JP2019082650A - 投影システム及びスクリーン - Google Patents
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Abstract
【課題】変形可能な携帯型のスクリーンを用いた利便性の高い投影システムを提供する。【解決手段】投影システムは、変形可能な携帯型スクリーン4と、携帯型スクリーン4に向けて映像を投影する投影部21と、検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部22と、物体検知部22において物体として検知された携帯型スクリーン4の検知結果に応じて、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定に保たれるように投影部21を制御する制御装置5とを有する。制御装置5は、物体検知部22における携帯型スクリーン4の検知結果に基づいて、携帯型スクリーン4の変形の状態を判定し、判定した携帯型スクリーン4の変形の状態に応じて、携帯型スクリーン4における映像の投影状態を変更する。【選択図】図2
Description
本開示は、スクリーンに映像を投影する投影システムとそのスクリーンに関する。
プロジェクタは、スクリーンを用いた簡易な設備で比較的大きな映像を表示できることから、プレゼンテーションや映画鑑賞などの様々な用途で広く活用されている。
またプロジェクタは、壁などに固定されたスクリーンに限らず、様々な対象物の上に映像を投影可能である。例えば、下記の特許文献には、カメラで撮像した画像に基づいて表示対象物とその位置を特定する機能、及び、投影可能エリア内における投影方向を任意に調整する機能を備えたプロジェクタ装置が記載されている。このプロジェクタ装置は、投影可能エリア内に電子ペーパーが置かれると、この電子ペーパーを表示対象物として特定するとともに、投影可能エリア内での電子ペーパーの位置を特定する。プロジェクタ装置は、表示可能エリアに置かれた電子ペーパーを特定すると、この電子ペーパーに対応付けられている所定の映像を、電子ペーパーの表面やその近傍に向けて投影する。
ところで、携帯型のスクリーンに映像を投影させることを想定した場合、そのようなスクリーンは比較的小型であるため、例えば平面を折り畳む構造のように変形可能な構造にすることが容易である。従って、スクリーンの変形の状態に合わせて映像の投影状態(映像の大きさなど)を自動的に変更できれば、例えば会議で様々なサイズの資料を投影する場合などにおいて非常に便利である。しかしながら、上述した特許文献に記載される従来の装置では、表示対象物(電子ペーパー)に対応付けられた所定の映像を自動的に表示対象物へ投影することはできるものの、表示対象物の変形に応じて投影状態を変更することについては何も考慮されていない。
そこで、本開示は、変形可能な携帯型のスクリーンを用いた利便性の高い投影システムと、そのような投影システムに用いられるスクリーンを提供することを目的とする。
本開示の1つの側面に係る投影システムは、携帯型のスクリーンと、前記スクリーンに向けて映像を投影する投影部と、検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部と、前記物体検知部において前記物体として検知された前記スクリーンの検知結果に応じて、前記スクリーンにおける映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御する制御部とを有する。前記スクリーンは変形可能である。前記制御部は、前記物体検知部における前記スクリーンの検知結果に基づいて、前記スクリーンの変形の状態を判定し、前記判定した前記スクリーンの変形の状態に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態を変更する。
上記投影システムによれば、前記検知対象領域における前記スクリーンの各部分の位置が前記物体検知部により検知され、この検知結果に応じて、前記スクリーンにおける映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部が制御される。これにより、前記検知対象領域において前記スクリーンが動かされても、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれる。他方、前記スクリーンが変形された場合、その変形の状態が前記物体検知部の検知結果に基づいて判定され、判定された変形の状態に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が変更される。これにより、前記スクリーンの変形に合わせた前記映像の投影状態の変更を手動で行わずに済むため、利便性が向上する。
好適に、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態は、前記スクリーン上で映像が投影される範囲、及び、前記スクリーンに対する映像の向きの少なくとも一方を含んでよい。
この構成によれば、前記スクリーンが変形された場合、その変形の状態に応じて、前記スクリーン上で映像が投影される範囲、及び、前記スクリーンに対する映像の向きの少なくとも一方が変更される。
好適に、前記スクリーンの表面には、前記変形の状態に応じて外見が異なる1つ以上のマークが設けられていてよい。前記制御部は、前記物体検知部において検知された前記1つ以上のマークに応じて前記変形の状態を判定してよい。
この構成によれば、前記スクリーンが変形された場合、前記スクリーンの表面に設けられた前記1つ以上のマークの外見が変化し、前記物体検知部における前記1つ以上のマークの検知結果が変化する。そのため、この検知結果の変化から、前記スクリーンの前記変形の状態が判定される。
好適に、前記制御部は、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、前記特定した前記スクリーンの輪郭の内側に位置する前記1つ以上のマークを特定し、前記特定した前記1つ以上のマークに基づいて前記変形の状態を判定してよい。
この構成によれば、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭が特定され、前記特定された前記スクリーンの輪郭の内側に位置する前記1つ以上のマークが特定される。そのため、複数の前記スクリーンが存在する場合に、1つの前記スクリーンに設けられた前記マークが別の前記スクリーンに設けられたマークとして誤判定され難くなる。すなわち、個々の前記スクリーンに設けられた前記1つ以上のマークが正確に判別され易くなる。従って、複数の前記スクリーンが存在する場合でも、前記スクリーンの前記変形の状態が正確に判定され易くなる。
好適に、前記スクリーンは、前記変形によって略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面を含んでよい。前記複数の投影面の各々には、前記マークが少なくとも1つ設けられていてよい。
この構成によれば、略面一に並んだ状態に展開可能な前記複数の投影面の各々に前記マークが設けられているため、前記投影面の展開状態に応じて、略面一に並んだ状態となる前記投影面の数が変化すると、前記物体検知部において検知される前記マークの数が変化する。従って、前記物体検知部において検知される前記マークの数に応じて、前記複数の投影面の展開状態を判別することが可能になる。
好適に、前記スクリーンの表面に設けられた前記1つ以上のマークは、前記スクリーンの姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成されていてよい。前記制御部は、前記物体検知部において検知された前記1つ以上のマークが示す前記スクリーンの位置及び姿勢に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御してよい。
この構成によれば、前記スクリーンの姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、前記スクリーンの表面に設けられた前記1つ以上のマークの少なくとも一部が不一致となり、重なり合わない。これにより、前記スクリーンの姿勢が変化すると、前記物体検知部において検知される前記1つ以上のマークの位置が少なくとも一部変化する。また、前記スクリーンの位置が変化した場合、前記物体検知部において検知される前記1つ以上のマークの位置が全て変化する。そのため、前記物体検知部における前記1つ以上のマークの検知結果から、前記スクリーンの位置及び姿勢を判別することが可能となる。
好適に、前記スクリーンの表面には、回転対称でない多角形の頂点同士の位置関係に相当する相対的な位置関係を持った3以上の前記マークが設けられていてよい。
この構成によれば、前記スクリーンの表面に設けられた前記3以上のマークが、回転対称でない多角形の頂点同士の位置関係に相当する相対的な位置関係を持つ。そのため、前記スクリーンの姿勢がどのように変化しても、前記3つ以上のマークの少なくとも一部が不一致となり、重なり合わない。
好適に、前記スクリーンは、前記変形によって略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面を含んでよい。前記複数の投影面の各々には、前記3以上のマークが設けられていてよい。
この構成によれば、略面一に並んだ状態に展開可能な前記複数の投影面の各々に前記3以上のマークが設けられているため、前記投影面の展開状態に応じて、略面一に並んだ状態となる前記投影面の数が変化し、前記物体検知部において検知される前記マークの数が変化する。これにより、前記物体検知部において検知される前記マークの数に応じて、前記複数の投影面の展開状態を判別することが可能になる。また、前記複数の投影面の各々に前記3以上のマークが設けられているため、前記物体検知部の検知結果から、各投影面の位置及び姿勢を判別することが可能となる。これにより、略面一に並んだ複数の前記投影面の全体的な位置及び姿勢も判別可能となる。
好適に、少なくとも一部の前記マークは、回転対称でない形状を持ってよい。
この構成によれば、前記スクリーンの表面に設けられた少なくとも一部の前記マークが回転対称でない形状を持つため、前記スクリーンの姿勢がどのように変化しても、前記マークの少なくとも一部が不一致となり、重なり合わない。
好適に、前記制御部は、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、前記特定した前記スクリーンの輪郭の内側に位置する前記1つ以上のマークを特定し、前記特定した前記1つ以上のマークが示す前記スクリーンの位置及び姿勢に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御してよい。
