JP2019036007A - 保険請求支援システム、および、保険請求支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サービス事業者が提供するサービスのSLAに配慮しつつ、サービス事業者の収益性を向上させること。【解決手段】保険請求支援システムは、事前に設定されたSLAに従ってサービスVM12を計算機環境22上で動作させ、その動作内容を監視した結果のログデータが格納されるロギング部45と、ロギング部45から読み込んだログデータが示す計算機環境22の動作内容が外部要因によりSLAの水準を下回ったときに、保険金を求めるための計算式を計算することで、その計算結果である保険金の請求額を含む保険金請求データを保険金監査部33に送信する保険金算出部46と、受信した保険金請求データを監査することで、保険金の請求額を支払うか否かを決定する保険金監査部33と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、保険請求支援システム、および、保険請求支援方法の技術に関する。
特定のハードウェアを前提としたアプリケーション開発によるコスト増大が問題となっている。コストとは、設備投資コスト(CAPEX:capital expenditure)だけでなく、運用コスト(OPEX:operating expenditure)も含まれる。それらのコストを削減するためのコア技術として、ハードウェアの仮想化技術が注目されている。
例えば、KVM(Kernel-based Virtual Machine)のようなサーバ仮想化技術は、OS(Operating System)の標準機能として組み込まれるなど、広く普及している。このサーバ仮想化技術は、ハードウェアとOSとの間に位置するハイパーバイザがハードウェアの物理構成を隠蔽することで、ゲストOSが仮想マシンを物理マシンと同等に扱うことを可能とする。即ち、ゲストOSで特別な対応をすることなく、計算資源を各仮想マシンに対して柔軟に割り当てることが可能となる。
また、仮想化されたサーバをリモートから利用するクラウド化されたWebサービスが一般的になっている。このようにプール化された汎用サーバを需要に応じて払い出すIaaS(Infrastructure as a Service)により資源利用効率の最適化が可能である。近年ではIaaSの基盤となるオープンソフトウェアが登場しており、プール化された資源を利用するためのIaaSのAPI(Application Programming Interface)についてもデファクトスタンダード化が進んでいる。
一方、ネットワークシステムにおいては、5G(第5世代)ネットワークに向け、ネットワークシステムに高い柔軟性や迅速性が求められている。また、ネットワークサービスの多様化に伴い、キャリア網を構成するハードウェアの多種多様化が進んでいる。そのため、ネットワークシステムにおける仮想化技術として、NFV(Network Function Virtualization)リファレンスアーキテクチャが提案されている。
非特許文献1,2は、欧州電気通信標準化機構(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)のNFV ISG(Industry Specification Group)が作成した、NFVリファレンスアーキテクチャに関する基本勧告書である。
非特許文献1,2は、欧州電気通信標準化機構(ETSI:European Telecommunications Standards Institute)のNFV ISG(Industry Specification Group)が作成した、NFVリファレンスアーキテクチャに関する基本勧告書である。
NFVのアーキテクチャでは、Web市場やエンタープライズ市場を中心として利用されてきた仮想化技術やIaaSをキャリアネットワークに適用し、物理的なリソースを論理的に統合したリソースプールとして抽象化することを特徴とする。具体的には、NFVのアーキテクチャでは、以下の3つの構成要素が定義される。
(1)VNF(Virtualized Network Function)は、共通的な汎用ハードウェア上で動作する、仮想化されたネットワーク機能である。
(2)NFVI(Network Functions Virtualization Infrastructure)は、VNFを配備する計算機環境を構築するためのハードウェアデバイスと、そのハードウェアデバイス上で動作するハイパーバイザなどの仮想化を実現するソフトウェアである。
(3)MANO(NFV Management and Orchestration)は、VNFおよびNFVIを管理する仮想化管理機能である。
(1)VNF(Virtualized Network Function)は、共通的な汎用ハードウェア上で動作する、仮想化されたネットワーク機能である。
(2)NFVI(Network Functions Virtualization Infrastructure)は、VNFを配備する計算機環境を構築するためのハードウェアデバイスと、そのハードウェアデバイス上で動作するハイパーバイザなどの仮想化を実現するソフトウェアである。
(3)MANO(NFV Management and Orchestration)は、VNFおよびNFVIを管理する仮想化管理機能である。
MANOでは、求められるサービス内容の水準を示すSLA(Service Level Agreement)を満たす仮想環境の運用をすることが求められる。SAL(Service availability level)は、SLAを規定するための要素である。VNFD(VNF Descriptor)は、サービス事業者が複数のVNFを接続してサービスを構成するための構成情報・要件や、VNFを構成するためのインフラの情報・要件の集合体を記述するためのデータ形式である。
ところで、多くの企業にとってIT(information technology)を活用した業務は不可欠であり、データの消失・破壊、システムの中断、情報漏えい、ITシステムを構成するプログラムの著作権侵害などにより、多額の損害賠償を求められるケースが増えている。
そこで、非特許文献3のように、このようなITを活用した業務で生じ得る賠償事故に対し、被害者への賠償金や訴訟費用を補填する保険サービスが存在する。
そこで、非特許文献3のように、このようなITを活用した業務で生じ得る賠償事故に対し、被害者への賠償金や訴訟費用を補填する保険サービスが存在する。
ETSI、「ETSI GS NFV-MAN 001 v1.1.1」、[online]、2014年12月、[2017年8月1日検索]、インターネット〈URL:http://www.etsi.org/deliver/etsi_gs/NFV-MAN/001_099/001/01.01.01_60/gs_NFV-MAN001v010101p.pdf〉
ETSI、「ETSI GS NFV-IFA 011 V2.1.1」、[online]、2016年10月、[2017年8月1日検索]、インターネット〈URL:http://www.etsi.org/deliver/etsi_gs/NFV-IFA/001_099/011/02.01.01_60/gs_NFV-IFA011v020101p.pdf〉
損保ジャパン日本興和、「商賠繁盛(IT事業)」、[online]、2015年3月5日、[2017年8月1日検索]、インターネット〈URL:http://www.sjnk.co.jp/hinsurance/risk/liability/sh_it/〉
ネットワーク事業者が保持する通信サービスや計算機環境の利用権をサービス事業者に貸し出し、サービス事業者が前記通信サービスや計算機環境に付加価値をつけて企業や一般ユーザにサービスを提供する形態が普及している。このようなサービス形態は、B2B2X(Business to Business to X)モデルと呼ばれる。B2B2Xの最初の「B」がネットワーク事業者を示し、次の「B」がサービス事業者を示し、最後の「X」が企業や一般ユーザを示す。
