JP2019124525A - Speed reduction mechanism and liquid level display device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、減速機構及び液面表示装置に関する。 Embodiments of the present invention relate to a speed reduction mechanism and a liquid level display device.
例えば油入変圧器においては、収納容器(液槽)内に、変圧器本体を、絶縁油や液体シリコーン等の冷却液と共に収納して構成されるものが知られている。このような油入変圧器は、設置時(最初の注液時)や保守の際に、冷却液を貯留する液槽の外部から冷却液の残存量を確認できることが必要である。そこで、外部から油面の高さレベルを確認することができる油面計として、特許文献1に記載されたダイヤル油面計が知られている。このダイヤル油面計は、油面に応じて上下動(円弧状に移動)するフロートを、L字状のシャフトの基端側の取付け、シャフトの他端側の回転によって、指示針を回転させて油面レベルを表示するように構成されている。
For example, among oil-filled transformers, there is known one configured to store a transformer body in a storage container (liquid tank) together with a coolant such as insulating oil and liquid silicone. Such an oil-filled transformer is required to be able to confirm the remaining amount of cooling fluid from the outside of the fluid tank storing the cooling fluid at the time of installation (at the time of first pouring) and at the time of maintenance. Then, the dial oil level meter described in
上記のような油入変圧器には、様々な種類(大きさ)のものが供されているが、大型で油面の上下の変動幅が大きいものでは、上記したダイヤル油面計では、フロートの移動範囲が大きくなり、全体的に大型、大がかりになってしまう。そこで、フロートを単純に上下動させるように設けると共に、フロートにロープ等の紐部材を取付けて、フロートの上下移動に伴う紐部材の移動を、針の回転移動に変換するように構成した液面表示装置が考えらえる。この場合、紐部材の移動を針の回転移動に変換する機構、つまり減速機構を、比較的簡単な構成で、コンパクトに済ませることが望まれるのである。 Various types (sizes) of oil-impregnated transformers such as those described above are provided. However, in the case of a large oil-sliding machine with a large fluctuation range in the oil level, the above-mentioned dial oil level meter is a float. The movement range of the will be large, and the whole will be large and large. Therefore, the float is provided to simply move the float up and down, and a string member such as a rope is attached to the float, and the liquid surface configured to convert the movement of the string member accompanying the vertical movement of the float into the rotational movement of the needle A display device can be considered. In this case, it is desirable to make the mechanism for converting the movement of the string member into the rotational movement of the needle, that is, the speed reducing mechanism compact with a relatively simple configuration.
尚、上記したように、この種の油入変圧器には様々な規格のものがあり、液槽の大きさに応じて、冷却液の収容量ひいては液面の上下の変位幅が大きく相違してくる。例えば小型のものでは、液面が、50mm程度の幅で上下するものがあり、大型のものでは、液面が500mmの幅で上下するものもある。そのため、液面の上下の変位幅が相違してくるような複数種類の液冷式電気機器に関して、共用可能となる液面表示装置を提供する、即ち様々な減速比に対応することが可能な減速装置を提供することができれば、大変有用となる。 As described above, there are various standards for this type of oil-filled transformer, and depending on the size of the liquid tank, the capacity of the coolant, and hence the displacement width above and below the liquid surface, differ greatly. Come. For example, in some small ones, the liquid level goes up and down with a width of about 50 mm, and in the large ones, some go up and down with a width of 500 mm. Therefore, it is possible to provide a liquid level display device that can be shared, that is, to cope with various reduction ratios, with respect to a plurality of types of liquid-cooled electrical devices in which the displacement width of the liquid level differs vertically. It would be very useful if a reduction gear could be provided.
そこで、比較的簡単な構成でコンパクトに済ませることができながら、様々な減速比に対応することが可能な減速機構、及びその減速機構を備えた液面表示装置を提供する。 Therefore, a reduction mechanism capable of coping with various reduction ratios while being compact with a relatively simple configuration, and a liquid level display device provided with the reduction mechanism are provided.
実施形態に係る減速機構は、ベースに回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸の周りに同軸に配置されたワイヤガイド用のドラムと、前記ベースに前記ドラムの外周側に位置し前記回転軸と平行に延びて固定的に設けられた固定支持軸とその固定支持軸に軸方向に重なるように夫々回転自在に嵌挿された複数の定滑車とを備える固定側滑車群と、前記回転軸から放射方向に延びる連結部を介して連結され前記ドラムの外周側を該回転軸と平行に延び前記回転軸を中心に旋回可能に設けられた可動支持軸とその可動支持軸に軸方向に重なるように夫々回転自在に嵌挿された複数の動滑車とを備える可動側滑車群と、前記ベースに対する固定部位又は前記可動側滑車群に一端側が固定され他端側が外部に配置されて外側から引き出し又は繰り入れされるワイヤ部材とを備えている。そして、前記ワイヤ部材は、前記ドラムの外周にガイドされながら、前記定滑車と動滑車とに交互に掛けられ、該ワイヤ部材の外側からの引き出し又は繰り入れにより、該ワイヤ部材の移動を減速して前記回転軸の回転に変換するように構成されている。 The speed reduction mechanism according to the embodiment includes a rotating shaft rotatably supported by a base, a drum for a wire guide coaxially disposed around the rotating shaft, and the drum located on an outer peripheral side of the drum. A stationary pulley group comprising: a fixed support shaft extending in parallel with the rotation axis and a plurality of fixed pulleys rotatably inserted so as to axially overlap the fixed support shaft; A movable support shaft which is connected via a connecting portion extending in a radial direction from a rotation shaft and extends parallel to the rotation shaft and extends parallel to the rotation shaft, and a movable support shaft pivotable about the rotation shaft A movable side pulley group including a plurality of moving pulleys rotatably inserted so as to overlap each other, a fixed portion to the base or the movable side pulley group fixed at one end side and the other end side is disposed outside Pull out from And a wire member is. The wire member is alternately hooked to the fixed pulley and the moving pulley while being guided to the outer periphery of the drum, and the movement of the wire member is decelerated by pulling out or feeding the wire member from the outside. It is comprised so that it may convert into rotation of the said rotating shaft.
