JP2019084932A - 連結分離機構と方法 - Google Patents

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文男 武内
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Abstract

【課題】取扱いが容易であり、使用前に作動確認ができ、かつ信頼性が高い連結分離機構と方法を提供する。【解決手段】嵌合空洞32、1対又は複数対のヒンジ板34、及び、膨張収縮管36を備える。嵌合空洞32は、第1連結部材25Aに設けられ、端部側が開口し端部側が狭い1対のテーパ内面32aを有する。1対又は複数対のヒンジ板34は、第2連結部材25Bに設けられ、端部近傍にヒンジ34aを有し嵌合空洞側に延び、かつ互いに逆方向に揺動する。ヒンジ板34は、互いに内方に揺動時に嵌合空洞32の開口32bを通過可能であり、かつ互いに外方に揺動時に開口32bより外側に開く。膨張収縮管36は、嵌合空洞内に収容され、ガス圧で膨張可能であり、嵌合空洞内において、外方に揺動時のヒンジ板34の間に挟持されている。【選択図】図7

Description

本発明は、ロケット等の移動体に係り、さらに詳しくは、互いに隣接する連結部材の連結分離機構と方法に関する。
惑星探査等のミッションを目的とするロケットは、通常、多段式ロケットであり、その先端部に人工衛星等を搭載する。
ロケット先端部の衛星搭載部分(衛星包絡域)を囲むフェアリングをノーズフェアリングと呼ぶ。
ノーズフェアリングは、人工衛星等を外部(宇宙空間等)に放出する際に、2以上に分割され、人工衛星等と干渉せずに外側に離脱する必要がある。この機構を開頭機構と呼ぶ。
上述したフェアリングの開頭機構は、例えば特許文献1、2、及び非特許文献1に開示されている。
特開2000−185699号公報 特開平11−20798号公報
"M−Vロケットの構造・機構"、[online]、宇宙航空研究開発機構特別資料、2008年2月、[平成29年4月24日検索]、インターネット<URL:https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/bitstream/a−is/35509/1/64112004.pdf>
図1は、3段式ロケット1の一例を示す図である。この3段式ロケット1は、2つの段接手2a,2bにより連結された3段のロケット3a,3b,3cからなる。ノーズフェアリング4は、3段ロケット3cの衛星搭載部分(衛星包絡域)を囲んでいる。
図2は、ノーズフェアリング4の側面図である。
ノーズフェアリング4は、この例では円筒形部分(シリンダ部5a)、円錐形部分(コーン部5b)、及び、先端部分(ノーズキャップ5c)からなる。
ノーズフェアリング4の分割位置は、この例では、3つの円形分割位置6a,6b,6cと、2つの直線分割位置7a,7bである。
以下、円形分割位置6a,6b,6cを分離する機構を、「曲分離機構」と呼び、直線分割位置7a,7bを分離する機構を、「直分離機構」と呼ぶ。また、特に必要な場合を除き、両者を単に「分離機構」と呼ぶ。
図3は、従来の分離機構8の一例を示す図であり、(A)は分離前、(B)は分離後である。
この例において、互いに隣接してノーズフェアリング4の一部を構成する2つのセグメント9を第1セグメント9aと第2セグメント9bと呼ぶ。
図3(A)において、第1セグメント9aにはプレート10が挿入されており、シェアピン11によってプレート10と第1セグメント9aとが結合されている。また、第1セグメント9aとプレート10に囲まれる部分には、紐状の火薬を中心に装填した扁平管12が挿入されている。
この分離機構8は、図3(B)に示すように、扁平管12の火薬を発火することにより、扁平管12が円形になる力が働き、その力によりシェアピン11が切断され、第1セグメント9aと第2セグメント9bを分離するようになっている。
上述した分離機構8は、扁平管12の作動用に火薬を使うため、火薬の薬量管理や安全管理等の取扱いが難しい。
また、一旦作動させると、再使用ができないため、使用前に作動確認ができない。そのため、信頼性が低下する。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、取扱いが容易であり、使用前に作動確認ができ、かつ信頼性が高い連結分離機構と方法を提供することにある。