このB2B2Xモデルにより、ネットワーク事業者は利用権のレンタル代金をサービス事業者から得ることができ、計算機環境を有効活用できる。また、サービス事業者は自身で環境を準備することなく、レンタルした計算機環境を活用したサービスをすることができる。
このB2B2Xモデルにより、ネットワーク事業者は利用権のレンタル代金をサービス事業者から得ることができ、計算機環境を有効活用できる。また、サービス事業者は自身で環境を準備することなく、レンタルした計算機環境を活用したサービスをすることができる。
なお、B2B2Xモデルだけでなく、B2C(Business to Consumer)モデルなどでも、サービス事業者は自身の顧客である一般ユーザに対して、サービス内容に応じたSLA(Service Level Agreement)を遵守する必要がある。
そのため、サービス事業者は、多量な予備リソースの事前確保や、最大トラフィックを考慮した余剰なリソースの割り当てなどで、レンタルした計算機環境への障害に備えることとなる。しかし、これらの障害対策は、障害が発生しなかったときには過剰投資となってしまい、サービス事業者の収益性を低下させてしまう。
そのため、サービス事業者は、多量な予備リソースの事前確保や、最大トラフィックを考慮した余剰なリソースの割り当てなどで、レンタルした計算機環境への障害に備えることとなる。しかし、これらの障害対策は、障害が発生しなかったときには過剰投資となってしまい、サービス事業者の収益性を低下させてしまう。
そこで、本発明は、サービス事業者が提供するサービスのSLAに配慮しつつ、サービス事業者の収益性を向上させることを、主な課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の保険請求支援システムは、以下の特徴を有する。
本発明は、事前に設定されたSLA(Service Level Agreement)に従ってサービスVM(Virtual Machine)を計算機環境上で動作させ、その動作内容を監視した結果のログデータが格納されるログ記憶部と、
前記ログ記憶部から読み込んだ前記ログデータが示す前記計算機環境の動作内容が外部要因により前記SLAの水準を下回ったときに、保険金を求めるための計算式を計算することで、その計算結果である保険金の請求額を含む保険金請求データを送信する保険金算出部と、
受信した前記保険金請求データを監査することで、保険金の請求額を支払うか否かを決定する保険金監査部と、を有することを特徴とする。
本発明は、事前に設定されたSLA(Service Level Agreement)に従ってサービスVM(Virtual Machine)を計算機環境上で動作させ、その動作内容を監視した結果のログデータが格納されるログ記憶部と、
前記ログ記憶部から読み込んだ前記ログデータが示す前記計算機環境の動作内容が外部要因により前記SLAの水準を下回ったときに、保険金を求めるための計算式を計算することで、その計算結果である保険金の請求額を含む保険金請求データを送信する保険金算出部と、
受信した前記保険金請求データを監査することで、保険金の請求額を支払うか否かを決定する保険金監査部と、を有することを特徴とする。
これにより、障害発生などにより計算機環境の動作内容が外部要因により前記SLAの水準を下回ったときには、保険金が自動的に請求されることで、その保険金を得る計算機環境の利用者に配慮する。
そして、サービス事業者は、SLAを絶対に遵守できるように過剰に予備リソースを確保する必要がなくなり、適切な収益性を確保できる。
そして、サービス事業者は、SLAを絶対に遵守できるように過剰に予備リソースを確保する必要がなくなり、適切な収益性を確保できる。
本発明は、前記保険金算出部が、計算結果である保険金の請求額に加えて、その請求額の計算に使用した計算用データも含めた前記保険金請求データを前記保険金監査部に送信し、
前記保険金監査部が、受信した前記保険金請求データを監査する処理として、前記保険金請求データに含まれる前記計算用データをもとに、前記SLAを遵守していないときの保険金を求めるための計算式を再計算し、前記保険金算出部の計算結果である保険金の請求額と、前記保険金監査部の再計算結果である保険金の請求額とが一致するときに、保険金の請求額を支払うと決定することを特徴とする。
前記保険金監査部が、受信した前記保険金請求データを監査する処理として、前記保険金請求データに含まれる前記計算用データをもとに、前記SLAを遵守していないときの保険金を求めるための計算式を再計算し、前記保険金算出部の計算結果である保険金の請求額と、前記保険金監査部の再計算結果である保険金の請求額とが一致するときに、保険金の請求額を支払うと決定することを特徴とする。
これにより、保険金監査部が誤った保険金の請求額を含む保険金請求データを受信してしまった場合でも、保険金の請求額を再計算することで、適切に保険金の請求を却下できる。
本発明は、前記保険金算出部が、前記保険金請求データに含めた前記計算用データに対して電子署名を付してから前記保険金監査部に送信し、
前記保険金監査部が、前記保険金請求データに含まれる前記計算用データに前記電子署名が付されていないときには、保険金の請求額を支払わないと決定することを特徴とする。
前記保険金監査部が、前記保険金請求データに含まれる前記計算用データに前記電子署名が付されていないときには、保険金の請求額を支払わないと決定することを特徴とする。
これにより、動作内容を監視した結果のログデータが、電子署名が付された客観的な証拠データであることがわかるので、保険金監査部は、偽造されるなどの信頼性の低い保険金請求データを受信してしまった場合でも、適切に保険金の請求を却下できる。
本発明は、保険請求支援システムが、さらに、第1監視部と第2監視部とを有しており、
前記第1監視部が、前記サービスVMの動作内容を監視して、その監視結果を第1ログデータとして前記ログ記憶部に格納し、
前記第2監視部が、前記計算機環境の稼働内容を監視して、その監視結果を第2ログデータとして前記ログ記憶部に格納することを特徴とする。
前記第1監視部が、前記サービスVMの動作内容を監視して、その監視結果を第1ログデータとして前記ログ記憶部に格納し、
前記第2監視部が、前記計算機環境の稼働内容を監視して、その監視結果を第2ログデータとして前記ログ記憶部に格納することを特徴とする。
これにより、B2B2Xサービスについて、計算機環境を利用するサービス事業者への損害額を第2ログデータから求めることができ、サービス事業者からサービスを受ける一般ユーザへの損害額を第1ログデータから求めることができる。よって、保険金の計算式として、サービス事業者への損害額と一般ユーザへの損害額とを組み合わせた計算式を用いることで、保険会社との複雑な約款にも即した保険金の請求額を求めることができる。
本発明によれば、サービス事業者が提供するサービスのSLAに配慮しつつ、サービス事業者の収益性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、ネットワーク事業者20、サービス事業者10、一般ユーザ90によるB2B2Xのサービス形態を示す説明図である。
ネットワーク事業者20は、自身の管理する計算機環境22のレンタル権をサービス事業者10に提供することで、そのレンタル料金を得る事業者である。なお、計算機環境22として通信回線をレンタルするネットワーク事業者20を例示するが、その他にも計算機環境22としてクラウドサーバをレンタルするクラウド事業者や、計算機環境22としてNFV環境のハードウェアリソースをレンタルするNFV事業者にも適用可能である。ネットワーク事業者20は、収益として得たレンタル料金をもとに計算機環境22を増強することで、事業の拡大を狙う。
