JP2019137241A - Steering assist system - Google Patents
Steering assist system Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019137241A JP2019137241A JP2018022645A JP2018022645A JP2019137241A JP 2019137241 A JP2019137241 A JP 2019137241A JP 2018022645 A JP2018022645 A JP 2018022645A JP 2018022645 A JP2018022645 A JP 2018022645A JP 2019137241 A JP2019137241 A JP 2019137241A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- hydraulic fluid
- pump
- flow rate
- assist system
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車両に搭載されて車輪の転舵をアシストするためのステアリングアシストシステムに関する。 The present invention relates to a steering assist system that is mounted on a vehicle and assists steering of wheels.
従来から、ステアリングアシストシステムとして、作動液(例えば、作動油)の圧力によって転舵力を助勢するシステム、つまり、液圧式ステアリングアシストシステムが存在する。この液圧式ステアリングアシストシステムは、信頼性が高く、比較的大きな助勢力を発生させることが可能である。液圧式ステアリングアシストシステムは、一般的に、高圧液源としてのポンプをエンジンの回転によって駆動するようにされている。一方で、例えば、バイブリッド駆動の車両を考慮すれば、エンジンが作動していない場合にも転舵力を助勢することが望まれ、下記特許文献に記載されているようなシステム、すなわち、エンジンの回転によって駆動されるエンジンポンプと、電動モータの回転によって駆動されるモータポンプとの両者を備え、それらエンジンポンプとモータポンプとからの作動液を、転舵力を助勢するための助勢装置が受け入れるように構成されたステアリングアシストシステム(以下、「2ポンプ液圧式ステアリングアシストシステム」という場合がある)も検討されている。 Conventionally, as a steering assist system, there is a system that assists the steering force by the pressure of hydraulic fluid (for example, hydraulic fluid), that is, a hydraulic steering assist system. This hydraulic steering assist system is highly reliable and can generate a relatively large assisting force. The hydraulic steering assist system is generally configured to drive a pump as a high-pressure liquid source by the rotation of an engine. On the other hand, for example, when considering a vehicle driven by a hybrid vehicle, it is desired to assist the steering force even when the engine is not operating. An assist device for assisting the steering force of the hydraulic fluid from the engine pump and the motor pump is provided with both an engine pump driven by the rotation of the motor and a motor pump driven by the rotation of the electric motor. Steering assist systems configured to accept (hereinafter, sometimes referred to as “two-pump hydraulic steering assist systems”) are also being considered.
上記特許文献に記載されているような2ポンプ液圧式ステアリングアシストシステムでは、作動液(一般的には作動油である)の温度が設定温度以下となる状況(以下、「低温状況」という場合がある)では、作動液の粘性が高くなり、モータポンプの吐出性能が悪化する。また、モータポンプを駆動する電動モータが過負荷となることも予測される。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、低温下において、転舵力を助勢する力を安定化させつつ、速やかに、作動液の温度が低下している状態を脱することを課題とする。 In the two-pump hydraulic steering assist system as described in the above-mentioned patent document, the situation where the temperature of the hydraulic fluid (generally hydraulic fluid) is lower than the set temperature (hereinafter referred to as “low temperature situation”). In some cases, the viscosity of the hydraulic fluid increases and the discharge performance of the motor pump deteriorates. It is also predicted that the electric motor that drives the motor pump will be overloaded. The present invention has been made in view of such circumstances, and at a low temperature, the force for assisting the steering force is stabilized, and the state in which the temperature of the hydraulic fluid is rapidly reduced is removed. This is the issue.
上記課題を解決するために、本発明のステアリングアシストシステムは、上述の2ポンプ液圧式ステアリングアシストシステムであって、作動液の温度が設定温度以下となる状況下で、モータポンプによる作動液の吐出を禁止し、エンジンのアイドル回転数を高くするように構成される。 In order to solve the above-described problems, a steering assist system according to the present invention is the above-described two-pump hydraulic steering assist system, and discharges hydraulic fluid by a motor pump in a situation where the hydraulic fluid temperature is lower than a set temperature. And is configured to increase the engine idling speed.
本発明によれば、低温状況下において、モータポンプの作動が禁止され、かつ、エンジンのアイドリング回転数が高くされるため、助勢装置が充分な作動液を受け入れ、モータポンプおよびそれを駆動する電動モータの保護を図りつつ、当該ステアリングアシストシステムにおける作動液の温度上昇を促進して、低温保護状態を速やかに脱することが可能となる。 According to the present invention, the operation of the motor pump is prohibited under low temperature conditions, and the idling speed of the engine is increased, so that the assisting device receives a sufficient amount of hydraulic fluid, and the motor pump and the electric motor that drives the motor pump. In this way, the temperature of the hydraulic fluid in the steering assist system can be increased, and the low temperature protection state can be quickly removed.
