JP2019096027A - 物体検出装置および車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像に含まれる物体の検出精度を向上する技術を提供する。【解決手段】取得部300は、撮像された画像を取得する。線分抽出部312は、取得部300において取得した画像内の複数の線分を抽出する。線分結合部314は、線分抽出部312において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する。特徴量算出部316は、線分結合部314において結合した線分の特徴量を算出する。導出部318は、特徴量算出部316において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体までの距離とを少なくとも導出する。【選択図】図1
Description
本開示は、物体検出技術、特に画像に含まれる物体を検出する物体検出装置および車両に関する。
駐車支援装置は、車両の駐車の際にカメラ画像を使用して、輪留め、縁石、高さが低いブロック、ロック板などの障害物の高さを検出して車両との接触を防止する。特に、駐車支援装置は、画像から水平エッジを抽出することによって輪留めを検出する。
輪留めのような低い物体を検出する場合、地面のノイズの影響によって検出精度が低下する。一方、検出結果を駐車の支援に使用する場合、検出精度の向上が求められる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、画像に含まれる物体の検出精度を向上する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の物体検出装置は、撮像された画像を取得する取得部と、取得部において取得した画像内の複数の線分を抽出する線分抽出部と、線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する線分結合部と、線分結合部において結合した線分の特徴量を算出する特徴量算出部と、特徴量算出部において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体までの距離とを少なくとも導出する導出部と、を備える。
本開示の別の態様は、車両である。この車両は、自車両から外部に向かう画像を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像をもとに物体を検出する物体検出装置とを備える。物体検出装置は、撮像装置が撮像した画像を取得する取得部と、取得部において取得した画像内の複数の線分を抽出する線分抽出部と、線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する線分結合部と、線分結合部において結合した線分の特徴量を算出する特徴量算出部と、特徴量算出部において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体と自車両との間の距離とを少なくとも導出する導出部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を装置、システム、方法、プログラム、プログラムを記録した記録媒体、本装置を搭載した車両などの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、画像に含まれる物体の検出精度を向上できる。
本実施形態を具体的に説明する前に、概要を述べる。本実施の形態は、撮像装置において撮像した画像から物体を検出するとともに、物体の高さと物体までの距離を算出する物体検出装置に関する。例えば、撮像装置と物体検出装置は車両に搭載され、撮像装置が車両の後方の画像を撮像し、物体検出装置は、輪留めのような高さの低い物体を検出して、輪留めの高さと輪留めまでの距離を駐車支援装置に出力する。駐車支援装置は、輪留めの高さと輪留めまでの距離を反映させながら、車両の自動駐車を実行する。輪留めのような高さの低い人工障害物を検出するためにソナーを使用することが可能である。しかしながら、ソナーを使用した場合、湿度影響や乱反射などの影響によって人工障害物を高精度に検出することが困難である。
一方、撮像装置によって撮像した画像に対してStructure from Motionのような画像処理を実行して抽出した特徴点を使用することによって、人工障害物を検出することも可能である。しかしながら、駐車場に設置された縁石、輪留め、ポール、電柱、三角コーンなどの人工障害物は、物体表面に凹凸がなく均一な質感、いわゆる「テクスチャー」がないことが多く、その物体表面の質感が感じられないことにより特徴点情報の検出が困難である。また、地面は検出したい対象物ではないにも係わらず、例えばアスファルトの細かい凹凸は特徴点として情報が多数得られるノイズ点であるがこれらを除去するためにノイズ点として扱うための区別が困難である。これらにより、抽出したい物体の特徴の検出と三次元情報の計算が困難である。また、人工障害物のエッジ、線分情報を利用する場合、デジタル画像を得る際に生じるエイリアシング現象あるいは検出対象の表面の欠け等によって、検出したい線分が多数の線分に分裂してしまう。これにより、連続画像処理におけるフレーム間での線分のマッチングが困難になるため、その結果として検出対象の追跡が困難になる。
