JP2019087873A - 逐次比較型ad変換装置、半導体装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来例に比較してセキュアな逐次比較型AD変換装置を提供する。【解決手段】逐次比較型AD変換装置は、入力されるアナログ信号をデジタルデータにAD変換する逐次比較型AD変換装置であって、ランダムビットを生成するランダムビット生成回路と、ランダムビットに基づいて、最上位ビットよりも下の少なくとも1ビットに関する比較結果信号を反転して反転ビットを生成する反転ビット反転回路と、ランダムビットと反転ビットに基づいて、反転の有無に拘わらず同一の比較結果信号が得られるように、反転ビットが示す期間において所定の比較しきい値から所定のディザ電圧だけ変化させて比較器のためのしきい値である追従電圧を生成して比較器に出力する追従電圧発生回路とを備える。【選択図】図3A

Description

本発明は、例えばセンサーシステムのためのセキュアな逐次比較型AD変換装置と、前記逐次比較型AD変換器を備えた半導体装置と、前記半導体装置を備えた電子機器とに関する。以下、「アナログデジタル変換」を「AD変換」という。
図1Aは従来例に係る逐次比較型AD変換器の構成を示すブロック図であり(例えば、特許文献1参照)、図1Bは図1Aの逐次比較型AD変換器の制御回路10のステート信号を示すタイミングチャートである。
図1Aにおいて、従来例に係る逐次比較型AD変換器は、制御回路10と、逐次比較制御部20と、スイッチ1と、容量型DA変換器2と、比較器3と、シリアルパラレル変換(以下、「シリアルパラレル変換」を「SP変換」という。)器(SPC)4とを備えて構成される。
制御回路10は、サンプルホールド制御信号φSHと、タイミング制御信号φ〜φN−1とを発生してそれぞれ、スイッチ1及び逐次比較制御部20に出力する。逐次比較制御部20は、比較器3からの比較結果のデジタル信号SCOMPと、タイミング制御信号φ〜φN−1とに基づいて、容量型DA変換器2のためのDA変換制御信号SC1〜SCMを発生して容量型DA変換器2に出力する。スイッチ1は、端子T1に入力される入力電圧VINを、制御回路10からのサンプルホールド制御信号φSHに従ってサンプリング(標本化)して容量型DA変換器2に出力する。容量型DA変換器2は、バイナリで重み付けされた容量値1C,2C,4C,…,2N−1Cをそれぞれ有する複数のキャパシタC1〜CMからなる容量アレイと、端子T2の参照電圧VREFと接地電位とのうちの一方を選択する複数のスイッチS1〜SMとを含み、サンプリングされた入力電圧VINを保持しつつ、DA変換制御信号SC1〜SCMに従ってDA変換して比較器3に出力する。比較器3は、DA変換された入力電圧VINを、端子T3の比較しきい値電圧VCMと比較して、比較結果のデジタル信号SCOMPをSP変換器4に出力する。SP変換器4は、比較結果のデジタル信号SCOMPをSP変換することで復号化して、AD変換値の出力データDOUTを端子T4に出力する。
以上のように構成された逐次比較型AD変換器において、逐次比較制御部20は、図1Bの制御回路ステート信号に従って、サンプルホールド(標本化保持((SH))期間の後、逐次比較期間(DN−1〜D)において、比較器3に入力される1対の電圧を逐次的に比較しながら、最上位ビットから最下位ビットに向かって公知の二分探索法により、入力電圧VINがDA変換電圧VDACに実質的に一致するようにスイッチS1〜SMを順次選択的に切り替えて入力電圧VINをAD変換してAD変換値の出力データDOUTを出力するように制御する。
ところで、例えばセンサーシステムに搭載されるAD変換器の多くは参照電圧端子が外部ピンの出力端子で構成されている。当該参照電圧端子にはAD変換データに依存する電圧波形が現れる。
国際公開第2014/038198号パンフレット
Ingrid Verbauwhede, et al., "Circuit Challenges from Cryptography," ISSCC 2015 (IEEE International Solid−State Circuits Conference 2015), Digest Technical Papers, pp. 428−429, February 2015. Minseo Kim, et al., "A 82nW Chaotic−Map True Random Number Generator Based on Sub−Ranging SAR ADC," ESSCIRC 2016 (European Solid−State Circuits Conference 2016), pp. 157−160, September 2016. Suresh Chari, et al., "Template Attacks," CHES 2003 (Cryptographic Hardware and Embedded Systems 2003), pp. 13−28, February 2003. 本間尚史,青木孝文,「知っておきたいキーワード,サイドチャネル攻撃」,映像情報メディア学会誌,Vol.64,No.11,pp.1576−1579,2010年11月
