JP2019094745A - スラットを上から降ろせるベネシャンブラインド - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベネシャンブラインドに於いて、ヘッドボックスはそのままにスラット列だけを上から降ろす手段を提供する。【解決手段】 ラダーコード列の全ての縦紐を通常の長さよりも延長し、ヘッドボックス内に於いて窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分をそれぞれ別個に巻き取り且つ繰り出し、または別個に牽引し且つ繰り出し、同時に窓側と室内側の縦紐の延長分の伸縮長に差を付けてスラット列の開閉を行う方法により課題を解決し、その動作を実現するための5通りの具体的な機構を開示した。【選択図】図1

Description

本発明はスラットの開閉機構及び昇降コードによる巻き上げ機構を持つベネシャンブラインドに関するものである。
窓枠の室内側の上棧部にヘッドボックスを取り付け、ここから2本の縦紐の間に多数の横糸を渡して梯子型にしたラダーコードを複数横に並べて垂下し、その横糸の一段毎に細長い羽状のスラットを掛け渡し、また全てのスラットの同位置にある小孔をヘッドボックスから垂下した昇降コードが垂直に貫通してスラット列の最下部のスラットの下にあるボトムレールに繋がり、ヘッドボックス内の開閉機構によりラダーコード列の窓側の縦紐と室内側の縦紐を交互に上下に差動させて全スラットを同時に開閉せしめ、また手動あるいは電動の巻き上げ機構により全昇降コードを同時に引き込み、また繰り出すことによりスラット列を昇降させるベネシャンブラインドは現在広く普及し、採光の調節や外部の視線の遮蔽を目的として、またインテリア上の美観が好まれ、家庭やオフィス等で広く使用されている。
在来のベネシャンブラインド(以下では単にブラインドとする)は採光及び通風と視線の遮蔽とが相反関係にあり、外からの視線を遮りつつ採光や通風を確保しようと思えば、スラットを斜めにするしかない。しかしスラットを斜めにすると上下のスラットの間に僅かな隙間が生じ、外の人が窓に近づけばこの隙間から室内が見通せ、また夜間など室内が照明で明るいと多少離れても室内が見通せる。これを防ぐためスラットの角度を深くして隙間を小さくすると、採光と通風が悪くなる。
またスラットを斜めにすると、室内からも外が見通せなくなり、閉塞感も生じる。外からの主たる視線は主に側方からのものであり、ブラインドの、人の身長より上の部分に於いては視線の遮蔽性はそれほど重要ではなく、また室内側に於いても人の身長より上の天井に近い空間への外からの見通しはさほどプライバシーに障らず、寧ろ採光と通風のため、また室内から空が望めることによって閉塞感を緩和するために、ブラインドの、人の身長より上部は素通しにできることが望ましい場合も多々ある。
これらの問題を解決するため、現在2つの方法が考案されている。ひとつは上部のスラットと下部のスラットを別角度に開閉する方法であり、以下の製品がある。
製品情報1
立川ブラインド工業製パーフェクトシルキースリーウェイ
製品情報2
アイシン精機株式会社製日射制御アイシンエアリーガード
上記製品情報1の製品は、単純にブラインドを上下に2等分して一方を完全に閉じ、他方の角度を可変としたものであり、スラットの下半分を閉じ上半分を開いても、上下2等分線の位置が低いため、室外の側方からの視線を完全に遮蔽することはできないうえ、操作が煩雑である。
また製品情報2の製品は、最上部のスラット3枚がそれ以下のスラット群から独立して開くというもので、採光よりも通風性に特化したと言ってよく、閉塞感を緩和し得る効果は望めない。
もうひとつの方法は、ブラインドの上縁を上から下げるというものであり、これには以下の特許及び実用新案が出願されている。
公開実用新案広報平4−6493 特開2001−288968 特開2005−155299 特開平09−217566 特開平11−050766
上記特許文献1から3は、ブラインドの基本的な機能であるスラット列の昇降と開閉を実現しつつブラインドの上縁を昇降させるための具体的な機構の開示がない。
また上記特許文献3と4と5は、スラット列のみを上から降ろすのではなく、ヘッドボックスごと昇降させる方式であり、調和のとれたスラット列の最上部に太いヘッドボックスが連なって降りて来るのは、インテリア上の美観を著しく損なうものと言え、未だ製品化されていない。
以上に概観したように、ブラインドの、人の身長より上の部分を解放し、それより下の部分は在来のブラインドの如くスラットを自由に開閉させることができ、またその状態でも下端を引き上げることができ、尚且つスラット列の調和のとれた美観を損なわないためには、ヘッドボックスはそのままに、スラット列のみを上から数十センチ程度の範囲で任意の位置まで昇降でき、また在来のブラインドの基本機能、すなわちスラットの開閉と下からの昇降を同時に実現できる機構が望まれるが、未だに実現していない。
課題を解決するための手段
ブラインドのスラット列を支持し且つ窓側と室内側の縦紐を交互に上下に差動させることによりスラットの角度を変える機能を持つラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の上端を、窓の上下の長さに揃える通常の縦紐の長さよりも延長し、ヘッドボックス内に於いて窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分を別個に巻き取り且つ繰り出し、または窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分をそれぞれに集約して牽引せしめ且つ繰り出し、これによってラダーコード列の全ての縦紐の延長分を同時に等尺且つ等速に伸縮させることにより、このラダーコードに支持されたスラット列を昇降コードによらずに昇降せしめ、これにより全縦紐の延長分を繰り出してスラット列を上から降ろすことを可能にする。
