JP2019036401A - 空気清浄機及び放電装置 - Google Patents

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長尾 光久
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Abstract

【課題】小型で安価な空気清浄機または小型で安価な放電装置を提供する。
【解決手段】放電電極53は、少なくとも1つの貫通穴53c,53dを有する。第1放電針61は、放電を発生させるために放電電極53に電気的に接続されている。固定用部材であるステープル71,72は、基部70aと先端部70b,70cを有している。先端部70b,70cは、放電電極53の貫通穴53c,53dを貫通して放電電極53の第1面である裏面53jに沿うように変形している。基部70aは、放電電極53の第2面である表面53kに沿って先端部70b,70cから延びている。固定用部材であるステープル71,72は、放電電極53と基部70aまたは先端部70b,70cとにより第1放電針61を挟持して固定している。
【選択図】図10

Description

本発明は、空気清浄機及び放電装置、特に放電針を用いて放電を行う空気清浄機及び放電装置に関する。
従来から、例えば室内に設置して、空気中の塵埃及び臭気などを除去する空気清浄機が広く普及している。そして、このような空気清浄機に搭載され、臭気物質及び有害物質などを分解して除去するためにストリーマ放電を行う放電装置が知られている。放電装置には、例えば、特許文献1(特許5895998号公報)に記載されているように、放電電極と対向電極とを備え、対向電極との間でストリーマ放電を発生させる放電針を放電電極が有している放電装置がある。特許文献1に記載されている放電装置は、放電針の間隔を狭めることによって小型化が図られている。
しかしながら、特許文献1に記載されている放電針は、放電針が金属製の基台部の端部にエッチングによって形成されている。このようにエッチングなどによって放電針を放電電極に設けていたのでは放電針を設けることが難しく、放電装置ひいては空気清浄機を安価に提供することが難しくなる。
本発明の課題は、小型で安価な空気清浄機または小型で安価な放電装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る空気清浄機は、少なくとも1つの貫通穴を有する放電電極と、放電を発生させるために放電電極に電気的に接続されている第1放電針と、放電電極の貫通穴を貫通して放電電極の第1面に沿うように変形している先端部と放電電極の第2面に沿って先端部から延びている基部とを有し、放電電極と基部または先端部とにより第1放電針を挟持して固定している固定用部材とを備える。
第1観点に係る空気清浄機によれば、放電電極と基部または先端部とにより第1放電針を挟持して固定しているが、固定用部材の先端部が貫通穴を貫通して放電電極の第1面に沿うように変形していることから、固定用部材の構造が簡単で放電電極と第1放電針と固定用部材からなる部分を小型化し易くなる。また、固定用部材の先端部を放電電極の貫通穴に差し込んで変形することで固定用部材を用いて第1放電針を挟持して固定できることから、第1放電針の放電電極への固定が容易になることによって空気清浄機の製造の手間を省ける。
本発明の第2観点に係る空気清浄機は、第1観点に係る空気清浄機において、放電電極は、複数の貫通孔を有し、固定用部材は、複数の貫通孔に差し込まれて第1面に沿って折り曲げられている複数の先端部及び複数の先端部を繋ぐ基部を持つステープルを含み、放電電極とステープルは、第1放電針を挟持して固定している、ものである。
第2観点に係る空気清浄機によれば、固定用部材がステープルの先端部を放電電極の貫通穴に差し込んで折り曲げることで固定用部材を用いて第1放電針を挟持して固定できることから、第1放電針を放電電極に簡単に固定できる。
本発明の第3観点に係る空気清浄機は、第2観点に係る空気清浄機において、放電を発生させるために放電電極に電気的に接続されている第2放電針をさらに備え、ステープルは、第1放電針と第2放電針とを一緒に放電電極に押し付けて固定する、ものである。
第3観点に係る空気清浄機によれば、同じステープルで第1放電針と第2放電針とを一緒に放電電極に押し付けて固定することができることから、第1放電針と第2放電針を別々に固定する場合に比べて手間が省けるので、空気清浄機を安価に提供し易くなる。