この構成によれば、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭が特定され、前記特定された前記スクリーンの輪郭の内側に位置する前記1つ以上のマークが特定される。そのため、複数の前記スクリーンが存在する場合に、1つの前記スクリーンに設けられた前記マークが別の前記スクリーンに設けられたマークとして誤判定され難くなる。すなわち、個々の前記スクリーンに設けられた前記1つ以上のマークが正確に判別され易くなる。従って、前記物体検知部における前記1つ以上のマークの検知結果から、前記スクリーンの位置及び姿勢が正確に判別され易くなり、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれ易くなる。
好適に、前記制御部は、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、前記特定した前記スクリーンの輪郭に基づいて前記変形の状態を判定してよい。
好適に、前記制御部は、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、前記特定した前記スクリーンの輪郭が示す前記スクリーンの位置及び姿勢に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御してよい。
本開示の他の1つの側面は、投影先に存在する物体の各部分の位置を検知した結果に基づいて投影状態が一定となるように調整された映像が投影される携帯型のスクリーンに関する。このスクリーンは、略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面を有し、前記複数の投影面の各々には、前記スクリーンの姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成された少なくとも1つのマークが設けられている。
この構成によれば、前記スクリーンの姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、前記スクリーンの表面に設けられた少なくとも1つの前記マークの少なくとも一部が不一致となり、重なり合わない。これにより、前記スクリーンの姿勢が変化すると、検知される前記少なくとも1つのマークの位置が少なくとも一部変化する。また、前記スクリーンの位置が変化した場合、検知される前記少なくとも1つのマークの位置が全て変化する。そのため、前記少なくとも1つのマークの位置を検知した結果から、前記スクリーンの位置及び姿勢を判別することが可能となり、判別した位置及び姿勢に基づいて、投影状態が一定となるように調整された映像を投影することが可能となる。
また、略面一に並んだ状態に展開可能な前記複数の投影面の各々に前記少なくとも1つのマークが設けられているため、前記投影面の展開状態に応じて、略面一に並んだ状態となる前記投影面の数が変化し、検知される前記マークの数が変化する。これにより、検知される前記マークの数に応じて、前記複数の投影面の展開状態を判別することが可能になる。
好適に、前記スクリーンの表面には、回転対称でない多角形の頂点同士の位置関係に相当する相対的な位置関係を持った3以上の前記マークが設けられていてよい。また好適に、少なくとも一部の前記マークは、回転対称でない形状を持ってよい。
本開示によれば、変形可能な携帯型のスクリーンを用いた利便性の高い投影システムと、そのような投影システムに用いられるスクリーンを提供できる。
以下、本実施形態に係る投影システムについて図面を参照して説明する。本実施形態に係る投影システムは、単に映像を投影するだけでなく、使用者のジェスチャーやスクリーンの移動などをセンサにより検知して、映像の投影を双方向的に制御する機能を持つ。この投影システムは、例えば会議や研修、授業などにおいて資料等の映像をスクリーンに投影する機能のほか、使用者ごとに閲覧可能な資料等を制限する機能、議事録を自動的に生成する機能などを備える。
図1Aは、本実施形態に係る投影システムの一例を示す図であり、卓上型スクリーン3を用いた投影システムを示す。また図2Aは、本実施形態に係る投影システムの他の一例を示す図であり、携帯型スクリーン4を用いた投影システムを示す。これらの例に示す投影システムは、会議室の天井などに設置された多機能プロジェクタ2と、映像が投影される卓上型スクリーン3若しくは携帯型スクリーン4とを有する。図の例では、多機能プロジェクタ2の下方に机12が配置され、机12の上に置かれた卓上型スクリーン3や携帯型スクリーン4に向けて多機能プロジェクタ2から映像が投影される。使用者は、机12の周囲に配置された座席11に着座して、これらのスクリーン(3,4)に投影される映像を見ながら会議等を行う。
なお、図1A及び図2Aの例では、卓上型スクリーン3のみ又は携帯型スクリーン4のみが使用されているが、これらのスクリーン(3,4)は机12の上で両方同時に使用されてもよい。この場合、多機能プロジェクタ2は、各スクリーン(3,4)への映像の投影を並行して行う。
図1Bは、卓上型スクリーン3の一例を示す図である。図1Bに示す卓上型スクリーン3は、ほぼ矩形の平らな投影面311を持った平板状の部材である。投影面311には、例えば汎用のプロジェクタ用スクリーンや、反射効率が高いディンプル反射板による高効率スクリーンなどが用いられる。
卓上型スクリーン3の投影面311の対角の隅には、星形のマーク301及び302が設けられている。マーク301及び302は、後述する物体検知部22によって検知され、卓上型スクリーン3の位置及び姿勢の判定に使用される。マーク301及び302は、例えば、特定の波長の光(不可視の赤外線や紫外線など)を受けて蛍光を発生する不可視インクで印刷されたマークでもよいし、一般的な可視のインクで印刷されたマークでもよい。また、マーク301及び302は、投影光を反射する反射板や、発光素子(発光ダイオード等)でもよい。なお、マーク301および302は、感熱性インクや電子ペーパー等を用いて書き換え可能に構成されても良い。
卓上型スクリーン3は、四辺の縁の近くに複数のマイク31とスピーカ32を備える。複数のマイク31は、発話者の位置を特定する処理のために異なる場所で発話者の音声を集音する。また、一部のマイク31は、ノイズ除去処理のために音声以外の環境音を集音する。スピーカ32は、投影面311における使用者の所定のジェスチャーに対応した操作音(クリック音など)や、任意のオーディオデータによる音を発生する。なお、マイク31やスピーカ32は、卓上スクリーン3の外縁の端面(卓上スクリーン3の厚みの範囲内)に収容されていても良い。これにより、投影面311に対して多機能プロジェクタ2から映像が投影された際に、マイク31やスピーカ32に映像が重なることを防止できる。
図2B〜図2Cは、携帯型スクリーン4の一例を示す図である。この図の例において、携帯型スクリーン4はノートのように開閉(変形)可能である。図2Bは、閉じた状態における携帯型スクリーン4の表紙450を示す。図2Bの例において、携帯型スクリーン4の表紙450には、使用者の識別情報を含んだ2次元コード451と、使用者の顔の写真452とが印刷若しくは貼り付けられている。なお、使用者の識別情報を含んだ2次元コード451や、使用者の顔の写真452は、感熱性インクや電子ペーパー等を用いて書き換え可能に構成されても良い。
図2Cは、開いた状態における携帯型スクリーン4の投影面411−1,411−2を示す。図2Cの例において、携帯型スクリーン4は、折り畳み可能な2つの投影面411−1及び411−2を含む。投影面411−1及び411−2(以下、区別せずに「投影面411」と記す場合がある。)には、例えば汎用のプロジェクタ用スクリーンやディンプル反射板による高効率スクリーンなどが用いられる。
携帯型スクリーン4の2つの投影面411には、それぞれ3つのマーク401〜403が設けられている。マーク401〜403は、後述する物体検知部22によって検知され、各投影面411の位置及び姿勢の判定や、携帯型スクリーン4の変形状態(開閉状態)の判定に使用される。マーク401〜403は、インク(不可視インクなど)で印刷されたマークでもよいし、反射板や発光素子でもよい。なお、マーク401〜403は、感熱性インクや電子ペーパー等を用いて書き換え可能に構成されても良い。
また2つの投影面411の端部には、複数のマイク43とスピーカ44が設けられている。複数のマイク43は、発話者の音声やノイズ除去用の環境音を集音する。スピーカ44は、2つの投影面411における使用者の所定のジェスチャーに対応した操作音や、任意のオーディオデータによる音を発生する。マイク43やスピーカ44は、投影面411−1,411−2の外縁の端面における厚みの範囲内に収容されていても良い。これにより、投影面411−1,411−2に対して多機能プロジェクタ2から映像が投影された際に、マイク43やスピーカ44に映像が重なることを防止できる。
図3は、本実施形態に係る投影システムの構成の一例を示す図である。本実施形態に係る投影システムは、全体的な動作を統括的に制御する制御装置5を有する。多機能プロジェクタ2、卓上型スクリーン3及び携帯型スクリーン4は、例えば図3に示すように、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5とそれぞれ通信する。なお、制御装置5との通信は無線通信に限らず、有線の通信でもよい。また、制御装置5を構成する1以上のブロックの少なくとも一部が、他の1以上の装置(例えば多機能プロジェクタ2)に組み込まれていてもよい。
更に制御装置5は、LANやその他のネットワークに接続されたサーバ6と通信を行う。制御装置5は、多機能プロジェクタ2が投影する映像のデータや、スクリーン(3,4)のスピーカ(32,44)が出力する音のデータ、使用者の識別情報を認証するための情報などをサーバ6から取得する。
図4は、多機能プロジェクタ2の構成の一例を示す図である。図4に示す多機能プロジェクタ2は、投影部21と、物体検知部22と、撮像部23と、通信部24と、制御部25とを有する。
投影部21は、映像を投影する装置である。例えば、投影部21は、LCDパネルに光源からの光を通して、ピクセルごとに光を透過させるか遮断するかの制御を行ない、映像を表示させる液晶プロジェクタや、レーザー光源からのレーザー光をMEMSミラーで反射させ所定領域で走査させることで映像を表示させるレーザープロジェクタ等を含む。
本実施形態において、投影部21は、制御部25の制御に応じて投影方向を可変する機能や、投影先における光学像の歪みを補正する機能を備える。例えば投影部21は、光学系をアクチュエータなどで駆動し、光軸の方向や光学像の形状を調節する。
