JP2019062444A - 端末装置、通信方法、および、集積回路 - Google Patents

端末装置、通信方法、および、集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2019062444A
JP2019062444A JP2017186513A JP2017186513A JP2019062444A JP 2019062444 A JP2019062444 A JP 2019062444A JP 2017186513 A JP2017186513 A JP 2017186513A JP 2017186513 A JP2017186513 A JP 2017186513A JP 2019062444 A JP2019062444 A JP 2019062444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
cell
information
measurement result
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017186513A
Other languages
English (en)
Inventor
秀和 坪井
Hidekazu Tsuboi
秀和 坪井
山田 昇平
Shohei Yamada
昇平 山田
貴子 堀
Takako Hori
貴子 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2017186513A priority Critical patent/JP2019062444A/ja
Publication of JP2019062444A publication Critical patent/JP2019062444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】効率的に通信を行うことができる端末装置、通信方法および集積回路に関する技術を提供すること。【解決手段】基地局装置と通信する端末装置が、セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果をSCG障害情報に含めて基地局装置に通知し、サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。【選択図】図2

Description

本発明は、端末装置、通信方法、および、集積回路に関する。
セルラ−移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution(LTE:登録商標)」、または、「Evolved Universal Terrestrial Radio Access:EUTRA」と称する。)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation
Partnership Project:3GPP)において検討されている。
また、3GPPにおいて、第5世代のセルラ−システムに向けた無線アクセス方式および無線ネットワーク技術として、LTEの拡張技術であるLTE−Advanced Proおよび新しい無線アクセス技術であるNR(New Radio technology)の技術検討及び規格策定が行われている(非特許文献1)。
RP−161214,NTT DOCOMO,"Revision of SI: Study on New Radio Access Technology",2016年6月 3GPP R2−1700574 http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2−1700574.zip 3GPP R2−1701967 http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_97/Docs/R2−1701967.zip 3GPP R1−1716109 http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1−1716109.zip
LTEとNRの両方のRAT(Radio Access Technology)のセルをRAT毎にセルグループ化して端末装置に割り当て、端末装置と1つ以上の基地局装置とが通信する仕組み(EN−DC:E−UTRA−NR Dual Connectivity)が検討されている(非特許文献2)。
さらに、EN−DCでは、基地局装置と端末装置が、一部の無線リソース制御(RRC)測定の設定および報告をセルグループ毎に直接行い、通信に用いる適切なセルを選択する仕組みが検討されている(非特許文献3)。
また、NRではサービングセルの広い帯域の一部をBWP(Band Width Part)として端末装置に1つまたは複数設定して、複数設定された場合、それらのBWPを切り替えて通信することが検討されている(非特許文献4)。
しかしながら、従来のLTEのセルを用いたDC(Dual Connectivity)では、BWPを考慮していないため、これをNRに適用すると、基地局装置と端末装
置との通信を効率的に行うことができないという課題があった。
本発明の一態様は、上記した事情に鑑みてなされたもので、基地局装置との通信を効率的に行うことができる端末装置、該端末装置と通信する基地局装置、該端末装置に用いられる通信方法、該基地局装置に用いられる通信方法、該端末装置に実装される集積回路、該基地局装置に実装される集積回路を提供することを目的の一つとする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、基地局装置と通信する端末装置であって、前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサ
ービングセルにおいて下りリンクの無線リンク品質をモニタするモニタ部と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出する制御部と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知する通知部とを具備し、前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。
(2)本発明の第2の態様は、基地局装置と通信する端末装置に適用される通信方法であって、前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリンクの無線リンク品質をモニタするステ
ップと、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出するステップと、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知するステップとを含み、前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。
(3)本発明の第3の態様は、基地局装置と通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリンクの無線リンク品質をモニタする機能
と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出する機能と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知する機能とを前記端末装置に対して発揮させ、前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であっ
て、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。
本発明の一態様によれば、端末装置および基地局装置は、効率的に通信を行うことができる。
本実施形態の無線通信システムの概念図である。 本発明の実施形態に係る端末装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る基地局装置の概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る下りリンクスロットの概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るサブフレ−ム、スロット、ミニスロットの時間領域における関係を示した図である。 本発明の実施形態に係るスロットまたはサブフレ−ムの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るビームフォーミングの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るRRC接続再設定メッセージの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るRRC接続再設定メッセージに含まれる要素の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るRRC接続再設定メッセージに含まれる要素の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る測定設定手順の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る測定設定の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る測定結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るサービングセルの測定結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る隣接セルの測定結果の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の無線通信システム、および無線ネットワークについて説明する。
LTE(およびLTE−A Pro)とNRは、異なるRATとして定義されてもよい。またNRは、LTEに含まれる技術として定義されてもよい。LTEは、NRに含まれる技術として定義されてもよい。また、NRとDual connectivityで接続可能なLTEは、従来のLTEと区別されてもよい。本実施形態はNR、LTEおよび他のRATに適用されてよい。以下の説明では、LTEおよびNRに関連する用語を用いて説明するが、他の用語を用いる他の技術において適用されてもよい。
図1は、本実施形態の無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置2および基地局装置3を具備する。また、基地局装置3は、1または複数の送受信点4(transmission reception point:TRP)を具備してもよい。基地局装置3は、基地局装置3によって制御される通信可能範囲(
通信エリア)を1つまたは複数のセルとして端末装置2をサーブしてもよい。基地局装置3は、コアネットワーク装置を含んでもよい。また、基地局装置3は、1または複数の送受信点4によって制御される通信可能範囲(通信エリア)を1つまたは複数のセルとして端末装置2をサーブしてもよい。また、1つのセルを複数の部分領域(Beamed area、またはBeamed cellとも称する)にわけ、それぞれの部分領域において端末装置2をサーブしてもよい。ここで、部分領域は、ビ−ムフォーミングで使用されるビ−ムのインデックス、クワジコロケ−ションのインデックスあるいはプリコ−ディングのインデックスに基づいて識別されてもよい。
基地局装置3がカバ−する通信エリアは周波数毎にそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、カバ−するエリアが周波数毎に異なっていてもよい。また、基地局装置3の種別やセル半径の大きさが異なるセルが、同一の周波数または異なる周波数に混在して1つの通信システムを形成している無線ネットワークのことを、ヘテロジニアスネットワークと称する。
基地局装置3から端末装置2への無線通信リンクを下りリンクと称する。端末装置2から基地局装置3への無線通信リンクを上りリンクと称する。端末装置2から他の端末装置2への直接無線通信リンクをサイドリンクと称する。
図1において、端末装置2と基地局装置3の間の無線通信および/または端末装置2と他の端末装置2の間の無線通信では、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic
Prefix)を含む直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)、シングルキャリア周波数多重(SC−FDM:Single−Carrier Frequency Division Multiplexing)、離散フ−リエ変換拡散OFDM(DFT−S−OFDM:Discrete Fourier Transform Spread OFDM)、マルチキャリア符号分割多重(MC−CDM:Multi−Carrier Code Division Multiplexing)が用いられてもよい。
また、図1において、端末装置2と基地局装置3の間の無線通信および/または端末装置2と他の端末装置2の間の無線通信では、ユニバ−サルフィルタマルチキャリア(UFMC:Universal−Filtered Multi−Carrier)、フィルタOFDM(F−OFDM:Filtered OFDM)、窓関数が乗算されたOFDM(Windowed OFDM)、フィルタバンクマルチキャリア(FBMC:Filter−Bank Multi−Carrier)が用いられてもよい。
なお、本実施形態ではOFDMを伝送方式としてOFDMシンボルで説明するが、上述の他の伝送方式の場合を用いた場合も本発明に含まれる。例えば、本実施形態におけるOFDMシンボルはSC−FDMシンボル(SC−FDMA(Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルと称される場合もある)であってもよい。
また、図1において、端末装置2と基地局装置3の間の無線通信および/または端末装置2と他の端末装置2の間の無線通信では、CPを用いない、あるいはCPの代わりにゼロパディングをした上述の伝送方式が用いられてもよい。また、CPやゼロパディングは前方と後方の両方に付加されてもよい。
端末装置2は、セルの中を通信エリアとみなして動作する。端末装置2は、非無線接続時(アイドル状態、RRC_IDLE状態とも称する)において、セル再選択手順によって別の適切なセルへ移動してもよい。端末装置2は、無線接続時(コネクティッド状態、
RRC_CONNECTED状態とも称する)において、ハンドオ−バ手順によって別のセルへ移動してもよい。適切なセルとは、一般的に、基地局装置3から示される情報に基づいて端末装置2のアクセスが禁止されていないと判断されるセルであって、かつ、下りリンクの受信品質が所定の条件を満たすセルのことを示す。また、端末装置2は、不活動状態(インアクティブ状態とも称する)において、セル再選択手順によって別の適切なセルへ移動してもよい。端末装置2は、不活動状態において、ハンドオ−バ手順によって別のセルへ移動してもよい。
端末装置2がある基地局装置3と通信可能であるとき、その基地局装置3のセルのうち、端末装置2との通信に使用されるように設定されているセルを在圏セル(Serving cell、サービングセル)と称して、その他の通信に使用されないセルは周辺セル(Neighboring cell)と称してよい。また、サービングセルにおいて必要となるシステム情報の一部あるいは全部は、端末装置2に対して、別のセルで報知または通知される場合もある。
本実施形態では、端末装置2に対して1つまたは複数のサービングセルが設定される。複数のサービングセルが端末装置2に対して設定された場合、設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリセルと1つまたは複数のセカンダリセルとを含んでよい。プライマリセルは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再確立(connection re−establishment)プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンドオ−バプロシージャにおいてプライマリセルと指示されたセルでもよい。RRC(Radio Resource Control)接続が確立された時点、または、RRC接続が確立された後に、1つまたは複数のセカンダリセルが設定されてもよい。また、プライマリセル(PCell)を含む1つまたは複数のサービングセルで構成されるセルグループ(マスターセルグループ(MCG)とも称する)と、プライマリセルを含まず、少なくともランダムアクセス手順が実施可能であり非活性状態とならないプライマリセカンダリセル(PSCell)を含む1つまたは複数のサービングセルで構成される1つまたは複数のセルグループ(セカンダリセルグループ(SCG)とも称する)とが端末装置2に対して設定されてもよい。マスターセルグループは1つのプライマリセルと0個以上のセカンダリセルで構成される。セカンダリセルグループは1つのプライマリセカンダリセルと0個以上のセカンダリセルで構成される。また、MCGとSCGの何れかはLTEのセルで構成されるセルグループであってもよい。
本実施形態の無線通信システムは、TDD(Time Division Duplex)および/またはFDD(Frequency Division Duplex)が適用されてよい。複数のセルの全てに対してTDD(Time Division Duplex)方式またはFDD(Frequency Division Duplex)方式が適用されてもよい。また、TDD方式が適用されるセルとFDD方式が適用されるセルが集約されてもよい。
下りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアを下りリンクコンポーネントキャリア(あるいは下りリンクキャリア)と称する。上りリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアを上りリンクコンポーネントキャリア(あるいは上りリンクキャリア)と称する。サイドリンクにおいて、サービングセルに対応するキャリアをサイドリンクコンポーネントキャリア(あるいはサイドリンクキャリア)と称する。下りリンクコンポーネントキャリア、上りリンクコンポーネントキャリア、および/またはサイドリンクコンポーネントキャリアを総称してコンポーネントキャリア(あるいはキャリア)と称する。
本実施形態の物理チャネルおよび物理信号について説明する。ただし、下りリンク物理チャネルおよび/または下りリンク物理信号を総称して、下りリンク信号と称してもよい。上りリンク物理チャネルおよび/または上りリンク物理信号を総称して、上りリンク信号と称してもよい。下りリンク物理チャネルおよび/または上りリンク物理チャネルを総称して、物理チャネルと称してもよい。下りリンク物理信号および/または上りリンク物理信号を総称して、物理信号と称してもよい。
図1において、端末装置2と基地局装置3の下りリンク無線通信では、以下の下りリンク物理チャネルが用いられる。
・PBCH(Physical Broadcast CHannel)
・PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
