JP2019046330A - 光学式情報読取装置 - Google Patents

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健司 篠田
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Abstract

【課題】テカリの影響を抑えた読取を行い、読取対象のデコード精度を向上させる。【解決手段】読取対象に光を照射する照明手段と、撮像手段によって撮像された前記読取対象の画像を読み取る読取手段と、前記読取手段が読み取った画像内に含まれる情報を認識する情報認識手段と、前記照明手段および前記読取手段を制御する制御部とを備え、前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、再撮像条件を満たすと前記情報認識手段が判定したときに、前記照明手段による前記読取対象の照射強度を調整した上で前記撮像手段によって前記画像を撮像することを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、1次元コードや2次元コード等の表示パターンから光学的に情報を読み取る装置、制御方法、プログラムに関する。
従来、市販商品の会計時、工場内での部品管理等、様々な業種において、対象物に付された1次元バーコード(1次元コード)または2次元コードに代表される表示パターンを、専用の光学情報読取装置にて光学的に読み取り、読み取ったデータに含まれる価格、商品識別番号等のデータをオンラインで物流管理に活かす技術が広く普及している。コードは主に商品の外装箱、外装フィルム等の表面に印刷され、これを読取装置にて光学的に読み取る。
読取装置には、LED(Light Emitting Diode)等の光照射手段が設けられており、これにより対象となるコードに光を照射し、結像レンズやCCD(Charge Coupled Device)等を用いて画像として読み取り、画像情報からコードが保持している情報を解読していた。画像を読み取る場合、外光や反射光などによるノイズが画像情報に入ると、コードに認識エラーが発生し、読み取り率が低下する原因となっていた。
現在、特許文献1においては、バーコード読取装置の復号部で、画像データを構成する複数の画素の輝度値によってスタック型バーコードのバーおよびスペースの線幅を複数算出し、複数の線幅の度数分布の評価値に基づき、撮像光学系の分解能の高低を問わず、復号化される全コードワードのエラー数を減らし、スタック型バーコードの読取性能を高める技術が公開されている。
また、特許文献2においては、情報の解読に適した発光条件であるかどうかを、照明パターンを変えながら評価することで、情報の解読の精度を向上する技術が開示されている。
特開2012−83836号公報 特開2012−164153号公報
しかしながら、特許文献1の例では、デコード時のエラーの発生を低減することはできるが、外光による影響によってテカリテカリが発生すると、取得しようとするバーコードに外光が映り込んでしまう為バーコードを認識出来ず、正確にデコードすることが出来ないという問題がある。なお、テカリとは、光源からの光を局部的に強く反射して、コード表面の一部が光ってしまって、輝度が高く撮影されてしまう現象をいう。また、特許文献2の例では、順次予め決められた照明パターンを切り替える処理を実行する手間が生じる。
上記を鑑み、本発明に係る光学式情報読取装置においては、
読取対象に光を照射する照明手段と、
撮像手段によって撮像された前記読取対象の画像を読み取る読取手段と、
前記読取手段が読み取った画像内に含まれる情報を認識する情報認識手段と、
前記照明手段および前記読取手段を制御する制御部と
を備え、
前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、再撮像条件を満たすと前記情報認識手段が判定したときに、前記照明手段による前記読取対象の照射強度を調整した上で前記撮像手段によって前記画像を撮像することを特徴とする。
本発明によれば、コードの読取画像にテカリが発生している場合に、照明手段の光量を調節することにより、テカリの影響を抑えたコード情報の認識を行うことができ、読取対象のデコード精度を向上することが出来る。
本発明の一実施形態に係る光学式情報読取装置のブロック図。 本発明の一実施形態に係る光学式読取装置の正面図。 本発明の一実施形態に係る読取制御のフローチャート。 テカリが発生した読取対象の一例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る読取制御のフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る読取制御のフローチャート。 読取位置の変更を促す場合の通知方法の一例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る読取制御のフローチャート。 テカリが発生した場合の読取対象の他の例を示す図。 テカリが発生した場合の読取対象の他の例およびその輝度値を示す図。 テカリが発生した場合の読取対象の他の例を示す図。 テカリが発生した読取対象におけるヒストグラムの概念を示す図。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る光学式情報読取装置を、図を用いて詳細に説明する。図1には、1次元または2次元コード等の情報コード(以下、コード)の読み取りを行う本実施形態に係る情報読取装置のブロック図を示す。具体的には、バーコードリーダーや、携帯電話(スマートフォン)、タブレット端末、ハンディターミナル等であり、コードを読み取り可能な情報端末が全て対象となる。
