JP2019088470A - 電波シールド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波シールド体を伸展及び収縮する際に、電波シールド体と導電性床面との摩擦を低減させた電波シールド構造を提供する。【解決手段】電波シールド構造は、磁気共鳴イメージング装置を含む空間を電波シールドするためのものであって、正面視して門形状の複数のシールドボックス体が、内部に磁気共鳴イメージング装置100を覆い得る空間を形成するように水平方向に移動可能に嵌合連結された電波シールドボックス集合体220と、電波シールドボックス集合体と導通状態にあって、上下動可能な導通部材275と、床面310に設置された導電性床材320と、を備えて構成されている。電波シールドボックス集合体の展開時、または、展開時を含む展開前後に、導通部材を機械的構造によって導電性床材に接触させる。【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、磁気共鳴イメージング装置を含む空間を電波シールドするための電波シールド構造に関する。
磁気共鳴イメージング装置(以下、適宜「MRI装置」という)を手術室内に置き、MRI装置を用いてMRI撮影を行いながら手術や治療等を行う術中MRI診断が知られている。このような手術室等内でMRI診断する際に使用される電波シールド装置としては、例えば、特許文献1〜3に記載された磁気共鳴イメージング装置用の電磁シールド構造が知られている。
特許文献1〜3に記載の電磁シールド構造は、MRI装置から発生された電磁波が電磁シールド部材の外側に漏洩するのを阻止するための電磁シールド装置である。その電磁シールド装置は、MRI装置と、MRI装置で診断される患者が横たわるベッドと、を収容可能な蛇腹状の電磁シールド部材(シールドカーテン)と、電磁シールド部材が当接する導電性床材と、を備えている。
特許文献1の電磁シールド装置は、トンネル状シールドカーテンの下端部を導電性床板上に押し付けて接触状態にする押圧部材を備えることで、導電性床板の接地状態の維持、及び、電磁シールド性の向上を図っている。
また、特許文献2の電磁シールド装置は、門形状のフレームの下端と、床面に設けられた導電性床材との間に、導電性床材に当接する導電部材を介在することで、電磁シールド性の向上を図っている。
また、特許文献3の電磁シールド装置は、カーテン本体の下縁の全幅に亘って床面上に広がる扁平筒状袋を有する接触帯部を設けて、接触帯部を床面上のロア部材に強制的に接触させることで、電磁シールド性を向上させている。
特開2013−420号公報 特開2013−4821号公報 特許第4485907号公報
しかし、特許文献1〜3の電磁シールド装置は、いずれも、電磁シールド部材(電磁波シールドカーテン、押圧部材、導電部材)と、導電性床材と、を常時接触させる構造となっている。このため、導電性床材に接触する電磁シールド部材(電波シールド体)は、導電性床材に対して常に摩擦抵抗がかかっている構造になっているので、摩耗したり、材料劣化したりして、導通状態が低化するという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、電波シールド体を伸展及び収納する際に、電波シールド体と導電性床材との摩擦を低減させた電波シールド構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る電波シールド構造は、磁気共鳴イメージング装置を含む空間を電波シールドするための電波シールド構造であって、正面視して門形状の複数のシールドボックス体が、内部に前記磁気共鳴イメージング装置を覆い得る空間を形成するように水平方向に移動可能に嵌合連結された電波シールドボックス集合体と、前記電波シールドボックス集合体と導通状態にあって上下動可能な導通部材と、床面に設置された導電性床材と、を備えて構成され、前記電波シールドボックス集合体の展開時、または、展開時を含む展開前後に、前記導通部材を機械的構造によって前記導電性床材に接触させることを特徴とする。
本発明によれば、電波シールド体を伸展及び収縮する際に、電波シールド体と導電性床面との摩擦を低減させた電波シールド構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電波シールド構造の設置状態の一例を示す正面図である。 電波シールド構造の収納状態を示す平面図である。 電波シールド構造の収納状態を示す一部断面を有する平面図である。 電波シールド構造の収納状態を示す左側面図である。 電波シールド構造の伸展状態を示す平面図である。 電波シールド構造の伸展状態を示す一部断面を有する平面図である。 電波シールド構造の伸展状態を示す左側面図である。 電波シールド構造の伸展状態を示す一部断面を有する左側面図である。 図8の下端部前側部分の拡大図である。 図6のA部拡大図である。 図6のA部拡大側面図である。 図6のB部拡大図である。 図6のB部拡大側面図である。 図8のC部概略拡大図である。 図8のC部拡大概略平面図である。 図8のC部拡大概略正面図である。 図16のD部拡大図である。 側面シールドパネル(シールドパネル)と導電性床板とが導通しているときの状態を示す要部拡大図である。 本発明の実施形態に係る電波シールド構造の第1変形例を示す図であり、電波シールド構造の伸展状態を示す一部断面を有する概略左側面図である。 図19のE部拡大図である。 図19のE部概略拡大縦断面図である。 図21のフィンガーの拡大図である。 図19のF部拡大図である。 図19のF部概略拡大縦断面図である。 図19のG部拡大図である。 本発明の実施形態に係る電波シールド構造の第2変形例を示す図であり、導通機構を示す要部概略図である。 本発明の実施形態に係る電波シールド構造の第3変形例を示す図であり、導通機構を示す要部概略図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、図2に示す電波シールド装置200において、前面シールド体260がある側を前、配線ボックス210がある側を後、鉛直上方側を上、鉛直下方側を下、車幅方向を左、右として適宜説明する。また、電波シールド装置200は、略左右対称であるため、右側を主に説明して、左側の説明を適宜省略する。
≪MRI装置≫
MRI装置100(磁気共鳴イメージング装置)は、所定の静磁場下に置かれた患者(被検者)の被撮像部位に、所定のパルスシーケンスでRFパルス、傾斜磁場を印加することで発生したエコー信号を収集後処理して磁気共鳴画像を得る装置である。MRI装置100の一例として、オープン型の装置を例に挙げて説明する。MRI装置100は、例えば、患者の頭部等の被撮像部位を挿入するガントリー開口部120が形成された本体部110と、本体部110のガントリー開口部120の上下に対向して設置された磁石(図示省略)と、を備えている。図1、図5に示すように、MRI装置100と、MRI装置用の電波シールド装置200と、ベッドBとは、例えば、脳外科等の手術を行う手術室300内に設置されて、手術中に磁気共鳴画像を得ることが可能にしている。
≪手術室≫
図5に示すように、手術室300の床面310上におけるMRI装置100及びベッドBを含む所定の領域には、配線ボックス210の下面から前方向に亘って敷設された導電性床板320が配置されている。
<導電性床板>
導電性床板320は、例えば、電磁波の反射損失が大きい銅合金板、非磁性ステンレス鋼板等の非磁性体の導電材料から成る。MRI撮影を行う場合には、患者を載せた手術台兼用のベッドBが導電性床板320の長手方向(前後方向)に沿うように導電性床板320上に移動させて配置される。導電性床板320は、平面視して、伸展した電波シールド装置200よりも、前後方向及び左右方向の寸法が大きい長方形の平板材から成る。
≪電波シールド装置≫
図6に示すように、電波シールド装置200は、MRI装置100を含む所定の撮影空間(空間220a)を覆うことによって、電波を遮蔽(電磁シールド)するものである。つまり、電波シールド装置200は、MRI撮影時に外部からの電磁波(ノイズ)を除去する役目と、MRI装置100から発生する電磁波が電波シールド装置200外に漏洩してその周辺の周辺機器や、人員等に影響を及ぼすのを防ぐ役目と、を担っている。それ故、電波シールド装置200内部での電気機器を使用すると電線を通じて電波が漏れる原因となるため避けることが望ましく、機械的な機構が求められる。
電波シールド装置200は、MRI撮影時に、電波シールドボックス集合体220を導電性床板320上に前後方向に伸展状態にして、MRI装置100と、患者が横たわるベッドB(図5参照)とを収容可能な状態にする。
その電波シールド装置200は、基端側に配置された配線ボックス210と、配線ボックス210の前側に配置された電波シールドボックス集合体220と、電波シールドボックス集合体220の前側に連結された前面シールド体260と、電波シールドボックス集合体220と導電性床板320とを導通させる導通機構270と、を備えている。
≪配線ボックス≫
