JP2019101528A - センサ装置のデータ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサデータの取得時間を統一することができるセンサ装置のデータ処理方法を提供する。【解決手段】センサ装置のデータ処理方法は、検出対象物103に接続された第1センサ装置100から送られる、センサデータおよびセンサデータに関連付けられた時間データを含む第1出力データを取得するステップと、検出対象物103に接続された第2センサ装置102から送られる、センサデータおよびセンサデータに関連付けられた時間データを含む第2出力データを取得するステップと、第1センサ装置100によるセンサデータの第1計測時間を初期化するステップと、第2センサ装置102によるセンサデータの第2計測時間を初期化するステップとを備える。第1計測時間を初期化するステップおよび第2計測時間を初期化するステップは、任意のタイミングで同時に行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ装置のデータ処理方法に関するものである。
センサと、該センサに接続された制御装置とを備える制御システムが知られている。制御装置は、センサから送られたセンサデータを取得し、このセンサデータに基づいて、制御装置に接続された各種装置を制御する。
特開2001−345292号公報
制御システムが同一の検出対象物に接続された複数のセンサを備えている場合、制御装置は、これら複数のセンサから送られた複数のセンサデータを取得し、これら複数のセンサデータに基づいて各種装置を制御する。
しかしながら、通信などのタイムラグにより、制御装置が複数のセンサから送られたセンサデータを実際に取得した時間が統一されないことがある。例えば、制御装置が第1センサおよび第2センサのそれぞれからセンサデータを取得する場合、制御装置は、第1センサに接続された第1タイマによる計測時間が関連付けられたセンサデータと、第2センサに接続された第2タイマによる計測時間が関連付けられたセンサデータとを同時に取得する必要がある場合がある。しかしながら、第1タイマによる計測時間と第2タイマによる計測時間との間に時間誤差が生じていると、制御装置が取得する複数のセンサデータの計測時間の間に時間誤差が発生してしまう。このような場合、センサとしての信頼性が低下してしまう。特に、制御装置が精密な動作を必要とする装置を制御する場合、制御装置がこの装置を精密に動作させるために、制御装置がセンサデータを取得した時間を統一することは重要である。
そこで、本発明は、センサデータの取得時間を統一することができるセンサ装置のデータ処理方法を提供することを目的とする。
一態様は、検出対象物に接続された第1センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第1出力データを取得するステップと、前記検出対象物に接続された第2センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第2出力データを取得するステップと、前記第1センサ装置による前記センサデータの第1計測時間を初期化するステップと、前記第2センサ装置による前記センサデータの第2計測時間を初期化するステップとを備え、前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、任意のタイミングで同時に行われることを特徴とする方法である。
好ましい態様は、前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記検出対象物に設けられた信号出力器から送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする。
好ましい態様は、前記信号出力器は、回転可能な前記検出対象物に取り付けられたドグと、該ドグに近接して配置された近接センサであり、前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記検出対象物の回転による前記ドグの通過を検出した前記近接センサから送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする。
好ましい態様は、前記第1センサ装置は、前記検出対象物に関する物理量を検出する第1センサを備えており、前記第2センサ装置は、前記検出対象物に関する物理量を検出する第2センサを備えており、前記第1センサおよび前記第2センサは、それぞれ、渦電流センサ、光学センサ、およびテーブルトルクセンサから選択され、前記第1センサと前記第2センサとは異なるセンサであることを特徴とする。
