JP2019133284A - Non-contact input device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空中映像表示を利用した非接触式入力装置に関する。 The present invention relates to a non-contact input device using aerial video display.
近年、特殊な光学プレートを使用して被対象物の実像を空中に結像させ、その実像を観察者が観察できるようにした空中映像表示装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、平面視で互いに直交する複数の反射面(コーナーミラーアレイ)を有する光学プレートを使い、被対象物と光学プレートを挟んで面対称の位置に空中像を結像する技術が開示されている。
このような空中映像を大画面で実現すると、アイキャッチ性が高く、デジタルサイネージの分野での利用が検討されている。デジタルサイネージ装置は、情報を表示するだけでなく、観察者からの入力操作を受け付ける機能を有するものもあり、空中映像表示を利用するデジタルサイネージ装置にも同様の機能が望まれている。
In recent years, an aerial image display device has been proposed in which a real image of an object is formed in the air using a special optical plate so that an observer can observe the real image.
For example,
If such an aerial image is realized on a large screen, the eye catching property is high, and use in the field of digital signage is being studied. Some digital signage devices not only display information but also have a function of accepting an input operation from an observer, and a similar function is desired for a digital signage device that uses aerial video display.
このため、特許文献2に示すように、被対象物の実像に沿った平面状の赤外線光を照射し、これらを空中映像として空中に結像させ、平面状の赤外線光の空中像を指が遮ることで生じる散乱反射光をカメラで撮影することで入力位置を検出する非接触式入力装置が提案されている。
また、特許文献3には、平面状の赤外線光を被対象物の空中像に沿って照射する光源を設け、特許文献2と同様に、平面状の赤外線光による指からの散乱反射光を検出する非接触式入力装置が提案されている。
For this reason, as shown in
Further,
しかしながら、この特許文献2の非接触式入力装置は、図16に示すように、赤外線光の散乱反射光を撮像するカメラ101を、光学プレート102を避けて配置しなければならず、被対象物の空中像103及び光源104から照射される平面状の赤外線光の法線に対してカメラ101の光軸は傾斜角度θの傾きが生じてしまい、正対して撮影することができなかった。
このため、図17に示すように、正対した位置から見て長方形状となる空中像があるべきエリア105を撮影すると台形歪みが生じ、指先Fによる入力位置座標を正確に検出できなくなるおそれがあった。特に、空中像のサイズが大型化するとその歪みの割合が増大してより顕著になるおそれがあった。
また、特許文献3の非接触式入力装置も、光学プレートを避けてカメラを配置しなければならないので、特許文献2と同じ問題が生じていた。
However, in the non-contact input device of
For this reason, as shown in FIG. 17, if an
Also, the non-contact input device of
これら特許文献2及び3の非接触式入力装置に生じる台形歪みは、空中像から離れた位置にカメラを配置することで低減することが可能だが、そのためには非接触式入力装置が大型化してしまう。
また、図16に示すカメラ101の配置では、観察者が空中像の後方にあるカメラ101を視認することができ、外観上望ましくない。また、観察者に入力操作が監視されている印象を与えないように、カメラ101を観察者から容易に認識できない位置に配置したいという要請にも応えることができなかった。
The trapezoidal distortion generated in the non-contact type input devices of
In addition, the arrangement of the
本発明は、より正確に入力位置座標を検出可能とする非接触式入力装置を提供することをその目的とする。 An object of the present invention is to provide a non-contact type input device that can detect input position coordinates more accurately.
請求項1記載の発明は、非接触式入力装置において、
平面的な被対象物からの光を空中に結像させて空中像を形成する光学素子と、
前記被対象物からの光の一部を透過し、他の一部を反射させるビームスプリッターと、
前記ビームスプリッターを介する光軸が平面的な前記空中像に対して垂直となるように配置されたカメラと、
前記カメラによる、前記平面的な空中像に対して指示入力を行う指示物体の撮影画像から、当該指示物体による指示位置を検出する指示位置検出部とを備えることを特徴とする。
The invention according to
An optical element that forms an aerial image by imaging light from a planar object in the air;
A beam splitter that transmits part of the light from the object and reflects the other part;
A camera arranged such that an optical axis passing through the beam splitter is perpendicular to the planar aerial image;
And a pointing position detection unit that detects a pointing position by the pointing object from a photographed image of the pointing object that performs a pointing input on the planar aerial image by the camera.
請求項2記載の発明は、請求項1記載の非接触式入力装置において、
前記空中像に並んで当該空中像に沿った平面状の検出光を発光する発光部を有することを特徴とする。
The invention described in
It has a light emission part which emits the planar detection light along with the aerial image along with the aerial image.
請求項3記載の発明は、請求項2記載の非接触式入力装置において、
前記発光部による前記平面状の検出光は不可視光であることを特徴とする。
The invention described in
The planar detection light from the light emitting unit is invisible light.
請求項4記載の発明は、請求項3に記載の非接触式入力装置において、
前記カメラは可視光をカットするフィルター部材を介して撮影を行うことを特徴とする。
The invention described in
The camera performs imaging through a filter member that cuts visible light.
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の非接触式入力装置において、
前記ビームスプリッターは、表面で可視光を透過し、不可視光を反射する半透過層を有することを特徴とする。
The invention according to
The beam splitter has a semi-transmissive layer that transmits visible light and reflects invisible light on a surface thereof.
請求項6記載の発明は、請求項1に記載の非接触式入力装置において、
前記カメラはステレオカメラであることを特徴とする。
The invention described in claim 6 is the non-contact input device according to
The camera is a stereo camera.
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の非接触式入力装置において、
前記光学素子は、プレート平面に対して垂直方向から見て互いに直交する複数の反射面を有する光学プレートであることを特徴とする。
The invention according to
The optical element is an optical plate having a plurality of reflecting surfaces orthogonal to each other when viewed from a direction perpendicular to the plate plane.
請求項8記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の非接触式入力装置において、
前記光学素子は、入射光の入射方向に沿って反射を行う再帰反射面を有する再帰反射体であることを特徴とする。
The invention according to
The optical element is a retroreflector having a retroreflective surface that reflects along the incident direction of incident light.
