本発明は、通信技術に関し、特に、サービスパケット転送方法及び装置に関する。
通信分野では、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node、略してGGSN)と外部ネットワークとの間に、様々なサービス機能エンティティ(Service Function、略してSF)、分類器、及び転送器が配置されている。
図1において示されるように、GGSNからインターネットに送信されるアップリンクサービスパケットは、まず分類器を通過し、分類器は、サービスパケットを分類器上の分類規則と照合する。サービスパケットは、例えば、送信元ポート番号、送信元IP、送信先ポート番号、送信先IP、及びサービスタイプなどの複数のパケット特性を含む。分類規則は、複数のエントリを含む。各エントリは、照合条件、サービスチェーン識別子(Chain Identifier、略してCID)、サービスインデックス(Service Index、略してSI)、並びに照合条件、CID、及びSIの間の対応関係を含む。照合条件は、サービスパケットに対応する全てのパケット特性と、全てのパケット特性にそれぞれ対応する目標値とを含む。照合条件は、サービスパケットに対応する全てのパケット特性の特性値が照合条件における全てのパケット特性に対応する目標値にそれぞれ適合するかどうかを判定するために使用される。CIDは、転送サービスチェーンを識別するために使用される。SIは、CIDに対応する転送サービスチェーンにおけるSFの数を識別するために使用される。もしサービスパケットに対応する全てのパケット特性がエントリ内の照合条件に適合するならば、分類器は、照合条件に対応するとともに、エントリ内に存在するCID及びSIをサービスパケットにカプセル化し、CID及びSIがカプセル化されたサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器は、サービスパケットを転送する。転送器は転送規則を記憶し、転送規則はSFの識別子情報を含み、SFはCIDにより識別されるサービスチェーンに含まれるSFとする。転送器は、サービスパケットにおいて搬送されるCIDに従って、CIDに対応する転送規則を取得し、SFのものであるとともに転送規則内に存在する識別子情報に従ってサービスパケットをSFに送信する。例えば、転送器は、処理のためにサービスパケットを機能エンティティ1、機能エンティティ2、機能エンティティ3に順次送信し、次いで、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
従来技術では、もしパケット特性が複数の目標値に対応するならば、パケット特性は、分類規則における複数の照合条件に対応する必要がある。各サービスパケットが特定のサービスチェーンにのみ属しているので、各サービスパケットは、1つの照合条件にのみ対応することができる。全ての照合条件が含まれるようにパケット特性が複数の目標値に対応する場合に、可能な目標値の全ての順列及び組み合わせが分類規則に設定される必要がある。その結果、分類規則及び転送規則のエントリが大幅に増加し、多量のストレージリソースが占有される。
本発明の実施例は、分類規則及び転送規則のエントリを削減し、そしてストレージリソースを節約するように、サービスパケット転送方法及び装置を提供する。
本発明の実施例の一態様によれば、分類器が提供され、当該分類器は、第1のサービスパケットを受信し、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される第1の受信モジュールと、前記パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成し、前記第2のサービスパケットが前記第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される第1の処理モジュールと、前記第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果前記転送器が前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送する、ように構成される第1の送信モジュールと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、転送器が提供され、当該転送器は、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信し、前記第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスパケットが前記分類器により受信されるパケットであり、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される第2の受信モジュールと、前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送するように構成される第2の送信モジュールと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、分類器が提供され、当該分類器は、第3のサービスパケットを受信し、前記第3のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される第3の受信モジュールと、前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成し、前記第4のサービスパケットが前記バックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される第3の処理モジュールと、前記第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果前記転送器が前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送する、ように構成される第3の送信モジュールとを含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、転送器が提供され、当該転送器は、前記分類器により送信された第4のサービスパケットを受信し、前記第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第4のサービスパケットが、第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って前記分類器により生成されるパケットであり、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットが前記分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である、ように構成される第4の受信モジュールと、前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送するように構成される第4の送信モジュールと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送システムが提供され、当該サービスパケット転送システムは、分類器及び/又は転送器を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、分類器により第1のサービスパケットを受信するステップであって、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ステップと、前記分類器により前記パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成するステップであって、前記第2のサービスパケットが前記第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される、ステップと、前記分類器により前記第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果前記転送器が前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、転送器により、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信するステップであって、前記第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスパケットが前記分類器により受信されるパケットであり、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ステップと、前記転送器により前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、前記分類器により第3のサービスパケットを受信するステップであって、前記第3のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ステップと、前記分類器により前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成するステップであって、前記第4のサービスパケットが前記バックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ステップと、前記分類器により前記第4のサービスパケットを前記転送器に送信し、その結果前記転送器が前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、前記転送器により、前記分類器により送信された第4のサービスパケットを受信するステップであって、前記第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第4のサービスパケットが、第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って前記分類器により生成されるパケットであり、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットが前記分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である、ステップと、前記転送器により前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例において提供されるサービスパケット転送方法及び装置によれば、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
従来技術におけるネットワークトポロジの図である。
本発明の一実施例による分類器の構造図である。
本発明の一実施例による転送器の構造図である。
本発明の別の実施例による転送器の構造図である。
本発明の別の実施例による分類器の構造図である。
本発明の別の実施例による転送器の構造図である。
本発明の別の実施例による転送器の構造図である。
本発明の一実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。
本発明の一実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本明細書において説明されるサービスチェーン(service chain)は、サービス実施経路を含み、1つ又は複数のサービス機能エンティティが、パケットに関するサービス処理を共同で実施するためにこの経路に配置され得る。サービスチェーンは、同様に、サービス経路(service path)、又は同様のものと呼ばれる。サービスチェーン識別子(chain ID又はCID)は、特定のサービスチェーンを識別するために使用されるとともに、同様に、サービスチェーンラベル(chain label)、又は同様のものと呼ばれ得る。
図2は、本発明の一実施例による分類器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される分類器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図2において示されるように、分類器100は、第1の受信モジュール101と、第1の処理モジュール102と、第1の送信モジュール103とを含む。第1の受信モジュール101は、第1のサービスパケットを受信し、第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される。第1の処理モジュール102は、パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成し、第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される。第1の送信モジュール103は、第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する、ように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図2に基づくと、第1の処理モジュール102は、1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を判定するように更に構成される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含み、サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用される。
サービスチェーン識別子は、サービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、サービスチェーン識別子フィールドは、第2のサービスパケットに含まれる。
第1の処理モジュール102は、第1の分類規則を判定するように更に構成されるとともに、パケット特性を第1の分類規則と照合し、それにより第2のサービスパケットを生成するように更に構成される。
第1の分類規則は、第1の分類エントリを含み、第1の分類エントリは、第1の照合条件及びサービスチェーン情報を含む。第1の処理モジュール102は、パケット特性を第1の分類エントリに対応する第1の照合条件と照合するように更に構成される。第1の処理モジュール102は、パケット特性が第1の分類エントリに対応する第1の照合条件と一致する場合に、第1の分類エントリに対応するサービスチェーン情報を第1のサービスパケットに付加し、それにより第2のサービスパケットを生成するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される分類器は、前述の図10において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例では、各分類規則について、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図3は、本発明の一実施例において提供される転送器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される転送器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図3において示されるように、転送器120は、第2の受信モジュール121と、第2の送信モジュール122とを含む。第2の受信モジュール121は、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信し、第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスパケットが分類器により受信されるパケットであり、第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される。第2の送信モジュール122は、少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送するように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図4は、本発明の別の実施例による転送器の構造図である。図3に基づくと、第2の送信モジュール122は、少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送するように更に構成される。
転送器120は、第2の処理モジュール123を更に含み、第2の処理モジュール123は、第1の転送規則を判定するように構成される。第2の送信モジュール122は、第1の転送規則及び少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送するように更に構成される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
少なくとも2つのサービスチェーン情報は、少なくとも第3のサービスチェーン情報及び第4のサービスチェーン情報を含む。第2の送信モジュール122は、第3のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つに転送するように更に構成される。第2の受信モジュール121は、少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つによって処理された第2のサービスパケットを受信するように更に構成される。第2の処理モジュール123は、サービスチェーン切り替え情報に従って第4のサービスチェーン情報を判定するように更に構成される。第2の送信モジュール122は、第4のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することを継続するように更に構成される。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含む。サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用されるとともに、転送器が第2のサービスパケットを機能エンティティに転送した後で、サービスインデックスが1だけ減算される。
第1の転送規則は、第1の転送エントリを含み、第1の転送エントリは、第3の照合条件及び機能エンティティ識別子を含む。第2の処理モジュール123は、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子を第1の転送エントリの第3の照合条件と照合するように更に構成される。第2の送信モジュール122は、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子が第1の転送エントリの第3の照合条件に適合する場合に、第1の転送エントリに対応する機能エンティティ識別子により識別される機能エンティティに第2のサービスパケットを送信するように更に構成される。
第2の処理モジュール123は、もし第2のサービスパケットにおける全てのサービスインデックスが0まで減算されるならば、全てのサービスチェーン情報を削除するように更に構成される。第2の送信モジュール122は、全てのサービスチェーン情報が削除された後で取得された第2のサービスパケットを送信するように更に構成される。
第1の転送規則における第3の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子フィールドを含む。第2の処理モジュール123は、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子に対応するサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドを第3の照合条件における第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドと照合するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される転送器は、前述の図11において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例は、異なる形式において第2のサービスパケットに従って転送器によりパケット転送を実行するための方法を提供する。各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図5は、本発明の別の実施例による分類器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される分類器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図5において示されるように、分類器140は、第3の受信モジュール141と、第3の処理モジュール142と、第3の送信モジュール143とを含む。第3の受信モジュール141は、第3のサービスパケットを受信し、第3のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成し、第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される。第3の送信モジュール143は、第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する、ように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図5に基づくと、第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って第2のサービスチェーン情報を判定するように更に構成される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子を含み、第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーンを識別するために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子及び第1のサービスチェーン切り替え情報を含み、第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子及び第2のサービスチェーン切り替え情報を含み、第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスインデックスを含み、第1のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第1のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスインデックスを含み、第2のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第2のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。
第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第1のサービスチェーン識別子フィールドは、第3のサービスパケットに含まれる。第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第2のサービスチェーン識別子フィールドは、第4のサービスパケットに含まれる。
第3の処理モジュール142は、第2の分類規則を判定するように更に構成されるとともに、第2の分類規則を第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性と別々に照合し、それにより第4のサービスパケットを生成するように更に構成される。
第2の分類規則は、第2の分類エントリを含み、第2の分類エントリは、第2の照合条件及び第2のサービスチェーン情報を含む。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合するように更に構成される。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報が第2の照合条件と一致するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性が第2の照合条件と一致する場合に、第2の分類エントリに対応する第2のサービスチェーン情報を第1のサービスチェーン情報と置き換えるとともに、第1のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加し、それにより第4のサービスパケットを生成するように更に構成される。