他の態様は、回転可能な研磨テーブルと、該研磨テーブルの上面に貼付された研磨パッドに基板を押圧するトップリングとを備える研磨装置に適用されたセンサ装置のデータ処理方法であって、前記研磨テーブルに接続された第1センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第1出力データを取得するステップと、前記研磨テーブルに接続された第2センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第2出力データを取得するステップと、前記第1センサ装置による前記センサデータの第1計測時間を初期化するステップと、前記第2センサ装置による前記センサデータの第2計測時間を初期化するステップとを備え、前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、任意のタイミングで同時に行われることを特徴とする。
好ましい態様は、前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記研磨テーブルに設けられた信号出力器から送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする。
好ましい態様は、前記信号出力器は、前記研磨テーブルに取り付けられたドグと、該ドグに近接して配置された近接センサであり、前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記研磨テーブルの回転による前記ドグの通過を検出した前記近接センサから送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする。
好ましい態様は、前記第1センサ装置は、第1センサを備えており、前記第2センサ装置は、第2センサを備えており、前記第1センサおよび前記第2センサは、それぞれ、前記基板の渦電流によって形成される鎖交磁束を検出する渦電流センサ、前記基板から反射する干渉波を測定することによって前記基板の厚さを検出する光学センサ、および前記研磨テーブルに連結されたテーブル駆動モータのモータ電流を検出するテーブルトルクセンサから選択され、前記第1センサと前記第2センサとは異なるセンサであることを特徴とする。
第1センサ装置によるセンサデータの計測時間および第2センサ装置によるセンサデータの計測時間は同時に初期化されるため、第1出力データおよび第2出力データの取得時間を統一することができる。
センサシステムの一実施形態を示す図である。 制御装置が複数のセンサ装置から送られたセンサデータを取得した時間が統一されていない様子を示す図である。 第1センサ装置の計測時間を初期化するフローを示す図である。 センサシステムの他の実施形態を示す図である。 センサシステムを備えた研磨ユニットを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図面において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、センサシステムの一実施形態を示す図である。図1に示すように、センサシステムは、第1センサ装置100と、第2センサ装置102と、これらセンサ装置100,102が接続された検出対象物103とを備えている。第1センサ装置100は、検出対象物103に関する磁場、電流、角速度などの物理量を検出するセンサ(センサ素子)100aと、センサ100aで検出された物理量(センサデータ)に関連付けられた時間データを生成する時間データ生成部100bとを備えている。時間データ生成部100bは、例えば、通信可能なマイクロコンピュータまたはPC(パーソナルコンピュータ)であり、その内部にタイマ107を備えている。
第2センサ装置102は、第1センサ装置100と同様に、検出対象物103に関する磁場、電流、または角速度などの物理量を検出するセンサ(センサ素子)102aと、センサ102aで検出された物理量(センサデータ)に関連付けられた時間データを生成する時間データ生成部102bとを備えている。時間データ生成部102bは、例えば、通信可能なマイクロコンピュータまたはPC(パーソナルコンピュータ)であり、その内部にタイマ108を備えている。
センサシステムは、第1センサ装置100および第2センサ装置102が電気的に接続された制御装置105をさらに備えている。第1センサ装置100はセンサデータおよび時間データを含む第1出力データを制御装置105に送り、第2センサ装置102はセンサデータおよび時間データを含む第2出力データを制御装置105に送る。一実施形態では、第1センサ装置100および第2センサ装置102は、それぞれ、アナログ通信またはデジタル通信によって制御装置105に電気的に接続されている。
センサシステムは制御装置105に接続された制御対象装置106をさらに備えている。制御装置105は、第1センサ装置100から送られた第1出力データおよび第2センサ装置102から送られた第2出力データを取得し、これら第1出力データおよび第2出力データに基づいて、制御対象装置106を制御する。
制御装置105は、プログラムやデータなどが格納(記憶)される記憶装置120と、記憶装置120に格納されているプログラムに従って演算を行うCPU(中央処理装置)などの処理装置121と、処理装置121に接続されたタイマ122とを備えている。
