され、次に、8R目の中盤から所定の楽曲の特定部分で
あるサビ部分が出力される。
図94の下段には、当りパターンが当りパターン7であり、当り演出パターンとしてラ
イブボーナスの楽曲パターンA(失敗)が選択されている場合の演出例を示している。楽
曲パターンA(失敗)は、前述の初期区間(6s)と、前述の第1区間(22s)と、前
述の第1分岐区間(7s)と、前述の第2区間(22s)と、前述の第2分岐区間(9s
)と、楽曲パターンAにおけるサビ部分が出力されず特定第2ラウンド遊技が実行されな
いことが示唆される第4区間(13s)から構成されている。
当りパターンが当りパターン7である場合の楽曲パターンA(失敗)では、大当り遊技
状態開始前の所定の時期から所定の楽曲の初期共通部分であるイントロ部分が出力され、
次に、大当り遊技状態の開始に同期するように所定の楽曲の第1共通部分であるAメロ部
分が出力され、次に、3R目の終盤から開始される所定の分岐期間(第1分岐区間)にお
いて、所定の楽曲の出力が継続するか否かが示され、次に、4R目の中盤から所定の楽曲
の第2共通部分であるBメロ部分が出力され、次に、7R目の序盤から開始される特定の
分岐期間(第2分岐区間)において、所定の楽曲の出力が継続するか否かが示され、次に
、8R目の中盤から所定の楽曲の特定部分であるサビ部分を出力せず、特定第2ラウンド
遊技が実行されないことが示される。
図95の上段には、当りパターンが当りパターン3であり、当り演出パターンとしてラ
イブボーナスの楽曲パターンA(逆転)が選択されている場合の演出例を示している。楽
曲パターンA(逆転)は、前述の初期区間(6s)と、前述の第1区間(22s)と、前
述の第1分岐区間(7s)と、所定音が出力されて特定第2ラウンド遊技が実行されるこ
とが示唆される第5区間(13s)から構成されている。なお、第5区間において出力さ
れる所定音は、楽曲パターンAにおけるサビ部分であってもよく(すなわち、第3区間と
第5区間とが同一であってもよく)、楽曲パターンAにおける他の部分(例えば、Cメロ
部分)であってもよく、逆転したこと(特定第2ラウンド遊技が実行されること)を示す
所定の楽曲に関連する特定の効果音であってもよい。また、この特定の効果音が出力され
た後に、サビ部分又は他の部分の一部を出力するものであってもよい。
楽曲パターンA(逆転)では、大当り遊技状態開始前の所定の時期から所定の楽曲の初
期共通部分であるイントロ部分が出力され、次に、大当り遊技状態の開始に同期するよう
に所定の楽曲の第1共通部分であるAメロ部分が出力され、次に、3R目の終盤から開始
される所定の分岐期間(第1分岐区間)において、所定の楽曲の出力が継続するか否かが
示され、次に、4R目の中盤から所定の楽曲の特定部分である所定音が出力される。
図94の下段には、当りパターンが当りパターン8であり、当り演出パターンとしてラ
イブボーナスの楽曲パターンA(失敗)が選択されている場合の演出例を示している。楽
曲パターンA(失敗)は、前述の初期区間(6s)と、前述の第1区間(22s)と、前
述の第1分岐区間(7s)と、前述の第4区間(13s)から構成されている。
当りパターンが当りパターン8である場合の楽曲パターンA(失敗)では、大当り遊技
状態開始前の所定の時期から所定の楽曲の初期共通部分であるイントロ部分が出力され、
次に、大当り遊技状態の開始に同期するように所定の楽曲の第1共通部分であるAメロ部
分が出力され、次に、3R目の終盤から開始される所定の分岐期間(第1分岐区間)にお
いて、所定の楽曲の出力が継続するか否かが示され、次に、4R目の中盤から所定の楽曲
の特定部分である所定音を出力せず、特定第2ラウンド遊技が実行されないことが示され
る。
このように、本実施形態においては、特定第2ラウンド遊技が実行される当りパターン
3の大当り遊技状態においても、特定第2ラウンド遊技が実行されない当りパターン8の
大当り遊技状態においても、所定の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲)の第1
共通分(例えば、第1区間のAメロ)を出力し、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間
)を経過させる。そして、当りパターン3の大当り遊技状態においては、この所定の分岐
期間の経過後に、特定第2ラウンド遊技が実行されることを示唆する所定の楽曲の特定部
分(例えば、第5区間の逆転)を出力する。このように構成することで、大当り遊技状態
(特定遊技状態)における遊技者の期待感を高めることができる。
また、本実施形態においては、特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前に、所定の
楽曲の特定部分の出力が開始されることとなる所定の時期(例えば、初期区間が開始され
る1R目開始前の待ち時間中)から所定の楽曲の出力(例えば、初期区間のイントロの出
力)が開始されるように構成することで、ラウンド遊技を監視する必要がなくなることか
ら、制御負担が増大することを防止することができる。
また、本実施形態においては、当りパターン3の大当り遊技状態、当りパターン8の大
当り遊技状態、当りパターン1の大当り遊技状態及び当りパターン7の大当り遊技状態の
いずれにおいても、所定の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲)の第1共通部分
(例えば、第1区間のAメロ)を出力し、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)を経
過させる。ここで、当りパターン3の大当り遊技状態においては、この所定の分岐期間の
経過後に、特定第2ラウンド遊技が実行されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例
えば、第5区間の逆転)を出力し、当りパターン1の大当り遊技状態及び当りパターン7
の大当り遊技状態においては、さらに、所定の楽曲の第2共通部分(例えば、第2区間の
Bメロ)を出力し、特定の分岐期間(例えば、第2分岐区間)を経過させる。そして、当
りパターン1の大当り遊技状態においては、この特定の分岐期間の経過後に、特定第2ラ
ウンド遊技が実行されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第3区間のサビ
)を出力する。このように構成することで、特定遊技状態における遊技者の期待感をより
一層高めることができる。
なお、楽曲パターンB(成功)及び楽曲パターンC(確定)は、基本的に楽曲パターン
A(成功)と同様の構成を採り、楽曲パターンB(逆転)は、基本的に楽曲パターンA(
逆転)と同様の構成を採り、楽曲パターンB(失敗)は、基本的に楽曲パターンA(失敗
)と同様の構成を採るが、規定される各区間の出力時間のうち一部又は全部を異なる出力
時間となるように構成することとしてもよく、規定される各区間のうち一部の区間を設け
ないように構成することとしてもよい。
また、例えば、第1分岐区間及び/又は第2分岐区間において、押下操作ボタン9Aの
押下操作を促す演出を行うこととしてもよく、押下操作ボタン9Aが所定回数操作された
ことに基づいて、その区間に続く区間に対応する所定の楽曲の部分を、押下操作ボタン9
Aが所定回数操作されない場合よりも早く出力することとしてもよい。
[通常時の画面表示例]
図96は、通常時の画面表示例を示す図である。ここでいう通常時とは、通常モード、
あるいは時短モードといった演出モードの実行時を意味する。同図に示すように、通常時
における表示領域4Aの画面上には、基本的に、複数の装飾図柄700、第1特別図柄の
始動記憶に対応する第1保留個数情報701、及び第2特別図柄の始動記憶に対応する第
2保留個数情報702が表示される。
複数の装飾図柄700は、例えば3列をなし、「1」〜「7」の数字図柄が各列におい
て変動表示態様又は停止表示態様となるように表示される。複数の装飾図柄700は、特
別図柄の変動表示及び停止表示に連動して変動表示及び停止表示される。複数の装飾図柄
700は、通常遊技状態から大当り遊技状態に移行する際、基本的には変動表示態様の状
態から全て同一の数字図柄に揃った状態で停止表示態様となる。これら以外の装飾図柄7
00の停止表示態様は、基本的にハズレとなる。
第1保留個数情報701及び第2保留個数情報702は、それぞれ第1特別図柄及び第
2特別図柄の始動記憶に対応する保留個数に応じた保留マークによって表示される。第1
保留個数情報701及び第2保留個数情報702を示す保留マークは、それぞれ第1始動
口32及び第2始動口33への遊技球の入賞に応じて上限4個まで追加表示される。第1
保留個数情報701及び第2保留個数情報702を示す保留マークは、それぞれ対応する
第1特別図柄及び第2特別図柄の始動記憶に基づいて特別図柄とともに装飾図柄が変動表
示を開始する際に右端側から非表示となって消去される。第1保留個数情報701及び第
2保留個数情報702の双方の保留マークが表示されている場合、第2特別図柄の始動記
憶が第1特別図柄の始動記憶に対して優先されることから、第2保留個数情報702の保
留マークが第1保留個数情報701の保留マークに優先して消去される。
なお、特に図示しないが、各種の演出モードにおける表示領域4Aの画面上には、演出
内容に応じて異なる表示画像や背景画像等が表示されるようになっている。もちろん、異
なる演出モードでも同一の表示画像や背景画像等が表示されるようにしてもよい。
[楽曲パターンAの画面表示例]
図97及び図98は、楽曲パターンAの画面表示例を示す図である。前述した初期区間
、第1〜第5区間、第1分岐区間及び第2分岐区間においては、スピーカ10a,10b
,10cから楽曲が出力されるのに連動して、液晶表示装置4の表示領域4Aにも演出画
像が表示される。なお、図97及び図98においては、初期区間に対応する演出画像を省
略しているが、例えば、イントロ部分に応じて曲名を表示したタイトル表示等の演出画像
が表示されるものとする。
図97に示すように、楽曲パターンAの第1区間において、所定の楽曲の第1共通部分
であるAメロ部分が出力されるのに連動して、所定のキャラクタがそのAメロ部分を歌唱
する演出画像が表示され、楽曲パターンAの第1分岐区間において、所定の楽曲の出力が
継続するか否かが示される演出画像が表示される。
そして、当りパターンが当りパターン8である場合には、楽曲パターンAの第4区間に
おいて、特定第2ラウンド遊技が実行されないことが示唆される演出画像が表示され、当
りパターンが当りパターン3である場合には、所定の楽曲の特定部分である所定音が出力
されるのに連動して、特定第2ラウンド遊技が実行されることが示唆される演出画像が表
示される。
また、当りパターンが当りパターン1又は7である場合には、図98に示すように、所
定の楽曲の第2共通部分であるBメロ部分が出力されるのに連動して、所定のキャラクタ
がそのBメロ部分を歌唱する演出画像が表示され、楽曲パターンAの第2分岐区間におい
て、所定の楽曲の出力が継続するか否かが示される演出画像が表示される。
そして、当りパターンが当りパターン7である場合には、楽曲パターンAの第4区間に
おいて、特定第2ラウンド遊技が実行されないことが示唆される演出画像が表示され、当
りパターンが当りパターン1である場合には、所定の楽曲の特定部分であるサビ部分が出
力されるのに連動して、特定第2ラウンド遊技が実行されることが示唆される演出画像が
表示される。
[STモードのストーリー区間の画面表示例]
図99及び図100は、STモードのストーリー区間の画面表示例を示す図である。図
99に示すように、STモードのストーリー区間における表示領域4Aの画面上には、第
1保留個数情報701、及び第2保留個数情報702が表示されるとともに、現在のセッ
ト数に対応するストーリー画像(第1の画像)を表示する当該セットストーリー表示領域
703(第1画像表示手段)、及び次回以降のセット数に対応するストーリーを示唆する
ウィンドウ画像(第2の画像)を表示する予定セットウィンドウ表示領域704(第2画
像表示手段)が設けられている。なお、装飾図柄700は、当該セットストーリー表示領
域703に所定の透過度で重畳して変動表示させることとしてもよく、当該セットストー
リー表示領域703、予定セットウィンドウ表示領域704、又はその他の領域に縮小し
て変動表示させることとしてもよい。あるいは、STモードのストーリー区間においては
、装飾図柄700を表示させないこととしてもよい。
前述したように、STモードのストーリー区間においては、現在のセット数の値と、S
T中連荘カウンタの値に応じて一連のストーリー演出が行われることとなっている。例え
ば、図100に示すように、ST中連荘カウンタの値が「1」である場合には、一連のス
トーリー演出のうちの最初のストーリー演出である「第1話」のストーリー演出が現在の
セット数の値に応じて行われ、ST中連荘カウンタの値が「2」である場合には、一連の
ストーリー演出のうちの「第1話」に続くストーリー演出である「第2話」のストーリー
演出が現在のセット数の値に応じて行われることとなる。この際、現在のセット数に対応
するストーリー画像703a,703bが当該セットストーリー表示領域703に表示さ
れ、次回以降のセット数に対応するストーリーを示唆するウィンドウ画像704a,70
4bが予定セットウィンドウ表示領域704に表示されることとなる。
また、例えば、セット数が次のセット数に更新される(1加算される)場合には、ウィ
ンドウ画像704a(704b)が示唆していたストーリーに対応するストーリー画像が
当該セットストーリー表示領域703に表示されるとともに、予定セットウィンドウ表示
領域704に表示される複数のウィンドウ画像が左方向にスライドし、セット数の更新(
すなわち、ストーリー演出の進行)が報知されることとなる。なお、図100において、
予定セットウィンドウ表示領域704に表示される白色のウィンドウ画像、斜線を付した
ウィンドウ画像、及び黒色のウィンドウ画像は、それぞれ異なるウィンドウ画像(すなわ
ち、異なるストーリー)を示すものとして模式的に表したものである。
[SPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンの画面表示例]
図101は、SPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンの画面表示例を示す図で
ある。本実施形態では、STモードのストーリー区間において、現在のセット数の値と、
ST中連荘カウンタの値に応じて一連のストーリー演出が行われることとなっており、S
Tモードのストーリー区間において大当りとなった場合には、その一連のストーリー演出
に関連するSPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンが決定されるようになってい
る(図91参照)。
図101の上段には、ST中連荘カウンタの値が「1」であり、ST中管理カウンタの
値が「26」未満である場合のSPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンの画面表
示例を示している。この画面表示例では、ST中連荘カウンタの値が「1」である場合の
ST中ストーリー演出パターンに関連するSPボーナス用関連ストーリー当り演出パター
ンとして、ST中連荘カウンタの値が「1」である場合のST中ストーリー演出パターン
による一連のストーリー演出のストーリーのあらすじを表示している。すなわち、この画
面表示例では、関連ストーリー演出として、一連のストーリー演出におけるストーリーの
要約を表示している。
図101の下段には、ST中連荘カウンタの値が「1」であり、ST中管理カウンタの
値が「26」以上である場合のSPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンの画面表
示例を示している。この画面表示例では、ST中連荘カウンタの値が「1」である場合の
ST中ストーリー演出パターンに関連するSPボーナス用関連ストーリー当り演出パター
ンとして、ST中連荘カウンタの値が「1」である場合のST中ストーリー演出パターン
による一連のストーリー演出のストーリーの名シーン及びこの名シーンの説明(対応する
ストーリー)を表示している。なお、この名シーンの表示に際しては、前述の予定セット
ウィンドウ表示領域704(第2画像表示手段)に表示されるウィンドウ画像(第2の画
像)が用いられている。すなわち、この画面表示例では、関連ストーリー演出として、ウ
ィンドウ画像(第2の画像)及びウィンドウ画像(第2の画像)に対応するストーリーを
表示している。なお、関連ストーリー演出として、ウィンドウ画像(第2の画像)のみを
表示することとしてもよい。
このように、本実施形態においては、STモードのストーリー区間から第2特別図柄当
り中のSPボーナスに移行する場合に、第2特別図柄当り中のSPボーナスにおいて、S
T中ストーリー演出パターンによる一連のストーリー演出に関連するSPボーナス用関連
ストーリー当り演出パターンによる関連ストーリー演出が行われるように構成されている
。このように構成することで、制御負担及び記憶領域に記憶される情報量を増大させるこ
となく、ストーリー演出を適切に進行させることができる。
また、本実施形態においては、SPボーナス用関連ストーリー当り演出パターンによる
関連ストーリー演出は、ST中ストーリー演出パターンによる一連のストーリー演出にお
けるストーリーの進行度合い(例えば、ST中管理カウンタの値)に応じて表示されるよ
うに構成されている。このように構成することで、特別遊技状態における所定区間(例え
ば、STモードのストーリー区間)において行われる一連のストーリー演出と、特別遊技
状態において大当りとなった場合の特定遊技状態(例えば、SPボーナス)において行わ
れる関連ストーリー演出とに関連性を持たせることができるとともに、大当りとなったと
きを考慮した適切な関連ストーリー演出を行うことができる。
なお、本実施形態においては、一連のストーリー演出におけるストーリーの進行度合い
として、ST中管理カウンタの値が「26」未満の場合をストーリーの進行度合いが少な
い場合として、一連のストーリー演出におけるストーリーの要約を表示することとし、S
T中管理カウンタの値が「26」以上の場合をストーリーに進行度合いが多い場合として
、ウィンドウ画像(第2の画像)及びウィンドウ画像(第2の画像)に対応するストーリ
ーを表示することとしているが、これに限られるものではない。
例えば、ST中管理カウンタの値(あるいは、セット数カウンタの値)に応じて、さら
に、関連ストーリー演出におけるストーリーの要約の表示内容を異ならせることとしても
よい。この場合、一連のストーリー演出について、STモードのストーリー区間において
すでに行われた部分以外のその他の部分について要約を表示することとしてもよく、ST
モードのストーリー区間においてすでに行われた部分については要約を表示し、その他の
部分については一連のストーリー演出によって行われるはずであったストーリーをそのま
ま表示することとしてもよい。すなわち、本実施形態においては、一連のストーリー演出
におけるストーリーの進行度合いに応じたストーリーの要約を表示することができる。本
実施形態によれば、特別遊技状態(例えば、STモード)の大当りの連荘回数(例えば、
ST中連荘カウンタの値)に応じて、一連のストーリー演出が進行する場合に、次回の一
連のストーリー演出の演出内容と齟齬を生じさせない演出内容で特定遊技状態(例えば、
SPボーナス)における関連ストーリー演出を行うことができる。
また、例えば、ST中管理カウンタの値(あるいは、セット数カウンタの値)に応じて
、さらに、ウィンドウ画像(第2の画像)及びウィンドウ画像(第2の画像)に対応する
ストーリーの表示内容を異ならせることとしてもよい。この場合、一連のストーリー演出
について、STモードのストーリー区間においてすでに行われた部分以外のその他の部分
に応じたウィンドウ画像(第2の画像)及びウィンドウ画像(第2の画像)に対応するス
トーリーを表示することとしてもよく、STモードのストーリー区間においてすでに行わ
れた部分についてはその部分に応じたウィンドウ画像(第2の画像)及びウィンドウ画像
(第2の画像)に対応するストーリーを表示し、その他の部分については一連のストーリ
ー演出によって行われるはずであったストーリーをそのまま表示することとしてもよい。
すなわち、本実施形態においては、一連のストーリー演出におけるストーリーの進行度合
いに応じたウィンドウ画像(第2の画像)及びウィンドウ画像(第2の画像)に対応する
ストーリーを表示することができる。本実施形態によれば、特別遊技状態(例えば、ST
モード)の大当りの連荘回数(例えば、ST中連荘カウンタの値)に応じて、一連のスト
ーリー演出が進行する場合に、次回の一連のストーリー演出の演出内容と齟齬を生じさせ
ない演出内容で特定遊技状態(例えば、SPボーナス)における関連ストーリー演出を行
うことができるとともに、一連のストーリー演出で用いられるウィンドウ画像(第2の画
像)を関連ストーリー演出でも用いることとしたことから、演出用画像データを削減して
、より多くの記憶領域を確保することができる。
[ST中ストーリー演出パターンの画面表示例]
図102〜図110は、ST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。
図102〜図110ではそれぞれ、STモードのストーリー区間における1セット(特別
図柄ゲーム5回)分に相当する基本演出時間(10s)内における演出内容を示している
。なお、表示領域4A、当該セットストーリー表示領域703(第1画像表示手段)、及
び予定セットウィンドウ表示領域704(第2画像表示手段)については、図99に示す
ものと同一又は類似であるであるため、図102〜図110においてはその符号を省略し
ている。また、第1保留個数情報701、及び第2保留個数情報702については、説明
の便宜のため、図102〜図110においてはその記載を省略している。
図102は、1変動目〜5変動目のいずれの遊技においても、大当り判定の結果(抽選
結果)がハズレであり、変動パターンとして第1の変動時間(例えば、2s)に対応する
第1の変動パターン(例えば、短縮変動を示す変動パターン)が決定されている場合の、
所定の1セットにおけるST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示す図である。な
お、残り演出時間は、前述の基本演出時間(10s)とST中管理カウンタの値(あるい
は、セット内カウンタの値)に基づいて算出されるもの(図84参照)であり、セット内
(1/5〜5/5)は、1セットにおける何回目の遊技であるかを示すものである。図1
03〜図110においても同様である。図102では、残り演出時間と変動時間が同期す
るため、基本演出時間に基づいて、所定の1セットにおける一連のストーリー演出が進行
することとなっている。
図103は、1変動目及び2変動目の遊技においては、大当り判定の結果(抽選結果)
がハズレであり、変動パターンとして前述の第1の変動時間に対応する前述の第1の変動
パターンが決定され、3変動目においては、大当り判定の結果(抽選結果)が当りであり
、変動パターンとして前述の第1の変動時間(例えば、2s)よりも長い第2の変動時間
(例えば、6s)に対応する第2の変動パターン(例えば、ノーマルリーチを示す変動パ
ターン)決定されている場合の、所定の1セットにおけるST中ストーリー演出パターン
の画面表示例を示す図である。図103では、残り演出時間と変動時間が同期するため、
基本演出時間に基づいて、所定の1セットにおける一連のストーリー演出が進行するとと
もに、所定の1セットの終了時に大当り告知用演出データに基づく大当り告知演出が行わ
れることとなっている。
図104は、1変動目の遊技においては、大当り判定の結果(抽選結果)がハズレであ
り、変動パターンとして前述の第1の変動時間に対応する前述の第1の変動パターンが決
定され、2変動目においては、大当り判定の結果(抽選結果)が当りであり、変動パター
ンとして前述の第1の変動時間(例えば、2s)よりも長い第2の変動時間(例えば、6
s)に対応する第2の変動パターン(例えば、ノーマルリーチAを示す変動パターン)決
定されている場合の、所定の1セットにおけるST中ストーリー演出パターンの画面表示
例を示す図である。図104では、残り演出時間のほうが変動時間よりも長くなるため、
所定の1セットにおけるセット内演出(一連のストーリー演出において所定の1セットに
対応する部分)のうち、セット内の2回目(2/5)〜5回目(5/5)に対応する部分
について、残り演出時間と変動時間とが同期するように、セット内演出を進行させる。す