以下、本発明を実施するための形態として、実施例のステアリングアシストシステムを、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の形態で実施することができる。 Hereinafter, as a mode for carrying out the present invention, a steering assist system of an embodiment will be described in detail with reference to the drawings. It should be noted that the present invention can be implemented in various forms in which various modifications and improvements are made based on the knowledge of those skilled in the art, in addition to the following examples.
[A]ステアリングアシストシステムが搭載されている車両の構成
実施例のステアリングアシストシステム(以下、「アシストシステム」と略す場合がある)が搭載されている車両は、図1に示すように、前後左右の4つの車輪10(図では、2つの後輪は省略されている)を有し、2つの前輪10が駆動輪とされた車両である。本車両は、エンジン12と電動モータである駆動モータ14との両者によって前輪10を駆動可能なハイブリッド車両であり、また、前輪10が転舵輪とされている。
[A] Configuration of a vehicle equipped with a steering assist system A vehicle equipped with a steering assist system of the embodiment (hereinafter sometimes abbreviated as “assist system”) is shown in FIG. The four wheels 10 (two rear wheels are omitted in the figure) are vehicles in which the two
当該車両の車両駆動システムについて説明すれば、その車両駆動システムは、エンジン12と、駆動モータ14と、主に発電機として機能するジェネレータ16と、それらエンジン12,ジェネレータ16が連結される動力分割機構18とを有している。動力分割機構18は、エンジン12の回転を、ジェネレータ16の回転と出力軸の回転とに分割する機能を有している。駆動モータ14は、減速機として機能するリダクション機構20を介して出力軸に繋げられている。出力軸の回転は、差動機構22,ドライブシャフト24L,24Rを介して伝達され、左右の前輪10が回転駆動される。ジェネレータ16は、インバータ26Gを介してバッテリ28に繋がれており、ジェネレータ16の発電によって得られる電気エネルギは、バッテリ28に蓄えられる。また、駆動モータ14も、インバータ26Mを介してバッテリ28に繋がれており、駆動モータ14の作動,ジェネレータ16の作動は、インバータ26M,インバータ26Gを制御することによって制御される。当該車両駆動システムの制御は、ハイブリッド駆動電子制御ユニット(以下、「HB−ECU」と略す場合がある)30によって行われ、HB−ECU30は、状況に応じて、走行モードとして、エンジン12だけで車両を駆動する「エンジンモード」,駆動モータ14だけで車両を駆動する「EVモード」,エンジン12と駆動モータ14との両方で車両を駆動する「ハイブリッドモード」のいずれかを選択的に実現する。
The vehicle drive system of the vehicle will be described. The vehicle drive system includes an
当該車両の車両操舵システムについて説明すれば、その車両操舵システムは、左右の前輪10をそれぞれ保持する1対のステアリングナックル(以下、「ナックル」と略す場合がある)50と、左右方向に延びて各ナックル50のナックルアーム52にタイロッド54を介して両端が接続された転舵ロッド56と、ステアリング操作部材であるステアリングホイール58と、ステアリングコラムに保持されステアリングホイール58の回転操作によって回転するステアリングシャフト60と、ステアリングシャフト60の回転動作を転舵ロッド56の左右方向の移動動作に変換する動作変換機構(ラックアンドピニオン機構)を内蔵したギヤボックス62とを有し、ステアリングホイール58の回転操作によって、左右の前輪10が転舵されるように構成されている。
The vehicle steering system of the vehicle will be described. The vehicle steering system includes a pair of steering knuckles (hereinafter sometimes abbreviated as “knuckles”) 50 that respectively hold the left and right
[B]ステアリングアシストシステムのハード構成
