JP2019082834A - 計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法 - Google Patents

計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パスワードのセキュリティ強化に関する、新規な計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法を提供する。【解決手段】情報処理装置は、ディスプレイ22を含み、ディスプレイ22には、ユーザがパスワードを入力するためのパスワード入力画面が表示される。パスワード入力画面においてパスワードが入力されると、入力されたパスワードの耐用日数が所定の算出条件に従って算出されるとともに、ディスプレイ22には、算出されたパスワードの耐用日数をユーザに確認させるための確認画面120が表示される。【選択図】図3

Description

この発明は、計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法に関し、特にたとえば、パスワードの安全性を算出する、計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法に関する。
この種の背景技術の一例が特許文献1に開示される。特許文献1には、背景技術のパスワードのセキュリティ強化方法の一例が開示される。背景技術のパスワードのセキュリティ強化方法は、ユーザがパスワードを設定または変更する際に、入力されたパスワードの安全性のレベルを算出し、算出された安全性のレベルをパーセント値または“低い”、“中間”、および“高い”の3段階のアセスメント評定としてユーザに提示する。
特開2010−529544号公報
しかしながら、背景技術のパスワードのセキュリティ強化方法では、所定の計算式によってパスワードの安全性のレベルが一律に算出されるだけであるので、短期間のみ有効なパスワードを設定しようとするユーザに対しては、安全性を過剰に要求してしまうことがある。一方、短期間のみ有効なパスワードを設定しようとするユーザに合わせた計算式を用いると、長期間有効なパスワードを設定しようとするユーザに対しては、安全性を充分に要求することができず、安全性の低いパスワードが設定されてしまうことがある。
以上のように、背景技術のパスワードのセキュリティ強化方法では、利便性と安全性とを両立させたパスワードの管理を行うことができないという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
また、この発明の他の目的は、利便性と安全性とを両立させたパスワードの管理を行うことができる、計算装置、情報処理装置、制御プログラムおよび制御方法を提供することである。
第1の発明は、入力手段、算出手段、および提示手段を備える計算装置である。入力手段は、ユーザ操作を受け付ける。たとえば、入力手段は、タッチパネル、キーボードおよびコンピュータマウス等である。算出手段は、入力手段で受け付けたユーザ操作によって入力されたパスワードの耐用日数を所定の算出条件に従って算出する。提示手段は、算出手段で算出された耐用日数をユーザに提示する。
第2の発明は、第1の発明に従属する計算装置であって、入力手段で受け付けたユーザ操作に応じて算出条件を設定する算出条件設定手段をさらに備える。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属する計算装置を備える情報処理装置であって、入力手段によって入力されたパスワードを登録する登録手段をさらに備える。
第4の発明は、第3の発明に従属する情報処理装置であって、耐用日数の下限日数を設定する下限日数設定手段、算出手段で算出された耐用日数が、下限日数設定手段で設定された下限日数に達しているかどうかを判断する判断手段をさらに備え、登録手段は、判断手段によって耐用日数が下限日数に達していると判断された場合に、パスワードを登録する。
第5の発明は、第3または第4の発明に従属する情報処理装置であって、登録手段は、算出手段で算出された耐用日数に応じて、登録されるパスワードの更新期限日を設定する。
第6の発明は、第3ないし第5のいずれかの発明に従属する情報処理装置であって、パスワードに紐づけられたデータを記憶する記憶手段、登録手段は、算出手段で算出された耐用日数に応じて、データの保管期限を設定する。
第7の発明は、ユーザ操作を受け付ける入力手段を備える計算装置のコンピュータによって実行される制御プログラムであって、計算装置のコンピュータを、入力手段で受け付けたユーザ操作によって入力されたパスワードの耐用日数を所定の算出条件に従って算出する算出手段、および算出手段で算出された耐用日数をユーザに提示する提示手段として機能させる。
第8の発明は、ユーザ操作を受け付ける入力手段を備える計算装置のコンピュータが、(a)入力手段で受け付けたユーザ操作によって入力されたパスワードの耐用日数を所定の算出条件に従って算出するステップ、および(b)ステップ(a)で算出された耐用日数をユーザに提示するステップを実行する計算装置の制御方法である。
この発明によれば、利便性と安全性とを両立させたパスワードの管理を行うことができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は第1実施例の情報処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図2はパスワード入力画面の一例を示す図解図である。 図3は確認画面の一例を示す図解図である。 図4は、図1に示したRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図5は、図1に示したCPUの情報処理の一例を示すフロー図である。 図6は、第2実施例の使用期間入力画面の一例を示す図解図である。 図7は、第2実施例の算出条件入力画面の一例を示す図解図である。 図8は、第2実施例の登録画面の一例を示す図解図である。 図9は、第2実施例の報知画面の一例を示す図解図である。 図10は、第2実施例のRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図11は、第2実施例の情報処理の一例の一部を示すフロー図である。 図12は、第2実施例の情報処理の他の一部であって、図11に後続するフロー図である。 図13は、第3実施例の更新期限確認画面の一例を示す図解図である。 図14は、第3実施例の情報処理の一例を示すフロー図である。 図15は、第4実施例の情報処理の一例を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1は第1実施例の情報処理装置10の電気的な構成を示すブロック図である。ただし、図1に示す情報処理装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
