JP2019069004A - 体動分析システム、体動分析方法及びプログラム - Google Patents

体動分析システム、体動分析方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】体動の緩やかな変化を異常の兆候として発見するための体動分析システム等を提供する。【解決手段】体動分析システム100は、体動センサ200が被測定者の体動を測定して出力した測定データを取得する測定データ取得部10と、測定データに基づいて被測定者の体動の日次集計を算出する体動集計部20と、複数日からなる所定期間にわたる日次集計の度数分布である第一度数分布を取得する度数分布取得部30と、第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて被測定者の体動の分析を実行する体動分析部50と、体動分析部50がした分析の結果に基づくデータを出力する分析結果出力部60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被測定者の体動を分析するシステム等に関する。
体動の大きさや回数の変化に表れる心身の健康状態の異常がある。例えば認知症の患者には、中途覚醒等の睡眠障害が見られるという傾向があり、このような異常が生じている患者には、本来は睡眠中で体動が少ないはずの時間帯に以前よりも活発な体動が見られるようになる。
特開2009−225971号公報 特許第4063618号公報 特許第5682504号公報
健康状態の異常の有無の指標となる体動の異常を捉えるための計測装置、又はそのような計測装置を含む生活家電等を実現するための技術が提案されている(例えば特許文献1から3参照)。
これらの技術では、例えば時系列で局所的に大きな体動の変化は異常として検知される。しかしながら、被測定者に起こる体動の日々の変化が緩やかである場合、実際には体動に変化が始まっていたとしても、その変化の異常の兆候としての検知は困難であるという問題がある。
本発明は、体動のそのような緩やかな変化を異常の兆候として発見するための体動分析システム等を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る体動分析システムは、体動センサが被測定者の体動を測定して出力したこの体動の大きさを時系列で示す測定データを取得する測定データ取得部と、取得された測定データに基づいて被測定者の体動に関する日次集計を取得する体動集計部と、複数日からなる所定期間にわたる日次集計の度数分布である第一度数分布を取得する度数分布取得部と、第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて被測定者の体動の分析を実行する体動分析部と、体動分析部による分析の結果に基づくデータを出力する分析結果出力部とを備える。
また、上記の目的を達成するために、本発明の一態様に係る体動分析方法では、体動センサが被測定者の体動を測定して出力したこの体動の大きさを時系列で示す測定データを取得し、取得された測定データに基づいて被測定者の体動に関する日次集計を取得し、この日次集計の、複数日からなる所定期間の度数分布である第一度数分布を取得し、第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて被測定者の体動の分析を実行し、この分析の結果に基づくデータを出力する。
本発明の一態様によれば、体動の緩やかな変化を異常の兆候として発見するための体動分析システム等が提供される。
図1は、実施の形態に係る体動分析システムの機能的構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る体動分析システムの実現の一態様に用いられる情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図3Aは、実施の形態に係る体動分析システムが使用される態様の一例を説明するための概念図である。 図3Bは、実施の形態に係る体動分析システムが取得する被測定者の体動のデータが測定される状況の一例を説明するための図である。 図4は、実施の形態に係る体動分析システムの動作を説明するためのシーケンス図である。 図5は、実施の形態に係る体動分析システムにおいて体動集計部が取得した体動の集計の結果を示すデータの構成例を示す図である。 図6Aは、実施の形態に係る体動分析システムにおいて度数分布取得部が取得した第一度数分布のデータの構成例を示す図である。 図6Bは、度数分布取得部が取得した上記の第一度数分布のヒストグラムである。 図7Aは、睡眠状態が良好な期間に計測された体動に関する度数分布の例を示す図である。 図7Bは、睡眠状態に異常がある期間に計測された体動に関する度数分布の例を示す図である。 図7Cは、睡眠状態に異常がある期間に計測された体動に関する度数分布の例を示す図である。 図7Dは、睡眠状態に異常がある期間に計測された体動に関する度数分布の例を示す図である。 図8は、実施の形態に係る体動分析システムが出力した分析結果のデータを用いて表示されるユーザに当該分析結果を提示するための画面の一例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であって本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
[1.概要]
