JP2019099315A - Elevator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、乗りかごのかご側ドアを解錠可能に施錠するかご側ロック機構を備えたエレベーターに関するものである。 The present invention relates to an elevator equipped with a car-side lock mechanism that unlocks a car-side door of a car.
従来、エレベーターにおける乗り場側に設けられた乗り場ドアには、乗客が昇降路内に転落することを防止するために、開閉動作をロック及び解錠する乗り場側ロック機構が設けられている。また、近年では、乗りかご側にも、乗りかごのかご側ドアの開閉動作をロック及び解錠するかご側ロック機構が設けられたエレベーターが提案されている。 Conventionally, on a landing door provided on the landing side of an elevator, a landing lock mechanism is provided to lock and unlock the opening / closing operation in order to prevent a passenger from falling into the hoistway. Moreover, in recent years, an elevator provided with a car-side lock mechanism for locking and unlocking the opening and closing operation of the car-side door of the car is also proposed on the car side.
このようなかご側ロック機構に関する技術としては、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、かごドアを閉鎖位置にロックする施錠装置と、回動軸を中心として回動可能にかごドアに設けられているリンクを有するリンク機構と、リンク機構を介してかごドアに設けられた戸当たり側ブレードを備えた技術が記載されている。そして、特許文献1に記載された技術では、かご側係合子である戸当たり側ブレードと、乗り場側係合子であるインターロックローラが当接することで、施錠装置を解錠させている。
As a technique regarding such a car side lock mechanism, there is a thing as described in
また、停電や地震等によって、かご側係合子と乗り場側係合子が当接できない非当接領域で乗りかごが緊急停止する場合がある。このような場合を想定して、乗りかご内に閉じこめられた乗客を救助するために、乗りかごの内側からは開けられないが、乗り場側からは乗りかごのドア部を開けられるようにすることが求められている。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、かご側係合子と乗り場側係合子が当接できない非当接領域で乗りかごが停止した場合、乗り場側からかご側ロック機構を解錠することが困難であった。
In addition, due to a power failure, an earthquake, or the like, the car may be urgently stopped in a non-contacting area where the car side engaging element and the landing side engaging element can not abut. Assuming such a case, in order to rescue a passenger confined in the car, it can not be opened from the inside of the car, but from the landing side it should be possible to open the door part of the car. Is required. However, in the technique described in
本目的は、上記の問題点を考慮し、かご側係合子と乗り場側係合子が非当接領域にある位置で乗りかごが停止しても、乗り場側から乗りかごのかご側ロック機構を容易に解錠することができるエレベーターを提供することにある。 In view of the above problems, the object of the present invention is to facilitate the car-side locking mechanism of the car from the landing side even if the car stops at a position where the car side engaging element and the landing side engaging element are in the non-contacting area. To provide an elevator that can be unlocked.
上記課題を解決し、本目的を達成するため、エレベーターは、建築構造物に設けた昇降路を昇降移動する乗りかごと、かご側ドアと、かご側ロック機構と、を備えている。かご側ドアは、乗りかごのかご室に設けられた開口部を開閉可能に覆う。かご側ロック機構は、かご側ドアを解錠可能に施錠する。かご側ロック機構は、かご側ドアに設けられたベース板と、施錠側フック部材と、固定フック部材と、かご側係合子と、かご側係合子を操作可能な強制解錠機構と、を備えている。
施錠側フック部材は、ベース板に回動可能に支持されている。固定フック部材は、乗りかごに設けられ、施錠側フック部材と解除可能に係合する。かご側係合子は、ベース板にリンク部材を介して移動可能に支持され、乗りかごが停止する乗り場に配置された乗り場ドアを解錠可能に施錠する乗り場側ロック機構の乗り場側係合子と当接し、施錠側フック部材を施錠位置から解錠位置へ回動させる。
また、ベース板は、かご側ドアの上下方向の上端部から下端部まで延在するロープ支持面部を有している。そして、強制解錠機構は、かご側係合子に接続された解錠用ロープと、ロープ支持面部に固定され、解錠用ロープを支持するガイド部材と、を有している。解錠用ロープは、ガイド部材に支持されて、その一端部がかご側ドアの下端部に配置され、他端部がかご側係合子に接続される。
In order to solve the above problems and to achieve the object, an elevator includes a car door that moves up and down in a hoistway provided in a building structure, a car side door, and a car side lock mechanism. The car side door opens and closes the opening provided in the car room of the car. The car-side lock mechanism unlocks the car-side door. The car side locking mechanism includes a base plate provided on the car side door, a locking side hook member, a fixing hook member, a car side engagement element, and a forced unlocking mechanism capable of operating the car side engagement element. ing.
The locking side hook member is rotatably supported by the base plate. The fixed hook member is provided on the car and releasably engages with the locking hook member. The car-side engaging element is movably supported on the base plate via the link member, and the landing-side engaging element of the landing-side locking mechanism that unlocks the landing door arranged at the landing where the car stops. At the same time, the locking side hook member is turned from the locking position to the unlocking position.
Further, the base plate has a rope support surface portion extending from the upper end portion in the vertical direction of the car side door to the lower end portion. The forced unlocking mechanism includes the unlocking rope connected to the car side engaging element, and the guide member fixed to the rope supporting surface and supporting the unlocking rope. The unlocking rope is supported by the guide member, and one end thereof is disposed at the lower end of the car side door, and the other end is connected to the car side engaging element.
上記構成のエレベーターによれば、かご側係合子と乗り場側係合子が当接できない非当接領域で乗りかごが停止しても、乗り場側から乗りかごのかご側ロック機構を容易に解錠することができる。 According to the elevator of the above configuration, even if the car stops in the non-contacting area where the car side engaging element and the landing side engaging element can not abut, the car side locking mechanism of the car is easily unlocked from the landing side. be able to.
以下、実施の形態例にかかるエレベーターにいて、図1〜図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。 Hereinafter, the elevator according to the embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 10. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the member common in each figure.
1.エレベーターの構成
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図、図2は、乗りかごが任意の階に停止した状態を示す側面図である。
1. Configuration of Elevator First, the configuration of an elevator according to the embodiment (hereinafter, referred to as “this example”) will be described with reference to FIGS. 1 to 5.
FIG. 1 is a schematic configuration view showing an example of the configuration of an elevator according to the present embodiment, and FIG.