第2の分類規則における第2の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子の一部分を含む。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報の一部分を第2の照合条件における第1のサービスチェーン識別子の一部分と照合するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される分類器は、前述の図12において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例は、異なる形式において第2のサービスパケットに従って転送器によりパケット転送を実行するための方法を提供する。各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図6は、本発明の別の実施例による転送器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される転送器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図6において示されるように、転送器160は、第4の受信モジュール161と、第4の送信モジュール162とを含む。第4の受信モジュール161は、分類器により送信された第4のサービスパケットを受信し、第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第4のサービスパケットが、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って分類器により生成されるパケットであり、第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットが分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である、ように構成される。第4の送信モジュール162は、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送するように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図7は、本発明の別の実施例による転送器の構造図である。図6に基づくと、第4の送信モジュール162は、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送するように更に構成される。
転送器160は、第4の処理モジュール163を更に含み、第4の処理モジュール163は、第2の転送規則を判定するように構成される。第4の送信モジュール162は、第2の転送規則及び第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送するように更に構成される。
第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第2の転送規則は、第2の転送エントリを含み、第2の転送エントリは、第4の照合条件及び分類器の識別子を含み、第4の処理モジュール163は、第2のサービスチェーン情報における第2のサービスチェーン識別子を第2の転送エントリの第4の照合条件と照合するように更に構成される。第4の送信モジュール162は、第2のサービスチェーン識別子が第2の転送エントリの第4の照合条件と一致する場合に、第2の転送エントリに対応する分類器識別子により識別される分類器に第4のサービスパケットを送信するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される転送器は、前述の図13において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図8は、本発明の一実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図8において示されるように、サービスパケット転送システム180は、前述の実施例における分類器100と転送器120とを含む。
本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。
図9は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図9において示されるように、サービスパケット転送システム190は、前述の実施例における分類器140と転送器160とを含む。
本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。
図10は、本発明の一実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例は、サービスパケットにおいて搬送される複数のサービスチェーン情報に従ってサービスパケットを転送することに適用可能である。サービスパケット転送方法の具体的なステップは下記の通りである。
ステップS101:分類器が、第1のサービスパケットを受信し、ここで、第1のサービスパケットはパケット特性を含む。
分類器は、ゲートウェイGPRSサポートノードにより送信されたユーザアップリンクサービスパケットを受信する。サービスパケットは、例えば、送信元ポート番号、送信元IP、送信先ポート番号、送信先IP、及びサービスタイプなどの複数のパケット特性を含むとともに、本発明のこの実施例は、それに限定されない。
ステップS102:分類器が、パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成し、ここで、第2のサービスパケットは第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報は1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される。
分類器は、パケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を生成する。各サービスチェーン情報は、1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、少なくとも2つのサービスチェーン情報及び第1のサービスパケットが第2のサービスパケットにカプセル化されるとともに、サービスチェーンのルートは、少なくとも1つの機能エンティティに第2のサービスパケットを送信するために転送器により使用される経路である。
ステップS103:分類器が、第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
分類器は、生成された第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器は、第2のサービスパケットにおいて搬送される少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
前述の実施例に基づいて、分類器は、1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を判定する。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含み、サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用される。
下記の表1は、第2のサービスパケットの構造図である。本発明のこの実施例における第2のサービスパケットは、3つのサービスチェーン情報を含むとともに、3つのサービスチェーン情報は、第1のサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って判定され得る。例えば“CID1 SI=2”などの各サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子CID1及びサービスチェーン切り替え情報SI=2を含む。サービスチェーン識別子CID1は、サービスチェーンを識別するために使用される。サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用され、具体的には、SI=2が、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用される。さらに、サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子のみを含み得るが、サービスチェーン切り替え情報を含まない。
サービスチェーン識別子は、サービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、サービスチェーン識別子フィールドは、第2のサービスパケットに含まれる。
本発明のこの実施例では、サービスチェーン識別子は、サービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより更に表され得る。下記の表2において示されるように、第2のサービスパケットは、サービスチェーン識別子フィールドを含む。CID1&maskaは、マスクmaskaを使用することによりサービスチェーン識別子CID1によって取得されるとともに、CID1のものであるいくつかのビットである。CID2&maskbは、マスクmaskbを使用することによりサービスチェーン識別子CID2によって取得されるとともに、CID2のものであるいくつかのビットである。CID3&maskcは、マスクmaskcを使用することによりサービスチェーン識別子CID3によって取得されるとともに、CID3のものであるいくつかのビットである。CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcは、それぞれサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドであり、CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcは、サービスチェーン識別子を形成する。
さらに、第2のサービスパケットは複数のサービスチェーン識別子フィールドを含むことができ、各サービスチェーン識別子フィールドは、1つのサービスチェーン識別子を格納する。下記の表3において示されるように、CID#1フィールドは、サービスチェーン識別子フィールド1を表し、CID#1フィールドは、サービスチェーン識別子フィールド2を表す。サービスチェーン識別子フィールド1はサービスチェーン識別子CID1を格納し、サービスチェーン識別子フィールド2はサービスチェーン識別子CID3を格納する。
本発明のこの実施例は、異なる構造の第2のサービスパケットを提供し、第2のサービスパケットが別の情報要素を搬送するかどうかにかかわらず、そして第2のサービスパケットが別のカプセル化方式でサービスチェーン情報を搬送するかどうかにかかわらず、サービスチェーン情報が第2のサービスパケットにおいて搬送され得る方法を示し、それは、本発明のこの実施例では限定されない。
前述の実施例に基づくと、サービスパケット転送方法は、分類器により第1の分類規則を判定するステップを更に含む。分類器によりパケット特性に従って第2のサービスパケットを生成することは、分類器によりパケット特性を第1の分類規則と照合し、それにより第2のサービスパケットを生成することを含む。
第1の分類規則は、第1の分類エントリを含み、第1の分類エントリは、第1の照合条件及びサービスチェーン情報を含む。分類器によりパケット特性を第1の分類規則と照合し、それにより第2のサービスパケットを生成することは、分類器によりパケット特性を第1の分類エントリに対応する第1の照合条件と照合し、それらが一致する場合に、分類器により第1の分類エントリに対応するサービスチェーン情報を第1のサービスパケットに付加し、それにより第2のサービスパケットを生成することを含む。
例えば、分類器に対応する分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信元ポート番号==90、CID=CID0、SI=1;
2. 送信元ポート番号==80、CID=CID1、SI=2:
3. サービスタイプ==ビデオストリーム、CID=CID2、SI=2;
4. 送信先IP==IP1、CID=CID3、SI=1;そして、
5. 送信先IP==IP2、CID=CID4、SI=1。
送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の3つの分類規則2、3、及び4に適合する。分類器は、CID1とSI=2との間の対応関係、CID2とSI=2との間の対応関係、及びCID3とSI=1との間の対応関係を第1のサービスパケットに付加し、それにより、第2のサービスパケットを構成する。第2のサービスパケットのフォーマットは、前述の表1に示されている。
例えば、分類器により判定される分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信元ポート番号==80、CID|=CID1&maska;//もしサービスパケットの送信元ポート番号が80であるならば、サービスパケットのサービスチェーン識別子の下位8ビットがCID1の下位8ビットとして設定される。
2. サービスタイプ==ビデオストリーム、CID|=CID2&maskb;//もしサービスパケットがビデオストリームであるならば、サービスパケットのサービスチェーン識別子の中位8ビットがCID2の中位8ビットとして設定される。そして、
3. 送信先IP==IP1、CID|=CID3&maskc;//もしサービスパケットの送信先IPがIP1であるならば、サービスパケットのサービスチェーン識別子の上位8ビットがCID3の上位8ビットとして設定される。
CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcは等しくない。
送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の3つの照合条件に適合する。分類器は、CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcを第1のサービスパケットに付加し、それにより、第2のサービスパケットを構成する。第2のサービスパケットのフォーマットは、前述の表2に示されている。
例えば、分類器により判定される分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信元ポート番号==90、CID#1=CID0;//もしサービスパケットの送信元ポート番号が90であるならば、サービスパケットのCID#1フィールドにCID0が設定される。
2. 送信元ポート番号==80、CID#1=CID1;//もしサービスパケットの送信元ポート番号が80であるならば、サービスパケットのCID#1フィールドにCID1が設定される。
3. 送信先IP==IP1、CID#2=CID3;//もしサービスパケットの送信先IPがIP1であるならば、サービスパケットのCID#2フィールドにCID3が設定される。そして、
4. 送信先IP==IP2、CID#2=CID4;//もしサービスパケットの送信先IPがIP2であるならば、サービスパケットのCID#2フィールドにCID4が設定される。
送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の2つの分類規則2及び3に適合する。分類器は、CID1をサービスパケットのCID#1フィールドに付加し、CID3をサービスパケットのCID#2フィールドに付加し、それにより、第2のサービスパケットを構成する。第2のサービスパケットのフォーマットは、前述の表3に示されている。
本発明のこの実施例では、分類規則は、制御装置を使用することにより分類器に供給され得る。さらに、分類規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、分類器により取得されることができる。分類規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、分類規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する第2のサービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報は、分類規則の優先度と同じ優先度を有する。
本発明のこの実施例では、各分類規則について、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図11は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS201:転送器が、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信し、ここで、第2のサービスパケットは第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報は1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスパケットは分類器により受信されるパケットであり、第1のサービスパケットはパケット特性を含む。
分類器は、ゲートウェイGPRSサポートノードにより送信された、受信したユーザアップリンクサービスパケット、すなわち第1のサービスパケットのパケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を生成し、第1のサービスパケットと少なくとも2つのサービスチェーン情報を一緒にカプセル化して第2のサービスパケットを構成し、第2のサービスパケットを転送器に送信する。
ステップS202:転送器が、少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
転送器は、第2のサービスパケットにおいて搬送される少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図11に対応する実施例に基づくと、転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することは、転送器により少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送することを含む。
転送器は、第1の転送規則を判定する。転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送することは、転送器により第1の転送規則及び少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器に対応する転送規則は、具体的には下記の通りである。
照合(CID==CID0):SF3;
照合(CID==CID1):SF1,SF2;
照合(CID==CID2):SF4,SF5;
照合(CID==CID3):SF6;及び
照合(CID==CID4):SF7。
もし転送器により受信された第2のサービスパケットがサービスチェーン識別子CID1を搬送するならば、転送器は、CID1に従って、転送規則から、CID1に対応する転送規則“照合(CID==CID1):SF1、SF2”を取得するとともに、転送器は処理のためにSF1とSF2に対して第2のサービスパケットを順次送信する。もし第2のサービスパケットがサービスチェーン識別子CID3を搬送するならば、転送器は処理のためにSF6に対してだけ第2のサービスパケットを送信する。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
転送器により受信される第2のサービスパケットの構造は、表1、表2、及び表3に具体的に示され得るとともに、ここでは説明されない。
少なくとも2つのサービスチェーン情報は、少なくとも第3のサービスチェーン情報及び第4のサービスチェーン情報を含む。転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することは、転送器により第3のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つに転送することと、転送器により少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つによって処理された第2のサービスパケットを受信することと、サービスチェーン切り替え情報に従って第4のサービスチェーン情報を判定することと、第4のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することを継続することと、を含む。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含む。サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用されるとともに、転送器が第2のサービスパケットを機能エンティティに転送した後で、サービスインデックスが1だけ減算される。
第1の転送規則は、第1の転送エントリを含み、第1の転送エントリは、第3の照合条件及び機能エンティティ識別子を含む。方法は、転送器により第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子を第1の転送エントリの第3の照合条件と照合し、それらが一致する場合に、転送器により第1の転送エントリに対応する機能エンティティ識別子により識別される機能エンティティに第2のサービスパケットを送信するステップを更に含む。
例えば“照合(CID=CID2):SF4、SF5”などの前述の転送規則のエントリは、照合条件“照合(CID=CID2)”、並びに機能エンティティ識別子SF4及びSF5を含む。
表1において示される第2のサービスパケットを受信した後で、もし転送器が第2のサービスパケットにカプセル化された第1のサービスチェーン情報CID1とSI値とに従って、前述の転送規則から、CID1に対応する転送規則“照合(CID==CID1):SF1、SF2”を取得するならば、転送器は最初に第2のサービスパケットをSF1に転送し、SF1は、第2のサービスパケットに対するサービス処理を行い、処理された第2のサービスパケットを転送器に送信する。さらに、SF1又は転送器は、第2のサービスパケットにカプセル化されたCID1に対応するSI値から1を減算し、その結果SI=1になるとともに、SI値は0ではなく、その場合に、転送器は、CID1及び新しいSI=1に従って、そして転送規則に従って、サービスパケット処理のために第2のサービスパケットをSF2に転送することを継続する。SF2が処理された第2のサービスパケットを転送器に送信する場合に、SF2又は転送器は、第2のサービスパケットにカプセル化されたCID1に対応するSI値から1を減算し、その結果SI=0になる。
もし第2のサービスパケット内の全てのサービスインデックスが0まで減算されるならば、転送器は全てのサービスチェーン情報を削除するとともに、全てのサービスチェーン情報が削除された後で取得された第2のサービスパケットを送信する。
CID1に対応するSI値が0まで減算されているので、転送器は、次のサービスチェーン識別子CID2に切り替えるとともに、CID2に対応するSI値と、サービスチェーン識別子に対応する転送規則“照合(CID==CID2):SF4、SF5”とに従って、処理のためにSF4とSF5に対してサービスパケットを順次転送する。同様に、毎回サービス処理を実行した後で、この転送サービスチェーンにおける各SF又は転送器は、SI値が0に減算されるまで、CID2に対応するSI値から1を減算する。転送器は、同じ論理に従ってサービスチェーン識別子CID3に切り替えるとともに、CID3に対応する転送規則とサービス処理を実行する。サービスラベルヘッダ内の全てのサービスチェーン識別子に対応するSIが0まで減算される場合に、全てのサービスチェーン識別子の転送が完了する。転送器は、サービスパケットにカプセル化されたサービスラベルヘッダを削除するとともに、処理されたサービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
さらに、CIDに対応するSIが0まで減算されていることを検出する場合に、転送器又はSFは、サービスラベルヘッダからCID及び対応するSIを削除することができ、それにより、サービスパケット内にカプセル化された第1のCIDがサービス転送を実行するためのサービスチェーン識別子であり、転送器がサービスラベルヘッダ内の第1のCIDのみに従って転送を実行する必要があることを保証する。転送器がCIDとSIとの間の全ての対応関係が削除されたことを発見する場合に、サービスパケットに関してサービス転送が完了したとみなされるとともに、転送器は、サービスパケットを外部ネットワーク装置に直接的に送信する。