制御装置105は、時間データ生成部100bのタイマ107によって計測された時間が関連付けられたセンサデータを第1センサ装置100から取得し、時間データ生成部102bのタイマ108によって計測された時間が関連付けられたセンサデータを第2センサ装置102から取得する。制御装置105は、これらセンサデータを同時に取得し、同時に取得したこれらセンサデータに基づいて制御対象装置106を制御する。しかしながら、タイマ107による計測時間とタイマ108による計測時間との間に時間誤差が生じていると、制御装置105が取得する複数のセンサデータの計測時間の間に時間誤差が発生してしまう。
図2は、制御装置105が複数のセンサ装置100,102から送られたセンサデータを取得した時間が統一されていない様子を示す図である。図2において、横軸は時間を示しており、縦軸は物理量を示している。図2に示すように、通信などのタイムラグにより制御装置が第1出力データを取得した時間と制御装置が第2出力データを取得した時間との間に時間誤差TEが生じていることがある。
そこで、本実施形態では、時間誤差TEを解消するために、制御装置105は、第1センサ装置100の時間データ生成部100bで生成された時間データ(より具体的には、第1センサ装置100によるセンサデータの計測時間)および第2センサ装置102の時間データ生成部102bで生成された時間データ(より具体的には、第2センサ装置102によるセンサデータの計測時間)を同時に初期化する。
第1センサ装置100および第2センサ装置102は、同様の構成を有しているため、以下、第1センサ装置100の計測時間を初期化するステップについて図面を参照しつつ説明する。図3は、第1センサ装置100の計測時間、言い換えれば、時間データ生成部100bによるセンサデータの計測時間を初期化するフローを示す図である。図3では、制御装置105によって行われる処理および第1センサ装置100によって行われる処理が示されている。図示しないが、第2センサ装置102によって行われる処理も第1センサ装置100と同様である。
まず、制御装置105は、第1センサ装置100の計測時間(時間データ)を初期化する指示(信号)を第1センサ装置100に出力する(図3のステップ1−1参照)。以下、本明細書において、この指示を時間合わせ指示、または時間合わせ信号と呼ぶことがある。一実施形態では、この時間合わせ指示を出力するタイミングは、ユーザーによって任意に決定された時点であってもよい。
この時間合わせ指示が第1センサ装置100(より具体的には、時間データ生成部100b)に入力されると、第1センサ装置100(より具体的には、時間データ生成部100b)は、トリガ信号(後述する)の入力の監視を開始する(図3のステップ2−1参照)。時間合わせ指示は、センサ装置100,102が時間合わせ指示を受信した後、トリガ信号の受信をトリガとしてタイマ107,108による時間データの計測開始タイミングを予め設定された時間(リセット時間)に合わせるための指示である。本実施形態では、時間合わせ指示は、時間データ生成部100b,102bで生成された計測時間を初期化(リセット)するための指示である。
図3のステップ1−1の後、制御装置105は、第1センサ装置100に対してトリガ信号を出力する(図3のステップ1−2参照)。このトリガ信号は、第1センサ装置100が時間データ生成部100bで生成された計測時間を初期化(リセット)、すなわち、時間合わせ動作を実行するタイミングを示す信号である。
一実施形態では、制御装置105がトリガ信号を出力するタイミングは、制御装置105が時間合わせ信号を出力してから所定時間が経過した時点であってもよい。他の実施形態では、制御装置105は、センサ装置100,102から送られる出力データ(より具体的には、時間データ)を監視し、時間誤差TE(図2参照)が所定の値に達したときに、センサ装置100,102に対して、トリガ信号を送信してもよい。
図3のステップ2−1の後、すなわち、第1センサ装置100がトリガ信号の入力の監視を開始した後、第1センサ装置100は、トリガ信号が時間データ生成部100bに入力されたか否かを判定する(図3のステップ2−2参照)。
制御装置105から出力されたトリガ信号が第1センサ装置100に入力されていない場合(図3のステップ2−2の「NO」参照)、第1センサ装置100は、トリガ信号の入力の監視を継続する。制御装置105から出力されたトリガ信号が第1センサ装置100に入力された場合(図3のステップ2−2の「YES」参照)、第1センサ装置100は、時間データ生成部100bで生成された計測時間を初期化する時間合わせ動作を実行する(図3のステップ2−3参照)。