高さが低く、かつテクスチャーがない人工障害物の検出精度を向上するために、本実施の形態に係る物体検出装置は、元々一本であった線分が複数に分裂されている場合に、隣接した線分の情報を利用することによって、隣接した線分を結合させる。このような結合によって、連続処理の線分マッチング率や追跡率が向上する。その結果、地面に存在するノイズ点の影響が軽減されるとともに、特徴量の算出による処理負荷も軽減される。以下、本実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態は一例であり、本開示はこれらの実施の形態により限定されるものではない。
図1a−図1bは、車両200の構成を示す。図1aに示されるように車両200には、物体検出装置100、撮像装置110が搭載される。撮像装置110は、車両200の後方の屋根付近に搭載され、車両200の後方を撮像する。なお、車両200には、複数の撮像装置110が搭載され、車両200の前方、左側、右側、後方の何れに配置されてもよいが、ここでは後方に配置される撮像装置110を説明の対象とする。撮像装置110は、複数の画像を撮像し、これらを時系列に並べられた複数の画像である映像を物体検出装置100に出力する。物体検出装置100は、撮像装置110から映像を受けつけ、映像に含まれた複数の画像のそれぞれをもとにして物体を検出する。
図1bは、車両200における物体検出装置100を中心とした構成を示す。車両200は、物体検出装置100、撮像装置110、センサ120、駐車支援装置130、表示装置140を含む。物体検出装置100は、取得部300、投影変換部302、検出部304、処理部306を含む。また、処理部306は、エッジ抽出部310、線分抽出部312、線分結合部314、特徴量算出部316、導出部318、出力部320を含み、導出部318は、線分追跡部330、距離・高さ算出部332を含む。
撮像装置110は、車両200から外部に向かう映像を撮像する。前述のごとく、ここでは、車両200から後方に向かう映像が撮像される。撮像装置110は、映像を取得部300に出力する。取得部300は、撮像装置110から映像を受けつける。映像では、複数の画像が時系列に並べられているので、取得部300は複数の画像を順次取得する。この画像は、車両200から外部、特に後方に向かって撮像されている。
図2は、取得部300において取得された画像を示す。図2中、下方部分には、第1白線220aと第2白線220bが並んで配置される。第1白線220aと第2白線220bとの間には駐車領域222が配置され、駐車領域222の上方では駐車領域終端部224が横方向に延びる。また、駐車領域終端部224の上方には縁石226が配置され、縁石226には角部228が含まれる。縁石226の上方には、植え込み230が配置される。図1bに戻る。取得部300は、複数の画像のそれぞれを取得部300に出力する。
投影変換部302は、取得部300から複数の画像を受けつける。投影変換部302は、複数の画像の視点方向を変えるように投影変換を実行する。投影変換部302は、投影変換した画像(以下、これもまた「画像」という)を検出部304、処理部306に出力する。投影変換には公知の技術が使用されればよいが、投影変換がなされなくてもよい。投影変換がなされない場合、投影変換部302は省略され、取得部300からの複数の画像は検出部304、処理部306に出力される。
センサ120は、車両200の走行状態あるいは車外の状況を検出する。車両200の走行状態を検出するためのセンサ120の一例は、速度センサである。なお、車両200の状態を検出するためのセンサ120として例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、傾斜センサ、舵角センサ、シフトセンサ等が搭載されてもよい。また、車外の状況を検出するためのセンサ120として例えば、ミリ波レーダ、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)、ソナー、気温センサ、気圧センサ、湿度センサ、照度センサ等が搭載されてもよい。センサ120は、検出した情報(以下、「検出情報」という)を検出部304に出力する。
検出部304は、投影変換部302に接続されるとともに、センサ120に接続される。なお、検出部304は、投影変換部302に接続される代わりに取得部300に接続されてもよい。検出部304は、投影変換部302から受けつけた複数の画像と、センサ120から受けつけた検出情報、特に車外の状況を検出した情報の少なくとも1つを利用して、車両200が駐車可能な駐車領域222を検出する。駐車領域222の検出には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。なお、駐車領域222の代わりにフリースペースであってもよい。検出部304は、駐車領域222を検出した場合、処理部306に処理の開始を指示する。一方、検出部304は、駐車領域222を検出していない場合、処理部306に処理の開始を指示しない。
また、検出部304は、センサ120から受けつけた検出情報、特に車両200の走行状態を検出した情報を利用して、車両200の速度を検出してもよい。検出部304は、検出した速度がしきい値、例えば5km/hよりも低い場合、処理部306に処理の開始を指示する。一方、検出部304は、検出した速度がしきい値以上である場合、処理部306に処理の開始を指示しない。