従って、当該参照電圧波形が解析されると、暗号化前のセンサーデータが漏洩する可能性がある。また、参照電圧端子を介して電圧等が強制的に印加されると、センサーデータが改ざんされるおそれがあるという問題点があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来例に比較してセキュアな逐次比較型AD変換装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、従来例に比較してセキュアな逐次比較型AD変換装置を備えた半導体装置と、前記半導体装置を備えた電子機器とを提供することにある。
第1の発明に係る逐次比較型AD変換装置は、
入力されるアナログ信号を標本化保持して、標本化保持後のデジタルデータをアナログ信号にDA変換するDA変換器と、
前記DA変換器からのアナログ信号を所定のしきい値と比較して、比較結果信号を出力する比較器と、
最上位ビットから最下位ビットに向かって二分探索法により逐次的に、前記入力されるアナログ信号をデジタルデータにAD変換するように前記DA変換器を制御する逐次比較制御部とを備え、
前記入力されるアナログ信号をデジタルデータにAD変換する逐次比較型AD変換装置であって、
ランダムビットを生成するランダムビット生成回路と、
前記ランダムビットに基づいて、最上位ビットよりも下の少なくとも1ビットに関する前記比較結果信号を反転して反転ビットを生成する反転ビット反転回路と、
前記ランダムビットと前記反転ビットに基づいて、前記反転の有無に拘わらず同一の比較結果信号が得られるように、前記反転ビットが示す期間において所定の比較しきい値から所定のディザ電圧だけ変化させて前記比較器のためのしきい値である追従電圧を生成して前記比較器に出力する追従電圧発生回路とを備えたことを特徴とする。
前記逐次比較型AD変換装置において、前記ランダムビット生成回路は、前記比較結果信号に基づいて、最下位ビットの逐次比較後にランダムビットを生成することを特徴とする。
また、前記逐次比較型AD変換装置において、前記比較結果信号に対して、前記追従電圧発生回路の所定の誤差信号を加算する較正回路をさらに備えたことを特徴とする。
第2の発明に係る半導体装置は、前記逐次比較型AD変換装置を備えたことを特徴とする半導体装置。
第3の発明に係る電子機器は、前記半導体装置を備えたことを特徴とする。
従って、本発明に係る逐次比較型AD変換装置によれば、従来例に比較してセキュアな逐次比較型AD変換装置を提供することができる。
従来例に係る逐次比較型AD変換器の構成を示すブロック図である。 図1Aの逐次比較型AD変換器の制御回路10のステート信号を示すタイミングチャートである。 本発明の問題点を説明するための図であって、公知の逐次比較型AD変換器36を含むIoTセンサノード回路30の構成例を示すブロック図である。 図2Aの逐次比較型AD変換器36の構成例を示す回路図である。 図2AのIoTセンサノード回路30の動作例を示すタイミングチャートである。 実施形態に係る逐次比較型AD変換器の構成例を示すブロック図である。 図3Aの逐次比較型AD変換器の制御回路10Aのステート信号を示すタイミングチャートである。 図3Aのランダムビット生成回路11とその周辺回路の構成例を示すブロック図である。 図3Aの逐次比較型AD変換器の基本動作を示すタイミングチャートである。 図3Aのビット反転回路12とその周辺回路の構成例を示すブロック図である。 図3Aの逐次比較型AD変換器のビット反転動作を示すタイミングチャートである。 図3Aの追従電圧発生回路13の構成例を示す回路図である。 図3Aの逐次比較型AD変換器の電圧追従動作を示すタイミングチャートである。 図3AのAD変換装置における追従電圧発生回路とその周辺回路の構成例を示す回路図である。 図7Aの追従電圧発生回路13の動作例を示す真理値表である。 図7Aの追従電圧発生回路13を含む逐次比較型AD変換装置の動作例を示すタイミングチャートである。 従来例の較正なしのAD変換装置と、実施例に係る7%のオーバーヘッドの較正有りのAD変換装置とのチップ面積の比較を示すグラフである。 実施例に係るAD変換装置のための参照電圧の充電側におけるサイドチャネル攻撃(SCA)を評価するための実験システムの構成を示すブロック図である。 テンプレートマッチング法を用いて、図8の実験システムにより得られた、参照電圧の充電側におけるサイドチャネル攻撃(SCA)により測定された漏洩データであって、非保護時における出力コードの時間波形を示す図である。 図9Aの非保護時における測定された漏洩データの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。 テンプレートマッチング法を用いて、図8の実験システムにより得られた、参照電圧の充電側におけるサイドチャネル攻撃(SCA)により測定された漏洩データであって、保護時における出力コードの時間波形を示す図である。 図10Aの保護時における測定された漏洩データの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。 図8の実験システムにおいて較正なしのときの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。 図8の実験システムにおいて較正ありのときの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。 図8の実験システムにおいて電力スペクトラムの較正効果を示すグラフである。 図8の実験システムにより得られた実験結果であって、保護時と非保護時の各性能値を示す表である。