PBCHは、端末装置2が必要とする重要なシステム情報(Essential information)を含む重要情報ブロック(MIB:Master Information Block、EIB:Essential Information Block)を基地局装置3が報知するために用いられる。ここで、1つまたは複数の重要情報ブロックは、重要情報メッセージとして送信されてもよい。例えば、重要情報ブロックにはフレーム番号(SFN:System Frame Number)の一部あるいは全部を示す情報(例えば、複数のフレームで構成されるスーパーフレーム内における位置に関する情報)が含まれてもよい。例えば、無線フレーム(10ms)は、1msのサブフレームの10個で構成され、無線フレームは、フレーム番号で識別される。フレーム番号は、1024で0に戻る(Wrap around)。また、セル内の領域ごとに異なる重要情報ブロックが送信される場合には領域を識別できる情報(例えば、領域を構成する基地局送信ビームの識別子情報)が含まれてもよい。例えば、重要情報には、セルへの接続やモビリティのために必要な情報が含まれてもよい。また、重要情報メッセージはシステム情報メッセージの一部であってもよい。また、重要情報メッセージの一部あるいは全部が、最少システム情報(Minimum SI)と称されてもよい。あるセルにおける有効な最少システム情報のすべてが取得できない場合に、端末装置2は、そのセルをアクセスが禁止されたセル(Barred Cell)とみなしてもよい。また、最少システム情報の一部のみがPBCHで報知され、残りの最少システム情報が後述するPDSCHで送信されてもよい。
また、PBCHは、後述する同期信号を含むブロック(SS/PBCHブロック、SSブロックとも称する)の周期内の時間インデックスを報知するために用いられてよい。ここで、時間インデックスは、セル内の同期信号およびPBCHのインデックスを示す情報である。例えば、3つの送信ビームを用いてSSブロックを送信する場合、予め定められた周期内または設定された周期内の時間順を示してよい。また、端末装置2は、時間インデックスの違いを送信ビームの違いと認識してもよい。
PDCCHは、下りリンクの無線通信(基地局装置3から端末装置2への無線通信)において、下りリンク制御情報(Downlink Control Information:DCI)を送信するために用いられる。ここで、下りリンク制御情報の送信に対して、1つまたは複数のDCI(DCIフォーマットと称してもよい)が定義される。すなわち、下りリンク制御情報に対するフィールドがDCIとして定義され、情報ビットへマ
ップされる。
例えば、DCIとして、スロットフォーマットを示す情報が指示されてもよい。例えば、DCIとして、PDCCHおよび/またはPDSCHが含まれる下りリンクの送信期間、ギャップ、PUCCHおよび/またはPUSCH、SRSが含まれる上りリンクの送信期間を示す情報を含むDCIが定義されてもよい。
例えば、DCIとして、スケジューリングされたPDSCHの送信期間を示す情報を含むDCIが定義されてもよい。
例えば、DCIとして、スケジューリングされたPUSCHの送信期間を示す情報を含むDCIが定義されてもよい。
例えば、DCIとして、スケジューリングされたPDSCHに対するHARQ−ACKを送信するタイミングを示す情報を含むDCIが定義されてもよい。
例えば、DCIとして、スケジューリングされたPUSCHに対するHARQ−ACKを送信するタイミングを示す情報を含むDCIが定義されてもよい。
例えば、DCIとして、1つのセルにおける1つの下りリンクの無線通信DSCH(1つの下りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングのために用いられるDCIが定義されてもよい。
例えば、DCIとして、1つのセルにおける1つの上りリンクの無線通信PUSCH(1つの上りリンクトランスポートブロックの送信)のスケジューリングのために用いられるDCIが定義されてもよい。
ここで、DCIには、PDSCHあるいはPUSCHのスケジューリングに関する情報が含まれる。ここで、下りリンクに対するDCIを、下りリンクグラント(downlink grant)、または、下りリンクアサインメント(downlink assignment)とも称する。ここで、上りリンクに対するDCIを、上りリンクグラント(uplink grant)、または、上りリンクアサインメント(Uplink assignment)とも称する。
PUCCHは、上りリンクの無線通信(端末装置2から基地局装置3の無線通信)において、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために用いられる。ここで、上りリンク制御情報には、下りリンクのチャネルの状態を示すために用いられるチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、UL−SCHリソースを要求するために用いられるスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)が含まれてもよい。また、上りリンク制御情報には、HARQ−ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)が含まれてもよい。HARQ−ACKは、下りリンクデータ(Transport block, Medium Access Control Protocol Data Unit:MAC PDU, Downlink−Shared Channel:DL−SCH)に対するHARQ−ACKを示してもよい。
PDSCHは、媒介アクセス(MAC:Medium Access Control)層からの下りリンクデータ(DL−SCH:Downlink Shared CHa
nnel)の送信に用いられる。また、システム情報(SI:System Information)やランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)などの送信にも用いられる。
PUSCHは、MAC層からの上りリンクデータ(UL−SCH:Uplink Shared CHannel)または上りリンクデータと共にHARQ−ACKおよび/またはCSIを送信するために用いられてもよい。また、CSIのみ、または、HARQ−ACKおよびCSIのみを送信するために用いられてもよい。すなわち、UCIのみを送信するために用いられてもよい。
ここで、基地局装置3と端末装置2は、上位層(higher layer)において信号をやり取り(送受信)する。例えば、基地局装置3と端末装置2は、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層において、RRCシグナリング(RRC message:Radio Resource Control message、RRC information:Radio Resource C
ontrol informationとも称される)を送受信してもよい。また、基地局装置3と端末装置2は、MAC(Medium Access Control)層において、MACコントロールエレメントを送受信してもよい。ここで、RRCシグナリング、および/または、MACコントロールエレメントを、上位層の信号(higher layer signaling)とも称する。ここでの上位層は、物理層から見た上位層を意味するため、MAC層、RRC層、RLC層、PDCP層、NAS層などの一つまたは複数を含んでもよい。例えば、MAC層の処理において上位層とは、RRC層、RLC層、PDCP層、NAS層などの一つまたは複数を含んでもよい。
PDSCHは、RRCシグナリング、および、MACコントロールエレメントを送信するために用いられてもよい。ここで、基地局装置3から送信されるRRCシグナリングは、セル内における複数の端末装置2に対して共通のシグナリングであってもよい。また、基地局装置3から送信されるRRCシグナリングは、ある端末装置2に対して専用のシグナリング(dedicated signalingとも称する)であってもよい。すなわち、端末装置固有(UEスペシフィック)な情報は、ある端末装置2に対して専用のシグナリングを用いて送信されてもよい。また、PUSCHは、上りリンクにおいてUEの能力(UE Capability)の送信に用いられてもよい。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを送信するために用いられてもよい。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re−establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、およびPUSCH(UL−SCH)リソースの要求を示すために用いられてもよい。
図1において、下りリンクの無線通信では、以下の下りリンク物理信号が用いられる。ここで、下りリンク物理信号は、上位層から出力された情報を送信するために使用されないが、物理層によって使用される。
・同期信号(Synchronization signal:SS)
・参照信号(Reference Signal:RS)
同期信号は、端末装置2が下りリンクの周波数領域および時間領域の同期をとるために用いられる。同期信号は、プライマリ同期信号(PSS:Primary Synchronization Signal)およびセカンダリ同期信号(Second Synchronization Signal)を含んでよい。また、同期信号は、端末装置
2がセル識別子(セルID:Cell Identifier、PCI:Physical Cell Identifierとも称する)を特定するために用いられてもよい。また、同期信号は、下りリンクビームフォーミングにおいて基地局装置3が用いる基地局送信ビームおよび/または端末装置2が用いる端末受信ビームの選択/識別/決定に用いられてよい。すなわち、同期信号は、基地局装置3によって下りリンク信号に対して適用された基地局送信ビームのインデックスを、端末装置2が選択/識別/決定するために用いられてもよい。なお、ビームは、送信または受信フィルタ設定と呼ばれてもよい。また、同期信号は、セルの品質を測定するために用いられてもよい。例えば同期信号の受信電力(RSRP)や受信品質(RSRQ)が測定に用いられてよい。また、同期信号は、一部の下りリンク物理チャネルの伝搬路補正を行なうために用いられてもよい。
下りリンクの参照信号(以下、本実施形態では単に参照信号とも記載する)は、用途等に基づいて複数の参照信号に分類されてよい。例えば、参照信号には以下の参照信号の1つまたは複数が用いられてよい。
・DMRS(Demodulation Reference Signal)
・CSI−RS(Channel State Information Reference Signal)
・PTRS(Phase Tracking Reference Signal)
・TRS(Tracking Reference Signal)
DMRSは、受信した変調信号の復調時の伝搬路補償に用いられてよい。なお、DMRSには、PBCHを復調するための参照信号と、PDSCHを復調するための参照信号の2種類が定義されてもよいし、両方をDMRSと称してもよい。CSI−RSは、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)の測定およびビームマネジメントに用いられてよい。PTRSは、位相雑音に起因する周波数オフセットを保証する目的で、時間軸で位相をトラックするために用いられてよい。TRSは、高速移動時におけるドップラーシフトを保証するために使用されてよい。なお、TRSはCSI−RSの1つの設定として用いられてよい。例えば、1ポートのCSI−RSがTRSとして無線リソースが設定されてもよい。
ただし、上記複数の参照信号の少なくとも一部は、他の参照信号がその機能を有してもよい。
また、上記複数の参照信号の少なくとも1つ、あるいはその他の参照信号が、セルに対して個別に設定されるセル固有参照信号(Cell−specific reference signal;CRS)、基地局装置3あるいは送受信点4が用いる送信ビーム毎のビーム固有参照信号(Beam−specific reference signal;BRS)、および/または、端末装置2に対して個別に設定される端末固有参照信号(UE−specific reference signal;URS)として定義されてもよい。
また、参照信号の少なくとも1つは、無線パラメータやサブキャリア間隔などのヌメロロジーやFFTの窓同期などができる程度の細かい同期(Fine synchronization)に用いられて良い。
また、参照信号の少なくとも1つは、無線リソース管理(RRM:Radio Resource Management)測定に用いられてよい。また、参照信号の少なくとも1つは、ビームマネジメントに用いられてよい。無線リソース管理測定のことを以下では単に測定とも称する。
BCH、UL−SCHおよびDL−SCHは、トランスポートチャネルである。媒体アクセス制御(Medium Access Control:MAC)層で用いられるチャネルをトランスポートチャネルと称する。MAC層で用いられるトランスポートチャネルの単位を、トランスポートブロック(transport block:TB)またはMAC PDU(Protocol Data Unit)とも称する。トランスポートブロックは、MAC層が物理層に渡す(deliver)デ−タの単位である。物理層において、トランスポートブロックはコ−ドワードにマップされ、コ−ドワード毎に符号化処理が行なわれる。
ビームマネジメントは、送信装置(下りリンクの場合は基地局装置3であり、上りリンクの場合は端末装置2である)におけるアナログおよび/またはディジタルビームと、受信装置(下りリンクの場合は端末装置2、上りリンクの場合は基地局装置3である)におけるアナログおよび/またはディジタルビームの指向性を合わせ、ビーム利得を獲得するための基地局装置3および/または端末装置2の手続きであってよい。
なお、ビームペアリンクを構成、設定または確立する手続きとして、下記の手続きを含んでよい。
・ビーム選択(Beam selection)
・ビーム改善(Beam refinement)
・ビームリカバリ(Beam recovery)
例えば、ビーム選択は、基地局装置3と端末装置2の間の通信においてビームを選択する手続きであってよい。また、ビーム改善は、さらに利得の高いビームの選択、あるいは端末装置2の移動によって最適な基地局装置3と端末装置2の間のビームの変更をする手続きであってよい。ビームリカバリは、基地局装置3と端末装置2の間の通信において遮蔽物や人の通過などにより生じるブロッケージにより通信リンクの品質が低下した際にビームを再選択する手続きであってよい。
ビームマネジメントには、ビーム選択、ビーム改善が含まれてよい。ビームリカバリには、下記の手続きを含んでよい。
・ビーム障害(beam failure)の検出
・新しいビームの発見
・ビームリカバリリクエストの送信
・ビームリカバリリクエストに対する応答のモニタ
例えば、端末装置2における基地局装置3の送信ビームを選択する際にCSI−RSまたはSS/PBCHブロックに含まれるSSSのRSRP(Reference Signal Received Power)を用いてもよいし、CSIを用いてもよい。また、基地局装置3への報告としてCSI−RSリソースインデックス(CRI:CSI−RS Resource Index)を用いてもよいし、SS/PBCHブロックに含まれるPBCHで報知される時間インデックスを用いてもよい。
また、基地局装置3は、端末装置2へビームを指示する際にCRIまたはSS/PBCHの時間インデックスを指示し、端末装置2は、指示されたCRIまたはSS/PBCHの時間インデックスに基づいて受信する。このとき、端末装置2は指示されたCRIまたはSS/PBCHの時間インデックスに基づいて空間フィルタを設定し、受信してよい。また、端末装置2は、疑似同位置(QCL:Quasi−Co−Location)の想定を用いて受信してもよい。ある信号(アンテナポート、同期信号、参照信号など)が別の信号(アンテナポート、同期信号、参照信号など)とQCLであるまたは、QCL想定
されるとは、ある信号が別の信号と関連付けられていると解釈できる。
もしあるアンテナポートにおけるあるシンボルが搬送されるチャネルの長区間特性(Long Term Property)が他方のアンテナポートにおけるあるシンボルが搬送されるチャネルから推論されうるなら、2つのアンテナポートはQCLであるといわれる。チャネルの長区間特性は、遅延スプレッド、ドップラースプレッド、ドップラーシフト、平均利得、及び平均遅延の1つまたは複数を含む。例えば、アンテナポート1とアンテナポート2が平均遅延に関してQCLである場合、アンテナポート1の受信タイミングからアンテナポート2の受信タイミングが推論されうることを意味する。
このQCLは、ビームマネジメントにも拡張されうる。そのために、空間に拡張したQCLが新たに定義されてもよい。例えば、空間のQCL想定におけるチャネルの長区間特性(Long term property)として、無線リンクあるいはチャネルにおける到来角(AoA(Angle of Arrival), ZoA(Zenith angle of Arrival)など)および/または角度広がり(Angle Spread、例えばASA(Angle Spread of Arrival)やZSA(Zenith angle Spread of Arrival))、送出角(AoD、ZoDなど)やその角度広がり(Angle Spread、例えばASD(Angle Spread of Departure)やZSS(Zenith angle
Spread of Departure))、空間相関(Spatial Correlation)、受信空間パラメータであってもよい。
例えば、アンテナポート1とアンテナポート2の間で受信空間パラメータに関してQCLであるとみなせる場合、アンテナポート1からの信号を受信する受信ビーム(空間フィルタ)からアンテナポート2からの信号を受信する受信ビームが推論されうることを意味する。
この方法により、ビームマネジメントおよびビーム指示/報告として、空間のQCL想定と無線リソース(時間および/または周波数)によりビームマネジメントと等価な基地局装置3、端末装置2の動作が定義されてもよい。
本実施形態の無線プロトコル構造について説明する。
本実施形態では、端末装置2及び基地局装置3のユーザデータを扱うプロトコルスタックをユーザプレーン(UP(User−plane、U−Plane))プロトコルスタック、制御デ−タを扱うプロトコルスタックを制御プレ−ン(CP(Control−plane、C−Plane))プロトコルスタックと称する。
物理層(Physical layer:PHY層)は、物理チャネル(Physical Channel)を利用して上位層に伝送サービスを提供する。PHY層は、上位の媒体アクセス制御層(Medium Access Control layer:MAC層)とトランスポートチャネルで接続される。トランスポートチャネルを介して、MAC層とPHY層とレイヤ(layer:層)間でデ−タが移動する。端末装置2と基地局装置3のPHY層間において、物理チャネルを介してデ−タの送受信が行われる。
MAC層は、多様な論理チャネルを多様なトランスポートチャネルにマッピングを行う。MAC層は、上位の無線リンク制御層(Radio Link Control layer:RLC層)とは論理チャネルで接続される。論理チャネルは、伝送される情報の種類によって大きく分けられ、制御情報を伝送する制御チャネルとユ−ザ情報を伝送するトラフィックチャネルに分けられる。MAC層は、間欠受送信(DRX・DTX)するた
めにPHY層の制御を行う機能、ランダムアクセス手順を実行する機能、送信電力の情報を通知する機能、HARQ制御を行う機能などを持つ。
RLC層は、上位層から受信したデ−タを分割(Segmentation)し、下位層が適切にデ−タ送信できるようにデ−タサイズを調節する。また、RLC層は、各デ−タが要求するQoS(Quality of Service)を保証するための機能も持つ。すなわち、RLC層は、デ−タの再送制御等の機能を持つ。