物体検知部22は、検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する。検知対象領域は、例えば投影部21の投影範囲を含む3次元の空間であり、物体検知部22はこの3次元の空間に存在する物体の各部分の位置、すなわち、奥行きを持った3次元の形状を検知する。例えば物体検知部22は、所定の位置から所定のパターンを持つ赤外光線を検知対象の空間に照射し、空間に存在する物体(携帯型スクリーン4や他の検知対象物14)で反射された赤外光線の画像を別の位置のカメラで撮像する。物体検知部22は、撮像した画像における赤外光線のパターンの歪みに基づいて、物体の3次元の形状に関する情報を取得する。あるいは、物体検知部22は、レーザから照射した赤外光線が物体で反射されて光学センサで受光されるまでの時間を検知する方式や、異なる位置で撮像された画像のずれを検知する方式など、既に知られている種々の方式によって物体の3次元の情報を取得してもよい。
なお、検知対象領域が2次元の平面(例えば机12の上の平面)であり、物体(例えば携帯型スクリーン4)の奥行の情報を無視しても物体の位置と姿勢(平面上での回転方向)を検知できる場合、物体検知部22は2次元画像を撮像するカメラなどでもよい。
撮像部23は、投影部21が映像を投影可能な投影範囲と、その周囲を撮像する。撮像部23が撮像した画像は、投影部21の投影範囲に接近する使用者13の検知や、投影範囲の周囲における使用者13の位置の判定、使用者13の顔の表情やしぐさなどに関する情報の取得などに用いられる。
通信部24は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5と通信を行う装置であり、所定のベースバンド処理を行う回路や送受信回路を含む。
制御部25は、多機能プロジェクタ2の各構成要素を制御する装置であり、例えばメモリに記憶されるプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。制御部25は、制御装置5から送られてくるコマンドに応じて、投影部21における投影方向の制御や光学像の形状の補正を行うとともに、制御装置5から受信した映像データを投影部21に入力して、映像データに応じた映像を投影する処理を行う。また制御部25は、物体検知部22における物体の検知結果や撮像部23における撮像画像を取得し、制御装置5へ送信する処理を行う。
なお、図4の例では多機能プロジェクタ2の中に物体検知部22と撮像部23が含まれているが、これらの装置はそれぞれ独立に設けられていてもよい。
図5は、卓上型スクリーン3の構成の一例を示す図である。図5に示す卓上型スクリーン3は、複数のマイク31と、複数のスピーカ32と、入力部33と、通信部34と、制御部35とを有する。また卓上型スクリーン3は、内部の電子回路に電源を供給するためのバッテリ(不図示)を搭載する。
複数のマイク31(図1Bの例では6個)は、発話者の音声やノイズ除去用の環境音をそれぞれ集音する。
複数のスピーカ32(図1Bの例では2個)は、使用者の所定のジェスチャーに応じた操作音や、任意のオーディオデータによる音をそれぞれ発生する。
入力部33は、使用者の指示を入力するための装置であり、図1Bの例では、投影面311の側縁部に設けられた回転式のダイヤルを含む。入力部33は、このダイヤルの回転に応じた信号を制御部35に入力する。入力部33から入力された信号は、使用者の指示を表す情報として通信部34から制御装置5に送信され、映像中の文書のページを送る処理などに使用される。
通信部34は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5と通信を行う装置であり、所定のベースバンド処理を行う回路や送受信回路を含む。
制御部35は、卓上型スクリーン3の各構成要素を制御する装置であり、例えばメモリに記憶されるプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。制御部35は、複数のマイク31で集音された音のデータを制御装置5へ送信する処理や、制御装置5から受信したオーディオデータに基づいてスピーカ32から音を出力する処理、入力部33で得られた使用者の指示に関する情報を制御装置5へ送信する処理などを行う。
図6は、携帯型スクリーン4の構成の一例を示す図である。図6に示す携帯型スクリーン4は、接触センサ41と、振動発生器42と、複数のマイク43と、スピーカ44と、入力部45及び46と、通信部47と、制御部48とを有する。また携帯型スクリーン4は、内部の電子回路に電源を供給するためのバッテリ(不図示)を搭載する。
接触センサ41は、投影面411における指などの物体の接触を検知するセンサであり、例えば物体の接触に伴う圧力の変化を検知する圧電素子を含む。あるいは接触センサ41は、物体の接触に伴う種々の物理量(静電容量、抵抗、温度など)の変化を検知するセンサを含んでもよい。
振動発生器42は、投影面411に接触する指などへ振動を伝える装置であり、例えば圧電振動子やモーターなど、振動を発生可能な種々のアクチュエータを含む。
なお、接触センサ41や振動発生器42と同様なセンサやアクチュエータは、上述した卓上型スクリーン3にも搭載可能である。
複数のマイク43(図2Bの例では2個)は、それぞれ発話者の音声やノイズ除去用の環境音を集音する。
スピーカ44は、使用者の所定のジェスチャーに応じた操作音や、任意のオーディオデータによる音を発生する。
入力部45及び46は、使用者の指示を入力するための装置である。図2Bの例において、入力部45及び46はそれぞれ回転式のダイヤルを含む。入力部45のダイヤルは2つの投影面411の折り畳み位置に近い側縁部に設けられており、入力部46のダイヤルは折り畳み位置から離れた投影面411の側縁部の中央付近に設けられている。入力部45及び46は、ダイヤルの回転に応じた信号をそれぞれ制御部48に入力する。入力部45及び46から入力された信号は、使用者の指示を表す情報として通信部47から制御装置5に送信され、映像中の文書のページを送る処理などに使用される。
通信部47は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5と通信を行う装置であり、所定のベースバンド処理を行う回路や送受信回路を含む。
制御部48は、携帯型スクリーン4の各構成要素を制御する装置であり、例えばメモリに記憶されるプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。制御部48は、投影面411への接触を検知する接触センサ41の検知結果を制御装置5へ送信する処理や、制御装置5から送られてきたコマンドに応じて振動発生器42を振動させ、投影面411に触れた指等に振動を触知させる処理を行う。また、制御部48は、複数のマイク43で集音された音のデータを制御装置5へ送信する処理や、制御装置5から受信したオーディオデータに基づいてスピーカ44から音を出力する処理、入力部45及び46で得られた使用者の指示に関する情報を制御装置5へ送信する処理なども行う。
図7は、制御装置5の構成の一例を示す図である。図7に示す制御装置5は、表示部51と、入力部52と、通信部53及び54と、制御部55とを有する。
表示部51は、画像を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを含む。
入力部52は、投影システムの管理者が指示を入力するための装置であり、例えばキーボードやマウス、タッチパッドなどを含む。
通信部53は、投影システムにおける各構成要素(多機能プロジェクタ2、卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)と無線通信を行う装置であり、例えばBluetooth(登録商標)や無線LANなどの所定の無線通信方式により通信を行う。通信部53は、所定の無線通信方式に適合したベースバンド処理回路や送受信回路を含む。
通信部54は、LANやその他のネットワークに接続されたサーバ6と通信を行う装置であり、例えばイーサネット(登録商標)などの所定の通信方式に適合したベースバンド処理回路や送受信回路を含む。
制御部55は、制御装置5による投影システムの全体的な制御を司る装置であり、図7の例では、処理部56と記憶部57を含む。処理部56は、記憶部57に格納されたプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。記憶部57は、例えばRAMやフラッシュROM、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置を含む。処理部56における全ての処理は、コンピュータにおいてプログラムに従って実行させてもよいし、少なくとも一部を専用のハードウェア(ロジック回路)で実行させてもよい。処理部56のコンピュータが実行するプログラムは、記憶部57に全て記憶されていてもよいし、少なくとも一部をサーバ6や他の外部の装置から適宜ダウンロードしてもよい。
次に、上述した構成を有する投影システムの動作を説明する。
<開始時の動作>
制御装置5は、投影部21の投影範囲の周囲を撮像した撮像部23の画像に基づいて、投影範囲への使用者の接近を監視する。例えば制御装置5は、サーバ6に予め登録されたミーティングに関する情報(ミーティング情報)を参照し、ミーティング情報に含まれるミーティングの開始時刻の情報に基づいて、開始時刻の所定時間前から使用者の接近を監視する。制御装置5は、投影範囲へ使用者が接近したことを判定すると(例えば会議室の入り口付近の画像で人物の動きを捉えると)、投影部21を起動させる。
制御装置5は、投影部21の投影範囲の周囲を撮像した撮像部23の画像に基づいて、投影範囲への使用者の接近を監視する。例えば制御装置5は、サーバ6に予め登録されたミーティングに関する情報(ミーティング情報)を参照し、ミーティング情報に含まれるミーティングの開始時刻の情報に基づいて、開始時刻の所定時間前から使用者の接近を監視する。制御装置5は、投影範囲へ使用者が接近したことを判定すると(例えば会議室の入り口付近の画像で人物の動きを捉えると)、投影部21を起動させる。
制御装置5は、投影部21の投影範囲へ使用者が接近したことを判定した場合、使用者が投影範囲を容易に認識できるようにするため、投影範囲を光学像や照明光で指示するように投影部21を制御する。この場合、制御装置5は、上述したミーティング情報に登録されている席次の情報を参照して、各使用者を決められた座席11に誘導してもよい。例えば、制御装置5は、各座席11に着席する使用者の情報をミーティング情報から取得し、この取得した情報に基づいて、着席する使用者の氏名等を各座席11の近くに表示させてもよい。
<携帯型スクリーン4を所有する使用者の認証>
制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、投影部21の投影範囲に位置する物体から携帯型スクリーン4を特定する。投影部21の投影範囲内で新たな携帯型スクリーン4が特定され、その表紙450が物体検知部22の検知可能な方向(図2Aの例では上側)に向けられている場合、制御装置5は、物体検知部22により得られた表紙450の画像から2次元コード451を特定し、2次元コード451に含まれる使用者の識別情報を抽出する。制御装置5は、2次元コード451から抽出した識別情報とサーバ6に予め登録された情報とを照合することにより、この携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証する。