ネットワーク事業者20は、自身の管理する計算機環境22のレンタル権をサービス事業者10に提供することで、そのレンタル料金を得る事業者である。なお、計算機環境22として通信回線をレンタルするネットワーク事業者20を例示するが、その他にも計算機環境22としてクラウドサーバをレンタルするクラウド事業者や、計算機環境22としてNFV環境のハードウェアリソースをレンタルするNFV事業者にも適用可能である。ネットワーク事業者20は、収益として得たレンタル料金をもとに計算機環境22を増強することで、事業の拡大を狙う。
サービス事業者10は、レンタルした計算機環境22上でサービスを実行することで、一般ユーザ90にサービスの利用権を与えるとともに、その一般ユーザ90から利用料金を受け取る事業者である。そのため、サービス事業者10は、実行するサービス内容についての開発運用費を負担する。
なお、ネットワーク事業者20と同様に、計算機環境22として通信回線のレンタルを受けるMVNO(Mobile Virtual Network Operator)事業者をサービス事業者10として例示するが、計算機環境22としてクラウドサーバや、NFV環境のレンタルを受けてもよい。
なお、ネットワーク事業者20と同様に、計算機環境22として通信回線のレンタルを受けるMVNO(Mobile Virtual Network Operator)事業者をサービス事業者10として例示するが、計算機環境22としてクラウドサーバや、NFV環境のレンタルを受けてもよい。
これにより、MVNO加入者などの一般ユーザ90は、ネットワーク事業者20や計算機環境22のことに詳しくなくても、サービス事業者10を窓口としてサービスを受けられる。なお、一般ユーザ90が適切な水準のサービスが受けられるように、事前にサービス内容についてSLAの契約がなされる。このSLAは、例えば以下の2者間で契約がなされる。
・ネットワーク事業者20からサービス事業者10に対する契約
・サービス事業者10から一般ユーザ90に対する契約
・ネットワーク事業者20から一般ユーザ90に対する契約
なお、計算機環境22の利用料金は、計算機環境22のハードウェアリソースの使用状況や、SLAで保証するサービスレベルの高さなどにより異なる金額が設定される。一般的にはサービスの要求水準が高いほど、高額の利用料金が設定される。
・ネットワーク事業者20からサービス事業者10に対する契約
・サービス事業者10から一般ユーザ90に対する契約
・ネットワーク事業者20から一般ユーザ90に対する契約
なお、計算機環境22の利用料金は、計算機環境22のハードウェアリソースの使用状況や、SLAで保証するサービスレベルの高さなどにより異なる金額が設定される。一般的にはサービスの要求水準が高いほど、高額の利用料金が設定される。
図2は、図1のサービス形態における保険請求手続を示す説明図である。
保険会社30は、サービス事業者10との間で保険の契約(約款)を結ぶ。この約款は、もし計算機環境22に突発的な障害やバーストトラフィックなどの外部要因が発生したことで、計算機環境22の動作内容がSLAの水準を下回ったときには、その損害を賠償するために保険金を支払う損害保険である。
つまり、SLAの契約内容が守られていないときに、保険会社30は、サービス事業者10に違反の度合いに応じて保険金を支払う。この保険金をもとに、サービス事業者10は、一般ユーザ90に対してSLAの違約金を返金する。
この保険金請求権と引き替えに、保険会社30は、サービス事業者10から1回または定期的に(月額、年額など)保険料を得る。
保険会社30は、サービス事業者10との間で保険の契約(約款)を結ぶ。この約款は、もし計算機環境22に突発的な障害やバーストトラフィックなどの外部要因が発生したことで、計算機環境22の動作内容がSLAの水準を下回ったときには、その損害を賠償するために保険金を支払う損害保険である。
つまり、SLAの契約内容が守られていないときに、保険会社30は、サービス事業者10に違反の度合いに応じて保険金を支払う。この保険金をもとに、サービス事業者10は、一般ユーザ90に対してSLAの違約金を返金する。
この保険金請求権と引き替えに、保険会社30は、サービス事業者10から1回または定期的に(月額、年額など)保険料を得る。
なお、前記の例では、保険会社30とサービス事業者10との間の約款を例示したが、ネットワーク事業者20、サービス事業者10、一般ユーザ90の3者間でSLAが契約されることに伴い、保険会社30との間の約款は、サービス事業者10に代えて、ネットワーク事業者20が結んでもよいし、一般ユーザ90が結んでもよい。
例えば、サービス事業者10とネットワーク事業者20との間のSLAが遵守できないときに、ネットワーク事業者20が保険会社30から保険金を受け取るようにしてもよい。そのときには、サービス事業者10は、ネットワーク事業者20から保険金をもとにした違約金を受け取ることができる。
例えば、サービス事業者10とネットワーク事業者20との間のSLAが遵守できないときに、ネットワーク事業者20が保険会社30から保険金を受け取るようにしてもよい。そのときには、サービス事業者10は、ネットワーク事業者20から保険金をもとにした違約金を受け取ることができる。
サービス事業者10が保険会社30に対して保険金を円滑に請求できるように、かつ、保険会社30が請求された保険金を正しく監査できるように、保険連携装置40が用意される。
保険連携装置40は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
保険連携装置40は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、ハードディスクなどの記憶手段(記憶部)と、ネットワークインタフェースとを有するコンピュータとして構成される。
このコンピュータは、CPUが、メモリ上に読み込んだプログラム(アプリケーションや、その略のアプリとも呼ばれる)を実行することにより、各処理部により構成される制御部(制御手段)を動作させる。
保険連携装置40は、計算機環境22の正常動作時には、その動作内容がSLAを遵守しているか否かを監視する。そして、保険連携装置40は、計算機環境22に障害が発生したことでレンタルが中断したとき(広義には、SLA違反時)には、その障害内容を示す障害データ(ログデータ)を測定する。保険連携装置40は、収集した障害データに加え、その障害データから約款で定義される保険金の算出式によって求められる保険金の請求データを保険会社30に送信する。
保険会社30は、保険連携装置40から自動的に送信された保険金の請求データを監査し、監査に通過したときにはサービス事業者10に対して保険金を支払う。これにより、サービス事業者10は障害発生によりサービス中断の迷惑をかけた一般ユーザ90に対して、利用料金の返金を実施できる。
なお、サービス事業者10が保険会社30に保険金を直接請求する場合に比べ、ネットワーク事業者20が運営管理する保険連携装置40から、ログデータという客観的な証拠データを送信する方式により、保険会社30は監査業務において証拠データを検証する手間を削減できる。
なお、サービス事業者10が保険会社30に保険金を直接請求する場合に比べ、ネットワーク事業者20が運営管理する保険連携装置40から、ログデータという客観的な証拠データを送信する方式により、保険会社30は監査業務において証拠データを検証する手間を削減できる。
このように、サービス事業者10にとっては、突発的な障害によりSLAを下回った際には保険金を使ってユーザへ違約金を補償すればよい。よって、サービス事業者10は、SLAの内容を絶対に遵守することを前提とした、過剰な計算機環境22のレンタルを行わなくて済む。
また、一般ユーザ90にとっては、一時的にSLAを満たすことができなかった場合に違約金という形で損害が補填されるので、安心してサービスの利用券を買うことができる。
また、一般ユーザ90にとっては、一時的にSLAを満たすことができなかった場合に違約金という形で損害が補填されるので、安心してサービスの利用券を買うことができる。
図3は、保険請求までの各処理の概要を示すフローチャートである。このフローチャートは、図4以降で後記する保険連携装置40の詳細な説明において、適宜参照される。
