JP2019100282A - 副室式エンジンの燃焼状態判別方法、副室式エンジン、及びエンジンシステム - Google Patents
副室式エンジンの燃焼状態判別方法、副室式エンジン、及びエンジンシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019100282A JP2019100282A JP2017233730A JP2017233730A JP2019100282A JP 2019100282 A JP2019100282 A JP 2019100282A JP 2017233730 A JP2017233730 A JP 2017233730A JP 2017233730 A JP2017233730 A JP 2017233730A JP 2019100282 A JP2019100282 A JP 2019100282A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion
- chamber
- data
- knocking
- combustion state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims abstract description 384
- 238000012850 discrimination method Methods 0.000 title 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 claims abstract description 97
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 48
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 claims abstract description 39
- 238000007621 cluster analysis Methods 0.000 claims abstract description 23
- 230000008569 process Effects 0.000 claims abstract description 17
- 238000001914 filtration Methods 0.000 claims description 61
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 25
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 claims description 19
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 17
- 238000013075 data extraction Methods 0.000 claims description 9
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 9
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 7
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 abstract description 6
- 239000002737 fuel gas Substances 0.000 description 30
- 230000008859 change Effects 0.000 description 10
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 8
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 8
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 7
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 7
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 6
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 4
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000000491 multivariate analysis Methods 0.000 description 4
- 238000009841 combustion method Methods 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 1
- 230000006641 stabilisation Effects 0.000 description 1
- 238000011105 stabilization Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 230000036962 time dependent Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
Description
当該副室を備えた副室式エンジンでは、運転時に、副室へ量論混合比付近の点火し易い混合気を導入し、主燃焼室には当量比が低い混合気を導入した上で、副室内の混合気を火花点火させる。その後、副室内での燃焼により発生した既燃ガスが、急激に膨張し高温の火炎ジェットとして主燃焼室に流入することで、単室エンジンでは困難な主燃焼室内の希薄燃焼の安定化を実現している(特許文献1を参照)。
