JP2019081490A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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秀樹 長澤
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Abstract

【課題】転がり抵抗を改善しつつ、ウェット制動性能および耐石噛み性能を向上させる。【解決手段】5本以上の周方向主溝と、ラグ溝で分断されるブロックを有する複数の陸部とを備える。ブロックの配置範囲のタイヤ幅方向の長さはトレッド展開幅に対して0.55〜0.70、最外側周方向主溝以外の周方向主溝の溝幅は、トレッド展開幅に対して0.007〜0.024、かつ最外側周方向主溝に対して0.15〜0.45、最外側周方向主溝の溝幅はトレッド展開幅に対して0.025〜0.055、ラグ溝の溝幅はトレッド展開幅に対して0.003〜0.016、陸部内のブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ラグ溝のタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向の長さの比が0〜0.1である。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
従来、センター部とショルダー部との溝面積の比率を適切に設定することによって転がり抵抗(RRC;Rolling Resistance Coefficient)を改善する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2013−154654号公報
転がり抵抗を改善するために、センター部に幅広のブロック列を配置することがある。その場合、ブロック剛性が高くなることによって、耐石噛み性能が犠牲になることがある。すなわち、トレッド部の溝内に挟まった石をホールドし、ストンドリリングの原因となることがある。また、溝幅を調整して転がり抵抗を改善すると、ウェット制動性能が犠牲になることがある。上述した従来の空気入りタイヤは、転がり抵抗を改善しつつ、ウェット制動性能および耐石噛み性能を向上させるうえで改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、転がり抵抗を改善しつつ、ウェット制動性能および耐石噛み性能を向上させることのできる空気入りタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様による空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在する5本以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって区画された複数の陸部とを備え、前記複数の陸部は、ラグ溝によって分断されてタイヤ周方向に並ぶブロックで構成され、前記ブロックの配置範囲のタイヤ幅方向の長さの、トレッド展開幅に対する比が0.55以上0.70以下の範囲であり、前記複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側の陸部に隣接する最外側周方向主溝以外の周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比が0.007以上0.024以下であり、かつ、前記最外側周方向主溝に対する比が0.15以上0.45以下であり、前記最外側周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比が0.025以上0.055以下であり、前記ラグ溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比が0.003以上0.016以下であり、タイヤ赤道面を挟む両側の陸部すべてにおいて、陸部内のブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、前記ラグ溝のタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向の長さの比が0以上0.1以下である。
すべての前記ラグ溝は、タイヤ幅方向の最も内側の開口部の中点とタイヤ幅方向の最も外側の開口部の中点とを結ぶ直線のタイヤ周方向長さの、前記ブロックのタイヤ周方向長さに対する比が0.10以上0.45以下であることが好ましい。
前記陸部を構成するブロックの縦横比が、1.1以上1.7以下であることが好ましい。
前記ラグ溝は、屈曲点を少なくとも1つ有し、前記ブロックのタイヤ周方向長さに対する、前記ブロックのタイヤ周方向端部から前記屈曲点までのタイヤ周方向に沿った長さの比が0.1以上0.4以下であることが好ましい。
トレッド展開幅に対する、前記ブロックのタイヤ幅方向の長さの比が0.15以上0.20以下であることが好ましい。
タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、前記ブロックのタイヤ周方向の配列ピッチ長の比が0.010以上0.030以下であることが好ましい。
前記ラグ溝は、溝深さが5.0mm以上20.0mm以下であることが好ましい。
前記複数の陸部のうちの同じ陸部においては、前記ブロックのタイヤ周方向の長さに対する、前記ラグ溝のタイヤ周方向の長さの比が0.2以上0.6以下であることが好ましい。
前記陸部内のブロックすべてにおいて、各ブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ブロックのタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さの比が0以上0.1以下であることが好ましい。
前記最外側周方向主溝のタイヤ幅方向外側に設けられたショルダー陸部をさらに備え、前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向長さに対する、前記ショルダー陸部以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比が0.70以上1.00以下であることが好ましい。
前記ラグ溝は、タイヤ周方向の長さが7.0mm以上であることが好ましい。
前記ラグ溝は、溝内にサイプを有することが好ましい。
すべての前記ラグ溝は、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いていることが好ましい。
本発明にかかる空気入りタイヤは、転がり抵抗を改善しつつ、ウェット制動性能および耐石噛み性能を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 図3は、図2に示すトレッド部のうち、タイヤ赤道面に対して図中左側の陸部の一部を拡大して示す図である。 図4は、図2に示すトレッド部のうち、タイヤ赤道面に対して図中右側の陸部の一部を拡大して示す図である。 図5は、図2に示すトレッド部のうち、タイヤ赤道面を挟む両側の陸部の一部を拡大して示す図である。 図6は、第一陸部、第二陸部を各ブロックに分断するラグ溝を拡大して示す図である。 図7は、切欠部の付近を拡大して示す図である。 図8は、ラグ溝内にサイプを設けた例を示す図である。 図9は、図8中のサイプの延在方向に沿った、第二陸部の断面図である。 図10は、トレッド部の他の構成例を示す図である。 図11は、トレッド部の他の構成例を示す図である。 図12は、トレッド部の他の構成例を示す図である。 図13は、トレッド部の他の構成例を示す図である。 図14は、トレッド部の他の構成例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の各実施形態の説明において、他の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。各実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、本発明の実施形態にかかる空気入りタイヤ1を示すタイヤ子午線方向の断面図である。図1は、空気入りタイヤ1(以下、単にタイヤ1と称することがある)のタイヤ径方向の片側領域の断面図を示している。図2は、空気入りタイヤ1のトレッドパターンを示す展開図である。
