JP2019142067A - 熱融着性フィルム及び内装材 - Google Patents

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徳善 清水
Noriyoshi Shimizu
徳善 清水
秀樹 川尻
Hideki Kawajiri
秀樹 川尻
杉浦 誠二
Seiji Sugiura
誠二 杉浦
貢平 梅村
Kohei Umemura
貢平 梅村
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Abstract

【課題】接合対象である材料に吸い取られることなく両材料を接合できる熱融着性フィルム及び内装材を提供する。【解決手段】本熱融着性フィルム10は、第1融着層20とその一面20bに接合された第2融着層30と、を有し、第2融着層30の溶融粘度が、第1融着層20の溶融粘度よりも大きい。本内装材は、多孔性の表皮材と多孔性の基材と、これらの間に介在して接合している接合層と、を有し、接合層は第1融着層と第2融着層とを有し、第1融着層は表皮材に含浸固化され、第2融着層は基材に含浸固化されている。【選択図】図1

Description

本発明は、熱融着性フィルム及び内装材に関する。更に詳しくは、熱融着性フィルム、及び、この熱融着性フィルムを用いた内装材に関する。
自動車、鉄道及び航空機等の各種の移動体に利用される内装材は、省燃費化の要望から、機械特性を維持しつつも、益々の軽量化及び薄厚化が望まれている。それと同時に、更なる低コスト化も高いレベルで求められるようになっている。この点、例えば、高機能な材料へ代替することで、軽量化及び薄厚化を達することができる場合もあるが、このような材料は高コストであることが多く、商品としてのコスト要求から代替が適わないケースが多い。例えば、下記特許文献1には、基材及びその表面に貼られた表皮材を有するデッキボードが、自動車用の内装材として開示されている。
特開2014−083742号公報
上記特許文献1に開示されたデッキボードは、基材と表皮材との間に中間層を介在させ、中間層により基材と表皮材とを接合している。この中間層30(特許文献1の図4)は、3層構造を有し、基材21の側から表皮材23の側へ向かって、基材側接着層43と、機能層32と、表皮材側接着層45と、を有している。
この内装材において、中間層30を軽量化及び薄厚化、更には、低コスト化を行おうとした場合、その構成をより単純化する方法が考えられる。例えば、機能層32が不要であれば、機能層32を除去することで、軽量化及び薄厚化、更には、低コスト化を同時に達することができる。しかしながら、上述の中間層30から、機能層32を除去すると、基材側接着層43及び表皮材側接着層45のみとなり、実質的に1層の融着層となってしまう。その結果、接合するためにフィルムを溶融すると、基材21又は表皮材23の一方に吸い取られてしまい、両者を接合できないことが分かった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、2層の融着層から構成されながら、接合対象である2つの材料のいずれにも吸い取られることなく、両材料を接合できる熱融着性フィルム、及び、この熱融着性フィルムを用いて得られた内装材を提供することを目的とする。
即ち、本発明は以下の通りである。
[1]請求項1に記載の熱融着性フィルムは、第1融着層と、前記第1融着層の一面に接合された第2融着層と、を有し、
前記第1融着層及び前記第2融着層を共に溶融した場合に、前記第2融着層の溶融粘度が、前記第1融着層の溶融粘度よりも大きいことを要旨とする。
[2]請求項2に記載の熱融着性フィルムは、請求項1に記載の熱融着性フィルムにおいて、前記第1融着層のMFRをM(g/10min)とし、
前記第2融着層のMFRをM(g/10min)とした場合に、
/Mが0.1〜0.7であることを要旨とする。
[3]請求項3に記載の熱融着性フィルムは、請求項1又は2に記載の熱融着性フィルムにおいて、前記第1融着層の厚さをD(μm)とし、
前記第2融着層の厚さをD(μm)とした場合に、
/Dが0.05〜0.99であることを要旨とする。
