JP2019053149A - 筆情報付地図提供装置 - Google Patents

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達也 石田
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潔史 吉田
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Abstract

【課題】地図と公図の各々の境界線を重畳して表示するための装置を提供しようとする。【解決手段】本発明は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示部と,表示情報を送受信する送受信部と,を有する筆情報付地図提供装置を提供する【選択図】図31

Description

本発明は,土地の筆情報に関する情報を付した地図を提供するための装置に関するものである。
通常の地図の場合,住所に関する情報は付されているものの,地番に関する情報は付されていない。
しかし,地番は,法務局等で不動産登記に関する証明書を取得するためには必要な情報である。現状としては,ブルーマップという地番が付された紙媒体での地図を参照しつつ,探した場所の地番を照らし合わせて確認している状況であり,不便を強いられている。
そこで,住所から地番を検索するためのシステムが望まれていた。そのようなシステムとして,特許文献1に記載のシステムが挙げられる。
特開2002−149788
特許文献1においては,住所を入力すれば,それに対応する地番が出力するシステムが開示されている(特に,段落番号[0042]から[0044])。
しかし,特許文献1は,住所を入力することによって,その住所に対応付けられて蓄積されている地番を取得することはできるが,いわゆる文字列の検索条件のみでの検索が予定されていた。そこでは,一の住所に複数の地番が含まれている場合に,実際に入手したい地番がいずれの地番であるか探る手立てがなかった。
本発明は,そのような問題を踏まえて,地図と公図の各々の境界線を重畳して表示するための装置を提供しようとするものである。
具体的には,本発明は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示部と,表示情報を送受信する送受信部と,を有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,共通座標情報上の衛星写真レイヤを保持する衛星写真レイヤ保持部をさらに有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,準公図レイヤ保持部には,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを保持する地番付準公図レイヤ保持手段を有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,地図レイヤ保持部が,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを保持する住所付地図レイヤ保持手段を有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する筆代表点保持部と,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する住所代表点保持部とをさらに有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,保持されている代表点をレイヤに重畳表示する代表点表示部をさらに有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴に加えて,検索用住所情報の入力を受け付ける検索用住所情報入力受付部と,受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する住所代表点取得部と,取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する地番取得部と,取得した地番を出力する地番出力部とをさらに有する筆情報付地図提供装置を提供する。
また,本発明は,前記特徴を有する筆情報付地図提供装置と,筆情報付地図提供装置の送受信部と受送信する受送信部と表示情報を表示する表示部とを有するタブレット装置と,からなる筆情報付地図提供システムを提供する。さらに,タブレット装置が,タブレット装置の表示部に表示された筆代表点又は/及び住所代表点を選択する代表点選択部と,選択した代表点に関連付けて,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報を記録保持する現地情報記録保持部と,記録保持される現地情報を受送信部から送信させる現地情報報告部と,をさらに有する筆情報付地図提供システムを提供する。さらに,筆情報付地図提供装置が,タブレット装置の受送信部から受信した現地情報を取得する現地情報取得部と,取得した現地情報を保持する現地情報保持部とをさらに有する筆情報付地図提供システムを提供する。
さらに,以上の筆情報付地図提供装置ないし筆情報付地図提供システムにつき,それらを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
具体的には,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを作成する準公図レイヤ作成ステップと,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを作成する地図レイヤ作成ステップと,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示ステップと,表示情報を送受信する送受信ステップとからなる筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,共通座標情報上の衛星写真レイヤを作成する衛星写真レイヤ作成ステップをさらに有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,準公図レイヤ作成ステップには,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを作成する地番付準公図レイヤ作成サブステップを有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,地図レイヤ作成ステップは,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを作成する住所付地図レイヤ作成サブステップを有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持させる筆代表点保持ステップと,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持させる住所代表点保持ステップをさらに有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,保持されている代表点をレイヤに重畳表示する代表点表示ステップをさらに有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,検索用住所情報の入力を受け付ける検索用住所情報入力受付ステップと,受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する住所代表点取得ステップと,取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する地番取得ステップと,取得した地番を出力する地番出力ステップをさらに有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,前記特徴に加えて,検索用地番の入力を受け付ける検索用地番入力受付ステップと,受付けた地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得する筆代表点取得ステップと,取得した筆代表点から最も近い住所代表点に関連付けられている住所を取得する住所取得ステップと,取得した住所を出力する住所出力ステップをさらに有する筆情報付地図提供方法を提供する。
また,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを作成する準公図レイヤ作成ステップと,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを作成する地図レイヤ作成ステップと,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示ステップと,表示情報を送受信する送受信ステップとを計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
また,前記特徴に加えて,共通座標情報上の衛星写真レイヤを作成する衛星写真レイヤ作成ステップをさらに有する計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
また,前記特徴に加えて,地図レイヤ作成ステップは,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを作成する住所付地図レイヤ作成サブステップをさらに有する計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
また,前記特徴に加えて,準公図レイヤ作成ステップには,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを作成する地番付準公図レイヤ作成サブステップを有する計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
また,前記特徴に加えて,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持させる筆代表点保持ステップと,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持させる住所代表点保持ステップをさらに有する計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
また,前記特徴に加えて,保持されている代表点をレイヤに重畳表示する代表点表示ステップをさらに有する計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
以上により,地図と公図の各々の境界線を重畳して表示するための装置を提供しようとするものである。それにより,一の住所に複数の地番が含まれている場合に,実際に入手したい地番がいずれの地番であるか探ることができるようになる。