エッジ抽出部310は、処理部306により処理の開始が指示されると、投影変換部302からの複数の画像を受けつける。以下では、1つの画像に対する処理を説明するが、他の画像に対しても同様の処理が実行されればよい。エッジ抽出部310は、画像の中のある領域のエッジ(境界)を抽出する。領域のエッジでは画素の輝度値の変化が大きいことを利用して、エッジ抽出部310は、画素値の変化に対して差分演算を実行することによってエッジを抽出する。なお、差分演算によって、画面に含まれるノイズも検出されてしまうので、エッジ抽出部310は、ノイズを低減するために、SobelフィルタあるいはPrewittフィルタを利用する。エッジ抽出部310は、抽出したエッジに関する情報を線分抽出部312に出力する。
線分抽出部312は、エッジ抽出部310からエッジに関する情報を受けつける。線分抽出部312は、複数のエッジに対してHough変換、EDLine、LSD(Line Segments Detector)等の線分抽出を実行することによって、複数の線分を抽出する。つまり、線分抽出部312は、取得部300において取得した画像内の複数の線分を抽出する。図3は、線分抽出部312による処理がなされた画像を示す。この画像は、図2と同様に示される。また、線分抽出部312において抽出された線分240も複数示される。ここでは、図面を明瞭にするために、複数の線分240のうちの一部だけに符号を付している。図2において、駐車領域222と駐車領域終端部224との境界、縁石226における角部228は、本来一本の線分で示されるべきであるが、複数の線分240に分裂されている。これは、前述の地面のノイズ点の影響を受けて、駐車領域222と駐車領域終端部224との境界、縁石226における角部228のような人工物の辺縁部が複数に分裂してしまうからである。図1bに戻る。
線分結合部314は、線分抽出部312において抽出した複数の線分240のうち、所定の条件を満たす線分を結合する。ここでは、線分結合部314における処理を(1)選択処理、(2)結合処理の順に説明する。
(1)選択処理
図4a−図4cは、線分結合部314における結合対象の選択処理の概要を示す。図4aは、1つの線分240に対する定義を示す。線分240の左側の端点が線分始点242と定義され、線分240の右側の端点が線分終点244と定義される。また、線分240の傾きは、横方向に延びる軸に対する角度θとして定義される。さらに、線分240の法線方向に向かう線分法線246も定義される
(1)選択処理
図4a−図4cは、線分結合部314における結合対象の選択処理の概要を示す。図4aは、1つの線分240に対する定義を示す。線分240の左側の端点が線分始点242と定義され、線分240の右側の端点が線分終点244と定義される。また、線分240の傾きは、横方向に延びる軸に対する角度θとして定義される。さらに、線分240の法線方向に向かう線分法線246も定義される
図4bは、結合対象に選択するための所定の条件を示す。線分結合部314は、第1線分240aと第2線分240bとを結合対象に選択すべきであるかを判定する。線分結合部314は、第1線分240aの第1線分終点244aを中心として、半径が第1しきい値である円形範囲248を設定する。円形範囲248の中に第2線分240bの第2線分始点242bが含まれる場合、線分結合部314は、次のステップに進む。これは、線分抽出部312において抽出した複数の線分240のうち、第1線分240aの第1線分終点244aと、第2線分240bにおいて第1線分終点244aに最も近い第2線分始点242bとの距離が第1しきい値以内である場合に相当する。ここで、第1線分終点244aを第1端点と呼ぶ場合、第2線分始点242bは第2端点と呼ばれる。一方、円形範囲248の中に第2線分240bの第2線分始点242bが含まれない場合、線分結合部314は、第1線分240aに対して第2線分240bを結合対象として選択しない。
次のステップにおいて、線分結合部314は、第1線分240aの傾きと第2線分240bの傾きの差異を計算する。傾きの差異は、例えば、第1線分240aの傾きから第2線分240bを減算した結果の絶対値として示される。差異が第2しきい値以内である場合、線分結合部314は、第1線分240aと第2線分240bとを結合対象として選択する。一方、差異が第2しきい値より大きい場合、線分結合部314は、第1線分240aと第2線分240bとを結合対象として選択しない。
図4cは、結合対象に選択するための別の条件を示す。ここでも、図4bと同様に、第1線分終点244aを中心とした円形範囲248の中に第2線分240bの第2線分始点242bが含まれることを前提とする。次のステップにおいて、線分結合部314は、第1線分法線246aの傾きと第2線分法線246bの傾きの差異を計算する。傾きの差異は、例えば、第1線分法線246aの傾きから第2線分法線246bを減算した結果の絶対値として示される。差異が第2しきい値以内である場合、線分結合部314は、第1線分240aと第2線分240bとを結合対象として選択する。一方、差異が第2しきい値より大きい場合、線分結合部314は、第1線分240aと第2線分240bとを結合対象として選択しない。
(2)結合処理