なわち、本来であれば残り演出時間として8sにわたって行われるセット内演出の残り部
分が、6sで終了するようにセット内演出の残り部分を進行させることとしている。なお
、セット内演出の残り部分を進行させる態様は、種々の態様を採ることができる。例えば
、本来であればセット内演出の残り部分に係る画像データ(映像データ)が8sにわたっ
て再生されるところ、再生時間が6sとなるように、再生スピードを変更する(すなわち
、早送り再生する)制御を行うこととしてもよく、フレームレートを変更する(すなわち
、間引き再生する)制御を行うこととしてもよい。また、これらの変更された画像データ
(映像データ)を予め記憶させておくこととしてもよい。図106及び図110において
も同様である。
図105及び図106は、1変動目〜3変動目の遊技においては、大当り判定の結果(
抽選結果)がハズレであり、変動パターンとして前述の第1の変動時間に対応する前述の
第1の変動パターンが決定され、4変動目においては、大当り判定の結果(抽選結果)が
当りであり、変動パターンとして前述の第1の変動時間(例えば、2s)よりも長い第2
の変動時間(例えば、10s)に対応する第2の変動パターン(例えば、ノーマルリーチ
Bを示す変動パターン)決定されている場合の、所定の1セット及び所定の1セットに続
く次回の1セット(次セット)におけるST中ストーリー演出パターンの画面表示例を示
す図である。図105及び図106では、残り演出時間よりも変動時間ほうが長くなるた
め、所定の1セットにおけるセット内演出については、基本演出時間の通りに行われて一
連のストーリー演出が進行することとなる。ここで、演出可能時間は、第2の変動時間(
例えば、10s)と残り演出時間(例えば、4変動目の残り演出時間である4s)に基づ
いて算出されるもの(図84参照)であり、図105及び図106に示す画面表示例では
、演出可能時間は6sとなる。また、演出可能時間が6sであることから、演出終了対象
セットは次セットとなる。そして、次セットにおけるセット内演出については、次セット
におけるセット内演出(一連のストーリー演出において次セットに対応する部分)のうち
、セット内の1回目(1/5)〜5回目(5/5)に対応する部分について、演出可能時
間と変動時間とが同期するように、セット内演出を進行させる。すなわち、本来であれば
残り演出時間として10sにわたって行われるセット内演出の残り部分が、6sで終了す
るようにセット内演出の残り部分を進行させることとしている。
図107〜図110は、1変動目〜3変動目の遊技においては、大当り判定の結果(抽
選結果)がハズレであり、変動パターンとして前述の第1の変動時間に対応する前述の第
1の変動パターンが決定され、4変動目においては、大当り判定の結果(抽選結果)が当
りであり、変動パターンとして前述の第1の変動時間(例えば、2s)よりも長い第2の
変動時間(例えば、30s)に対応する第2の変動パターン(例えば、スーパーリーチを
示す変動パターン)決定されている場合の、所定の1セット、所定の1セットに続く次回
の1セット、次回の1セットに続く2セット後の1セット、及び2セット後の1セットに
続く3セット後の1セット(次セット〜3セット後)におけるST中ストーリー演出パタ
ーンの画面表示例を示す図である。図107〜図110では、残り演出時間よりも変動時
間ほうが長くなるため、所定の1セットにおけるセット内演出については、基本演出時間
の通りに行われて一連のストーリー演出が進行することとなる。また、図107〜図11
0に示す画面表示例では、演出可能時間が26sとなることから、演出終了対象セットは
3セット後となり、次セット及び2セット後のセット内演出についても、基本演出時間の
通りに行われて一連のストーリー演出が進行することとなる。そして、3セット後におけ
るセット内演出については、3セット後におけるセット内演出(一連のストーリー演出に
おいて3セット後に対応する部分)のうち、セット内の1回目(1/5)〜5回目(5/
5)に対応する部分について、演出可能時間と変動時間とが同期するように、セット内演
出を進行させる。すなわち、本来であれば残り演出時間として10sにわたって行われる
セット内演出の残り部分が、6sで終了するようにセット内演出の残り部分を進行させる
こととしている。
また、図107〜図110では、所定の1セットにおけるセット内演出のうち、セット
内の5回目(5/5)に対応する部分から、次セット及び2セット後におけるセット内演
出にわたって、演出終了対象セットである3セット後のセット内演出を示唆するウィンド
ウ画像が、ST中特別演出データに基づく特別の演出態様で、予定セットウィンドウ表示
領域704(第2画像表示手段)に表示されるようになっている。具体的には、演出終了
対象セットである3セット後のセット内演出を示唆するウィンドウ画像を、通常とは異な
る表示態様である強調表示によって表示することとしている。なお、通常とは異なる表示
態様としては、これに限られるものではなく、ウィンドウ画像の外枠を通常とは異なる表
示態様とすることとしてもよく、ウィンドウ画像内において、大当りを示す半透明画像(
例えば、Vの文字)を表示することとしてもよい。また、ST中特別演出データに基づく
特別の演出態様は、ウィンドウ画像を通常とは異なる表示態様で表示させるもの限られず
、当該セットストーリー表示領域703(第1画像表示手段)に表示させるストーリー画
像を通常とは異なる表示態様で表示させるものであってもよい。
このように、本実施形態においては、特別遊技状態における所定区間(例えば、STモ
ードのストーリー区間)において、所定の遊技回数(例えば、5回)を1セットとして一
連のストーリー演出を進行させる場合に、第1の変動時間(例えば、2s)に所定の遊技
回数(1セット分に相当する5回)を乗じた時間を基本演出時間(例えば、10s)とし
、この基本演出時間に基づいてセット数に対応するストーリーを進行させる。そして、大
当りとなった場合に決定された変動パターンが、第1の変動時間よりも長い第2の変動時
間(例えば、30s)に対応する第2の変動パターンである場合には、1セット内におけ
る何回目の遊技であるかと基本演出時間とによって残り演出時間を算出し、残り演出時間
よりも第2の変動時間が長い時間である場合には、次セット以降の演出終了対象セットを
特別の演出態様(例えば、演出終了対象セットのセット内演出を示唆するウィンドウ画像
を、通常とは異なる表示態様で表示する演出態様)によって示唆することで、演出終了対
象セットにおいて特定遊技状態(例えば、SPボーナス)に移行することを報知するよう
に構成されている。
このように構成することで、複数回の遊技にわたって実行される一連のストーリー演出
の演出時間と識別図柄の変動時間とを、1セットを1単位として、簡易な構成により概ね
同期させることが可能となるとともに、大当りとなることが決定された場合であっても、
一連のストーリー演出をできる限り齟齬をきたさないように進行させ、かつ、遊技者にと
って興趣が向上することとなる大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行うことが可
能となる。
また、本実施形態においては、一連のストーリー演出において特別の演出態様により示
唆する対象となったセット数に対応する部分(例えば、演出終了対象セットのセット内演
出)について、第2の変動時間の終了と同期するようにストーリーを進行させるように構
成されている。このように構成することで、一連のストーリー演出における複数セットの
演出時間と識別図柄の変動時間とを同期させることができ、より違和感のない態様で一連
のストーリー演出及び大当り予告を行うことが可能となる。
また、本実施形態においては、一連のストーリー演出において特別の演出態様により示
唆する対象となったセット数に対応するウィンドウ画像(第2の画像)を、通常とは異な
る表示態様により表示するように構成されている。このように構成することで、次回以降
のセット数に対応するストーリーを示唆するウィンドウ画像(第2の画像)を利用して、
より興趣が向上することとなる大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行うことが可
能となる。
[アイテム先読み演出の画面表示例]
図111〜図113は、アイテム先読み演出の画面表示例を示す図である。図111の
左上には、当該変動前において、プレートAを獲得していることを示す演出画像が表示領
域4Aに表示される場合の画像表示例を示し、図111の右上には、当該変動前において
、プレートBを獲得していることを示す演出画像が表示領域4Aに表示される場合の画像
表示例を示し、図111の左下には、当該変動前において、プレートCを獲得しているこ
とを示す演出画像が表示領域4Aに表示される場合の画像表示例を示し、図111の右下
には、当該変動前において、プレートDを獲得していることを示す演出画像が表示領域4
Aに表示される場合の画像表示例を示している。
プレートAを獲得していることを示す演出画像では、プレートAの画像とともにプレー
トAと対応付けられた期待度種類が疑似連演出であることが示され、プレートBを獲得し
ていることを示す演出画像では、プレートBの画像とともにプレートBと対応付けられた
期待度種類がセリフ演出であることが示され、プレートCを獲得していることを示す演出
画像では、プレートCの画像とともにプレートCと対応付けられた期待度種類がカットイ
ン演出であることが示され、プレートDを獲得していることを示す演出画像では、プレー
トDの画像とともにプレートDを獲得していることにより期待度が高くなっていることが
示されている。このように、当該変動前には、アイテム獲得演出処理(図90参照)の処
理結果に応じて、獲得しているプレート(アイテム)の種類がそのプレート(アイテム)
に対応付けられている期待度種類とともに報知されることとなる。
図112は、アイテム先読み演出(より詳細には、図86〜図89に示したアイテム使
用演出処理)における、疑似連数が「1」である(すなわち、疑似連が1回実行される)
場合の画面表示例を示す図である。図112の(a)は、装飾図柄700の変動開始を示
すものであり、(b)は、通常仮停止の演出データに対応する演出表示を示すものであり
、(c)は、プレートA使用の演出データに対応する演出表示を示すものであり、(d)
は、疑似連仮停止の演出データに対応する演出表示を示すものであり、(e)は、疑似連
仮停止から装飾図柄700が再度変動を開始する再変動開始を示すものであり、(f)は
、リーチ状態で装飾図柄700が停止表示したことを示すものである。
図112に示すアイテム先読み演出の当該変動においては、まず、(a)に示すように
、通常の変動態様で装飾図柄700の変動表示が開始される。ここで、例えば、プレート
Aを獲得しており、当該変動前にプレートAを獲得していることが報知されていない場合
には、図111の左上で示した演出画像と同様の演出画像によって、プレートAを獲得し
ていることが報知される(図86のS491参照)。次に、プレートAを1枚獲得してい
る場合には、(b)に示すように、疑似連演出の期待度として予め定められた期待度(疑
似連1回)よりもプレートA1枚分だけ期待度が低い通常仮停止の演出表示(疑似連0回
を示す)が行われた後、(c)に示すように、プレートA使用の演出表示が行われ、この
プレートAに基づいて、(d)及び(e)に示すように、予め定められた期待度(疑似連
1回)に応じて疑似連仮停止及び再変動開始の演出表示が行われる。そして、(f)に示
すように、リーチ状態となって最終的に大当りとなるか否かが報知される。一方、プレー
トAを獲得していない場合には、(d)及び(e)に示すように、予め定められた期待度
(疑似連1回)に応じて疑似連仮停止及び再変動開始の演出表示が行われる。そして、(
f)に示すように、リーチ状態となって最終的に大当りとなるか否かが報知される。
図113は、アイテム先読み演出(より詳細には、図86〜図89に示したアイテム使
用演出処理)における、疑似連数が「3」である(すなわち、疑似連が3回実行される)
場合であって、プレートAを2枚獲得している場合の画面表示例を示す図である。なお、
図113の(a)〜(f)は図112に示すものと同様であるため、図113においては
画面の表示内容を省略している。
図113に示すアイテム先読み演出の当該変動においても、まず、(a)に示すように
、通常の変動態様で装飾図柄700の変動表示が開始される。ここで、疑似連数が「3」
であり、プレートAの枚数が2枚であるため、プレートAが当該変動におけるより後半の
疑似連演出において使用されるように、1回目の疑似連ではプレートAは使用されない。
よって、(d)疑似連仮停止及び(e)再変動開始の演出表示が行われ、1回目の疑似連
が終了する。次に、疑似連数が「2」となり、プレートAの枚数が2枚であるため、(b
)通常仮停止、(c)プレートA使用、(d)疑似連仮停止及び(e)再変動開始の演出
表示が行われ、2回目の疑似連が終了する。次に、疑似連数が「1」となり、プレートA
の枚数が2枚であるため、(b)通常仮停止、(c)プレートA使用、(d)疑似連仮停
止及び(e)再変動開始の演出表示が行われ、3回目の疑似連が終了し、(f)リーチの
演出表示が行われ、最終的に大当りとなるか否かが報知される。
このように、本実施形態においては、アイテム先読み演出に規定される所定のアイテム
(例えば、プレートA)の数が0である場合、所定のアイテムに対応する所定の期待度種
類(例えば、疑似連演出)の期待度(例えば、疑似連数)として予め定められた期待度が
報知されることとなる所定の演出(例えば、(d)疑似連仮停止及び(e)再変動開始の
演出表示)を実行し、アイテム先読み演出に規定される所定のアイテム(例えば、プレー
トA)の数が1以上である場合、所定のアイテムに対応する所定の期待度種類(例えば、
疑似連演出)の期待度(例えば、疑似連数)として予め定められた期待度よりも所定のア
イテムの数だけ低い期待度が報知された(例えば、(b)通常仮停止の演出表示が行われ
た)後、所定のアイテムに基づいて(例えば、(c)プレートA使用の演出表示が行われ
たことに基づいて)予め定められた期待度が報知される(例えば、(d)疑似連仮停止及
び(e)再変動開始の演出表示が行われる)ように構成されている。このように構成する
ことで、より変化に富んだ大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行うことが可能と
なる。
[本実施形態の変形例]
次に、図114〜図116を用いて、本実施形態の変形例について説明する。なお、以
下の各変形例においては、特に示した場合を除き、本実施形態における各処理が同様に行
われるものとする。
<当り演出パターン決定テーブル(変形例)>
図114は、本変形例の当り演出パターン決定テーブルを示す図である。図56に示し
た当り演出パターン決定テーブルにおいては、当りパターンの種類ごとに、抽選値に応じ
て、決定される当り演出パターンの種類を規定することとしていたが、図114に示す当
り演出パターン決定テーブル(変形例)においては、さらに、入賞率に応じて、決定され
る当り演出パターンの種類を規定することとしている。なお、入賞率の判定は、メインC
PU61が行うこととしてもよく、サブCPU71が行うこととしてもよい。
入賞率は、例えば、所定期間における第1始動口32、第2始動口33、第1大入賞口
36、第2大入賞口37、若しくは一般入賞口40A、40B、40C、40Dにおいて
入賞した遊技球の数、又はこれらの組み合わせとして予め定められたものにおいて入賞し
た遊技球の数から求めることができる。また、所定期間は、例えば、非確変・非時短遊技
状態における一定期間、非確変・時短遊技状態における一定期間、確変・時短遊技状態に
おける一定期間、若しくは大当り遊技状態(特定遊技状態)における一定期間、又はこれ
らの組み合わせとして予め定められた期間のいずれかを設定することができる。本変形例
においては、入賞率の一例として、第1大入賞口36に入賞した遊技球の数/大当り遊技
状態(特定遊技状態)における特定の第1ラウンド遊技(例えば、1R目)に要した時間
から入賞率を求めることとする。例えば、第1大入賞口36に入賞した遊技球の数が9個
であり、大当り遊技状態(特定遊技状態)における特定の第1ラウンド遊技に要した時間
が18sであれば、1sあたりの入賞率は50%となる。ここで、入賞率の閾値は適宜設
定することが可能であるが、本変形例においては、閾値の一例として、この入賞率50%
の閾値を採るものとする。なお、図114に示す当り演出パターン決定テーブル(変形例
)においては、説明の便宜のため、ストーリーボーナスに対応する当り演出パターン、及
びバトルボーナスに対応する当り演出パターンについての記載を省略している。
図114に示すように、当り演出パターン決定テーブル(変形例)には、当りパターン
の種類として、図56に示した当り演出パターン決定テーブルと同様に、ライブボーナス
9R成功を構成する楽曲パターンA(成功)、ライブボーナス5R成功を構成する楽曲パ
ターンA(逆転)、ライブボーナス8R失敗及びライブボーナス4R失敗を構成する楽曲
パターンA(失敗)が規定されている。また、楽曲パターンA(成功)について、入賞率
が閾値未満であるときに選択される楽曲パターンA(成功)ロングと、入賞率が閾値以上
であるときに選択される楽曲パターンA(成功)ショートが規定されている。また、楽曲
パターンA(逆転)について、入賞率が閾値未満であるときに選択される楽曲パターンA
(逆転)ロングと、入賞率が閾値以上であるときに選択される楽曲パターンA(逆転)シ
ョートが規定されている。また、楽曲パターンA(失敗)について、入賞率が閾値未満で
あるときに選択される楽曲パターンA(失敗)ロングと、入賞率が閾値以上であるときに
選択される楽曲パターンA(失敗)ショートが規定されている。ここで、「ロング」とは
、演出時間(例えば、楽曲パターンAが出力される時間)が相対的に長い時間に設定され
た当り演出パターンを示すものであり、「ショート」とは、演出時間が相対的に短い時間
に設定された当り演出パターンを示すものである。すなわち、本変形例においては、楽曲
パターンA(成功)ロングと楽曲パターンA(成功)ショートは、ともにライブボーナス
9R成功を構成するが、ライブボーナスにおいて楽曲パターンAに対応する楽曲が出力さ
れる時間が異なるように構成されている当り演出パターンとなっている。
同様に、楽曲パターンB(成功)について、入賞率が閾値未満であるときに選択される
楽曲パターンB(成功)ロングと、入賞率が閾値以上であるときに選択される楽曲パター
ンB(成功)ショートが規定され、楽曲パターンB(逆転)について、入賞率が閾値未満
であるときに選択される楽曲パターンB(逆転)ロングと、入賞率が閾値以上であるとき
に選択される楽曲パターンB(逆転)ショートが規定され、楽曲パターンB(失敗)につ
いて、入賞率が閾値未満であるときに選択される楽曲パターンB(失敗)ロングと、入賞
率が閾値以上であるときに選択される楽曲パターンB(失敗)ショートが規定されている
。また、同様に、楽曲パターンC(確定)について、入賞率が閾値未満であるときに選択
される楽曲パターンC(確定)ロングと、入賞率が閾値以上であるときに選択される楽曲
パターンC(確定)ショートが規定されている。
ここで、入賞率は、遊技者が遊技球を発射装置26を用いて積極的に発射しているか(
すなわち、遊技に積極的であるか)否かの指標となりうるものである。そこで、遊技者が
遊技に積極的である場合には、例えば、当り演出パターンとして楽曲パターンA(成功)
ショートが選択されるように構成し、遊技者が遊技に積極的でない場合には、例えば、当
り演出パターンとして楽曲パターンA(成功)ロングが選択されるように構成することで
、遊技者の遊技の傾向(遊技の進行速度)に合致した大当り遊技状態(特定遊技状態)の
演出を行うことができるとともに、楽曲パターンによる楽曲の出力の終了と、大当り遊技
状態(特定遊技状態)の終了とをより同期させやすくすることができる。
なお、同一の当り演出パターン(例えば、楽曲パターンA(成功))において、出力さ
れる時間を異ならせる手法としては、種々の手法を用いることができる。例えば、楽曲パ
ターンA(成功)ロングは、図94の上段に示したように各区間を構成し、楽曲パターン
A(成功)ショートは、その各区間のうち、1又は複数の区間に対応する演出時間を短く
することとしてもよく、出力されない区間を定めることとしてもよい。また、演出時間を
短くする手法としては、楽曲パターンに対応する楽曲のテンポを速めることとしてもよく
、編曲した楽曲を出力することとしてもよい。
また、入賞率を判定するタイミングとしては、種々のタイミングを採ることができる。
例えば、前述の一例においては、今回ライブボーナスが行われることとなった大当り遊技
状態(特定遊技状態)の直前に移行した大当り遊技状態(特定遊技状態)における入賞率
を判定することとしてもよい。この場合には、判定対象となる入賞率が大当り遊技状態(
特定遊技状態)となるたびに更新されることとなる。また、遊技機の電源投入時、あるい
は所定のエラー(例えば、表枠3又は保護ガラス7が開放されたことを示す扉開放エラー
、ワークRAM73のバックアップエラー等)からの復帰時からの入賞率の平均値を算出
することとしてもよい。この場合には、判定対象となる入賞率が、遊技機の電断時、ある
いは所定のエラー発生時にクリアされることとなる。
また、前述の一例において、入賞率を算出する場合に、第1大入賞口36又は第2大入
賞口37に入賞した遊技球の数/大当り遊技状態(特定遊技状態)において発射された遊
技球の数から入賞率を求めることとしてもよい。この場合にも、遊技者が遊技に積極的で
あるか否かを適切に判定することが可能となる。
<ストーリー演出テーブル群>
図115は、本変形例のストーリー演出テーブル群を示す概念図である。本実施形態に
おいては、STモードのストーリー区間において一連のストーリー演出を行うとともに、
STモードのストーリー区間からSPボーナスに移行した場合には、SPボーナスにおい
て、一連のストーリー演出に関連する関連ストーリー演出を行うこととしていたが、本変
形例においては、全ての演出モード(遊技状態)において、特定のストーリーに関連する
演出を行うこととし、特定のストーリー単位でストーリーを進行させる構成としている。
例えば、特定のストーリーが第1ストーリーである場合には、通常モードにおいて、第
1ストーリーに対応する第1ストーリー対応通常モード中演出パターン決定テーブルを参
照し、演出パターンを決定する。これにより、通常モードにおいては、第1ストーリーに
登場するキャラクタを紹介する演出に対応する演出パターン等を決定可能とする。また、
時短モードのショートモードにおいて、第1ストーリーに対応する第1ストーリー対応シ
ョートモード中演出パターン決定テーブルを参照し、演出パターンを決定する。また、時
短モードのロングモードにおいて、第1ストーリーに対応する第1ストーリー対応ロング
モード中演出パターン決定テーブルを参照し、演出パターンを決定する。これにより、時
短モードにおいては、第1ストーリーに関連する背景画像が表示される演出に対応する演
出パターン等を決定可能とする。また、第1特別図柄当り中において、第1ストーリーに
対応する第1ストーリー対応当り演出パターン決定テーブルを参照し、当り演出パターン
を決定する。これにより、ライブボーナスにおいては、第1ストーリーに関連する楽曲パ
ターンを選択可能とし、ストーリーボーナスにおいては、第1ストーリーに関連するスト
ーリーパターンを選択可能とし、バトルボーナスにおいては、第1ストーリー関連するバ
トルパターンを選択可能とする。また、第2特別図柄当り中において、第1ストーリーに
対応する第1ストーリー対応SPボーナス用当り演出パターン決定テーブルを参照し、当
り演出パターンを決定する。これにより、SPボーナスにおいては、移行前の演出モード
が、時短モードであるか、STモードのストーリー区間であるか、又はSTモードのバト
ルリーチ区間であるかに応じて、第1ストーリーに関連する当り演出パターンを選択可能
とする。また、STモードにおいては、第1ストーリーに対応する第1ストーリー対応S
Tモード中演出パターン決定テーブルを参照し、ストーリー区間であるか、又はバトルリ
ーチ区間であるかに応じて、第1ストーリーに関連する演出パターンを選択可能とする。
特定のストーリーが第2ストーリーである場合、又は第3ストーリーである場合にも同様
である。
なお、第1ストーリーに関連する演出が行われる状態(すなわち、第1ストーリー演出
テーブル群から各演出パターンが選択される状態)である第1演出制御状態から、第2ス
トーリーに関連する演出が行われる状態(すなわち、第2ストーリー演出テーブル群から
各演出パターンが選択される状態)である第2演出制御状態への移行条件、第2演出制御
状態から、第3ストーリーに関連する演出が行われる状態(すなわち、第3ストーリー演