本発明の第4観点に係る空気清浄機は、第1観点から第3観点のいずれかに係る空気清浄機において、放電を発生させるために放電電極に電気的に接続されている第1放電針以外の他の放電針をさらに備え、固定用部材は、第1放電針と他の放電針とを実質的に平行に並べて放電電極に固定している、ものである。
第4観点に係る空気清浄機によれば、第1放電針と他の放電針とが実質的に平行に並べて固定用部材により固定されていることから、第1放電針と他の放電針との間隔を近づけることができる。
本発明の第5観点に係る放電装置は、少なくとも1つの貫通穴を有する放電電極と、放電を発生させるために放電電極に電気的に接続されている第1放電針と、放電電極の貫通穴を貫通して放電電極の第1面に沿うように変形している先端部と放電電極の第2面に沿って先端部から延びている基部とを有し、放電電極と基部または先端部とにより第1放電針を挟持して固定している固定用部材とを備える。
第5観点に係る放電装置によれば、放電電極と基部または先端部とにより第1放電針を挟持して固定している固定用部材の先端部が貫通穴を貫通して放電電極の第1面に沿うように変形していることから、固定用部材の構造が簡単で貫通穴の位置と間隔に合わせて小型化し易いので、放電電極と第1放電針と固定用部材からなる部分を小型化して放電装置を小型化することができる。また、固定用部材の先端部を放電電極の貫通穴に差し込んで変形することで固定用部材を用いて第1放電針を挟持して固定できることから、第1放電針の放電電極への固定が容易になり、放電装置を安価に提供できる。
本発明の第1観点に係る空気清浄機では、機器を小型化するとともにコストの削減を図ることができる。
本発明の第2観点または第3観点に係る空気清浄機では、第1放電針の固定の容易化によってコストを削減できる。
本発明の第4観点に係る空気清浄機では、放電電極と第1放電針と他の放電針と固定用部材からなる部分のさらなる小型化を図ることができる。
本発明の第5観点に係る放電装置では、装置を小型化するとともにコストの削減を図ることができる。
実施形態に係る空気清浄機の外観を示す斜視図。 図1の空気清浄機の内部の構成を説明するための部分斜視図。 図2に示されている放電装置の外観を示す斜視図。 図3の放電装置から蓋部を取り外した状態を示す斜視図。 図3の放電装置の一部を示す分解斜視図。 対向電極及びその周囲の構造を示す拡大平面図。 放電電極及びその周囲の構造を示す拡大平面図。 スタビライザの斜視図。 スタビライザ及びその周囲の構造を示す拡大平面図。 ステープルと第1放電針と第2放電針の構成を説明するための拡大断面図。 ステープルの構成を説明するための拡大側面図。 変形例1Bのステープルと第1放電針と第2放電針を示す拡大断面図。 変形例1Cのステープルと第1放電針と第2放電針を示す拡大断面図。 変形例1Dのステープルと第1放電針と第2放電針を示す拡大断面図。 変形例1Fのステープルと第1放電針と第2放電針を示す拡大断面図。
(1)全体構成
以下、本発明の実施形態に係る空気清浄機について図を用いて説明する。図1には、前方左斜めから見た空気清浄機10の外観が示されている。図2には、空気清浄機10の下部の内部構造が示されている。
空気清浄機10は前面パネル11、側面パネル12、天面パネル13、背面パネル14及び吸込グリル15を備えている。吸込口21は、格子を並べて構成された吸込グリル15によって通気可能に覆われている。また、吸込口21には、比較的大きな塵埃を取り除くためのプレフィルタ22が取り付けられている。プレフィルタ22は、例えばポリプロピレン製の糸を張り巡らせたネットとネットを支持するフレームとを有している。矢印AR1の向きに、吸込口21から空気清浄機10の中に室内空気が吸い込まれる。側面パネル12には、吸込グリル15、樹脂ケース組立体31及び上部フレーム32が嵌め込まれている。図示を省略しているが空気清浄機10の天面には吹出口が設けられている。天面パネル13には、格子を並べて構成された吹出グリル(図示せず)が取り付けられている。吹出口は、吹出グリルによって通気可能に覆われている。吹出口から吹き出される気流は、矢印AR2に示されているように、空気清浄機10の真上の方向に向って吹き出される。
また、空気清浄機10は、図2に示されているように、その内部に、HEPAフィルタ25と脱臭フィルタ26とシロッコファン90とを備えている。シロッコファン90は、空気清浄機10の底部に設置されている。このシロッコファン90によって矢印AR1,AR2で示された向きの気流が発生する。