パケットデータコンバージェンスプロトコル層(Packet Data Convergence Protocol layer:PDCP層)は、ユーザデータであるIPパケットを無線区間で効率的に伝送するために、不要な制御情報の圧縮を行うヘッダ圧縮機能を持ってもよい。また、PDCP層は、デ−タの暗号化の機能も持ってもよい。
サービスデータアダプテーションプロトコル層(Service Data Adaptation Protocol layer:SDAP層)は、コアネットワークから基地局装置3を介して端末装置2に送られるダウンリンクデータのQoSと、前記ダウンリンクデータに関連付けられたアップリンクデータのQoSとを対応付け、後述するDRBにマッピングする機能を持ってもよい。
さらに、制御プレ−ンプロトコルスタックには、無線リソース制御層(Radio Resource Control layer:RRC層)がある。RRC層は、無線ベアラ(Radio Bearer:RB)の設定・再設定を行い、論理チャネル、トランスポートチャネル及び物理チャネルの制御を行う。RBは、シグナリグ無線ベアラ(Signaling Radio Bearer:SRB)とデ−タ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)とに分けられてもよく、SRBは、制御情報であるRRCメッセージを送信する経路として利用されてもよい。DRBは、ユーザデータを送信する経路として利用されてもよい。基地局装置3と端末装置2のRRC層間で各RBの設定が行われてもよい。
SRBはRRCメッセージとNASメッセージを送信するために用いられる無線ベアラとして定義される。さらに、SRBは、CCCH論理チャネルを用いるRRCメッセージのためのSRB(SRB0)、DCCH論理チャネルを用いるRRCメッセージとSRB2の確立よりも前に送信されるNASメッセージのためのSRB(SRB1)、DCCH論理チャネルを用いるNASメッセージと記録された測定情報(Logged measurement information)などを含むRRCメッセージのためのSRB(SRB2)、が定義されてよい。また、それ以外のSRBが定義されてよい。
MCG SRBは、MCGのSRBを用いて、送信される。MCG Split SRBは、MCGまたはSCGのSRBを用いて、送信されるが、PDCPが、MCG側に配置されるので、本明細書では、MCG SRBとして説明する。すなわち、“MCG SRB“は、“MCG SRBおよび/またはMCG Split SRB“と置き換えてもよい。SCG SRBは、SCGのSRBを用いて、送信される。SCG Split
SRBは、MCGまたはSCGのSRBを用いて、送信されるが、PDCPが、SCG側に配置されるので、本明細書では、SCG SRBとして説明する。すなわち、“SCG SRB“は、“SCG SRBおよび/またはSCG Split SRB“と置き換えてもよい。
また、MCG SRBにはSRB0とSRB1とSRB2とが用意されるかもしれない。また、SCG SRBにはSRB1と同等の機能をもつSRB3が用意されてもよい。SCG SRBにはSRB0および/またはSRB2と同等の機能をもつSRBが用意さ
れないかもしれない。
また、MCG SRBでは、NASメッセージおよびRRCメッセージを送ることができ、SCG SRBでは、RRCメッセージを送ることができるようにしてもよい。SCG SRBでは、NASメッセージを送ることができないようにしてもよい。
MCG DRBは、MCGのDRBを用いて、送信される。MCG Split DRBは、MCGまたはSCGのDRBを用いて、送信されるが、PDCPが、MCG側に配置されるので、本明細書では、MCG DRBとして説明する。すなわち、“MCG DRB“は、“MCG DRBおよび/またはMCG Split DRB“と置き換えてもよい。SCG DRBは、SCGのDRBを用いて、送信される。SCG Split
DRBは、MCGまたはSCGのDRBを用いて、送信されるが、PDCPが、SCG側に配置されるので、本明細書では、SCG DRBとして説明する。すなわち、“SCG DRB“は、“SCG DRBおよび/またはSCG Split DRB“と置き換えてもよい。
なお、PHY層は一般的に知られる開放型システム間相互接続(Open Systems Interconnection:OSI)モデルの階層構造の中で第一層の物理層に対応し、MAC層、RLC層及びPDCP層はOSIモデルの第二層であるデ−タリンク層に対応し、RRC層はOSIモデルの第三層であるネットワーク層に対応する。
上記のMAC層、RLC層及びPDCP層の機能分類は一例であり、各機能の一部あるいは全部が実装されなくてもよい。また、各層の機能の一部あるいは全部が他の層に含まれてもよい。例えば、物理層から見れば、MAC層のコントロ−ルエレメント、およびRRCシグナリングは、上位層の信号である。例えば、MAC層から見れば、RRCシグナリングは、上位層の信号である。RRC層から見れば、MAC層および物理層は、下位層である。RRC層から見て、例えばNAS層は、上層(Upper Layer)とも称する。
また、ネットワークと端末装置2との間で用いられるシグナリングプロトコルは、アクセス層(Access Stratum:AS)プロトコルと非アクセス層(Non−Access Stratum:NAS)プロトコルとに分割される。例えば、RRC層以下のプロトコルは、端末装置2と基地局装置3との間で用いられるアクセス層プロトコルである。また、端末装置2の接続管理(Connection Management:CM)やモビリティ管理(Mobility Management:MM)などのプロトコルは非アクセス層プロトコルであり、端末装置2とコアネットワーク(CN)との間で用いられる。例えば、端末装置2とモバイル管理エンティティ(Mobility Management Entity:MME)との間で、非アクセス層プロトコルを用いた通信が、基地局装置3を介して透過的に行われる。
以下、サブフレ−ムについて説明する。本実施形態ではサブフレ−ムと称するが、リソースユニット、無線フレ−ム、時間区間、時間間隔などと称されてもよい。また、1つまたは複数のサブフレ−ムが1つの無線フレ−ムを構成してもよい。
図4は、本発明の実施形態に係る下りリンクスロットの概略構成の一例を示す図である。無線フレ−ムのそれぞれは、10ms長である。また、無線フレ−ムのそれぞれは10個のサブフレ−ムおよびX個のスロットから構成される。つまり、1サブフレ−ムの長さは1msである。スロットのそれぞれは、サブキャリア間隔によって時間長が定義される。例えば、OFDMシンボルのサブキャリア間隔が15kHz、NCP(Normal Cyclic Prefix)の場合、X=7あるいはX=14であり、それぞれ0.5
msおよび1msである。また、サブキャリア間隔が60kHzの場合は、X=7あるいはX=14であり、それぞれ0.125msおよび0.25msである。図4は、X=7の場合を一例として示している。なお、X=14の場合にも同様に拡張できる。また、上りリンクスロットも同様に定義され、下りリンクスロットと上りリンクスロットは別々に定義されてもよい。また、図4のセルの帯域幅は帯域の一部(BWP:Band Width Part)として定義されてもよい。あるいは、BWPはセルの帯域幅の一部として定義されてもよい。また、スロットは、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と定義されてもよい。スロットは、TTIとして定義されなくてもよい。TTIは、トランスポートブロックの送信期間であってもよい。
スロットのそれぞれにおいて送信される信号または物理チャネルは、リソースグリッドによって表現されてよい。リソースグリッドは、複数のサブキャリアと複数のOFDMシンボルによって定義される。1つのスロットを構成するサブキャリアの数は、セルの下り
リンクおよび上りリンクの帯域幅にそれぞれ依存する。リソースグリッド内のエレメントのそれぞれをリソースエレメントと称する。リソースエレメントは、サブキャリアの番号とOFDMシンボルの番号とを用いて識別されてよい。
リソースブロックは、ある物理下りリンクチャネル(PDSCHなど)あるいは上りリンクチャネル(PUSCHなど)のリソースエレメントのマッピングを表現するために用いられる。リソースブロックは、仮想リソースブロックと物理リソースブロックが定義される。ある物理上りリンクチャネルは、まず仮想リソースブロックにマップされる。その後、仮想リソースブロックは、物理リソースブロックにマップされる。スロットに含まれるOFDMシンボル数X=7で、NCPの場合には、1つの物理リソースブロックは、時間領域において7個の連続するOFDMシンボルと周波数領域において12個の連続するサブキャリアとから定義される。つまり、1つの物理リソースブロックは、(7×12)個のリソースエレメントから構成される。ECP(Extended CP)の場合、1つの物理リソースブロックは、例えば、時間領域において6個の連続するOFDMシンボルと、周波数領域において12個の連続するサブキャリアとにより定義される。つまり、1つ
の物理リソースブロックは、(6×12)個のリソースエレメントから構成される。このとき、1つの物理リソースブロックは、時間領域において1つのスロットに対応し、15
kHzのサブキャリア間隔の場合、周波数領域において180kHz(60kHzの場合には720kHz)に対応する。物理リソースブロックは、周波数領域において0から番号が付けられている。
サブキャリア間隔設定μについて説明する。NRでは、複数のOFDMヌメロロジーがサポートされる。あるBWPにおいて、サブキャリア間隔設定μ(μ=0,1,...,5)と、サイクリックプレフィックス長は、下りリンクのBWPに対して上位レイヤで与えられ、上りリンクのBWPにおいて上位レイヤで与えられる。ここで、μが与えられると、サブキャリア間隔Δfは、Δf=2^μ・15(kHz)で与えられる。
サブキャリア間隔設定μにおいて、スロットは、サブフレーム内で0からN^{sub
frame,μ}_{slot}−1に昇順に数えられ、フレーム内で0からN^{frame,μ}_{slot}−1に昇順に数えられる。スロット設定およびサイクリックプレフィックスに基づいてN^{slot}_{symb}の連続するOFDMシンボルがスロット内にある。N^{slot}_{symb}は7または14である。サブフレーム内のスロットn^{μ}_{s}のスタートは、同じサブフレーム内のn^{μ}_{s} N^{slot}_{symb}番目のOFDMシンボルのスタートと時間でアラインされている。
次に、サブフレ−ム、スロット、ミニスロットについて説明する。図5は、サブフレ−
ム、スロット、ミニスロットの時間領域における関係を示した図である。同図のように、3種類の時間ユニットが定義される。サブフレ−ムは、サブキャリア間隔によらず1msであり、スロットに含まれるOFDMシンボル数は7または14であり、スロット長はサブキャリア間隔により異なる。ここで、サブキャリア間隔が15kHzの場合、1サブフレ−ムには14OFDMシンボル含まれる。
ミニスロット(サブスロットと称されてもよい)は、スロットに含まれるOFDMシンボル数よりも少ないOFDMシンボルで構成される時間ユニットである。同図はミニスロットが2OFDMシンボルで構成される場合を一例として示している。ミニスロット内のOFDMシンボルは、スロットを構成するOFDMシンボルタイミングに一致してもよい。なお、スケジュ−リングの最小単位はスロットまたはミニスロットでよい。また、ミニスロットを割り当てることを、ノンスロットベースのスケジューリングと称してもよい。また、ミニスロットをスケジューリングされることを参照信号とデータのスタート位置の相対的な時間位置が固定であるリソースがスケジュールされたと表現されてもよい。
図6は、スロットまたはサブフレ−ム(サブフレ−ムタイプ)の一例を示す図である。ここでは、サブキャリア間隔15kHzにおいてスロット長が0.5msの場合を例として示している。同図において、Dは下りリンク、Uは上りリンクを示している。同図に示されるように、ある時間区間内(例えば、システムにおいて1つのUEに対して割り当てなければならない最小の時間区間)においては、
・下りリンクパ−ト(デュレ−ション)
・ギャップ
・上りリンクパ−ト(デュレ−ション)
のうち1つまたは複数を含んでよい。なお、これらの割合はスロットフォーマットとして予め定められてもよい。また、スロット内に含まれる下りリンクのOFDMシンボル数またはスロット内のスタート位置および終了位置で定義されてもよい。また、スロット内に含まれる上りリンクのOFDMシンボルまたはDFT−S−OFDMシンボル数またはスロット内のスタート位置および終了位置で定義されてよい。なお、スロットをスケジューリングされることを参照信号とスロット境界の相対的な時間位置が固定であるリソースがスケジュールされたと表現されてもよい。
図6(a)は、ある時間区間(例えば、1UEに割当可能な時間リソースの最小単位、またはタイムユニットなどとも称されてよい。また、時間リソースの最小単位を複数束ねてタイムユニットと称されてもよい。)で、全て下りリンク送信に用いられている例であり、図6(b)は、最初の時間リソースで例えばPCCHを介して上りリンクのスケジュ
−リングを行い、PCCHの処理遅延及び下りから上りの切り替え時間、送信信号の生成のためのギャップを介して上りリンク信号を送信する。図6(c)は、最初の時間リソースで下りリンクのPCCHおよび/または下りリンクのPSCHの送信に用いられ、処理遅延及び下りから上りの切り替え時間、送信信号の生成のためのギャップを介してPSCHまたはPCCHの送信に用いられる。ここで、一例としては、上りリンク信号はHARQ−ACKおよび/またはCSI、すなわちUCIの送信に用いられてよい。図6(d)は、最初の時間リソースで下りリンクのPCCHおよび/または下りリンクのPSCHの送信に用いられ、処理遅延及び下りから上りの切り替え時間、送信信号の生成のためのギャップを介して上りリンクのPSCHおよび/またはPCCHの送信に用いられる。ここで、一例としては、上りリンク信号は上りリンクデ−タ、すなわちUL−SCHの送信に用いられてもよい。図6(e)は、全て上りリンク送信(上りリンクのPSCHまたはPCCH)に用いられている例である。
上述の下りリンクパ−ト、上りリンクパ−トは、LTEと同様複数のOFDMシンボルで構成されてよい。
図7は、ビームフォーミングの一例を示した図である。複数のアンテナエレメントが1つの送信ユニット(TXRU:Transceiver unit)710に接続され、アンテナエレメント毎の位相シフタ11によって位相を制御し、アンテナエレメント712から送信することで送信信号に対して任意の方向にビームを向けることができる。典型的には、TXRUがアンテナポートとして定義されてよく、端末装置2においてはアンテナポートのみが定義されてよい。位相シフタ711を制御することで任意の方向に指向性を向けることができるため、基地局装置3は端末装置2に対して利得の高いビームを用いて通信することができる。
BWP(Band Width Part)について、説明を行う。
BWPはサービングセルの帯域の一部あるいは全部の帯域であってよい。また、BWPはキャリアBWP(Carrier BWP)と呼称されてもよい。端末装置2には、1つまたは複数のBWPが設定されてよい。あるBWPは初期セルサーチで検出された同期信号に対応づけられた報知情報に含まれる情報によって設定されてもよい。また、あるBWPは初期セルサーチを行う周波数に対応づけられた周波数帯域幅であってもよい。また、あるBWPはRRCシグナリング(例えばDedicated RRC signaling)で設定されてもよい。また、下りリンクのBWP(DL BWP)と上りリンクのBWP(UL BWP)とが個別に設定されてもよい。また、1つまたは複数の上りリンクのBWPが1つまたは複数の下りリンクのBWPと対応づけられてよい。また、上りリンクのBWPと下りリンクのBWPとの対応づけは既定の対応づけであってもよいし、RRCシグナリング(例えばDedicated RRC signaling)による対応付けでもよいし、物理層のシグナリング(例えば下りリンク制御チャネルで通知される下りリンク制御情報(DCI)による対応付けであってもよいし、それらの組み合わせであってもよい。
BWPは連続する物理無線ブロック(PRB:Physical Resource Block)のグループで構成されてよい。また、接続状態の端末装置2に対して、各コンポーネントキャリアのBWP(1つまたは複数のBWP)のパラメータが設定されてよい。各コンポーネントキャリアのBWPのパラメータには、(A)サイクリックプレフィックスの種類、(B)サブキャリア間隔、(C)BWPの周波数位置(例えば、BWPの低周波数側の開始位置または中央周波数位置)(周波数位置は例えば、ARFCNが用いられてもよいし、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットが用いられてもよい。また、オフセットの単位はサブキャリア単位であってもよいし、リソースブロック単位でもよい。また、ARFCNとオフセットの両方が設定されるかもしれない。)、(D)BWPの帯域幅(例えばPRB数)、(E)制御信号のリソース設定情報、(F)SSブロックの中心周波数位置(周波数位置は例えば、ARFCNが用いられてもよいし、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットが用いられてもよい。また、オフセットの単位はサブキャリア単位であってもよいし、リソースブロック単位でもよい。また、ARFCNとオフセットの両方が設定されるかもしれない。)、の一部あるいは全部が含まれてよい。また、制御信号のリソース設定情報が、少なくともプライマリセルおよび/またはプライマリセカンダリセルの一部あるいは全部のBWPの設定に含まれてもよい。
端末装置2は、1つまたは複数の設定されたBWPのうち、アクティブなBWP(A−BWP)において送受信をおこなってよい。また、端末装置2に対して、一つのサービングセルに対して設定された1つまたは複数のBWPのうち、ある時間において、最大で1つの上りリンクBWPと最大で1つの下りリンクBWPとがA−BWPとなるように設定されてもよい。
初期セルサーチで検出されたSSブロックの情報に基づいて設定されるBWPを初期BWP、あるいは初期のデフォルトBWP(D−BWP)と呼称してもよい。D−BWPは、RRCシグナリング(例えばRRC接続再設定メッセージなど)で設定(または再設定)されてもよい。D−BWPを含む複数のBWPを設定された端末装置2は、複数のBWPを切り替えて(Switch)して通信してもよい。例えば、あるタイマーを用いた制御によって、最初のA−BWPであるD−BWPから他のBWPにA−BWPを切り替えて送受信を行い、そのタイマーが満了(Expire)したらA−BWPをD−BWPに戻して(Switchして)送受信をおこなってもよい。前記タイマーはDRX(Discontinued RX)のタイマーと兼用であってもよい。例えば、DRXのインアクティブタイマーが満了した場合(アクティブ状態からインアクティブ状態に映る場合)にD−BWPに戻るように制御してもよい。また、DRXのタイマーとは独立したタイマーを用いてもよい。例えば、BWPの切り替えをトリガとしてスタートするタイマーを用いて、そのタイマーが満了した場合にD−BWPに戻る(Switchする)ようにしてもよい。
また、A−BWPの切り替え(BWPのアクティベーションおよび/またはデアクティベーション)は、(A)RRCシグナリング、および/または(B)物理層のシグナリング(例えばDCI)で基地局装置3から端末装置2に通知されてもよい。
