JP2019132515A - スーツブロワ運転制御装置、スーツブロワ運転制御方法、及び燃焼システム - Google Patents

スーツブロワ運転制御装置、スーツブロワ運転制御方法、及び燃焼システム Download PDF

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直毅 長谷川
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Abstract

【課題】スーツブロワ装置をより適切に運転することが可能なスーツブロワ運転制御装置を提供する。【解決手段】スーツブロワ運転制御装置は、燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管の表面に付着する付着物を除去するためのスーツブロワ装置の運転を制御するスーツブロワ運転制御装置であって、燃焼炉の内部におけるスーツブロワ装置の下流側に設置された熱交換器により加熱された蒸気が、温度低減器によって冷却された際の冷却量を示す減温度指標値を取得するよう構成された減温度指標値取得部と、減温度指標値に基づいて、スーツブロワ装置の運転制御を実行するよう構成された運転制御部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、スーツブロワの運転制御に関する。
例えばボイラなどの燃焼炉の内部には、燃料を燃焼するための火炉(燃焼室)と、火炉の上部に連通される煙道とが形成されると共に、例えば火炉を形成する火炉壁の一部が蒸発管で構成されたり、煙道に過熱器や再熱器などが設置されるなど、各種の熱交換器が設置される。例えば微粉炭炊きボイラでは、ミル装置によって製造された微粉炭がバーナによって火炉に供給されて燃焼されるが、このような燃料の燃焼により発生する燃焼ガスに含まれる灰や未燃分などが各種の熱交換器の伝熱管に付着することにより、伝熱管における伝熱効率が低下する。このため、従来から、ボイラの内部に位置する各熱交換器の伝熱管の各部位に向けて、スーツブロワ装置(煤吹装置)から空気や蒸気などの噴霧媒体を噴出させることにより、伝熱管の伝熱面に付着した灰や未燃分などの付着物を除去するようにしている。このスーツブロワ装置の運転方法としては、例えばスーツブロワ装置を構成する複数のスーツブロワを、起動順序や起動頻度を事前に定めた運転パターンに従って順番に運転させる方法や、ボイラの運転状態に応じて運転する方法などがある(例えば特許文献1〜2参照)。
特開平2−82014号公報 特許第3055987号公報
例えば火炉壁を構成する蒸発管の付着物を除去するためのスーツブロワ装置を運転させると、付着物が除去され火炉での燃焼により生じた熱と蒸発管内の流体(水)との間の熱交換量が増大するため、煙道に向けて流れる燃焼ガスの温度がその分だけ大きく低下する。この際、蒸発管に付着した付着物の付着量が少ない状況で蒸発管のためのスーツブロワ装置の運転が実行されると、その運転による付着物の除去措置により燃焼ガスの温度がより低下される結果、過熱器において燃焼ガスによる主蒸気の加熱(過熱)が十分に行われず、主蒸気の温度が目標温度(定格蒸気温度)に達しない場合が生じ得る(後述する図4参照)。主蒸気の温度が目標温度に達しないと、例えばボイラで生成された蒸気で駆動される蒸気タービンの熱効率の低下を招く。再熱器などの熱交換器でも同様な問題が生じ得る。
また、上述したような問題が生じる場合には、付着物の除去措置が必要のない段階でスーツブロア装置の運転を実行しているので、必要以上の頻度でスーツブロワ装置の運転を実行していることになり、スーツブロワ装置から噴射される噴射媒体(高圧蒸気や圧縮空気など)による伝熱管の摩耗を早める結果となる。このような状況の回避を、運転パターンに従った複数のスーツブロワの運転を例えば手動で待機させたり、複数のスーツブロワの一部の運転をスキップさせるなどによって行うことは可能であるが、このような手法では運転員個人の経験に頼らざるを得ない。よって、スーツブロワ装置の運転を最適化する新たな手法が望まれる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、スーツブロワ装置をより適切に運転することが可能なスーツブロワ運転制御装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るスーツブロワ運転制御装置は、
燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管の表面に付着する付着物を除去するためのスーツブロワ装置の運転を制御するスーツブロワ運転制御装置であって、
前記燃焼炉の内部における前記スーツブロワ装置の下流側に設置された熱交換器により加熱された前記蒸気が、温度低減器によって冷却された際の冷却量を示す減温度指標値を取得するよう構成された減温度指標値取得部と、
前記減温度指標値に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転制御を実行するよう構成された運転制御部と、を備える。
上記(1)の構成によれば、蒸発管のためのスーツブロワ装置(以下、蒸発管用SB装置)の起動、停止などの運転制御は、例えば1次過熱器などの過熱器(熱交換器)により加熱された蒸気が、燃焼システムにおける蒸気温度一定制御のために温度低減器により冷却された際の冷却量(減温度指標値)に基づいて実行される。例えば蒸発管における付着物の付着量が、不着物の除去措置が不要なほど少ない場合に蒸発管用SB装置が運転されると、蒸発管の付着物量がより少なくなるので、蒸発管における熱交換量が増大し、火炉で生じた燃焼ガスの温度が低下する。その結果、燃焼ガスの温度が過度に低下すると、蒸気が目標温度(定格蒸気温度)まで上昇されない場合が生じ得る(後述する図4参照)。
したがって、例えば減温度指標値が下限値(後述する待機判定閾値Lc)よりも小さい場合には蒸発管用SB装置の運転を待機させるように運転制御を行うことにより、蒸気の温度を目標温度まで確実に昇温することができる。よって、例えばボイラで生成された蒸気で駆動される蒸気タービンなどの蒸気の送り先の機器の効率の低下を防止することができる。また、例えば減温度指標値が所定値(後述する起動判定閾値)よりも大きい場合に蒸発管用SB装置を起動させるように蒸発管用SB装置の運転制御を行うことにより、蒸発管用SB装置による不着物の除去措置の頻度が必要以上に行われることによる熱交換器(伝熱管)の摩耗を防止することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記運転制御部は、
前記スーツブロワ装置の運転を待機させるか否かを判定するための待機判定閾値を前記減温度指標値が下回る場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする運転待機部を有する。
上記(2)の構成によれば、減温度指標値が待機判定閾値を下回る場合には、蒸発管用SB装置による蒸気管の付着物の除去を行わないようにする。これによって、蒸発管の付着物が必要以上に除去される結果、熱交換器での燃焼ガスの温度が低下することにより、熱交換器における蒸気の加熱が不足することを防止することができ、蒸気温度を目標温度まで確実に昇温することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(2)の構成において、
前記運転制御部は、
前記スーツブロワ装置の運転を起動させるか否かを判定するための起動判定閾値を前記減温度指標値が超えた場合に、前記スーツブロワ装置を起動する除去措置起動部を有する。
上記(3)の構成によれば、減温度指標値が起動判定閾値よりも大きい場合には、蒸発管用SB装置による付着物の除去を行うようにする。これによって、蒸発管の付着物の堆積が過大になる結果生じる熱交換器における伝熱阻害を防止して、蒸気温度を目標温度まで確実に昇温することができる。同時に、温度低減器による冷却量を低減することもできるので、温度低減器を余計に動かしてまで高温の蒸気を冷却する状況を回避し、燃焼炉の運転をより効率化することができる。また、蒸発管用SB装置による付着物の除去措置が必要以上に行われることによる熱交換器(伝熱管)の摩耗や、燃焼ガスの性状の変動を防止することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、