配線ボックス210は、MRI装置100を電源とを接続するための配線等が設けられた略箱形状の装置である。配線ボックス210は、手術室300の壁330に固定されている。配線ボックス210の前面側には、電波シールドボックス集合体220の第1シールドボックス体230が設置されている。図1に示すように、配線ボックス210の上部には、フィルタボックス211が載設されている。図2及び図5に示すように、配線ボックス210の左右端部寄りの位置には、第1シールドボックス体230の前端部まで延びる天井レール226a(天井レール226)の後端部が設置されている。図4及び図7に示すように、配線ボックス210の左右下端部寄りの位置には、第1シールドボックス体230の前端部まで延びる側壁レール227a(側壁レール227)の後端部が設置されている。
≪電波シールドボックス集合体≫
図6に示すように、電波シールドボックス集合体220は、MRI装置100と、ベッドB(図5参照)とを収容する空間220aを形成するための収納装置である。電波シールドボックス集合体220は、複数の門形状の電波シールドボックス体を前後方向に伸縮自在に連結した入れ子構造をした箱状連結体である。電波シールドボックス集合体220は、電波シールドボックス体が少なくとも2つ以上あればよく、その数は特に限定されない。以下、電波シールドボックス集合体220の一例として、電波シールドボックス体が3つある場合を例に挙げて説明する。
電波シールドボックス集合体220は、第1シールドボックス体230と、第2シールドボックス体240と、第3シールドボックス体250と、スライドバー271と、当接体274と、導通部材275と、を備えている。電波シールドボックス集合体220は、第1及び第2シールドボックス体230,240に対して第2及び第3シールドボックス体240,250を、内部にMRI装置100を覆い得る空間220aを形成するように水平方向に移動可能に嵌合連結している。
電波シールドボックス集合体220は、使用時に、図5〜図8に示すように、第2及び第3シールドボックス体240,250を前方向に移動させて伸展して、水平方向に並んで配置する。このように、電波シールドボックス集合体220は、使用時に、天井レール226と側壁レール227とによって伸縮可能に連結されて、内側にベッドBを収容する空間220aを形成可能になっている。
電波シールドボックス集合体220は、不使用時に、図2〜図4に示すように、第2及び第3シールドボックス体240,250を後方向に移動させて第1シールドボックス体230内に収容された状態にする。このように、電波シールドボックス集合体220は、不使用時に、天井レール226と側壁レール227とによって、電波シールドボックス集合体220全体を入れ子状に収縮可能になっている。
<第1、第2及び第3シールドボックス体>
第1、第2及び第3シールドボックス体230,240,250は、正面視して逆凹状に形成された箱体から成る。このため、第1〜第3シールドボックス体230,240,250は、前面、後面及び下面が開口している。電波シールドボックス集合体220(第1シールドボックス体230)の後側開口部(図示省略)は、配線ボックス210によって閉塞されている。電波シールドボックス集合体220(第3シールドボックス体250)の前側開口部200b(図1参照)は、前面シールド体260の開閉自在のシャッタ263(図1参照)によって閉塞される。電波シールドボックス集合体220(第1〜第3シールドボックス体230,240,250)の下側開口部(図示省略)は、収納時及び伸縮時に、導電性床板320によって閉塞されている。
図8に示すように、第1〜第3シールドボックス体230,240,250は、天井シールドパネル221と、左右の側面シールドパネル222と、前後梁231,241,251及び横梁232,242,252と、縦フレーム223及び横フレーム224と、枠フレーム235,249a,249bあるいは前面シールド体260と、によってそれぞれ門型状の箱体に形成されている。
また、移動可能な第2及び第3シールドボックス体240,250の下部には、スライドバー271と、下側枠フレーム225と、キャスタ228と、がそれぞれ設けられている。
図5に示すように、天井シールドパネル221は、第1〜第3シールドボックス体230,240,250のそれぞれの天井面を形成するステンレス鋼板から成る。第1及び第2シールドボックス体230,240の天井シールドパネル221には、第2及び第3シールドボックス体240,250の進退をガイドする天井レール226(天井レール226a及び天井レール226bの総称)が前後方向に延設されている。
図7に示すように、側面シールドパネル222は、第1〜第3シールドボックス体230,240,250の左右の側面をそれぞれ形成するステンレス鋼板から成る。
図5に示すように、前後梁231,241,251及び横梁232,242,252は、天井シールドパネル221を支持する下側から支持するステンレス製の骨格フレーム部材である。前後梁231,241,251は、それぞれの天井シールドパネル221の下面の中央部及び左右端部の三箇所に配置されて、前後方向に水平に延設されている。また、それぞれの天井シールドパネル221の上面の中央部には、前後方向に延設された平板状の繋ぎ板231a,241a,251aが設けられている。
横梁232,242,252は、前後梁231,241,251に直交するように左右方向に水平に延設されている。第1及び第2シールドボックス体230,240の横梁232,242の左右端部寄りの位置には、第2及び第3シールドボックス体240,250の進退をガイドする天井レール226(天井レール226a及び天井レール226b)が固定されている。
図8及び図9に示すように、縦フレーム223及び横フレーム224は、側面シールドパネル222を支持するステンレス製の骨格フレーム部材である。縦フレーム223は、上下方向に適宜な間隔で延設されている。縦フレーム223には、側壁レール227がボルト締めされると共に、スライドバー271が前後方向に移動自在に挿入され、導通機構270が取り付けられている。横フレーム224は、前後方向に向けて水平に延設されている。
枠フレーム235,249a,249bは、第1及び第2シールドボックス体230,240の前端部に配置された門型状のフレームである。第3シールドボックス体250の前端部には、枠フレーム235,249a,249bの機能を兼備した門型状の前面シールド体260が設けられている。枠フレーム235,249a,249bは、前後梁231,241,251、横梁232,242,252、縦フレーム223及び横フレーム224よりも太いステンレス製の角筒材から成る。
第1シールドボックス体230の枠フレーム235には、第1スライドバー271aを前後方向に移動自在に挿通するためのガイド孔(図示省略)と、側壁レール227bと天井レール226b(図5参照)とを前後方向にそれぞれ移動自在に挿通するためのガイド孔(図示省略)と、が形成されている。
第2シールドボックス体240の枠フレーム249a,249bには、第2スライドバー271bを前後方向に移動自在に挿通するための挿通孔(図示省略)が形成されている。
<下側枠フレーム>
下側枠フレーム225は、第2及び第3シールドボックス体240,250の下端の前端から後端に亘ってそれぞれ延設された縦断面視して略L字状(図16参照)のフレーム部材である。その下側枠フレーム225の前部及び後部の下面には、キャスタ支持ブラケット229aを介在してキャスタ228がそれぞれボルト締めされている。左右の下側枠フレーム225の前部及び後部には、第2及び第3シールドボックス体240,250を前方に移動させた際に、第2及び第3シールドボックス体240,250を導電性床板320に導通させる導通機構270がそれぞれ設けられている。下側枠フレーム225の幅方向(左右方向)の外側端部には、第1〜第3シールドボックス体230,240,250の側壁を形成する導電性の側面シールドパネル222(図16参照)が設けられている。
<キャスタ>
図17に示すように、キャスタ228は、床面310に敷設された導電性床板320(導電性床材)上を転動する転動体である。キャスタ228は、車輪228aと、車輪228aを回転可能に支持する車軸228bと、車軸228bを支持するキャスタ支持部材228cと、キャスタ支持部材228cを下側枠フレーム225に固定するための締結部材228dと、を備えて成る。
車輪228aは、略円筒状の樹脂製のローラから成る。車軸228bは、例えば、ボルト・ナットから成る。キャスタ支持部材228cは、正面視して略逆U字形状の金属製部材から成る。締結部材228dは、キャスタ支持部材228cの上端部に形成された矩形の平板状部分の前後二箇所に設けられている。
≪第1シールドボックス体≫
図6に示すように、第1シールドボックス体230は、電波シールドボックス集合体220において、最も基端側(後側)に配置されるシールドボックスであって、前端が配線ボックス210に固定されている。
第1シールドボックス体230は、平面視して、配線ボックス210の左右方向の横幅よりも小さく形成され、図8に示すように、配線ボックス210の高さよりも低く形成されている。図2〜図4に示すように、第1シールドボックス体230は、第2及び第3シールドボックス体240,250よりも大きく形成されている。このため、収納時には、第1シールドボックス体230内に、第2及び第3シールドボックス体240,250が収容可能になっている。第1シールドボックス体230内には、MRI装置100が配置されている。