且つ下からの巻き上げに際しては、スラット列を縦に貫通してボトムレールに繋がる在来の方式の昇降コードによってこれを行う。
またスラット列の開閉操作はラダーコードの窓側の全縦紐と室内側の全縦紐を交互に上下に差動させることによって行う。
請求項1に於いて以上のように規定したスラットを上から降ろせるベネシャンブラインドの、窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分を別個に巻き取り且つ繰り出し、または窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分をそれぞれに集約して牽引せしめ且つ繰り出し、同時に交互に上下に差動せしめる具体的な機構について、請求項2から7までの6通りの方法を開示した。
請求項2においては、図1に示す如く、2本の巻き取りロッド1を水平且つ平行に並べ、その一端のそれぞれに平歯車2を取り付けて噛み合わせ、これにより2本の巻き取りロッド1が反対回りに回転する。2本の巻き取りロッド1の他端は雄ねじまたは雌ねじ3となり、回転板4に垂直に取り付けられた2つのねじ式軸受け5と嵌合している。
また2本の巻き取りロッド1の平歯車側が、非円形の断面かレール構造を持つピストンロッド6とシリンダーから成って伸縮しながら回転を伝える伸縮シャフト7となり、これにより2本の巻き取りロッド1は反対回りに回転しつつ回転板4のねじ式軸受け5のピッチの向きにより、同方向にあるいは逆方向に平行移動することにより、巻き取り動作にワイヤーシフター機能を付与する。
さらにラダーコード列の窓側の全縦紐の延長分8と室内側の全縦紐の延長分9を垂直に上伸し、窓側と室内側の縦紐の延長分8及び9の先端をそれぞれ別の巻き取りロッド1に取り付ける。
また2本の巻き取りロッド1の内1本を平歯車2を貫通して延伸させ、その先端に解除機構を持つラチェット機構13を介して、リール10とこれに巻き付けた引き紐11による回転機構、または他の手動による回転機構、または電動による回転機構を設け、2本の巻き取りロッド1を回転させてスラット列15を昇降せしめる。
また2本の巻き取りロッド1は、装置の筐体たるヘッドボックスに回転性に支持された複数の円盤状の回転軸受け16に開けられた2つの円孔を貫通し、これにより装置の筐体たるヘッドボックスに回転性に取り付けられ、これによって2本の巻き取りロッド1は複数の円盤状の回転軸受け16の中心点を回転軸として平行した状態で公転する。
これら円盤状の回転軸受け16の内、外側の1個、または2つのねじ式軸受け5を持つ回転板4の側面を傘歯車17とし、または2本の巻き取りロッド1の公転軸と同軸の傘歯車17を設け、これと噛み合わせた傘歯車17によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッド18を設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動による回転機構、または電動の回転機構によって、2本の巻き取りロッド1を平行したまま180度以内の角度に公転させ、これによってスラット列15を開閉する。
このとき2本の巻き取りロッド1が捩れず平行状態を保ったまま公転するよう公転補助ロッド19を2本の巻き取りロッド1に平行に置き、その両端と円盤状の回転軸受け16の内で両端に位置するものの外周を平歯車と成して噛み合わせる。または2つのねじ式軸受け5を持つ回転板4と、その反対端の円盤状の回転軸受け16の外周を平歯車と成して、公転補助ロッド19の両端の平歯車2と噛み合わせる。
またそれぞれのラダーコードの窓側と室内側の2本の縦紐の間を通る昇降コード20は、ヘッドボックスの下面を貫通して2本の巻き取りロッド1の間を通り、その上で横行させ、または2本の巻き取りロッド1の下で横行させ、または円盤状の回転軸受け16に開けた穴を通して横行させ、ヘッドボックスの端部に導き、解除機構12付きの1方向ストッパー14を介して下垂させ、これを昇降コード操作部21とするか、または電動による巻き取り機構で昇降せしめる。
またスラット列15の開閉方法として上記のスラット回転操作用ロッド18を用いる場合は、スラット列昇降操作用の引き紐11をスラット回転操作用ロッド18に沿わせて下垂させ、その先端をリングとして、スラット回転操作用ロッド18側面のフックに掛けるか、またはスラット回転操作用ロッド18の外周を摺動性に上下するスリーブ状の操作部に繋げ、この操作部を解除機構12を持つ1方向ストッパー14とし、さらに昇降コード20をスラット回転操作用ロッド18の中心を貫通する穴の中を通し、解除機構付きの1方向ストッパー14を通して下垂させ、昇降コード操作部21とすることが出来る。
請求項3に於いては、図4に示す如く、在来のブラインドが装備するスラットの開閉ドラムを、ラダーコード列の左右両端のラダーコードの間隔よりも長い円筒形の開閉ドラム23とし、または個々の開閉ドラムを支持体で連結し、その中心軸に1本の巻き取りロッド1を設ける。尚、以下に於いては上記個々の開閉ドラムを支持体で連結した仕様を、特に必要ある場合を除き、円筒形の開閉ドラム23に集約して叙述する。
またラダーコードの窓側と室内側の縦紐の延長分8及び9の先端が円筒形の開閉ドラム23の横の小孔25から入り、その先端を巻き取りロッド1に取り付け、共に巻き取りロッド1の同方向への回転で巻き取る。
