JP2019103449A - パイプレールの接続方法およびパイプレール - Google Patents
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Abstract
【課題】園芸施設の内部で施工される、冷暖房機能を備えるとともに作業車走行用のレールも兼ねるパイプレールを、溶接に代えて副資材を用いた結束法を適用して接着強度を高めた継手設計を採用することにより、熟練技術を要することなく簡単に敷設でき、水漏れ等のトラブルがない園芸施設用パイプレールの接続方法およびパイプレールを提供する。【解決手段】芯材10を介して複数の鋼管8,9が接続され、鋼管と芯材が接続された部分の外周部が熱収縮チューブ11で結束されていることを特徴とするパイプレールの接続方法である。また、熱収縮チューブの内面に接着材が付与されていることが好ましい。また、パイプレールは、鋼管の内部に流体を流通させることができるとともに、パイプレールの上を作業車が走行するためのレールとしても用いられる。【選択図】図2
Description
本発明は、ビニルハウス等の園芸施設に配置される冷暖房機能を備えたパイプレールの接続方法およびパイプレールに関する。
園芸施設では、施設内の植物を寒さから保護するため石油等の燃料を気温の低い季節に焚いている。石油の燃焼熱を温水、温風として施設内部に行き渡らせるため、施設内部に配管がめぐらされている。LPガス、石炭等の石油代替燃料を使用する場合があり、太陽熱、地下水、地熱等を熱源に利用することもある。
温水暖房による場合、通常65〜85℃の温水を給水管に送り込み、管壁を介した熱放射で施設内部を保温している。温水の熱量を効率よく施設内の各部に伝えるため、ダイレクトリターン方式、リバースリターン方式等、給水管のレイアウトに種々の工夫が施されている。配管設備に冷水を循環させると、気温の上昇する夏季等に植物を高温から保護する冷房設備としても使用できる。
大型の園芸施設では、肥料の運搬や植物の収穫のため作業車搬送用のレールが敷設されている。施設内部に作業車搬送用レールや冷暖房用配管が配置されると、レールや配管で作業空間が仕切られ、施設内部での作業性が著しく低下する。そこで、作業車搬送用レールを中空とし、レール内部に温水又は冷水を送り込むことにより冷暖房機能を兼ね備えさせることが知られている(非特許文献1)。
五訂版 施設園芸ハンドブック第135貢(社団法人日本施設園芸協会編集2003年3月1日発行)
冷暖房設備は、園芸施設の内面積に応じ直線状および曲げ加工した鋼管を所定長さ、所定形状に溶接し、温水または冷水供給源に接続することにより、園芸施設に敷設されている。溶接作業は施工現場で実施されるが、鋼管端面の全周を溶接することから上向き姿勢が余儀なくされ、ピンホール等の溶接欠陥があると水漏れ等のトラブル発生が懸念される。そのため、鋼管の溶接には熟練技術が要求され、作業性も悪く、結果として冷暖房設備の敷設コストを上昇させる原因となる。
敷設された溶接鋼管を作業車走行用レールに兼用するとき、荷重のある作業車の摺擦に起因した表面欠陥が発生しやすい。表面欠陥は、腐食発生の起点となり、配管の見栄えを劣化させるばかりでなく、作業車の円滑な走行を阻害し、極端な場合には水漏れの原因となる貫通孔が生じることもある。防錆塗装により鋼管表面の腐食をある程度抑制できるものの、作業車との摺擦で防錆塗膜に亀裂、剥離等が生じるので、定期的に防錆塗装するメンテナンスが必要となる。
熟練技術を要することなく施工現場で鋼管を接続するための方法として、特許文献1には、スリーブを介して複数の鋼管がネジ接続され、スリーブ、鋼管に何れか一方または双方に形成されたシール剤溜りに粘弾性シール剤が充填されていることを特徴とする方法が開示されている。
また、特許文献2には、第一パイプの縮径管端を第二パイプに差し込み、縮径管端と第二パイプの内周面との間で管軸方向に沿った少なくとも二箇所にOリングが装着され、第一パイプ内側のOリングから第二パイプの管端にかけて第一パイプの縮径管端の外周面と第二パイプの内周面との隙間に充填されたエポキシ樹脂接着剤でパイプが接続されていることを特徴とする方法が開示されている。
しかしながら、これらの技術においては、以下のような課題を有していた。