S11として、B2B2Xサービスのユーザ(ネットワーク事業者20、サービス事業者10、または、一般ユーザ90)と、保険会社30との間での保険契約に伴い、保険会社30に保険料の支払いが行われる。
S12として、ネットワーク事業者20は、レンタルした計算機環境22上でサービスを実行するための各種準備を行う。
S13として、ネットワーク事業者20は、S12で準備したサービスを実行する。このサービス実行中に、保険連携装置40はサービス内容がSLAを遵守しているか否かを監視する。
S14として、保険連携装置40は、S13の監視中に障害が発生したときに、保険会社30に保険金を請求する。
S11として、B2B2Xサービスのユーザ(ネットワーク事業者20、サービス事業者10、または、一般ユーザ90)と、保険会社30との間での保険契約に伴い、保険会社30に保険料の支払いが行われる。
S12として、ネットワーク事業者20は、レンタルした計算機環境22上でサービスを実行するための各種準備を行う。
S13として、ネットワーク事業者20は、S12で準備したサービスを実行する。このサービス実行中に、保険連携装置40はサービス内容がSLAを遵守しているか否かを監視する。
S14として、保険連携装置40は、S13の監視中に障害が発生したときに、保険会社30に保険金を請求する。
図4は、図2のB2B2Xサービスを実現する保険請求支援システムの構成図である。
サービス事業者10は、被保険者として保険料を支払うとともに保険金を受け取るための保険用口座11をもち、計算機環境22上でサービスを実行するためのサービスVM(Virtual Machine)12を用意する。なお、説明をわかりやすくするために、図示ではサービス事業者10を示す枠の内部に保険用口座11とサービスVM12とを配置したが、実際には、保険用口座11は銀行口座として銀行内のサーバに用意され、サービスVM12は後記するVM/VNFイメージ用リポジトリ42内のイメージファイルとして用意される。
サービス事業者10は、被保険者として保険料を支払うとともに保険金を受け取るための保険用口座11をもち、計算機環境22上でサービスを実行するためのサービスVM(Virtual Machine)12を用意する。なお、説明をわかりやすくするために、図示ではサービス事業者10を示す枠の内部に保険用口座11とサービスVM12とを配置したが、実際には、保険用口座11は銀行口座として銀行内のサーバに用意され、サービスVM12は後記するVM/VNFイメージ用リポジトリ42内のイメージファイルとして用意される。
ネットワーク事業者20は、被保険者として保険料を支払うとともに保険金を受け取るための保険用口座21をもち、サービスVM12を動作させる計算機環境22を用意する。なお、サービス事業者10と同様に、保険用口座21は銀行口座であり、計算機環境22のハードウェアリソースは、ネットワーク事業者20の会社内に配備しなくてもよい。
保険用口座11、21は、S11で保険料を支払い、S14で請求した保険金を受け取るための口座である。
保険用口座11、21は、S11で保険料を支払い、S14で請求した保険金を受け取るための口座である。
保険連携装置40は、運用定義ファイル用リポジトリ41と、VM/VNFイメージ用リポジトリ42と、ライフサイクル管理部43と、仮想リソース管理部44と、ロギング部45と、保険金算出部46とを有する。以下では、S12のサービス準備段階、S13のサービス実行段階、S14の保険金請求段階に分けて、各段階で動作する処理部を説明する。
まず、S12(図3)のサービス準備段階についての保険連携装置40の詳細を説明する。
S12では、サービス事業者10は、以下の2つのリポジトリに対して、自身がこれから提供するサービスの内容を登録しておく。
VM/VNFイメージ用リポジトリ42には、サービス事業者10から提供されるサービスVM12のイメージファイルが格納される。このイメージファイルとは、計算機環境22上で実行されるサービス内容を記載したプログラムファイル(実行用ファイル)が計算機環境22上でそのまま実行できるようにイメージ化されたISO(International Organization for Standardization)イメージなどである。
運用定義ファイル用リポジトリ41は、VM/VNFイメージ用リポジトリ42のイメージファイルを運用するときの(計算機環境22上で実行するときの)運用定義ファイルが格納される。この運用定義ファイルには、図1で説明したSLAの内容やその内容に従った設定ファイルが含まれる。
S12では、サービス事業者10は、以下の2つのリポジトリに対して、自身がこれから提供するサービスの内容を登録しておく。
VM/VNFイメージ用リポジトリ42には、サービス事業者10から提供されるサービスVM12のイメージファイルが格納される。このイメージファイルとは、計算機環境22上で実行されるサービス内容を記載したプログラムファイル(実行用ファイル)が計算機環境22上でそのまま実行できるようにイメージ化されたISO(International Organization for Standardization)イメージなどである。
運用定義ファイル用リポジトリ41は、VM/VNFイメージ用リポジトリ42のイメージファイルを運用するときの(計算機環境22上で実行するときの)運用定義ファイルが格納される。この運用定義ファイルには、図1で説明したSLAの内容やその内容に従った設定ファイルが含まれる。
図5は、サービスVM12および計算機環境22の具体例を示す構成図である。
サービスVM12として、1つの管理用VM120aと、2つのサービス用VM120bとを例示する。管理用VM120aは、管理用モジュール121aと、管理用OS122aと、仮想リソース123とを有する。サービス用VM120bは、サービスのアプリケーションモジュールであるApp121bと、ゲストOS122bと、仮想リソース123とを有する。
サービスVM12として、1つの管理用VM120aと、2つのサービス用VM120bとを例示する。管理用VM120aは、管理用モジュール121aと、管理用OS122aと、仮想リソース123とを有する。サービス用VM120bは、サービスのアプリケーションモジュールであるApp121bと、ゲストOS122bと、仮想リソース123とを有する。
管理用モジュール121aは、例えば、管理用OS122a上でゲストOS122bのリソース情報を提供するコマンドを提供するモジュール、および、ゲストOS122bのリソース情報をグラフ表示するためのモジュールなどである。
管理用OS122aは、各ゲストOS122bを管理するためのOSである。計算機環境22(仮想化層220a)は、管理用OS122aにアクセスすることで、ゲストOS122bに仮想リソース123を割り当て、ゲストOS122bをサービス用VM120bにインストールする。
仮想リソース123は、計算機環境22のハードウェアリソース220bが仮想化されたものであり、例えば、仮想CPU、仮想メモリ、仮想ディスク、仮想ネットワークインタフェースなどである。
管理用OS122aは、各ゲストOS122bを管理するためのOSである。計算機環境22(仮想化層220a)は、管理用OS122aにアクセスすることで、ゲストOS122bに仮想リソース123を割り当て、ゲストOS122bをサービス用VM120bにインストールする。
仮想リソース123は、計算機環境22のハードウェアリソース220bが仮想化されたものであり、例えば、仮想CPU、仮想メモリ、仮想ディスク、仮想ネットワークインタフェースなどである。
計算機環境22は、ハードウェアリソース220bが仮想化層220aにより仮想化された実行環境をサービスVM12に提供する。
ハードウェアリソース220bは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部221b、メモリやハードディスクなどの記憶部222b、および、ネットワークインタフェースなどの通信部223bである。