上記の構成によれば、より正確に指示物体による入力位置座標を検出することが可能となる。 According to said structure, it becomes possible to detect the input position coordinate by a pointing object more correctly.
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態である非接触式入力装置10について図1〜図9に基づいて説明する。
図1は非接触式入力装置10の全体の構成を模式的に示す説明図である。非接触式入力装置10は、平面的な被対象物としての表示画像11を表示する画像表示装置1と、表示画像11からの光を空中に結像させて実像としての空中像12を形成する光学素子としての光学プレート2と、表示画像11からの光の一部を透過し、他の一部を反射させるビームスプリッター4と、ビームスプリッター4を介する光軸5aが平面的な空中像12に対して垂直に交わるように配置されたカメラ5と、平面状の空中像12に対して指示入力を行う指示物体としての観察者の指先F(図16及び図17参照)に検出光を投光する発光部7と、これらの構成を格納支持する筐体8と、カメラ5による、観察者の指先Fの撮影画像から、当該指先Fによる指示位置を検出する制御装置9とを主に備えている。
[First embodiment]
A
FIG. 1 is an explanatory diagram schematically showing the overall configuration of the
この非接触式入力装置10は、画像表示装置1の表示画像11からの光を平面的な光学プレート2に対して光の入射側とは反対側の空中に導き、光学プレート2について面対称となる空中の位置に表示画像11の実像である空中像12を結像させる。
さらに、この空中像12に対して観察者が指先Fで指示入力操作を行うと、制御装置9が指示位置を検出する。
より具体的な一例としては、非接触式入力装置10は、表示画像11として観察者が指示入力を行う入力画面を表示し、観察者は入力画面の空中像12に対して指先Fで指示入力を行うと、空中像12に対する指示位置を検出する。
即ち、この非接触式入力装置10は、上記の機能により双方向性のデジタルサイネージ装置に適用することができる。
なお、表示画像11の表示する内容と検出された指示位置から観察者の意図する指示内容を認識する処理や、認識された指示内容に応じた何らかのレスポンスについては、この非接触式入力装置10が行っても良いし、非接触式入力装置10に接続された外部装置が行っても良い。
The non-contact
Further, when the observer performs an instruction input operation with the fingertip F on the
As a more specific example, the non-contact
That is, the non-contact
Note that the
[光学プレート]
次に、上述した光学プレート2の詳細について説明する。図2は光学プレート2の概略構成を示す斜視図である。
なお、光学プレート2のプレート平面に平行な一方の方向をY方向、当該プレート平面に平行であってY方向に直交する方向をX方向、当該プレート平面に垂直な方向をZ方向とする。なお、図1においてはY方向及びZ方向は紙面に平行であり、X方向は紙面に垂直となっている。
光学プレート2は、2枚の光学パネル20,30がZ方向に積層された二層構造を採っている。
そして、光学パネル20は、Y方向に沿って長尺である複数の板状部材21をX方向に積層して並べることによって形成されている。また、光学パネル30は、X方向に沿って長尺である複数の板状部材31をY方向に積層して並べることによって形成されている。
[Optical plate]
Next, details of the above-described
One direction parallel to the plate plane of the
The
The
図3は単一の板状部材21の斜視図である。板状部材21は、透明なガラスや樹脂からなる直方体状の透明基板211を有している。透明基板211は、Y方向に長尺であって、Y−Z平面に沿った対向する二平面のうちの一方の面に、例えばアルミニウムのような金属の蒸着によって反射面212が形成されている。なお、反射面212は、透明基板211のY−Z平面に沿った対向する二平面の両面に形成されていてもよい。
FIG. 3 is a perspective view of a
図4は単一の板状部材31の斜視図である。板状部材31は、透明なガラスや樹脂からなる直方体状の透明基板311を有している。透明基板311は、X方向に長尺であって、X−Z平面に沿った対向する二平面のうちの一方の面に、例えばアルミニウムのような金属の蒸着によって反射面312が形成されている。なお、反射面312も、透明基板311のX−Z平面に沿った対向する二平面の両面に形成されていてもよい。
FIG. 4 is a perspective view of a
Y方向に延びる複数の板状部材21をX方向に積層して並べることにより、Y−Z平面に沿った複数の反射面212が、板状部材21のX方向の幅に応じた間隔でX方向に並んで配置される。同様に、X方向に延びる複数の板状部材31をY方向に積層して並べることにより、X−Z平面に沿った複数の反射面312が、板状部材31のY方向の幅に応じた間隔でY方向に並んで配置される。そして、このような複数の板状部材21,31の配置により、各板状部材21の反射面212と各板状部材31の反射面312とは、Z軸方向から見て互いに直交する位置関係となる。
つまり、この光学プレート2は、いわゆるコーナーミラーアレイといわれる光学素子の構造を有している。
By laminating and arranging a plurality of plate-
That is, the
次に、光学プレート2による結像原理について説明する。図5は、2次元(X−Z平面内)での実像の結像原理を示している。点光源Pから発せられた複数の光線は、Z軸に平行な反射面212でそれぞれ反射され、X軸に対して点光源Pとは反対側の位置P0(点光源PとX軸に対して対称な位置)に集光する。これにより、位置P0にて、点光源Pの実像が結像される。
なお、Y−Z平面内での実像の結像に関しても同様であり、点光源Pから発せられた複数の光線は、Z軸に平行な反射面312でそれぞれ反射され、Y軸に対して点光源Pとは反対側の位置P0(点光源PとX軸に対して対称な位置)に集光する。これにより、位置P0にて、点光源Pの実像が結像される。
Next, the principle of image formation by the
The same applies to the formation of a real image in the YZ plane, and a plurality of light beams emitted from the point light source P are respectively reflected by the reflecting
図6は、3次元空間(XYZ座標系)での光線の反射を模式的に示している。3次元空間では、点光源Oから発せられた光線Aを、X−Z平面内の光線A1と、Y−Z平面内の光線A2とに分解し、図5に倣って、それぞれの光線A1,A2のX−Z平面内またはY−Z平面内での反射を考えることで、光線AのZ軸との交点を求めることができる。つまり、X−Z平面内の光線A1は、Y−Z面に平行な反射面212で反射された後、Z軸に向かい、Y−Z平面内の光線A2は、X−Z面に平行な反射面312で反射された後、Z軸に向かう。これらの光線A1,A2は、Z軸上の1点、つまり、点O0で交わる。したがって、光線Aは、反射面212および反射面312にて計2回反射した後、Z軸上の点O0に向かうことになる。