図5に示すように、第1シールドボックス体230の天井シールドパネル221の左右端部寄りの位置には、前端部から配線ボックス210の前後方向の中央部に亘って左右一対の天井レール226aが設けられている。天井レール226aは、縦断面視して略C字状のレール部材であり、横梁232にボルト締めされている。その天井レール226a内には、第2シールドボックス体240の天井部の前端から後方向に突設された天井スライダ247が摺動自在に挿入されている。
図8に示すように、第1シールドボックス体230の左右側面の略中央部には、金属製(例えばステンレス製)の網目状部材から成る監視窓233が設けられている。その監視窓233は、第1シールドボックス体230の縦フレーム223と、横フレーム224とで保持された監視窓枠234に内嵌するように取り付けられている。
第1シールドボックス体230の側面シールドパネル222の下端は、導電性床板320に接触した導通状態に設置されている。
また、第1シールドボックス体230の左右側面の下部には、側壁レール227の側壁レール227aと、スライドバー271と、が配置されている。
側壁レール227aは、配線ボックス210の側面中央部の下端部寄りの位置から第1シールドボックス体230の側面前端部に亘って延設されている。側壁レール227aは、縦断面視して略C字状のレール部材であり、縦フレーム223にボルト締めされている。その側壁レール227a内には、第2シールドボックス体240の側壁の後端から後方向に突設された側壁スライダ248が摺動自在に内嵌されている。
≪第2シールドボックス体≫
図2及び図6に示すように、第2シールドボックス体240は、第1シールドボックス体230内から前方向に進退可能に配置されたシールドボックスである。
図6に示すように、第2シールドボックス体240は、平面視して、第1シールドボックス体230の左右方向の横幅よりも小さく形成されている。また、第2シールドボックス体240は、図8に示すように、第1シールドボックス体230の高さよりも低く形成されている。
図5に示すように、第2シールドボックス体240の横梁242の左右端部寄りの位置には、配線ボックス210の前後方向中央から第1シールドボックス体230の後端に亘って左右一対の天井レール226bが設けられている。天井レール226bは、前記天井レール226aと同様に、縦断面視して略C字状のレール部材であり、横梁232にボルト締めされている。その天井レール226b内には、第3シールドボックス体250の天井部の前端から後方向に突設された天井スライダ253が摺動自在に内嵌されている。
また、第2シールドボックス体240の天井シールドパネル221の前後中央部前側寄りの位置には、金属製(例えばステンレス製)の網目状部材から成る天井窓243が設けられている。その天井窓243は、手術室300の天井等に設けられた照明灯の光を取り入れるための窓である。天井窓243は、第2シールドボックス体240の前側の前後梁241と、後側の前後梁241との間に設けられた天井窓枠244に内嵌するように取り付けられている。
図7に示すように、第2シールドボックス体240の左右側面の略中央部には、金属製(例えばステンレス製)の網目状部材から成る監視窓245が設けられている。その監視窓245は、第2シールドボックス体240の縦フレーム223と、横フレーム224とで保持された監視窓枠246に内嵌するように取り付けられている。
第2シールドボックス体240の側面シールドパネル222の下端は、導電性床板320よりも僅かに上方に配置されて、導電性床板320と非接触状態に設置されている(図14、図16〜図18参照)。
図8に示すように、第2シールドボックス体240の左右側面の下部には、第1及び第2スライドバー271a,271bと、側壁レール227bと、下側枠フレーム225と、複数のキャスタ228と、導通機構270(導通機構270a及び導通機構270b)と、が配置されている。
図7に示すように、第2シールドボックス体240の縦フレーム223の下端部寄りの位置には、第1シールドボックス体230の前端部から第3シールドボックス体250の後端に亘って、左右一対の側壁レール227bが水平に設けられている。側壁レール227bは、側壁レール227aと同様に、縦断面視して略C字状のレール部材であり、縦フレーム223にボルト締めされている。その側壁レール227b内には、第3シールドボックス体250の後端の縦フレーム223から後方向に突出したスライダ保持部材(図示省略)に固定された側壁スライダ254が、摺動自在に内嵌されている。
≪第3シールドボックス体≫
図2及び図6に示すように、第3シールドボックス体250は、第2シールドボックス体240内から前方向に進退可能に配置されたシールドボックスである。
図6に示すように、第3シールドボックス体250は、平面視して、第2シールドボックス体240の左右方向の横幅よりも小さく形成されている。また、第3シールドボックス体250は、図8に示すように、第2シールドボックス体240の高さよりも低く形成されている。
図5に示すように、第3シールドボックス体250の天井シールドパネル221には、前後方向に延設された前後梁251と、左右方向に延設された横梁252とが、直交するように設けられている。
第3シールドボックス体250の側面シールドパネル222の下端は、第2シールドボックス体240と同様に、導電性床板320よりも僅かに上方に配置されて、導電性床板320と非接触状態に設置されている(図14、図16、図18参照)。
図8に示すように、第2シールドボックス体240の左右側面の下部には、第1スライドバー271aと、下側枠フレーム225と、キャスタ228と、導通機構270(導通機構270a及び導通機構270b)と、が配置されている。
≪前面シールド体≫
図1及び図7に示すように、前面シールド体260は、電波シールド装置200の前側開口部200bを開閉するためのシャッタ263(図1参照)を備えた門型状の開閉装置である。
図2に示すように、前面シールド体260は、平面視して、第3シールドボックス体250よりも大きくて、第1シールドボックス体230の左右方向の横幅と略同じ大きさに形成されている。また、前面シールド体260は、図4に示すように、第1〜第3シールドボックス体230,240,250の高さよりも低く形成されている。
図7に示すように、前面シールド体260は、逆凹形状の前面シールド本体261と、前面シールド本体261の後面に固定された開口部補強枠262と、で形成された門型状の金属製枠体である。その前面シールド体260は、シャッタ263と、シールドロールスクリーンケース264と、ハンガーハンドル265と、ドアハンドル266と、連動クリップ267と、レバーハンドル268と、ストッパー269と、を備えている。
シャッタ263は、前側開口部200bの上端から下端に亘って引き出し可能に配置される可撓性を有するアルミ製の薄い板状部材である。
シールドロールスクリーンケース264は、シャッタ263を巻き取り、送り出し可能に収容した収納ケースである。シールドロールスクリーンケース264は、前面シールド本体261の上面に設置された左右方向に細長いケース体から成る。
ハンガーハンドル265は、前面シールド本体261の上部に設けられた取手である。ドアハンドル266は、前面シールド本体261の左右側部中央に設けられた取手である。ドアハンドル266は、電波シールドボックス集合体220を伸縮させる際に、術者等の操作者が掴持する部位である。
連動クリップ267は、前面シールド本体261の左右側部中央に設けられている。
レバーハンドル268は、前面シールド本体261の左右側部下部に設けられている。
ストッパー269は、使用時に、導電性床板320上に当接させることで、前面シールド体260の移動を阻止するための部材である。ストッパー269は、前面シールド本体261の左右側部下端に設けられている。ストッパー269は、使用時に、導電性床板320に当接した状態に配置される。また、ストッパー269は、電波シールドボックス集合体220を移動させるとき、及び、収納時は導電性床板320から上方向に離間されて非接触状態に設置される。
≪導通機構≫
図8及び図9に示す導通機構270は、第2及び第3シールドボックス体240,250を前進移動させて伸展させた際に、その移動に連動するスライドバー271の傾斜面271eによって導通部材275を下降させて導電性床板320に導通させる機構である。
導通機構270は、第1及び第2シールドボックス体230,240に設けられた第1スライドバー271aで駆動する導通機構270a,270bと、第2及び第3シールドボックス体240,250に設けられた第2スライドバー271bで駆動する導通機構270c,270dと、から成る。
導通機構270(導通機構270a,270b,270c,270dの総称)は、図14に示すように、それぞれ後記するスライドバー271と、傾斜板271dと、当接体274と、支持ローラ276と、棒状部材277と、付勢部材SP1と、導通部材275と、長さ調整機構278と、棒状部材支持体279と、を備えて構成されている。