SSブロックについて説明する。SSブロックは、時間領域において、0から3まで番号づけられた4OFDMシンボルで構成されてよい。SSブロックは、周波数領域において、24個の連続するリソースブロックで構成されてよい。SSブロックは、周波数領域において、0から287まで低周波数側から順番に番号づけられた連続するサブキャリアで構成されてよい。また、端末装置2は、プライマリ同期信号(PSS)を構成するシンボルのシーケンスが、係数(ファクタ)βssによってスケーリングされた電力で、SSブロックのリソースエレメントにマッピングされると想定してよい。また、端末装置2は、セカンダリ同期信号(SSS)を構成するシンボルのシーケンスが、係数(ファクタ)βssによってスケーリングされた電力で、SSブロックのリソースエレメントにマッピングされると想定してよい。また、端末装置2は、PBCHを構成する複素シンボルのシーケンスが、係数(ファクタ)βPBCHによってスケーリングされた電力で、SSブロックのリソースエレメントにマッピングされると想定してよい。また、端末装置2は、SSブロックのための復調参照信号(Demodulation reference signal)を構成する複素シンボルのシーケンスが、係数(ファクタ)βPBCH^DMRSによってスケーリングされた電力で、SSブロックのリソースエレメントにマッピングされると想定してよい。SSブロックは、1つのPSSと1つのSSSと1つのPBCHを含む。同じSSブロック内の1つのPSSと1つのSSSと1つのPBCHは、連続したOFDMシンボルに配置されてよい。
また、SSブロックの電力のスケーリングに用いられる係数(ファクタ)は基地局装置3から報知および/または通知されてもよい。また、係数(ファクタ)はBWP毎に独立した設定であってもよい。
無線リンク監視(RLM:Radio Link Monitoring)について説明する。
RRC接続した端末装置2が無線リンク障害(Radio Link Failure)を検出する動作の一例について説明する。
端末装置2は、在圏する基地局装置3から、サービングセルの物理層問題(Physi
cal layer problems)の検出のためのタイマー(T310)の値(t310)、同期外れ(OoS:out-of?sync)の検出回数の閾値であるN310、同期中(IS:in?sync)の検出回数の閾値であるN311などの情報を報知情
報やユーザ個別へのRRCメッセージによって取得する。また、前記タイマーの値や回数の閾値はデフォルトの値が設定されてもよい。
無線リンク監視のために、端末装置2の物理層処理部は、受信した参照信号(例えばRLM−RS)の受信電力などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qout=200ms)を越えて特定の閾値(Qout)以下であると推定(estimate)されるときに、上位レイヤである無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)層処理部に対して「同期外れ(out−of−sync)」を通知する。また、物理層処理部は、受信した参照信号の受信電力などの情報に基づき、サービングセルの無線リンク品質が特定の期間(例えばTEvaluate_Qin=100ms)を越えて特定の閾値(Qin)以上であると推定されるときに、上位レイヤである無線リソース制御層処理部に対して「同期中(in−sync)」を通知する。なお、物理層処理部は、同期外れあるいは同期中の上位レイヤへの通知を特定の間隔(例えばTReport_sync=10ms)以上あけて行うようにしてもよい。
端末装置2は、基地局装置3からRRCメッセージやその他のシグナリングによって、以下の(A)から(D)の一部あるいは全部の情報が通知されてもよい。
(A)D−BWPのRLM−RSのリソース情報
(B)D−BWPで用いられるタイマー(例えばT310)の値や回数の閾値(例えばN310,N311)の情報
(C)サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)のRLM−RSのリソース情報
(D)サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)で用いられるタイマー(例えばT310)の値や回数の閾値(例えばN310,N311)の情報
ここで、例えば、閾値Qoutは、下りリンクの無線リンクが確実(reliably)に受信できず、さらに、既定のパラメータに基づく仮定(hypothetical)の下りリンク制御チャネル(PDCCH)の送信のブロック誤り率(Block error rate)が10%となるレベルとして定義されてもよい。また、例えば、閾値Qinは、下りリンクの無線リンク品質が著しく(significantly)Qoutの状態よりも確実に受信でき、さらに、既定のパラメータに基づく仮定の下りリンク制御チャネルの送信のブロック誤り率が2%となるレベルとして定義されてもよい。また、使用される周波数やサブキャリア間隔、サービスの種別などに基づき複数のブロック誤り率(閾値Qoutと閾値Qinのレベル)が定義されてもよい。
端末装置2は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、A−BWPがD−BWPと異なる場合に、D−BWPのRLM−RSを用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置2は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、BWPごとにRLM−RSが設定され、A−BWPのRLM−RSを用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置2は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、BWPに依存しないRLM−RSが設定され、そのRLM−RSを用いて無線リンク監視を行なってもよい。また、端末装置2の物理層処理部は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、A−BWPがD−BWPであるときに発生した同期外れおよび同期中のみを上位レイヤに通知してもよいし、A−BWPで発生した同期外れおよび同期中のみを上位レイヤに通知してもよい。また、端末装置2の物理層処理部は、サー
ビングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、そのサービングセルで設定されたRLM−RSのうち少なくとも1つのRLM−RSを用いた測定が同期中となる条件を満たしている場合には同期中を上位レイヤに通知してもよい。また、端末装置2の物理層処理部は、サービングセル(例えばPCellおよび/またはPSCell)において、そのサービングセルでRLMのために設定されたD−BWPおよび/またはA−BWPのRLM−RSのうち少なくとも1つのRLM−RSを用いた測定が同期中となる条件を満たしている場合には同期中を上位レイヤに通知してもよい。
プライマリセルにおいて、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、物理層処理部から通知される同期外れを既定回数(N310回)連続して受け取った場合にタイマー(T310)の計時を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置2の無線リソース層処理部は、既定回数(N311回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T310)の計時を停止(Stop)してもよい。そして、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、タイマー(T310)の計時が停止することなく満了(Expire)した場合に、アイドル状態への遷移あるいはRRC接続の再確立手順を実施するようにしてもよい。例えば、AS Securityの確立状態に応じて端末装置2の動作が異なってもよい。まず、AS Securityが未確立の場合、端末装置2はRRC IDLE状態に遷移し、AS Securityが確立済みの場合、端末装置2は、RRC接続の再確立(RRC Connection Re?estab
lishment)手順を実行する。
また、プライマリセカンダリセルにおいて、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、物理層処理部から通知される同期外れを既定回数(N313回)連続して受け取った場合にタイマー(T313)の計時を開始(Start)あるいは再開始(Restart)してもよい。また、端末装置2の無線リソース層処理部は、既定回数(N314回)連続して同期中を受け取った場合にタイマー(T313)の計時を停止(Stop)してもよい。そして、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、タイマー(T313)の計時が停止することなく満了(Expire)した場合に、SCG障害をネットワークに通知するためのSCG障害情報手順(SCG failure information procedure)を実行する。
また、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、プライマリセルにおいてD−BWPが再設定されるときに、タイマー(T310)の計時を停止(Stop)してもよい。また、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、プライマリセカンダリセルにおいてD−BWPが再設定されるときに、タイマー(T313)の計時を停止(Stop)してもよい。
上記は端末装置2にDRXが設定されていない場合の例であるが、端末装置2にDRXが設定されている場合、端末装置2の無線リソース制御層処理部は、無線リンク品質を測定する期間や上位レイヤへの通知間隔をDRXが設定されていない場合と異なる値をとるように物理層処理部に対して設定してもよい。なお、DRXが設定されている場合であっても、上記タイマー(T310、T313)の計時が行われているときには、同期中を推定するための無線リンク品質を測定する期間や上位レイヤへの通知間隔を、DRXが設定されていない場合の値としてもよい。
また、RLM−RSは明示的にあるいは暗示的にネットワークから設定されない場合には未定義であってもよい。すなわち、端末装置2は、ネットワーク(例えば基地局装置3)からRLM−RSの設定がなされない場合には無線リンク監視をしなくてもよい。
RLM−RSは、無線リンク監視で用いられる参照信号であり、複数のRLM−RSが
端末装置2に設定されてよい。1つのRLM−RSのリソースは、1つのSSブロックまたは1つのCSI−RSのリソース(またはポート)であってよい。CSI−RSベースの無線リンク監視を行う場合には、RLM−RSのリソースは端末装置2毎に設定されたリソースが用いられてよい。端末装置2毎に設定されたRLM−RSのリソースはさらにBWP毎に設定されるかもしれない。SSブロックベースの無線リンク監視を行う場合には、SSブロックはサービングセル毎に設定されてもよいし、BWPごとに設定されてもよいし、端末装置2ごとに設定されてもよい。SSブロックベースの無線リンク監視を行う場合には、端末装置2は、SSブロックに含まれるPSSおよび/またはSSSおよび/またはSSブロックの復調のための復調参照信号(DMRS)、および/またはPBCHを用いて無線リンク監視を行なってもよい。
また、RLM−RSの設定にRLM−RSの周波数位置を指定するパラメータが含まれてよい。周波数位置を指定するパラメータとして、ARFCNが用いられてもよいし、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットが用いられてもよい。また、オフセットの単位はサブキャリア単位であってもよいし、リソースブロック単位でもよい。また、ARFCNとオフセットの両方が設定されるかもしれない。
また、RLM−RSの測定を行うタイミングを指定するパラメータとして、RLM−RS測定タイミング設定(RMTC:RLM−RS based Measurement
Timing Configuration)が端末装置2に設定されてもよい。RMTCはRLM−RS毎あるいはRLM−RSのグループ毎に独立して設定されてもよい。端末装置2は、ネットワーク(例えば基地局装置3)からRMTCの設定がなされない場合には無線リンク監視をしないかもしれない。
端末装置2は、あるタイマー(例えば前記T313)が満了した場合、または。SCGのMAC層からランダムアクセス問題の通知があった場合、またはSCGのRLC層がSCGにおける再送回数が、最大再送回数に達した場合などにおいて、無線リンク障害をSCGで検出したと判断してよい。無線リンク障害をSCGで検出した端末装置2は、SCG障害情報手順を開始(Initiate)してよい。
SCG障害情報手順について説明する。
SCG障害情報手順は、端末装置2が経験したSCG障害についてネットワークに通知するプロシージャである。例えば、SCG無線リンク障害やSCG変更の失敗時などにこの手順が行われる。
端末装置2は、SCGでの送信がサスペンドされておらず、(A)SCGで無線リンク障害を検出した、または(B)SCG変更が失敗した場合、すべてのSCG DRBの送信をサスペンドして、SCGのMAC機能をリセットして、SCG障害情報メッセージの送信を開始してもよい。
端末装置2は、SCG障害情報メッセージのコンテンツを以下のようにセットしてもよい。
もし、SCG無線リンク障害の情報を提供するためにSCG障害情報メッセージの送信を開始する場合、障害種別(FailureType)としてSCG無線リンク障害の検出によるトリガを設定してよい。また、もし、SCG変更失敗の情報を提供するためにSCG障害情報メッセージの送信を開始する場合、障害種別(FailureType)としてSCG変更失敗を設定してよい。
SCG障害情報メッセージに含まれるサービング周波数測定結果リスト(measResultServFreqList)に、SCGの各サービングセル(PSCellを含むまたは含まないSCell)の測定結果を含めてもよい。測定結果の数量(Quantity)はRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINRであってもよい。メッセージに含まれる測定結果は測定された数量の範囲(Range)を示す情報であってよい。
サービング周波数測定結果リストに含まれるSCGのサービング周波数のそれぞれに対して、最良の隣接セルの物理セル識別子を含めてもよい。また、前記隣接セルの測定結果の数量を含めてもよい。測定結果の数量(Quantity)はRSRPであってもよい。あるいは干渉を測定するためのリソースが設定されている場合などでは、測定結果の数量(Quantity)はRSRQおよび/またはSINRであってもよい。メッセージに含まれる測定結果は測定された数量の範囲(Range)を示す情報であってよい。
SCG障害情報メッセージに含まれる隣接周波数測定結果リスト(measResultNeighCells)に、SCGの各サービングセルの周波数以外の周波数で測定された隣接セルの物理セル識別子を含めてもよい。また前記隣接セルの測定結果の数量を含めてもよい。測定結果の数量(Quantity)はRSRPであってもよい。あるいは干渉を測定するためのリソースが設定されている場合などでは、測定結果の数量(Quantity)はRSRQおよび/またはSINRであってもよい。メッセージに含まれる測定結果は測定された数量の範囲(Range)を示す情報であってよい。隣接セルが複数ある場合には測定結果が最良のセルから順番にリスト化されたものが隣接周波数測定結果リストに含まれてもよい。
隣接周波数測定結果リストには、端末装置2に対して設定された(後述する)測定の測定結果が存在している(Available)場合にその測定結果を含めてもよい。
コンテンツをセットした端末装置2の無線リソース制御層処理部は、コンテンツを含むRRCメッセージを生成して、生成したRRCメッセージを送信するために下位レイヤにサブミットしてよい。このとき、MCGがNRである場合には、生成するRRCメッセージはNRのRRCメッセージでよい。また、MCGがLTEである場合には、生成されるRRCメッセージはLTEのメッセージであってもよいし、LTEのRRCメッセージにNRのコンテンツがバイト列(Octed String)としてエンカプセル化されて含まれてもよい。
SCGの各サービングセルの測定結果は、BWPが設定されていない場合には、サービングセル内のある周波数にあるSSブロックに基づき導出されてもよい。サービングセル内のある周波数とは、セルサーチにおいてこのサービングセルの検出に用いられたSSブロックのある周波数であってもよいし、ハンドオーバのためのRRC層のメッセージによって通知されたSSブロックのある周波数であってもよいし、RLM−RSとしてRRC層のメッセージによって設定されたSSブロックのある周波数であってもよい。また、SSブロックはビーム毎に複数あってもよい。端末装置2は、前記周波数にあるサービングセルのSSブロック(ビーム毎に複数ある場合にはそれらのSSブロック)のRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINRに基づきサービングセルの測定結果を導出してもよい。
また、SCGの各サービングセルの測定結果は、1つまたは複数のBWPが設定されている場合には、D−BWPのSSブロックに基づき導出されてもよいし、A−BWPのSSブロックに基づき導出されてもよいし、測定設定で設定されるSSブロックに基づき導出されてもよいし、端末装置2に設定されたRLM−RSに基づき導出されてもよい。ま
た、BWP毎のSSブロックは、さらにビーム毎に複数あってもよい。端末装置2は、各BWPと対応付けられたSSブロック(ビーム毎に複数ある場合にはそれらのSSブロック)のRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINRに基づきサービングセルの測定結果を導出してもよい。SSブロックを用いる測定は、SSブロックに含まれるPSSおよび/またはSSSを用いた測定であってよい。また、SSブロックの代わりにCSI−RSが測定に用いられてもよい。測定にSSブロックを用いるかCSI−RSを用いるかはネットワークから設定されてよい。
サービング周波数測定結果リストには、設定されたBWP毎の測定結果が含まれてもよい。各BWPの測定結果を識別するために、各BWPの測定結果とともに、BWPの識別子が含まれてもよいし、各BWPの周波数情報(例えばARFCNや、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセット)が含まれてもよい。各BWPの周波数情報がサービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットである場合には、オフセットはサブキャリア単位でもよいし、RB(リソースブロック)単位でもよい。各BWPの測定結果にはさらにビーム毎の測定結果が含まれてもよい。あるいは、ビーム毎の測定結果にBWPを識別可能な情報が含まれてもよい。あるいは、BWPを識別せず、すべてビーム毎の測定結果としてサービング周波数測定結果リストに測定結果を含めてもよい。
測定(measurement)について説明する。
NRの測定(measurement)は、LTEと同等の測定設定および測定報告の仕組みが用いられてもよい。例えば、NRの測定設定(Measurement configuration)メッセージに、測定識別子(measId)、測定対象(Measurement objects)、報告設定(Reporting configurations)の設定の追加および/または修正および/または削除、数量設定(quantityConfig)、測定ギャップ設定(measGapConfig)、サービングセル品質閾値(s−Measure)などが含まれてよい。
また、測定対象NR(measObjectNR)には、NR搬送波周波数情報(eutra−CarrierInfo)、測定帯域幅(measurementBandwidth)、オフセット周波数(offsetFreq)、隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報、ブラックリスト(black list)に関する情報の一部あるいは全部が含まれてよい。