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路100の上方に機械室を有しない、いわゆる機械室レスエレベーターである。なお、本例のエレベーター1では、機械室レスエレベーターを用いた例を説明するが、これに限定されるものではなく、昇降路100の上方に機械室を有するエレベーターであってもよい。
As shown in FIG. 1, the
エレベーター1は、昇降路100内を昇降する乗りかご110と、巻上機120と、釣合おもり130と、第1の従動プーリ140と、第2の従動プーリ150と、ロープ170を有している。
The
乗りかご110の下部には、せり上げ用プーリ111が設けられている。せり上げ用プーリ111には、ロープ170が巻き掛けられている。なお、乗りかご110の詳細な説明については後述する。
At the lower part of the
釣合おもり130の上部には、おもり側プーリ131が設けられている。おもり側プーリ131には、ロープ170が巻き掛けられている。巻上機120は、昇降路100の最下部に配置されており、ロープ170を介して乗りかご110及び釣合おもり130をつるべ式に昇降させるものである。巻上機120は、制御部によってその駆動が制御される。
A weight-
第1の従動プーリ140と、第2の従動プーリ150は、昇降路100の最上部に固定されている。ロープ170の一端と他端は、昇降路100の最上部に固定されている。ロープ170は、釣合おもり130に設けられたおもり側プーリ131から第1の従動プーリ140に装架され、そして巻上機120、第2の従動プーリ150、乗りかご110のせり上げ用プーリ111の順に巻き掛けられている。
The first driven
巻上機120が駆動することで、乗りかご110及び釣合おもり130が昇降路100内を昇降移動する。以下、乗りかご110及び釣合おもり130が昇降移動する方向を上下方向とする。
As the hoisting
また、図2に示すように、建築構造物の各階における乗りかご110が停止する乗り場101には、人や物が乗りかご110へ出入りするための出入り口102が設けられている。出入り口102には、一対の乗り場側ドア211が開閉可能に設けられている。
Further, as shown in FIG. 2, at the
乗り場側ドア211は、出入り口102の上下方向の上端部に設けられた乗り場側ドアユニット212と、出入り口102の上下方向の下端部に設けられた乗り場側ドアシル213によって開閉可能に支持されている。なお、乗り場側ドアユニット212については、後述する。
The
[乗りかご]
次に、乗りかご110の構成について説明する。
図1に示すように、乗りかご110は、乗りかご110は、人や物が乗り降りするかご室10と、一対のかご側ドア11A、11Bと、かご側ドアユニット12と、かご側ドアシル13とを有している。かご室10の一面には、開口部が設けられている。この開口部から人や物が出入りする。
[Car]
Next, the configuration of the
As shown in FIG. 1, in the
かご側ドアユニット12は、かご室10の開口部における上下方向の上端部に設けられており、かご側ドアシル13は、かご室10の開口部における上下方向の下端部に設けられている。そして、一対のかご側ドア11A、11Bは、かご側ドアユニット12と、かご側ドアシル13によって、上下方向と直交する水平方向に開閉可能に支持されている。
The car-
図3は、かご側ドア11Aを乗り場側から見た正面図である。
図1及び図3に示すように、かご側ドアユニット12には、かご側ドアレール15と、駆動部16(図1参照)と、伝達ベルト17と、従動ローラ18が設けられている。かご側ドアレール15は、水平方向と平行をなして、一対のかご側ドア11A、11Bの開閉方向に沿って延在している。
FIG. 3 is a front view of the
As shown in FIGS. 1 and 3, the car
駆動部16は、かご側ドアユニット12における水平方向の一端部に配置されており、従動ローラ18は、かご側ドアユニット12における水平方向の他端部に配置されている。駆動部16の駆動軸と、従動ローラ18には、伝達ベルト17が巻き掛けられている。
The driving
伝達ベルト17は、長手方向の両端部が連結された無端状に形成されている。そして、駆動部16が駆動すると、伝達ベルト17が従動ローラ18と駆動部16の駆動軸の間を循環移動する。このとき、伝達ベルト17における上下方向の上部と下部は、互いに反対向きに移動する。伝達ベルト17における復路側である下部には、後述する第1連結部材22が連結されており、伝達ベルト17における往路側である上部には、後述する第2連結部材23が連結されている。
The
また、かご側ドアユニット12には、後述するかご側ロック機構30を構成する固定フック部材34及びカム部材57が固定されている。固定フック部材34及びカム部材57は、一対のかご側ドア11A、11Bが閉じられた際に、第1かご側ドア11Aの上下方向の上方に配置されている。
Further, a fixed
次に、一対のかご側ドア11A、11Bについて説明する。
一対のかご側ドア11A、11Bは、それぞれ矩形状に形成されている。第1かご側ドア11Aにおける上下方向の上端部には、第1ドアハンガー21Aが設けられ、第2かご側ドア11Bにおける上下方向の下端部には、第2ドアハンガー21Bが設けられている。また、一対のかご側ドア11A、11Bの上下方向の下端部には、スライダ14が設けられている。スライダ14は、かご側ドアシル13に設けたガイド溝に摺動可能に係合する。
Next, the pair of
The pair of
第1ドアハンガー21A及び第2ドアハンガー21Bには、それぞれ移動ローラ24が回転可能に設けられている。移動ローラ24は、かご側ドアレール15に摺動可能に係合する。
Moving
第1ドアハンガー21Aは、第1連結部材22を有しており、第2ドアハンガー21Bは、第2連結部材23を有している。第1連結部材22は、第1ドアハンガー21Aの上下方向の上端部から上方に向けて突出している。第2連結部材23は、第2ドアハンガー21Bの上下方向の上端部から上方に向けて突出している。第1連結部材22は、伝達ベルト17の下部に連結されており、第2連結部材23は、伝達ベルト17の上部に連結されている。
The
そのため、駆動部16が駆動して伝達ベルト17が移動すると、一対のかご側ドア11A、11Bは、第1連結部材22と第2連結部材23を介して互いに接近する戸開方向、または離反する戸閉方向に移動する。
Therefore, when the
また、第1かご側ドア11Aには、セーフティーシュー25と、かご側ロック機構30が設けられている。セーフティーシュー25は、第1かご側ドア11Aにおける戸閉方向側の端部、いわゆる第2かご側ドア11Bに接近する戸当たり側端部11aに設けられている。
Further, a