空気清浄機10は、上面視において、ほぼ矩形の形状を有している。HEPAフィルタ25及び脱臭フィルタ26も、上面視における形状が空気清浄機10の形状に近い形状であり、ほぼ矩形の形状を有している。これらHEPAフィルタ25及び脱臭フィルタ26は、シロッコファン90の上方に設けられている。シロッコファン90によって吸込口21から吸い込まれ、プレフィルタ22を通過して上方に吹き上げられる気流は、全てHEPAフィルタ25及び脱臭フィルタ26を順に通過する。これらHEPAフィルタ25及び脱臭フィルタ26を通過して清浄化された気流が空気清浄機10の上部の吹出口から吹き出される。
HEPAフィルタ25の上流には、ストリーマ放電ユニットである放電装置50が設置されている。放電装置50は、ストリーマ放電を発生させることができ、ストリーマ放電によって活性種を生成することができる。放電装置50で生成された活性種は、HEPAフィルタ25に吸い込まれる空気に供給される。
HEPAフィルタ25は、プリーツフィルタであり、プレフィルタ22で集塵できない非常に細かい塵埃を取り除くことができる。例えば、いわゆるPM2.5のような微小粒子状物質を捕らえることができる。
脱臭フィルタ26は、例えば活性炭などを含むように構成されており、HEPAフィルタ25を通過した空気中から例えば臭気成分、排ガス、及びホルムアルデヒドなどの室内空気汚染物質を吸着することができるように構成されている。脱臭フィルタ26に吸着された例えば臭気成分、排気ガス及び室内空気汚染物質には、自然に分解され難いものがある。そのため、分解されずに残っているものが増えれば、脱臭フィルタ26の吸着能力が低下する原因ともなる。放電装置50から供給される活性種は、脱臭フィルタ26に吸着されて分解されないものも分解する機能を有している。なお、脱臭フィルタ26には、活性種による分解機能を高めるための触媒が担持されてもよい。このような触媒としては、例えば、マンガン系の触媒及び貴金属系の触媒がある。
脱臭フィルタ26は、樹脂ケース組立体31の中の枠体に支持されている。この樹脂ケース組立体31を引き出すことにより、脱臭フィルタ26を取り出して、脱臭フィルタ26のメンテナンスができる。また、空気清浄機10は、樹脂ケース組立体31を取り外すことにより、脱臭フィルタ26の下に配置されているHEPAフィルタ25を取り出すことができるように構成されている。
(2)詳細構成
(2−1)放電装置50
放電装置50は、その内部で、プラズマ放電の一種であるストリーマ放電を発生させる放電装置である。放電装置50は、ストリーマ放電によって活性種(フリーラジカルまたは遊離基)を発生させて、活性種をHEPAフィルタ25及び脱臭フィルタ26の上流に供給する。放電装置50は、図3に示されているような略直方体状のケース51を有している。ケース51は、収納部51aと蓋部51bからなっている。ケース51には、2つの開口部51c,51dが設けられている。これら開口部51c,51dを空気が通過することによって、ケース51の内部で生成された活性種がケース51の外部に放出される。また、ケース51には、外部の電気回路と接続するためのコネクタケーブル(図示せず)の取り出し口51eが形成されている。図4に示されているように、収納部51aには、コネクタピン54が設けられている。
(2−2)対向電極52と放電電極53
図4には、ケース51の蓋部51bが取り外された状態の放電装置50が示されている。ケース51の収納部51aには、対向電極52と放電電極53とが収納されている。対向電極52と放電電極53は、開口部51c,51dの間に配置されている。これら開口部51c,51dを通って流入/流出する空気は、対向電極52と放電電極53の配置されている空間を通過する。対向電極52と放電電極53は、0.1〜1mmの厚みの金属板を加工して形成されている。金属板の材質としては、例えば鉄とニッケルの合金を用いることができる。鉄とニッケルの合金としては、例えば42アロイを用いることができる。これら対向電極52と放電電極53は、図5に示されているように、互いに実質的に平行になるように、ネジ91によって収納部51aに固定される。放電電極53には、ネジ止めのためのネジ穴53aが形成されている。また、放電電極53には、放電電極53の長手方向に細長く延びる位置決め穴53bが形成されている。なお、ここで実質的とは、製造誤差などによるズレを許容する意味である。
以下の説明で、対向電極52と放電電極53の広がる方向を水平方向、対向電極52及び放電電極53の面に直交する方向を鉛直方向と呼ぶ。