また、報告設定NR(reportConfigNR)にはイベントトリガ報告に関する情報が含まれてよい。イベントトリガ条件として、LTEのイベントA1からA6と同等のイベントが含まれてよい。
以下にNRの測定(measurement)の一例を示す。なお、メッセージに含まれる情報および/またはメッセージの構造は一例であり、これに限定されるものではない。
基地局装置3は、端末装置2に対して、RRCシグナリング(無線リソース制御信号)であるRRC接続再設定(RRCConnectionReconfiguration)メッセージを使って、測定設定(Measurement configuration)メッセージを送信する。端末装置2は、測定設定(Measurement configuration)メッセージに含まれるシステム情報を設定するとともに、通知されたシステム情報に従って、サービングセルおよび隣接セル(リストセル(listed
cell)および/または検出セル(detected cell)を含む)に対する測定、イベント評価、測定報告を行う。リストセルは、測定対象(Measuremen
t object)にリストされているセル(基地局装置3から端末装置2へ隣接セルリストとして通知されているセル)であり、検出セルは、測定対象(Measurement object)によって指示された周波数において端末装置2が検出したが、測定対象(Measurement object)にはリストされていないセル(隣接セルリストとして通知されていない端末装置2自身が検出したセル)である。
測定(measurement)には、3つのタイプ(周波数内測定(intra−frequency measurements)、周波数間測定(inter−frequency measurements)、無線アクセス技術間測定(inter−RAT measurements))がある。周波数内測定(intra−frequency measurements)は、サービングセルの下りリンク周波数(下りリンク周波数)での測定である。周波数間測定(inter−frequency measurements)は、サービングセルの下りリンク周波数とは異なる周波数での測定である。無線アクセス技術間測定(inter−RAT measurements)は、サービングセルの無線技術(例えばNR)とは異なる無線技術(例えばEUTRA、UTRA、GERAN,CDMA2000など)での測定である。
測定設定(Measurement configuration)メッセージには、測定識別子(measId)、測定対象(Measurement objects)、報告設定(Reporting configurations)の設定の追加および/または修正および/または削除、数量設定(quantityConfig)、測定ギャップ設定(measGapConfig)、サービングセル品質閾値(s−Measure)などが含まれる。
<数量設定(quantityConfig)>
数量設定(quantityConfig)は、測定対象(Measurement objects)がNRまたはEUTRAの場合、第3層フィルタ係数(L3 filtering coefficient)を指定してもよい。第3層フィルタ係数(L3 filtering coefficient)は、最新の測定結果と、過去のフィルタリング測定結果との比(割合)を規定する。フィルタリング結果は、端末装置2でイベント評価に利用される。
<測定ギャップ設定(measGapConfig)>
測定ギャップ設定(measGapConfig)は、測定ギャップパターン(measurement gap pattern)の設定や、測定ギャップ(measurement gap)の活性化(activation)/非活性化(deactivation)を制御するために利用される。測定ギャップ設定(measGapConfig)では、測定ギャップを活性化させる場合の情報として、ギャップパターン(gap pattern)、開始システムフレ−ム番号(startSFN)、開始サブフレ−ム番号(startSubframeNumber)が通知される。ギャップパターン(gap pattern)は、測定ギャップ(measurement gap)として、どのパターンを使うかを規定する。開始システムフレ−ム番号(startSFN)は、測定ギャップ(measurement gap)を開始するSFN(System Frame Number)を規定する。開始サブフレ−ム番号(startSubframeNumber)は、測定ギャップ(measurement gap)を開始するサブフレ−ム番号を規定する。また、測定ギャップ設定はセル毎あるいはセルグループ毎あるいはBWP毎あるいはRLM−RS毎に独立して設定されてもよい。
<サービングセル品質閾値(s−Measure)>
サービングセル品質閾値(s−Measure)は、サービングセルの品質に関する閾
値を表し、端末装置2が測定(measurement)を行う必要があるか否かを制御するために利用される。サービングセル品質閾値(s−Measure)は、参照信号受信電力(RSRP)に対する値として設定される。
<測定識別子(measId)>
ここで、測定識別子(measId)は、測定対象(Measurement objects)と、報告設定(Reporting configurations)とをリンクさせるために利用され、具体的には、測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)とをリンクさせる。測定識別子(measId)には、一つの測定対象識別子(measObjectId)と一つの報告設定識別子(reportConfigId)が対応付けられる。測定設定(Measurement configuration)メッセージは、測定識別子(measId)、測定対象(Measurement objects)、報告設定(Reporting configurations)の関係に対して追加・修正・削除することが可能である。
measObjectToRemoveListは、指定された測定対象識別子(measObjectId)および指定された測定対象識別子(measObjectId)に対応する測定対象(Measurement objects)を削除するコマンドである。この際、指定された測定対象識別子(measObjectId)に対応付けられたすべての測定識別子(measId)は、削除される。このコマンドは、同時に複数の測定対象識別子(measObjectId)の指定が可能である。
measObjectToAddModifyListは、指定された測定対象識別子(measObjectId)を指定された測定対象(Measurement objects)に修正、または、指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された測定対象(Measurement objects)を追加するコマンドである。このコマンドは、同時に複数の測定対象識別子(measObjectId)の指定が可能である。
reportConfigToRemoveListは、指定された報告設定識別子(reportConfigId)および指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応する報告設定(Reporting configurations)を削除するコマンドである。この際、指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応付けられたすべての測定識別子(measId)は、削除される。このコマンドは、同時に複数の報告設定識別子(reportConfigId)の指定が可能である。
reportConfigToAddModifyListは、指定された報告設定識別子(reportConfigId)を指定された報告設定(Reporting configurations)に修正、または、指定された報告設定識別子(reportConfigId)と指定された報告設定(Reporting configurations)を追加するコマンドである。このコマンドは、同時に複数の報告設定識別子(reportConfigId)の指定が可能である。
measIdToRemoveListは、指定された測定識別子(measId)を削除するコマンドである。この際、指定された測定識別子(measId)に対応付けられた測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)は、削除されずに維持される。このコマンドは、同時に複数の測定識別子(measId)の指定が可能である。
measIdToAddModifyListは、指定された測定識別子(measId)を指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された報告設定識別子(reportConfigId)に対応付けるように修正、または、指定された測定対象識別子(measObjectId)と指定された報告設定識別子(reportConfigId)を指定された測定識別子(measId)に対応付けし、指定された測定識別子(measId)を追加するコマンドである。このコマンドは、同時に複数の測定識別子(measId)の指定が可能である。
<測定対象(Measurement objects)>
測定対象(Measurement objects)は、RATおよび周波数ごとに規定されている。また、報告設定(Reporting configurations)は、NRに対する規定と、NR以外のRATに対する規定がある。
測定対象(Measurement objects)には、測定対象識別子(measObjectId)と対応付けられた測定対象NR(measObjectNR)、測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)、測定対象UTRA(measObjectUTRA)、測定対象GERAN(measObjectGERAN)、測定対象CDMA2000(measObjectCDMA2000)、測定対象WLAN(measObjectWLAN)などが含まれる。
測定対象識別子(measObjectId)は、測定対象(Measurement
objects)の設定を識別するために使用する識別子である。測定対象(Measurement objects)の設定は、前述のように、無線アクセス技術(RAT)および周波数ごとに規定されている。測定対象(Measurement objects)は、NR、EUTRA、UTRA、GERAN、CDMA2000に対して別途仕様化されている。NRに対する測定対象(Measurement objects)である測定対象NR(measObjectNR)は、NRの隣接セルに対して適用される情報を規定する。また、測定対象NR(measObjectNR)のなかで異なる周波数のものは異なる測定対象(Measurement objects)として扱われ、別途測定対象識別子(measObjectId)が割り当てられる。
測定対象NR(measObjectNR)には、NR搬送波周波数情報(nr−CarrierInfo)、測定帯域幅(measurementBandwidth)、オフセット周波数(offsetFreq)、隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報、ブラックリスト(black list)に関する情報の一部あるいは全部が含まれてよい。
次に、測定対象NR(measObjectNR)に含まれる情報ついて説明する。NR搬送波周波数情報(nr−CarrierInfo)は、測定対象とする搬送波周波数を指定する。測定帯域幅(measurementBandwidth)は、測定対象とする搬送波周波数で動作する全ての隣接セル共通な測定帯域幅を示す。オフセット周波数(offsetFreq)は、測定対象とする周波数において適用される測定オフセット値を示す。
隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報は、イベント評価や、測定報告の対象となる隣接セルに関する情報を含む。隣接セルリスト(neighbour cell list)に関する情報としては、物理セル識別子(physical cell ID)や、セル固有オフセット(cellIndividualOffset、隣接セルに対して適用する測定オフセット値を示す)などが含まれている。
この情報は、NRの場合、端末装置2が、既に、報知情報(報知されるシステム情報)から既に取得している隣接セルリスト(neighbour cell list)に対して、追加・修正または削除を行うための情報として利用されてよい。
また、ブラックリスト(black list)に関する情報は、イベント評価や、測定報告の対象とならない隣接セルに関する情報を含む。ブラックリスト(black list)に関する情報としては、物理セル識別子(physical cell ID)などが含まれる。この情報は、NRの場合、端末装置2が、既に、報知情報から取得しているブラックセルリスト(black listed cell list)に対して、追加・修正または削除を行うための情報として利用されてよい。
また、測定設定メッセージには、測定に用いられるPCellおよび/またはSCellのBWPに関する情報が含まれてもよい。BWPに関する情報には、(A)サイクリックプレフィックスの種類、(B)サブキャリア間隔、(C)周波数位置(例えばサービングセルの、ある基準となるポイント(例えばサブキャリア)からBWPまでの周波数オフセット(例えばサブキャリア単位および/またはPRB単位))、(D)BWPの帯域幅(例えばPRB数)、(E)制御信号のリソース設定情報、(F)各BWPを識別するための情報(例えば識別子)、の一部あるいは全部が含まれてもよい。また、BWPに関する情報は、SSブロックおよび/またはCSI−RSのリソースに関する情報であってもよい。BWPに関する情報は測定設定メッセージ以外のメッセージ(例えばRRC接続再設定メッセージ)で通知されてもよい。
<報告設定(Reporting configurations)>
報告設定(Reporting configurations)には、報告設定識別子(reportConfigId)と対応付けられた報告設定NR(reportConfigNR)などが含まれる。
報告設定識別子(reportConfigId)は、測定に関する報告設定(Reporting configurations)を識別するために使用する識別子である。測定に関する報告設定(Reporting configurations)は、前述のように、NRに対する規定と、NR以外のRAT(EUTRA、UTRA、GERAN、CDMA2000)に対する規定がある。NRに対する報告設定(Reporting configurations)である報告設定NR(reportConfigNR)は、NRにおける測定の報告に利用するイベントのトリガ条件(triggering criteria)を規定する。
また、報告設定NR(reportConfigNR)には、イベント識別子(eventId)、トリガ量(triggerQuantity)、ヒステリシス(hysteresis)、トリガ時間(timeToTrigger)、報告量(reportQuantity)、最大報告セル数(maxReportCells)、報告間隔(reportInterval)、報告回数(reportAmount)の一部あるいは全部が含まれてよい。
次に、報告設定NR(reportConfigNR)について説明する。イベント識別子(eventId)は、イベントトリガ報告(event triggered reporting)に関する条件(criteria)を選択するために利用される。ここで、イベントトリガ報告(event triggered reporting)とは、イベントトリガ条件を満たした場合に、測定を報告する方法である。この他に、イベントトリガ条件を満たした場合に、一定間隔で、ある回数だけ測定を報告するというイベントトリガ定期報告(event triggered periodic repor
ting)もある。
イベントトリガ条件としては、後述の6種類が少なくとも規定されてよい。イベント識別子(eventId)によって指定されたイベントトリガ条件を満たした場合、端末装置2は、基地局装置3に対して、測定報告(measurement report)を行う。トリガ量(triggerQuantity)は、イベントトリガ条件を評価するために利用する量である。すなわち、参照信号受信電力(RSRP)、または、参照信号受信品質(RSRQ)が指定される。すなわち、端末装置2は、このトリガ量(triggerQuantity)によって指定された量を利用して、下りリンクの同期信号の測定を行い、イベント識別子(eventId)で指定されたイベントトリガ条件を満たしているか否かを判定する。ヒステリシス(hysteresis)は、イベントトリガ条件で利用されるパラメータである。トリガ時間(timeToTrigger)は、イベントトリガ条件を満たすべき期間を示す。報告量(reportQuantity)は、測定報告(measurement report)において報告する量を示す。ここでは、トリガ量(triggerQuantity)で指定した量、または、参照信号受信電力(RSRP)または参照信号受信品質(RSRQ)が指定される。ここで、参照信号受信品質(RSRQ)は、(N*RSRP)/(NR Carrier RSSI)で表される比である。受信信号強度(NR Carrier RSSI)は、全受信信号電力の強さを示し、測定帯域幅はシステム帯域幅と同じである。Nは受信信号強度(NR Carrier RSSI)の測定帯域幅に関するリソースブロック(RB:Resource Block)数である。最大報告セル数(maxReportCells)は、測定報告(measurement report)に含めるセルの最大数を示す。報告間隔(reportInterval)は、定期報告(periodical reporting)またはイベントトリガ定期報告(event triggered periodic reporting)に対して利用され、報告間隔(reportInterval)で示される間隔ごとに定期報告する。報告回数(reportAmount)は、必要に応じて、定期報告(periodical reporting)を行う回数を規定する。
尚、後述のイベントトリガ条件で利用する閾値パラメータやオフセットパラメータ(a1_Threshold、a2_Threshold、a3_Offset、a4_Threshold、a5_Threshold1、a5_Threshold2、a6_O
ffset)は、報告設定NR(reportConfigNR)において、イベント識別子(eventId)と一緒に、端末装置2へ通知される。
<イベントトリガ条件について>
測定報告(measurement report)をするためのイベントトリガ条件が複数定義されており、それぞれ加入条件と離脱条件がある。すなわち、基地局装置3から指定されたイベントに対する加入条件を満たした端末装置2は、基地局装置3に対して測定報告(measurement report)を送信する。また、基地局装置3から指定されたイベントに対する離脱条件を満たした端末装置2は、基地局装置3から離脱条件を満たす場合に報告をトリガするように設定されていた場合(報告設定にreportOnLeaveが含まれる場合)に、基地局装置3に対して測定報告(measurement report)を送信する。以下が、各イベントに対する加入条件と離脱条件である。
<イベント(Event)A1>
イベント(Event)A1加入条件:Ms−Hys>a1_Threshold
イベント(Event)A1離脱条件:Ms+Hys<a1_Threshold
<イベント(Event)A2>
