JP2019096383A - 照明装置用の通信ユニット及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の照明器具は、「光源部と、該光源部が配置され前記光源部と熱的に結合する本体部と、前記光源部からの光の配光を制御する枠体と、前記光源部へ電力を供給する電源装置と、電波を媒体として無線通信を行う無線通信装置と、を備え、前記枠体は、筒状の外形形状に形成され前記光源部を囲むように前記本体部に設けられる反射体と、該反射体における前記本体部と反対側において前記反射体の縁に沿って設けられた鍔部と、を有しており、前記無線通信装置は、前記電源装置とは別体に設けられ、前記枠体の正面視において、前記枠体への投影が前記鍔部の外周縁よりも内側、かつ前記本体部の外縁よりも外側となるように配置されている」ことを特徴している。
なお、特許文献1における照明器具が本明細書の照明装置に、無線通信装置が本明細書の通信ユニットに、電源装置が本明細書の電源器具にそれぞれ相当する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装着位置の変更を容易に行うことができる通信ユニット及び当該通信ユニットを備える照明装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る照明装置は、光源を備える照明部と、前記照明部に点灯電力を供給する電源部と、前記照明部の点灯情報を無線で受信して前記電源部に前記点灯情報を伝達する通信ユニットとを備え、前記通信ユニットは上記記載の通信ユニットである。
一態様に係る照明装置用の通信ユニットは、光源を備える照明部と、前記照明部に点灯電力を供給する電源部とを備える照明装置の点灯情報を無線で受信して前記電源部に前記点灯情報を伝達する照明装置用の通信ユニットにおいて、前記照明装置に着脱可能な装着手段を備える。これにより、通信ユニットの装着位置を任意に選択できる。したがって、例えば、通信ユニットの近傍に電波遮蔽物があるような場合でも電波遮蔽物を避けて設けることができる。
別態様に係る照明装置用の通信ユニットにおいて、前記装着手段は磁石を含む。これにより、照明装置を構成する部材に鉄等の磁性体を含む場合、装着位置を選択して容易に装着できる。
一態様に係る照明装置用の通信ユニットは、光源を備える照明部と、前記照明部に点灯電力を供給する電源部と、前記照明部の点灯情報を無線で受信して前記電源部に前記点灯情報を伝達する通信ユニットとを備え、前記通信ユニットは上記構成の通信ユニットである。これにより、通信ユニットの装着位置を任意に選択できる。したがって、例えば、通信ユニットの近傍に電波遮蔽物があるような場合でも電波遮蔽物を避けて設けることができる。
別態様に係る照明装置用の通信ユニットにおいて、前記通信ユニットは通信ケース内に通信モジュールに備え、前記装着手段は前記通信ケースに設けられている。これにより、装着手段を容易に設けることができる。
別態様に係る照明装置用の通信ユニットにおいて、前記通信ユニットは前記通信モジュールの駆動電力を前記電源部から受電する。これにより、通信ユニットへの駆動電力の供給が容易にできる。
別態様に係る照明装置用の通信ユニットにおいて、前記電源部は前記照明部と別体で設けられ、前記通信ユニットは前記電源部に装着されている。これにより、通信ユニットと電源部の距離が近くなり、情報伝達用のケーブルを短くできる。
1.照明システム及び照明装置の全体構成
主に図1及び図2を用いて説明する。
照明システム8は、図1に示すように、複数台の照明装置1と照明制御装置7とから構成される。ここでの照明装置1は、例えば12台あり、12台の照明装置1の点灯、消灯、調光等(以下、単に「点灯等」ともいう)が照明制御装置7により統合制御される。
例としては、A01〜A04及びB01〜B02の6台の照明装置1は18時になると一斉に消灯し、C01〜C03及びD01〜D03の照明装置1が20時になると徐々に暗くなり始め30分後に消灯する等である。
照明装置1は通信ユニットを有し、当該通信ユニットを介して他の照明装置1や照明制御装置7と通信可能なネットワークが構築される。
なお、照明器具2が本発明の照明部の一例に相当し、電源器具3が本発明の電源部の一例に相当し、これらは別体で設けられている。
照明装置1において光を出射する側を表側又は前側とし、単に「表側」又「前側」とすることもある。照明装置1において設置面が存在する側を裏側又は後側とし、単に「裏側」又は「後側」とすることもある。
(1)照明器具
図3〜図5を用いて照明器具の一例について説明する。