第1の転送規則における第3の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子フィールドを含む。転送器が第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子を第1の転送エントリの第3の照合条件と照合することは、転送器により、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子に対応するサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドを第3の照合条件における第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドと照合することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器に対応する転送規則は、具体的には更に下記の通りであり得る。
1. 照合(CID&maska==CID1a&maska):SF1に送信;//もしサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであるならば、サービスパケットはSF1に送信される。
2. 照合(CID&maska==CID1a&maska、input_SF==SF1):SF2に送信;//もしサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであり、サービスパケットがSF1により転送器に送信されるならば、サービスパケットはSF2に送信される。
3. 照合(CID&maska==CID1a&maska、input_SF==SF2):CID&maska=0、goto−table;//もしサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであり、サービスパケットがSF2により転送器に送信されるならば、サービスパケットのCIDの下位8ビットはゼロにされるとともに、再照合のために次の転送規則が実行される。
4. 照合(CID&maskb==CID1b&maskb):SF4に送信;
5. 照合(CID&maskb==CID1b&maskb、input_SF==SF4):SF5に送信;
6. 照合(CID&maskb==CID1b&maskb、input_SF==SF5):CID&maskb=0、goto−table;
7. 照合(CID&maskc==CID1c&maskc):SF6に送信;そして、
8. 照合(CID&maskc==CID1c&maskc、input_SF==SF6):CID&maskb=0、goto−table。
CID1a、CID1b、及びCID1cは、それぞれCID1、CID2、及びCID3と同じであり得るか、又は異なり得る。
表2において示される第2のサービスパケットを受信した後で、転送器は、転送規則を、第2のサービスパケットにカプセル化されたサービスチェーン識別子フィールド、具体的にはサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドと照合する。もし第2のサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであるならば、第2のサービスパケットは転送規則1と首尾良く適合するとともに、転送器は、処理のために第2のサービスパケットをSF1に転送する。転送器は、SF1により返信された第2のサービスパケットを受信し、再照合を実行し、第2のサービスパケットが転送規則2と首尾よく適合した後で、第2のサービスパケットをSF2に更に転送する。
転送器は、SF2により返信された第2のサービスパケットを受信するとともに、第2のサービスパケットが転送規則3と首尾よく適合した後で、転送規則3に従ってCIDの下位8ビットをゼロにするとともに、次に、goto−table命令に従って、第2のサービスパケットを次の転送規則と照合する。転送器は、転送規則4及び転送規則5に従って、サービス処理のために第2のサービスパケットを順次にSF4及びSF5に送信する。
転送器は、SF5により返信された第2のサービスパケットを受信するとともに、第2のサービスパケットが転送規則6と首尾よく適合した後で、転送器は、再度CIDの中位8ビットをゼロにし、次の転送規則の照合を実行することを継続する。第2のサービスパケット内のサービスチェーン識別子の全てのビットがゼロにされる場合に、サービスチェーン情報が削除されるとともに、サービスチェーン情報が削除された後で取得された第2のサービスパケットが外部ネットワーク装置に送信される。
さらに、本発明のこの実施例は、第2のサービスパケットを別々に転送する2つの異なる転送器(転送器1及び転送器2)を更に含み得る。転送器1における転送規則は、下記の通りである。
照合(CID#1==CID0):SF1;及び
照合(CID#1==CID1):SF1、SF2。
転送器2における転送規則は、下記の通りである。
照合(CID#2==CID3):SF3、SF4;及び
照合(CID#2==CID4):SF4、SF5。
表3において示される第2のサービスパケットを受信した後で、転送器1は、第2のサービスパケットのCID#1フィールドにおけるサービスチェーン識別子を取得し、CID#1フィールドにおけるサービスチェーン識別子に従って、第2のサービスパケットを転送規則“照合(CID#1==CID1):SF1、SF2”と照合するとともに、サービス処理のために第2のサービスパケットを順次にSF1及びSF2に転送する。具体的な転送処理は、前述の実施例の転送処理と一致しており、ここでは説明されない。CID#1フィールドに基づく第2のサービスパケット転送が完了した後で、転送器1は、第2のサービスパケットをネクストホップの転送器、すなわち転送器2に送信するとともに、転送器1は、CID#1フィールドを削除するとともに、サービスパケットのCID#2フィールドのみを保存し得る。
第2のサービスパケットを受信した後で、転送器2は、第2のサービスパケットのCID#2フィールドに関する照合を実行するとともに、サービス処理のために第2のサービスパケットを順次にSF3及びSF4に転送する。全ての第2のサービスパケットの転送が完了する場合に、転送器2は、CID#2フィールドを削除するとともに、処理された第2サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信し得る。
本発明のこの実施例では、転送規則は、制御装置を使用することにより転送器に供給され得る。さらに、転送規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、転送器により取得されることができる。転送規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、転送規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する転送器は、転送規則の優先度に従って第2のサービスパケットを転送し得る。
本発明のこの実施例は、異なる形式において第2のサービスパケットに従って転送器によりパケット転送を実行するための方法を提供する。各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図12は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS601:分類器が、第3のサービスパケットを受信し、ここで、第3のサービスパケットはバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される。
本発明のこの実施例では、分類器は、転送器により返信された第3のサービスパケットを受信する。第3のサービスパケットは、バックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含む。バックホールサービスパケットは、前述の実施例における第1のサービスパケットであってもよいし、機能エンティティによって処理された第1のサービスパケットであってもよい。第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーンのものであるとともに、分類器が第3のサービスパケットを受信する前にバックホールサービスパケットを転送するために転送器により使用されるルートを示すために使用される。
ステップS602:分類器が、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成し、ここで、第4のサービスパケットはバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報は第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される。
分類器は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第2サービスチェーン情報を生成し、第1のサービスチェーン情報を第2のサービスチェーン情報に置き換えて第4のサービスパケットを生成するか、又は第2のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加して第4のサービスパケットを形成する。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーンのものであるとともに、第4のサービスパケットを転送するために使用されるルートを示すために使用される。第2のサービスチェーンのルートは、第4のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに送信するために転送器により使用される経路である。
ステップS603:分類器が、第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
分類器が生成された第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第4のサービスパケットにおいて搬送される第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
前述の実施例に基づくと、分類器は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って第2のサービスチェーン情報を判定する。
第2のサービスチェーン情報は、第3のサービスパケットにおいて搬送される第1のサービスチェーン情報と、バックホールサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性とによって判定される。すなわち、第3のサービスパケットにおいて搬送される第1のサービスチェーン情報は、同様に、第2のサービスチェーン情報を判定するための1つの条件として使用される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子を含み、第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーンを識別するために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子及び第1のサービスチェーン切り替え情報を含み、第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子及び第2のサービスチェーン切り替え情報を含み、第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスインデックスを含み、第1のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第1のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスインデックスを含み、第2のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第2のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。
第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第1のサービスチェーン識別子フィールドは、第3のサービスパケットに含まれる。第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第2のサービスチェーン識別子フィールドは、第4のサービスパケットに含まれる。
第3のサービスパケットは、少なくとも2つの第1のサービスチェーン情報を含み、第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーン識別子を含むか、又は第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーン識別子及び第1のサービスチェーン切り替え情報を含む。第1のサービスチェーン識別子は、バックホールサービスパケットを転送するために使用される第1のサービスチェーンを識別するために使用される。第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスチェーンの間の切り替えを示すとともに、第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスインデックスを含む。第1のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第1のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第1のサービスチェーン識別子は、同様に、第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され得るとともに、第1のサービスチェーン識別子フィールドは、第3のサービスパケットに含まれる。第3のサービスパケットのフォーマットは、表1、表2、及び表3におけるパケットフォーマットのうちのいずれか1つと一致する。
第4のサービスパケットは、少なくとも2つの第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含むか、又は第2サービスチェーン情報は、第2サービスチェーン識別子及び第2のサービスチェーン切り替え情報を含む。第2のサービスチェーン識別子は、第4のサービスパケットを転送するために使用される第2のサービスチェーンを識別するために使用される。第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスチェーンの間の切り替えを示すとともに、第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスインデックスを含む。第2のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第2のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第2のサービスチェーン識別子は、同様に、第2のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され得るとともに、サービスチェーン識別子フィールドは、第4のサービスパケットに含まれる。第4のサービスパケットのフォーマットは、表1、表2、及び表3におけるパケットフォーマットのうちのいずれか1つと一致する。
本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、分類器により第2の分類規則を判定するステップを更に含む。分類器が、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成することは、分類器により第2の分類規則を第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性と別々に照合し、それにより第4のサービスパケットを生成することを含む。
第2の分類規則は、第2の分類エントリを含み、第2の分類エントリは、第2の照合条件及び第2のサービスチェーン情報を含む。分類器が、第2の分類規則を第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性と別々に照合し、それにより第4のサービスパケットを生成することは、分類器により第1のサービスチェーン情報を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合することと、第1のサービスチェーン情報が第2の照合条件と一致するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性が第2の照合条件と一致する場合に、分類器により第2の分類エントリに対応する第2のサービスチェーン情報を第1のサービスチェーン情報と置き換えるとともに、第1のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加し、それにより第4のサービスパケットを生成することとを含む。
本発明のこの実施例では、分類器に対応する分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信先IP==IP1&CIDA、CID=CIDb1;//もしサービスパケットの送信先IPがIP1であるとともに、サービスパケットにおいて搬送されるCIDがCIDAに適合するならば、CIDb1が、サービスパケットの新しいCIDとして設定される。ここで、CIDAは、特定の値(例えば、CIDa1)であり得るか、複数の特定の値(例えば、CIDa1又はCIDa2)の組み合わせであり得るか、又は特定の範囲(例えば、CIDa1、mask=maskA)であり得る。サービスパケットにおいて現在搬送されているCIDは、CIDが前述のCIDAのカバレッジエリア内に含まれる限りこの照合条件を満たすと見なすことができ、これは下記の場合も有効である。
2. 送信先IP==IP2&CIDA、CID=CIDb2;
3. 送信先IP==IP3&CIDB、CID=CIDc1;そして、
4. 送信先IP==IP4&CIDB、CID=CIDc2。
例えば、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であり、CIDa2を搬送するビデオストリームパケット、すなわち第3のサービスパケットが、“送信先IP==IP1&CIDA、CID=CIDb1”に適合する場合に、分類器は、第3のサービスパケットにおけるCIDa2をCIDb1に置き換えて、それにより第4のサービスパケットを生成する。
第2の分類規則における第2の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子の一部分を含む。分類器が第1のサービスチェーン情報を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合することは、分類器により第1のサービスチェーン情報の一部分を第2の照合条件における第1のサービスチェーン識別子の一部分と照合することを含む。
もし分類器が表2のフォーマットとフォーマットが一致する第3のサービスパケットを受信するならば、第2の分類規則における第2の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子の一部分を含み、分類器は、第1のサービスチェーン情報の一部分を、第2の照合条件における第1のサービスチェーン識別子の一部分と照合する。例えば、転送規則が“送信先IP==IP1&(CIDA&MASKA)、CID=CIDb1”である場合に、分類器は、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であり、CIDa2を搬送するビデオストリームパケット、すなわち第3のサービスパケットに対応するCIDa2に対してマスキングを行い、CIDa2&MASKAを取得するとともに、CIDa2&MASKAを転送規則におけるCIDA&MASKAと照合する。
本発明のこの実施例では、分類規則は、制御装置を使用することにより分類器に供給され得る。さらに、分類規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、分類器により取得されることができる。分類規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、分類規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する第2のサービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報は、分類規則の優先度と同じ優先度に従う。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図13は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS701:転送器が、分類器により送信された第4のサービスパケットを受信し、ここで、第4のサービスパケットはバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報は第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第4のサービスパケットは、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って分類器により生成されるパケットであり、第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットは分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である。
本発明のこの実施例では、分類器は、転送器により返信された第3のサービスパケットを受信する。第3のサービスパケットは、バックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含む。バックホールサービスパケットは、前述の実施例における第1のサービスパケットであってもよいし、機能エンティティによって処理された第1のサービスパケットであってもよい。第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーンのものであるとともに、分類器が第3のサービスパケットを受信する前にバックホールサービスパケットを転送するために転送器により使用されるルートを示すために使用される。
分類器は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第2サービスチェーン情報を生成し、第1のサービスチェーン情報を第2のサービスチェーン情報に置き換えて第4のサービスパケットを生成するか、又は第2のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加して第4のサービスパケットを形成する。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーンのものであるとともに、第4のサービスパケットを転送するために使用されるルートを示すために使用される。第2のサービスチェーンのルートは、第4のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに送信するために転送器により使用される経路である。
ステップS702:転送器が、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
分類器が生成された第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第4のサービスパケットにおいて搬送される第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
前述の実施例に基づくと、転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送することは、転送器により第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器は、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送し得る。