以下、本発明に係る各実施形態について説明する。図面において、同一又は同様の構成要素については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
上述のように、AD変換器は、動作時の参照電圧波形を解析することで、AD変換器が処理しているデータが漏洩するという問題があった。従来技術に係るディザリング処理を施すことで、AD変換器の内部動作と変換データの相関を減らすことができるが、ディザリング処理は入力信号に雑音を重畳するため、入力レンジの削減が課題となる。従って、AD変換器の性能を犠牲にすることなく、参照電圧波形と変換データの相関をなくし、データ漏洩を防止する手法が求められている。以下、前記の問題点について、図2A〜図2Cを参照して具体的に説明する。
図2Aは、本発明の問題点を説明するための図であって、公知の逐次比較型AD変換器36を含むIoT(Internet of Things)センサノード回路30の構成例を示すブロック図である。なお、逐次比較型AD変換器36は、IoTセンサノード回路30に限らず、IoT、パーソナルコンピュータ、スマートホン、携帯電話機などの電子機器に内蔵してもよい。
図2Aにおいて、IoTセンサノード回路30は、端子T11〜T13と、センサ信号処理IC32と、RF信号処理IC33とを備えて構成される。ここで、センサ信号処理IC32は、信号増幅器35と、逐次比較型AD変換器(SARADC)36と、暗号化回路38を内蔵したマイクロコンピュータユニット(MCU)37とを備える。センサ31により検出されたセンサ信号は端子T11を介してセンサ信号処理IC32内の信号増幅器35を介して逐次比較型AD変換器36に入力される。逐次比較型AD変換器36はセンサ信号をAD変換した後、マイクロコンピュータユニット37に出力し、マイクロコンピュータユニット37は入力されるセンサ信号に対して暗号化回路38を用いて暗号化した後、処理後のデジタル信号をRF信号処理IC33に出力する。次いで、RF信号処理IC33は所定のデジタル変調方式でデジタル変調した後、無線周波数に高域周波数変換してデジタル変調無線信号を生成してアンテナ34から送信する。
図2Bは図2Aの公知の逐次比較型AD変換器36の構成例を示す回路図であり、図2Cは図2AのIoTセンサノード回路30の動作例を示すタイミングチャートである。
図2Aに示すIoTセンサノード回路30に対するハードウェア領域における物理的攻撃は、深刻な脅威の1つである。MCUの出力デジタル情報と無線ネットワーク上信号は暗号化によって解読が困難であるが、デジタルハードウェアブロック上の電源端子を介したサイドチャネル攻撃(SCA)により暗号鍵が抜き取られる恐れがある。しかし、このデジタルSCAは広く議論されており、多くの対策が報告されている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、センサ31のフロントエンド回路でのアナログハードウェアブロックに対する物理的攻撃についてはあまり議論されていない。後段のデジタルブロックのセキュリティはすべて、アナログフロントエンド回路のセキュリティに依存しているため、実際にはさらに重要である。本実施形態では、主に一般的なセンサアナログフロントエンド回路ブロックである逐次比較型AD変換器に対するSCAの対策回路について以下に説明する。ここで、センサ31からとりこまれたアナログ情報は、非常に微弱な信号であるため、直接プロービングすることは不可能であるが、逐次比較型AD変換器の入力電圧VINと参照電圧端子を流れる電荷との相関(図2B)を利用することにより、逐次比較型AD変換器に対するSCAが可能になる。つまり、図2(C)に示す通り、逐次比較型AD変換器の内部の容量型DA変換器の動作に従って、異なるスパイク波形が参照電圧端子に現れるため、参照電圧波形を解析することにより入力電圧VINを復元することができる。
逐次比較型AD変換器のサイドチャネルの漏洩を抑制するために、いくつかの潜在的な回路技術が存在する。差動構造は保護に一定の効果を有するが、電荷再配分時の電流フローが相殺されないので、アナログ入力電圧VINと参照電圧VREFの波形との間の相関を完全に排除することはできない。もう一つの解決法はディザリングである。ディザリングは、AD変換器のアナログ入力電圧VINに意図的に雑音を注入し、後段のデジタル領域において当該雑音を減算することによって、非線形誤差に対する性能を向上させる手法の1つである。この技術は、デジタルサイドチャンネル攻撃(SCA)に対する論理マスキングのように入力と内部動作の間の相関を隠す可能性がある。
以下、以上の問題点を解決するための本発明に係る実施形態について説明する。
実施形態.