導通機構270は、電波シールドボックス集合体220の収納時及び移動中に、導通部材275が導電性床板320から離間し(図17参照)、電波シールドボックス集合体220の展開時に、導通部材275が導電性床板320に接触(図18参照)するように構成されている。
<スライドバー>
図8に示すように、スライドバー271は、第1〜第3シールドボックス体230,240,250の内壁(側面シールドパネル222)に対して前後方向にそれぞれ移動可能に水平に延設されたフレーム部材である。スライドバー271は、第1シールドボックス体230の前部から第2シールドボックス体240の前部に亘って水平に配置された左右一対の第1スライドバー271aと、第2シールドボックス体240の前部から第3シールドボックス体250の前部に亘って水平に配置された左右一対の第2スライドバー271bと、から成る。
図9に示すように、スライドバー271(第1及び第2スライドバー271a,271b)の前部及び後部の二箇所は、スライドバー271の上側に配置された支持ローラ276と、スライドバー271の下側に配置された当接体274とで、前後方向に移動自在に挟持されている。
図6及び図9に示すように、第1スライドバー271aは、第2シールドボックス体240の枠フレーム249a及び縦フレーム223の貫通孔(図示省略)に移動自在に挿通されている。
第2スライドバー271bは、第3シールドボックス体250の縦フレーム223の貫通孔に移動自在に挿通されている。
図10及び図12に示すように、スライドバー271の後端部には、保持機構接続部材272a,272cを介して保持機構281,282が設けられている。第1スライドバー271aの後端部は、展開時、第2シールドボックス体240を前方向に所定距離だけ移動させると、保持機構281の弾性保持部281bが、第1シールドボックス体230の保持機構固定部材273の係止突起281aに係合して保持される。このため、保持機構282は、展開時の第2シールドボックス体240のストッパーの役目を果たす。
図12及び図13に示すように、第1スライドバー271aの前端部は、保持機構接続部材272b、保持機構282、及び保持機構接続部材272cを介在して、第3シールドボックス体250の縦フレーム223に移動自在に挿通された第2スライドバー271bの後端部に、離間可能に連結される。
第2スライドバー271bの前端部には、保持機構が設置されていない。第2スライドバー271bの前端部は、図3に示すように、収納時に、前面シールド体260の前部の開口部補強枠262に当接する。第2スライドバー271bの前端部は、図9に示すように、展開時に、前面シールド体260の開口部補強枠262から後側に離間した位置に移動する。
図3に示すように、第1スライドバー271aは、収納時、後端が枠フレーム249bに当接して後側に押されることで、第1シールドボックス体230内を後側に移動する。そのとき、後端の保持機構281の弾性保持部281bは、係止突起281aから分離して配線ボックス210に近傍位置にある。
第1スライドバー271aは、展開時、前方向に移動する第2シールドボックス体240に引っ張られて前方向に移動する。図10及び図11に示すように、第1スライドバー271aの後端の保持機構281の弾性保持部281bは、第1シールドボックス体230の枠フレーム235の保持機構固定部材273に固定された係止突起281aに係合して保持される。このとき、図12及び図13に示すように、第1スライドバー271aの前端の保持機構282の係止突起282aは、第2スライドバー271bの前端に保持機構接続部材272cを介在して固定された弾性保持部282bに係合して連結状態になっている。このため、前面シールド体260を前側に引っ張った場合には、前面シールド体260と一体の第3シールドボックス体250を介在して、第2スライドバー271bが第1スライドバー271a及び第2シールドボックス体240を前方向に引っ張る。
<傾斜板>
図9に示すように、傾斜板271dは、スライドバー271の下面に傾斜面271eを形成するための板部材である。傾斜板271dは、第2及び第3シールドボックス体240,250に前後方向に移動可能に配置されたスライドバー271の前部寄りの位置の下面と、後部寄りの位置の下面との二箇所に配置されている。
≪保持機構≫
図10〜図13に示すように、保持機構281,282は、収容時、スライドバー271を第1及び第2シールドボックス体230,240に所定の保持力で離間可能に保持すると共に、展開時に、スライドバー271の後端を第1及び第2シールドボックス体230,240に係止させるための金具である。保持機構281,282は、例えば、所謂ローラキャッチ、ドアキャッチ等と言われている市販の支持部材から成る。保持機構281,282は、係止突起281a,282aと、係止突起281a,282aに対向配置されて係止突起281a,282aを係合・離脱可能に支持する弾性保持部281b,282bと、を備えて成る。
係止突起281a,282aは、例えば、先端に側面視して略菱形の膨らんだ突部を有する突出片から成る。係止突起281a,282aは、例えば、金属製の平板を折曲加工して形成されている。図10及び図11に示すように、係止突起281aは、第1シールドボックス体230の縦フレーム223に締結された保持機構固定部材273の後端部に固定されている。図12及び図13に示すように、係止突起282aは、第2スライドバー271bの後端部に締結された保持機構接続部材272cの後端部に固定されている。
図10〜図13に示すように、弾性保持部281b,282bは、係止突起281a,282aの突起を弾性的に保持する保持部である。弾性保持部281b,282bは、例えば、先端に配置された上下一対のローラと、それらのローラを互いに当接する方向に付勢するバネ部材と、を備えたキャッチャから成る。図10及び図11に示すように、弾性保持部281bは、第1スライドバー271aの後端部に締結された保持機構接続部材272aの後端部に固定されている。図12及び図13に示すように、弾性保持部282bは、第2スライドバー271bの後端部に締結された保持機構接続部材272cの後端部に固定されている。
<当接体>
図9に示すように、当接体274は、スライドバー271,272の下面に設けた傾斜板271dの傾斜面271eに当接することで上下動する部材である。また、当接体274は、スライドバー271の当接面271c及び傾斜板271dの傾斜面271eに当接して配置されてスライドバー271を下側から支持するローラ状の回転体から成る。当接体274は、高い耐磨耗性と強度を備えたエンジニアリング・プラスチックによって形成されている。
図14に示すように、当接体274と導通部材275との間には、下側枠フレーム225に形成された貫通孔225bに上下動可能に挿通して配置された棒状部材277が設けられている。当接体274は、その棒状部材277の上端に当接体連結部材274aを介在して回転自在に軸支されている。
当接体連結部材274aは、棒状部材277の上端に、当接体274の軸部を連結するための接続部材である。
<支持ローラ>
支持ローラ276は、スライドバー271を上側から支持するボビン形状の回転体(図15参照)から成る。支持ローラ276は、軸部材及びローラ支持部材276aを介在して縦フレーム223にボルトT1(図14参照)によって締結されている。
<棒状部材>
図16に示すように、棒状部材277は、上下方向に延びる複数の金属製円柱状部材を連結して形成されている。棒状部材277は、上部棒状部材277aと、下部棒状部材277bと、上下動作連結ボルト277cと、棒状部材連結部277dと、付勢部材受部277eと、を上下方向に一直線に連結して成る。棒状部材277には、上側から順に、当接体連結部材274aと、棒状部材支持体279と、長さ調整機構278と、付勢部材SP1と、受部225cと、導通部材支持ブラケット225dと、棒状部材連結部277dと、導通部材保持部275gと、導通部材275と、が設けられている。
<棒状部材支持体>
棒状部材支持体279は、棒状部材277の上部棒状部材277aを上下動可能に支持する部材である。棒状部材支持体279は、上部棒状部材277aを遊挿する貫通孔を有し、ボルトT2(図14及び図15参照)によって縦フレーム223に締結されている。
<長さ調整機構>
長さ調整機構278は、棒状部材277の軸方向の長さを調節することで、当接体274の高さを調整して、導通部材275と導電性床板320との接触具合を調整するための装置である。長さ調整機構278は、例えば、上部棒状部材277aの下端部に形成された右ネジ部277fと、下部棒状部材277bの上端部に形成された左ネジ部277gと、その右ネジ部277fと左ネジ部277gとに螺合する雌ネジ部を有する調整用ナット278aと、右ネジ部277fに螺合する右ナット278bと、左ネジ部277gに螺合する左ナット278cと、を備えて構成されている。
<付勢部材>