実施形態に係る液面表示装置は、液体が貯留された液槽内に配置され前記液体の液面の変動に連動して上下方向に移動する移動部材と、前記液体の液面の高さ位置を表示する表示器とを備える。前記表示器は、前記液面の高さ位置に対応した目盛を円弧状に配置してなる目盛板と、回転移動により先端が前記目盛板の目盛を指し示す表示針と、請求項1から7のいずれか一項に記載の減速機構とを備える。そして、前記減速機構の前記ワイヤ部材の他端側に前記移動部材が接続されると共に、前記減速機構の前記回転軸に前記表示針が連結されて回転移動されるように構成されている。
The liquid level display device according to the embodiment includes a moving member which is disposed in a liquid tank in which liquid is stored and moves in the vertical direction in conjunction with fluctuation of the liquid level of the liquid, and the height position of the liquid level of the liquid And an indicator for displaying the The indicator according to any one of
以下、油入絶縁変圧器の液面表示装置に適用した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、液冷式電気機器としての油入絶縁変圧器1の全体構成を概略的に示している。この油入絶縁変圧器1は、例えば金属製の液槽2内に、機器本体としての変圧器本体(図示せず)を収納して構成される。前記液槽2は、図1でやや横長な矩形箱状に構成され、密閉されるようになっている。この液槽2は、接地電位とされる。図示はしないが、前記変圧器本体は、鉄心に、例えば3個のモールドコイルを装着してなる周知構成を備えている。
Hereinafter, an embodiment applied to a liquid level display device of an oil-filled insulation transformer will be described with reference to the drawings. FIG. 1 schematically shows the overall configuration of an oil-filled
前記液槽2内には、前記変圧器本体全体が浸されるように、冷却液(液体)としての絶縁油3が、天井部近くまで充填されている。絶縁油3としては、例えば鉱油が採用されている。図1、図2には、絶縁油3の油面である液面の高さ位置を符号Sで示している。これにより、前記変圧器本体のコイルの外周部や、接続用のケーブル部分等は、高電圧となる充電部とされるが、それら充電部全体が絶縁油3により浸されて絶縁及び冷却が図られている。
In the
このとき、変圧器の稼働中に、絶縁油3の液面Sは、温度による膨張、収縮に伴っても上下に変動する。絶縁油3は、液槽2内において、その液面Sが、変圧器本体の絶縁及び冷却に必要な最低液位(L)以上であって、液槽2の天井部との間に僅かな隙間を確保する最高液位(H)以下になるように貯留される。そのような液槽2内の絶縁油3の液面Sの変動幅をDとする。この変動幅Dは、油入変圧器1の規格、ひいては液槽2の大きさに応じて相違し、例えば小型のものでは、変動幅Dが50mm程度となり、大型のものでは、変動幅Dが500mm程度のものもある。
At this time, while the transformer is in operation, the liquid level S of the insulating
そして、本実施形態の油入絶縁変圧器1にあっては、液槽2内の絶縁油3の液面Sの高さ位置を、外部から作業者が知る(視認する)ための液面表示装置4が設けられる。図1から図3に示すように、本実施形態に係る液面表示装置4は、前記絶縁油3の液面Sの変動に連動して上下方向に移動する移動部材としての浮き子5、絶縁油3の液面Sの高さ位置を表示する表示器6、一端が前記浮き子5に接続されたワイヤ部材7を備えて構成される。
And, in the oil filled
そのうち浮き子5は、図1、図2に示すように、例えばプラスチックから中空状に構成された偏平な円筒状をなし、前記絶縁油3の液面Sに浮かぶ、つまり液面Sの上下動に連動して上下動するように配置されている。図2に示すように、前記ワイヤ部材7は、例えば金属製のワイヤからなり、その一端が前記浮き子5の上面中央部に接続されている。このワイヤ部材7は、柔軟に屈曲可能に構成され、液槽2の上面に形成された円形開口部8を通って外部に導出される。
Among them, as shown in FIGS. 1 and 2, the
また、前記浮き子5の上面外周部と前記円形開口部8との間には、ゴムや軟質プラスチックからなる円筒蛇腹状の伸縮部材9が、それらを上下につなぐようにして、上下方向に伸縮可能に構成されている。これにより、ワイヤ部材7は、伸縮部材9内を通って外部に導出され、伸縮部材9の内部に絶縁油3の蒸気などが浸入することが防止される。前記表示器6は、図1に示すように、前記液槽2の外面この場合前面の、作業者にとって見やすい高さ位置に取付けられている。このとき、前記円形開口部8と表示器6のケース10との間をつなぐように、接続管11が設けられ、円形開口部8から導出されたワイヤ部材7は、接続管11内を通って表示器6のケース10内に導入される。
In addition, a cylindrical bellows-like expansion and
ここで、前記表示器6について詳述する。この表示器6は、図1、図3等に一部示すように、ワイヤ部材7の他端側が導入されるケース10と、該ケース10の前面部に設けられた目盛板12及び表示針13と、該ケース10内に設けられ前記表示針13を動作させるための針駆動機構としての減速機構14(図4等参照)とを備えて構成される。前記ケース10は、円筒状に構成され、その前面には、ガラス等の透明板が配置され、目盛板12及び表示針13が目視できるようになっている。
Here, the
図3に示すように、前記目盛板12は、円形状をなし、その外周側寄り部位に、液面Sの高さレベルを示す目盛が円弧状に並んで設けられている。この場合、目盛板12は、図で左下部に位置して、最低液位を示す「LOW(0)」の目盛が記されると共に、図で右下部に位置して、最高液位を示す「HIGH(100)」の目盛が記される。そして、「LOW(最低液位)」を0%、「HIGH(最高液位)」を100%として、それらの間が、時計回り方向に順に大きくなるように、液面Sの高さの割合を示す数字である、「10」〜「90」の目盛が均等に記されている。
As shown in FIG. 3, the
前記表示針13は、先端が目盛板12のいずれかの目盛を指し示す針状をなし、その基端部が、目盛板12の中心を貫通する軸部15の先端に取付けられ、半径方向に延びている。この場合、表示針13(軸部15)は、「LOW(0)」の目盛から、「HIGH(100)」の目盛までの、例えば角度270度の範囲で回転可能に構成されている。ここでは、表示針13が、「LOW(0)」の目盛を指し示す軸部15(後述する回転軸)の位置を0°とし、表示針13が、「HIGH(100)」の目盛を指し示す軸部15(回転軸)の位置を270°とする。