出テーブル群から各演出パターンが選択される状態)である第3演出制御状態への移行条
件については、種々の条件を採ることができる。一例として、例えば、第1演出制御状態
の通常モードにおいて大当りとなり、第1演出制御状態の第1特別図柄当り中においてV
入賞となった場合には、その後に移行するSTモードにおいても第1演出制御状態を継続
させ、STモードの終了を移行条件として、第2演出制御状態に移行させる。また、第1
演出制御状態の第1特別図柄当り中において非V入賞となった場合には、その後に移行す
る時短モードにおいても第1演出制御状態を継続させ、時短モードの終了を移行条件とし
て、第2演出制御状態に移行させる。あるいは、第1演出制御状態の第1特別図柄当り中
において非V入賞となったことを移行条件として、第2演出制御状態に移行させることと
してもよい。すなわち、遊技者にとって有利な遊技状態である特定遊技状態(例えば、第
1特別図柄当り中)、特別遊技状態(例えば、STモード)、又は時短遊技状態(例えば
、時短モード)の終了時に、各演出制御状態(第1〜第3演出制御状態)を移行させるよ
うに構成することができる。このように構成することにより、遊技者にとって有利な状態
が終了した場合であっても、特定のストーリーを進行させることで、遊技者の遊技意欲の
低下を抑止することができる。
また、他の一例として、第1演出制御状態の通常モードにおいて大当りとなり、第1演
出制御状態の第1特別図柄当り中においてV入賞となったことを移行条件として、第2演
出制御状態に移行させ、第1演出制御状態の第1特別図柄当り中において非V入賞となっ
た場合には、その後に移行する時短モードにおいても第1演出制御状態を継続させる。あ
るいは、第1演出制御状態の通常モードにおいて大当りとなったことを移行条件として、
第2演出制御状態に移行させることとしてもよい。すなわち、遊技者にとって有利な遊技
状態である特定遊技状態(例えば、第1特別図柄当り中)、又は特別遊技状態(例えば、
STモード)の移行時に、各演出制御状態(第1〜第3演出制御状態)を移行させるよう
に構成することができる。このように構成することにより、遊技者にとって有利な状態に
移行すると、特定のストーリーが進行することとなるため、遊技者の遊技意欲を高めるこ
とができる。
なお、演出制御状態を初期制御状態(例えば、第1演出制御状態)に移行させる初期化
条件についても、種々の条件を採ることができる。例えば、遊技機が電断したこと、ある
いは前述の所定のエラー発生が発生したことを初期化条件としてもよく、デモ表示が液晶
表示装置4の表示領域4Aにおいて所定時間以上(例えば、30分以上)継続したことを
初期化条件としてもよい。
<メイン変動時間決定テーブル(変形例)>
図116は、本変形例のメイン変動時間決定テーブルを示す図である。本実施形態にお
いては、サブCPU71が、STモード中処理(図83参照)及びST中ストーリー演出
パターン変更処理(図84参照)を行うことにより、STモードのストーリー区間におい
て、メインCPU61により決定された変動パターン(識別図柄の変動時間の終了タイミ
ング)と、一連のストーリー演出におけるセット内演出の終了とを同期させることとして
いたが、本変形例においては、さらに、メインCPU61がセット内演出の終了に同期す
ることとなる変動パターン(識別図柄の変動時間の終了タイミング)を決定する構成とし
ている。なお、本実施形態においては、メイン変動時間決定テーブルの詳細な記載を省略
しているが、図116に示すものと同様のメイン変動時間決定テーブルを採ることとして
もよく、一部あるいは全部が異なるメイン変動時間決定テーブルを採ることとしてもよい
図116に示すメイン変動時間決定テーブル(変形例)では、大当り判定の結果(当落
)と、現在の遊技状態(非確変・非時短、非確変・時短、確変・時短)と、リーチ判定用
乱数範囲(0〜250)と、演出選択用乱数範囲(0〜99)等の各種のパラメータに応
じて、決定される変動パターンの種類が規定されているとともに、遊技状態が確変・時短
遊技状態(ST遊技状態)である場合には、遊技回数が「1〜50回」であるか(STモ
ードのストーリー区間であるか)、又は「51〜180回」であるか(STモードのバト
ルリーチ区間であるか)に応じて異なる変動パターンの種類が規定されている。また、大
当り判定の結果が当りである場合には、さらに、セット内カウンタの値に応じて異なる変
動パターンの種類が規定されている。なお、本実施形態においては、セット内カウンタが
ワークRAM73に設けられ、サブCPU71によりカウントされる場合について説明し
ているが、本変形例においては、さらに、セット内カウンタをメインRAM63にも設け
、メインCPU61によりセット内の遊技回数がカウントされるものとする。また、確変
・時短遊技状態(ST遊技状態)である場合の遊技回数のカウントは、確変回数カウンタ
の値から求めることとしてもよく、さらに、ST中管理カウンタをメインRAM63にも
設け、メインCPU61により遊技回数がカウントされることとしてもよい。
リーチ判定用乱数範囲は、リーチ用の変動時間を決定するリーチ用の変動時間を決定し
、あるいはリーチ用の変動時間を決定しないリーチ判定用乱数の範囲を規定する。リーチ
判定用乱数値は、それぞれの遊技状態において遊技球が第1始動口32又は第2始動口3
3に入賞したときに、図示しないリーチ判定用カウンタから抽出され、メインRAM73
に格納される。また、演出選択用乱数範囲は、リーチ判定用乱数範囲、変動時間及び演出
内容に対応する演出選択用乱数の範囲を規定する。演出選択用乱数値は、それぞれの遊技
状態において遊技球が第1始動口32又は第2始動口33に入賞したときに、図示しない
演出選択用カウンタから抽出され、メインRAM73に格納される。
図116に示す当り演出パターン決定テーブル(変形例)では、例えば、STモードの
ストーリー区間において、大当り判定の結果がハズレである場合には、96/100の選
択率で、変動パターンとして「02H」が選択され、4/100の選択率で変動パターン
として「03H」が選択される。変動パターン「02H」は、変動時間が2000ms(
2s)であり、演出内容が短縮変動Aである変動パターンである。また、変動パターン「
03H」は、変動時間が4000ms(4s)であり、演出内容が短縮変動Bである変動
パターンである。ここで、変動パターン「02H」は、特定の変動時間(例えば、2s)
に対応する前述の第1の変動パターンに相当し、STモードのストーリー区間において高
確率で決定されるようになっている。もっとも、STモードのストーリー区間において、
大当り判定の結果がハズレである場合には、常に変動パターン「02H」が選択されるこ
ととしてもよい。
また、例えば、STモードのストーリー区間において、大当り判定の結果が当りである
場合に、セット内カウンタの値が「1」である場合(すなわち、1セットにおける1ゲー
ム目である場合)には、96/100の選択率で、変動パターンとして「07H」が選択
され、2/100の選択率で変動パターンとして「04H」が選択され、2/100の選
択率で変動パターンとして「05H」が選択される。変動パターン「07H」は、変動時
間が10000ms(10s)であり、演出内容が特殊変動Aである変動パターンである
。また、変動パターン「04H」は、変動時間が20000ms(20s)であり、演出
内容がスーパーリーチAである変動パターンである。また、変動パターン「05H」は、
変動時間が30000ms(30s)であり、演出内容がスーパーリーチBである変動パ
ターンである。ここで、変動パターン「07H」は、前述の第1変動パターンとは異なる
前述の第2の変動パターンに相当し、STモードのストーリー区間において高確率で決定
されるようになっている。もっとも、STモードのストーリー区間において、大当り判定
の結果が当りである場合に、セット内カウンタの値が「1」である場合には、常に変動パ
ターン「07H」が選択されることとしてもよい。
また、例えば、STモードのストーリー区間において、大当り判定の結果が当りである
場合に、セット内カウンタの値が「2」である場合(すなわち、1セットにおける2ゲー
ム目である場合)には、96/100の選択率で、変動パターンとして「08H」が選択
され、2/100の選択率で変動パターンとして「04H」が選択され、2/100の選
択率で変動パターンとして「05H」が選択される。変動パターン「08H」は、変動時
間が8000ms(8s)であり、演出内容が特殊変動Bである変動パターンである。こ
こで、前述と同様に、変動パターン「08H」は、前述の第1変動パターンとは異なる前
述の第2の変動パターンに相当し、STモードのストーリー区間において高確率で決定さ
れるようになっている。もっとも、STモードのストーリー区間において、大当り判定の
結果が当りである場合に、セット内カウンタの値が「2」である場合には、常に変動パタ
ーン「08H」が選択されることとしてもよい。
また、例えば、STモードのストーリー区間において、大当り判定の結果が当りである
場合に、セット内カウンタの値が「3」である場合(すなわち、1セットにおける3ゲー
ム目である場合)には、96/100の選択率で、変動パターンとして「09H」が選択
され、2/100の選択率で変動パターンとして「04H」が選択され、2/100の選
択率で変動パターンとして「05H」が選択される。変動パターン「09H」は、変動時
間が6000ms(6s)であり、演出内容が特殊変動Cである変動パターンである。こ
こで、前述と同様に、変動パターン「09H」は、前述の第1変動パターンとは異なる前
述の第2の変動パターンに相当し、STモードのストーリー区間において高確率で決定さ
れるようになっている。もっとも、STモードのストーリー区間において、大当り判定の
結果が当りである場合に、セット内カウンタの値が「3」である場合には、常に変動パタ
ーン「09H」が選択されることとしてもよい。
また、例えば、STモードのストーリー区間において、大当り判定の結果が当りである
場合に、セット内カウンタの値が「4」である場合(すなわち、1セットにおける4ゲー
ム目である場合)には、96/100の選択率で、変動パターンとして「0AH」が選択
され、2/100の選択率で変動パターンとして「04H」が選択され、2/100の選
択率で変動パターンとして「05H」が選択される。変動パターン「0AH」は、変動時
間が4000ms(4s)であり、演出内容が特殊変動Dである変動パターンである。こ
こで、前述と同様に、変動パターン「0AH」は、前述の第1変動パターンとは異なる前
述の第2の変動パターンに相当し、STモードのストーリー区間において高確率で決定さ
れるようになっている。もっとも、STモードのストーリー区間において、大当り判定の
結果が当りである場合に、セット内カウンタの値が「4」である場合には、常に変動パタ
ーン「0AH」が選択されることとしてもよい。
また、例えば、STモードのストーリー区間において、大当り判定の結果が当りである
場合に、セット内カウンタの値が「5」である場合(すなわち、1セットにおける5ゲー
ム目である場合)には、96/100の選択率で、変動パターンとして「0BH」が選択
され、2/100の選択率で変動パターンとして「04H」が選択され、2/100の選
択率で変動パターンとして「05H」が選択される。変動パターン「0BH」は、変動時
間が2000ms(2s)であり、演出内容が特殊変動Eである変動パターンである。こ
こで、前述と同様に、変動パターン「0BH」は、前述の第1変動パターンとは異なる前
述の第2の変動パターンに相当し、STモードのストーリー区間において高確率で決定さ
れるようになっている。もっとも、STモードのストーリー区間において、大当り判定の
結果が当りである場合に、セット内カウンタの値が「5」である場合には、常に変動パタ
ーン「0BH」が選択されることとしてもよい。
このように、本変形例においては、セット内カウンタの値に基づいて、第2の変動パタ
ーンが決定されることとなっているが、前述したように、セット内カウンタの値が「1」
である場合には、その1セットにおける前述の残り演出時間は10sであり、セット内カ
ウンタの値が「2」である場合には、その1セットにおける前述の残り演出時間は8sで
あり、セット内カウンタの値が「3」である場合には、その1セットにおける前述の残り
演出時間は6sであり、セット内カウンタの値が「4」である場合には、その1セットに
おける前述の残り演出時間は4sであり、セット内カウンタの値が「5」である場合には
、その1セットにおける前述の残り演出時間は2sである。すなわち、本変形例において
は、図116に示す当り演出パターン決定テーブル(変形例)を用いて変動パターンを決
定することにより、所定の演出(セット内演出)の終了に同期することとなる変動時間に
対応する第2の変動パターンが決定されるように構成されている。このように構成するこ
とで、複数回の遊技にわたって一連の演出が実行される所定の演出(例えば、セット内演
出)の演出時間と識別図柄の変動時間とを、適切に同期させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の遊技機によれば、以下のような遊技機を提供するこ
とができる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な第1可変入賞装置(例えば、第
1大入賞口36)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第1態様と遊技
媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能であり、遊技媒体が通過可能な特定領域(例え
ば、特定領域38A)を内部に有する第2可変入賞装置(例えば、第2大入賞口37)と
、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に有利な特定遊技状態(例え
ば、大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば
、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行
させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記特定遊技状態に制御する特
定遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において前記特
定領域を遊技媒体が通過したことを条件に、当該特定遊技状態が終了した後、前記特定遊
技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が相対的に得られ
易い特別遊技状態(例えば、確変・時短遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例
えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前記第1可変入賞装置を第1
態様及び第2態様に変動させる第1ラウンド遊技を所定回数実行可能な第1ラウンド遊技
実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前記第2可変入
賞装置を第1態様及び第2態様に変動させる第2ラウンド遊技を所定回数実行可能な第2
ラウンド遊技実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態制御手段によ
り前記特定遊技状態に制御される場合に、複数の楽曲パターンの中から楽曲パターンを選
択する楽曲パターン選択手段(例えば、サブCPU71)と、前記楽曲パターン選択手段
により選択された楽曲パターンに応じた楽曲を前記特別遊技状態において出力する楽曲出
力手段(例えば、スピーカ10)と、を備えた遊技機であって、前記第2ラウンド遊技実
行手段は、前記第2ラウンド遊技の実行中に、前記特定領域への遊技媒体の通過が相対的
に容易となる特定第2ラウンド遊技を行うことが可能であり、前記特定遊技状態は、前記
第1ラウンド遊技実行手段により第1特定回数(例えば、1〜4Rの4回)の前記第1ラ
ウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により少なくとも1回の前記
特定第2ラウンド遊技が実行される第1特定遊技状態(例えば、当りパターン3に応じた
大当り遊技状態)と、前記第1ラウンド遊技実行手段により前記第1特定回数の前記第1
ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウン
ド遊技が実行されない第2特定遊技状態(例えば、当りパターン8に応じた大当り遊技状
態)と、を含み、前記楽曲パターン選択手段は、前記特定遊技状態制御手段により前記第
1特定遊技状態に制御される場合に、第1の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(逆
転))を選択可能であり、前記特定遊技状態制御手段により前記第2特定遊技状態に制御
される場合に、第2の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗))を選択可能であ
り、前記第1の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により所定の楽曲の第1共通部分(例
えば、第1区間のAメロ)が出力され、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)が経過
した後に、前記所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)が出力されることが予
め定められた楽曲パターンであり、前記第2の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により
前記所定の楽曲の前記第1共通部分が出力され、前記所定の分岐期間が経過した後に、前
記所定の楽曲の前記特定部分が出力されないことが予め定められた楽曲パターンであり、
前記楽曲出力手段は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パターン及び前記
第2の楽曲パターンのいずれが選択される場合にも、所定の時期(例えば、初期区間が開
始される1R目開始前の待ち時間中)から前記所定の楽曲の出力を開始し、前記所定の時
期は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パターンが選択される場合に、前
記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前に、
前記所定の楽曲の前記特定部分の出力が開始可能な時期であることを特徴とする遊技機。
また、本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例
えば、遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば
、第1始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ
易い第1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能であり、遊技媒体が通過可
能な特定領域(例えば、特定領域38A)を内部に有する可変入賞装置(例えば、図11
7に示す大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に
有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技
状態移行判定手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段によ
り前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記
特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前記特
定遊技状態において前記特定領域を遊技媒体が通過したことを条件に、当該特定遊技状態
が終了した後、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の
判定結果が相対的に得られ易い特別遊技状態(例えば、確変・時短遊技状態)に制御する
特別遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前
記第1可変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させるとともに、前記特定領域への遊
技媒体の通過を相対的に困難とする第1ラウンド遊技を所定回数実行可能な第1ラウンド
遊技実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前記第2可
変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させるとともに、前記特定領域への遊技媒体の
通過を相対的に容易とする特定第2ラウンド遊技を所定回数実行可能な第2ラウンド遊技
実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態制御手段により前記特定遊
技状態に制御される場合に、複数の楽曲パターンの中から楽曲パターンを選択する楽曲パ
ターン選択手段(例えば、サブCPU71)と、前記楽曲パターン選択手段により選択さ
れた楽曲パターンに応じた楽曲を前記特別遊技状態において出力する楽曲出力手段(例え
ば、スピーカ10)と、を備えた遊技機であって、前記特定遊技状態は、前記第1ラウン
ド遊技実行手段により第1特定回数(例えば、1〜4Rの4回)の前記第1ラウンド遊技
が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により少なくとも1回の前記特定第2ラ
ウンド遊技が実行される第1特定遊技状態(例えば、当りパターン3に応じた大当り遊技
状態)と、前記第1ラウンド遊技実行手段により前記第1特定回数の前記第1ラウンド遊
技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技が実
行されない第2特定遊技状態(例えば、当りパターン8に応じた大当り遊技状態)と、を
含み、前記楽曲パターン選択手段は、前記特定遊技状態制御手段により前記第1特定遊技
状態に制御される場合に、第1の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(逆転))を選
択可能であり、前記特定遊技状態制御手段により前記第2特定遊技状態に制御される場合
に、第2の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗))を選択可能であり、前記第
1の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により所定の楽曲の第1共通部分(例えば、第1
区間のAメロ)が出力され、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)が経過した後に、
前記所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)が出力されることが予め定められ
た楽曲パターンであり、前記第2の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により前記所定の
楽曲の前記第1共通部分が出力され、前記所定の分岐期間が経過した後に、前記所定の楽
曲の前記特定部分が出力されないことが予め定められた楽曲パターンであり、前記楽曲出
力手段は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パターン及び前記第2の楽曲
パターンのいずれが選択される場合にも、所定の時期(例えば、初期区間が開始される1
R目開始前の待ち時間中)から前記所定の楽曲の出力を開始し、前記所定の時期は、前記
楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パターンが選択される場合に、前記第2ラウ
ンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前に、前記所定の
楽曲の前記特定部分の出力が開始可能な時期であることを特徴とする遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、特定第2ラウンド遊技が実行される第1特定遊技状