FIG. 6 schematically shows the reflection of light rays in a three-dimensional space (XYZ coordinate system). In the three-dimensional space, the light beam A emitted from the point light source O is decomposed into a light beam A1 in the XZ plane and a light beam A2 in the YZ plane. By considering the reflection of A2 in the XZ plane or the YZ plane, the intersection of the ray A with the Z axis can be obtained. That is, the light ray A1 in the XZ plane is reflected by the reflecting
図7は、3次元空間において、点光源Oから発せられた複数の光線が、別々の反射面を介して1点に集光する様子を模式的に示している。点光源Oから発せられた複数の光線は、図6と同様にして、Y−Z平面に平行な反射面212およびX−Z平面に平行な反射面312で反射され、Z軸上の同じ点O0に集光する。これにより、点O0にて、点光源Oの実像が結像される。
FIG. 7 schematically shows a state in which a plurality of light beams emitted from the point light source O are condensed at one point via separate reflecting surfaces in a three-dimensional space. A plurality of light rays emitted from the point light source O are reflected by the reflecting
なお、以上では、光学パネル20,30を積層した2層構造の光学プレート2における結像原理を示したが、V字型(L字型)に並べた2枚の反射面をアレイ状に配置してX−Z平面に平行な複数の反射面とY−Z平面に平行な複数の反射面とが実際に直交している1層構造の光学プレート2においても、結像原理は同じである。
In the above description, the imaging principle of the
[画像表示装置]
画像表示装置1は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)等の平面的な表示画像11を表示する表示装置からなる。
なお、画像表示装置1は上記構成に限らず、プロジェクターのように、表示画像11を投影するものを使用することも可能である。
[Image display device]
The
Note that the
上記画像表示装置1は、表示画像11を表示する表示部が平面状であり、当該表示部はX−Y平面に平行に配置された光学プレート2の片面(入射面22とする)に対向し、X−Y平面に対してX軸を中心として角度θ1だけ傾斜して配置されている。この角度θ1は、図1の紙面上で反時計方向に45°傾斜した方向である。
なお、傾斜角度θ1は45°が空中像12の画質向上のために最も望ましい角度であるが、空中像12の画質が許容される範囲内であれば45°を中心とするある程度の角度範囲で増減可能である。
なお、光学プレート2の入射面22は、表示画像11を当該表示画像11の法線に沿って入射面22に向かって投影した場合に、少なくとも、表示画像11の全体を投影させることができる大きさに設定することが望ましい。但し、表示画像11の中央部のみが実質的に必要となる画像表示エリアであるような場合には、少なくとも、このような実質的に必要となる画像表示エリアのみが投影できる大きさに設定しても良い。
In the
The inclination angle θ1 is 45 °, which is the most desirable angle for improving the image quality of the
The
上記画像表示装置1は表示画像11の表示を行うと、光学プレート2によって、当該光学プレート2について面対称となる位置に空中像12が結像する。即ち、この空中像12は、X−Y平面に対してX軸を中心として図1の紙面上で時計方向に角度θ2(=45°)だけ傾斜している。
When the
[発光部]
発光部7は、不可視光である赤外線光を出射する光源としての複数のLED(発光ダイオード)と、光源から出射された赤外線光を収束するシリンドリカルレンズとを備えている。
各LEDはX軸方向に沿って一列に並べられ、これらのLEDの光軸がいずれも平行となるように配置されている。
そして、各LEDの出射方向前方にX方向に長尺なシリンドリカルレンズが固定装備されている。
シリンドリカルレンズは、各LEDから出射された赤外線光を、その光軸に垂直且つ各LEDの並び方向に垂直な方向について集光を行う。
従って、各LEDを発光させると、図1に示すように、シリンドリカルレンズの集光により、全てのLEDの光軸を含んだ平面状の赤外線光71が形成される。なお、各LEDから拡散しない光線状の赤外線光を発光させて、これらを平行且つ平面状に並べてもよい。
[Light emitting part]
The
The LEDs are arranged in a line along the X-axis direction, and are arranged so that the optical axes of these LEDs are parallel to each other.
A cylindrical lens that is long in the X direction is fixedly provided in front of the emission direction of each LED.
The cylindrical lens condenses the infrared light emitted from each LED in a direction perpendicular to the optical axis and perpendicular to the alignment direction of the LEDs.
Therefore, when each LED emits light, as shown in FIG. 1, planar
発光部7は、筐体8における空中像12の結像位置の近傍において、平面状の空中像12と平面状の赤外線光71とが互いに平行となり、且つ、接近又は重なるように配置されている。
この非接触式入力装置10では、光学プレート2によって形成される平面状の空中像12が観察者からの指示を入力するための入力画面となり、例えば、当該空中像12内に表示されるアイコンやボタンに対して観察者が指先Fでこれらを選択指示して所定の指示入力作業が行われる。
このとき、平面状の空中像12に接近又は重ねて平面状の赤外線光71を検出光として照射することにより、上記指示入力作業中の観察者の指先Fが平面状の赤外線光71に侵入することで赤外線光の散乱光が発生する。
従って、この赤外線光の散乱光の発生位置を特定することで、観察者の指先Fの位置を検出することができるようになる。
In the vicinity of the imaging position of the
In the non-contact
At this time, by irradiating the planar
Therefore, the position of the fingertip F of the observer can be detected by specifying the generation position of the scattered light of the infrared light.