更に、エンジンでは、ノッキングが発生しているときの主燃焼室内圧力の振動成分を解析する場合、筒内圧力の経時データをフーリエ変換し、高周波成分と低周波成分とをカットするフィルタリング処理を実行した後に、筒内圧力のピーク値や、RMS値が所定の閾値を超えているか否かにより、ノッキングが発生しているか否かを判別する技術が知られている(特許文献2を参照)。
そして、当該原因不明の振動成分を伴う異常燃焼を、ノッキングを伴うノッキング燃焼と峻別して抽出することは、副室式エンジンの燃焼メカニズムを解明する上で重要であるが、上述したこれまで知られている周波数解析では難しく、新たな判別方法が望まれていた。
シリンダとピストンとにより包囲される主燃焼室と、前記主燃焼室に連通孔を介して連通する副室とを備え、前記副室にて形成される火炎ジェットを前記連通孔を介して前記副室から前記主燃焼室へ噴射させて、前記主燃焼室の内部の混合気を燃焼させる副室式エンジンの燃焼状態判別方法であって、その特徴構成は、
前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第1指標に基づき、筒内圧力検出手段にて検出される1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データから低周波成分及び高周波成分をカットしたフィルタ処理後データを分析するクラスタ分析により、1サイクル毎の前記主燃焼室の燃焼状態を、通常燃焼状態が分類される通常燃焼群と、ノッキングが発生するノッキング燃焼状態とノッキングとは別の異常燃焼状態とを含む非通常燃焼が分類される非通常燃焼群とに分類するクラスタ分析工程と、
前記非通常燃焼群から、前記フィルタ処理後データの閾値である教師データ閾値に基づいて、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを抽出する教師データ抽出工程と、
前記第1教師データと前記第2教師データとを用い、前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第2指標に基づいて前記フィルタ処理後データを分析する判別分析により、前記非通常燃焼群を、前記ノッキング燃焼状態が分類されるノッキング燃焼群及び前記異常燃焼状態が分類される異常燃焼群の何れかに分類する判別分析工程とを含む点にある。
シリンダとピストンとにより包囲される主燃焼室と、前記主燃焼室に連通孔を介して連通する副室とを備え、前記副室にて形成される火炎ジェットを前記連通孔を介して前記副室から前記主燃焼室へ噴射させて、前記主燃焼室の内部の混合気を燃焼させて、前記主燃焼室の内部の混合気を燃焼させたときの燃焼状態の判別を行う制御装置とを有する副室式エンジンであって、その特徴構成は、
前記制御装置は、前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第1指標に基づき、筒内圧力検出手段にて検出される1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データから低周波成分及び高周波成分をカットしたフィルタ処理後データを分析するクラスタ分析により、1サイクル毎の前記主燃焼室の燃焼状態を、通常燃焼状態が分類される通常燃焼群と、ノッキングが発生するノッキング燃焼状態とノッキングとは別の異常燃焼状態とを含む非通常燃焼が分類される非通常燃焼群とに分類し、
前記非通常燃焼群から、前記フィルタ処理後データの閾値である教師データ閾値に基づいて、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを抽出し、
前記第1教師データと前記第2教師データとを用い、前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第2指標に基づいて前記フィルタ処理後データを分析する判別分析により、前記非通常燃焼群を、前記ノッキング燃焼状態が分類されるノッキング燃焼群及び前記異常燃焼状態が分類される異常燃焼群の何れかに分類する点にある。
通常燃焼群と非通常燃焼群との分類は、筒内圧力の振動強度により、クラスタ分析のうち、特に、非階層的分類法の1つでありn個の対象を予め定められたk個(本発明の場合は、k=2)のクラスタに分ける分類手法であるk−Meansクラスタ分析を用いることにより、良好に実現できる。
さて、非通常燃焼群を成すノッキング燃焼状態と異常燃焼状態とは、特に、筒内圧力の振動強度(筒内圧力の経時変化の振幅)が共に大きく、両者を分類するためにはより精密な分析による分類が必要である。本発明にあっては、発明者が定めた教師データ閾値に基づいて抽出する教師データに基づいて、より精密な分析による分類が可能である判別分析を行うことで、非通常燃焼群が分類されるフィルタ処理後データを、ノッキング燃焼群と異常燃焼群とに分類する。
当該分類方法を用いることにより、まずもって、非通常燃焼群に分類されるフィルタ処理後データから、予め設定される教師データ閾値により、ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、異常燃焼状態としての第2教師データとを、抽出する。
当該教師データ抽出工程において、予め設定される教師データ閾値により、非通常燃焼群としてのフィルタ処理後データが、第1教師データと第2教師データとに分類されるが、教師データ閾値を比較的厳しく設定するため、第1教師データと第2教師データの何れにも分類されない未分類のデータが多く残ることになる。
そこで、多変量解析の一手法として知られる判別分析により、当該第1教師データと第2教師データとを用いて、非通常燃焼群としてのフィルタ処理後データを未分類のデータを出すことなく、適切に分類することができる。尚、当該判別分析では、分類することにより、相関比が最大となる線形判別式を導出し、当該線形判別式により判別する。