The
さて、本実施形態に係る減速機構14について、図4〜図14を参照して述べる。尚、図4〜図14では、減速機構14即ち表示器6の内部構成を、表示器6の表面側つまり目盛板12のある側を上方に向けて示している。以下の減速機構14の説明で、上下方向を言う場合には、この上下の向きを基準とすることとする。従って、図5、図6等が上方から見た平面図となる。
Now, the
図4〜図14に示すように、前記減速機構14は、ベース16、回転軸17、ワイヤガイド用のドラム18、固定側滑車群19、可動側滑車群20、付勢手段としてのぜんまいばね21(図7等参照)を備える。これと共に、表示器6のケース10内に導入されたワイヤ部材7の他端側部分が、減速機構14に接続されるようになっている。前記ベース16は、円板状(薄型円筒状)をなし、表示器6のケース10内に固定的に設けられている。前記回転軸17は、前記ベース16の中心部から図で上方に延びるように回転自在に支持されている。回転軸17の上端に、前記軸部15が上方に突出するように設けられ、その軸部15に前記表示針13が取付けられている。
As shown in FIGS. 4 to 14, the
前記ドラム18は、図5にも示すように、中心に前記回転軸17が挿通される中心穴を有する円筒状をなし、回転軸17の外周部に同軸に設けられている。この場合、図7等に示すように、ドラム18は、後に述べる連結部22が通過可能な空間を下部、つまりベース16上に確保した状態で、前記ベース16に対して固定的に設けられている。尚、このドラム18の外径寸法は、後述する動滑車及び定滑車の外径寸法よりもやや大きく(2倍程度に)構成されている。
As shown in FIG. 5, the
また、本実施形態では、図6〜図14にも示すように、ドラム18の外周面には、ワイヤ部材7をガイドするための複数本のガイド溝23が円周方向に全周に延びて形成されている。このとき、ガイド溝23は、軸方向に等間隔に並んで形成されており、後述する動滑車(及び定滑車)の個数(5本)の倍となる本数、この場合10本が形成されている。更に本実施形態では、ドラム18の外周面の少なくともガイド溝23の内面は、摩擦係数を小さくするための例えばテフロン加工等の表面処理が施され、ワイヤ部材7が滑りやすい状態に構成されている。
Further, in the present embodiment, as also shown in FIGS. 6 to 14, a plurality of
前記固定側滑車群19は、図4〜図14に示すように、前記ベース16上の前記ドラム18の前側に位置して設けられ、固定支持軸24と複数個の定滑車25とを備えて構成される。固定支持軸24は、ベース16から上方に延びて、つまり前記回転軸17と平行に延びて固定的に設けられている。定滑車25は、この固定支持軸24に、複数個例えば5個が軸方向に重なるように嵌挿され、固定支持軸24に対し、夫々が図示しない軸受を介して回転自在に取付けられている。
The fixed
この場合、固定側滑車群19の各定滑車25は、図4〜図6等に示すように、前記ドラム18の外周面から若干離間して位置されている。また、図7等に示すように、上下に隣り合う定滑車25間は、少しだけ離間しており、1個の定滑車25が、前記ドラム18のガイド溝13の2本分の高さに位置されるように配置されている。更に、図6、図7等に示すように、前記固定支持軸24には、最下段の定滑車25のすぐ下部に位置して、ワイヤ部材7の端部を固定(接続)するための固定側取付部26が設けられている。
In this case, each fixed
前記可動側滑車群20は、前記回転軸17から放射方向に延びる連結部22を介して連結された可動支持軸27、及び、複数個この場合5個の動滑車28を備えている。前記連結部22は、図4、図5、図7(b)等に示すように、棒状をなし、基端部が前記回転軸17の下部に固定され、ベース16上を半径方向(図6等で左方)に延びている。前記可動支持軸27は、図4、図6等で前記ドラム18の左側に位置し、前記連結部22の先端から上方、即ち回転軸17と平行に延びるように一体に設けられている。これにて、可動支持軸27は、回転軸17の回転と一体的にドラム18の周囲を旋回移動するようになっている。
The movable
そして、前記動滑車28は、この可動支持軸27に、複数個例えば5個が軸方向に重なるように嵌挿され、可動支持軸27に対し、夫々が図示しない軸受を介して回転自在に取付けられている。この場合、可動側滑車群20の各動滑車28は、図4〜図6等に示すように、前記ドラム18の外周面から若干離間して位置されている。また、やはり図7等に示すように、上下に隣り合う動滑車28間は、少しだけ離間しており、1個の動滑車28が、前記ドラム18のガイド溝13の2本分の高さに位置されるように配置されている。このとき、動滑車28の方が前記定滑車25よりもやや低い位置に配置されている。更に、図8、図9等に示すように、前記動滑車28のうち最下段に位置する動滑車28には、ワイヤ部材7の端部を固定(接続)するための可動側取付部29が設けられている。
The moving
ここで、図5の(a)、(b)、(c)は、回転軸17の0°の位置、45°の位置、270°の位置における、可動側滑車群20の位置を夫々示している。ここで、図5(a)に示すように、可動側滑車群20が前記固定側滑車群19の図ですぐ左側に来ている位置を、回転軸17の0°の位置と定義している。回転軸17及び可動側滑車群20が、そこから図で時計回り方向に一杯まで回動(旋回)して、図5(c)に示すように、可動側滑車群20が前記固定側滑車群19の図ですぐ右側に来た位置が、回転軸17の270°の位置とされる。図5(b)は、回転軸17の45°の位置を示しており、図4、図6〜図14は、減速機構14の構成を回転軸17が45°の位置にある状態で示している。
Here, (a), (b) and (c) in FIG. 5 show the position of the
また、詳しく図示はしないが、前記回転軸17ひいては可動側滑車群20は、付勢手段により0°方向、即ち図5等で反時計回り方向に付勢されているのであるが、本実施形態では、その付勢手段は、図7等に示すように、前記ベース16内に配置されたぜんまいばね21から構成されている。ちなみに、本実施形態では、回転軸17の位置が、0°から270°まで移動した際の、可動側滑車群20(厳密には可動側取付部29)の旋回方向の移動距離d(図5(a)参照)は、例えば50mmとされている。
Although not shown in detail, the
そして、上記減速機構14にあっては、ケース10内に導入されたワイヤ部材7の他端側部分が、端部が可動側取付部29或いは固定側取付部26に取付けられた上で、前記ドラム18の外周にガイドされながら、前記固定側滑車群19の定滑車25と、可動側滑車群20の動滑車28とに交互に折返されながら掛けられるようにセットされる。これにて、ワイヤ部材7の外側からの引き出し又は繰り入れにより、該ワイヤ部材7の移動を減速して前記回転軸17の回転ひいては表示針13の回転移動に変換するように構成されている。
In the