図3Aは実施形態に係る逐次比較型AD変換器の構成例を示すブロック図であり、図3Bは図3Aの逐次比較型AD変換器の制御回路10Aのステート信号を示すタイミングチャートである。
図3Aにおいて、実施形態に係る逐次比較型AD変換器は、制御回路10Aと、逐次比較制御部20Aと、スイッチ1と、容量型DA変換器2と、比較器3と、SP変換器(SPC)4と、ランダムビット生成回路11と、ビット反転回路12と、追従電圧発生回路13とを備えて構成される。従って、実施形態に係る逐次比較型AD変換器は、図1Aの逐次比較型AD変換器に比較して以下の点が異なる。
(1)制御回路10に代えて、制御回路10Aを備える。
(2)逐次比較制御部20に代えて、逐次比較制御部20Aを備える。
(3)容量型DA変換器2に代えて、容量型DA変換器2Aを備える。ここで、容量型DA変換器2Aは容量型DA変換器2に比較して、単位容量値Cの半分の容量値0.5Cを有するキャパシタC0と、それに対応し制御信号SC0により制御されるスイッチS0とをさらに備える。
(4)ランダムビット生成回路11と、ビット反転回路12と、追従電圧発生回路13とをさらに備える。
以下、相違点について詳述する。
制御回路10Aは、サンプルホールド制御信号φSHと、タイミング制御信号φ〜φN−1と、冗長タイミング制御信号φとを発生してそれぞれ、スイッチ1、逐次比較制御部20A及びランダムビット生成回路11に出力する。逐次比較制御部20Aは、比較器3からの比較結果のデジタル信号SCOMPと、タイミング制御信号φ,…,φN−3,φN−1と、冗長タイミング制御信号φとに基づいて、容量型DA変換器2のためのDA変換制御信号SC0〜SCMを発生して容量型DA変換器2に出力する。スイッチ1は、端子T1に入力される入力電圧VINを、制御回路10Aからのサンプルホールド制御信号φSHに従ってサンプリングして容量型DA変換器2Aに出力する。容量型DA変換器2Aは、バイナリで重み付けされた容量値0.5C,1C,2C,4C,…,2N−1Cをそれぞれ有する複数のキャパシタC0〜CMからなる容量アレイと、端子T2の参照電圧VREFと接地電位とのうちの一方を選択する複数のスイッチS0〜SMとを含み、サンプリングされた入力電圧VINを、DA変換制御信号SC0〜SCMに従ってDA変換して比較器3に出力する。比較器3は、DA変換された入力電圧VINを、追従電圧発生回路13からの追従電圧Vと比較して、比較結果のデジタル信号SCOMPをSP変換器4に出力する。
図3Bに示すように、制御回路10Aは、タイミング制御信号φにより示される最下位ビット(LSB)比較期間φ後に、ランダムビット生成期間φを示す冗長タイミング制御信号φを発生する。なお、本明細書において、対応する時間期間を分かりやすくするために、タイミング制御信号φ〜φN−1,φと、それらの信号により示される時間期間φ〜φN−1,φとを互いに同一の符号を用いて示す。
ランダムビット生成回路11は、冗長タイミング制御信号φと、比較結果のデジタル信号SCOMPとに基づいて、詳細後述するランダムビットDを生成してビット反転回路12及び追従電圧発生回路13に出力する。ビット反転回路12は、ランダムビットDに従って、タイミング制御信号φN−2のタイミングで比較器出力信号を反転または非反転して逐次比較制御部20Aに出力する。SP変換器4は、比較結果のデジタル信号SCOMPをSP変換することで復号化して、AD変換値の出力データDOUTを端子T4に出力する。
図4Aは図3Aのランダムビット生成回路11とその周辺回路の構成例を示すブロック図であり、図4Bは図3Aの逐次比較型AD変換器の基本動作を示すタイミングチャートである。
図4Aにおいて、ランダムビット生成回路11は遅延型フリップフロップ11mを含み、比較結果のデジタル信号SCOMPを、冗長タイミング制御信号φのタイミングでラッチしてランダムビットDとして追従電圧発生回路13に出力する。これにより、最下位ビット(LSB)のビット判定後、DA変換器2Aに追加した容量値0.5CのキャパシタC0を制御することで、DA変換器2Aの出力電圧VDACを、比較しきい値電圧VCMに近づける。その後、比較器3は、ランダムビット生成期間φにおいてDA変換電圧VDACを、比較しきい値電圧VCMと比較し、比較結果のデジタル信号SCOMPを遅延型フリップフロップ11mで一時的に記憶する。このとき、DA変換電圧VDACと比較しきい値電圧VCMの値が互いに極めて接近しているため、図4Bに示すように、比較器3の熱雑音により1又は0が確率的に出力される。つまり、比較器3の熱雑音の確率分布を持ったランダムビットDが生成されてビット反転回路12及び追従電圧発生回路13に出力される。