実施例1における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例1における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例1における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例2における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例2における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例3における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例3における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例4における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例4における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例5における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例5における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例6における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例6における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例6における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例7における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例7における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例7における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例8における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例8における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例8における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例9におけるタブレット装置の機能的構成を示す図 実施例9におけるタブレット装置のハードウェア構成を示す図 実施例9におけるタブレット装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例10におけるタブレット装置の機能的構成を示す図 実施例10におけるタブレット装置のハードウェア構成を示す図 実施例10におけるタブレット装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例11における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図 実施例11における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図 実施例11における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 筆情報付地図提供システム全体における筆情報付地図提供装置の位置づけを示す図 実施例1における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例1における筆情報付地図提供装置の表示領域指定画面の一例を示す図 図34と同一場所に関する公図 図33と同一場所に関する住宅地図 図33の公図を利用して,上記の方法によって準公図を生成した場合の図 実施例2における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例3における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例4における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例6における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例7における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例8における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図 実施例10におけるタブレット装置の表示画面の一例を示す図 実施例2における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例3における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例4における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図 実施例5における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図
以下,本件発明の実施の形態について,添付図面を用いて説明する。なお,実施例と請求項の相互の関係は以下の通りである。主として,実施例1の説明は請求項1,12及び20に関し,実施例2の説明は請求項2,13及び21に関し,実施例3の説明は請求項3,14及び22に関し,実施例4の説明は請求項4,15及び23に関し,実施例5の説明は請求項5,16及び24に関し,実施例6の説明は請求項6,17及び25に関し,実施例7の説明は請求項7及び18に関し,実施例8の説明は請求項8及び19に関し,実施例9の説明は請求項9に関し,実施例10の説明は請求項10に関し,実施例11の説明は請求項11に関するものである。本件発明は,これら実施例に何ら限定されるべきものではなく,その要旨を逸脱しない範囲において,種々なる態様で実施し得る。
本実施例は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤと,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持し,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示して,表示情報を送受信する筆情報付地図提供装置を提供する。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。このように公図を編纂して準公図として地図(レイヤ)と重畳するように構成したのは,公図が古く作成されているものであり,当時の技術では正確な経度,緯度に即して公図が作成されておらず,昨今のGPS信号や衛星写真を用いて作成されている地図と比較して精度が著しく劣るためである。従って,地図には修正を加えず,地図が正確であることを前提として共通座標上で公図を修正するように構成する。逆に公図を基準として地図を修正する場合には著しく利便性の欠ける結果となる。ただし,この点は一般には知られておらず,本件発明者らが実際の業務経験に基づいて蓄積した知識に基づいている。
図30は,筆情報付地図提供装置の位置づけを示す図である。筆情報付地図提供装置は,インターネットを介して,タブレット装置と接続されている。
<機能的構成>
図1は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(0101)と地図レイヤ保持部(0102)と重畳表示部(0103)と送受信部(0104)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。
「準公図レイヤ保持部」とは,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する機能である。ここでいう「公図」とは,土地の位置,形状,地番を公証する登記所に備え付けられている地図のことである。公図は,通常,現況とのズレが存在する。そのため,特段の工夫なくして,公図を地図と合致させることはできない。土地の取引には,むしろ公図における各地番の境界が重要なのであり,合致しないことの不便は大きい。
図33及び図34は,同一場所に関する公図と地図のぞれぞれの図である。図33は公図であり,図34は地図である。図33と図34を比較すれば分かるように,公道の場所などが公図と地図ではズレている。このように,特段の工夫なくして,公図を地図と合致させることはできない。
そこで,以下のような編纂によって共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図を生成することにより,公図と地図を合致させることができれば,住所から地番を調査することが一覧的に容易になる。なお,筆界は線図で表されるが線の種類は特に問わない。ただし,後述する住所境界の線とは異なる線種であることが好ましい。具体的には,(1)デジタル化した公図レイヤと,ほぼ同じ領域の地図レイヤとを経度・緯度又はランドマークとなりうる地点を重ねて、両レイヤを重畳観察できるように準備する。この際、公図レイヤは、筆界が複数のノードとそのノードを結ぶ線によって表現される。このノードは画面上で移動可能となっており、ノードを移動させると、そのノードに結ばれている線も移動するようにデータが構成されている。また複数のノードを一度に選択して複数のノードを同時に移動させることも可能であり、ノードに連結されている線に関しては前述のとおりノードに引っ張られて移動する。線は直線のみで構成される。複数のノードの同時移動は、平行移動、回転移動、拡大、縮小などが可能である。(2)地図と公図との明らかなずれがないか判定する。例えば民家の筆界が街路を横切っていたり、並んでいる家屋に連続的に複数の筆界がかかっている状況(全体がずれている状況)があればそこを修正ポイントとして選択する。まず、街路や川、森、海、池、林、公園、寺社など筆界となりうる領域で囲まれた領域単位でノードを選択する。これを街区という。前述のとおり、回転や平行移動、拡大、縮小を行い、街区の輪郭を構成するノードを地図上の街区を構成するポイント(街区が略四角形である場合には、四頂点)に移動する。公図レイヤの街区の輪郭線と、地図レイヤの街区の輪郭線とが一致した状態をまず作り出し、次にその街区内の各筆を地図上に並んでいる家屋が原則各筆ごとに収まるように各筆を構成するノードを微修正する。なお、一つの筆に複数の家屋が含まれる場合もあるので、筆界を修正する際には隣接する筆界と家屋の関係が原則的に一筆一家屋となるように調整する。つまり、一筆の複数家屋が含まれる筆界修正は例外扱いとして処理する。(3)修正は街区単位で行われるので、公図レイヤには、街区単位でのノード移動に伴って筆が存在しない空白地帯が生まれるので、次に作業済み街区に隣接している領域(道路、山、川、公園、寺社、森、林、畑、田んぼなど)のノードを街区に沿わせるように、つまり、地図と合致するように移動する。その移動によって、さらに隣接街区に矛盾が生じている場合などはその隣接する領域に対しても街区単位又は、道路、山、川、公園、寺社、森、林、畑、田んぼなどの単位でノード修正を行う。これらの作業は重ね合わせたレイヤを視認しながら人が作業してもよいし、コンピュータ内ですべて処理するように構成してもよい。コンピュータ内で処理する場合には画像読み取りの人工知能などを利用して行う。なお、人工知能は当初人が行った多数の作業手順を学習させて育成するのが好ましい。図35は,図33の公図を利用して,上記の方法によって準公図を生成した場合の図である。図34の地図における公道の位置などと一致しており,その他の地形との一致も達成されている。
「地図レイヤ保持部」とは,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する機能である。住所境界は原則として線図で表されるが,前述のとおり筆界を示す線図とは異なる線種であることが好ましい。さらに重畳する際の上層,下層を特定するように構成した場合に,上層の線種と下層の線種をあらかじめ定めて置いて,それに従って自動的に筆界及び住所境界の線を構成してもよい。さらに境界線は端末からのリクエストに応じて別種に切り替えが可能であってもよく,さらに,一時的に表示される線を選択して消去することができるように構成されていてもよい。消去される線の選択は,線の選択,ないしは消去すべき領域の選択,ないしは,住所又は地番に応じて選択されるように構成されていてもよい。
「重畳表示部」とは,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する機能である。具体的には後述する衛星写真レイヤを含めて地図レイヤと準公図レイヤのいずれか二以上を重畳表示可能なように構成されている。このように構成したので,例えば一の住所を検索したところ複数の地番が検索結果として出力された場合でも,その住所内のどの筆(地番で特定される)の情報が所望の情報であるかを一目で把握することが可能となる。共通座標を用いることによって,重畳表示を実現することができる。
「送受信部」とは,表示情報を送受信する機能である。表示情報とはこの場合重畳表示情報であるが,もちろん,単独レイヤの情報を送受信するように構成されていてもよい。また端末(タブレット端末,PC,スマートホン,携帯電話など)からの要求に応じて表示領域の拡大縮小をして送信してもよく,また表示領域の移動リクエストに応じて表示領域を移動させて送信してもよい。例えばある住所の重畳表示が端末からリクエストされた場合に,当初はその住所地を中心として表示を送信するが,実際には,端末のユーザインターフェイスを通じて地図の中心点の移動リクエストがあったばあにそれにこたえるように構成すると便利である。
図31は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。表示指定として,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスが存在し,チェックを入れることにより,表示される図を指定することになる。また,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスの両方にチェックを入れることにより,地図と準公図の両方が重畳表示された図を選択することができる。