本実施の形態に係る体動分析システムは、センサを用いて測定された人(以下、被測定者という)の体動のデータの統計的処理を実行し、この統計的処理の結果に基づく被測定者の体動の分析を実行する。この体動分析システムの想定されるユーザは、被測定者自身であってもよいし、例えば被測定者の家族、又は被測定者の診断、治療若しくは介護に関わる医療従事者であってもよい。以下、本実施の形態に係る体動分析システムについて説明する。
[2.構成]
まず、本実施の形態に係る体動分析システム100の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る体動分析システム100の機能的構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、体動分析システム100は、測定データ取得部10、体動集計部20、度数分布取得部30、データ蓄積部40、体動分析部50、及び分析結果出力部60を備える。
測定データ取得部10は、体動センサ200が被測定者の体動を測定して出力した測定データを取得する。体動センサ200には、被測定者の体動を感知し得るものであれば各種のセンサを用いることができ、詳細な例は後述する。
体動集計部20は、測定データ取得部10が取得した測定データに基づいて被測定者の体動に関する日次集計を算出する。
度数分布取得部30は、所定期間にわたる体動集計部20が算出した日次集計の度数分布である第一度数分布を取得する。ここでの所定期間とは複数日を指し、例えば被測定者又は体動分析システム100の分析結果の利用者によって指定されてもよい。
データ蓄積部40は、後述する体動分析部50が体動の分析に用いるデータを蓄積する。データ蓄積部40に蓄積されるデータの例には、上記の第一度数分布が含まれる。
体動分析部50は、第一度数分布と、第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて被測定者の体動の分析を実行する。
第二度数分布は、測定された体動に関する日次集計の度数分布であるが、第一度数分布とは例えば集計の期間が異なる、つまり、被測定者の体動に関する日次集計の度数分布ではあるが、上記の所定期間とは異なる複数日からなる期間にわたる日次集計の度数分布である。また別の例として、第二度数分布は、異なる被測定者で測定された体動の測定データに基づいて算出された複数日にわたる日次集計の度数分布である。これらのような第二度数分布を用いる目的等については、体動分析部50が実行する分析の説明と合わせて後述する。なお、第二度数分布もデータ蓄積部40に蓄積されるデータの一例である。
分析結果出力部60は、体動分析部50が実行した分析の結果を出力する。この出力の例として、分析結果をユーザに提示するための、体動分析システム100に接続されるディスプレイでの表示用又はプリンタでの印刷用のデータとして出力されてもよい。また別の例としては、分析結果を後の利用に供するために、体動分析システム100の内部又は外部の記憶媒体に書き込まれるデータとして出力されてもよい。
このような体動分析システム100は、例えばプロセッサ等の演算処理装置及び記憶装置等を備える1台の情報処理装置を用いて実現可能であり、この場合、上記の各機能的構成要素は、このプロセッサが記憶装置に記憶される所定のプログラムを読み出して実行し、他の構成要素を制御することで実現される。図2は、このような情報処理装置100aの構成例を示すブロック図である。
図2に示されるように、情報処理装置100aは、演算処理部110a、記憶部120a、通信部130a、入力部140a、出力部150a、及びこれらの構成要素を通信可能に接続するバス160aを備える。
演算処理部110aは、例えばCPU(Central Processing Unitの略、中央演算処理装置ともいう)を用いて提供される。演算処理部110aは、記憶部120aに記憶される所定のプログラムを実行して他の構成要素を制御することで体動集計部20、度数分布取得部30、及び体動分析部50を含む上記の各機能的構成要素の実現に関わる。
記憶部120aは、上記のプログラムの他、体動分析システム100による処理の途中又は最後に生成されるデータを記憶してデータ蓄積部40を実現する。記憶部120aは、例えばハードディスク及び揮発性又は不揮発性の半導体メモリ等を組み合わせて用いて提供される。
通信部130aは、体動センサ200又は体動センサ200を含む外部の機器から測定データを受信する通信用インタフェースであって、測定データ取得部10を実現する。通信部130aは、例えば有線又は無線のLAN(Local Area Network)用のネットワークアダプタ等を用いて提供される。なお、体動センサ200等との通信に用いられるプロトコルは特に限定されず、使用態様によっては、例えばBluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等の近距離無線通信規格のプロトコルが用いられてもよい。この場合、通信部130aは各プロトコルに対応する通信用アダプタを用いて提供される。また、通信部130aは、分析結果を外部の機器に送信して分析結果出力部60も実現してもよい。
入力部140aは、体動分析システム100の起動、停止、又は設定のためのユーザの入力を受け付ける構成要素であり、例えばキーボード、マウス等のいわゆる入力機器を用いて提供される。
出力部150aは分析結果をユーザに提示する構成要素であり、分析結果出力部60を実現する。出力部150aは、例えばディスプレイ、又は周辺機器としての表示装置に映像信号を出力するポートを用いて提供され、その他、分析結果を印刷させるためにプリンタに送信される信号の出力ポートを用いて提供されてもよい。