CPU(中央演算処理装置)101は、本発明の情報読取装置に内蔵されるコード読取プログラムの実行を行う。RAM102は、本発明のコード読取プログラムを実行する際、作業領域として使用される。外部記憶領域103は、本発明で使用されるコード読取プログラム、OS及びアプリケーションプログラムやデータが保存される。外部記憶領域としては、ハードディスクドライブ(HDD)やフラッシュROM等不揮発性の記憶媒体であれば、記憶媒体の形式は問わない。
LCDC(液晶ディスプレイコントローラ)104は、本発明の読取装置の表示デバイスとして用いるLCD106の制御を行い、LCD106に表示するための表示元データが、CPU101により表示メモリ105へ格納された際、LCD106に表示するためのデータを生成する。
システムバス110は、CPU101と各周辺モジュール間でのデータアクセスに使用される。I/O制御部109は、タッチパネル108やキーボード107などの入力デバイスを制御する。通信制御部111は、WLAN(Wireless Local Area Network)コントローラを介した通信、近距離無線通信、モデムを介した公衆回線での通信等、無線通信機能を備える。本情報端末は、通信制御部111によりネットワークを介して他のコンピュータとデータ通信が出来る。
RTC(リアルタイムクロック)112は、日時情報を記録する。電源コントローラ113は、読取装置の電源オフ、オン、省電力設定、充電等を制御する。電源114は、読取装置に電力を供給する。スキャナ部115は、不図示のLED等によるマーカー光照射手段および照明手段を備え、CCD等の撮像素子を用いて光学的にコードを読み取る。照明手段は照明制御部116によってその照射強度やタイミングを制御される。照明制御部116は、CPU101の一部の機能によって実現されていても良い。
図2には、本実施形態に係るコードの読取装置の一例としての光学式情報読取装置の正面図を示している。外形を構成する筐体200は、光学式情報読取装置の正面側には上方に液晶表示部201、下方に操作部202、ユーザーが握る部分であるグリップ部203とから構成される。液晶表示部201、操作部202はそれぞれ、図1におけるLCD106、キーボード107の一例である。
液晶表示部201は、読取対象のコードをスキャナ部115で撮像した画像や、コードを復号化した情報の他、実行中のアプリケーションの動作に対応した各種の情報を表示するための部分であり、その液晶表示部201に表示された表示内容を参照しながら、正面に配置された操作部202を片手、または両手にて操作する。この液晶表示部201の表面には、タッチパネル108が配置される。また、液晶表示部201の上方にはLED204が設けられ、デコードに成功した場合や、電池電圧が低下した場合等、目視でそれらを判別出来るように制御される。
操作部202には、各種の操作を行うテンキー205や電源ボタン206、各種ファンクションボタン群207、スキャンボタン208等が割り当てられる。
図2における筐体200の背面側には、スキャナ部115が設けられており、スキャンボタン208を押下することによってスキャナ部115による読取対象のスキャンが開始される。
次に、本実施形態に係る光学式情報読取装置の読取制御について図3のフローチャートを用いて説明する。
本発明のプログラムは、スキャンボタン208の押下を検知して、スキャン処理を開始する(ステップS301)。スキャンが開始されると、スキャナ部115より、マーカー光と照明光を照射し、コードの撮像処理が開始される(ステップS302)。なお、読取対象のコードは、1次元コードまたは2次元コードからなるコードであり、照明光を照射したときに取得される画像において、輝度が高い明部分と輝度が低い暗部分とが現れるようなパターンがコード上の特定の領域に設けられており、そのパターンをデコードすることによって情報が読み出されるものである。明部分の色味の一例としては白色であり、暗部分の色味の一例としては黒色である。但し、コードが付される媒体の下地によって明部分および暗部分の色味は適宜変更される。