図32は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示領域指定画面の一例を示す図である。表示領域の指定方法は,「住所」の欄に直接入力する方法,「都道府県」「市町村」についてそれぞれ候補から選択する方法,「地図から」という部分のように地図上から指定場所を選択する方法などが挙げられる。住所の入力は階層的に入力できるように構成されていてもよい。例えば,「東京都千代田区」,「東京都千代田区有楽町」,「東京都千代田区有楽町1丁目」,「東京都千代田区有楽町1丁目7番」などである。このように階層的に住所の入力がされた場合には,その入力された住所の領域は全体が端末の一画面内に収まるように送受信部は送信するのが好ましい。
<ハードウェア構成>
本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成について,図を用いて説明する。
図2は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(0201)と,「主メモリ」(0202)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(0203)や,タブレット端末(0206)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(0204)を備えている。そして,それらが「システムバス」(0205)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムである。また,「主メモリ」と「HDD」には,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。
<処理の流れ>
図3は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図3にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S0301)と,地図レイヤ作成ステップ(S0302)と,重畳表示ステップ(S0303)と,送受信ステップ(S0304)からなる処理方法である。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部とを有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」とは,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを作成する段階である。
「地図レイヤ作成ステップ」とは,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを作成する段階である。
「重畳表示ステップ」とは,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する段階である。
「送受信ステップ」とは,表示情報を送受信する段階である。
<まとめ>
以上により,地図と公図の各々の境界線を重畳して表示するための装置を提供することができる。
本実施例は,実施例1の特徴に加えて,さらに共通座標情報上の衛星写真レイヤを保持し,準公図レイヤと地図レイヤと合わせて衛星写真レイヤをも重畳表示するように構成された筆情報付地図提供装置である。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムである。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図4は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(0401)と地図レイヤ保持部(0402)と重畳表示部(0403)と送受信部(0404)と衛星写真レイヤ保持部(0405)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,衛星写真レイヤ保持部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,衛星写真レイヤ保持部の機能に限定して説明する。
「衛星写真レイヤ保持部」とは,共通座標情報上の衛星写真レイヤを保持する機能である。この衛星写真レイヤは,重畳表示部によって,準公図レイヤと地図レイヤと合わせて重畳表示される。
図36は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。表示指定として,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」「衛星写真レイヤ」のチェックボックスが存在し,チェックを入れることにより,表示される図を指定することになる。また,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」「衛星写真レイヤ」のチェックボックスの複数にチェックを入れることにより,複数の図面が重畳表示された図を表示することができる。特に,衛星写真レイヤと準公図レイヤを重畳表示させれば,建物の写真を見ながら,その建物が所在する土地の地番を確認することができるようになる。端末が携帯型の端末である場合には本筆情報付地図提供装置から送信されてきた衛星写真と現場で目視できる風景とを見比べながら現地調査が可能であるので,より地番の特定が正確に行えるというメリットを享受できる。また衛星写真の他にストリートビュー(通りの風景を連続的静止画で表現したもの)の画面に切り替えることができるように構成されているとなお便利である。ストリートビューはまさに現地で担当者が目にしている風景に合致するはずだからである。ストリートビューへの切り替えは,衛星写真,地図,準公図のレイヤー上で位置を指定することによって行えるように構成することが好ましい。またその他経度緯度情報の入力で切り替えられるように構成してもよい。
<ハードウェア構成>
図5は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(0501)と,「主メモリ」(0502)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(0503)や,タブレット端末(0506)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(0504)を備えている。そして,それらが「システムバス」(0505)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例1と同様の準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムに加えて,衛星写真レイヤ保持プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報などが格納されている。さらに,本実施例では,共通座標情報上の衛星写真レイヤも格納されている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。さらに,「主メモリ」に格納されている衛星写真レイヤ保持プログラムを実行して,共通座標情報上の衛星写真レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤと衛星写真レイヤを共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤと衛星写真レイヤを共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。
<処理の流れ>
図43は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図43にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S4301)と,地図レイヤ作成ステップ(S4302)と,衛星写真レイヤ作成ステップ(S04303)と,重畳表示ステップ(S4304)と,送受信ステップ(S4305)からなる処理方法である。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,共通座標情報上の衛星写真レイヤを保持する衛星写真レイヤ保持部とを有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」と「地図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。
「衛星写真レイヤ作成ステップ」とは,共通座標情報上の衛星写真レイヤを作成する段階である。重畳表示ステップでは,準公図レイヤと地図レイヤと合わせて衛星写真レイヤも重畳表示される。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線と実際の衛星写真を重畳して表示するための装置を提供することができる。
本実施例は,実施例1又は2の特徴に加えて,準公図レイヤが,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤとなっている筆情報付地図提供装置を提供する。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図6は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(0601)と地図レイヤ保持部(0602)と重畳表示部(0603)と送受信部(0604)を有し,準公図レイヤ保持部は,地番付準公図レイヤ保持手段(0605)を備える。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,準公図レイヤ保持部が備える地番付準公図レイヤ保持手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,地番付準公図レイヤ保持手段の機能に限定して説明する。
「準公図レイヤ保持部」とは,実施例1で説明したように,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する機能である。本実施例で特殊なのは,地番付準公図レイヤ保持手段を備えている点である。「地番付準公図レイヤ保持手段」とは,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを保持する機能である。
図37は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。表示指定として,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスが存在し,準公図レイヤについては「地番あり」「地番なし」のチェックボックスが存在する。それらのチェックボックスにチェックを入れることにより,表示される図を指定することになる。また,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスの両方にチェックを入れることにより,地図と準公図の両方が重畳表示された図を選択することができる。例えば,「地図レイヤ」と「地番あり」の準公図レイヤにチェックを入れた場合には,地図と地番付きの準公図が重畳表示されることとなる。
<ハードウェア構成>
図7は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(0701)と,「主メモリ」(0702)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(0703)や,タブレット端末(0706)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(0704)を備えている。そして,それらが「システムバス」(0705)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例1と同様に準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムであるが,準公図レイヤ保持プログラムが,地番付準公図レイヤ保持サブプログラムであるを含んでいる点が特徴的である。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報などが格納されている。本実施例では,準公図レイヤが,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤである点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている地番付準公図レイヤ保持サブプログラムを含む準公図レイヤ保持プログラムを実行して,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている地番付準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,地番付準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。