前記運転制御部は、
前記減温度指標値が前記起動判定閾値よりも小さい待機判定閾値に達した場合、あるいは、運転パターンに従った前記スーツブロワ装置の運転が完了した場合の少なくとも一方の条件を含む運転停止条件が成立した場合に、前記スーツブロワ装置の運転を停止させる運転停止部を、さらに有する。
上記(4)の構成によれば、蒸発管の付着物量を適切に制御することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)〜(4)の構成において、
前記減温度指標値と比較される、前記スーツブロワ装置の運転を待機させるか否かを判定するための待機判定閾値、または前記スーツブロワ装置の運転を起動させるか否かを判定するための起動判定閾値の少なくとも一方を学習により決定する閾値決定部を、さらに備える。
上記(5)の構成によれば、起動判定閾値や待機判定閾値を学習により適切に設定することができ、蒸発管用SB装置の運転頻度のAIによる最適化を図ることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(5)の構成において、
前記減温度指標値取得部は、前記減温度指標値として、前記蒸気の温度の低下量、または前記温度低減器に供給する冷却媒体の供給量を制御するバルブの開度を取得する。
上記(6)の構成によれば、蒸気の温度の低下量、または、冷却媒体の供給量を制御するバルブの開度に基づいて、温度低減器による蒸気の冷却量を計ることができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、
前記熱交換器は過熱器である。
上記(7)の構成によれば、過熱器によって過熱された後の蒸気の温度を目標値に確実に昇温することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の構成において、
前記煙道における前記熱交換器の下流側に設置される節炭器を迂回するように、前記煙道における前記節炭器の上流側と、前記煙道における前記節炭器の下流側に接続される排ガスダクトにおける脱硝装置の上流側とを接続するバイパスダクトを開閉する開閉手段の開度を取得する開度取得部と、
前記脱硝装置の有する触媒の温度を取得する触媒温度取得部と、をさらに備え、
前記運転制御部は、前記減温度指標値および前記脱硝装置の前記触媒の温度に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転を制御する。
上記(8)の構成によれば、例えば脱硝装置が備える触媒の温度を適切な温度範囲に維持するなど、触媒の温度を考慮した蒸発管用SB装置の運転制御を行うことができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、
前記運転制御部は、前記開閉手段が全開状態で、かつ、前記触媒の温度が活性温度範囲において定められた下限値以下の場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする第2運転待機部を有する。
蒸発管用SB装置を運転させると、蒸発管における熱交換量は付着物の付着量が減少されることにより増大するので、脱硝装置の触媒に流入する排ガスの温度が低下し易い。
上記(9)の構成によれば、バイパスダクトから節炭器を通過しないことにより高温となる排ガスを脱硝装置に最大限導入した場合でも、脱硝装置の触媒の温度が下限値以下の場合には、蒸発管用SB装置の運転を行わない。これによって、脱硝装置の触媒温度が触媒の活性温度範囲から逸脱して低下するのを防止することができ、触媒温度の活性温度範囲への維持を図ることができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態に係る燃焼システムは、
燃焼炉と、
前記燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管と、
前記蒸発管の表面に付着する付着物を除去するよう構成されたスーツブロワ装置と、
前記燃焼炉の内部における前記スーツブロワ装置の下流側に設置された、前記蒸発管で生成された前記蒸気を加熱するよう構成された熱交換器と、
前記熱交換器で加熱された前記蒸気を冷却するよう構成された温度低減器と、
請求項1〜9のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御装置と、を備える。
上記(10)の構成によれば、上記(1)〜(9)と同様の効果を奏する。
(11)本発明の少なくとも一実施形態に係るスーツブロワ運転制御方法は、
燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管の表面に付着する付着物を除去するためのスーツブロワ装置の運転を制御するスーツブロワ運転制御方法であって、
前記燃焼炉の内部における前記スーツブロワ装置の下流側に設置された熱交換器により加熱された前記蒸気が、温度低減器によって冷却された際の冷却量を示す減温度指標値を取得するよう構成された減温度指標値取得ステップと
前記減温度指標値に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転制御を実行するよう構成された運転制御ステップと、を備える。
上記(11)の構成によれば、上記(1)と同様の効果を奏する。
(12)幾つかの実施形態では、上記(11)の構成において、
前記運転制御ステップは、
前記スーツブロワ装置の運転を待機させるか否かを判定するための待機判定閾値を前記減温度指標値が下回る場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする運転待機ステップを有する。
上記(12)の構成によれば、上記(2)と同様の効果を奏する。
(13)幾つかの実施形態では、上記(11)〜(12)の構成において、
前記運転制御ステップは、
前記スーツブロワ装置の運転を起動させるか否かを判定するための起動判定閾値を前記減温度指標値が超えた場合に、前記スーツブロワ装置を起動する除去措置起動ステップを有する。
上記(13)の構成によれば、上記(3)と同様の効果を奏する。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)の構成において、
前記運転制御ステップは、
前記減温度指標値が前記起動判定閾値よりも小さい待機判定閾値に達した場合、あるいは、運転パターンに従った前記スーツブロワ装置の運転が完了した場合の少なくとも一方の条件を含む運転停止条件が成立した場合に、前記スーツブロワ装置の運転を停止させる運転停止ステップを、さらに有する。
上記(14)の構成によれば、上記(4)と同様の効果を奏する。
(15)幾つかの実施形態では、上記(12)〜(14)の構成において、
前記減温度指標値と比較する待機判定閾値または起動判定閾値の少なくとも一方を機械学習により決定する閾値決定ステップを、さらに備える。
上記(15)の構成によれば、上記(5)と同様の効果を奏する。
(16)幾つかの実施形態では、上記(11)〜(15)の構成において、
前記減温度指標値取得ステップは、前記減温度指標値として、前記蒸気の温度の低下量、または前記温度低減器に供給する冷却媒体の供給量を制御するバルブの開度を取得する。
上記(16)の構成によれば、上記(6)と同様の効果を奏する。
(17)幾つかの実施形態では、上記(11)〜(16)の構成において、
前記熱交換器は過熱器である。
上記(17)の構成によれば、上記(7)と同様の効果を奏する。
(18)幾つかの実施形態では、上記(11)〜(17)の構成において、
前記煙道における前記熱交換器の下流側に設置される節炭器を迂回するように、前記煙道における前記節炭器の上流側と、前記煙道における前記節炭器の下流側に接続される排ガスダクトにおける脱硝装置の上流側とを接続するバイパスダクトを開閉する開閉手段の開度を取得する開度取得ステップと、