またはラダーコードの縦紐の直径よりもやや太い溝が2重螺旋のねじ状に刻まれた巻き取りドラム24を、縦紐の巻き取り位置に同軸に設けて、円筒形の開閉ドラム23の横の小孔25から導入された窓側と室内側のラダーコードの縦紐の延長分8及び9を、当該巻き取りドラム24の2重螺旋の2条の溝のそれぞれの端部に繋げて巻き取る。
円筒形の開閉ドラム23の一端はドッグクラッチ26となり、巻き取りロッド1はその中心を貫通して円筒形の開閉ドラム23の外側に伸び、ドッグクラッチ26の内側のクラッチ板26−Aは円筒形の開閉ドラム23に固定し、外側のクラッチ板26−Bは巻き取りロッド1側に固定される。
外側のクラッチ板26−Bから外方に伸びた巻き取りロッド1は非円形の断面かレール構造を持つピストンロッド6とシリンダーから成って伸縮しながら回転を伝える伸縮シャフト7となり、外側のクラッチ板26−Bがこの伸縮シャフト7に固定され、且つバネ27で噛み合い方向に押されており、これら1対のドッグクラッチ板26−A及び26−Bが噛み合えば円筒形の開閉ドラム23と巻き取りロッド1が一体化し、外側のクラッチ板26−Bが伸縮シャフト7によって外側にスライドすれば、噛み合わせが外れて巻き取りロッド1及び巻き取りドラム24は自由に回転する。
ドッククラッチ26側の、巻き取りロッド1に続く伸縮シャフト7の先端は、リール10とこれに巻き付いた引き紐11、または他の手動による回転機構、または電動による回転機構となり、リール10と引き紐11の場合は引き紐11に張力が掛かったときに、リンケージ28によって外側のクラッチ板26−Bが引かれてドッグクラッチ26が解除されて巻き取りロッド1が回転し、または他の回転機構では駆動力が掛かったときに外側のクラッチ板26−Bが引かれ、ドッグクラッチ26が解除されて巻き取りロッド1が回転し、これによってラダーコード列の全縦紐の延長分8及び9を昇降せしめる。
また円筒形の開閉ドラム23内の巻き取りロッド1は、ドッグクラッチ26の近傍で前述した伸縮シャフト7となり、その先端は円筒形の開閉ドラム23の反対端まで伸びて端末が雄ねじまたは雌ねじ3となり、円筒形の開閉ドラム23の蓋を成す円盤29の中心に設けられたねじ式の軸受け5に嵌合する。
また巻き取りドラム24で縦紐を巻き取る場合は、このねじ式軸受け5のねじのピッチを巻き取りドラム24の2重螺旋のピッチと同じにする。これにより巻き取りロッド1、またはこれに同軸に配された巻き取りドラム24が、回転しながらスライドして行くワイヤーシフター機能を付与され、これによりラダーコード列の全ての縦紐の延長分8及び9を縺れることなく、また紐が巻き重なることもなく、スムースに巻き取り、また繰り出してスラット列15を昇降できる。
さらに円筒形の開閉ドラム23の蓋を成す円盤29の外側には傘歯車17を設けこれに噛み合う傘歯車17によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッド18を設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動の回転機構、または電動の回転機構によって、巻き取りロッド1と一体化した円筒形の開閉ドラム23を180度以内の範囲で回転させて、スラット列15の開閉を行う。
またこれらスラットの開閉機構には、回転トルクが掛かっている時だけ解除され、回転トルクが掛かっていない時はヘッドボックス側にロックされるロック機構46を装備せしめる。
また昇降コード20は円筒形の開閉ドラム23の筐体たるヘッドボックスの下面を貫通して巻き取りロッド1の下で横行させてヘッドボックスの端部に導き、解除機構付きの1方向ストッパー14を介して下垂させ、これを昇降コード操作部21とするか、または電動の回転機構によって昇降コード20を昇降せしめる。
またスラット列15の開閉方法として上記のスラット回転操作用ロッド18を用いる場合は、昇降コード20をスラット回転操作用ロッド18の中心を貫通する穴の中を通し、解除機構付きの1方向ストッパー14を通して下垂させ、昇降コード操作部21とすることが出来る。
請求項4に於いては、請求項3の巻き取りロッド1の窓側と室内側の縦紐の延長分8及び9の各巻き取り部分に於いて、円盤状のセパレーターを巻き取りロッド1に同軸に取り付け、これによって窓側の縦紐の延長分8と室内側の縦紐の延長分9をセパレーターの左右に分離して巻き取り、2本の縦紐を重ね巻きすることによる紐どうしの干渉や絡まりを防止すると共に、ワイヤーシフター機構を省略した。
請求項5に於いては、図5に示す如く、円筒形の開閉ドラム23、または個々の開閉ドラムを支持体で連結した中に、複数のレール31によって摺動性に支持され、ピニオンギア32を挟んで対向する2枚のラックギア33を水平に設置する。
レール31はラダーコード列の左右両端間の長さと同じかやや長くして、円筒形の開閉ドラム23内に当該開閉ドラムの長手方向と平行に設置される。ピニオンギアの回転軸34はレール31の左右の中間点に水平に固定され、これにより上下2枚のラックギア33はレール31の全長に渡ってそれぞれ逆方向に摺動する。
円筒形の開閉ドラム23の両側には全てのラダーコードの窓側の縦紐と室内側の縦紐の延長分8及び9を垂直に伸ばした位置に小孔25があり、各縦紐はそれぞれに対応する小孔25から円筒形の開閉ドラム23内に入って、その先端がラックギア33に取り付けられる。