即ち、例えばワイヤ部材7が外側から引き出されることに伴い、可動側滑車群20(可動支持軸27)が、固定側滑車群19(固定支持軸24)に時計回り方向に近づく方向、つまり離間角度を小さくする方向に旋回移動する。また、例えばワイヤ部材7が外側から繰り入れられることに伴い、可動側滑車群20が、固定側滑車群19から反時計回り方向に離れる方向、つまり離間角度を大きくする方向に旋回移動する。このとき、ワイヤ部材7の外側からの引き出し又は繰り入れに伴う長さの変動を、可動側滑車群20の旋回、ひいては回転軸17の回転に変換することができる。
That is, for example, as the
この減速機構14にあっては、ワイヤ部材7の長さの変動が大きくなるほど、可動側滑車群20の旋回量(旋回角度)ひいては回転軸17の回転量(回転角度)も大きくなる。尚、詳しく図示はしないが、本実施形態では、前記液槽2内の絶縁油3の液面Sが上昇すると、減速機構14内からワイヤ部材7が外側へ引き出され、液面Sが下降すると、外側からワイヤ部材7が繰り入れられるつまり減速機構14内に引き込まれるように構成されている。
In the
このとき、ワイヤ部材7は、例えば、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最低液位(L)のときに、回転軸17が0°の位置となって表示針13が「LOW(0)」の目盛を指し示す、又は、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最高液位(H)のときに、回転軸17が270°の位置となって表示針13が「HIGH(100)」の目盛を指し示すように、たるみのない状態でセットされる。これと共に、液槽2内における液面Sの変動幅Dに応じた減速機構14の減速比となるように、前記ワイヤ部材7の動滑車28及び定滑車25に掛けられる個数、及び、ワイヤ部材7の先端を固定する取付部の位置、即ち固定側取付部26と可動側取付部29とのどちらを使用するかが設定される。
At this time, for example, when the liquid level S of the insulating
ここで、減速機構14における減速比を、回転軸17の回転量(角度)つまり可動支持軸27の旋回移動量(これを1とする)に対する、ワイヤ部材7の移動量つまり長さの変動量(N)の比、つまり1:Nの値と定義することができる。この場合、Nは自然数となる。ワイヤ部材7が動滑車28及び定滑車25に掛けられる個数が多くなるほど、ワイヤ部材7の移動量(長さの変動量)に対して、可動側滑車群20の旋回移動量が小さくなる関係にある。
Here, the reduction ratio in the
この場合、Nの値はワイヤ部材7の動滑車28及び定滑車25における折返し回数と一致する。例えば、ワイヤ部材7が動滑車28及び定滑車25に掛けられる個数を多くして減速比を大きくすることによって、小さな力でも、ワイヤ部材7の移動量を大きくとることにより、回転軸17側における大きな力(トルク)を発生させることができる。液面表示装置4にあっては、可動側滑車群20の移動範囲dと、液面Sの変動幅Dとの関係に応じて、減速機構14における減速比即ちNの値が、d:D=1:Nになるように設定される。これにより、ワイヤ部材7の移動量に対する回転軸17の回転量(回転角度)、つまり減速比を様々に変動(設定)させることが可能となる。
In this case, the value of N corresponds to the number of folds in the moving
また、ワイヤ部材7の一端側の固定位置によっても、減速比を変えることができる。具体的には、例えば可動側滑車群20の移動量を1とした場合の、それに対するワイヤ部材7の移動量Nを、奇数にしたい場合には可動側取付部29に固定すれば良く、偶数にしたい場合には、固定側取付部26に固定すれば良い。尚、上記減速比(Nの値)の大小によってワイヤ部材7全体、つまりケース10内に導入される部分の長さも変動し、減速比に応じた適切な長さとされることは勿論である。
The reduction ratio can also be changed by the fixing position on one end side of the
次の作用説明でも述べるように、本実施形態では、移動範囲dが例えば50mmであるから、液槽2内における液面Sの変動幅Dが、50mm(或いはそれ以下)である場合には、減速比のNの値が1とされる。変動幅Dが100mm(或いは50〜100mm)である場合には、減速比のNの値が2とされる。変動幅Dが150mm(或いは100〜150mm)である場合には、減速比のNの値が3とされる。途中を省略するが、同様にして、変動幅Dが500mm(或いは450〜500mm)である場合には、減速比のNの値が10とされる。
As described in the following description of the operation, in the present embodiment, since the movement range d is, for example, 50 mm, when the fluctuation width D of the liquid surface S in the
次に、上記構成を備える減速機構14及び液面表示装置4の作用について、主として図6〜図14を参照して述べる。図6〜図14は、減速機構14における、ワイヤ部材7の動滑車28及び定滑車25に対する掛け方を例示するものである。図6及び図7はNの値が10の場合、図8及び図9はNの値が1の場合、図10及び図11はNの値が2の場合、図12及び図13はNの値が3の場合、図14はNの値が4の場合、を夫々例示している。尚、上記したように、これら図6〜図14は、回転軸17が45°の位置にある状態で示している。
Next, the operation of the
図6及び図7に示すように、例えば液槽2内における液面Sの変動幅D(最低液位Lと最高液位Hとの差)が500mmの場合、減速機構14の減速比が1:10、つまりN=10となるように設定される。即ち、ワイヤ部材7の端部は、Nが偶数であるため、固定側滑車群19の固定側取付部26に固定される。次いで、ワイヤ部材7は、ドラム18の外周の最下段のガイド溝23内を矢印A方向(図6参照)にガイドされながら延び、可動側滑車群20の最下段の動滑車28に、矢印B方向に(図6参照)掛けられる。最下段の動滑車28で折返されたワイヤ部材7は、ドラム18の下から2番目のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされて、固定側滑車群19部分に至る。
As shown in FIGS. 6 and 7, for example, when the fluctuation width D of the liquid surface S in the liquid tank 2 (the difference between the lowest liquid level L and the highest liquid level H) is 500 mm, the reduction ratio of the