前記脱硝装置の有する触媒の温度を取得する触媒温度取得ステップと、をさらに備え、
前記運転制御ステップは、前記減温度指標値および前記脱硝装置の前記触媒の温度に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転を制御する。
上記(18)の構成によれば、上記(8)と同様の効果を奏する。
(19)幾つかの実施形態では、上記(18)の構成において、
前記運転制御ステップは、前記開閉手段が全開状態で、かつ、前記触媒の温度が活性温度範囲において定められた下限値以下の場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする第2運転待機ステップを有する。
上記(19)の構成によれば、上記(9)と同様の効果を奏する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、スーツブロワ装置をより適切に運転することが可能なスーツブロワ運転制御装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御装置を備える燃焼システムを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る過熱器および温度低減器による主蒸気温度の一定制御を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御装置の機能を概略的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る温度低減器による蒸気の冷却を行わなくてもボイラ出口温度が目標温度に到達しない場合を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る蒸発管用SB装置を起動する場合を説明する図である。 本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御装置の機能を概略的に示すブロック図であり、運転制御部は減温度指標値および脱硝装置の触媒温度に基づく制御を実行する。 本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御方法を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る運転制御ステップを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る第2運転待機ステップを示すフロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御装置1を備える燃焼システム6を概略的に示す図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係る過熱器81および温度低減器9による主蒸気温度の一定制御を説明するための図である。
スーツブロワ運転制御装置1は、例えばボイラやごみ焼却炉などの燃焼炉7の内部7iに設置された、蒸気Sを生成するための蒸発管8pの表面に付着する付着物を除去するためのスーツブロワ装置5(以下、蒸発管用SB装置51)の運転を制御するよう構成された装置であり、図1に示すように、燃焼システム6の一部を構成する。一般に、ボイラシステムなどの燃焼システム6は、蒸発管8p、過熱器81(図1では81a、81b)、再熱器(不図示)、節炭器73(後述する図6参照)などの各種の熱交換器8を備えている。そして、スーツブロワ装置5は、各種の熱交換器8に対してそれぞれ設けられており、1つの熱交換器8に対して1以上のスーツブロワが設置される(図1参照)。よって、スーツブロワ運転制御装置1は、少なくとも蒸発管用SB装置51を含むスーツブロワ装置5の運転制御を実行する。そして、スーツブロワ装置5の運転が実行されると、噴射媒体(高圧蒸気や圧縮空気など)が噴射され、付着物の除去措置が実行される。
図1に示す燃焼システム6はボイラシステムであり、スーツブロワ運転制御装置1に加えて、ボイラなどの燃焼炉7と、燃焼炉7の内部7iに設置された、水から蒸気Sを生成するための蒸発管8pと、蒸発管8pの表面に付着する灰や未燃分など付着物を除去するよう構成されたスーツブロワ装置5(つまり、蒸発管用SB装置51)と、燃焼炉7の内部7iにおける蒸発管用SB装置51の下流側に設置された、蒸発管8pで生成された蒸気Sを加熱するよう構成された熱交換器8(図1では過熱器81)と、燃焼炉7の出口における蒸気Sの温度が目標温度Tgで一定になるように、熱交換器8で加熱された蒸気Sを冷却するよう構成された温度低減器9(過熱低減器)と、を備える。
詳述すると、ボイラの内部7iは、燃料Fを燃焼する火炉71(燃焼室)と、火炉71の上部に連通(接続)する煙道72とを含んで構成される。火炉71は、燃料Fを燃焼するための空間であり、複数の蒸発管8pの表面を少なくとも一部に含んで形成される火炉壁7wの壁面に囲まれることにより形成される。そして、バーナ7fから微粉炭などの燃料Fが火炉71に供給されて燃焼されることにより生じた熱と、蒸発管8pの内部の水とが蒸発管8pの表面(伝熱面)を介して熱交換するよう構成される。これにより、蒸発管8pの内部の水が沸騰して蒸気Sが生成される。
図1に示す実施形態の燃焼炉7は循環型ボイラであり、蒸発管8pの内部の水が沸騰して生成された水(飽和水)と蒸気S(飽和蒸気)が混合した気液混合流体が蒸気ドラム7dに流入し、蒸気ドラム7dにおいて気液混合流体が蒸気S(気相)と水(液相)に分離される。その後、蒸気ドラム7dで分離された蒸気S(主蒸気)は、蒸気Sの流路を形成する蒸気管7s(過熱蒸気管)を通って外部機器(蒸気タービンなど)に送られる際に、蒸気管7sに設置された過熱器81(図1では1次過熱器81a、2次過熱器81b)による加熱と、温度低減器9による必要に応じた冷却とを受けて、目標温度Tgで一定になるように温度調整がなされる。より詳細には、図1に示す実施形態では、過熱器81は、1次過熱器81aおよび2次過熱器81bを含んでおり、この順番で蒸気ドラム7dから蒸気管7sを流れる蒸気Sを加熱するように構成される。
また、温度低減器9が、1次過熱器81aと2次過熱器81bとの間の蒸気管7sに設置されており、最も後段に位置する過熱器81(図1では2次過熱器81b)を通過した後の蒸気Sの温度(ボイラ出口蒸気温度To)が目標温度Tg(定格蒸気温度)で一定になるように、必要に応じて蒸気管7sを流れる蒸気Sを冷却する。具体的には、温度低減器9は、図2に示すように、1次過熱器81aによって温度Thまで加熱された蒸気Sを、温度Tc(Th>Tc)まで冷却することによって、ボイラ出口蒸気温度Toが目標温度Tgになるようにする。蒸気温度の低下量を冷却量と呼ぶと、温度低減器9の冷却量はTh−Tcになる。
図1に示す実施形態の温度低減器9は、蒸気管7sを流れる蒸気Sに冷却水や、相対的に低温の蒸気を混ぜることにより、1次過熱器81aにより加熱された蒸気Sを冷却するように構成されている。より詳細には、温度低減器9はスプレイ水管91を有しており、スプレイ水管91に設けられたスプレイ水管91の内部の冷却水などの冷却媒体9wを外部に放出するためのスプレイノズル92が蒸気管7sの内部に位置するように、蒸気管7sに設置されている。そして、温度低減器9に冷却媒体9wを供給する冷却媒体供給管94に設置された、温度低減器9に供給する冷却媒体9wの流量を制御する冷却調整バルブ9vの開度が、蒸気管7sにおける2次過熱器81bの下流側に設置された温度計(ボイラ出口温度計測センサ95)の測定値が目標温度Tgとなるように調整されるようになっている。なお、冷却調整バルブ9vの開度は、不図示の制御装置により制御されても良いし、人手で調整されても良い。
また、図1に示す実施形態では、蒸気管7sにおける温度低減器9の上流側(図1では1次過熱器81aと温度低減器9との間)、および、その下流側(図1では温度低減器9と2次過熱器81bとの間)には、それぞれ温度計(冷却前温度計測センサ96、冷却後温度計測センサ97)が設置されている。これは、温度低減器9による冷却による蒸気Sの温度の低下量(後述する減温度指標値Iv)を計測するためであり、温度低減器9の入口および出口の両方で計測された温度が、後述するスーツブロワ運転制御装置1に入力されるようになっている。