このときラックギア33は左右いっぱいにスライドさせた状態に於いて、ラダーコード列の中央より右側の縦紐は右寄りのラックギア33の側面か上部または下部のそれぞれの直近位置に取り付けられる。同様にラダーコード列の中央より左側の縦紐は左寄りのラックギア33のそれぞれの直近位置の側面か上部または下部に取り付けられる。またラダーコード列の中央付近のラダーコードの縦紐は、上下どちらかのラックギア33の直近位置に同様に取り付けられる。
また円筒形の開閉ドラム23の両端に、または支持体で連結された開閉ドラムの内、両端のものの外方端に、円筒の蓋を成す円盤29が取り付けられ、その一端の蓋の外側の中心に回転軸35があり、円筒形の開閉ドラム23の筐体を成すヘッドボックスの軸受けに回転性に固定され、また円筒形の開閉ドラム23の外周とヘッドボックスの間にはベアリングまたは支持ローラー等による回転支持機構があって、円筒形の開閉ドラム23の回転を支持する。
円筒形の開閉ドラム23の、回転軸35を持つ蓋を成す円盤29の反対端の蓋を成す円盤29の外側には傘歯車17が取り付けられ、これと噛み合う傘歯車17によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッド18を設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動の回転機構、または電動の回転機構によって、円筒形の開閉ドラム23を180度以内の範囲で回転させて、スラット列15の開閉を行う。
また円筒形の開閉ドラム23の両端の、傘歯車17を取り付けた蓋を成す円盤29と他端の回転軸35を持つ蓋を成す円盤29の何れかに、中心点を貫く小孔を設ける。すなわち傘歯車17を取り付けた蓋を成す円盤29であればこれと傘歯車17の中心点を貫通する小孔を設け、回転軸35を持つ蓋を成す円盤29であれば回転軸35の中心に小孔を設ける。この何れかの小孔を通して牽引コード36を円筒形の開閉ドラム23内に挿入し、上下のラックギア33の何れかの端部に取り付ける。
牽引コード36の他端は下垂して解除機構12を持つ1方向ストッパー14となってこれを手動で上下させるか、または電動の巻き取り機構によって、ラダーコード列の全ての縦紐を同時に昇降せしめ、これによりスラット15列を昇降させる。
また昇降コード20はヘッドボックスの下面を貫通して円筒形の開閉ドラム23の上または下で横行させ、ヘッドボックスの左右何れかの端部から解除機構付きの1方向ストッパー14を介して下垂させ、または電動の巻き取り機構によって昇降コード20を操作する。
またスラット列15の開閉方法として上記のスラット回転操作用ロッド18を用いる場合は、牽引コード36をスラット回転操作用ロッド18に沿わせて下垂させて、その先端にリングを取り付け、スラット回転操作用ロッド18の側面のフックに掛けるか、またはスラット回転操作用ロッド18の外周を摺動性に上下するスリーブ状の操作部に繋げ、この操作部を解除機構12を持つ1方向ストッパー14とし、さらに昇降コード20をスラット回転操作用ロッド18の中心を貫通する穴の中を通し、解除機構付きの1方向ストッパー14を通して下垂させ、昇降コード操作部21とすることが出来る。
請求項6においては、図6に示す如く、請求項5の円筒形の開閉ドラム23、または支持体で連結された開閉ドラムの中の2つのラックギアとピニオンギアの組み合わせに替えて、円筒形の開閉ドラム23内の一端にプーリー22を設置する。
それぞれに対応する小孔25から円筒形の開閉ドラム23に入った全縦紐8及び9は、円筒形の開閉ドラム23内の一端に設置されたプーリー22に伸びて、このプーリー22によって円筒形の開閉ドラム23の反対端に向きを変え、集約されて1本の牽引コード36となり、当該牽引コードが請求項5の牽引コード36となる。
請求項7に於いては、図7に示す如く、請求項1のベネシャンブラインドのヘッドボックスに於いて、ヘッドボックス内の長手方向に平行に1本または2本のレール31を設置し、このレール31にシャトル38を摺動性に取り付け、これによりシャトル38はレール31上を往復運動する。
シャトル38には垂直の回転軸35があり、これに傘歯車17が取り付けられ、この傘歯車17の上面に両角のホーン39がレール31と直角に取り付けられる。
またラダーコード列の全縦紐の延長分8及び9を垂直に上伸し、これがヘッドボックスの底板40に達した所に小孔25を開けて底板を貫通させ、その上面でヘッドボックスの一端に導き、ここに設置されたプーリー22で向きを変え、窓側の全縦紐の延長分8を両角のホーン39の一端に繋げ、室内側の全縦紐の延長分9を両角のホーン39の他端に繋げる。
さらに両角のホーン39が取り付けられた傘歯車17に直角に噛み合う傘歯車17をシャトル38に取り付け、この傘歯車17にヘッドボックスの端部に達する伸縮シャフト7が取り付けられる。
この伸縮シャフト7は非円形の断面かレール構造を持つピストンロッド6とシリンダーから成って伸縮しながら回転を伝える。伸縮シャフト7の端末には傘歯車17を取り付け、これと噛み合う傘歯車17によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッド18を設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動の回転機構によって、または電動の回転機構によって、伸縮シャフト7を180度以内の範囲で回転させて両角のホーン39を回転させ、これによりラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐8及び9を交互に上下に差動させ、スラット列15を開閉せしめる。