照明器具2は、光源モジュール21、放熱体23、カバー体25、反射体27、フレーム体29を備える。
光源モジュール21は光源としてのLED素子211を1個または複数個備える。放熱体23は、光源モジュール21を表側の表面に搭載し、発光時の光源モジュール21の熱を放出する。カバー体25は放熱体23に搭載された光源モジュール21を光出射側(表側)から覆う。反射体27は光源モジュール21から出射された光を所望方向に反射させる。フレーム体29はカバー体25及び反射体27を放熱体23に装着する。
以下、各部の一例について説明する。
光源モジュール21は、図5に示すように、複数個のLED素子211がLED基板213に実装されてなる。光源モジュール21は、電源器具3から受電するために電気ケーブル91と接続するためのコネクタ215をLED基板213に備える。
放熱体23は、図4及び図5に示すように、表側に位置する円盤状のベース231と、ベース231から裏側に延伸する複数のフィン233を有するフィン部235とを有する。
ベース231の平坦状の表面に光源モジュール21が配される。光源モジュール21は、図5に示すように、LED基板213の貫通孔213aを挿通するねじ92がベース231のねじ穴231aに螺合することで、ベース231に固定される。
フィン233は、円盤状のベース231の中央を中心とした径方向に延伸し、図3に示すように、ベース231の内側領域に存在する内側フィン233aと、外側領域に存在する外側フィン233bとを有する。
カバー体25は、図4及び図5に示すように、光源モジュール21を覆うドーム状の被覆部251と、被覆部251の周縁の外側に設けられた鍔部253と、被覆部251の外側であって表側に膨出する膨出部255とを有する。
被覆部251は、図5に示すように、表面に多数のマイクロレンズ251aを有する。光源モジュール21から出射された光は多数のマイクロレンズ251aにより拡散される。マイクロレンズ251aはディンプル状をしている。鍔部253は、LED基板213の周縁部に当接する状態で、フレーム体29と共に放熱体23に固定される。膨出部255は、図5に示すように、放熱体23のベース231の欠け部231b、溝部231cに配される電気ケーブル91や、当該電気ケーブル91に接続されるコネクタ215等を表側から覆う。
反射体27は、表側広がりの内円筒部271を有し、その内周面が反射面271aとなっている。反射体27は、フレーム体29に取り付けるための取付部273を外周面の裏側部分に設けられている。取付部273は、径方向の外方に向く逆「L」字状をし、放熱体23に固定されるフレーム体29の内鍔部295の貫通孔295b(図5参照)に係合する。
フレーム体29は、反射体27の外周側に配される外円筒部291と、外円筒部291の表側端から径方向の外方へ張り出す外鍔部293と、外円筒部291の裏側端から径方向の内方へ張り出す内鍔部295を有する。なお、照明器具2を設置面の貫通孔に固定する3本の板バネ28(図2参照)がフレーム体29に取り付けられている。
内鍔部295にはねじ孔295aが設けられ、このねじ孔295aに裏側からベース231の貫通孔231dを通る3本のねじ93が螺合する。この際、反射体27の取付部273は、図5に示す内鍔部295の貫通孔295bに係合する。これにより、放熱体23に、光源モジュール21、カバー体25、反射体27、フレーム体29が一体で取り付けられる。
3本のねじ93のうち、1本のねじは、図3に示すように、電気ケーブル91を放熱体23に固定する固定具22も併せてベース231に固定する。
電源器具3は、図6に示すように、電源筐体31内に電源回路30(図7参照)を有する。電源器具3は、電源回路30を構成するための複数個の電子部品と、複数個の電子部品を所定パターンで実装する回路基板と、回路基板を支持するベースケース33と、ベースケース33に支持された回路基板を覆う蓋ケース35と、ベースケース33に取付けられ且つ蓋ケース35の外部に露出する端子台37,38とを備える。なお、電源回路30は電子部品と回路基板とから構成される。
電源筐体31は、図6に示すように、ベースケース33と蓋ケース35とから構成される。
ベースケース33は例えば1枚の金属板を湾曲(屈曲)させてなる。ベースケース33は、矩形平板状の支持部331と、支持部331の短手方向の両端から裏側に立設する一対のベース側長側板部333と、支持部331の長手方向の両端から表側に立設した後に長手方向の外方へと屈曲する一対のベース側短側板部335とを有する。なお、回路基板は、支持部331から離間して支持され、ねじ94により固定されている。
