JP2019029911A - 無線通信システムおよび無線通信品質評価方法 - Google Patents

無線通信システムおよび無線通信品質評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の無線通信基地局が互いに干渉し合う無線通信システムのスループットの評価アルゴリズムを改善する。【解決手段】所定のエリアに互いに干渉し合う無線通信装置が複数存在する無線通信システムのスループットを評価する無線通信品質評価方法において、無線通信装置が無線フレームの送信前にキャリアセンスフローと干渉電力に基づいて、高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を個別に判定し、そのキャリアセンス閾値で検出される複数の無線通信装置からの干渉電力を計算するときに、同時送信可能と想定される無線通信装置の合計受信電力値に基づいて、同時送信可能な無線通信装置の組合せを再判定し、再判定された同時送信可能な無線通信装置の組合せに基づいて無線通信システムのスループットを計算する。【選択図】 図5

Description

本発明は、無線通信基地局と複数の無線通信端末が無線通信を行う無線通信システムであり、そのスループット評価を行う無線通信品質評価方法に関する。本明細書では、無線通信基地局と無線通信端末を総称して無線通信装置といい、必要に応じて無線通信基地局をAPと略称し、無線通信端末をSTAと略称する。
近年、IEEE802.11で規定される無線LAN規格に準拠した無線通信装置が急激に普及し、 2.4GHzや5GHzの免許不要帯を利用する無線通信装置が多数配置されるようになった。免許不要帯では事前のキャリアセンスにより送信予定のチャネルの状態を判定し、送信可能な状態の場合に送信を開始する。そのため、免許不要帯に多数の無線通信装置が混在している環境では、ある無線通信装置が送信している間に周辺の複数の無線通信装置が送信待機することとなり、スループットが低下する。
このため、免許不要帯で無線通信装置が混在している環境における無線通信品質を正確に把握する技術が注目されている。無線通信品質を正確に把握することで、トポロジの設計や無線通信システムおよび無線通信装置の設定に活用することができる。また、免許不要帯上での無線通信品質の評価や監視にも活用できると考えられる。さらに短時間で無線通信品質の評価を実行できれば繰り返し計算を要する最適化制御など、実用の幅を広げることができる。
ここで、無線通信装置がキャリアセンス閾値を制御することにより、特に免許不要帯などの複雑な干渉環境下においても干渉する無線通信端末数を最小限に抑えたり、積極的に送信機会を獲得したりすることで高いスループットを維持することが可能になり、このような無線通信システムが通信可能なエリアに対する周波数利用効率を向上させることが可能になる。
なお、最適なキャリアセンス閾値を算出する際は、例えば周辺の無線通信端末から送信される無線フレームの受信電力情報などを観測し、これらを収集する。収集された情報からスループットを概算する評価関数を生成し、必要ならば既定の制約のもとで評価関数を最大化する設定値を探索する手法がある。この際の評価関数の算出値と実際のスループット値の差分の大きさにより、最適なキャリアセンス閾値によって実際に得られるスループットと期待されるスループット値に差が生じてしまう。そのため、スループットの評価関数は精度が高いほど有効な制御に繋がると言える。
Bianchi, Giuseppe. "Performance analysis of the IEEE 802.11 distributed coordination function." IEEE Journal on selected areas in communications 18.3 (2000): 535-547. Liew, Soung Chang, et al. "Back-of-the-envelope computation of throughput distributions in CSMA wireless networks." IEEE Transactions on Mobile Computing 9.9 (2010): 1319-1331. IEEE Std802.11-2016, December 2016