またシャトル38の、縦紐の牽引方向側に牽引コード36が繋がれ、これがヘッドボックスの牽引方向側に伸びて、これを電動で巻き取り、または解除機構を持つ1方向ストッパーを介して下垂させて手動で上下させることにより、ラダーコード列の全ての縦紐を同時に昇降せしめ、これによりスラット列15を昇降させる。
またスラット列15の全ての昇降コード20は、底板40の下面に設けたトンネル状のカバー内で横行し、または底板40の小孔25を通って底板40の上面でレール構造を回避して横行し、ヘッドボックス端部から解除機構付きの1方向ストッパー14を介して下垂せしめる。
またスラット列15の開閉方法として上記のスラット回転操作用ロッド18を用いる場合は、牽引コード36をスラット回転操作用ロッド18に沿わせて下垂させてその先端にリングを取り付け、スラット回転操作用ロッド18の側面のフックに掛けるか、またはスラット回転操作用ロッド18の外周を摺動性に上下するスリーブ状の操作部に繋げ、この操作部を解除機構12を持つ1方向ストッパー14とし、さらに昇降コード20をスラット回転操作用ロッド18の中心を貫通する穴の中を通し、解除機構付きの1方向ストッパー14を通して下垂させ、昇降コード操作部21とすることが出来る。
また請求項8に於いては、請求項6及び7の、ラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分の牽引による等尺且つ等速の伸縮と差動を行う方法に於いて、各ラダーコードの位置関係によって全縦紐の延長分の長さに差が生じる。この場合、経年劣化によって縦紐に伸びが生じると、ラダーコード列に上下のずれが生じる可能性がある。
そこで、図8に示すように、ラダーコード列の全ての縦紐の長さが等しくなるよう、図6の円筒形の開閉ドラム23及び図7のヘッドボックスの底板40の上で、最も長い縦紐以外の縦紐の索道をプーリー22により折り曲げて延伸し、その長さを最も長い縦紐の長さに揃えた。
請求項9に於いては、請求項1から7のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインドを、2重のガラスが嵌め殺しになったフィックス窓の2枚のガラスの間に封入して設置する実施態様を提示した。
発明の効果
本発明のブラインドを使用すると、ブラインドの上部のスラットを上から数十センチほど降ろすことができる。これにより、外からの視線を遮るためにブラインドのスラット列を閉じ気味にしていても解放された上部から採光でき、また室内から空が望めることにより、開放感が得られる。さらに窓を開けている場合には、良好な通風性も得られる。
またこの状態に於いて、在来のブラインドのようにスラット列の開閉を行える他、そのまま下から引き上げることができる。
またスラット列を上から降ろす際に、窓の上桟部に取り付けたヘッドボックスはそのままにスラット列だけが降りて来るため見た目に美しく、スラット列に連なって太いヘッドボックスが降りて来ることによる違和感が生じない。
また請求項3(図4)及び請求項5(図5)及び請求項6(図6)の機構に於いては、在来のヘッドボックスの内部にほぼ収まるサイズに出来るため、運搬取り付け等に特段の不都合は生じない。
また操作性に於いても、在来のブラインドにスラット列を昇降させる引き紐等の昇降操作器具が1つ追加されるだけなので、操作も簡便である。
上記「課題を解決するための手段」の段落番号0025から0036までに詳説した請求項3の開示をもって、発明を実施するための最良の形態とする。
請求項2の構造を表すと共に、本発明によってスラット列が下がっている状態を表す模式図である。 請求項2の解除機構を持つ回転機構としてのラチェット機構を表す模式図である。 図1及び図5中の解除機構を持つ1方向ストッパーの模式図である。 請求項3の構造を表す模式図であって、4−Aは本体の斜視図であり、4−Bはその巻き取りドラム部分の断面図である。 請求項5の構造を表す模式図であって、5−Aは本体の斜視図であり、5−Bはそのピニオンギア位置での断面図である。 請求項6の構造を表す模式図であって、6−Aは本体の平面図であり、6−Bはその断面図である。 請求項7の構造を表す模式図である。 請求項8の模式図である。
1 巻き取りロッド
2 平歯車
3 雄ねじまたは雌ねじ
4 回転板
5 ねじ式軸受け
6 ピストンロッド
7 伸縮シャフト
8 ラダーコードの窓側の縦紐の延長分
9 ラダーコードの室内側の縦紐の延長分
10 リール
11 引き紐
12 解除機構
13 解除機構を持つラチェット機構
14 1方向ストッパー
15 スラット(列)
16 円盤状の回転軸受け
17 傘歯車
18 スラット回転操作用ロッド
19 公転補助ロッド
20 昇降コード
21 昇降コード操作部
22 プーリー
23 円筒形の開閉ドラム
24 巻き取りドラム
25 小孔
26 ドッグクラッチ
26−A 内側のクラッチ板
26−B 外側のクラッチ板
27 バネ
28 リンケージ
29 蓋を成す円盤
30 テンションウェイト
31 レール
32 ピニオンギア
33 ラックギア
34 ピニオンギアの回転軸
35 回転軸
36 牽引コード
37 全縦紐の集束部
38 シャトル
39 両角のホーン
40 ヘッドボックスの底板
41 リング
42 フック
43 ラチェットの歯車
44 歯止め
45 ボトムレール
46 回転トルクが掛かると解除されるロック機構
47 回転ロック爪
48 ラダーコードの縦紐の延長分
49 ヘッドボックスに固定した軸受け

Claims (9)