なお、このような態様でひとまとまりに実現された体動分析システム100は、体動分析装置とも呼び得る。体動分析装置は、例えばデスクトップ型、ラップトップ型、タブレット型等の各種の汎用的なコンピュータであってもよいし、演算処理装置及び記憶装置等を備える専用の装置であってもよい。
[3.使用の態様]
体動分析システム100は、体動センサ200と比較的近距離にあって直接通信する態様で用いることが可能である一方で、体動センサ200と互いに離れた場所にあって通信回線経由で通信して用いることも可能である。また、体動分析システム100は、室内の限られた範囲で行動する被測定者の体動分析に用いることが可能である一方で、より広範に移動する被測定者の体動分析にも用いることも可能である。
図3Aは、体動分析システム100が使用される態様の一例を説明するための概念図である。
この例では、体動分析システム100は、インターネット等の通信回線を含む通信ネットワークに接続されるサーバコンピュータ100bを用いて実現されている。サーバコンピュータ100bの構成は、図2に示される情報処理装置100aの構成と基本的に共通である。
また、この例における体動センサ200として利用されるのは、被測定者が携帯又は着用する情報処理機器(以下、これらを総称して携帯情報端末という)、より具体的には、腕時計型活動量計200a又はスマートフォン200bが備える加速度センサである。これらの携帯情報端末は通信機能を備え、この通信ネットワークに接続してデータを送信することができる。つまりこれらの機器は、その通信圏内であれば、体動センサ200が測定して得た被測定者の体動の測定データを体動分析システム100へ随時送信することができる。体動分析システム100では、通信ネットワーク経由で取得した測定データを所定の処理単位で逐次処理することができる。
なお、体動センサ200は上記のように可搬性があって被測定者と共に移動する機器に含まれるものには限定されない。図3Bは、体動分析システム100が取得する被測定者の体動のデータが測定される状況の他の一例を説明するための図である。
図3Bに示される被測定者は就寝している。このような状況、又はそうでなくても、帰宅後に居室に居る時間、又は病院若しくは介護施設に滞在している間、被測定者は上記のような携帯情報端末を携帯又は着用しないことが珍しくない。このように、室内の限られた範囲で行動する被測定者の体動は、据え置いて使用される環境型の測定器で測定されてもよい。このような環境型の測定器は、例えば電波センサ、赤外線センサ、イメージセンサ、又は電力センサ等の非接触型のセンサを備える。図3B中の体動測定器200cは、このような非接触型の体動センサ200が用いられる例であり、図3Bに示されるように、被測定者が居る部屋の天井に取り付けて使用される。なお、体動測定器200cは、体動センサ200に加えて通信用のインタフェース、又はさらに増幅器、ADコンバータ(いずれも図示なし)等、測定データを体動分析システム100による分析に適した信号で送るための構成要素を備える。
また、睡眠中の被測定者の体動を測定する場合は、体圧マットなどの接触型のセンサが用いられてもよい。このような各種のセンサが利用可能な場合、使用される体動センサ200は、被測定者の状況及び測定場所の状況等を考慮して適宜選択することができる。
なお、室内であっても上記のような携帯情報端末をユーザが携帯又は着用するのであればその加速度センサが体動センサ200として用いられてもよい。
また、これらの各種センサは、複数組み合わせて体動センサ200として用いられてもよい。
上記のいずれのような体動センサ200であっても、被測定者の体動の大きさを時系列で示す測定データを出力する。
図3Aに示される例において通信ネットワークに接続されているタブレット型コンピュータ300a及びデスクトップ型のパーソナルコンピュータ300bは、体動分析システム100のユーザが使用する機器であって、分析結果出力部60による分析結果の出力先の例である。分析結果は、通信回線を介して、被測定者の別居の家族等の遠隔にいるユーザにも提示することができる。
なお、腕時計型活動量計200a又はスマートフォン200bのように体動センサ200を含む携帯情報端末が分析結果出力部60による分析結果の出力先であってもよい。
また、上述の例では、体動分析システム100の構成要素は1台のサーバコンピュータ100bにおいて実現されているが、これに限定されない。体動分析システム100の構成要素は物理的に分散していてもよく、例えば複数台のサーバコンピュータで実現されてもよく、また、この複数台のサーバコンピュータはクラウドコンピューティングの形態で利用されるものであってもよい。
さらに、体動分析システム100の一部又は全部の機能的構成要素は、体動センサ200を備える腕時計型活動量計200a又はスマートフォン200b等の携帯情報端末において実現されてもよい。これらの携帯情報端末もその構成は図2に示される情報処理装置100aと基本的に共通であって演算処理装置及び記憶装置を備え、演算処理装置によって所定のソフトウェアが実行されることで体動分析システム100の機能的構成要素を提供することができる。携帯情報端末が体動分析システム100の機能的構成要素の一部を提供する例を挙げると、測定データ取得部10、体動集計部20、及び度数分布取得部30がスマートフォン200bによって提供されてもよい。例えばスマートフォン200bでは、度数分布取得部30が取得した度数分布がサーバコンピュータ100bに送信される。また、その一方で、スマートフォン200bにインストールされた体動分析システム100の少なくとも一部を実現するソフトウェアの一機能によってこの度数分布のヒストグラムが生成されてスマートフォン200bが備えるディスプレイに表示されてもよい。