また、図1に示した情報処理装置10は、ユーザが使用する汎用のコンピュータ(端末)であり、具体的には、デスクトップPC、ノート(ラップトップ)PCおよびタブレットPCなどが該当する。
図1を参照して、第1実施例の情報処理装置10はCPU12を含む。CPU12には、バス30を介して、RAM14、入力制御回路16、表示制御回路18、HDD24および通信回路26が接続される。また、入力制御回路16には入力装置20が接続され、表示制御回路18にはディスプレイ22が接続される。ディスプレイ22は、たとえばLCDである。なお、ディスプレイ22としては、有機ELを用いることもできる。
入力装置20は、たとえばキーボードまたは/およびコンピュータマウスであり、入力装置20がキーボードである場合には、ハードウェアの操作ボタンないし操作キーが含まれる。また、入力装置20としては、タッチパネルが用いられても良い。この場合、静電容量方式などの任意の方式のタッチパネルが用いられる。また、タッチパネルは、ディスプレイ22の表示面上に設けられても良いし、ディスプレイ22とは別に設けられてもよい。ただし、タッチパネルがディスプレイ22と一体的に形成されたタッチディスプレイが設けられてもよい。タッチパネルが設けられる場合、ディスプレイ22には、各種のボタンやアイコンなどのソフトウェアキーが表示される。
なお、ソフトウェアキーとは、たとえばタッチパネル付きのディスプレイ22の表示面上にソフトウェア的に再現されたキー(アイコン)のことを言う。これに対して、ハードウェアキーとは、物理的な装置(たとえばキーボード)として設けられたキー(ボタン)のことを言う。
CPU12は、情報処理装置10の全体的な制御を司る。RAM14は、CPU12のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
入力制御回路16は、上述した入力装置20の操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU12に出力する。たとえば、入力制御回路16は、入力装置20がキーボードである場合は、操作ボタンないし操作キーの操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU12に出力する。また、入力制御回路16は、入力装置20がタッチパネルである場合は、タッチパネルに必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネルのタッチ有効範囲内でのタッチ操作(タッチ入力)を検出されると、そのタッチ入力の位置を示すタッチ座標データをCPU12に出力する。
表示制御回路18は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、CPU12の指示の下、GPUは、RAM14に記憶された画像生成データ74b(図4参照)を用いて、各種の画面を表示するための画面データをVRAMに生成し、生成した画面データをディスプレイ22に出力する。
HDD24は、情報処理装置10の主記憶装置(記憶部)であって、不揮発性のメモリであり、情報処理装置10のオペレーティングシステムや各種のアプリケーションソフトを記憶したり、画像データなどの各種のデータを記憶したりする。また、HDD24に代えて、または、HDD24とともに、EEPROMまたはフラッシュメモリのような他の不揮発性の記憶媒体を用いることもできる。
通信回路26は、有線通信回路または無線通信回路であり、CPU12からの指示に従って、インターネットおよびLANなどのなどのネットワークを介して、外部のコンピュータと通信する。
このような構成の情報処理装置10では、たとえば、ユーザがパスワードを設定または変更する際に、入力されたパスワードの安全性のレベルをユーザに提示することがある。なお、パスワードは、ユーザが情報機器ないし電子機器を使用したり、クラウドサービスにアクセスしたりする際に、機器の使用の可否、またはサービスへのアクセスの可否を判断するときに用いられる。たとえば、ユーザは、提示されたパスワードの安全性のレベルを参考にして、パスワードを設定する。
しかしながら、従来の情報処理装置では、所定の計算式によってパスワードの安全性のレベルが一律に算出されるだけであるので、短期間のみ有効なパスワードを設定しようとするユーザに対しては、安全性を過剰に要求してしまうことがある。一方、短期間のみ有効なパスワードを設定しようとするユーザに合わせた計算式を用いると、長期間有効なパスワードを設定しようとするユーザに対しては、安全性を充分に要求することができず、安全性の低いパスワードが設定されてしまうことがある。
以上のように、従来の情報処理装置では、利便性と安全性とを両立させたパスワードの管理を行うことができないという問題がある。
そこで、この第1実施例の情報処理装置10では、ユーザによって入力されたパスワードの耐用日数を算出し、算出したパスワードの耐用日数をユーザに提示するようにした。
図2はパスワード入力画面100の一例を示す図解図である。図3は確認画面120の一例を示す図解図である。
以下、図2および図3を参照して、情報処理装置10の動作例を説明する。まず、ユーザがパスワードを設定または変更する際に、情報処理装置10では、パスワードの耐用日数を算出するためのアプリケーション(耐用日数算出アプリケーション)が実行される。ただし、第1実施例では、耐用日数算出アプリケーションで入力されたパスワードは、情報処理装置10等において実際に使用される必要は無く、単にパスワードの耐用日数を確認する場合等にも実行されることがある。
情報処理装置10で耐用日数算出アプリケーションが実行されると、図2に示すように、ユーザがパスワードを入力するためのパスワード入力画面100がディスプレイ22に表示される。
パスワード入力画面100には、ユーザにパスワードの入力を促す旨のメッセージの他に、入力ボックス102および決定アイコン104が表示される。
入力ボックス102には、入力装置20が操作されて入力されたパスワード(文字列)が反映される。なお、この実施例では、上述したように入力装置20がキーボードであるので、ユーザ操作は、キーボードに設けられたハードウェアの操作ボタンないし操作キーが押下されることによって行われる。