スループット評価方法として、計算機を使った無線通信システムのシステムレベルシミュレータなどが考えられる。システムレベルシミュレータは、例えば無線LANのアクセス制御の動作を模擬し、無線通信端末毎に無線フレーム送信のプロセスや伝搬路を経た無線フレームの受信電力値の計算やSINRの計算、フレーム誤り判定を再現することで実際の無線LANに非常に近いスループットを算出することが可能である。しかしながら、一般的にシステムレベルシミュレーションは互いに干渉する無線通信端末数が増大するほど計算機にかかる負荷が高く、高機能な計算機を使用しても結果を算出するまでに時間がかかってしまう。そのため、先にあげたような制御を実現する際に使われることはほとんどなく、より短時間でスループットの評価が可能な簡易的な計算アルゴリズムや解析計算が使われている。
簡易的なスループット評価方法として非特許文献1に示されているマルコフチェーンを使った解析関数が広く知られている。この手法では対象となるエリアに存在する全ての無線通信装置が互いにキャリアセンスにより無線フレームを検出可能であり、送信タイミングが同一となってしまった場合には無線フレームの衝突が発生したと認識してフレーム誤りが生じることを想定している。そのため、多数の端末が互いにキャリアセンス範囲内に存在している環境で、例えば1台の無線通信基地局に対して複数の無線通信端末が上り方向の無線フレームを送信する環境においては有効な手段と考えられるが、かくれ端末やさらし端末などが発生したり、送信および宛先となる無線通信装置の組合せが何組も存在したりする環境では十分なスループット評価を実現できない可能性がある。
また、この課題を解決するため非特許文献2ではグラフ理論を応用し、エリア内の無線通信端末が全て互いにキャリアセンスによる無線フレームの検出が可能でないような複雑な干渉環境を想定している。また、互いに無線フレームを検出できない無線通信端末同士が同時に送信を開始した場合でもフレーム衝突とはならず、互いの干渉電力を考慮したSINRを基にスループットを算出することができる。そのため、先に説明したキャリアセンス閾値の制御などによりスループット向上を図る場合は、評価関数として有効な手段と考えられる。ただし、非特許文献2の手法は、無線通信端末数が増大するにつれて実際の無線LANのスループットからの誤差が大きくなってしまう課題がある。
ここで、無線LANのキャリアセンスのフローは、図13に示すように、受信レベルが受信感度より高いときに無線LANのPHYプリアンブルを復調し、正常に復調された場合はキャリアセンス閾値をCCA−SDにしてチャネル状態を判定し、正常に復調されない場合はキャリアセンス閾値としてCCA−EDを用いる。すなわち、無線LANでチャネル状態を判定するために使用されるキャリアセンス閾値は、常にCCA−SDではなく、干渉などによって無線LANのPHYプリアンブルが正常に復調されない場合はCCA−EDを用いることとなっている。
一方、非特許文献2では、常にキャリアセンス閾値はいずれの干渉環境にある無線通信端末においても常にCCA−SDを用いることを前提としている。また、同時に送信可能な無線通信端末数が増大した場合、干渉電力は複数の無線通信端末から観測されることになるが、非特許文献2ではキャリアセンスを行う際に到来する無線フレームの電力は各々1台ずつから到来するものと想定しているため、この点においても実世界との差が生じてしまうと考えられる。
本発明は、複数の無線通信基地局が互いに干渉し合う無線通信システムのスループットの評価アルゴリズムを改善するために、各無線通信基地局の干渉関係および合計干渉電力値を考慮し、システムレベルシミュレーションを用いることなく簡単にスループット評価が可能な無線通信システムおよび無線通信品質評価方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、所定のエリアに互いに干渉し合う無線通信装置が複数存在する無線通信システムのスループットを評価する無線通信品質評価方法において、複数の無線通信装置の受信電力値情報を収集し、無線通信装置間の受信電力値とキャリアセンス閾値に応じて同時送信可能な無線通信装置の組合せを判定する第1のステップと、無線通信装置が無線フレームの送信前にキャリアセンスフローと干渉電力に基づいて、高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を個別に判定する第2のステップと、第2のステップで判定されたキャリアセンス閾値で検出される複数の無線通信装置からの干渉電力を計算するときに、同時送信可能と想定される無線通信装置の合計受信電力値に基づいて、同時送信可能な無線通信装置の組合せを再判定する第3のステップと、第3のステップで再判定された同時送信可能な無線通信装置の組合せに基づいて無線通信システムのスループットを計算する第4のステップとを有する。