[ビームスプリッター]
ビームスプリッター4は、図1に示すように、X−Y面に平行な平板状であって、光学プレート2の入射面22とは逆側の面(出射面23とする)側に配置されている。
このビームスプリッター4は、光の透過率と反射率がいずれも50%となるいわゆるハーフミラーが使用されるが、これに限定されず、透過率が反射率よりも大きいものや透過率が反射率よりも小さいものも使用可能である。
[Beam splitter]
As shown in FIG. 1, the
The
このビームスプリッター4を設けることにより、空中像12を結像する際に光学プレート2からの光を透過させることができ、また、空中像12側からの光をカメラ5側に反射することができる。
なお、図1では、ビームスプリッター4が光学プレート2に密接するように配置した例を示しているが、カメラ5の光軸5aを空中像12に対して垂直に向けることができれば、ビームスプリッター4を光学プレート2から離間させても良いし、X−Y平面に対して傾斜した向きで配置しても良い。
By providing this
Although FIG. 1 shows an example in which the
なお、ビームスプリッター4は、表示画像11の全体を透過させることができる大きさに設定することが望ましい。但し、表示画像11の外縁部を除いた部分のみが実質的に必要となる画像表示エリアであるような場合には、少なくとも、このような実質的に必要となる画像表示エリアのみが透過できる大きさに設定しても良い。
The
また、このビームスプリッター4は、空中像12側の面全体に、可視光を透過し、不可視光としての赤外線光を反射する半透過層41が形成されている。
この半透過層41は、赤外線光を反射する特性を有するポリエステルフィルムを何重にも積層してなるフィルム材からなり、当該半透過層41がビームスプリッター4の空中像12側の面全体に貼着されている。
当該フィルム材としては、例えば、3M社製「スコッチティント(登録商標)オートフィルムクリスタリン」が好適である。
Further, the
The
As the film material, for example, “Scotch Tint (registered trademark) auto film crystallin” manufactured by 3M is suitable.
[カメラ]
カメラ5は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子と光学系とを備えている。
このカメラ5の光学系は、図1に示すように、その光軸5aがビームスプリッター4における空中像12側の面の半透過層41に反射して、空中像12に対して垂直に入射するように配置されている。即ち、カメラ5の光学系の光軸5aは、ビームスプリッター4の法線に対してX軸回りに図1の紙面上で反時計方向に角度θ3(=45°)だけ傾斜した向きに向けられている。
[camera]
The
In the optical system of the
なお、カメラ5の光学系の光軸5aがビームスプリッター4を介して空中像12に対して垂直に入射する場合の「垂直」とは、厳格に垂直であることが望ましいが、実質的に垂直とみなせる範囲(ほぼ垂直な範囲)を含むものとする。即ち、光軸5aが垂直に対して傾斜すると、後述する分解能の低下率を概算する数式(5)に示すように、その傾斜角度に応じて撮像画像の分解能は低下を生じるが、その低下率が十分に少ない範囲での傾斜は実質的に「垂直」とみなすことができる。
例えば、垂直に対して±10°以内の角度範囲は、概算的な分解能の低下率は96%程度に抑えられ、「垂直」の範囲に含まれる。
Note that “vertical” when the
For example, an angular range within ± 10 ° with respect to the vertical is included in the “vertical” range because the approximate resolution reduction rate is suppressed to about 96%.
カメラ5には可視光をカットするフィルター部材51が装備され、当該フィルター部材51を介して撮影を行う。
前述したように、カメラ5は、ビームスプリッター4の反射により、平板状の赤外線光71への指先Fの侵入によって発生する散乱光の撮影を行う。このとき、平板状の赤外線光71の周囲や背景が撮影範囲に含まれるが、フィルター部材51が可視光をカットするので、周囲の物体や背景は撮影されず、専ら、指先Fに生じる散乱光を撮影することができる。
The
As described above, the
[制御装置]
図8は非接触式入力装置10の制御系を示すブロック図である。
制御装置9は、画像表示装置1、発光部7、カメラ5に接続され、これらを統括的に制御する。なお、制御装置9には、画像表示装置1、発光部7、カメラ5を駆動させる駆動回路やインターフェイス、カメラ5の撮影画像データを処理する画像処理装置が併設されているが、これらの図示は省略する。
制御装置9は、画像表示装置1において表示画像11として表示する複数種類の表示画像データを備えるデータメモリ91と、これらの表示画像データに従って画像表示装置1において表示画像11を表示させる表示制御部92とを備えている。
また、制御装置9は、表示画像11の表示と発光部7による平面状の赤外線光71の照射を行っている状態で、周期的にカメラ5による撮影を実行させる撮影制御部93を備えている。
さらに、制御装置9は、周期的な撮影により撮影画像データを取得すると、散乱光が発生してない状態で撮影された基準画像データとの差分画像データを生成し、これによって散乱光の発生位置、即ち、観察者の指先Fの位置を検出する指示位置検出部94を備えている。
また、制御装置9は、検出された指先Fの位置と表示画像11として表示されている表示画像データとを照合して、表示画像11(空中像12)内のいずれの位置に指示入力が行われているかを判定すると共に、表示画像11として表示されている表画像データの表示内容と判定された指示入力位置から観察者が入力した指示内容を特定する指示内容特定部95を備えている。
指示内容特定部95において特定された指示内容は、非接触式入力装置10の図示しない外部装置に出力し、当該外部装置の処理又は制御に利用することができる。
また、指示内容特定部95において特定された指示内容は、表示制御部92に入力され、表示制御部92では、指示内容に応じた新たな表示に切り替える表示制御を行う構成としても良い。
[Control device]
FIG. 8 is a block diagram showing a control system of the
The
The
In addition, the
Further, when the captured image data is acquired by periodic imaging, the
Further, the
The instruction content specified by the instruction
The instruction content specified by the instruction
[非接触式入力装置の各構成による作用]
上記構成からなる非接触式入力装置10は、画像表示装置1において所定の表示画像データに基づいて表示画像11が表示されると、画像表示装置1からの光が光学プレート2の入射面22に入射し、出射面23側からビームスプリッター4を透過して出射される。