<処理の流れ>
図44は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図44にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S4401)と,地図レイヤ作成ステップ(S4402)と,重畳表示ステップ(S4304)と,送受信ステップ(S4305)からなる処理方法であり,準公図レイヤ作成ステップは,地番付準公図レイヤ作成サブステップ(S4405)を有している。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部とを有し,準公図レイヤ保持部が,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを保持する地番付準公図レイヤ保持手段を有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「地図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。
「準公図レイヤ作成ステップ」とは,実施例1で述べたように,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを作成する段階であり,本実施例では,「地番付準公図レイヤ作成サブステップ」を有している点が特徴的である。「地番付準公図レイヤ作成サブステップ」とは,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを作成するという段階である。本実施例における「重畳表示ステップ」では,準公図レイヤ保持部が,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを保持する地番付準公図レイヤ保持手段を有しているため,地番付準公図レイヤと地図レイヤが重畳表示される点が特徴的である。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線が重畳して表示されている図面を閲覧して地番を特定できる筆情報付地図提供装置を提供することができる。
本実施例は,実施例1から3のいずれか一の特徴に加えて,地図レイヤが,住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤとなっている筆情報付地図提供装置を提供する。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図8は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(0801)と地図レイヤ保持部(0802)と重畳表示部(0803)と送受信部(0804)を有し,地図レイヤ保持部は,住所付地図レイヤ保持手段(0805)を備える。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,地図レイヤ保持部が備える住所付地図レイヤ保持手段を除く各機能については,実施例1と同様であるため,住所付地図レイヤ保持手段の機能に限定して説明する。
「地図レイヤ保持部」とは,実施例1で説明したように,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する機能である。本実施例で特殊なのは,住所付地図レイヤ保持手段を備えている点である。「住所付地図レイヤ保持手段」とは,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを保持する機能である。
図38は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。表示指定として,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスが存在し,地図レイヤについては「住所あり」「住所なし」のチェックボックスが存在する。それらのチェックボックスにチェックを入れることにより,表示される図を指定することになる。また,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスの両方にチェックを入れることにより,地図と準公図の両方が重畳表示された図を選択することができる。例えば,「準公図レイヤ」と「住所あり」の地図レイヤにチェックを入れた場合には,住所付き地図と準公図が重畳表示されることとなる。なお,住所情報とは,「東京都千代田区」,「東京都千代田区有楽町」,「東京都千代田区有楽町1丁目」,「東京都千代田区有楽町1丁目7番」など階層的な指定ができてよい。もちろん住所の最下層表示ができるように構成されることが必要であることは言うまでもない。
<ハードウェア構成>
図9は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(0901)と,「主メモリ」(0902)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(0903)や,タブレット端末(0906)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(0904)を備えている。そして,それらが「システムバス」(0905)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例1と同様に準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムであるが,地図レイヤ保持プログラムが,住所付地図レイヤ保持サブプログラムであるを含んでいる点が特徴的である。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報などが格納されている。本実施例では,地図レイヤが,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤである点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている住所付地図レイヤ保持サブプログラムを含む地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと住所付地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと住所付地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。
<処理の流れ>
図45は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図45にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S4501)と,地図レイヤ作成ステップ(S4502)と,重畳表示ステップ(S4503)と,送受信ステップ(S4504)からなる処理方法であり,地図レイヤ作成ステップは,住所付地図レイヤ作成サブステップ(S4505)を有している。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部とを有し,地図レイヤ保持部が,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤ住所付地図レイヤ保持手段を有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。
「地図レイヤ作成ステップ」とは,実施例1で述べたように,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを作成する段階であり,本実施例では,「住所付地図レイヤ作成サブステップ」を有している点が特徴的である。「住所付地図レイヤ作成サブステップ」とは,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを作成するという段階である。本実施例における「重畳表示ステップ」では,地図レイヤ保持部が,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを保持する住所付地図レイヤ保持手段を有しているため,準公図レイヤと住所付地図レイヤが重畳表示される点が特徴的である。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線が重畳して表示されている図面を閲覧して住所を特定できる筆情報付地図提供装置を提供することができる。
本実施例は,実施例1から4のいずれか一の特徴に加えて,さらに各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持し,他方で,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持するように構成された筆情報付地図提供装置である。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムである。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図10は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(1001)と地図レイヤ保持部(1002)と重畳表示部(1003)と送受信部(1004)と筆代表点保持部(1005)と住所代表点保持部(1006)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,筆代表点保持部と住所代表点保持部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,筆代表点保持部と住所代表点保持部の機能に限定して説明する。
「筆代表点保持部」とは,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する機能である。
「住所代表点保持部」とは,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する機能である。
それぞれの代表点は,軽度と緯度によって示されるものであり,住所から地番の検索,地番から住所の検索を容易にするためのものである。そのため,代表点については,住所の境界線や地番の境界線で区切った際の区画の中心点であることが望ましい。また,そのように一律に代表点を定めた場合に不適切な代表点が設定された場合には修正するための代表点修正部をさらに有していてもよい。なお,中心点は,その区画平面図形の重心点を自動計算して付与することが考えられる。また代表点の利用方法としては後述する地番や住所の表示中心位置としての利用の他に,代表点をユーザーインターフェイスから選択することでその代表点が示す区画(筆,住所)が計算機によって選択されるように構成してもよい。
<ハードウェア構成>
図11は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1101)と,「主メモリ」(1102)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(1103)や,タブレット端末(1106)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(1104)を備えている。そして,それらが「システムバス」(1105)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例1と同様の準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムに加えて,筆代表点保持プログラムと住所代表点保持プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報などが格納されている。さらに,本実施例では,各筆の地番,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点,住所情報,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点も格納されている点に特徴がある。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている筆代表点保持プログラムを実行して,各筆の地番及び各筆の共通座標上での代表点である筆代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。さらに,「主メモリ」に格納されている住所代表点保持プログラムを実行して,住所情報及び各住所の共通座標上での代表点である住所代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。