[4]請求項4に記載の熱融着性フィルムは、請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の熱融着性フィルムにおいて、前記第1融着層は、融着成分として第1の熱可塑性樹脂を含み、
前記第2融着層は、融着成分として第2の熱可塑性樹脂を含み、
前記第1の熱可塑性樹脂及び前記第2の熱可塑性樹脂は、共に、ポリエチレン構造を有するオレフィン系熱可塑性樹脂であることを要旨とする。
[5]請求項5に記載の熱融着性フィルムは、請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の熱融着性フィルムにおいて、多孔性の表皮材と多孔性の基材との間に介在し、前記表皮材を、前基材の表面に接合するための熱融着性フィルムであることを要旨とする。
[6]請求項6に記載の熱融着性フィルムは、請求項5に記載の熱融着性フィルムにおいて、前記表皮材のうち、少なくとも前記熱融着性フィルムと接する面は、不織布、織布及び編布を用いた繊維集積構造を有することを要旨とする。
[7]請求項7に記載の熱融着性フィルムは、請求項5又は6に記載の熱融着性フィルムにおいて、前記基材のうち、少なくとも前記熱融着性フィルムと接する面は、複数の植物性繊維と、前記複数の植物性繊維同士を結着した結着樹脂と、を有することを要旨とする。
[8]請求項8に記載の内装材は、多孔性の表皮材と、多孔性の基材と、前記表皮材及び前記基材の間に介在して前記表皮材と前記基材とを接合している接合層と、を有した内装材であって、
前記接合層は、第1融着層と、前記第1融着層の一面に接合された第2融着層と、を有し、
前記第1融着層は、前記第2融着層と接しない側の表面で、前記表皮材に含浸固化されており、
前記第2融着層は、前記第1融着層と接しない側の表面で、前記基材に含浸固化されており、
前記第1融着層及び前記第2融着層は、これらを共に溶融させた場合に、前記第2融着層の溶融粘度が、前記第1融着層の溶融粘度よりも大きいことを要旨とする。
[9]請求項9に記載の内装材は、請求項8に記載の内装材において、前記第1融着層のMFRをM(g/10min)とし、
前記第2融着層のMFRをM(g/10min)とした場合に、
/Mが0.1〜0.7であることを要旨とする。
[10]請求項10に記載の内装材は、請求項8又は9に記載の内装材において、前記第1融着層は、融着成分として第1の熱可塑性樹脂を含み、
前記第2融着層は、融着成分として第2の熱可塑性樹脂を含み、
前記第1の熱可塑性樹脂及び前記第2の熱可塑性樹脂は、共に、ポリエチレン構造を有するオレフィン系熱可塑性樹脂であることを要旨とする。
[11]請求項11に記載の内装材は、請求項8乃至10のうちのいずれかに記載の内装材において、前記表皮材のうち、少なくとも前記接合層と接する面は、不織布、織布及び編布を用いた繊維集積構造を有することを要旨とする。
[12]請求項12に記載の内装材は、請求項8乃至11のうちのいずれかに記載の内装材において、前記基材のうち、少なくとも前記接合層と接する面は、複数の植物性繊維と、前記複数の植物性繊維同士を結着した結着樹脂と、を有することを要旨とする。
本発明の熱融着性フィルムによれば、2層の融着層から構成されながら、接合対象である2つの材料のいずれにも吸い取られることなく、両材料を接合することができる。
本発明の内装材によれば、従来製品に比べて、低コスト化しながら、軽量化及び薄厚化を達することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部位を示す。
本発明の熱融着性フィルムの一例を示す説明図である。 本発明の内装材の一例を示す説明図である。 本発明の内装材を製造する際の積層形態の一例を示す説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
以下、本発明の熱融着性フィルムを図に基づいて説明する。
〔1〕熱融着性フィルム
本発明の熱融着性フィルム(10)は、第1融着層(20)と、第1融着層(20)の一面(20b)に接合された第2融着層(30)と、を有する。
更に、第1融着層(20)及び第2融着層(30)を共に溶融した場合に、第2融着層(30)の溶融粘度が、第1融着層(20)の溶融粘度よりも大きいことを特徴とする(図1参照)。