その結果、光学プレート2について面対称となる位置に空中像12が結像する。この空中像12は、表示画像11と同様に、所定の表示画像データに基づいた画像となる。
画像表示装置1による表示画像11の表示と共に、発光部7では各LEDが発光し、空中像12に沿って平面状の赤外線光71が形成される。
観察者は、空中像12をその正面から観察し、空中像12に対して指先Fにより指示入力操作を実行する。これにより、指先Fが平面状の赤外線光71に侵入して赤外線の散乱光が発生する。
カメラ5は、ビームスプリッター4を介する光軸5aが空中像12に対して垂直となるように向けられているので、指先Fに生じた赤外線の散乱光は、空中像12に対して垂直方向から撮影される。
このとき、ビームスプリッター4には半透過層41が形成されているので、指先Fに生じた赤外線の散乱光は、その殆どがビームスプリッター4を透過することなくカメラ5側に反射される。
また、観察者の指先Fの周囲の可視光の大部分は、ビームスプリッター4の半透過層41を透過し、反射した一部の可視光もカメラ5のフィルター部材51でカットされ、その殆どは撮影されない。
このように、非接触式入力装置10は、指先Fの周囲の可視光を十分に排除した状態で、空中像12に対する垂直方向から指先Fに生じた赤外線の散乱光を撮影し、これに基づいて観察者の指先Fの指示位置を精度良く検出して、その指示内容を特定することができる。
[Operation by each configuration of non-contact input device]
When the
As a result, the
Along with the display of the
The observer observes the
Since the
At this time, since the
Further, most of the visible light around the observer's fingertip F is transmitted through the
As described above, the non-contact
[第一の実施形態の技術的効果]
上記非接触式入力装置10では、表示画像11からの光の一部を透過し、他の一部を反射させるビームスプリッター4を介して、カメラ5が空中像12側の観察者の指先Fの赤外線散乱光を撮影している。
このため、観察者の指先Fの赤外線散乱光を空中像12に対する垂直方向から撮影することができ、台形歪みを低減して、指示位置検出部94が、より正確に指先Fが指し示す入力位置座標を検出することが可能となる。
また、台形歪みを低減するので、空中像12を大型化した場合でも、入力位置座標をより正確に検出することが可能となる。
さらに、台形歪み低減のためにカメラ5を空中像12から離して配置する必要がなくなり、装置の小型化を図ることが可能となる。
また、観察者から見て、カメラ5を空中像12、ビームスプリッター4を介した配置としているので、カメラ5を観察者から認識されにくい配置とすることができる。
[Technical effects of the first embodiment]
In the non-contact
For this reason, the infrared scattered light of the observer's fingertip F can be photographed from the direction perpendicular to the
Further, since the trapezoidal distortion is reduced, the input position coordinates can be detected more accurately even when the
Furthermore, it is not necessary to dispose the
Further, since the
また、非接触式入力装置10は、空中像12に沿った平面状の赤外線光71を発光する発光部7を有するので、平面状の赤外線光71に侵入した観察者の指先Fに生じる散乱光に基づいて、当該指先Fの位置を容易且つより正確に検出することができる。
特に、発光部7からの平面状の検出光を赤外線光としているので、指先Fの周囲の可視光線との識別を行うことができ、指先Fの位置をより正確に検出することができる。
Further, since the non-contact
In particular, since the planar detection light from the
また、カメラ5が、可視光をカットするフィルター部材51を介して観察者の指先Fに生じる散乱光を撮影するので、指先Fの周囲の可視光の影響を低減して当該指先Fの位置を検出することができ、検出精度をさらに向上させることが可能となる。
Further, since the
また、ビームスプリッター4が、表面で可視光を透過し、不可視光である赤外線光を反射する半透過層41を有するので、指先Fの周囲の可視光の影響をさらに低減することができ、指先Fの位置検出精度をさらに向上させることが可能となる。
In addition, since the
また、非接触式入力装置10では、平面的な被対象物からの光を空中に結像させて空中像を形成する光学素子として、プレート平面に対して垂直方向から見て互いに直交する複数の反射面212,312を有する光学プレート2を使用している。
これにより、より精細に空中像12を結像させることが可能となる。
Further, in the non-contact
Thereby, it becomes possible to form the
ここで、カメラ5が撮影する方向が空中像12に対する法線方向に対して傾斜を生じた場合の分解能への影響について説明する。
図9は撮影面に対してカメラ5の光軸5aを垂直に向けて撮影を行う場合(正対状態とする)と撮影面の法線に対してカメラ5の光軸5aが傾斜角度θで傾斜した場合(傾斜状態とする)における各部の寸法を示す説明図である。
Here, the influence on the resolution when the direction in which the
FIG. 9 shows a case where the
図9の符号は以下の通りである。
ω:カメラ5の半画角
T:カメラ5から撮影面Eまでの距離
Da:正対状態のカメラ5の撮影範囲の撮影面Eに沿った方向の幅
Db:傾斜状態のカメラ5の撮影範囲の撮影面Eに沿った方向の幅
a:正対状態のカメラ5の撮影範囲の一端部から傾斜状態の撮影範囲の一端部までの撮影面Eに沿った方向の幅
b:正対状態のカメラ5の撮影範囲の他端部から傾斜状態の撮影範囲の他端部までの撮影面Eに沿った方向の幅
The symbols in FIG. 9 are as follows.
ω: Half angle of view of camera 5 T: Distance from
上記各寸法について次式(1)〜(4)が成立する。
a=Ttanω−Ttan(ω−θ)=T{tanω−tan(ω−θ)} …(1)
b=Ttan(ω+θ)−Ttanω=T{tan(ω+θ)−tanω} …(2)
Db=Da−a+b=Da−2Ttanω+Ttan(ω−θ)+Ttan(ω+θ) …(3)
Da=2Ttanω …(4)
The following equations (1) to (4) are established for the above dimensions.