蓋ケース35は例えば1枚の金属板を湾曲(屈曲)させてなる。蓋ケース35は、商用電源との接続部分を残した端子台37,38と、電源回路30とを覆う。蓋ケース35は、支持部331と対向する矩形状の蓋部351と、蓋部351の短手方向の両端から表側に立設してベース側長側板部333を覆う一対の蓋側長側板353と、蓋部351の長手方向の一端から表側に立設して端子台37,38の裏面及び支持部331の近傍にまで延伸する蓋側一端短側板部355と、蓋部351の長手方向の他端から表側に立設してベース側短側板部335の屈曲部分の近傍にまで延伸する蓋側他端短側板部356とを有する。
(2−2)端子台
端子台37,38は商用電源に接続された電源側ケーブルと接続する。なお、端子台37,38は電源回路30と接続されている。図6の(a)に示すように、端子台37は2芯用であり、端子台38は3芯用である。
電源回路30は、図7に示すように、端子台37,38を介して商用電源から受電した電力から点灯電力を生成して光源モジュール21に供給したり、受電した電力から駆動電力を生成して通信ユニット4に供給したり、自装置の識別情報等を管理したりする。
電源回路30は、図7に示すように、点灯電力を生成する点灯電力生成部301と、照明制御装置7(図1参照)から指示された点灯情報の点灯電力を点灯電力生成部301に生成させる点灯制御部303と、点灯情報等を記憶する記憶部305と、通信ユニット4が装着されている場合にその駆動電力を生成する駆動電力生成部307とを備える。
点灯電力は、照明制御装置7から受信した制御信号に含まれた点灯情報や記憶部305に記憶された点灯情報に基づいて生成される。なお、受信した制御信号を「受信信号」ともいい、光源モジュール21の点灯情報が含まれた受信信号を点灯信号とする。
点灯制御部303は、CPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。点灯制御部303は、CPUがROMに格納されたプログラムやデータに基づいて点灯に関する制御を行ったり、照明制御装置7から通信ユニット4を介して受信した点灯情報を不揮発性の記憶部305に記憶したり、通信ユニット4が装着されている場合に駆動電力を供給したりする。
点灯制御部303は、照明制御装置7からの制御指示に対する動作状況を通信制御部403に出力する。点灯制御部303は、通信ユニット4が装着されていない場合、記憶部305に予め記憶されている点灯情報に基づいて点灯に関して制御する。
通信ユニット4は、照明器具2や電源器具3に着脱可能な装着手段42を備える。ここでは、通信ユニット4は、図2及び図6に示すように、電源器具3に着脱可能に装着される。使用者は、無線制御したい場合は通信ユニット4を電源器具3に装着し、無線制御したくない場合や無線制御する必要がない場合は通信ユニット4を電源器具3に装着しないことを選択できる。
通信制御部403は、無線通信部401が受信した受信信号が自装置に関するものである場合に受信信号に含まれる点灯情報を電源回路30に伝達し、受信信号が他装置に関するものである場合に受信信号を電源回路30に伝達しないように制御する。なお、受信信号が自装置に関するものであるか否かは、記憶デバイス523に格納された識別情報との照合により行う。
通信制御部403から電源回路30への点灯情報は、例えばUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)やPWMのような照明器具の調光のために汎用的に用いられる信号形式により伝達される。UARTやPWMなど点灯情報を伝達する信号形式の選択は通信ユニット4に内蔵された設定スイッチ(図示せず)により行われる。
これにより、既設の照明器具であっても汎用的な調光信号に対応した照明器具であれば、本実施例に記載の通信ユニット4を装着することにより無線による点灯制御が可能となる。
通信ユニット4は、図8及び図9に示すように、通信モジュール41を通信ケース43内に備える。通信モジュール41は、無線通信部401及び通信制御部403を構成する複数個の電子部品411と、記憶デバイス523を装着するためのスロット413と、電源器具3の電源回路30に電気ケーブル97を介して接続するためのコネクタ415とを通信基板417に実装してなる。なお、電気ケーブル97は、通信ユニット4の駆動電力を供給したり、点灯制御部303と通信制御部403との間で情報の入出力を行ったりする。
なお、複数個の電子部品411は図8では1つのブロック状で示している。また、記憶デバイス523をケース54内に収容したものをドングル5とする。