このように、共に溶融した場合に、第2融着層30の溶融粘度が、第1融着層20の溶融粘度よりも大きいことにより、溶融状態において、第2融着層30は、第1融着層20が接合対象の材料へ吸い取られてしまうことを防止するシールの役目をすることができる。これにより、本熱融着性フィルム10は、2層の融着層から構成されながら、接合対象である2つの材料のいずれにも吸い取られることなく、両材料を接合することができる。
第1融着層20は、融着成分として第1の熱可塑性樹脂(以下、単に「第1樹脂」ともいう)を含む。また、第2融着層30は、融着成分として第2の熱可塑性樹脂(以下、単に「第2樹脂」ともいう)を含む。
第2融着層30の溶融粘度が、第1融着層20の溶融粘度よりも大きいという特性は、第1樹脂及び第2樹脂の各々の溶融粘度に大きく影響される。即ち、基本的には、第1樹脂及び第2樹脂の各々の溶融粘度が、第1融着層20及び第2融着層30両者の溶融粘度の相関を決定する。
尚、各融着層は、第1樹脂及び第2樹脂以外に、例えば、充填材等の他材料を含むことができ、この他材料によっても溶融粘度はある程度を制御することができる。
第1樹脂及び第2樹脂の具体的な樹脂種は限定されないが、いずれも、オレフィン系熱可塑性樹脂であることが好ましい。このオレフィン系熱可塑性樹脂は、全構成単位のうち50%以上の単位がオレフィン由来単位であることが望ましい。このようなオレフィン系熱可塑性樹脂は、低融点であることから接合を容易にすることができる。
オレフィン系熱可塑性樹脂は、1種のオレフィンを用いた単独重合体でもよいし、2種以上のオレフィンを用いた共重合体でもよい。オレフィン系熱可塑性樹脂を構成するオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、及び炭素数4〜8のα−オレフィン等が挙げられる。このうち炭素数4〜8のα−オレフィンとしては、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙げられる。
本熱融着性フィルムでは、これらのなかでも、エチレン由来の構成単位、及び/又は、プロピレン由来の構成単位、を多く含むオレフィン系熱可塑性樹脂が好ましい。即ち、第1樹脂及び第2樹脂は、ポリエチレン構造及び/又はポリエチレン構造を有するオレフィン系熱可塑性樹脂が好ましい。より具体的には、オレフィン系熱可塑性樹脂は、全構成単位のうち50%以上(100%であってもよい)の単位がエチレン由来単位、及び/又は、プロピレン由来単位、であることが望ましい。これらのうち、特に、ポリエチレン構造を多く有するオレフィン系熱可塑性樹脂(全構成単位のうち50%以上の単位がエチレン由来単位)が好ましい。
オレフィン由来単位以外の他の単位としては、接合対象である材料との親和性や接着性を向上させる構成単位が挙げられる。具体的には、親和性を向上させる構成単位としては、カルボキシル基、不飽和酸無水物に由来した酸無水物基等を有する構成単位が挙げられる。また、接着性を向上させる構成単位としては、エポキシ基(グリシジルエーテル基、−CO)等を有する構成単位が挙げられる。
第1融着層20及び第2融着層30の各溶融粘度は、同温度において、第2融着層30の溶融粘度が大きい。この性質は、第1樹脂及び第2樹脂の各々の分子量(重量平均分子量)により制御できる。即ち、第1樹脂の分子量に対して、第2樹脂の分子量を相対的に大きくすることで、第1融着層20の溶融粘度よりも、第2融着層30の溶融粘度を大きくすることができる。
その他、第1樹脂や第2樹脂に、充填材等の添加材を配合する場合、これらの種類及び量によっても各溶融粘度を制御できる。即ち、例えば、第1樹脂と第2樹脂とが全く同じ熱可塑性樹脂(各樹脂単独での溶融粘度は同じ)であっても添加材の利用により、第1融着層20の溶融粘度よりも、第2融着層30の溶融粘度が大きくなるように制御することもできる。
上述のように、第1融着層20のMFR(メルトマスフローレイト)をM(g/10min)とし、第2融着層30のMFR(メルトマスフローレイト)をM(g/10min)とした場合に、M<Mであればよいが、更に、0.1≦M/M≦0.7であることが好ましい。この範囲では、より確実に接合対象である材料によって溶融された熱可塑性樹脂が吸い取られることを防止できる。即ち、第1融着層20が、第2融着層30の側に接合される材料へ浸透されることを防止できる。