図16に示す付勢部材SP1は、棒状部材277を上方向に付勢するバネ部材である。付勢部材SP1は、棒状部材277の遊嵌された圧縮コイルバネから成る。付勢部材SP1は、下側枠フレーム225上に設置された座金状の受部225cと、下部棒状部材277bの上部に固定された付勢部材受部277eとの間に配置されて、常に、受部225cと付勢部材受部277eと押圧している。
<導通部材支持ブラケット>
導通部材支持ブラケット225dは、下側枠フレーム225の下面外側と、側面シールドパネル222の内側下端と、に当接した状態に設置された正面視して逆L字状のステンレス製板部材である。導通部材支持ブラケット225dは、側面シールドパネル222の下端部前端から下端部後端に亘って前後方向に水平に延設されている。
<棒状部材連結部>
前記棒状部材連結部277dは、上下動作連結ボルト277cを雌ネジ部に螺合した下部棒状部材277bに外嵌される筒状のアルミ製部材から成る。棒状部材連結部277dと、下部棒状部材277bと、上下動作連結ボルト277cとは、布状導通部材275eを介在して上下一対のネジ部材N1によって連結されている。棒状部材連結部277dの上端面と、布状導通部材275eの上端とは、逆L字状の導通部材支持ブラケット225dの水平部下面に当接した状態に設置されている。
<導通部材>
図17及び図18に示すように、導通部材275は、当接体274(図16参照)及び棒状部材277に連動して上下動して、床面310に設けられた導電性床板320に接触・離間する導電部材である。導通部材275は、棒状部材277の下端に連結されて、導通部材275と側面シールドパネル222とに導通させるための部材である。導通部材275は、第2及び第3シールドボックス体240,250の移動による第1及び第2スライドバー271a,271bの傾斜板271dの移動に合わせて昇降し、当接体274が傾斜面271eに当接することで、下降して導電性床板320に接触するように配置されている(図9及び図14参照)。導通部材275は、筒状芯材275aと、床面接触部材275bと、布状導通部材275eと、挟持部材275fと、導通部材保持部275gと、を備えている。
筒状芯材275aは、移動可能な第2及び第3シールドボックス体240,250の側面シールドパネル222の下端部内側にそれぞれ配置されて、前後方向に延設された円筒状の樹脂製部材である。
床面接触部材275b、及び布状導通部材275eは、例えば、ステンレス製の網状あるいは布状の部材から成る。
床面接触部材275bは、円筒状の筒状芯材275aの外周面を覆うようにして配置された円筒状部275cと、円筒状部275cの上端部から上方に延設された支持板部275dと、を一体形成して成る。
円筒状部275cは、第2及び第3シールドボックス体240,250が展開した際に、傾斜面271eに当接した当接体274によって棒状部材277が下降することで、導電性床板320に当接する部位である。
支持板部275dは、円筒状部275cを棒状部材277に連結するための板状部位である。支持板部275dは、円筒状部275cの下側に連結した左右一対の挟持部材275fによって挟持されている。
布状導通部材275eは、導通部材支持ブラケット225dの下面、棒状部材連結部277dの側面、導通部材保持部275gの側面、及び、挟持部材275fに接触した状態に配置されている。布状導通部材275eは、上部がネジ部材N1によって棒状部材連結部277dに固定され、下部がネジ部材N2によって挟持部材275fに固定されている。
挟持部材275fは、前後方向に長い2枚のステンレス鋼板から成る。
<導通部材保持部>
導通部材保持部275gは、上下動作連結ボルト277cの下端部の頭部を支持すると共に、左右一対の挟持部材275fを導通部材275の支持板部275dを介在して保持する逆凹形状のステンレス製板部材である。導通部材保持部275gは、支持板部275dと挟持部材275fと挟持した状態で、複数のネジ部材N2によって連結されている。
[作用]
次に、本発明の実施形態に係る電波シールド構造の作用を説明する。
<MRI装置を使用しない場合>
MRI装置100を使用しない場合は、図2〜図4に示すように、電波シールドボックス集合体220を入れ子状に収縮させた収納状態にして、第2及び第3シールドボックス体240,250を第1シールドボックス体230内に収納して保管する。
この場合、電波シールド装置200は、第2及び第3シールドボックス体240,250の下端部の導通部材275が、図14及び図17に示すように、導電性床板320から上昇して離間した状態になっている。
図3に示すように、スライドバー271は、収納時、前端が枠フレーム249b、開口部補強枠262に当接して、後方に押されていることで、第1シールドボックス体230内に移動している。このため、後端の保持機構281,282の弾性保持部281b,282bは、係止突起281a,282aから分離して配線ボックス210に近傍位置にある。
<MRI装置で患者を撮影する場合>
MRI装置100で患者を撮影する場合は、まず、ストッパー269を解除する。次に、ドアハンドル266を持って、第2及び第3シールドボックス体240,250を引出す。
図6に示すように、第2スライドバー271bは、展開時、前方向(矢印e方向)に移動する第3シールドボックス体250と共に前方向(矢印c方向)に移動する。そして、図12及び図13に示すように、第2スライドバー271bは、後端の保持機構282の弾性保持部282bが係止突起282aに係合すると静止し、前端が開口部補強枠262から離間して後方向(矢印d方向)に移動した状態になる。
第1スライドバー271aは、展開時、前方向(矢印g方向)に移動する第2スライドバー271bの保持機構282に引っ張られて前方向(矢印a方向)に移動する。そして、第1スライドバー271aは、図10及び図11に示すように、後端の保持機構281の弾性保持部281bが係止突起281aに係合すると、保持機構固定部材273に固定された係止突起281aによって静止する。その後、さらに、第2及び第3シールドボックス体240,250が前方向に移動することで、第1スライドバー271aは、図12及び図13に示すように、前端が枠フレーム249bから離間した後方向(矢印b方向)に移動した状態になる。
このため、スライドバー271は、図9に示すように、後方向(矢印b,d方向)に移動したことで、それぞれの当接体274を、傾斜面271eを転動して傾斜板271dの最も低い位置に当接した状態にする。当接体274は、傾斜面271eを上って傾斜板271dの最も低い位置に当接したことで、棒状部材277を下降させて、導通部材275を導電性床板320に押し付ける。
このように、電波シールド装置200は、電波シールドボックス集合体220を伸展した状態にした際に、第2及び第3シールドボックス体240,250に導通している導通部材275を確実に導電性床板320に押し付けて接地状態にして、電磁シールド性を向上させることができる。また、電波シールド装置200は、電波シールドボックス集合体220に帯電していた電流を、導電性床板320からスムーズに放電させることができる。
本発明は、図8に示すように、磁気共鳴イメージング装置(MRI装置100)を含む空間220aを電波シールドするための電波シールド構造であって、正面視して門形状の複数のシールドボックス体(第1〜第3シールドボックス体230,240,250)が、内部に磁気共鳴イメージング装置を覆い得る空間220aを形成するように水平方向に移動可能に嵌合連結された電波シールドボックス集合体220と、電波シールドボックス集合体220と導通状態にあって、上下動可能な導通部材275と、床面310に設置された導電性床材(導電性床板320)と、を備えて構成され、電波シールドボックス集合体220の展開時、または、展開時を含む展開前後に、導通部材275を機械的構造によって導電性床材に接触させることを特徴とする電波シールド構造となっており、展開時や展開前後以外の伸縮時では、導通部材275は機械的構造によって導電性床材から離間した状態になっている。
ここで、「電波シールドボックス集合体220と導通状態にあって」とは、例えば、導電性の側面シールドパネル222や布状導通部材275eを介して電波シールドボックス集合体220と導通部材275とが導通状態にあることを指す。
なお、「展開時」とは、電波シールドボックス集合体220の移動が終了した状態で、磁気共鳴イメージング装置の作動可能な状態を指す。また、「展開前後」とは、電波シールドボックス集合体220の移動が終了する寸前の移動状態を指す。
さらに「伸縮時」とは、電波シールドボックス集合体220の移動時、または、電波シールドボックス集合体220が磁気共鳴イメージング装置側に収納された状態を指す。
また、「機械的構造」とは、導通部材275を導電性床材から機械的に離間させたり、導通部材275を導電性床材に機械的に接触させたりする機能を果す構造である。「機械的構造」は、例えば、電波シールドボックス集合体220の展開及び伸縮に連動する傾斜面271eを有する構造体と、その傾斜面271eに当接することによって導通部材275を移動させる構造体と、から成るものでもよい。そのほか、「機械的構造」は、電波シールドボックス集合体220の展開及び伸縮に連動する歯車を有する構造体と、その歯車に噛合して連動することによって導通部材275を移動させる構造体と、から成る歯車機構(ラックとピニオンギヤを使用した歯車機構、ウォームギヤとホイールギヤを使用した歯車機構)等でもよい。