ただし、入力ボックス102には、入力された文字に代えて、「*」が表示される。このように、本実施例では、入力された文字そのものは表示されない。これは、入力されたパスワードをそのまま表示することで、そのパスワードが第三者に見られることを防ぐためである。ただし、入力された文字数に応じて表示される「*」の数が増えるため、ユーザは、入力した(入力中の)パスワードの文字数(桁数)を認識できる。
決定アイコン104は、入力ボックス102に入力されたパスワードを、耐用日数を算出する算出用のパスワードとして決定する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。決定アイコン104が選択(タッチ)されると、入力ボックス102に入力された算出用のパスワードの耐用日数が算出される。ただし、決定アイコン104は、入力ボックス102に入力された文字数が、少なくとも3文字以上である場合に有効にされる。一方、決定アイコン104は、入力ボックス102に入力された文字数が、3文字未満(2文字以下)である場合には、無効にされており、タッチされても選択されない。したがって、入力ボックス102に入力された文字数が、3文字未満である場合には、パスワードの耐用日数を算出することができない。これは、入力されたパスワードが3文字未満である場合には、文字数が少なすぎて適切にパスワードの耐用日数を算出することができないからである。
パスワード入力画面100において決定アイコン104が選択され、入力ボックス102に入力されたパスワードの耐用日数が算出されると、図3に示すように、算出結果をユーザに確認させるための確認画面120がディスプレイ22に表示される。
確認画面120には、パスワードの耐用日数を示すメッセージ122の他に、終了アイコン124が表示される。
たとえば、確認画面120には、「入力されたパスワードの耐用日数は137日です」というような、パスワードの耐用日数を示すメッセージ122が表示される。このメッセージ122によって、パスワード入力画面100で入力されたパスワードの耐用日数がユーザに提示される。このため、ユーザは、自身が入力したパスワードの耐用日数を認識することができる。また、メッセージ122では、耐用日数を示す部分の文字の大きさは、他の部分の文字の大きさよりも大きくされる。このことは、ユーザにパスワードの耐用日数を認識させ易くするためである。ただし、確認画面120に表示されるメッセージ122の内容は一例であり、任意に変更可能である。このことは、後述する他の画面のメッセージ142,162,182,202,222においても同様である。
終了アイコン124は、耐用日数算出アプリケーションを終了する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。終了アイコン124が選択されると、パスワード設定アプリケーションが終了し、情報処理装置10で実行可能な種々の機能を選択するためのホーム画面等がディスプレイ22に表示される。
次に、パスワードの耐用日数を求める方法について説明する。パスワードの耐用日数VPは、以下の数1に示す算出式によって算出される。
[数1]
数1において、“NC”は探索候補数であり、“SS”は探索速度であり、“SC”は安全係数である。つまり、数1においては、探索候補数NCを探索速度SSで割り、安全係数SCを乗ずることによってパスワードの耐用日数VPが算出される。
探索候補数NCは、以下の数2に示す算出式によって算出される。
[数2]
数2において、“M”はパスワードに含まれる文字の候補数であり、“n”はパスワードの文字数である。文字の候補数Mは、パスワードに使用できる文字の種類(文字種)に応じて決定される。たとえば、パスワードに使用できる文字種が、小文字のアルファベット、大文字のアルファベットおよび数字(アラビア数字)である場合には、文字の候補数Mは“62”である。また、パスワードの文字数nは、ユーザが入力したパスワードの文字数に応じて決定される。
たとえば、小文字のアルファベットだけで構成されるパスワードであれば、文字の候補数Mは“26”である。また、このパスワードの文字数が5文字であれば、パスワードの文字数nは“5”である。この場合、探索候補数NCは、“11881376”となる。
なお、特定の文字列によって構成される安全性が低いパスワードを予め登録しておき、その安全性が低いパスワードを使用不可としている場合には、探索候補数NCは、数2に示す算出式によって算出された数から、安全性が低いパスワードの数を差し引いた数としても良い。たとえば、安全性が低いパスワードとしては、辞書(辞典)に記載された単語に対応する文字列、および情報処理装置10で実行される種々のアプリケーション内のファイル名または文書中の単語等に対応する文字列によって構成されるパスワードなどが該当する。
探索速度SSは、以下の数3に示す算出式によって算出される。
[数3]
数3において、“NT”は、所定時間ロックされるまでの試行回数であり、“LT”は、所定の回数(試行回数)連続してパスワードが誤入力された場合に、ロックされる時間(ロック時間)である。ただし、ロック時間LTは、分単位である。また、数3において、“1440”とは、分単位で表した場合の1日の長さに対応する数字である。つまり、数3では、探索速度SSとして、1日に探索可能なパスワードの個数(1日あたりの探索数)が算出される。
なお、本実施例では、試行回数NTおよびロック時間LTは、予め設定されている。たとえば、パスワード誤入力3回で5分間ロックされる場合には、試行回数NTは“3”に設定され、ロック時間LTは“5”に設定される。
また、安全係数SCは、予め設定されている。たとえば、安全係数SCが1%(算出式における数値は0.01)に設定されている場合には、パスワードの耐用日数VPとして、探索候補数NCのうち1%を試すために要する日数が算出されることになる。すなわち、安全係数SCを1%に設定すれば、探索に成功する確率が1%となる日数が、パスワードの耐用日数VPとなる。
情報処理装置10の上記のような動作は、CPU12がRAM14に記憶された情報処理プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図4は図1に示す情報処理装置10のRAM14のメモリマップ70の一例を示す図解図である。図4に示すように、RAM14は、プログラム記憶領域72およびデータ記憶領域74を含む。プログラム記憶領域72には、上述したように、情報処理プログラムが記憶される。この情報処理プログラムは、通信プログラム72a、操作検出プログラム72b、表示プログラム72cおよび算出プログラム72dを含む。
通信プログラム72aは、通信回路26を介して、外部のコンピュータ等と通信するためのプログラムである。