セーフティーシュー25は、第1かご側ドア11Aの上下方向と長さと略同じ長さで上下方向に延在する長尺部材により形成されている。このセーフティーシューは、一対のリンク部材を介して第1かご側ドア11Aの戸当たり側端部11aに上下方向及び開閉方向に移動可能に支持されている。また、第1かご側ドア11Aの戸当たり側端部11aには、セーフティーシュー25を支持するリンク部材の近傍には、セーフティーシュー25の移動を検出する不図示の検出部が設けられている。検出部は、セーフティーシュー25の移動を検出することで、セーフティーシュー25に荷重が加わったことを検出する。
The
[かご側ロック機構]
次に、かご側ロック機構30について説明する。
図3に示すように、かご側ロック機構30は、ベース板31と、第1かご側係合子32と、施錠側フック部材33と、固定フック部材34と、回動軸35と、施錠保持部材39と、一対の第1リンク部材41A、41Bとを有している。また、かご側ロック機構30は、第2かご側係合子52と、カム部材57と、一対の第2リンク部材61A、61Bと、第2かご側係合子52を操作可能な強制解錠機構70とを有している。
[Car side lock mechanism]
Next, the car
As shown in FIG. 3, the car
ベース板31は、略平板状に形成されている。ベース板31は、主面部31aと、ロープ支持面部31bとを有している。主面部31aは、第1ドアハンガー21Aに固定されている。主面部31aは、略矩形状に形成されている。
The
主面部31aにおける戸開方向側の端部、すなわち第1かご側ドア11Aが第2かご側ドア11Bから離反する戸袋側端部11bに配置される端部には、ロープ支持面部31bが連続して設けられている。以下、第1かご側ドア11Aの戸開方向を戸袋側とし、第1かご側ドア11Aの戸閉方向と戸当たり側と称す。
The
ロープ支持面部31bは、主面部31aの戸袋側の端部から上下方向の下方、すなわち第1ドアハンガー21Aから第1かご側ドア11Aに向けて突出している。ロープ支持面部31bは、第1かご側ドア11Aの戸袋側端部11bに取り付けられている。ロープ支持面部31bは、戸袋側の端部が乗り場側に向けて略垂直に屈曲して形成されている。すなわち、ロープ支持面部31bは、上下方向と直交する水平方向で切断した断面形状がL字状に形成されている。このようにロープ支持面部31bをL字状に形成することで、ロープ支持面部31bの剛性を高めることができる。
The
また、主面部31aにおける戸当たり側の端部には、一対の第1リンク部材41A、41Bが配置されている。下部第1リンク部材41Aは、主面部31aにおける上下方向の下端部に配置されており、上部第1リンク部材41Bは、主面部31aにおける上下方向の上端部に配置されている。下部第1リンク部材41A及び上部第1リンク部材41Bは、それぞれリンク軸42を介して主面部31aに回動可能に支持されている。
In addition, a pair of
一対の第1リンク部材41A、41Bにおけるリンク軸42とは反対側の端部には、それぞれ軸部43が設けられている。一対の第1リンク部材41A、41Bの軸部43には、第1かご側係合子32が取り付けられている。そのため、第1かご側係合子32は、一対の第1リンク部材41A、41Bを介して主面部31aに移動可能に支持されている。
A
第1かご側係合子32は、上下方向に沿って所定の長さで延在する長尺状の部材で形成されている。第1かご側係合子32の長手方向の中途部には、伝達部36が設けられている。伝達部36は、第1かご側係合子32における戸袋側の端部に設けられている。伝達部36は、後述する伝達ピン37に接触している。
The first car
また、下部第1リンク部材41Aの近傍には、主面部31aに固定された第1ストッパー45が配置されている。第1ストッパー45は、かご側ロック機構30が施錠状態の場合、下部第1リンク部材41Aにおける戸袋側に当接している。そのため、下部第1リンク部材41Aは、図3における反時計回りへの回動が第1ストッパー45によって規制される。
Further, in the vicinity of the lower
第1かご側係合子32における戸当たり側には、主面部31aに固定された複数の第2ストッパー46が配置されている。第2ストッパー46は、かご側ロック機構30が施錠状態の場合、第1かご側係合子32と所定の間隔を開けて配置されている。そして、一対の第1リンク部材41A、41Bが回動し、第1かご側係合子32が戸当たり側に移動すると、第1かご側係合子32は、第2ストッパー46に当接する(図6参照)。これにより、第1かご側係合子32、及び一対の第1リンク部材41A、41Bの動作が第2ストッパー46により規制される。
A plurality of
回動軸35は、主面部31aに取り付けられた第1かご側係合子32よりも主面部31aにおける戸袋側に配置されている。回動軸35には、施錠側フック部材33が回動可能に支持されている。
The
施錠側フック部材33は、フック部33aと、回動受け部33bと、接続部33cと、解錠受け部33dとを有している。回動受け部33bは、回動軸35に回動可能に支持されている。回動受け部33bにおける回動軸35よりも上下方向の下方で、かつ戸当たり側には、伝達ピン37が配置されている。
The locking
伝達ピン37は、第1かご側係合子32に設けた伝達部36に接触している。第1かご側係合子32が一対の第1リンク部材41A、41Bを介して上下方向の下方で、かつ戸当たり側に移動した際、第1かご側係合子32の動作は伝達部36を介して伝達ピン37に伝達される。これにより、施錠側フック部材33が回動軸35を中心に、図3における反時計回り(解錠方向)に回動する。
The
回動受け部33bにおける戸当たり側の端部には、接続部33cが設けられている。接続部33cは、回動受け部33bから戸当たり側に向けて突出している。そして、接続部33cにおける回動受け部33bとは反対側の端部には、フック部33aが形成されている。フック部33aは、第1かご側係合子32よりも戸当たり側に向けて突出している。そして、かご側ロック機構30が施錠状態の場合、フック部33aは、固定フック部材34の上下方向の上方に配置されて、固定フック部材34と所定の間隔を開けて係合する。
A connecting portion 33c is provided at the end of the
解錠受け部33dは、回動受け部33bにおける戸袋側の端部における上下方向の上端部から上方に向けて突出している。また、解錠受け部33dは、回動受け部33bを支持する回動軸35よりも戸袋側に配置されている。そして、解錠受け部33dは、後述する解錠レバー54と係合する。また、回動受け部33bは、解錠受け部33dが解錠レバー54と係合し、戸袋側に引き寄せられた際に、解錠方向に回動する。
The unlocking receiving
施錠保持部材39は、施錠側フック部材33の接続部33cの上下方向の上端部に配置されている。また、施錠保持部材39は、第1かご側係合子32よりも戸当たり側に配置されている。そして、施錠保持部材39は、接続部33cを介して施錠側フック部材33を上下方向の下方、すなわち施錠方向に向けて付勢している。