そして、ワイヤ部材7は、固定側滑車群19の最下段の定滑車25に矢印C方向(図6参照)に掛けられて、矢印C´方向に折返される。この後、ワイヤ部材7は、ドラム18の下から3番目のガイド溝23内を、矢印A方向にガイドされ、可動側滑車群20の下から2番目の動滑車28に、矢印B方向に掛けられる。動滑車28で折返されたワイヤ部材7は、ドラム18のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされて、固定側滑車群19部分に至り、1段ずつ上がりながら上記した動滑車28及び定滑車25間での折り返しが繰返される。
Then, the
このようにして、最上段(5番目)の動滑車28を折返されたワイヤ部材7は、ドラム18の最上段(下から10番目)のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされて、固定側滑車群19部分に至り、最上段の定滑車25に矢印C方向に掛けられて導出される。この場合、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最低液位(L)にあるときに、回転軸17が0°の位置にあって、表示針13が「LOW(0)」の目盛を指し示す位置に来るように、ワイヤ部材7がたるみのない状態でセット(浮き子5に接続)される。
Thus, the
これにより、ワイヤ部材7の折返し数が10となり、減速機構14の減速比が、1:10(N=10)とされるので、液面Sの変動即ち浮き子5の上下動に伴う、ワイヤ部材7の移動量に対して、可動側滑車群20の旋回方向への移動量は、1/10となる。今、例えば、最低液位Lにあった液面Sが、最高液位Hまで例えば500mm上昇すると、ワイヤ部材7が減速機構14から外側に引き出され、そのワイヤ部材7の移動量(長さの変動)も500mmとなる。これにより、回転軸17の位置が0°(図5(a)参照)から、270°(図5(c)参照)まで回転し、表示針13が、「LOW(0)」の目盛から、「HIGH(100)」の目盛まで移動する。尚、回転軸17は、ぜんまいばね21により、0°の方向(反時計回り方向)に付勢されているので、液面S(浮き子5)が下降した場合には、ワイヤ部材7が外側から繰り入れられるようにして、回転軸17ひいては表示針13が、目盛の小さくなる方向に移動する。
As a result, the number of turns back of the
このように、液面表示装置4にあっては、絶縁油3の液面Sに浮かぶ浮き子5の位置に応じて、ワイヤ部材7のケース10内(減速機構14)に導入される部分の長さが変動し、減速機構14は、そのワイヤ部材7の長さの変動を、可動側滑車群20ひいては回転軸17の旋回(回転)位置に変換し、表示針13に伝達して液面Sの高さ位置を表示器6に表示することができる。作業者は、表示器6の表示針13の位置を見て、液槽2内の絶縁油3の液面Sの位置を知ることができ、必要な量の絶縁油3が貯留されているかどうかを容易に確認することができる。
As described above, in the liquid
図8及び図9に示すように、例えば液槽2内における液面Sの変動幅D(最低液位Lと最高液位Hとの差)が50mmの場合、減速機構14の減速比が、N=1となるように設定される。このときには、Nが奇数であるため、ワイヤ部材7の端部は、可動側滑車群19の最下段の動滑車28に設けられた可動側取付部29に固定される。次いで、ワイヤ部材7は、ドラム18の外周の下から2番目のガイド溝23内を矢印Aとは反対方向にガイドされながら延び、固定側滑車群19の最下段の定滑車25に矢印C方向に掛けられて導出される。この場合も、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最低液位(L)にあるときに、回転軸17が0°の位置にあって、表示針13が「LOW(0)」の目盛を指し示す位置に来るように、ワイヤ部材7がたるみのない状態でセット(浮き子5に接続)される。
As shown in FIGS. 8 and 9, for example, when the fluctuation width D of the liquid surface S in the liquid tank 2 (the difference between the lowest liquid level L and the highest liquid level H) is 50 mm, the reduction ratio of the
これにより、減速機構14の減速比が、1:1(N=1)とされ、液面Sの変動即ち浮き子5の上下動に伴う、ワイヤ部材7の移動量に対して、可動側滑車群20の旋回方向への移動量が等しくなる。今、例えば、最低液位Lにあった液面Sが、最高液位Hまで例えば50mm上昇すると、ワイヤ部材7が減速機構14から外側に引き出され、そのワイヤ部材7の移動量(長さの変動)も50mmとなる。これにより、回転軸17の位置が0°から、270°まで回転し、表示針13が、「LOW(0)」の目盛から、「HIGH(100)」の目盛まで移動する。尚、液面S(浮き子5)が下降した場合には、やはり、ワイヤ部材7が外側から繰り入れられるようにして、回転軸17ひいては表示針13が、目盛の小さくなる方向に移動する。
Thereby, the reduction ratio of the
図10及び図11に示すように、例えば液槽2内における液面Sの変動幅Dが100mmの場合、減速機構14の減速比が1:2(N=2)となる、つまりワイヤ部材7の折返し数が2となるように設定される。このときには、Nが偶数であるため、ワイヤ部材7の端部は、固定側取付部26に固定される。次いで、ワイヤ部材7は、ドラム18の外周の最下段のガイド溝23内を矢印A方向にガイドされながら延び、可動側滑車群20の最下段の動滑車28に、矢印B方向に掛けられる。
As shown in FIGS. 10 and 11, for example, when the fluctuation width D of the liquid surface S in the
最下段の動滑車28で折返されたワイヤ部材7は、ドラム18の下から2番目のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされながら延び、固定側滑車群19の最下段の定滑車25に矢印C方向に掛けられて導出される。この場合も、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最低液位(L)にあるときに、回転軸17が0°の位置にあって、表示針13が「LOW(0)」の目盛を指し示す位置に来るように、ワイヤ部材7がたるみのない状態でセット(浮き子5に接続)される。
The
これにより、減速機構14の減速比が、1:2(N=2)とされ、液面Sの変動即ち浮き子5の上下動に伴う、ワイヤ部材7の移動量に対して、可動側滑車群20の旋回方向への移動量が1/2となる。従って、例えば、最低液位Lにあった液面Sが、最高液位Hまで100mm上昇すると、ワイヤ部材7が引き出される移動量(長さの変動)が100mmとなることにより、回転軸17が0°から270°まで回転し、表示針13が、「LOW(0)」の目盛から「HIGH(100)」の目盛まで移動する。液面Sが下降した場合には、上記と同様に表示針13が目盛の小さくなる方向に移動する。
Thereby, the reduction ratio of the