制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、投影部21の投影範囲に位置する物体から携帯型スクリーン4を特定する。投影部21の投影範囲内で新たな携帯型スクリーン4が特定され、その表紙450が物体検知部22の検知可能な方向(図2Aの例では上側)に向けられている場合、制御装置5は、物体検知部22により得られた表紙450の画像から2次元コード451を特定し、2次元コード451に含まれる使用者の識別情報を抽出する。制御装置5は、2次元コード451から抽出した識別情報とサーバ6に予め登録された情報とを照合することにより、この携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証する。
なお、携帯型スクリーン4の使用者を認証する場合、制御装置5は、2次元コード451などから得られる識別情報に加えて、この識別情報に関連付けられたパスワードや署名などの認証情報の入力を使用者に要求してもよい。例えば制御装置5は、パスワードや署名などの認証情報の入力を促す映像を投影部21から携帯型スクリーン4に投影し、所定のジェスチャー(数字キーによるパスワードの入力操作、署名の記入操作など)を使用者に実施させる。制御装置5は、物体検知部22により所定のジェスチャーを検知し、所定のジェスチャーが表す認証情報を取得する。制御装置5は、使用者の所定のジェスチャーにより入力された認証情報と、予め識別情報に関連付けてサーバ6等に記憶された認証情報とを照合することにより、使用者が入力した認証情報が正規のものであるか否かを判定する。認証情報が正規のものであると判定した場合、制御装置5は、投影部21の投影範囲に置かれた携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証する。
携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証すると、制御装置5は、この携帯型スクリーン4との間で無線通信を確立する。制御装置5は、マイク43で集音された音のデータを携帯型スクリーン4から受信する処理や、スピーカ44で音を出力させるためのオーディオデータを携帯型スクリーン4へ送信する処理を開始する。
また制御装置5は、携帯型スクリーン4へ投影する映像の内容を、その携帯型スクリーン4の所有者として認証した使用者の識別情報に応じて制限する。例えば、制御装置5は、閲覧権限が設定された機密文書等を携帯型スクリーン4へ投影するように使用者がジェスチャー等で指示した場合、携帯型スクリーン4の所有者として認証した使用者の識別情報に基づいて、閲覧の可否を判定する。制御装置5は、例えば使用者の識別情報に基づいて、その使用者の閲覧権限に関する情報をサーバ6から取得し、使用者が機密文書等の閲覧権限を持つか否か判定する。使用者が閲覧権限を持たないと判定した場合、制御装置5は、その使用者が所有する携帯型スクリーン4への機密文書等の投影を制限する。
<スクリーンに映像を投影する動作>
認証された携帯型スクリーン4が投影範囲に置かれると、制御装置5は、物体検知部22で検知される物体の中から、携帯型スクリーン4の各投影面411に設けられたマーク401〜403を特定する。制御装置5は、携帯型スクリーン4のマーク401〜403を特定すると、特定したマーク401〜403が存在する3次元の空間での位置に基づいて、携帯型スクリーン4の投影面411の位置及び姿勢を判定する。
認証された携帯型スクリーン4が投影範囲に置かれると、制御装置5は、物体検知部22で検知される物体の中から、携帯型スクリーン4の各投影面411に設けられたマーク401〜403を特定する。制御装置5は、携帯型スクリーン4のマーク401〜403を特定すると、特定したマーク401〜403が存在する3次元の空間での位置に基づいて、携帯型スクリーン4の投影面411の位置及び姿勢を判定する。
仮に、検知対象物が存在する空間の基準となる3次元の直交座標系を「基準座標系」とし、検知対象物(投影面411など)に対して固定される3次元の直交座標系を「対象物座標系」とする。この場合、制御装置5は、基準座標系からみた対象物座標系の原点の位置を、検知対象物の位置として判定してもよい。また、制御装置5は、基準座標系の各座標軸を基準とした対象物座標系の各座標軸の回転角を、検知対象物の姿勢として判定してもよい。
制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて投影面411の位置及び姿勢を判定すると、この判定結果に応じて、投影面411における映像の投影状態が一定に保たれるように投影部21を制御する。例えば制御装置5は、映像の投影状態として、投影面411において映像が投影される範囲や、投影面411に対する映像の向きを一定に保つ。
図8は、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定に保たれることを説明するための図である。図8では、携帯型スクリーン4が1つの投影面411に簡略化されている。投影面411の形状は、平面視において矩形であり、矩形の3つの角にマーク401,402,403がこの順番で左回りに配置されている。投影面411において映像が投影される範囲は、投影面411の形状と概ね相似な矩形の範囲である。投影面411に対する映像の向きは、マーク401及び402が設けられた側縁部を下側、マーク402及び403が設けられた側縁部を右側とする向きである。図8では、投影面411(携帯型スクリーン4)の3つの状態が示されており、それぞれの状態で投影面411の位置や姿勢は異なっている。しかしながら、投影面411において映像が投影される矩形の範囲と、投影面411に対する映像の向きは、3つの状態において全て同じである。この図8に示すように、制御装置5は、携帯型スクリーン4の位置や姿勢が様々に変化する場合でも、映像の投影状態(映像の範囲、映像の向き等)が一定に保たれるように投影部21を制御する。
なお制御装置5は、卓上型スクリーン3についても、上述した携帯型スクリーン4の場合と同様の制御を行う。すなわち、制御装置5は、物体検知部22が検知したマーク301及び302の位置に基づいて投影面311の位置及び姿勢を判定し、その判定結果に基づいて、投影面311における映像の投影状態が所定の状態となるように投影部21を制御する。
また制御装置5は、変形可能な携帯型スクリーン4については、物体検知部22の検知結果に基づいて、変形の状態を判定する。例えば制御装置5は、携帯型スクリーン4において各投影面411のマーク401〜403が特定された場合、携帯型スクリーン4が図2Cに示す開いた状態になっていることを判定する。
<複数のスクリーンが存在する場合の動作>
制御装置5は、投影部21の投影範囲に複数のスクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)が存在する場合、各々のスクリーンに対する映像の投影を並行に行う。
制御装置5は、投影部21の投影範囲に複数のスクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)が存在する場合、各々のスクリーンに対する映像の投影を並行に行う。
図9A〜図9Dは、複数のスクリーンに映像を投影する方法を説明するための図であり、ここでは例として、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4に並行して映像を投影する場合を説明する。
図9Aの例では、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4を含む1つの範囲が、1つの映像を投影する範囲となっている。この1つの映像には、4つのスクリーン(4−1〜4−4)に対応した4つの描画部分が含まれている。4つの描画部分は、それぞれ対応するスクリーン(4−1〜4−4)が置かれた場所と重なるように、1つの映像の中に配置されている。4つの描画部分以外の部分(目の細かい斜線の部分)は、例えば輝度の低い影の部分であり、4つの描画部分はこの影の部分によって互いに分離されている。このように、制御部5は、投影部21の投影範囲内に複数のスクリーンが存在する場合、複数のスクリーンと重なる場所にそれぞれ描画部分が配置された映像を生成し、複数のスクリーンが存在する範囲に向けてこの映像を投影する。
図9Bの例では、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4の各々へ順次に映像が投影される。図9Bにおいて目の粗い斜線が施された部分は、映像が投影されていない状態のスクリーン表面を示す。4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4の各々は、一時的に映像が投影されない状態となるが、順次の映像の投影が短い周期で繰り返されることにより、使用者には連続的に映像が表示されているように見える。このように、制御部5は、投影部21の投影範囲内に存在する複数のスクリーンの各々へ順次に映像を投影する処理を反復してもよい。
図9Cの例では、多機能プロジェクタ2に4つの投影部21−1〜21−4が搭載されており、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4に向けて4つの投影部21−1〜21−4から個別に映像が投影される。このように、制御装置5は、複数の投影部21の各々に映像の投影先として1つのスクリーンを割り当ててもよい。これにより、複数のスクリーンが存在する場合には、その各々に向けて個別に映像が投影される。
図9Dの例では、多機能プロジェクタ2に2つの投影部21−1及び21−2が搭載されており、投影部21−1から2つの携帯型スクリーン4−1及び4−2に向けて1つの映像が投影され、投影部21−2から2つの携帯型スクリーン4−3及び4−4に向けて別の1つの映像が投影される。このように、制御部5は、複数の投影部21の各々に映像の投影先として1つ又は複数のスクリーンを割り当ててもよい。そして、制御装置5は、1つの投影部21に複数のスクリーンを割り当てた場合には、当該複数のスクリーンと重なる場所にそれぞれ描画部分が配置された映像を生成し、当該複数のスクリーンが存在する範囲に向けて当該1つの投影部21から当該生成した映像を投影してもよい。
なお、制御装置5は、複数の投影部21における1つの投影部21に複数のスクリーンを割り当てた場合、図9Bに示す例のように、当該1つの投影部21から当該複数のスクリーンの各々に向けて順次に映像を投影する処理を反復してもよい。
<スクリーン以外への映像の投影>