The
本例の施錠保持部材39としては、圧縮コイルばねが適用されている。なお、施錠保持部材39としては、圧縮コイルばねに限定されるものではなく、板ばねやゴム等その他各種の弾性部材を用いてもよい。
A compression coil spring is applied as the locking and holding
また、主面部31aにおける戸袋側の端部には、一対の第2リンク部材61A、61Bが配置されている。下部第2リンク部材61Aは、主面部31aにおける上下方向の下端部に配置されており、上部第2リンク部材61Bは、主面部31aにおける上下方向の上端部に配置されている。下部第2リンク部材61A及び上部第2リンク部材61Bは、それぞれリンク軸62を介して主面部31aに回動可能に支持されている。
In addition, a pair of
一対の第2リンク部材61A、61Bにおけるリンク軸62とは反対側の端部には、それぞれ軸部63が設けられている。一対の第2リンク部材61A、61Bの軸部63には、第2かご側係合子52が取り付けられている。そのため、第2かご側係合子52は、一対の第2リンク部材61A、61Bを介して主面部31aに移動可能に支持されている。
第2かご側係合子52は、上下方向に沿って所定の長さで延在する長尺状の部材で形成されている。第2かご側係合子52は、主面部31aにおいて第1かご側係合子32と所定の間隔を開けて配置されている。第1かご側係合子32と第2かご側係合子52の間隔は、後述する乗り場側係合子235、236の間隔W1よりも大きく設定されている。これにより、第1かご側係合子32と第2かご側係合子52の間を、乗り場側係合子235、236が上下方向に通過することができる。
The second cage-
また、上部第2リンク部材61Bの上下方向の下方には、主面部31aに固定された第3ストッパー65が間隔を開けて配置されている。第3ストッパー65は、上部第2リンク部材61Bが時計回りに回動した際に、当接する(図7参照)。これにより、上部第2リンク部材61Bの回動動作が規制されると共に、第2かご側係合子52における上下方向の下方への移動が規制される。
In addition, a
さらに、第2かご側係合子52における戸袋側には、主面部31aに固定された第4ストッパー66が間隔を開けて配置されている。そして、一対の第2リンク部材61A、61Bが回動し、第2かご側係合子52が戸袋側に移動すると、第2かご側係合子52は、第4ストッパー66に当接する(図10参照)。これにより、第2かご側係合子52、及び一対の第2リンク部材61A、61Bの動作が第4ストッパー66により規制される。
Furthermore, on the door pocket side of the second car
また、第2かご側係合子52は、上下方向の上端部は、第1ドアハンガー21Aの上端部よりも上下方向の上方に向けて突出している。そして、第2かご側係合子52の上端部には、カムローラ53が回転可能に取り付けられている。一対のかご側ドア11A、11Bが閉じた状態において、カムローラ53は、かご側ドアユニット12に固定されたカム部材57に当接している。
Further, the upper end portion in the vertical direction of the second car
カム部材57は、略円弧状に形成されており、第1かご側ドア11Aの戸開方向側、すなわち戸袋側が開放され、戸当たり側に向けて湾曲している。カムローラ53がカム部材57に当接することで、第2かご側係合子52の位置が図3に示す施錠状態で保持される。すなわち、上部第2リンク部材61Bが第3ストッパー65に当接せず、第2かご側係合子52が第4ストッパー66に当接しない位置で、第2かご側係合子52が保持される。なお、カムローラ53がカム部材57から離反すると、第2かご側係合子52は、その自重により上下方向の下方に移動する(図7参照)。
The
また、第2かご側係合子52には、解錠レバー54が設けられている。解錠レバー54は、第2かご側係合子52におけるカムローラ53と上部第2リンク部材61Bの間に配置されている。解錠レバー54は、第2かご側係合子52から戸当たり側に向けて突出している。また、解錠レバー54は、解錠受け部33dと間隔を開けて係合可能に配置される。第2かご側係合子52が戸袋側に移動した際に、解錠レバー54は、解錠受け部33dに係合し、解錠受け部33dを戸袋側に引き寄せる(図10参照)。
Further, the second car
[強制解錠機構70]
次に、強制解錠機構70は、解錠用ロープ71と、方向変換部材72と、複数のガイド部材73を有している。解錠用ロープ71の長手方向の一端部71aは、ロープ支持面部31bの上下方向の下端部に配置される。複数のガイド部材73は、ロープ支持面部31bに固定されている。そして、解錠用ロープ71は、複数のガイド部材73によってロープ支持面部31bに支持されている。そのため、解錠用ロープ71は、第1かご側ドア11Aにおける戸袋側端部11bに配置され、その一端部71aが第1かご側ドア11Aの上下方向の下端部まで延在している。
[Forced unlocking mechanism 70]
Next, the forcible unlocking
また、解錠用ロープ71の長手方向の他端部71bは、第2かご側係合子52に接続されている。詳細には、解錠用ロープ71の他端部71bは、第2かご側係合子52における解錠レバー54の近傍に接続されている。
Further, the
方向変換部材72は、主面部31aにおける解錠用ロープ71の他端部71bの近傍に配置されている。方向変換部材72は、解錠用ロープ71が巻き掛けられている。そして、方向変換部材72は、解錠用ロープ71が延在する向きを上下方向から一対のかご側ドア11A、11Bの開閉方向に対して傾斜した向き変換している。方向変換部材72としては、例えば、ローラや、半円状の部材等を適用することができる。
The
[乗り場側ドアユニット及び乗り場側ドア]
次に、図4及び図5を参照して、乗り場側ドアユニット212の構成について説明する。
図4は、出入り口102を乗りかご110側から見た正面図である。
[Side-side door unit and door side door]
Next, the configuration of the landing
FIG. 4 is a front view of the
図4に示すように、乗り場側ドアユニット212は、乗り場側ドアレール215と、第1プーリ216と、第2プーリ218と、伝達ベルト217と、ドアハンガー221、221と、乗り場側ロック機構230とを有している。ドアハンガー221は、乗り場側ドア211の上下方向の上端部に設けられている。ドアハンガー221には、移動ローラ224が回転可能に取り付けられている。移動ローラ224は、乗り場側ドアレール215に摺動可能に係合する。乗り場側ドアレール215は、一対の乗り場側ドア211、211の開閉方向に沿って延在している。
As shown in FIG. 4, the hall