実施例のアシストシステムは、作動液(作動油)の液圧によって、運転者が前輪10を転舵する力である転舵力を、助勢、すなわち、アシストするシステムであり、転舵ロッド56に固定されたピストン70と、ピストン70によって内部が2つの液室72L,72Rに区画されるハウジング74とを有する液圧式のアクチュエータ76を備えている。また、それぞれが高圧液源となる2つのポンプ、詳しくは、エンジン12によって駆動されるエンジンポンプ78と、電動モータ80によって駆動されるモータポンプ82とを備えている。エンジンポンプ78は、作動液を貯留するリザーバ84から第1汲上路86を介して、その作動液を汲み上げ、第1吐出路88,共通吐出路90を介して、供給流制御機構92(後述する)に、汲み上げた作動液を吐出する。モータポンプ82は、リザーバ84から第2汲上路94を介して作動液を汲み上げ、その汲み上げた作動液を第2吐出路96,共通吐出路90を介して、汲み上げた作動液を、供給流制御機構92に吐出する。
[B] Hardware Configuration of Steering Assist System The assist system according to the embodiment assists, that is, assists the steering force, which is the force by which the driver steers the
供給流制御機構92は、例えば、特開平6−8840号公報の図2に示すような一般的な構造のものであり、具体的には、例えば、運転者の転舵力に応じたトーションバーの捩じれ量および転舵方向に基づいて、アクチュエータ76に供給する作動液の流量、および、2つの液室72L,72Rのいずれに作動液を供給するかを制御する機能を有している。供給流制御機構92は、エンジンポンプ78とモータポンプ82との少なくとも一方から吐出された作動液を受け入れ、転舵力が発生していない場合には、帰還路98を介して、リザーバ84に、その受け入れた作動液を帰還させる。つまり、作動液は、循環させられるのである。一方で、転舵力が発生している場合には、供給流制御機構92は、受け入れた作動液の少なくとも一部を、アクチュエータ76の2つの液室72L,72Rの一方に、転舵に応じた流量で供給し、他方からその流量と同じ流量の作動液を受け入れて、その受け入れた作動液をもリザーバ84に帰還させるようにされている。アクチュエータ76は、供給流制御機構92から2つの液室72L,72Rの一方に供給された作動液の圧力に応じた力がピストン70に作用することで、その力、すなわち、助勢力によって、転舵力を助勢するように構成されている。つまり、本アシストシステムでは、供給流制御機構92とアクチュエータ76とを含んで、受け入れた作動液をリザーバ84に戻しつつ、その受け入れた作動液によって要求に応じた転舵力の助勢を行う助勢装置が構成されているのである。
The supply
エンジンポンプ78は、エンジン12の回転数(厳密には、「回転速度」の意味である)に応じた流量の作動液を吐出するようにされている。そのため、本アシストシステムには、エンジンポンプ78の吐出側に、エンジンポンプ78から吐出される作動液の流量を制限する流量制限機構100が設けられている。この流量制限機構100は、例えば、特許第3218788号公報,特開平8−301132号公報,特開平6−8840号公報等に示すような構造、つまり、バルブを含んだ一般的な構造のものであり、具体的には、エンジン12の回転数がある程度高くなった場合に、自身を通過して供給流制御機構92に送られる作動液の流量を、設定された流量に制限する機能を有している。さらに、本アシストシステムでは、流量制限機構100からの吐出側において流量制限機構100と直列的に設けられ、流量制限機構100から供給流制御機構92に送られる作動液の流量を制御するためのエンジンポンプ吐出流量制御機構102を備えている。エンジンポンプ吐出流量制御機構102は、例えば、特開2014−19290号公報の図2に示すような一般的な構造の電磁バルブ機構であり、ソレノイドに供給される電流に応じた流量の作動液の通過を許容する機能を有している。エンジンポンプ吐出流量制御機構102の制御は、エンジンポンプ吐出流量電子制御ユニット(以下、「EP−ECU」という場合がある)104によって行われる。エンジンポンプ吐出流量制御機構102とEP−ECU104とによってエンジンポンプ吐出流量制御装置が構成されていると考えることができ、エンジンポンプ78から供給流制御機構92に吐出される作動液の流量を便宜的にエンジンポンプ吐出流量Qeと呼べば、エンジンポンプ吐出流量制御装置は、エンジンポンプ吐出流量Qeを電子的に制御する機能を有している。
The
モータポンプ82の制御、詳しくは、モータポンプ82を駆動する電動モータ80の作動の制御は、モータポンプコントローラとしてのモータポンプ電子制御ユニット(以下、「MP−ECU」という場合がある)106によって行われる。つまり、モータポンプ82から供給流制御機構92に吐出される作動液の流量をモータポンプ吐出流量Qmと呼べば、MP−ECU106は、そのモータポンプ吐出流量Qmを電子的に制御する機能を有している。モータポンプ82,電動モータ80,MP−ECU106はユニット化され、モータポンプユニット108として、当該車両に搭載されている。このようにユニット化されることで、それらモータポンプ82,電動モータ80,MP−ECU106の搭載性は良好なものとされている。
Control of the
