JP2019113778A - 表示装置およびその組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示ユニットをブラケットに取付けるときの表示セルに与えられる歪みを解消するための調節が可能な表示装置を提供する。【解決手段】 表示セルを支持するセル支持部材11とブラケット2との間に調節連結機構20が設けられている。調節連結機構20は、セル支持部材11に設置されるセル側調節部21と、支持軸16を中心に回転する回転調節部材22と、セル支持部材11とセル調節部材21を回転調節部材22に押し付けるばね部材25を有している。回転調節部材22を回転させることで、セル支持部材11とブラケット2との距離を可変でき、セル支持部材11の歪みを解消するための調節が行われる。【選択図】図3

Description

本発明は、表示セルを有する表示ユニットがブラケットに支持されている表示装置にあって、表示セルに作用する歪みを緩和できるように調節して組み立てることができる表示装置およびその組立方法に関する。
車載用表示装置は、車室内のダッシュボードやインストルメントパネルなどに組み込まれるブラケットを有しており、表示セルとバックライト部などを有する表示ユニットがブラケットに取付けられている。この種の車載用表示装置では、表示セルに大きな固定力が作用すると、表示セルに歪みが発生して、表示ムラが発生する課題がある。最近では、視野角を広く確保するためにIPS方式の液晶セルが用いられつつあるが、この液晶セルは、曲げ応力や捩じり応力が作用すると、表示ムラとして黒ムラ(輝度ムラ)が発生しやすくなる。
また、車載用以外の用途の表示装置においても、同様に、表示セルの取付け構造に起因して表示セルに歪みが作用すると、表示ムラが発生する問題がある。
特許文献1に、筐体に対する表示部材の取付け姿勢を調節できる表示装置に関する発明が記載されている。
この表示装置は、表示部材がCRTである。筐体の前面カバーの内側に円柱部材が設けられ、円柱部材に螺旋状の斜面と、斜面から延び出るボスとが形成され、ボスの外周に軸方向に延びるネジ山が形成されている。CRTのラグと円柱部材との間にはスペーサが設けられている。スペーサは前記ボスに装着される内周面を有し、内周面には、前記ネジ山に嵌合する爪状のストッパが設けられている。また、スペーサにも斜面が形成され、円柱部材に形成された斜面とスペーサの斜面とが突き当てられている。そして、CRTのラグに挿入されたネジが、スペーサを経て、円柱部材のボスに螺着されている。
特許文献1に記載された表示装置は、スペーサを回転させると、斜面どうしが接触している円柱部材とスペーサとの軸方向の距離を調節することができる。円柱部材とスペーサの軸方向の距離を適正に調節した後に、ラグに挿入されたネジが締め付けられて、筐体にCRTが固定される。前記円柱部材とスペーサとの距離を調節することで、筐体に対するCRTの取付け姿勢を調節でき、筐体の前面カバーとCRTとの間の隙間をなくすことが可能になる。
特開2003−209767号公報
特許文献1に記載された表示装置では、筐体にCRTを取付ける前に、スペーサを回転させて、円柱部材とスペーサとの軸方向の距離を調節し、その後に、CRTのラグに挿入したネジをボスに締め付けて、CRTを筐体に取付けることになる。この組立作業では、ネジの締め付け後に、筐体とCRTとの相対位置が適正でないときには、ネジを弛めて筐体からCRTを取り外し、再度スペーサを回転させて、円柱部材とスペーサとの軸方向の距離を再調節し、その後に、CRTを設置してネジを締め付ける作業が必要となる。筐体に対するCRTの姿勢が適正になるまでこの作業を繰り返えさなくてはならないため、組立作業と調節作業がきわめて煩雑である。
また、特許文献1の表示装置において、CRTの姿勢を調節する目的は、筐体の前面カバーとCRTとの隙間を無くすためであり、液晶表示パネルなどの表示セルの歪みを矯正することを目的としたものではない。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、表示セルに歪みが生じないようにその取付け姿勢を調整することができ、且つ調節作業も容易な表示装置を提供することを目的としている。
本発明は、表示セルおよび前記表示セルを支持するセル支持部材を有する表示ユニットと、前記表示ユニットを背部から支持するブラケットと、が設けられた表示装置において、
前記セル支持部材に設けられたセル側調節部と、前記セル側調節部材と前記ブラケットとの間で回転可能に設けられた回転調節部材とを有し、