仮想化層220aは、Hypervisorの仮想化機構や、コンテナ型の仮想化機構などの仮想化機構である。仮想化層220aは、ハードウェアリソース220bを仮想演算部221a、仮想記憶部222a、仮想通信部223aなどの仮想化デバイスとして管理するとともに、それらの仮想化デバイスを仮想リソース123としてサービスVM12に提供する。
ハードウェアリソース220bは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの演算部221b、メモリやハードディスクなどの記憶部222b、および、ネットワークインタフェースなどの通信部223bである。
仮想化層220aは、Hypervisorの仮想化機構や、コンテナ型の仮想化機構などの仮想化機構である。仮想化層220aは、ハードウェアリソース220bを仮想演算部221a、仮想記憶部222a、仮想通信部223aなどの仮想化デバイスとして管理するとともに、それらの仮想化デバイスを仮想リソース123としてサービスVM12に提供する。
図4に戻って、S13(図3)のサービス実行段階についての保険連携装置40の詳細を説明する。なお、図4のシステムを非特許文献1のNFVリファレンスアーキテクチャに適用すると、サービスVM12がVNFであり、そのVNFを動作させる計算機環境22がNFVIであり、VNFおよびNFVIを管理する保険連携装置40がMANOである。
そして、ライフサイクル管理部43はVNF(サービスVM12)を管理する「VNF Manager」であり、仮想リソース管理部44はNFVI(計算機環境22)を管理する「Virtualized Infrastructure Manager」である。
そして、ライフサイクル管理部43はVNF(サービスVM12)を管理する「VNF Manager」であり、仮想リソース管理部44はNFVI(計算機環境22)を管理する「Virtualized Infrastructure Manager」である。
ライフサイクル管理部43は、運用定義ファイル用リポジトリ41から取得した運用定義ファイルを解析し実行することで、サービスVM12のライフサイクルを管理する。そのために、ライフサイクル管理部43は、instantiate/scale/update,upgrade/terminateなどの各種のリソース操作指示コマンドを仮想リソース管理部44に通知する。
仮想リソース管理部44は、ライフサイクル管理部43からの指示に従い、リソース割り当てなどの各種のリソース操作(リソース起動操作、リソーススケジューリング、リソース終了操作)を計算機環境22に対して実行する。例えば、仮想リソース管理部44は、新たなサービスVM12を起動するときには、そのサービスVM12のイメージファイルをVM/VNFイメージ用リポジトリ42から取得する。
次に、S14(図3)の保険金請求段階についての保険連携装置40および保険会社30の詳細を説明する。
ライフサイクル管理部43は、サービスVM12のリソース利用状況を監視する。仮想リソース管理部44は、計算機環境22のリソース提供状況を監視する。
ロギング部45(ログ記憶部)には、ライフサイクル管理部43および仮想リソース管理部44それぞれから通知された、監視結果としてのログデータが格納される。
格納されるログデータは、計算機環境22の動作内容を示すデータである。ログデータは、例えば、クラウドサーバの内部処理を記録したデータや、通信回線を介する通信処理(パケット送信時刻など)を記録したデータである。
また、ロギング部45は、ログデータに加えて、メトリクス(ログデータの統計データ)も格納してもよい。このメトリクスは、例えば、ライフサイクル管理部43および仮想リソース管理部44がログデータを読み込んで生成したものである。
ライフサイクル管理部43は、サービスVM12のリソース利用状況を監視する。仮想リソース管理部44は、計算機環境22のリソース提供状況を監視する。
ロギング部45(ログ記憶部)には、ライフサイクル管理部43および仮想リソース管理部44それぞれから通知された、監視結果としてのログデータが格納される。
格納されるログデータは、計算機環境22の動作内容を示すデータである。ログデータは、例えば、クラウドサーバの内部処理を記録したデータや、通信回線を介する通信処理(パケット送信時刻など)を記録したデータである。
また、ロギング部45は、ログデータに加えて、メトリクス(ログデータの統計データ)も格納してもよい。このメトリクスは、例えば、ライフサイクル管理部43および仮想リソース管理部44がログデータを読み込んで生成したものである。
保険金算出部46は、ロギング部45の保持するログデータおよびメトリクスを解析し、保険会社30の保険契約(約款)の内容で規定される保険金の計算式に従い、保険金を算出する。そして、保険金算出部46は、計算結果である保険金の請求データに対して、計算に使用したログデータやメトリクスを添付して、保険金監査部33に送信する。
保険会社30は、保険会社口座31と、保険金支払部32と、保険金監査部33とを管理する。なお、保険金支払部32と保険金監査部33とは計算機の処理部として構成され、同じ計算機内に収容してもよいし、別々の計算機に分散させてもよい。
保険金監査部33は、保険金算出部46から受信した保険金の請求データを監査する。この監査処理は、例えば、保険金の請求データに添付されたログデータやメトリクスを用いて保険金を再計算し、その再計算された保険金の請求額が、受信した請求データで指定された請求額と一致するか否かを照合する処理である。保険金監査部33は、請求額が一致したことにより監査に通過したときには、請求された保険金を支払うように、保険金支払部32に指示する。
保険金支払部32は、保険金監査部33から指示された保険用口座11、21に対して、保険会社口座31からの振り込み処理を実行する。
保険金監査部33は、保険金算出部46から受信した保険金の請求データを監査する。この監査処理は、例えば、保険金の請求データに添付されたログデータやメトリクスを用いて保険金を再計算し、その再計算された保険金の請求額が、受信した請求データで指定された請求額と一致するか否かを照合する処理である。保険金監査部33は、請求額が一致したことにより監査に通過したときには、請求された保険金を支払うように、保険金支払部32に指示する。
保険金支払部32は、保険金監査部33から指示された保険用口座11、21に対して、保険会社口座31からの振り込み処理を実行する。
図6は、ライフサイクル管理部43および仮想リソース管理部44の詳細を示す構成図である。
ライフサイクル管理部43は、運用ファイル取得部431と、運用ファイル実行部432と、データ記憶部433と、リソース操作指示部434と、VNF監視部435と、通知部436とを有する。
仮想リソース管理部44は、イメージファイル取得部441と、仮想リソース操作設定部442と、仮想リソース選択部443と、記憶部444と、NFV監視部445と、通知部446とを有する。
ライフサイクル管理部43は、運用ファイル取得部431と、運用ファイル実行部432と、データ記憶部433と、リソース操作指示部434と、VNF監視部435と、通知部436とを有する。
仮想リソース管理部44は、イメージファイル取得部441と、仮想リソース操作設定部442と、仮想リソース選択部443と、記憶部444と、NFV監視部445と、通知部446とを有する。
以下、ライフサイクル管理部43の詳細を説明する。
運用ファイル取得部431は、運用定義ファイル用リポジトリ41から運用定義ファイルを取得する。
運用ファイル実行部432は、運用ファイル取得部431が取得した運用定義ファイルを解析し、その解析結果をもとにリソース操作指示部434に新規リソース割り当てなどのリソース操作を通知する。解析結果は、例えば、必要とするリソース情報(CPU数やメモリ数、SLAなどで規定されたAffinityルール等のポリシなど)、および、操作内容(サービスVM12を追加するなど)である。