態においても、特定第2ラウンド遊技が実行されない第2特定遊技状態においても、所定
の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲)の第1共通部分(例えば、第1区間のA
メロ)を出力し、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)を経過させる。そして、第1
特定遊技状態においては、この所定の分岐期間の経過後に、特定第2ラウンド遊技が実行
されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)を出力する。こ
のように構成することで、特定遊技状態における遊技者の期待感を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技機によれば、特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前
に、所定の楽曲の特定部分の出力が開始されることとなる所定の時期(例えば、初期区間
が開始される1R目開始前の待ち時間中)から所定の楽曲の出力(例えば、初期区間のイ
ントロの出力)が開始されるように構成することで、ラウンド遊技を監視する必要がなく
なることから、制御負担が増大することを防止することができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記特定遊技状態は、前記第1ラウンド遊技実行手
段により前記第1特定回数よりも多い第2特定回数(例えば、1〜8Rの8回)の前記第
1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により少なくとも1回の
前記特定第2ラウンド遊技が実行される第3特定遊技状態(例えば、当りパターン1に応
じた大当り遊技状態)と、前記第1ラウンド遊技実行手段により前記第2特定回数の前記
第1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラ
ウンド遊技が実行されない第4特定遊技状態(例えば、当りパターン7に応じた大当り遊
技状態)と、を含み、前記楽曲パターン選択手段は、前記特定遊技状態制御手段により前
記第3特定遊技状態に制御される場合に、第3の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA
(成功))を選択可能であり、前記特定遊技状態制御手段により前記第4特定遊技状態に
制御される場合に、第4の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗))を選択可能
であり、前記第3の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲の前記第1
共通部分が出力され、前記所定の分岐期間が経過した後、さらに、前記所定の楽曲の第2
共通部分(例えば、第2区間のBメロ)が出力され、特定の分岐期間(例えば、第2分岐
区間)が経過した後に、前記所定の楽曲の前記特定部分(例えば、第3区間のサビ)が出
力されることが予め定められた楽曲パターンであり、前記第4の楽曲パターンは、前記楽
曲出力手段により前記所定の楽曲の前記第1共通部分が出力され、前記所定の分岐期間が
経過した後、さらに、前記所定の楽曲の前記第2共通部分が出力され、前記特定の分岐期
間が経過した後に、前記所定の楽曲の前記特定部分が出力されないことが予め定められた
楽曲パターンであり、前記楽曲出力手段は、前記楽曲パターン選択手段により前記第3の
楽曲パターン及び前記第4の楽曲パターンのいずれが選択される場合にも、前記所定の時
期から前記所定の楽曲の出力を開始し、前記所定の時期は、前記楽曲パターン選択手段に
より前記第3の楽曲パターンが選択される場合に、前記第2ラウンド遊技実行手段により
前記特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前に、前記所定の楽曲の前記特定部分の出
力を開始可能な時期であることを特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、第1〜第4特定遊技状態のいずれにおいても、所定
の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲)の第1共通部分(例えば、第1区間のA
メロ)を出力し、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)を経過させる。ここで、第1
特定遊技状態においては、この所定の分岐期間の経過後に、特定第2ラウンド遊技が実行
されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)を出力し、第3
特定遊技状態又は第4遊技状態においては、さらに、所定の楽曲の第2共通部分(例えば
、第2区間のBメロ)を出力し、特定の分岐期間(例えば、第2分岐区間)を経過させる
。そして、第3特定遊技状態においては、この特定の分岐期間の経過後に、特定第2ラウ
ンド遊技が実行されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第3区間のサビ)
を出力する。このように構成することで、特定遊技状態における遊技者の期待感をより一
層高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パ
ターン及び前記第2の楽曲パターンのいずれかが選択される場合に占める前記第1の楽曲
パターンが選択される期待度よりも、前記楽曲パターン選択手段により前記第3の楽曲パ
ターン及び前記第4の楽曲パターンのいずれかが選択される場合に占める前記第3の楽曲
パターンが選択される期待度のほうが高くなるように構成されていることを特徴とする上
記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、第1の楽曲パターン及び第2の楽曲パターンのいず
れかが選択される場合(例えば、18+17=35/200)に占める第1の楽曲パター
ンが選択される期待度(例えば、18/35)よりも、第3の楽曲パターン及び第4の楽
曲パターンのいずれかが選択される場合(例えば、46+16=62/200)に占める
第3の楽曲パターンが選択される期待度(例えば、46/62)を高く構成することで、
所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)の経過後に、所定の楽曲の第2共通部分(例え
ば、第2区間のBメロ)が出力されると、特定第2ラウンド遊技が実行される期待度が相
対的に高くなることから、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)の役割を多様化させ
ることができ、特定遊技状態における遊技者の期待感をより一層高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記所定の楽曲は、第1の楽曲と第2の楽曲とを含
み、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲に対応する楽曲パターンが選択され
た場合の、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技が実行される
期待度よりも、前記楽曲パターン選択手段により前記第2の楽曲に対応する楽曲パターン
が選択された場合の、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技が
実行される期待度のほうが高くなるように構成されていることを特徴とする上記に記載の
遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、第1の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲
)に対応する楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA)が選択された場合の、特定第2ラ
ウンド遊技が実行される期待度(例えば、楽曲パターンAが選択された場合に、当りパタ
ーン1又は3が決定されている割合)よりも、第2の楽曲(例えば、楽曲パターンBに応
じた楽曲)に対応する楽曲パターン(例えば、楽曲パターンB)が選択された場合の、特
定第2ラウンド遊技が実行される期待度(例えば、楽曲パターンBが選択された場合に、
当りパターン1又は3が決定されている割合)を高く構成することで、楽曲間の期待度に
も変化を持たせることができ、特定遊技状態における遊技者の期待感をより一層高めるこ
とができる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な可変入賞装置(例えば、第1大
入賞口36、第2大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したこと示す始動記
憶情報を複数記憶可能な始動記憶情報記憶手段(例えば、メインRAM63)と、前記始
動記憶情報記憶手段により前記始動記憶情報が記憶されることを条件に、前記可変入賞装
置が変動することにより遊技者に有利となる特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に
移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば、メインCPU61)と
、識別情報を変動表示する識別情報表示手段(例えば、第1特別図柄表示部53、第2特
別図柄表示部54)と、前記特定遊技状態移行判定手段による判定結果に応じて、前記識
別情報表示手段により変動表示される前記識別情報の変動パターンを決定する変動パター
ン決定手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段により前記
特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られることとなった前記始動記憶情報に対応
する前記識別情報の変動表示が、前記識別情報表示手段によって停止表示されたことを条
件に、遊技状態を前記特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段(例えば、メインC
PU61)と、複数種類のアイテム(例えば、プレートA〜D)が各々複数の期待度種類
(例えば、疑似連演出、セリフ演出、カットイン演出、その他の昇格(逆転)演出)に対
応し、当該アイテムが表示されることによって前記特定遊技状態移行判定手段により前記
特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られているか否かの期待度を報知するアイテ
ム演出(例えば、アイテム先読み演出)を実行するアイテム演出実行手段(例えば、サブ
CPU71)と、前記アイテム演出実行手段により実行される前記アイテム演出の進行を
制御するアイテム演出制御手段(例えば、サブCPU71)と、を備え、前記アイテム演
出制御手段は、前記アイテム演出を実行するか否かを、前記変動パターン決定手段により
決定された前記変動パターンに応じて決定し、前記アイテム演出を実行する場合に、前記
複数種類のアイテムの各々の数及び前記複数の期待度種類の各々の期待度が規定される複
数のアイテム演出内容の中から実行されるアイテム演出内容(例えば、アイテム先読み演
出1〜24)を決定し、決定された前記アイテム演出内容に規定される所定のアイテム(
例えば、プレートB)の数が0である場合、当該所定のアイテムに対応する所定の期待度
種類(例えば、セリフ演出)の期待度として予め定められた期待度(例えば、セリフ(赤
色))が報知されることとなる所定の演出(例えば、セリフ演出データに基づく演出表示
)を前記アイテム演出実行手段に実行させ(例えば、図86のS499に示す処理を行い
)、決定された前記アイテム演出内容に規定される前記所定のアイテムの数が1以上であ
る場合、前記所定のアイテムに対応する前記所定の期待度種類の期待度として前記予め定
められた期待度よりも前記所定のアイテムの数だけ低い期待度(例えば、セリフ(緑色)
)が報知された後、前記所定のアイテムに基づいて前記予め定められた期待度が報知され
ることとなる前記所定の演出を前記アイテム演出実行手段に実行させる(例えば、図86
のS498に示す処理を行う)ことを特徴とする遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、より変化に富んだ大当り予告(特定遊技状態への移
行予告)を行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記アイテム演出制御手段は、前記アイテム演出を
実行する場合に、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨
の判定結果が得られることとなった前記始動記憶情報に対応する前記識別情報の変動表示
が、前記識別情報表示手段によって開始される前(例えば、当該変動前)に、決定された
前記アイテム演出内容に規定される前記アイテムの種類を報知するか否かを決定するアイ
テム事前報知決定手段(例えば、サブCPU71による図90に示すアイテム獲得演出処
理)を含み、前記アイテム事前報知決定手段により前記アイテムの種類を報知することが
決定されると、前記アイテムの種類が報知されることとなる事前報知演出を前記アイテム
演出実行手段に実行させることを特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行う場
合に、より変化に富んだ先読演出(変動実行前の始動記憶に基づく演出)を行うことが可
能となる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記変動パターン決定手段は、前記始動記憶情報記
憶手段により所定数(例えば、3個)以上の前記始動記憶情報が記憶されている場合に、
前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得ら
れていない場合には、通常の変動時間(例えば、4000ms)よりも変動時間が短い特
定の変動時間(例えば、2000ms)が対応付けられた特定の変動パターン(例えば、
短縮変動を行う特別図柄変動パターン)を決定し、前記事前報知決定手段は、前記変動パ
ターン決定手段により前記特定の変動パターンが決定されている場合(例えば、図85の
S483の判定結果がYESとなった場合)には、前記アイテム演出内容決定手段により
決定された前記アイテム演出内容に規定される前記アイテムの種類を報知するか否かを決
定しないことを特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、アイテム演出(例えば、アイテム先読み演出)を実
行する場合であっても、変動時間(特に、短縮変動)との関係から演出のバランスが崩れ
てしまうことを防止することができる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な可変入賞装置(例えば、第1大
入賞口36、第2大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、
前記可変入賞装置が変動することにより遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、大
当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば、メイ
ンCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる
旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記特定遊技状態に制御する特定遊技
状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、所定の開始条件が満たされる(例えば、
大当り遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体が通過する)と、前記特定遊技状態が
終了した後、所定の終了条件が満たされる(例えば、180回の特別図柄ゲームが消化さ
れる)まで、前記特定遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、
ST遊技状態)に制御可能な特別遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前
記特別遊技状態における所定区間(例えば、STモードのストーリー区間)の遊技回数を
カウントする遊技回数カウント手段(例えば、ST中管理カウンタ)と、前記特別遊技状
態において、前記特定遊技状態制御手段により前記特定遊技状態に制御された回数をカウ
ントする特定遊技状態回数カウント手段(例えば、ST中連荘カウンタ)と、前記遊技回
数カウント手段によるカウント結果と、前記特定遊技状態回数カウント手段によるカウン
ト結果に基づいて、前記所定区間において一連のストーリー演出を実行するとともに、前
記特定遊技状態において前記一連のストーリー演出に関連する関連ストーリー演出を実行
するストーリー演出実行手段(例えば、液晶表示装置4)と、前記ストーリー演出実行手
段により実行される前記一連のストーリー演出及び前記関連ストーリー演出の進行を制御
するストーリー演出制御手段(例えば、サブCPU71)と、を備えた遊技機であって、
前記遊技回数カウント手段は、前記所定区間における所定の遊技回数(例えば、5回)を
1セットとして、セット数をカウントするセット数カウント手段(例えば、図83のS4
59に示す処理)を含み、前記ストーリー演出制御手段は、前記特定遊技状態回数カウン
ト手段によりカウントされた前記特定遊技状態に制御された回数に基づいて前記一連のス
トーリー演出単位でストーリーを進行させ(例えば、図83のS460に示す処理)、前
記セット数カウント手段によりカウントされた前記セット数に基づいて前記一連のストー
リー演出におけるストーリーを進行させる(例えば、図83のS460に示す処理)こと
を特徴とする遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、特別遊技状態における大当りの連荘回数(例えば、
ST中連荘カウンタの値)と、セット数とに応じてストーリー演出(例えば、一連のスト
ーリー演出)が進行することとなる。また、特定遊技状態においては、特別遊技状態にお
いて実行されたストーリー演出(例えば、一連のストーリー演出)に関連するストーリー
演出(例えば、関連ストーリー演出)が実行されることとなる。したがって、制御負担及
び記憶領域に記憶される情報量を増大させることなく、ストーリー演出を適切に進行させ
ることができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記ストーリー演出制御手段は、前記特定遊技状態
移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られたときの、前記
一連のストーリー演出におけるストーリーの進行度合い(例えば、ST中管理カウンタの
値)に応じた前記関連ストーリー演出を前記ストーリー演出実行手段に実行させることを
特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、特定遊技状態においては、特別遊技状態において実
行されたストーリー演出の進行度合いに応じたストーリー演出(例えば、関連ストーリー
演出)が行われることとなる。したがって、制御負担及び記憶領域に記憶される情報量を
増大させることなく、特別遊技状態と特定遊技状態とで適切な関連性を持たせたストーリ
ー演出を行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記関連ストーリー演出は、前記一連のストーリー
演出における進行度合いに応じて、前記一連のストーリー演出におけるストーリーの要約
(例えば、あらすじ)を表示する演出であることを特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、特別遊技状態における大当りの連荘回数(例えば、
ST中連荘カウンタの値)に応じて、一連のストーリー演出が進行する場合に、次回の一
連のストーリー演出の演出内容と齟齬を生じさせない演出内容で特定遊技状態における関
連ストーリー演出を行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記ストーリー演出実行手段は、前記一連のストー
リー演出において、前記セット数カウント手段によりカウントされている現在のセット数
に対応する第1の画像(例えば、ストーリー画像703a,703b)を表示する第1画
像表示手段(例えば、当該セットストーリー表示領域703)と、前記一連のストーリー
演出において、前記セット数カウント手段によりカウントされる次回以降のセット数に対
応するストーリーを示唆する第2の画像(例えば、ウィンドウ画像704a,704b)
を表示する第2画像表示手段(例えば、予定セットウィンドウ表示領域704)と、を含
み、前記関連ストーリー演出は、前記一連のストーリー演出における進行度合いに応じて
、前記第2画像及び前記第2画像に対応するストーリー(例えば、名シーン及びこの名シ
ーンの説明)を表示する演出であることを特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、特別遊技状態における大当りの連荘回数(例えば、
ST中連荘カウンタの値)に応じて、一連のストーリー演出が進行する場合に、次回の一
連のストーリー演出の演出内容と齟齬を生じさせない演出内容で特定遊技状態における関
連ストーリー演出を行うことができるとともに、一連のストーリー演出で用いられる第2
の画像(例えば、ウィンドウ画像)を関連ストーリー演出でも用いることとしたことから
、演出用画像データを削減して、より多くの記憶領域を確保することができる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な可変入賞装置(例えば、第1大
入賞口36、第2大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、
前記可変入賞装置が変動することにより遊技者に有利となる特定遊技状態(例えば、大当
り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば、メイン
CPU61)と、識別情報を変動表示する識別情報表示手段(例えば、第1特別図柄表示
部53、第2特別図柄表示部54)と、前記特定遊技状態移行判定手段による判定結果に
応じて、前記識別情報表示手段により変動表示される前記識別情報の変動パターンを決定
する変動パターン決定手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定
手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状
態を前記特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と
、所定の条件が満たされる(例えば、大当り遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体
が通過する)と、前記特定遊技状態が終了した後、前記特定遊技状態とは異なる特別遊技
状態(例えば、ST遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例えば、メインCPU
61)と、前記特別遊技状態における所定区間(例えば、STモードのストーリー区間)
の遊技回数をカウントする遊技回数カウント手段(例えば、ST中管理カウンタ)と、前
記遊技回数カウント手段によるカウント結果に基づいて、前記所定区間において一連のス
トーリー演出を実行するストーリー演出実行手段(例えば、液晶表示装置4)と、前記ス
トーリー演出実行手段により実行される前記一連のストーリー演出の進行を制御するスト
ーリー演出制御手段(例えば、サブCPU71)と、を備えた遊技機であって、前記変動
パターン決定手段は、前記所定区間において、前記特定遊技状態移行判定手段により前記
特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られていない場合には、第1の変動時間(例
えば、2s)と対応する第1の変動パターン(例えば、短縮変動を示す変動パターン)を
高確率で決定可能であり、前記所定区間において、前記特定遊技状態移行判定手段により