サービスパケット転送方法は、転送器により第2の転送規則を判定するステップを更に含む。転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することは、転送器により第2の転送規則及び第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することを含む。
第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第2の転送規則は、第2の転送エントリを含み、第2の転送エントリは、第4の照合条件及び分類器の識別子を含み、転送器が第2の転送規則及び第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することが、転送器により第2のサービスチェーン情報における第2のサービスチェーン識別子を第2の転送エントリの第4の照合条件と照合し、それらが一致する場合に、転送器により第2の転送エントリに対応する分類器識別子により識別される分類器に第4のサービスパケットを送信することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器に対応する転送規則は、具体的には下記の通りである。
1. 照合(CID==CIDa1):SF1、SF2、分類器識別子;
2. 照合(CID==CIDa2):SF1、分類器識別子;
3. 照合(CID==CIDb1):SF3、SF4、分類器識別子;
4. 照合(CID==CIDb2):SF4、SF5;
5. 照合(CID==CIDc1):SF6、分類器識別子;そして、
6. 照合(CID==CIDc2):SF6、SF7。
もし転送器がCIDa2を搬送する第3のサービスパケットを受信するならば、転送器は、転送規則2に従って第3のサービスパケットをSF1に送信するとともに、SF1により返信された第3のサービスパケットを分類器に送信する。もし転送器がCIDb1を搬送する第3のサービスパケットを受信するならば、転送器は、転送規則3に従って第3のサービスパケットを順次にSF3とSF4に送信するとともに、SF4により返信された第3のサービスパケットを分類器に送信し、その結果、分類器は、第3のサービスパケットにおいて搬送されるバックホールサービスパケットのパケット特性と、第3のサービスパケットにおいて搬送されるCIDb1とに従って、第3のサービスパケットと次の分類規則とを照合することを継続する。もし分類規則“送信元IP==IP4&CIDB、CID=CIDc2”が適合するならば、分類器は、第3のサービスパケットにおけるCIDb1をCIDc2に置き換えて第4のサービスパケットを生成するとともに、第4のサービスパケットを転送器に送信する。転送器は、判定することによって、第4のサービスパケットが“照合(CID==CIDc2):SF6、SF7”に適合することを学習し、処理のためにSF6とSF7に対して第4のサービスパケットを送信する。転送規則には分類器識別子が含まれていないので、転送器は、SF7により返信された第4のサービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
本発明のこの実施例では、転送規則は、制御装置を使用することにより転送器に供給され得る。さらに、転送規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、転送器により取得されることができる。転送規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、転送規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する転送器は、転送規則の優先度に従って第2のサービスパケットを転送し得る。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図14は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS301:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS302:制御装置が、転送器に転送規則を供給する。
ステップS301及びS302を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS303:分類器が、サービスパケットを分類規則と照合する。
分類器は、サービスパケットのパケット特性値を分類規則における照合条件と照合する。例えば、本発明の実施例において、分類器は、送信先IPがIP1であり、ソースポート番号が80であるビデオストリームパケットを、3つの分類規則2、3、及び4と照合する。
ステップS304:分類器が、複数の対応関係が付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、3つの分類規則2、3、及び4に存在するCID1とSI=2との間の対応関係、CID2とSI=2との間の対応関係、及びCID3とSI=1との間の対応関係を、サービスパケットに付加するとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS305:転送器が、CID1に従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID1に従って、CID1に対応する転送規則を取得し、判定することによって、サービスパケットがSF1及びSF2により処理される必要があることを学習する。
ステップS306:転送器とSF1との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF1にサービスパケットを送信し、その結果、SF1は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS307:転送器とSF2との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF2に切り替えてサービスパケットをSF2に送信し、その結果、SF2は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS308:転送器が、CID2に従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、次のサービスチェーン識別子がCID2であり、CID2がSF4及びSF5に対応すると判定する。
ステップS309:転送器とSF4との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF4にサービスパケットを送信し、その結果、SF4は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS310:転送器とSF5との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF5にサービスパケットを送信し、その結果、SF5は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS311:転送器が、CID3に従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、次のサービスチェーン識別子がCID3であり、CID3がSF6に対応すると判定する。
ステップS312:転送器とSF6との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF6にサービスパケットを送信し、その結果、SF6は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS313:転送器が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
転送器は、次のサービスチェーン識別子が存在していないと判定した場合に、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
本発明のこの実施例では、サービスチェーン識別子とサービスインデックスとの間の複数の対応関係がサービスパケットに付加され、その結果、転送器は、サービスパケットを転送する場合に、複数のサービスチェーン識別子に対応する転送サービスチェーンを切り替える。
図15は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS401:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS402:制御装置が、転送器に転送規則を供給する。
ステップS401及びS402を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS403:分類器が、サービスパケットを分類規則と照合する。
送信先IPがIP1であり、ソースポート番号が80であるビデオストリームパケットは、本発明の実施例における3つの分類規則に適合する。
ステップS404:分類器が、複数のサービスチェーン識別子のいくつかのビットが付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、3つの分類規則におけるサービスチェーン識別子及び対応するマスクに対してAND演算を別々に実行し、それにより、第2のサービスチェーン識別子CIDを構成し、CIDをサービスパケットに付加するとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS405:転送器が、CID&maskaに従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID&maskaに対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF1及びSF2により処理される必要があることを学習する。
ステップS406:転送器とSF1との間でサービスパケットを転送する。
ステップS407:転送器とSF2との間でサービスパケットを転送する。
ステップS408:転送器が、CID&maskbに従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID&maskbに対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF4及びSF5により処理される必要があることを学習する。
ステップS409:転送器とSF4との間でサービスパケットを転送する。
ステップS410:転送器とSF5との間でサービスパケットを転送する。
ステップS411:転送器が、CID&maskcに従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID&maskcに対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF6により処理される必要があることを学習する。
ステップS412:転送器とSF6との間でサービスパケットを転送する。
ステップS413:転送器が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
転送器は、判定することによって、サービスラベルヘッダ内のサービスチェーン識別子の全てのビットがゼロにされたことを学習した後で、外部ネットワーク装置にサービスパケットを送信する。
ステップS406、S407、S409、S410、及びS412は、それぞれ、前述の実施例におけるステップS306、S307、S309、S310、及びS312と同様であり、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例では、複数のサービスチェーン識別子のいくつかのビットがサービスパケットに付加され、それは、サービスラベルヘッダのストレージスペースを削減する。
図16は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS501:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS502:制御装置が、転送器1に転送規則を供給する。
ステップS503:制御装置が、転送器2に転送規則を供給する。
ステップS501、S502、及びS503を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS504:分類器が、サービスパケットを分類規則と照合する。
例えば、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の2つの分類規則2及び3に適合する。
ステップS505:分類器が、複数のサービスチェーン識別子が付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、CID1をサービスパケットのCID#1フィールドに付加し、CID3をサービスパケットのCID#2フィールドに付加し、CID1及びCID3が付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
ステップS506:転送器1が、CID#1フィールドに従ってサービスパケットを転送する。
転送器1は、サービスパケットのCID#1フィールドにおけるCID1に従って、CID1に対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF1及びSF2により処理される必要があることを学習する。
ステップS507:転送器1とSF1との間でサービスパケットを転送する。
ステップS508:転送器1とSF2との間でサービスパケットを転送する。
ステップS509:転送器1が、サービスパケットを転送器2に転送する。
サービスパケットのCID#1フィールドに基づいたサービスパケット転送を完了した後で、転送器1は、転送器2にサービスパケットを送信する。
ステップS510:転送器2が、CID#2フィールドに従ってサービスパケットを転送する。
転送器2は、サービスパケットのCID#2フィールドにおけるCID3に従って、CID3に対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF3及びSF4により処理される必要があることを学習する。
ステップS511:転送器2とSF3との間でサービスパケットを転送する。
ステップS512:転送器2とSF4との間でサービスパケットを転送する。
ステップS513:転送器2が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
転送器2は、判定することによって、サービスパケットにサービスチェーン識別子が存在していないことを学習した場合に、外部ネットワーク装置にサービスパケットを送信する。
本発明のこの実施例では、サービスパケットの異なるサービスチェーン識別子フィールドは、異なる転送器を使用することにより識別され、サービスパケットは、セグメントにおいて異なる転送器により転送され、それは、サービスパケットの転送効率を提供する。
図17は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において説明されるサービスパケットは、送信元IPがIP4であり、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットである。サービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS901:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS902:制御装置が、転送器に転送規則を供給する。
ステップS901及びS902を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS903:分類器が、サービスパケットを第1のタイプの分類規則と照合する。
もし分類器により受信されたサービスパケットがサービスチェーン識別子を搬送していないならば、分類器は、サービスパケットを第1のタイプの分類規則と照合するとともに、分類規則“送信元ポート番号==80、CID=CIDa2”が適合する。
ステップS904:分類器が、CIDa2を搬送するサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、サービスパケットのサービスチェーン識別子としてCIDa2を設定するとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS905:転送器が、CIDa2に適合する転送規則を取得する。
転送器は、サービスパケットを転送規則と照合するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF1及び分類器に転送される必要があることを学習する。
ステップS906:転送器とSF1との間でサービスパケットを転送する。
ステップS907:転送器が、サービスパケットを分類器に転送する。
ステップS908:分類器が、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合する。
もし分類器により受信されたサービスパケットがサービスチェーン識別子を搬送するならば、分類器は、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合するとともに、分類規則“送信先IP==IP1&CIDA、CID=CIDb1”が適合する。
ステップS909:分類器が、CIDb1を搬送するサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、サービスパケットのCIDa2をCIDb1に置き換えるとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS910:転送器が、CIDb1に適合する転送規則を取得する。
転送器は、サービスパケットを転送規則と照合するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF3、SF4、及び分類器に転送される必要があることを学習する。
ステップS911:転送器とSF3との間でサービスパケットを転送する。
ステップS912:転送器とSF4との間でサービスパケットを転送する。
ステップS913:転送器が、サービスパケットを分類器に転送する。
ステップS914:分類器が、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合する。
もし分類器により受信されたサービスパケットがサービスチェーン識別子を搬送するならば、分類器は、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合するとともに、分類規則“送信元IP==IP4&CIDB、CID=CIDc2”が適合する。
ステップS915:分類器が、CIDc2を搬送するサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、サービスパケットのCIDb1をCIDc2に置き換えるとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS916:転送器が、CIDc2に適合する転送規則を取得する。
転送器は、サービスパケットを転送規則と照合するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF6及びSF7に転送される必要があることを学習する。
ステップS917:転送器とSF6との間でサービスパケットを転送する。
ステップS918:転送器とSF7との間でサービスパケットを転送する。
ステップS919:転送器が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
CIDc2に適合する転送規則は分類器を含まないので、転送器は、SF7により返信されたサービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
本発明のこの実施例では、分類規則の1つの照合条件は、サービスパケットの1つのパケット特性又は複数のパケット特性のみを判定するために使用され、サービスパケットの全てのパケット特性が判定される必要はなく、それは、分類規則のエントリを削減し、対応して転送規則のエントリを削減し、そしてストレージリソースを節約する。
結論として、本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するか、又はサービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
本発明において提供されるいくらかの実施例において、開示された装置及び方法は他の様式で実施され得る、ということが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は、単に代表的である。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能の分割であるとともに、実際の実装例では他の分割であるかもしれない。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに結合され得るか若しくは統合され得るか、又は、いくつかの特徴は、無視され得るか若しくは実行されないかもしれない。さらに、表示されたか若しくは論じられた相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかインタフェースを使用することにより実施され得る。装置若しくはユニットの間の間接的な結合又は通信接続は、電子的方式、機械的方式、又は他の方式において実施され得る。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離しているかもしれないし、又は物理的に分離していないかもしれないとともに、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであるかもしれないし、又は物理的なユニットでないかもしれず、1つの位置に位置付けられるかもしれないし、又は複数のネットワークユニットに対して分散されるかもしれない。いくつか又は全てのユニットは、実施例の解決法の目的を達成するために、実際のニーズに従って選択され得る。
さらに、本発明の実施例における機能ユニットは1つの演算処理装置に統合され得るか、又は、それぞれのユニットは物理的に単独で存在し得るか、又は、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実施され得るか、又は、ソフトウェア機能ユニットに加えてハードウェアの形式で実施され得る。
前述の統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実施される場合に、統合されたユニットはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され得る。前述のソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶されるとともに、コンピュータ装置(それはパーソナルコンピュータ、サーバ、若しくはネットワーク装置であり得る)又はプロセッサ(processor)に、本発明の実施例において説明された方法のステップのいくつかを実行するように指示するためのいくらかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶することができるあらゆる媒体を含む。
都合が良くそして簡潔な記述のために、前述の機能モジュールの分割は例示のための一例とみなされる、ということが当業者によって明らかに理解され得る。実際のアプリケーションにおいて、前述の機能は異なる機能モジュールに割り当てられることができるとともに、必要条件に従って実施されることができ、すなわち、装置の内部構造は、上述の機能の全部又は一部を実施するために、異なる機能モジュールに分割される。前述の装置の詳細な作業処理については、前述の方法の実施例における対応する処理に対して参照が行われ得るとともに、詳細はここでは再度説明されない。
最後に、前述の実施例は、本発明を限定するためではなく、単に本発明の技術的解決法を説明するために意図されているに過ぎない、という点に注意が必要である。前述の実施例に関連して本発明が詳細に説明されたが、当業者は、本発明の実施例の技術的解決法の範囲から逸脱することなく、前述の実施例において説明された技術的解決法にさらに修正を行い得るか、又は、それらのいくつか若しくは全ての技術的特徴に等価な置換を行い得る、ということを理解すべきである。
本発明は、通信技術に関し、特に、サービスパケット転送方法及び装置に関する。