通信制御部403は、CPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。通信制御部403は、CPUがROMに格納されたプログラムやデータに基づいて、受信信号を照合したり、記憶デバイス523に対して識別情報の書き換えを行ったり、受信信号に含まれている点灯情報を点灯制御部303に伝達したりする。
通信ユニット4は、図8及び図9に示すように、通信ケース43の内部に通信モジュール41を備える。通信ユニット4は、通信モジュール41に対して着脱可能に接続されるドングル5を備える。通信ユニット4は自ユニット6を電源器具3に付け外し可能に装着するための装着手段42を備える。なお、通信モジュール41は、電源回路30と電気ケーブル97により接続されている。
通信ケース43は、通信モジュール41用の収容空間を有する他、ドングル5を支持する支持部を有する。通信ケース43は、図8及び図9に示すように、ベース体44と蓋体47と備える。
ベース体44は通信モジュール41を支持する機能を有する。ベース体44は装着手段42を取り付ける機能を有する。ベース体44は電気ケーブル97を固定する機能を有する。
蓋体47はドングル5を支持する機能を有する。
区画壁445側の凹入部分444b及び張出部分444eは、図8に示すように、表側端の一部が欠けた欠け領域444d,444fとなっており、図10の(b)に示すように、当該欠け領域444d,444fに通信モジュール41が嵌る。つまり、通信モジュール41は欠け領域444d,444fにより位置決め状態で支持される。
なお、凹入部分444b,444c、区画壁445及び短辺立設部444hにおける底壁441側には、図8及び図9に示す装着手段42の係合片423eが係合する貫通孔444i,445c、444jが設けられている。
ボスねじ441cを構成するためのボス部には、図8及び図9に示すように、電気ケーブル97における1.5周程度旋回する旋回部97aが嵌る。これにより、電気ケーブル97に引張負荷が作用しても、電気ケーブル97の端部のコネクタ97bに直接負荷を作用するのを防止できる。
挿入口47aに挿入されたドングル5の裏面は蓋体47の挿入口47aの周辺部よりも低く(表側位置する)なっている。これにより、例えば、電源器具3や通信ユニット4を設置作業中に落下させたり、周辺部材に当てたりするような事態が生じても、ドングル5への衝撃を少なくできる。つまり、挿入状態のドングル5を保護できる。
蓋体47は、図8に示すように、挿入口47aを有する蓋壁471と、蓋壁471の下端から四角筒状に延伸する筒壁473とを有する。
凹入部471aは使用者の指が無理なく通過できる大きさである。これにより、図10の(a)に示すように、挿入状態のドングル5の対向する2面が外部に露出し、指で掴み易くできる。
ここでの周縁部分は、図8に示すように、矩形状の挿入口47aの短辺に相当する部位47cと、短手方向の他端側の凹入部471aにおける挿入口47a側の端縁471bとである。なお、延伸部471cの内面形状はドングル5の外周面(一部の除く)形状と一致している。
挿入口47a及び延伸部471cにおける短辺部分には、図8及び図10の(c)に示すように、長手方向の外方に張り出す張出領域47bを有している。この張出領域47bには、図11及び図12に示すように、ドングル5の凸条部分553bが嵌る。
張出領域47bは、図10の(c)に示すように表裏方向に延伸している。これにより、ドングル5を安定した姿勢で挿抜できる。
矩形状の挿入口47aの短手方向(長辺側)に一対の凹入部471aがあり、長手方向に張出領域47bがある。これにより、ドングル5の長辺側の面を平坦にでき、つかみ易くできる。
なお、蓋壁471は、図10の(c)に示すように、延伸部471cの長辺部分と対向する部位に、ドングル5を位置決めするためのリブ471fを有する。
筒壁473において、ベース体44の小領域445a側に位置する短辺部分473dは、図9に示すように、電気ケーブル97用の溝473gを有する。筒壁473において、ベース体44の大領域445b側に位置する短辺部分473eは、図9に示すように、装着手段42の張出部423c用の欠け部473hを有する。
通信モジュール41は、図8及び図9に示すように、図7に示す無線通信部401及び通信制御部403を構成する複数個の電子部品411と、記憶デバイス523を装着するためのスロット413と、電気ケーブル97のコネクタ97bと接続するためのコネクタ415とを通信基板417に実装してなる。電子部品411はアンテナを含む。アンテナはアンテナのパターンが通信基板417の表面に導体で形成される場合もある。