a = Ttanω−Ttan (ω−θ) = T {tanω−tan (ω−θ)} (1)
b = Ttan (ω + θ) −Ttanω = T {tan (ω + θ) −tanω} (2)
Db = Da−a + b = Da−2Ttan ω + Ttan (ω−θ) + Ttan (ω + θ) (3)
Da = 2Ttanω (4)
正対状態から傾斜状態にカメラ5を傾斜させた場合の分解能の低下率Rは次式(5)により求まる。なお、これらの計算は、カメラ5の光学系のレンズの歪曲収差を考慮しておらず、概算的なものである。
R=Da/Db
=2Ttanω/{Ttan(ω−θ)+Ttan(ω+θ)}
=2tanω/{tan(ω−θ)+tan(ω+θ)} …(5)
The reduction rate R of resolution when the
R = Da / Db
= 2Ttanω / {Ttan (ω−θ) + Ttan (ω + θ)}
= 2tanω / {tan (ω−θ) + tan (ω + θ)} (5)
上式(5)によれば、例えば、カメラ5の光軸5aが空中像12の法線に対して30°傾斜した方向から撮影した場合には、分解能の低下率R=66.7%となる。
従って、非接触式入力装置10のようにビームスプリッター4を介してカメラ5の光軸5aが空中像12に対して垂直となる方向から撮影した場合には、台形歪みの影響だけでなく、傾斜による分解能の低下を効果的に抑制し、観察者の指先Fをより精度良く検出することが可能となる。
According to the above equation (5), for example, when the
Therefore, when the
[全反射ミラーの追加]
図10は非接触式入力装置10に全反射ミラー52を加えた例を示している(一部の構成については図示を省略している)。なお、この例では、全反射ミラー52を新たに加えたこと及びカメラ5の配置以外については前述した非接触式入力装置10と同一なので、他の構成については同符号を付して重複する説明は省略する。
[Addition of total reflection mirror]
FIG. 10 shows an example in which a
非接触式入力装置10では、表示画像11から光学プレート2を経て空中像12に到るまでの光の経路を避けてカメラ5を配置する必要があるので、図1の構成ではカメラ5を、光学プレート2から離間させて配置していた。
そこで、ビームスプリッター4に反射面が対向する配置で全反射ミラー52を設け、当該全反射ミラー52によりカメラ5の光軸5aをビームスプリッター4側に反射させ、さらに、ビームスプリッター4に反射した光軸5aが空中像12に対して垂直となるようにカメラ5を配置する。
In the non-contact
Therefore, a
これにより、カメラ5をビームスプリッター4に対してより近い位置、さらには、ビームスプリッター4よりも画像表示装置1側に配置することができ、非接触式入力装置10の小型化を図ることが可能となる。
また、ビームスプリッター4の上方にカメラ5の配置スペースが確保できないような場合にも有効である。
As a result, the
This is also effective when the space for arranging the
なお、全反射ミラー52は、反射面がX−Y平面に平行となるように配置しても良いが、カメラ5の光軸5aが空中像12に対して垂直となるのであれば、全反射ミラー52の反射面をX−Y平面に対して傾斜させて配置しても良い。
The
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施の形態である非接触式入力装置10Aについて図11及び図12に基づいて説明する。図11は非接触式入力装置10Aの主要な構成を模式的に示す説明図である。
この非接触式入力装置10Aは、平面的な被対象物(表示画像11)からの光を空中に結像させて空中像12を形成する光学素子として再帰反射体2Aを使用したことを特徴としている。
そして、この非接触式入力装置10Aの構成は、光学プレート2を再帰反射体2Aに替えた点を除いて前述した非接触式入力装置10と同一なので、同一となる構成については同符号を付して重複する説明は省略する。また、図11では筐体8及び制御装置9の図示は省略している。
[Second Embodiment]
A
This non-contact
The configuration of the
再帰反射体2Aは、再帰反射面21Aをビームスプリッター4側に対向させた状態で、当該ビームスプリッター4の表示画像11側に配置されている。
再帰反射体2Aの再帰反射面21Aは、再帰反射性を備えており、再帰反射面21Aに入射した光を内部反射により入射方向と平行且つ逆方向に出射する特性を有している。
その反射面には、微小球体からなるガラスビーズやマイクロプリズムが全体に敷き詰められており、ガラスビーズ又はマイクロプリズムへの入射光を内部での屈折と反射によって平行且つ逆方向に出射させることができる。なお、再帰反射体については周知の構造であるため、詳細な説明は省略する。
The
The
On the reflection surface, glass beads and microprisms made of microspheres are spread all over, and light incident on the glass beads or microprisms can be emitted in parallel and in opposite directions by internal refraction and reflection. . Since the retroreflector has a well-known structure, detailed description thereof is omitted.