第2センサ装置102によって行われる処理は第1センサ装置100によって行われる処理と同様であるため、時間合わせ指示(時間合わせ信号)は、第1センサ装置100と同時に第2センサ装置102にも入力される。同様に、トリガ信号は、第1センサ装置100と同時に第2センサ装置102にも入力される。したがって、第1センサ装置100の計測時間および第2センサ装置102の計測時間は同時に初期化される。
制御装置105は、通信プロトコルおよび/またはネットワーク負荷に起因する付加的な処理(オーバーヘッド)により、必ずしも時間データ生成部100b,102bのタイマ107,108を同時にリセットすることができない場合がある。本実施形態によれば、センサ装置100,102は、時間合わせ指示およびトリガ信号に基づく時間合わせ動作の実行により、データ取得の精度でセンサデータの計測時間を初期化することができる。したがって、センサ装置100,102は、付加的な処理(オーバヘッド)の影響を受けることなく、センサデータの計測時間を確実に同時に初期化することができる。
本実施形態によれば、センサシステムは、時間誤差TEを解消することができ、制御装置105による第1出力データの取得時間および第2出力データの取得時間を統一することができる。したがって、センサ装置100,102としての信頼性を向上することができる。
図4は、センサシステムの他の実施形態を示す図である。図4に示すように、センサシステムは、時間データ生成部100b,102bによるセンサデータの計測時間を初期化するトリガとなる信号出力器110を備えている。信号出力器110は、検出対象物103、第1センサ装置100、および第2センサ装置102に接続されており、これらセンサ装置100,102(より具体的には、時間データ生成部100b,102b)に対して出力信号を同時に送信する。
第1センサ装置100および第2センサ装置102が信号出力器110から送られた出力信号を取得すると、これらセンサ装置100,102は、それぞれ、時間データ生成部100b,102bによるセンサデータの計測時間を同時に初期化(リセット)する。
一実施形態では、信号出力器110は、検出対象物103に接続されたセンサである。信号出力器110は、それ自身による検出対象物103の物理量(例えば、磁場、電流、または角速度)の検出をトリガとして出力信号を出力してもよい。
図4に示す実施形態では、制御装置105が出力するトリガ信号(図3のステップ1−2参照)は、信号出力器110からセンサ装置100,102に出力される出力信号に相当する。したがって、センサ装置100,102は、出力信号の受信をトリガとして、時間合わせ動作を実行する。つまり、制御装置105が第1センサ装置100および第2センサ装置102に対して時間合わせ信号を送信すると、これらセンサ装置100,102は、信号出力器110から送られる出力信号の入力の監視を開始する。その後、第1センサ装置100および第2センサ装置102のそれぞれが信号出力器110から送られる出力信号を受信すると、これらセンサ装置100,102は、時間合わせ動作を実行する。
本実施形態に係るセンサシステムは、ウェハ(基板)の研磨処理を行うための研磨ユニット(研磨装置)に適用することができる。以下、図面を参照しつつ研磨ユニットの構成および研磨ユニットに適用されたセンサシステムについて説明する。
図5は、センサシステムを備えた研磨ユニットを示す図である。研磨ユニット(研磨装置)は、ウェハを化学機械的に研磨するCMP装置である。図5に示すように、研磨ユニットは、研磨テーブル30と、トップリングシャフト36の下端に連結されたトップリング31と、研磨終点を検出する研磨終点検出装置105aとを備えている。制御装置105は研磨終点検出装置105aを備えている。図5では、記憶装置120、処理装置121、およびタイマ122の図示は省略されている。
トップリングシャフト36は、タイミングベルトなどの連結手段を介してトップリング駆動モータ41に連結されており、トップリング駆動モータ41の駆動によって回転駆動される。トップリング31は、トップリングシャフト36の回転によりトップリングシャフト36を中心に矢印で示す方向に回転する。研磨されるウェハWは、トップリング31の下面に真空吸着により保持される。
研磨テーブル30は、テーブル軸30aを介してその下方に配置されるテーブル駆動モータ35に連結されている。研磨テーブル30は、テーブル駆動モータ35の駆動によりテーブル軸30aを中心に矢印で示す方向に回転する。この研磨テーブル30の上面には研磨パッド10が貼付されており、研磨パッド10の上面がウェハWを研磨する研磨面10aを構成している。研磨テーブル30の上方には、研磨面10aに研磨液(スラリー)を供給するための研磨液供給機構38が配置されている。
トップリングシャフト36はトップリング31の上面中央に連結されている。昇降機構(図示しない)がトップリングシャフト36を昇降させると、トップリング31に保持されたウェハWの下面が研磨面10aに接触したり離れたりする。また、トップリング駆動モータ41がトップリングシャフト36を回転させると、トップリング31は回転し、トップリング31の回転とともにウェハWも回転する。トップリング31は、ウェハWを保持して研磨テーブル30上の研磨パッド10に押圧する。