以上より、ノッキング燃焼及び当該ノッキング燃焼とは異なる異常燃焼を峻別して、副室式エンジンにおける燃焼状態を判別できる副室式エンジンの燃焼状態判別方法、及び副室式エンジンを実現できる。
前記第1指標は、前記フィルタ処理後データのRMS値と、前記フィルタ処理後データの最大値から最小値を減算したΔP値とを含むものである点にある。
以上の点を鑑みて、発明者らは、第1指標として、フィルタ処理後データのRMS値と、フィルタ処理後データの最大値から最小値を減算したΔP値とを設定している。
前記教師データ抽出工程では、
前記フィルタ処理後データが初めて所定の圧力振動判別閾値以上となる圧力振動開始時期のデータを前記教師データ閾値として、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを絞り込む第1絞込工程と、
前記フィルタ処理後データの絶対値の最大値を前記教師データ閾値として、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを絞り込む第2絞込工程とを記載の順に実行する点にある。
そこで、上記特徴構成では、圧力振動開始時期のデータを教師データ閾値とする絞込みと、フィルタ処理後データの絶対値の最大値を教師データ閾値とする絞り込みとを記載の順に実行することで、教師データを良好に抽出できる。
前記第2指標は、
前記フィルタ処理後データのRMS値を、前記フィルタ処理後データの最大値から最小値を減算したΔP値で除算したRMS/ΔP値と、
1サイクルにおいて、前記副室の内部の混合気に点火する点火手段の点火時期から判別時期までの圧力振幅積分値に対する、前記点火手段の点火時期から前記主燃焼室の筒内圧力データが最大となる時期までの圧力振幅積分値の割合の平方根である二乗和平方根割合とを含む点にある。
本発明の発明者らは、判別分析時に用いる指標を決定するため、異常燃焼状態のサイクル波形とノッキング燃焼状態のサイクル波形の特徴を把握するべく、複数のRMS値毎において、両者のサイクル波形を比較した。図6、7、8において、RMS値が169kPa,107kPa,75kPa付近となる波形を示す。因みに、図6、7、8で、上段は、筒内圧力データの経時変化を示すグラフ図、中段は、異常燃焼状態のフィルタ処理後データを示すグラフ図、下段は、ノッキング燃焼状態のフィルタ処理後データを示すグラフ図である。
副室式エンジン100は、ボア径165mm、ストローク215mm、排気量4.6Lの、都市ガス13Aを燃料とする単気筒副室式エンジンを使用した。また、圧縮比14.5、回転数1200rpm、連通孔数6個で一定とした。
操作パラメータは、主燃焼室6に対する副室8の体積比率(2.35、2.9、3.47)、トーチ強度I(0.8、1.31、1.88)、連通孔狭角φ(120、140、160deg)、主燃焼室6と副室8との合計空気過剰率λ(1.8〜2.5)、IMEP(1.43、2.0、2.4MPa)、副室点火時期(−19.2〜−2.0)の6つとした。なお、トーチ強度Iは副室体積Vpre、連通孔数N、連通孔径Φ、主燃焼室ボア径Rを用いて、以下の〔数1〕で表される。また、計測は測定刻み幅(以下、ステップと呼ぶ場合がある)0.2deg、測定範囲−360〜360degATDC、1条件あたりの計測サイクル数200サイクルとし、計338条件、67、600サイクル分を解析対象とした。
1点目は、筒内圧力の圧力振動の開始時期である。異常燃焼状態では、副室点火時期(θ=0deg)の直後に圧力振動が開始するのに対して、ノッキング燃焼状態では、筒内圧力のピーク付近で圧力振動が開始している。
2点目は、圧力振動の振幅である。フィルタ処理後データの比較から、異常燃焼状態よりもノッキング燃焼状態の方が、圧力最大振幅ΔPは大きい傾向にあることが確認される。
3点目は、圧力振幅の推移である。フィルタ処理後データから、異常燃焼状態では、筒内圧力のピークまでは圧力振動の振幅が略一定で推移し、筒内圧力のピークを過ぎて徐々に振幅が減衰する傾向である。これに対し、ノッキング燃焼状態では、筒内圧力の振動開始直後に振幅が最大となり、その後は単調に減少し、異常燃焼状態のように振幅が一定となる期間は観測されない。
第1要件は、フィルタ処理後データの圧力振幅の推移から、両者を区別できることである。
即ち、異常燃焼状態では振動開始時期が早く、圧力振幅は振動開始から筒内圧力のピークにかけて略一定の値を保ちながら推移した後、筒内圧力のピークを過ぎると減少する。一方、ノッキング燃焼状態では、振動開始時期が筒内圧力のピーク付近であり異常燃焼状態に比べて遅く、圧力振幅は振動開始直後に最大に達した後、単調減少する。これらの各燃焼の圧力振幅の推移の特徴を表すことができる指標は、両者を判別できる指標として有効である。
上記第1要件を満たす指標として、フィルタ処理後データの圧力が所定の閾値に初めて達した時のクランク角度としての圧力振動開始時期が考えられる。しかしながら、筒内圧力の経時変化は、サイクル変動を伴うため、異常燃焼状態とノッキング燃焼状態との両燃焼を区別するための振動開始時期を定義する適切な閾値を設定することは難しい。一方、両燃焼の振動開始時期が異なることは、1サイクルの圧力振動成分の積分値に対する筒内圧力がピークに達するまでの圧力振動成分の積分値の割合の大小に対応するため、当該割合を指標として用いることでより適切に、両燃焼を峻別することができる。
そこで、当該指標として、1サイクルにおいて、副室の内部の混合気に点火する点火手段の点火時期から判別時期までの圧力振幅積分値に対する、点火手段の点火時期から主燃焼室の筒内圧力データが最大となる時期までの圧力振幅積分値の割合の平方根である二乗和平方根割合を採用した。