園芸施設用パイプレールは給水管と排水管を接続してクローズドサーキットにしなければならない。クローズドサーキットを形成するための最後の接続で鋼管が長い場合は鋼管を現地で適切な長さに切断し、鋼管が短い場合は適切な長さの鋼管を現地で作製しなければならないが、現地で差し込まれる側となる鋼管の内周面にネジを設ける加工や、鋼管の管端を縮径することは困難である。
園芸施設用パイプレールは給水管と排水管を接続してクローズドサーキットにしなければならない。クローズドサーキットを形成するための最後の接続で鋼管が長い場合は鋼管を現地で適切な長さに切断し、鋼管が短い場合は適切な長さの鋼管を現地で作製しなければならないが、現地で差し込まれる側となる鋼管の内周面にネジを設ける加工や、鋼管の管端を縮径することは困難である。
さらに、特許文献2では隙間に樹脂を充填し、樹脂が硬化するまで時間を要してしまう。また、作業車が鋼管の接続部を通過する際、エポキシ樹脂接着剤では強度が不足であるため、作業車が安全に走行することが困難である。
本発明は、溶接に代えて副資材を用いた結束法を鋼管の接続に適用し、接着強度を高めた継手設計を採用することにより、熟練技術を要することなく簡単に敷設でき、水漏れ等のトラブルがない園芸施設用パイプレールを提供することを目的とする。
本発明は、芯材を介して複数の鋼管が接続され、鋼管と芯材が接続された部分の外周部が熱収縮チューブで結束されていることを特徴とするパイプレールの接続方法である。
本発明のパイプレールの接続方法は、熱収縮チューブの内面に接着材が付与されていることが好ましい。また、パイプレールは、鋼管の内部に流体を流通させることができるとともに、パイプレールの上を作業車が走行するためのレールとしても用いられる。
本発明のパイプレールの接続方法は、熱収縮チューブの内面に接着材が付与されていることが好ましい。また、パイプレールは、鋼管の内部に流体を流通させることができるとともに、パイプレールの上を作業車が走行するためのレールとしても用いられる。
また、本発明は、芯材を介して複数の鋼管が接続され、鋼管と芯材が接続された部分の外周部が熱収縮チューブで結束されたことにより、鋼管の内部に流体を流通させることができるとともに、作業車が走行するためのレールとしても用いられるパイプレールである。さらに、熱収縮チューブの内面に接着材が付与されていることが好ましい。
以上説明したように、芯材を入れて熱収縮チューブで一体化させる方法で鋼管を繋ぎ合わせることにより、溶接継手のような熟練技術を必要とせずにパイプレールを迅速に敷設でき、敷設コストも低減できる。本発明の接続方法によるめっき鋼管製パイプレールでは、溶接継手に生じがちであっためっき層の損傷がないので本来の耐食性が活用され、当初の金属光沢が長期にわたって持続する。金属光沢はパイプレールの視認性を高め、作業者がレールに躓いて転倒する等のトラブルを未然に防止する。優れた耐食性のため敷設後の防錆塗装が不要で、長期にわたり作業車の円滑な走行および園芸施設の冷暖房に好適なメンテナンスフリーの園芸施設用パイプレールが構築される。
本発明に従った園芸施設用パイプレールは、畝と畝との間の溝に沿って敷設される。該園芸施設用パイプレールは、複数の鋼管1を互いに、或いはコーナー部では同材質のエルボー管2を介して接続し、クローズドサーキット状に組み立てられる(図1)。
クローズドサーキット状の鋼管内部に仕切り板3を組み込み、仕切り板3の両側をコネクタ4を介して給水管5、排水管6それぞれに接続する。給水管5から送り込んだ温水または冷水をクローズドサーキットに循環させ、排水管6から回収するとき、鋼管1を介した熱放散または熱吸収で園芸施設の内部温度が調整される。クローズドサーキット状にすることなく鋼管1を直接または間接に給水管5、排水管6に接続し、個々の鋼管1に給水管5から配水し、排水管6に回収する方式も採用可能である。
クローズドサーキット状のパイプレールは、溝に沿った長手方向部分が適宜の箇所で支柱7により支持される。隣り合う支柱7、7の間隔Lは、作業車の荷重が加わる鋼管1のたわみ変形を考慮して2m程度に設定される。
溝の長さは、園芸施設の大きさにもよるが、大型の園芸施設では100mを超えることも稀ではない。他方、クローズドサーキットを形成する単体の鋼管1は、運搬、取り扱い等から長くても8m程度である。そのため、複数の鋼管1を相互に接続することにより、溝方向に長いクローズドサーキットを構築する必要がある。