また、体動分析システム100の一部の機能的構成要素は、体動センサ200と別体であって連携する情報処理機器によって提供されてもよい。例えば体動分析システム100の一部の機能的構成要素が、体動センサ200を備える情報処理機器から出力される測定データを中継して体動分析システム100に送信するスマートフォン又はパーソナルコンピュータによって提供されてもよい。
ここまで及びこれ以降の記載では、体動分析システム100の機能的構成要素が1台の情報処理装置100aにおいて実現されている態様が説明のための例として主に用いられている。しかしながら、その記載内容は、上記の各使用の態様での体動分析システム100にも基本的に適用可能である。
[4.動作]
次に、上記のように構成された体動分析システム100の動作について説明する。図4は、体動分析システム100の動作を説明するためのシーケンス図である。以下、図4に沿って体動分析システム100の動作の流れを説明するとともに、さらに図を用いて各ステップでの動作又は扱われるデータの例を適宜説明する。
体動分析システム100が取得して体動の分析に用いるデータは、携帯情報端末が備える体動センサ200又は環境型の体動センサ200が被測定者の体動を測定して(ステップS20)取得した、被測定者の体動の大きさを時系列で示す測定データである。なお、測定データでは、体動はスカラー量で示されればよく、方向に関する情報はなくてもよい。また、測定データは連続型データであってもよいし、離散型データであってもよい。
体動分析システム100による体動の分析のための動作は、測定データ取得部10がこの測定データを取得するところから始まる(ステップS10)。
なお、測定データ取得部10は、体動センサ200が継続的に出力する測定データを逐次受信して取得してもよいし、一定時間長の測定データを定期的に受信して取得してもよい。また、測定データ取得部10は、測定データを体動センサ200又は体動センサ200を備える携帯情報端末等から直接又は通信回線を通じて受信するのではなく、いったん記憶媒体に保存された測定データをこの記憶媒体から読み取って取得してもよい。
次に体動分析システム100では、体動集計部20が、測定データ取得部10が取得した測定データに基づいて、被測定者の体動に関する日次集計を取得する(ステップS11)。
体動に関する日次集計は、一日全体の体動の集計でもよいし、体動分析の目的に応じて決定される一日の所定の時間における体動の集計であってもよい。例えば睡眠時の体動分析が目的の場合、被測定者が睡眠していると想定される時間、つまり被測定者の就寝からその次の起床までの少なくとも一部の時間における体動の集計が取得される。また、覚醒時の体動分析が目的の場合、被測定者が覚醒していると想定される時間、つまり被測定者の起床からその次の就寝までの少なくとも一部の時間における体動の集計が取得される。その他の例として、被測定者が特定の場所に居る時間又は特定の活動をしている時間の体動の集計であってもよいし、被測定者の居場所又は行動等の状況に拘わらず一日の一定の時間帯の体動の集計であってもよい。
なお、集計の対象となる時間は、体動集計部20による集計よりも早い段階で決定されてもよい。つまり、体動センサ200による体動の測定が所定の時間帯のみで実行されてもよいし、測定データ取得部10が測定データの全体から所定の時間帯に対応する部分を抽出して測定データを取得してもよい。また、所定の時間帯は日毎に異なってもよいし、同じでもよい。
また、体動に関する日次集計は、例えば測定データが示す値が所定の閾値を超えた回数を数えることで取得される。
図5は、このようにして体動集計部20が取得した体動の集計の結果を示すデータの構成例である。このデータは2017年1月1日から同年9月30日までの期間に対応する被測定者A氏が睡眠していると想定される時間の体動の集計である。このデータテーブルの右列には、体動集計部20が体動の回数として数えた、左列の各日のこの時間に対応する測定データ中で所定の閾値を超えた箇所の個数が含まれている。ステップS11で用いられるこの所定の閾値は、被測定者の体動の大きさの傾向、集計の時間、又は体動分析の目的等に応じて設定される。
別の例として、体動に関する日次集計は、測定データが示す値の単位時間の累積値又は平均値として取得されてもよい。単位時間とは、日次集計の対象の時間以下の長さの時間であり、その累積値とは、例えば単位時間を30分とすると、30分間の測定結果である測定データから得られる連続値の積分量又は複数の離散値の総和である。また、ここでの平均値には各種の平均値を用い得る。例えば単位時間の測定結果である測定データから抽出された複数個の標本の値の算術平均が用いられてもよいし、単位時間の測定結果である測定データから得られる連続値又は複数の離散値に近似した関数の積分の平均値が用いられてもよい。積分の平均値が複数得られた場合には、さらにその算術平均が用いられてもよい。
次に体動分析システム100では、度数分布取得部30が、複数日からなる所定期間にわたる日次集計の度数分布である第一度数分布を取得する(ステップS12)。