通信分野では、ゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support Node、略してGGSN)と外部ネットワークとの間に、様々なサービス機能エンティティ(Service Function、略してSF)、分類器、及び転送器が配置されている。
図1において示されるように、GGSNからインターネットに送信されるアップリンクサービスパケットは、まず分類器を通過し、分類器は、サービスパケットを分類器上の分類規則と照合する。サービスパケットは、例えば、送信元ポート番号、送信元IP、送信先ポート番号、送信先IP、及びサービスタイプなどの複数のパケット特性を含む。分類規則は、複数のエントリを含む。各エントリは、照合条件、サービスチェーン識別子(Chain Identifier、略してCID)、サービスインデックス(Service Index、略してSI)、並びに照合条件、CID、及びSIの間の対応関係を含む。照合条件は、サービスパケットに対応する全てのパケット特性と、全てのパケット特性にそれぞれ対応する目標値とを含む。照合条件は、サービスパケットに対応する全てのパケット特性の特性値が照合条件における全てのパケット特性に対応する目標値にそれぞれ適合するかどうかを判定するために使用される。CIDは、転送サービスチェーンを識別するために使用される。SIは、CIDに対応する転送サービスチェーンにおけるSFの数を識別するために使用される。もしサービスパケットに対応する全てのパケット特性がエントリ内の照合条件に適合するならば、分類器は、照合条件に対応するとともに、エントリ内に存在するCID及びSIをサービスパケットにカプセル化し、CID及びSIがカプセル化されたサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器は、サービスパケットを転送する。転送器は転送規則を記憶し、転送規則はSFの識別子情報を含み、SFはCIDにより識別されるサービスチェーンに含まれるSFとする。転送器は、サービスパケットにおいて搬送されるCIDに従って、CIDに対応する転送規則を取得し、SFのものであるとともに転送規則内に存在する識別子情報に従ってサービスパケットをSFに送信する。例えば、転送器は、処理のためにサービスパケットを機能エンティティ1、機能エンティティ2、機能エンティティ3に順次送信し、次いで、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
従来技術では、もしパケット特性が複数の目標値に対応するならば、パケット特性は、分類規則における複数の照合条件に対応する必要がある。各サービスパケットが特定のサービスチェーンにのみ属しているので、各サービスパケットは、1つの照合条件にのみ対応することができる。全ての照合条件が含まれるようにパケット特性が複数の目標値に対応する場合に、可能な目標値の全ての順列及び組み合わせが分類規則に設定される必要がある。その結果、分類規則及び転送規則のエントリが大幅に増加し、多量のストレージリソースが占有される。
本発明の実施例は、分類規則及び転送規則のエントリを削減し、そしてストレージリソースを節約するように、サービスパケット転送方法及び装置を提供する。
本発明の実施例の一態様によれば、分類器が提供され、当該分類器は、第1のサービスパケットを受信し、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される第1の受信モジュールと、前記パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成し、前記第2のサービスパケットが前記第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される第1の処理モジュールと、前記第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果前記転送器が前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送する、ように構成される第1の送信モジュールと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、転送器が提供され、当該転送器は、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信し、前記第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスパケットが前記分類器により受信されるパケットであり、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される第2の受信モジュールと、前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送するように構成される第2の送信モジュールと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、分類器が提供され、当該分類器は、第3のサービスパケットを受信し、前記第3のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される第3の受信モジュールと、前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成し、前記第4のサービスパケットが前記バックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される第3の処理モジュールと、前記第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果前記転送器が前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送する、ように構成される第3の送信モジュールとを含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、転送器が提供され、当該転送器は、前記分類器により送信された第4のサービスパケットを受信し、前記第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第4のサービスパケットが、第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って前記分類器により生成されるパケットであり、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットが前記分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である、ように構成される第4の受信モジュールと、前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送するように構成される第4の送信モジュールと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送システムが提供され、当該サービスパケット転送システムは、分類器及び/又は転送器を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、分類器により第1のサービスパケットを受信するステップであって、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ステップと、前記分類器により前記パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成するステップであって、前記第2のサービスパケットが前記第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される、ステップと、前記分類器により前記第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果前記転送器が前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、転送器により、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信するステップであって、前記第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスパケットが前記分類器により受信されるパケットであり、前記第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ステップと、前記転送器により前記少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って前記第2のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、前記分類器により第3のサービスパケットを受信するステップであって、前記第3のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ステップと、前記分類器により前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成するステップであって、前記第4のサービスパケットが前記バックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ステップと、前記分類器により前記第4のサービスパケットを前記転送器に送信し、その結果前記転送器が前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例の別の態様によれば、サービスパケット転送方法が提供され、当該方法は、前記転送器により、前記分類器により送信された第4のサービスパケットを受信するステップであって、前記第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、前記第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第4のサービスパケットが、第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットのパケット特性に従って前記分類器により生成されるパケットであり、前記第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、前記第1のサービスチェーン情報及び前記バックホールサービスパケットが前記分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である、ステップと、前記転送器により前記第2のサービスチェーン情報に従って前記第4のサービスパケットを転送するステップと、を含む。
本発明の実施例において提供されるサービスパケット転送方法及び装置によれば、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
従来技術におけるネットワークトポロジの図である。
本発明の一実施例による分類器の構造図である。
本発明の一実施例による転送器の構造図である。
本発明の別の実施例による転送器の構造図である。
本発明の別の実施例による分類器の構造図である。
本発明の別の実施例による転送器の構造図である。
本発明の別の実施例による転送器の構造図である。
本発明の一実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。
本発明の一実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。
本明細書において説明されるサービスチェーン(service chain)は、サービス実施経路を含み、1つ又は複数のサービス機能エンティティが、パケットに関するサービス処理を共同で実施するためにこの経路に配置され得る。サービスチェーンは、同様に、サービス経路(service path)、又は同様のものと呼ばれる。サービスチェーン識別子(chain ID又はCID)は、特定のサービスチェーンを識別するために使用されるとともに、同様に、サービスチェーンラベル(chain label)、又は同様のものと呼ばれ得る。
図2は、本発明の一実施例による分類器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される分類器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図2において示されるように、分類器100は、第1の受信モジュール101と、第1の処理モジュール102と、第1の送信モジュール103とを含む。第1の受信モジュール101は、第1のサービスパケットを受信し、第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される。第1の処理モジュール102は、パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成し、第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される。第1の送信モジュール103は、第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する、ように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図2に基づくと、第1の処理モジュール102は、1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を判定するように更に構成される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含み、サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用される。
サービスチェーン識別子は、サービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、サービスチェーン識別子フィールドは、第2のサービスパケットに含まれる。
第1の処理モジュール102は、第1の分類規則を判定するように更に構成されるとともに、パケット特性を第1の分類規則と照合し、それにより第2のサービスパケットを生成するように更に構成される。
第1の分類規則は、第1の分類エントリを含み、第1の分類エントリは、第1の照合条件及びサービスチェーン情報を含む。第1の処理モジュール102は、パケット特性を第1の分類エントリに対応する第1の照合条件と照合するように更に構成される。第1の処理モジュール102は、パケット特性が第1の分類エントリに対応する第1の照合条件と一致する場合に、第1の分類エントリに対応するサービスチェーン情報を第1のサービスパケットに付加し、それにより第2のサービスパケットを生成するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される分類器は、前述の図10において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例では、各分類規則について、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図3は、本発明の一実施例において提供される転送器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される転送器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図3において示されるように、転送器120は、第2の受信モジュール121と、第2の送信モジュール122とを含む。第2の受信モジュール121は、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信し、第2のサービスパケットが第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスパケットが分類器により受信されるパケットであり、第1のサービスパケットがパケット特性を含む、ように構成される。第2の送信モジュール122は、少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送するように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図4は、本発明の別の実施例による転送器の構造図である。図3に基づくと、第2の送信モジュール122は、少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送するように更に構成される。
転送器120は、第2の処理モジュール123を更に含み、第2の処理モジュール123は、第1の転送規則を判定するように構成される。第2の送信モジュール122は、第1の転送規則及び少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送するように更に構成される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
少なくとも2つのサービスチェーン情報は、少なくとも第3のサービスチェーン情報及び第4のサービスチェーン情報を含む。第2の送信モジュール122は、第3のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つに転送するように更に構成される。第2の受信モジュール121は、少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つによって処理された第2のサービスパケットを受信するように更に構成される。第2の処理モジュール123は、サービスチェーン切り替え情報に従って第4のサービスチェーン情報を判定するように更に構成される。第2の送信モジュール122は、第4のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することを継続するように更に構成される。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含む。サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用されるとともに、転送器が第2のサービスパケットを機能エンティティに転送した後で、サービスインデックスが1だけ減算される。
第1の転送規則は、第1の転送エントリを含み、第1の転送エントリは、第3の照合条件及び機能エンティティ識別子を含む。第2の処理モジュール123は、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子を第1の転送エントリの第3の照合条件と照合するように更に構成される。第2の送信モジュール122は、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子が第1の転送エントリの第3の照合条件に適合する場合に、第1の転送エントリに対応する機能エンティティ識別子により識別される機能エンティティに第2のサービスパケットを送信するように更に構成される。
第2の処理モジュール123は、もし第2のサービスパケットにおける全てのサービスインデックスが0まで減算されるならば、全てのサービスチェーン情報を削除するように更に構成される。第2の送信モジュール122は、全てのサービスチェーン情報が削除された後で取得された第2のサービスパケットを送信するように更に構成される。
第1の転送規則における第3の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子フィールドを含む。第2の処理モジュール123は、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子に対応するサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドを第3の照合条件における第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドと照合するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される転送器は、前述の図11において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例は、異なる形式において第2のサービスパケットに従って転送器によりパケット転送を実行するための方法を提供する。各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図5は、本発明の別の実施例による分類器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される分類器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図5において示されるように、分類器140は、第3の受信モジュール141と、第3の処理モジュール142と、第3の送信モジュール143とを含む。第3の受信モジュール141は、第3のサービスパケットを受信し、第3のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成し、第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される、ように構成される。第3の送信モジュール143は、第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する、ように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図5に基づくと、第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って第2のサービスチェーン情報を判定するように更に構成される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子を含み、第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーンを識別するために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子及び第1のサービスチェーン切り替え情報を含み、第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子及び第2のサービスチェーン切り替え情報を含み、第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスインデックスを含み、第1のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第1のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスインデックスを含み、第2のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第2のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。
第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第1のサービスチェーン識別子フィールドは、第3のサービスパケットに含まれる。第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第2のサービスチェーン識別子フィールドは、第4のサービスパケットに含まれる。
第3の処理モジュール142は、第2の分類規則を判定するように更に構成されるとともに、第2の分類規則を第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性と別々に照合し、それにより第4のサービスパケットを生成するように更に構成される。
第2の分類規則は、第2の分類エントリを含み、第2の分類エントリは、第2の照合条件及び第2のサービスチェーン情報を含む。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合するように更に構成される。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報が第2の照合条件と一致するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性が第2の照合条件と一致する場合に、第2の分類エントリに対応する第2のサービスチェーン情報を第1のサービスチェーン情報と置き換えるとともに、第1のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加し、それにより第4のサービスパケットを生成するように更に構成される。