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、投影範囲内のスクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)以外の場所にも映像を投影するように投影部21を制御する。これにより、例えばスクリーン以外の場所に置かれた物品に関する詳細情報を、その物品の近くに投影することが可能である。
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、投影範囲内のスクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)以外の場所にも映像を投影するように投影部21を制御する。これにより、例えばスクリーン以外の場所に置かれた物品に関する詳細情報を、その物品の近くに投影することが可能である。
なお、制御装置5は、スクリーン以外の場所に映像を投影する場合、障害物によって遮られない場所を映像の投影先として自動的に選択してもよい。例えば、制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、障害物により映像の投影を遮られる範囲を特定し、映像の投影先の候補として選択した場所が当該特定した範囲と重なる場合は、当該特定した範囲の外側へ映像の投影先を移動させる。
また、投影部21は、映像の投影だけでなく、照明光の照射にも使用可能である。制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、投影範囲内の特定の場所(若しくは投影範囲の全体)に照明光を照射してもよい。
<使用者の操作の認識>
制御装置5は、物体検知部22において検知される物体の中から、使用者の手や指、使用者が持つペンなどの物体(以下、「操作体」と記す場合がある。)を特定し、特定した操作体の運動が所定のジェスチャーであるか否かを判定する。制御装置5は、操作体(指など)の運動が所定のジェスチャーであると判定した場合、そのジェスチャーに対応した処理を行う。例えば、制御装置5は、使用者の指やペンなどによるジェスチャーに応じて、映像の拡大や縮小、回転、移動を行ったり、映像の色合いの変更、映像に含まれる線の太さの変更などを行う。
制御装置5は、物体検知部22において検知される物体の中から、使用者の手や指、使用者が持つペンなどの物体(以下、「操作体」と記す場合がある。)を特定し、特定した操作体の運動が所定のジェスチャーであるか否かを判定する。制御装置5は、操作体(指など)の運動が所定のジェスチャーであると判定した場合、そのジェスチャーに対応した処理を行う。例えば、制御装置5は、使用者の指やペンなどによるジェスチャーに応じて、映像の拡大や縮小、回転、移動を行ったり、映像の色合いの変更、映像に含まれる線の太さの変更などを行う。
また制御装置5は、上述したジェスチャーによる操作を案内して、使用者が目的の操作を容易に行えるようにするためのユーザインターフェース映像を生成する。図10A〜図10Bは、そのようなユーザインターフェース映像の例を示す図であり、ページの切り替えに用いられる仮想的なタブの例を示す。この図の例において、制御装置5は、文書の端部に複数の仮想タブ110−1〜110−7(以下、区別せずに「仮想タブ110」と記す場合がある。)が配置された映像を生成する。使用者がこれらの仮想タブ110の1つを指示するジェスチャー(例えば指で仮想タブ110に触れるジェスチャー)を行うと、制御装置5は、映像に含まれる文書のページを、ジェスチャーにより指示された仮想タブ110に対応するページへ切り替える(図10B)。仮想タブ110に対応しないページへ移動する操作には、例えば卓上型スクリーン3の入力部33のダイヤル(図1B)や、携帯型スクリーン4の入力部45,46のダイヤル(図2C)が用いられる。制御装置5は、これらの入力部の操作に応じて、映像に含まれる文書のページを前後へ順番に切り替える。
更に制御装置5は、物体検知部22において検知される操作体の運動に基づいて、手書き操作により筆記された線の軌跡を特定する。制御装置5は、手書き操作による線の軌跡を特定した場合、例えば図11Aに示すように、特定した線の軌跡が現在の映像と重なって表示されるように、投影する映像を更新する。また制御装置5は、手書き操作の有無を判定するにあたり、例えば図11Bに示すように、接触センサ41の検出結果を利用してもよい。これにより、投影面411へ操作体(指、ペンなど)が接触した状態での操作体の動きを正確に捕捉できるため、手書き操作による線の軌跡の特定を正確に行うことができる。
制御装置5は、手書き操作による線の軌跡を特定した場合、特定した線の軌跡から文字や図形を認識してもよい。例えば、制御装置5は、線の軌跡から認識した文字や図形を現在の映像に重ねて表示してもよいし、この認識した文字や図形を現在の映像に対応する文書等のデータファイルに追加してもよい。
<3次元イメージの取得>
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、物体検知部22の検知対象領域に位置する物体の3次元イメージを取得する。例えば、制御装置5は、スクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)の上に物体が置かれたことを物体検知部22の検知結果に基づいて判定した場合、その物体の3次元イメージを取得する。この場合、制御装置5は、物体が置かれたスクリーンにおいて投影中の映像に関わるデータファイルに、この3次元イメージのデータを追加してもよい。また、制御装置5は、物体の3次元イメージを取得した場合、取得した3次元イメージを新たな映像としてスクリーンや別の場所に投影してもよい。
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、物体検知部22の検知対象領域に位置する物体の3次元イメージを取得する。例えば、制御装置5は、スクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)の上に物体が置かれたことを物体検知部22の検知結果に基づいて判定した場合、その物体の3次元イメージを取得する。この場合、制御装置5は、物体が置かれたスクリーンにおいて投影中の映像に関わるデータファイルに、この3次元イメージのデータを追加してもよい。また、制御装置5は、物体の3次元イメージを取得した場合、取得した3次元イメージを新たな映像としてスクリーンや別の場所に投影してもよい。
<議事録データの作成>
制御装置5は、卓上型スクリーン3のマイク31や携帯型スクリーン4のマイク43で集音された音のデータを記録(録音)する。卓上型スクリーン3の複数のマイク31で音を集音する場合、例えば制御装置5は、複数のマイク31で集音された音にそれぞれ遅延を与えて合成した合成音を生成し、合成音に含まれる発話の音声の感度が最も高くなるように(発話者の方向へ指向性を持つように)、複数のマイク31で集音された音にそれぞれ与える遅延の設定を調節する。これにより、発話者の音声が明瞭化される。
制御装置5は、卓上型スクリーン3のマイク31や携帯型スクリーン4のマイク43で集音された音のデータを記録(録音)する。卓上型スクリーン3の複数のマイク31で音を集音する場合、例えば制御装置5は、複数のマイク31で集音された音にそれぞれ遅延を与えて合成した合成音を生成し、合成音に含まれる発話の音声の感度が最も高くなるように(発話者の方向へ指向性を持つように)、複数のマイク31で集音された音にそれぞれ与える遅延の設定を調節する。これにより、発話者の音声が明瞭化される。
また、制御装置5は、合成音に含まれる発話の音声の感度が最も高くなるように調節した遅延の設定から、発話者の方向を推定する。制御装置5は、発話者の方向を推定すると、この推定した方向と異なる方向から到来する音(環境音)をノイズとして除去する。例えば制御装置5は、複数のマイク31の一部で集音された音の成分を用いて、上述した合成音に含まれたノイズを除去する処理を行う。これにより、発話者の音声がより明瞭化される。
更に、制御装置5は、発話者の方向を推定する場合、撮像部23において撮像された画像を用いてもよい。例えば、制御装置5は、撮像部23において撮像された画像に基づいて、投影部21の投影範囲の周囲における人物の位置を特定する。制御装置5は、画像から特定した人物の位置に基づいて、発話者が存在し得る方向の範囲を特定し、この特定した範囲の中で、合成音に含まれる音声の感度が最も高くなる遅延の設定を探索する。これにより、発話者の方向が正確に推定され易くなる。
制御装置5は、音のデータから発話者の方向を推定した場合、その推定した方向に基づいて、発話者を特定する。例えば、制御装置5は、ミーティング情報に含まれる各使用者の席次の情報と、音のデータから推定した発話者の方向とに基づいて、発話者がどの使用者であるかを特定する。
なお、複数の携帯型スクリーン4の各々に搭載されたマイク43から音声を集音する場合、例えば制御装置5は、同一の発話について複数の携帯型スクリーン4で集音された音声を比較する。制御装置5は、この比較の結果に基づいて、同一の発話について最も大きな音声が集音された携帯型スクリーン4の使用者を、その発話の発話者として特定する。
制御装置5は、録音された音声のデータにおいて発話が記録された時間と、その発話の発話者として特定された使用者の情報(例えば使用者の識別情報)とを関連付けて記録する。また制御装置5は、上述した処理によって明瞭化された音声のデータに基づいて音声認識処理を行い、発話の内容をテキストに変換する。制御装置5は、音声認識処理による音声からテキストへの変換を、例えばリアルタイムで実行する。
制御装置5は、音声認識処理によってテキストに変換された発話内容のデータと、その発話者として特定された使用者の情報とが、発話の時間に従って時系列化された議事録データを生成する。なお、制御装置5は、発話内容だけでなく、スクリーンに投影された映像の内容に関する情報を時系列化して議事録データに含めてもよい。また、制御装置5は、撮像部23において撮像された各参加者の表情の画像に基づいて、会話の状況に関する指標(盛り上がりの度合い、和みの度合い、反発の度合い、活発性の度合いなど)を算出し、算出した指標を時系列化して議事録データに含めてもよい。
<終了時の動作>
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、使用者のミーティングへの参加を終了させる。
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、使用者のミーティングへの参加を終了させる。