当該アシストシステムには、作動液の温度を検出する温度センサ110が、第1汲上路86のリザーバ84に近い箇所に設けられている。温度センサ110,EP−ECU104,MP−ECU106,先に説明したHB−ECU30は、CAN(“car area network”or “contorolable area network”)112に接続され、互いに通信することによって、協調した制御処理を実行するようにされている。
In the assist system, a
[C]ステアリングアシストシステムの作動
i)通常時における作動
図1は、アシストシステムが、エンジンポンプ78とモータポンプ82との両方から供給流制御機構92に作動液が吐出される状態を示している。以下、このような状態での作動モードを、「両ポンプモード」と呼ぶこととする。アシストシステムだけが表されている図2,図3は、それぞれ、エンジンポンプ78だけから供給流制御機構92に作動液が吐出される状態,モータポンプ82だけから供給流制御機構92に作動液が吐出される状態を示している。以下、図2,図3に示す状態での作動モードを、それぞれ「エンジンポンプモード」,「モータポンプモード」と呼ぶこととする。
[C] Operation of steering assist system
i) Operation in Normal Time FIG. 1 shows a state in which the assist system discharges hydraulic fluid from both the
従来行われていたエンジンポンプモードでの作動を説明すれば、エンジンポンプ78からの作動液の吐出流量は、図4(a)のグラフにおいて破線で示すように、エンジン12の回転数Rの増加に応じて、概ねリニアに増加する。ここで、説明を単純化するために、エンジンポンプ吐出流量制御機構102を機能させない場合、つまり、流量制限機構100によってだけエンジンポンプ吐出流量Qeが制限される場合を考える。例えば、グラフにおいて一点鎖線で示すようにエンジンポンプ吐出流量Qeが制限されるように、流量制限機構100を調整してもよい。当該アシストシステムでは、供給流制御機構92によって受け入れられることが必要とされる作動液の流量、つまり、必要助勢装置受入流量Qaが設定されている。グラフでは、エンジンポンプ吐出流量Qeがその必要助勢装置受入流量Qaとなるように、流量制限機構100が調整された場合が示されている。すなわち、グラフの一点鎖線は、必要助勢装置受入流量Qaを示す線と考えることができるのである。なお、エンジン12の回転数Rがある程度増加した場合において、必要助勢装置受入流量Qaが少なくなっているのは、車両がある程度高速で走行する場合にステアリング操作力をある程度重くし、操舵フィーリングを向上させるための配慮である。そのように構成されたエンジンポンプ78,流量制限機構100によれば、実線で示すようなエンジンポンプ吐出流量Qeの作動液が供給流制御機構92に吐出されることになる。ちなみに、エンジン12は、設定されたアイドリング回転数Ri以上で回転させられるため、アイドリング回転数Ri未満において、グラフでは、エンジンポンプ吐出流量Qeを示す実線は、存在していない。
Explaining the operation in the engine pump mode that has been conventionally performed, the discharge flow rate of the hydraulic fluid from the
本アシストシステムでは、燃費向上のためにエンジンポンプ78の負荷トルクを低減することを目的として、比較的小型のエンジンポンプ78が採用されているため、図4(b)のグラフにおいて破線で示すように、エンジンポンプ78からの作動液の吐出流量は、図4(a)のグラフにおけるエンジンポンプ78からの作動液の吐出流量より小さくされている。したがって、エンジン12の回転数Rが比較的小さい領域ΔR(以下、「低回転領域ΔR」という場合がある)において、ハッチングで示す不足流量Qi、すなわち、エンジンポンプ吐出流量Qeでは必要助勢装置受入流量Qaが賄い切れない流量が存在することになる。本アシストシステムでは、その不足流量Qiを、モータポンプ82から供給流制御機構92に吐出される作動液の流量であるモータポンプ吐出流量Qmで賄うようにされている。具体的には、エンジンモード、若しくは、ハイブリッドモードで車両が走行している場合、エンジン12の回転数Rが比較的小さい領域ΔRでは、モータポンプ82が、MP−ECU106によってモータポンプ吐出流量Qmが不足流量Qiとなるように制御されつつ作動させられる。つまり、当該アシストシステムは、両ポンプモードで作動させられるのである。
In the present assist system, a relatively
なお、本アシストシステムでは、実際には、EP−ECU104によってエンジンポンプ吐出流量制御機構102が制御作動させられることで、エンジンポンプ吐出流量Qeがさらに制限される。具体的には、図4(c)のグラフにおいて実線で示すように、エンジンポンプ吐出流量Qeは小さく抑えられる。したがって、上述の低回転領域ΔRだけではなく、エンジン12が作動する回転数Rの全領域において、不足流量Qiが存在し、その全領域に亘って、両ポンプモードとされて不足流量Qiがモータポンプ吐出流量Qmによって賄われる。
Note that in the present assist system, the engine pump discharge flow
ちなみに、車両の走行モードがEVモードとされている場合には、エンジン12が作動させられていないため、モータポンプモードとされて、必要助勢装置受入流量Qaの全てをモータポンプ吐出流量Qmで賄うように、モータポンプ82がMP−ECU106によって制御される。