なお、複数個の電子部品411は図8では1つのブロック状で示している。また、記憶デバイス523をケース54内に収容したものがドングル5である。
通信制御部403は、CPU、RAM、ROM等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。通信制御部403は、CPUがROMに格納されたプログラムやデータに基づいて、受信信号を照合したり、記憶デバイス523に対して識別情報の書き換えを行ったり、受信信号に含まれている点灯情報を点灯制御部303に伝達したりする。
装着手段42は、図8及び図9に示すように、通信ケース43を電源器具3に装着するための磁石421と、磁石421が通信ケース43から外れるのを防止するために磁石421を支持する支持具423を備える。
ここでは、電源器具3の電源筐体31は、磁石421が吸着する金属材料等で構成されているため、通信ユニット4を電源筐体31の任意の面に装着することができると共に、装着した面内において通信ユニット4の向きも自在に選択して装着することができる。
また、電源器具3の電源筐体31が樹脂で構成されている場合には、通信ユニット4を装着したい箇所に磁石421が吸着できる金属テープ等を貼ることにより同様の効果が得られる。
装着手段42は、通信ケース43の長手方向に間隔をおいて複数個(ここでは2個)設けられている。これにより、通信ケース43を強固且つ確実に電源器具3に装着できる。
磁石421は、図9に示すように、段付き円柱状をし、小径部421aが通信ケース43から露出するように、ベース体44の底壁441の段付き状の貫通孔441a,441bに嵌合する。
支持具423は、板部423aと、板部423aにおいてベース体44の短手方向の両端部からベース体44側に延伸する端延伸部423bと、端延伸部423b間であってベース体44の長手方向の外方(区画壁445や短辺立設部444hが存在する側)に張り出す張出部423cと、板部423aにおける張出部423cと反対側端部からベース体44側に延伸する内延伸部423dと、内延伸部423dから長手方向に延伸する係合片423eとを有する。
ドングル5は、図11及び図12に示すように、記憶素子51とコネクタ52とを記憶基板53に実装してなる記憶デバイス523をケース54内に収容する。ケース54は、図8に示すように、外周形状が通信ケース43の挿入口47aの形状や蓋体47の延伸部471cの内周形状に対応している。
ケース54は、記憶デバイス523を固定する固定台55と、固定台55に固定された記憶デバイス523を覆う蓋体57とから構成される。
固定台55及び蓋体57は互いに結合させるために、蓋体57では表側に延伸する延伸片571に凸部571aを、固定台55では周壁部553の段差部553aをそれぞれ有する。なお、凸部571aは段差部553aに係合する。
照明制御装置7は、ここでは、壁に埋設された操作装置(リモートコントローラ)であり、点灯情報等を表示する表示部と、点灯情報等を操作入力する入力部と、操作入力された情報を照明装置1に送信するための送信部と、種々の条件やデータ等を記憶する記憶部と、表示部、入力部、送信部及び記憶部等を制御する制御部とを備える。なお、制御部はCPU等を備えるマイクロコンピュータにより構成されている。
図1に示すように、照明システム8は複数台の照明装置1と一台の照明制御装置7とを有する。照明システム8の通信ネットワークは、通信ネットワーク内の各装置の接続関係が固定された固定型のネットワークでもよく、各装置の接続関係が適宜変更される適応型のネットワークでもよい。
適応型のネットワークでは、各照明装置1は、他の照明装置1又は照明制御装置7との通信品質を常時評価し、自動的なルーティングにより通信品質が最も良い相手に自動的に接続する。これにより、通信ネットワークでの環境の変化や照明装置1の故障が生じても、通信ネットワークでの通信品質が常時最適に維持される。
さらに、無線通信の耐障害性を高めるため、周波数ホッピングを実装した通信プロトコルを採用してもよい。周波数ホッピングは、短い所定の単位時間ごとに信号を送信する周波数を変更する方式で、次々に送信周波数を変更するため特定の周波数でノイズが発生した場合でも他の周波数で通信したデータによって訂正可能にする方式である。一例として、事前に周波数ホッピングを用いて、多数の周波数で通信を行い、各周波数チャネルの通信品質を取得し、その後にノイズの少ない周波数チャネルを選択して通信を行うことが好ましい。