結合処理は、結合対象として選択された2つ以上の線分240に対して実行される。図5a−図5dは、線分結合部314における結合処理の概要を示す。これらでは、第1線分240a、第2線分240b、第3線分240cが結合対象として選択されている。図5aにおいて、線分結合部314は、結合対象とされる複数の線分240のそれぞれの傾きを導出するとともに、それらに対して、平均、最小二乗法等の統計処理を実行することによって、1つの傾きを決定する。この1つの傾きは、複数の線分240を結合した線分の傾きに相当する。
結合処理は、結合対象として選択された2つ以上の線分240に対して実行される。図5a−図5dは、線分結合部314における結合処理の概要を示す。これらでは、第1線分240a、第2線分240b、第3線分240cが結合対象として選択されている。図5aにおいて、線分結合部314は、結合対象とされる複数の線分240のそれぞれの傾きを導出するとともに、それらに対して、平均、最小二乗法等の統計処理を実行することによって、1つの傾きを決定する。この1つの傾きは、複数の線分240を結合した線分の傾きに相当する。
また、線分結合部314は、結合対象とされる複数の線分240のうち、一端側の線分240、つまり第1線分240aの端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の端点である第1線分始点242aを起点に選択する。線分結合部314は、第1線分始点242aを起点して、前述の1つの傾きを有するように、結合した線分である結合線分250を生成する。なお、結合線分250の長さは、結合対象の判定に不関与の2つの端点である第1線分始点242aと第3線分終点244cの長さとすればよい。
図5bにおいても、図5aと同様に1つの傾きが決定される。また、線分結合部314は、結合対象とされる複数の線分240のうち、一端側の線分、つまり第1線分240a第1線分中点252aを起点に選択する。ここで、第1線分中点252aは、第1線分240aの端点である第1線分始点242aと第1線分終点244aとの中間に配置される点である。なお、中間からずれていてもよい。線分結合部314は、第1線分中点252aを起点して、前述の1つの傾きを有するように、結合した線分である結合線分250を生成する。なお、結合線分250の長さは、第1線分中点252aと第3線分中点252cの長さとすればよい。
図5cにおいて、線分結合部314は、結合対象とされる複数の線分240のうち、一端側の線分240、つまり第1線分240aの端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の端点である第1線分始点242aを選択する。また、線分結合部314は、他端側の線分240、つまり第3線分240cの別の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の別の端点である第3線分終点244cを選択する。さらに、線分結合部314は、第1線分始点242aと第3線分終点244cとを結ぶことによって結合線分250を生成する。
図5dにおいて、線分結合部314は、結合対象とされる複数の線分240のうち、一端側の線分240、つまり第1線分240aの端点以外の第1線分中点252aを選択する。また、線分結合部314は、他端側の線分240、つまり第3線分240cの端点以外の第3線分中点252cを選択する。さらに、線分結合部314は、第1線分中点252aと第3線分中点252cとを結ぶことによって結合線分250を生成する。これらのいずれかの結合処理を実行した後、線分結合部314は、結合しなかった線分240を削除してもよい。また、線分結合部314は、予め定められた長さよりも短い線分240あるいは結合線分250を削除してもよい。
図6は、線分結合部314による処理がなされた画像を示す。この画像は、図2、図3と同様に示される。また、線分結合部314において生成された結合線分250も複数示される。ここでは、図面を明瞭にするために、複数の結合線分250のうちの一部だけに符号を付している。駐車領域222と駐車領域終端部224との境界、縁石226における角部228は、複数の線分240に分裂されていたが、それらを結合した結合線分250が示される。結合線分250によって、本来の一本の線分に近くなる。図1bに戻る。線分結合部314は、処理結果を特徴量算出部316に出力する。
特徴量算出部316は、画像に含まれた結合線分250の特徴量、例えばLBD(Line Binary Descriptor)等の線分特徴量算出手法により長さを算出する。線分追跡部330は、特徴量算出部316において算出した結合線分250の特徴量を複数の画像間でマッチングさせることによって、結合線分250の特徴量を複数の画像間で追跡する。結合線分250の特徴量を利用することによって、より安定な線分マッチングや追跡が可能になる。距離・高さ算出部332は、線分追跡部330における追跡結果をもとに、結合線分250の特徴量を有する物体の高さと、物体と車両200との間の距離とを少なくとも導出する。なお、特徴量算出部316、線分追跡部330、距離・高さ算出部332には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。出力部320は、物体の高さと、物体と車両200との間の距離とを駐車支援装置130、表示装置140に出力する。