前記セル側調節部と前記回転調節部材のそれぞれには、前記回転調節部材の回転によって前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離を変化させる傾斜部が形成されており、
前記回転調節部材には、前記ブラケットの背部側から回転操作できる回転操作部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の表示装置は、前記ブラケットに、前記回転操作部に係合する回転工具を挿入可能な挿入部が開口しているものである。
本発明の表示装置は、前記セル側調節部を前記回転調節部材に加圧して前記傾斜部どうしを接触させるばね部材が設けられていることが好ましい。
本発明の表示装置は、前記セル側調節部と前記回転調節部材に設けられた前記傾斜部が、前記セル側調節部と前記回転調節部材との軸方向の対向距離を段階的に変化させる段付き傾斜部であることが好ましい。
本発明の表示装置は、前記回転調節部材と前記ブラケットとの間に、前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離が段階的に変化する度に、前記回転調節部材の回転を規制する凹凸嵌合部が設けられていることが好ましい。
さらに、本発明の表示装置は、前記セル支持部材と前記ブラケットが、少なくとも1か所で、弾性部材を介在させてねじで連結されており、他の少なくとも1か所が、前記セル側調節部と前記回転調節部材とで連結されているものとして構成できる。
次に、本発明は、表示セルおよび前記表示セルを支持するセル支持部材を有する表示ユニットと、前記表示ユニットを背部から支持するブラケットと、が設けられた表示装置の組立方法において、
前記セル支持部材にセル側調節部を設け、前記セル側調節部と前記ブラケットとの間に回転調節部材を回転可能に支持し、
前記セル側調節部と前記回転調節部材のそれぞれに、前記回転調節部材の回転によって前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離を変化させる傾斜部を形成し、
前記表示セルを駆動してその表示画面の表示画像を観察しながら、前記回転調節部材を回転させ、前記セル側調節部と前記回転調節部材の対向間隔を変化させて、前記表示画像の表示ムラが所定の基準以下となるように調節することを特徴とするものである。
本発明の表示装置の組立方法は、前記ブラケットに開口する挿入部から回転工具を挿入して、前記ブラケットの背部側から前記回転調節部材を回転させるものである。
本発明の表示装置の組立方法は、前記セル支持部材と前記ブラケットを、少なくとも1か所で、弾性部材を介在させてねじで連結し、他の少なくとも1か所を、前記セル側調節部と前記回転調節部材とで連結することが可能である。
本発明は、セル支持部材とブラケットとを、セル側調節部と回転調節部材を介在させて連結し、回転調節部材を回転させるだけで、セル支持部材とブラケットとの距離を調整して、セル支持部材に作用する歪みを解消させ、表示セルでの表示ムラを低減させることができる。また、セル支持部材をブラケットに取付けたままの状態で、組立作業を繰り返して行うことなく、調節作業を完了させることができる。また、ブラケットの背部から調節することができるため、調節作業も簡単である。
本発明の実施形態の表示装置を前方から示す斜視図、 図1に示す実施形態の表示装置を後方(背部側)から示す斜視図、 表示セルを支持しているセル支持部材とブラケットとの間に配置されたセル側調節部と回転調節部材、およびばね部材を後方から示す分解斜視図、 セル側調節部と回転調節部材およびブラケットを前方から示す分解斜視図、 ブラケットの背部から回転工具を用いて回転調節部材を回転させる調節作業を示す斜視図、 図5に示す表示装置をVI−VI線で切断した断面図、 セル支持部材とブラケットとを弾性部材を介して連結する連結機構を示す断面図、
図1と図2に示す本発明の第1実施形態の表示装置1は車載用である。表示装置1は、Z1方向が表示方向である前方または前部、Z2方向が後方または背部、X方向が横方向、Y方向が縦方向である。
図3に示すように、表示装置1は、表示ユニット10と、表示ユニット10を背部側(Z2側)から支持するブラケット2と、表示ユニット10を囲む枠部材7とが組み合わされて構成されている。