操作検出プログラム72bは、入力装置20が操作されたことに応じて入力制御回路16から出力される操作信号(操作データ)を取得するためのプログラムである。また、入力装置20としてタッチパネルが設けられる場合には、入力制御回路16から出力されるタッチ座標データを取得するためのプログラムでもある。CPU12は、操作検出プログラム72bによって取得された操作データまたはタッチ座標データに応じて、ディスプレイ22に表示される各種の画面に含まれる各種のボタンやアイコンなどが操作されたかどうかを判断する。
表示プログラム72cは、後述する画像生成データ74bを用いて、パスワード入力画面100および確認画面120などのディスプレイ22に表示する各種の画面に対応する表示画像データを生成し、ディスプレイ22に出力するためのプログラムである。
算出プログラム72dは、パスワード入力画面100で入力された算出用のパスワードに応じて、数1ないし数3に従ってそのパスワードの耐用日数を算出するためのプログラムである。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域72には、他のアプリケーションプログラムおよび音出力プログラムなどのプログラムも記憶される。
また、RAM14のデータ記憶領域74には、操作入力データ74a、画像生成データ74b、算出条件データ74c、算出用パスワードデータ74dおよび耐用日数データ74eなどが記憶される。
操作入力データ74aは、たとえば操作検出プログラム72bに従って検出(取得)された操作データまたは/およびタッチ座標データである。検出された操作データまたは/およびタッチ座標データは、時系列に従って記憶される。
画像生成データ74bは、ディスプレイ22に表示される、パスワード入力画面100および確認画面120などの各種の画面に対応する表示画像データを生成するためのポリゴンデータまたはテクスチャデータ等のデータである。また、画像生成データ74bには、ソフトウェアキーの画像データ等も含まれる。
算出条件データ74cは、数1ないし数3においてパスワードの耐用日数を算出するための算出式についてのデータである。具体的には、算出条件データ74cは、安全係数、試行回数およびロック時間などについてのデータである。
算出用パスワードデータ74dは、パスワード入力画面100で入力された算出用のパスワードについてのデータである。
耐用日数データ74eは、算出プログラム72dに従って算出された、パスワードの耐用日数についてのデータである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域74には、情報処理プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、情報処理プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)やレジスタが設けられたりする。
図5は図1に示した情報処理装置10のCPU12の情報処理の一例を示すフロー図である。図5に示すように、情報処理が開始されると、CPU12は、ステップS1で、パスワード入力画面100をディスプレイ22に表示して、ステップS3で、入力操作を受け付け、ステップS5に進む。なお、ステップS3では、ユーザの入力操作に応じて、パスワード入力画面100の表示内容(入力ボックス102の表示内容)を変化させる。
ステップS5では、入力されたパスワードを算出用のパスワードとして決定するかどうかを判断する。つまり、ステップS5では、算出用のパスワードが決定されたかどうかを判断する。ここでは、パスワード入力画面100において決定アイコン104が選択されたかどうかを判断する。
ステップS5で“NO”であれば、つまり、算出用のパスワードが決定されない場合は、同じステップS5に戻る。一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり、算出用のパスワードが決定された場合は、ステップS7で、パスワードの耐用日数を算出する。そして、ステップS9で、確認画面120をディスプレイ22に表示して、ステップS11で、終了かどうかを判断する。ここでは、確認画面120において終了アイコン124が選択されたかどうかを判断する。
ステップS11で“NO”であれば、つまり、終了アイコン124が選択されない場合は、同じステップS11に戻る。一方、ステップS11で“YES”であれば、つまり、終了アイコン124が選択された場合は、情報処理を終了する。
この第1実施例によれば、ユーザによって入力されたパスワードの耐用日数を算出し、算出したパスワードの耐用日数をユーザに提示するようにしたので、ユーザは、自身が入力したパスワードの耐用日数を認識することができる。そして、ユーザは、パスワードの耐用日数と自身が使用したい期間とを比較して、そのパスワードを使用するかどうかを判断することができる。このように、第1実施例によれば、パスワードの耐用日数を利用して、利便性と安全性とを両立させたパスワードの管理を行うことができる。
なお、第1実施例では、パスワード入力画面100において決定アイコン104が選択された場合に、算出したパスワードの耐用日数をユーザに提示するようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、パスワード入力画面100において入力中のパスワードの耐用日数をユーザに提示(フィードバック)するようにしても良い。この場合、入力ボックス102に入力された文字数が3文字以上である場合に、入力中のパスワードの耐用日数を示すメッセージがパスワード入力画面100に表示される。このようにすれば、ユーザは、入力中のパスワードの耐用日数を認識することができるので、所望するパスワードの使用期間に合わせて、適切なパスワードを設定することができる。
[第2実施例]
第2実施例の情報処理装置10は、パスワードの耐用日数の下限日数が設定され、そのパスワードの耐用日数が下限日数に達している場合に、パスワードを登録するようにした以外は、第1実施例の情報処理装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図6は、第2実施例の使用期間入力画面140の一例を示す図解図である。図7は、第2実施例の算出条件入力画面160の一例を示す図解図である。図8は、第2実施例の登録画面180の一例を示す図解図である。図9は、第2実施例の報知画面200の一例を示す図解図である。
まず、第2実施例では、情報処理装置10においてパスワードを登録するためのパスワード登録アプリケーションが実行される。このパスワード登録アプリケーションが実行されると、ユーザの入力操作によって登録用のパスワードが入力され、登録用のパスワードが所定の条件を満たす場合に、当該登録用のパスワードが登録される。なお、登録されたパスワードは、情報処理装置10を使用するためのユーザ認証に用いられるパスワード、または情報処理装置10を介して利用可能なクラウドサービス等にログインするためのパスワード等として利用される。