また、2つのドアハンガー221には、それぞれ連結部材222、223が設けられている。連結部材222、223は、後述する伝達ベルト217に連結される。また、2つのドアハンガー221、211のうち乗りかご110の第1ドアハンガー21Aと対向するドアハンガー221には、乗り場側ロック機構230が設けられている。乗り場側ロック機構230については、後述する。
The two
第1プーリ216は、乗り場側ドアユニット212における水平方向の一側に配置されており、第2プーリ218は、乗り場側ドアユニット212における水平方向の他側に配置されている。第1プーリ216と第2プーリ218には、伝達ベルト217が巻き掛けられている。伝達ベルト217は、長手方向の両端部が連結された無端状に形成されている。そして、伝達ベルト217における上下方向の上部と下部は、互いに反対方向に向けて移動する。
The
伝達ベルト217における復路側である下部には、第1連結部材222が連結されており、伝達ベルト217における往路側である上部には、第2連結部材223が連結されている。そして、伝達ベルト217が移動すると、一対の乗り場側ドア211、211は、連結部材222、223を介して互いに接近する戸閉方向、または離反する戸開方向に移動する。
A first connecting
[乗り場側ロック機構]
図5は、乗り場側ロック機構230を示す正面図である。
図4及び図5に示すように、乗り場側ロック機構230は、施錠側フック部材231と、回動軸232と、2つの乗り場側係合子235、236と、ベース板237と、施錠保持部材239と、ストッパー241とを有している。また、乗り場側ロック機構230は、固定フック部材234(図4参照)を有している。
[Station side lock mechanism]
FIG. 5 is a front view showing the landing
As shown in FIGS. 4 and 5, the landing
ベース板237は、略平板状に形成されている。ベース板237は、ドアハンガー221に固定されている。なお、固定フック部材234は、ベース板237が設けられたドアハンガー221と異なるドアハンガー221または乗り場側ドア211に固定されている。
The
ベース板237には、回動軸232と、第2乗り場側係合子236が固定されている。回動軸232には、施錠側フック部材231が回動可能に設けられている。施錠側フック部材231は、固定フック部材234と係合するフック部231aと、規制片231bと、軸受け部231cとを有している。
A
規制片231bは、フック部231aと反対側の端部に形成されている。また、規制片231bの上下方向の上端部には、ベース板237に固定されたストッパー241が当接する。そして、ストッパー241は、規制片231bに当接することで、施錠側フック部材231における図5における反時計方向への回動を規制する。規制片231bとフック部231aの間には、軸受け部231cが設けられている。
The
軸受け部231cは、回動軸232に回動可能に支持される。また、軸受け部231cの上下方向の上端部には、第1乗り場側係合子235が回転可能に取り付けられている。第1乗り場側係合子235は、軸受け部231cにおけるフック部231a側に配置されている。そして、第1乗り場側係合子235と第2乗り場側係合子236は、一対の乗り場側ドア211、211の開閉方向に互いに対向して配置される。また、乗りかご110が任意の階に停止した際、第1乗り場側係合子235と第2乗り場側係合子236は、第1かご側係合子32と第2かご側係合子52の間に配置される。
The bearing
また、施錠側フック部材231における第1乗り場側係合子235の近傍には、施錠保持部材239が配置されている。施錠保持部材239は、一端がベース板237に固定されており、他端が施錠側フック部材231の上下方向の上端部に固定されている。そして、施錠保持部材239は、施錠側フック部材231を施錠方向、すなわち上下方向の下方に向けて付勢する。これにより、乗り場側ロック機構230における施錠側フック部材231の施錠状態が保持される。
In addition, a
乗り場側ロック機構230における施錠保持部材239が施錠状態を保持する力は、かご側ロック機構30の施錠保持部材39が施錠状態を保持する力よりも大きく設定されている。すなわち、かご側ロック機構30の施錠保持部材39の付勢力は、乗り場側ロック機構230の施錠保持部材239の付勢力よりも小さく設定されている。
The force by which the
2.かご側ドア及び乗り場側ドアの戸開動作
2−1.乗りかごが当接領域に停止している例
次に、上述した構成を有するエレベーター1の戸開動作について図2、図3、図6、図7を参照して説明する。まず、乗りかご110が、かご側係合子32、52と乗り場側係合子235、236が当接可能な当接領域に停止している例について説明する。
図6は、かご側ロック機構30が解錠された状態を示す正面図、図7は、かご側ドアの戸開動作を示す正面図である。
2. Door opening operation of the car side door and the landing side door 2-1. Next, an example of the door opening operation of the
FIG. 6 is a front view showing a state in which the car
図2に示すように、乗りかご110が任意の階に停止すると、かご側ドアユニット12と乗り場側ドアユニット212が対向し、かご側ロック機構30と乗り場側ロック機構230が対向する。そして、図3に示すように、第1かご側係合子32と第2かご側係合子52の間に、第1乗り場側係合子235と第2乗り場側係合子236が挿入される。
As shown in FIG. 2, when the
この状態で駆動部16が駆動し、一対のかご側ドア11A、11Bが互いに離間する戸開方向に移動すると、図6に示すように、第1かご側係合子32が第1乗り場側係合子235に当接する。第1かご側ドア11Aがさらに戸開方向に移動すると、第1かご側係合子32は、第1乗り場側係合子235によって第1かご側ドア11Aが移動する向きとは反対向きに押圧される。そのため、一対の第1リンク部材41A、41Bは、それぞれリンク軸42を中心に回動する。そして、第1かご側係合子32は、第1かご側ドア11Aの移動する向きとは反対向きで、かつ上下方向の下方に向けて移動する。
When the
第1かご側係合子32の移動動作は、伝達部36及び伝達ピン37を介して施錠側フック部材33に伝達される。そのため、施錠側フック部材33は、施錠保持部材39の付勢に抗して、回動軸35を中心に回動する。そして、施錠側フック部材33は、フック部33aが固定フック部材34と係合する施錠位置から、上下方向の上方を向く解錠位置に回動する。これにより、フック部33aと固定フック部材34の係合が解除され、かご側ロック機構30が解錠される。なお、第1かご側係合子32は、第2ストッパー46に当接することで、その移動が停止する。