また、蒸発管用SB装置51は、1または複数のスーツブロワで構成される。これら複数のスーツブロワは、予め定められた運転パターンPに従った運転が可能に構成されていても良い。運転パターンPには、各スーツブロワによる付着物の除去措置の実行順序(起動順序)や、各スーツブロワの運転時間(起動〜停止までの時間)、1つ前のスーツブロワが停止した後に次のスーツブロワが起動するまでの間の待機時間などが規定される。この運転パターンPは、蒸発管用SB装置51を構成する複数のスーツブロワのみの起動順序などを規定しても良い。あるいは、蒸発管用SB装置51とそれ以外のスーツブロワの起動順序などを規定しても良い。通常、燃焼炉7の内部7iには、蒸発管用SB装置51の他、過熱器81や再熱器などが有する伝熱管の表面に付着する付着物を部位毎に除去するよう構成された複数のスーツブロワが設置される。
また、複数種類の運転パターンPが運転員の判断などにより選択的に実行可能になっていても良く、これらの各運転パターンPには、それぞれ、蒸発管用SB装置51を含む複数のスーツブロワの少なくとも一部の上記の起動順序などが規定される。運転パターンPに基づく運転は定期的に実行されても良く、選択された運転パターンPに規定された1番目のスートブロワの運転実行から最後のスートブロワの運転の完了後までを1セットとして、この1セットが所定時間毎に繰り返し実行される。
なお、上述した燃焼炉7の煙道72には、例えば、1次過熱器81aと2次過熱器81bとの間に、再熱蒸気管(不図示)を流れる蒸気を加熱(過熱)する再熱器(不図示)が設置されていても良い。例えば、煙道72の上流側から下流側に向けて、2次再熱器、1次再熱器がこの順番で設置され、再熱蒸気管における1次再熱器と2次再熱器との間に上述したような温度低減器が設置されることにより、この温度低減器が、2次再熱器の出口における蒸気の温度を一定にするように、再熱蒸気管の蒸気を冷却するよう構成されても良い。過熱器81や再熱器の設置数は1以上であれば良く、蒸気管7sに3以上の過熱器81が設置される場合には、蒸気管7sにおける隣接する過熱器81の間に位置する複数の部分(過熱器81が3台なら、蒸気管7sの部分の数は2つ)の少なくとも1つに温度低減器9が設置されれば良い。
また、上述したように、燃焼システム6は、スーツブロワ運転制御装置1を備える。スーツブロワ運転制御装置1はコンピュータで構成されており、図示しないCPU(プロセッサ)や、ROMやRAMといったメモリ、外部記憶装置などの記憶装置m、通信インタフェースなどを備えている。そして、主記憶装置にロードされたプログラム(スーツブロワ運転制御プログラム)の命令に従ってCPUが動作(データの演算など)することで、上記の各機能部を実現する。スーツブロワ運転制御プログラムは持ち運び可能な記憶媒体に記憶されていても良い。
以下、スーツブロワ運転制御装置1について、図3を用いて説明する。図3は、本発明の一実施形態にスーツブロワ運転制御装置1の機能を概略的に示すブロック図である。
図3に示すように、スーツブロワ運転制御装置1は、減温度指標値取得部2と、運転制御部3と、を備える(後述する図6も同様。以下同じ。)。スーツブロワ運転制御装置1が備える上記の各機能部について、上記の熱交換器8が過熱器81である場合を例に、それぞれ説明する。なお、熱交換器8は、不図示の再熱器など他の熱交換器8であっても良い。
減温度指標値取得部2は、燃焼炉7の内部における蒸発管用SB装置51の下流側に設置された熱交換器8(図1では過熱器81)により加熱された蒸気Sが、上述した温度低減器9によって冷却された際の冷却量を示す減温度指標値Ivを取得するよう構成された機能部である。幾つかの実施形態では、減温度指標値Ivは、温度低減器9による蒸気Sの温度の低下量であっても良い。図1に示す実施形態では、減温度指標値取得部2には、上述した冷却前温度計測センサ96および冷却後温度計測センサ97の両方の計測値が入力される。そして、減温度指標値取得部2は、冷却前温度計測センサ96で計測された温度Thから冷却後温度計測センサ97で計測された温度Tcを差し引くことで得られる温度差(Th−Tc)を、減温度指標値Ivとして取得する。
ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、減温度指標値Ivは、冷却調整バルブ9vの開度など、温度低減器9に供給する冷却媒体9wの供給量を制御する上述した冷却調整バルブ9vの開度や冷却媒体9wの流量など、蒸気Sの冷却量に応じて変化する量であっても良い。冷却調整バルブ9vの開度などは、蒸気Sを冷却するのに用いられている冷却媒体9wの供給量に対応するため、直接温度を計ることなく、温度低減器9による冷却量を計ることが可能である。例えば、減温度指標値取得部2は、温度低減器9のための上述した冷却調整バルブ9vの開度を、冷却調整バルブ9vを制御する装置から取得しても良い。
運転制御部3は、減温度指標値取得部2によって取得された減温度指標値Ivに基づいて、蒸発管用SB装置51の運転制御を実行するよう構成された機能部である。図3に示す実施形態では、運転制御部3は、減温度指標値取得部2に接続されており、減温度指標値取得部2によって取得された減温度指標値Ivが運転制御部3に入力されるようになっている。
そして、スーツブロワ運転制御装置1は、上述した構成を備えることによって、温度低減器9による蒸気Sの温度の低下量(減温度指標I)で蒸気管7sの汚れ具体(付着物の付着量)を評価し、その評価結果に基づいて、蒸発管用SB装置51の起動、停止などの運転制御を行う。このように、蒸発管用SB装置51の運転制御を、温度低減器9による蒸気Sの温度の低下量(減温度指標I)に基づいて行ことにより、蒸発管8pの汚れ度合いをより適正に評価することが可能となる。
すなわち、火炉壁7wの壁面(蒸発管8p)が汚れてくると、その汚れ(付着物)によって伝熱効率が下がってくるため、火炉71の出口における燃焼ガスGのガス温度が上昇する。このガス温度の上昇に応じて、燃焼ガスGで蒸気Sの加熱を行う過熱器81などの熱交換器8による蒸気Sの温度上昇幅は大きくなるが、必ずしも1次過熱器81aおよび2次過熱器81bなどの複数の過熱器81の各々による蒸気Sの温度上昇幅が全て大きくなるとは限らない。例えば、過熱器81の伝熱特性や汚れ度合いなどの運転状況によっては、1次過熱器81aによる蒸気Sの温度上昇幅が変化せず、2次過熱器81bによる蒸気Sの温度上昇幅のみが大きくなる場合もある。このような場合において、仮に、1次過熱器81aの出口における蒸気Sの温度に基づいて蒸発管用SB装置51の運転制御を行う場合には、上記の場合には1次過熱器81aの出口における蒸気Sの温度に変化しないので、蒸発管8pの汚れ度合いを適正に観測できない。ところが、減温度指標Iを、温度低減器9により行われる蒸気Sの温度の低下量とすれば、上記のような場合においても蒸気管7sの汚れ度合いを適正に評価することが可能になる。
図3に示す実施形態では、スーツブロワ運転制御装置1は、ボイラに設置された複数のスーツブロワ(スーツブロワ装置5)を上述した運転パターンPに従って運転するパターン運転制御部3pをさらに備えている。そして、スーツブロワ運転制御装置1は、パターン運転制御部3pによって運転パターンPに従って複数のスーツブロワを運転しつつ、これよりも、運転制御部3による運転制御を優先して実行するように構成されている。つまり、例えば、パターン運転制御部3pが蒸発管用SB装置51の起動あるいは停止を命令する場合であっても、運転制御部3が蒸発管用SB装置51の停止あるいは起動を命令する場合には、運転制御部3による制御が優先されることにより蒸発管用SB装置51の停止あるいは起動される。より具体的には、パターン運転制御部3pおよび運転制御部3の命令は指令部3cにそれぞれ入力され、指令部3cにおいて調整されることにより上記の優先制御が行われるようになっている。
ただし、本実施形態に本発明は限定されない。他の幾つかの実施形態では、スーツブロワ運転制御装置1はパターン運転制御部3pを備えておらず、蒸発管用SB装置51は運転制御部3によってのみ制御されても良い。