図6Aは、図5に例として示された2017年1月1日から同年9月30日の期間にわたる日次集計から度数分布取得部30が取得した第一度数分布のデータの構成例を示す。図6Aに示されるデータテーブルの左列は度数分布取得部30が取得した第一度数分布の階級を示し、右列は度数を示し、より具体的には体動集計部20が取得した日次集計において、体動の回数が各階級に該当する日の数である。なお、所定期間の長さはユーザによって適宜決定されてもよく、この例における上記の期間の日数に限定されない。
図6Bは、この第一度数分布をヒストグラムにしたものである。ヒストグラムの横軸は変量である日次の体動の回数に関する階級を示し、縦軸は日次の体動の回数が各階級に該当する日の数を示す。なお、このようなヒストグラムが度数分布取得部30又は体動分析システム100の他の構成要素によって生成されてユーザに提示されるかは設計事項であるが、本実施の形態の説明として後述する分析との関連で便宜上図示する。
このように取得された第一度数分布、又はさらにそのヒストグラムは、例えばユーザの操作によって随時利用又は提示が可能なようにデータ蓄積部40に蓄積されてもよい。
次に体動分析システム100では、体動分析部50が被測定者の体動の分析を実行する(ステップS13)。体動分析部50は、この分析に上記の第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いる。
このように、いずれも体動に関する日次集計の度数分布である複数の度数分布を用いて実行される体動分析とは、例えば異なる期間に計測された同一の被測定者の体動に関する日次集計の度数分布どうしの比較に基づく分析である。この分析の結果として、例えば被測定者の体動の状態の変化の有無、また、変化がある場合にはその変化の傾向が得られる。
また別の例として、異なる被測定者を含む複数の被測定者で測定された体動に関する日次集計の度数分布との比較に基づく分析である。この分析の結果として、例えば平均的な度数分布からの被測定者の度数分布の異同に基づく、被測定者の体動の状態に関する情報が得られる。なお、複数の被測定者には、体動分析の対象である被測定者が含まれてもよいし、含まれなくてもよい。また、複数の被測定者は、年齢、性別、体格、生活強度、既往症、又は薬の使用歴等の属性に応じて選別されてもよい。これにより、特定の属性を持つ人の体動の状態に見られる傾向を反映した度数分布が得られ、この度数分布を被測定者の度数分布と比較することで、体動の状態がどのような人のものに近いかといった分析結果を得ることができる。
なお、ここで、体動分析部50による上記の分析のさらなる理解を得る目的で、体動の状態及びその変化について例を用いて説明する。
図7Aは、睡眠状態が良好な期間に計測された体動に関する度数分布の例を示す図である。図7B、図7C、及び図7Dは、それぞれ睡眠状態に異常がある期間に計測された体動に関する度数分布の例を示す図である。図7Aから図7Dの横軸及び縦軸のそれぞれで示されるのは図6Bのヒストグラムと共通であってもよいし、横軸は体動の大きさを示す値の単位時間の累積値に関する階級、縦軸は、体動の大きさを示す値の日次の累積値が各階級に該当する日の数を示してもよい。横軸及び縦軸が示すのがいずれであっても、ある程度以上の大きさの体動がより頻繁に現れるか、又はより大きな体動が見られる被測定者では、これら度数分布はより右に偏る。なお、これらのような度数分布は、体動分析システム100を用いても取得し得る。体動分析部50は、これらの度数分布を例えば以下のように比較して複数の度数分布に用いた体動分析を実行する。
図7Aに示される度数分布は尖度が比較的高い。また、この度数分布は左右非対称でピークが左に偏っている、つまり歪度はゼロより大きい。このような度数分布には、被測定者の体動は比較的少なく、かつ日々の体動の頻度又は大きさのばらつきが少ない安定した状態にあることが表れている。
図7B中の実線の曲線は分布曲線であり、破線の曲線は、図7Aの分布曲線を重ねたものである。図7Bに示される度数分布を図7Aに示される度数分布と比較すると、より大きな又は高頻度の体動があったことを示す右寄りの柱がある点が異なり、その分尖度が低い。
図7Aに示される度数分布が、睡眠障害のない被測定者の体動の集計から得られたモデルである場合、このモデルと図7Bの度数分布とのこのような差異は、被測定者の体動は、比較的安定しているものの、時折多い又は大きい日が見られる状態にあることを示す。
また、図7Bに示される度数分布が、図7Aに示される度数分布よりも後の期間に同一の被測定者から計測された体動の度数分布である場合、この被測定者の体動の状態は悪化傾向にあることを示す。
例えばこの被測定者には、中途覚醒等の睡眠障害の兆候が生じている可能性がある。
図7C中の破線の曲線は、図7Aの分布曲線を重ねたものである。図7Cに示される度数分布を図7Aに示される度数分布と比較すると、範囲(変量の最大値と最小値の差)はより大きく、尖度は低い。また、図7Cに示される度数分布は左右対称に近いことから、歪度は図7Aの度数分布より絶対値の小さい正又は負の値をとる。
図7Aに示される度数分布が、睡眠障害のない被測定者の体動の集計から得られたモデルである場合、このモデルと図7Cの度数分布とのこのような差異は、被測定者の体動は、日によって不安定な状態にあることを示す。
また、図7Cに示されるのが図7A又は図7Bに示される度数分布よりも後の期間に同一の被測定者で計測された体動の度数分布である場合、被測定者の体動の状態は悪化傾向にあることを示す。
例えばこの被測定者には、図7Bの分析結果に基づく睡眠障害よりも重度の睡眠障害が生じている可能性がある。図6Bの度数分布も、図7Aに示される度数分布と比較して分析すれば、このような体動の状態を示すと言える。