駐車支援装置130は、物体の高さと、物体と車両200との間の距離とを出力部320から受けつける。駐車支援装置130は、受けつけた情報も利用して車両200の駐車支援を実行する。また、駐車支援装置130は、受けつけた情報を利用して障害物三次元情報の算出、自己位置推定を実行してもよい。表示装置140は、物体の高さと、物体と車両200との間の距離とを出力部320から受けつける。表示装置140は、受けつけた情報を表示する。
以上の構成による物体検出装置100の動作を説明する。図7は、線分結合部314における結合対象の選択手順を示すフローチャートである。線分結合部314は、2つの線分240から第1端点と第2端点とを選択する(S10)。第1端点と第2端点との距離が第1しきい値以下であり(S12のY)、第1線分240aの傾きと第2線分240bの傾きとの差異が第2しきい値以下である場合(S14のY)、線分結合部314は、第1線分240aと第2線分240bとを結合対象に決定する(S16)。第1端点と第2端点との距離が第1しきい値以下でない場合(S12のN)、あるいは第1線分240aの傾きと第2線分240bの傾きとの差異が第2しきい値以下でない場合(S14のN)、処理は終了される。
本実施の形態によれば、所定の条件を満たす線分を結合するので、特徴量の追跡を正確に実行できる。また、特徴量の追跡が正確に実行されるので、画像に含まれる物体の検出精度を向上できる。また、所定の条件を満たす線分を結合するので、ノイズ点の影響を低減できる。また、線分を結合するので、検出し難いテクスチャーがない人工物の検出精度を向上できる。また、人工物から検出した辺縁部(分裂線分)を同一線分に連結するので、画像間での線分マッチング率や追跡率を向上できる。また、画像間での線分マッチング率や追跡率が向上するので、障害物の検出精度を向上できる。また、線分を結合するので、地面に存在するノイズ点の影響が低減され、人工障害物の特徴算出による処理負荷を軽減できる。
また、端点間距離と傾きの差異とをもとに結合対象を選択するので、分裂した可能性の高い線分を選択できる。また、複数の線分のそれぞれの傾きをもとに、結合した線分の傾きを決定するので、結合線分の傾きを、各線分の傾きに近くできる。また、一端側の線分の端点を起点とするので、もとの線分に近い位置に、結合した線分を配置できる。また、一端側の線分の端点と他端側の線分の別の端点とを結ぶだけなので、処理を簡易にできる。また、一端側の線分の端点以外の点と他端側の線分の端点以外の点とを結ぶだけなので、処理を簡易にできる。
また、物体検出装置が車両に搭載されるので、物体の高さと、当該物体と車両との間の距離とを車両の制御に利用できる。また、車両から後方に向かって撮像された画像を使用するので、車両を後進させるときに存在する物体を検出できる。また、駐車領域を検出した場合に導出を開始するので、処理の実行タイミングを限定できる。また、処理の実行タイミングが限定されるので、無駄な処理の実行を抑制できる。また、速度がしきい値よりも低い場合に導出を開始するので、処理の実行タイミングを限定できる。
以上、本開示に係る実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、上述した装置や各処理部の機能は、コンピュータプログラムにより実現されうる。上述した機能をプログラムにより実現するコンピュータは、キーボードやマウス、タッチパッドなどの入力装置、ディスプレイやスピーカなどの出力装置、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、ハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)やUSBメモリなどの記録媒体から情報を読み取る読取装置、ネットワークを介して通信を行うネットワークカードなどを備え、各部はバスにより接続される。また、読取装置は、上記プログラムを記録した記録媒体からそのプログラムを読み取り、記憶装置に記憶させる。また、CPUが、記憶装置に記憶されたプログラムをRAMにコピーし、そのプログラムに含まれる命令をRAMから順次読み出して実行することにより、上記各装置の機能が実現される。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の物体検出装置は、撮像された画像を取得する取得部と、取得部において取得した画像内の複数の線分を抽出する線分抽出部と、線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する線分結合部と、線分結合部において結合した線分の特徴量を算出する特徴量算出部と、特徴量算出部において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体までの距離とを少なくとも導出する導出部と、を備える。
この態様によると、所定の条件を満たす線分を結合するので、画像に含まれる物体の検出精度を向上できる。
線分結合部は、線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、第1の線分の第1端点と、第2の線分において第1端点に最も近い第2端点との距離が第1しきい値以内であり、かつ第1の線分の傾きと第2の線分の傾きとの差異が第2しきい値以内である場合、第1の線分と第2の線分とを結合対象としてもよい。この場合、端点間距離と傾きの差異とをもとに結合対象を選択するので、分裂した可能性の高い線分を選択できる。