上述したように、ノッキング燃焼状態の方が異常燃焼状態よりもΔP値が大きくなる傾向がみられる。また、振動開始時期は、異常燃焼状態では早く、ノッキング燃焼状態では遅くなることからも、RMS値が一定の条件では、異常燃焼状態のΔP値は、ノッキング燃焼状態のΔP値に比べ相対的に小さくなることが予想される。このことから、RMS値とΔP値の大きさの比は両者を判別するための指標として有効である。
このことから、本発明にあっては、フィルタ処理後データのRMS値を、フィルタ処理後データの最大値から最小値を減算したΔP値で除算したRMS/ΔP値を、指標として採用した。
ネットワーク回線を介して複数の前記副室式エンジンの夫々から取得した1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データを用いて、前記クラスタ分析工程と、前記教師データ抽出工程と、前記判別分析工程とを実行する点にある。
これまで説明してきた副室式エンジンの複数で燃焼状態の判別を行うエンジンシステムであって、その特徴構成は、
前記制御装置は、ネットワーク回線を介して複数の前記副室式エンジンに接続され、前記副室式エンジンの夫々から1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データを取得可能に構成されている点にある。
以下、図面に基づいて、その構成及び制御について説明する。
副室式エンジン100は、主燃焼室6の吸気路9に燃料ガスGを供給するための燃料ガス流量調整弁41及び燃料ガスGと空気とを混合するミキサ40と、吸気路9に設けられた吸気弁10と、主燃焼室6の排気路11に設けられた排気弁12と、副室8に燃料ガスGを供給する副室燃料ガス通路13と、副室8に形成された混合気Mを火花点火する点火プラグ14と、燃料ガスGの供給圧力を調整可能な調圧弁33と、副室燃料ガス通路13において調圧弁33の下流に設けられ、燃料ガスGの噴射量及び噴射タイミングを調整可能な燃料ガス噴射調整装置34と、当該燃料ガス噴射調整装置34の下流に設けられる逆止弁35とを備えている。そして、吸気路9には吸気圧センサS2が設けられ、副室8には副室圧センサS1が設けられ、主燃焼室6には筒内圧センサS6が設けられている。
また、口金21には、ピストン5の摺動方向に沿って配設される点火プラグ14が、その点火点を副室8に位置する状態で、嵌合されている。
当該制御装置27には、出力軸19の回転角を検出するクランク角センサS3、エンジンの回転数を検出する回転数センサS5、酸素センサS4、副室圧センサS1、吸気圧センサS2、主燃焼室6の内部の筒内圧力を検出する筒内圧センサS6(筒内圧力検出手段の一例)等の検出信号が入力されるように構成されている。なお、クランク角センサS3の検出情報に基づいて、副室燃料ガス通路13の燃料ガス噴射調整装置34を噴射状態に切り換える期間を所望の期間とすると共に、点火プラグ14を所望のタイミングで作動させて火花点火するようにしている。
即ち、制御装置27は、主燃焼室6の筒内圧力から導出される複数の第1指標に基づき、筒内圧センサS6にて検出される1サイクル毎の主燃焼室6の筒内圧力データP(i)から低周波成分及び高周波成分をカットしたフィルタ処理後データを分析するクラスタ分析により、1サイクル毎の主燃焼室6の燃焼状態を、通常燃焼状態が分類される通常燃焼群と、ノッキングが発生するノッキング燃焼状態とノッキングとは別の異常燃焼状態とを含む非通常燃焼が分類される非通常燃焼群とに分類するよう構成されている。
更に、制御装置27は、非通常燃焼群から、フィルタ処理後データP’(i)の閾値である教師データ閾値に基づいて、ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、異常燃焼状態としての第2教師データとを抽出するように構成されると共に、第1教師データと第2教師データとを用い、主燃焼室6の筒内圧力から導出される複数の第2指標に基づいてフィルタ処理後データを分析する判別分析により、非通常燃焼群を、ノッキング燃焼状態が分類されるノッキング燃焼群及び異常燃焼状態が分類される異常燃焼群の何れかに分類するように構成されている。
副室式エンジン100は、ボア径165mm、ストローク215mm、排気量4.6Lの、都市ガス13Aを燃料とする単気筒副室式エンジンを使用した。また、圧縮比14.5、回転数1200rpm、連通孔数6個で一定とした。
操作パラメータは、主燃焼室6に対する副室8の体積比率(2.35、2.9、3.47)、トーチ強度I(0.8、1.31、1.88)、連通孔狭角φ(120、140、160deg)、主燃焼室6と副室8との合計空気過剰率λ(1.8〜2.5)、IMEP(1.43、2.0、2.4MPa)、副室点火時期(−19.2〜−2.0)の6つとした。なお、トーチ強度Iは副室体積Vpre、連通孔数N、連通孔径Φ、主燃焼室ボア径Rを用いて、上述の〔数1〕で表される。また、計測は測定刻み幅(以下、ステップと呼ぶ場合がある)0.2deg、測定範囲−360〜360degATDC、1条件あたりの計測サイクル数200サイクルとし、計338条件、67、600サイクル分を解析対象とした。
ここで、RMS値の定義について説明を加えると、RMS値は、図4に示すように、フィルタ処理後データP’(i)において、副室点火時期(θ=0degATDC)から90deg、計450ステップの夫々における値を、以下の〔数2〕に示すように、二乗平均平方根を計算したものである。ただし、i0は副室点火時のクランク角を、Δ90はクランク角90deg分のステップ数をそれぞれ示す。
当該RMS値及び上述のΔP値はいずれも、筒内圧力データP(i)(及びフィルタ処理後データP’(i))の圧力振動の大きさ(振動強度)を示すものである。