図7D中の破線の曲線は、図7Aの分布曲線を重ねたものである。図7Dに示される度数分布を図7Aに示される度数分布と比較すると、尖度は同程度に高い。また、図7Dに示される度数分布は左右非対称でピークが右に偏っていることから、歪度は負の値をとり、その絶対値は図7Cの度数分布の歪度の絶対値より大きい。
図7Aに示される度数分布が、睡眠障害のない被測定者の体動の集計から得られたモデルである場合、このモデルと図7Dの度数分布とのこのような差異は、被測定者の体動が、測定の期間中を通じて高頻度又は大きい状態にあることを示す。
また、図7Dに示されるのが図7Aから図7Cのいずれかに示される度数分布よりも後の期間に同一の被測定者で計測された体動の度数分布である場合、被測定者の体動の状態は悪化傾向にあることを示す。
例えばこの被測定者には、図7B又は図7Cの分析結果に基づく睡眠障害よりも重度の睡眠障害が生じている可能性がある。
このように、体動分析部50は、複数の度数分布の尖度、歪度、又は範囲といった統計量の比較量を実行し、この比較の結果に基づいて体動の分析を実行する。体動分析部50は、例えば被測定者の体動の日次集計の度数分布を、データ蓄積部40に蓄積されている過去のものと直近のものとを読み出して、各度数分布の上記の統計量を算出して比較し分析を行う。または、このような統計量は度数分布取得部30によって算出されてデータ蓄積部40に蓄積されており、体動分析部50はデータ蓄積部40から複数の度数分布の統計量を読み出して分析に用いてもよい。
なお、上記の統計量は、体動分析部50による体動の分析に用いられる統計量の例であり、分析の目的、診断対象の病気等に応じて、平均、分散等、これら以外の統計量が用いられてもよい。また、分布のピークの数といった統計量以外の分布特性が用いられてもよい。また、複数の分布特性が組み合わせて用いられてもよい。
また、ここまで体動分析部50による体動分析を睡眠時の体動の分析を例に説明したが、それ以外の時間の体動分析も同様に複数の体動の日次集計の度数分布を用いて実行される。例えば、同一の被測定者の度数分布の歪度が小さくなっている場合、覚醒時の体動が減少しているという分析結果が得られる。
このようにして体動分析部50が得た分析の結果は、分析結果出力部60によって出力される(ステップS14)。図4に示される例では、出力された分析結果は体動分析システム100の外部の出力先機器300に提供されている。出力先機器300とは、例えば図3Aに示されるタブレット型コンピュータ300a、又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ300bである。このような出力先機器300は、例えば体動分析システム100から受け取った分析結果をディスプレイで表示してユーザに提示する(ステップS30)。
図8は、体動分析システム100が出力した分析結果のデータを用いて表示される、ユーザに当該分析結果を提示するための画面の一例である。この例では、図6A又は図6Bに示される被測定者Aの睡眠中の体動の日次集計の度数分布を以前得られた度数分布との比較に基づく体動の状態の変化が示されている。また、睡眠障害の程度を示すスコアは、例えば軽度から重度の睡眠障害のある複数人を被測定者として得た体動の日次集計の分布に基づいて予め用意したスコアごとの分布モデルとの比較による分析結果の提示の一例である。また、図8中の文章にあるように。体動の状態から推定される被測定者の睡眠の状態、身体に現れる症状が提示されてもよい。さらには、体動の状態から推定される、睡眠障害の原因となる行動又は病気、及びその原因の解消のためのアドバイスが提示されてもよい。
なお、図8の画面例は一般ユーザへの提示を想定したものであって、提示される情報は画面内の要素に限定されない。また、医師など医療従事者には、この例の一部の情報が提示されなかったり、さらに別の情報が提示されたりしてもよい。例えば度数分布図(ヒストグラム)及びその統計量が提示されてもよい。
また、分析結果出力部60による分析結果の出力先等に関する出力の態様が外部機器による表示に限定されないのは、上記の体動分析システム100の構成の節で説明したとおりである。
[5.まとめ]
以上のように、本実施の形態に係る体動分析システム100は、測定データ取得部10と、体動集計部20と、度数分布取得部30と、体動分析部50と、分析結果出力部60とを備える。
測定データ取得部10は、体動センサ200が被測定者の体動を測定して出力した体動の大きさを時系列で示す測定データを取得する。
体動集計部20は、この測定データに基づいて被測定者の体動に関する日次集計を取得する。
度数分布取得部30は、複数日からなる所定期間にわたる日次集計の度数分布である第一度数分布を取得する。
体動分析部50は、第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて被測定者の体動の分析を実行する。
分析結果出力部60は、この分析の結果に基づくデータを出力する。
これにより、被測定者の体動の状態及び変化をその履歴に基づいて分析し、その分析結果を被測定者本人、被測定者の家族、又は医療従事者に提示して利用させることができる。また、体動の日々の変化が小さかったり、一進一退であったりして短期的な観察の記録、又は患者の記憶に頼る問診などではその傾向がつかみにくい場合がある。体動分析システム100では、複数の度数分布の集計期間のバリエーションを増やしたり、各集計期間をある程度長くしたりすることで、より容易かつ確実に分析の結果として得ることができる。