本発明によれば、互いに隣接する連結部材の端部同士を連結し分離する連結分離機構であって、
前記連結部材の一方に設けられ、端部側が開口し前記端部側が狭い1対のテーパ内面を有する嵌合空洞と、
前記連結部材の他方に設けられ、端部近傍にヒンジを有し嵌合空洞側に延び、かつ互いに逆方向に揺動する1対又は複数対のヒンジ板と、
前記嵌合空洞内に収容され、ガス圧で膨張可能な膨張収縮管と、を備え、
前記ヒンジ板は、互いに内方に揺動時に前記嵌合空洞の前記開口を通過可能であり、かつ互いに外方に揺動時に前記開口より外側に開き、
前記膨張収縮管は、前記嵌合空洞内において、外方に揺動時の前記ヒンジ板の間に挟持されている、連結分離機構が提供される。
また、本発明によれば、上記の連結分離機構を用いた連結分離方法であって、
連結時に、前記膨張収縮管を、前記ヒンジ板を前記ヒンジを中心に互いに反対方向外方に揺動させた間に挟持し、前記膨張収縮管を前記ガス圧で膨張させて内部に封入し、
分離時に、前記膨張収縮管を、前記ガス圧の除去により収縮させる、連結分離方法が提供される。
本発明によれば、膨張収縮管は、嵌合空洞内において、外方に揺動時のヒンジ板の間に挟持されており、連結時に、膨張収縮管をガス圧で膨張させて内部に封入する。
ヒンジ板は、互いに外方に揺動時に嵌合空洞の開口より外側に開くので、膨張収縮管の膨張により、連結時に、ヒンジ板を嵌合空洞のテーパ内面に押し付けて2つの連結部材の端部同士を連結する。
また、ヒンジ板は、互いに内方に揺動時に嵌合空洞の開口を通過可能であり、分離時に、膨張収縮管を、ガス圧の除去により収縮させる。
膨張収縮管が、ガス圧の除去により収縮すると、ヒンジ板がテーパ内面から内方に揺動して、ヒンジ板が嵌合空洞の開口を通過可能となり、2つの連結部材の端部同士を分離する。
本発明は、分離時に火薬を用いないので、取扱いが容易である。
また、ガス圧の除去により収縮した膨張収縮管は、ガス圧で再度膨張させることができるので、再利用が容易であり、使用前に作動確認ができる。
また、分離時の使用環境は、外圧が低い宇宙空間なので、分離時に内部を外部空間と連通させるだけで、内部に封入されたガスを外部に放出して、ガス圧を除去することができる。
従って、複雑な構造機器を必要とせず、トラブルが発生し難く、信頼性を高めることができる。
3段式ロケットの一例を示す図である。 ノーズフェアリングの側面図である。 従来の分離機構の一例を示す図である。 本発明による連結分離機構を備えたノーズフェアリングの側面図である。 ヒンジの一例を示す図である。 図4のC部の断面図である。 本発明による連結分離機構の説明図である。 本発明による連結分離方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図4は、本発明による連結分離機構30を備えたノーズフェアリング20の側面図である。
この図において、ノーズフェアリング20は、ノーズキャップ22と、機軸の周方向に分割された複数の連結部材24とで構成される。
この例において、複数の連結部材24の分割部21は、機軸に対しねじれのない曲線である。
各連結部材24は、その機軸方向末端部24b(図の下端)に、ヒンジ26を有する。ヒンジ26は、機体14に設けられた回転軸15を介して機体14に連結され、連結部材24を回転軸15を中心に外方に回動し、かつ機体14から離脱させるようになっている。
ここで、機体14とは、ノーズフェアリング20を有するロケット(例えば3段ロケット3cの本体部分である。
図5は、ヒンジ26の一例を示す図である。この図は、(A)〜(D)の順で、機体14から連結部材24が離脱する状態を示している。
図5(A)は、離脱前を示している。この図において、ヒンジ26は、機体14に設けられた回転軸15に嵌合し機軸方向末端部が開口したU字状の機軸方向溝26aと、回転軸15から間隔を隔てて平行に位置する固定軸27と、を有する。
また、機体14は、固定軸27に嵌合し回転軸15を中心とし半径方向外方が開口したU字状の半径方向溝16を有する。
上述した構成により、図5(A)に示すように、回転軸15と機軸方向溝26aとの嵌合により、ヒンジ26に作用する半径方向の力を回転軸15で支持することができる。また、固定軸27と半径方向溝16との嵌合により、ヒンジ26に作用する機軸方向の力を半径方向溝16で支持することができる。
図5(B)(C)(D)は、連結部材24の先端部24aを開放した状態を示している。