第2の分類規則における第2の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子の一部分を含む。第3の処理モジュール142は、第1のサービスチェーン情報の一部分を第2の照合条件における第1のサービスチェーン識別子の一部分と照合するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される分類器は、前述の図12において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例は、異なる形式において第2のサービスパケットに従って転送器によりパケット転送を実行するための方法を提供する。各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図6は、本発明の別の実施例による転送器の構造図である。本発明のこの実施例において提供される転送器は、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図6において示されるように、転送器160は、第4の受信モジュール161と、第4の送信モジュール162とを含む。第4の受信モジュール161は、分類器により送信された第4のサービスパケットを受信し、第4のサービスパケットがバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報が第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第4のサービスパケットが、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って分類器により生成されるパケットであり、第1のサービスチェーン情報が第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットが分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である、ように構成される。第4の送信モジュール162は、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送するように構成される。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図7は、本発明の別の実施例による転送器の構造図である。図6に基づくと、第4の送信モジュール162は、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送するように更に構成される。
転送器160は、第4の処理モジュール163を更に含み、第4の処理モジュール163は、第2の転送規則を判定するように構成される。第4の送信モジュール162は、第2の転送規則及び第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送するように更に構成される。
第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第2の転送規則は、第2の転送エントリを含み、第2の転送エントリは、第4の照合条件及び分類器の識別子を含み、第4の処理モジュール163は、第2のサービスチェーン情報における第2のサービスチェーン識別子を第2の転送エントリの第4の照合条件と照合するように更に構成される。第4の送信モジュール162は、第2のサービスチェーン識別子が第2の転送エントリの第4の照合条件と一致する場合に、第2の転送エントリに対応する分類器識別子により識別される分類器に第4のサービスパケットを送信するように更に構成される。
本発明のこの実施例において提供される転送器は、前述の図13において提供される方法実施例を実行するように具体的に構成され得る。特定の機能について、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図8は、本発明の一実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図8において示されるように、サービスパケット転送システム180は、前述の実施例における分類器100と転送器120とを含む。
本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。
図9は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送システムの構成図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。図9において示されるように、サービスパケット転送システム190は、前述の実施例における分類器140と転送器160とを含む。
本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送システムは、サービスパケット転送方法の一実施例において提供される処理プロセスを実行し得る。
図10は、本発明の一実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例は、サービスパケットにおいて搬送される複数のサービスチェーン情報に従ってサービスパケットを転送することに適用可能である。サービスパケット転送方法の具体的なステップは下記の通りである。
ステップS101:分類器が、第1のサービスパケットを受信し、ここで、第1のサービスパケットはパケット特性を含む。
分類器は、ゲートウェイGPRSサポートノードにより送信されたユーザアップリンクサービスパケットを受信する。サービスパケットは、例えば、送信元ポート番号、送信元IP、送信先ポート番号、送信先IP、及びサービスタイプなどの複数のパケット特性を含むとともに、本発明のこの実施例は、それに限定されない。
ステップS102:分類器が、パケット特性に従って第2のサービスパケットを生成し、ここで、第2のサービスパケットは第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報は1つのサービスチェーンのルートを示すために使用される。
分類器は、パケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を生成する。各サービスチェーン情報は、1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、少なくとも2つのサービスチェーン情報及び第1のサービスパケットが第2のサービスパケットにカプセル化されるとともに、サービスチェーンのルートは、少なくとも1つの機能エンティティに第2のサービスパケットを送信するために転送器により使用される経路である。
ステップS103:分類器が、第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
分類器は、生成された第2のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器は、第2のサービスパケットにおいて搬送される少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
前述の実施例に基づいて、分類器は、1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を判定する。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含み、サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用される。
下記の表1は、第2のサービスパケットの構造図である。本発明のこの実施例における第2のサービスパケットは、3つのサービスチェーン情報を含むとともに、3つのサービスチェーン情報は、第1のサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って判定され得る。例えば“CID1 SI=2”などの各サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子CID1及びサービスチェーン切り替え情報SI=2を含む。サービスチェーン識別子CID1は、サービスチェーンを識別するために使用される。サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用され、具体的には、SI=2が、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用される。さらに、サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子のみを含み得るが、サービスチェーン切り替え情報を含まない。
サービスチェーン識別子は、サービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、サービスチェーン識別子フィールドは、第2のサービスパケットに含まれる。
本発明のこの実施例では、サービスチェーン識別子は、サービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより更に表され得る。下記の表2において示されるように、第2のサービスパケットは、サービスチェーン識別子フィールドを含む。CID1&maskaは、マスクmaskaを使用することによりサービスチェーン識別子CID1によって取得されるとともに、CID1のものであるいくつかのビットである。CID2&maskbは、マスクmaskbを使用することによりサービスチェーン識別子CID2によって取得されるとともに、CID2のものであるいくつかのビットである。CID3&maskcは、マスクmaskcを使用することによりサービスチェーン識別子CID3によって取得されるとともに、CID3のものであるいくつかのビットである。CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcは、それぞれサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドであり、CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcは、サービスチェーン識別子を形成する。
さらに、第2のサービスパケットは複数のサービスチェーン識別子フィールドを含むことができ、各サービスチェーン識別子フィールドは、1つのサービスチェーン識別子を格納する。下記の表3において示されるように、CID#1フィールドは、サービスチェーン識別子フィールド1を表し、CID#2フィールドは、サービスチェーン識別子フィールド2を表す。サービスチェーン識別子フィールド1はサービスチェーン識別子CID1を格納し、サービスチェーン識別子フィールド2はサービスチェーン識別子CID3を格納する。
本発明のこの実施例は、異なる構造の第2のサービスパケットを提供し、第2のサービスパケットが別の情報要素を搬送するかどうかにかかわらず、そして第2のサービスパケットが別のカプセル化方式でサービスチェーン情報を搬送するかどうかにかかわらず、サービスチェーン情報が第2のサービスパケットにおいて搬送され得る方法を示し、それは、本発明のこの実施例では限定されない。
前述の実施例に基づくと、サービスパケット転送方法は、分類器により第1の分類規則を判定するステップを更に含む。分類器によりパケット特性に従って第2のサービスパケットを生成することは、分類器によりパケット特性を第1の分類規則と照合し、それにより第2のサービスパケットを生成することを含む。
第1の分類規則は、第1の分類エントリを含み、第1の分類エントリは、第1の照合条件及びサービスチェーン情報を含む。分類器によりパケット特性を第1の分類規則と照合し、それにより第2のサービスパケットを生成することは、分類器によりパケット特性を第1の分類エントリに対応する第1の照合条件と照合し、それらが一致する場合に、分類器により第1の分類エントリに対応するサービスチェーン情報を第1のサービスパケットに付加し、それにより第2のサービスパケットを生成することを含む。
例えば、分類器に対応する分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信元ポート番号==90、CID=CID0、SI=1;
2. 送信元ポート番号==80、CID=CID1、SI=2:
3. サービスタイプ==ビデオストリーム、CID=CID2、SI=2;
4. 送信先IP==IP1、CID=CID3、SI=1;そして、
5. 送信先IP==IP2、CID=CID4、SI=1。
送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の3つの分類規則2、3、及び4に適合する。分類器は、CID1とSI=2との間の対応関係、CID2とSI=2との間の対応関係、及びCID3とSI=1との間の対応関係を第1のサービスパケットに付加し、それにより、第2のサービスパケットを構成する。第2のサービスパケットのフォーマットは、前述の表1に示されている。
例えば、分類器により判定される分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信元ポート番号==80、CID|=CID1&maska;//もしサービスパケットの送信元ポート番号が80であるならば、サービスパケットのサービスチェーン識別子の下位8ビットがCID1の下位8ビットとして設定される。
2. サービスタイプ==ビデオストリーム、CID|=CID2&maskb;//もしサービスパケットがビデオストリームであるならば、サービスパケットのサービスチェーン識別子の中位8ビットがCID2の中位8ビットとして設定される。そして、
3. 送信先IP==IP1、CID|=CID3&maskc;//もしサービスパケットの送信先IPがIP1であるならば、サービスパケットのサービスチェーン識別子の上位8ビットがCID3の上位8ビットとして設定される。
CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcは等しくない。
送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の3つの照合条件に適合する。分類器は、CID1&maska、CID2&maskb、及びCID3&maskcを第1のサービスパケットに付加し、それにより、第2のサービスパケットを構成する。第2のサービスパケットのフォーマットは、前述の表2に示されている。
例えば、分類器により判定される分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信元ポート番号==90、CID#1=CID0;//もしサービスパケットの送信元ポート番号が90であるならば、サービスパケットのCID#1フィールドにCID0が設定される。
2. 送信元ポート番号==80、CID#1=CID1;//もしサービスパケットの送信元ポート番号が80であるならば、サービスパケットのCID#1フィールドにCID1が設定される。
3. 送信先IP==IP1、CID#2=CID3;//もしサービスパケットの送信先IPがIP1であるならば、サービスパケットのCID#2フィールドにCID3が設定される。そして、
4. 送信先IP==IP2、CID#2=CID4;//もしサービスパケットの送信先IPがIP2であるならば、サービスパケットのCID#2フィールドにCID4が設定される。
送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の2つの分類規則2及び3に適合する。分類器は、CID1をサービスパケットのCID#1フィールドに付加し、CID3をサービスパケットのCID#2フィールドに付加し、それにより、第2のサービスパケットを構成する。第2のサービスパケットのフォーマットは、前述の表3に示されている。
本発明のこの実施例では、分類規則は、制御装置を使用することにより分類器に供給され得る。さらに、分類規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、分類器により取得されることができる。分類規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、分類規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する第2のサービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報は、分類規則の優先度と同じ優先度を有する。
本発明のこの実施例では、各分類規則について、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図11は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS201:転送器が、分類器により送信された第2のサービスパケットを受信し、ここで、第2のサービスパケットは第1のサービスパケット及び少なくとも2つのサービスチェーン情報を含み、各サービスチェーン情報は1つのサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスパケットは分類器により受信されるパケットであり、第1のサービスパケットはパケット特性を含む。
分類器は、ゲートウェイGPRSサポートノードにより送信された、受信したユーザアップリンクサービスパケット、すなわち第1のサービスパケットのパケット特性に従って少なくとも2つのサービスチェーン情報を生成し、第1のサービスパケットと少なくとも2つのサービスチェーン情報を一緒にカプセル化して第2のサービスパケットを構成し、第2のサービスパケットを転送器に送信する。
ステップS202:転送器が、少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
転送器は、第2のサービスパケットにおいて搬送される少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図11に対応する実施例に基づくと、転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することは、転送器により少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送することを含む。
転送器は、第1の転送規則を判定する。転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送することは、転送器により第1の転送規則及び少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに転送することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器に対応する転送規則は、具体的には下記の通りである。
照合(CID==CID0):SF3;
照合(CID==CID1):SF1,SF2;
照合(CID==CID2):SF4,SF5;
照合(CID==CID3):SF6;及び
照合(CID==CID4):SF7。
もし転送器により受信された第2のサービスパケットがサービスチェーン識別子CID1を搬送するならば、転送器は、CID1に従って、転送規則から、CID1に対応する転送規則“照合(CID==CID1):SF1、SF2”を取得するとともに、転送器は処理のためにSF1とSF2に対して第2のサービスパケットを順次送信する。もし第2のサービスパケットがサービスチェーン識別子CID3を搬送するならば、転送器は処理のためにSF6に対してだけ第2のサービスパケットを送信する。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子を含み、サービスチェーン識別子は、サービスチェーンを識別するために使用される。
サービスチェーン情報は、サービスチェーン識別子及びサービスチェーン切り替え情報を含み、サービスチェーン切り替え情報は、サービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
転送器により受信される第2のサービスパケットの構造は、表1、表2、及び表3に具体的に示され得るとともに、ここでは説明されない。
少なくとも2つのサービスチェーン情報は、少なくとも第3のサービスチェーン情報及び第4のサービスチェーン情報を含む。転送器が少なくとも2つのサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することは、転送器により第3のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つに転送することと、転送器により少なくとも1つの機能エンティティのうちの1つによって処理された第2のサービスパケットを受信することと、サービスチェーン切り替え情報に従って第4のサービスチェーン情報を判定することと、第4のサービスチェーン情報に従って第2のサービスパケットを転送することを継続することと、を含む。
サービスチェーン切り替え情報は、サービスインデックスを含む。サービスインデックスは、転送器に対応する機能エンティティの数を識別するために使用されるとともに、転送器が第2のサービスパケットを機能エンティティに転送した後で、サービスインデックスが1だけ減算される。
第1の転送規則は、第1の転送エントリを含み、第1の転送エントリは、第3の照合条件及び機能エンティティ識別子を含む。方法は、転送器により第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子を第1の転送エントリの第3の照合条件と照合し、それらが一致する場合に、転送器により第1の転送エントリに対応する機能エンティティ識別子により識別される機能エンティティに第2のサービスパケットを送信するステップを更に含む。
例えば“照合(CID=CID2):SF4、SF5”などの前述の転送規則のエントリは、照合条件“照合(CID=CID2)”、並びに機能エンティティ識別子SF4及びSF5を含む。
表1において示される第2のサービスパケットを受信した後で、もし転送器が第2のサービスパケットにカプセル化された第1のサービスチェーン情報CID1とSI値とに従って、前述の転送規則から、CID1に対応する転送規則“照合(CID==CID1):SF1、SF2”を取得するならば、転送器は最初に第2のサービスパケットをSF1に転送し、SF1は、第2のサービスパケットに対するサービス処理を行い、処理された第2のサービスパケットを転送器に送信する。さらに、SF1又は転送器は、第2のサービスパケットにカプセル化されたCID1に対応するSI値から1を減算し、その結果SI=1になるとともに、SI値は0ではなく、その場合に、転送器は、CID1及び新しいSI=1に従って、そして転送規則に従って、サービスパケット処理のために第2のサービスパケットをSF2に転送することを継続する。SF2が処理された第2のサービスパケットを転送器に送信する場合に、SF2又は転送器は、第2のサービスパケットにカプセル化されたCID1に対応するSI値から1を減算し、その結果SI=0になる。
もし第2のサービスパケット内の全てのサービスインデックスが0まで減算されるならば、転送器は全てのサービスチェーン情報を削除するとともに、全てのサービスチェーン情報が削除された後で取得された第2のサービスパケットを送信する。
CID1に対応するSI値が0まで減算されているので、転送器は、次のサービスチェーン識別子CID2に切り替えるとともに、CID2に対応するSI値と、サービスチェーン識別子に対応する転送規則“照合(CID==CID2):SF4、SF5”とに従って、処理のためにSF4とSF5に対してサービスパケットを順次転送する。同様に、毎回サービス処理を実行した後で、この転送サービスチェーンにおける各SF又は転送器は、SI値が0に減算されるまで、CID2に対応するSI値から1を減算する。転送器は、同じ論理に従ってサービスチェーン識別子CID3に切り替えるとともに、CID3に対応する転送規則とサービス処理を実行する。サービスラベルヘッダ内の全てのサービスチェーン識別子に対応するSIが0まで減算される場合に、全てのサービスチェーン識別子の転送が完了する。転送器は、サービスパケットにカプセル化されたサービスラベルヘッダを削除するとともに、処理されたサービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