Incidentally, when the vehicle traveling mode is set to the EV mode, the
ii)低温状況における問題とそれへの対処
作動液として、一般的には、オイルが用いられており、モータポンプ82だけが高圧液源とされたシステムであれば、低粘性の作動液を使用することで、低温状況下(例えば、氷点下以下となる状況下である)において、モータポンプ82の吐出性能を充分に確保することができる。しかしながら、当該アシストシステムは、エンジンポンプ78が並載されているため、低粘性の作動液では、高温状態でエンジンポンプ78が潤滑不足となるリスクが高まるため、ある程度粘性の高い作動液を使用することが望ましい。高い粘性の作動液では、モータポンプ82の吐出性能が悪化し、また、モータポンプ82を駆動する電動モータ80が過負荷となる可能性が高い。
ii) Problems in low-temperature situations and coping with them In general, oil is used as the hydraulic fluid, and if the
そこで、本アシストシステムでは、低温状況下において、モータポンプ82の作動を禁止するようにされている。具体的に言えば、第1汲上路86のリザーバ84に近い箇所に設けられている上記温度センサ110によって検出された温度Tが、第1設定温度T1以上となっている場合に、MP−ECU106が、モータポンプ82の作動を禁止するのである。なお、モータポンプ82の作動が禁止された状態で、作動液の温度が上がり、第2設定温度T2以上となった場合に、その禁止されたモータポンプ82の作動を許容するようにされている。ちなみに、制御におけるハンチング現象を防止するため、第2設定温度T2は、適切なマージンΔTを設けるべく第1設定温度T1より高く設定されている。
Therefore, in the present assist system, the operation of the
モータポンプ82の作動が禁止された状態では、図4(b),図4(c)のグラフから解るように、エンジンポンプ吐出流量Qeだけでは、必要助勢装置受入流量Qaを賄いきれない。つまり、不足流量Qiを補償することができない。そこで、本アシストシステムでは、図5に示すように、EP−ECU104によるエンジンポンプ吐出流量制御機構102の制御によるエンジンポンプ吐出流量Qeの制限状態を中止する、つまり、エンジンポンプ吐出流量制御機構102によるエンジンポンプ吐出流量Qeの制限を解除するとともに、エンジン12のアイドリング回転数Riを、高いアイドリング回転数Ri’に変更する。具体的には、MP−ECU106から、アイドリング回転数Ri’でエンジン12を作動させる旨の指令が、HB−ECU30に送信され、HB−ECU30は、アイドリング回転数Ri’で作動するようにエンジン12を制御する。なお、禁止されたモータポンプ82の作動を許容するときには、EP−ECU104によるエンジンポンプ吐出流量制御機構102の制御が再開されるとともに、MP−ECU106から、アイドリング回転数Riでエンジン12を作動させる旨の指令が、HB−ECU30に送信され、HB−ECU30は、アイドリング回転数Riで作動するようにエンジン12を制御する。
In the state where the operation of the
高いアイドリング回転数Ri’は、図4(b)のグラフにおける低回転領域ΔRが存在しなくなる程度とされており、アイドリング回転数Riからアイドリング回転数Ri’への移行によって、エンジン12が作動する回転数Rの全領域において、必要助勢装置受入流量Qaがエンジンポンプ吐出流量Qeだけで賄われることになる。つまり、低温状況においてモータポンプ82の作動を禁止しても、エンジンモード或いはハイブリッドモードにおいて、充分な助勢力が得られることになるのである。また、高いアイドリング回転数Ri’でエンジンポンプ78を駆動することで、当該アシストシステム内を循環する作動液の温度上昇が促進され、低温下における上述の保護状態を短時間で脱することができるのである。
The high idling speed Ri ′ is set to such an extent that the low speed region ΔR does not exist in the graph of FIG. 4B, and the
なお、モータポンプ82の作動が禁止されている状態においては、EVモードでの車両の走行を禁止すべく、MP−ECU106からHB−ECU30に、EVモードでの車両の走行を禁止すべき旨の指令が送信される。
In the state where the operation of the
iii)ステアリングアシストシステムの制御フロー
上述した低温状況下におけるモータポンプ82の作動禁止に関する制御を中心とした本アシストシステムの制御は、当該アシストシステムの統括コントローラとして機能するMP−ECU106が、図6にフローチャートを示すステアリングアシスト制御プログラムを、短い時間ピッチ(例えば、数msec〜数十msec)で実行することによって行われる。以下、そのプログラムによる処理の流れを簡単に説明する。
iii) Control Flow of Steering Assist System The control of this assist system centering on the control relating to the prohibition of operation of the