The movement operation of the first car
図7に示すように、さらに第1かご側ドア11Aが戸開方向に移動すると、第2かご側係合子52に設けたカムローラ53がカム部材57から離間する。そのため、第2かご側係合子52は、その自重により上下方向の下方に移動する。また、第2かご側係合子52に連結された一対の第2リンク部材61A、61Bが、リンク軸62を中心に回動する。そのため、第2かご側係合子52は、第1かご側係合子32に接近する向き、すなわち戸当たり側に移動する。そして、第2かご側係合子52は、第2乗り場側係合子236に当接する。これにより、2つの乗り場側係合子235、236は、第1かご側係合子32と第2かご側係合子52によって保持される。
As shown in FIG. 7, when the first
さらに第1かご側ドア11Aが戸開方向に移動すると、第1乗り場側係合子235は、第1かご側係合子32に押圧される。そして、乗り場側ロック機構230の施錠側フック部材231が施錠保持部材239の付勢力に抗して回動軸232を中心に回動する。これにより、乗り場側ロック機構230が解錠される。その結果、乗り場側ドア211、211が、かご側ドア11A、11Bと共に戸開方向に移動し、乗りかご110のかご側ドア11A、11Bと乗り場101の乗り場側ドア211、211の戸開動作が完了する。
When the first
停電時において、第1かご側係合子32と第2かご側係合子52の間に、第1乗り場側係合子235と第2乗り場側係合子236が挿入されている場合には、乗り場側ドア211、211を作業者の手で開くことで、かご側ドア11A、11Bを開くことができる。具体的には、乗り場101側から治具を用いて乗り場側ロック機構230を解錠する。次に、作業者の手で乗り場側ドア211、211を戸開方向に移動させる。
At the time of a power failure, when the first hall
乗り場側ドア211、211が戸開方向に移動することで、第2乗り場側係合子236が第2かご側係合子52に当接する。さらに、乗り場側ドア211、211を戸開方向に移動させると、第2かご側係合子52は、第2乗り場側係合子236によって第1かご側係合子32とは離間する方向、すなわち戸袋側に押圧される。
The second landing
第2かご側係合子52が戸袋側に押圧されることで、第2かご側係合子52に連結された一対の第2リンク部材61A、61Bが、リンク軸62を中心に回動する。そして、第2かご側係合子52に設けたカムローラ53が、カム部材57に沿って移動する。そのため、第2かご側係合子52は、上下方向の上方に移動する。
As the second car
第2かご側係合子52が移動することで、この第2かご側係合子52に設けられた解錠レバー54も第2かご側係合子52と共に戸袋側に移動する。そのため、解錠レバー54が解錠受け部33dと係合し、解錠受け部33dを戸袋側に引き寄せる。これにより、施錠側フック部材33は、施錠保持部材39の付勢に抗して、回動軸35を中心にフック部33aが上下方向の上方を向く解錠方向に回動する。その結果、フック部33aと固定フック部材34の係合が解除され、かご側ロック機構30が解錠される。そして、かご側ドア11A、11Bも作業者の手によって戸開方向に移動させることができる。
By the movement of the second car
2−2.乗りかごが非当接領域に停止した例
次に、乗りかご110が、かご側係合子32、52と乗り場側係合子235、236が当接できない非当接領域に緊急停止した際のかご側ロック機構の解錠動作について図8〜図10を参照して説明する。
図8は、かご側ロック機構の解錠動作の一例を示す説明図である。また、図8に示す例では、乗りかご110のかご側ドアシル13が、乗り場側ドアシル213よりも上下方向の下方に所定の範囲T1内で停止した例を示している。
2-2. An example where the car stops in the non-contact area Next, the car side when the
FIG. 8 is an explanatory view showing an example of the unlocking operation of the car side lock mechanism. Further, in the example shown in FIG. 8, the car side deacyl 13 of the
図8に示す例では、まず乗り場101側から治具を用いて乗り場側ロック機構230を解錠し、一対の乗り場側ドア211、211を開く。これにより、かご側ロック機構30が乗り場101の出入り口102から開放される。そして、作業者が、施錠側フック部材33を掴み、上下方向の上方に回動させることで、施錠側フック部材33と固定フック部材34の係合を解除することができる。
In the example shown in FIG. 8, first, the landing
これにより、乗りかご110におけるかご室10の内側からではなく、かご室10の外側からかご側ロック機構30を解錠することができる。その結果、乗りかご110内に閉じこめられた乗客が安全に乗り場101に降りられることを確認してから、かご側ロック機構30を解錠することができる。
Thus, the car
図9及び図10は、かご側ロック機構の解錠動作の他の例を示す説明図である。また、図9及び図10に示す例では、乗りかご110のかご側ドアシル13が、乗り場側ドアシル213よりも上下方向の上方に所定の範囲T2内で停止した例を示している。
9 and 10 are explanatory views showing another example of the unlocking operation of the car side lock mechanism. In the examples shown in FIGS. 9 and 10, the car side deacyl 13 of the
図9及び図10に示す例では、まず乗り場101側から治具を用いて乗り場側ロック機構230を解錠し、一対の乗り場側ドア211、211を開く。図9に示すように、かご側ロック機構30の施錠側フック部材33は、乗り場101の出入り口102から作業者の手で届かない箇所に位置している。
In the example shown in FIGS. 9 and 10, first, the landing
しかしながら、図9及び図10に示すように、かご側ロック機構30のロープ支持面部31bは、第1かご側ドア11Aの上下方向の下端部まで延在している。また、強制解錠機構70の解錠用ロープ71は、ロープ支持面部31bに支持されて、第1かご側ドア11Aの下端部まで延在している。そして、解錠用ロープ71の一端部71aは、第1かご側ドア11Aの下端部に配置されている。これにより、施錠側フック部材33は、乗り場101の出入り口102から作業者の手で届かない箇所に配置されていても、解錠用ロープ71は、乗り場101の出入り口102から掴むことができる。