前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られている場合には、前記第1の変動時
間よりも長い第2の変動時間(例えば、30s)に対応する第2の変動パターン(例えば
、スーパーリーチを示す変動パターン)を決定可能であり、前記遊技回数カウント手段は
、前記所定区間における所定の遊技回数(例えば、5回)を1セットとして、セット数を
カウントするセット数カウント手段(例えば、図83のS459に示す処理)と、前記1
セット内の遊技回数をカウントするセット内遊技回数カウント手段(例えば、セット内カ
ウンタ)と、を含み、前記ストーリー演出制御手段は、前記セット数カウント手段により
カウントされた前記セット数に基づいて前記一連のストーリー演出におけるストーリーを
進行させ(例えば、図83のS460に示す処理)、前記所定区間において、前記第1の
変動時間に前記所定の遊技回数を乗じた時間(例えば、10s)を基本演出時間とし、当
該基本演出時間に基づいて前記一連のストーリー演出における前記セット数に対応するス
トーリー(セット内演出)を進行させ、前記所定区間において、前記変動パターン決定手
段により前記第2の変動パターンが決定されている場合には、前記セット内遊技回数カウ
ント手段によるカウント結果と前記基本演出時間に基づいて残り演出時間を決定し、当該
残り演出時間よりも前記第2の変動時間が長い時間であるか否かを判定する(例えば、図
84のS473の処理を行う)とともに、前記残り演出時間よりも前記第2の変動時間が
長い時間であると判定した場合(例えば、図84のS473の判定結果がNOとなった場
合)には、前記第2の変動時間の終了に対応する前記セット数を特別の演出態様(例えば
、演出終了対象セットのセット内演出を示唆するウィンドウ画像を、通常とは異なる表示
態様で表示する演出態様)により示唆することで、前記特定遊技状態移行判定手段により
前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られていることを報知することを特徴と
する遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、複数回の遊技にわたって実行される一連のストーリ
ー演出の演出時間と識別図柄の変動時間とを、1セットを1単位として、簡易な構成によ
り概ね同期させることが可能となるとともに、一連のストーリー演出の中途の遊技で特定
遊技状態に移行すること(例えば、大当りとなること)が決定された場合であっても、一
連のストーリー演出をできる限り齟齬をきたさないように進行させ、かつ、遊技者にとっ
て興趣が向上することとなる大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行うことが可能
となる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記ストーリー演出制御手段は、前記一連のストー
リー演出において前記特別の演出態様により示唆する対象となった前記セット数に対応す
る部分(例えば、演出終了対象セットのセット内演出)について、前記第2の変動時間の
終了と同期するようにストーリーを進行させる制御を実行することを特徴とする上記に記
載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、複数回の遊技にわたって実行されるストーリー演出
の中途の遊技で特定遊技状態に移行することが決定された場合であっても、ストーリー演
出をできる限り齟齬をきたすこととなく進行させ、かつ、遊技者にとって興趣が向上する
こととなる大当り予告を行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記ストーリー演出実行手段は、前記一連のストー
リー演出において、前記セット数カウント手段によりカウントされている現在のセット数
に対応する第1の画像(例えば、ストーリー画像703a,703b)を表示する第1画
像表示手段(例えば、当該セットストーリー表示領域703)と、前記一連のストーリー
演出において、前記セット数カウント手段によりカウントされる次回以降のセット数に対
応するストーリーを示唆する第2の画像(例えば、ウィンドウ画像704a,704b)
を表示する第2画像表示手段(例えば、予定セットウィンドウ表示領域704)と、を含
み、前記ストーリー演出制御手段は、前記特別の演出態様により示唆する対象となった前
記セット数に対応する前記第2の画像を、通常とは異なる表示態様により表示することを
特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、次回以降のセット数に対応するストーリーを示唆す
るウィンドウ画像(第2の画像)を利用して、より興趣が向上することとなる大当り予告
を行うことが可能となる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な第1可変入賞装置(例えば、第
1大入賞口36)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第1態様と遊技
媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能であり、遊技媒体が通過可能な特定領域(例え
ば、特定領域38A)を内部に有する第2可変入賞装置(例えば、第2大入賞口37)と
、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に有利な特定遊技状態(例え
ば、大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば
、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行
させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記特定遊技状態に制御する特
定遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において前記特
定領域を遊技媒体が通過したことを条件に、当該特定遊技状態が終了した後、前記特定遊
技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が相対的に得られ
易い特別遊技状態(例えば、確変・時短遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例
えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前記第1可変入賞装置を第1
態様及び第2態様に変動させる第1ラウンド遊技を所定回数実行可能な第1ラウンド遊技
実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前記第2可変入
賞装置を第1態様及び第2態様に変動させる第2ラウンド遊技を所定回数実行可能な第2
ラウンド遊技実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態制御手段によ
り前記特定遊技状態に制御される場合に、複数の楽曲パターンの中から楽曲パターンを選
択する楽曲パターン選択手段(例えば、サブCPU71)と、前記楽曲パターン選択手段
により選択された楽曲パターンに応じた楽曲を前記特別遊技状態において出力する楽曲出
力手段(例えば、スピーカ10)と、前記特定遊技状態の所定期間における遊技媒体の入
賞率を判定する入賞率判定手段(例えば、サブCPU71)と、を備えた遊技機であって
、前記第2ラウンド遊技実行手段は、前記第2ラウンド遊技の実行中に、前記特定領域へ
の遊技媒体の通過が相対的に容易となる特定第2ラウンド遊技を行うことが可能であり、
前記特定遊技状態は、前記第1ラウンド遊技実行手段により第1特定回数(例えば、1〜
4Rの4回)の前記第1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段に
より少なくとも1回の前記特定第2ラウンド遊技が実行される第1特定遊技状態(例えば
、当りパターン3に応じた大当り遊技状態)と、前記第1ラウンド遊技実行手段により前
記第1特定回数の前記第1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段
により前記特定第2ラウンド遊技が実行されない第2特定遊技状態(例えば、当りパター
ン8に応じた大当り遊技状態)と、を含み、前記楽曲パターン選択手段は、前記特定遊技
状態制御手段により前記第1特定遊技状態に制御される場合に、第1の楽曲パターン(例
えば、楽曲パターンA(逆転))を選択可能であり、前記特定遊技状態制御手段により前
記第2特定遊技状態に制御される場合に、第2の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA
(失敗))を選択可能であり、前記第1の楽曲パターンを選択する場合に、前記入賞率判
定手段により判定された入賞率が所定の閾値未満である場合には、所定の第1の楽曲パタ
ーン(例えば、楽曲パターンA(逆転)ロング)を選択し、前記入賞率判定手段により判
定された入賞率が前記所定の閾値以上である場合には、前記所定の第1の楽曲パターンよ
りも前記楽曲出力手段により所定の楽曲が出力される時間が相対的に短い時間である特定
の第1の楽曲パターン(楽曲パターンA(逆転)ショート)を選択し、前記第2の楽曲パ
ターンを選択する場合に、前記入賞率判定手段により判定された入賞率が所定の閾値未満
である場合には、所定の第2の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗)ロング)
を選択し、前記入賞率判定手段により判定された入賞率が前記所定の閾値以上である場合
には、前記所定の第2の楽曲パターンよりも前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲が出
力される時間が相対的に短い時間である特定の第2の楽曲パターン(楽曲パターンA(失
敗)ショート)を選択し、前記第1の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により前記所定
の楽曲の第1共通部分(例えば、第1区間のAメロ)が出力され、所定の分岐期間(例え
ば、第1分岐区間)が経過した後に、前記所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆
転)が出力されることが予め定められた楽曲パターンであり、前記第2の楽曲パターンは
、前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲の前記第1共通部分が出力され、前記所定の分
岐期間が経過した後に、前記所定の楽曲の前記特定部分が出力されないことが予め定めら
れた楽曲パターンであり、前記楽曲出力手段は、前記楽曲パターン選択手段により前記第
1の楽曲パターン及び前記第2の楽曲パターンのいずれが選択される場合にも、所定の時
期(例えば、初期区間が開始される1R目開始前の待ち時間中)から前記所定の楽曲の出
力を開始し、前記所定の時期は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パター
ンが選択される場合に、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技
の実行が開始される前に、前記所定の楽曲の前記特定部分の出力が開始可能な時期である
ことを特徴とする遊技機。
また、本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例
えば、遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば
、第1始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ
易い第1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能であり、遊技媒体が通過可
能な特定領域(例えば、特定領域38A)を内部に有する可変入賞装置(例えば、図11
7に示す大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、遊技者に
有利な特定遊技状態(例えば、大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技
状態移行判定手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段によ
り前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記
特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前記特
定遊技状態において前記特定領域を遊技媒体が通過したことを条件に、当該特定遊技状態
が終了した後、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の
判定結果が相対的に得られ易い特別遊技状態(例えば、確変・時短遊技状態)に制御する
特別遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前
記第1可変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させるとともに、前記特定領域への遊
技媒体の通過を相対的に困難とする第1ラウンド遊技を所定回数実行可能な第1ラウンド
遊技実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態において、前記第2可
変入賞装置を第1態様及び第2態様に変動させるとともに、前記特定領域への遊技媒体の
通過を相対的に容易とする特定第2ラウンド遊技を所定回数実行可能な第2ラウンド遊技
実行手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態制御手段により前記特定遊
技状態に制御される場合に、複数の楽曲パターンの中から楽曲パターンを選択する楽曲パ
ターン選択手段(例えば、サブCPU71)と、前記楽曲パターン選択手段により選択さ
れた楽曲パターンに応じた楽曲を前記特別遊技状態において出力する楽曲出力手段(例え
ば、スピーカ10)と、前記特定遊技状態の所定期間における遊技媒体の入賞率を判定す
る入賞率判定手段(例えば、サブCPU71)と、を備えた遊技機であって、前記特定遊
技状態は、前記第1ラウンド遊技実行手段により第1特定回数(例えば、1〜4Rの4回
)の前記第1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により少なく
とも1回の前記特定第2ラウンド遊技が実行される第1特定遊技状態(例えば、当りパタ
ーン3に応じた大当り遊技状態)と、前記第1ラウンド遊技実行手段により前記第1特定
回数の前記第1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記
特定第2ラウンド遊技が実行されない第2特定遊技状態(例えば、当りパターン8に応じ
た大当り遊技状態)と、を含み、前記楽曲パターン選択手段は、前記特定遊技状態制御手
段により前記第1特定遊技状態に制御される場合に、第1の楽曲パターン(例えば、楽曲
パターンA(逆転))を選択可能であり、前記特定遊技状態制御手段により前記第2特定
遊技状態に制御される場合に、第2の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗))
を選択可能であり、前記第1の楽曲パターンを選択する場合に、前記入賞率判定手段によ
り判定された入賞率が所定の閾値未満である場合には、所定の第1の楽曲パターン(例え
ば、楽曲パターンA(逆転)ロング)を選択し、前記入賞率判定手段により判定された入
賞率が前記所定の閾値以上である場合には、前記所定の第1の楽曲パターンよりも前記楽
曲出力手段により所定の楽曲が出力される時間が相対的に短い時間である特定の第1の楽
曲パターン(楽曲パターンA(逆転)ショート)を選択し、前記第2の楽曲パターンを選
択する場合に、前記入賞率判定手段により判定された入賞率が所定の閾値未満である場合
には、所定の第2の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗)ロング)を選択し、
前記入賞率判定手段により判定された入賞率が前記所定の閾値以上である場合には、前記
所定の第2の楽曲パターンよりも前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲が出力される時
間が相対的に短い時間である特定の第2の楽曲パターン(楽曲パターンA(失敗)ショー
ト)を選択し、前記第1の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲の第
1共通部分(例えば、第1区間のAメロ)が出力され、所定の分岐期間(例えば、第1分
岐区間)が経過した後に、前記所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)が出力
されることが予め定められた楽曲パターンであり、前記第2の楽曲パターンは、前記楽曲
出力手段により前記所定の楽曲の前記第1共通部分が出力され、前記所定の分岐期間が経
過した後に、前記所定の楽曲の前記特定部分が出力されないことが予め定められた楽曲パ
ターンであり、前記楽曲出力手段は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パ
ターン及び前記第2の楽曲パターンのいずれが選択される場合にも、所定の時期(例えば
、初期区間が開始される1R目開始前の待ち時間中)から前記所定の楽曲の出力を開始し
、前記所定の時期は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パターンが選択さ
れる場合に、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技の実行が開
始される前に、前記所定の楽曲の前記特定部分の出力が開始可能な時期であることを特徴
とする遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、特定第2ラウンド遊技が実行される第1特定遊技状
態においても、特定第2ラウンド遊技が実行されない第2特定遊技状態においても、所定
の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲)の第1共通部分(例えば、第1区間のA
メロ)を出力し、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)を経過させる。そして、第1
特定遊技状態においては、この所定の分岐期間の経過後に、特定第2ラウンド遊技が実行
されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)を出力する。こ
のように構成することで、特定遊技状態における遊技者の期待感を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技機によれば、特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前
に、所定の楽曲の特定部分の出力が開始されることとなる所定の時期(例えば、初期区間
が開始される1R目開始前の待ち時間中)から所定の楽曲の出力(例えば、初期区間のイ
ントロの出力)が開始されるように構成することで、ラウンド遊技を監視する必要がなく
なることから、制御負担が増大することを防止することができる。
また、本実施形態に係る遊技機によれば、遊技者の遊技の傾向(遊技の進行速度)に合
致した大当り遊技状態(特定遊技状態)の演出を行うことができるとともに、所定の楽曲
の出力の終了と、大当り遊技状態(特定遊技状態)の終了とをより同期させやすくするこ
とができる。__
また、本実施形態に係る遊技機は、前記特定遊技状態は、前記第1ラウンド遊技実行手
段により前記第1特定回数よりも多い第2特定回数(例えば、1〜8Rの8回)の前記第
1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により少なくとも1回の
前記特定第2ラウンド遊技が実行される第3特定遊技状態(例えば、当りパターン1に応
じた大当り遊技状態)と、前記第1ラウンド遊技実行手段により前記第2特定回数の前記
第1ラウンド遊技が実行された後、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラ
ウンド遊技が実行されない第4特定遊技状態(例えば、当りパターン7に応じた大当り遊
技状態)と、を含み、前記楽曲パターン選択手段は、前記特定遊技状態制御手段により前
記第3特定遊技状態に制御される場合に、第3の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA
(成功))を選択可能であり、前記特定遊技状態制御手段により前記第4特定遊技状態に
制御される場合に、第4の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗))を選択可能
であり、前記第3の楽曲パターンを選択する場合に、前記入賞率判定手段により判定され
た入賞率が所定の閾値未満である場合には、所定の第3の楽曲パターン(例えば、楽曲パ
ターンA(成功)ロング)を選択し、前記入賞率判定手段により判定された入賞率が前記
所定の閾値以上である場合には、前記所定の第3の楽曲パターンよりも前記楽曲出力手段
により前記所定の楽曲が出力される時間が相対的に短い時間である特定の第3の楽曲パタ
ーン(例えば、楽曲パターンA(成功)ショート)を選択し、前記第4の楽曲パターンを
選択する場合に、前記入賞率判定手段により判定された入賞率が所定の閾値未満である場
合には、所定の第4の楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA(失敗)ロング)を選択し
、前記入賞率判定手段により判定された入賞率が前記所定の閾値以上である場合には、前
記所定の第4の楽曲パターンよりも前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲が出力される
時間が相対的に短い時間である特定の第4の楽曲パターン(楽曲パターンA(失敗)ショ
ート)を選択し、前記第3の楽曲パターンは、前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲の
前記第1共通部分が出力され、前記所定の分岐期間が経過した後、さらに、前記所定の楽
曲の第2共通部分(例えば、第2区間のBメロ)が出力され、特定の分岐期間(例えば、
第2分岐区間)が経過した後に、前記所定の楽曲の前記特定部分(例えば、第3区間のサ
ビ)が出力されることが予め定められた楽曲パターンであり、前記第4の楽曲パターンは
、前記楽曲出力手段により前記所定の楽曲の前記第1共通部分が出力され、前記所定の分
岐期間が経過した後、さらに、前記所定の楽曲の前記第2共通部分が出力され、前記特定
の分岐期間が経過した後に、前記所定の楽曲の前記特定部分が出力されないことが予め定
められた楽曲パターンであり、前記楽曲出力手段は、前記楽曲パターン選択手段により前
記第3の楽曲パターン及び前記第4の楽曲パターンのいずれが選択される場合にも、前記
所定の時期から前記所定の楽曲の出力を開始し、前記所定の時期は、前記楽曲パターン選
択手段により前記第3の楽曲パターンが選択される場合に、前記第2ラウンド遊技実行手
段により前記特定第2ラウンド遊技の実行が開始される前に、前記所定の楽曲の前記特定
部分の出力を開始可能な時期であることを特徴とする上記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、第1〜第4特定遊技状態のいずれにおいても、所定
の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲)の第1共通部分(例えば、第1区間のA
メロ)を出力し、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)を経過させる。ここで、第1
特定遊技状態においては、この所定の分岐期間の経過後に、特定第2ラウンド遊技が実行
されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第5区間の逆転)を出力し、第3