対向電極52は、ネジ91で固定される前に、図6に示されているように、収納部51aに差し込まれる。対向電極52は、収納部51aに差し込まれることによって、水平方向及び鉛直方向の位置決めが行われる。
放電電極53は、収納部51aから鉛直方向に延びる支持台51fに載置される。支持台51fの支持面51gは、収納部51aにネジ91で固定された対向電極52に対して平行になるように形成されている。従って、支持面51gに載置された放電電極53は、固定された対向電極52に対して水平に位置決めされる。放電電極53が支持面51gに載置された状態で、支持面51gには、放電電極53の表面53k(図10参照)が当接する。
位置決め穴53bには、収納部51aに形成されている突起51hが嵌り込むように構成されている。位置決め穴53bに突起51hが嵌り込むことによって、放電電極53の水平面内での位置決めが行われる(図7参照)。
収納部51aに放電電極53が固定された後、スタビライザ40が支持台51fの上に嵌め込まれる。図8に示されているように、スタビライザ40が放電電極53に対向する面には、中央が窪んだ凸部41が形成されている。凸部41の当接面42は、スタビライザ40が支持台51fに固定された状態で、放電電極53の裏面53jに当接する。導電性樹脂からなるスタビライザ40は、放電電極53と同電位になり、放電電極53の近傍で安定した電界を形成する。
スタビライザ40の凸部41には、凹部43が形成されている。スタビライザ40が支持台51fの上に嵌め込まれている状態で、凹部43には突起51hが嵌り込むことによって、スタビライザ40が支持台51fに固定される。図9には、スタビライザ40が収納部51aに取り付けられた状態が示されている。放電電極53は、スタビライザ40の当接面42と支持台51fの支持面51gとに挟まれることによって安定して固定される。
(2−3)第1放電針61及び第2放電針62とステープル71,72
図5に示されているように、放電電極53には第1放電針61及び第2放電針62が固定用部材であるステープル71,72によって固定されている。図7に示されているように、第1放電針61及び第2放電針62は鉛直方向に見て対向電極52の外へは飛び出さないように構成されている。第1放電針61及び第2放電針62は、例えば導電性のある針状の部材である。第1放電針61及び第2放電針62は、放電を発生させる部材であるので、放電の度に僅かずつではあるが磨耗する。従って、第1放電針61及び第2放電針62には寿命がある。第1放電針61及び第2放電針62の寿命を延ばすために、導電性がありできるだけ放電によって磨耗しない材料を用いることが好ましく、例えばタングステンが第1放電針61及び第2放電針62の材料として適している。第1放電針61及び第2放電針62の太さは、0.1〜1mmの間の適当な値に設定されている。
第1放電針61及び第2放電針62は、放電電極53から放電のための電力を供給されるので、放電電極53に電気的に接続されている。この実施形態では、第1放電針61及び第2放電針62が放電電極53に直接接触することによって導通が取れている。放電電極53は、ネジ91で固定されている部分が収納部51aの内部に設けられたリード部材(図示せず)を通してコネクタピン54に接続されていて高電位になる。それに対して、対向電極52は、ネジ91で固定されている部分が収納部51aの内部に設けられたリード部材(図示せず)を通してコネクタピン54に接続されていてアース電位になる。その結果、第1放電針61及び第2放電針62と対向電極52との間に高電圧が印加されて、第1放電針61及び第2放電針62と対向電極52の間にストリーマ放電が発生する。
第1放電針61及び第2放電針62は、放電によって先端から磨耗していくので、対向電極52に対して平行に取り付けられることが好ましい。対向電極52と第1放電針61及び第2放電針62が実質的に平行であることにより、第1放電針61及び第2放電針62が磨耗しても第1放電針61及び第2放電針62と対向電極52の距離が実質的に一定に保たれる。
図5には2組の第1放電針61及び第2放電針62が示されており、合計で4本の放電針が示されている。これら第1放電針61及び第2放電針62の8つの先端60aでストリーマ放電が発生する。第1放電針61及び第2放電針62の水平方向の位置は、ステープル71,72で固定されることによって決まっているが、さらに各第1放電針61及び第2放電針62の位置決めが確実に行われるように、突起51hに4本の位置決め溝51nが形成されている。放電電極53の位置決め穴53bに突起51hが嵌め込まれた状態で、4本の位置決め溝51nに4本の第1放電針61及び第2放電針62が嵌り込む。スタビライザ40は、ステープル71,72並びに第1放電針61及び第2放電針62に当たらないように、当接面42の一部42bが凹んでいる。つまり、スタビライザ40は、ステープル71,72並びに第1放電針61及び第2放電針62の存在しない放電電極53の表面53kを押さえるように構成されている。