However, as shown in FIGS. 9 and 10, the rope
そして、作業者は、解錠用ロープ71を掴み、上下方向の下方に向けて引っ張る。解錠用ロープ71の他端部71bの近傍には、その延在する向きを変換させる方向変換部材72が配置されている。したがって、解錠用ロープ71が上下方向の下方に引っ張られることで、解錠用ロープ71に加わる力は、方向変換部材72によって、上下方向の下方から戸袋側に変換される。そのため、解錠用ロープ71の他端部71bは、戸袋側に引っ張られる。
Then, the worker grasps the unlocking
解錠用ロープ71の他端部71bが戸袋側に引っ張られることで、他端部71bが接続された第2かご側係合子52が戸袋側に引っ張られる。そのため、第2かご側係合子52に連結された一対の第2リンク部材61A、61Bがリンク軸62を中心に回動し、第2かご側係合子52は、戸袋側に移動すると共に上下方向の上方に移動する。
When the
第2かご側係合子52が移動することで、この第2かご側係合子52に設けられた解錠レバー54も第2かご側係合子52と共に戸袋側に移動する。そのため、解錠レバー54が解錠受け部33dと係合し、解錠受け部33dを戸袋側に引き寄せる。そして、施錠側フック部材33は、施錠保持部材39の付勢に抗して、回動軸35を中心にフック部33aが上下方向の上方を向く解錠方向に回動する。これにより、フック部33aと固定フック部材34の係合が解除され、かご側ロック機構30が解錠される。
By the movement of the second car
その結果、図8に示す動作と同様に、乗りかご110におけるかご室10の内側からではなく、かご室10の外側からかご側ロック機構30を容易に解錠することができる。
As a result, as in the operation shown in FIG. 8, the car
上述した本例のかご側ロック機構30によれば、強制解錠機構70の解錠用ロープ71を支持するガイド部材73がベース板31のロープ支持面部31bに固定されている。そのため、新規のエレベーターだけでなく、既設のエレベーターをリニューアルする際に、第1かご側ドア11Aにガイド部材73を固定するための固定孔を開けることなく、かご側ロック機構30を設置することができる。
According to the car
なお、本例のかご側ロック機構30では、解錠用ロープ71を戸袋側に設置された第2かご側係合子52に接続させた例を説明したが、これに限定されるものではなく、解錠用ロープ71を戸当たり側に設置された第1かご側係合子32に接続させてもよい。さらに、ロープ支持面部31bを第1かご側ドア11Aの戸袋側端部11bに配置し、解錠用ロープ71の一端部71aを第1かご側ドア11Aの戸袋側端部11bに延在させた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ロープ支持面部31b及び解錠用ロープ71の一端部71aを第1かご側ドア11Aの戸当たり側端部11aに配置してもよい。
In the car
しかしながら、第1かご側ドア11Aにおける戸当たり側端部11aには、セーフティーシュー25や検出部等のその他のドア機器が密集して配置されている。そのため、本例のかご側ロック機構30のように、解錠用ロープ71及び、この解錠用ロープ71を支持するロープ支持面部31bは、第1かご側ドア11Aの戸袋側端部11bに配置することが好ましい。これにより、解錠用ロープ71及びロープ支持面部31bが他の機器と解錠用ロープ71が干渉することを防ぐことができる。
However, other door devices such as the
さらに、解錠用ロープ71の他端部71bを第1かご側係合子32に接続させて、一端部71aを第1かご側ドア11Aの戸袋側端部11bに配置させた場合、解錠用ロープ71は戸当たり側端部11aと戸袋側端部11bの間に形成された中間部11cを通過する。この場合、乗り場側係合子235、236が解錠用ロープ71に引っ掛かるおそれがある。そのため、本例のかご側ロック機構30のように、解錠用ロープ71は、戸袋側に配置された第2かご側係合子52に接続させ、中間部11cを通過させずに、その一端部71aを戸袋側端部11bに配置させることが好ましい。
Furthermore, when the
これにより、乗り場側係合子235、236が中間部11cを通過する際に、乗り場側係合子235、236が解錠用ロープ71に引っ掛かることを防ぐことができる。また、第1かご側ドア11Aの中間部11cに窓部等を設置することができ、乗りかご110の美観を向上させることができる。
This makes it possible to prevent the landing
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。 The present invention is not limited to the embodiments described above and shown in the drawings, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention described in the claims.
上述した実施の形態例では、一対のドア部が互いに接近及び離反することでかご室の開口部を開閉する例を説明したが、これに限定されるものではなく、一つのドア部が移動することで、かご室の開口部を開閉させてもよい。 Although the example of opening and closing the opening of the car room has been described in the above-described embodiment as the pair of door parts approach and separate from each other, the present invention is not limited thereto, and one door part moves. Therefore, the opening of the cab may be opened and closed.
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。 In the present specification, words such as "parallel" and "orthogonal" are used, but they do not mean only strictly "parallel" and "orthogonal" but include "parallel" and "orthogonal". Furthermore, it may be in a state of “substantially parallel” or “substantially orthogonal” within a range where the function can be exhibited.