当該k−Meansクラスタ分析では、ΔP値とRMS値とを軸とする散布図上で、各個体とクラスタ中心との距離から暫定境界を定め、フィルタ処理後データP’(i)のクラスタ間移動がなくなるまで収束計算をすることで最適な境界を出力する分析手法であり、分析の結果、ΔP値及びRMS値が小さいフィルタ処理後データP’(i)が通常燃焼群に分類され、ΔP値及びRMS値が大きいフィルタ処理後データP’(i)が非通常燃焼群(ノッキング燃焼状態のフィルタ処理後データP’(i)と、異常燃焼状態のフィルタ処理後データP’(i)とから成る群)として分類された。
当該教師データ抽出工程では、制御装置27は、図5の制御フローに示すように、フィルタ処理後データP’(i)が初めて所定の圧力振動判別閾値(当該実施形態では、125kPa)以上となる圧力振動開始時期のデータを教師データ閾値として、ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、異常燃焼状態としての第2教師データとを絞り込む第1絞込工程(#202、203)と、フィルタ処理後データP’(i)の絶対値の最大値を教師データ閾値として、ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、異常燃焼状態としての第2教師データとを絞り込む第2絞込工程(#204、205)とを記載の順に実行する。
このことから、当該実施形態にあっては、制御装置27は、第1絞込工程において、振動開始時期が7deg以下の場合、異常燃焼状態としての教師データ候補として抽出し(#202)、振動開始時期が10degより大きい場合、ノッキング燃焼状態としての教師データ候補として抽出する(#203)。
一方で、第1絞込工程にて絞り込まれたノッキング燃焼状態としての教師データ候補のフィルタ処理後データP’(i)を重ね合わせた図10から判明するように、副室点火時期(i=0)直後から継続する燃焼振動が含まれている。これは、図6下段、図7下段、図8下段のノッキング燃焼状態のフィルタ処理後データP’(i)には存在しない燃焼振動であり、異常燃焼状態のフィルタ処理後データP’(i)の特徴であると考えられるから、第1絞込工程にて絞り込まれたノッキング燃焼状態としての教師データ候補には、異常燃焼状態のデータが混在していると言える。
しかしながら、上述のような閾値による判別では、非通常燃焼群としてのデータのうち、異常燃焼状態としての教師データにも、ノッキング燃焼状態としての教師データにも分類されない未分類のデータが多数発生することになる。
そこで、当該実施形態にあっては、多変量解析の一手法として知られる判別分析により、当該第1教師データと第2教師データとを用いて、非通常燃焼群としてのフィルタ処理後データP’(i)を未分類のデータを出すことなく、適切に分類する。尚、当該判別分析では、線形判別式を用いて、相関比が最大となる線形判別式を導出し、当該線形判別式により判別する。当該判別分析については、例えば、「多変量解析入門(多変量解析入門、小西 貞則 (著)、 岩波書店)に示されるように公知の分析方法であるので、ここでは、その詳細な説明は割愛する。
ここで、二乗和平方根割合とは、図11下段に示すように、1サイクルにおいて、前記副室の内部の混合気に点火する点火手段の点火時期から判別時期までの圧力振幅積分値に対する、前記点火手段の点火時期から前記主燃焼室6の筒内圧力データP(i)が最大となる時期までの圧力振幅積分値の割合の平方根であり、以下の〔数3〕で示される値である。
本発明の発明者らは、判別分析時に用いる指標を決定するため、異常燃焼状態のサイクル波形とノッキング燃焼状態のサイクル波形の特徴を把握するべく、複数のRMS値毎において、両者のサイクル波形を比較した。図6、7、8において、RMS値が169kPa付近、107kPa付近、75kPa付近となる波形を夫々示す。因みに、図6、7、8で、上段は、筒内圧力データの経時変化を示すグラフ図、中段は、異常燃焼状態のフィルタ処理後データを示すグラフ図、下段は、ノッキング燃焼状態のフィルタ処理後データを示すグラフ図である。
1点目は、筒内圧力の圧力振動の開始時期である。異常燃焼状態では、副室点火時期(θ=0deg)の直後に圧力振動が開始するのに対して、ノッキング燃焼状態では、筒内圧力のピーク付近で圧力振動が開始している。
2点目は、圧力振動の振幅である。フィルタ処理後のデータの比較から、異常燃焼状態よりもノッキング燃焼状態の方が、圧力最大振幅ΔPは大きい傾向にあることが確認される。
3点目は、圧力振幅の推移である。フィルタ処理後のデータから、異常燃焼状態では、筒内圧力のピークまでは圧力振動の振幅が略一定で推移し、筒内圧力のピークを過ぎて徐々に振幅が減衰する傾向である。これに対し、ノッキング燃焼状態では、筒内圧力の振動開始直後に振幅が最大となり、その後は単調に減少し、異常燃焼状態のように振幅が一定となる期間は観測されない。
第1要件は、フィルタ処理後の圧力の振幅の推移から、両者を区別できることである。
即ち、異常燃焼状態では振動開始時期が早く、圧力振幅は振動開始から筒内圧力のピークにかけて略一定の値を保ちながら推移した後、筒内圧力のピークを過ぎると減少する。一方、ノッキング燃焼状態では、振動開始時期が筒内圧力のピーク付近で遅く、圧力振幅は振動開始直後に最大に達した後、単調減少する。これらの各燃焼の圧力振幅の推移の特徴を表すことができる指標は、両者を判別できる指標として有効である。
上記第1要件を満たす指標として、フィルタ処理後の圧力が所定の閾値に初めて達した時のクランク角度としての圧力振動開始時期が考えられる。しかしながら、筒内圧力の経時変化は、サイクル変動を伴うため、両燃焼を区別するための振動開始時期を定義する適切な閾値を設定することは難しい。一方、両燃焼の振動開始時期が異なることは、1サイクルの圧力振動成分の積分値に対する筒内圧力がピークに達するまでの圧力振動成分の積分値の割合の大小に対応するため、当該割合を指標として用いることでより適切に、両燃焼を峻別することができる。