テーブル駆動モータ35には、モータ電流を検出するテーブルトルクセンサ370Aが接続されている。さらに、テーブルトルクセンサ370Aは、上述した時間データ生成部100bまたは時間データ生成部102b(図1参照)に相当する時間データ生成部375を介して研磨終点検出装置105aに接続されている。したがって、テーブルトルクセンサ370Aおよび時間データ生成部375の組み合わせは上述したセンサ装置100またはセンサ装置102に相当する。ウェハWの研磨中は、ウェハWの表面と研磨パッド10の研磨面10aとが摺接するため、ウェハWと研磨パッド10との間には摩擦力が生じる。この摩擦力は抵抗トルクとしてテーブル駆動モータ35に作用する。研磨終点検出装置105aは、テーブルトルクセンサ370Aによって測定されるモータ電流(トルク電流)に基づいて、ウェハWの研磨終点を検出する。
積層構造を有する基板においては、種類の異なる複数の膜が形成されている。最も上の膜が研磨により除去されると、その下の膜が表面に現れる。通常これらの膜は異なる硬さを有しているため、上の膜が除去されて下の膜が現れると、ウェハWと研磨パッド10との間の摩擦力が変化する。この摩擦力の変化は、テーブル駆動モータ35にかかるトルク変化として検出することができる。研磨終点検出装置105aは、テーブル駆動モータ35への電流の変化に基づいて、膜が除去されたこと、すなわち研磨終点を検出する。
研磨ユニットは、ウェハWの膜厚を検出する膜厚測定センサ370Bを備えている。膜厚測定センサ370Bは、渦電流センサ370B−1および光学センサ370B−2を含む。渦電流センサ370B−1は、ウェハWの渦電流によって形成される鎖交磁束を検出し、検出した鎖交磁束に基づいてウェハWの厚さを検出するセンサである。
光学センサ370B−2は、ウェハWに光を照射し、ウェハWから反射する干渉波を測定することによってウェハWの厚さを検出するセンサである。渦電流センサ370B−1は上述した時間データ生成部100bまたは時間データ生成部102bに相当する時間データ生成部376を介して研磨終点検出装置105aに接続されている。したがって、渦電流センサ370B−1および時間データ生成部376の組み合わせは上述したセンサ装置100またはセンサ装置102に相当する。光学センサ370B−2は、上述した時間データ生成部100bまたは時間データ生成部102bに相当する時間データ生成部377を介して研磨終点検出装置105aに接続されている。したがって、光学センサ370B−2および時間データ生成部377の組み合わせは上述したセンサ装置100またはセンサ装置102に相当する。膜厚測定センサ370Bは、ウェハWの研磨終点を検出したら、その旨を示す信号を研磨終点検出装置105aに送る。研磨終点検出装置105aは、この信号を受信したら、研磨ユニットによる研磨を終了させる。
研磨ユニットは、研磨テーブル30の回転を検出するトリガセンサ370Cを備えている。トリガセンサ370Cは、研磨テーブル30の外周部に取り付けられたドグ371と、ドグ371に近接して配置された近接センサ372とを備えている。トリガセンサ370Cは、近接センサ372とドグ371との位置関係に基づいて研磨テーブル30が1回転したことを示す信号を検出するセンサである。より具体的には、近接センサ372は、研磨テーブル30の回転によってドグ371が近接センサ372に最も近接したとき、言い換えれば、ドグ371が近接センサ372を通過したときに信号を検出する。近接センサ372は、時間データ生成部375,376,377のそれぞれに接続されている。
ウェハWの研磨は次のようにして行われる。トップリング31は基板受け渡し位置(図示しない)に移動し、ウェハWは搬送機構(図示しない)からトップリング31に受け渡される。これにより、ウェハWの上面がトップリング31に保持される。次いで、トップリング31は研磨面10a上に移動し、さらにトップリングシャフト36は、その下降により研磨面10a上にウェハWの下面(被研磨面)を接触させる。
トップリング31および研磨テーブル30は、それぞれ、モータ41,35により回転され、研磨パッド10の研磨面10aには、研磨液供給機構38から研磨液が供給される。この状態で、トップリング31は、ウェハWを研磨面10aに対して押し付ける。ウェハWは、研磨パッド10との摺接による機械的作用と研磨液の化学的作用とにより、研磨される。ウェハWが研磨された後、トップリング31は基板受け渡し位置に移動する。
本実施形態では、研磨テーブル30、テーブル駆動モータ35、および基板Wを含む要素は上述した検出対象物103に相当し、モータ41,35を含む要素は上述した制御対象装置106に相当する。トリガセンサ370Cは上述した信号出力器110に相当する。
本実施形態では、上述した第1センサ100aおよび第2センサ102aは、それぞれ、渦電流センサ370B−1、光学センサ370B−2、およびテーブルトルクセンサ370Aから選択される。第1センサ100aおよび第2センサ102aは異なるセンサである。