再帰反射体2Aは、表示画像11からの光がビームスプリッター4で反射して再帰反射面21Aに入射するように配置されている。
この再帰反射体2Aは、図12に示すように、上記配置により、表示画像11の点dからビームスプリッター4に向かって各方向に発せられた光は、いずれも、再帰反射体2Aの再帰反射面21Aにより、入射方向と平行に逆方向に反射する。これにより、表示画像11の点dから発せられた光は、ビームスプリッター4を透過して、当該ビームスプリッター4について面対称となる点d0に結像する。
表示画像11のいずれに位置する点dも全て同様に結像するので、表示画像11はビームスプリッター4について面対称となる位置に結像して空中像12が形成される。
The
As shown in FIG. 12, the
Since all the points d located in any of the
なお、再帰反射体2Aの再帰反射面21Aは、図11に示すように、ビームスプリッター4及び表示画像11側を向くように傾斜させることが望ましいが、表示画像11に対して垂直にビームスプリッター4に向かった光の当該ビームスプリッター4による反射光が全体的に再帰反射体2Aの再帰反射面21Aに入射させることが可能であれば、その傾斜角度は変更可能である。
The
この非接触式入力装置10Aは、前述した非接触式入力装置10と同様に、カメラ5はビームスプリッター4を介する光軸5aが空中像12に対して垂直となるように配置されているので、台形歪みを低減し、また、撮影時の分解能の低下を抑制して、入力位置座標をより正確に検出することが可能となる。
さらに、非接触式入力装置10Aは、光学素子として再帰反射体2Aを備えているので、光学プレート2に比べて比較的製造が容易であり、製造コストの低減を図ることができる。
また、再帰反射体2Aは、その再帰反射面21Aの傾斜角度をより広範囲に設定することができるので、装置の内部構成の配置について設計の自由度が高く、また、装置の小型化を容易に実現することができる。
In this non-contact
Furthermore, since the
Further, since the
[カメラと再帰反射体の配置の他の例]
図13は装置内部におけるカメラ5と再帰反射体2Aの配置の他の例を示す説明図である。
この例では、ビームスプリッター4に対する画像表示装置1の配置は図11の非接触式入力装置10Aの配置と同じだが、カメラ5の配置が、図11の非接触式入力装置10Aの配置に対して、ビームスプリッター4について面対称となる位置に変更され、再帰反射体2Aの配置が、図11の非接触式入力装置10Aの配置に対して、ビームスプリッター4について面対称となる位置に変更されている。
また、この図13の例の場合、ビームスプリッター4に半透過層41は、形成されない。
[Other examples of arrangement of camera and retroreflector]
FIG. 13 is an explanatory view showing another example of the arrangement of the
In this example, the arrangement of the
In the case of the example of FIG. 13, the
カメラ5と再帰反射体2Aを図13に示す配置とした場合には、画像表示装置1において表示画像11が表示されると、画像表示装置1からの光がビームスプリッター4を透過して再帰反射体2Aの再帰反射面21Aに再帰反射され、その反射光はビームスプリッター4で反射されて、当該ビームスプリッター4について表示画像11と面対称となる位置で空中像12として結像する。
一方、カメラ5は、光軸がビームスプリッター4を透過して、空中像12に対して垂直となるように配置されているので、発光部7の平面状の赤外線光71によって生じる観察者の指先Fの散乱光を正面から撮影することができる。
従って、この図13に示す配置の場合も、図11の非接触式入力装置10Aと同様に、台形歪みを低減し、また、撮影時の分解能の低下を抑制して、入力位置座標をより正確に検出することが可能となる。
When the
On the other hand, since the
Accordingly, in the case of the arrangement shown in FIG. 13, similarly to the
[ステレオカメラの使用例]
また、前述した図1,図10,図11,図13に示す非接触式入力装置は、いずれも単一のカメラ5により観察者の指先Fの撮影を行う構成を例示したが、図14に示すように、カメラ5に替えてステレオカメラ5Bを使用しても良い。
この図14では、図1の非接触式入力装置10のカメラ5をステレオカメラ5Bに変更した場合を例示する。
[Examples of using stereo cameras]
Further, the non-contact type input devices shown in FIGS. 1, 10, 11, and 13 described above all exemplify a configuration in which the fingertip F of the observer is photographed by the
FIG. 14 illustrates a case where the
ステレオカメラ5Bは二つのカメラ55B,56Bからなり、これらはいずれもビームスプリッター4を介する光軸が空中像12に対して垂直となるように配置され、ビームスプリッター4より手前側において、少なくとも各々の光軸に垂直となるいずれかの方向について離間して配置されている。ここでは、カメラ55B,56Bが互いにX方向に離間して配置されている場合を例示する。
The
ステレオカメラ5Bを使用する場合には、非接触式入力装置に発光部7を設ける必要はない。また、発光部7を設けないので、各カメラ55B,56Bにはいずれも可視光をカットするフィルター部材は装備する必要はなく、また、ビームスプリッター4にも、可視光を透過し、不可視光を反射する半透過層41は形成する必要はない。
When the
ステレオカメラ5Bを設ける構成の場合、非接触式入力装置の制御装置は、二つのカメラ55B,56Bにより観察者の指先Fを個別に撮影し、それぞれのカメラ55B,56Bの撮影画像に対して画像処理を行って指先Fのパターン抽出を行う。
そして、それぞれのカメラ55B,56Bの撮影範囲内の二次元座標における指先Fの位置座標を求める。二つのカメラ55B,56Bはステレオカメラ5Bを構成しているので、カメラ55Bとカメラ56Bのそれぞれの指先Fの位置座標から各カメラ55B,56Bから指先Fまでの光軸上の距離を特定することができる。
従って、各カメラ55B,56Bから指先Fまでの光軸上の距離が、予め記憶している各カメラ55B,56Bから空中像12までの光軸上の距離と一致する場合には、指先Fが空中像12のいずれかの位置に対して指示入力を行っているものと判断することができる。
そして、制御装置は、指先Fが指示入力を行っていると判断した場合には、その時のカメラ55B又は56Bの指先Fの位置座標と予め記憶している空中像12の位置座標とを照合して、指先Fが空中像12に対して指示入力を行っている指示位置を検出することができる。つまり、制御装置は指示位置検出部として機能する。
In the case of the configuration in which the
Then, the position coordinates of the fingertip F in the two-dimensional coordinates within the imaging ranges of the
Therefore, when the distance on the optical axis from each
When the control device determines that the fingertip F is inputting an instruction, the control device collates the position coordinates of the fingertip F of the
ここでは、図1の非接触式入力装置10にステレオカメラ5Bを適用した場合を例に説明したが、図10,図11,図13に示す非接触式入力装置にステレオカメラ5Bを適用した場合も、発光部7を設けることなく、指先Fによる指示位置を検出することができる。
そして、図1,図10,図11,図13に示す非接触式入力装置にステレオカメラ5Bを適用した場合には、発光部7を不要とし、フィルター部材51や半透過層41も不要となるので、非接触式入力装置の構成を簡略化し、これに伴う装置の小型化を実現することができる。
さらに、図1,図10,図11,図13に示す非接触式入力装置のいずれにステレオカメラ5Bを適用した場合でも、各カメラ55B,56Bは、空中像12に対して垂直となる方向に光軸が向けられるので、台形歪みを低減し、また、撮影時の分解能の低下を抑制して、入力位置座標をより正確に検出することが可能となる。
Here, the case where the
When the
Furthermore, even when the
[非接触式入力装置の適用例]
図1,図10,図11,図13に示す非接触式入力装置についてはデジタルサイネージ装置への適用について言及したがこれに限定されない。これらの非接触式入力装置はいずれも、空中像12に対して指先Fで指示入力操作を行うことができるので、例えば、指先Fをいずれにも接触させたくないような環境での指示入力操作に用いることができる。
[Application example of non-contact input device]
Although the contactless input device shown in FIGS. 1, 10, 11, and 13 is described as being applied to a digital signage device, it is not limited to this. Any of these non-contact type input devices can perform an instruction input operation with the fingertip F on the
例えば、図15は、前述した図1の非接触式入力装置10の構成を寿司屋の注文を行うための注文入力装置に適用した場合の説明図である。
この例では、非接触式入力装置10の筐体8が、食事を行うカウンターから構成されている。非接触式入力装置10の主要な構成は、寿司ネタを格納する保冷庫81の下側に配置され、空中像12は、食事を行うテーブル82側から見てその正面に結像される。
表示画像11及び空中像12としてメニューが表示され、空中像12のメニューに対して客(観察者)は指先Fでメニューを選択して注文を行う。
特に、寿司屋では箸を使用せずに直接手づかみで食事が行われる場合もあるので、指先Fを非接触で注文することができるようにすることが衛生面からも好適である。
また、いずれの食事を行う場合でも、指先Fは清潔に維持すべきであることから、寿司に限らず、あらゆる食堂やレストラン等での注文入力装置に非接触式入力装置を適用しても良いことは言うまでもない。
For example, FIG. 15 is an explanatory diagram when the configuration of the
In this example, the
A menu is displayed as the
In particular, in some sushi restaurants, there are cases where meals are made directly by hand without using chopsticks, so it is preferable from the hygiene aspect to order the fingertips F without contact.