イベント(Event)A2加入条件:Ms−Hys<a2_Threshold
イベント(Event)A2離脱条件:Ms+Hys>a2_Threshold
<イベント(Event)A3>
イベント(Event)A3加入条件:Mn+Ofn+Ocn−Hys>Ms+Ofs+Ocs+a3_Offset
イベント(Event)A3離脱条件:Mn+Ofn+Ocn+Hys<Ms+Ofs+Ocs+a3_Offset
<イベント(Event)A4>
イベント(Event)A4加入条件:Mn+Ofn+Ocn−Hys>a4_Threshold
イベント(Event)A4離脱条件:Mn+Ofn+Ocn+Hys<a4_Threshold
<イベント(Event)A5>
イベント(Event)A5加入条件:Ms−Hys<a5_Threshold1,Mn+Ofn+Ocn-Hys>a5_Threshold2
イベント(Event)A5離脱条件:Ms+Hys>a5_Threshold1,Mn+Ofn+Ocn+Hys<a5_Threshold2
<イベント(Event)A6>
イベント(Event)A6加入条件:Mn+Ocn−Hys>Ms+Ocs+a6_Offset
イベント(Event)A6離脱条件:Mn+Ocn+Hys<Ms+Ocs+a6_Offset
ここで、Msとは、サービングセルに対する測定結果である(セル特有の測定オフセット値を考慮しない)。Mnとは、隣接セル(neighbour cell)に対する測定結果である。Hysとは、対象とするイベントに対するヒステリシスパラメータである。
Ofnとは、隣接セルの周波数に対する周波数特有の測定オフセット値である。Ofnは、測定対象NR(measObjectNR)のオフセット周波数(offsetFreq)に相当する。周波数内測定(intra−frequency measurements)の場合、Ofnは、Ofsと同じである。周波数間測定(inter−frequency measurements)の場合、Ofnは、サービングセルとは異なる下りリンク周波数に対応する測定対象NR(measObjectNR)に含まれるオフセット周波数(offsetFreq)である。
Ocnとは、隣接セルに対するセル特有の測定オフセット値である。Ocnは、測定対象NR(measObjectNR)のセル固有オフセット(cellIndividualOffset)に相当する。Ocnが設定されていない場合は、測定オフセット値を0とする。周波数内測定(intra−frequency measurements)の場合、Ocnは、サービングセルと同じ下りリンク周波数の測定対象NR(measObjectNR)に含まれるセル固有オフセット(cellIndividualOffset)である。周波数間測定(inter−frequency measurements)の場合、Ocnは、サービングセルとは異なる下りリンク周波数に対応する測定対象EUTRA(measObjectEUTRA)に含まれるセル固有オフセット(cellIndividualOffset)である。
Ofsとは、サービングセルの周波数に対する周波数特有のオフセット値である。Ofsは、測定対象NR(measObjectNR)のオフセット周波数(offsetFreq)に相当する。
Ocsとは、サービングセルに対するセル特有の測定オフセット値である。Ocsは、サービングセルの周波数の測定対象NR(measObjectNR)のセル固有オフセット(cellIndividualOffset)に含まれる。
a1_Thresholdとは、イベントA1に対して利用される閾値パラメータである。a2_Thresholdとは、イベントA2に対して利用される閾値パラメータである。a3_Offsetとは、イベントA3に対して利用されるオフセットパラメータである。a4_Thresholdとは、イベントA4に対して利用される閾値パラメータである。a5_Threshold1とa5_Threshold2とは、イベントA5に対して利用される閾値パラメータである。a6_Offsetとは、イベントA6に対して利用されるオフセットパラメータである。
端末装置2はサービングセルの測定結果Ms及び隣接セルの測定結果Mnにより各イベントを発生する。サービングセルの測定結果Msが、各パラメータの適用後、閾値a1_Thresholdよりよい場合、イベントA1が発生し、閾値a2_Thresholdより悪い場合、イベントA2が発生する。隣接セルの測定結果Mnが、各パラメータの適用後、サービングセル測定結果Ms及びオフセットa3_Offsetより良い場合、イベントA3が発生し、隣接セルの測定結果Mnが、各パラメータの適用後、閾値a4_Thresholdより良い場合、イベントA4が発生する。サービングセルの測定結果Msが、各パラメータの適用後、閾値a5_Threshold1より悪い且つ隣接セルの測定結果Mnが、各パラメータの適用後、閾値a5_Threshold2より良い場合、イベントA5が発生する。
また、NR以外のRATに対する報告設定(Reporting configurations)である報告設定InterRAT(reportConfigInterRAT)には、NR以外のRATにおける測定の報告に利用するイベントのトリガ条件(triggering criteria)が定義されてよい。例えば、隣接セル(他のRAT)の測定結果が、各パラメータの適用後、RAT毎に設定される閾値b1_Thresholdより良い場合、イベントB1が発生されてよい。また、PCellの測定結果が、各パラメータの適用後、閾値b2_Threshold1より悪い且つ隣接セル(他のRAT)の測定結果が、各パラメータの適用後、RAT毎に設定される閾値b2_Threshold2より良い場合、イベントB2が発生されてよい。また、イベントB2で用いられるPCellの測定結果は、BWPが設定されている場合にはD−BWPに基づき導出された測定結果でもよいし、報告設定で指定されたBWPに基づき導出された測定結果でもよい。あるBWPに基づき導出される測定結果とは、そのBWPと対応付けられたSSブロック(例えばSSブロックに含まれるPSS,SSS)および/またはCSI−RSの受信電力に基づき導出されたものであってもよい。
尚、基地局装置3は、サービングセル品質閾値(s−Measure)を通知する場合と通知しない場合がある。基地局装置3がサービングセル品質閾値(s−Measure)を通知する場合、端末装置2は、サービングセル(serving cell)の品質(RSRP値)がサービングセル品質閾値(s−Measure)よりも低いときに、隣接セルの測定と、イベント評価(イベントトリガ条件を満たすか否か、報告条件(Reporting criteria)の評価とも言う)を行う。一方、基地局装置3がサービングセル品質閾値(s−Measure)を通知しない場合、端末装置2は、サービングセルの品質(RSRP値)によらず、隣接セルの測定と、イベント評価を行う。
<Measurement Resultについて>
イベントトリガ条件を満たした端末装置2は、基地局装置3に対して、測定報告(Me
asurement report)を送信する。測定報告(Measurement report)には、測定結果(Measurement result)が含まれる。
この測定結果(Measurement result)は、測定識別子(measId)、サービングセル測定結果(measResultServing)、NR測定結果リスト(measResultListNR)で構成される。ここで、NR測定結果リスト(measResultListNR)には、物理セル識別子(physicalCellIdentity)、NRセル測定結果(measResultNR)が含まれてよい。
ここで、測定識別子(measId)とは、前述のように、測定対象識別子(measObjectId)と報告設定識別子(reportConfigId)とのリンクに利用されていた識別子である。また、サービングセル測定結果(measResultServing)は、サービングセルに対する測定結果であり、サービングセルに対する参照信号受信電力(RSRP)および参照信号受信品質(RSRQ)の両方の結果を報告してもよい。また、物理セル識別子(physicalCellIdentity)は、セルを識別するために利用する。NRセル測定結果(measResultNR)は、NRセルに対する測定結果である。隣接セルの測定結果は関連するイベントの発生時にのみ含まれる。
第1のセルを含むMCGのセルがNRのセルであり、第2のセルを含むSCGのセルがNRのセルである場合、MCGおよびSCGは、NRのRRCメッセージで設定されるかもしれない。また、第1のセルを含むMCGのセルがLTEのセルであり、第2のセルを含むSCGのセルがNRのセルである場合、MCGはLTEのRRCメッセージで設定され、SCGはNRのRRCメッセージで設定されるかもしれない。MCGに関するパラメータおよびSCGに関するパラメータは、MCG SRBを使って、NRのRRCメッセージで設定されるかもしれない。MCGに関するパラメータは、直接MCG SRBを使って送信されるかもしれない。SCGに関するパラメータは、直接SCGのSRB(SCG SRB)を使って送信されるかもしれない。その場合、端末装置2は、SCG SRBを使って、SCGに関する報告設定を受信し、MCG SRBを使ってMCGに関する報告設定を受信するかもしれない。
SCG−Configに関するSCGの無線リソース設定を含むRRC接続再設定メッセージを受信した端末装置2は、SCG SRBが設定されている場合、SCG−Configに関するSCGの無線リソース設定に対する応答を、SCG SRBで送ってもよい。より詳細には、SCG SRBが設定されていて、かつ、SCG−Configに関する応答にSCG SRBを使うように設定されている場合に、SCG−Configに関するSCGの無線リソース設定に対する応答を、SCG SRBで送るようにしてもよい。例えば、SCG−Configに関するSCGの無線リソース設定を含むRRC接続再設定メッセージを受信した端末装置2は、SCG−Config以外の新しい設定を適用し、適用に成功した場合、RRC接続再設定完了メッセージをMCG SRBを第1の基地局装置3に送る。SCG−Configに関するSCGの無線リソース設定を含むRRC接続再設定メッセージを受信した端末装置2は、SCG−Configの新しい設定を適用し、適用に成功した場合、SCG RRC接続再設定完了メッセージをSCG SRBを第2の基地局装置3に送る。
RRC接続再設定メッセージの一例を、図8を用いて説明する。
図8に示すように、RRC接続再設定メッセージは(8A)rrc−TransactionIdentifier、(8B)measConfig、(8C)mobilit
yControlInfo、(8D)dedicatedInfoNASList、(8E)radioResourceConfigDedicated、(8F)securityConfigHO、(8G)otherConfig、(8H)fullConfig、(8I)sCellToReleaseList、(8J)sCellToAddModList、(8K)systemInfomationBlockDedicatedの一部あるいは全部を含んでよい。
(8A)rrc−TransactionIdentifierは、RRCプロシージャ(トランザクション)の識別に用いられる要素であり、例えば0から3の整数を値として持つ。(8B)measConfigは、端末装置2によって実行される(Performed)測定を設定するための情報であり、測定のためのギャップ期間の設定を含んでよい。(8D)dedicatedInfoNASListは、ネットワークと端末装置2との間でやり取りされる端末装置2固有のNAS層の情報のリストであり、DRB毎のNAS層の情報を含み、RRC層は透過的にこの情報を上位レイヤ(NAS層)に転送する。(8E)radioResourceConfigDedicatedは、SRBやDRBの設定、変更、および/または解放に使われる情報、MAC層の設定を変更するための情報、物理層のチャネル設定に関する情報などが含まれてよい。(8F)securityConfigHOは、セキュリティに関する設定であり、例えば、SRBのAS層における完全性保証(Integrity Protection)アルゴリズムの設定や、SRBおよび/またはDRBの暗号(Ciphering)アルゴリズムの設定などを含んでよい。(8H)fullConfigは、このRRC接続再設定メッセージに特定のオプションが適用されるか否かを示す情報であり、端末装置2は、(8H)fullConfigがRRC接続再設定メッセージに含まれる場合に、特定の要素に含まれる設定を適用するようにしてよい。(8I)sCellToReleaseList、(8J)sCellToAddModListは、セカンダリセルの追加、変更、および/または解放に使われる情報が含まれてよい。また、sCellToAddModListは、D−BWPの設定情報および/または1つまたは複数のBWPの設定情報を含んでもよい。また、sCellToAddModListは、1つまたは複数のRLM−RSの設定情報を含んでもよい。(8K)systemInfomationBlockDedicatedは、ターゲットセルの報知情報の一部を含んでよい。
(8C)mobilityControlInfoは、ネットワーク制御によるモビリティ(例えばハンドオ−バ)のために必要なパラメータを含む。(8C)mobilityControlInfoは、targetPhysCellId、carrierFreq、carrierBandwidth、t304、newUE−Identity、radioResourceConfigCommon、rach−ConfigDedicated、の一部あるいは全部を含んでよい。また、(8C)mobilityControlInfoは、その他の様々な情報を含んでもよい。
targetPhysCellIdは、ターゲットセルの識別子(例えば物理セル識別
子)を示す。carrierFreqは、端末装置2がターゲットセルで使う周波数の情報を示す。carrierBandwidthは、ターゲットセルの下りリンクおよび/または上りリンクの帯域幅の情報を示す。t304は、ハンドオ−バに関するタイマーの値を示し、例えば端末装置2は、タイマーで示される時間内にハンドオ−バが正常に完了しない場合に既定の処理を実行してもよい。newUE−Identityは、ターゲットセルにおける端末装置2の新しい識別子(例えばC−RNTI)を示す。
radioResourceConfigCommonは、ランダムアクセスパラメータや静的な物理層パラメータなどの共通無線リソース設定を特定する(Specify)ために使われる情報を含む。
rach−ConfigDedicatedは、端末装置2に対して割り当てられる個別のランダムアクセスパラメータを特定するために使われる情報を含む。例えば、ランダムアクセスプリアンブルのフォーマットや時間/周波数リソースを明示的に示す情報、および/またはプリアンブルの送信に用いられるヌメロロジーの情報、の一部または全部を含んでよい。
(8G)otherConfigは、その他の設定の一部あるいは全部が含まれる。
RRC接続再設定メッセージに含まれるセカンダリセルグループの設定(SCG−Configuration)の一例を、図9を用いて説明する。
図9に示すように、セカンダリセルグループの設定は(9A)scg−ConfigPartMCG、(9B)scg−ConfigPartSCGの一部あるいは全部を含んでよい。
(9A)scg−ConfigPartMCGは、セカンダリセルグループの設定を行う際のマスターセルグループにも関連する設定であり、例えば鍵情報の更新に関する情報および/またはマスターセルグループおよびセカンダリセルグループの電力に関する情報などが含まれてもよい。(9B)scg−ConfigPartSCGは、セカンダリセルグループの設定であり、例えば図10に示すような、(10A)radioResourceConfigDedicatedSCG、pSCellToAddMod、(10C)sCellToAddModListSCG、(10D)sCellToReleaseListSCG、および/または(10E)mobilityControlInfoSCGを含んでもよい。
(10A)radioResourceConfigDedicatedSCGは、SCGに対する端末装置2固有の無線リソース設定であり、DRBの追加/変更のための情報、MAC層の設定情報、タイマーの設定値、および/または定数情報を含んでよい。(10B)pSCellToAddModは、PSCellとなるセルの追加/変更情報であり、SCell(PSCell)を識別するためのインデックス情報、セルの識別子(例えば物理セル識別子またはセルグロ−バル識別子)、下りリンクのキャリア周波数情報、PSCellの共通無線リソース設定、および/またはPSCellの端末装置2固有の無線リソース設定の情報が含まれてよい。
(10C)sCellToAddModListSCGは、セカンダリセルグループのSCellとなるセルの追加/変更情報であり、1つまたは複数のSCell情報のリストを含んでよい。さらに、各SCell情報にはSCellを識別するためのSCellインデックス情報、セルの識別子(例えば物理セル識別子またはセルグロ−バル識別子)、下りリンクのキャリア周波数情報、および/またはSCellの共通無線リソース設定の情報が含まれてよい。また、sCellToAddModListSCGは、D−BWPの設定情報および/または1つまたは複数のBWPの設定情報を含んでもよい。また、sCellToAddModListSCGは、1つまたは複数のRLM−RSの設定情報を含んでもよい。(10D)sCellToReleaseListSCGは、セカンダリセルグループのSCellを解放するための情報であり、1つまたは複数のSCellインデックス情報のリストを含んでよい。
(10E)mobilityControlInfoSCGは、セカンダリセルグループの変更に必要な情報であり、セカンダリセルグループにおいて端末装置2に割り当てられる識別子、端末装置2に対して割り当てられる個別のランダムアクセスパラメータを特
定するために使われる情報、および/または暗号アルゴリズムに関する情報が含まれてよい。
なお、上記メッセージは一例であり、RRC接続再設定メッセージは上記RRC接続再設定メッセージ以外の情報を含んでもよいし、上記RRC接続再設定メッセージの一部の情報を含まなくてもよい。また、RRC接続再設定メッセージは、上記RRC接続再設定メッセージとは異なる構造、情報要素名、メッセージ名、あるいはパラメータ名でもよい。
次に、MNとSNから端末装置2に対して測定設定を設定する動作の一例について説明する。
MNとSNの測定対象が独立している場合の測定設定の一例について図11および図12を使って説明する。
図11において、MNは、MCG SRBを介して、SNと独立した測定対象を含む測定設定を端末装置2に設定する(ステップS112)。それに先立ち、MNとSNがお互いに設定する測定対象の情報を通知してもよい(ステップS111)。
SNは、SCG SRBを介して、MNと独立した測定対象を含む測定設定を端末装置2に設定する(ステップS113)。
ここで、ステップS112およびステップS113で設定される測定設定の一例を図12に示す。
図12において、MN側では、端末装置2に対して、3つの測定対象が設定され、2つのreportConfigEUTRAと1つのreportConfigInterRATが設定されている。この3つの報告設定とそれぞれ紐づけられた測定対象の組み合わせに対して測定識別子が設定されている。SN側では、端末装置2に対して、MNとは独立した3つの測定対象が設定され、3つのreportConfigNRが設定されている。この3つの報告設定とそれぞれ紐づけられた測定対象の組み合わせに対して測定識別子が設定されている。
このとき、サービングセルとして、MN側の測定におけるサービングセルはMNのセル(MCGのセル)のみとして、SN側の測定におけるサービングセルはSNのセル(SCGのセル)のみとしてもよい。この場合、PSCellは測定上はPCellとみなすことができ、PCellを用いたイベントのPCellをPSCellに置き換えてもよい。