図7に示されているように、1本のステープル71と放電電極53とで1組の第1放電針61及び第2放電針62を挟持して固定している。また、突起51hを挟んでステープル71と対向するステープル72も同様に、ステープル72と放電電極53とで1組の第1放電針61及び第2放電針62を挟持して固定している。これら第1放電針61及び第2放電針62は、互いに実質的に平行になるようにステープル71,72によって固定されている。さらに、4本の2組5本の第1放電針61及び第2放電針62も、実質的に互いに平行になるように、4本のステープル71,72によって固定されていると見なすこともできる。
図10には、ステープル71またはステープル72と第1放電針61及び第2放電針62の部分が拡大して示されている。ステープル71とステープル72は、同じ構造を有しているので、以下においてはステープル71について説明し、ステープル72についての説明を省略する。ステープル71は、基部70aと先端部70b,70cとを有している。基部70aは、放電電極53の表面53kに沿って延びている。基部70aの両端には先端部70b,70cが繋がっている。これら先端部70b,70cは、貫通穴53c,53dを貫通して放電電極53の裏面53jに沿うように変形している。
ステープル71は、直線状の金属線の両端部を折り曲げて、図11に示されている形状に加工したものである。従って、ステープル71の先端部70b,70cが貫通穴53c,53dを貫通する前、すなわち第1放電針61及び第2放電針62を挟持する前は、直線状の先端部70b,70cが直線状の基部70aに対して直交するように延びている。ステープル71を構成する金属線は、例えば断面正方形状または断面円形状であり、その太さは0.1mm〜1mmである。ここでは、基部70a及び先端部70b,70cが直線状である場合について説明しているが、基部70a及び先端部70b,70cの形状は直線状に限られるものではなく、曲線状であってもよい。ステープル71の材料としては、例えば金属または合金を用いることができる。金属または合金としては、例えば鉄、ステンレス、銅、金及び銀並びにそれらの合金を基部70a及び先端部70b,70cの材料として用いることができる。ステープル71は、変形し易いので、第1放電針61及び第2放電針62の変形を抑制することができる。第1放電針61及び第2放電針62の変形を抑制できると、第1放電針61及び第2放電針62の位置ずれを抑制することができる。
図11に示されている直線状の先端部70b,70cを貫通穴53c,53dに通して、先端部70b,70cを放電電極53の裏面53jに沿って折り曲げることにより、基部70aと放電電極53とが第1放電針61及び第2放電針62を簡単に挟持して固定することができる。先端部70b,70cの先端70ba,70caは尖っている。先端70ba,70caが尖っていると、貫通穴53c,53dに入れ易くなり、ステープル71を曲げ易くなる。
(3)変形例
(3−1)変形例1A
上記実施形態では、1本のステープル71で2本の第1放電針61及び第2放電針62を挟持して固定する場合について説明したが、1本のステープル71で1本の放電針を挟持して固定するように構成してもよく、また3本以上の放電針を挟持して固定するように構成してもよい。
また、第1放電針61及び第2放電針62の位置関係を維持しやすくするために、2本のステープル71,72を用いたが、いずれかを省いてもよく、また逆にステープルを増やして3本以上のステープルを用いて固定してもよい。
(3−2)変形例1B
上記実施形態では、基部70aと放電電極53との間に第1放電針61及び第2放電針62を挟持して固定する場合について説明したが、図12に示されているように、先端部70b,70cと放電電極53との間に第1放電針61及び第2放電針62を挟持して固定するように構成してもよい。
(3−3)変形例1C
上記実施形態では、基部70aが直線状である場合について説明したが、図13に示されているように、基部70aを折り曲げて、第1放電針61及び第2放電針62の位置決めを行う位置決め部70d,70eを形成してもよい。
(3−4)変形例1D