図1において、タイヤ子午線方向の断面とは、タイヤ回転軸(図示省略)を含む平面でタイヤを切断したときの断面をいう。また、符号CLは、タイヤ赤道面であり、タイヤ回転軸方向にかかるタイヤの中心点を通りタイヤ回転軸に垂直な平面をいう。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向をいい、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸に垂直な方向をいう。
図1において、空気入りタイヤ1は、一対のビードコア11、11と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッド部20を構成するトレッドゴム15と、左右のサイドウォール部を構成するサイドウォールゴム16、16と、左右のビード部を構成するリムクッションゴム17、17とを備える。ベルト層14は、複数のベルトプライを積層した構成である。ベルト層14は、図1では、高角度ベルト141、一対の交差ベルトプライ142、143およびベルトカバー144を積層した構成である。ビードコア11のタイヤ径方向外側にビードフィラーが設けられていてもよい。なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
[トレッド部]
図2に示すように、トレッド部20は、タイヤ赤道面CLの位置でタイヤ周方向に延在する第一周方向主溝21と、タイヤ赤道面CLの両側において、第一周方向主溝21よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の第二周方向主溝22と、第二周方向主溝22よりもタイヤ幅方向外側の位置でタイヤ周方向に延びる一対の第三周方向主溝23とを備える。
第一周方向主溝21、第二周方向主溝22、第三周方向主溝23は、タイヤ周方向に延在する、5本の周方向主溝である。第二周方向主溝22、第三周方向主溝23は、タイヤ赤道面CLを中心として左右対称の位置に配置されることが好ましい。第一周方向主溝21、第二周方向主溝22、第三周方向主溝23は、溝深さが、例えば、13[mm]以上23[mm]以下である。なお、第一周方向主溝21、第二周方向主溝22、第三周方向主溝23は、溝底に、JATMAに規定されるウェアインジケータの表示義務を有する溝である。
ここで、第一周方向主溝21の溝幅をW1、第二周方向主溝22の溝幅をW2、第三周方向主溝23の溝幅をW3とする。第一周方向主溝21の溝幅W1および第二周方向主溝22の溝幅W2に対し、第三周方向主溝23の溝幅W3は大きい。溝幅は、溝の対向する壁面同士の距離である。
溝幅W1および溝幅W2は、例えば、1[mm]以上5[mm]以下である。溝幅W3は、例えば、5[mm]以上15[mm]以下である。なお、第一周方向主溝21の溝幅W1、第二周方向主溝22の溝幅W2、第三周方向主溝23の溝幅W3は、上記範囲に限定されない。
トレッド部20は、第一周方向主溝21、第二周方向主溝22、第三周方向主溝23が形成されることで、複数の陸部に区画される。具体的には、トレッド部20において、第一周方向主溝21と第二周方向主溝22との間の陸部が、タイヤ周方向に延在する第一陸部31となる。第一陸部31は、タイヤ幅方向に延在するラグ溝24によって、複数のブロック31Bに分断される。つまり、第一陸部31は、ラグ溝24によって分断されてタイヤ周方向に並ぶ、複数のブロック31Bによって構成される。
トレッド部20において、第二周方向主溝22と第三周方向主溝23との間の陸部が、タイヤ周方向に延在する第二陸部32となる。第二陸部32は、タイヤ幅方向に延在するラグ溝24によって、複数のブロック32Bに分断される。つまり、第二陸部32は、ラグ溝24によって分断されてタイヤ周方向に並ぶ、複数のブロック32Bによって構成される。
ここで、図2に示すように、トレッド部20は、すべてのラグ溝24が、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている方向性パターンを有する。例えば、図2の上側がタイヤ回転方向の蹴出し側で、図2の下側がタイヤ回転方向の踏込み側である場合、すべてのラグ溝24は、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の踏込み側に向いている。つまり、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の陸部31、32において、ラグ溝24の傾斜方向がV字基調になるよう、タイヤ幅方向に対して傾斜している。タイヤ赤道面CLを挟んで両側の陸部31、32において、ラグ溝24の傾斜がV字基調となるように各ブロック31B、32Bを配置すると、接地時には各ブロック31B、32Bのうち、タイヤ赤道面CLに近い中央側が先に接地する。タイヤ赤道面CLに近い中央側が先に接地することにより、路面上の水をタイヤ幅方向外側に押し出すことができる。これにより、タイヤ1の排水性能が向上しウェット制動性能が向上する。
トレッド部20において、ブロック31Bおよび32Bの配置範囲のタイヤ幅方向の長さWHの、トレッド展開幅TDWに対する比が0.55以上0.70以下の範囲であることが好ましく、0.60以上0.65以下であることがより好ましい。この範囲に幅広のブロックを配置することにより、トレッド部20の剛性を高め、転がり抵抗を低減できる。ここで、トレッド部20において、ブロック31B、32Bのタイヤ幅方向の長さをWa1、Wa2とする。長さWHは、ショルダー部を除く全てのブロック列を含む幅すなわち、WH=W1+2×Wa1+2×W2+2×Wa2である。長さWa1、Wa2の、トレッド展開幅TDWに対する比Wa1/TDW、Wa2/TDWがともに0.15以上0.20以下であることが好ましい。比Wa1/TDW、Wa2/TDWが小さいほどブロックの剛性が小さくなる。比Wa1/TDW、Wa2/TDWが上記の範囲内であれば、転がり抵抗を抑制しつつ、排水性能を向上させることができる。長さWa1、Wa2の、トレッド展開幅TDWに対する比Wa1/TDW、Wa2/TDWがともに0.15以上0.20以下であることが好ましい。比Wa1/TDW、Wa2/TDWが小さいほどブロックの剛性が小さくなる。これにより、ラグ溝24に挟まれた石が動きやすくなり、噛み石の放出性が向上する。その一方、比Wa1/TDW、Wa2/TDWが小さいと、ブロック31B、32Bが動きやすくなるため、転がり抵抗が大きくなる。比Wa1/TDW、Wa2/TDWが上記の範囲内であれば、転がり抵抗を抑制しつつ、噛み石の放出性を向上させることができる。トレッド展開幅TDWは、2つのショルダー陸部である第三陸部33のタイヤ幅方向外側の両端のタイヤ幅方向の距離である。トレッド展開幅TDWとは、タイヤ1を規定リムにリム組みして規定内圧を充填した状態で、荷重を加えないときの、タイヤ1のトレッド部20の展開図における両端の直線距離をいう。