  1. スラットの開閉機構及び昇降コードによる巻き上げ機構を持つベネシャンブラインドに於いて、スラット列を支持し且つ窓側と室内側の縦紐を交互に上下に差動させることにより、スラットの角度を変える機能を持つラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の上端を、窓の上下の長さに揃える通常の縦紐の長さよりも延長し、ヘッドボックス内に於いて窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分を別個に巻き取り且つ繰り出し、または窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分をそれぞれに集約して牽引せしめ且つ繰り出し、これによってラダーコード列の全ての縦紐の延長分を同時に等尺且つ等速に伸縮させることにより、このラダーコードに支持されたスラット列を昇降コードによらずに昇降せしめ、これにより全縦紐の延長分を繰り出してスラット列を上から降ろすことを可能にする。
    且つ下からの巻き上げに際しては、スラット列を縦に貫通してボトムレールに繋がる在来の方式の昇降コードによってこれを行う。またスラット列の開閉操作はラダーコードの窓側の全縦紐の延長分と室内側の全縦紐の延長分を交互に上下に差動させることによって行う。
    以上のように構成された、スラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  2. 請求項1のラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分の、巻き取りによる等尺且つ等速の伸縮と差動を以下の方法で行う。
    2本の巻き取りロッドを水平且つ平行に並べ、その一端のそれぞれに平歯車を取り付けて噛み合わせ、これにより2本の巻き取りロッドが反対回りに回転する。2本の巻き取りロッドの他端は雄ねじまたは雌ねじとなり、回転板に垂直に取り付けられた2つのねじ式軸受けと嵌合している。また2本の巻き取りロッドの平歯車側が、非円形の断面かレール構造を持つピストンロッドとシリンダーから成って伸縮しながら回転を伝える伸縮シャフトとなり、これにより2本の巻き取りロッドは反対回りに回転しつつ、回転板のねじ式軸受けのピッチの向きにより、同方向にあるいは逆方向に平行移動することにより、巻き取り動作にワイヤーシフター機能を付与する。
    さらにラダーコード列の窓側の全縦紐の延長分と室内側の全縦紐の延長分を垂直に上伸し、その先端を窓側と室内側でそれぞれ別の巻き取りロッドに取り付ける。また2本の巻き取りロッドの内1本を平歯車を貫通して延伸させ、その先端に解除機構付きの1方向回転機構を介し、手動または電動による回転機構によって2本の巻き取りロッドを回転させて、スラット列を昇降せしめる。
    また2本の巻き取りロッドは、装置の筐体たるヘッドボックスに回転性に支持された複数の円盤状の回転軸受けに開けられた2つの円孔を貫通し、これにより装置の筐体たるヘッドボックスに回転性に取り付けられる。これにより2本の巻き取りロッドは平行したまま円盤状の回転軸受けの回転軸を中心として公転する。この2本の巻き取りロッドを手動または電動で180度以内の角度に公転させ、これによってスラット列を開閉する。
    このとき2本の巻き取りロッドが捩れず平行状態を保ったまま公転するよう公転補助ロッドを2本の巻き取りロッドに平行に置き、その両端と円盤状の回転軸受けの内で両端に位置するものの外周を平歯車と成して噛み合わせる。または2つのねじ式軸受けをもつ回転板と、その反対端の円盤上の回転軸受けの外周を平歯車と成して、公転補助ロッド両端の平歯車と噛み合わせる。
    またそれぞれのラダーコードの窓側と室内側の2本の縦紐の間を通る昇降コードは、ヘッドボックスの下面を貫通して2本の巻き取りロッドの下で横行せしめ、または2本の巻き取りロッドの間を通りその上で横行せしめ、またはヘッドボックスの下面を貫通して円盤状の回転軸受けに開けた穴を通して横行せしめ、集約してヘッドボックスの端部に導き、解除機構付きの1方向ストッパーを介して下垂させて手動で上下させ、または電動で巻き取り、これを昇降コード操作部とする。
    以上のように構成された、請求項1のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  3. 請求項1のラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分の、巻き取りによる等尺且つ等速の伸縮と差動を以下の方法で行う。
    在来のベネシャンブラインドに於けるスラットの開閉ドラムを、ラダーコード列の左右両端のラダーコードの間隔よりも長い円筒形とし、または個々の開閉ドラムを支持体で連結し、その中心軸に1本の巻き取りロッドを設ける。ラダーコードの窓側と室内側の縦紐の延長分を垂直に上伸させ、その先端を開閉ドラムの横の小孔から導入してその先端を巻き取りロッドに取り付け、共に巻き取りロッドの同方向への回転で巻き取る。またはラダーコードの縦紐の直径よりもやや太い溝が2重螺旋のねじ状に刻まれた巻き取りドラムを、巻き取りロッドの縦紐の巻き取り位置に同軸に設けて、開閉ドラムの横の小孔から導入された窓側と室内側のラダーコードの縦紐の延長分を、当該巻き取りドラムの2重螺旋の2条の溝のそれぞれの端部に繋げて巻き取る。