溝の長さは、園芸施設の大きさにもよるが、大型の園芸施設では100mを超えることも稀ではない。他方、クローズドサーキットを形成する単体の鋼管1は、運搬、取り扱い等から長くても8m程度である。そのため、複数の鋼管1を相互に接続することにより、溝方向に長いクローズドサーキットを構築する必要がある。
本発明は、芯材を介して複数の鋼管が接続され、接続された鋼管と芯材の外周部を熱収縮チューブで結束されている。
鋼管1には、普通鋼製の黒皮鋼管、めっき鋼管、ステンレス鋼管等を使用できるが、コスト、設置後のメンテナンス等を考慮すると耐食性に優れた亜鉛めっき鋼管、なかでも亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼管が好ましい。Zn−Al−Mg合金めっき層は、高い耐食性を付与し、しかも硬質めっき層であるため作業車の走行によっても疵付きにくく、長期にわたり綺麗で平滑な表面を維持する。Zn−Al合金めっき層と比較して3〜30μmと薄膜化できることも、Zn−Al−Mg合金めっき層の長所である。Zn−Al−Mg合金めっき層の成分は、Znを主として、Mg:0.05〜10質量%、Al:4〜22質量%を含み、必要に応じて少量のTi、B、Y、Zr、Si等を含んでも良い。
鋼管8および鋼管9の管端は、接続する作業者が手を切創しないように安全面からの配慮と、接続された鋼管8,9を結束させる熱収縮チューブ11が、疵が付いて切断されないようにするため、切断時に発生した外面のカエリを除去し、面取りが処置されていることが好ましい。さらに、内面においては挿入する芯材10の疵付き防止と芯材の挿入し易さ、さらには接続後に芯材10と鋼管8,9内面との隙間が発生し鋼管内部を流れる温水もしくは冷水が漏れるのを防ぐため、切断時に発生した内面のカエリを除去することが望ましい。
芯材10には鋼管8,9と同様に、普通鋼製の黒皮鋼管、めっき鋼管、ステンレス製の鋼管に加え、アルミなどの非鉄金属や樹脂製のパイプなども使用可能である。本発明の園芸施設の作業車走行用パイプレールは温水と冷水を送り込むことにより冷暖房機能を兼ね備えており、温水の温度は85℃近くになる場合があるため、芯材10に熱に弱い樹脂を用いる場合は、作業車の荷重を支えるためにパイプの肉厚を厚くしなければならない。また、アルミなどの非鉄金属では鋼管と接触することで電食を起こし、鋼管8,9の腐食が進行することが考えられる。そのため、芯材10には鋼管8,9と同種の鋼管で、作業車が走行することで接続部に扁平やたわみが発生し作業車が転倒するなどの安全面を考慮して芯材10は鋼管8,9と同等以上の肉厚が好ましい。ただし、鋼管と違う素材場合でも扁平やたわみが鋼管を芯材10にした場合と同等以上で腐食が発生しないのであれば、素材は鋼管に限るものではない。
次いで、接続された鋼管8,9の外周部を結束させる熱収縮チューブ11は、鋼管8,9の外径より熱収縮チューブ11の内径が大きくなければならない。さらに、熱収縮チューブ11に熱を付与し収縮した際に、熱収縮チューブ11の内径が鋼管の外径より小さくするものが好ましい。熱収縮チューブ11は塩化ビニール、シリコンゴム、フッ素ポリマーなどがある。鋼管8,9に巻き付けて熱収縮によって接続部を結束させた熱収縮チューブ11は、作業車が何度も通過するため磨耗性が必要となる。さらに鋼管8,9に温水が流れて熱が伝わることで熱収縮チューブ11も温まるため、耐熱性も重要となることから、繊維入りの熱収縮チューブ11が望ましい。
さらに、接続された鋼管8,9と熱収縮チューブ11との間に隙間が生じると、鋼管の中を流れる温水もしくは冷水が隙間から漏れるため、熱収縮チューブ11の内側に接着剤が塗布されているもので、接続される鋼管8,9と熱収縮チューブ11の密着性を向上させ、温水もしくは冷水の漏れを防ぐことが望ましい。もしくは、接続される鋼管8,9の外周部で熱収縮チューブ11と接する箇所に接着剤を塗布することでも同様の効果が得られる。
また、磨耗性を重視する場合、密着性を重視させた接着剤が塗布された熱収縮チューブ1もしくは接着材を鋼管8,9に塗布して熱収縮チューブ11による結束に加え、磨耗性の高い繊維入りの熱収縮チューブを11の密着性を重視した熱収縮チューブ11の外周側に被せ、2重で鋼管8,9の接続部を結束させることも可能である。