情報認識手段の一例であるCPU101によって、スキャナ部115で撮像した画像内にコードが含まれることを認識すると、画像を取得し(ステップS303)、取得した画像からコード部分のデコード処理が行われ、コード内の情報が読み込まれる(ステップS304)。コードの認識については汎用の技術が用いられる。デコード処理においては、コードに含まれるエラーチェックコード等の判定が行われ、データの正当性が確認されるとデコードが正常に完了する(ステップS305でYES)。ステップS305でデータの正当性が確認できなかった場合にはステップS306に進み、デコードエラーとなる。通常はこの制御の繰り返しで、スキャンボタン208を押下するごとに、STARTからENDまでの処理を順次繰り返してコードの読取が行われる。
しかしながら、コードの読取においては、特に読取対象が金属等の反射しやすい素材の場合、照明光による反射光がテカリとなり、読取エラー(デコードエラー)が発生する場合がある。図4に反射光におけるデコードエラーが発生する場合の読取画像の一例を示す。
図4(a)において、スキャナ部115により撮像された画像401内には読取対象物402があり、例えば反射が顕著な金属等で構成されている。この場合、読取対象物の表面にコード403が刻印されているが、読取対象物に照射された照明光による反射光404がコード403の一端から他端に亘って直線上で上下に延びる筋状に現れている。この場合、反射光404の影響で、コードが正常にデコード出来ず、読取エラーが発生してしまう。
本実施形態に係る光学式情報読取装置は、照明光による反射光の影響を抑え、デコードエラーを低減する点に特徴がある。本発明のデコードエラーを低減する方法について、図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS501からステップS505までの処理は、図3のステップS301からステップS305までと同様である。
図5に示すフローチャートにおいては、ステップS504で読取画像からコード情報の認識処理としてデコードを実行した結果、図4に示したような照明光による反射光の影響でデコードエラーが発生した場合、ステップS505でNOとなり、ステップS506、ステップS507に進み、照明光の光量を調整する。そして、光量を調整した状態でステップS503における画像の取得を行う。本実施形態においては、ステップS507で照明光の光量を停止している。この一連の流れを換言すると、デコードエラーが発生(情報の認識に失敗)したことによって、再撮像条件を満たしたと情報認識手段が判定し、照射強度を調整(停止)した上で、再度撮像を行う。
この場合、照明光を停止していることで、読取対象物上の反射光が読取画像に現れないため、ステップS503で再取得された画像に対して、デコードを行うとデコードOKと判定することができる(ステップS504、ステップS505)。
なお、ステップS507で照明光を停止する際に、マーカー光による照射も同時に停止しても良い。この場合、マーカー光による反射も低減し、より確実に読取対象の読み取りを行うことができる。
加えて、照明光を停止して読取画像を再取得することをユーザーに対して液晶表示部201やLED204を用いて報知することで、ステップS507で照明光が停止した時点でユーザーがデコードを終えたと勘違いして読取対象からスキャナ部115を背けてしまうのを防ぐことができる。
なお、ステップS507では、照明光を停止すると説明したが、デコードによってステップS505での判定がNOとなり、デコードエラーが発生するたびに照明光の照射強度が段階的に低減するように、ステップS507では段階的に照明光の強度を低下させ、ステップS505での判定NOが繰り返されて、最終的に照明光の照射強度を0とするように制御しても良い。また、ステップS506でデコードエラーが発生した時点でステップS507にて照明光を停止し、その後再度ステップS506でデコードエラーが発生した時点で、以後ステップS507に遷移するたびに、照明光の照明強度を段階的に上昇させても良い。
また、ステップS507において照明光を停止するように制御した場合に、ステップS503における画像取得の際に、再度読取対象に対するオートフォーカス動作が実行されるようにしても良い。その場合、撮像の際には照明光を調整(停止)するように制御されるが、オートフォーカスの実行中には照明光を通常の撮像時の照射強度によって読み取り対象に照射するように制御しても良い。オートフォーカスの実行においては、読取対象の一部にテカリが発生していても構わず、むしろ照明光を読み取り対象に照射することによって好適にオートフォーカス動作を完了することができる。
また、本実施形態において照明光の照射強度を停止または低減することなどによって調整する場合には、照明制御部116によって制御される。照明制御部116の一例としては、PWM制御回路を有しており、オン時間デューティを可変することによって照射手段の照射強度を調整する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る光学式情報読取装置について説明する。本実施形態の多くの構成は第1実施形態と同様であるため基本的に説明を省略し、相違する部分のみ説明する。