このM/Mは、更に、0.10≦M/M≦0.60であることがより好ましく、0.15≦M/M≦0.50であることが更に好ましく、0.20≦M/M≦0.45であることが特に好ましく、0.25≦M/M≦0.40であることがとりわけ好ましい。
及びMの各々は、その比(M/M)が上述の範囲にあることが好ましく、各M及びMの具体的な値は限定されないものの、例えば、Mは、2g/10min以上(通常、20g/10min以下)とすることができる。このMは、更に2.0≦M(g/10min)≦18とすることができ、更に2.3≦M(g/10min)≦10とすることができ、更に2.5≦M(g/10min)≦7.5とすることができ、更に2.7≦M(g/10min)≦4.8とすることができる。
一方、Mは、3g/10min以下(通常、0.5g/10min以上)とすることができる。このMは、更に0.5≦M(g/10min)≦2.8とすることができ、更に0.6≦M(g/10min)≦2.4とすることができ、更に0.7≦M(g/10min)≦2.0とすることができ、更に0.8≦M(g/10min)≦1.6とすることができる。
尚、M及びMは、JIS K7210−1:2014に従って測定される。また、測定対象の融着層を構成する熱可塑性樹脂がポリエチレン構造を多く有する(全構成単位のうち50%以上の単位がエチレン由来単位)オレフィン系熱可塑性樹脂である場合には、試験温度190℃、荷重2.16kgで測定される。また、ポリプロピレン構造を多く有する(全構成単位のうち50%以上の単位がプロピレン由来単位)オレフィン系熱可塑性樹脂である場合には、試験温度230℃、荷重2.16kgで測定される。
第1融着層20には、第1樹脂以外に、添加材が含まれてもよい。同様に、第2融着層30には、第2樹脂以外に、添加材が含まれてもよい。添加材としては、他の樹脂(第1樹脂及び第2樹脂以外の樹脂)、充填剤、着色剤、難燃剤、抗菌剤、帯電防止剤等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
他の樹脂としては、第1樹脂以外の他のオレフィン系熱可塑性樹脂、ポリエステル系樹脂、アポアミド樹脂等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。他の樹脂は、第1樹脂とのアロイであってもよいし、粉末状又はフレーク状等の形態で配合されていてもよい。
充填剤としては、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム等の金属の酸化物、炭酸塩及び硫酸塩、樹脂粉末等が挙げられる。更に、ガラス、シリカ、アルミナ、カーボン、珪酸化合物(タルク等)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。その形態も限定されず、粉末状又はフレーク状等の形態で配合できる。
また、第1融着層20及び第2融着層30の各々の厚さは限定されないが、第1融着層20の厚さをD(μm)とし、第2融着層30の厚さをD(μm)とした場合(図1参照)に、D<Dであることが好ましい。即ち、第1融着層20と第2融着層30とを比較した場合、第2融着層30は、溶融粘度がより大きく、厚さがより厚く形成されており、第1融着層20は、溶融粘度がより小さく、厚さがより薄く形成されていることが好ましい。
また、DとDとの比(D/D)は、0.05≦D/D≦0.99であることが好ましい。この範囲では、より確実に接合対象である材料によって溶融された熱可塑性樹脂が吸い取られることを防止できる。即ち、第1融着層20が、第2融着層30の側に接合される材料へ浸透されることを防止できる。
このD/Dは、更に、0.10≦D/D≦0.90であることがより好ましく、0.20≦D/D≦0.86であることが更に好ましく、0.27≦D/D≦0.82であることが特に好ましく、0.35≦D/D≦0.80であることがとりわけ好ましい。
本熱融着性フィルム10は、どのような接合対象に対して利用してもよいが、前述のように、多孔性の表皮材60と多孔性の基材70との間に介在させて、表皮材60を基材70の表面に接合する際に用いた場合に、特に効果的に特性を発揮させることができる(図2及び図3参照)。