図12A〜図12Cは、携帯型スクリーン4の一例を示す図であり、図12Aは表紙側、図12Bは内側、図12Cは裏表紙側を示す。図12Cに示すように、携帯型スクリーン4の裏表紙460には、ミーティングからの離脱の意図を表す2次元コード461が印刷若しくは貼り付けられている。2次元コード461には、例えば、特定の識別情報の使用者がミーティングから離脱することを示す情報が含まれる。制御装置5は、物体検知部22において携帯型スクリーン4の裏表紙側の2次元コード461が検知されると、この2次元コード461に含まれる識別情報に対応した携帯型スクリーン4を、映像の投影対象から除外する。また、制御装置5は、2次元コード461に含まれる識別情報と、この2次元コード461が検知された時刻とを関連づけて、上述した議事録データに記録してもよい。これにより、特定の使用者がミーティングから離脱した時刻が議事録に記録される。
次に、携帯型スクリーン4の他の例について、図13〜図17を参照して説明する。
<携帯型スクリーン4の他の例>
図13A〜図13Dは、携帯型スクリーン4の他の例を示す図であり、図12A〜図12Cに示す開閉可能な携帯型スクリーン4に板状の中間部材410を追加したものである。ただし、2つのマイク43とスピーカ44は、裏表紙460の側縁部にそれぞれ配置されている。
図13A〜図13Dは、携帯型スクリーン4の他の例を示す図であり、図12A〜図12Cに示す開閉可能な携帯型スクリーン4に板状の中間部材410を追加したものである。ただし、2つのマイク43とスピーカ44は、裏表紙460の側縁部にそれぞれ配置されている。
中間部材410は、一方の面に投影面411−3を持ち、他方の面に投影面411−4を持つ。図13B及び図13Cの例において、投影面411−1,411−2,411−3及び411−4はそれぞれ矩形の形状を持ち、互いに略合同である。中間部材410の1つの側縁部が、投影面411−1及び411−2の境界部分に接続されている。携帯型スクリーン4を閉じた場合、中間部材410は、投影面411−1及び411−2の間に挟まれた状態となる。携帯型スクリーン4を開いた場合、中間部材410は、ノートのページのようにめくることができる。図13Bは投影面411−3を表側に向けて開いた状態を示し、図13Bは投影面411−4を表側に向けて開いた状態を示す。
図13A〜図13Dに示す携帯型スクリーン4では、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態とで投影面全体のサイズと形状がほぼ同じとなる。そのため、投影面411−1及び411−2と同一のマーク(401〜403)が投影面411−3及び411−4の両方に設けられていると、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態との区別がつかなくなる。そこで、複数の投影面を持つ携帯型スクリーン4の場合、各展開状態において投影面全体に設けられた1以上のマークの外見が、他の展開状態と異なるように、個々の投影面におけるマークの数や配置、形状、サイズなどが設定される。図13B及び図13Cの例では、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態との区別がつくように、投影面411−3と投影面411−4とでマークの一部が異なっている。すなわち、投影面411−3は、投影面411−1及び411−2と同じ3つのマーク(401,402,403)を持つ一方、投影面411−4は、投影面411−1及び411−2と同じ2つのマーク(402,403)に十字型のマーク401Aを加えた3つのマーク(401A、402,403)を持つ。制御装置5は、物体検知部22において検知されるマーク401とマーク401Aとの形状の違いから、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態とを判別する。
図14A〜図14Cは、携帯型スクリーン4の他の例を示す図であり、投影面のサイズが3段階に変化する折り畳み可能な携帯型スクリーン4の例を示す。投影面のサイズは、図14Cの状態で最大、図14Bの状態で中間、図14Aの状態で最小となっている。図14Cの状態では、携帯型スクリーン4の4つの投影面412−1〜412−4(以下、区別せずに「投影面412」と記す場合がある。)が面一に並んでいる。4つの投影面412は互いに合同な矩形の形状を持ち、4つの投影面412が面一に並んだ全体の形状も矩形となっている。また、図14Cの状態では、投影面412−1,412−2,412−3,412−4がこの順番で右回りに並んでいる。なお、投影面412−1,412−2,412−3,412−4における「A」,「B」,「C」,「D」の記号は、これらの投影面412を区別し易くするために付している。
図14Bの状態は、図14Cの状態において投影面412−1と投影面412−4との境界、及び、投影面412−2と投影面412−3との境界をそれぞれ山折りにしたものである。図14Bの状態では、表側で2つの投影面412−1及び412−2が面一に並んでおり、裏側で2つの投影面412−3及び412−4が面一に並んでいる。
図14Aの状態は、図14Bの状態において投影面412−1と投影面412−2との境界を山折りにしたものである。図14Aの状態では、表側が投影面412−1のみ、裏側が投影面412−2のみとなっている。
図14A〜図14Cに示す携帯型スクリーン4の各投影面412には、図12Bに示す携帯型スクリーン4の各投影面411と同様に、3つのマーク401〜403が設けられている。
図15A〜図15Dは、折り畳み可能な携帯型スクリーン4の更に他の例を示す図であり、図14A〜図14Cに示す携帯型スクリーン4と同様に、投影面のサイズが3段階に変化する。投影面のサイズは、図15Dの状態で最大、図15Cの状態で中間、図15A及び図15Bの状態で最小となっている。図15Dの状態では、携帯型スクリーン4の4つの投影面413−1〜413−4(以下、区別せずに「投影面413」と記す場合がある。)が面一に並んでいる。4つの投影面413は互いに合同な矩形の形状を持ち、4つの投影面413が面一に並んだ全体の形状も矩形となっている。また、図15Dの状態では、投影面413−1,413−2,413−3,413−4がこの順番で右回りに並んでいる。なお、投影面413−1,413−2,413−3,413−4における「A」,「B」,「C」,「D」の記号は、これらの投影面413を区別し易くするために付している。
図15Cの状態は、図15Dの状態において投影面413−1と投影面413−4との境界、及び、投影面413−2と投影面413−3との境界をそれぞれ谷折りにしたものである。図15Cの状態では、表側で2つの投影面413−5及び413−6が面一に並んでおり、裏側では後述する投影面413−7と表紙450とが面一に並んでいる。投影面413−5は投影面413−3の裏面であり、投影面413−6は投影面413−4の裏面である。なお、投影面413−5,413−6に付した「C’」,「D’」の記号は、「C」,「D」の記号を付した投影面413−3,413−4の裏面であることを表している。
図15A及び図15Bの状態は、図15Cの状態において投影面412−5と投影面412−6との境界を谷折りにしたものである。図15A及び図15Bの状態では、表側が表紙450のみ、裏側が投影面413−7のみとなっている。投影面413−7は、投影面413−1の裏面である。なお、投影面413−7に付した「A’」の記号は、「A」の記号を付した投影面413−1の裏面であることを表している。
図15B〜図15Dに示す携帯型スクリーン4の各投影面413には、図12Bに示す携帯型スクリーン4の各投影面411と同様に、3つのマーク401〜403が設けられている。
図16A〜図16Cは、変形可能な携帯型スクリーン4の他の例を示す図であり、投影面が形成された部材をケースに出し入れ可能に収容する構造を持った携帯型スクリーン4の例を示す。図16A〜図16Cの各々における中央の図は正面図であり、その左側、右側及び上側の図は、正面図を基準としてそれぞれ矢印の方向から見た図である。
図16A〜図16Cに示す携帯型スクリーン4は、3つのケース部材470−1〜470−3(以下、区別せずに「ケース部材470」と記す場合がある。)と、板部材470とを有する。ケース部材470は、矩形の平面を持った扁平形状の箱体であり、被収容物を出し入れ可能な開口部を有する。この開口部は、矩形の平面における2つの隣接する辺に沿った側縁部に形成されている。
ケース部材470−1の一方の面には矩形の投影面414−1が形成され、ケース部材470−2の一方の面には矩形の投影面414−2が形成され、ケース部材470−3の一方の面には矩形の投影面414−3が形成され、板部材470の一方の面には投影面414−4が形成される(以下、投影面414−1〜414−4を区別せずに「投影面414」と記す場合がある。)。各投影面414には、既に説明した投影面411〜413と同様な3つのマーク401〜403が設けられている。
なお、ケース部材470−1〜470−3及び板部材470の他方の面にも、一方の面と同様な投影面が形成されてよい。この場合、他方の面の各投影面には、一方の面の各投影面に設けられたマーク401〜403と外見で区別可能な1以上のマークが設けられる。
板部材470はケース部材470−3に出し入れ可能であり、ケース部材470−3はケース部材470−2に出し入れ可能であり、ケース部材470−2はケース部材470−1に出し入れ可能である。これらのケース部材において被収容物を出し入れする機構は、被収容物が外れることを防止するための抜け止め手段をそれぞれ備えている。
図16Aの状態では、ケース部材470−1の中にケース部材470−2が収容されており、映像を投影可能な投影面はケース部材470−1の投影面414−1のみとなっている。図16Aの状態において、ケース部材470−1の開口部の一部とケース部材470−2の開口部の一部とが重なっている。
図16Bの状態では、ケース部材470−1の中からケース部材470−2が引き出される。これにより、ケース部材470−1の投影面414−1とケース部材470−2の投影面414−2とが略面一に並んだ状態となり、これらの投影面に映像を投影可能となる。図16Aの状態で重なっていたケース部材470−1及び470−2の開口部は、図16Aの状態において1つの横長の開口部を形成する。
図16Cの状態では、図16Bの状態において形成された横長の開口部から、板部材470及びケース部材470−3が引き出される。これにより、各部材の投影面(414−1〜414−4)が略面一に並んだ状態となり、これらの投影面に映像を投影可能となる。
次に、図13A〜図13D、図14A〜図14C、図15A〜図15D、図16A〜図16Cに示すような変形可能な構造を持つ携帯型スクリーン4に対する映像の投影状態の制御について説明する。
<映像の投影状態の制御>
図17は、映像の投影状態の制御に関する処理の例を説明するためのフローチャートである。