<処理の流れ>
図46は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図46にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S4601)と,地図レイヤ作成ステップ(S4602)と,筆代表点保持ステップ(S4603)と,住所代表点保持ステップ(S4604)と,重畳表示ステップ(S4605)と,送受信ステップ(S4606)からなる処理方法である。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する筆代表点保持部と,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する住所代表点保持部とを有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」と「地図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。重畳表示ステップでは,準公図レイヤと地図レイヤと合わせて衛星写真レイヤも重畳表示される。
「筆代表点保持ステップ」とは,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持させる段階である。
「住所代表点保持ステップ」とは,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持させる段階である。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線を重畳して表示することに加えて,各境界線にて画された地図上の位置の地番や住所を代表点として保持することによりデータ容量の削減をすることができる。
本実施例は,実施例5の特徴に加えて,筆情報付地図提供装置が,保持されている代表点をレイヤに重畳表示することを特徴とする。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法及び計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラムを提供する。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図12は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(1201)と地図レイヤ保持部(1202)と重畳表示部(1203)と送受信部(1204)と筆代表点保持部(1205)と住所代表点保持部(1206)と代表点表示部(1207)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,代表点表示部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,代表点表示部の機能に限定して説明する。
「代表点表示部」とは,保持されている代表点をレイヤに重畳表示する機能である。
図39は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。表示指定として,「地図レイヤ」のうち「代表点あり」「代表点なし」のチェックボックスが存在し,「準公図レイヤ」のうち「代表点あり」「代表点なし」のチェックボックスが存在する。それらのチェックボックスにチェックを入れることにより,表示される図を指定することになる。また,「地図レイヤ」「準公図レイヤ」のチェックボックスの両方にチェックを入れることにより,地図と準公図の両方が重畳表示された図を選択することができる。例えば,「準公図レイヤ」と「地図レイヤ」のいずれも「代表点あり」にチェックを入れた場合には,地図上の住所と準公図上の地番の各々の代表点を含んだ図面が重畳表示されることとなる。
<ハードウェア構成>
図13は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1301)と,「主メモリ」(1302)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(1303)や,タブレット端末(1306)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(1304)を備えている。そして,それらが「システムバス」(1305)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例5と同様の準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムと筆代表点保持プログラムと住所代表点保持プログラムに加えて,代表点表示プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例5と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報,各筆の地番,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点,住所情報,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点などが格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている筆代表点保持プログラムを実行して,各筆の地番及び各筆の共通座標上での代表点である筆代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。さらに,「主メモリ」に格納されている住所代表点保持プログラムを実行して,住所情報及び各住所の共通座標上での代表点である住所代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤと筆代表点と住所代表点を共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤと筆代表点と住所代表点を共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。
<処理の流れ>
図14は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図14にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S1401)と,地図レイヤ作成ステップ(S1402)と,筆代表点保持ステップ(S1403)と,住所代表点保持ステップ(S1404)と,重畳表示ステップ(S1401)と,代表点表示ステップ(S1402)と,送受信ステップ(S1403)からなる処理方法である。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する筆代表点保持部と,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する住所代表点保持部とを有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」と「地図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。また,「筆代表点保持ステップ」と「住所代表点保持ステップ」の内容は,実施例5で述べたとおりである。
「筆代表点表示ステップ」とは,保持されている代表点をレイヤに重畳表示する段階である。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線を重畳して表示することに加えて,各境界線にて画された地図上の位置の地番や住所を代表点として保持することすることでデータ容量を削減した上,代表点を地図上で一覧することができる。
本実施例は,実施例6の特徴に加えて,筆情報付地図提供装置が,検索用住所情報の入力を受け付け,受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得し,取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得して出力することを特徴とする。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法を提供する。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図15は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(1501)と地図レイヤ保持部(1502)と重畳表示部(1503)と送受信部(1504)と筆代表点保持部(1505)と住所代表点保持部(1506)と代表点表示部(1507)と検索用住所情報入力受付部(1508)と住所代表点取得部(1509)と地番取得部(1510)と地番出力部(1511)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,検索用住所情報入力受付部と住所代表点取得部と地番取得部と地番出力部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,検索用住所情報入力受付部と住所代表点取得部と地番取得部と地番出力部の機能に限定して説明する。
「検索用住所情報入力受付部」とは,検索用住所情報の入力を受け付ける機能である。
「住所代表点取得部」とは,受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する機能である。
「地番取得部」とは,取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する機能である。
「地番出力部」とは,取得した地番を出力する機能である。
図40は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。「住所」の欄に直接入力する方法,「都道府県」「市町村」についてそれぞれ候補から選択する方法がある。後者の場合には,市町村以降を入力又は候補から選択するという方法が考えられる。これらを選択又は入力して「GO」を選択すれば,入力した住所に対応する地番が出力されるという具合である。
<ハードウェア構成>
図16は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1601)と,「主メモリ」(1602)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(1603)や,タブレット端末(1606)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(1604)を備えている。そして,それらが「システムバス」(1605)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例6と同様の準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムと筆代表点保持プログラムと住所代表点保持プログラムと代表点表示プログラムに加えて,検索用地番入力受付プログラムと筆代表点取得プログラムと住所取得プログラムと住所出力プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例6と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報,各筆の地番,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点,住所情報,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点などが格納されているほか,検索用地番が格納されている