また、トレッド部20において、複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側の陸部に隣接する最外側の第三周方向主溝23以外の第一周方向主溝21、第二周方向主溝22の溝幅の、トレッド展開幅TDWに対する比が0.007以上0.024以下であることが好ましく、0.010以上0.020以下であることがより好ましい。トレッド部20において、最外側の第三周方向主溝23以外の第一周方向主溝21の溝幅W1、第二周方向主溝22の溝幅W2の、最外側の第三周方向主溝23の溝幅W3に対する比W1/W3、比W2/W3がともに0.15以上0.45以下であることが好ましく、0.30以上0.40以下であることがより好ましい。
このように、トレッド部20は、狭い溝幅の第一周方向主溝21および第二周方向主溝22によって第一陸部31および第二陸部32を区画することにより、接地の際に第一周方向主溝21および第二周方向主溝22が閉じ、ブロック31Bおよび32Bが幅広のブロックとして作用する。ブロック31Bおよび32Bによる幅広のブロックにより、転がり抵抗を低減できる。
さらに、トレッド部20において、タイヤ幅方向最外側の第三周方向主溝23の溝幅W3の、トレッド展開幅TDWに対する比が0.025以上0.055以下であることが好ましく、0.030以上0.050以下であることがより好ましい。トレッド部20において、ラグ溝24の溝幅の、トレッド展開幅TDWに対する比が0.003以上0.016以下であることが好ましく、0.007以上0.012以下であることがより好ましい。
タイヤ赤道面CLを挟む両側の陸部31、32のすべてにおいて、陸部内のブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ラグ溝24のタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さの比が0以上0.1以下であることが好ましい。これは、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることを意味する。このことについて、図3、図4、図5を参照して説明する。
図3は、図2に示すトレッド部20のうち、タイヤ赤道面CLに対して図中左側の陸部31、32の一部を拡大して示す図である。図3において、タイヤ赤道面CLを挟む左側の陸部31のブロック31Bのタイヤ周方向長さをD1とする。また、図3において、陸部31のラグ溝24のタイヤ周方向長さをC1とし、タイヤ周方向長さC1の中点位置をC10とする。さらに、図3において、陸部32のブロック32Bのタイヤ周方向長さをD2とする。また、図3において、陸部32のラグ溝24のタイヤ周方向長さをC2とし、タイヤ周方向長さC2の中点位置をC20とする。このとき、ブロック31Bのタイヤ周方向の長さD1の最大値LBに対する、中点位置C10と中点位置C20とのタイヤ周方向の長さの比は0以上0.1以下であることが好ましい。また、ブロック32Bのタイヤ周方向長さD2の最大値LBに対する、中点位置C10と中点位置C20とのタイヤ周方向の長さの比は0以上0.1以下であることが好ましい。これらの比が0以上0.1以下であることは、タイヤ幅方向に隣り合う各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることを意味する。タイヤ幅方向に隣り合う各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。すなわち、ラグ溝24内に石が挟まった場合でも、その後にタイヤ1の踏込み時および蹴出し時にラグ溝24が開き、噛み石を排出することができる。
図4は、図2に示すトレッド部20のうち、タイヤ赤道面CLに対して図中右側の陸部31、32の一部を拡大して示す図である。図4において、タイヤ赤道面CLを挟む右側の陸部31のブロック31Bのタイヤ周方向長さをD3とする。また、図3において、陸部32のラグ溝24のタイヤ周方向長さをC3とし、タイヤ周方向長さC3の中点位置をC30とする。さらに、図4において、陸部32のブロック32Bのタイヤ周方向長さをD4とする。また、図4において、陸部32のラグ溝24のタイヤ周方向長さをC4とし、タイヤ周方向長さC4の中点位置をC40とする。このとき、ブロック31Bのタイヤ周方向長さD3の最大値LBに対する、中点位置C30と中点位置C40とのタイヤ周方向の差の比は0以上0.1以下であることが好ましい。また、ブロック32Bのタイヤ周方向長さD4の最大値LBに対する、中点位置C30と中点位置C40とのタイヤ周方向の差の比は0以上0.1以下であることが好ましい。
図5は、図2に示すトレッド部20のうち、タイヤ赤道面CLを挟む両側の陸部31、31の一部を拡大して示す図である。図5において、タイヤ赤道面CLに最も近い左右の陸部31、31において、左側の陸部31のブロック31Bのタイヤ周方向長さC1に対する、中点位置C10と中点位置C30とのタイヤ周方向の長さの比は0以上0.1以下であることが好ましい。また、右側の陸部31のブロック31Bのタイヤ周方向長さC3に対する、中点位置C10と中点位置C30とのタイヤ周方向の長さの比は0以上0.1以下であることが好ましい。
以上のように、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向長さC1、C2、C3、C4に対する、各中点位置C10、C20、C30、C40同士のタイヤ周方向の長さの比が0以上0.1以下であることが好ましい。つまり、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることが好ましい。各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。すなわち、ラグ溝24内に石が挟まった場合でも、その後にタイヤ1の踏込み時および蹴出し時にラグ溝24が開き、噛み石を排出することができる。
図3に戻り、タイヤ赤道面CLを挟む左側の陸部31のブロック31Bのタイヤ周方向長さの中点位置をMB1、陸部32のブロック32Bのタイヤ周方向長さの中点位置をMB2とする。中点位置MB1と中点位置MB2とのタイヤ周方向の距離は、ブロック31Bとブロック32Bとのタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さである。陸部31、32内のブロックのタイヤ周方向最大長さLBに対する、タイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さ(MB1−MB2)の比(MB1−MB2)/LBは0以上0.1以下であることが好ましい。
また、図4を参照すると、タイヤ赤道面CLを挟む右側の陸部31のブロック31Bのタイヤ周方向長さの中点位置をMB3、陸部32のブロック32Bのタイヤ周方向長さの中点位置をMB4とする。中点位置MB3と中点位置MB4とのタイヤ周方向の距離は、タイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さである。陸部31、32内のブロックのタイヤ周方向最大長さLBに対する、タイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さ(MB3−MB4)の比(MB3−MB4)/LBは0以上0.1以下であることが好ましい。