なお、容量値0.5CのキャパシタC0の追加は、従来例に比較してよりDA変換電圧VDACを比較しきい値電圧VCMに接近させ、比較器3の熱雑音の確率分布(図4B)内に収めるためであり、既に最下位ビット(LSB)の比較段階で比較器3の熱雑音の確率分布内に必ず入るようなAD変換装置(σ≫0.3LSB)であれば、キャパシタC0の追加は必要ない。また、熱雑音が十分に少ないAD変換装置(σ≪0.3LSB)では、より高精度の追加容量値0.25C,0.125C,0.0625,…を有する追加キャパシタが必要になる。
図5Aは図3Aのビット反転回路12とその周辺回路の構成例を示すブロック図であり、図5Bは図3Aの逐次比較型AD変換器のビット反転動作を示すタイミングチャートである。
図5Aにおいて、ビット反転回路12は、排他的論理和ゲート12eと、遅延型フリップフロップ12mとを備えて構成される。ビット反転回路12においては、排他的論理和ゲート12eが、最上位ビット(MSB)よりも低い次ビット(N−2)の比較結果のデジタル信号SCOMPと、ランダムビットDとの排他的論理和演算を行って出力信号を遅延型フリップフロップ12mに出力する。遅延型フリップフロップ12mは、タイミング制御信号φN−2のタイミングで排他的論理和ゲート12eからの出力信号をラッチしてラッチした信号を反転ビットDN−2として追従電圧発生回路13及び逐次比較制御部20Aに出力する。図5Bに示すように、ランダムビットDの値が0のときは、次ビットの比較のためのDA変換電圧VDACの値は従来通り比較しきい値電圧VCMに接近するように制御される一方、ランダムビットDの値が1のときは、DA変換電圧VDACは比較しきい値電圧VCMと逆方向になるように制御される。この制御動作により、反転による電圧差であるディザ電圧Vが入力電圧VINに印加されることになる。
なお、反転ビットは最上位ビット(MSB)よりも低い次ビット(N−2)に限定しない。反転ビットは最上位ビット(MSB)よりも低い次ビット(N−2)又はそれよりも下位ビットであれば、1ビット又は複数ビットの反転ビットが存在することができ、その場合は、ランダムビットを多ビット化することにより実現することができる。図5Aのビット反転回路12は排他的論理和ゲート12eを用いて構成したが、本発明はこれに限らず、例えば複数の所定電圧を選択的に選択して出力するセレクタ回路で構成してもよい。
図6Aは図3Aの追従電圧発生回路13の構成例を示す回路図であり、図6Bは図3Aの逐次比較型AD変換器の電圧追従動作を示すタイミングチャートである。
図6Aにおいて、追従電圧発生回路13は、キャパシタC11〜C32からなる容量アレイと、容量アレイを制御するスイッチS12,S32と、サンプリングスイッチS21〜S23と、セレクタ13sとを備えて構成される。追従電圧発生回路13は、図6Bに示すように、ビット反転回路12でDA変換器2Aを逆方向の制御動作した際に、比較器しきい値電圧VCMを、印加した差電圧であるディザ電圧V分だけ前記逆方向の制御動作と同一の方向へ追従させる。すなわち、追従電圧発生回路13は追従電圧V(=VCM+V)を発生する。これにより、印加したディザ電圧Vを比較しきい値電圧VCMから差し引くことができ、反転動作をしない場合と同じ出力コードが得られることになる。
図6Aでは、サンプルホールド(標本化保持)期間φSHで比較しきい値電圧VCMをスイッチS21〜S23によりサンプルホールドした後、その微小時間Δφ後において、キャパシタC12,C32のボトムプレート電圧を制御し、電荷再配分することで、比較しきい値電圧VCMに加えて、電圧VCM+V,電圧VCM−Vを生成する。すなわち、3個の電圧VCM+V,電圧V,電圧VCM−Vが発生される。セレクタ13sは、ランダムビットDと、最上位ビット(MSB)よりも低い次ビットDN−2とに基づいて、以下のように、前記3個の電圧VCM+V,電圧V,電圧VCM−Vから1個の電圧を選択して追従電圧Vとして出力する。
(1)DN−2=0のとき、比較しきい値電圧VCMを出力する。
(2)DN−2=1でかつD=1のとき、電圧VCM+Vを出力する。
(3)DN−2=1でかつD=0のとき、電圧VCM−Vを出力する。
なお、図6Aの追従電圧発生回路13は容量アレイとセレクタ13sとを用いて構成したが、本発明はこれに限らず、所定の電源電圧を複数の分圧抵抗により3個の電圧VCM+V,電圧V,電圧VCM−Vを発生させてセレクタ13sにより前記3個の電圧VCM+V,電圧V,電圧VCM−Vから1個の電圧を選択するように構成してもよい。