当該プログラムに従った処理では、まず、ステップ1(以下、「S1」と略す。他のステップも同様である。)において、モータポンプ禁止フラグFのフラグ値が判断される。このモータポンプ禁止フラグFは、モータポンプ82の作動が禁止されているときにフラグ値が“1”とされ、許容されているときにフラグ値が“0”とされるフラグである。フラグ値が“0”とされているときには、S2において、モータポンプ82の作動を禁止するか許容するかを決定するための閾温度T0が、先に説明した第1設定温度T1とされ、フラグ値が“1”とされているときには、S3において、閾温度T0が、先に説明した第2設定温度T2とされる。
In the processing according to the program, first, in step 1 (hereinafter abbreviated as “S1”, the same applies to other steps), the flag value of the motor pump prohibition flag F is determined. The motor pump prohibition flag F is a flag whose flag value is “1” when the operation of the
次に、S4において、温度センサ110によって検出された温度Tが閾温度T0以下であるか否かが判定される。温度Tが閾温度T0以下であると判定されたときには、S5において、モータポンプ82の作動を禁止し、上記モータポンプ禁止フラグFのフラグ値を“1”に設定し、続くS6において、HB−ECU30に対して、高いアイドリング回転数Ri’でエンジン12を作動させる旨の指令、および、EVモードでの車両の走行を禁止する旨の指令が送信され、また、EP−ECU104に対して、エンジンポンプ吐出流量制御機構102の制御を禁止する旨の指令が送信される。ちなみに、先に説明したように、モータポンプ82の作動を禁止する場合には、エンジンポンプ吐出流量制御機構102によるエンジンポンプ吐出流量Qeの制御を行わないようにされる。
Next, in S4, it is determined whether or not the temperature T detected by the
S4において、温度センサ110によって検出された温度Tが閾温度T0より高いと判定されたときには、S7において、モータポンプ82の作動を許容し、上記モータポンプ禁止フラグFのフラグ値を“0”に設定し、続くS8において、HB−ECU30に対して、通常のアイドリング回転数Riでエンジン12を作動させる旨の指令、および、EVモードでの車両の走行を許容する旨の指令が送信され、また、EP−ECU104に対して、エンジンポンプ吐出流量制御機構102の制御を許容する旨の指令が送信される。続くS9において、EVモードで走行しているか否かが判定され、先に説明したように、EVモードである場合には、S10において、目標となるモータポンプ吐出流量Qmが必要助勢装置受入流量Qaに、EVモードでない場合には、S11において、目標となるモータポンプ吐出流量Qmが不足流量Qiに、それぞれ決定される。そして、S13において、決定されたモータポンプ吐出流量Qmに基づいて、モータポンプ82の作動が制御される。
When it is determined in S4 that the temperature T detected by the
[D]変形例
i)低温状況への対処に関する変形例
上記実施例のアシストシステムでは、第1汲上路86に設けられた温度センサ110によって検出された作動液の温度Tに基づいて、低温状況であるか否かが判断された。「作動液の温度が設定温度以下となる状況下であるか否か」を、便宜的に、他の温度Tで、判定してもよい。例えば、図1に示すように、MP−ECU106に内蔵された温度センサ114,外気温を検出するための温度センサ114’,エンジン12の冷却水の温度を検出するための温度センサ114”等によって検出された温度Tを代用することも可能である。
[D] Modification
i) Modified example for coping with low temperature condition In the assist system of the above embodiment, whether or not the temperature is low based on the temperature T of the hydraulic fluid detected by the
また、上記実施例のアシストシステムでは、温度Tが、第1設定温度T1とされた閾温度T0以下のときに、モータポンプ82の作動を禁止し、第2設定温度T2とされた閾温度T0より高くなった場合に、モータポンプ82の作動を許容するようにされていたが、例えば、検出されている温度Tが閾温度T0以下となっている場合に、モータポンプ82の作動を禁止し、エンジンポンプ78が設定時間t0以上作動したときに、作動液の温度が上昇して低温状況を脱したと判断し、モータポンプ82の作動を許容するようにしてもよい。
In the assist system of the above-described embodiment, when the temperature T is equal to or lower than the threshold temperature T0 that is the first set temperature T1, the operation of the