さらに図5を参照すると、タイヤ赤道面CLに最も近い左右の陸部31、31において、ブロック31Bのタイヤ周方向長さの中点位置MB1と中点位置MB3とのタイヤ周方向の距離は、タイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さである。各陸部31内のブロックのタイヤ周方向最大長さLBに対する、タイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さ(MB1−MB3)の比(MB1−MB3)/LBは0以上0.1以下であることが好ましい。
図3、図4、図5を参照して説明したように、陸部31、32内のブロック31B、32Bすべてにおいて、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向最大長さに対する、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向長さの中点位置MB1、MB2、MB3、MB4同士のタイヤ周方向長さの比が0以上0.1以下であることが好ましい。これらの比が0以上0.1以下であることは、タイヤ幅方向に隣り合う各ブロック31B、32Bのタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることを意味する。タイヤ幅方向に隣り合う各ブロック31B、32Bのタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。すなわち、ラグ溝24内に石が挟まった場合でも、その後にタイヤ1の踏込み時および蹴出し時にラグ溝24が開き、噛み石を排出することができる。
さらに、図5において、ブロック31Bのタイヤ周方向の長さD1に対する、ラグ溝24のタイヤ周方向の長さC1の比C1/D1の値は0.2以上0.6以下であることが好ましい。他の陸部32のブロック32Bおよびラグ溝24についても、比C2/D2、比C2/D3、比C4/D4、の値は0.2以上0.6以下であることが好ましい。
比C1/D1=0である場合、ラグ溝24はタイヤ幅方向に対して平行になる。逆に、比C1/D1の値が大きくなると、ラグ溝24のタイヤ幅方向に対する角度が大きくなり、V字基調が強くなる。比C2/D2、比C2/D3および比C4/D4についても同様である。
陸部31を構成するブロック31Bの横の長さに対する縦の長さの比すなわちアスペクト比(縦横比)は、1.1以上1.7以下であることが好ましく、1.15以上1.50以下であることがより好ましい。他の陸部32のブロック32Bについても同様である。ブロック31Bのアスペクト比は、ブロック31Bのタイヤ周方向の長さD1、D3の最大値の、ブロック31Bのタイヤ幅方向の長さE1、E3の最大値に対する比D1/E1、D3/E3である。また、ブロック32Bのアスペクト比は、ブロック32Bのタイヤ周方向の長さD2、D4の最大値の、ブロック32Bのタイヤ幅方向の長さE2、E4の最大値に対する比D2/E2、D4/E4である。アスペクト比が上記の範囲の値であれば、転がり抵抗抑制効果が大きい。アスペクト比が1.05未満であるとタイヤ周方向の剛性が低くなり、転がり抵抗が大きくなる。アスペクト比が1.65を超えると、タイヤ周方向の剛性が高すぎてラグ溝24が開かなくなり、ラグ溝24に挟まれた石すなわち噛み石の放出性が悪化する。
タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向の配列ピッチ長PBの比が0.010以上0.030以下であることが好ましい。タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向の配列ピッチ長PBの比が小さいほどブロックの剛性が小さくなる。これにより、ラグ溝24に挟まれた石が動きやすくなり、噛み石の放出性が向上する。その一方、タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向の配列ピッチ長PBの比が小さいと、ブロック31B、32Bが動きやすくなるため、転がり抵抗が大きくなる。タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向の配列ピッチ長PBの比が上記の範囲内であれば、転がり抵抗を抑制しつつ、噛み石の放出性を向上させることができる。配列ピッチ長PBは、タイヤ周方向に隣り合うブロックの同じ位置同士の間の距離である。タイヤ外周長は、空気入りタイヤ1の直径に円周率πを乗じることによって算出できる。空気入りタイヤ1の直径は、空気入りタイヤ1を規定リムに装着して規定内圧(例えば900kPa)を付与すると共に無負荷状態として測定される。
ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が最大負荷能力の88[%]である。
[ラグ溝]
図6は、第一陸部31、第二陸部32を各ブロックに分断するラグ溝24を拡大して示す図である。図6に示すトレッド部20において、本例のラグ溝24は、屈曲点K1、K2を有する。屈曲点K1、K2は、溝の延在方向が変化する点である。図6に示す場合、各ラグ溝24は、2つの屈曲点K1、K2を有している。この場合に限らず、各ラグ溝24は、屈曲点を少なくとも1つ有していればよい。
図6において、本例のラグ溝24は、溝241、溝242および溝243から構成されている。本例のラグ溝24は、溝241と溝242との間に屈曲点K1を有し、溝243と溝242との間に屈曲点K2を有する。屈曲点K2は、本例では、溝242の溝壁24Bを延長した仮想線24Cが溝243の溝壁に突き当たる点である。
溝241はタイヤ幅方向に対して所定角度の方向に延在しており、タイヤ幅方向に対する角度が大きくなるように延在方向が変化した溝242との境界位置が屈曲点K1である。同様に、溝243はタイヤ幅方向に対して所定角度の方向に延在しており、タイヤ幅方向に対する角度が大きくなるように延在方向が変化した溝242との境界位置が屈曲点K2である。
トレッド部20は、屈曲点K1の近傍で、溝241の端部に、丸部24Dを有する。トレッド部20は、屈曲点K2の近傍で、溝243の端部に、丸部24Eを有する。丸部24Dおよび丸部24Eにより、ラグ溝24が屈曲することによって生じやすいクラックの発生を防止することができる。
ここで、ブロック32Bのタイヤ周方向端部から屈曲点K1、K2までのタイヤ周方向に沿った長さを、LK1、LK2とする。ブロック32Bのタイヤ周方向長さLに対する、長さLK1、LK2の比LK1/L、LK2/Lは、ともに0.1以上0.4以下であることが好ましい。比LK1/L、LK2/Lの値がこれらの範囲であれば、屈曲点K1、K2が適切な位置になり、ブロック同士の支え合いによってトレッド部20の剛性が上昇し、転がり抵抗を低減できる。なお、ラグ溝24は、溝深さDLが5.0mm以上20.0mm以下であることが好ましい。溝深さDLが小さいと陸部31、32のブロック列の剛性が上がり、転がり抵抗が低減される。その一方、溝深さDLが小さいと排水性が損なわれるため、ウェット制動性能が悪化する。溝深さDLが上記範囲であれば、ウェット制動性能を維持しつつ、転がり抵抗を低減させることができる。
ここで、すべてのラグ溝24は、タイヤ幅方向の最も内側の開口部の中点とタイヤ幅方向の最も外側の開口部の中点とを結ぶ直線のタイヤ周方向長さの、ブロック31B、32Bのタイヤ周方向長さに対する比が0.10以上0.45以下であることが好ましい。すなわち、図6において、ブロック列内を区画するラグ溝24のタイヤ幅方向最内側の開口部中点をPCとし、タイヤ幅方向最外側の開口部中点をPTとする。そして、点PCと点PTを結ぶ直線CTを引き、直線CTのタイヤ周方向の長さをL1とし、ブロック32Bのタイヤ幅方向の長さをLとしたとき、比L1/Lが0.10≦L1/L≦0.45を満たすことが好ましい。比L1/Lが小さいほどラグ溝24の開きが大きくなり、ラグ溝24に挟まれた石の放出効果が大きくなる。その一方、比L1/Lが0.10未満であると、ブロック32Bの動きが大きくなりすぎ、転がり抵抗が増加する。比L1/Lが上記の範囲内であれば、転がり抵抗を抑制しつつ、噛み石の放出性を向上させることができる。