図7Aは図3AのAD変換装置における追従電圧発生回路13とその周辺回路の構成例を示す回路図である。また、図7Bは図7Aの追従電圧発生回路13の動作例を示す真理値表であり、図7Cは図7Aの追従電圧発生回路13を含む逐次比較型AD変換装置の動作例を示すタイミングチャートである。
すなわち、図7Aにおいて、ディザ追従DA変換器を用いた追従電圧発生回路13と較正回路56の構成例を示す。ここで、追従電圧発生回路13は、図6Aと同様に構成される。比較しきい値電圧VCMから、ディザリング処理の両方の方向を追従するために、電荷再配分のキャパシタC12,C32により、2つの電圧(VCM±V)が生成される。参照電圧VREFを用いたスイッチング動作の外部回路への露出を防止するために、これらの電圧はサンプルホールド位相(SH)で動作し、あらかじめ作成され、追従動作中に、これらのうちの1つの電圧がセレクタ13sにより選択される。
図7Bの表に示すように、追従電圧発生回路13は、ランダムビットDと、期間指定ビットDとに基づいて、当該表に示す追従電圧Vを発生する。ここで、追従電圧発生回路13のディザ追従DA変換器はメインの容量型DA変換器36Aとは異なり、ディザ追従DA変換器の出力電圧(VCM±V)の誤差をデジタル領域で較正することができるから、高精度である必要はない。ここで、理想的なディザ追従DA変換器の出力電圧と、実際のディザ追従DA変換器の出力電圧との誤差εは、付加的な容量型DA変換器の容量値4CのキャパシタCMの冗長性を用いて推定されて出力電圧のデータに追加される。
図7Dは従来例の較正なしのAD変換装置と、実施例に係る較正有りのAD変換装置とのチップ面積の比較を示すグラフである。較正無しの場合、ディザ追従DA変換器13の容量素子は、メインの容量型DA変換器36Aと同等の精度が必要になる。しかし、この較正により、ディザ追従DA変換器の容量精度が緩和され、サンプリング時の熱ノイズを満たす容量値まで削減することができる。その結果、本実施例に係る面積のオーバーヘッドを7%に抑えることができ、較正なしで高精度の容量値を使用する場合と比較して、AD変換器の面積がおよそ半分のサイズに軽減される。
以上のように構成された逐次比較型AD変換器において、逐次比較制御部20Aは、図3Bの制御回路ステート信号に従って、サンプルホールド期間(SH)の後、逐次比較期間(DN−1〜D)において、比較器3に入力される1対の電圧を逐次的に比較しながら、最上位ビットから最下位ビットに向かって公知の二分探索法により、入力電圧VINがDA変換電圧VDACに実質的に一致するようにスイッチS1〜SMを順次選択的に切り替えて入力電圧VINをAD変換してAD変換値の出力データDOUTを出力するように制御する。ここで、最上位ビット(MSB)よりも低い次ビットDN−2の期間φN−2においては、ランダムビットDに基づいて、比較結果のデジタル信号SCOMPに対するビット反転動作と、比較器3の比較対象電圧値である追従電圧Vの変更を行うことで、同じデータに対して複数の内部動作の挙動が存在するようになり、外部参照電圧端子T2を介した内部データの漏洩を防止することができる。
なお、本実施形態では、最上位ビット(MSB)よりも低い次ビットDN−2の期間φN−2において、ランダムビットDに基づいて、ビット反転動作及び追従電圧Vの変更を行っているが、本発明はこれに限らず、最上位ビット(MSB)よりも低い次ビットDN−2の以下の1つ又は複数のビットにおいて、ビット反転動作及び追従電圧Vの変更を行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係るAD変換器を備えた集積回路チップ(以下、「集積回路」を「IC」という。)などの半導体装置によれば、マイクロコンピュータICチップ、もしくはディスクリートICチップなどのICチップに搭載されるAD変換器により処理されるデータが、外部参照電圧端子T2を介して外部回路へ漏洩することを防止することができる。従来技術では、データと内部動作の相関を減少させるために入力レンジの削減が避けられなかったが、本実施形態では、一切入力レンジは削減されないため、AD変換器の性能を犠牲にすることなく、データのセキュリティを確保することができる。従って、従来例に比較してセキュアなAD変換装置を提供することができる。