ブラケット2は、合成樹脂材料や軽金属で形成され、または鉄などの金属板で形成されている。表示装置1は、自動車の車室内に設けられたダッシュボードやインストルメントパネルに組み込まれて、ブラケット2が車体に直接に固定され、あるいはブラケット2が化粧パネルとなる固定パネルを介して車体に固定される。あるいは、ブラケット2が、ダッシュボードの内部に設けられた可動部に固定され、ダッシュボード内に設けられた駆動機構によって、ブラケット2を有する表示装置1が、ダッシュボードに収納される姿勢から突出する姿勢に移動させられるものであってもよい。さらに表示装置1は車載用以外の目的で使用されるものであってもよい。
図6の断面図に示すように、表示ユニット10は、セル支持部材11を有している。セル支持部材11は、アルミニウムなどの金属板でケース状に形成されている。セル支持部材11には、前方(Z1方向)に向けて開口する開口部11aが形成されている。セル支持部材11の内部では、開口部11aの内側にアクリルなどで形成された透光性の表示カバー板12が設けられ、そのZ1側に向く前面の周辺部がセル支持部材11の内面に接着されて固定されている。表示カバー板12のZ2方向に向く背面にタッチパネル13が光学接着剤を介して接着されており、さらにタッチパネル13の背面に、光学接着剤を介して表示セル14が接着されている。表示セル14の後方に間隔を空けてバックライト部15が設けられている。バックライト部15は、セル支持部材11の内部に、接着やねじ止めあるいは凹凸嵌合などの手段で固定されている。
タッチパネル13は静電容量センサであり、透光性の基板にITOなどの透光性の電極が形成され、指などの接近を検知できるようになっている。表示セル14は、カラー液晶表示セルであり、透光性基板の間に液晶層が介在している透光式である。表示セル14としては、視野角を広く確保できるIPS方式を使用することが好ましい。バックライト部15には、LEDなどの光源と、光源からの光を表示セル14の背面に与える導光部材とが設けられている。
枠部材7は、ブラケット2の前方に設置され、ブラケット2と枠部材7とがケース状に組み合わされて固定される。表示ユニット10がブラケット2に取付けられ、ブラケット2の前方に枠部材7が固定されると、表示ユニット10の表示領域が、枠部材7の前方開口部7aに現れる。
図2に示すように、表示ユニット10とブラケット2は、X−Y平面内に配置された4か所において調節連結機構20によって連結されている。ただし、調節連結機構20は、少なくとも1か所に設ければよく、他の少なくとも1か所は、図7に示す連結機構30により連結することが可能である。
図3ないし図6には、図2に示す4か所の調節連結機構20のうちの1か所の構造が示されているが、他の3か所の調節連結機構20の構造も全て同じである。図3と図6に示すように、調節連結機構20では、セル支持部材11の後方(Z2方向)に向く背面と、ブラケット2の前方(Z1方向)に向く前面との間に、セル側調節部21と回転調節部材22が介在している。セル側調節部21と回転調節部材22は合成樹脂材料で形成されている。
図3と図6に示すように、調節連結機構20では、セル支持部材11のZ2方向に向く背面に、支持軸16が設けられている。支持軸16はセル支持部材11とは別体に形成されて、セル支持部材11にかしめ固定されている。あるいは、合成樹脂材料や軽金属材料を用いて、支持軸16がセル支持部材11と一体に形成されてもよい。支持軸16の後方(Z2)に向く先端面16aには、前方(Z1方向)に向けて雌ねじ穴17が形成されている。図3に示すように、セル支持部材11には、支持軸16を挟む2か所に回転止め穴18が形成されている。
図4に示すように、セル側調節部21は、Z1方向に向く前面21bが平坦面であり、前面21bの中心部に、軸支持穴21aが前後に貫通して形成されている。セル側調節部21には、その2か所から前方(Z1方向)に延びる突部21cが一体に形成されている。軸支持穴21aが支持軸16に挿通され、突部21cが回転止め穴18に嵌合させられると、セル側調節部21は前面21bがセル支持部材11の背面に当接した状態で、回転できないように支持される。
図3に示すように、セル側調節部21の後方(Z2方向)に向く面には傾斜部23が一体に形成されている。傾斜部23は、120度の角度間隔で3つの領域に区分されている。傾斜部23は段付き傾斜部であり、それぞれの領域では、後方から見たときに、反時計方向に向かって徐々にZ2方向に隆起する段部23aが段階的に形成されている。