熱収縮チューブ11は素材によって収縮温度が異なる。一般的には90〜180℃に加熱することで直径を収縮させることができる。加熱方法には専用のドライヤーが売られており、それを使って熱を均一に当てて収縮させたり、一箇所のみに当てたりして使用される。ほかにもオーブンやガストーチなどが使用されることもあるが、これらは一定に熱を加えるのが難しく、危険性も伴うため、一般的にはヒートガンと呼ばれる工業用ドライヤーを使用して加熱される。
以下、本発明の実施例について詳しく解説する。
クローズドザーキットを形成する鋼管8,9は、一般構造用炭素鋼鋼管 JIS STK400の引張強さ:400N/mm2、外径:48.6mm、肉厚:2.3mmを用いた。鋼管のめっきは、高い耐食性を付与し、しかも硬質めっき層であるため作業車の走行によっても疵付きにくく、長期にわたり綺麗で平滑な表面を維持できる、Zn−Al−Mg合金めっきのめっき鋼管を選択した。
クローズドザーキットを形成する鋼管8,9は、一般構造用炭素鋼鋼管 JIS STK400の引張強さ:400N/mm2、外径:48.6mm、肉厚:2.3mmを用いた。鋼管のめっきは、高い耐食性を付与し、しかも硬質めっき層であるため作業車の走行によっても疵付きにくく、長期にわたり綺麗で平滑な表面を維持できる、Zn−Al−Mg合金めっきのめっき鋼管を選択した。
芯材10はクローズドサーキットを形成する鋼管8,9と同じ仕様の素材で外径:45.0mm、肉厚:2.3mm、管軸方向の長さ:150mmの鋼管の両端60mmを外径:44.0mmまでスエージ加工した鋼管を使用した。
鋼管8と鋼管9を結束するための熱収縮チューブ11は、接合箇所の水密性を向上させることを理由に、収縮前内径:52mm、収縮後の最大内径:18.2mm、収縮後肉厚:2.3mm、管軸方向長さ:150mmの接着剤付き熱収縮チューブ(住友電気工業株式会社:IRRAX SLEEVE SCM2)と、収縮前内径:57mm、収縮後の最大内径:33mm、収縮後肉厚:1.5mm、管軸方向長さ:150mmの接着剤無し熱収縮チューブ(住友電気工業株式会社:スミチューブLB)を使用した。
本実施例で使用する熱収縮チューブの収縮温度は、接着剤付きと接着剤無しの両方とも115℃以上である。一般的に市販されている工業用ドライヤーで十分加熱に必要な温度が得られることから、本実施例にける熱収縮チューブの加熱には、最大450℃の温風が出せる工業用ドライヤー(白光株式会社:HEATING GUN882)を使用した。
接続の手順を以下に解説する。
クローズドサーキットとなる鋼管8(長さ:4m)の管端に熱収縮チューブ11(長さ:150mm)を管端から被せ、鋼管8の管端に芯材10となるスエージ加工した鋼管を管端から挿入する。挿入は、鋼管8の管端が芯材の管軸方向の中央部がスエージ加工されていない箇所に接触するまで行う。続いて、芯材10の鋼管8とは反対側に、鋼管9(長さ:4m)を、鋼管8を挿入した方法と同じく芯材の管軸方向の中央部がスエージ加工されていない箇所に接触するまで挿入する。続いて、あらかじめ鋼管8に被せていた熱収縮チューブ11を、熱収縮チューブ11の管軸方向中央位置と、芯材10の管軸方向中央位置が同位置まで移動させ、工業用ドライヤーの熱風で、鋼管8および鋼管9に密着するまで加熱し、自然冷却にて熱収縮チューブ11と熱収縮チューブ11に付与されている接着剤が固着するまで接続部を保持する。
(曲げ試験)
接続された部材の強度を曲げ試験により評価した。
本発明で接合されたクローズドサーキットを組まれた園芸用パイプレールの支持は、支持と支持の間隔が2mである。パイプレール上を走る作業車は、重量が350kgで、車輪は4輪で走行する。作業車に50kgの作業者が乗車して走行することを想定した場合、支持と支持の中央部において車輪直下のパイプレールに掛かる荷重は100kgとなる。曲げ試験は、実際に使用される支持を使用し、支持と支持の間隔が2mで、本発明の接続部が支持と支持の中央に位置するようにパイプレールを設置し、この接続部に100kgの集中荷重を付与することで、パイプレールのたわみを測定した。集中荷重を付与する工具は実際に使用される作業車の車輪を用いた。車輪の形状は直径が80mm、軸方向が50mmの円筒状である。