図12及び図13に示すように、例えば液槽2内における液面Sの変動幅Dが150mmの場合、減速機構14の減速比が、N=3となる、つまりワイヤ部材7の折返し数が3となるように設定される。このときには、Nが奇数であるため、ワイヤ部材7の端部は、可動側滑車群19の最下段の動滑車28に設けられた可動側取付部29に固定される。次いで、ワイヤ部材7は、ドラム18の外周の下から2番目のガイド溝23内を矢印Aとは反対方向にガイドされながら延び、固定側滑車群19の最下段の定滑車25に矢印C方向に掛けられ、矢印C´方向に折返される。
As shown in FIGS. 12 and 13, for example, when the fluctuation width D of the liquid surface S in the
この後、ワイヤ部材7は、ドラム18の下から3番目のガイド溝23内を、矢印A方向にガイドされ、可動側滑車群20の下から2番目の動滑車28に、矢印B方向に掛けられる。動滑車28で折返されたワイヤ部材7は、ドラム18の下から4番目のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされて、固定側滑車群19部分に至り、下から2番目の定滑車25に矢印C方向に掛けられて導出される。この場合も、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最低液位(L)にあるときに、回転軸17が0°の位置にあって、表示針13が「LOW(0)」の目盛を指し示す位置に来るように、ワイヤ部材7がたるみのない状態でセット(浮き子5に接続)される。
After that, the
これにより、減速機構14の減速比が、1:3(N=3)とされ、液面Sの変動即ち浮き子5の上下動に伴う、ワイヤ部材7の移動量に対して、可動側滑車群20の旋回方向への移動量が1/3となる。従って、例えば、最低液位Lにあった液面Sが、最高液位Hまで150mm上昇すると、ワイヤ部材7が引き出される移動量(長さの変動)が150mmとなることにより、回転軸17が0°から270°まで回転し、表示針13が、「LOW(0)」の目盛から「HIGH(100)」の目盛まで移動する。液面Sが下降した場合には、上記と同様に表示針13が目盛の小さくなる方向に移動する。
Thereby, the reduction ratio of the
図14に示すように、例えば液槽2内における液面Sの変動幅Dが200mmの場合、減速機構14の減速比が1:4(N=4)、つまりワイヤ部材7の折返し数が4となるように設定される。ここでは、減速機構14の平面図については、図6と変わりがないので省略する。このときには、Nが偶数であるため、ワイヤ部材7の端部は、固定側取付部26に固定される。次いで、ワイヤ部材7は、ドラム18の外周の最下段のガイド溝23内を矢印A方向にガイドされながら延び、可動側滑車群20の最下段の動滑車28に、矢印B方向に掛けられる。
As shown in FIG. 14, for example, when the fluctuation width D of the liquid surface S in the
最下段の動滑車28で折返されたワイヤ部材7は、ドラム18の下から2番目のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされながら延び、固定側滑車群19の最下段の定滑車25に矢印C方向に掛けられ、矢印C´方向に折返される。この後、ワイヤ部材7は、ドラム18の下から3番目のガイド溝23内を、矢印A方向にガイドされ、可動側滑車群20の下から2番目の動滑車28に、矢印B方向に掛けられる。下から2番目の
The
動滑車28で折返されたワイヤ部材7は、ドラム18の下から4番目のガイド溝23内を、矢印Aとは反対方向にガイドされて、固定側滑車群19部分に至り、下から2番目の定滑車25に矢印C方向に掛けられて導出される。この場合も、液槽2内の絶縁油3の液面Sが最低液位(L)にあるときに、回転軸17が0°の位置にあって、表示針13が「LOW(0)」の目盛を指し示す位置に来るように、ワイヤ部材7がたるみのない状態でセット(浮き子5に接続)される。
The
これにより、減速機構14の減速比が、1:4(N=4)とされ、液面Sの変動即ち浮き子5の上下動に伴う、ワイヤ部材7の移動量に対して、可動側滑車群20の旋回方向への移動量が1/4となる。従って、例えば、最低液位Lにあった液面Sが、最高液位Hまで200mm上昇すると、ワイヤ部材7が引き出される移動量(長さの変動)が200mmとなることにより、回転軸17が0°から270°まで回転し、表示針13が、「LOW(0)」の目盛から「HIGH(100)」の目盛まで移動する。液面Sが下降した場合には、上記と同様に表示針13が目盛の小さくなる方向に移動する。尚、Nの値が5〜9となる場合に関する説明は省略するが、上記したような、Nの値が1〜4、10の場合に準じてワイヤ部材7をセットすることができる。
As a result, the reduction ratio of the
このように、本実施形態の液面表示装置4においては、上記構成の減速機構14を備えることにより、ワイヤ部材7が多くの動滑車28及び定滑車25に掛けられるほど、ワイヤ部材7の長さの変動に対し、可動側滑車群20の移動量ひいては回転軸17の回転量が小さくなる関係となる。そのため、液面Sの変動幅D(最低液位から最高液位までの上下方向寸法)が大きくなるほど、ワイヤ部材7の動滑車28及び定滑車25に掛ける個数をより多くすることにより、液面Sの変動幅Dの大きさが相違する液槽2に関して、表示器6(目盛板12及び表示針13)を共通としても液面Sの変動の表示が可能となる。
Thus, in the liquid
上記した本実施形態の減速機構14によれば、次のような作用・効果を得ることができる。即ち、本実施形態の減速機構14は、ベース16上に、回転軸17、ドラム18、固定側滑車群19、可動側滑車群20を備え、ワイヤ部材7が、固定側滑車群19の定滑車25と、可動側滑車群20の動滑車28に、途中にドラム18でガイドされながら交互に掛けられる構成とした。これにより、ワイヤ部材7の外側からの引き出し又は繰り入れに伴うワイヤ部材7の長さの変動を、可動側滑車群20の回転軸17周りの旋回、ひいては回転軸17の回転に変換することができる。
According to the above-described
このとき、ワイヤ部材7の長さの変動が大きくなるほど、可動側滑車群20の旋回量(旋回角度)ひいては回転軸17の回転量(回転角度)も大きくなるが、ワイヤ部材7が動滑車28及び定滑車25に掛けられる個数が多くなるほど、ワイヤ部材7の移動量(長さの変動量)に対して、可動側滑車群20の旋回移動量が小さくなる関係にある。それを利用して、ワイヤ部材7の移動量に対する回転軸17の回転量(回転角度)、つまり減速比を様々に変動させることが可能となった。例えば、ワイヤ部材7の動滑車28及び定滑車25に掛けられる個数を多くして減速比を大きくすることによって、小さな力でも、ワイヤ部材7の移動量を大きくとることにより、回転軸17側における大きな力(トルク)を発生させることができる。
At this time, the larger the fluctuation of the length of the