上記の構成によれば、蒸発管用SB装置51の起動、停止などの運転制御は、例えば1次過熱器81aなどの過熱器81(熱交換器8)により加熱された蒸気Sが、燃焼システム6における蒸気温度一定制御のために温度低減器9により冷却された際の冷却量(減温度指標値Iv)に基づいて実行される。例えば蒸発管8pにおける付着物の付着量が、不着物の除去措置が不要なほど少ない場合に蒸発管用SB装置51が運転されると、蒸発管8pの付着物量がより少なくなるので、蒸発管8pにおける熱交換量が増大し、火炉71で生じた燃焼ガスGの温度が低下する。その結果、過熱器81により加熱された蒸気Sの温度が温度低減器9による冷却を行う必要がないほど低下すると、蒸気Sが目標温度(定格蒸気温度)まで上昇されない場合が生じ得る(後述する図4参照)。
したがって、例えば減温度指標値Ivが下限値(後述する待機判定閾値)よりも小さい場合には蒸発管用SB装置51の運転を待機させるように運転制御を行うことにより、蒸気Sの温度(蒸気温度)を目標温度まで確実に昇温することができる。よって、例えばボイラで生成された蒸気Sで駆動される蒸気タービンなどの蒸気Sの送り先の機器の効率の低下を防止することができる。また、例えば減温度指標値Ivが所定値(後述する起動判定閾値)よりも大きい場合に蒸発管用SB装置51を起動させるように蒸発管用SB装置51の運転制御を行うことにより、蒸発管用SB装置51による不着物の除去措置の頻度が必要以上に行われることによる熱交換器8(伝熱管)の摩耗を防止することができる。
次に、上述したスーツブロワ運転制御装置1の備える運転制御部3による蒸発管用SB装置51の制御に関する幾つかの実施形態について、図4〜図6を用いてそれぞれ説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る温度低減器9による蒸気Sの冷却を行わなくてもボイラ出口蒸気温度Toが目標温度Tgに到達しない場合を説明するための図である。図5は、本発明の一実施形態に係る蒸発管用SB装置51を起動する場合を説明する図である。また、図6は、本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御装置1の機能を概略的に示すブロック図であり、運転制御部3は減温度指標値Ivおよび脱硝装置74の触媒温度Ctに基づく制御を実行する。
幾つかの実施形態では、図3に示すように、運転制御部3は、上述した減温度指標値Ivが待機判定閾値Lcを下回る場合(Iv<Lc)に、蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにする運転待機部31を有する。待機判定閾値Lcは、蒸発管用SB装置51の運転を待機させるか否かを判定するための閾値である。そして、待機判定閾値Lcに基づいて蒸発管用SB装置51の運転待機の判定がなされると、実行中の運転パターンPに従った運転の停止や、あるいは、実行中の運転パターンにおける蒸発管用SB装置51の運転のスキップがなされるなど、蒸発管用SB装置51の運転が停止される。
これは、1次過熱器81aにより加熱された蒸気Sの温度が温度低減器9による冷却を行う必要がないほど低下すると、2次過熱器81bによって蒸気Sが加熱されても、ボイラ出口蒸気温度Toが目標温度(定格蒸気温度)まで上昇されない場合が生じ得るためである。つまり、このような場合の生じる可能性が、減温度指標値Ivが待機判定閾値Lcを下回るか否かで判定される。
具体的には、図4の細線で示すように、温度低減器9による蒸気温度の低下量(Th−Tc=Iv)が待機判定閾値Lcよりも小さい場合に蒸発管用SB装置51を運転すると、蒸発管用SB装置51による付着物の除去措置が行われることにより、蒸発管8pの付着物が減少する。蒸発管8pの付着物が減少すると、その分だけ蒸発管8pの壁面を介した熱伝導が良好となるため、燃焼ガスGと蒸発管8p内の水との熱交換量が増大する。よって、蒸発管8pの下流(後段)に設置された過熱器81(図1では81a、81b)で熱交換する際の燃焼ガスGの温度がより低下する。その結果、図4の太線で示すように、1次過熱器81aの入口から出口まで通過した際の蒸気温度の上昇率は下がり、1次過熱器81aの出口における温度Teは、蒸発管用SB装置51を運転しない場合の温度Thより小さくなる。
通常、ボイラ出口蒸気温度Toを確認しながらのフィードバック制御などにより、温度低減器9による蒸気Sの冷却を行うとボイラ出口蒸気温度Toが目標温度Tgに到達しないと判断される場合には、温度低減器9による蒸気Sの冷却は行わない。図4に示す太線は、1次過熱器81aの入口から2次過熱器81bの出口まで蒸気温度は直線状に上昇しており、温度低減器9による蒸気Sの冷却は行われていない場合を示しているが、2次過熱器81bの出口温度(ボイラ出口蒸気温度To)は、温度低減器9による蒸気Sの冷却を行わなくても目標温度Tgに到達していない。よって、図4の細線で示すような場合には、蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにすることにより、火炉71から熱交換器8に向かう燃焼ガスGの温度の高温化を図ることができる。
上記の構成によれば、減温度指標値Ivが待機判定閾値Lcを下回る場合には、蒸発管用SB装置51による蒸気管の付着物の除去を行わないようにする。これによって、蒸発管の付着物が必要以上に除去される結果、熱交換器での燃焼ガスの温度が低下することにより、熱交換器における蒸気の加熱が不足することを防止することができ、蒸気温度を目標温度まで確実に昇温することができる。
幾つかの実施形態では、図3に示すように、運転制御部3は、上述した減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えた場合(Iv>Lh)に、蒸発管用SB装置51を起動する除去措置起動部32を有する。起動判定閾値Lhは、蒸発管用SB装置51の運転を起動させるか否かを判定するための閾値である。減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えたか否かは、両者を直接比較して判定しても良いし、減温度指標値Ivが上述した待機判定閾値Lcに等しくなった時あるいは待機判定閾値Lcを超えた時から起動判定閾値Lhを超えるまでに要すると考えられる一定時間を経過したか否かで判定しても良い。
そして、起動判定閾値Lhに基づいて蒸発管用SB装置51の運転起動の判定がなされると、運転員などにより予め選択されている運転パターンPに基づく制御の開始や、あるいは、例えば蒸発管用SB装置51が運転パターンPに従うなどして順番に起動を待機している場合には起動を行うなど、蒸発管用SB装置51の運転が実行される。なお、待機判定閾値Lcに基づいて実行中の運転パターンPが停止された状態にある場合には、その運転パターンPの停止箇所から再開されても良い。
これは、蒸発管用SB装置51を運転することにより、伝熱阻害を防止することが可能である反面、噴射された噴射媒体による蒸発管8pの摩耗や燃焼ガスGの性状(NOx濃度、CO濃度、CO濃度、灰中未燃分など)の変動を引き起こす。よって、付着物による伝熱阻害を回避しつつ、蒸発管用SB装置51が過度に運転されることによる蒸発管8pの摩耗等の抑制を行うために、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えた場合に蒸発管用SB装置51の運転を行う。具体的には、除去措置起動部32は、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えた場合に蒸発管用SB装置51の起動指令を出力しても良いし、あるいは、運転パターンPの開始指令を上述したパターン運転制御部3pなどに送信しても良い。
具体的には、図5の細線で示すように、温度低減器9による蒸気温度の低下量(Th−Tc=Iv)が起動判定閾値Lhよりも大きい場合に蒸発管用SB装置51を運転すると、上述した図4と同様な理由により太線で示すようになり、温度低減器9による冷却量も減少させつつ、より効率的な状態で、2次過熱器81bの出口における蒸気Sの温度を目標温度にすることが可能となる。