そこで、当該指標として、1サイクルにおいて、副室の内部の混合気に点火する点火手段の点火時期から判別時期までの圧力振幅積分値に対する、点火手段の点火時期から主燃焼室6の筒内圧力データP(i)が最大となる時期までの圧力振幅積分値の割合である二乗和平方根割合を採用した。
上述したように、ノッキング燃焼状態の方が異常燃焼状態よりもΔP値が大きくなる傾向がみられた。また、振動開始時期は、異常燃焼状態では早く、ノッキング燃焼状態では遅くなることからも、RMS値が一定の条件では、異常燃焼状態のΔP値は相対的に小さく、ノッキング燃焼状態のΔP値は大きくなることが予想される。このことから、RMS値とΔP値の大きさの比は両者を判別するための指標として有効である。
このことから、本発明にあっては、フィルタ処理後データP’(i)のRMS値を、フィルタ処理後データP’(i)の最大値から最小値を減算したΔP値で除算したRMS/ΔP値を、指標として採用した。
図12は、判別分析前の非通常燃焼群に属するデータとして、異常燃焼状態としての教師データ、ノッキング燃焼状態としての教師データ、及び教師データ以外のデータ(未分類データ)を、RMS/ΔP値及び二乗和平方根割合を軸とした散布図上に図示したものであり、図13は、判別分析後のデータを示すグラフ図である。
因みに、判別分析後の線形判別関数は、以下の〔数4〕で示される関数として導出された。
(1)上記実施形態において、クラスタ分析工程は、非階層的分類法の一つで、n個の対象を予め決定されたk個のクラスタに分ける分類手法であるk−meansクラスタ分析を採用する例を示した。
しかしながら、当該クラスタ分析工程では、小さなクラスタを関連付けて大きなクラスタを形成し、その過程を視覚的に把握する階層的分類方法を採用しても構わない。
第1指標としては、筒内圧力の振動強度を示すパラメータが好適に用いられ、散布図上のユークリッド距離を用いるため、質的変数ではなく量的変数であれば、他の指標を用いても構わない。
また、第2指標としては、主燃焼室6の筒内圧力から導出され、且つ正規分布とみなされる分布となる指標を好適に用いることができる。
5 :ピストン
6 :主燃焼室
7 :連通孔
8 :副室
14 :点火プラグ
27 :制御装置
100 :副室式エンジン
S6 :筒内圧センサ
Claims (7)
- シリンダとピストンとにより包囲される主燃焼室と、前記主燃焼室に連通孔を介して連通する副室とを備え、前記副室にて形成される火炎ジェットを前記連通孔を介して前記副室から前記主燃焼室へ噴射させて、前記主燃焼室の内部の混合気を燃焼させる副室式エンジンの燃焼状態判別方法であって、
前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第1指標に基づき、筒内圧力検出手段にて検出される1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データから低周波成分及び高周波成分をカットしたフィルタ処理後データを分析するクラスタ分析により、1サイクル毎の前記主燃焼室の燃焼状態を、通常燃焼状態が分類される通常燃焼群と、ノッキングが発生するノッキング燃焼状態とノッキングとは別の異常燃焼状態とを含む非通常燃焼が分類される非通常燃焼群とに分類するクラスタ分析工程と、
前記非通常燃焼群から、前記フィルタ処理後データの閾値である教師データ閾値に基づいて、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを抽出する教師データ抽出工程と、
前記第1教師データと前記第2教師データとを用い、前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第2指標に基づいて前記フィルタ処理後データを分析する判別分析により、前記非通常燃焼群を、前記ノッキング燃焼状態が分類されるノッキング燃焼群及び前記異常燃焼状態が分類される異常燃焼群の何れかに分類する判別分析工程とを含む副室式エンジンの燃焼状態判別方法。 - 前記第1指標は、前記フィルタ処理後データのRMS値と、前記フィルタ処理後データの最大値から最小値を減算したΔP値とを含むものである請求項1に記載の副室式エンジンの燃焼状態判別方法。
- 前記教師データ抽出工程では、
前記フィルタ処理後データが初めて所定の圧力振動判別閾値以上となる圧力振動開始時期のデータを前記教師データ閾値として、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを絞り込む第1絞込工程と、
前記フィルタ処理後データの絶対値の最大値を前記教師データ閾値として、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを絞り込む第2絞込工程とを記載の順に実行する請求項1又は2に記載の副室式エンジンの燃焼状態判別方法。 - 前記第2指標は、
前記フィルタ処理後データのRMS値を、前記フィルタ処理後データの最大値から最小値を減算したΔP値で除算したRMS/ΔP値と、
1サイクルにおいて、前記副室の内部の混合気に点火する点火手段の点火時期から判別時期までの圧力振幅積分値に対する、前記点火手段の点火時期から前記フィルタ処理後データが最大となる時期までの圧力振幅積分値の割合の平方根である二乗和平方根割合とを含む請求項1〜3の何れか一項に記載の副室式エンジンの燃焼状態判別方法。 - ネットワーク回線を介して複数の前記副室式エンジンの夫々から取得した1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データを用いて、前記クラスタ分析工程と、前記教師データ抽出工程と、前記判別分析工程とを実行する請求項1〜4の何れか一項に記載の副室式エンジンの燃焼状態判別方法。