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている筆代表点保持プログラムを実行して,各筆の地番及び各筆の共通座標上での代表点である筆代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。さらに,「主メモリ」に格納されている住所代表点保持プログラムを実行して,住所情報及び各住所の共通座標上での代表点である住所代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤと筆代表点と住所代表点を共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤと筆代表点と住所代表点を共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。これらに加えて,「主メモリ」に格納されている検索用地番入力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置から,検索用地番の入力を受け付ける。次に,「主メモリ」に格納されている筆代表点取得プログラムを実行して,格納されている筆代表点の中から,受付けた検索用地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている住所取得プログラムを実行して,取得した筆代表点が最も近い筆代表点となる住所代表点に関連付けられている住所を取得する。その後,「主メモリ」に格納されている住所出力プログラムを実行して,取得した住所を出力する。
<処理の流れ>
図17は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図17にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S1701)と,地図レイヤ作成ステップ(S1702)と,筆代表点保持ステップ(S1703)と,住所代表点保持ステップ(S1704)と,重畳表示ステップ(S1705)と,代表点表示ステップ(S1706)と,送受信ステップ(S1707)と,検索用地番入力受付ステップ(S1708)と,筆代表点取得ステップ(S1709)と,住所取得ステップ(S1710)と,住所出力ステップ(S1711)とからなる処理方法である。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する筆代表点保持部と,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する住所代表点保持部とを有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」と「地図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。また,「筆代表点保持ステップ」と「住所代表点保持ステップ」の内容は,実施例5で述べたとおりである。「代表点表示ステップ」の内容は,実施例6で述べたとおりである。
「検索用地番入力受付ステップ」とは,検索用地番の入力を受け付ける段階である。
「筆代表点取得ステップ」とは,受付けた地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得する段階である。
「住所取得ステップ」とは,取得した筆代表点から最も近い住所代表点に関連付けられている住所を取得する段階である。
「住所出力ステップ」とは,取得した住所を出力する段階である。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線を重畳して表示することに加えて,地番から住所を検索することができるようになる。
本実施例は,実施例6又は7の特徴に加えて,筆情報付地図提供装置が,検索用地番の入力を受け付け,受付けた地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得し,取得した筆代表点から最も近い住所代表点に関連付けられている住所を取得して出力することを特徴とする。また,それを実現するため,筆情報付地図提供方法を提供する。
以下,本実施例における筆情報付地図提供装置について,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
<機能的構成>
図18は,本実施例における筆情報付地図提供装置の機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(1801)と地図レイヤ保持部(1802)と重畳表示部(1803)と送受信部(1804)と筆代表点保持部(1805)と住所代表点保持部(1806)と代表点表示部(1807)と検索用地番入力受付部(1808)と筆代表点取得部(1809)と住所取得部(1810)と住所出力部(1811)を有する。以下,機能的構成については,具体的に各機能の内容につき説明する。なお,検索用地番入力受付部と筆代表点取得部と住所取得部と住所出力部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,検索用地番入力受付部と筆代表点取得部と住所取得部と住所出力部の機能に限定して説明する。
「検索用地番入力受付部」とは,検索用地番の入力を受け付ける機能である。
「筆代表点取得部」とは,受付けた地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得する機能である。
「住所取得部」とは,取得した筆代表点から最も近い住所代表点に関連付けられている住所を取得する機能である。
「住所出力部」とは,取得した住所を出力する機能である。
図41は,本実施例における筆情報付地図提供装置の表示指定画面の一例を示す図である。「地番入力」の欄に直接入力する方法,「地番上位A」「地番中位B」「地番下位C」についてそれぞれ候補から選択する方法がある。これらを選択又は入力して「GO」を選択すれば,入力した地番に対応する住所が出力されるという具合である。
<ハードウェア構成>
図19は,本実施例における筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように,本実施例における筆情報付地図提供装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1901)と,「主メモリ」(1902)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(1903)や,タブレット端末(1906)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(1904)を備えている。そして,それらが「システムバス」(1905)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例6と同様の準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムと筆代表点保持プログラムと住所代表点保持プログラムと代表点表示プログラムに加えて,検索用地番入力受付プログラムと筆代表点取得プログラムと住所取得プログラムと住所出力プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例6と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報,各筆の地番,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点,住所情報,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点などが格納されているほか,検索用住所情報が格納されている
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている筆代表点保持プログラムを実行して,各筆の地番及び各筆の共通座標上での代表点である筆代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。さらに,「主メモリ」に格納されている住所代表点保持プログラムを実行して,住所情報及び各住所の共通座標上での代表点である住所代表点を関連付けて「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤと筆代表点と住所代表点を共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤと筆代表点と住所代表点を共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。これらに加えて,「主メモリ」に格納されている検索用住所情報入力プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置から,検索用住所情報の入力を受け付ける。次に,「主メモリ」に格納されている住所代表点取得プログラムを実行して,格納されている住所代表点の中から,受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている地番取得プログラムを実行して,取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する。その後,「主メモリ」に格納されている地番出力プログラムを実行して,取得した地番を出力する。
<処理の流れ>
図20は,本実施例における筆情報付地図提供装置を利用した場合の処理の流れを示す図である。図20にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S2001)と,地図レイヤ作成ステップ(S2002)と,筆代表点保持ステップ(S2003)と,住所代表点保持ステップ(S2004)と,重畳表示ステップ(S2005)と,代表点表示ステップ(S2006)と,送受信ステップ(S2007)と,検索用住所情報入力受付ステップ(S2008)と,住所代表点取得ステップ(S2009)と,地番取得ステップ(S2010)と,地番出力ステップ(S2011)とからなる処理方法である。これらの処理方法は,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する筆代表点保持部と,各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する住所代表点保持部とを有する筆情報付地図提供装置によって実行されるものである。
「準公図レイヤ作成ステップ」と「地図レイヤ作成ステップ」と「重畳表示ステップ」と「送受信ステップ」の内容は,実施例1で述べたとおりである。また,「筆代表点保持ステップ」と「住所代表点保持ステップ」の内容は,実施例5で述べたとおりである。「代表点表示ステップ」の内容は,実施例6で述べたとおりである。
「検索用住所情報入力受付ステップ」とは,検索用住所情報の入力を受け付ける段階である。
「住所代表点取得ステップ」とは,受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する段階である。
「地番取得ステップ」とは,取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する段階である。
「地番出力ステップ」とは,取得した地番を出力する段階である。
<まとめ>
これらにより,地図と公図との各々の境界線を重畳して表示することに加えて,住所から地番を検索することができるようになる。
本実施例における発明は,実施例1から8のいずれか一の特徴を備えた筆情報付地図提供装置と,その筆情報付地図提供装置と情報を受送信することで受信した表示情報を表示するタブレット装置と,からなる筆情報付地図提供システムである。以下では,筆情報付地図提供装置が実施例1の機能を備えていることを前提として説明する。
以下,本実施例における筆情報付地図提供システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。なお,筆情報付地図提供装置の部分については実施例1から8と同様であるから,主として,タブレット装置の構成に限定して説明する。
<機能的構成>
図21は,本実施例における筆情報付地図提供システムの機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供システムは,筆情報付地図提供装置(2101)とタブレット端末装置(2102)とからなる。そして,筆情報付地図提供装置は,図示しないが準公図レイヤ保持部と地図レイヤ保持部と重畳表示部と送受信部(2103)を有する。また,タブレット装置は,受送信部(2104)と表示部(2105)を有する。なお,タブレット装置における受送信部と表示部を除く各機能については,実施例1と同様であるため,タブレット装置における送受信部と表示部の機能に限定して説明する。