ただし、パスワードを登録するかどうかの可否を決定するための条件となるパスワードの耐用日数の下限日数は、予め設定される。この第2実施例では、登録用のパスワードが入力される前に、ユーザにパスワードの使用期間を入力させて、入力されたパスワードの使用期間を下限日数とする。
たとえば、パスワード登録アプリケーションが実行されると、図6に示すように、パスワードの使用期間を設定するための使用期間入力画面140がディスプレイ22に表示される。
使用期間入力画面140には、ユーザにパスワードの使用期間の入力を促す旨のメッセージ142の他に、入力ボックス144および決定アイコン146が表示される。
入力ボックス144には、入力装置20が操作されて入力された数字に対応する日数が反映される。
決定アイコン146は、入力ボックス144に入力された日数を、パスワードの使用期間として決定する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。決定アイコン146が選択されると、入力ボックス144に入力された数字に応じてパスワードの使用期間が決定される。つまり、入力ボックス144に入力された数字に応じてパスワードの耐用日数の下限日数が決定される。図6に示す例では、入力ボックス144には、日数として“30”が表示される。この状態で決定アイコン146が選択された場合には、パスワードの使用期間は30日に設定される。つまり、パスワードの耐用日数の下限日数が30日に設定される。
使用期間入力画面140において決定アイコン146が選択され、パスワードの耐用日数の下限日数が決定されると、図7に示すように、パスワードの耐用日数の算出条件を設定するための算出条件入力画面160がディスプレイ22に表示される。
算出条件入力画面160には、ユーザにパスワードの耐用日数の算出条件の入力を促す旨のメッセージ162の他に、安全係数を入力するための入力ボックス164、ロック設定を入力するための入力ボックス166および決定アイコン168が表示される。
安全係数を入力するための入力ボックス164には、入力装置20が操作されて入力された数字が反映される。ただし、入力ボックス164に入力された数字は、安全係数そのものではなく、安全係数に対応する割合(%)を示す。図7に示す例では、入力ボックス164には、安全係数に対応する割合として“1”が表示される。安全係数に対応する割合が1%である場合、安全係数は0.01に設定される。ここで設定された安全係数は、上述した数1における安全係数SCに対応する。
ロック設定を入力するための入力ボックス166は、所定時間ロックされるまでの試行回数を入力するための入力ボックス166aおよびロック時間を入力するための入力ボックス166bを含む。入力ボックス166aおよび入力ボックス166bのそれぞれには、入力装置20が操作されて入力された数字が反映される。図7に示す例では、入力ボックス166aには、試行回数として“3”が表示される。入力ボックス166bには、ロック時間として“5”が表示される。つまり、図7に示す例では、パスワード誤入力3回で5分間ロックされる場合を示す。ここで設定された試行回数は、上述した数2における試行回数NTに対応する。また、ここで設定されたロック時間は、上述した数2におけるロック時間LTに対応する。
決定アイコン168は、使用期間入力画面140で設定されたパスワードの耐用日数の算出条件を決定する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。決定アイコン168が選択されると、入力ボックス164に入力された数字に応じて安全係数SCが決定され、入力ボックス166aに入力された数字に応じて試行回数NTが決定され、入力ボックス166bに入力された数字に応じてロック時間LTが決定される。
算出条件入力画面160において決定アイコン168が選択され、パスワードの耐用日数の算出条件が決定されると、図2に示すようなパスワード入力画面100がディスプレイ22に表示される。なお、パスワード入力画面100における情報処理装置10の動作の内容は第1実施例と同じであるので説明を省略する。
第2実施例では、パスワード入力画面100において決定アイコン104が選択され、パスワードの耐用日数が算出されると、算出されたパスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達している(下限日数以上である)かどうかが判断される。そして、パスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達している場合には、図8に示すような登録画面180がディスプレイ22に表示される。
登録画面180には、パスワードの耐用日数および当該パスワードが登録可能である旨を示すメッセージ182の他に、登録アイコン184および終了アイコン186が表示される。
たとえば、登録画面180には、「入力されたパスワードの耐用日数は137日です」および「このパスワードは登録することができます」というようなメッセージ182が表示される。このメッセージ182によって、パスワード入力画面100で入力されたパスワードの耐用日数および当該パスワードが登録可能であることがユーザに提示される。
登録アイコン184は、パスワード入力画面100で入力されたパスワードを登録するとともに、パスワード登録アプリケーションを終了する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。登録アイコン184が選択されると、パスワード入力画面100で入力されたパスワードを登録して、パスワード登録アプリケーションが終了される。
終了アイコン186は、パスワード登録アプリケーションを終了する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。ただし、終了アイコン186が選択されると、パスワード入力画面100で入力されたパスワードが登録されずに、パスワード登録アプリケーションが終了される。
また、第2実施例では、パスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達していない場合には、図9に示すような報知画面200がディスプレイ22に表示される。
報知画面200には、パスワードの耐用日数、当該パスワードが登録不可能である旨およびパスワードの再設定を促す旨を示すメッセージ202の他に、再設定アイコン204および終了アイコン206が表示される。