変形例1Cでは、ステープル71,72を折り曲げて位置決め部70d,70eを形成したが、図14に示されているように、放電電極53に凹溝53p,53qを設けて第1放電針61及び第2放電針62の位置決めを行い易いように構成してもよい。凹溝53p,53qは、プレス加工によって形成してもよく、エッチングによって形成してもよい。
(3−5)変形例1E
上記実施形態では、基部70aを放電電極53の表面53kに配置し、先端部70b,70cを裏面53jに沿うように折り曲げたが、逆に基部70aを放電電極53の裏面53jに配置し、先端部70b,70cを表面53kに沿うように折り曲げてもよい。
(3−6)変形例1F
上記実施形態では、ステープル71,72が第1放電針61及び第2放電針62を放電電極53に押し付けることによって第1放電針61及び第2放電針62を放電電極53に接触させることにより、第1放電針61及び第2放電針62を放電電極53に電気的に接続する場合について説明した。しかし、第1放電針61及び第2放電針62と放電電極53とを電気的に接続する態様は実施形態の態様に限られるものではない。例えば、図15に示されているように、第1放電針61及び第2放電針62を粘着剤または接着剤80で仮固定した後にステープル71,72で挟持して固定するようにしてもよく、その場合に導電性のステープル71,72を介して第1放電針61及び第2放電針62を放電電極53に電気的に接続するように構成してもよい。
(3−7)変形例1G
上記実施形態では、ステープル71,72のみで第1放電針61及び第2放電針62を固定する場合について説明したが、他の部材で第1放電針61及び第2放電針62の固定を補強してもよい。例えば、ステープル71,72及び/または放電電極53の表面にハンダまたはろう材をクラッドしておき、ステープル71,72で固定した後に、ステープル71,72で第1放電針61及び第2放電針62が固定された放電電極53を炉の中に入れてハンダまたはろう材も固定に用いるように構成してもよい。
(3−8)変形例1H
上記実施形態では、固定用部材であるステープル71に対して1対の貫通穴53c,53dを設ける場合について説明したが、貫通穴が1つだけ設けられるように構成してもよく、例えば固定用部材の先端部の一方を放電電極53の端部に引っ掛けて他方を貫通穴に通して変形させることによって固定するように構成してもよい。また、1つの固定用部材に対して貫通穴を3つ以上設けてもよい。
(3−9)変形例1I
上記実施形態では、固定用部材としてステープル71,72を用いる場合について説明したが、固定用部材はステープルに限られるものではない。例えば、固定用部材は、一対の貫通穴の間隔よりも長い金属部材のうちの間隔よりも長い部分を曲げることにより2つの先端部が構成されていると見ることができる。この場合、上記実施形態では、金属部材として金属線を用いて貫通穴53c,53dの間隔よりも長い先端部70b,70cを折り曲げることによってステープル71,72を構成しているが、金属部材として、例えば金属板を用いることもでき、貫通穴の間隔よりも長い金属板の先端部を折り曲げて固定用部材を形成してもよく、その場合には貫通穴の形状を金属板に合わせて長穴にすればよい。
(3−10)変形例1J
上記実施形態では、コネクタピン54に近い位置に第2放電針62を配置して、コネクタピン54から遠い位置に第1放電針61を配置しているが、第1放電針61と第2放電針62の配置位置を入れ替えてもよい。
(4)特徴
(4−1)
以上説明したように、放電電極53と、固定用部材であるステープル71,72の基部70aまたは先端部70b,70cとにより第1放電針61を挟持して固定している。このとき、先端部70b,70cが貫通穴53c,53dを貫通して放電電極53の第1面に沿うように変形していることから、固定用部材の構造が簡単で放電電極53と第1放電針61と固定用部材からなる部分を小型化し易くなる。なお、ステープル71,72の基部70aが放電電極53の表面53kに配置されているときは、放電電極53の第1面が裏面53jになる。他方、変形例1Eで説明したように、基部70aが放電電極53の裏面53jに配置されているときは、放電電極53の第1面が表面53kになる。
また、先端部70b,70cを放電電極53の貫通穴53c,53dに差し込んで変形することで固定用部材であるステープル71,72を用いて第1放電針61を挟持して固定できることから、第1放電針61の放電電極53への固定が容易になることによって空気清浄機10の製造の手間を省ける。その結果、放電装置50では、装置を小型化するとともにコストの削減を図ることができ、また放電装置50を備える空気清浄機10では、機器を小型化するとともにコストの削減を図ることができる。