1…エレベーター、 10…かご室、 11A、11B…かご側ドア、 11a…戸当たり側端部、 11b…戸袋側端部、 11c…中間部、 12…かご側ドアユニット、 13…かご側ドアシル、 15…かご側ドアレール、 16…駆動部、 17…伝達ベルト、 18…従動ローラ、 21A、21B…ドアハンガー、 25…セーフティーシュー、 30…かご側ロック機構、 31…ベース板、 31a…主面部、 31b…ロープ支持面部、 32…第1かご側係合子、 33…施錠側フック部材、 33a…フック部、 33b…回動受け部、 33d…解錠受け部、 34…固定フック部材、 35…回動軸、 36…伝達部、 37…伝達ピン、 39…施錠保持部材、 41A、41B…第1リンク部材、 52…第2かご側係合子、 53…カムローラ、 54…解錠レバー、 57…カム部材、 61A、61B…第2リンク部材、 70…強制解錠機構、 71…解錠用ロープ、 71a…一端部、 71b…他端部、 72…方向変換部材、 73…ガイド部材、 100…昇降路、 101…乗り場、 102…出入り口、 110…乗りかご、 120…巻上機、 130…釣合おもり、 170…ロープ、 211…乗り場側ドア、 212…乗り場側ドアユニット、 213…乗り場側ドアシル、 215…乗り場側ドアレール、 230…乗り場側ロック機構、 235、236…乗り場側係合子
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記乗りかごのかご室に設けられた開口部を開閉可能に覆うかご側ドアと、
前記かご側ドアを解錠可能に施錠するかご側ロック機構と、を備え、
前記かご側ロック機構は、
前記かご側ドアに設けられたベース板と、
前記ベース板に回動可能に支持された施錠側フック部材と、
前記乗りかごに設けられ、前記施錠側フック部材と解除可能に係合する固定フック部材と、
前記ベース板にリンク部材を介して移動可能に支持され、前記乗りかごが停止する乗り場に配置された乗り場ドアを解錠可能に施錠する乗り場側ロック機構の乗り場側係合子と当接し、前記施錠側フック部材を施錠位置から解錠位置へ回動させるかご側係合子と、
前記かご側係合子を操作可能な強制解錠機構と、を備え、
前記ベース板は、
前記かご側ドアの上下方向の上端部から下端部まで延在するロープ支持面部を有し、
前記強制解錠機構は、
前記かご側係合子に接続された解錠用ロープと、
前記ロープ支持面部に固定され、前記解錠用ロープを支持するガイド部材と、を有し、
前記解錠用ロープは、前記ガイド部材に支持されて、その一端部が前記かご側ドアの下端部に配置され、他端部が前記かご側係合子に接続される
エレベーター。 The elevator that moves up and down the hoistway provided to the building structure,
A car side door that covers the opening provided in the car room of the car so as to be openable and closable;
And a car-side lock mechanism for unlocking the car-side door.
The car side locking mechanism
A base plate provided on the car side door;
A locking side hook member rotatably supported by the base plate;
A fixed hook member provided on the car and releasably engaged with the locking hook member;
Abuts against a landing side engaging element of a landing side locking mechanism which is movably supported on the base plate via a link member and which unlockably locks the landing door arranged at the landing where the car stops, the locking A car side engaging element for rotating the side hook member from the locking position to the unlocking position;
A forced unlocking mechanism capable of operating the car side engaging element;
The base plate is
It has a rope supporting surface portion extending from the upper end to the lower end of the car side door in the vertical direction,
The forced unlocking mechanism is
An unlocking rope connected to the car side engaging element;
A guide member fixed to the rope support surface and supporting the unlocking rope;
The elevator rope is supported by the guide member, one end of which is disposed at the lower end of the car side door, and the other end connected to the car side engaging element.
前記かご側ドアにおける戸閉方向側である戸当たり側に第1リンク部材を介して前記ベース板に設けられた第1かご側係合子と、
前記かご側ドアにおける戸開方向側である戸袋側に第2リンク部材を介して前記ベース板に設けられた第2かご側係合子と、を有し、
前記解錠用ロープは、前記第2かご側係合子に接続される
請求項1に記載のエレベーター。 The car side engaging element is
A first car side engaging element provided on the base plate via a first link member on a door stop side which is a door closing direction side of the car side door;
And a second car side engaging element provided on the base plate via a second link member on the door pocket side which is the door opening direction side of the car side door;
The elevator according to claim 1, wherein the unlocking rope is connected to the second car side engagement element.
請求項2に記載のエレベーター。 The elevator according to claim 2, wherein the rope support surface portion is disposed at a door pocket side end portion which is a door opening direction side of the car side door.
前記第2かご側係合子は、前記施錠側フック部材に設けた解錠受け部と係合する解錠レバーを有する
請求項2に記載のエレベーター。 The first car side engaging element has a transmission portion that contacts a transmission pin provided on the locking side hook member,
The elevator according to claim 2, wherein the second car side engaging element has an unlocking lever engaged with an unlocking receiving portion provided on the locking side hook member.
前記解錠用ロープが巻き掛けられ、前記解錠用ロープが延在する向きを変換する方向変換部材を有する
請求項1に記載のエレベーター。 Forced unlocking mechanism is
The elevator according to claim 1, further comprising a direction changing member on which the unlocking rope is wound and the direction in which the unlocking rope extends is changed.
前記かご側ドアにおける戸閉方向側である戸当たり側に第1リンク部材を介して前記ベース板に設けられた第1かご側係合子と、
前記かご側ドアにおける戸開方向側である戸袋側に第2リンク部材を介して前記ベース板に設けられた第2かご側係合子と、を有し、
前記第1かご側係合子は、
前記施錠側フック部材に設けた伝達ピンに接触する伝達部を有し、
前記第2かご側係合子は、
前記施錠側フック部材に設けた解錠受け部と係合する解錠レバーと、
前記乗りかごに設けられたカム部材に当接して前記第2かご側係合子の位置を保持するカムローラと、を有し、
前記ロープ支持面部は、
上下方向と直交する水平方向で切断した断面形状がL字状に形成され、かつ前記かご側ドアにおける戸開方向側である戸袋側端部に配置され、
前記解錠用ロープは、前記第2かご側係合子に接続され、
強制解錠機構は、
前記解錠用ロープが巻き掛けられ、前記解錠用ロープが延在する向きを変換する方向変換部材を有する
請求項1に記載のエレベーター。 The car side engaging element is
A first car side engaging element provided on the base plate via a first link member on a door stop side which is a door closing direction side of the car side door;
And a second car side engaging element provided on the base plate via a second link member on the door pocket side which is the door opening direction side of the car side door;
The first car side engaging element is
It has a transmission part in contact with a transmission pin provided on the locking side hook member,
The second car side engaging element is
An unlocking lever engaged with an unlocking receiving portion provided on the locking side hook member;
And a cam roller for holding a position of the second car side engaging element in contact with a cam member provided on the car.
The rope support surface portion is
A cross-sectional shape cut in a horizontal direction orthogonal to the vertical direction is formed in an L shape, and is disposed at a door pocket side end that is a door opening direction side of the car side door,
The unlocking rope is connected to the second car side engaging element,
Forced unlocking mechanism is
The elevator according to claim 1, further comprising a direction changing member on which the unlocking rope is wound and the direction in which the unlocking rope extends is changed.
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