さらに、CIDに対応するSIが0まで減算されていることを検出する場合に、転送器又はSFは、サービスラベルヘッダからCID及び対応するSIを削除することができ、それにより、サービスパケット内にカプセル化された第1のCIDがサービス転送を実行するためのサービスチェーン識別子であり、転送器がサービスラベルヘッダ内の第1のCIDのみに従って転送を実行する必要があることを保証する。転送器がCIDとSIとの間の全ての対応関係が削除されたことを発見する場合に、サービスパケットに関してサービス転送が完了したとみなされるとともに、転送器は、サービスパケットを外部ネットワーク装置に直接的に送信する。
第1の転送規則における第3の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子フィールドを含む。転送器が第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子を第1の転送エントリの第3の照合条件と照合することは、転送器により、第2のサービスパケットのサービスチェーン識別子に対応するサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドを第3の照合条件における第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドと照合することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器に対応する転送規則は、具体的には更に下記の通りであり得る。
1. 照合(CID&maska==CID1a&maska):SF1に送信;//もしサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであるならば、サービスパケットはSF1に送信される。
2. 照合(CID&maska==CID1a&maska、input_SF==SF1):SF2に送信;//もしサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであり、サービスパケットがSF1により転送器に送信されるならば、サービスパケットはSF2に送信される。
3. 照合(CID&maska==CID1a&maska、input_SF==SF2):CID&maska=0、goto−table;//もしサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであり、サービスパケットがSF2により転送器に送信されるならば、サービスパケットのCIDの下位8ビットはゼロにされるとともに、再照合のために次の転送規則が実行される。
4. 照合(CID&maskb==CID1b&maskb):SF4に送信;
5. 照合(CID&maskb==CID1b&maskb、input_SF==SF4):SF5に送信;
6. 照合(CID&maskb==CID1b&maskb、input_SF==SF5):CID&maskb=0、goto−table;
7. 照合(CID&maskc==CID1c&maskc):SF6に送信;そして、
8. 照合(CID&maskc==CID1c&maskc、input_SF==SF6):CID&maskb=0、goto−table。
CID1a、CID1b、及びCID1cは、それぞれCID1、CID2、及びCID3と同じであり得るか、又は異なり得る。
表2において示される第2のサービスパケットを受信した後で、転送器は、転送規則を、第2のサービスパケットにカプセル化されたサービスチェーン識別子フィールド、具体的にはサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドと照合する。もし第2のサービスパケットのCIDの下位8ビットがCID1aの下位8ビットと同じであるならば、第2のサービスパケットは転送規則1と首尾良く適合するとともに、転送器は、処理のために第2のサービスパケットをSF1に転送する。転送器は、SF1により返信された第2のサービスパケットを受信し、再照合を実行し、第2のサービスパケットが転送規則2と首尾よく適合した後で、第2のサービスパケットをSF2に更に転送する。
転送器は、SF2により返信された第2のサービスパケットを受信するとともに、第2のサービスパケットが転送規則3と首尾よく適合した後で、転送規則3に従ってCIDの下位8ビットをゼロにするとともに、次に、goto−table命令に従って、第2のサービスパケットを次の転送規則と照合する。転送器は、転送規則4及び転送規則5に従って、サービス処理のために第2のサービスパケットを順次にSF4及びSF5に送信する。
転送器は、SF5により返信された第2のサービスパケットを受信するとともに、第2のサービスパケットが転送規則6と首尾よく適合した後で、転送器は、再度CIDの中位8ビットをゼロにし、次の転送規則の照合を実行することを継続する。第2のサービスパケット内のサービスチェーン識別子の全てのビットがゼロにされる場合に、サービスチェーン情報が削除されるとともに、サービスチェーン情報が削除された後で取得された第2のサービスパケットが外部ネットワーク装置に送信される。
さらに、本発明のこの実施例は、第2のサービスパケットを別々に転送する2つの異なる転送器(転送器1及び転送器2)を更に含み得る。転送器1における転送規則は、下記の通りである。
照合(CID#1==CID0):SF1;及び
照合(CID#1==CID1):SF1、SF2。
転送器2における転送規則は、下記の通りである。
照合(CID#2==CID3):SF3、SF4;及び
照合(CID#2==CID4):SF4、SF5。
表3において示される第2のサービスパケットを受信した後で、転送器1は、第2のサービスパケットのCID#1フィールドにおけるサービスチェーン識別子を取得し、CID#1フィールドにおけるサービスチェーン識別子に従って、第2のサービスパケットを転送規則“照合(CID#1==CID1):SF1、SF2”と照合するとともに、サービス処理のために第2のサービスパケットを順次にSF1及びSF2に転送する。具体的な転送処理は、前述の実施例の転送処理と一致しており、ここでは説明されない。CID#1フィールドに基づく第2のサービスパケット転送が完了した後で、転送器1は、第2のサービスパケットをネクストホップの転送器、すなわち転送器2に送信するとともに、転送器1は、CID#1フィールドを削除するとともに、サービスパケットのCID#2フィールドのみを保存し得る。
第2のサービスパケットを受信した後で、転送器2は、第2のサービスパケットのCID#2フィールドに関する照合を実行するとともに、サービス処理のために第2のサービスパケットを順次にSF3及びSF4に転送する。全ての第2のサービスパケットの転送が完了する場合に、転送器2は、CID#2フィールドを削除するとともに、処理された第2サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信し得る。
本発明のこの実施例では、転送規則は、制御装置を使用することにより転送器に供給され得る。さらに、転送規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、転送器により取得されることができる。転送規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、転送規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する転送器は、転送規則の優先度に従って第2のサービスパケットを転送し得る。
本発明のこの実施例は、異なる形式において第2のサービスパケットに従って転送器によりパケット転送を実行するための方法を提供する。各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図12は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS601:分類器が、第3のサービスパケットを受信し、ここで、第3のサービスパケットはバックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含み、第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーンのルートを示すために使用される。
本発明のこの実施例では、分類器は、転送器により返信された第3のサービスパケットを受信する。第3のサービスパケットは、バックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含む。バックホールサービスパケットは、前述の実施例における第1のサービスパケットであってもよいし、機能エンティティによって処理された第1のサービスパケットであってもよい。第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーンのものであるとともに、分類器が第3のサービスパケットを受信する前にバックホールサービスパケットを転送するために転送器により使用されるルートを示すために使用される。
ステップS602:分類器が、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成し、ここで、第4のサービスパケットはバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報は第2のサービスチェーンのルートを示すために使用される。
分類器は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第2サービスチェーン情報を生成し、第1のサービスチェーン情報を第2のサービスチェーン情報に置き換えて第4のサービスパケットを生成するか、又は第2のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加して第4のサービスパケットを形成する。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーンのものであるとともに、第4のサービスパケットを転送するために使用されるルートを示すために使用される。第2のサービスチェーンのルートは、第4のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに送信するために転送器により使用される経路である。
ステップS603:分類器が、第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
分類器が生成された第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第4のサービスパケットにおいて搬送される第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
前述の実施例に基づくと、分類器は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性に従って第2のサービスチェーン情報を判定する。
第2のサービスチェーン情報は、第3のサービスパケットにおいて搬送される第1のサービスチェーン情報と、バックホールサービスパケットの1つ又は少なくとも2つのパケット特性とによって判定される。すなわち、第3のサービスパケットにおいて搬送される第1のサービスチェーン情報は、同様に、第2のサービスチェーン情報を判定するための1つの条件として使用される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子を含み、第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーンを識別するために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーン識別子及び第1のサービスチェーン切り替え情報を含み、第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子及び第2のサービスチェーン切り替え情報を含み、第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスチェーンの間の切り替えを示すために使用される。
第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスインデックスを含み、第1のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第1のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスインデックスを含み、第2のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第2のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。
第1のサービスチェーン識別子は、第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第1のサービスチェーン識別子フィールドは、第3のサービスパケットに含まれる。第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され、第2のサービスチェーン識別子フィールドは、第4のサービスパケットに含まれる。
第3のサービスパケットは、少なくとも2つの第1のサービスチェーン情報を含み、第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーン識別子を含むか、又は第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーン識別子及び第1のサービスチェーン切り替え情報を含む。第1のサービスチェーン識別子は、バックホールサービスパケットを転送するために使用される第1のサービスチェーンを識別するために使用される。第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスチェーンの間の切り替えを示すとともに、第1のサービスチェーン切り替え情報は、第1のサービスインデックスを含む。第1のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第1のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第1のサービスチェーン識別子は、同様に、第1のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され得るとともに、第1のサービスチェーン識別子フィールドは、第3のサービスパケットに含まれる。第3のサービスパケットのフォーマットは、表1、表2、及び表3におけるパケットフォーマットのうちのいずれか1つと一致する。
第4のサービスパケットは、少なくとも2つの第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含むか、又は第2サービスチェーン情報は、第2サービスチェーン識別子及び第2のサービスチェーン切り替え情報を含む。第2のサービスチェーン識別子は、第4のサービスパケットを転送するために使用される第2のサービスチェーンを識別するために使用される。第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスチェーンの間の切り替えを示すとともに、第2のサービスチェーン切り替え情報は、第2のサービスインデックスを含む。第2のサービスインデックスは、転送器に対応するとともに、第2のサービスチェーンのものである機能エンティティの数を識別するために使用される。第2のサービスチェーン識別子は、同様に、第2のサービスチェーン識別子フィールドのサブフィールドにより表され得るとともに、第2のサービスチェーン識別子フィールドは、第4のサービスパケットに含まれる。第4のサービスパケットのフォーマットは、表1、表2、及び表3におけるパケットフォーマットのうちのいずれか1つと一致する。
本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、分類器により第2の分類規則を判定するステップを更に含む。分類器が、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第4のサービスパケットを生成することは、分類器により第2の分類規則を第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性と別々に照合し、それにより第4のサービスパケットを生成することを含む。
第2の分類規則は、第2の分類エントリを含み、第2の分類エントリは、第2の照合条件及び第2のサービスチェーン情報を含む。分類器が、第2の分類規則を第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性と別々に照合し、それにより第4のサービスパケットを生成することは、分類器により第1のサービスチェーン情報を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合することと、第1のサービスチェーン情報が第2の照合条件と一致するとともに、バックホールサービスパケットのパケット特性が第2の照合条件と一致する場合に、分類器により第2の分類エントリに対応する第2のサービスチェーン情報を第1のサービスチェーン情報と置き換えるとともに、第1のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加し、それにより第4のサービスパケットを生成することとを含む。
本発明のこの実施例では、分類器に対応する分類規則は、具体的には下記の通りである。
1. 送信先IP==IP1&CIDA、CID=CIDb1;//もしサービスパケットの送信先IPがIP1であるとともに、サービスパケットにおいて搬送されるCIDがCIDAに適合するならば、CIDb1が、サービスパケットの新しいCIDとして設定される。ここで、CIDAは、特定の値(例えば、CIDa1)であり得るか、複数の特定の値(例えば、CIDa1又はCIDa2)の組み合わせであり得るか、又は特定の範囲(例えば、CIDa1、mask=maskA)であり得る。サービスパケットにおいて現在搬送されているCIDは、CIDが前述のCIDAのカバレッジエリア内に含まれる限りこの照合条件を満たすと見なすことができ、これは下記の場合も有効である。
2. 送信先IP==IP2&CIDA、CID=CIDb2;
3. 送信先IP==IP3&CIDB、CID=CIDc1;そして、
4. 送信先IP==IP4&CIDB、CID=CIDc2。
例えば、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であり、CIDa2を搬送するビデオストリームパケット、すなわち第3のサービスパケットが、“送信先IP==IP1&CIDA、CID=CIDb1”に適合する場合に、分類器は、第3のサービスパケットにおけるCIDa2をCIDb1に置き換えて、それにより第4のサービスパケットを生成する。
第2の分類規則における第2の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子の一部分を含む。分類器が第1のサービスチェーン情報を第2の分類エントリに対応する第2の照合条件と照合することは、分類器により第1のサービスチェーン情報の一部分を第2の照合条件における第1のサービスチェーン識別子の一部分と照合することを含む。
もし分類器が表2のフォーマットとフォーマットが一致する第3のサービスパケットを受信するならば、第2の分類規則における第2の照合条件は、第1のサービスチェーン識別子の一部分を含み、分類器は、第1のサービスチェーン情報の一部分を、第2の照合条件における第1のサービスチェーン識別子の一部分と照合する。例えば、転送規則が“送信先IP==IP1&(CIDA&MASKA)、CID=CIDb1”である場合に、分類器は、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であり、CIDa2を搬送するビデオストリームパケット、すなわち第3のサービスパケットに対応するCIDa2に対してマスキングを行い、CIDa2&MASKAを取得するとともに、CIDa2&MASKAを転送規則におけるCIDA&MASKAと照合する。
本発明のこの実施例では、分類規則は、制御装置を使用することにより分類器に供給され得る。さらに、分類規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、分類器により取得されることができる。分類規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、分類規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する第2のサービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報は、分類規則の優先度と同じ優先度に従う。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図13は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法のフローチャートである。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS701:転送器が、分類器により送信された第4のサービスパケットを受信し、ここで、第4のサービスパケットはバックホールサービスパケット及び第2のサービスチェーン情報を含み、第2のサービスチェーン情報は第2のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第4のサービスパケットは、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って分類器により生成されるパケットであり、第1のサービスチェーン情報は第1のサービスチェーンのルートを示すために使用され、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットは分類器により受信される第3のサービスパケットにおいて搬送される情報である。
本発明のこの実施例では、分類器は、転送器により返信された第3のサービスパケットを受信する。第3のサービスパケットは、バックホールサービスパケット及び第1のサービスチェーン情報を含む。バックホールサービスパケットは、前述の実施例における第1のサービスパケットであってもよいし、機能エンティティによって処理された第1のサービスパケットであってもよい。第1のサービスチェーン情報は、第1のサービスチェーンのものであるとともに、分類器が第3のサービスパケットを受信する前にバックホールサービスパケットを転送するために転送器により使用されるルートを示すために使用される。
分類器は、第1のサービスチェーン情報及びバックホールサービスパケットのパケット特性に従って第2サービスチェーン情報を生成し、第1のサービスチェーン情報を第2のサービスチェーン情報に置き換えて第4のサービスパケットを生成するか、又は第2のサービスチェーン情報を第3のサービスパケットに付加して第4のサービスパケットを形成する。第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーンのものであるとともに、第4のサービスパケットを転送するために使用されるルートを示すために使用される。第2のサービスチェーンのルートは、第4のサービスパケットを少なくとも1つの機能エンティティに送信するために転送器により使用される経路である。
ステップS702:転送器が、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
分類器が生成された第4のサービスパケットを転送器に送信し、その結果転送器が第4のサービスパケットにおいて搬送される第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送する。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
前述の実施例に基づくと、転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを転送することは、転送器により第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器は、第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送し得る。