多孔性の表皮材60とは、例えば、少なくとも基材70との対向面60bが、不織布、織布及び編布を用いて形成された繊維集積構造を有した表皮材である。更に、基材70との対向面60bに繊維集積構造を有した表皮材であればよいことから、表皮材60全体が不織布、織布及び編布等の繊維集積体のそのものから構成されてもよい。
表皮材60の多孔質性の程度は限定されないが、例えば、JIS L1096のフラジール形法により測定される通気度が、1cc/cm/sec以上(通常、500cc/cm/sec以下)であることが好ましい。
ここで、繊維集積体を構成する繊維61の種類は限定されず、短繊維であってもよく、長繊維であってもよい。また、繊維を構成する材料も限定されないが、樹脂であることが好ましい。即ち、樹脂繊維であることが好ましい。樹脂種は限定されないが、オレフィン系樹脂(ポリプロピレン繊維等)、ポリアミド系樹脂(ナイロン繊維等)、ポリエステル系樹脂(PET繊維等)などを適宜利用することができる。
表皮材が樹脂繊維から構成された繊維集積体(不織布、織布、編布等)である場合、その目付は限定されないが、例えば、1g/m以上650g/m以下とすることができる。
また、多孔性の基材70とは、例えば、少なくとも表皮材60との対向面70aが、複数の植物性繊維71と、この複数の植物性繊維同士を結着した結着樹脂72と、を有した基材である。また当然に、基材70の全体が、複数の植物性繊維と、この複数の植物性繊維同士を結着した結着樹脂と、から構成されていてもよい。
基材70の多孔質性の程度は限定されないが、例えば、JIS L1096のフラジール形法により測定される通気度が、1cc/cm/sec以上(通常、500cc/cm/sec以下)であることが好ましい。基材70の目付は限定されないが、例えば、500g/m以上3000g/m以下(通常、650g/mを超える)とすることができる。
ここで、植物性繊維は、植物に由来する繊維であり、植物から取り出した繊維や、これを加工した繊維が含まれる。植物性繊維には、葉脈系植物性繊維、靭皮系植物性繊維、木質系植物性繊維、その他の植物性繊維が含まれる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。このうち、葉脈系植物性繊維としては、アバカ、サイザル、アガベ等が挙げられる。また、靭皮系植物性繊維としては、ケナフ、フラックス、ジュート、ヘンプ、ラミー等が挙げられる。更に、木質系植物性繊維としては、広葉樹及び針葉樹等から採取された植物性繊維が挙げられる。その他の植物性繊維としては、ココヤシ殻繊維、オイルパーム空果房繊維、稲ワラ繊維、麦ワラ繊維、タケ繊維、綿等が挙げられる。これらのなかでは、葉脈系植物性繊維、靭皮系植物性繊維及びその他の植物性繊維が好ましい。
植物性繊維の繊維長は限定されないが、例えば、平均繊維長を10mm以上200mm以下(更に20mm以上170mm以下、特に30mm以上150mm以下)とすることができる。この平均繊維長は、JIS L1015に準拠して、直接法にて無作為に単繊維を1本ずつ取り出し、伸張させずに真っ直ぐに伸ばし、置尺上で繊維長を測定し、合計50本について測定した値の平均値である。
結着樹脂は、植物性繊維同士を結着している樹脂である。結着樹脂は、どのような樹脂であってもよいが、熱を用いた加工を行うことができる点において、熱可塑性樹脂であることが好ましい。熱可塑性樹脂である場合、その種類は限定されず、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂(例えば、PET及びポリ乳酸等)、アクリル系樹脂及びポリアミド系樹脂等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
これらのなかでも、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。ポリオレフィン系樹脂を用いる場合、ポリオレフィン系樹脂を構成するオレフィン単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