リソース操作指示部434では、運用ファイル実行部432からの通知を受け、具体的なリソース操作を仮想リソース操作設定部442に指示する。データ記憶部433には、リソース操作指示部434などで必要とするデータが一時的に保持される。
運用ファイル取得部431は、運用定義ファイル用リポジトリ41から運用定義ファイルを取得する。
運用ファイル実行部432は、運用ファイル取得部431が取得した運用定義ファイルを解析し、その解析結果をもとにリソース操作指示部434に新規リソース割り当てなどのリソース操作を通知する。解析結果は、例えば、必要とするリソース情報(CPU数やメモリ数、SLAなどで規定されたAffinityルール等のポリシなど)、および、操作内容(サービスVM12を追加するなど)である。
リソース操作指示部434では、運用ファイル実行部432からの通知を受け、具体的なリソース操作を仮想リソース操作設定部442に指示する。データ記憶部433には、リソース操作指示部434などで必要とするデータが一時的に保持される。
VNF監視部435(第1監視部)は、運用ファイル実行部432で解析したSLA(必要とするリソース情報)に基づき、監視対象のサービスVM12とその監視方法を設定し、その設定に沿って監視を行う。具体例としては、起動したサービスVM12に対して、ICMP(Internet Control Message Protocol)−PINGを20秒間隔で実施する。通知部436は、VNF監視部435の監視結果(第1ログデータ)を定期的にロギング部45に通知する。
以下、仮想リソース管理部44の詳細を説明する。
仮想リソース操作設定部442はリソース操作指示部434からの通知に従い、仮想リソース123(図5)の追加や削除などのリソース操作を行う。
仮想リソース選択部443は、リソース操作指示部434から通知されたリソース情報を満たす仮想リソース123を選択する。イメージファイル取得部441は、仮想リソース123の追加が必要な場合に仮想リソース選択部443からの指示を受け、関連するイメージファイルをVM/VNFイメージ用リポジトリ42から取得する。
記憶部444には、仮想リソース123の管理情報などの仮想リソース管理部44で必要とするデータが格納される。
仮想リソース操作設定部442はリソース操作指示部434からの通知に従い、仮想リソース123(図5)の追加や削除などのリソース操作を行う。
仮想リソース選択部443は、リソース操作指示部434から通知されたリソース情報を満たす仮想リソース123を選択する。イメージファイル取得部441は、仮想リソース123の追加が必要な場合に仮想リソース選択部443からの指示を受け、関連するイメージファイルをVM/VNFイメージ用リポジトリ42から取得する。
記憶部444には、仮想リソース123の管理情報などの仮想リソース管理部44で必要とするデータが格納される。
NFV監視部445(第2監視部)は、VNF監視部435と同様に、運用ファイル実行部432で解析したSLAに基づき、監視対象の計算機環境22とその監視方法を設定し、その設定に沿ってパケットロス数、CPU使用率などの監視を行う。なお、NFV監視部445とVNF監視部435との相違点について、VNF監視部435はサービスVM12をアプリケーションレベルで監視し、NFV監視部445は計算機環境22をアプリケーションレベルで監視する。
通知部446は、NFV監視部445の監視結果(第2ログデータ)を定期的にロギング部45に通知する。
通知部446は、NFV監視部445の監視結果(第2ログデータ)を定期的にロギング部45に通知する。
図7は、保険金算出部46および保険金監査部33の詳細を示す構成図である。
保険金算出部46は、ログ解析部461と、ログ取得部462と、ログ作成部463と、通知部464とを有する。
保険金監査部33は、監査部331と、データ取得部332と、通知部333とを有する。
保険金算出部46は、ログ解析部461と、ログ取得部462と、ログ作成部463と、通知部464とを有する。
保険金監査部33は、監査部331と、データ取得部332と、通知部333とを有する。
以下、保険金算出部46の詳細を説明する。
ログ取得部462は、ログデータおよびメトリクスをロギング部45から取得する。
ログ解析部461は、ログ取得部462が取得したログデータおよびメトリクスを解析し、例えば以下の計算式に従い、保険金を算出する。
保険金の請求額=floor((連続失敗カウント数)/(定数α))×(単位あたりの保険金)
「連続失敗カウント数」とは、ライフサイクル管理部43で取得したPINGの疎通が連続で失敗した回数である。
floorは、実数値から小数を切り捨てて整数化する床関数である。
「単位あたりの保険金」は、SLAのレベルに応じて事前に設定する。
ログ取得部462は、ログデータおよびメトリクスをロギング部45から取得する。
ログ解析部461は、ログ取得部462が取得したログデータおよびメトリクスを解析し、例えば以下の計算式に従い、保険金を算出する。
保険金の請求額=floor((連続失敗カウント数)/(定数α))×(単位あたりの保険金)
「連続失敗カウント数」とは、ライフサイクル管理部43で取得したPINGの疎通が連続で失敗した回数である。
floorは、実数値から小数を切り捨てて整数化する床関数である。
「単位あたりの保険金」は、SLAのレベルに応じて事前に設定する。
ログ作成部463は、ログ取得部462が取得したデータから、ログ解析部461の保険金算出の根拠となるデータを計算用データとして抽出する。通知部464は、ログ解析部461が算出した保険金の請求額と、ログ作成部463が抽出した計算用データとを、保険金の請求データとして保険金監査部33に送信する。
以下、保険金監査部33の詳細を説明する。
データ取得部332は、通知部464から保険金の請求データを受け取る。
監査部331は、データ取得部332が取得した保険金の請求データを監査する。この監査処理は、例えば、保険金の請求額の計算結果が正しいか否かを再計算する処理である。監査部331は、保険金の請求データに含まれる計算用データをもとに、ログ解析部461が保険金を算出するときに用いた計算式に従い、保険金の請求額を再計算する。なお、この再計算に使用する計算式は、約款で規定されたものであるため、基本的にはログ解析部461の計算式と、監査部331の計算式とは同一である。よって、同じ入力パラメータ(計算用データ)で、同じ計算式を用いて求めた保険金の請求額は、初回計算時も再計算時も一致するはずである。
データ取得部332は、通知部464から保険金の請求データを受け取る。
監査部331は、データ取得部332が取得した保険金の請求データを監査する。この監査処理は、例えば、保険金の請求額の計算結果が正しいか否かを再計算する処理である。監査部331は、保険金の請求データに含まれる計算用データをもとに、ログ解析部461が保険金を算出するときに用いた計算式に従い、保険金の請求額を再計算する。なお、この再計算に使用する計算式は、約款で規定されたものであるため、基本的にはログ解析部461の計算式と、監査部331の計算式とは同一である。よって、同じ入力パラメータ(計算用データ)で、同じ計算式を用いて求めた保険金の請求額は、初回計算時も再計算時も一致するはずである。
監査部331は、再計算した保険金の請求額と通知部464から通知された保険金の請求額とを比較し、金額が一致するときには、監査を合格とする。一方、古い約款に基づく計算式をログ解析部461が用いていたなどの理由により金額が不一致の場合には、監査部331は、監査を不合格とする。
通知部333は、監査に合格した保険金の請求データを監査部331から受け取り、保険金支払部32に対して保険金の支払いを指示する。保険金支払部32は、オンラインバンキングなどの仕組みを利用して保険金の振込処理を行う。
通知部333は、監査に合格した保険金の請求データを監査部331から受け取り、保険金支払部32に対して保険金の支払いを指示する。保険金支払部32は、オンラインバンキングなどの仕組みを利用して保険金の振込処理を行う。