第1の発明の無線通信品質評価方法において、第2のステップは、無線通信装置が現在設定しているキャリアセンス閾値を用いたキャリアセンスにより無線フレームを検出可能と判断できる送信元の無線通信装置について、他の無線通信装置と同時送信が可能であると判断できる無線通信装置の数を確認し、その数に応じて高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を判定する。
第2の発明は、所定のエリアに互いに干渉し合う無線通信装置が複数存在する環境でスループットを評価する無線通信システムにおいて、複数の無線通信装置の受信電力値情報を収集し、無線通信装置間の受信電力値とキャリアセンス閾値に応じて同時送信可能な無線通信装置の組合せを判定する情報収集手段と、無線通信装置が無線フレームの送信前にキャリアセンスフローと干渉電力に基づいて、高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を個別に判定するキャリアセンス閾値判定手段と、キャリアセンス閾値判定手段で判定されたキャリアセンス閾値で検出される複数の無線通信装置からの干渉電力を計算するときに、同時送信可能と想定される無線通信装置の合計受信電力値に基づいて、同時送信可能な無線通信装置の組合せを再判定する同時送信判定手段と、同時送信判定手段で再判定された同時送信可能な無線通信装置の組合せに基づいて無線通信システムのスループットを計算するスループット計算とを備える。
第2の発明の無線通信システムにおいて、キャリアセンス閾値判定手段は、無線通信装置が現在設定しているキャリアセンス閾値を用いたキャリアセンスにより無線フレームを検出可能と判断できる送信元の無線通信装置について、他の無線通信装置と同時送信が可能であると判断できる無線通信装置の数を確認し、その数に応じて高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を判定する構成である。
本発明は、自律分散型のランダムアクセス制御により無線フレームの送信機会を獲得する無線通信システムの無線通信品質評価を実行するに当たり、実際の送信時間と比較して大幅に短時間で計算可能な評価アルゴリズムの計算精度を向上させることができる。
本発明の無線通信システムの構成例を示す図である。 本発明の無線通信システムの想定例1を示す図である。 本発明の無線通信システムの想定例2を示す図である。 グラフ理論を応用した通信品質の算出処理手順を示すフローチャートである。 本発明における評価アルゴリズムを反映した通信品質の算出処理手順を示すフローチャートである。 本発明における通信品質の算出処理手順の具体例1を示す図である。 本発明における通信品質の算出処理手順の具体例2を示す図である。 本発明における通信品質の算出処理手順の具体例3−1を示す図である。 本発明における通信品質の算出処理手順の具体例3−2を示す図である。 本発明における通信品質の算出処理手順の具体例4−1を示す図である。 本発明における通信品質の算出処理手順の具体例4−2を示す図である。 正規化スループットの例を示す図である。 無線LANのキャリアセンスのフローを示すフローチャートである。
図1は、本発明の無線通信システムの構成例を示す。
図1において、各無線通信装置10と情報収集・計算装置20は、それぞれの情報信号入出力部11,21を介して情報交換が可能な構成になっている。無線通信装置10は、情報管理部12および無線信号制御部13により、干渉関係にある周辺の無線通信装置から受信された無線信号の受信電力値(RSSI)や宛先端末との通信品質情報(SINRなど)を収集し、情報信号入出力部11から情報収集・計算装置20に送信する。
情報収集・計算装置20では、無線通信装置10から送信された受信電力値などの情報を情報信号入出力部21を介して情報管理部22に収集し、接続されている無線通信装置ごとに管理する。さらに、計算部23は、情報管理部22に収集された情報に基づいて簡易評価アルゴリズムを使用して干渉環境の中の通信品質を計算する。このとき、さらに計算部23において計算された通信品質に基づき、各無線通信装置10の最適な設定値(キャリアセンス閾値)を算出することもできる。その場合、各無線通信装置10は、情報信号入出力部11から設定値を受け取り、情報管理部12を介して無線信号制御部13に設定を反映する。