センサシステムは、検出対象物103に接続された第3センサ装置(図示しない)をさらに備えてもよい。第3センサ装置は上述したセンサ装置100,102と同様の構成を有している。第3センサ装置の第3センサは、渦電流センサ370B−1、光学センサ370B−2、およびテーブルトルクセンサ370Aから選択される。第3センサは、第1センサ装置100および第2センサ装置102とは異なるセンサである。
例えば、第1センサ装置100のセンサ100aとして、渦電流センサ370B−1が選択された場合、第2センサ装置102のセンサ102aは、渦電流センサ370B−1を除く、光学センサ370B−2およびテーブルトルクセンサ370Aから選択される。第2センサ102aとして、光学センサ370B−2が選択された場合、第3センサは、テーブルトルクセンサ370Aである。
現状では、ウェハWの構造の複雑化および微細化が進んでいる。したがって、制御装置105は、複数のセンサから送られる複数のセンサデータに基づいてウェハWの研磨終点を決定する。ウェハWの研磨終点を精度よく決定するために、制御装置105は、複数のセンサから送られる異なるセンサデータを同時に取得する必要がある。特に、種類の異なる複数の膜がウェハWに形成されている場合、それぞれの膜厚自体または膜の境界となる部分を検出するために、複数のセンサの組み合わせからウェハWの膜種の特徴(例えば、光透過性の有無または誘電率の大きさ)に応じたセンサのセンサデータを優先的に使用することが必要となる。このような観点からも制御装置105が複数のセンサデータを取得した時間を統一することは重要である。また、半導体ウェハには、その製造時および完成時に、複数の種類の異なる金属等が積層される。一方で、これらの金属等のセンサの反応の度合いには、差がある。そのため、その差を取得するには、複数のセンサの信号を同時間に取得し、比較する必要がある。したがって、センサデータの取得開始時間を統一する必要がある。
以下、第1センサ装置100が渦電流センサ370B−1および時間データ生成部376の組み合わせであり、第2センサ装置102が光学センサ370B−2および時間データ生成部377の組み合わせであり、信号出力器110がトリガセンサ370Cである場合における、センサシステムの構成について説明する。
制御装置105は、終点検出装置105aに対してウェハWの研磨開始の命令が伝達された時点で、研磨テーブル30に接続されている時間データ生成部376,377に対して時間合わせ指示を通信で出力する。その後、時間データ生成部376,377は、トリガ信号の入力の監視を開始する。
本実施形態では、時間データ生成部376,377は、トリガ信号の入力の監視を開始した後、研磨テーブル30が所定の回数だけ回転したときに、すなわち、近接センサ372がドグ371の通過を所定の回数だけ検出したときに、時間合わせ動作を実行する。この所定の回数は、任意に決定することができ、一実施形態では、所定の回数は1であってもよく、他の実施形態では、所定の回数は2以上であってもよい。
トリガ信号は近接センサ372から出力される出力信号に相当する。時間データ生成部376,377はトリガ信号の入力の監視を開始し、制御装置105は研磨テーブル30を回転させる。近接センサ372は、研磨テーブル30の回転によるドグ371の通過を検出し、トリガ信号に相当する出力信号を時間データ生成部376,377にそれぞれ送る。時間データ生成部376,377のそれぞれは、出力信号の受信をトリガとして、時間合わせ動作を実行する。その後、時間データ生成部376,377は、初期化された計測時間に基づいてセンサデータに新たに時間データが付加された出力データを制御装置105に送る。
本実施形態によれば、時間データ生成部376,377は計測時間をそれぞれ同時に初期化することができるため、第1出力データおよび第2出力データの取得時間を統一することができる。
研磨ユニットは、特に精密な動作が要求される装置である。本実施形態によれば、制御装置105が取得する第1出力データおよび第2出力データの取得時間の間の時間誤差TE(図2参照)は解消されるため、制御装置105はモータ41,35を含む制御対象装置106の動作をより精度よく制御することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
10 研磨パッド
10a 研磨面
30 研磨テーブル
30a テーブル軸
31 トップリング
35 テーブル駆動モータ
36 トップリングシャフト
41 トップリング駆動モータ
100 第1センサ装置
100a センサ
100b 時間データ生成部
102 第2センサ装置
102a センサ
102b 時間データ生成部
103 検出対象物
105 制御装置
105a 研磨終点検出装置
106 制御対象装置
110 信号出力器
370A テーブルトルクセンサ
370B 膜厚測定センサ