たとえば、報知画面200には、「入力されたパスワードの耐用日数は8日です」および「耐用日数が30日未満です。このパスワードは登録することができません。再度パスワードを入力してください」というようなメッセージ202が表示される。このメッセージ202によって、パスワード入力画面100で入力されたパスワードの耐用日数および当該パスワードが登録不可能であることなどがユーザに提示される。
再設定アイコン204は、パスワード入力画面100に戻る機能が割り当てられるソフトウェアキーである。再設定アイコン204が選択されると、パスワード入力画面100がディスプレイ22に表示され、パスワードを入力することが可能になる。
終了アイコン206は、パスワード登録アプリケーションを終了する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。ただし、終了アイコン206が選択されると、パスワード入力画面100で入力されたパスワードが登録されずに、パスワード登録アプリケーションが終了される。
なお、パスワード登録アプリケーションが終了されると、パスワードの使用期間(パスワードの耐用日数の下限日数)およびパスワードの耐用日数の算出条件は消去(初期化)される。
図10は、第2実施例のRAM14のメモリマップ70の一例を示す図解図である。図4に示すように、RAM14のプログラム記憶領域72には、上述したように、情報処理プログラムが記憶される。この情報処理プログラムは、通信プログラム72a、操作検出プログラム72b、表示プログラム72c、算出プログラム72d、下限日数設定プログラム72e、判定プログラム72fおよび登録プログラム72gを含む。なお、通信プログラム72a、操作検出プログラム72b、表示プログラム72cおよび算出プログラム72dは、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
下限日数設定プログラム72eは、パスワードの耐用日数の下限日数を設定するためのプログラムである。たとえば、CPU12は、下限日数設定プログラム72eに従って、使用期間入力画面140において入力されたパスワードの使用期間を、パスワードの耐用日数の下限日数として設定する。
判定プログラム72fは、パスワードの耐用日数と、パスワードの耐用日数の下限日数とを比較して、パスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達しているかどうかを判定するためのプログラムである。
登録プログラム72gは、パスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達していると判断された場合に、パスワード入力画面100で入力されたパスワードを登録するためのプログラムである。
また、RAM14のデータ記憶領域74には、操作入力データ74a、画像生成データ74b、算出条件データ74c、算出用パスワードデータ74d、耐用日数データ74e、下限日数データ74fおよび登録パスワードデータ74gなどが記憶される。なお、操作入力データ74a、画像生成データ74b、算出条件データ74c、算出用パスワードデータ74dおよび耐用日数データ74eは、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
下限日数データ74fは、下限日数設定プログラム72eに従って設定された、パスワードの耐用日数の下限日数についてのデータである。
登録パスワードデータ74gは、登録プログラム72gによって登録されたパスワードについてのデータである。
図11は、第2実施例の情報処理装置10のCPU12の情報処理の一例の一部を示すフロー図である。図12は、第2実施例の情報処理装置10のCPU12の情報処理の他の一部であって、図11に後続するフロー図である。以下、フロー図を用いて、第2実施例における情報処理装置10の情報処理について説明するが、第1実施例で説明した情報処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図11に示すように、情報処理が開始されると、CPU12は、ステップS31で、使用期間入力画面140をディスプレイ22に表示して、ステップS33で、パスワードの使用期間が入力されたかどうかを判断する。ここでは、使用期間入力画面140において、パスワードの使用期間が入力された後に、決定アイコン146が選択されたかどうかを判断する。
ステップS33で“NO”であれば、つまり、パスワードの使用期間が入力されない場合は、同じステップS33に戻る。一方、ステップS33で“YES”であれば、つまり、パスワードの使用期間が入力された場合には、ステップS35で、入力されたパスワードの使用期間をパスワードの耐用日数の下限日数として設定し、ステップS37で、算出条件入力画面160をディスプレイ22に表示して、ステップS39で、パスワードの耐用日数の算出条件が入力されたかどうかを判断する。ここでは、算出条件入力画面160において、パスワードの耐用日数の算出条件が入力された後に、決定アイコン168が選択されたかどうかを判断する。
ステップS39で“NO”であれば、つまり、パスワードの耐用日数の算出条件が入力されない場合は、同じステップS39に戻る。一方、ステップS39で“YES”であれば、つまり、パスワードの耐用日数の算出条件が入力された場合には、ステップS41で、パスワードの耐用日数の算出条件を設定し、ステップS1に進む。なお、ステップS1からステップS7までの処理の内容については、第1実施例と同じであるので説明を省略する。
そして、ステップS7で、パスワードの耐用日数を算出すると、図12に示すステップS43に進む。ステップS43では、算出されたパスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達しているかどうかを判断する。
ステップS43で“YES”であれば、つまり、算出されたパスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達している場合には、ステップS45で、登録画面180をディスプレイ22に表示して、ステップS47で、パスワードを登録するかどうかを判断する。ここでは、登録画面180において、登録アイコン184および終了アイコン186のいずれのアイコンが選択されたかどうかを判断する。
ステップS47で“YES”であれば、つまり、パスワードを登録する場合には、ステップS49で、パスワードを登録して、情報処理を終了する。一方、ステップS47で“NO”であれば、つまり、パスワードを登録しない場合には、パスワードを登録せずに、情報処理を終了する。