図8は実施例に係るAD変換装置に対する参照電圧端子を介したサイドチャネル攻撃(SCA)を評価するための実験システムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るセキュアな逐次比較型AD変換器62は、1MHzのサンプリング周波数、10ビットの分解能で試作され、図8に示すように、任意波形信号発生器(AWG)61から信号が入力される。参照電圧VREFは、1オームのシャント抵抗64を介して外部電源から供給され、差動プローブ回路65を使用して参照電圧波形をオシロスコープ66によりモニタされる。
図8において、入力データと参照電圧VREF波形との相関を求めるために、テンプレート攻撃が採用されている(例えば、非特許文献3参照)。まず、線形ステップVY0〜VY63を有する64個の入力電圧が任意波形信号発生器61から逐次比較型AD変換器62に印加され、各参照電圧ΔVREFの電圧波形はテンプレートY〜Y63として所定の記憶装置に記憶される。次に、オンライン信号Vが入力され、参照電圧ΔVREFの電圧波形Xと、64個のすべてのテンプレート信号Yとの間の相関係数ρ(X,Y)が次式を用いて算出される。
ここで、電圧波形Xとテンプレート信号Yの共分散をσX,YNとし、各標準偏差をσ、σYNとする。計算された相関係数ρ(X,Y)の結果に基づいて、最も相関の高いテンプレート信号Yのインデックス番号は漏洩データとみなされる。
図9Aは従来の逐次比較型AD変換器に対してテンプレートマッチング法を用いて、図8の実験システムにより得られた、漏洩データであって、非保護時における出力コードの時間波形を示す図である。また、図9Bは図9Aの非保護時における漏洩データの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。すなわち、図9A及び図9Bは、テンプレートマッチング法を用いた参照電圧サイドチャネル攻撃(SCA)の実験結果を示す。
図9Aにおいて、27kHzの入力正弦波に対して復元された漏洩データDLEAK及びAD変換器出力データDOUTの出力波形がグラフ上にプロットされている。図9Bは、漏洩データDLEAK及びAD変換器出力データDOUTの出力波形のFFTスペクトルを示す。ここで、本実施形態で提案されたディザリング処理が適用されない従来例の逐次比較型AD変換器の場合、4.6ビットの有効ビット数(Effective Number of Bits;以下、「ENOB」という。)が抽出され、このことはほとんどのアナログ情報が漏洩していることを示している。
図10Aはテンプレートマッチング法を用いて、図80の実験システムにより得られた、漏洩データであって、保護時における出力コードの時間波形を示す図であり、図10Bは図10Aの保護時における測定された漏洩データの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。保護された実施形態に係る逐次比較型AD変換器からのデータ漏洩は、0.8ビットのENOBに抑えられる。その理由は、提案された実施形態に係るディザリング処理は、テンプレートの不正なコードでピーク相関を得ることを誘導するからである。評価結果より実施形態に係る逐次比較型AD変換器は、90%以上のアナログ情報を保護することができる。
図11Aは図8の実験システムにおいて較正なしのときの電力スペクトラムを示すスペクトル図であり、図11Bは図8の実験システムにおいて較正ありのときの電力スペクトラムを示すスペクトル図である。図12は図8の実験システムにおいて電力スペクトラムの較正効果を示すグラフである。さらに、図13は図8の実験システムにより得られた実験結果であって、保護時と非保護時の各性能値を示す表である。
図11Aから明らかなように、較正なしでは、信号対雑音及び歪み比(Signal−to−noise and distortion ratio;以下、「SNDR」という。)は、小面積で低精度のディザ追従DA変換器(追従電圧発生回路13)のキャパシタのミスマッチのために、43.8dBに低下する。しかしながら、図11Bから明らかなように、較正有りでは、10dB以上に改善され、30kHzの入力信号に対して、SNDRは54.4dBに達する。図12から明らかなように、提案された実施形態では、1.4μWの電力オーバーヘッドを含めて、総電力消費量は65μWである。図13から明らかなように、提案された実施形態に係るセキュリティ強化技術は、10%未満の速度、電力、及び領域オーバーヘッドで、4.6ビットから0.8ビットへの漏れ抑制を達成する。
以上説明したように、本実施形態の実験結果によれば、速度1MS/sの逐次比較型AD変換器の測定において、分解能10ビット、わずか8%の速度低下、2%の電力増加、及び7%の面積増加のオーバーヘッドで、4.6ビットから0.8ビットへの情報漏洩の抑制を実証している。