(4−2)
上記実施形態では、固定用部材としてステープル71,72を用い、それらの先端部70b,70cを放電電極53の貫通穴53c,53dに差し込んで折り曲げることで第1放電針61を挟持して固定できている。このように、第1放電針61を放電電極53に簡単に固定して第1放電針61を持つ放電電極53を作製できるため、例えば放電電極をエッチングして放電針をつくったり、放電電極を折り曲げて放電針を固定したりしていた従来に比べて、コストの削減が実現できている。
(4−3)
上記実施形態では、同じステープル71で第1放電針61と第2放電針62とを一緒に放電電極53に押し付けて固定することから、また同様に同じステープル72で第1放電針61と第2放電針62とを一緒に固定することから、第1放電針61と第2放電針62を別々に固定する場合に比べて手間が省けるので、製造コストを削減して、空気清浄機10を安価に提供し易くなる。
(4−4)
第1放電針61と、第1放電針61に対する他の放電針である第2放電針62とが実質的に平行に並べて固定用部材であるステープル71,72により固定されていることから、第1放電針61と第2放電針62との間隔を近づけることができる。その結果、放電電極53と第1放電針61及び第2放電針62と固定用部材であるステープル71,72からなる部分のさらなる小型化を図ることができる。
10 空気清浄機
25 HEPAフィルタ
26 脱臭フィルタ
52 対向電極
53 放電電極
53c,53d 貫通穴
61 第1放電針
62 第2放電針 (他の放電針の例)
71,72 ステープル (固定用部材の例)
70a 基部
70b,70c 先端部
特許5895998号公報

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの貫通穴(53c,53d)を有する放電電極(53)と、
    放電を発生させるために前記放電電極に電気的に接続されている第1放電針(61)と、
    前記放電電極の前記貫通穴を貫通して前記放電電極の第1面に沿うように変形している先端部(70b,70c)と前記放電電極の第2面に沿って前記先端部から延びている基部(70a)とを有し、前記放電電極と前記基部または前記先端部とにより前記第1放電針を挟持して固定している固定用部材(71,72)と
    を備える、空気清浄機。
  2. 前記放電電極は、複数の前記貫通穴を有し、
    前記固定用部材は、複数の前記貫通穴に差し込まれて前記第1面に沿って折り曲げられている複数の前記先端部及び複数の前記先端部を繋ぐ前記基部を持つステープル(71,72)を含み、
    前記放電電極と前記ステープルは、前記第1放電針を挟持して固定している、
    請求項1に記載の空気清浄機。
  3. 放電を発生させるために前記放電電極に電気的に接続されている第2放電針(62)をさらに備え、
    前記ステープルは、前記第1放電針と前記第2放電針とを一緒に前記放電電極に押し付けて固定する、
    請求項2に記載の空気清浄機。
  4. 放電を発生させるために前記放電電極に電気的に接続されている前記第1放電針以外の他の放電針(62)をさらに備え、
    前記固定用部材は、前記第1放電針と前記他の放電針とを実質的に平行に並べて前記放電電極に固定している、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の空気清浄機。
  5. 少なくとも1つの貫通穴を有する放電電極(53)と、
    放電を発生させるために前記放電電極に電気的に接続されている第1放電針(61)と、
    前記放電電極の前記貫通穴を貫通して前記放電電極の第1面に沿うように変形している先端部(70b,70c)と前記放電電極の第2面に沿って前記先端部から延びている基部(70a)とを有し、前記放電電極と前記基部または前記先端部とにより前記第1放電針を挟持して固定している固定用部材(71,72)と
    を備える、放電装置。
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WO2020175049A1 (ja) 2019-02-28 2020-09-03 キヤノン株式会社 通信装置、通信方法、及び、プログラム

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