なお、監査部331による監査処理は、金銭のやりとりに直結する重要な処理なので、とくに高い信頼性が要求される。そのため、前記した再計算処理だけでなく、約款で規定された損害が実際に発生した証拠を確認することが望ましい。そのため、例えば、保険連携装置40(保険金算出部46)は、ロギング部45に格納するログデータおよびメトリクスに対して、保険連携装置40の管理者であるネットワーク事業者20の電子署名を付してもよい。この電子署名は、保険連携装置40が自身の作成したデータであることを証明するためのものである。
そして、監査部331は、保険金の請求データに含まれる計算用データに対して、前記の電子署名が付されていないときには、監査に不合格としてもよい。
そして、監査部331は、保険金の請求データに含まれる計算用データに対して、前記の電子署名が付されていないときには、監査に不合格としてもよい。
以上説明した本実施形態では、B2B2XモデルにおけるIT事業者保険サービスと、その保険サービスを実現するためのシステムを説明した。具体的には、ネットワーク事業者20がサービス事業者10や一般ユーザ90と事前に契約したSLAに基づき、保険連携装置40がサービスVM12、計算機環境22を監視する。監視中に発生した障害によりSLAが担保できない場合は、保険連携装置40は、保険会社30に対して保険金を請求する。
これにより、サービス事業者10は、SLAを絶対に遵守できるように過剰に予備リソースを確保しなくても済む。よって、ネットワーク事業者20は、障害が発生せずに実際に利用される可能性の高い計算機環境22を用意するだけで済むので、計算機環境22の設備投資を効率的に行うことができる。
これにより、サービス事業者10は、SLAを絶対に遵守できるように過剰に予備リソースを確保しなくても済む。よって、ネットワーク事業者20は、障害が発生せずに実際に利用される可能性の高い計算機環境22を用意するだけで済むので、計算機環境22の設備投資を効率的に行うことができる。
また、計算機環境22の利用権を得るサービス事業者10や一般ユーザ90は、事前に契約したSLAが担保できない場合は、保険金を受け取ることができるため、予期せぬ障害発生のリスクを自身で負うことがなくなる。よって、安心して計算機環境22の利用権を購入できる。
さらに、保険会社30は、計算機環境22そのものの物的損害とは別に、計算機環境22の利用権を新たに損害保険の被保険対象に追加できるので、保険市場拡大の恩恵を受ける。
さらに、保険会社30は、計算機環境22そのものの物的損害とは別に、計算機環境22の利用権を新たに損害保険の被保険対象に追加できるので、保険市場拡大の恩恵を受ける。
以下では、ネットワーク事業者20の代わりに、ストリーミングサーバを計算機環境22として提供するクラウド事業者の事例を説明することで、図4の保険請求支援システムを利用者の立場で明らかにする。以下、図3のフローチャートに沿って説明する。
以下の事例は、サービス事業者10が、ストリーミングサーバ10台分の計算機環境22を、8/1(火)の午後7:00-9:00にクラウド事業者からレンタルして、多数の一般ユーザ90にライブ配信サービスを提供するものである。
以下の事例は、サービス事業者10が、ストリーミングサーバ10台分の計算機環境22を、8/1(火)の午後7:00-9:00にクラウド事業者からレンタルして、多数の一般ユーザ90にライブ配信サービスを提供するものである。
S11(図3)の保険契約段階では、サービス事業者10と保険会社30との間の契約(約款)として、以下が設定される。なお、保険料と保険金の最高金額とは、ライブ配信サービスの規模(チケット代、想定するユーザ数)に依存して決定される。
(契約1)サービス事業者10の保険用口座11から保険会社30の保険会社口座31に支払われる、今回の2時間分の保険料は10万円である。
(契約2)保険会社30からサービス事業者10に支払われる保険金は、サービス事業者10から一般ユーザ90に返金するチケット代金のユーザ数分の総額を上限とする。返金するチケット代金は、損害の大きさによって返金額が大きくなる。例えば、配信停止時間が5分以上〜10分未満の場合は、チケット代金の半額が返金され、配信停止時間が10分以上の場合は、チケット代金の全額が返金される。
(契約3)計算機環境22の稼働率に応じて、稼働停止時間が長くなるほど、サービス事業者10に支払われる保険金も大きくなる。例えば、稼働率99%以上100%未満で、レンタル料の5%に相当する保険金が支払われ、稼働率99%未満で、稼働していない中断時間の長さに応じて、レンタル料の50%を上限とする保険金が支払われる。なお、99%以上の稼働率とは、午後7:00-9:00の間に稼働しなかった時間が72秒以下であることを示す。
(契約1)サービス事業者10の保険用口座11から保険会社30の保険会社口座31に支払われる、今回の2時間分の保険料は10万円である。
(契約2)保険会社30からサービス事業者10に支払われる保険金は、サービス事業者10から一般ユーザ90に返金するチケット代金のユーザ数分の総額を上限とする。返金するチケット代金は、損害の大きさによって返金額が大きくなる。例えば、配信停止時間が5分以上〜10分未満の場合は、チケット代金の半額が返金され、配信停止時間が10分以上の場合は、チケット代金の全額が返金される。
(契約3)計算機環境22の稼働率に応じて、稼働停止時間が長くなるほど、サービス事業者10に支払われる保険金も大きくなる。例えば、稼働率99%以上100%未満で、レンタル料の5%に相当する保険金が支払われ、稼働率99%未満で、稼働していない中断時間の長さに応じて、レンタル料の50%を上限とする保険金が支払われる。なお、99%以上の稼働率とは、午後7:00-9:00の間に稼働しなかった時間が72秒以下であることを示す。
S12(図3)のサービス準備段階として、クラウド事業者は、サービス事業者10との間で交わしたSLA「ストリーミングサーバ10台分の計算機環境22を、8/1(火)の午後7:00-9:00にレンタルする」を示す運用定義ファイルを、運用定義ファイル用リポジトリ41に登録する。また、保険用口座11から保険用口座21に対して、計算機環境22のレンタル料として100万円が振り込まれる。
そして、VM/VNFイメージ用リポジトリ42には、サービス事業者10が用意したライブ配信用プログラムのイメージファイルが事前に登録される。
そして、VM/VNFイメージ用リポジトリ42には、サービス事業者10が用意したライブ配信用プログラムのイメージファイルが事前に登録される。
S13(図3)のサービス実行段階では、VNF監視部435は、(契約2)の配信停止時間を求めるために、ライブ配信用プログラムのイメージファイルが実行されたサービスVM12に対して、8/1(火)の午後7:00-9:00に5秒間隔でICMP-Pingを送信し、その結果(疎通成功または疎通失敗)をロギング部45にログデータとして記憶する。また、VNF監視部435は、疎通が失敗した回数×5秒の合計値である配信停止時間を算出し、その配信停止時間をロギング部45にメトリクスとして記憶する。
一方、NFV監視部445は、(契約3)の稼働停止時間を求めるために、サービスVM12が稼働する計算機環境22のCPU使用率を5秒間隔で監視する。NFV監視部445は、その監視結果のログデータと、そのログデータから求めた稼働停止時間(メトリクス)とをロギング部45に記憶する。
一方、NFV監視部445は、(契約3)の稼働停止時間を求めるために、サービスVM12が稼働する計算機環境22のCPU使用率を5秒間隔で監視する。NFV監視部445は、その監視結果のログデータと、そのログデータから求めた稼働停止時間(メトリクス)とをロギング部45に記憶する。
S14(図3)の保険金請求段階では、保険金算出部46は、以下の計算式から計算した保険金を保険会社30に請求する。
・(契約2)に従い、ロギング部45から取得した配信停止時間が5分以上〜10分未満の場合はユーザ数×チケット代金の半額、10分以上の場合はユーザ数×チケット代金の全額を、一般ユーザ90の損害額とする。