また、ステップS43で“NO”であれば、つまり、算出されたパスワードの耐用日数が、パスワードの耐用日数の下限日数に達していない場合には、ステップS51で、報知画面200をディスプレイ22に表示して、ステップS53で、終了かどうかを判断する。ここでは、報知画面200において、再設定アイコン204が選択されたかどうか、または終了アイコン206が選択されたかどうかを判断する。
ステップS53で“YES”であれば、つまり、終了する場合には、情報処理を終了する。一方、ステップS53で“NO”であれば、つまり、終了せずに、パスワードを再設定する場合には、ステップS1に戻り、パスワード入力画面100をディスプレイ22に表示する。
この第2実施例によれば、パスワードの耐用日数の算出条件を設定することができるので、パスワードの使用状況に合わせて適切に当該パスワードの耐用日数を算出することができる。
また、第2実施例によれば、パスワード入力画面100で入力されたパスワードを登録することができるようにしたので、実際に使用するパスワードについて、利便性と安全性とを両立させた管理を行うことができる。
さらに、第2実施例によれば、パスワードを登録するかどうかの可否を決定するための条件となるパスワードの耐用日数の下限日数を事前に設定することができるので、パスワードが使用される期間に応じて、適切にパスワードを登録するかどうかの可否を決定することができる。たとえば、情報処理装置10のメンテナンス等において、1日だけ使用するパスワードを設定する場合には、パスワードの耐用日数の下限日数を少ない日数(たとえば1日)に設定することによって、安全性を過剰に要求することを防止できる。一方、長期間(たとえば180日)使用するパスワードを設定する場合には、パスワードの耐用日数の下限日数を使用期間以上に設定することによって、安全性のレベルが低いパスワードが設定されることを防止できる。
なお、第2実施例では、パスワードの耐用日数の下限日数が、ユーザ操作に応じて設定されるようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、パスワードの耐用日数の下限日数は、パスワードが使用される状況に応じて、予め設定されていても良い。
また、第2実施例では、パスワードの耐用日数が下限日数以上である場合に、パスワードを登録するようにしたが、これに限定される必要は無い。たとえば、パスワードの耐用日数が下限日数未満であっても、パスワードの耐用日数がパスワードの耐用日数の下限日数に達していない旨をユーザに報知して、パスワードを登録できるようにしても良い。
[第3実施例]
第3実施例の情報処理装置10は、登録されたパスワードの更新期限日を設定するようにした以外は、第2実施例の情報処理装置10と同じであるため、第2実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図13は、第3実施例の更新期限確認画面220の一例を示す図解図である。従来より、パスワードの安全性を確保するために、定期的にパスワードが変更される場合がある。このような場合に、第3実施例では、登録画面180で登録アイコン184が選択され、パスワードが登録されると、パスワードの耐用日数に応じて、パスワードの更新期限日が設定される。
パスワードの更新期限日が設定されると、図13に示すように、パスワードの更新期限日をユーザに確認させるための更新期限確認画面220がディスプレイ22に表示される。
更新期限確認画面220には、パスワードの更新期限日を示すメッセージ222の他に、終了アイコン224が表示される。たとえば、更新期限確認画面220には、「パスワードが登録されました」および「このパスワードはXX年YY月ZZ日まで使用可能です」というようなメッセージ222が表示される。このメッセージ222によって、パスワードの更新期限日がユーザに提示される。このため、ユーザは、自身が入力したパスワードの更新期限日を認識することができる。
ただし、パスワードの更新期限日は、パスワードの耐用日数に対応する最も遅い日以前の日に設定される。つまり、パスワードの更新期限日は、パスワードの耐用日数を超えない範囲で設定される。
終了アイコン224は、更新期限確認画面220を閉じる(非表示にする)とともに、パスワード登録アプリケーションを終了する機能が割り当てられるソフトウェアキーである。なお、更新期限確認画面220では、終了アイコン224を選択する以外の操作ができないようになっている。
図14は、第3実施例の情報処理装置10のCPU12の情報処理の一例の一部を示すフロー図である。以下、フロー図を用いて、第3実施例における情報処理装置10の情報処理について説明するが、第2実施例で説明した情報処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図14に示すように、情報処理が開始されると、CPU12は、ステップS49で、パスワードを登録して、ステップS71で、登録したパスワードの更新期限日を設定して、ステップS73で、更新期限確認画面220をディスプレイ22に表示して、ステップS75で、終了かどうかを判断する。ここでは、更新期限確認画面220において終了アイコン224が選択されたかどうかを判断する。
ステップS75で“NO”であれば、つまり、終了アイコン224が選択されない場合は、同じステップS75に戻る。一方、ステップS75で“YES”であれば、つまり、終了アイコン224が選択された場合は、情報処理を終了する。
この第3実施例によれば、登録されたパスワードの更新期限日を設定し、パスワードの更新期限日をユーザに確認させるので、定期的にパスワードが変更される場合に、ユーザは、登録されたパスワードの更新期限日を認識することができる。
また、第3実施例によれば、パスワードの更新期限日がパスワードの耐用日数を超えない範囲で設定されるので、パスワードの使用期間の長さに対して安全性の低いパスワードが設定されることを防止することができる。
[第4実施例]
第4実施例の情報処理装置10は、パスワード付きのデータが記憶された場合に、当該データの保管期限日を設定するようにした以外は、第1実施例の情報処理装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
従来より、パスワード付きのデータが記憶された場合に、所定期間経過後に、パスワード付きのデータを自動的に削除することがある。このような場合に、第4実施例では、パスワード付きのデータを開封するためのパスワードが登録されるとともに、当該パスワードの耐用日数が算出される。そして、算出されたパスワードの耐用日数に応じて、データの保管期限日(削除日)が設定される。ただし、データの保管期限日は、パスワードの耐用日数に対応する最も遅い日以前の日に設定される。つまり、データの保管期限日は、パスワードの耐用日数を超えない範囲で設定される。