図2は、本発明の無線通信システムの想定例1を示す。
図2において、情報収集・計算装置20には、複数の無線通信装置10a〜10cが接続されている。情報収集・計算装置20と無線通信装置10a〜10cとの間の情報信号伝達用の接続は実線で示している。また、各無線通信装置間の干渉信号は破線で示している。
図3は、本発明の情報通信システムの想定例2を示す。
図3において、情報収集・計算装置20は、無線通信装置10aに組み込まれており、無線通信装置10b,10cが接続されている。さらに、無線通信装置10aの情報収集も内部で実施され、計算そのものは無線通信装置10aの無線信号制御とは別に実施される。
図4は、グラフ理論を応用した通信品質の算出処理手順を示す。
図4において、収集された受信電力値と受信元の情報から各無線通信装置に対するContention graphを作成する(S11)。Contention graphは、各無線通信装置が互いに同じチャネル上で競合するか否かを0と1で示すグラフである。例えば、図2に示すような3台の無線通信装置10a〜10cがあるとき、互いに干渉するか否かを3×3の行列形式で示したグラフである。あるContention graphの値をkij(0または1)、iを受信する無線通信装置、jを送信する無線通信装置とすると、無線通信装置iにおいて無線通信装置jからの信号の受信電力値が当該無線通信装置iのキャリアセンス閾値(CCA−SD)よりも高い場合に1とし、低い場合は0とする。0と判定された無線通信装置jの無線信号は検出しないため、無線通信装置iと無線通信装置jは同時送信が可能であると判定できる。
次に、当該Contention graphを参照し、同時送信可能な組合せ(IS:Independent Set )を全て算出し、その組合せの中で無線通信装置の数が最大の組合せを全て探索する(S12)。次に、正規化スループットを算出する(S13)。正規化スループットは、S12で求めた組合せが1組だけの場合は組合せに含まれる無線通信装置を1、含まれない無線通信装置を0とする。また、複数の組合せが存在する場合は、組合せ内に各無線通信装置が含まれる回数ni に対して全組合せの数nを割ることで、各無線通信装置の正規化スループットとする。この正規化スループットは送信機会獲得頻度に相当し、1の場合は、他の無線通信装置の干渉を検出することなくチャネルの送信権をいつでも獲得可能な状態を示す。逆に0の場合は、チャネルの送信権を獲得しようとキャリアセンスを継続しても常にチャネル判定がビジーとなり、送信権を獲得できない状態を示す。
次に、S13で求まった正規化スループットに対して、当該無線通信装置のリンクの物理層伝送レートとMAC効率を掛けてスループットに変換する(S14)。物理層伝送レートは、宛先端末から送信される無線信号を基に送信時の通信品質やSINRを予測してMCSを設定してもよいし、予め定めているMCSを用いてもよい。また、MAC効率は予測されるトラヒック、もしくは観測されたトラヒックからフレーム時間長を計算して予測してもよい。
図4に示す通信品質の算出処理手順では、無線通信装置の1対1での互いの検出状況を考えた場合のContention graphを作成し、それに基づいて同時送信の組合せを決定している。そのため、さらし端末や隠れ端末のような干渉環境を考慮した通信品質の概算を可能にしている。しかし、一方で1対1での干渉関係しか考慮していないため、複数の無線通信装置が干渉し合っている環境では実際の通信品質と差が生じてしまう。
これに対し、本発明における評価アルゴリズムを反映した通信品質の算出処理手順を図5に示す。ここでは、図4の通信品質の算出処理手順を基本にしながら複数の改良点を加えることでより、実際の無線通信装置に近い通信品質の概算を可能としている。
図5において、まず計算を開始するに当たり(S21)、各無線通信装置間で測定されたRSSI値を集計してRSSIマップを作成する(S22)。RSSI値は情報収集可能な無線通信装置から収集する。このとき、2つの無線通信装置で通信伝搬路の可逆性を考慮し、一方の無線通信装置で測定されるRSSI値を他方の無線通信装置で観測されるRSSI値として扱ってもよい。
次に、用意したRSSIマップから図4のS11と同様の方法でContention graphを作成する(S23)。次に、Contention graphで使用するキャリアセンス閾値の見直しを実施する繰り返し計算を実行する(S24〜S27)。キャリアセンス閾値の見直しでは、例えば無線信号送信前に実施するキャリアセンスに関して、CCA−SDまたはCCA−EDのいずれをチャネル状態の判定に使用するか決定する。