・(契約3)に従い、ロギング部45から取得した稼働停止時間の長さに応じた損害額を、サービス事業者10の損害額とする。
・一般ユーザ90の損害額と、サービス事業者10の損害額とのうちの小さいほうの損害額を、保険会社30に請求する保険金の請求額とする。
・(契約2)に従い、ロギング部45から取得した配信停止時間が5分以上〜10分未満の場合はユーザ数×チケット代金の半額、10分以上の場合はユーザ数×チケット代金の全額を、一般ユーザ90の損害額とする。
・(契約3)に従い、ロギング部45から取得した稼働停止時間の長さに応じた損害額を、サービス事業者10の損害額とする。
・一般ユーザ90の損害額と、サービス事業者10の損害額とのうちの小さいほうの損害額を、保険会社30に請求する保険金の請求額とする。
以上説明したように、(契約2)、(契約3)の内容が、保険金算出部46の計算式、保険金監査部33の再計算式、ライフサイクル管理部43の監視パラメータ(配信停止時間)、仮想リソース管理部44の監視パラメータ(稼働停止時間)に反映される。
これにより、ライブ配信中の配信停止事象の立証処理や、保険金請求額の計算処理などを含めた保険金請求の流れが自動化される。よって、多数の一般ユーザ90はチケットの返金を早期に受けることができ、サービス事業者10は配信停止事象の立証負担を減らして円滑に保険金を請求することができる。
これにより、ライブ配信中の配信停止事象の立証処理や、保険金請求額の計算処理などを含めた保険金請求の流れが自動化される。よって、多数の一般ユーザ90はチケットの返金を早期に受けることができ、サービス事業者10は配信停止事象の立証負担を減らして円滑に保険金を請求することができる。
なお、本実施形態においては、本発明に係る保険請求支援システムを、図2,4に示す保険連携装置40を中心に説明したが、これに限定されない。例えば、本発明では、一般的なコンピュータのハードウェア資源を、保険請求支援システムの各手段として動作させるプログラムによって実現することができる。また、このプログラムは、通信回線を介して配布したり、CD−ROM等の記録媒体に記録して配布したりすることも可能である。
10 サービス事業者
11 保険用口座
12 サービスVM
20 ネットワーク事業者
21 保険用口座
22 計算機環境
30 保険会社
31 保険会社口座
32 保険金支払部
33 保険金監査部
40 保険連携装置
41 運用定義ファイル用リポジトリ
42 VM/VNFイメージ用リポジトリ
43 ライフサイクル管理部
44 仮想リソース管理部
45 ロギング部(ログ記憶部)
46 保険金算出部
90 一般ユーザ
11 保険用口座
12 サービスVM
20 ネットワーク事業者
21 保険用口座
22 計算機環境
30 保険会社
31 保険会社口座
32 保険金支払部
33 保険金監査部
40 保険連携装置
41 運用定義ファイル用リポジトリ
42 VM/VNFイメージ用リポジトリ
43 ライフサイクル管理部
44 仮想リソース管理部
45 ロギング部(ログ記憶部)
46 保険金算出部
90 一般ユーザ
Claims (5)
- 事前に設定されたSLA(Service Level Agreement)に従ってサービスVM(Virtual Machine)を計算機環境上で動作させ、その動作内容を監視した結果のログデータが格納されるログ記憶部と、
前記ログ記憶部から読み込んだ前記ログデータが示す前記計算機環境の動作内容が、外部要因により前記SLAの水準を下回ったときに、保険金を求めるための計算式を計算することで、その計算結果である保険金の請求額を含む保険金請求データを送信する保険金算出部と、
受信した前記保険金請求データを監査することで、保険金の請求額を支払うか否かを決定する保険金監査部と、を有することを特徴とする
保険請求支援システム。 - 前記保険金算出部は、計算結果である保険金の請求額に加えて、その請求額の計算に使用した計算用データも含めた前記保険金請求データを前記保険金監査部に送信し、
前記保険金監査部は、受信した前記保険金請求データを監査する処理として、前記保険金請求データに含まれる前記計算用データをもとに、前記SLAを遵守していないときの保険金を求めるための計算式を再計算し、前記保険金算出部の計算結果である保険金の請求額と、前記保険金監査部の再計算結果である保険金の請求額とが一致するときに、保険金の請求額を支払うと決定することを特徴とする
請求項1に記載の保険請求支援システム。 - 前記保険金算出部は、前記保険金請求データに含めた前記計算用データに対して電子署名を付してから前記保険金監査部に送信し、
前記保険金監査部は、前記保険金請求データに含まれる前記計算用データに前記電子署名が付されていないときには、保険金の請求額を支払わないと決定することを特徴とする
請求項2に記載の保険請求支援システム。 - 保険請求支援システムは、さらに、第1監視部と第2監視部とを有しており、
前記第1監視部は、前記サービスVMの動作内容を監視して、その監視結果を第1ログデータとして前記ログ記憶部に格納し、
前記第2監視部は、前記計算機環境の稼働内容を監視して、その監視結果を第2ログデータとして前記ログ記憶部に格納することを特徴とする
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の保険請求支援システム。 - 保険請求支援システムは、ログ記憶部と、保険金算出部と、保険金監査部とを有しており、
前記ログ記憶部には、事前に設定されたSLA(Service Level Agreement)に従ってサービスVM(Virtual Machine)を計算機環境上で動作させ、その動作内容を監視した結果のログデータが格納され、
前記保険金算出部は、前記ログ記憶部から読み込んだ前記ログデータが示す前記計算機環境の動作内容が外部要因により前記SLAの水準を下回ったときに、保険金を求めるための計算式を計算することで、その計算結果である保険金の請求額を含む保険金請求データを前記保険金監査部に送信し、
前記保険金監査部は、受信した前記保険金請求データを監査することで、保険金の請求額を支払うか否かを決定することを特徴とする
保険請求支援方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017155257A JP2019036007A (ja) | 2017-08-10 | 2017-08-10 | 保険請求支援システム、および、保険請求支援方法 |
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JP2017155257A JP2019036007A (ja) | 2017-08-10 | 2017-08-10 | 保険請求支援システム、および、保険請求支援方法 |
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JP2017155257A Pending JP2019036007A (ja) | 2017-08-10 | 2017-08-10 | 保険請求支援システム、および、保険請求支援方法 |
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JP (1) | JP2019036007A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110163553A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-08-23 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 一种项目的缴费金额结算系统、方法及装置 |
-
2017
- 2017-08-10 JP JP2017155257A patent/JP2019036007A/ja active Pending
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