本実施形態のデコードエラーを低減する処理においては、照明光の影響による反射の影響だけでなく、外光の影響も低減することが出来る。図5のステップS507においては、照明光を停止しただけでは、外光の影響により読取対象画像上のテカリが低減されない場合、デコードエラーが再度発生することになるが、本実施形態のプログラムでは、それに加え、ユーザーに対して読取位置の移動を促すように、音声、LED、画面表示、バイブレーション等の通知手段を用いて通知することが出来る。本実施形態に関する処理の動作の流れを、図6のフローチャートを用いて説明する。
図6のステップS601からステップS605までの動作は、図5のステップS501〜ステップS505の動作と同様である。
本実施形態においては、ステップS606でデコードエラーが発生した場合、ステップS607でデコードエラーが複数回発生しているかを確認する。デコードエラーの発生が初回の場合、ステップS608において、照明光を停止した後、再度ステップS604から画像取得を行い、デコードを試みる。
しかしながら、照明光を停止して、繰り返し複数回デコードを試みても、デコードが正常終了しない場合がある(ステップS605で複数回NO)。その場合、照明光の影響に加え、外光による反射の影響の可能性が考えられるため、デコードエラーが複数回発生した場合には(ステップS607でYES)、ユーザーに読取位置の変更を通知する。ユーザーは通知を受けて、読取位置を適切な位置に変更した上で、再度読取を行う。
図7には読取位置の変更を通知する一例として、液晶表示部201に対する画面表示によって行う場合の例を示す。なお、ステップS609で読取位置の移動通知を行った後、一旦スキャン動作を終了するようにしているが、ステップS609における移動通知後に、ステップS608に遷移して照明光を停止して再度画像取得を実行するようにしても良い。例えば、図7に表示したメッセージにおいて、「OK」の代わりに「移動完了」などと表示し、ユーザーが光学式情報読取装置単体もしくは読取対象物との双方の移動を完了した時点で液晶表示部201上の「移動完了」ボタンをテンキー205などによって入力するようにすれば、その直後にステップS608で照明光を停止して画像取得を再開して、デコード処理を行うことができる。それ以外にも、ステップS609における移動通知後に、所定時間待機してからステップS608に遷移するように構成し、ユーザーが読取位置を移動する時間を確保しても良い。
また、照明光の停止処理及び再発光処理、デコードエラー時のリトライ回数、読取位置移動通知を行うまでのデコードエラーの発生回数等は、本発明のプログラムにおいて、設定を任意に変更することが出来る。
なお、ステップS607においては、複数回デコードエラーが発生した時点でステップS609に遷移するように構成したが、第1実施形態で説明した態様などと組み合わせても良く、その場合複数回ではなく照射可能な照射強度全体に亘って照射し終わった後などの所定の条件を満たしたときにステップS609に遷移するようにしても良い。また、単に複数回ではなく、3回以上繰り返したときにステップS609に遷移するなどのように変更しても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る光学式情報読取装置について説明する。本実施形態の多くの構成は第2実施形態と同様であるため説明を省略し、相違する部分を主に説明する。
本実施形態における読取制御では、第1実施形態で説明した読取制御に対し、デコード処理に先立って、テカリの発生のような高輝度領域の判定処理を追加している点に特徴がある。
本実施形態の動作を図8のフローチャートを用いて説明する。スキャンボタン208の押下により、スキャン処理を開始し、画像取得するまでの動作は、第1実施形態または第2実施形態と同様である(ステップS801〜S803)。
次いで、本実施形態では、ステップS804にて高輝度領域の判定処理を行う。この処理は、取得した画像上で高輝度の領域が読取対象内に存在するかを判定する処理である。図9に示す画像901は、取得画像上に線状のテカリ(反射光904)が発生している場合の一例である。
図9において、読取対象物902は例えば反射が顕著な金属等である。コード903は、読取対象物902の表面をレーザーマーキング加工などによって削るなどして直接刻印されたコード(ダイレクトパーツマーキング)である。図9には、読取対象物に照射された照明光による反射光904が複数本上下に延びるようにうして現れている。この場合、画像の左上を原点とした2次元座標系(紙面横方向がX軸、縦方向がY軸)において、読取対象物が示す領域である座標A(X1、Y1)から座標B(X2、Y2)内の領域AB内に長さ(Y2−Y1)の3つの線状の高輝度領域が確認出来る。
そのため、図8のステップS805では、高輝度領域有りと判定される。高輝度領域は、特に、金属面等に対して直接刻印されたコードである場合に、線状に現れることが多く、特に刻印面が曲面である場合などに顕著となる。高輝度領域があるかどうかの判定処理は、読取対象内の他の領域と比較して、各画素の輝度が高い画素が直線上に連続している場合である。また、高輝度領域の他の判定処理の例として、図10(a)には円状のテカリが発生している場合の一例を示しており、図10(b)にはその場合における輝度値を示している。ここで、図10(a)に示す2次元コードの左上を座標C(X1、Y1)、右下を座標D(X2、Y2)とし、紙面右方向をX方向、下方向をY方向とする。この場合に、各X座標に対するY方向に亘って、2次元コード上の各画素に対応する輝度値を累積していったものが図10(b)の左のグラフであり、各Y座標に対するX方向に亘って、2次元コード上の各画素に対応する輝度値を累積していったものが図10(b)の右のグラフである。このとき、それぞれのグラフから、高輝度部分1203、1204が検出されるため、この2次元コードには高輝度部分1004が含まれることを検出できる。