これにより、導通部材275は、導電性床材(導電性床板320)と常時接触させる構造とはなっていないため、電波シールドボックス集合体220の移動時に、導電性床材に対して常に摩擦抵抗がかかることはなく、摩耗したり、材料劣化したりして、導通状態が低化するという問題点が発生しない。
また、本発明は、複数のシールドボックス体(第1〜第3シールドボックス体230,240,250)の内部で、電気機器を使用することなく機械的構造により、導通部材275を床面310の導電性床材(導電性床板320)に接触させたり、離間させたりすることができるので、電気機器や電線を通じて発生する電磁波によって電波シールドに悪影響を与えることがない。
また、図8に示すように、電波シールドボックス集合体220は、複数のシールドボックス体(第1〜第3シールドボックス体230,240,250)の内壁に移動方向にそれぞれ摺動可能に延設されたスライドバー271を有し、スライドバー271が、電波シールドボックス集合体220の移動に合わせて移動し、所定位置に来たときに、導通部材275を導電性床材(導電性床板320)に接触させる。
これにより、本発明は、電波シールドボックス集合体220を伸展及び収縮する際に、スライドバー271が予め設定した所定位置(所定の位置、所定の範囲内の位置)に移動したときに、図18に示すように、導通部材275と導電性床板320とを接触させることができる。このため、導通部材275と導電性床板320との摩擦及び摩耗を低減させて、導通部材275の劣化を低減させることができると共に、シールド伸展作業時の作業性を向上させることができる。
また、図14に示すように、スライドバー271の下面には、傾斜面271eを有する作動部が設けられ、前記導通部材275は、傾斜面271eに当接することで上下動する当接体274を有する被作動部の作動に連動して上昇・下降する。
これにより、導通部材275は、スライドバー271が前後方向に移動して傾斜面271e(作動部)が移動すると、傾斜面271eの移動に連動して当接体274(被作動部)と共に上昇・下降して、床面310の導電性床板320に接触・離間する。
また、図6に示すように、複数のシールドボックス体(第1〜第3シールドボックス体230,240,250)のうちの基端側シールドボックス体(第1シールドボックス体230)の先端側に配置されたシールドボックス体(第2及び第3シールドボックス体240,250)のスライドバー271の後端部に、スライドバー271の移動を規制する保持機構281,282が設けられている。
これにより、本発明は、移動可能なシールドボックス体(第2及び第3シールドボックス体240,250)のスライドバー271の後端部に、スライドバー271の移動を規制する保持機構281,282を設けたことで、シールドボックス体が所望の位置状態にあるときに、スライドバー271の移動を停止させることができる。このため、保持機構281,282は、シールドボックス体が予め設定した所定の位置状態ときに、効率よく導通部材275(図18参照)と導電性床板320とを接触させて、その接触状態を維持させることが可能である。
また、図9、図14、及び図17に示すように、導通部材275は、電波シールドボックス集合体220の移動方向に延設された導電性の筒状部材から成る。
これにより、本発明は、導通部材275(図18参照)を導電性床板320に確実に導通させることができるため、シールド性能を向上させることできる。
また、図9または図14に示すように、複数のシールドボックス体(第1〜第3シールドボックス体230,240,250の下端部には、キャスタ228を取り付けた下側枠フレーム225が設けられ、当接体274と導通部材275との間には、下側枠フレーム225に形成された貫通孔225bに上下動可能に挿通して配置された棒状部材277が設けられ、棒状部材277には、一端を下側枠フレーム225上に配置し、他端を棒状部材277に設けた付勢部材受部277eに当接して配置されて、棒状部材277を上方向に付勢する付勢部材SP1が設けられている。
これにより、本発明の当接体274は、傾斜面271eに当接することで、上下動する当接体274の動きに合わせて棒状部材277及び導通部材275を上下動させて、導通部材275を導電性床板320に効率よいタイミングで導通させることができる。
また、図17及び図18に示すように、下側枠フレーム225の幅方向の外側端部には、複数のシールドボックス体(第1〜第2シールドボックス体230,240,250)の側壁を形成する導電性の側面シールドパネル222(シールドパネル)が設けられ、導通部材275には、導通部材275と側面シールドパネル222とに導通する導通する布状導通部材275eあるいはメッシュ状導通部材が設けられている。
これにより、布状導通部材275eあるいはメッシュ状導通部材は、設置した場所に応じて適宜に変形させることができるため、導通部材275と側面シールドパネル222との間を確実に導通状態に維持することができる。
また、図16に示すように、棒状部材277には、棒状部材277の長さを調整することが可能な長さ調整機構278が設けられている。
これにより、本発明の棒状部材277は、当接体274と導通部材275との間の距離が変動しても、その変動に応じて長さを調整して、導通部材275と導電性床板320との接触状態を良好に維持することができる。
また、図3または図6に示すように、スライドバー271は、収納時に、前端がシールドボックス体(第1及び第2シールドボックス体240,250)の前端部に設けられた枠フレーム249b、あるいは、開口部補強枠262に当接して後方に押されることで、保持機構281,282の弾性保持部281b,282bが係止突起281a,282aとから分離して基端側シールドボックス体(第1シールドボックス体230)内に移動し、展開時に、前方向に移動する先端側のシールドボックス体(第2及び第3シールドボックス体240,250)に引っ張られて前方向に移動して、スライドバー271の後端の保持機構281,282の弾性保持部281b,282bが係止突起281a,282aに係合して静止し、先端側のシールドボックス体(第2及び第3シールドボックス体240,250)が、さらに前方に移動して、枠フレーム249b、あるいは、開口部補強枠262から分離している。
これにより、電波シールドボックス集合体220に配置したスライドバー271は、先端側の第2及び第3シールドボックス体240,250が移動した際に、第2及び第3シールドボックス体240,250の前後方向の移動距離よりも短い距離を移動する。このため、第2及び第3シールドボックス体240,250に配置された導通部材275は、第2及び第3シールドボックス体240,250が前後方向に移動した際に、スライドバー271が第2及び第3シールドボックス体240,250に対して停止すると、スライドバー271の傾斜面271eに沿って上下動するようにすることが可能となる。
[第1変形例]
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
次に、図19〜図25を参照して本発明に係る電波シールド構造の第1変形例を説明する。図19は、本発明の実施形態に係る電波シールド構造の第1変形例を示す図であり、電波シールド構造の伸展状態を示す一部断面を有する概略左側面図である。図20は、図19のE部拡大図である。図21は、図19のE部概略拡大縦断面図である。図22は、図21のフィンガー277Adの拡大図である。図23は、図19のF部拡大図である。図24は、図19のF部概略拡大縦断面図である。図25は、図19のG部拡大図である。
前記実施形態では、図14に示すように、導通機構270の一例として、スライドバー271と、傾斜面271eと、当接体274と、導通部材275と、支持ローラ276と、棒状部材277と、を備えたものを例に挙げて説明したが、これに限定されない。
図19に示すように、導通機構270A(270Aa,270Ab,270Ac,270Ad)は、スライドバー271A(第1及び第2スライドバー271Aa,271Ab)の前後方向の動きを歯車変換機構400,410によって変換して、棒状部材277A及び導通部材275Aを上昇・下降させるようにしてもよい。歯車変換機構400,410は、例えば、ラック・アンド・ピニオンから成る。
この場合、第1シールドボックス体230の前端部の下部と第2シールドボックス体240の後端部の下部との連結箇所と、第2シールドボックス体240の前端部の下部と第3シールドボックス体250の後端部の下部との連結箇所とには、第1及び第2スライドバー271Aa,271Abを前後方向に移動自在に支持する保持機構281A,282Aが設置されている。
図20及び図21に示すように、保持機構281Aは、固定ラック281Aaと、第1ピニオンギヤ281Abと、第2ピニオンギヤ281Acと、支持ラック281Adと、連結軸281Aeと、第1スライドバー271Aaと、バー支持金具283Aと、を備えて構成されている。
固定ラック281Aaは、第1シールドボックス体230の側壁に、歯形部を上向きにして水平に固定されたラックギヤから成る。