    開閉ドラムの一端はドッグクラッチとなり、巻き取りロッドはその中心を貫通して開閉ドラムの外側に伸び、ドッグクラッチの内側のクラッチ板は開閉ドラムに固定し、外側のクラッチ板は巻き取りロッド側に固定される。外側のクラッチ板から外方に伸びた巻き取りロッドは非円形の断面かレール構造を持つピストンロッドとシリンダーから成って伸縮しながら回転を伝える伸縮シャフトとなり、外側のクラッチ板がこの伸縮シャフトに固定され、且つバネで噛み合い方向に押されており、これら1対のドッグクラッチ板が噛み合えば開閉ドラムと巻き取りロッドが一体化し、外側のクラッチ板が伸縮シャフトによって外側にスライドすれば、噛み合わせがはずれて巻き取りロッドは自由に回転する。
    ドッグクラッチ側の巻き取りロッドの先端は、手動または電動による回転機構となり、この回転機構側から回転トルクが掛かったときに、リンケージによって外側のクラッチ板が引かれてドッグクラッチが解除されて巻き取りロッドが回転し、これによってラダーコード列の全縦紐の延長分を昇降せしめる。
    また開閉ドラム内の巻き取りロッドはドッグクラッチの近傍で前述した伸縮シャフト構造となり、その先端は開閉ドラムの反対端まで伸びて端末が雄ねじまたは雌ねじとなり、開閉ドラムの蓋を成す円盤の中心に設けられたねじ式の軸受けに嵌合する。これにより巻き取りロッド、または巻き取りロッドに同軸に配された2重螺旋のねじ状の溝を持つ巻き取りドラムが、回転しながらスライドして行くワイヤーシフター機能を付与され、これによりラダーコード列の全ての縦紐の延長分を縺れることなく、また紐が巻き重なることもなく、スムースに巻き取り、また繰り出してスラットを昇降できる。
    さらに開閉ドラムの蓋を成す円盤の外側には開閉ドラムの回転機構として、傘歯車を設けこれに噛み合う傘歯車によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッドを設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動による回転機構によって、または電動による回転機構によって、巻き取りロッドと一体化した開閉ドラムを180度以内の範囲で回転させて、スラットの開閉を行う。
    またこれら開閉ドラムの回転機構には、回転機構側から回転トルクが掛かっている間は解除され、回転トルクが掛かっていない時は装置の筐体たるヘッドボックス側にロックする回転ロック機構を付与する。
    また昇降コードはヘッドボックスの下面を貫通して巻き取りロッドの下で横行させてヘッドボックスの端部に導き、解除機構付きの1方向ストッパーを介して下垂させ、これを手動による昇降コード操作部とするか、または電動による巻き取り機構によって昇降コードを昇降せしめる。
    以上のように構成された、請求項1のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  4. 請求項3の巻き取りロッドの、各ラダーコードの縦紐の延長分を巻き取る位置に、円盤状のセパレーターを同軸に設置し、これによってラダーコードの窓側と室内側の縦紐の延長分をセパレーターの左右に分離して巻き取るようにし、ワイヤーシフター機構を省略した、請求項3のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  5. 請求項1のラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分の、牽引による等尺且つ等速の伸縮と差動を以下の方法で行う。
    円筒形の開閉ドラム、または個々の開閉ドラムを支持体で連結した中に、2本のレールによって摺動性に支持され、ピニオンギアを挟んで上下に対向する2枚のラックギアを水平に設置する。レールはラダーコード列の左右両端間の長さと同じかやや長くして、開閉ドラム内に開閉ドラムの長手方向と平行に固定して設置される。ピニオンギアの回転軸はレールの左右の中間点に水平に固定され、これにより上下2枚のラックギアはレールの全長に渡ってそれぞれ逆方向に摺動する。
    開閉ドラムの両側には全てのラダーコードの窓側の縦紐と室内側の縦紐の延長分を垂直に伸ばした位置に小孔があり、各縦紐の延長分はそれぞれに対応する小孔から開閉ドラム内に導入され、その先端がラックギアに取り付けられる。このときラックギアは左右いっぱいにスライドさせた状態に於いて、ラダーコード列の中央より右側の縦紐は右寄りのラックギアの側面か上部または下部のそれぞれの直近位置に取り付けられる。同様にラダーコード列の中央より左側の縦紐は左寄りのラックギアのそれぞれの直近位置の側面か上部または下部に取り付けられる。またラダーコード列の中央付近のラダーコードの縦紐は、上下どちらかのラックギアの直近位置に同様に取り付けられる。
    また円筒形をした開閉ドラムの両端に、または支持体で連結された開閉ドラムの内の両端のものの外方端に、円筒底を成す蓋が取り付けられ、その一端の蓋の外側の中心に回転軸があり、開閉ドラムの筐体を成すヘッドボックスの軸受けに回転性に固定され、また開閉ドラムの外周は支持ローラーまたはリング状のベアリングでヘッドボックスに回転性に固定され、開閉ドラムの回転を支持する。
    開閉ドラムの回転軸を持つ蓋の反対端の蓋の外側には傘歯車を取り付け、これと噛み合う傘歯車によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッドを設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動による回転機構によって、または電動の回転機構によって、開閉ドラムを180度以内の範囲で回転させて、スラットの開閉を行う。