上記は、陸部32のブロック32Bの場合について説明したが、陸部31のブロック31Bについても上記と同様である。
なお、図3、図4および図5において、ラグ溝24のタイヤ周方向の長さC1、C2、C3、C4は、いずれも7.0mm以上であることが好ましい。長さC1、C2、C3、C4が7.0mm以上であることにより、ブロック同士の支え合いによってトレッド部20の剛性が上昇し、転がり抵抗を低減できる。
[切欠部]
図6において、トレッド部20は、第二陸部32のブロック32Bの周方向主溝側の少なくとも一辺に設けられた切欠部26をさらに備える。第一陸部31のブロック31Bについても同様である。切欠部26は、ブロック32Bの端部の耐偏摩耗性を向上する機能を有する。切欠部26は、マルチサイプと同様の効果を実現するものである。転がり抵抗を低減しうるトレッドゴム15を使用する場合において、サイプを設けると、サイプにクラックが発生する可能性が少なくない。このため、本例のトレッド部20は、サイプの代替として、切欠部26を有する。
図7は、切欠部26の付近を拡大して示す図である。図6および図7において、ブロック32Bのタイヤ周方向の最大長さLBに対する切欠部26のタイヤ周方向の最大長さL26の比が0.015以上0.070以下であることが好ましく、0.030以上0.055以下であることがより好ましい。さらに、ブロック32Bのタイヤ幅方向の最大長さEに対する切欠部26のタイヤ幅方向の最大長さW26の比が0.007以上0.035以下であることが好ましく、0.015以上0.028以下であることがより好ましい。
[サイプ]
ラグ溝24内にサイプを追加してもよい。図8は、ラグ溝24内にサイプ27を設けた例を示す図である。図8に示すように、第二陸部32を分断するラグ溝24内にサイプ27を設けてもよい。サイプ27は、ラグ溝24の溝底に、ラグ溝24の延在方向に沿って延在する。ラグ溝24内にサイプ27を設けることにより、排水性能が向上しウェット制動性能が向上する。サイプ27は、第三周方向主溝23、第二周方向主溝22に開口せずに、ラグ溝24内で終端する、クローズドサイプであることが好ましい。サイプ27の溝幅tsは、0.5[mm]以上1.0[mm]以下であることが好ましい。また、サイプ27の長さlsは、10[mm]以上50[mm]以下であることが好ましい。図8に示すように、サイプ27が屈曲点を有する場合、長さlsはペリフェリ長さとする。
図9は、図8中のサイプ27の延在方向に沿った、第二陸部32の断面図である。図9は、図8中のJ−J部の断面図である。図9に示すように、ラグ溝24において、第三周方向主溝23に近い側、および、第二周方向主溝22に近い側には、サイプ27が存在しない。つまり、サイプ27は、第三周方向主溝23、第二周方向主溝22に開口せずに、ラグ溝24内で終端する、クローズドサイプである。サイプ27の溝深さDsの最大値は、第二周方向主溝22および第三周方向主溝23の溝深さGDの最大値に対して0.60≦Ds/GD≦1.00の関係を有することが好ましい。なお、溝深さGDおよび溝深さDsは、陸部32の接地面を基準に計測する。
[ショルダー部]
図2に戻り、トレッド部20において、最外側周方向主溝である第三周方向主溝23のタイヤ幅方向外側の陸部が第三陸部33となる。第三陸部33は、トレッド部20のうち、ショルダー部に位置している、ショルダー陸部である。第三陸部33は、タイヤ幅方向に延在する第1ショルダーラグ溝25Aと第2ショルダーラグ溝25Bとによって、複数のブロック33Bに分断される。このため、第三陸部33は、分断された複数のブロック33Bがタイヤ周方向に並ぶ構成になっている。
ショルダー陸部である第三陸部33のタイヤ幅方向長さに対する、第三陸部33以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比が0.70以上1.00以下であることが好ましい。第三陸部33以外の陸部である第一陸部31のタイヤ幅方向長さをWa1、第三陸部33以外の陸部である第二陸部32のタイヤ幅方向長さをWa2とすると、第三陸部33のタイヤ幅方向長さWbに対する、第三陸部33以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比Wa1/Wb、Wa2/Wbがともに0.70以上1.00以下であることが好ましい。比Wa1/Wb、Wa2/Wbが小さいほどブロックの剛性が小さくなる。これにより、ラグ溝24に挟まれた石が動きやすくなり、噛み石の放出性が向上する。その一方、比Wa1/Wb、Wa2/Wbが小さいと、ブロック31B、32Bが動きやすくなるため、転がり抵抗が大きくなる。比Wa1/Wb、Wa2/Wbが上記の範囲内であれば、転がり抵抗を抑制しつつ、噛み石の放出性を向上させることができる。
ここで、トレッド部20の接地面のタイヤ周方向長さをTL(図示省略)とする。トレッド部20の接地面のタイヤ周方向長さTLに対する、ショルダー陸部である第三陸部33のタイヤ幅方向長さWbの比Wb/TLが0.20以下であることが好ましい。トレッドの接地面のタイヤ周方向長さTLは、空気入りタイヤ1を規定リムに装着して規定内圧を付与すると共に無負荷状態として測定される。
[ショルダーラグ溝]
トレッド部20は、ショルダー陸部である第三陸部33を横断するショルダーラグ溝25A、25Bを備える。第1ショルダーラグ溝25Aと第2ショルダーラグ溝25Bとは、互いに溝幅が異なる。第1ショルダーラグ溝25Aと第2ショルダーラグ溝25Bとは、タイヤ周方向に交互に、第三陸部33に配置される。
ここで、第一周方向主溝21、第二周方向主溝22、第三周方向主溝23の溝深さをGDとする。第1ショルダーラグ溝25Aおよび第2ショルダーラグ溝25Bの溝深さをDLoとする。溝深さGDに対する、溝深さDLoの比DLo/GDは、0.03以上0.5以下であることが好ましい。第1ショルダーラグ溝25Aおよび第2ショルダーラグ溝25Bは、溝幅Woが0.5[mm]以上5.0[mm]以下であることが好ましい。
図1に戻り、空気入りタイヤ1は、タイヤ赤道面CLに平行な線CL1とショルダー陸部すなわち複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側である第三陸部33のタイヤ幅方向外側の側面とのなす角αが5[deg]以上20[deg]以下である。
[トレッド部の他の構成例]
上述したように、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の陸部31、32において、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。耐石噛み性能の向上のためには、トレッド部20において、ラグ溝24は屈曲点を備えていなくてもよい。図10はトレッド部の他の構成例を示す図である。図10に示すように、トレッド部20Aは、ラグ溝24Aを備えている。ラグ溝24Aは、屈曲点を備えていない。図10に示すトレッド部20Aのすべてのラグ溝24Aは、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている。このため、図10に示すトレッド部20Aは、図2の場合と同様に、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の第一陸部31、第二陸部32において、ラグ溝24Aの傾斜方向がV字基調になるよう、タイヤ幅方向に対して傾斜している。図10に示すトレッド部20Aにおいても、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。
また、図11はトレッド部の他の構成例を示す図である。図11に示すトレッド部20Bは、ラグ溝24Fを備えている。ラグ溝24Fは屈曲点を1つだけ備えている。図11に示すトレッド部20Bのすべてのラグ溝24Fは、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている。このため、図11に示すトレッド部20Bは、図2の場合と同様に、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の第一陸部31、第二陸部32において、ラグ溝24Fの傾斜方向がV字基調になるよう、タイヤ幅方向に対して傾斜している。図11に示すトレッド部20Bにおいても、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24Fのタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。
図10および図11に示すように、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の陸部31、32において、ラグ溝24A、24Fの傾斜がV字基調となるように各ブロック31B、32Bを配置すると、接地時には各ブロック31B、32Bのうち、タイヤ赤道面CLに近い中央側が先に接地する。タイヤ赤道面CLに近い中央側が先に接地することにより、路面上の水をタイヤ幅方向外側に押し出すことができる。これにより、タイヤ1の排水性能が向上しウェット制動性能が向上する。
また、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。耐石噛み性能が向上させるためには、トレッド部20において、ラグ溝24の傾斜方向がV字基調でなくてもよい。図12は、トレッド部の他の構成例を示す図である。図12に示すように、トレッド部20Cは、屈曲点を有するラグ溝24を備えている。ただし、図2の場合とは異なり、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の第一陸部31、第二陸部32において、ラグ溝24の傾斜方向はV字基調になっていない。図12に示すトレッド部20Cにおいても、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。また、ラグ溝24において、屈曲点K1、K2が適切な位置であれば、ブロック同士の支え合いによってトレッド部20Cの剛性が上昇し、転がり抵抗を低減しつつ、トラクション効果が得られる。
図13は、トレッド部の他の構成例を示す図である。図13に示すように、トレッド部20Dは、ラグ溝24Aを備えている。ラグ溝24Aは、屈曲点を備えていない。図13に示すトレッド部20Dのすべてのラグ溝24Aは、タイヤ幅方向の図中左側の端部よりもタイヤ幅方向の図中右側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている。ただし、図2および図10の場合とは異なり、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の第一陸部31、第二陸部32において、ラグ溝24Aの傾斜方向はV字基調になっていない。図13に示すトレッド部20Dにおいても、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24Aのタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。
図14は、トレッド部の他の構成例を示す図である。図14に示すように、トレッド部20Eは、ラグ溝24Fを備えている。ラグ溝24Fは屈曲点K3を1つだけ備えている。図14に示すトレッド部20Eのすべてのラグ溝24Fは、タイヤ幅方向の図中左側の端部よりもタイヤ幅方向の図中右側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている。ただし、図2および図10の場合とは異なり、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の第一陸部31、第二陸部32において、ラグ溝24Fの傾斜方向はV字基調になっていない。図14に示すトレッド部20Eにおいても、ブロック31B、32Bを分断する各ラグ溝24Fのタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。
なお、図10から図14までを参照して説明したトレッド部の他の構成例において、図7を参照して説明した切欠部26を設けてもよい。図10から図14までを参照して説明したトレッド部の他の構成例において、図8を参照して説明したサイプ27を設けてもよい。
[まとめ]
本例の空気入りタイヤ1によれば、接地時に溝が閉じて幅広のリブブロックとなることにより、耐転がり抵抗性能を改善できる。また、本例の空気入りタイヤ1によれば、トレッド部のブロックを分断する各ラグ溝のタイヤ周方向の位置がほぼ同じであることにより、耐石噛み性能が向上する。さらに、本例の空気入りタイヤ1によれば、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の陸部31、32において、ラグ溝の傾斜方向がV字基調になるよう、タイヤ幅方向に対して傾斜していることにより、路面上の水をタイヤ幅方向外側に押し出すことができ、空気入りタイヤ1の排水性能が向上しウェット制動性能が向上する。
[実施例]
表1から表5は、本発明の実施形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。この性能試験では、複数種類の試験タイヤについて、耐転がり抵抗性能、ウェット制動性能、耐石噛み性能に関する評価が行われた。評価に用いられた空気入りタイヤ1のサイズは、315/70R22.5である。
耐転がり抵抗性能の評価には、室内ドラム試験機が用いられた。耐転がり抵抗性能の評価では、上記試験タイヤに正規内圧を充填し、荷重4kNおよび速度50km/h時における抵抗力を測定した。この測定結果に基づいて後述する比較例のタイヤを基準(100)とした指数評価が行われた。この評価は、指数が大きいほど転がり抵抗が小さく、耐転がり抵抗性能が優れていることを示している。
ウェット制動性能については、トレーラーにタイヤを装着し、水深0.5〜2.0mmの路面において速度50km/hでタイヤがロックする前に生じる最大制動力を測定した。ウェット制動性能は、この測定結果を、後述する比較例を基準(100)とする指数で表し、数値が大きいほど濡れた路面での制動距離が短く、ウェット制動性能が優れていることを示している。
耐石噛み性能については、タイヤが装着された2−D・4トラックを砕石場において時速20[km/h]で一定コースを10周走行させ、走行後において周方向主溝の溝底に到達している石の個数をカウントした。後述する比較例のタイヤの噛み石の個数を基準(100)とした噛み石の個数の比の逆数を指数で表し、数値が大きいほど耐石噛み性能が優れていることを示している。例えば、数値が「300」である場合、噛み石の個数が1/3に減少したことを示す。
また、比較対象として、比較例のタイヤを用意して上記と同様に、耐転がり抵抗性能、ウェット制動性能、耐石噛み性能に関する評価が行われた。比較例のタイヤは、タイヤ周方向に延在する3本の周方向主溝と、周方向主溝によって区画された複数の陸部とを備えており、複数の陸部は、ラグ溝によって分断されてタイヤ周方向に並ぶブロックで構成され、ブロックのタイヤ幅方向の範囲の、トレッド展開幅に対する比(ブロック列設置範囲)が0.47であり、複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側の陸部に隣接する最外側周方向主溝以外の周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比(周方向細主溝幅/トレッド展開幅)が0.063であり、かつ、最外側周方向主溝に対する比(周方向細主溝幅/最外側周方向主溝幅)が1.0であり、最外側周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比(最外側周方向主溝幅/トレッド展開幅)が0.063であり、ラグ溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比(ラグ溝幅/トレッド展開幅)が0.017であり、タイヤ赤道面を挟む両側の陸部すべてにおいて、陸部内のブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ラグ溝のタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向の長さの比が0.29である。比較例のタイヤは、すべてのラグ溝において、タイヤ幅方向の最も内側の開口部の中点とタイヤ幅方向の最も外側の開口部の中点とを結ぶ直線のタイヤ周方向長さの、ブロックのタイヤ周方向長さに対する比が0.21、陸部を構成するブロックの縦横比が1.58、ラグ溝が屈曲点を少なくとも1つ有し、ブロックのタイヤ周方向長さに対する、ブロックのタイヤ周方向端部から屈曲点までのタイヤ周方向に沿った長さの比が0.21、トレッド展開幅に対する、ブロックのタイヤ幅方向の長さの比が0.20、タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロックのタイヤ周方向の配列ピッチ長の比が0.017、ショルダー陸部のタイヤ幅方向長さに対する、ショルダー陸部以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比が1.00、ラグ溝の溝深さが22.2mm、複数の陸部のうちの同じ陸部において、ブロックのタイヤ周方向の長さに対する、ラグ溝のタイヤ周方向の長さの比が0.41、各ブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ブロックのタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さの比が0.3、ラグ溝のタイヤ周方向の長さが30.5mm、ラグ溝内にサイプが無いタイヤである。比較例のタイヤは、ラグ溝が、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている方向性パターンではなく、ラグ溝の傾斜がV字基調ではない。
表1から表5に示すように、実施例1から実施例54の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在する5本の周方向主溝(第一周方向主溝21、第二周方向主溝22、第三周方向主溝23)と、周方向主溝によって区画された複数の陸部(第一陸部31、第二陸部32、第三陸部33)とを備え、複数の陸部がラグ溝によって分断されてタイヤ周方向に並ぶブロックで構成されている。
また、実施例1から実施例54の空気入りタイヤは、ブロックの配置範囲のタイヤ幅方向の長さの、トレッド展開幅に対する比(ブロック列設置範囲)が0.55以上0.70以下の範囲であり、複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側の陸部に隣接する最外側周方向主溝以外の周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比(周方向細主溝幅/トレッド展開幅)が0.007以上0.024以下であり、かつ、最外側周方向主溝に対する比(周方向細主溝幅/最外側周方向主溝幅)が0.15以上0.45以下であり、最外側周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比(最外側周方向主溝幅/トレッド展開幅)が0.025以上0.055以下であり、ラグ溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比(ラグ溝幅/トレッド展開幅)が0.003以上0.016以下である。
実施例22から実施例54の空気入りタイヤは、タイヤ赤道面を挟む両側の陸部すべてにおいて、陸部内のブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ラグ溝のタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向の長さの比が0以上0.1以下、各ブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ブロックのタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さの比が0以上0.1以下である。
実施例23から実施例25、実施例27から実施例54の空気入りタイヤは、すべてのラグ溝において、タイヤ幅方向の最も内側の開口部の中点とタイヤ幅方向の最も外側の開口部の中点とを結ぶ直線のタイヤ周方向長さの、ブロックのタイヤ周方向長さに対する比が0.10以上0.45以下である。実施例27から実施例54の空気入りタイヤは、陸部を構成するブロックの縦横比が、1.1以上1.7以下である。実施例32から実施例54の空気入りタイヤは、ブロックのタイヤ周方向長さに対する、ブロックのタイヤ周方向端部から屈曲点までのタイヤ周方向に沿った長さの比が0.1以上0.4以下である。
実施例35から実施例54の空気入りタイヤは、トレッド展開幅に対する、ブロックのタイヤ幅方向の長さの比が0.15以上0.20以下である。実施例38から実施例54の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロックのタイヤ周方向の配列ピッチ長の比が0.010以上0.030以下である。実施例41から実施例54の空気入りタイヤは、ショルダー陸部のタイヤ幅方向長さに対する、ショルダー陸部以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比が0.70以上1.00以下である。
実施例44から実施例54の空気入りタイヤは、ラグ溝の溝深さが5.0mm以上20.0mm以下である。実施例47から実施例54の空気入りタイヤは、ブロックのタイヤ周方向の長さに対する、ラグ溝のタイヤ周方向の長さの比が0.2以上0.6以下である。実施例50から実施例54の空気入りタイヤは、ラグ溝のタイヤ周方向の長さが7.0mm以上である。実施例51から実施例54の空気入りタイヤは、ラグ溝内にサイプを有する。実施例53および実施例54の空気入りタイヤは、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いており、ラグ溝の傾斜がV字基調である。
実施例1から実施例54によると、すべてのラグ溝は、タイヤ幅方向の最も内側の開口部の中点とタイヤ幅方向の最も外側の開口部の中点とを結ぶ直線のタイヤ周方向長さの、ブロックのタイヤ周方向長さに対する比が0.10以上0.45以下である場合、陸部を構成するブロックの縦横比が、1.1以上1.7以下である場合、ブロックのタイヤ周方向長さに対する、ブロックのタイヤ周方向端部から屈曲点までのタイヤ周方向に沿った長さの比が0.1以上0.4以下である場合、トレッド展開幅に対する、ブロックのタイヤ幅方向の長さの比が0.15以上0.20以下である場合、タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、ブロックのタイヤ周方向の配列ピッチ長の比が0.010以上0.030以下である場合、ラグ溝の溝深さが5.0mm以上20.0mm以下である場合、複数の陸部のうちの同じ陸部において、ブロックのタイヤ周方向の長さに対する、ラグ溝のタイヤ周方向の長さの比が0.2以上0.6以下である場合、陸部内のブロックすべてにおいて、各ブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ブロックのタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さの比が0以上0.1以下である場合、ショルダー陸部のタイヤ幅方向長さに対する、ショルダー陸部以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比が0.70以上1.00以下である場合、ラグ溝のタイヤ周方向の長さが7.0mm以上である場合、ラグ溝内にサイプを有する場合、すべてのラグ溝においてタイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いており、ラグ溝の傾斜がV字基調である場合、に良好な結果が得られることがわかる。
Figure 2019081490
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1 空気入りタイヤ
11 ビードコア
13 カーカス層
14 ベルト層
15 トレッドゴム
16 サイドウォールゴム
17 リムクッションゴム
20、20A、20B、20C、20D、20E トレッド部
21 第一周方向主溝
22 第二周方向主溝
23 第三周方向主溝
24、24A、24F ラグ溝
24D、24E 丸部
25A、25B ショルダーラグ溝
26 切欠部
27 サイプ
31 第一陸部
31B、32B、33B ブロック
32 第二陸部
33 第三陸部
141 高角度ベルト
142、143 交差ベルトプライ
144 ベルトカバー
CL タイヤ赤道面
K1、K2 屈曲点
C10、C20、C30、C40、MB1、MB2、MB3、MB4 中点位置
PB 配列ピッチ長
TDW トレッド展開幅

Claims (13)

  1. タイヤ周方向に延在する5本以上の周方向主溝と、前記周方向主溝によって区画された複数の陸部とを備え、前記複数の陸部は、ラグ溝によって分断されてタイヤ周方向に並ぶブロックで構成され、
    前記ブロックの配置範囲のタイヤ幅方向の長さの、トレッド展開幅に対する比が0.55以上0.70以下の範囲であり、
    前記複数の陸部のうちタイヤ幅方向最外側の陸部に隣接する最外側周方向主溝以外の周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比が0.007以上0.024以下であり、かつ、前記最外側周方向主溝に対する比が0.15以上0.45以下であり、
    前記最外側周方向主溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比が0.025以上0.055以下であり、
    前記ラグ溝の溝幅の、トレッド展開幅に対する比が0.003以上0.016以下であり、
    タイヤ赤道面を挟む両側の陸部すべてにおいて、陸部内のブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、前記ラグ溝のタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向の長さの比が0以上0.1以下である
    空気入りタイヤ。
  2. すべての前記ラグ溝は、タイヤ幅方向の最も内側の開口部の中点とタイヤ幅方向の最も外側の開口部の中点とを結ぶ直線のタイヤ周方向長さの、前記ブロックのタイヤ周方向長さに対する比が0.10以上0.45以下である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記陸部を構成するブロックの縦横比が、1.1以上1.7以下である請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ラグ溝は、屈曲点を少なくとも1つ有し、
    前記ブロックのタイヤ周方向長さに対する、前記ブロックのタイヤ周方向端部から前記屈曲点までのタイヤ周方向に沿った長さの比が0.1以上0.4以下である
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  5. トレッド展開幅に対する、前記ブロックのタイヤ幅方向の長さの比が0.15以上0.20以下である請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  6. タイヤ周方向に沿ったタイヤ外周長に対する、前記ブロックのタイヤ周方向の配列ピッチ長の比が0.010以上0.030以下である請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ラグ溝は、溝深さが5.0mm以上20.0mm以下である請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記複数の陸部のうちの同じ陸部においては、
    前記ブロックのタイヤ周方向の長さに対する、前記ラグ溝のタイヤ周方向の長さの比が0.2以上0.6以下である請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記陸部内のブロックすべてにおいて、各ブロックのタイヤ周方向最大長さに対する、ブロックのタイヤ周方向長さの中点位置同士のタイヤ周方向長さの比が0以上0.1以下である請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記最外側周方向主溝のタイヤ幅方向外側に設けられたショルダー陸部をさらに備え、
    前記ショルダー陸部のタイヤ幅方向長さに対する、前記ショルダー陸部以外の陸部のタイヤ幅方向長さの比が0.70以上1.00以下である請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記ラグ溝は、タイヤ周方向の長さが7.0mm以上である請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記ラグ溝は、溝内にサイプを有する請求項1から請求項11のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  13. すべての前記ラグ溝は、タイヤ幅方向外側の端部よりもタイヤ幅方向内側の端部の方がタイヤ回転方向の一方側に向いている請求項1から請求項12のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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