- シリンダとピストンとにより包囲される主燃焼室と、前記主燃焼室に連通孔を介して連通する副室とを備え、前記副室にて形成される火炎ジェットを前記連通孔を介して前記副室から前記主燃焼室へ噴射させて、前記主燃焼室の内部の混合気を燃焼させて、前記主燃焼室の内部の混合気を燃焼させたときの燃焼状態の判別を行う制御装置とを有する副室式エンジンであって、
前記制御装置は、前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第1指標に基づき、筒内圧力検出手段にて検出される1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データから低周波成分及び高周波成分をカットしたフィルタ処理後データを分析するクラスタ分析により、1サイクル毎の前記主燃焼室の燃焼状態を、通常燃焼状態が分類される通常燃焼群と、ノッキングが発生するノッキング燃焼状態とノッキングとは別の異常燃焼状態とを含む非通常燃焼が分類される非通常燃焼群とに分類し、
前記非通常燃焼群から、前記フィルタ処理後データの閾値である教師データ閾値に基づいて、前記ノッキング燃焼状態としての第1教師データと、前記異常燃焼状態としての第2教師データとを抽出し、
前記第1教師データと前記第2教師データとを用い、前記主燃焼室の筒内圧力から導出される複数の第2指標に基づいて前記フィルタ処理後データを分析する判別分析により、前記非通常燃焼群を、前記ノッキング燃焼状態が分類されるノッキング燃焼群及び前記異常燃焼状態が分類される異常燃焼群の何れかに分類する副室式エンジン。 - 請求項6の副室式エンジンの複数で燃焼状態の判別を行うエンジンシステムであって、
前記制御装置は、ネットワーク回線を介して複数の前記副室式エンジンに接続され、前記副室式エンジンの夫々から1サイクル毎の前記主燃焼室の筒内圧力データを取得可能に構成されているエンジンシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017233730A JP6835317B2 (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 副室式エンジンの燃焼状態判別方法、副室式エンジン、及びエンジンシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017233730A JP6835317B2 (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 副室式エンジンの燃焼状態判別方法、副室式エンジン、及びエンジンシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019100282A true JP2019100282A (ja) | 2019-06-24 |
JP6835317B2 JP6835317B2 (ja) | 2021-02-24 |
Family
ID=66976418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017233730A Active JP6835317B2 (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 副室式エンジンの燃焼状態判別方法、副室式エンジン、及びエンジンシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6835317B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021127742A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | トヨタ自動車株式会社 | 写像の学習方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004353531A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Denso Corp | 内燃機関のノック制御装置 |
JP2007170405A (ja) * | 2001-03-30 | 2007-07-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 内燃機関の燃焼診断・制御装置及び燃焼診断・制御方法 |
JP2012225268A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の制御装置 |
US20150316020A1 (en) * | 2012-11-21 | 2015-11-05 | Continental Automotive Gmbh | Method And Device For Detecting Auto-Ignitions On The Basis Of Measured And Estimated Internal Cylinder Pressure Values Of An Internal Combustion Engine |
CN105275615A (zh) * | 2014-06-16 | 2016-01-27 | 卡特彼勒发动机有限及两合公司 | 用于控制内燃发动机的方法 |
-
2017
- 2017-12-05 JP JP2017233730A patent/JP6835317B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007170405A (ja) * | 2001-03-30 | 2007-07-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 内燃機関の燃焼診断・制御装置及び燃焼診断・制御方法 |