制御装置5は、物体検知部22において検知される物体の中から、携帯型スクリーン4のマーク401〜403を特定する(ST110)。次に制御装置5は、マーク401〜403を特定した結果に基づいて、携帯型スクリーン4の変形の状態を判定する(ST115)。図14A〜図14C、図15A〜図15D、図16A〜図16Cに示す携帯型スクリーン4では、投影面(412,413)の各々に3つのマーク401〜403が設けられており、変形状態ごとに投影面全体のサイズや形状が異なるため、ステップST110で特定したマークの数に基づいて、変形の状態を判定することができる。例えば図14A〜図14Cに示す携帯型スクリーン4の場合、制御装置5は、マークの数が3であれば図14Aの状態と判定し、マークの数が6であれば図14Bの状態と判定し、マークの数が12であれば図14Cの状態と判定する。図13A〜図13Dに示す携帯型スクリーン4では、一部のマークの違い(マーク401とマーク401Aとの形状の違い)に基づいて、2つの変形状態(図13Bと図13C)を判別することができる。
図17は、映像の投影状態の制御に関する処理の例を説明するためのフローチャートである。
制御装置5は、物体検知部22において検知される物体の中から、携帯型スクリーン4のマーク401〜403を特定する(ST110)。次に制御装置5は、マーク401〜403を特定した結果に基づいて、携帯型スクリーン4の変形の状態を判定する(ST115)。図14A〜図14C、図15A〜図15D、図16A〜図16Cに示す携帯型スクリーン4では、投影面(412,413)の各々に3つのマーク401〜403が設けられており、変形状態ごとに投影面全体のサイズや形状が異なるため、ステップST110で特定したマークの数に基づいて、変形の状態を判定することができる。例えば図14A〜図14Cに示す携帯型スクリーン4の場合、制御装置5は、マークの数が3であれば図14Aの状態と判定し、マークの数が6であれば図14Bの状態と判定し、マークの数が12であれば図14Cの状態と判定する。図13A〜図13Dに示す携帯型スクリーン4では、一部のマークの違い(マーク401とマーク401Aとの形状の違い)に基づいて、2つの変形状態(図13Bと図13C)を判別することができる。
更に制御装置5は、ステップST110で特定した3つのマーク401〜403に基づいて、物体検知部22の検知対象の空間における投影面(412,413)の位置及び姿勢を判定する(ST125)。
投影面(412,413)に設けられたマーク(401〜403)に基づいて投影面(412,413)の姿勢を判定するためには、姿勢が異なる状態において、マーク(401〜403)の少なくとも一部が空間上でずれており、その違いを物体検知部22の検知結果から判別できることが必要である。すなわち、投影面(412,413)に設けられた1以上のマーク(401〜403)は、投影面(412,413)の姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成されている必要がある。
上述した携帯型スクリーン4(図12A〜図12C,図13A〜図13D,図14A〜図14C,図15A〜図15D,図16A〜図16C)において、投影面(411,412,413)に設けられた3つのマーク401〜403は、回転対称でない三角形の頂点同士の位置関係に相当する相対的な位置関係を持っている。そのため、投影面(411,412,413)の姿勢が異なる状態では、3つのマーク401〜403の少なくとも一部が不一致となり、その違いを物体検知部22の検知結果から判別できる。
図18A〜図18Dは、スクリーンの投影面に設けられるマークの他の例を示す図である。図18A〜図18Dにおいて、投影面415はそれぞれ矩形の形状を持つ。
図18Aの例では、投影面415に設けられた3つのマーク404〜406が全て正方形であり、投影面415の3つの角に配置されている。
図18Bの例では、図18Aと同様な3つのマーク404〜406に加えて、識別情報などが含まれた2次元コード409が投影面415の角(マーク404〜406が配置されていない角)の近くに配置されている。
図18Cの例では、回転対称でない形状(矩形形状の辺の1つに凹部が形成された形状)を持つ1つのマーク407が投影面415の中央付近に設けられている。
図18Dの例では、投影面415の1つの角にL字型のマーク408が配置され、当該1つの角と対向する角に正方形のマーク404が配置されている。
図18A〜図18Dの何れの例においても、投影面415に設けられた1以上のマーク(404〜408)は、投影面415の姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成されている。そのため、制御装置5は、物体検知部22によるこれらのマークの検知結果に基づいて、投影面415の姿勢を判定することができる。
図18Aの例では、投影面415に設けられた3つのマーク404〜406が全て正方形であり、投影面415の3つの角に配置されている。
図18Bの例では、図18Aと同様な3つのマーク404〜406に加えて、識別情報などが含まれた2次元コード409が投影面415の角(マーク404〜406が配置されていない角)の近くに配置されている。
図18Cの例では、回転対称でない形状(矩形形状の辺の1つに凹部が形成された形状)を持つ1つのマーク407が投影面415の中央付近に設けられている。
図18Dの例では、投影面415の1つの角にL字型のマーク408が配置され、当該1つの角と対向する角に正方形のマーク404が配置されている。
図18A〜図18Dの何れの例においても、投影面415に設けられた1以上のマーク(404〜408)は、投影面415の姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成されている。そのため、制御装置5は、物体検知部22によるこれらのマークの検知結果に基づいて、投影面415の姿勢を判定することができる。
図17に戻る。
制御装置5は、ステップST115において判定した携帯型スクリーン4の変形の状態が前回の判定結果と異なっている場合(ST140のYes)、今回判定した変形の状態に合わせて映像の投影状態を変更するように投影部21を制御する(ST145)。例えば制御装置5は、投影面のサイズが大きくなった場合には、映像が投影される範囲もこれに合わせて大きくする。また、制御装置5は、映像のアスペクト比が維持されるように、投影面に対する映像の向きを変更する。携帯型スクリーン4の変形の状態が前回の判定結果と同じ場合(ST140のNo)、制御装置5は、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定となるように投影部21を制御する(ST150,図8)。
制御装置5は、ステップST115において判定した携帯型スクリーン4の変形の状態が前回の判定結果と異なっている場合(ST140のYes)、今回判定した変形の状態に合わせて映像の投影状態を変更するように投影部21を制御する(ST145)。例えば制御装置5は、投影面のサイズが大きくなった場合には、映像が投影される範囲もこれに合わせて大きくする。また、制御装置5は、映像のアスペクト比が維持されるように、投影面に対する映像の向きを変更する。携帯型スクリーン4の変形の状態が前回の判定結果と同じ場合(ST140のNo)、制御装置5は、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定となるように投影部21を制御する(ST150,図8)。
制御装置5は、ステップST145又はST150の後、映像の投影を継続する場合は(ST155のNo)、再びステップST110以降の処理を繰り返す。
<まとめ>
本実施形態によれば、検知対象領域における携帯型スクリーン4の各部分の位置が物体検知部22により検知され、この検知結果に応じて、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定に保たれるように投影部21が制御される。これにより、検知対象領域において携帯型スクリーン4が動かされても、携帯型スクリーン4における映像の投影状態を一定に保つことができる。他方、携帯型スクリーン4が変形された場合、その変形の状態が物体検知部22の検知結果に基づいて判定され、判定された変形の状態に応じて、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が変更される。これにより、携帯型スクリーン4の変形に合わせた映像の投影状態の変更を手動で行わずに済むため、利便性を向上できる。
本実施形態によれば、検知対象領域における携帯型スクリーン4の各部分の位置が物体検知部22により検知され、この検知結果に応じて、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定に保たれるように投影部21が制御される。これにより、検知対象領域において携帯型スクリーン4が動かされても、携帯型スクリーン4における映像の投影状態を一定に保つことができる。他方、携帯型スクリーン4が変形された場合、その変形の状態が物体検知部22の検知結果に基づいて判定され、判定された変形の状態に応じて、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が変更される。これにより、携帯型スクリーン4の変形に合わせた映像の投影状態の変更を手動で行わずに済むため、利便性を向上できる。
本実施形態によれば、変形の状態に応じて外見が異なる1つ以上のマーク(401〜403)が携帯型スクリーン4の表面に設けられているため、携帯型スクリーン4が変形された場合、携帯型スクリーン4の表面に設けられた1つ以上のマーク(401〜403)の外見が変化し、物体検知部22における1つ以上のマーク(401〜403)の検知結果が変化する。そのため、この検知結果の変化から、携帯型スクリーン4の変形の状態を判定できる。
本実施形態によれば、略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面(412〜414)の各々にマーク(401〜403)が設けられているため、投影面(412〜414)の展開状態に応じて、略面一に並んだ状態となる投影面(412〜414)の数が変化すると、物体検知部において検知されるマーク(401〜403)の数が変化する。従って、物体検知部22において検知されるマーク(401〜403)の数に応じて、投影面(412〜414)の展開状態を判別できる。
本実施形態によれば、携帯型スクリーン4の姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、携帯型スクリーン4の表面に設けられた1つ以上のマーク(401〜403)の少なくとも一部が不一致となり、重なり合わない。これにより、携帯型スクリーン4の姿勢が変化すると、物体検知部22において検知される1つ以上のマーク(401〜403)の位置が少なくとも一部変化する。また、携帯型スクリーン4の位置が変化した場合、物体検知部22において検知される1つ以上のマーク(401〜403)の位置が全て変化する。そのため、物体検知部22における1つ以上のマーク(401〜403)の検知結果から、携帯型スクリーン4の位置及び姿勢を判別することが可能となる。