また、体動分析部50は、第一度数分布及び第二度数分布それぞれの所定の統計量の比較を実行し、比較の結果に基づいて体動の分析を実行してもよい。
これにより、体動の分析を定量的に行うことができ、客観性の高い結果を得やすい。また、複数の結果の比較が容易かつ明確であり、大量のデータのコンピュータによる取り扱いが可能である。
なお、体動に関する日次集計は、例えば測定データが示す値が所定の閾値を超えた回数、又は測定データが示す値の単位時間の累積値若しくは平均値である。これにより、体動センサが出力する測定データを定量的に扱うことができる。
例えば、第二度数分布は、上記の所定期間とは異なる複数日からなる期間にわたる当該被測定者の体動に関する日次集計の度数分布であってもよい。
このように、同一被測定者の異なる複数の期間に計測された体動の履歴を用いることで、短期的な観察の記録等ではつかみにくい傾向であっても、体動分析システム100ではより容易かつ確実に分析の結果として得ることができる。
また例えば、第二度数分布は、当該被測定者とは異なる被測定者を含む複数の被測定者で測定された体動の測定データに基づいて取得された複数日にわたる日次集計の度数分布であってもよい。
このように、被測定者の体動の測定データを他の被測定者の体動の測定データと比較することで、被測定者の体動の状態が持つ特徴が、より容易かつ確実に把握される。
また、上記の所定の統計量とは、例えば尖度、歪度、又は範囲の少なくとも1つである。これらの統計量を用いることによって、ある程度の長さにわたる期間全体の体動の状態の特徴を分析の結果として得ることができる。
例えば日次集計は、被測定者の就寝から次の起床までの少なくとも一部の時間の被測定者の体動の集計である。
これにより、被測定者が睡眠していると想定される時間の体動を分析して、例えば睡眠障害の有無及び程度を結果として得ることができる。
例えば日次集計は、被測定者の起床から次の就寝までの少なくとも一部の時間の被測定者の体動の集計である。
これにより、被測定者が覚醒していると想定される時間の体動を分析して、その時間の体動の状態の異常の有無及び程度を結果として得ることができる。
また、出力される分析の結果は、被測定者の体動の状態又は当該状態の変化を示す。
これにより、体動分析システム100のユーザは観察の負担を負うことなく被測定者の体動の状態に関する情報を得ることができる。
また、上記では、体動分析システム100を用いることで体動の状態又はその変化から健康状態の異常を捉えることができると説明しているが、体動分析システム100の使用目的はこれに限定されない。例えば生活強度の分析に用いて、運動量又は食事量の適正化を図ることもできる。また、サッカー等の競技で1試合での各選手の運動量、又は特定の選手の長期間にわたる各試合での運動量の分析のために利用することもできる。いずれの使用目的であっても、被測定者の軽い負担で体動データを測定し、体動の分析をすることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、データ蓄積部40に蓄積されるデータは、体動分析部50が体動の分析に用いるデータに限定されない。例えば、測定データ取得部10が取得した測定データがデータ蓄積部40に蓄積されてもよい。この場合、体動集計部20は、データ蓄積部40に蓄積された測定データを読み出して日次集計を取得することができる。また、体動集計部20が取得した日次集計がデータ蓄積部40に蓄積されてもよい。この場合、度数分布取得部30は、データ蓄積部40に蓄積された日次集計を所定期間分読み出して第一度数分布を取得してもよい。
また、体動分析部50が体動の分析に用いる度数分布はデータ蓄積部40に蓄積されていなくてもよい。例えば第一度数分布又は第二度数分布は、分析の実行時に、ユーザによって体動分析システム100に入力される所望の期間に応じた日次集計を度数分布取得部30がデータ蓄積部40から読み出して取得してもよい。
また、測定データの取得の態様は上記の実施の形態に記載される例に限定されない。実施の形態の説明では、体動分析システム100は測定データを体動センサ200から随時受信し、その測定データを逐次処理する記載がある。しかし体動分析システム100は、例えば内部又は外部の記憶装置に蓄積済みの測定データの全部、又はユーザが指定する過去の任意の期間の測定データを取得して体動分析を実行してもよい。また、外部の記憶装置の例として、体動センサ200を含む機器はさらに記憶装置を含む一種のデータロガーであってもよく、測定データは、測定後に体動分析システム100のUSB(Universal Serial Bus)ポート等に接続されたこの機器から取得されてもよい。
また、上記では、度数分布取得部30が取得する度数分布は、図6A及び図6Bでは絶対度数の分布であるがこれに限定されず、相体度数の分布であってもよい。
また、分析結果出力部60が出力するデータは、上記の分析結果を示すデータに限定されない。例えば体動分析システム100に接続されるディスプレイ又はプリンタ以外の機器に所定の動作をさせる命令のデータであって、この命令を示す信号として出力されてもよい。この所定の動作は、分析の結果に基づいて決定される。この信号を受信する機器は、例えば体動センサ200又は体動センサ200を備える機器であり、この信号は、体動センサ200の動作の継続、停止、設定の変更をさせるための信号であってもよい。また、ユーザが持つ通信機器がこの信号を受信し、この信号は、当該通信機器に特定のソフトウェアの起動、又は音、振動、又はテキストによるユーザへの通報をさせるための信号であってもよい。