サービスパケット転送方法は、転送器により第2の転送規則を判定するステップを更に含む。転送器が第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することは、転送器により第2の転送規則及び第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することを含む。
第2のサービスチェーン情報は、第2のサービスチェーン識別子を含み、第2のサービスチェーン識別子は、第2のサービスチェーンを識別するために使用される。
第2の転送規則は、第2の転送エントリを含み、第2の転送エントリは、第4の照合条件及び分類器の識別子を含み、転送器が第2の転送規則及び第2のサービスチェーン情報に従って第4のサービスパケットを分類器に転送することが、転送器により第2のサービスチェーン情報における第2のサービスチェーン識別子を第2の転送エントリの第4の照合条件と照合し、それらが一致する場合に、転送器により第2の転送エントリに対応する分類器識別子により識別される分類器に第4のサービスパケットを送信することを含む。
本発明のこの実施例では、転送器に対応する転送規則は、具体的には下記の通りである。
1. 照合(CID==CIDa1):SF1、SF2、分類器識別子;
2. 照合(CID==CIDa2):SF1、分類器識別子;
3. 照合(CID==CIDb1):SF3、SF4、分類器識別子;
4. 照合(CID==CIDb2):SF4、SF5;
5. 照合(CID==CIDc1):SF6、分類器識別子;そして、
6. 照合(CID==CIDc2):SF6、SF7。
もし転送器がCIDa2を搬送する第3のサービスパケットを受信するならば、転送器は、転送規則2に従って第3のサービスパケットをSF1に送信するとともに、SF1により返信された第3のサービスパケットを分類器に送信する。もし転送器がCIDb1を搬送する第3のサービスパケットを受信するならば、転送器は、転送規則3に従って第3のサービスパケットを順次にSF3とSF4に送信するとともに、SF4により返信された第3のサービスパケットを分類器に送信し、その結果、分類器は、第3のサービスパケットにおいて搬送されるバックホールサービスパケットのパケット特性と、第3のサービスパケットにおいて搬送されるCIDb1とに従って、第3のサービスパケットと次の分類規則とを照合することを継続する。もし分類規則“送信元IP==IP4&CIDB、CID=CIDc2”が適合するならば、分類器は、第3のサービスパケットにおけるCIDb1をCIDc2に置き換えて第4のサービスパケットを生成するとともに、第4のサービスパケットを転送器に送信する。転送器は、判定することによって、第4のサービスパケットが“照合(CID==CIDc2):SF6、SF7”に適合することを学習し、処理のためにSF6とSF7に対して第4のサービスパケットを送信する。転送規則には分類器識別子が含まれていないので、転送器は、SF7により返信された第4のサービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
本発明のこの実施例では、転送規則は、制御装置を使用することにより転送器に供給され得る。さらに、転送規則は、事前設定を用いて、又は別の設定済みネットワーク要素から、転送器により取得されることができる。転送規則は、前述の例における形式に限定されるものではなく、転送規則に対して優先度が更に設定されてもよい。対応する転送器は、転送規則の優先度に従って第2のサービスパケットを転送し得る。
本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
図14は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS301:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS302:制御装置が、転送器に転送規則を供給する。
ステップS301及びS302を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS303:分類器が、サービスパケットを分類規則と照合する。
分類器は、サービスパケットのパケット特性値を分類規則における照合条件と照合する。例えば、本発明の実施例において、分類器は、送信先IPがIP1であり、ソースポート番号が80であるビデオストリームパケットを、3つの分類規則2、3、及び4と照合する。
ステップS304:分類器が、複数の対応関係が付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、3つの分類規則2、3、及び4に存在するCID1とSI=2との間の対応関係、CID2とSI=2との間の対応関係、及びCID3とSI=1との間の対応関係を、サービスパケットに付加するとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS305:転送器が、CID1に従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID1に従って、CID1に対応する転送規則を取得し、判定することによって、サービスパケットがSF1及びSF2により処理される必要があることを学習する。
ステップS306:転送器とSF1との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF1にサービスパケットを送信し、その結果、SF1は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS307:転送器とSF2との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF2に切り替えてサービスパケットをSF2に送信し、その結果、SF2は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS308:転送器が、CID2に従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、次のサービスチェーン識別子がCID2であり、CID2がSF4及びSF5に対応すると判定する。
ステップS309:転送器とSF4との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF4にサービスパケットを送信し、その結果、SF4は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS310:転送器とSF5との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF5にサービスパケットを送信し、その結果、SF5は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS311:転送器が、CID3に従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、次のサービスチェーン識別子がCID3であり、CID3がSF6に対応すると判定する。
ステップS312:転送器とSF6との間でサービスパケットを転送する。
転送器は、SF6にサービスパケットを送信し、その結果、SF6は、サービスパケットを処理するとともに、処理されたサービスパケットを転送器に返信する。
ステップS313:転送器が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
転送器は、次のサービスチェーン識別子が存在していないと判定した場合に、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
本発明のこの実施例では、サービスチェーン識別子とサービスインデックスとの間の複数の対応関係がサービスパケットに付加され、その結果、転送器は、サービスパケットを転送する場合に、複数のサービスチェーン識別子に対応する転送サービスチェーンを切り替える。
図15は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS401:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS402:制御装置が、転送器に転送規則を供給する。
ステップS401及びS402を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS403:分類器が、サービスパケットを分類規則と照合する。
送信先IPがIP1であり、ソースポート番号が80であるビデオストリームパケットは、本発明の実施例における3つの分類規則に適合する。
ステップS404:分類器が、複数のサービスチェーン識別子のいくつかのビットが付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、3つの分類規則におけるサービスチェーン識別子及び対応するマスクに対してAND演算を別々に実行し、それにより、第2のサービスチェーン識別子CIDを構成し、CIDをサービスパケットに付加するとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS405:転送器が、CID&maskaに従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID&maskaに対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF1及びSF2により処理される必要があることを学習する。
ステップS406:転送器とSF1との間でサービスパケットを転送する。
ステップS407:転送器とSF2との間でサービスパケットを転送する。
ステップS408:転送器が、CID&maskbに従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID&maskbに対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF4及びSF5により処理される必要があることを学習する。
ステップS409:転送器とSF4との間でサービスパケットを転送する。
ステップS410:転送器とSF5との間でサービスパケットを転送する。
ステップS411:転送器が、CID&maskcに従ってサービスパケットを転送する。
転送器は、CID&maskcに対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF6により処理される必要があることを学習する。
ステップS412:転送器とSF6との間でサービスパケットを転送する。
ステップS413:転送器が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
転送器は、判定することによって、サービスラベルヘッダ内のサービスチェーン識別子の全てのビットがゼロにされたことを学習した後で、外部ネットワーク装置にサービスパケットを送信する。
ステップS406、S407、S409、S410、及びS412は、それぞれ、前述の実施例におけるステップS306、S307、S309、S310、及びS312と同様であり、詳細はここでは再度説明されない。
本発明のこの実施例では、複数のサービスチェーン識別子のいくつかのビットがサービスパケットに付加され、それは、サービスラベルヘッダのストレージスペースを削減する。
図16は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において提供されるサービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS501:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS502:制御装置が、転送器1に転送規則を供給する。
ステップS503:制御装置が、転送器2に転送規則を供給する。
ステップS501、S502、及びS503を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS504:分類器が、サービスパケットを分類規則と照合する。
例えば、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットは、前述の2つの分類規則2及び3に適合する。
ステップS505:分類器が、複数のサービスチェーン識別子が付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、CID1をサービスパケットのCID#1フィールドに付加し、CID3をサービスパケットのCID#2フィールドに付加し、CID1及びCID3が付加されたサービスパケットを転送器に送信する。
ステップS506:転送器1が、CID#1フィールドに従ってサービスパケットを転送する。
転送器1は、サービスパケットのCID#1フィールドにおけるCID1に従って、CID1に対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF1及びSF2により処理される必要があることを学習する。
ステップS507:転送器1とSF1との間でサービスパケットを転送する。
ステップS508:転送器1とSF2との間でサービスパケットを転送する。
ステップS509:転送器1が、サービスパケットを転送器2に転送する。
サービスパケットのCID#1フィールドに基づいたサービスパケット転送を完了した後で、転送器1は、転送器2にサービスパケットを送信する。
ステップS510:転送器2が、CID#2フィールドに従ってサービスパケットを転送する。
転送器2は、サービスパケットのCID#2フィールドにおけるCID3に従って、CID3に対応する転送規則を取得するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF3及びSF4により処理される必要があることを学習する。
ステップS511:転送器2とSF3との間でサービスパケットを転送する。
ステップS512:転送器2とSF4との間でサービスパケットを転送する。
ステップS513:転送器2が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
転送器2は、判定することによって、サービスパケットにサービスチェーン識別子が存在していないことを学習した場合に、外部ネットワーク装置にサービスパケットを送信する。
本発明のこの実施例では、サービスパケットの異なるサービスチェーン識別子フィールドは、異なる転送器を使用することにより識別され、サービスパケットは、セグメントにおいて異なる転送器により転送され、それは、サービスパケットの転送効率を提供する。
図17は、本発明の別の実施例によるサービスパケット転送方法に適用可能なシグナリング図である。本発明のこの実施例において説明されるサービスパケットは、送信元IPがIP4であり、送信先IPがIP1であり、送信元ポート番号が80であるビデオストリームパケットである。サービスパケット転送方法は、具体的には下記のステップを含む。
ステップS901:制御装置が、分類器に分類規則を供給する。
ステップS902:制御装置が、転送器に転送規則を供給する。
ステップS901及びS902を実行する順序は、本発明のこの実施例では限定されない。
ステップS903:分類器が、サービスパケットを第1のタイプの分類規則と照合する。
もし分類器により受信されたサービスパケットがサービスチェーン識別子を搬送していないならば、分類器は、サービスパケットを第1のタイプの分類規則と照合するとともに、分類規則“送信元ポート番号==80、CID=CIDa2”が適合する。
ステップS904:分類器が、CIDa2を搬送するサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、サービスパケットのサービスチェーン識別子としてCIDa2を設定するとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS905:転送器が、CIDa2に適合する転送規則を取得する。
転送器は、サービスパケットを転送規則と照合するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF1及び分類器に転送される必要があることを学習する。
ステップS906:転送器とSF1との間でサービスパケットを転送する。
ステップS907:転送器が、サービスパケットを分類器に転送する。
ステップS908:分類器が、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合する。
もし分類器により受信されたサービスパケットがサービスチェーン識別子を搬送するならば、分類器は、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合するとともに、分類規則“送信先IP==IP1&CIDA、CID=CIDb1”が適合する。
ステップS909:分類器が、CIDb1を搬送するサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、サービスパケットのCIDa2をCIDb1に置き換えるとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS910:転送器が、CIDb1に適合する転送規則を取得する。
転送器は、サービスパケットを転送規則と照合するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF3、SF4、及び分類器に転送される必要があることを学習する。
ステップS911:転送器とSF3との間でサービスパケットを転送する。
ステップS912:転送器とSF4との間でサービスパケットを転送する。
ステップS913:転送器が、サービスパケットを分類器に転送する。
ステップS914:分類器が、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合する。
もし分類器により受信されたサービスパケットがサービスチェーン識別子を搬送するならば、分類器は、サービスパケットを第2のタイプの分類規則と照合するとともに、分類規則“送信元IP==IP4&CIDB、CID=CIDc2”が適合する。
ステップS915:分類器が、CIDc2を搬送するサービスパケットを転送器に送信する。
分類器は、サービスパケットのCIDb1をCIDc2に置き換えるとともに、サービスパケットを転送器に送信する。
ステップS916:転送器が、CIDc2に適合する転送規則を取得する。
転送器は、サービスパケットを転送規則と照合するとともに、判定することによって、サービスパケットがSF6及びSF7に転送される必要があることを学習する。
ステップS917:転送器とSF6との間でサービスパケットを転送する。
ステップS918:転送器とSF7との間でサービスパケットを転送する。
ステップS919:転送器が、サービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
CIDc2に適合する転送規則は分類器識別子を含まないので、転送器は、SF7により返信されたサービスパケットを外部ネットワーク装置に送信する。
本発明のこの実施例では、分類規則の1つの照合条件は、サービスパケットの1つのパケット特性又は複数のパケット特性のみを判定するために使用され、サービスパケットの全てのパケット特性が判定される必要はなく、それは、分類規則のエントリを削減し、対応して転送規則のエントリを削減し、そしてストレージリソースを節約する。
結論として、本発明のこの実施例では、各サービスチェーン情報が1つのサービスチェーンのルートを示し、サービスパケットは複数のサービスチェーン情報を搬送するとともに、複数のサービスチェーンのルートはサービスパケットを転送するための全経路を構成するか、又はサービスパケットにおいて搬送されるサービスチェーン情報が複数回変更されるとともに、複数回変更されたサービスチェーンのルートがサービスパケットを転送するための全経路を構成するので、1つの分類規則を使用することによりサービスパケットの全転送経路を分類規則ごとに判定する場合と比較して、サービスパケットのいくつかのパケット特性のみが判定される必要があり、各サービスパケットが複数の分類規則に対応してもよく、各サービスパケットが1つの分類規則にのみ対応できる場合と比較して、パケット特性の可能な目標値の全ての順列及び組み合わせを分類規則に設定する必要はなく、それは、分類規則の数を大幅に削減し、対応して転送規則及び制御シグナリングの数を削減し、そしてストレージリソース及び制御シグナリング経路リソースを節約する。
本発明において提供されるいくらかの実施例において、開示された装置及び方法は他の様式で実施され得る、ということが理解されるべきである。例えば、説明された装置の実施例は、単に代表的である。例えば、ユニットの分割は、単に論理的な機能の分割であるとともに、実際の実装例では他の分割であるかもしれない。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに結合され得るか若しくは統合され得るか、又は、いくつかの特徴は、無視され得るか若しくは実行されないかもしれない。さらに、表示されたか若しくは論じられた相互の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかインタフェースを使用することにより実施され得る。装置若しくはユニットの間の間接的な結合又は通信接続は、電子的方式、機械的方式、又は他の方式において実施され得る。
別個の部品として説明されるユニットは、物理的に分離しているかもしれないし、又は物理的に分離していないかもしれないとともに、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであるかもしれないし、又は物理的なユニットでないかもしれず、1つの位置に位置付けられるかもしれないし、又は複数のネットワークユニットに対して分散されるかもしれない。いくつか又は全てのユニットは、実施例の解決法の目的を達成するために、実際のニーズに従って選択され得る。
さらに、本発明の実施例における機能ユニットは1つの演算処理装置に統合され得るか、又は、それぞれのユニットは物理的に単独で存在し得るか、又は、2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実施され得るか、又は、ソフトウェア機能ユニットに加えてハードウェアの形式で実施され得る。
前述の統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実施される場合に、統合されたユニットはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され得る。前述のソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶されるとともに、コンピュータ装置(それはパーソナルコンピュータ、サーバ、若しくはネットワーク装置であり得る)又はプロセッサ(processor)に、本発明の実施例において説明された方法のステップのいくつかを実行するように指示するためのいくらかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクのような、プログラムコードを記憶することができるあらゆる媒体を含む。
都合が良くそして簡潔な記述のために、前述の機能モジュールの分割は例示のための一例とみなされる、ということが当業者によって明らかに理解され得る。実際のアプリケーションにおいて、前述の機能は異なる機能モジュールに割り当てられることができるとともに、必要条件に従って実施されることができ、すなわち、装置の内部構造は、上述の機能の全部又は一部を実施するために、異なる機能モジュールに分割される。前述の装置の詳細な作業処理については、前述の方法の実施例における対応する処理に対して参照が行われ得るとともに、詳細はここでは再度説明されない。
最後に、前述の実施例は、本発明を限定するためではなく、単に本発明の技術的解決法を説明するために意図されているに過ぎない、という点に注意が必要である。前述の実施例に関連して本発明が詳細に説明されたが、当業者は、本発明の実施例の技術的解決法の範囲から逸脱することなく、前述の実施例において説明された技術的解決法にさらに修正を行い得るか、又は、それらのいくつか若しくは全ての技術的特徴に等価な置換を行い得る、ということを理解すべきである。