線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のそれぞれの傾きをもとに、結合した線分の傾きを決定してもよい。この場合、複数の線分のそれぞれの傾きをもとに、結合した線分の傾きを決定するので、結合した線分の傾きを、各線分の傾きに近くできる。
線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の端点を起点として、結合した線分を生成してもよい。この場合、一端側の線分の端点を起点とするので、もとの線分に近い位置に、結合した線分を配置できる。
線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点以外の点を起点として、結合した線分を生成してもよい。この場合、もとの線分に近い位置に、結合した線分を配置できる。
線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の端点と、他端側の線分の別の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の別の端点とを結ぶことによって、複数の線分を結合してもよい。この場合、2つの端点を結ぶだけなので、処理を簡易にできる。
線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点以外の点と、他端側の線分の端点以外の点とを結ぶことによって、複数の線分を結合してもよい。この場合、2つの端点を結ぶだけなので、処理を簡易にできる。
本物体検出装置は、車両に搭載されており、取得部は、車両から外部を撮像した画像を順次取得し、導出部は、取得部が異なったタイミングで取得した画像間において線分の特徴量を追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体と車両との間の距離とを少なくとも導出してもよい。この場合、車両に搭載されるので、物体の高さと、当該物体と車両との間の距離とを車両の制御に利用できる。
取得部は、車両から後方に向かって撮像された画像を取得してもよい。この場合、車両から後方に向かって撮像された画像を使用するので、車両を後進させるときに存在する物体を検出できる。
車両が駐車可能な駐車領域を検出する検出部をさらに備えてもよい。導出部は、検出部が駐車領域を検出した場合に、導出を開始してもよい。この場合、駐車領域を検出した場合に導出を開始するので、処理の実行タイミングを限定できる。
車両の速度を検出する検出部をさらに備えてもよい。導出部は、検出部において検出した速度がしきい値よりも低い場合に、導出を開始してもよい。この場合、速度がしきい値よりも低い場合に導出を開始するので、処理の実行タイミングを限定できる。
本開示の別の態様は、車両である。この車両は、自車両から外部に向かう画像を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像をもとに物体を検出する物体検出装置とを備える。物体検出装置は、撮像装置が撮像した画像を取得する取得部と、取得部において取得した画像内の複数の線分を抽出する線分抽出部と、線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する線分結合部と、線分結合部において結合した線分の特徴量を算出する特徴量算出部と、特徴量算出部において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体と自車両との間の距離とを少なくとも導出する導出部と、を備える。
この態様によると、所定の条件を満たす線分を結合するので、画像に含まれる物体の検出精度を向上できる。
以上、本開示を実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本開示によれば、画像に含まれる物体の検出精度を向上できる。
100 物体検出装置、 110 撮像装置、 120 センサ、 130 駐車支援装置、 140 表示装置、 200 車両、 300 取得部、 302 投影変換部、 304 検出部、 306 処理部、 310 エッジ抽出部、 312 線分抽出部、 314 線分結合部、 316 特徴量算出部、 318 導出部、 320 出力部、 330 線分追跡部、 332 距離・高さ算出部。
Claims (12)
- 撮像された画像を取得する取得部と、
前記取得部において取得した画像内の複数の線分を抽出する線分抽出部と、
前記線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する線分結合部と、
前記線分結合部において結合した線分の特徴量を算出する特徴量算出部と、
前記特徴量算出部において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体までの距離とを少なくとも導出する導出部と、