    また開閉ドラムの両端の、回転機構を取り付けた蓋か他端の回転軸を持つ蓋の何れかに、中心点を貫く小孔を設ける。この何れかの小孔を通して牽引コードを開閉ドラム内に導入し、スラット列が最も下垂している時の上下のラックギアの内、遠位にあるラックギアの端部に取り付ける。牽引コードの他端は下垂させてその先端にリングを取り付け、スラット開閉操作用ロッド側面のフックに掛けるか、または解除機構を持つ1方向ストッパーを介して下垂させて手動で上下させ、または電動の巻き取り機構によって牽引して上下のラックギアを交互に往復させ、これによってラダーコード列の全ての縦紐を同時に昇降させてスラット列を昇降させる。
    また昇降コードはヘッドボックスの下面を貫通して開閉ドラムの下で横行させ、ヘッドボックスの左右何れかの端部から解除機構付きの1方向ストッパーを介して下垂させて手動により上下させるか、または電動による巻き取り機構によって昇降コードを操作する。
    以上のように構成された、請求項1のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  6. 請求項5の円筒形を成す開閉ドラム、または支持体で連結された開閉ドラムの中の2つのラックギアとピニオンギアの組み合わせに替えて、開閉ドラム内の一端にプーリーを設置する。それぞれに対応する小孔から開閉ドラムに入った全縦紐の延長分はこのプーリーに向かって伸び、このプーリーによって開閉ドラムの反対端に向きを変え、集約されて1本の牽引コードとなり、この牽引コードが請求項5の牽引コードとなる。
    以上のように構成された請求項1および5のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  7. 請求項1のラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分の、牽引による等尺且つ等速の伸縮と差動を以下の方法で行う。
    請求項1のベネシャンブラインドのヘッドボックスに於いて、ヘッドボックス内の長手方向に平行に1本または2本のレールを設置し、このレールにシャトルを摺動性に取り付け、これによりシャトルはレール上を往復運動する。シャトルには垂直の回転軸があり、これに傘歯車が取り付けられ、この傘歯車と同軸に両角のホーンをレールと直角に取り付ける。
    またラダーコード列の全縦紐の延長分を垂直に上伸し、これがヘッドボックスの底板に達した所に小孔を開けて底板を貫通させ、その上面でヘッドボックスの一端に導き、ここに設置されたプーリーで向きを変え、窓側の全縦紐を両角のホーンの一端に繋げ、室内側の全縦紐を両角のホーンの他端に繋げる。
    さらに両角のホーンと同軸の傘歯車に直角に噛み合う傘歯車をシャトルに取り付け、この傘歯車にヘッドボックスの端部に達する伸縮シャフトが取り付けられる。この伸縮シャフトは非円形の断面かレール構造を持つピストンロッドとシリンダーから成って伸縮しながら回転を伝える。また伸縮シャフトの端末には傘歯車を取り付け、これと噛み合う傘歯車によって鉛直方向にスラット回転操作用ロッドを設けるか、またはスプロケットからチェーンが下垂する手回しチェーン機構によって、または他の手動による回転機構、または電動の回転機構によって、伸縮シャフトを180度以内の範囲で回転させ、これにより両角のホーンが回転してラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐を交互に上下に差動させ、スラット列を開閉せしめる。
    またシャトルの、縦紐の牽引方向側に牽引コードが繋がれ、これがヘッドボックスの牽引方向側に伸びて、これを電動で巻き取り、またはヘッドボックス端部から下垂させ、その先端にリングを取り付けてスラット回転操作用ロッドのフックに掛け、または解除機構を持つ1方向ストッパーを介して下垂させ、これを手動で上下させることにより2枚のラックギアを交互に摺動させてラダーコード列の全ての縦紐を同時に昇降せしめ、これによりスラット列を昇降させる。
    またスラット列の全ての昇降コードはヘッドボックスの底板の下面に設けたトンネル状のカバー内で横行し、または底板の小孔を通って底板の上面でレール構造を回避して横行し、ヘッドボックス端部から解除機構付きの1方向ストッパーを介して下垂させるか、電動による回転機構で巻き取り、昇降コードを昇降させる。
    以上のように構成された、請求項1のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  8. 請求項6及び7の、ラダーコード列の窓側の全縦紐と室内側の全縦紐の延長分の牽引による等尺且つ等速の伸縮と差動を行う方法に於いて、ラダーコード列の全縦紐の延長分の長さが全て等しくなるように、請求項6の円筒形の開閉ドラム及び請求項7のヘッドボックス内に於いて、最も長い縦紐以外の縦紐の軌道をプーリーにより折り曲げて延伸し、その長さを最も長い縦紐の長さに揃えた、請求項6及び7のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
  9. 請求項1から8のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインドを、2重ガラスのフィックス窓の2枚のガラスの間に封入して設置した、請求項1から8のスラットを上から降ろせるベネシャンブラインド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114000817A (zh) * 2021-10-22 2022-02-01 湖南人文科技学院 一种百叶帘的收放机构及其电动百叶窗

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