連結部材24の先端部24aが開放され、連結部材24に半径方向外方向きの外力(例えば遠心力)が作用すると、連結部材24は回転軸15を中心にして外方に傾動(開頭)する。
この傾動(開頭)の初期には、(B)(C)に示すように、固定軸27と半径方向溝16とが嵌合しているため、回転軸15と機軸方向溝26aとの嵌合が維持される。
次いで、(D)に示すように、所定の角度で固定軸27と半径方向溝16との嵌合が外れると、回転軸15と機軸方向溝26aとの嵌合も外れるので、機体14から連結部材24が離脱する。
上述したヒンジ26の構成により、連結部材24の先端部24aを開放するだけで、機体14から連結部材24を離脱させることができる。すなわちヒンジ26は、回転軸15を中心に回転する所定の角度(例えば60〜70度)で機体14から離脱するようになっており、開頭後に自動的に離脱する。
図6(A)は、図4のC部の断面図である。
この図において、ノーズキャップ22は、複数の連結部材24の機軸方向先端部24a(図の上端)を把持する把持部23を有する。把持部23は、この例では、機軸を中心とする内面を有するリング状部材であり、ノーズキャップ22の下端内側に一体的に固定されている。
また、先端部24aには、把持部23と機軸方向に嵌合する外面を有する支持部材24cが上端内側に一体的に固定されている。
図6(A)において、開頭機構は、さらに、分離装置28を備える。
分離装置28は、開頭時に、ノーズキャップ22を機軸方向先端側(図で上側)に移動し、把持部23を先端部24aから離脱させる。
分離装置28は、この例では、シリンダ28aとピストンロッド28bとを有する。
シリンダ28aはブラケット28cを介して連結部材24の1つに固定され、ピストンロッド28bの先端はノーズキャップ22の一部に接している。
分離装置28は、例えば火薬のガス圧でピストンロッド28bをシリンダ28aから突出させ、ノーズキャップ22を機軸方向先端側(図で上側)に移動するようになっている。
またこの例で、ノーズキャップ22は、機軸方向先端側に移動可能に、把持部23(又は支持部材24c)を介して連結部材24の1つに連結されている。
図6(B)は、図6(A)の別の実施形態図である。
この図において、シリンダ28aとピストンロッド28bは、電動又はガス圧式の直動アクチュエータである。その他の構成は図6(A)と同様である。
かかる直動アクチュエータを用いることにより、火薬を用いないので、打ち上げ前の地上で動作確認を行うことができ、確実な動作を保証することができる。
図7は、本発明による連結分離機構30の説明図であり、(A)は連結時、(B)は分離時を示している。
本発明による連結分離機構30は、互いに隣接する連結部材24の端部同士を連結し分離する装置である。
「互いに隣接する連結部材24」は、この例では、フェアリング20を構成する部材である。
しかし、連結部材24は、フェアリング20を構成する部材に限定されず、その他の部材であってもよい。
以下、隣接する2つの連結部材24を、説明の都合上、第1連結部材25Aと第2連結部材25Bとする。第1連結部材25Aと第2連結部材25Bの位置は逆であってもよい。
図7(A)(B)において、連結分離機構30は、嵌合空洞32、1対又は複数対のヒンジ板34、及び膨張収縮管36を備える。
嵌合空洞32は、2つの連結部材24の一方(第1連結部材25A)の端部に固定された第1ハウジング33に設けられている。嵌合空洞32は、端部側(図で下側)が開口し、かつ端部側(下側)が狭い1対のテーパ内面32aを有する。すなわち、嵌合空洞32は、この図において、台形形状であり、台形の短い上辺が端部側に開口している。
この開口32bの開口幅Bは、複数のヒンジ板34が閉じた状態で通過でき、開いた状態では通過できない大きさに設定されている。
1対又は複数対のヒンジ板34は、2つの連結部材24の他方(第2連結部材25B)の端部に固定された第2ハウジング35に設けられている。この例において、第2ハウジング35は断面において1対の側壁35aの間に凹部35bを有するコの字形の部材である。1対の側壁35aは、連結時において、第1ハウジング33の端面に当接して、第1連結部材25Aと第2連結部材25Bの間の圧縮力を伝達するようになっている。
1対又は複数対のヒンジ板34は、端部近傍にヒンジ34aを有し、嵌合空洞側に延び、かつ互いに逆方向に揺動する。
ヒンジ板34は、互いに内方に揺動時に嵌合空洞32の開口32bを通過可能であり、かつ互いに外方に揺動時に開口32bより外側に開くようになっている。