また、本実施形態では、回転軸17(ドラム18)の外周側に、周方向に沿って、固定側滑車群19及び可動側滑車群20を配置すれば良いので、比較的簡単な構成で済ませることができる。しかも、ベース16に対し、構成要素である、回転軸17、ドラム18、固定側滑車群19、可動側滑車群20を、コンパクトに配置することができる。この結果、本実施形態の減速機構14によれば、比較的簡単な構成でコンパクトに済ませることができながら、様々な減速比に対応することが可能となるという優れた効果を得ることができる。
Further, in the present embodiment, since the fixed
本実施形態の液面表示装置4によれば、上記減速機構14を備え、液槽2内の液体の液面Sの高さの変動が、ワイヤ部材7の減速機構14内での長さの変動に変換され、そのワイヤ部材7の長さの変動を減速機構14によって、可動側滑車群20の旋回角度、ひいては回転軸17の回転角度に変換されるように構成した。従って、回転軸17の回転によって表示針13を駆動することにより、液面Sの高さ位置を表示することが可能となる。
According to the liquid
この場合、上記した減速機構14を備えるので、減速比を変更することにより、液面Sの高さの変動量Dのレベルの異なる複数種類の機器に関して、液面表示装置4の共用が可能となる。即ち、動滑車28及び定滑車25にワイヤ部材7を掛ける個数を変えることにより、液面Sの変動幅Dが、移動距離dのN倍(整数倍)、50mm、100mm、150mm、200mm、…500mmの各油入絶縁変圧器1に対応させることが可能となった。また、上記したように、減速機構14を、比較的簡単な構成でコンパクトに済ませることができるので、液面表示装置4全体についても比較的簡単な構成でコンパクトに済ませことができる。
In this case, since the above-described
特に本実施形態の減速機構14においては、ワイヤ部材7の一端側を固定するために、固定側滑車群19に設けられた固定側取付部26、及び、可動側滑車群19に設けられた可動側取付部29を設け、減速比に応じて固定位置を設定さするように構成した。これにより、より多様な減速比に関する共用が可能となった。
Particularly, in the
また、本実施形態の減速機構14においては、回転軸17を原点位置(0°の位置)に戻すための巻き戻し機構を備え、その巻き戻し機構を、回転軸17を原点位置に向けて付勢する付勢手段としてのぜんまいばね21から構成した。これにより、ワイヤ部材7ひいては回転軸17を双方向に容易に移動させることができる。ここで、例えば付勢手段をコイルばねから構成するような場合、可動側滑車群20の位置によってばね力が変動する事情があるが、ぜんまいばね21を採用することによって、可動側滑車群20の位置に関わらず、安定したばね力(付勢力)を得ることができる。ぜんまいばね21は、配置スペースも小さく済ませることができる。
Further, the
さらに、本実施形態の減速機構14においては、ドラム18の外周に、ワイヤ部材7をガイドするための円周方向に延びるガイド溝23を、定滑車25及び動滑車28の個数に対応して複数本、即ち往復で2倍の本数(この場合10本)を形成した。また、定滑車25及び動滑車28の軸方向間隔に対して、ガイド溝23が軸方向に2本が並ぶような位置関係とした。このようなガイド溝23にワイヤ部材7を沿わせて配置することによって、ワイヤ部材7同士が軸方向に接触して干渉するといったことなく、スムーズに移動させることができる。
Furthermore, in the
しかも、本実施形態では、ドラム18を、ベース16に対し固定的に設け、その外周面のガイド溝23内を低摩擦面として、ワイヤ部材7が摺動するように構成した。これにより、ワイヤ部材7が往復でドラム18の円周方向に関して逆方向(互いに逆の回転方向)に移動する事情があっても、ワイヤ部材7をスムーズに移動させることができ、例えば、ドラム18外周面とワイヤ部材7との間の摩擦力等によって、ドラム18がいずれかの方向に回転しようとして、ワイヤ部材7に異常な力がかかって引っ張られたり、逆にワイヤ部材7が緩んだ状態となったりする等のトラブルを未然に防止することができる。
Moreover, in the present embodiment, the
尚、図示は省略するが、他の実施形態として、次のように構成することも可能である。即ち、液面表示装置4にあって、可動側滑車群20ひいては回転軸17の位置が0°即ち液面Sが最低液位Lまで下降したことを検出する検出スイッチを設けるようにしても良い。これによれば、液槽2からの絶縁油3の漏れ等が発生したときに、検出スイッチの検出に基づいて警報を出したり、変圧器1を非常停止させたりすることができ、安全性の向上を図ることができる。可動側滑車群20ひいては回転軸17の位置が270°即ち液面Sが最高液位Hまで上昇したことを検出する検出スイッチを設けるようにしても良い。これによれば、例えば液槽2内への絶縁油3の注入時において、検出スイッチの検出に基づいて作業者に報知したり、注入を自動で停止したりすることができ、作業性の向上を図ることができる。
In addition, although illustration is abbreviate | omitted, it is also possible to comprise as follows as another embodiment. That is, in the liquid
また、上記実施形態の油入絶縁変圧器では、液槽内に貯留される液体として、鉱油からなる絶縁油を例にあげたが、鉱油以外の絶縁油全般や液体シリコーン、水等の冷却液であっても良い。液冷式電気機器としては、油入絶縁変圧器に限らず、リアクトルなど冷却液により機器本体の冷却及び絶縁を図るようにした液冷式電気機器全般に適用することもできる。液面表示装置としては、液冷式電気機器に限らず、液面の高さ位置を表示するもの全般に適用することができる。 Further, in the oil-filled insulation transformer of the above embodiment, the insulating oil made of mineral oil is exemplified as the liquid stored in the liquid tank, but the whole insulating oil other than mineral oil, liquid silicone, and coolant such as water It may be The liquid-cooled electrical device is not limited to the oil-filled insulation transformer, but can be applied to all types of liquid-cooled electrical devices in which cooling and insulation of the device body are intended by a coolant such as a reactor. The liquid level display device is not limited to the liquid-cooled type electric device, and can be applied to any device that displays the height position of the liquid level.