この変形例におけるステアリングアシスト制御プログラムは、図7にフローチャートを示すものである。このプログラムに従う処理を、上記実施例のプログラムと異なる部分について簡単に説明すれば、S22において、温度センサ114(114’,114”)によって検出された温度Tが、閾温度T0以下である場合には、S23において、モータポンプ82の作動が禁止され、S24の処理が行われる。次いで、S25において、時間の経過を計測するためのタイムカウンタtがカウントアップ値Δtだけカウントアップされ、S26において、設定時間t0が経過したと判断されたときに、S27において、タイムカウンタtがリセットされ、S28において、モータポンプ82の作動が許容される。設定時間t0が経過していない場合には、S21の判定によって、モータポンプ82の作動の禁止が、設定時間t0が経過するまで継続される。
A steering assist control program in this modification is shown in a flowchart in FIG. The process according to this program will be briefly described with respect to a different part from the program of the above embodiment. In S22, when the temperature T detected by the temperature sensor 114 (114 ′, 114 ″) is equal to or lower than the threshold temperature T0. In S23, the operation of the
ii)その他の変形例
上記実施例のアシストシステムでは、エンジンポンプ吐出流量Qeを電子的に制御するために、エンジンポンプ吐出流量制御機構102およびEP−ECU104が設けられていたが、それらを設けないアシストシステムを構築することも可能である。そのようなアシストシステムは、廉価であるというメリットを有する。そのようなアシストシステムによれば、モータポンプ82の作動が許容されている場合には、図4(b)のグラフに示すような作動が行われ、モータポンプ82の作動が禁止されている場合には、図5のグラフに示すような作動が行われる。したがって、このアシストシステムも、上記実施例のアシストシステムと同様に、低温状況下においてモータポンプ82の作動を禁止することによるメリットを享受することになる。
ii) Other Modifications In the assist system of the above embodiment, the engine pump discharge flow
また、流量制限機構100を設けず、エンジンポンプ吐出流量制御機構102だけによって、図4(c)に示すような作動を行うことも可能である。
Further, the operation as shown in FIG. 4C can be performed only by the engine pump discharge flow
本発明のアシストシステムは、四輪駆動車,後輪駆動車にも適用可能である。また、ラック&ピニオン式の動作変換機構を有するステアリングシステム以外のシステム、例えば、リサーキュレーティングボール式の動作変換機構を有するステアリングシステムにも適用可能である。さらに、ハイブリッド車両以外に、例えば、駆動源としてエンジンのみを有し、かつ、走行状態でエンジンを停止して車両の慣性を利用して走行を継続する機能(例えば、微低速アイドリングストップ機能,フリーラン機能等)を有する車両にも、適用可能である。 The assist system of the present invention can also be applied to a four-wheel drive vehicle and a rear wheel drive vehicle. Further, the present invention can be applied to a system other than a steering system having a rack and pinion type motion conversion mechanism, for example, a steering system having a recirculating ball type motion conversion mechanism. In addition to a hybrid vehicle, for example, a function that has only an engine as a drive source and that stops the engine in a running state and uses the inertia of the vehicle to continue running (for example, a low-speed idling stop function, free The present invention can also be applied to a vehicle having a run function or the like.