370B−1 渦電流センサ
370B−2 光学センサ
370C トリガセンサ
371 ドグ
372 近接センサ
375,376,377 時間データ生成部

Claims (8)

  1. 検出対象物に接続された第1センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第1出力データを取得するステップと、
    前記検出対象物に接続された第2センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第2出力データを取得するステップと、
    前記第1センサ装置による前記センサデータの第1計測時間を初期化するステップと、
    前記第2センサ装置による前記センサデータの第2計測時間を初期化するステップとを備え、
    前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、任意のタイミングで同時に行われることを特徴とする方法。
  2. 前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記検出対象物に設けられた信号出力器から送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記信号出力器は、回転可能な前記検出対象物に取り付けられたドグと、該ドグに近接して配置された近接センサであり、
    前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記検出対象物の回転による前記ドグの通過を検出した前記近接センサから送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1センサ装置は、前記検出対象物に関する物理量を検出する第1センサを備えており、
    前記第2センサ装置は、前記検出対象物に関する物理量を検出する第2センサを備えており、
    前記第1センサおよび前記第2センサは、それぞれ、渦電流センサ、光学センサ、およびテーブルトルクセンサから選択され、
    前記第1センサと前記第2センサとは異なるセンサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 回転可能な研磨テーブルと、該研磨テーブルの上面に貼付された研磨パッドに基板を押圧するトップリングとを備える研磨装置に適用されたセンサ装置のデータ処理方法であって、
    前記研磨テーブルに接続された第1センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第1出力データを取得するステップと、
    前記研磨テーブルに接続された第2センサ装置から送られる、センサデータおよび該センサデータに関連付けられた時間データを含む第2出力データを取得するステップと、
    前記第1センサ装置による前記センサデータの第1計測時間を初期化するステップと、
    前記第2センサ装置による前記センサデータの第2計測時間を初期化するステップとを備え、
    前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、任意のタイミングで同時に行われることを特徴とする方法。
  6. 前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記研磨テーブルに設けられた信号出力器から送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記信号出力器は、前記研磨テーブルに取り付けられたドグと、該ドグに近接して配置された近接センサであり、
    前記第1計測時間を初期化するステップおよび前記第2計測時間を初期化するステップは、前記研磨テーブルの回転による前記ドグの通過を検出した前記近接センサから送られた出力信号を取得した時点で行われることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1センサ装置は、第1センサを備えており、
    前記第2センサ装置は、第2センサを備えており、
    前記第1センサおよび前記第2センサは、それぞれ、前記基板の渦電流によって形成される鎖交磁束を検出する渦電流センサ、前記基板から反射する干渉波を測定することによって前記基板の厚さを検出する光学センサ、および前記研磨テーブルに連結されたテーブル駆動モータのモータ電流を検出するテーブルトルクセンサから選択され、
    前記第1センサと前記第2センサとは異なるセンサであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023013662A1 (ja) * 2021-08-04 2023-02-09 株式会社デンソー 通信システム

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