タブレット装置における「受送信部」は,筆情報付地図提供装置の送受信部と受送信する機能である。
「表示部」は,表示情報を表示する機能である。
<ハードウェア構成>
図22は,本実施例における筆情報付地図提供システムのハードウェア構成を示す図である。筆情報付地図提供システムは,筆情報付地図提供装置とタブレット装置とからなる。このうち,筆情報付地図提供装置については,実施例1で述べたものと同様である。以下では,タブレット装置のハードウェア構成を説明する。
タブレット装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(2201)と,「主メモリ」(2202)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(2203)や,筆情報付地図提供装置(2206)と情報の受送信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(2204)を備えている。そして,それらが「システムバス」(2205)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,表示プログラムと送受信プログラムである。「CPU」は,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて筆情報付地図提供装置から表示情報を取得する。また,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている表示プログラムを用いて,取得した表示情報を表示する。
<処理の流れ>
図23は,本実施例における筆情報付地図提供システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図23にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S2301)と,地図レイヤ作成ステップ(S2302)と,重畳表示ステップ(S2303)と,筆情報付地図提供装置における送受信ステップ(S2304)と,タブレット装置における受送信ステップ(S2305)と,表示ステップ(S2306)からなる処理方法である。これらの処理方法は,筆情報付地図提供装置が,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部とを有する場合において実行されるものである。なお,図23のうち,タブレット装置における受送信ステップと表示ステップを除く各ステップは,実施例1と同様である。以下では,タブレット装置における受送信ステップと表示ステップについて説明する。
タブレット装置における「受送信ステップ」とは,情報付地図提供装置の送受信部と受送信する段階である。
「表示ステップ」とは,表示情報を表示する段階である。
<まとめ>
これにより,ユーザに対して,表示情報に表示することができる。
本実施例における発明は,実施例9の特徴に加えて,タブレット装置が,表示された筆代表点又は/及び住所代表点を選択し,選択した代表点に関連付けて現地情報を記録保持し,記録保持される現地情報を受送信部から送信させることを特徴とする筆情報付地図提供システムである。
以下,本実施例における筆情報付地図提供システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。なお,筆情報付地図提供装置の部分については実施例1から8と同様であるから,主として,タブレット装置の構成に限定して説明する。
<機能的構成>
図24は,本実施例における筆情報付地図提供システムの機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供システムは,筆情報付地図提供装置(2401)とタブレット端末装置(2402)とからなる。そして,筆情報付地図提供装置は,図示しないが準公図レイヤ保持部と地図レイヤ保持部と重畳表示部と送受信部(2403)を有する。また,タブレット装置は,受送信部(2404)と表示部(2405)と代表点選択部(2406)と現地情報記録保持部(2407)と現地情報報告部(2408)を有する。なお,タブレット装置における代表点選択部と現地情報記録保持部と現地情報報告部を除く各機能については,実施例9と同様であるため,タブレット装置における代表点選択部と現地情報記録保持部と現地情報報告部の機能に限定して説明する。
「代表点選択部」は,タブレット装置の表示部に表示された筆代表点又は/及び住所代表点を選択する機能である。
「現地情報記録保持部」は,選択した代表点に関連付けて,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報を記録保持する機能である。
「現地情報報告部」は,記録保持される現地情報を受送信部から送信させる機能である。
図42は,本実施例におけるタブレット装置の表示画面の一例を示す図である。「選択」の欄にて現地情報の対象になっている住所又は地番を選択する。そして,「記入」欄にて,報告事項を入力し,その上で「GO」を選択することにより,筆情報付地図提供装置に報告内容が送信されるという具合である。
<ハードウェア構成>
図25は,本実施例における筆情報付地図提供システムのハードウェア構成を示す図である。筆情報付地図提供システムは,筆情報付地図提供装置とタブレット装置とからなる。このうち,筆情報付地図提供装置については,実施例1で述べたものと同様である。以下では,タブレット装置のハードウェア構成を説明する。
タブレット装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(2501)と,「主メモリ」(2502)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(2503)や,筆情報付地図提供装置(2506)と情報の受送信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(2504)を備えている。そして,それらが「システムバス」(2505)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の受送信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,表示プログラムと受送信プログラムと代表点選択プログラムと現地情報記録保持プログラムと現地情報報告プログラムである。「CPU」は,「主メモリ」に格納されている受送信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じて筆情報付地図提供装置から表示情報を取得する。また,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている表示プログラムを用いて,取得した表示情報を表示する。次に,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている代表点選択プログラムを実行して,タブレット装置の表示部に表示された筆代表点又は/及び住所代表点を選択する。次に,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている現地情報記録保持プログラムを実行して,選択した代表点に関連付けて,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報を記録保持する。次に,「CPU」は,「主メモリ」に格納されている現地情報報告プログラムを実行して,記録保持される現地情報を受送信部から送信させる。
<処理の流れ>
図26は,本実施例における筆情報付地図提供システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図26にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S2601)と,地図レイヤ作成ステップ(S2602)と,重畳表示ステップ(S2603)と,筆情報付地図提供装置における受送信ステップ(S2604)と,タブレット装置における受送信ステップ(S2605)と,表示ステップ(S2606)と,代表点選択ステップ(S2607)と,現地情報報告ステップ(S2608)からなる処理方法である。これらの処理方法は,筆情報付地図提供装置が,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部とを有し,タブレット装置が,選択した代表点に関連付けて,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報を記録保持する現地情報記録保持部を有する場合において実行されるものである。なお,図26のうち,代表点選択ステップと現地情報報告ステップを除く各ステップは,実施例1及び実施例9と同様である。以下では,代表点選択ステップと現地情報報告ステップについて説明する。
「代表点選択ステップ」とは,タブレット装置の表示部に表示された筆代表点又は/及び住所代表点を選択する段階である。
「表示ステップ」とは,記録保持される現地情報を受送信部から送信させる段階である。
<まとめ>
これにより,タブレット装置で記録した現地情報を筆情報付地図提供装置に送信することができる。
本実施例における発明は,実施例10の特徴に加えて,筆情報付地図提供装置が,タブレット装置から受信した現地情報を取得して保持することを特徴とする筆情報付地図提供システムである。
以下,本実施例における筆情報付地図提供システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。なお,タブレット装置については実施例10と同様であるから,主として,筆情報付地図提供装置の構成に限定して説明する。
<機能的構成>
図27は,本実施例における筆情報付地図提供システムの機能的構成を示す図である。本実施例における筆情報付地図提供システムは,筆情報付地図提供装置(2701)とタブレット端末装置(2702)とからなる。そして,タブレット装置は,図示しないが受送信部(2703)と表示部と代表点選択部と現地情報記録保持部と現地情報報告部を有する。また,筆情報付地図提供装置は,準公図レイヤ保持部(2704)と地図レイヤ保持部(2705)と重畳表示部(2706)と送受信部(2707)と現地情報取得部(2708)と現地情報保持部(2709)を有する。なお,筆情報付地図提供装置における現地情報取得部と現地情報保持部を除く各機能については,実施例10と同様であるため,現地情報取得部と現地情報保持部の機能に限定して説明する。
「現地情報取得部」は,タブレット装置の受送信部から受信した現地情報を取得する機能である。
「現地情報保持部」は,取得した現地情報を保持する機能である。
<ハードウェア構成>
図28は,本実施例における筆情報付地図提供システムのハードウェア構成を示す図である。筆情報付地図提供システムは,筆情報付地図提供装置とタブレット装置とからなる。このうち,タブレット装置については,実施例10で述べたものと同様である。以下では,筆情報付地図提供装置のハードウェア構成を説明する。
タブレット装置は,各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(2801)と,「主メモリ」(2802)と,を備えている。また,所定の情報を保持する「HDD」(2803)や,タブレット装置(2806)と情報の送受信を行う「ネットワーク・I/F(インターフェース)」(2804)を備えている。そして,それらが「システムバス」(2805)などのデータ通信経路によって相互に接続され,情報の送受信や処理を行う。
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
本実施例において「主メモリ」に格納されているプログラムは,実施例1と同様の準公図レイヤ保持プログラムと地図レイヤ保持プログラムと重畳表示プログラムと送受信プログラムに加えて,現地情報取得プログラムと現地情報保持プログラムである。
また,「主メモリ」と「HDD」には,実施例1と同様に,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤ,住所境界付の共通座標上の地図レイヤ,共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する場合の表示情報などが格納されている。さらに本実施例では,選択した代表点に関連付けられた,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報が格納されている。