本実施形態においては、反射光904が示す輝度が、コード内の白画素領域が示す輝度と比較して大きい高輝度を示すことを利用し、高輝度が直線上に連続しているかどうかを判定している。なお、高輝度であるかどうかの判定は、必ずしも直線上に高輝度が並んでいるかどうかには限られず、読み取った画像内における予め決められた反射光を示すパターンに一致するときに高輝度領域有りと判定すれば良い。高輝度領域有りと判定された場合、照明光を停止し(ステップS807)、再度画像取得処理を行う(ステップS803)。
ステップS805にて、高輝度領域が無いと判定された場合は、デコード処理が行われ、正常にデコードが完了すれば終了となる(ステップS806、ステップS808)。ステップS808にてデコードエラーが発生した場合は(ステップS809)、第1実施形態同様に照明光の照射を停止し、再度画像取得を行う。異常の本実施形態の一連の流れを換言すると、情報認識手段(CPU101などに代表される制御部)によって読み取り対象のコードにおける所定の領域の輝度値が、白画素と判定するための第1の閾値より大きい時に、再撮像条件を満たしたと判定し、照明光を調整(停止)して、再度撮像を行うものである。
なお、以上説明した本実施形態においては、画像を取得した後で高輝度領域の判定を行うように構成したが、デコード処理を実行した後でデコードエラーが発生した場合に高輝度領域の判定を行うように構成しても良い。例えばその場合には、高輝度領域の判定処理において、高輝度領域が多く含まれていることを、高輝度を示す画素数などによって判断したときには照明光を停止するように制御し、高輝度領域が比較的少ないと判断したときには照明光を停止せずに照射強度を低減するように制御するなどの制御が可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る光学式情報読取装置について説明する。本実施形態の多くの構成は第2実施形態および第3実施形態と同様であるため説明を省略し、相違する部分を主に説明する。
本実施形態における読取制御では、第3実施形態で説明した高輝度領域の判定処理とは、判定処理の方法が異なる。本実施形態では、読取対象エリアにおけるヒストグラムを取得し、その結果を用いて高輝度領域の判定を行う点に特徴がある。読取処理の流れは第3実施形態と同様であるため省略する。
図11には、撮像画像1101の内読取対象物1102に対応する部分に高輝度のエリアが存在する場合の例を示す。読取対象物1102上のコード1103に重なるように高輝度部分1104が現れている。図11の場合、図9同様の座標系における座標Eから座標Fの範囲である読取対象のコード領域EFに対し、各画素の輝度のヒストグラムを計測すると図12のようになる。
図12は読取対象の撮像画像内における輝度値のヒストグラムである。通常の撮像画像であれば、1次元コード、2次元コードに関わらず、黒画素と白画素に対応する2つの輝度値に対するサンプル数が多い傾向となるはずである。例えば、黒に対応する輝度値が0、白に対応する輝度値が1となる場合に、その2つの輝度値に対応する画素数のカウント値が他の部分に比べて多くなる。
それに対して図12では、カウント値の多い輝度値が黒に対応する輝度値0以外に他に2つ存在することが検出されている。具体的には、輝度値1と輝度値2の部分にカウント値の大きい部分が存在している。この場合、本来の白画素に対応する輝度値が1だとすると、それよりも大きい輝度値である輝度値2の部分を示す画素が多数存在しており、反射光などの何らかの光に起因するテカリであることを判別できる。その結果、図8のステップS805において高輝度領域が有ると判定される。
図11のような画像が取得された場合、本実施形態のプログラムは、図12のような輝度のヒストグラムをメモリ上に仮想的に作成し、読取対象上においてサンプル数が突出した輝度が3つ以上存在するかどうかを判定する。このように読取対象上に、サンプル数が多い輝度が想定している以上に存在する場合、反射光の影響があると判断し、デコード処理に先立って、照明光の照射を停止する。このように本実施形態では、ヒストグラムを用いて、高輝度領域の判定を行う。
なお、カウント値が多いかどうかの判定は様々な方法が適用可能であり、例えば、読取対象が占める領域の画素数に対して所定の割合を上回る数のカウント値を示す場合にカウント値が多いと判断しても良いし、ヒストグラム上で所定数連続して単調増加した後で所定数連続して単調減少するようなカウント数を示す場合、すなわちヒストグラムにピークが現れる場合に、ピークが現れる位置、数によってテカリが発生して高輝度領域が存在していると判定しても良い。