なお、セル側調節部21は、セル支持部材11に接着やねじ止めなどの手段で固定されていてもよいし、セル側調節部21がセル支持部材11と一体に形成されていてもよい。例えば、セル支持部材11が合成樹脂材料で形成され、そのZ2方向に向く背面に、セル側調節部21が隆起して一体に形成され、そのZ2方向に向く表面に傾斜部23が形成されていてもよい。
回転調節部材22には、回転軸穴22aが形成されている。図6に示すように、セル側調節部21からZ2方向に突出している支持軸16の先部に、回転軸穴22aが挿通されて、回転調節部材22が、支持軸16を中心として、セル側調節部21と同軸で、セル側調節部21に対して相対的に回転可能に支持される。図4に示すように、回転調節部材22の外縁部22cは円形であり、外縁部22cから放射方向に突出する規制突部22dが円周方向に向かって一定の角度間隔で一体に形成されている。それぞれの規制突部22dは、その表面が円周方向に曲率を有する円弧凸面である。図3に示すように、回転調節部材22のZ2方向に向く背面22bは平坦面であり、背面22bには、回転軸穴22aを挟む位置に、回転操作穴(回転操作部)22eが形成されている。
図4に示すように、回転調節部材22の前方(Z1方向)に向く面には傾斜部24が一体に形成されている。傾斜部24は、120度の角度間隔で3つの領域に区分されている。傾斜部24は段付き傾斜部であり、それぞれの領域では、前方から見たときに、反時計方向に向かって徐々にZ1方向に隆起する段部24aが形成されている。
図4と図6に示すように、ブラケット2のZ1方向に向く前面には、Z1方向に隆起する支持面3が形成されており、支持面3の中心部に支持穴6が形成されている。ブラケット2のZ1方向に向く前面では、支持穴6を挟む両側に、Z1方向に突出する規制支持部4が一体に形成されており、それぞれの規制支持部4には、支持穴6に向けて開口する規制凹部4aが形成されている。規制凹部4aは内面が円周方向に曲率を有する凹曲面である。
図3に示すように、ブラケット2のZ2側の背部に、ばね部材25と支持ねじ部材26が設けられている。ばね部材25は皿ばね部材であり、金属ばね板材料によって湾曲した円板形状に形成されている。なお、ばね部材として、皿ばね部材の代わりに圧縮コイルばねを使用することも可能である。支持ねじ部材26は、ねじ頭部26aと、ねじ頭部26aからZ1方向に延びる大径部26bと、大径部26bから段差部26cを経てZ1方向に延びる雄ねじ部26dとが一体に形成されている。
次に、表示装置1の組立方法および調節方法について説明する。
図3に示すように、表示ユニット10のセル支持部材11に固定された支持軸16に、セル側調節部21の軸支持穴21aを挿通させ、突部21cをセル支持部材11に形成された回転止め穴18に嵌合させる。そして、軸支持穴21aから後方(Z2方向)に突出する支持軸16の先部に回転調節部材22の回転軸穴22aを挿通させる。そして、セル側調節部21と回転調節部材22が取り付けられた表示ユニット10を、ブラケット2の前面に設置する。このとき、図4に示すように、回転調節部材22に形成された規制突部22dのうちのいずれか2つを、ブラケット2に形成された規制凹部4aに嵌合させて凹凸嵌合部とする。また、回転調節部材22の背面22bを、ブラケット2に形成された支持面3に突き当てる。
そして、図3と図6に示すように、ばね部材26の大径部26bをばね部材25の中心穴に挿入し、支持ねじ部材26をブラケット2の支持穴6に挿入して、雄ねじ部26dを、支持軸16の雌ねじ穴17に螺着する。このとき支持ねじ部材26は、段差部26cが、支持軸16の先端面16aに突き当たるまで固く締め付ける。
図6に示すように組み立てられた調節連結機構20では、ばね部材25が前後方向に圧縮された状態で、支持ねじ部材26のねじ頭部26aとブラケット2の背面との間に介在する。このばね部材25の弾性復元力により、ブラケット2に対して支持ねじ部材26がZ2方向に引かれ、支持ねじ部材26と螺着されている支持軸16もZ2方向へ引き付けられる。そのため、支持軸16が固定されているセル支持部材11が、ばね部材25の弾性力でZ2方向へ付勢され、セル側調節部21と回転調節部材22は、セル支持部材11とブラケット2との間に挟み込まれる。セル側調整部21は回転調整部材22に加圧され、セル側調節部21の傾斜部23が、回転調節部材22の傾斜部24に突き当てられる。また、回転調節部材22の背面22bが、ブラケット2に形成された支持面3に押し付けられる。