膨張収縮管36は、ガス圧で膨張可能であり、嵌合空洞内に収容されている。また膨張収縮管36は、嵌合空洞内において、外方に揺動時のヒンジ板34の間に挟持されている。膨張収縮管36は、伸縮性を有するゴム又はプラスチックからなるのがよい。
図4において、連結分離機構30は、さらに、封入放出弁38を有する。
この図において、封入放出弁38は、隣接する2つの連結部材24の間に2つずつ設けられている。すなわちこの例で、1つの膨張収縮管36に対して1つの封入放出弁38が設けられている。
なおこの構成は必須ではなく、1つの封入放出弁38を複数の膨張収縮管36に連結してもよい。
封入放出弁38は、例えば電磁弁であり、膨張収縮管36に連結され、内部に封入されたガス圧を除去可能な機能を有する。
封入放出弁38は、連結時に膨張収縮管36の内部に所定のガス圧のガスを封入し、分離時に内部を外部空間と連通させてガス圧を除去する。
内部に封入するガスは、不活性ガス(窒素又はアルゴン)であるのがよい。また封入するガス圧は、第1連結部材25Aと第2連結部材25Bの連結状態を保持できるように設定するのがよい。
図8は、本発明による連結分離方法の説明図である。この図において、図8(A)は、図4のA−A断面図に相当する連結時であり、図8(B)は、分離時である。
図8(A)において、連結分離機構30は、隣接する2つの連結部材24の間に設けられ、2つの連結部材24の端部同士を連結し分離する機能を有する。
この例で、連結分離機構30は、隣接する2つの連結部材24の間に2つずつ設けられている。従ってこの例では、周方向に隣接する4つの連結部材24に対し、合計8つの連結分離機構30が設けられている。
なお、この構成は必須ではなく、連結分離機構30は、隣接する2つの連結部材24の間に1以上を設ければよい。
また、上述した例において、フェアリングは、ノーズフェアリング20であるが、連結分離機構30は、ノーズフェアリング20に限定されず、その他のフェアリングの連結・分離に用いてもよい。
本発明の方法では、図7(A)と図8(A)に示すように、連結時に、膨張収縮管36を、ヒンジ板34をヒンジ34aを中心に互いに反対方向外方に揺動させた間に挟持し、膨張収縮管36をガス圧で膨張させて内部に封入する。
膨張収縮管36の膨張により、ヒンジ板34がテーパ内面32aに押し付けられ、隣接する2つの連結部材24(第1連結部材25Aと第2連結部材25B)の端部同士が連結される。
本発明の方法では、図7(B)と図8(B)に示すように、分離時に、膨張収縮管36を、ガス圧の除去により収縮させる。収縮した膨張収縮管36は、嵌合空洞32に残るのが好ましいが、ヒンジ板34の間に挟持されてもよく、或いは外部に放出されてもよい。
膨張収縮管36の収縮により、ヒンジ板34がテーパ内面32aから内方に揺動して、ヒンジ板34が嵌合空洞32の開口32bを通過可能となり、隣接する2つの連結部材24(第1連結部材25Aと第2連結部材25B)の端部同士を分離する。
上述した構成により、図4に示すように、各連結部材24は、開頭時に、機体14の回転による遠心力で、回転軸15を中心に外方に回動する。
なお、複数の連結部材24の分割部21は、図示しないシール部材により、気密にシールされている。このシール部材は、連結部材24の開頭に対する抵抗が少ない材料で構成されているのがよい。
上述した本発明の実施形態によれば、各連結部材24の末端部24bは、ヒンジ26を介して機体14に連結され、先端部24aは、ノーズキャップ22の把持部23により把持されている。
従って、ノーズフェアリング20の開頭前に、各連結部材24を定位置に保持することができる。
また、隣接する2つの連結部材24の間に連結分離機構30が設けられ、2つの連結部材24の端部同士を連結するので、各連結部材24に作用する軸方向又は半径方向の力を連結分離機構30を介して隣接する連結部材24に伝達することができる。
さらに、開頭時に、分離装置28により、ノーズキャップ22を機軸方向先端側に移動し、その把持部23を各連結部材24の機軸方向先端部24aから離脱させることができる。
また、図7(B)と図8(B)に示すように、分離時(すなわち開頭時)に、膨張収縮管36を、ガス圧の除去により収縮させることにより、ヒンジ板34がテーパ内面32aから内方に揺動して、隣接する連結部材24の端部同士を分離することができる。