In addition, in any meal, the fingertip F should be kept clean, so that the contactless input device may be applied not only to sushi but also to order input devices in all restaurants, restaurants, and the like. Needless to say.
また、食事の場に限らず、その他の衛生上の必要性が高い用途としては、医療現場が挙げられる。例えば、非接触式入力装置を、医療機器の操作の入力装置、医療情報の入出力装置、その他の操作入力を要するあらゆる装置として適用することが可能である。
また、逆に、指先Fが不衛生となりやすい環境、例えば、屋外作業、清掃作業、廃棄物処理等の作業現場において、機械の操作、端末の入力作業、その他の操作入力を要するあらゆる装置として、非接触式入力装置を適用することも可能である。この場合は、操作入力により対象となる装置の汚染を抑制することができる。
Moreover, not only the place of a meal but the medical field is mentioned as another use with high hygiene necessity. For example, the non-contact type input device can be applied as an input device for operation of a medical device, an input / output device for medical information, or any other device that requires an operation input.
Conversely, in an environment where the fingertip F is likely to be unsanitary, for example, in the work site such as outdoor work, cleaning work, waste disposal, etc., as any device that requires machine operation, terminal input work, and other operation input, It is also possible to apply a non-contact input device. In this case, contamination of the target device can be suppressed by an operation input.
[その他]
その他、上述した各種の実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、発光部7を有する非接触式入力装置では、カメラ5にフィルター部材51を設け、ビームスプリッター4には半透過層41が形成されているが、これらはいずれか一方のみを設ける構成としても良い。
[Others]
In addition, the details shown in the various embodiments described above can be changed as appropriate without departing from the spirit of the invention.
For example, in the non-contact type input device having the
また、発光部7では平面状の赤外線光71を空中像12に沿わせて投光しているがこれに限られない。
例えば、画像表示装置1の表示画像11を表示する表示部に光透過性の乱反射シートを貼り、発光部が乱反射シートに赤外線光を照射する構成としても良い。
その場合、画像表示装置1の表示画像11を表示する表示部がその表面に沿って赤外線の乱反射を生じ、光学プレート2等の光学素子の働きによって空中像12の表面にも赤外線の乱反射が平面状に結像する。従って、観察者が空中像12に対して指示入力作業を行うと、指先Fに赤外線の散乱光が発生し、発光部7による平面状の赤外線光71と同様に,指先Fの位置を検出することができる。
The
For example, a light-transmitting irregular reflection sheet may be attached to the display unit that displays the
In that case, the display unit that displays the
また、上記各実施形態では、指示入力を行う指示物体として観察者の指先Fを例示したが、これに限定されない。例えば、支持棒やライト、その他、位置を指し示す器具を指示物体としてもよい。また、ライトの発光部分を赤外線等の不可視光を発光させる構成とした場合には発光部7を不要とすることができる。
Further, in each of the above embodiments, the observer's fingertip F is exemplified as the pointing object for performing the pointing input, but the present invention is not limited to this. For example, a support bar, a light, or other instruments indicating the position may be used as the pointing object. Further, when the light emitting portion is configured to emit invisible light such as infrared rays, the
1 画像表示装置
11 表示画像(被対象物)
12 空中像
2 光学プレート(光学素子)
2A 再帰反射体(光学素子)
20,30 光学パネル
21,31 板状部材
21A 再帰反射面
211,311 透明基板
212,312 反射面
4 ビームスプリッター
41 半透過層
5 カメラ
5B ステレオカメラ
5a 光軸
51 フィルター部材
52 全反射ミラー
55B,56B カメラ
7 発光部
71 赤外線光(平面状の検出光)
8 筐体
9 制御装置
91 データメモリ
92 表示制御部
93 撮影制御部
94 指示位置検出部
95 指示内容特定部
10,10A 非接触式入力装置
F 指先(指示物体)
1
12
2A retroreflector (optical element)
20, 30
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記被対象物からの光の一部を透過し、他の一部を反射させるビームスプリッターと、
前記ビームスプリッターを介する光軸が平面的な前記空中像に対して垂直となるように配置されたカメラと、
前記カメラによる、前記平面的な空中像に対して指示入力を行う指示物体の撮影画像から、当該指示物体による指示位置を検出する指示位置検出部とを備えることを特徴とする非接触式入力装置。 An optical element that forms an aerial image by imaging light from a planar object in the air;
A beam splitter that transmits part of the light from the object and reflects the other part;
A camera arranged such that an optical axis passing through the beam splitter is perpendicular to the planar aerial image;
A non-contact type input device, comprising: a pointing position detection unit that detects a pointing position by the pointing object from a photographed image of the pointing object that performs a pointing input to the planar aerial image by the camera. .
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Cited By (3)
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