「CPU」は,「主メモリ」に格納されている準公図レイヤ保持プログラムを実行して,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。また,「主メモリ」に格納されている地図レイヤ保持プログラムを実行して,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを「主メモリ」と「HDD」に格納する。そして,「主メモリ」に格納されている重畳表示プログラムを実行して,格納されている準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示する。そして,「主メモリ」に格納されている送受信プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置に対して,準公図レイヤと地図レイヤを共通座標を用いて重畳表示した表示情報を送信する。また,「主メモリ」に格納されている現地情報取得プログラムを実行して,「ネットワーク・インターフェース」を通じてタブレット端末装置から,現地情報を取得する。そして,「主メモリ」に格納されている現地情報保持プログラムを実行して,現地情報を格納する。
<処理の流れ>
図29は,本実施例における筆情報付地図提供システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。図29にあるように,準公図レイヤ作成ステップ(S2901)と,地図レイヤ作成ステップ(S2902)と,重畳表示ステップ(S2903)と,筆情報付地図提供装置における受送信ステップ(S2904)と,タブレット装置における受送信ステップ(S2905)と,表示ステップ(S2906)と,代表点選択ステップ(S2907)と,現地情報報告ステップ(S2908)と,現地情報取得ステップ(S2909)からなる処理方法である。これらの処理方法は,筆情報付地図提供装置が,公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と取得した現地情報を保持する現地情報保持部を有し,タブレット装置が,選択した代表点に関連付けて,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報を記録保持する現地情報記録保持部を有する場合において実行されるものである。なお,図29のうち,現地情報取得ステップを除く各ステップは,実施例1及び実施例9と実施例10と同様である。以下では,現地情報取得ステップについて説明する。
「現地情報取得ステップ」とは,タブレット装置の受送信ステップにてタブレット装置から受信した現地情報を取得する段階である。
<まとめ>
これにより,タブレット装置で記録した現地情報を筆情報付地図提供装置に蓄積することができる。
CPU: 0201,0501,0701,0901,1101,1301,1601,1901,2201,2501,2801
主メモリ:0202 ,0502,0702,0902,1102,1202,1602,1902,2202,2502,2802
HDD:0203 ,0503,0703,0903,1103,1203,1603,1903,2203,2503,2803
ネットワークI/F:0204 ,0504,0704,0904,1104,1204,1604,1904,2204,2504,2804
システムバス:0205 ,0505,0705,0905,1105,1205,1605,1905,2205,2505,2805

Claims (25)

  1. 公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを保持する準公図レイヤ保持部と,
    住所境界付の共通座標上の地図レイヤを保持する地図レイヤ保持部と,
    共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示部と,
    表示情報を送受信する送受信部と,
    を有する筆情報付地図提供装置。
  2. 共通座標情報上の衛星写真レイヤを保持する衛星写真レイヤ保持部をさらに有する請求項1に記載の筆情報付地図提供装置。
  3. 準公図レイヤ保持部には,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを保持する地番付準公図レイヤ保持手段を有する請求項1又は請求項2に記載の筆情報付地図提供装置。
  4. 地図レイヤ保持部は,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを保持する住所付地図レイヤ保持手段を有する請求項1から請求項3のいずれか一に記載の筆情報付地図提供装置。
  5. 各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持する筆代表点保持部と,
    各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持する住所代表点保持部と,
    をさらに有する請求項1から請求項4のいずれか一に記載の筆情報付地図提供装置。
  6. 保持されている代表点をレイヤに重畳表示する代表点表示部をさらに有する請求項5に記載の筆情報付地図提供装置。
  7. 検索用住所情報の入力を受け付ける検索用住所情報入力受付部と,
    受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する住所代表点取得部と,
    取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する地番取得部と,
    取得した地番を出力する地番出力部と,
    をさらに有する請求項6に記載の筆情報付地図提供装置。
  8. 検索用地番の入力を受け付ける検索用地番入力受付部と,
    受付けた地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得する筆代表点取得部と,
    取得した筆代表点から最も近い住所代表点に関連付けられている住所を取得する住所取得部と,
    取得した住所を出力する住所出力部と,
    をさらに有する請求項6又は請求項7に記載の筆情報付地図提供装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一に記載の筆情報付地図提供装置と,
    筆情報付地図提供装置の送受信部と受送信する受送信部と,表示情報を表示する表示部と,を有するタブレット装置と,
    からなる筆情報付地図提供システム。
  10. タブレット装置は,
    タブレット装置の表示部に表示された筆代表点又は/及び住所代表点を選択する代表点選択部と,
    選択した代表点に関連付けて,静止画情報,動画情報,音声情報,テキスト情報のいずれか一以上である現地情報を記録保持する現地情報記録保持部と,
    記録保持される現地情報を受送信部から送信させる現地情報報告部と,
    をさらに有する請求項9に記載の筆情報付地図提供システム。
  11. 筆情報付地図提供装置は,
    タブレット装置の受送信部から受信した現地情報を取得する現地情報取得部と,
    取得した現地情報を保持する現地情報保持部と,
    をさらに有する請求項10に記載の筆情報付地図提供システム。
  12. 公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを作成する準公図レイヤ作成ステップと,
    住所境界付の共通座標上の地図レイヤを作成する地図レイヤ作成ステップと,
    共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示ステップと,
    表示情報を送受信する送受信ステップと,
    からなる筆情報付地図提供方法。
  13. 共通座標情報上の衛星写真レイヤを作成する衛星写真レイヤ作成ステップをさらに有する請求項12に記載の筆情報付地図提供方法。
  14. 準公図レイヤ作成ステップには,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを作成する地番付準公図レイヤ作成サブステップを有する請求項12又は請求項13に記載の筆情報付地図提供方法。
  15. 地図レイヤ作成ステップは,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを作成する住所付地図レイヤ作成サブステップを有する請求項12から請求項14のいずれか一に記載の筆情報付地図提供方法。
  16. 各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持させる筆代表点保持ステップと,
    各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持させる住所代表点保持ステップと,
    をさらに有する請求項12から請求項15のいずれか一に記載の筆情報付地図提供方法。
  17. 保持されている代表点をレイヤに重畳表示する代表点表示ステップをさらに有する請求項16に記載の筆情報付地図提供方法。
  18. 検索用住所情報の入力を受け付ける検索用住所情報入力受付ステップと,
    受付けた検索用住所情報と関連付けて保持されている住所代表点を取得する住所代表点取得ステップと,
    取得した住所代表点が最も近い住所代表点となる筆代表点に関連付けられている地番を取得する地番取得ステップと,
    取得した地番を出力する地番出力ステップと,
    をさらに有する請求項5,請求項5に従属する請求項6から請求項11のいずれか一に記載の筆情報付地図提供装置の操作方法。
  19. 検索用地番の入力を受け付ける検索用地番入力受付ステップと,
    受付けた地番と関連付けて保持されている筆代表点を取得する筆代表点取得ステップと,
    取得した筆代表点から最も近い住所代表点に関連付けられている住所を取得する住所取得ステップと,
    取得した住所を出力する住所出力ステップと,
    をさらに有する請求項5,請求項5に従属する請求項6から請求項11のいずれか一に記載の筆情報付地図提供装置の操作方法。
  20. 公図を基本に編纂された共通座標上の編纂後筆界付公図である準公図レイヤを作成する準公図レイヤ作成ステップと,
    住所境界付の共通座標上の地図レイヤを作成する地図レイヤ作成ステップと,
    共通座標を用いて保持されているレイヤを重畳表示する重畳表示ステップと,
    表示情報を送受信する送受信ステップと,
    を計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラム。
  21. 共通座標情報上の衛星写真レイヤを作成する衛星写真レイヤ作成ステップをさらに有する請求項20に記載の計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラム。
  22. 準公図レイヤ作成ステップには,編纂後筆界で識別される筆単位で地番が関連付けられた地番付準公図レイヤを作成する地番付準公図レイヤ作成サブステップを有する請求項20又は請求項21に記載の計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラム。
  23. 地図レイヤ作成ステップは,住所境界地図レイヤに住所境界によって識別される住所単位で住所情報を関連付けられた住所付地図レイヤを作成する住所付地図レイヤ作成サブステップを有する請求項20から請求項22のいずれか一に記載の計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラム。
  24. 各筆の共通座標上での代表点である筆代表点をその筆の地番と関連付けて保持させる筆代表点保持ステップと,
    各住所の共通座標上での代表点である住所代表点をその住所情報と関連付けて保持させる住所代表点保持ステップと,
    をさらに有する請求項20から請求項23のいずれか一に記載の計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラム。
  25. 保持されている代表点をレイヤに重畳表示する代表点表示ステップをさらに有する請求項24に記載の計算機である筆情報付地図提供装置に読取り実行可能に記述した筆情報付地図提供装置の動作プログラム。
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