特定遊技状態又は第4遊技状態においては、さらに、所定の楽曲の第2共通部分(例えば
、第2区間のBメロ)を出力し、特定の分岐期間(例えば、第2分岐区間)を経過させる
。そして、第3特定遊技状態においては、この特定の分岐期間の経過後に、特定第2ラウ
ンド遊技が実行されることを示唆する所定の楽曲の特定部分(例えば、第3区間のサビ)
を出力する。このように構成することで、特定遊技状態における遊技者の期待感をより一
層高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲パ
ターン及び前記第2の楽曲パターンのいずれかが選択される場合に占める前記第1の楽曲
パターンが選択される期待度よりも、前記楽曲パターン選択手段により前記第3の楽曲パ
ターン及び前記第4の楽曲パターンのいずれかが選択される場合に占める前記第3の楽曲
パターンが選択される期待度のほうが高くなるように構成されていることを特徴とする上
記に記載の遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、第1の楽曲パターン及び第2の楽曲パターンのいず
れかが選択される場合(例えば、18+17=35/200)に占める第1の楽曲パター
ンが選択される期待度(例えば、18/35)よりも、第3の楽曲パターン及び第4の楽
曲パターンのいずれかが選択される場合(例えば、46+16=62/200)に占める
第3の楽曲パターンが選択される期待度(例えば、46/62)を高く構成することで、
所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)の経過後に、所定の楽曲の第2共通部分(例え
ば、第2区間のBメロ)が出力されると、特定第2ラウンド遊技が実行される期待度が相
対的に高くなることから、所定の分岐期間(例えば、第1分岐区間)の役割を多様化させ
ることができ、特定遊技状態における遊技者の期待感をより一層高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技機は、前記所定の楽曲は、第1の楽曲と第2の楽曲とを含
み、前記楽曲パターン選択手段により前記第1の楽曲に対応する楽曲パターンが選択され
た場合の、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技が実行される
期待度よりも、前記楽曲パターン選択手段により前記第2の楽曲に対応する楽曲パターン
が選択された場合の、前記第2ラウンド遊技実行手段により前記特定第2ラウンド遊技が
実行される期待度のほうが高くなるように構成されていることを特徴とする上記に記載の
遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、第1の楽曲(例えば、楽曲パターンAに応じた楽曲
)に対応する楽曲パターン(例えば、楽曲パターンA)が選択された場合の、特定第2ラ
ウンド遊技が実行される期待度(例えば、楽曲パターンAが選択された場合に、当りパタ
ーン1又は3が決定されている割合)よりも、第2の楽曲(例えば、楽曲パターンBに応
じた楽曲)に対応する楽曲パターン(例えば、楽曲パターンB)が選択された場合の、特
定第2ラウンド遊技が実行される期待度(例えば、楽曲パターンBが選択された場合に、
当りパターン1又は3が決定されている割合)を高く構成することで、楽曲間の期待度に
も変化を持たせることができ、特定遊技状態における遊技者の期待感をより一層高めるこ
とができる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な可変入賞装置(例えば、第1大
入賞口36、第2大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、
前記可変入賞装置が変動することにより遊技者に有利となる特定遊技状態(例えば、大当
り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば、メイン
CPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨
の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記特定遊技状態に制御する特定遊技状
態制御手段(例えば、メインCPU61)と、所定の条件が満たされる(例えば、大当り
遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体が通過する)場合に、前記特定遊技状態が終
了した後予め定められた遊技回数(例えば、180回)の間、前記特定遊技状態とは異な
る特別遊技状態(例えば、ST遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例えば、メ
インCPU61)と、前記特別遊技状態において前記予め定められた遊技回数の遊技が行
われた後、前記特定遊技状態及び前記特別遊技状態よりも遊技者に不利な通常遊技状態(
例えば、通常遊技状態(非確変・非時短))に制御する通常遊技状態制御手段(例えば、
メインCPU61)と、前記特定遊技状態、前記特別遊技状態、及び前記通常遊技状態に
おいて、特定のストーリーに関連する演出を実行するストーリー演出実行手段(例えば、
液晶表示装置4)と、前記ストーリー演出実行手段により実行される前記特定のストーリ
ーに関連する演出の進行を制御するストーリー演出制御手段(例えば、サブCPU71)
と、を備え、前記特定のストーリーは、少なくとも第1のストーリー(例えば、第1スト
ーリー)と、第2のストーリー(例えば、第2ストーリー)とを含み、前記ストーリー演
出制御手段は、少なくとも前記ストーリー演出実行手段により前記第1のストーリーに関
連する演出が実行される状態である第1演出制御状態と、前記ストーリー演出実行手段に
より前記第2のストーリーに関連する演出が実行される第2演出制御状態とを有し、前記
第1演出制御状態から前記第2演出制御状態へ、所定の移行条件が成立したことに基づい
て移行させる演出制御状態移行制御手段を含み、前記所定の移行条件は、前記特別遊技状
態において前記特定遊技状態制御手段により前記特定遊技状態に制御されることなく、前
記通常遊技状態制御手段により前記通常遊技状態に制御されることを含むことを特徴とす
る遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、複数の遊技状態で適切な関連性を持たせたストーリ
ー演出を行うことができるとともに、遊技者にとって有利な状態が終了した場合であって
も、特定のストーリーを進行させることで、遊技者の遊技意欲の低下を抑止することがで
きる。
また、本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例
えば、遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば
、第1始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ
易い第1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な可変入賞装置(例えば、
第1大入賞口36、第2大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条
件に、前記可変入賞装置が変動することにより遊技者に有利となる特定遊技状態(例えば
、大当り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば、
メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行さ
せる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状態を前記特定遊技状態に制御する特定
遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と、所定の条件が満たされる(例えば、
大当り遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体が通過する)場合に、前記特定遊技状
態が終了した後予め定められた遊技回数(例えば、180回)の間、前記特定遊技状態と
は異なる特別遊技状態(例えば、ST遊技状態)に制御する特別遊技状態制御手段(例え
ば、メインCPU61)と、前記特別遊技状態において前記予め定められた遊技回数の遊
技が行われた後、前記特定遊技状態及び前記特別遊技状態よりも遊技者に不利な通常遊技
状態(例えば、通常遊技状態(非確変・非時短))に制御する通常遊技状態制御手段(例
えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態、前記特別遊技状態、及び前記通常遊技
状態において、特定のストーリーに関連する演出を実行するストーリー演出実行手段(例
えば、液晶表示装置4)と、前記ストーリー演出実行手段により実行される前記特定のス
トーリーに関連する演出の進行を制御するストーリー演出制御手段(例えば、サブCPU
71)と、を備え、前記特定のストーリーは、少なくとも第1のストーリー(例えば、第
1ストーリー)と、第2のストーリー(例えば、第2ストーリー)とを含み、前記ストー
リー演出制御手段は、少なくとも前記ストーリー演出実行手段により前記第1のストーリ
ーに関連する演出が実行される状態である第1演出制御状態と、前記ストーリー演出実行
手段により前記第2のストーリーに関連する演出が実行される第2演出制御状態とを有し
、前記第1演出制御状態から前記第2演出制御状態へ、所定の移行条件が成立したことに
基づいて移行させる演出制御状態移行制御手段を含み、前記所定の移行条件は、前記特定
遊技状態移行制御手段により前記特定遊技状態に制御されること、又は前記特別遊技状態
移行制御手段により前記特別遊技状態に制御されることであることを特徴とする遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、複数の遊技状態で適切な関連性を持たせたストーリ
ー演出を行うことができるとともに、遊技者にとって有利な状態に移行すると、特定のス
トーリーが進行することとなるため、遊技者の遊技意欲を高めることができる。
本実施形態に係る遊技機は、遊技媒体が転動可能な遊技領域を有する遊技盤(例えば、
遊技盤1)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体が通過可能な始動領域(例えば、第1
始動口32、第2始動口33)と、前記遊技領域に設けられ、遊技媒体を受け入れ易い第
1態様と遊技媒体を受け入れ難い第2態様とに変動可能な可変入賞装置(例えば、第1大
入賞口36、第2大入賞口37)と、前記始動領域を遊技媒体が通過したことを条件に、
前記可変入賞装置が変動することにより遊技者に有利となる特定遊技状態(例えば、大当
り遊技状態)に移行させるか否かを判定する特定遊技状態移行判定手段(例えば、メイン
CPU61)と、識別情報を変動表示する識別情報表示手段(例えば、第1特別図柄表示
部53、第2特別図柄表示部54)と、前記特定遊技状態移行判定手段による判定結果に
応じて、前記識別情報表示手段により変動表示される前記識別情報の変動パターンを決定
する変動パターン決定手段(例えば、メインCPU61)と、前記特定遊技状態移行判定
手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られることを条件に、遊技状
態を前記特定遊技状態に制御する特定遊技状態制御手段(例えば、メインCPU61)と
、所定の条件が満たされる(例えば、大当り遊技状態において特定領域38Aを遊技媒体
が通過する)と、前記特定遊技状態とは異なる所定遊技状態(例えば、ST遊技状態)に
制御する所定遊技状態制御手段と、前記所定遊技状態において、所定の遊技回数を1セッ
トとして、当該1セット内の遊技回数をカウントするセット内遊技回数カウント手段(例
えば、セット内カウンタ)と、前記所定遊技状態において、前記所定の遊技回数にわたっ
て一連の演出が実行可能な所定の演出(例えば、セット内演出)を実行する演出実行手段
(例えば、液晶表示装置4)と、前記所定の演出の進行を制御する演出制御手段(例えば
、サブCPU71)と、を備え、前記変動パターン決定手段は、前記所定遊技状態におい
て、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が
得られていない場合には、特定の変動時間(例えば、2s)と対応する第1の変動パター
ン(例えば、短縮変動A)を高確率で決定可能であり、前記所定遊技状態において、前記
特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる旨の判定結果が得られて
いる場合には、前記第1変動パターンとは異なる第2の変動パターン(例えば、特殊変動
A〜E)を決定可能であり、前記演出制御手段は、前記特定の変動時間に前記所定の遊技
回数を乗じた時間(例えば、10s)を基本演出時間とし、当該基本演出時間に基づいて
前記演出実行手段に前記所定の演出を実行させ、前記変動パターン決定手段は、前記所定
遊技状態において、前記特定遊技状態移行判定手段により前記特定遊技状態に移行させる
旨の判定結果が得られている場合には、前記セット内遊技回数カウント手段によるカウン
ト結果に基づいて、前記所定の演出の終了に同期することとなる変動時間に対応する前記
第2の変動パターンを高確率で決定可能であることを特徴とする遊技機。
本実施形態に係る遊技機によれば、複数回の遊技にわたって一連の演出が実行される所
定の演出(例えば、セット内演出)の演出時間と識別図柄の変動時間とを、簡易な構成で
適切に同期させることが可能となるため、制御負担及び記憶領域に記憶される情報量を増
大させることなく、所定の演出の中途の遊技で特定遊技状態に移行すること(大当りとな
ったこと)が決定された場合であっても、所定の演出をできる限り齟齬をきたすこととな
く進行させることができる。
[他の実施形態の例]
次に、図117〜120を用いて、他の実施形態の例について説明する。
図117は、本発明の他の実施形態に係る遊技機の大入賞口を示す斜視図である。なお
、先述した実施形態によるものと同一又は類似の構成要素については、同一符号を付して
その説明を省略する。また、図117に示す実施形態の遊技機は、大入賞口が1つだけ設
けられたものである。
図117に示すように、遊技盤の一部には、大入賞口37が設けられている。大入賞口
37の内部には、下方へと遊技球を導くための球通路37Bが形成されている。球通路3
7Bの下端には、左右に隣接するように特定領域38Aと非特定領域38Bとが設けられ
ている。大入賞口37から球通路へと進入する位置には、大入賞口カウントスイッチ37
0が配置されている。特定領域38Aには、特定領域スイッチ380Aが配置されており
、特定領域38Aへの遊技球のV入賞は、特定領域スイッチ380Aにより検出される。
非特定領域38Bには、非特定領域スイッチ380Bが配置されており、非特定領域38
Bへの遊技球の通過は、非特定領域スイッチ380Bにより検知される。そして、球通路
37Bの内部において特定領域38A及び非特定領域38Bの近傍には、左右に変位可能
な変位部材39'が設けられている。図117において変位部材39'を実線で示す位置が
変位後の位置であり、図117において変位部材39'を仮想線で示す位置が初期位置で
ある。
変位部材39'は、特定領域38Aを開放状態あるいは閉鎖状態に切り替えるものであ
る。図117において実線で示すように、変位部材39'は、特定領域38Aから最も離
れた左側の定位置にあるとき、特定領域38Aを開放状態とし、当該特定領域38Aへの
遊技球のV入賞を容易な状態とする。このとき、変位部材39'は、球通路37Bの右側
壁との間に遊技球が十分通過し得る隙間を形成する。これにより、球通路37Bの上方か
ら導かれたきた遊技球は、球通路37Bの右側壁と変位部材39'との間を通って下方へ
と導かれ、特定領域38Aを通過することが可能である。また、変位部材39'が左側の
定位置にあるときは、球通路37Bの左側壁と変位部材39'の間に遊技球が通過し得る
隙間が形成される。これにより、球通路37Bの上方から導かれたきた遊技球は、球通路
37Bの左側壁と変位部材39'との間を通って非特定領域38Bを通過することもある
なお、特定領域を開放状態とする場合には、非特定領域を遊技球が通過し得ない位置ま
で変位部材を移動させるようにしてもよい。また、特定領域を開放状態とする場合には、
非特定領域を遊技球が通過し得るような変位部材の第1位置と、非特定領域を遊技球が通
過し得ないような変位部材の第2位置とのうち、いずれかの位置に変位部材を定置可能と
し、遊技モード等に応じて変位部材を第1位置又は第2位置へと移動させるように制御し
てもよい。例えば、変位部材を第2位置に定置させた場合、大入賞口に入賞すれば必ず特
定領域を遊技球が通過することのなるため、先述した実施形態によるものよりも遊技者に
とってより有利な遊技モードを提供することができる。
一方、図117において仮想線で示すように、変位部材39'は、特定領域38Aに対
して最も近い右側の定位置にあるとき、特定領域38Aを閉鎖状態とし、当該特定領域3
8Aへの遊技球のV入賞を不可能な状態とする。このとき、変位部材39'は、球通路3
7Bの左側壁との間に遊技球が通過し得る隙間を形成する。これにより、球通路37Bの
上方から導かれたきた遊技球は、球通路37Bの左側壁と変位部材39'との間を通って
下方へと導かれ、必ず非特定領域38Bを通過することとなる。
このような変位部材39'を用いたパチンコ遊技機でも、大当り遊技状態において特定
領域38AへのV入賞に成功した当該大当り遊技状態の終了後は、確変遊技状態等に移行
させることができる。すなわち、図117に示す大入賞口37によれば、1つの大入賞口
(可変入賞装置)しか設けない場合であっても、特定領域38Aへの遊技球の通過を相対
的に困難とする第1ラウンド遊技と、特定領域38Aへの遊技球の通過を相対的に容易と
する特定第2ラウンド遊技とを実行することが可能となるため、遊技盤上に2つの大入賞
口(可変入賞装置)を設置するスペースを確保することが困難である場合であっても、特
定遊技状態における大入賞口(可変入賞装置)の開放パターンに応じて、特別遊技状態に
移行させることを容易とし、あるいは困難とするという遊技性を有する遊技機を提供する
ことが可能となる。
図118は、本発明の他の実施形態に係る遊技機の大入賞口開閉パターン(変形例)を
示す図である。は、図118の大入賞口開閉パターンに対応した変位部材作動パターンを
示す図である。なお、図118及び図119に示す大入賞口開閉パターン及び変位部材作
動パターンは、図117に示す実施形態の遊技機に適用されたものである。
図118に示すように、大入賞口開閉パターンの変形例は、基本的には図53に示す大
入賞口開閉パターンと同一であり、特定領域が設けられた1つの大入賞口に対して適用可
能な大入賞口開閉パターンである。このような大入賞口開閉パターンでは、図119に示
すように、特定領域38Aを開閉する変位部材39'が一例として10R目においてのみ
作動状態とされ、図117に実線で示す位置にある状態となる。一方、1〜9R目及び1
1〜16R目においては、変位部材39'が未作動状態とされ、図117に仮想線で示す
位置にある状態となる。このような大入賞口開閉パターンを1つの大入賞口に対して適用
したパチンコ遊技機においても、先述した実施形態によるものと同様の効果を実現するこ
とができる。
図120は、本発明の他の実施形態に係る遊技機の特別図柄制御処理を示すフローチャ
ートである。この特別図柄制御処理は、大入賞口を1つだけ設けられる一方で特定領域が
設けらず、大当り図柄の種類に応じて確変遊技状態に移行するか否かをメインCPUによ
り決定するパチンコ遊技機に適用されるものである。
図120に示すように、まず、S1000において、メインCPUは、始動記憶の有無
を判定する処理を行う。この処理において、メインCPUは、特別図柄ゲームの始動記憶
がないと判定した場合、すなわち特別図柄始動記憶領域(0)〜特別図柄始動記憶領域(
4)にデータが記憶されていない場合、データが記憶されるまでこの処理を繰り返し行う
。一方、メインCPUは、始動記憶があると判定した場合、S1001に処理を移す。
S1001において、メインCPUは、大当り判定処理を実行する。この処理において
、メインCPUは、遊技状態フラグが確変遊技状態を示しているか否かに応じて、大当り
判定値の数が多い高確率用の大当り判定テーブル又は大当り判定値の数が少ない低確率用
の大当り判定テーブルを参照する。また、メインCPUは、遊技球の入賞時に抽出され、
特別図柄始動記憶領域の当り判定用乱数値と、選択された大当り判定テーブルとを参照す
る。そして、メインCPUは、当り判定用乱数値と大当り判定値が一致している場合、大
当りであると判定する。つまり、メインCPUは、遊技者に有利な大当り遊技状態とする
か否かの判定を行うこととなる。すなわち、特別図柄ゲームの結果として大当り、ハズレ
のいずれかが決定される。この処理を終了した場合、S1002に処理を移す。
S1002において、メインCPUは、S1001の判定結果は大当りであるか否かを
判定する。この処理において、メインCPUは、大当りであると判定した場合には、S1
003に処理を移す。一方、メインCPUは、大当りでないと判定した場合、すなわち、
大当りでないと判定した場合には、S1000に処理を移す。
S1003において、メインCPUは、大当り遊技状態の制御を行う。すなわち、メイ
ンCPUは、大入賞口開放中表示コマンドや大入賞口開放中データのセット等を行う。こ
の処理を終了した場合、S1004に処理を移す。
S1004において、メインCPUは、S1003にて実行した大当り遊技状態の制御
が確変大当りの特別図柄に基づくものであるか否かを判定する処理を行う。確変大当りの
特別図柄に基づくものと判定した場合、S1006に処理を移す。確変大当りの特別図柄
に基づくものではないと判定した場合、S1005に処理を移す。
S1005において、メインCPUは、S1003にて制御を開始した大当り遊技状態
の終了後に、非確変遊技状態の制御を行う。すなわち、確変大当り以外の特別図柄に基づ
く大当り遊技状態では、その終了後に非確変遊技状態に移行することとなる。このような
非確変遊技状態に移行すると、メインCPUは、再びS1000に処理を移す。
S1006において、メインCPUは、S1003にて制御を開始した大当り遊技状態
の終了後に、確変遊技状態の制御を行う。すなわち、確変大当りの特別図柄に基づく大当
り遊技状態では、その終了後に必ず確変遊技状態に移行することとなる。このような確変
遊技状態に移行すると、メインCPUは、再びS1000に処理を移す。
このような特別図柄制御処理が適用されたパチンコ遊技機では、先述した実施形態と同
様の演出モード等を設けることにより、大入賞口への入賞容易なラウンドについて遊技の
興趣を高めることができる。
<発明の要旨>
特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、可動役物
が液晶表示部域内と液晶表示部域外との間で移動可能であるので、液晶表示装置の前面で
可動役物の可動を容易に行うことができる。ところで、そもそも遊技機の内部においては
、可動役物の設置スペースが限られているため、可動役物が遊技機の内部の待機位置でも
動く場合等には、待機位置での可動役物の設置スペースを確保することが困難である。
特に、可動役物の大きさや数は、遊技機が有するスペースに応じて決まるため、遊技機
が有するスペースを有効活用することができれば、可動役物を大きくして可動役物による
演出効果をより一層高めることができる。
本発明に係る遊技機は、遊技媒体が転動する遊技領域(1p)を有する遊技盤(1)と
、前記遊技盤に設けられ、所定の可動演出を実行するように可動可能な可動役物(下側可
動演出部材101B)と、前記可動役物の前方に位置するように前記遊技盤に設けられ、
遊技媒体が入賞可能な入賞口(第1始動口32)と、前記入賞口を通過した遊技媒体を、
前記可動役物の前方から前記可動役物の下方を通して前記遊技盤の裏面に排出する遊技媒
体通路(球通路203、204、206)とを備え、前記可動役物が、待機位置において
少なくとも前記可動役物の下方にある前記遊技媒体通路方向に可動する可動演出を実行可
能であり、前記可動役物が待機位置で可動した状態において、前記遊技媒体通路は、前記
可動役物の前方から前記可動役物の下方を通過するように設けられている構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、可動役物が待機位置で可動した状態において、遊技媒体