本実施形態においては、3つ以上のカウント値が大きくなる輝度が現れた場合にテカリが発生していると判断したが、それに限られない。例えば、白画素に対応する輝度値を予めある範囲内の第1の値として設定しておき、ヒストグラムを取得した際に、第1の値を上回る輝度値の範囲において、カウント値が第2の閾値以上となる輝度値が存在した場合に、テカリが発生していることを検出しても良い。
また、取得可能な輝度値上限の中央値Mを超える輝度値の範囲において、複数の輝度値を検出した場合にテカリが存在することを検出しても良い。これは、黒画素に対応する輝度値は取得可能な輝度値における略下限に近い輝度値となることによる。さらに、この場合、照明光の強度としては、通常の白画素に対応する部分の輝度値が中央値M以上となり、黒画素に対応する部分の輝度値が中央値Mよりも小さくなる程度の光量で読取対象を照射していることが好ましい。
なお、ヒストグラムを取る対象としては、読取画像内におけるコードに対応する領域に対して行うことが好ましい。例えば、2次元コードなどの場合において、切り出し領域が検出できた場合には、その内部の領域に対してヒストグラムを取れば良い。
本発明は、以上説明した各実施形態に限定されず、それぞれの実施形態に記載の事項を組み合わせて用いても良く、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施したものも含まれる。
101 CPU
106 LCDパネル
107 キーボード
115 スキャナ部
200 筐体
201 液晶表示部
202 操作部
203 グリップ部
204 LED
205 テンキー
206 電源ボタン
207 ファンクションボタン
208 スキャンボタン

Claims (8)

  1. 読取対象に光を照射する照明手段と、
    撮像手段によって撮像された前記読取対象の画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が読み取った画像内に含まれる情報を認識する情報認識手段と、
    前記照明手段および前記読取手段を制御する制御部と
    を備え、
    前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、再撮像条件を満たすと前記情報認識手段が判定したときに、前記照明手段による前記読取対象の照射強度を調整した上で前記撮像手段によって前記画像を撮像することを特徴とする光学式情報読取装置。
  2. 前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、前記読取対象の画像において、所定の領域の輝度値が第1の閾値より大きいときに、前記情報認識手段が、前記再撮像条件を満たすと判定することを特徴とする請求項1に記載の光学式情報読取装置。
  3. 前記所定の領域は、前記読取対象の画像において、前記画像の一端から他端に対して直線上に連続した領域であることを特徴とする請求項2に記載の光学式情報読取装置。
  4. 前記読取対象は、前記撮像手段によって撮像された画像に対する輝度が高い明部分と輝度が低い暗部分とが特定の領域に設けられた一次元または二次元コードであり、
    前記第1の閾値は、前記情報認識手段が前記明部分と判定する閾値である第2の閾値よりも大きいことを特徴とする請求項2または3に記載の光学式情報読取装置。
  5. 前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、前記読取対象の画像内における輝度値のヒストグラムにおいて、ピークが3つ以上現れたときに、前記情報認識手段が、前記再撮像条件を満たすと判定することを特徴とする請求項1に記載の光学式情報読取装置。
  6. 前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、情報の認識に失敗したときに、前記情報認識手段が、前記再撮像条件を満たすと判定することを特徴とする請求項1に記載の光学式情報読取装置。
  7. 前記再撮像条件を満たしたと判定し、前記照明手段によって前記読取対象を照射せずに前記撮像手段によって撮像した前記画像に対して前記情報認識手段によって認識処理を実行した結果、情報の認識に失敗したときに、読取位置を変更するように報知を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の光学式情報読取装置。
  8. 前記照明手段により前記読取対象が照射されている状態で前記撮像手段によって撮像された画像に対して前記情報認識手段が認識処理を実行した結果、再撮像条件を満たすと前記情報認識手段が判定したときに、前記照明手段による前記読取対象の照射を停止した上で前記撮像手段によって前記画像を撮像することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の光学式情報読取装置。
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