また、パスワード付きのデータは、情報処理装置10のHDD24に記憶されても良いし、情報処理装置10がネットワークを介してアクセス可能な外部のコンピュータ(たとえばサーバ)の記憶部に記憶されても良い。
たとえば、パスワード付きのデータが情報処理装置10のHDD24に記憶されている場合には、情報処理装置10のCPU12は、データに紐づけられたパスワードをHDD24から読み出す。また、パスワード付きのデータが外部のコンピュータに記憶されている場合には、情報処理装置10のCPU12は、当該外部のコンピュータにアクセスして、データに紐づけられたパスワードを取得する。
データの保管期限日が設定されると、データの保管期限日が当該データを記憶させたユーザに通知される。たとえば、データが情報処理装置10のHDD24に記憶された場合には、当該データの保管期限日を通知するための通知画面(不図示)がディスプレイ22に表示される。また、情報処理装置10からネットワークを介して外部のコンピュータにデータ記憶された場合にも、通知画面がディスプレイ22に表示される。
また、データの保管期限日を過ぎた場合には、当該データが削除される。なお、データの保管期限日よりも前の日であって、データが記憶されてから所定期間経過後に、データの保管期限日をユーザに再度通知するようにしても良い。
図15は、第4実施例の情報処理装置10のCPU12の情報処理の一例の一部を示すフロー図である。以下、フロー図を用いて、第4実施例における情報処理装置10の情報処理について説明するが、第1実施例で説明した情報処理と同じ処理については同じ参照符号を付し、重複した内容については、説明を省略するまたは簡単に説明することにする。
図15に示すように、情報処理が開始されると、CPU12は、ステップS71で、パスワード付きのデータのパスワードを取得して、ステップS7で、取得したパスワードの耐用日数を算出して、ステップS93で保管期限日を設定し、ステップS95で保管期限日をユーザに通知する。そして、ステップS97で、保管期限日を過ぎたかどうかを判断する。
ステップS97で“NO”であれば、つまり、保管期限日を過ぎていない場合は、同じステップS97に戻る。一方、ステップS97で“YES”であれば、つまり、保管期限日を過ぎた場合には、ステップS99で、データを削除し、ステップS101で、データを削除した旨をユーザに通知して、情報処理を終了する。
この第4実施例によれば、パスワード付きのデータが記憶された場合に、パスワードの耐用日数に応じてデータの保管期限日が自動的に設定されるので、利便性と安全性とを両立させたデータの管理を行うことができる。
また、第4実施例によれば、データの保管期限日がパスワードの耐用日数を超えない範囲で設定されるので、データが保管される期間の長さに対して安全性のレベルが低いパスワードが設定されることを防止することができる。
なお、上述の実施例で挙げた具体的な数値、画面構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
また、上述の実施例では、情報処理装置10が汎用のコンピュータである場合を例に挙げて説明したが、これに限定される必要は無い。たとえば、情報処理装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを備えるMFP(Multifunction Peripheral)であっても良いし、複写機(コピー機)、印刷装置(プリンタ)およびファクシミリのような他の画像形成装置であっても良い。また、情報処理装置10は、電子黒板およびインフォメーションディスプレイなどの表示装置であっても良いし、複数の表示装置を含むマルチディスプレイ装置であっても良い。
さらにまた、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …情報処理装置
12 …CPU
22 …ディスプレイ
100…パスワード入力画面
120…確認画面

Claims (8)

  1. ユーザ操作を受け付ける入力手段、
    前記入力手段で受け付けたユーザ操作によって入力されたパスワードの耐用日数を所定の算出条件に従って算出する算出手段、および
    前記算出手段で算出された前記耐用日数をユーザに提示する提示手段を備える、計算装置。
  2. 前記入力手段で受け付けたユーザ操作に応じて前記算出条件を設定する算出条件設定手段をさらに備える、請求項1記載の計算装置。
  3. 請求項1または2記載の計算装置を備える情報処理装置であって、
    前記入力手段によって入力された前記パスワードを登録する登録手段をさらに備える、情報処理装置。
  4. 前記耐用日数の下限日数を設定する下限日数設定手段、
    前記算出手段で算出された前記耐用日数が、前記下限日数設定手段で設定された前記下限日数に達しているかどうかを判断する判断手段をさらに備え、
    前記登録手段は、前記判断手段によって前記耐用日数が前記下限日数に達していると判断された場合に、前記パスワードを登録する、請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記登録手段は、前記算出手段で算出された前記耐用日数に応じて、登録される前記パスワードの更新期限日を設定する、請求項3または4記載の情報処理装置。
  6. 前記パスワードに紐づけられたデータを記憶する記憶手段、
    前記登録手段は、前記算出手段で算出された前記耐用日数に応じて、前記データの保管期限を設定する、請求項3ないし5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. ユーザ操作を受け付ける入力手段を備える計算装置のコンピュータによって実行される制御プログラムであって、
    前記計算装置のコンピュータを、
    前記入力手段で受け付けたユーザ操作によって入力されたパスワードの耐用日数を所定の算出条件に従って算出する算出手段、および
    前記算出手段で算出された前記耐用日数をユーザに提示する提示手段として機能させる、計算装置の制御プログラム。
  8. ユーザ操作を受け付ける入力手段を備える計算装置のコンピュータが、
    (a)前記入力手段で受け付けたユーザ操作によって入力されたパスワードの耐用日数を所定の算出条件に従って算出するステップ、および
    (b)前記ステップ(a)で算出された前記耐用日数をユーザに提示するステップを実行する、計算装置の制御方法。
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