通路が可動役物の前方から可動役物の下方を通過するように設けられるので、待機位置に
おいて可動役物が可動する空間を確保することができる。この結果、可動役物の設置スペ
ースを十分に確保しつつ、可動役物による演出性を高めることができる。
また、可動役物の設置スペースを大きく確保できるので、可動役物の大型化及び待機位
置における可動役物の可動範囲の拡大を図ることができ、可動役物による演出性をより効
果的に高めることができる。
さらに、入賞口を可動役物の前方に設置することで、遊技中において入賞口を視認した
遊技者に対し、入賞口の後方に存在する可動役物を視認させることが可能になる。このた
め、遊技者に対して可動役物による演出効果をより効果的に向上できる。
また、本発明の遊技機において、前記可動役物は、待機位置において放射方向に拡大す
るように可動する可動演出を実行することが好ましい。
このようにすれば、可動役物の可動範囲を拡大することができ、可動役物による演出効
果をより効果的に向上できる。
特に、可動役物が待機位置で可動した状態において、遊技媒体通路が可動役物の前方か
ら可動役物の下方を通過するように設けられることで、待機位置において可動役物が可動
する広い空間を確保することができるので、可動役物を放射方向により広い範囲で拡大す
るように可動できる。この結果、可動役物をダイナミックに可動することができ、可動役
物による演出性をより効果的に高めることができる。
また、本発明に係る遊技機は、遊技媒体が転動する遊技領域(1p)を有する遊技盤(
1)と、前記遊技盤の後方に設けられ、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可
動演出を実行するように可動可能な可動役物(下側可動演出部材101B)と、前記可動
役物の前方に位置するように前記遊技盤に設けられ、遊技媒体が入賞可能な入賞口(第1
始動口32)と、前記入賞口に入賞した遊技媒体を、前記可動役物の前方を通して排出す
る遊技媒体通路(球通路203、204、206)とを備えた遊技機であって、前記可動
役物が、円周方向に隙間(121)を介して離隔する複数の可動部(外輪部材117)を
有し、前記待機位置において、前記可動部が円周方向に前記隙間を介して離隔する第1の
位置と少なくとも放射方向外方の第2の位置とに可動するように設けられ、前記遊技媒体
通路は、前記隙間を通過するように設けられるている。
本発明に係る遊技機によれば、遊技媒体排出通路が、可動役物の可動部の隙間を通過す
るように設けられるので、待機位置において可動役物が可動する空間を確保することがで
きる。この結果、可動役物の設置スペースを十分に確保しつつ、可動役物による演出性を
高めることができる。
また、可動役物の設置スペースを大きく確保できるので、可動役物の大型化及び待機位
置における可動役物の拡大を図ることができ、可動役物による演出性をより効果的に高め
ることができる。
さらに、入賞口を可動役物の前方に設置することで、遊技中において入賞口を視認した
遊技者に対し、入賞口の後方に存在する可動役物を視認させることが可能になる。このた
め、遊技者に対して可動役物による演出効果をより効果的に向上できる。
これに加えて、可動役物の前方において可動部を避けて遊技媒体通路を設置できるので
、遊技盤が上下方向に大きくなることを防止して、遊技盤の設置スペースを小さくできる
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、遊技媒体が転動する遊技領域(1
p)を有する遊技盤(1)と、前記遊技盤の後方に設けられ、待機位置と可動位置とに移
動することで所定の可動演出を実行するように可動可能な可動役物(下側可動演出部材1
01B)と、前記遊技盤に設けられ、遊技媒体が入賞可能な第1の入賞口(第1始動口3
2)と、前記遊技盤に設けられ、遊技媒体が入賞可能な第2の入賞口(一般入賞口40A
〜40C)とを備えた遊技機であって、前記第1の入賞口に入賞した遊技媒体を、前記可
動役物の下方を通して排出する第1の通路(球通路204、206)と、前記第2の入賞
口に入賞した遊技媒体を、前記可動役物の下方を通して排出する第2の通路(球通路21
2)と、前記第1の通路に設けられ、前記第1の通路を通過する遊技媒体であって、第1
の方向に転動する遊技媒体を検出する第1のセンサ(第1始動口スイッチ320)と、前
記第2の通路に設けられ、前記第1の方向と異なる第2の方向に転動する遊技媒体を検出
する第2のセンサ(一般入賞口センサ400A)とを備え、前記第1のセンサが前記第2
のセンサより前方に設置されており、前記可動役物の下方において前記第1の通路と前記
第2の通路との間に位置するように磁気検出センサ(磁気センサ214)が設けられてお
り、前記第1の通路と前記第2の通路は、遊技媒体が排出される下流域が合流する構成を
有する。
本発明に係る遊技機によれば、第1の通路に、第1の方向に転動する遊技媒体を検出す
る第1のセンサが設けられ、第2の通路に第1の方向と異なる第2の方向に転動する遊技
媒体を検出する第2のセンサが設けられ、第1の通路と前記第2の通路は、遊技媒体が排
出される下流域が合流するので、例えば、水平方向と上下方向等のような異なる方向に第
1の通路と第2の通路を設置し、第1の通路と第2の通路を合流することができる。
これに加えて、第1のセンサが第2のセンサより前方に設置され、可動役物の下方にお
いて第1の通路と前記第2の通路の間に磁気検出センサが設けられているので、第1のセ
ンサ、第2のセンサ及び磁気検出センサからなる3つのセンサを可動役物の下方の小さい
スペースに設置できる。
このため、可動役物の設置スペースを十分に確保しつつ、可動役物による演出性を高め
ることができる。
また、可動役物の設置スペースを大きく確保できるので、可動役物の大型化を図ること
ができ、可動役物による演出性をより効果的に高めることができる。
また、本発明に係る遊技機は、遊技媒体が転動する遊技領域(1p)を有する遊技盤(
1)と、前記遊技盤の後方に設けられ、所定の可動演出を実行するように可動可能な可動
役物(下側可動演出部材101B)と、前記遊技盤に設けられ、遊技媒体が入賞可能な入
賞口(第1始動口32)と、前記入賞口に入賞した遊技媒体を下流に排出する上流側遊技
媒体通路(203、204)及び発光可能な電飾基板(215)を有する入賞口ユニット
(第1始動口部材202)と、前記上流側遊技媒体通路に排出される遊技媒体を、前記可
動役物の下方を通して排出する下流側遊技媒体通路(球通路206)が形成される遊技媒
体通路部(球通路ユニット205)と、前記下流側遊技媒体通路に設けられ、前記下流側
遊技媒体通路を通過する遊技媒体を検出する遊技媒体検出部材(第1始動口スイッチ32
0)と、前記電飾基板に接続される配線(ケーブル216)とを備えた遊技機であって、
前記遊技媒体検出部材の上方に位置するようにして前記遊技媒体通路部の上面に設けられ
、前記電飾基板から延びる前記配線を支持する支持部(突起217)と、前記支持部の上
方を覆うように前記可動役物と前記遊技媒体通路部との間に設けられた被覆部材(半円筒
状部材219)とを備えたものから構成されている。
本発明に係る遊技機によれば、上流側遊技媒体通路及び下流側遊技媒体通路を、可動役
物の前方から可動役物の下方を通過させることができ、可動役物が可動する空間を確保す
ることができる。この結果、可動役物の設置スペースを十分に確保しつつ、可動役物によ
る演出性を高めることができる。
また、可動役物の設置スペースを大きく確保できるので、可動役物の大型化を図ること
ができ、可動役物による演出性をより効果的に高めることができる。
また、遊技媒体検出部材の上方に位置するようにして遊技媒体通路部の上面に設けられ
、電飾基板から延びる配線を支持する支持部を有するので、電飾基板から延びる配線が可
動役物の下方でばたつくことを防止できる。これにより、可動役物の可動時に配線が可動
役物に干渉することを防止でき、可動役物の可動を円滑に行うことができるとともに、配
線を可動役物から保護できる。
さらに、支持部の上方を覆うように可動役物と遊技媒体通路部との間に被覆部材が設け
られるので、配線と可動役物とを被覆部材によって遮蔽でき、可動役物の可動時に配線が
可動役物に干渉することをより効果的に防止できる。また、可動役物側から遊技媒体が流
下した場合に遊技媒体を被覆部材に衝突させることで、遊技媒体が配線に衝突することを
防止でき、配線を遊技媒体から保護できる。
また、本発明の遊技機は、前記支持部は、前記遊技媒体通路部の上面から突出するU字
形状の突起(217)を備えており、前記配線は、結束部材によって前記突起に支持され
ていることが好ましい。
この構成により、本発明に係る遊技機は、配線を結束バンド等の結束部材によって突起
に強固に締結することができ、配線が可動役物の下方でばたつくことをより効果的に防止
できる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、可
動役物が液晶表示部域内と液晶表示部域外との間で移動するだけであり、可動役物は、待
機位置で可動しない。これにより、可動役物による演出効果をより一層高めることができ
ない。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように可動可能な可動役物(下側可動演出部材101B)を備えた遊技機であって、
前記可動役物は、駆動部材(モータ110A)の回転によって一方向と他方向とに移動可
能な第1の可動体(可動体106)と、押圧部(107C)を有するとともに前記第1の
可動体に移動可能に設けられ、前記第1の可動体とともに前記一方向と前記他方向とに移
動可能な第2の可動体(可動体107)と、前記第2の可動体とともに前記他方向に移動
可能な第3の可動体(可動体108)と、ガイド穴(112A)を有するとともに前記第
1の可動体に揺動可能に設けられ、前記押圧部によって押圧可能な連動部(アーム部材1
12)と、前記連動部に嵌合する第1の嵌合部(嵌合突起114A)及び複数のスリット
(114B)を有するとともに前記第3の可動体に回転可能に設けられた回転部材(回転
体114)と、前記複数のスリットに嵌合する第2の嵌合部(嵌合突起115A)を有し
、前記回転部材の回転によって少なくとも前記回転部材の放射方向に可動可能な可動部(
スライダ部材115及び外輪部材117)を有する可動部材(109)とを備え、前記可
動役物が前記待機位置に位置した状態において、前記駆動部材を初期位置から正回転させ
ることにより、前記第1の可動体及び前記第2の可動体を前記一方向に移動して前記連動
部の揺動を前記回転部材の一方向の回転に変換させ、前記回転部材の回転のみを許容しつ
つ前記可動部を少なくとも放射方向に可動し、前記駆動部材を初期位置から逆回転するこ
とにより、前記第1の可動体を前記他方向に移動させて前記連動部の揺動を前記回転部材
の前記一方向の回転に変換させつつ、前記第3の可動体を前記他方向に移動させて前記可
動役物を前記可動位置に移動させるとともに前記可動部を少なくとも放射方向に可動させ
る構成を備えている。
本発明に係る遊技機によれば、可動役物を待機位置で可動させる演出と、待機位置から
可動位置に移動させつつ可動する演出といった2つの異なる演出を、単一の駆動部材の回
転方向を切換えるだけで容易に行うことができ、可動役物による演出性をより一層高める
ことができる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、可
動役物が発光可能となっているが、可動役物と別に発光可能な装飾部材が設けられる場合
には装飾部材に別途発光部を設ける必要があり、発光素子の製造コストが増大してしまう
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置との間で可動
可能な可動役物(上側可動演出部材101A)と、前記可動役物に設けられたフルカラー
の発光体である第1の発光部(LED160a、181a〜184a、195a)と、前
記可動役物に設けられ、前記第1の発光部の前方に位置する有色のレンズ部材(前面飾り
160)と、前記待機位置に位置する前記可動役物の前方に設けられ、少なくとも後方の
光を前方へ透過可能な装飾部材(99)と、前記装飾部材の後方に設けられ、前記装飾部
材に対して発光する単色の発光体である第2の発光部(LED291)とを備え、前記第
1の発光部は、前記可動役物が前記待機位置に位置した状態において発光することで、前
方から視認される前記可動役物の色を前記第2の発光部の発光色と同系色に変化させるこ
とが可能であり、前記可動役物が前記待機位置から前記可動位置に位置した状態になると
、前記装飾部材の前方から視認される前記装飾部材の色を変化可能である。
本発明に係る遊技機によれば、第1の発光部は、可動役物が待機位置に位置した状態に
おいて発光することで、前方から視認される可動役物の色を第2の発光部の発光色と同系
色に変化させることが可能であるので、装飾部材に発光部を設けることを不要にして、可
動役物によって装飾部材を発光させることができる。これに加えて、フルカラーの第1の
発光部の搭載量を低減して、装飾部材を同一色で発光できる。この結果、装飾部材の構成
を簡素化して装飾部材の製造コストを低減できる。
また、装飾部材に発光部を設けるスペースを確保する必要がないので、装飾部材の奥行
きのスペースを十分に確保できる。
また、可動役物が待機位置から可動位置に位置した状態になると、装飾部材の前方から
視認される装飾部材の色を変化可能であるので、可動役物による多様な色の演出を実施で
き、可動役物の演出性を向上できる。
また、例えば、可動役物を発光したまま待機位置から可動位置に移動させる演出を行え
ば、遊技者の視線を発光しながら移動する可動役物に注目させることができる。これによ
り、可動役物の演出を際立たせることができる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、可
動役物が液晶表示部域内と液晶表示部域外との間で移動するだけであり、可動役物による
演出が単調である。このため、可動役物による演出効果を高めることができない。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように可動可能な可動役物(上側可動演出部材101A)を有する遊技機であって、
前記可動役物は、移動可能に設けられた第1の可動ベース(後側可動ベース163)と、
前記第1の可動ベースに対して相対移動可能に設けられ、複数の可動部材(左上部羽根部
材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175)を
揺動自在に支持する第2の可動ベース(前側可動ベース164)と、前記第1の可動ベー
スに設けられた第1の係合部(係合突起163D)と、前記第2の可動ベースに移動自在
に設けられ、前記第2の可動ベースに対して移動することで前記可動部材を第1の位置と
第2の位置とに揺動させる第3の可動ベース(羽根可動ラック165)と、前記第3の可
動ベースに設けられ、前記第1の係合部に係合可能な第2の係合部(係合突起165G)
と、一端部が前記第2の可動ベースに取付けられ他端部が前記第3の可動ベースに取付け
られた付勢部材(コイルスプリング171)とを備え、前記可動役物は、前記待機位置か
ら前記可動位置に移動する場合には、前記第1の可動ベースと前記第2の可動ベースとが
相対的に延びるように移動して前記第2の係合部が前記第1の係合部に係合することによ
り、前記第3の可動ベースを移動させて前記可動部材を前記第1の位置から前記第2の位
置に揺動し、前記可動位置から前記待機位置に移動する場合には、前記付勢部材によって
前記可動部材が前記第2の位置から前記第1の位置に揺動するように前記第3の可動ベー
スを付勢する構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、可動役物が待機位置から可動位置に移動する場合には、
第1の可動ベースと第2の可動ベースとが相対的に延びるように移動して第2の係合部が
第1の係合部に係合することにより、第3の可動ベースを移動させて可動部材を第1の位
置から第2の位置に揺動する。これにより、簡素な構成で可動役物による演出性を高める
ことができる。
また、可動役物が、可動位置から待機位置に移動する場合には、付勢部材によって可動
部材が第2の位置から第1の位置に揺動するように第3の可動ベースを付勢するので、可
動部材を第2の位置から第1の位置に素早く復帰させることができる。これにより、可動
役物の演出性をより効果的に向上できる。
また、本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出
を実行するように可動可能な可動役物(上側可動演出部材101A)と、前記可動役物の
前方に設けられた装飾部材(99)とを備え、前記可動役物は、長手方向に長尺な複数の
可動部材(左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右
下部羽根部材175)と、前記複数の可動部材に設けられた発光部(LED181a、1
82a、183a、184a、195a)とを備えた遊技機であって、前記複数の可動部
材は、前記待機位置において前記装飾部材の後方に位置して長手方向が第1の方向に延在
し、かつ、前記発光部が前記装飾部材に向かって発光するように構成され、前記可動役物
が前記待機位置から前記可動位置に移動したときには、長手方向が前記第1の方向と直交
する第2の方向に可動して近接する構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、待機位置において装飾部材の後方に位置して長手方向が
第1の方向に延在し、かつ、発光部が装飾部材に向かって発光するように構成され、複数
の可動部材は、可動役物が待機位置から可動位置に移動したときには、長手方向が第1の
方向と直交する第2の方向に可動して近接するので、可動役物による演出性を高めること
ができる。
また、本発明の遊技機において、前記可動部材は、吸着力を発生する吸着部材を有し、
前記可動部材は、前記第2の方向に可動したときに、左右方向に対向し、かつ、前記吸着
部材によって吸着されて合体することことが好ましい。
この構成により、本発明の遊技機は、可動部材が第2の方向に移動したときに可動部材
が吸着された状態で合体するので、可動部材が合体した状態を安定して維持できる。この
ため、可動部材の揺れ等が発生することを防止して、可動役物による演出性をより効果的
に高めることができる。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように動作可能な可動役物(上側可動演出部材101A)を有する遊技機であって、
前記可動役物は、複数の本体部材(固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動
ベース164)を有し、前記複数の本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本
体部材へと近づくように移動すると前記複数の本体部材の重なりが大きくなり、前記複数
の本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本体部材から離れるように移動する
と前記複数の本体部材の重なりが小さくなるものであって、前記一の本体部材が他の本体
部材に対して近づくあるいは離れるように移動させる移動機構(ラック162A、歯車1
69A〜169E、突出部164A)と、前記一の本体部材が他の本体部材に対して近づ
くあるいは離れるように移動するのに伴って第1の位置と第2の位置とに揺動可能な可動
部材(左上部羽根部材172、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部
羽根部材175)とを備え、前記複数の本体部材は、それぞれの本体部材の延在方向に沿
って延びるガイド部を有し、少なくとも一の本体部材における第1のガイド部(ガイド面
163v、163w)と、前記一の本体部材とは異なる本体部材における第2のガイド部
(ガイド面164v、164w)とは、互いに対向するように設けられており、前記第1
のガイド部と前記第2のガイド部との少なくとも一方の延在方向の端部に突出部(下側ス
トッパ163x、163y)が設けられており、前記第1のガイド部と前記第2のガイド
部とのいずれか他方であって、前記突出部に対向するガイド部には前記可動役物が前記待
機位置から前記可動位置に向かって移動するにつれ、前記突出部と前記突出部に対向する
前記ガイド部との間の距離である離間距離が徐々に狭くなるような傾斜面(190b、1
91b)を有し、前記可動役物が前記可動位置に移動したときに、前記突出部と前記突出
部に対向する前記ガイド部との離間距離が最も狭くなるとともに、前記可動部材が前記第
1の位置から前記第2の位置に揺動する。
本発明に係る遊技機によれば、可動役物が可動位置に移動したときに、突出部と突出部
に対向するガイド部との離間距離が最も狭くなるので、可動役物が待機位置から可動位置
に移動することにより、複数の本体部材の重なりが小さく(複数の本体部材が相対的に延
びる状態)、複数の本体部材の延在方向の端部が短い長さで重なった場合に、複数の本体
部材を強固に連結することができる。この結果、可動役物が可動位置に可動したときにが
たつきが発生することを防止することができる。
さらに、可動役物が待機位置から可動位置に移動するときに、相手側の本体部材のガイ
ド部を傾斜面に沿って移動させることができる。これにより、本体部材同士の重なりが小
さい状態と重なりが大きい状態(複数の本体部材が相対的に縮む状態)とに円滑に移動さ
せることができ、結果的に、可動役物の円滑な動作を行うことができる。
また、可動役物が、可動位置に移動したときに、突出部と突出部に対向するガイド部と
の離間距離が最も狭くなることに加えて、可動部材が第1の位置から第2の位置に揺動す
るので、可動役物の演出性をより効果的に向上できる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、発
光基板にフレキシブルケーブル等の配線が接続されているものと考えられるが、配線が可
動役物に対してどのように配線されているか不明である。
これにより、可動役物が複雑に可動する場合において配線と可動役物を駆動する歯車等
の部材とがどのようにレイアウトされているか伺い知ることができず、可動役物の可動に
伴って配線が円滑に移動することができるのかを伺い知ることができない。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように動作可能な可動役物を有する遊技機であって、前記可動役物は、複数の本体部
材(固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベース164)を有し、 前記
複数の本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本体部材へと近づくように移動
すると本体部材の重なりが大きくなり、前記複数の本体部材のうち少なくとも一方の本体
部材が他方の本体部材から離れるように移動すると本体部材の重なりが小さくなるもので
あって、前記複数の一の本体部材が他の本体部材に対して近づくあるいは離れるように移
動させる移動機構(ラック162A、歯車169A、歯車169B〜169E、突出部1
64A)と、前記一の本体部材が他の本体部材に対して近づくあるいは離れるように移動
するのに伴って第1の位置と第2の位置とに揺動可能な可動部材((左上部羽根部材17
2、右上部羽根部材173、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175))と、発
光可能な発光部(LED160a、181a、182a、183a、184a)と、前記
発光部に接続された配線(フレキシブルケーブル186)とを備え、前記配線が、前記一
の本体部材と前記他の本体部材に係止されるとともに、前記一の本体部材と前記他の本体
部材との間で折り曲げられて配線されており、前記移動機構が前記一の本体部材または前
記他の本体部材のいずれか一方の幅方向中心軸を挟んで一方に設置され、前記配線が他方
に設置される。
本発明に係る遊技機によれば、配線が、一の本体部材と他の本体部材に係止されるとと
もに、一の本体部材と他の本体部材との間で折り曲げられて配線されるので、一の本体部
材が他の本体部材に対して近づくあるいは離れるように移動する場合に、複数の本体部材
に対して浮いてしまうことを防止しつつ、配線を円滑に移動させることができる。
さらに、移動機構が一の本体部材または他の本体部材のいずれか一方の幅方向中心軸を
挟んで一方に設置され、配線が他方に設置されるので、配線が移動機構に干渉することを