SCGの各サービングセルの測定は、BWPが設定されていない場合には、サービングセル内のある周波数にあるSSブロックに基づき行われてもよい。サービングセル内のある周波数とは、セルサーチにおいてこのサービングセルの検出に用いられたSSブロックのある周波数であってもよいし、ハンドオーバのためのRRC層のメッセージによって通知されたSSブロックのある周波数であってもよいし、RLM−RSとしてRRC層のメッセージによって設定されたSSブロックのある周波数であってもよい。また、SSブロックはビーム毎にあってもよい。端末装置2は、前記周波数にあるサービングセルのSSブロック(ビーム毎にある場合にはそれらのSSブロック)のRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINRに基づきサービングセルの測定を行ってもよい。
また、SCGの各サービングセルの測定は、1つまたは複数のBWPが設定されている
場合には、D−BWPのSSブロックに基づき行われてもよいし、A−BWPのSSブロックに基づき行われてもよいし、測定設定で設定されるSSブロックに基づき行われてもよいし、端末装置2に設定されたRLM−RSに基づき行われてもよい。また、BWP毎のSSブロックは、さらにビーム毎にあってもよい。端末装置2は、各BWPと対応付けられたSSブロック(ビーム毎にある場合にはそれらのSSブロック)のRSRPおよび/またはRSRQおよび/またはSINRに基づきサービングセルの測定を行われてもよい。SSブロックを用いる測定は、SSブロックに含まれるPSSおよび/またはSSSを用いた測定であってよい。また、SSブロックの代わりにCSI−RSが測定に用いられてもよい。測定にSSブロックを用いるかCSI−RSを用いるかはネットワークから設定されてよい。
上記測定設定が設定された端末装置2は、MNに設定された(MCG SRBで設定された)報告設定の条件を満たす場合(ステップS114)に、測定結果をMNに(MCG
SRBを介して)通知する(ステップS115)また、SNに設定された(SCG SRBで設定された)報告設定の条件を満たす場合(ステップS116)に、測定結果をSNに(SCG SRBを介して)通知する(ステップS117)。
これにより、MNとSNはお互いの設定に影響されることなく効率的な測定を行うことができる。
次に、測定報告について説明する。図13は端末装置2がMNおよび/またはSNに報告する測定結果(measResults)の一例を示す図である。測定結果には報告をトリガした測定識別子(measId)、PCellの受信電力(RSRP)および/または受信品質(RSRQ)を含む情報(measResultPCell)、測定識別子に対応する隣接セルの測定結果(measResultNeighCells)、サービング周波数の測定結果のリスト(measResultServFreqList)の一部あるいは全部を含んでよい。隣接セルの測定結果には、1つまたは複数のRAT毎の測定結果(measResultListEUTRA、measResultListNR、MeasResultListNR、measResultListUTRA、measResultListGERAN、measResultsCDMA2000)が含まれてよい。
サービング周波数の測定結果のリスト(measResultServFreqList)の一例を図14に示す。図14に示すようにサービング周波数の測定結果のリストは、1または複数のサービング周波数の測定結果(MeasResultServFreq)で構成されてよい。サービング周波数の測定結果には、サービング周波数の識別子としてServCellIndexと、その周波数のSCellの受信電力(RSRP)および/または受信品質(RSRQ)を含む情報(measResultPCell)、その周波数の隣接セルでもっとも良い受信電力(RSRP)および/または受信品質(RSRQ)のセルのセル識別子および受信電力(RSRP)および/または受信品質(RSRQ)の一部あるいは全部を含んでよい。また、サービング周波数の測定結果には、サービング周波数の識別子としてキャリア周波数を示すARFCN(Absolute radio−frequency channel number)が含まれてもよい。
サービングセル(SCell)の測定結果には、そのサービングセル内で設定されたBWP毎の測定結果が含まれてもよい。各BWPの測定結果を識別するために、各BWPの測定結果とともに、BWPの識別子が含まれてもよいし、各BWPの周波数情報(例えばARFCNや、サービングセルの特定のサブキャリアからのオフセット)が含まれてもよい。各BWPの周波数情報がサービングセルの特定のサブキャリアからのオフセットである場合には、オフセットはサブキャリア単位でもよいし、RB(リソースブロック)単位
でもよい。各BWPの測定結果にはさらにビーム毎の測定結果が含まれてもよい。あるいは、ビーム毎の測定結果にBWPを識別可能な情報が含まれてもよい。あるいは、BWPを識別せず、すべてビーム毎の測定結果として各BWPの測定結果がサービングセルの測定結果に含まれてもよい。
隣接セルの測定結果のリスト(measResultListEUTRA、measResultListNR)の一例を図15に示す。図15に示すように隣接セルの測定結果のリストは、1または複数の隣接セルの測定結果(measResultEUTRA、measResultNR)で構成されてよい。隣接セルの測定結果には、隣接セルの識別子(物理セル識別子やセルグローバル識別子)や、そのセルの受信電力(RSRP)および/または受信品質(RSRQ)を含む情報(measResult)の一部あるいは全部が含まれてよい。
また、上記測定結果のサービング周波数の測定結果のリスト(measResultServFreqList)をMNのセルとSNのセル(MCGとSCG)とに分けてもよい。例えば、MNのセルのサービング周波数の測定結果のリスト(measResultServFreqListMCG)とSNのセルのサービング周波数の測定結果のリスト(measResultServFreqListSCG)とに分けてもよい。さらに、measResultServFreqListMCGとmeasResultServFreqListSCGとをMNに報告し、measResultServFreqListSCGのみをSNに通知してもよい。
また、上記測定結果の隣接セルの測定結果のリストを生成する際に、MCGとSCGの何れかのグループのみをサービングセルとみなし、残りのグループのセルを隣接セルとみなしてもよい。例えばMCGがEUTRAのセルでSCGがNRのセルで構成されている場合、MNに対する測定報告は、MCGのセルのみをサービングセルとみなして、SCGのセルを隣接セルとみなして必要であればmeasResultListNRを用いてMNに報告してもよい。また、SNに対する測定報告は、SCGのセルのみをサービングセルとみなして、MCGのセルを隣接セルとみなして必要であればmeasResultListEUTRAを用いてSNに報告してもよい。
端末装置2は上記報告を行う際に、MNから通知される情報に基づき、MNおよび/またはSNに対して報告する測定報告に何れのサービングセルの測定結果を含めるかを決定してもよい。例えば、SNへの報告を制限する情報がMNから通知された場合、端末装置2は、MNに対してはサービングセルの測定結果としてMCGのセルとSCGのセルの測定結果を含めて報告し、SNに対してはサービングセルの測定結果としてSCGのセルの測定結果のみを含めて報告してもよい。また、全体の報告を制限する情報がMNから通知された場合、端末装置2は、MNに対してはサービングセルの測定結果としてMCGのセルの測定結果のみを含めて報告し、SNに対してはサービングセルの測定結果としてSCGのセルの測定結果のみを含めて報告してもよい。
これにより、基地局装置3が、端末装置2に対して適切な無線リソース設定を行うことができる。
なお、SCG障害情報メッセージに含まれるSCellの情報と、測定のサービング周波数の測定結果のリスト(measResultServFreqList)に含まれるSCellの情報とは異なる情報であってもよい。例えばmeasResultServFreqListにのみBWP毎の測定結果を含めてもよい。また、SCG障害情報メッセージには各SCellのD−BWPの測定結果のみを含めてD−BWP以外の測定結果を含めないようにしてもよい。
また、SCG障害情報および/または測定報告で通知される各RSRP(および/またはRSRQおよび/またはSINR)の導出は、報告するパラメータや端末装置2への設定によって、様々な参照信号をベースにおこなわれてもよい。例えば、セル単位の測定結果としてのRSRPは、BWPが設定されている場合にはD−BWPのSSブロック(CSI−RSを用いるように設定されている場合にはCSI−RS)に基づくRSRPを報告し、その他に、BWP毎のRSRPとして、各BWPに設定されたSSブロックまたはCSI−RSに基づくRSRPが導出されて報告されてもよい。また、ビームごとのRSRPとして、各ビームに対応付けられたSSブロックまたはCSI−RSに基づくRSRPが導出されて報告されてもよい。また、BWP毎のRSRPは各BWPの各ビームのRSRPをベースに導出されて報告されてもよい。例えば、RSRPのもっとも大きいビームの測定値と設定される閾値を超える2番目以降にRSRPの大きいN−1本までのビームの測定値を平均したものをセル(またはBWP)の測定値としてもよい。
また、無線リンク監視で用いられるRLM−RSの設定および/または測定で用いられるRSの設定には、RSタイプが含まれてよい。RSタイプは、SSブロック、CSI−RS、またはSSブロックとCSI−RSの両方、から選択されてよい。
本発明の実施形態における装置の構成について説明する。
図2は、本実施形態の端末装置2の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、端末装置2は、無線送受信部20、および、上位層処理部24を含んで構成される。無線送受信部20は、アンテナ部21、RF(Radio Frequency)部22、および、ベースバンド部23を含んで構成される。上位層処理部24は、媒体アクセス制御層処理部25、および、無線リソース制御層処理部26を含んで構成される。無線送受信部20を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。また様々な条件に基づき各部の動作を制御する制御部を別途備えてもよい。
上位層処理部24は、ユ−ザの操作等により生成された上りリンクデ−タ(トランスポートブロック)を、無線送受信部20に出力する。上位層処理部24は、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)層、パケットデ−タ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control:RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)層の一部あるいはすべての処理を行なう。上位層処理部24は、媒体アクセス制御層処理部、パケットデ−タ統合プロトコル層処理部、無線リンク制御層処理部、無線リソース制御層処理部の一部あるいはすべての処理部で構成されてもよい。
上位層処理部24が備える媒体アクセス制御層処理部25は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部25は、無線リソース制御層処理部26によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジュ−リングリクエストの伝送の制御を行う。
上位層処理部24が備える無線リソース制御層処理部26は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部26は、自装置の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部26は、基地局装置3から受信した上位層の信号に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。すなわち、無線リソース制御層処理部26は、基地局装置3から受信した各種設定情報/パラメータを示す情報に基づいて各種設定情報/パラメータをセットする。
無線送受信部20は、変調、復調、符号化、復号化などの物理層の処理を行う。無線送受信部20は、基地局装置3から受信した信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部24に出力する。無線送受信部20は、デ−タを変調、符号化することによって送信信号を生成し、基地局装置3に送信する。
RF部22は、アンテナ部21を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバ−ト: down covert)、不要な周波数成分を除
去する。RF部22は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
ベースバンド部23は、RF部22から入力されたアナログ信号を、アナログ信号をデジタル信号に変換する。ベースバンド部23は、変換したデジタル信号からCP(Cyclic
Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フ−リエ変換(Fast Fourier Transform:FFT)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
ベースバンド部23は、デ−タを逆高速フ−リエ変換(Inverse Fast Fourier Transform:IFFT)して、SC−FDMAシンボルを生成し、生成されたSC−FDMAシンボルにCPを付加し、ベースバンドのデジタル信号を生成し、ベースバンドのデジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部23は、変換したアナログ信号をRF部22に出力する。
RF部22は、ロ−パスフィルタを用いてベースバンド部23から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバ−ト(up convert)し、アンテナ部21を介して送信する。また、RF部22は、電力を増幅する。また、RF部22は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部22を送信電力制御部とも称する。
なお、端末装置2は、複数の周波数(周波数帯、周波数帯域幅)またはセルの同一サブフレ−ム内での送受信処理をサポートするために各部の一部あるいはすべてを複数備える構成であってもよい。
図3は、本実施形態の基地局装置3の構成を示す概略ブロック図である。図示するように、基地局装置3は、無線送受信部30、および、上位層処理部34を含んで構成される。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF部32、および、ベースバンド部33を含んで構成される。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御層処理部36を含んで構成される。無線送受信部30を送信部、受信部、または、物理層処理部とも称する。また様々な条件に基づき各部の動作を制御する制御部を別途備えてもよい。
上位層処理部34は、媒体アクセス制御(MAC: Medium Access Control)層、パケットデ−タ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)層、無線リンク制御(Radio Link Control:RLC)層、無線リソース制御(Radio Resource
Control:RRC)層の一部あるいはすべての処理を行なう。
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、媒体アクセス制御層の処理を行う。媒体アクセス制御層処理部35は、無線リソース制御層処理部36によって管理されている各種設定情報/パラメータに基づいて、スケジュ−リングリクエストに関する処理を行う。
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、無線リソース制御層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、物理下りリンク共用チャネルに配置される下りリンクデ−タ(トランスポートブロック)、システムインフォメーション、RRCメッセージ、MAC CE(Control Element)などを生成し、又は上位ノ−ドから取得し、無線送受信部30に出力する。また、無線リソース制御層処理部36は、端末装置2各々の各種設定情報/パラメータの管理をする。無線リソース制御層処理部36は、上位層の信号を介して端末装置2各々に対して各種設定情報/パラメータをセットしてもよい。すなわち、無線リソース制御層処理部36は、各種設定情報/パラメータを示す情報を送信/報知する。
無線送受信部30の機能は、無線送受信部20と同様であるため説明を省略する。なお、基地局装置3が1または複数の送受信点4と接続している場合、無線送受信部30の機能の一部あるいは全部が、各送受信点4に含まれてもよい。
また、上位層処理部34は、基地局装置3間あるいは上位のネットワーク装置(MME、S−GW(Serving−GW))と基地局装置3との間の制御メッセージ、またはユーザデータの送信(転送)または受信を行なう。図3において、その他の基地局装置3の構成要素や、構成要素間のデ−タ(制御情報)の伝送経路については省略してあるが、基地局装置3として動作するために必要なその他の機能を有する複数のブロックを構成要素として持つことは明らかである。例えば、無線リソース制御層処理部36の上位には、無線リソース管理(Radio Resource Management)層処理部や、アプリケ−ション層処理部が存在している。
なお、図中の「部」とは、セクション、回路、構成装置、デバイス、ユニットなど用語によっても表現される、端末装置2および基地局装置3の機能および各手順を実現する要素である。
端末装置2が備える符号20から符号26が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。基地局装置3が備える符号30から符号36が付された部のそれぞれは、回路として構成されてもよい。
本発明の実施形態における、端末装置2および基地局装置3の種々の態様について説明する。
(1)本発明の第1の態様は、基地局装置と通信する端末装置であって、前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサー
ビングセルにおいて下りリンクの無線リンク品質をモニタするモニタ部と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出する制御部と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知する通知部とを具備し、前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。
(2)本発明の第1の態様において、前記第1の測定結果は、マスターセルグループの
基地局装置が解釈できる情報として通知され、前記第2の測定結果は、セカンダリセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知される。
(3)本発明の第2の態様は、基地局装置と通信する端末装置に適用される通信方法であって、前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリンクの無線リンク品質をモニタするステ