図2に示すように、4か所に設けられた調節連結機構20では、それぞれのばね部材25の弾性力によって、セル支持部材11がZ2方向へ引き付けられ、回転調節部材22がブラケット2の支持面3に押し付けられている。よって、セル支持部材11は、ブラケット2に設けられた4か所の支持面3を基準として固定されていることになる。
ブラケット2の4か所に設けられた支持面3は相対位置に公差があり、それぞれの支持面3の面の向きなどにも公差がある。さらに、セル側調節部21と回転調節部材22の寸法にも公差があり、セル支持部材11のZ2方向に向く背面の面精度にも公差がある。これら公差の累積値が大きくなると、4か所の支持面3で支持されたセル支持部材11に応力が発生し歪みが生じやすい。この歪みが大きくなると、表示セル14に伝達され、表示ムラの原因になる。特に、表示セル14がIPS方式の液晶表示セルであると、比較的小さな歪みで表示ムラとして黒ムラ(輝度ムラ)が発生しやすい。
そこで、いずれかの調整連結機構20で回転調節部材22を回転させることで、セル支持部材11の歪みを緩和させ、さらには無くすことが可能である。図5に示すように、調節連結機構20の調節作業は、ブラケット2の背部から行うことができる。
図4と図5に示すように、ブラケット2には、支持穴6を中心とする円弧軌跡に沿って2か所に挿入部5が開口している。調節用の回転工具40は、ハンドル部41と一対の調節ピン42を有している。図5に示すように、回転工具40の調節ピン42をブラケット2の背部から挿入部5に挿入し、調節ピン42の先部を、回転調節部材22の背面22bに形成された回転操作穴(回転操作部)22eに挿入し、ハンドル部41を回して回転調節部材22を回転させる。回転する回転調節部材22の傾斜部24の段部24aと、セル側調節部21の傾斜部23の段部23aとの当接の組み合わせを変化させることで、ブラケット2とセル支持部材11とのZ方向(軸方向)の対向間隔を変化させることができる。また、回転調節部材22を回転させると、回転調節部材22に設けられた複数の規制突部22dとブラケット2に設けられた規制凹部4aとの嵌合が外れ、調節後に、再びいずれかの規制突部22dが規制凹部4aに嵌合し、この凹凸嵌合部により調節後の回転調節部材22が容易に回転しないようにロックされる。
なお、実施形態では、ブラケット2に開口する挿入部5が円弧に沿う湾曲した長穴であるが、回転工具40の回転範囲を確保できれば、挿入部5がどのような形状でどのような広さで開口していてもよい。
それぞれの回転調節部材22の調節作業は、実際に表示セル14とバックライト部15を動作させ、表示セル14を点灯して表示画面に表示画像を表示させた状態で行う。表示画面を目視し、黒ムラなどの表示ムラが発生していない場合には調節作業が不要である。ただし、表示画面のいずれかに表示ムラが発生していたら、いずれかの調節連結機構20において回転調節部材22を回転させて、セル支持部材11と表示セル14の歪みを矯正して、表示ムラが基準値以下となるまで、または表示ムラがなくなるまでの調節作業を行う。調節作業後にまたはその前に、枠部材7をブラケット2の前方に組み付けて組立を完了る。
表示画面を見ながらの調節作業は、この表示装置1の製造工程において、表示ユニット10をブラケット2に組み付けたときに行われる。あるいは、表示ユニット10がブラケット2に組み込まれた表示装置1が、固定パネルなどを介して車体に固定された後に、表示セル14とバックライト部15を点灯させて調節作業を行うこともできる。
この調節作業は、図6に示すように支持ねじ部材26を完全に締め付けて、全ての箇所の調節連結機構20の組立が完了した後に、ブラケット2の後方から工具40を用いて行うことができる。そのため、従来例のように、調節作業を行いながら、何度も分解作業を繰り返す必要がなく、組立作業が1回で済むことになる。しかも表示画像を見ながら調節することで、表示ムラを所定の基準以下とし、あるいは表示ムラを完全になくした状態で表示装置1を完成させることができる。
本発明では、図2に示す4か所の調節連結機構20のうちの少なくとも1か所を、図7に示す連結機構30に置き換えることができる。
図7に示す連結機構30は、セル支持部材11とブラケット2との間に、弾性部材であるゴムブッシュ31が介在した状態で、支持ねじ部材26がブラケット2の支持穴6に挿入されて支持軸16に螺着されている。
調節連結機構20において回転調節部材22を回転させて、セル支持部材11とブラケット2との距離を調節するときに、セル支持部材11が図7に示す連結機構30を支点として傾くことができ、これによりセル支持部材11と表示セル14に作用する歪みを緩和させ、解消させることができる。