第1ピニオンギヤ281Abは、第1シールドボックス体230の側壁に回転自在に軸支されて固定ラック281Aaに噛合するピニオンギヤである。
第2ピニオンギヤ281Acは、第1ピニオンギヤ281Abと一体に回転するように連結軸281Aeによって連結されたピニオンギヤである。第2ピニオンギヤ281Acは、第2シールドボックス体240の後端から後方向に向けて突設された左右一対の軸支片240aによって回転自在に軸支されている。
支持ラック281Adは、第2ピニオンギヤ281Acに噛合するラックギヤである。支持ラック281Adは、前後方向に移動可能な第1スライドバー271Aaの前端部に一体形成、または、固定されて、固定ラック281Aaに平行に対向して配置されている。
図19に示すように、第1スライドバー271Aaは、第1シールドボックス体230の後端部から第2シールドボックス体240の前端部に亘って前後方向に予め設定した所定距離だけ前後方向に移動可能に配置されている。また、第2スライドバー271Abは、第2シールドボックス体240の後端部から第3シールドボックス体250の前端部に亘って前後方向に予め設定した所定距離だけ前後方向に移動可能に配置されている。
バー支持金具283Aは、それぞれのスライドバー271Aを前後方向に移動自在に支持するための金具である。バー支持金具283Aは、第2シールドボックス体240の前端部及び後端部と、第3シールドボックス体250の前端部及び後端部と、にそれぞれ締結されて、スライドバー271Aの前端部と後端部とをそれぞれ支持している。
図23及び図24に示すように、保持機構282Aは、第1スライドバー271Aaを前後方向に移動可能な状態に支持する装置である。保持機構282Aは、第1スライドバー271Aaの後端部の下面に形成された支持ラック282Aaと、第3ピニオンギヤ282Abと、第4ピニオンギヤ282Acと、支持ラック282Adと、連結軸281Aeと、スライドバー271Aと、バー支持金具283Aと、を備えて構成されている。
支持ラック282Aaは、第2シールドボックス体240の後端部に配置された第1スライドバー271Aaの前端部下端に下向きに形成されたラックギヤから成る。
第3ピニオンギヤ282Abは、第2シールドボックス体240の側壁に回転自在に軸支されて、支持ラック282Aaに噛合するピニオンギヤである。
第4ピニオンギヤ282Acは、第3ピニオンギヤ282Abと一体に回転するように連結軸282Aeによって連結されたピニオンギヤである。第4ピニオンギヤ282Acは、第3シールドボックス体250の側壁に軸支された連結軸282Aeの端部に設けられている。
支持ラック282Adは、第4ピニオンギヤ282Acに噛合するラックギヤである。支持ラック282Adは、第2スライドバー271Abの後端部の下面に一体形成、または、固定されている。
図19または図21に示すように、第1及び第2シールドボックス体230,240の下端部の前端部及び後端部には、導電性床板320上を転動するキャスタ228と、後記する導通機構270Aによって上昇・下降して導電性床板320に接触・離間する導通部材275Aと、がそれぞれ設けられている。
図21に示すように、導通部材275Aは、第1及び第2シールドボックス体230,240の下端に設けられた下側枠フレーム225の下端面と、導電性床板320(導電性床材)との間に介在されて、両者を電気的に接続する導電性部材である。導通部材275Aは、棒状部材277Aの下端に設けられて、前後方向に延設されている(図19参照)。導通部材275Aは、例えば、上下方向に対してバネ性を有するガスケット状の導電性軟質材から成る。
図25に示す導通機構270Aは、第2及び第3シールドボックス体240,250(図19参照)を前進移動させて伸展させた際に、その移動に連動するスライドバー271Aによって、歯車変換機構400を介して導通部材275Aを下降させて導電性床板320に導通させる装置である。導通機構270Aは、第2及び第3シールドボックス体240,250の前端部と後端部とにそれぞれ配置されている(図19参照)。導通機構270Aは、スライドバー271Aに設けられたバー連動ラック401(作動部)と、バー連動ラック401に噛合するピニオンギヤ402と、棒状部材277Aに設けられてピニオンギヤ402に噛合する上下動用ラック403(被作動部)と、を備えた歯車変換機構400から成る。
バー連動ラック401は、スライドバー271Aの下面に一体形成、あるいは、固定されたラックギヤから成る。
ピニオンギヤ402は、バー連動ラック401の前後方向の移動を、上下動用ラック403の上昇・下降に変換するための歯車である。ピニオンギヤ402は、バー連動ラック401及び上下動用ラック403に噛合した状態で、第2及び第3シールドボックス体240,250(図19参照)の側壁に軸支されている。
上下動用ラック403は、棒状部材277Aの側面に一体形成、あるいは、固定されたラックギヤから成る。
図25に示すように、棒状部材277Aは、導通部材275Aを上昇・下降可能に保持するための部材である。棒状部材277Aは、上下方向に延設され円柱形状、あるいは、四角柱形状の導電性金属部材から成る。棒状部材277Aは、上部及び中部に設置された棒状部材支持金具277Aeによって、上下動自在にそれぞれ支持されている。
図22に示すように、棒状部材277Aの下端部は、筒状の下部棒状部277Abと、導電性の弾性部材277Acと、導電性の導通部材275Aと、フィンガー277Adと、を備えて構成されている。
下部棒状部277Abは、棒状部材277Aの下端部に形成された中空部位である。
弾性部材277Acは、下部棒状部277Ab内に内嵌された導電性部材から成る。
前記した導通部材275Aは、下部棒状部277Ab内の弾性部材277Acの下側に内嵌させて、棒状部材277Aの下端部に連結されている。
フィンガー277Adは、下部棒状部277Abの左右側面から円弧状に突出して配置された非磁性ステンレス鋼板等から成る。
このように構成しても、第1変形例の導通機構270Aは、第2及び第3シールドボックス体240,250を前後方向に移動させた際に、その移動に連動するスライドバー271Aによって、歯車変換機構400を介して導通部材275Aを上昇・下降させることで、導通部材275Aを導電性床板320に接触・離間させることができる。
[第2変形例]
次に、図26を参照して本発明の第2変形例を説明する。
図26は、本発明の実施形態に係る電波シールド構造の第2変形例を示す図であり、導通機構を示す要部概略図である。
また、導通機構270Bは、第2及び第3シールドボックス体240,250を前後方向に移動させた際に、その移動に連動するスライドバー271Bによって、スライド昇降機構500を介して導通部材275Bを上昇・下降させることで、導通部材275Bを導電性床板320に接触・離間させてもよい。
導通機構270Bは、第2及び第3シールドボックス体240,250の前端部と後端部とにそれぞれ配置されている。導通機構270Bは、スライドバー271Bに設けられたバー連動傾斜部材501(作動部)と、バー連動傾斜部材501の傾斜面501aに当接して昇降する昇降部材502(被作動部)と、昇降部材502に連結された導通部材275Bと、導通部材275Bを上方向に自動戻りさせるための自動復帰機構503と、を備えたスライド昇降機構500から成る。
バー連動傾斜部材501は、スライドバー271Bの下面の前端部及び後端部寄りの位置に一体形成、あるいは、固定された突出片から成る。バー連動傾斜部材501の下端面には、スライドバー271Bが前後方向に移動した際に、昇降部材502の傾斜面502a上を摺動する前下がりの傾斜面501aが形成されている。
昇降部材502は、自動復帰機構503によって傾斜面501aに対して常に当接して配置されて、スライドバー271Bが後方向に移動した際に、バー連動傾斜部材501の傾斜面501aに押し下げられることによって、下降する。
導通部材275Bは、前後一対の昇降部材502の下端に連結されると共に、前後一対の自動復帰機構503によって、第2シールドボックス体240(シールドボックス体)に連結されている。
自動復帰機構503は、常に導通部材275Bを上方向に引き上げているバネ装置である。自動復帰機構503は、圧縮コイルバネ503aと、圧縮コイルバネ503aの上端を固定して第2シールドボックス体240(シールドボックス体)に連結されたシールド連結部材503bと、圧縮コイルバネ503aの下端を固定して導通部材275Bに連結された導通部材連結体503cと、を備えて成る。
圧縮コイルバネ503aは、バネ力によって導通部材連結体503cを介して導通部材275Bを引き上げるためのバネ部材である。圧縮コイルバネ503aは、上端部がシールド連結部材503bに形成されたバネ固定凹部503dに固定され、下端部が導通部材連結体503cに形成されたバネ固定凹部503eに固定されている。
シールド連結部材503bは、上端部を第2シールドボックス体240の下端部に固定し、下端部に有底円筒状のバネ固定凹部503dを有する部材である。