次に、変形可能な構造を持つ携帯型スクリーン4に対する映像の投影状態を制御する動作の変形例について、図19及び図20のフローチャートを参照して説明する。
図19は、映像の投影状態の制御に関する処理の変形例を説明するためのフローチャートである。図19に示すフローチャートは、図17に示すフローチャートにおけるステップST110をステップST100及びST105に置き換えたものである。ここでは、図17に示すフローチャートとの相違点を中心に説明する。
まず制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、携帯型スクリーン4の投影面(412,413)の輪郭を特定する(ST100)。次に制御装置5は、ステップST100で特定した投影面(412,413)の輪郭の内側に位置するマーク401〜403を特定する(ST105)。そして、制御装置5は、マーク401〜403を特定した結果に基づいて、携帯型スクリーン4の変形の状態を判定する(ST115)。
この図19に示す変形例によれば、物体検知部22の検知結果に基づいて投影面(412,413)の輪郭が特定され、特定された輪郭の内側に位置するマーク(401〜403)が特定される。そのため、複数の携帯型スクリーン4が存在する場合に、1つの携帯型スクリーン4に設けられたマーク(401〜403)が別の携帯型スクリーン4に設けられたマーク(401〜403)として誤判定され難くなる。すなわち、個々の携帯型スクリーン4に設けられたマーク(401〜403)が正確に判別され易くなる。従って、複数の携帯型スクリーン4が存在する場合でも、携帯型スクリーン4の変形状態の判定や携帯型スクリーン4の位置及び姿勢の判定を正確に行うことができる。
図20は、映像の投影状態の制御に関する処理の変形例を説明するためのフローチャートである。図20に示すフローチャートは、図17に示すフローチャートにおけるステップST110,ST115,ST125をステップST100,ST120,ST130に置き換えたものである。ここでは、図17に示すフローチャートとの相違点を中心に説明する。
まず制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、携帯型スクリーン4の投影面(412,413)の輪郭を特定する(ST100)。次に制御装置5は、ステップST100で特定した携帯型スクリーン4の輪郭に基づいて、携帯型スクリーン4の変形の状態を判定する(ST120)。また、制御装置5は、ステップST100で特定した携帯型スクリーン4の輪郭に基づいて、携帯型スクリーン4の位置及び姿勢を判定する(ST130)。
この図20に示す変形例によれば、投影面(412,413)にマーク(401〜403)を設けなくても、携帯型スクリーン4の変形状態の判定や携帯型スクリーン4の位置及び姿勢の判定を判定できる。これにより、マーク(401〜403)を使用する場合に比べて判定の正確性は低くなるものの、投影面(412,413)を効率的に使用し易くなる。
なお、本実施形態は上述した例にのみ限定されるものではなく、当業者にとって自明な種々のバリエーションも本実施形態に含まれる。
例えば、本実施形態の1つの側面として、変形可能な携帯型のスクリーンに向けて投影装置が映像を投影する映像投影方法を挙げることができる。この映像投影方法は、検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知装置が物体として検知したスクリーンの検知結果に応じて、スクリーンにおける映像の投影状態が一定に保たれるように投影装置を制御することと、物体検知装置におけるスクリーンの検知結果に基づいて、スクリーンの変形の状態を判定することと、判定したスクリーンの変形の状態に応じて、スクリーンにおける映像の投影状態を変更することとを有する。
本実施形態の他の1つの側面として、変形可能な携帯型のスクリーンに向けて映像を投影する投影装置をコンピュータによって制御するためのプログラムを挙げることができる。このプログラムは、検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知装置が物体として検知したスクリーンの検知結果に応じて、スクリーンにおける映像の投影状態が一定に保たれるように投影装置を制御することと、物体検知装置におけるスクリーンの検知結果に基づいて、スクリーンの変形の状態を判定することと、判定したスクリーンの変形の状態に応じて、スクリーンにおける映像の投影状態を変更することとを含んだ処理をコンピュータに実行させる。
2…多機能プロジェクタ、21…投影部、22…物体検知部、23…撮像部、24…通信部、25…制御部、3…卓上型スクリーン、31,43…マイク、32,44…スピーカ、33…入力部、34…通信部、35…制御部、301,302,401〜408…マーク、311,411〜415…投影面、4…携帯型スクリーン、41…接触センサ、42…振動発生器、45…入力部、46…入力部、47…通信部、48…制御部、409,410…板部材、451,461…2次元コード、450…表紙、452…写真、460…裏表紙、470…ケース部材、471…板部材、5…制御装置、51…表示部、52…入力部、53…通信部、54…通信部、55…制御部、56…処理部、57…記憶部、6…サーバ、11…座席、12…机、13…使用者、14…検知対象物、101〜103…映像、110…仮想タブ
Claims (15)
- 携帯型のスクリーンと、
前記スクリーンに向けて映像を投影する投影部と、
検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部と、
前記物体検知部において前記物体として検知された前記スクリーンの検知結果に応じて、前記スクリーンにおける映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御する制御部とを有し、
前記スクリーンは変形可能であり、
前記制御部は、
前記物体検知部における前記スクリーンの検知結果に基づいて、前記スクリーンの変形の状態を判定し、
前記判定した前記スクリーンの変形の状態に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態を変更する、
投影システム。 - 前記スクリーンにおける前記映像の投影状態は、
前記スクリーン上で映像が投影される範囲、及び、
前記スクリーンに対する映像の向き
の少なくとも一方を含む、
請求項1に記載の投影システム。 - 前記スクリーンの表面には、前記変形の状態に応じて外見が異なる1つ以上のマークが設けられており、
前記制御部は、前記物体検知部において検知された前記1つ以上のマークに応じて前記変形の状態を判定する、
請求項1又は2に記載の投影システム。 - 前記制御部は、
前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、
前記特定した前記スクリーンの輪郭の内側に位置する前記1つ以上のマークを特定し、
前記特定した前記1つ以上のマークに基づいて前記変形の状態を判定する、
請求項3に記載の投影システム。 - 前記スクリーンは、前記変形によって略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面を含み、
前記複数の投影面の各々には、前記マークが少なくとも1つ設けられている、
請求項3又は4に記載の投影システム。 - 前記スクリーンの表面に設けられた前記1つ以上のマークは、前記スクリーンの姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成されており、
前記制御部は、前記物体検知部において検知された前記1つ以上のマークが示す前記スクリーンの位置及び姿勢に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御する、
請求項3乃至5の何れか一項に記載の投影システム。 - 前記スクリーンの表面には、回転対称でない多角形の頂点同士の位置関係に相当する相対的な位置関係を持った3以上の前記マークが設けられている、
請求項6に記載の投影システム。 - 前記スクリーンは、前記変形によって略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面を含み、
前記複数の投影面の各々には、前記3以上のマークが設けられている、
請求項7に記載の投影システム。 - 少なくとも一部の前記マークは、回転対称でない形状を持つ、
請求項6乃至8の何れか一項に記載の投影システム。 - 前記制御部は、
前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、
前記特定した前記スクリーンの輪郭の内側に位置する前記1つ以上のマークを特定し、
前記特定した前記1つ以上のマークが示す前記スクリーンの位置及び姿勢に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御する、
請求項6乃至9の何れか一項に記載の投影システム。 - 前記制御部は、
前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、
前記特定した前記スクリーンの輪郭に基づいて前記変形の状態を判定する、
請求項1又は2に記載の投影システム。 - 前記制御部は、
前記物体検知部の検知結果に基づいて前記スクリーンの輪郭を特定し、
前記特定した前記スクリーンの輪郭が示す前記スクリーンの位置及び姿勢に応じて、前記スクリーンにおける前記映像の投影状態が一定に保たれるように前記投影部を制御する、
請求項1又は2に記載の投影システム。 - 投影先に存在する物体の各部分の位置を検知した結果に基づいて投影状態が一定となるように調整された映像が投影される携帯型のスクリーンであって、
略面一に並んだ状態に展開可能な複数の投影面を有し、
前記複数の投影面の各々には、前記スクリーンの姿勢が異なる任意の2つの状態において比較した場合、少なくとも一部が不一致となるように形成された少なくとも1つのマークが設けられている、
スクリーン。 - 前記スクリーンの表面には、回転対称でない多角形の頂点同士の位置関係に相当する相対的な位置関係を持った3以上の前記マークが設けられている、
請求項13に記載のスクリーン。 - 少なくとも一部の前記マークは、回転対称でない形状を持つ、
請求項13又は14に記載のスクリーン。
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CN115174879A (zh) * | 2022-07-18 | 2022-10-11 | 峰米(重庆)创新科技有限公司 | 投影画面校正方法、装置、计算机设备和存储介质 |
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