従って、ポリオレフィン系樹脂には、例えば、エチレン単独重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体等のポリエチレン樹脂が含まれる。これらのポリエチレン樹脂は、全構成単位数のうちの50%以上がエチレンに由来する単位の樹脂である。更に、プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合体(プロピレン・エチレンランダム共重合体等)、プロピレン・1−ブテン共重合体等のポリプロピレン樹脂が挙げられる。これらのポリプロピレン樹脂は、全構成単位数のうちの50%以上がプロピレンに由来する単位の樹脂である。
また、結着樹脂は、植物性繊維に対する親和性を向上させるための変性が施された変性樹脂を含むことができる。変性樹脂の含有割合は限定されないが、変性樹脂と未変性樹脂との合計を100質量%とした場合に、変性樹脂は1質量%以上25質量%以下、更には2質量%以上10質量%以下、特に3質量%以上6質量%以下であることが好ましい。
その変性形態は限定されないが、極性基を導入した変性が好ましい。極性基としては、無水カルボン酸基(−CO−O−OC−)、カルボン酸基(−COOH)、カルボニル基(−CO−)、ヒドロキシル基(−OH)、アミノ基(−NH)、ニトロ基(−NO)、ニトリル基(−CN)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。これらのなかでは、無水カルボン酸基及び/又はカルボン酸基が好ましく、更には、無水マレイン酸変性された変性樹脂であることが好ましい。上述のように、結着樹脂としてはポリオレフィン樹脂が好ましく、更には、ポリプロピレン樹脂が好ましく、変性樹脂としては、無水マレイン酸変性プリプロピレンが好ましい。
基材70に含まれる植物性繊維と結着樹脂との割合は限定されないが、植物性繊維と結着樹脂との合計を100質量%とした場合に、植物性繊維は10質量%以上90質量%以下とすることができ、15質量%以上85質量%以下が好ましく、更に20質量%以上80質量%以下が好ましく、更に25質量%以上75質量%以下が好ましく、更に30質量%以上70質量%以下が好ましく、更に35質量%以上65質量%以下が好ましく、更に40質量%以上60質量%以下が好ましい。
基材70はどのように形成されてもよいが、例えば、エアレイ法等により、植物性繊維と結着樹脂からなる樹脂繊維とを混繊堆積させて得られた繊維マットを、加熱圧縮して得ることができる。この方法においては、必要に応じ、ニードルパンチ、型成形、加熱、圧縮等の工程の1つ又は2つ以上を適宜加えることができる。
〔2〕内装材
本発明の内装材(50)は、多孔性の表皮材(60)と、多孔性の基材(70)と、表皮材(60)及び基材(70)の間に介在して表皮材(60)と基材(70)とを接合している接合層(10A)と、を有した内装材(50)である。
接合層(10A)は、第1融着層(20)と、第1融着層(20)の一面(20b)に接合された第2融着層(30)と、を有し、
第1融着層(20)は、第2融着層(30)と接しない側の表面(20a)で、表皮材(60)に含浸固化されており、
第2融着層(30)は、第1融着層(20)と接しない側の表面(30b)で、基材(70)内に含浸固化されている。
そして、第1融着層(20)及び第2融着層(30)は、これらを共に溶融させた場合に、第2融着層(20)の溶融粘度は、第1融着層(30)の溶融粘度よりも大きくされている(図2及び図3参照)。
即ち、前述した熱融着性フィルム10を、表皮材60と基材70との間に介在させて、熱融着を行って、表皮材60と基材70とを接合層10Aにより接合した内装材50である。この内装材50を構成する表皮材60及び基材70については、前述した通りである。
また、熱融着性フィルム10は、内装材50内において、接合層10Aとなるものの、接合層10Aを構成する第1融着層20及び第2融着層30は、熱融着性フィルム10における性質をそのまま受け継ぐことになる。従って、接合層10Aを構成する第1融着層20のMFRをM(g/10min)とし、第2融着層30のMFRをM(g/10min)とした場合に0.1≦M/M≦0.7が好ましいことについても同様である。
また、表皮材60は、内装材50に意匠を与えることができる層である。この表皮材60の構成は限定されず、1層のみからなってもよく、2層以上からなってもよい。2層以上からなる場合、例えば、表層(例えば、合成皮革や織物等)と、クッション層(表皮材60の非意匠面側に配置される)と、を備えた積層体を用いることができる。