上記の構成によれば、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhよりも大きい場合には、蒸発管用SB装置51による付着物の除去を行うようにする。これによって、蒸発管8pの付着物の堆積が過大になる結果生じる熱交換器8における伝熱阻害を防止して、蒸気温度を目標温度Tgまで確実に昇温することができる。同時に、温度低減器9による冷却量を低減することもできるので、温度低減器9を余計に動かしてまで高温の蒸気Sを冷却する状況を回避し、燃焼炉7の運転をより効率化することができる。また、蒸発管用SB装置51による付着物の除去措置が必要以上に行われることによる熱交換器8(伝熱管)の摩耗や、燃焼ガスGの性状の変動を防止することができる。
他方、幾つかの実施形態では、予め定めた運転停止条件が成立した場合に、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えることにより開始した蒸発管用SB装置51の運転を停止させる運転停止部33を、さらに有しても良い。上記の運転停止条件は、蒸発管用SB装置51の運転による付着物の除去措置を停止する条件である。例えば、運転停止条件は、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lh(前述)よりも小さい待機判定閾値Lc(前述)に達した場合(Iv=Lc)や、運転パターンPに従った蒸発管用SB装置51の運転が完了した場合の少なくとも一方の条件を含んでも良い。
より具体的には、運転停止部33は、運転停止条件が成立した場合に、蒸発管用SB装置51に対して運転停止指令を送信しても良い。この場合、運転停止条件が運転パターンPの完了である場合には、運転停止部33は運転指令を送信することなく、運転パターンPの完了を待機すれば良い。これによって、蒸発管8pの付着物量を適切に制御することができる。
ここで、スーツブロワ装置5の運転時に燃焼炉7の内部7iに噴射される噴射媒体は、排ガスGの性状(1次過熱器81aの下流の火炉出口)、主蒸気などの蒸気温度や蒸気圧力、火炉ドラフト(火炉71のガス圧力)などの燃焼炉7の運転指標に影響を与える。そこで、燃焼炉7の各部位で計測された上記の運転指標の経時計測データを基に、AI(人工知能)に運転状況に応じた制御をさせることにより、噴射媒体による運転指標への影響(変動)を抑制するように、スーツブロワ装置5の運転パターンPや、上述した待機判定閾値Lc、上述した起動判定閾値Lhなどを決定しても良い。例えば、AIは、同時刻に計測された主蒸気温度、主蒸気圧力、各熱交換器8の出口における蒸気温度、蒸気ドラム7dの内部圧力(ドラム圧力)、温度低減器9の出口における蒸気温度、火炉ドラフト、ボイラの出口における排ガスGの排ガス性状、排ガス温度、排ガス流量、火炉ドラフトなどの少なくとも2つを対応付けた計測データを教師データとして、教師データを学習することにより作成したモデルに基づいて、制御を実行するように構成しても良い。
例えば、幾つかの実施形態では、図3に示すように、スーツブロワ運転制御装置1は、上述した減温度指標値Ivと比較される上述した待機判定閾値Lcまたは上述した起動判定閾値Lhの少なくとも一方を学習により決定する閾値決定部34を、さらに備えていても良い。より詳細には、起動判定閾値Lhと、減温度指標値Ivおよび起動判定閾値Lhの比較により蒸発管用SB装置51が運転された際の運転指標の変動値とを対応付けたデータを教師データとし蓄積する。また、この教師データを学習(機械学習)することにより、運転指標の許容可能な変動値から起動判定閾値Lhを得ることが可能なモデルを作成する。そして、閾値決定部34は、作成したモデルに基づいて、運転員などによって指定された運転指標の許容値から起動判定閾値Lhを求めるよう構成される。
同様に、待機判定閾値Lcと、燃料Fの性状と、この燃料Fを燃焼した際の運転指標とを対応付けたデータを蓄積した教師データを学習(機械学習)することにより、燃料Fの性状と所望の運転指標値から待機判定閾値Lcを得ることが可能なモデルを作成する。そして、閾値決定部34は、作成したモデルに基づいて、使用する燃料Fの性状と運転員などによって指定された運転指標値から待機判定閾値Lcを求めるよう構成される。また、蒸発管用SB装置51を含むスーツブロワ装置5の運転パターンPをAIにより決定しても良い。これによって、蒸発管用SB装置51の運転頻度の調節がなされるので、運転指標の変化を抑制した定格運転を行うことが可能となる。
上記の構成によれば、起動判定閾値Lhや待機判定閾値Lcなどを学習により適切に設定することができ、蒸発管用SB装置51の運転頻度のAIによる最適化を図ることができる。
また、幾つかの実施形態では、図3、図6に示すように、上述した運転制御部3は、蒸発管用SB装置51の運転制御にあたって、脱硝装置74の触媒74cの温度を考慮しても良い。例えば、幾つかの実施形態では、図3、図6に示すように、運転制御部3は、煙道72における熱交換器8(図6では1次過熱器81a)の下流側に設置される節炭器73を迂回するように、煙道72における節炭器73の上流側と、煙道72における節炭器73の下流側に接続される排ガスダクト75における脱硝装置74の上流側とを接続するバイパスダクト76を開閉する開閉手段77の開度Voを取得する開度取得部35と、脱硝装置74の有する触媒74cの温度(触媒温度Ct)を取得する触媒温度取得部36と、をさらに備える。そして、運転制御部3は、減温度指標値Ivおよび脱硝装置74の触媒温度Ctに基づいて、蒸発管用SB装置51の運転を制御する。
上述した開閉手段77はバルブやダンパであっても良い。また、開度取得部35は、開閉手段77を制御する他の装置から、その開度Voを取得しても良い。触媒温度Ctは、排ガスGの温度の計測値に基づいて取得するなど間接的に取得しても良いし、触媒74cの温度を直接計測しても良い。図6に示す実施形態では、バイパスダクト76は、1次過熱器81aおよび節炭器73の間と、節炭器73および脱硝装置74の間とを接続している。開閉手段77はバルブで構成されている。また、触媒温度取得部36は、脱硝装置74の入口に設置された温度センサ74tで排ガスGの温度を計測することにより、触媒温度Ctを取得するようになっている。
より具体的には、幾つかの実施形態では、図3、図6に示すように、運転制御部3は、開閉手段77が全開状態で、かつ、触媒74cの触媒温度Ctが活性温度範囲において定められた下限値以下の場合に、蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにする第2運転待機部37を有しても良い。開閉手段77の全開状態とは、開度が最大である場合など、排ガスGの流量が最大となるような開度であり、開度が100%でない場合も含む。
詳述すると、バイパスダクト76を通って脱硝装置74に流れる排ガスGは、節炭器73を迂回して流れるので、節炭器73を通過する場合よりも高温である。そして、開閉手段77を全開状態にすることによって、節炭器73を通らないより高温の排ガスGを脱硝装置74に対して最大限導入しても、触媒温度Ctが活性温度範囲よりも低いような場合には、バイパスダクト76に流入する排ガスGの温度を上げる必要がある。そこで、本実施形態では、蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにすることにより、排ガスGの温度の上昇を図る。
具体的には、上述したように、蒸発管用SB装置51を運転させると、蒸発管8pにおける熱交換量が付着物の付着量が減少されることにより増大するので、火炉71から煙道72に向かう燃焼ガスGの温度はより低下する。よって、蒸発管用SB装置51を運転させると脱硝装置74の触媒74cに流入する排ガスGの温度がより低下するので、上述したような場合には、逆に、蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにすることで、排ガスGの温度の高温化を行うことが可能となる。
上記の構成によれば、例えば脱硝装置74が備える触媒74cの温度を適切な温度範囲に維持するなど、触媒74cの温度を考慮した蒸発管用SB装置51の運転制御を行うことができる。これによって、脱硝装置74の触媒温度Ctが触媒74cの活性温度範囲から逸脱して低下するのを防止することができ、触媒温度Ctの活性温度範囲への維持を図ることができる。