照明制御装置7は、無線通信部を内部に備えてもよいし、外部に備えてもよい。外部に備える例として、ルータ等の外部中継装置に有線で接続する場合等がある。
通信ユニット4における通信制御部403の動作の一例について図13を用いて簡単に説明する。
通信制御部403は、無線通信部401から制御信号を受信すると、通信制御用のプログラムをスタートする。
ステップS1において、受信信号が自装置に関するものか、別装置に関するものかを判定する。判定は、記憶デバイス523に記憶されている自己の識別情報と、受信信号内に含まれる識別情報との比較で行う。
受信信号が点灯信号でない場合(つまり、受信信号が識別信号の場合(S2)において「No」である。)、記憶デバイス523の識別情報を新たな識別情報に書き換える(S4)。なお、ステップS3又はステップS4を終えると、今回受信した制御信号に対する処理が終了(END)し、次回の受信まで待機する。
また、実施形態や変形例に記載していていない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.照明装置及び照明システム
実施形態では、図1に示すような一般の店舗やテナントの一フロアを想定して、ブロックごとに点灯情報を変更するようにしている。しかしながら、照明システムは、複数階のフロア用であってもよいし、一フロア内の複数の店舗区画や事務室用であってもよい。
実施形態の照明システムは店舗の一フロアを想定している。このため、店舗で多く採用されている天井埋込み型のダウンライトを例に説明している。しかしながら、照明システムは、例えば、倉庫や劇場などの大型建築物であってもよいし、一般住宅用であってもよい。
一般住宅用の場合、各部屋の照装器具(照明装置)は、ベースタイプ、ペンダントタイプ、シーリングタイプ等を含んでもよい。大型倉庫などの場合は高天井用照明等を、劇場の場合などでは投光器等を含んでもよい。つまり、複数台の照明装置は、すべてダウンライトタイプのものであってもよいし、異なるタイプが含まれているもよいし、すべてダウンライトタイプ以外のものであってもよい。
実施形態の照明装置1は照明器具2と電源器具3とを備えるが、例えば、照明器具と電源器具とが一体化した装置、例えば、ベースライト、シーリングライト、高天井用照明装置、投光器等であってもよい。
電源部は照明制御装置からの制御信号を有線で受信しているような場合、照明制御装置からのケーブルが接続されている接続部から当該ケーブルを外し、通信ユニット4の電気ケーブルを接続することで、有線から無線に切り替えることができる。
実施形態の照明制御装置7は照明装置専用の制御装置(リモートコントローラ)であったが、例えば、照明制御装置として、パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット等を利用することもできる。また、照明装置1に対する各種の設定及び操作は、専用のアプリケーションや一般的なウェブブラウザで行ってもよい。
(1)装着部
実施形態の通信ユニット4は電源器具3の蓋側長側板353に装着されている。つまり、電源器具3の装着部は蓋側長側板353により構成されているが、装着部は、例えば、電源器具3の電源筐体31の蓋ケース35の蓋部351でもよいし、蓋側短側板355,356でもよいし、ベースケース33の支持部331でもよい。
換言すると、電源器具の装着部は、通信ユニットを装着できれば、その部位は特に限定するものではない。但し、無線通信の感度を考慮すると、リモコン(無線端末)から発せられた無線信号が通信ユニットに届く経路を遮らない位置にあることが好ましい。
実施形態の通信ユニット4を装着する装着部は電源器具3により構成されているが、照明器具により構成されてもよい。例えば、ヒートシンクを板金(金属板)で構成する場合、ヒートシンクを装着部とできる。また、フレーム体を金属で構成する場合、フレーム体を装着部とできる。
実施形態の通信ユニット4は、装着手段42として磁石421を利用したが、例えば、装着手段として「S」字フックのような係合構造を利用してもよい。この場合、相手側の被係合部が装着部として構成される。
また、通信ユニットにフックやストラップを設け、照明器具(照明部)や電源器具(電源部)とは異なる部材に設置するようにしてもよい。例えば、工場、体育館等の梁に通信ユニットを引掛けるようにしたり、結び付けたりして設置してもよい。つまり、通信ユニットは、電源部との配線ケーブルで接続された範囲内であれば、どこに設置してもよい。
さらには、実施形態のように電源器具が設置面の裏側に配されるような場合、設置面の裏側に通信ユニットを載置してもよい。
(3)装着手段