上記のうちクッション層は、弾性を有する層である。クッション層を有することで、表皮材60の意匠面60a側からの触感に対して弾力感を与えることができる。クッション層を構成する材料は限定されないが、例えば、不織布シート等を用いることもできる。
本内装材の形状、大きさ及び厚さ等の寸法も特に限定されず、その用途も特に限定されない。また、本内装材は、車両(自動車及び鉄道車両等)、航空機、船舶、建築等の各種分野において広く利用される。
具体的には、内装材としては車両用内装部品が挙げられ、例えば、パッケージボード(ラゲージボード、デッキボード)等の板状を呈する車両内装部品;ドアトリム、アームレスト、アッパートリム、加飾パネル、オーナメントパネル、ロアトリム、ポケット(ドアトリムポケット)、クォータートリム等のトリム系部品;ピラーガーニッシュ;カウルサイドガーニッシュ(カウルサイドトリム);サイドエアバッグ周辺部品等のシート系部品;センタークラスター、レジスター、センターボックス(ドア)、グラブドア、エアバッグ周辺部品等のインストルメントパネル系部品;センターコンソール;オーバヘッドコンソール;サンバイザー;CRSカバー;アンダートレイ;パッケージトレイ;シートサイドガーニッシュ等が挙げられる。
また、建築用内装材としては、ドア部材、各種家具(机、椅子、棚、箪笥等)、収容体(トレイ等)、保護用部材及びパーティション部材等が挙げられる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
[1]内装材の製造
(1)表皮材
ポリエステル系繊維(目付180g/m相当)からなる不織布の裏面に裏止め樹脂(目付20g/m相当)を付着させて得られた繊維集積体(全体目付200g/m)を表皮材60として用意した。
(2)熱融着性フィルム
第1融着層20と第2融着層30とを備えた熱融着性フィルム10を用意した。
この熱融着性フィルム10は、第1融着層20のMFRが3g/10min(M)であり、第2融着層30のMFRが1g/10min(M)である。従って、M<Mであり、M/M=0.33である。更に、第1融着層20の厚さが30μm(D)であり、第2融着層30の厚さが50μm(D)である。従って、D<Dであり、D/D=0.6である(図1参照)。
(3)基材
植物性繊維と樹脂繊維とを質量比50:50で混繊した後、圧縮して得られた、厚さ2.4mmの繊維補強ボード(目付1.0kg/m)を基材70として用意した。
基材70において、植物性繊維は、平均繊維長70mmのケナフ繊維である。また、樹脂繊維は、平均繊維長51mmの合成繊維であり、ポリプロピレン(酸変性ポリプロピレン含有)を紡糸したものである。
(4)接合
上記(1)〜(3)で用意した表皮材60、熱融着性フィルム10及び基材70を、この順に配置して積層した。但し、熱融着性フィルム10は、第1融着層20が表皮材60と接するように、第2融着層30が基材70と接するように、配置した(図3参照)。その後、温度170℃で加熱プレスを行って上記の3層を接合した後、更に、冷間プレスにより賦形を行って内装材50(図2参照)を得た。
[2]接合強度の測定
上記[1](4)までに得られた内装材50から、凹凸形状や縦横方向の異なる10ヶ所を25mm×150mmの短冊形状に切り出した10個の試験片を用意した。
次いで、上記10個の試験片の各々において、表皮材60をその他の部位(接合層10A及び基材70)から引き剥がす際に要する負荷を以下の方法により計測した。
計測方法:試験片端部が、表皮材60とその他の部位と、に分離されるように強制的に剥離して形成した剥離端部を形成した。この剥離端部を、インストロン型万能試験機のつかみに各々挟んで、引張速度20cm/分で引き剥がした。この際、得られた最大の剥離強度を各試験片の剥離強度として下記に示した。
[3]実施例の効果
上記[2]の計測の結果、各試験片の剥離強度は、14N/25mm(1ヶ所)、20N/25mm(1ヶ所)、22N/25mm(2ヶ所)、25N/25mm(1ヶ所)、28N/25mm(1ヶ所)、31N/25mm(1ヶ所)、33N/25mm(1ヶ所)、47N/25mm(1ヶ所)、58N/25mm(1ヶ所)となった。従って、これら各試験片の平均剥離強度は30N/25mmとなった。