また、本発明は、体動分析システムとして実現できるだけでなく、体動分析システムを構成する各構成要素が行うステップ(処理)を含む方法として実現できる。
例えば、それらのステップは、コンピュータ(コンピュータシステム)によって実行されてもよい。そして、本発明は、それらの方法に含まれるステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムとして実現できる。さらに、本発明は、そのプログラムを記録したCD−ROM等である非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体として実現できる。
例えば、本発明が、プログラム(ソフトウェア)で実現される場合には、コンピュータのCPU、メモリ及び入出力回路等のハードウェア資源を利用してプログラムが実行されることによって、各ステップが実行される。つまり、CPUがデータをメモリ又は入出力回路等から取得して演算したり、演算結果をメモリ又は入出力回路等に出力したりすることによって、各ステップが実行される。
また、上記実施の形態の体動分析システムに含まれる各構成要素は、専用又は汎用の回路として実現されてもよい。
また、上記実施の形態の体動分析システムに含まれる各構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路又は汎用プロセッサで実現されてもよい。
また、プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続及び設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが利用されてもよい。
さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、体動分析システムに含まれる各構成要素の一部又は全部の集積回路化が行われてもよい。
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 測定データ取得部
20 体動集計部
30 度数分布取得部
50 体動分析部
60 分析結果出力部
100 体動分析システム
200 体動センサ

Claims (11)

  1. 体動センサが被測定者の体動を測定して出力した前記体動の大きさを時系列で示す測定データを取得する測定データ取得部と、
    前記測定データに基づいて前記被測定者の体動に関する日次集計を取得する体動集計部と、
    複数日からなる所定期間にわたる前記日次集計の度数分布である第一度数分布を取得する度数分布取得部と、
    前記第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって前記第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて前記被測定者の体動の分析を実行する体動分析部と、
    前記分析の結果に基づくデータを出力する分析結果出力部とを備える
    体動分析システム。
  2. 前記体動分析部は、前記第一度数分布及び前記第二度数分布それぞれの所定の統計量の比較を実行し、前記比較の結果に基づいて前記体動の分析を実行する
    請求項1に記載の体動分析システム。
  3. 前記第二度数分布は、前記所定期間とは異なる複数日からなる期間にわたる前記被測定者の体動に関する日次集計の度数分布である
    請求項2に記載の体動分析システム。
  4. 前記第二度数分布は、前記被測定者とは異なる被測定者を含む複数の被測定者で測定された体動の測定データに基づいて取得された複数日にわたる日次集計の度数分布である
    請求項2に記載の体動分析システム。
  5. 前記所定の統計量は、尖度、歪度、又は範囲の少なくとも1つである
    請求項1から4のいずれか1項に記載の体動分析システム。
  6. 前記日次集計は、前記被測定者の就寝から次の起床までの少なくとも一部の時間の前記被測定者の体動の集計である
    請求項1から5のいずれか1項に記載の体動分析システム。
  7. 前記日次集計は、前記被測定者の起床から次の就寝までの少なくとも一部の時間の前記被測定者の体動の集計である
    請求項1から5のいずれか1項に記載の体動分析システム。
  8. 出力される前記分析の結果は、前記被測定者の体動の状態又は当該状態の変化を示す
    請求項1から5のいずれか1項に記載の体動分析システム。
  9. 前記体動に関する日次集計は、前記測定データが示す値が所定の閾値を超えた回数、又は前記測定データが示す値の単位時間の累積値若しくは平均値である
    請求項1から8のいずれか1項に記載の体動分析システム。
  10. 体動センサが被測定者の体動を測定して出力した前記体動の大きさを時系列で示す測定データを取得し、
    前記測定データに基づいて前記被測定者の体動に関する日次集計を取得し、
    前記日次集計の、複数日からなる所定期間の度数分布である第一度数分布を取得し、
    前記第一度数分布と、測定された体動に関する日次集計の度数分布であって前記第一度数分布とは異なる第二度数分布とを用いて前記被測定者の体動の分析を実行し、
    前記分析の結果に基づくデータを出力する
    体動分析方法。
  11. コンピュータに、請求項10に記載の体動分析方法を実行させるための
    プログラム。
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