以下、上述したスーツブロワ運転制御装置1が実行する処理に対応したスーツブロワ運転制御方法について、図7〜図9を用いて説明する。図7は、本発明の一実施形態に係るスーツブロワ運転制御方法を示すフロー図である。図8は、本発明の一実施形態に係る運転制御ステップを示すフロー図である。また、図9は、本発明の一実施形態に係る第2運転待機ステップを示すフロー図である。
スーツブロワ運転制御方法は、燃焼炉7の内部7iに設置された、上述した蒸発管用SB装置51)の運転を制御する方法である。図7に示すように、スーツブロワ運転制御方法は、減温度指標値取得ステップ(S1)と、運転制御ステップ(S2)と、を備える。スーツブロワ運転制御方法は、上述したスーツブロワ運転制御装置1が実行しても良く、例えば周期的に実行しても良い。あるいは、スーツブロワ運転制御方法は、上述した冷却前温度計測センサ96および冷却後温度計測センサ97の両方の計測値、あるいは、温度低減器9のための上述した冷却調整バルブ9vの開度などを取得しつつ、人手で実行しても良い。
以下、スーツブロワ運転制御方法を図7のステップ順に説明する。
図7のステップS1において、減温度指標値取得ステップを実行する。減温度指標値取得ステップ(S1)は、上述した減温度指標値Ivを取得するステップである。減温度指標値取得ステップ(S1)は、既に説明した減温度指標値取得部2が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略する。
図7のステップS2において、運転制御ステップを実行する。運転制御ステップ(S2)は、減温度指標値取得ステップ(S1)によって取得された減温度指標値Ivに基づいて、蒸発管用SB装置51の運転制御を実行するステップである。運転制御ステップ(S2)は、既に説明した運転制御部3が実行する処理内容と同様であるため、詳細は省略するが、幾つかの実施形態では、次に説明するような実施形態の単独または少なくとも2つを組み合わせたステップを有していても良い。
例えば、図8に示すように、幾つかの実施形態では、運転制御ステップ(S2)は、減温度指標値Ivが待機判定閾値Lcを下回る場合に、蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにする運転待機ステップ(図8のS21〜S22)を有しても良い。他の幾つかの実施形態では、運転制御ステップ(S2)は、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えた場合に、蒸発管用SB装置51を起動する除去措置起動ステップ(図8のS23〜S24)を有しても良い。この場合、幾つかの実施形態では、運転制御ステップ(S2)は、上記の除去措置起動ステップの実行後に、既に説明した運転停止条件が成立した場合に、減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えることにより開始した蒸発管用SB装置51の運転を停止させる運転停止ステップ(図8のS25)を、さらに有しても良い。
図8に示す実施形態では、ステップS21〜S22において運転待機ステップを実行している。具体的には、ステップS21において減温度指標値Ivが待機判定閾値Lcを下回る場合(Iv<Lc)に、ステップS22において、蒸発管用SB装置51へ運転待機指令を送信する。逆に、ステップS21において、減温度指標値Ivが待機判定閾値Lc以上(Iv≧Lc)の場合には、ステップS23〜S24において除去措置起動ステップを実行している。具体的には、ステップS23において減温度指標値Ivが起動判定閾値Lhを超えた場合(Iv>Lh)に、ステップS24において蒸発管用SB装置51へ運転起動指令を送信する。逆に、ステップS23において減温度指標値Ivが起動判定閾値Lh以下の場合(Iv≦Lh)には、ステップS24を実行することなく、フローを終了する。また、ステップS24を実行した場合には、ステップS25において、運転停止ステップを実行する。具体的には、ステップS25において運転停止条件が成立するまで待機し、運転停止条件が成立すると、蒸発管用SB装置51の運転が停止されるようにする。
なお、図8では、ステップS21〜S22の後に、ステップS23〜S25を実行するようになっているが、この順序は逆でも良い。また、ステップS21〜S22と、ステップS23〜S25は、それぞれ異なるタイミングで別々に実行されても良い。
また、その他の幾つかの実施形態では、図9に示すように、スーツブロワ運転制御方法は、上述したバイパスダクト76を開閉する開閉手段77の開度Voを取得する開度取得ステップと、上述した脱硝装置74の有する触媒74cの温度(触媒温度Ct)を取得する触媒温度取得ステップと、をさらに備える(図6参照)。そして、運転制御ステップ(S2)は、減温度指標値Ivおよび脱硝装置74の触媒温度Ctに基づいて、蒸発管用SB装置51の運転を制御しても良い。より具体的には、幾つかの実施形態では、運転制御部3は、開閉手段77が全開状態で、かつ、触媒74cの触媒温度Ctが活性温度範囲において定められた下限値以下の場合に、蒸発管8pのための蒸発管用SB装置51の運転を行わないようにする第2運転待機ステップを有しても良い。
図9に示す実施形態では、ステップS91において、バイパスダクト76に設置された開閉手段77の開度Voを取得し、ステップS92において、脱硝装置74の触媒温度Ctを取得する。そして、ステップS93において、触媒温度Ctが活性温度範囲外で、かつ、開閉手段77(開度Vo)が全開状態である場合には、ステップS94において、蒸発管用SB装置51へ運転停止指令を送信する。逆に、ステップS93において、触媒温度Ctが活性温度範囲内、または、開閉手段77(開度Vo)が全開状態ではない場合には、ステップS94を実行することなく、フローを終了する。なお、ステップS94を実行しない場合であって、触媒温度Ctが活性温度範囲外で、かつ、開閉手段77(開度Vo)が全開状態ではない場合には、開閉手段77の開度を全開状態にした後、フローを終了しても良い。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 スーツブロワ運転制御装置
2 減温度指標値取得部
3 運転制御部
31 運転待機部
32 除去措置起動部
33 運転停止部
34 閾値決定部
35 開度取得部
36 触媒温度取得部
37 第2運転待機部
3p パターン運転制御部
5 スーツブロワ装置
51 蒸発管用スーツブロワ装置(蒸発管用SB装置)
52 過熱器用スーツブロワ装置
6 燃焼システム
7 燃焼炉
71 火炉
72 煙道
73 節炭器
74 脱硝装置
74c 触媒
74t 温度センサ
75 排ガスダクト
76 バイパスダクト
77 開閉手段
Vo 開度(開閉手段)
7d 蒸気ドラム
7f バーナ
7i 燃焼炉の内部
7s 蒸気管
7w 火炉壁
8 熱交換器
8p 蒸発管
81 過熱器
81a 1次過熱器
81b 2次過熱器
9 温度低減器
9v 冷却調整バルブ
9w 冷却媒体
91 スプレイ水管
92 スプレイノズル
94 冷却媒体供給管
95 ボイラ出口温度計測センサ
96 前温度計測センサ
97 冷却後温度計測センサ
F 燃料
G 燃焼ガス(排ガス)
I 減温度指標
Iv 減温度指標値
Lc 待機判定閾値
Lh 起動判定閾値
S 蒸気
Tc 温度(蒸気)
Te 温度(蒸気)
Th 温度(蒸気)
Tg 目標温度(蒸気)
To ボイラ出口蒸気温度
m 記憶装置

Claims (19)

  1. 燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管の表面に付着する付着物を除去するためのスーツブロワ装置の運転を制御するスーツブロワ運転制御装置であって、
    前記燃焼炉の内部における前記スーツブロワ装置の下流側に設置された熱交換器により加熱された前記蒸気が、温度低減器によって冷却された際の冷却量を示す減温度指標値を取得するよう構成された減温度指標値取得部と、