各連結部材24は、機軸方向末端部24bにヒンジ26を有するので、先端部24aがノーズキャップ22から離脱し、端部同士が分離されると、機体14の回転による遠心力が外向きに作用し、各連結部材24を花が開花するように開頭させることができる。
各連結部材24が回転軸15を中心に外方に回動すると、機体全体の機軸まわりの慣性モーメントが大きくなるので、機体14の回転速度を減速することができる。
また、ヒンジ26は、回転軸15を中心に回転すると所定の角度(例えば60〜70度)で機体14から離脱するようになっており、開頭後に自動的に離脱する。
上述した本発明の連結分離機構30は、分離時に火薬を用いないので、取扱いが容易である。
また、ガス圧の除去により収縮した膨張収縮管36は、ガス圧で再度膨張させることができるので、再利用が容易であり、使用前に作動確認ができる。
また、分離時の使用環境は、外圧が低い宇宙空間なので、分離時に内部を外部空間と連通させるだけで、内部に封入されたガスを外部に放出して、ガス圧を除去することができる。
従って、複雑な構造機器を必要とせず、トラブルが発生し難く、信頼性を高めることができる。
上述したように、本発明は、フェアリングの連結分離に限定されず、その他の部材の連結分離にも一般的に提供できる。
なお本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
B 開口幅、1 3段式ロケット、2a,2b 段接手、3a 1段ロケット、
3b 2段ロケット、3c 3段ロケット4 ノーズフェアリング、
5a シリンダ部、5b コーン部、5c ノーズキャップ、
6a,6b,6c 円形分割位置、7a,7b 直線分割位置、
8 分離機構、9 セグメント、9a 第1セグメント、9b 第2セグメント、
10 プレート、11 シェアピン、12 扁平管、14 機体、15 回転軸、
16 半径方向溝、20 ノーズフェアリング、21 分割部、
22 ノーズキャップ、23 把持部、24 連結部材、24a 先端部、
24b 末端部、24c 支持部材、24d、24e 突起部、
25A 第1連結部材、25B 第2連結部材、26 ヒンジ、
26a 機軸方向溝、27 固定軸、28 分離装置、28a シリンダ、
28b ピストンロッド、28c ブラケット、30 連結分離機構、
32 嵌合空洞、32a テーパ内面、32b 開口、33 第1ハウジング、
34 ヒンジ板、34a ヒンジ、35 第2ハウジング、35a 側壁、
35b 凹部、36 膨張収縮管、38 封入放出弁

Claims (5)

  1. 互いに隣接する連結部材の端部同士を連結し分離する連結分離機構であって、
    前記連結部材の一方に設けられ、端部側が開口し前記端部側が狭い1対のテーパ内面を有する嵌合空洞と、
    前記連結部材の他方に設けられ、端部近傍にヒンジを有し嵌合空洞側に延び、かつ互いに逆方向に揺動する1対又は複数対のヒンジ板と、
    前記嵌合空洞内に収容され、ガス圧で膨張可能な膨張収縮管と、を備え、
    前記ヒンジ板は、互いに内方に揺動時に前記嵌合空洞の前記開口を通過可能であり、かつ互いに外方に揺動時に前記開口より外側に開き、
    前記膨張収縮管は、前記嵌合空洞内において、外方に揺動時の前記ヒンジ板の間に挟持されている、連結分離機構。
  2. 前記膨張収縮管は、伸縮性を有するゴム又はプラスチックからなる、請求項1に記載の連結分離機構。
  3. さらに、前記膨張収縮管に連結され、内部に封入された前記ガス圧を除去可能な封入放出弁を備え、
    前記封入放出弁は、連結時に前記膨張収縮管の内部に前記ガス圧のガスを封入し、分離時に前記内部を外部空間と連通させて前記ガス圧を除去する、請求項1に記載の連結分離機構。
  4. 請求項1に記載の連結分離機構を用いた連結分離方法であって、
    連結時に、前記膨張収縮管を、前記ヒンジ板を前記ヒンジを中心に互いに反対方向外方に揺動させた間に挟持し、前記膨張収縮管を前記ガス圧で膨張させて内部に封入し、
    分離時に、前記膨張収縮管を、前記ガス圧の除去により収縮させる、連結分離方法。
  5. 前記連結時に、前記ヒンジ板を前記テーパ内面に押し付けて2つの前記連結部材の端部同士を連結し、
    前記分離時に、前記ヒンジ板が前記テーパ内面から内方に揺動して、前記端部同士を分離する、請求項4に記載の連結分離方法。
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