ップと、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出するステップと、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知するステップとを含み、前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。
(4)本発明の第2の態様において、前記第1の測定結果は、マスターセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知され、前記第2の測定結果は、セカンダリセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知される。
(5)本発明の第3の態様は、基地局装置と通信する端末装置に実装される集積回路であって、前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリンクの無線リンク品質をモニタする機能
と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出する機能と、前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知する機能とを前記端末装置に対して発揮させ、前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める。
(6)本発明の第3の態様において、前記第1の測定結果は、マスターセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知され、前記第2の測定結果は、セカンダリセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知される。
(5)本発明の第4の態様は、端末装置に測定設定を送信する基地局装置(第1の基地局装置)に適用される通信方法であって、前記測定設定には、測定対象と報告設定と測定識別子とが含まれ、前記測定対象には、個々の測定対象を識別するための識別子(測定対象識別子)と測定する周波数に関する情報が少なくとも含まれ、前記報告設定には、個々の報告設定を識別するための識別子(報告設定識別子)と報告する条件に関する情報が少なくとも含まれ、前記測定識別子は、前記測定対象識別子と前記報告設定識別子との組み合わせを示す情報のそれぞれを識別する識別子であり、前記端末装置から他の基地局装置(第2の基地局装置)に通知される測定結果に含めるサービングセルの測定結果に、第1の基地局装置のセルグループのサービングセルの測定結果を含めるか否かを判断するステ
ップと、第1の基地局装置のセルグループのサービングセルの測定結果を含めるか否かを示す情報を前記端末装置に送信するステップとを含む。
(6)本発明の第5の態様は、1または複数の基地局装置から測定設定を受信する端末装置に実装される集積回路であって、前記測定設定には、測定対象と報告設定と測定識別子とが含まれ、前記測定対象には、個々の測定対象を識別するための識別子(測定対象識別子)と測定する周波数に関する情報が少なくとも含まれ、前記報告設定には、個々の報告設定を識別するための識別子(報告設定識別子)と報告する条件に関する情報が少なくとも含まれ、前記測定識別子は、前記測定対象識別子と前記報告設定識別子との組み合わせを示す情報のそれぞれを識別する識別子であり、第1のシグナリング無線ベアラ(第1のSRB)および第2のシグナリング無線ベアラ(第2のSRB)を介してそれぞれの前記報告設定を受信する機能と、前記第1のSRBを介して受信した前記測定識別子に対応する第1の測定結果を前記第1のSRBを介して送信し、前記第2のSRBを介して受信した前記測定識別子に対応する第2の測定結果を前記第2のSRBを介して送信する機能とを前記端末装置に対して発揮させ、前記第1の測定結果に含めるサービングセルの測定結果として、第1のセルグループのサービングセルと第2のセルグループのサービングセルの測定結果を含め、前記第2の測定結果に含めるサービングセルの測定結果として、前記第2のセルグループのサービングセルの測定結果を含める。
(7)本発明の第6の態様は、端末装置に測定設定を送信する基地局装置(第1の基地局装置)に実装される集積回路であって、前記測定設定には、測定対象と報告設定と測定識別子とが含まれ、前記測定対象には、個々の測定対象を識別するための識別子(測定対象識別子)と測定する周波数に関する情報が少なくとも含まれ、前記報告設定には、個々の報告設定を識別するための識別子(報告設定識別子)と報告する条件に関する情報が少なくとも含まれ、前記測定識別子は、前記測定対象識別子と前記報告設定識別子との組み合わせを示す情報のそれぞれを識別する識別子であり、前記端末装置から他の基地局装置(第2の基地局装置)に通知される測定結果に含めるサービングセルの測定結果に、第1の基地局装置のセルグループのサービングセルの測定結果を含めるか否かを判断する機能と、第1の基地局装置のセルグループのサービングセルの測定結果を含めるか否かを示す情報を前記端末装置に送信する機能とを前記基地局装置に対して発揮させる。
これにより、端末装置 2および基地局装置3は、効率的に通信を行うことができる。
なお、以上説明した実施形態は単なる例示に過ぎず、様々な変形例、置換例を用いて実現することができる。例えば、上りリンク送信方式は、FDD(周波数分割復信)方式とTDD(時分割復信)方式のどちらの通信システムに対しても適用可能である。また、実施形態で示される各パラメータや各イベントの名称は、説明の便宜上呼称しているものであって、実際に適用される名称と本発明の実施形態の名称とが異なっていても、本発明の実施形態において主張する発明の趣旨に影響するものではない。
また、各実施形態で用いた「接続」とは、ある装置と別のある装置とを、物理的な回線を用いて直接接続される構成にだけ限定されるわけではなく、論理的に接続される構成や、無線技術を用いて無線接続される構成を含む。
端末装置2は、ユ−ザ端末、移動局装置、通信端末、移動機、端末、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)とも称される。基地局装置3は、無線基地局装置、基地局、無線基地局、固定局、NB(NodeB)、eNB(evolved NodeB)、BTS(Base Transceiver Station)、BS(Base Station)、NR NB(NR NodeB)、NNB、TRP(Transmission and Reception Point)、
gNB(next generation Node B)とも称される。
本発明に関わる基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置2は、集合体としての基地局装置3と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)であってもよいし、あるいは次世代コアネットワーク(NextGen Core)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBに対する上位ノ−ドの機能の一部または全部を有してもよい。
本発明に関わる装置で動作するプログラムは、本発明に関わる上述した実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュ−タを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、処理時に一時的にRandom Access Memory(RAM)などの揮発性メモリに読み込まれ、あるいはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
なお、上述した実施形態における装置の一部、をコンピュ−タで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュ−タが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュ−タシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。ここでいう「コンピュ−タシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュ−タシステムであって、オペレ−ティングシステムや周辺機器等のハ−ドウェアを含むものとする。また、「コンピュ−タが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体等のいずれであってもよい。
さらに「コンピュ−タが読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュ−タシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュ−タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、すなわち典型的には集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、代わりにプロセッサは従来型のプロセッサ、コントロ−ラ、マイクロコントロ−ラ、またはステ−トマシンであってもよい。汎用用途プロセッサ、または前述した各回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されて
いてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の一例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
2 端末装置
3 基地局装置
20、30 無線送受信部
21、31 アンテナ部
22、32 RF部
23、33 ベースバンド部
24、34 上位層処理部
25、35 媒体アクセス制御層処理部
26、36 無線リソース制御層処理部
4 送受信点

Claims (4)

  1. 基地局装置と通信する端末装置であって、
    前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、
    前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、
    前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリ
    ンクの無線リンク品質をモニタするモニタ部と、
    前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出する制御部と、
    前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知する通知部とを具備し、
    前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、
    前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、
    第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、
    前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める端末装置。
  2. 前記第1の測定結果は、マスターセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知され、前記第2の測定結果は、前記セカンダリセルグループの基地局装置が解釈できる情報として通知される請求項1記載の端末装置。
  3. 基地局装置と通信する端末装置に適用される通信方法であって、
    前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、
    前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグループ(SCG)とを含み、
    前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリ
    ンクの無線リンク品質をモニタするステップと、
    前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出するステップと、
    前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知するステップとを含み、
    前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、
    前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、
    第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、
    前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める通信方法。
  4. 基地局装置と通信する端末装置に実装される集積回路であって、
    前記端末装置は、DC(Dual Connectivity)のために、複数のセルグループが設定され、
    前記複数のセルグループは、マスターセルグループ(MCG)とセカンダリセルグルー
    プ(SCG)とを含み、
    前記セカンダリセルグループの少なくとも1つの第1のサービングセルにおいて下りリ
    ンクの無線リンク品質をモニタする機能と、
    前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出する機能と、
    前記セカンダリセルグループの無線リンク障害を検出した場合にSCG障害情報を前記基地局装置に通知する機能とを前記端末装置に対して発揮させ、
    前記セカンダリセルグループのサービングセルの測定結果の情報として、前記セカンダリグループの一つまたは複数のサービングセルそれぞれの測定結果を前記SCG障害情報に含めて前記基地局装置に通知し、
    前記サービングセルそれぞれの測定結果は、第1の周波数領域の測定結果(第1の測定結果)であって、
    第1のサービングセルにおいて、第1の周波数領域に加え、第2の1つまたは複数の周波数領域が設定された場合、
    前記第1のサービングセルの第2の1つまたは複数の周波数領域の測定結果(第2の測定結果)を前記SCG障害情報に含める集積回路。
JP2017186513A 2017-09-27 2017-09-27 端末装置、通信方法、および、集積回路 Pending JP2019062444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017186513A JP2019062444A (ja) 2017-09-27 2017-09-27 端末装置、通信方法、および、集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017186513A JP2019062444A (ja) 2017-09-27 2017-09-27 端末装置、通信方法、および、集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019062444A true JP2019062444A (ja) 2019-04-18

Family

ID=66178694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017186513A Pending JP2019062444A (ja) 2017-09-27 2017-09-27 端末装置、通信方法、および、集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019062444A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11228988B2 (en) 2019-06-14 2022-01-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit
CN114143219A (zh) * 2021-12-01 2022-03-04 北京联创新天科技有限公司 一种b/s系统架构的网络监控方法、装置、介质及设备
US11290966B2 (en) 2019-06-14 2022-03-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit
CN114467336A (zh) * 2019-10-03 2022-05-10 株式会社Ntt都科摩 终端和基站装置
US11452050B2 (en) 2019-06-14 2022-09-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11228988B2 (en) 2019-06-14 2022-01-18 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit
US11290966B2 (en) 2019-06-14 2022-03-29 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit
US11452050B2 (en) 2019-06-14 2022-09-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit
US11856529B2 (en) 2019-06-14 2023-12-26 Murata Manufacturing Co., Ltd. Communication circuit and control method for communication circuit
CN114467336A (zh) * 2019-10-03 2022-05-10 株式会社Ntt都科摩 终端和基站装置
CN114143219A (zh) * 2021-12-01 2022-03-04 北京联创新天科技有限公司 一种b/s系统架构的网络监控方法、装置、介质及设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11153928B2 (en) Terminal apparatus, base station apparatus, communication method, and integrated circuit
KR102446221B1 (ko) 단말 장치, 기지국 장치, 통신 방법, 및 집적 회로
EP3668145B1 (en) Terminal device, communication method, integrated circuit, and base station apparatus system
AU2018237955B2 (en) Terminal apparatus, base station apparatus, communication method, and integrated circuit
US10721766B2 (en) Method and device for determining LBT priority class
US11418941B2 (en) Terminal apparatus, base station apparatus, communication method, and integrated circuit
US11818614B2 (en) Dual connectivity for wireless devices with reduced capabilities
JP2019062444A (ja) 端末装置、通信方法、および、集積回路
WO2019131319A1 (ja) 端末装置、基地局装置、通信方法、および、集積回路