12:エンジン 76:アクチュエータ 78:エンジンポンプ 80:電動モータ 82:モータポンプ 84:リザーバ 100:流量制限機構 102:エンジンポンプ吐出流量制御機構〔エンジンポンプ吐出流量制御装置〕 106:モータポンプ電子制御ユニット(MP−ECU)〔モータポンプコントローラ〕 108:モータポンプユニット 110:温度センサ Qe:エンジンポンプ吐出流量 Qm:モータポンプ吐出流量 Qa:必要助勢装置受入流量 Ri,Ri’:アイドリング回転数 T1:第1設定温度 T2:第2設定温度 T0:閾温度 t0:設定時間 12: Engine 76: Actuator 78: Engine pump 80: Electric motor 82: Motor pump 84: Reservoir 100: Flow rate limiting mechanism 102: Engine pump discharge flow rate control mechanism [Engine pump discharge flow rate control device] 106: Motor pump electronic control unit ( MP-ECU) [motor pump controller] 108: motor pump unit 110: temperature sensor Qe: engine pump discharge flow rate Qm: motor pump discharge flow rate Qa: required assist device receiving flow rate Ri, Ri ': idling speed T1: first setting Temperature T2: Second set temperature T0: Threshold temperature t0: Set time
Claims (2)
車両を駆動するエンジンによって駆動され、前記リザーバに貯留されている作動液を汲み上げてそのエンジンの回転数に応じた流量で吐出するエンジンポンプと、
電動モータと、
その電動モータによって駆動され、前記リザーバに貯留されている作動液を汲み上げて吐出するモータポンプと、
前記モータポンプから吐出される作動液と、前記エンジンポンプから吐出される作動液とを受け入れ可能とされ、受け入れた作動液を前記リザーバに戻しつつその受け入れた作動液によって要求に応じた転舵力の助勢を行う助勢装置と
を備えて前記車両に搭載されたステアリングアシストシステムであって、
作動液の温度が設定温度以下となる状況下で、前記モータポンプによる作動液の吐出を禁止し、前記エンジンのアイドル回転数を高くするように構成されたステアリングアシストシステム。 A reservoir for storing hydraulic fluid;
An engine pump that is driven by an engine that drives the vehicle, pumps up the hydraulic fluid stored in the reservoir, and discharges the hydraulic fluid at a flow rate according to the rotational speed of the engine;
An electric motor;
A motor pump that is driven by the electric motor and pumps up and discharges the hydraulic fluid stored in the reservoir;
The hydraulic fluid discharged from the motor pump and the hydraulic fluid discharged from the engine pump can be received, and the turning force according to the request is returned by the received hydraulic fluid while returning the received hydraulic fluid to the reservoir. A steering assist system mounted on the vehicle with an assisting device for assisting
A steering assist system configured to prohibit discharge of hydraulic fluid by the motor pump and increase an idle speed of the engine under a situation where the temperature of the hydraulic fluid is equal to or lower than a set temperature.
当該ステアリングアシストシステムが、
前記状況下において、前記駆動モータだけによって当該車両を駆動することを禁止するように構成された請求項1に記載のステアリングアシストシステム。 The vehicle is a hybrid vehicle that can be driven by both the engine and a drive motor, and can be driven only by the drive motor;
The steering assist system
2. The steering assist system according to claim 1, configured to prohibit driving the vehicle only by the drive motor under the circumstances.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018022645A JP2019137241A (en) | 2018-02-12 | 2018-02-12 | Steering assist system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018022645A JP2019137241A (en) | 2018-02-12 | 2018-02-12 | Steering assist system |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019137241A true JP2019137241A (en) | 2019-08-22 |
Family
ID=67692976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018022645A Pending JP2019137241A (en) | 2018-02-12 | 2018-02-12 | Steering assist system |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019137241A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7517067B2 (en) | 2020-10-20 | 2024-07-17 | 株式会社ジェイテクト | Steering gear |
-
2018
- 2018-02-12 JP JP2018022645A patent/JP2019137241A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7517067B2 (en) | 2020-10-20 | 2024-07-17 | 株式会社ジェイテクト | Steering gear |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2805871B1 (en) | Power steering system | |
JP4629533B2 (en) | Hydraulic pressure control device and manufacturing method thereof | |
JP4941651B2 (en) | Steering device | |
US8813902B2 (en) | Hydraulic power steering system | |
JP7014627B2 (en) | Steering assist system | |
JP5413656B2 (en) | Vehicle control device | |
JP2019137241A (en) | Steering assist system | |
JP2019137240A (en) | Steering assist system | |
JP2000142436A (en) | Steering device | |
US20190270480A1 (en) | Apparatus and method for turning steerable vehicle wheels | |
JP4600713B2 (en) | Power steering device | |
US11097774B2 (en) | Steering assist system | |
JP2015040485A (en) | Control system of internal combustion engine | |
JP5370729B2 (en) | Power steering device | |
JP4802017B2 (en) | Power steering device | |
JP2003312500A (en) | Steering system for series type hybrid vehicle | |
US11648979B2 (en) | Steering system | |
JP2020011585A (en) | Steering control device | |
JP2010052485A (en) | Steering device of vehicle | |
JPH05272466A (en) | Hydraulic pump device | |
JP2020006833A (en) | Vehicle control device | |
JP2006056313A (en) | Electro-hydraulic power steering device | |
JP2018177006A (en) | Steering control device | |
JP2018177007A (en) | Steering control device | |
JPH09277948A (en) | Power steering device |