    前記減温度指標値に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転制御を実行するよう構成された運転制御部と、を備えることを特徴とするスーツブロワ運転制御装置。
  2. 前記運転制御部は、
    前記スーツブロワ装置の運転を待機させるか否かを判定するための待機判定閾値を前記減温度指標値が下回る場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする運転待機部を有することを特徴とする請求項1に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  3. 前記運転制御部は、
    前記スーツブロワ装置の運転を起動させるか否かを判定するための起動判定閾値を前記減温度指標値が超えた場合に、前記スーツブロワ装置を起動する除去措置起動部を有することを特徴とする請求項1または2に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  4. 前記運転制御部は、
    前記減温度指標値が前記起動判定閾値よりも小さい待機判定閾値に達した場合、あるいは、運転パターンに従った前記スーツブロワ装置の運転が完了した場合の少なくとも一方の条件を含む運転停止条件が成立した場合に、前記スーツブロワ装置の運転を停止させる運転停止部を、さらに有することを特徴とする請求項3に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  5. 前記減温度指標値と比較される、前記スーツブロワ装置の運転を待機させるか否かを判定するための待機判定閾値、または前記スーツブロワ装置の運転を起動させるか否かを判定するための起動判定閾値の少なくとも一方を学習により決定する閾値決定部を、さらに備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  6. 前記減温度指標値取得部は、前記減温度指標値として、前記蒸気の温度の低下量、または前記温度低減器に供給する冷却媒体の供給量を制御するバルブの開度を取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  7. 前記熱交換器は過熱器であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  8. 前記煙道における前記熱交換器の下流側に設置される節炭器を迂回するように、前記煙道における前記節炭器の上流側と、前記煙道における前記節炭器の下流側に接続される排ガスダクトにおける脱硝装置の上流側とを接続するバイパスダクトを開閉する開閉手段の開度を取得する開度取得部と、
    前記脱硝装置の有する触媒の温度を取得する触媒温度取得部と、をさらに備え、
    前記運転制御部は、前記減温度指標値および前記脱硝装置の前記触媒の温度に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  9. 前記運転制御部は、前記開閉手段が全開状態で、かつ、前記触媒の温度が活性温度範囲において定められた下限値以下の場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする第2運転待機部を有することを特徴とする請求項8に記載のスーツブロワ運転制御装置。
  10. 燃焼炉と、
    前記燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管と、
    前記蒸発管の表面に付着する付着物を除去するよう構成されたスーツブロワ装置と、
    前記燃焼炉の内部における前記スーツブロワ装置の下流側に設置された、前記蒸発管で生成された前記蒸気を加熱するよう構成された熱交換器と、
    前記熱交換器で加熱された前記蒸気を冷却するよう構成された温度低減器と、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御装置と、を備えることを特徴とする燃焼システム。
  11. 燃焼炉の内部に設置された、蒸気を生成するための蒸発管の表面に付着する付着物を除去するためのスーツブロワ装置の運転を制御するスーツブロワ運転制御方法であって、
    前記燃焼炉の内部における前記スーツブロワ装置の下流側に設置された熱交換器により加熱された前記蒸気が、温度低減器によって冷却された際の冷却量を示す減温度指標値を取得するよう構成された減温度指標値取得ステップと
    前記減温度指標値に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転制御を実行するよう構成された運転制御ステップと、を備えることを特徴とするスーツブロワ運転制御方法。
  12. 前記運転制御ステップは、
    前記スーツブロワ装置の運転を待機させるか否かを判定するための待機判定閾値を前記減温度指標値が下回る場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする運転待機ステップを有することを特徴とする請求項11に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  13. 前記運転制御ステップは、
    前記スーツブロワ装置の運転を起動させるか否かを判定するための起動判定閾値を前記減温度指標値が超えた場合に、前記スーツブロワ装置を起動する除去措置起動ステップを有することを特徴とする請求項11または12に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  14. 前記運転制御ステップは、
    前記減温度指標値が前記起動判定閾値よりも小さい待機判定閾値に達した場合、あるいは、運転パターンに従った前記スーツブロワ装置の運転が完了した場合の少なくとも一方の条件を含む運転停止条件が成立した場合に、前記スーツブロワ装置の運転を停止させる運転停止ステップを、さらに有することを特徴とする請求項13に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  15. 前記減温度指標値と比較する待機判定閾値または起動判定閾値の少なくとも一方を機械学習により決定する閾値決定ステップを、さらに備えることを特徴とする請求項12〜14のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  16. 前記減温度指標値取得ステップは、前記減温度指標値として、前記蒸気の温度の低下量、または前記温度低減器に供給する冷却媒体の供給量を制御するバルブの開度を取得することを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  17. 前記熱交換器は過熱器であることを特徴とする請求項11〜16のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  18. 前記煙道における前記熱交換器の下流側に設置される節炭器を迂回するように、前記煙道における前記節炭器の上流側と、前記煙道における前記節炭器の下流側に接続される排ガスダクトにおける脱硝装置の上流側とを接続するバイパスダクトを開閉する開閉手段の開度を取得する開度取得ステップと、
    前記脱硝装置の有する触媒の温度を取得する触媒温度取得ステップと、をさらに備え、
    前記運転制御ステップは、前記減温度指標値および前記脱硝装置の前記触媒の温度に基づいて、前記スーツブロワ装置の運転を制御することを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載のスーツブロワ運転制御方法。
  19. 前記運転制御ステップは、前記開閉手段が全開状態で、かつ、前記触媒の温度が活性温度範囲において定められた下限値以下の場合に、前記スーツブロワ装置の運転を行わないようにする第2運転待機ステップを有することを特徴とする請求項18に記載のスーツブロワ運転制御方法。
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