JP2004353531A (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-16 | Denso Corp | 内燃機関のノック制御装置 |
JP2012225268A (ja) * | 2011-04-20 | 2012-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | 内燃機関の制御装置 |
US20150316020A1 (en) * | 2012-11-21 | 2015-11-05 | Continental Automotive Gmbh | Method And Device For Detecting Auto-Ignitions On The Basis Of Measured And Estimated Internal Cylinder Pressure Values Of An Internal Combustion Engine |
CN105275615A (zh) * | 2014-06-16 | 2016-01-27 | 卡特彼勒发动机有限及两合公司 | 用于控制内燃发动机的方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021127742A (ja) * | 2020-02-14 | 2021-09-02 | トヨタ自動車株式会社 | 写像の学習方法 |
JP7347251B2 (ja) | 2020-02-14 | 2023-09-20 | トヨタ自動車株式会社 | 写像の学習方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6835317B2 (ja) | 2021-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107709956B (zh) | 检测和缓解异常燃烧特性 | |
EP2907993B1 (en) | Method for balancing cylinders of an internal combustion engine | |
CN110869596A (zh) | 双燃料燃烧强度 | |
JP2014037835A (ja) | 内燃機関の運用方法 | |
US20160160776A1 (en) | Engine System and Method | |
US20170101948A1 (en) | Monitoring an engine by means of cylinder pressure sensors, preferably in lean gas engines with a flushed prechamber | |
KR101938014B1 (ko) | 이중연료엔진의 노킹 제어 장치 및 방법 | |
CN110088448B (zh) | 操作气体燃料内燃发动机的方法 | |
KR20160089871A (ko) | 엔진에서 연료 품질을 추산하기 위한 시스템 및 방법 | |
CN105527106B (zh) | 用于评价机油对超级爆震影响的试验装置及测试方法 | |
CN103306837B (zh) | 用于阻止燃料空气混合物在内燃机气缸室中预燃的方法 | |
US20160363077A1 (en) | Fuel system abnormality detecting device of internal combustion engine | |
JP6835317B2 (ja) | 副室式エンジンの燃焼状態判別方法、副室式エンジン、及びエンジンシステム | |
KR20140117920A (ko) | 이중연료엔진의 엔진 컨트롤 시스템 | |
EP4050199A1 (en) | Internal combustion engine control device | |
JP2012159048A (ja) | 内燃機関の燃焼診断装置及び内燃機関の制御装置 | |
KR20140127455A (ko) | 이중연료엔진의 연소최고압력 및 지시평균유효압력 제어를 통한 실린더 밸런싱 장치 및 방법 | |
JPWO2015033371A1 (ja) | エンジンの異常燃焼検出装置及びエンジンの異常燃焼検出方法 | |
CN110678638A (zh) | 爆震检测方法以及爆震检测装置 | |
KR20160041522A (ko) | 이중 연료 엔진의 파일럿 오일 분사량 제어를 통한 연소시작시기 밸런싱 장치 및 방법 | |
JP6870745B2 (ja) | エンジン制御システム | |
Ding et al. | Effects of injection timing on nonlinear dynamics of the combustion process in the lean-burn premixed natural gas engine | |
JP2008144649A (ja) | 学習機能付きエンジン及びその運転パラメータ設定方法 | |
Bade Shrestha et al. | Effects of diluents on knock rating of gaseous fuels | |
KR20140127454A (ko) | 이중연료엔진의 연소지속시간 제어를 통한 실린더 밸런싱 장치 및 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201216 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6835317 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |