JP2019077667A - 歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。 - Google Patents
歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019077667A JP2019077667A JP2017217762A JP2017217762A JP2019077667A JP 2019077667 A JP2019077667 A JP 2019077667A JP 2017217762 A JP2017217762 A JP 2017217762A JP 2017217762 A JP2017217762 A JP 2017217762A JP 2019077667 A JP2019077667 A JP 2019077667A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- saliva
- toothbrush
- adjuster
- antibacterial
- melamine foam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Brushes (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
【課題】メラミンフォームにpH調整剤などを含浸させることにより、生体外由来の歯面着色汚れを除去すると同時に口腔内pHを中性に整えることで、唾液の働きを正常化する。そして、この唾液の作用を最大限に利用して、歯に被膜を作り、プラーク(歯垢)の発生を抑える多目的のメラミンフォームを提供する。【解決手段】メラミンフォームはpH調整剤などを含有するものであって、乾燥(ドライ)状態、湿潤(ウェット)状態で密封包装され、そのpH調整剤は使用時までメラミンフォーム内に保持され、生体外由来の歯面着色汚れ除去だけでなく、唾液の働きを短時間で正常化することで口腔内のトラブルを減少させる。【選択図】図1
Description
本発明は、歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤に関する。
公知のように口腔内の健康は唾液によって保たれている。該唾液の構成は99.5%が水分で、pH値は平均6.8(中性7.0に近い弱酸性)、唾液の量が多いほどpH値は高くなる。そして、唾液の分泌量は1日1〜1.5Lで、安静時1時間当たり平均19mLであるのに対し、睡眠時には1時間当たり平均2mLと激減する。つまり、睡眠時は唾液の役割が期待できず口腔内トラブルが頻繁に起こる。
そして、各種口腔内トラブルに対して用途別の歯磨剤や口腔内清掃剤、口腔内調整剤が販売されており、入れ歯、部分入れ歯専用の洗浄剤も多種販売されている。しかし、肝心な歯ブラシ、舌ブラシ等の洗浄剤、除菌剤、抗菌剤は販売されていないばかりか、特許文献も下記するものしか確認できなかった。
歯ブラシ洗浄に関しては6文献存在するが、5文献は洗浄器に関するもので、洗浄剤に関する文献は下記に示す1文献のみであり、その内容は洗浄剤主成分として、塩化ベンザルコニウム(消毒剤)、デヒドロ酢酸ナトリウム(食品添加物内の防カビ剤)を使用することを特徴とするものである。
また、歯ブラシ除菌に関しての文献も6文献存在するが、除菌剤に関する文献は下記に示す1文献のみであり、その内容は除菌剤主成分として、エチルアルコール(消毒剤)、界面活性剤(界面張力を下げ、水と馴染み易くする)を使用することを特徴とするものである。
加えて、歯ブラシ殺菌に関しての文献は18文献存在し、滅菌に関しての文献は1文献、抗菌に関する文献は無く、その全てが装置に関するものであった。
本発明者においては、歯ブラシを清潔に保つためのブラシ部抗菌と、口腔内清掃に伴う唾液pH正常化を短時間で迅速に完了するための歯ブラシ抗菌と唾液pH調整剤を兼ね備える商品の開発を課題とした。
歯ブラシのブラシ部を水洗いし洗浄後に、食品添加物であり用途がpH調整剤である物質、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ピロリン酸二水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸三ナトリウムなどを調合し含浸及び塗布し、乾燥時に増殖する雑菌を抑えることと、この歯ブラシを口腔内で使用することで唾液pH値を短時間で正常値に調整する。
歯ブラシのブラシ部を食品添加物であり用途がpH調整剤により、アルカリ性に保ち乾燥させることで雑菌の発生を抑えることができ、食後pH値が下降し酸性化した口腔内で使用することで、歯面や舌面に付着した食べかす(放置すると歯垢の原因となる)を除去する以上に、唾液のpH値を正常値(pH7前後)に短時間で戻すことができ、該唾液の1.浄化作用(食べかすなどを洗い流す)2.殺菌作用(歯垢の発生を抑える)3.保護作用(歯に被膜をつくる)4.再石灰化作用(一度溶けた歯の成分の再沈着をはかる)5.希釈作用(歯の表面の酸をうすめる)6.緩衝作用(pHを元の状態に保とうとする)の内、緩衝作用を助けることにより、他の作用を正確に実施することが可能となり、口腔内の雑菌は減少する。その効果として、虫歯発生の減少、歯肉の健全化、舌苔の減少により口臭の改善となる。
また、口腔内は食べ物の入口であり且、各臓器に通ずる最重要部分で、清潔に保つことは換言すると、健康につながり、就寝前に上記方法をもってブラッシングをすることによって、唾液分泌量が激減する就寝中においても口腔内を清潔に保つことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図をもって説明する。
図1は、歯の断面組織を示しエナメル質1と、象牙質2と、歯肉3から成り立っている。そして、唾液の働きのうち、再石灰システムを4で示し、歯の表面から溶けだしたカルシウムイオン(Ca2+)とリン酸イオン(PO4 3−)を唾液が再沈着させ修復する作用と、pH中和システムを5で示し、食べかすなどの酸性物質(H+)を重炭酸イオン(HCO3)により中和しpH値を元の状態に保とうとする各働きを示したものである。
図2及び図3は、飲食(食物の摂取)による口腔内pH値の変動パターンを示したもので、唾液pH正常値6は飲食とともに酸性化し、唾液の働き分岐点7を通過し食後(間食、夜食)唾液pH酸性時8まで下降する。
図2は、飲食(食物の摂取)間隔が長い場合を示し、唾液pH正常値6は長時間に及ぶに対し、図3の場合は飲食(食物の摂取)間隔が短く、唾液pH正常値6の時間が当然短い。特に問題となる飲食は就寝前の夜食にある。夜食を食べ終り唾液が唾液pH正常値6迄回復しないうちに就寝すると、上記したように唾液分泌量が激減するために、口腔内トラブルの原因となる。
図2及び図3から理解できるように、飲食後、唾液pH正常値6に戻るまでに要する時間は、80〜120分であり、この時間を短くする意味からもブラッシングは必要不可欠なものである。そして、従来のブラッシング同様でありながら、その順序変更と、歯ブラシの抗菌力を上昇させることで、より効果のある方法を下記に示した。
表1で示したブラッシング手順を就寝前ブラッシングで考察する。この前のブラッシングにより、通常のブラッシング手順の歯ブラシは水洗いされ乾燥状態にあるに対し、本発明の歯ブラシはpH調整剤を塗布(含浸)し、アルカリ性を示す状態で乾燥されており、雑菌の繁殖は減少するため有効といえる。
通常のブラッシング手順では上記歯ブラシに、1.歯磨剤を塗布→2.ブラッシングする→3.うがいにより歯磨剤を口腔外へ→4.歯ブラシを洗浄し乾燥となるに対し、本発明のブラッシング手順においては、2.ブラッシングする→3.うがいによりpH調整剤を口腔外へ→4.歯ブラシを洗浄する→1.歯ブラシにpH調整剤を塗布(含浸)し乾燥と、手順が変わるのみで工程数は同じである。
そして、歯磨剤の役割りも異なる。通常のブラッシングで使用される歯磨剤は主成分(研磨、清掃剤)を炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、含水ケイ酸などとし、この効果により歯面清掃を行うに対し、本発明品は歯ブラシにより歯面清掃すると同時に口腔内をアルカリ性(弱アルカリ性)にすることで、唾液を唾液pH正常値6に短時間で戻し後は、人間の持つ自助力により口腔内を清潔に保つものである。
このブラッシングにおいては、歯ブラシにも重要な意味がある。現在、市販される歯ブラシは多種多様であり、ブラシ糸径が細く数量(毛量)が多い「やわらかめ」と称する商品や、本発明者が以前開発した360°円筒歯ブラシ(特許第3646118号)はブラシ数量が多く、柔らかい歯ブラシで有効である。その意味は、密度が高いことで磨き残しが少なくなること、柔らかく細いブラシ糸が口腔内を刺激することで唾液の分泌量が増加するなどがあり、敏感な舌面の清掃にも好適といえる。そして、これらの歯ブラシにおいてはブラシ密度が高いことから雑菌が繁殖し易いという欠点があったが、本発明の歯ブラシ抗菌剤を使用することで解決する。
そして、この歯ブラシ抗菌剤を使用する場合、ブラシ糸材の物性にも若干の変化が必要となる。市販される歯ブラシの95%がナイロン糸であり、その理由は、腰があるに対し、使用感が柔らかいためである。しかし、ナイロンは吸水率が高く、その量はナイロン6で1.3〜1.9%、ナイロン66で1.5%、ナイロン611で0.4%、ナイロン612で0.25%であり、使い切りタイプにおいては、ナイロン6又はナイロン66が使用され、普及品はナイロン611、ナイロン612が一般的である。その理由は、歯ブラシの洗浄が水洗いであることにあり、本発明の場合は逆に、吸水率が高いナイロン糸をブラシとすることで、糸束自体をアルカリ性に保つことが可能と思量でき有効である。
本発明は、人間の自助力唾液を主役とすることで口腔内を清潔に保つものであることから、主成分を食品添加物であるpH調整剤とし、その他に調合する物質は、最小限、その商品の用途を保つ成分だけとした。
1.エナメル質
2.象牙質
3.歯肉
4.再石灰システム(カルシウムイオン・リン酸イオン)
5.pH中和システム
6.唾液pH正常値
7.唾液の働き分岐点
8.食後(間食、夜食)唾液pH酸性時
2.象牙質
3.歯肉
4.再石灰システム(カルシウムイオン・リン酸イオン)
5.pH中和システム
6.唾液pH正常値
7.唾液の働き分岐点
8.食後(間食、夜食)唾液pH酸性時
Claims (3)
- 歯ブラシのブラシ部を水洗いし洗浄後に、食品添加物であり用途がpH調整剤である物質を、該歯ブラシのブラシ部に含浸及び塗布することにより、ブラシ部をアルカリ性に保ち抗菌する目的と、飲食後酸性化した口腔内に使用することで食べかすを除去すると同時に、短時間で唾液を中性及び弱アルカリ性に戻すことを目的とした歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。
- 請求項1の製造品であって、個体化されていることを特徴とする歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。
- 請求項1及び2の製造品であって、香味料を含有することを特徴とする歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017217762A JP2019077667A (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | 歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017217762A JP2019077667A (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | 歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019077667A true JP2019077667A (ja) | 2019-05-23 |
Family
ID=66627442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017217762A Pending JP2019077667A (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | 歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019077667A (ja) |
-
2017
- 2017-10-23 JP JP2017217762A patent/JP2019077667A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2765948B1 (en) | Oral care composition, applicator for such a composition and method for oral care | |
TWI558418B (zh) | 口腔保健組成物 | |
RU2017130866A (ru) | Композиции для ухода за полостью рта и способы их применения | |
AU2006226505B2 (en) | Alkyl sulfate free and orthophosphate free dentifrice compostion comprising a fluoride source and a silica dental abrasive | |
US20080057007A1 (en) | Oral hygiene products containing ascorbic acid and method of using the same | |
US7458464B1 (en) | Dental appliance care kit | |
RU2018144620A (ru) | Композиции для ухода за полостью рта и способы их применения | |
JP2009528352A (ja) | 口腔衛生製品とその使用法 | |
RU2008106610A (ru) | Композиция для ухода за полостью рта, содержащая неагрегированные наночастицы цинка | |
RU2647428C2 (ru) | Композиции и способы для ухода за полостью рта | |
US10702465B2 (en) | Oral care formulation and method for the removal of tartar and plaque from teeth | |
EA033695B1 (ru) | Композиция для ухода за полостью рта | |
RU2018144624A (ru) | Композиции для ухода за полостью рта и способы их применения | |
US10342646B2 (en) | Method of, and system for smoothing teeth | |
JP2014526542A (ja) | 歯科パウダーブラスト用粉末 | |
US6685474B2 (en) | Aqueous slurries useful for cleaning teeth and methods related thereto | |
JP2019077667A (ja) | 歯ブラシ抗菌唾液pH調整剤。 | |
US20190008746A1 (en) | Oral Hygiene Products and Method of Using the Same | |
US9872817B2 (en) | Alkalizing delivery system for promoting an optimal oral salivary pH | |
US9877913B2 (en) | Alkalizing delivery system for promoting an optimal oral salivary pH | |
Nozaki et al. | Novel technologies to prevent dental plaque and calculus | |
CA3205338A1 (en) | Dental care product, in particular toothpaste | |
Bowen | 24 Mechanical Oral Biofilm Control: Interdental and Supplemental Self-Care Devices | |
KR20080074249A (ko) | 양치 전용액 조성물 | |
Guard | NEW PRODUCTS AND FOCUS ON ORAL HEALTH AND PRACTICE MARKETING |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20180926 |