この結果から、熱融着性フィルムが、表皮材及び/又は基材に浸透されて、これらの層が十分に接合されない場合に得られる1N/25mmという剥離強度を、いずれの箇所の試験片の剥離強度も大きく上回っており、確実に接合されたことが分かる。即ち、第1融着層と第2融着層との2層からなる熱融着性フィルムであっても、いずれかの融着層が接合対象である材料に過度に多く吸収されてしまうことにより生じる接合不良を引き起こすことなく、確実に接合できることが分かる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
10;熱融着性フィルム、
10A;接合層、
20;第1融着層、20b;一面、
30;第2融着層、
50;内装材、
60;表皮材、
70;基材。

Claims (12)

  1. 第1融着層と、前記第1融着層の一面に接合された第2融着層と、を有し、
    前記第1融着層及び前記第2融着層を共に溶融した場合に、前記第2融着層の溶融粘度が、前記第1融着層の溶融粘度よりも大きいことを特徴とする熱融着性フィルム。
  2. 前記第1融着層のMFRをM(g/10min)とし、
    前記第2融着層のMFRをM(g/10min)とした場合に、
    /Mが0.1〜0.7である請求項1に記載の熱融着性フィルム。
  3. 前記第1融着層の厚さをD(μm)とし、
    前記第2融着層の厚さをD(μm)とした場合に、
    /Dが0.05〜0.99である請求項1又は2に記載の熱融着性フィルム。
  4. 前記第1融着層は、融着成分として第1の熱可塑性樹脂を含み、
    前記第2融着層は、融着成分として第2の熱可塑性樹脂を含み、
    前記第1の熱可塑性樹脂及び前記第2の熱可塑性樹脂は、共に、ポリエチレン構造を有するオレフィン系熱可塑性樹脂である請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の熱融着性フィルム。
  5. 多孔性の表皮材と多孔性の基材との間に介在し、前記表皮材を、前基材の表面に接合するための熱融着性フィルムである請求項1乃至4のうちのいずれかに記載の熱融着性フィルム。
  6. 前記表皮材のうち、少なくとも前記熱融着性フィルムと接する面は、不織布、織布及び編布を用いた繊維集積構造を有する請求項5に記載の熱融着性フィルム。
  7. 前記基材のうち、少なくとも前記熱融着性フィルムと接する面は、複数の植物性繊維と、前記複数の植物性繊維同士を結着した結着樹脂と、を有する請求項5又は6に記載の熱融着性フィルム。
  8. 多孔性の表皮材と、多孔性の基材と、前記表皮材及び前記基材の間に介在して前記表皮材と前記基材とを接合している接合層と、を有した内装材であって、
    前記接合層は、第1融着層と、前記第1融着層の一面に接合された第2融着層と、を有し、
    前記第1融着層は、前記第2融着層と接しない側の表面で、前記表皮材に含浸固化されており、
    前記第2融着層は、前記第1融着層と接しない側の表面で、前記基材に含浸固化されており、
    前記第1融着層及び前記第2融着層は、これらを共に溶融させた場合に、前記第2融着層の溶融粘度が、前記第1融着層の溶融粘度よりも大きいことを特徴とする内装材。
  9. 前記第1融着層のMFRをM(g/10min)とし、
    前記第2融着層のMFRをM(g/10min)とした場合に、
    /Mが0.1〜0.7である請求項8に記載の内装材。
  10. 前記第1融着層は、融着成分として第1の熱可塑性樹脂を含み、
    前記第2融着層は、融着成分として第2の熱可塑性樹脂を含み、
    前記第1の熱可塑性樹脂及び前記第2の熱可塑性樹脂は、共に、ポリエチレン構造を有するオレフィン系熱可塑性樹脂である請求項8又は9に記載の内装材。
  11. 前記表皮材のうち、少なくとも前記接合層と接する面は、不織布、織布及び編布を用いた繊維集積構造を有する請求項8乃至10のうちのいずれかに記載の内装材。
  12. 前記基材のうち、少なくとも前記接合層と接する面は、複数の植物性繊維と、前記複数の植物性繊維同士を結着した結着樹脂と、を有する請求項8乃至11のうちのいずれかに記載の内装材。
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