導通部材連結体503cは、下端部を導通部材275Bに固定し、上側内部の内底に圧縮コイルバネ503aの下端を固定した有底円筒状の部材である。導通部材連結体503cの上部は、シールド連結部材503bのバネ固定凹部503dに進退自在に外嵌されている。
このように構成しても、第2変形例の導通機構270Bは、第2及び第3シールドボックス体240,250を前後方向に移動させた際に、その移動に連動するスライドバー271Bによって、スライド昇降機構500を介して導通部材275Bを上昇・下降させることで、導通部材275Bを導電性床板320に接触・離間させることができる。
[第3変形例]
次に、図27を参照して本発明の第3変形例を説明する。
図27は、本発明の実施形態に係る電波シールド構造の第3変形例を示す図であり、導通機構を示す要部概略図である。
また、導通機構270Cは、第2及び第3シールドボックス体240,250を前後方向に移動させた際に、その移動に連動するスライドバー271Cによって、クランク機構600を介して導通部材275Cを上昇・下降させることで、導通部材275Cを導電性床板320に接触・離間させてもよい(図19参照)。
スライドバー271Cは、第2及び第3シールドボックス体240,250(図19参照)に、少なくとも前後方向及び上下方向に所定距離だけ移動可能に支持されている。
導通機構270Cは、スライドバー271Cに軸支されたクランク601(作動部)と、上端をクランク601に軸支されたロッド602(被作動部)と、ロッド602に連結された導通部材275Cと、を備えたクランク機構600から成る。
クランク601は、上端部をスライドバー271Cに揺動自在に連結し、下端部をロッド602に揺動自在に連結した円板状部材または平板状部材から成る。なお、クランク601は、そのほか、平板状部材と、この円板状部材につなげたリンク機構と、を備えたものであってもよい。
ロッド602は、上端部がクランク601の下端部と共に、クランク601の上端部を中心として回動し、下端部がその回動によって上下動するスライダの役目を果している。クランク601及びロッド602は、第2及び第3シールドボックス体240,250(図19参照)を後退させて収納状態にしたときに、図27に実線で示すように、ロッド602が傾いた状態に配置されている。そして、クランク601及びロッド602は、第2及び第3シールドボックス体240,250(図19参照)を前進させて展開状態にしたときに、図27に二点鎖線で示すように、ロッド602が垂直になって下降した状態に配置される。
導通部材275Cには、ロッド602の下端に回動自在に連結するための導通部材連結部275Caが設けられている。
このように構成しても、第3変形例の導通機構270Cは、第2及び第3シールドボックス体240,250を前後方向に移動させた際に、その移動に連動するスライドバー271Cによって、クランク機構600を介して導通部材275Cを上昇・下降させることで、導通部材275Cを導電性床板320に接触・離間させることができる。
[その他の変形例]
例えば、電波シールド装置200の設置場所は、脳外科手術室に限定されるものではなく、他の手術室、MRI室等の各種の場所であってもよい。
また、電波シールド装置200の一例として、ステンレス鋼から成る電波シールドボックス集合体220や、導通機構270を例に挙げて説明したが、非磁性体の導電材料から形成されたものであればよく、例えば、鉄板や、アルミニウム合金等のスレンレス以外の材料で形成したものであってもよい。
また、キャスタ228は、全体をステンレス鋼等の導電性部材によって形成して、電波シールドボックス集合体220と、導電性床板320とを導通させる部品として使用してもよい。
また、傾斜面271eの一例としてスライドバー271の下面にボルト締めした傾斜板271dに形成した場合を説明したが、傾斜面271eは、スライドバー271の下面に一体形成したものであってもよい。
また、導通機構270の棒状部材277は、その一例として、複数の部材から成る場合を説明したが、移動するスライドバー271の傾斜面271eに連動して上下動すればよく、一つの部材で形成してもよい。
また、保持機構281,282は、ローラキャッチに限定されるものではなく、そのほかに、ボールキャッチ、スライドキャッチ、マグネットキャッチ等であってもよい。
100 MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)
220 電波シールドボックス集合体
220a 空間
221 天井シールドパネル(シールドパネル)
222 側面シールドパネル(シールドパネル)
225 下側枠フレーム
225b 貫通孔
225c 受部
228 キャスタ
230 第1シールドボックス体(シールドボックス体、基端側シールドボックス体、電波シールド体)
240 第2シールドボックス体(シールドボックス体、電波シールド体)
249a,249b 枠フレーム
250 第3シールドボックス体(シールドボックス体、電波シールド体)
262 開口部補強枠
270,270A,270a,270Aa,270Ab,270Ac,270Ad,270B,270b,270C,270c,270d 導通機構
271,271A,271B,271C スライドバー
271a,271Aa,271Ba,271Ca 第1スライドバー(スライドバー)
271b,271Ab 第2スライドバー(スライドバー)
271c 当接面(作動部)
271e 傾斜面
274 当接体(被作動部)
275,275A,275B,275C 導通部材
275b 床面接触部材
275e 布状導通部材
277,277A 棒状部材
277e 付勢部材受部
278 長さ調整機構
281,282 保持機構
281a,282a 係止突起
281b,282b 弾性保持部
310 床面
320 導電性床板(導電性床材)
400,410 歯車変換機構
401 バー連動ラック(作動部)
402 ピニオンギヤ
403 上下動用ラック(被作動部)
500 スライド昇降機構
501 バー連動傾斜部材501(作動部)
502 昇降部材(被作動部)
600 クランク機構
601 クランク(作動部)
602 ロッド(被作動部)
SP1 付勢部材

Claims (6)

  1. 磁気共鳴イメージング装置を含む空間を電波シールドするための電波シールド構造であって、
    正面視して門形状の複数のシールドボックス体が、内部に前記磁気共鳴イメージング装置を覆い得る空間を形成するように水平方向に移動可能に嵌合連結された電波シールドボックス集合体と、
    前記電波シールドボックス集合体と導通状態にあって、上下動可能な導通部材と、
    床面に設置された導電性床材と、を備えて構成され、
    前記電波シールドボックス集合体の展開時、または、展開時を含む展開前後に、前記導通部材を機械的構造によって前記導電性床材に接触させることを特徴とする電波シールド構造。
  2. 前記電波シールドボックス集合体は、
    前記複数のシールドボックス体の内壁に移動方向にそれぞれ摺動可能に延設されたスライドバーを有し、
    前記スライドバーが、前記電波シールドボックス集合体の移動に合わせて移動し、所定位置に来たときに、前記導通部材を前記導電性床材に接触させることを特徴とする請求項1に記載の電波シールド構造。
  3. 前記スライドバーの下面には、傾斜面を有する作動部が設けられ、
    前記導通部材は、前記傾斜面に当接することで上下動する当接体を有する被作動部の作動に連動して上昇・下降することを特徴とする請求項2に記載の電波シールド構造。
  4. 前記複数のシールドボックス体のうちの基端側シールドボックス体の先端側に配置されたシールドボックス体のスライドバーの後端部に、前記スライドバーの移動を規制する保持機構が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電波シールド構造。
  5. 前記複数のシールドボックス体の下端部には、キャスタを取り付けた下側枠フレームが設けられ、
    前記被作動部と前記導通部材との間には、前記下側枠フレームに形成された貫通孔に上下動可能に挿通して配置された棒状部材が設けられ、
    前記棒状部材には、一端を前記下側枠フレーム上に配置し、他端を前記棒状部材に設けた付勢部材受部に当接して配置されて、前記棒状部材を上方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電波シールド構造。
  6. 前記スライドバーは、収納時に、前端が前記シールドボックス体の前端部に設けられた枠フレーム、あるいは、開口部補強枠に当接して後方に押されることで、前記保持機構の弾性保持部が係止突起とから分離して前記基端側シールドボックス体内に移動し、
    展開時に、前方向に移動する前記先端側のシールドボックス体に引っ張られて前方向に移動して、前記スライドバーの後端の前記保持機構の弾性保持部が前記係止突起に係合して静止し、前記先端側のシールドボックス体が、さらに前方に移動して、前記枠フレーム、あるいは、前記開口部補強枠から分離していることを特徴とする請求項4に記載の電波シールド構造。
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