また、比較例として、接続部を含まない鋼管におけるたわみも測定した。
接続された部材の強度を曲げ試験により評価した。
本発明で接合されたクローズドサーキットを組まれた園芸用パイプレールの支持は、支持と支持の間隔が2mである。パイプレール上を走る作業車は、重量が350kgで、車輪は4輪で走行する。作業車に50kgの作業者が乗車して走行することを想定した場合、支持と支持の中央部において車輪直下のパイプレールに掛かる荷重は100kgとなる。曲げ試験は、実際に使用される支持を使用し、支持と支持の間隔が2mで、本発明の接続部が支持と支持の中央に位置するようにパイプレールを設置し、この接続部に100kgの集中荷重を付与することで、パイプレールのたわみを測定した。集中荷重を付与する工具は実際に使用される作業車の車輪を用いた。車輪の形状は直径が80mm、軸方向が50mmの円筒状である。
また、比較例として、接続部を含まない鋼管におけるたわみも測定した。
曲げ試験による各荷重ごとのたわみ量(単位:mm)の結果を表1に示す。供試材Aは、本発明の接続部が支持と支持の中央に位置するように設置したパイプレール、供試材Bは本発明の接続部を含まない鋼管のみを供試材Aと同様に設置したパイプレールである。
荷重100kgの場合、接続部を含まない鋼管(供試材B)のたわみ量は3.1mmであるのに対し、本発明の接続部を含む鋼管(供試材A)のたわみ量は2.4mmであり、接続部を含まない鋼管よりも高い剛性が得られた。
(水漏れ試験)
さらに水密性を測定するため、接続した鋼管の一端を鋼管の外径と同じ外径で厚み5mmの円板を用いて溶接にて封止し、溶接で封止された反対側の一端から水を注入して水漏れ試験を実施した。水は1.0MPaの水圧を付与した状態で水漏れの確認を実施した。また比較として水密性を比較するため、鋼管の接続に芯材のみで熱収縮チューブを使用しない場合と、接着剤が付与されていない熱収縮チューブで結束した場合の水密試験も実施した。試験の結果を表2に示す。にじみ出る程度の水漏れは合格と判断してよい。
さらに水密性を測定するため、接続した鋼管の一端を鋼管の外径と同じ外径で厚み5mmの円板を用いて溶接にて封止し、溶接で封止された反対側の一端から水を注入して水漏れ試験を実施した。水は1.0MPaの水圧を付与した状態で水漏れの確認を実施した。また比較として水密性を比較するため、鋼管の接続に芯材のみで熱収縮チューブを使用しない場合と、接着剤が付与されていない熱収縮チューブで結束した場合の水密試験も実施した。試験の結果を表2に示す。にじみ出る程度の水漏れは合格と判断してよい。
熱収縮チューブを使用しないものは接続部から水が漏れ、水圧も1.0MPa まで上昇しなかった。また、接着剤が付与されていない熱収縮チューブでは水圧が1.0MPa まで上昇はするが、常に接合部から水がにじみ出る状態であったが、接着剤が付与されている熱収縮チューブを使用したものは接合部からの水漏れは確認できなかった。
8、9 鋼管
10 芯材
11 熱収縮チューブ
10 芯材
11 熱収縮チューブ
Claims (4)
- 芯材を介して複数の鋼管が接続され、鋼管と芯材が接続された部分の外周部が熱収縮チューブで結束されていることを特徴とするパイプレールの接続方法。
- 前記熱収縮チューブの内面に接着材が付与されていることを特徴とする、
請求項1に記載のパイプレールの接続方法。 - 芯材を介して複数の鋼管が接続され、鋼管と芯材が接続された部分の外周部が熱収縮チューブで結束されたことにより、鋼管の内部に流体を流通させることができるとともに、作業車が走行するためのレールとしても用いられるパイプレール。
- 前記熱収縮チューブの内面に接着材が付与されていることを特徴とする、
請求項3に記載のパイプレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017238149A JP2019103449A (ja) | 2017-12-12 | 2017-12-12 | パイプレールの接続方法およびパイプレール |
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