セル支持部材11とブラケット2との間では、調節連結機構20と連結機構30が合計で3か所または4か所設けることが必要であり、そのうちの少なくとも1か所が調節連結機構20で構成される。
1 表示装置
2 ブラケット
3 支持面
4a 規制凹部
5 挿入部
10 表示ユニット
11 セル支持部材
12 表示カバー板
13 タッチパネル
14 表示セル
15 バックライト
16 支持軸
20 調節連結機構
21 セル側調節部
22 回転調節部材
22d 規制突部
22e 回転操作穴(回転操作部)
23 傾斜部
24 傾斜部
25 ばね部材
26 支持ねじ部材
30 連結機構
31 弾性部材
40 回転工具

Claims (9)

  1. 表示セルおよび前記表示セルを支持するセル支持部材を有する表示ユニットと、前記表示ユニットを背部から支持するブラケットと、が設けられた表示装置において、
    前記セル支持部材に設けられたセル側調節部と、前記セル側調節部材と前記ブラケットとの間で回転可能に設けられた回転調節部材とを有し、
    前記セル側調節部と前記回転調節部材のそれぞれに、前記回転調節部材の回転によって前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離を変化させる傾斜部が形成されており、
    前記回転調節部材には、前記ブラケットの背部側から回転操作できる回転操作部が設けられていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記ブラケットに、前記回転操作部に係合する回転工具を挿入可能な挿入部が開口している請求項1記載の表示装置。
  3. 前記セル側調節部を前記回転調節部材に加圧して前記傾斜部どうしを接触させるばね部材が設けられている請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記セル側調節部と前記回転調節部材に設けられた前記傾斜部は、前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離を段階的に変化させる段付き傾斜部である請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 前記回転調節部材と前記ブラケットとの間には、前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離が段階的に変化する度に、前記回転調節部材の回転を規制する凹凸嵌合部が設けられている請求項4記載の表示装置。
  6. 前記セル支持部材と前記ブラケットは、少なくとも1か所で、弾性部材を介在させてねじで連結されており、他の少なくとも1か所が、前記セル側調節部と前記回転調節部材とで連結されている請求項1ないし5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 表示セルおよび前記表示セルを支持するセル支持部材を有する表示ユニットと、前記表示ユニットを背部から支持するブラケットと、が設けられた表示装置の組立方法において、
    前記セル支持部材にセル側調節部を設け、前記セル側調節部と前記ブラケットとの間に回転調節部材を回転可能に支持し、
    前記セル側調節部と前記回転調節部材のそれぞれに、前記回転調節部材の回転によって前記セル側調節部と前記回転調節部材との対向距離を変化させる傾斜部を形成し、
    前記表示セルを駆動してその表示画面の表示画像を観察しながら、前記回転調節部材を回転させ、前記セル側調節部と前記回転調節部材の対向間隔を変化させて、前記表示画像の表示ムラが所定の基準以下となるように調節することを特徴とする表示装置の組立方法。
  8. 前記ブラケットに開口する挿入部から回転工具を挿入して、前記ブラケットの背部側から前記回転調節部材を回転させる請求項7記載の表示装置の組立方法。
  9. 前記セル支持部材と前記ブラケットを、少なくとも1か所で、弾性部材を介在させてねじで連結し、他の少なくとも1か所を、前記セル側調節部と前記回転調節部材とで連結する請求項8記載の表示装置の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7443824B2 (ja) 2020-02-28 2024-03-06 株式会社Jvcケンウッド 画像表示装置

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