防止しつつ、一の本体部材と他の本体部材とを相対移動させることができる。これにより
、配線をより効果的に円滑に移動させることができる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、発
光基板にフレキシブルケーブル等の配線が接続されているものと考えられるが、配線が可
動役物に対してどのように配線されているか不明である。
これにより、可動役物が複雑に可動する場合において配線が可動役物に対してどのよう
な状態で収容されるのかを伺い知ることができず、可動役物に収容された配線が収容役物
の内部でばたつく可能性がある。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように可動可能な可動役物(上側可動演出部材101A)を有する遊技機であって、
前記可動役物は、互いに相対移動する複数の本体部材(固定ベース162、後側可動ベー
ス163、前側可動ベース164)と、前記複数の本体部材に取付けられた配線(フレキ
シブルケーブル186)と、前記複数の本体部材の少なくと1つに設けられた突状部(1
98)と、を備え、前記可動役物は、前記待機位置において前記複数の本体部材が相対的
に縮むように全体的に重なり、前記可動位置において前記複数の本体部材が相対的に延び
るように部分的に重なり、前記配線は、前記可動役物が前記可動位置から前記待機位置に
移動したときに、前記本体部材の間に折り曲げられて収容され、かつ、前記突状部に押し
付けられることで撓む構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、可動役物が可動位置から待機位置に移動したときに、本
体部材の間に折り曲げられて収容され、かつ、突状部に押し付けられることで撓むので、
複数の本体部材の間に折り曲げられて収容された配線を突状部によってさらに折り曲げる
ことができる。
これにより、複数の本体部材の間に収容される配線の長さを長くして本体部材と配線と
の隙間を少なくでき、配管が本体部材の間でばたつくことを防止して、配線を本体部材の
間に安定して収容できる。
さらに、配線を突状部によってさらに折り曲げることで配線が折り曲げられた状態から
真っ直ぐに延びようとする復元力を発生させることができる。このため、配線と本体部材
との摩擦力を増大して、配線が本体部材のの間でばたつくことをより効果的に防止でき、
配線を本体部材により一層安定して収容できる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、可
動役物が液晶表示部域内から液晶表示部域外に可動した状態において、可動役物のがたつ
きを防止するように構成されていない。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行す
るように動作可能な可動役物(上側可動演出部材100)を有する遊技機であって、前記
可動役物は、複数の本体部材(固定ベース162、後側可動ベース163、前側可動ベー
ス164)を有し、前記複数の本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本体部
材へと近づくように移動すると本体部材の重なりが大きくなり、前記複数の本体部材のう
ち少なくとも一方の本体部材が他方の本体部材から離れるように移動すると本体部材の重
なりが小さくなるものであって、前記複数の本体部材は、それぞれの本体部材の延在方向
に沿って延びるガイド部を有し、少なくとも一の本体部材における第1のガイド部(ガイ
ド面163v、163w)と、前記一の本体部材とは異なる本体部材における第2のガイ
ド部(ガイド面164v、164w)とは、互いに対向するように設けられており、前記
第1のガイド部と前記第2のガイド部との少なくとも一方の延在方向の端部に突出部(下
側ストッパ163x、163y)が設けられており、前記第1のガイド部と前記第2のガ
イド部とのいずれか他方であって、前記突出部に対向するガイド部には前記可動役物が前
記待機位置から前記可動位置に向かって移動するにつれ、前記突出部と前記突出部に対向
する前記ガイド部との間の距離である離間距離が徐々に狭くなるような傾斜面(190b
、191b)を備えている。
本発明に係る遊技機によれば、突出部に対向するガイド部には可動役物が待機位置から
可動位置に向かって移動するにつれ、突出部と突出部に対向するガイド部との間の距離で
ある離間距離が徐々に狭くなるような傾斜面を備えている。これにより、可動役物が待機
位置から可動位置に可動したときに、突出部と突出部に対向する相手側の本体部材のガイ
ド部との隙間を小さくできる。
これにより、可動役物が待機位置から可動位置に移動することにより、複数の本体部材
の重なりが小さく(複数の本体部材が相対的に延びる)、複数の本体部材の延在方向の端
部が短い長さで重なった場合に、複数の本体部材を強固に連結することができる。この結
果、可動役物が可動位置に可動したときにがたつきが発生することを防止することができ
る。
さらに、可動役物が待機位置から可動位置に移動するときに、相手側の本体部材のガイ
ド部を傾斜面に沿って移動させることができる。これにより、本体部材同士の重なりが小
さい状態と重なりが大きい状態(複数の本体部材が相対的に縮む状態)とに円滑に移動さ
せることができる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、発
光基板にフレキシブルケーブル等の配線が接続されているものと考えられるが、配線が可
動役物に対してどのように配線されているか不明である。したがって、配線に加わる負荷
を軽減することに関して考慮されていない。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように可動可能な可動役物(上側可動演出部材100)を備えた遊技機であって、前
記可動役物は、本体部材(ケース161)と、前記本体部材に設けられたフレキシブルケ
ーブル186と、前記配線に接続される配線基板(中継基板185)とを備え、前記本体
部材は、前記配線が嵌合される第1の溝(ガイド溝187)と、前記第1の溝の延在方向
に対して直交して延在し、前記配線が嵌合される第2の溝(ガイド溝188)とを備えて
おり、前記第1の溝は、前記配線基板と前記配線の接続位置に位置する延在方向の一端部
(187a)から前記第2の溝に連通する延在方向の他端部(187b)に向かって傾斜
する底面(187c)を有し、前記配線は、前記第1の溝の延在方向の他端部と前記第2
の溝の延在方向の一端部(188a)とが連通する位置において、締結部材(189)に
よって前記本体部材に締結されている構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、第1の溝が、配線基板と配線の接続位置に位置する延在
方向の一端部から第2の溝に連通する延在方向の他端部に向かって傾斜する底面を有する
ので、第1の溝に嵌合される配線を第1の溝の傾斜する底面に沿って第2の溝まで延ばす
ことができる。
このため、配線と配線基板との接続位置に位置する第1の溝の延在方向の一端部の傾斜
が急(例えば、90°の傾斜を有する段)な場合に比べれば、配線が折れ曲がることを防
止することができる。このため、配線と配線基板との接続位置に負荷がかかることを防止
して、配線を保護することができる。
さらに、配線は、第1の溝の延在方向の他端部と第2の溝の延在方向の一端部とが連通
する位置において、締結部材によって本体部材に締結されているので、第1の溝と第2の
溝とが連通する屈曲した位置において配線がばたつくことを防止できる。
また、特許文献(特開2010−214010号公報)に記載の遊技機にあっては、発
光基板にフレキシブルケーブル等の配線が接続されているものと考えられるが、配線が可
動役物に対してどのように配線されているか不明である。
これにより、可動役物が複雑に可動する場合において配線と可動役物を駆動する歯車等
の部材とがどのようにレイアウトされているか伺い知ることができず、可動役物の可動に
伴って配線が円滑に移動することができるのかを伺い知ることができない。
さらに、可動役物が複雑に可動する場合において配線が可動役物に対してどのような状
態で収容されるのかを伺い知ることができず、可動役物に収容された配線が可動役物の内
部でばたつく可能性がある。
本発明に係る遊技機は、待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行
するように可動可能な可動役物(上側可動演出部材101A)を有する遊技機であって、
前記可動役物は、長手方向に連続する第1の凹凸部(ラック歯162a)が形成された第
1のラック(ラック162A)を有する固定ベース(162)と、前記固定ベースに対し
て移動可能に設けられ、前記第1の凹凸部に噛み合う第1の歯車(歯車169A)及び前
記第1の歯車から動力が伝達される第2の歯車(歯車169B〜169E)を有する第1
の可動ベース(後側可動ベース163)と、長手方向に連続して前記第2の歯車に噛み合
う第2の凹凸部(ラック歯164a)が形成された第2のラック(突出部164A)と第
1の係合部(係合突起163D)とを有し、前記第1の可動ベースに対して相対的に延び
る位置と相対的に縮む位置との間で相対移動可能な第2の可動ベース(前側可動ベース1
64)と、前記第2の可動ベースに摺動自在に設けられ、前記第1の係合部に係合可能な
第2の係合部(係合突起165G)が形成された第3の可動ベース(羽根可動ラック16
5)と、前記第2の可動ベースに設けられ、前記第3の可動ベースの摺動に伴って第1の
位置と第2の位置とに揺動可能な可動部材(左上部羽根部材172、右上部羽根部材17
3、左下部羽根部材174及び右下部羽根部材175)と、前記可動部材に設けられた発
光部(LED181a〜184a)と、前記発光部に接続された配線(フレキシブルケー
ブル186)と、前記固定ベース、前記第1の可動ベース及び前記第2の可動ベースの少
なくとも1つに設けられた突状部(198)とを備え、前記可動役物が前記可動位置にあ
るときには、第1の可動ベースの端部と前記第2の可動ベースの端部とが重なるように前
記固定ベース、前記第1の可動ベース及び前記第2の可動ベースが相対的に延びるように
構成されており、前記配線は、前記固定ベースと前記第2の可動ベースに係止されること
により、前記固定ベースから前記第1の可動ベースで折り曲げられて前記第2の可動ベー
スに延在して配線されており、前記第1の歯車及び前記第2歯車が、前記第1の可動ベー
スの延在方向中心軸を挟んで一方に設置されるとともに、前記配線が、前記第1の可動ベ
ースの延在方向中心軸を挟んで他方に配置されており、前記可動役物が前記待機位置にあ
るときには、前記配線は、前記固定ベースと前記第1の可動ベースとの間及び第1の可動
ベースと前記第2の可動ベースとの間に折り曲げられて収容され、かつ前記突状部に押し
付けられることで撓む構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、配線が固定ベースと第2の可動ベースに係止されること
により、固定ベースから第1の可動ベースで折り曲げられて第2の可動ベースに延在して
配線されるので、第1の可動ベース及び第2の可動ベースが相対的に延びた位置と相対的
に縮んだ位置とに移動する場合に、配線が第1の可動ベース及び第2の可動ベースに対し
て浮いてしまうことを防止しつつ、配線を円滑に移動させることができる。
また、第1の歯車及び第2歯車が、第1の可動ベースの延在方向中心軸を挟んで一方に
設置され、配線が、前記第1の可動ベースの延在方向中心軸を挟んで他方に配線されるの
で、配線が第1の歯車及び第2の歯車に干渉することを防止しつつ、第1の可動ベース及
び第2の可動ベースが相対的に延びた位置と相対的に縮んだ位置とに移動させることがで
きる。これにより、配線をより効果的に円滑に移動させることができる。
さらに、可動役物が待機位置にあるときには、配線は、固定ベースと第1の可動ベース
との間及び第1の可動ベースと第2の可動ベースとの間に折り曲げられて収容され、かつ
突状部に押し付けられることで撓むので、複数の本体部材に折り曲げられて収容された配
線を突状部によってさらに折り曲げることができる。
これにより、複数の本体部材の間に収容される配線の長さを長くして本体部材と配線と
の隙間を少なくでき、配線が本体部材の内部でばたつくことを防止して、配線を本体部材
に安定して収容できる。
さらに、配線を突状部によってさらに折り曲げることで配線が折り曲げられた状態から
真っ直ぐに延びようとする復元力を発生させることができる。このため、配線と本体部材
との摩擦力を増大して、配線が本体部材の内部でばたつくことをより効果的に防止でき、
配線を本体部材により一層安定して収容できる。
また、特許文献(特開2014−79356公報)に記載の遊技機にあっては、複数の
遊技媒体入賞口から入賞した遊技球が1つの球通路で合流して排出口に排出されるので、
遊技速度の短縮を図るために単位時間当りの球通路を通過する遊技球の数が増加した場合
に、遊技媒体入賞口から入賞した遊技球が球通路の合流地点で接触する可能性が高い。こ
のため、球通路に遊技球が詰まるようなことも想定され、遊技が中断する可能性が高い。
本発明に係る遊技機は、遊技媒体が入賞可能な第1の遊技媒体入賞口(一般入賞口40
A)と、遊技媒体が入賞可能な少なくとも1つ以上の第2の遊技媒体入賞口(一般入賞口
40B、40C)と、前記第1の遊技媒体入賞口に入賞した遊技媒体を下流に排出する第
1の遊技媒体通路(球通路208)と、前記第2の遊技媒体入賞口に入賞した遊技媒体を
下流に排出する少なくとも1つ以上の第2の遊技媒体通路(球通路209、210)とを
備えた遊技機であって、前記第2の遊技媒体通路は、前記第2の遊技媒体入賞口の下流に
おいて前記第1の遊技媒体通路と合流しており、前記遊技媒体が通過する方向に直交する
断面の面積である通路面積が前記第1の遊技媒体通路の通路面積よりも大きい構成を有す
る。
本発明に係る遊技機によれば、第2の遊技媒体通路は、第2の遊技媒体入賞口の下流に
おいて第1の遊技媒体通路と合流しており、その通路面積が第1の遊技媒体通路の通路面
積よりも大きいので、例えば、遊技速度の短縮を図るために単位時間当りの遊技媒体通路
を通過する遊技媒体の数が増加した場合であっても、第1の遊技媒体入賞口と第2の遊技
媒体入賞口から入賞した遊技媒体が第2の遊技媒体入賞口の下流において詰まることを防
止できる。この結果、遊技媒体を下流に向かって円滑に排出でき、遊技性を向上できる。
また、本発明の遊技機において、前記第2の遊技媒体通路の前後方向の幅は、前記第1
の遊技媒体通路の前後方向の幅よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、例えば、遊技盤の上下方向に第2の遊技媒体通路が占有する面積が
大きくなることを防止しつつ、第1の遊技媒体入賞口と第2の遊技媒体入賞口から入賞し
た遊技媒体が第2の遊技媒体入賞口の下流において詰まることを防止できる。
また、本発明の遊技機において、前記第2の遊技媒体通路の上下方向の幅は、前記第1
の遊技媒体通路の上下方向の幅よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、例えば、遊技盤の前後方向に第2の遊技媒体通路が占有する面積が
大きくなることを防止しつつ、第1の遊技媒体入賞口と第2の遊技媒体入賞口から入賞し
た遊技媒体が第2の遊技媒体入賞口の下流において詰まることを防止できる。
また、本発明の遊技機において、前記第2の遊技媒体通路の前後方向の幅は、前記第1
の遊技媒体通路の前後方向の幅よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、遊技盤の上下方向に第2の遊技媒体通路が占有する面積が大きくな
ることを防止しつつ、第1の遊技媒体入賞口と第2の遊技媒体入賞口から入賞した遊技媒
体が第2の遊技媒体入賞口の下流において詰まることを防止できる。
また、本発明の遊技機において、前記第2の遊技媒体通路の上下方向の幅は、前記第1
の遊技媒体通路の上下方向の幅よりも大きいことが好ましい。
このようにすれば、遊技盤の前後方向に第2の遊技媒体通路が占有する面積が大きくな
ることを防止しつつ、第1の遊技媒体入賞口と第2の遊技媒体入賞口から入賞した遊技媒
体が第2の遊技媒体入賞口の下流において詰まることを防止できる。
また、本発明に係る遊技機は、遊技媒体が入賞可能な第1の入賞口(第1大入賞口25
4)と、遊技媒体が入賞可能な少なくとも1つ以上の第2の入賞口(第2大入賞口255
)と、前記第1の入賞口に入賞した遊技媒体を排出する第1の遊技媒体通路(球通路26
3)と、前記第2の入賞口に入賞した遊技媒体を排出する少なくと1つ以上の第2の遊技
媒体通路(球通路259)とを備えた遊技機であって、前記第2の遊技媒体通路は、前記
第2の入賞口の下流において前記第1の遊技媒体通路と合流し、前記遊技媒体が通過する
方向に直交する断面の面積である通路面積が前記第1の遊技媒体通路の通路面積よりも大
きく形成されており、かつ、前記第1の遊技媒体通路との合流部分とは別に前記第1の遊
技媒体通路と連通する連通部(球通路264)を有し、前記第1の入賞口に入賞した遊技
媒体は、前記連通部を介して前記第2の遊技媒体通路にも排出可能な構成を有する。
本発明に係る遊技機によれば、第2の遊技媒体通路は、前記第2の入賞口の下流におい
て前記第1の遊技媒体通路と合流し、前記遊技媒体が通過する方向に直交する断面の面積
である通路面積が前記第1の遊技媒体通路の通路面積よりも大きく形成されており、かつ
、前記第1の遊技媒体通路との合流部分とは別に前記第1の遊技媒体通路と連通する連通
部を有する。また、第1の入賞口に入賞した遊技媒体は、連通部を介して第1の遊技媒体
通路にも排出可能であるので、第1の入賞口から入賞した遊技媒体がその下流において詰
まることを防止できる。この結果、遊技媒体を下流に向かって円滑に排出でき、遊技性を
向上できる。
1 遊技盤
1p 遊技領域
4 液晶表示装置
32 第1始動口(入賞口,第1の入賞口))
33 第2始動口
36 第1大入賞口
36A 第1大入賞口シャッタ
37 第2大入賞口
37 第2大入賞口シャッタ
38A 特定領域
38B 非特定領域
39,39' 変位部材
40A 一般入賞口(第2の入賞口,第1の遊技媒体入賞口)
40B 一般入賞口(第2の入賞口,第2の遊技媒体入賞口)
40C 一般入賞口(第2の入賞口,第2の遊技媒体入賞口)
61 メインCPU
71 サブCPU
73 ワークRAM
83 払出装置
99 装飾部材
101A 上側可動演出部材(可動役物)
101B 下側可動演出部材(可動役物)
106 可動体(第1の可動体)
107 可動体(第2の可動体)
108 可動体(第3の可動体)
109 可動部材 110A モータ(駆動部材)
112 アーム部材(連動部)
114 回転体(回転部材)
114A 嵌合突起(第1の嵌合部)
114B スリット
115A 嵌合突起(第2の嵌合部)
115 スライダ部材(可動部)
117,117A 外輪部材(可動部)
121 隙間
160 前面飾り(レンズ部材)
160a,181a,182a,183a,184a,195a LED(発光部,第
1の発光部)
161 ケース(本体部材)
162 固定ベース(固定ベース)
162A ラック(第1のラック、移動機構) 162a ラック歯(第1の凹凸部)
163 後側可動ベース(本体部材,第1の可動ベース)
163D 係合突起(第1の係合部)
163v,163w ガイド面(第1のガイド部)
164v,164w ガイド面(第2のガイド部)
163x、163y 下側ストッパ(突出部)
164 前側可動ベース(本体部材,第2の可動ベース)
164A 突出部(第2のラック,移動機構)
164a ラック歯(第2の凹凸部)
165 羽根可動ラック(第3の可動ベース)
165G 係合突起(第2の係合部)
169A 歯車(第1の歯車,移動機構)
169B〜169E 歯車(第2の歯車,移動機構)
171 コイルスプリング(付勢部材)
172 左上部羽根部材172(可動部材)
173 右上部羽根部材(可動部材)
174 左下部羽根部材(可動部材)
175 右下部羽根部材(可動部材)
185 中継基板(配線基板)
186 フレキシブルケーブル(配線)
187 ガイド溝(第1の溝)
188 ガイド溝(第2の溝)
190,191 ガイド突起(突出部)
190a,191a 傾斜面
197A,197B 磁石(吸着部材)
198 突状部
203 球通路(上流側遊技媒体通路,遊技媒体通路)
204 球通路(上流側遊技媒体通路,第1の通路,遊技媒体通路)
202 第1の始動口部材(入賞口ユニット)
205 球通路ユニット(遊技媒体通路部)
206 球通路(下流側遊技媒体通路,第1の通路,遊技媒体通路)
208 球通路(第1の遊技媒体通路)
209 球通路(第2の遊技媒体通路)
210 球通路(第2の遊技媒体通路)
212 球通路(第2の通路)
214 磁気センサ(磁気検出センサ)
215 電飾基板
216 ケーブル(配線)
217 突起(支持部)
219 半円筒状部材(被覆部材)
254 第1大入賞口(第1の入賞口)
255 第2大入賞口(第2の入賞口)
259 球通路(第2の遊技媒体通路)
263 球通路(第1の遊技媒体通路)
264 球通路(連通部)
291 LED(第2の発光部)
320 第1始動口スイッチ(第1のセンサ,遊技媒体検出部材)
400A 一般入賞口左スイッチ(第2のセンサ)
このような従来の遊技機として、大当り予告を行うものもある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、より変化に富んだ大当り予告を行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る遊技機は、所定の条件の成立により、遊技者に有利となる特定遊技状態を実行するか否かを判定する特定遊技状態判定手段と、演出を表示する演出表示手段と、前記演出表示手段に表示される表示色により前記特定遊技状態の実行期待度を報知する特定演出の内容を決定する演出内容決定手段と、前記演出表示手段に表示される演出を制御する演出制御手段と、前記特定演出の内容を変化させるための特定表示を前記演出表示手段に表示するか否かを予め決定する特定表示決定手段と、を備え、前記演出内容決定手段は、複数段階の実行期待度に対応する表示色のうち、最終的に表示される表示色を決定可能であり、前記演出制御手段は、前記特定表示決定手段により前記特定表示を表示することが決定されている場合、前記特定演出の実行前に前記特定表示を表示しておき、前記特定演出が実行される遊技において、前記演出内容決定手段により決定された前記最終的に表示される表示色が特定段階の実行期待度に対応する表示色である場合、前記特定段階の実行期待度に対応する表示色よりも低い段階の実行期待度に対応する表示色を表示させた後に、前記特定表示に基づく所定演出を行うことで、前記特定段階の実行期待度に対応する表示色を表示させ、前記特定表示を表示しないことが決定されている場合、前記特定演出が実行される遊技において、前記特定段階の実行期待度に対応する表示色を表示させることが可能である。
本発明に係る遊技機によれば、より変化に富んだ大当り予告(特定遊技状態への移行予告)を行うことができる。
本発明によれば、より変化に富んだ大当り予告を行うことができる遊技機を提供することができる。


Claims (1)

  1. 待機位置と可動位置とに移動することで所定の可動演出を実行するように動作可能な可
    動役物を有する遊技機であって、
    前記可動役物は、
    複数の本体部材を有し、
    前記複数の本体部材のうち少なくとも一方の本体部材が他方の本体部材へと近づくよう
    に移動すると前記複数の本体部材の重なりが大きくなり、前記複数の本体部材のうち少な
    くとも一方の本体部材が他方の本体部材から離れるように移動すると前記複数の本体部材
    の重なりが小さくなるものであって、
    前記一の本体部材が他の本体部材に対して近づくあるいは離れるように移動させる移動
    機構と、
    前記一の本体部材が他の本体部材に対して近づくあるいは離れるように移動するのに伴
    って第1の位置と第2の位置とに揺動可能な可動部材と、
    発光可能な発光部と、
    前記発光部に接続された配線とを備え、
    前記配線が、前記一の本体部材と前記他の本体部材に係止されるとともに、前記一の本
    体部材と前記他の本体部材との間で折り曲げられて配線されており、
    前記移動機構が前記一の本体部材または前記他の本体部材のいずれか一方の幅方向中心
    軸を挟んで一方に設置され、前記配線が他方に設置されることを特徴とする遊技機。
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