を備える物体検出装置。 - 前記線分結合部は、前記線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、第1の線分の第1端点と、第2の線分において前記第1端点に最も近い第2端点との距離が第1しきい値以内であり、かつ前記第1の線分の傾きと前記第2の線分の傾きとの差異が第2しきい値以内である場合、前記第1の線分と前記第2の線分とを結合対象とする請求項1に記載の物体検出装置。
- 前記線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のそれぞれの傾きをもとに、結合した線分の傾きを決定する請求項2に記載の物体検出装置。
- 前記線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の端点を起点として、結合した線分を生成する請求項3に記載の物体検出装置。
- 前記線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点以外の点を起点として、結合した線分を生成する請求項3に記載の物体検出装置。
- 前記線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の端点と、他端側の線分の別の端点であって、かつ結合対象の判定に不関与の別の端点とを結ぶことによって、複数の線分を結合する請求項2に記載の物体検出装置。
- 前記線分結合部は、結合対象とされる複数の線分のうち、一端側の線分の端点以外の点と、他端側の線分の端点以外の点とを結ぶことによって、複数の線分を結合する請求項2に記載の物体検出装置。
- 本物体検出装置は、車両に搭載されており、
前記取得部は、前記車両から外部を撮像した画像を順次取得し、
前記導出部は、前記取得部が異なったタイミングで取得した画像間において線分の特徴量を追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体と前記車両との間の距離とを少なくとも導出する請求項1から7のいずれかに記載の物体検出装置。 - 前記取得部は、前記車両から後方に向かって撮像された画像を取得する請求項8に記載の物体検出装置。
- 前記車両が駐車可能な駐車領域を検出する検出部をさらに備え、
前記導出部は、前記検出部が駐車領域を検出した場合に、導出を開始する請求項8または9に記載の物体検出装置。 - 前記車両の速度を検出する検出部をさらに備え、
前記導出部は、前記検出部において検出した速度がしきい値よりも低い場合に、導出を開始する請求項8または9に記載の物体検出装置。 - 自車両から外部に向かう画像を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置が撮像した画像をもとに物体を検出する物体検出装置とを備え、
前記物体検出装置は、
前記撮像装置が撮像した画像を取得する取得部と、
前記取得部において取得した画像内の複数の線分を抽出する線分抽出部と、
前記線分抽出部において抽出した複数の線分のうち、所定の条件を満たす線分を結合する線分結合部と、
前記線分結合部において結合した線分の特徴量を算出する特徴量算出部と、
前記特徴量算出部において算出した線分の特徴量を複数の画像間で追跡することによって、当該線分の特徴量を有する物体の高さと、当該物体と自車両との間の距離とを少なくとも導出する導出部と、
を備える車両。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017224503A JP2019096027A (ja) | 2017-11-22 | 2017-11-22 | 物体検出装置および車両 |
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JP2019096027A true JP2019096027A (ja) | 2019-06-20 |
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JP (1) | JP2019096027A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021124996A (ja) * | 2020-02-06 | 2021-08-30 | フォルシアクラリオン・エレクトロニクス株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP2021140605A (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-16 | 株式会社豊田中央研究所 | 線分検出装置、及び線分検出プログラム |
US12315265B2 (en) | 2021-05-13 | 2025-05-27 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method and apparatus with estimation of distance between pedestrian and camera |
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2017
- 2017-11-22 JP JP2017224503A patent/JP2019096027A/ja active Pending
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