実施形態の装着手段42は、磁石421を利用しているが、他の装着手段を利用してもよい。他の装着手段としては、例えば、ねじ、リベットあるいはバンド等を利用してもよいし、係合構造や接着テープを利用してもよい。さらに、電源器具側に磁石を設け、通信ユニットに鉄板等の磁性体を設けてもよい。
実施形態では、通信ユニット4と電源回路30との接続を電気ケーブル97で行っている。両者間の通信方法は、特に限定するものではなく、例えば、UART回路、UAR回路、I2C(登録商標)等の通信回路を用いてもよい。
また、通信は、通信目的に合わせて、単向通信、半二重通信、全二重通信等適宜使用できる。通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
実施形態では、電気ケーブル97を介して電源器具3から駆動電力を受電しているが、商業電源からACアダプタを利用して交流電力を受電するようにしてもよいし、バッテリを備えてもよい。
実施形態では、記憶デバイス523をドングル5の形態で備えているが、記憶デバイス523の機能を通信モジュールに組み込んで一体化したものであってもよい。
実施形態では、記憶基板53の主面が表裏方向と平行となるように通信基板417のスロット413に着脱可能に取り付けられているが、記憶基板の主面が通信基板の主面と平行となるようにスロットに着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
実施形態では、記憶デバイス523をドングル5の形態で備えているが、例えば、記憶デバイス523を通信モジュール41に着脱可能に取り付けた状態で、口金ケースに装着するように構成してもよい。
(7)識別情報
実施形態の識別情報は、自装置を他装置と識別するための個体識別情報であったが、例えば、自装置が設けられているブロック名、ブロック番号、部屋名、会議室名等のグループ識別情報を追加して記憶してもよいし、固体識別情報の代わりに記憶してもよい。
また、複数台の照明装置1が複数階に亘って配されている場合、識別情報として、自装置の配されている階数を記憶してもよい。
2 照明器具
3 電源器具
4 通信ユニット
7 照明制御装置
8 照明システム
Claims (6)
- 光源を備える照明部と、前記照明部に点灯電力を供給する電源部とを備える照明装置の点灯情報を無線で受信して前記電源部に前記点灯情報を伝達する照明装置用の通信ユニットにおいて、
前記照明装置に着脱可能な装着手段を備える
通信ユニット。
- 前記装着手段は磁石を含む
請求項1に記載の通信ユニット。
- 光源を備える照明部と、
前記照明部に点灯電力を供給する電源部と、
前記照明部の点灯情報を無線で受信して前記電源部に前記点灯情報を伝達する通信ユニットと
を備え、
前記通信ユニットは請求項1又は2に記載の通信ユニットである
照明装置。
- 前記通信ユニットは通信ケース内に通信モジュールに備え、
前記装着手段は前記通信ケースに設けられている
請求項3に記載の照明装置。
- 前記通信ユニットは前記通信モジュールの駆動電力を前記電源部から受電する
請求項4に記載の照明装置。
- 前記電源部は前記照明部と別体で設けられ、
前記通信ユニットは前記電源部に装着されている
請求項3〜5の何れか1項に記載の照明装置。
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JP2017221822A JP6955258B2 (ja) | 2017-11-17 | 2017-11-17 | 照明装置用の通信ユニット及び照明装置 |
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JP2022114524A (ja) * | 2021-01-27 | 2022-08-08 | 荏原実業パワー株式会社 | 通信ユニット、蓄電池ユニット及び蓄電池システム |
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JP2015069774A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 株式会社メガチップス | 照明用モジュール、無線通信用モジュール、照明装置、および、照明制御システム |
JP2017037728A (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | アイリスオーヤマ株式会社 | 照明装置 |
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