以上詳述したように、本実施形態によれば、マイクロコンピュータICチップ、又はディスクリートICチップに搭載される逐次比較型AD変換器が処理するデータが、参照電圧端子を介して外部へ漏洩することを防止することができる。従来技術では、データと内部動作の相関を減少させるために入力レンジの削減が避けられなかったが、本実施形態では一切入力レンジは削減されないため、逐次比較型AD変換器の性能を犠牲にすることなく、データのセキュリティを確保することができる。
以上の実施形態においては、入力されるアナログ電圧VINをデジタルデータにAD変換しているが、本発明はこれに限らず、アナログ信号をデジタルデータにAD変換してもよい。
以上の実施形態においては、図5Aのランダムビット生成回路11は、冗長タイミング制御信号φと、比較結果のデジタル信号SCOMPとに基づいてランダムビットDを生成しているが、本発明はこれに限らず、比較結果のデジタル信号SCOMPを用いず、公知の擬似ランダム信号発生器を用いて、冗長タイミング制御信号φのタイミングで所定のランダムビットを生成してもよい。
以上詳述したように、本発明に係る逐次比較型AD変換装置によれば、従来例に比較してセキュアな逐次比較型AD変換装置を提供することができる。当該セキュアなAD変換装置は、例えばセンサーシステム等のAD変換器を用いるシステムにおけるデータ保護に有効であることから、電子商取引安全技術研究組合(ECSEC)及び関連企業によるセキュア・ハードウェア構築事業に活用できる。
1 スイッチ
2,2A 容量型DA変換器
3 比較器
4 シリアルパラレル変換器(SP変換器)
10,10A 制御回路
11 ランダムビット生成回路
11m 遅延型フリップフロップ
12 ビット反転回路
12e 排他的論理和ゲート
12m 遅延型フリップフロップ
13 追従電圧発生回路
13s セレクタ
20,20A 逐次比較制御部
30 IoTセンサノード回路
31 センサ
32 センサ信号処理IC
33 RF信号処理IC
34 アンテナ
35 信号増幅器
36,36A 逐次比較型AD変換器
37 マイクロコンピュータユニット(MCU)
38 暗号化回路
56 較正回路
61 任意波形信号発生器
62 逐次比較型AD変換器
63 直流電源
64 抵抗
65 差動プローブ回路
66 オシロスコープ
C0〜CM,C11〜C32 キャパシタ
S0〜S32 スイッチ
T1〜T14 端子

Claims (5)

  1. 入力されるアナログ信号を標本化保持して、標本化保持後のデジタルデータをアナログ信号にDA変換するDA変換器と、
    前記DA変換器からのアナログ信号を所定のしきい値と比較して、比較結果信号を出力する比較器と、
    最上位ビットから最下位ビットに向かって二分探索法により逐次的に、前記入力されるアナログ信号をデジタルデータにAD変換するように前記DA変換器を制御する逐次比較制御部とを備え、
    前記入力されるアナログ信号をデジタルデータにAD変換する逐次比較型AD変換装置であって、
    ランダムビットを生成するランダムビット生成回路と、
    前記ランダムビットに基づいて、最上位ビットよりも下の少なくとも1ビットに関する前記比較結果信号を反転して反転ビットを生成する反転ビット反転回路と、
    前記ランダムビットと前記反転ビットに基づいて、前記反転の有無に拘わらず同一の比較結果信号が得られるように、前記反転ビットが示す期間において所定の比較しきい値から所定のディザ電圧だけ変化させて前記比較器のためのしきい値である追従電圧を生成して前記比較器に出力する追従電圧発生回路とを備えたことを特徴とする逐次比較型AD変換装置。
  2. 前記ランダムビット生成回路は、前記比較結果信号に基づいて、最下位ビットの逐次比較後にランダムビットを生成することを特徴とする請求項1記載の逐次比較型AD変換装置。
  3. 前記比較結果信号に対して、前記追従電圧発生回路の所定の誤差信号を加算する較正回路をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の逐次比較型AD変換装置。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の逐次比較型AD変換装置を備えたことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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