そして、上記実施形態では、減速機構14を、油入絶縁変圧器1の液面表示装置4に適用した場合を例にしたが、減速機構としても様々な機械器具に適用することが可能であり、例えばクレーン等の産業機械、産業用ロボットのアームの関節部の精密自動機器等、広く適用することができる。これらの場合、例えばモータでワイヤ部材を巻き取る、巻き戻すような構成とすることができ、減速比を大きくすることによって、小さな力でも、回転軸側における大きな力(トルク)を発生させることができる。
And although the case where the
更に、回転軸を原点位置に付勢するための付勢手段としては、ぜんまいばね21に限らず、コイルばね等の他のばね、或いは重りなどを採用することも可能である。付勢手段を、ドラム18内に設ける構成とすれば、省スペース化をより一層図ることができる。また、回転軸を原点位置に戻すための巻き戻し機構として、別途のモータ等の駆動源を備えて構成することもできる。同様の構成の第2の減速機構を、元の減速機構に対し回転軸を共通として対称的に組み合わせて、その第2の減速機構によって、回転軸を逆転方向に駆動することにより、巻き戻し機構を構成することも可能である。固定側取付部を定滑車25に設けたり、可動側取付部を可動支持軸27に設けるようにしても良い。上記実施形態では説明しなかったが、定滑車25及び動滑車28の摺動面についても、テフロン加工等を施し低摩擦面とすることができる。
Furthermore, as biasing means for biasing the rotating shaft to the home position, not only the mainspring 21 but also other springs such as a coil spring or weights may be employed. If the biasing means is provided in the
その他、動滑車28及び定滑車25を設ける個数やガイド溝23の本数、液面Sの変動幅D、移動範囲d等の数値についても、一例を示したに過ぎず、適宜変更が可能である。以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
In addition, numerical values such as the number of moving
図面中、1は油入絶縁変圧器(液冷式電気機器)、2は液槽、3は絶縁油(液体)、4は液面表示装置、5は浮き子(移動部材)、6は表示器、7はワイヤ部材、10はケース、12は目盛板、13は表示針、14は減速機構、16はベース、17は回転軸、18はドラム、19は固定側滑車群、20は可動側滑車群、21はぜんまいばね(付勢手段)、22は連結部、23はガイド溝、24は固定支持軸、25は定滑車、26は固定側取付部、27は可動支持軸、28は動滑車、29は可動側取付部、Sは液面を示す。
In the drawings, 1 is an oil filled insulation transformer (liquid cooled electrical device), 2 is a liquid tank, 3 is an insulating oil (liquid), 4 is a liquid level display device, 5 is a float (moving member), and 6 is a
Claims (8)
前記回転軸の周りに同軸に配置されたワイヤガイド用のドラムと、
前記ベースに前記ドラムの外周側に位置し前記回転軸と平行に延びて固定的に設けられた固定支持軸と、その固定支持軸に軸方向に重なるように夫々回転自在に嵌挿された複数の定滑車とを備える固定側滑車群と、
前記回転軸から放射方向に延びる連結部を介して連結され前記ドラムの外周側を該回転軸と平行に延び前記回転軸を中心に旋回可能に設けられた可動支持軸と、その可動支持軸に軸方向に重なるように夫々回転自在に嵌挿された複数の動滑車とを備える可動側滑車群と、
前記ベースに対する固定部位又は前記可動側滑車群に一端側が固定され、他端側が外部に配置されて外側から引き出し又は繰り入れされるワイヤ部材とを備え、
前記ワイヤ部材は、前記ドラムの外周にガイドされながら、前記定滑車と動滑車とに交互に掛けられ、該ワイヤ部材の外側からの引き出し又は繰り入れにより、該ワイヤ部材の移動を減速して前記回転軸の回転に変換するように構成された減速機構。 A rotating shaft rotatably supported on the base,
A wire guide drum coaxially arranged around the rotation axis;
A fixed support shaft located on the outer peripheral side of the drum and extending in parallel with the rotation shaft and fixedly provided on the base, and a plurality of rotatably inserted so as to overlap the fixed support shaft in the axial direction Fixed side pulley group provided with a fixed pulley of
A movable support shaft which is connected via a connecting portion extending in a radial direction from the rotation shaft, extends parallel to the rotation shaft along the outer peripheral side of the drum, and is movable around the rotation shaft; A movable pulley group including a plurality of movable pulleys rotatably inserted so as to overlap in the axial direction;
And a wire member whose one end is fixed to the fixed portion to the base or the movable pulley group and whose other end is disposed outside and pulled out or fed in from the outside,
The wire member is alternately hooked to the fixed pulley and the moving pulley while being guided to the outer periphery of the drum, and the movement of the wire member is decelerated by the drawing or feeding from the outside of the wire member to rotate the rotation. A reduction mechanism that is configured to convert to shaft rotation.
前記液体の液面の高さ位置を表示する表示器とを備え、
前記表示器は、前記液面の高さ位置に対応した目盛を円弧状に配置してなる目盛板と、回転移動により先端が前記目盛板の目盛を指し示す表示針と、請求項1から7のいずれか一項に記載の減速機構とを備え、
前記減速機構の前記ワイヤ部材の他端側に前記移動部材が接続されると共に、前記減速機構の前記回転軸に前記表示針が連結されて回転移動されるように構成されている液面表示装置。 A moving member that is disposed in a liquid tank in which liquid is stored, and moves in the vertical direction in conjunction with fluctuations in the liquid surface of the liquid;
And a display for displaying the level position of the liquid level of the liquid,
The indicator according to any one of claims 1 to 7, wherein the indicator has a scale plate in which a scale corresponding to the height position of the liquid surface is arranged in an arc, a display needle whose tip moves to the scale of the scale by rotational movement. And the reduction mechanism described in any one of
The liquid level display device is configured such that the moving member is connected to the other end side of the wire member of the speed reduction mechanism, and the display needle is connected to the rotation shaft of the speed reduction mechanism so as to be rotationally moved. .
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