まず、S23で作成したContention graphを利用し、特定の条件をクリアする無線通信装置の数をカウントすることでキャリアセンス閾値を更新する(S25)。ある無線通信装置APのキャリアセンス閾値を判定する場合、前述の特定の条件をクリアするとは以下の2つのいずれかに合致する無線通信装置の数がN台以上の場合に、APのキャリアセンス閾値をCCA−EDとする(S26)。
(1) APが検出できる(=Contention graphの値が1である)無線通信装置のうち、Contention graphに含まれる他の無線通信装置と同時送信可能である(=Contention graphの値が0である)。
(2) APが検出不可の無線通信装置であっても、当該無線通信装置が他の無線通信装置と同時送信可能である場合に、APで観測される干渉電力値の合計値がAPのキャリアセンス閾値を上回っている。
このキャリアセンス閾値の見直しをContention graphに含まれる全ての無線通信装置で実施し、全無線通信装置に関するキャリアセンス閾値を前回と同じ結果になるまで繰り返し計算するか、規定値回数まで繰り返し計算する(S27)。
以上のようにキャリアセンス閾値の見直しが全無線通信装置で完了したら、更新したキャリアセンス閾値を基にContention graphを再度作成する(S28)。また、図4のS12と同様の方法で、更新したContention graphから同時送信可能な無線通信装置の組合せの中で無線通信装置が最大数となる組合せを探索する(S29)。
次に、更新したContention graphを基に、同時送信可能な無線通信装置の組合せを再探索する(S30〜S34)。まず、S29で探索した無線通信装置の組合せが全て同時送信した場合に各無線通信装置が受信する合計のRSSI値を計算してRSSIマップに上書きする(S31)。次に、更新したRSSIマップを基に再度Contention graphを作成する(S32)。このとき作成したContention graphは、無線通信装置が1対1で干渉した場合の検出関係ではなく、複数の無線通信装置で同時送信した場合の合計干渉電力で考慮しているため、S28で作成したContention graphとは異なる結果となる場合がある。
次に、新しく更新したContention graphから同時送信可能な無線通信装置の組合せの中で、無線通信装置が最大数となる組合せを探索する(S33)。この同時送信可能な無線通信装置の組合せを用いて、再度S31から同時送信可能な無線通信装置の組合せを再探索し、前回と同じ結果になるまで繰り返し計算するか、規定値回数まで繰り返し計算する(S34)。
さらに、このように繰り返し計算により最終的に決定した同時送信する無線通信装置の組合せから正規化スループットを計算する(S35)。本ステップでは、図4のS13と同様の計算を行うことにより、送信機会獲得頻度である正規化スループットを算出する。最後に同時送信時に受ける干渉電力の合計値と宛先となる無線通信装置からの受信電力からSINRを計算し(S36)、最適なMCSを決定する(S37)。また、割り当てられたMCSからMAC効率(=データ送信のために必要な時間に対するデータ送信用の無線信号の時間長の割合)を決定し、正規化スループットからスループットに変換する(S38)。
以下、図5の本発明における通信品質の算出処理手順の具体例について、図6〜図12を参照して説明する。
図6において、AP−a,AP−b,AP−cが隣接して配置され、それぞれのCCA−SD(−82dBm)によるキャリアセンス範囲が形成されている。各APと通信するSTAは省略している。S22で作成されるRSSIマップおよびS23で作成されるContention graphを図6に示す。ここでは、AP−aからAP−bは検出可能だが、AP−cは検出できない。また、AP−cからAP−bは検出可能だが、AP−aは検出できない。また、AP−bからAP−aおよびAP−cはともに検出可能である。そのため、CCA−SDのみを考慮する非特許文献2の従来方法では、AP−bはさらし端末となり、同時送信の組合せのうち装置数最大の組合せはAP−aとAP−cとなり、{a,c}と表記する。
このAP−aとAP−cが同時送信可能と仮定し、図5のS30〜S34で同時送信の組合せを再計算しても、同時送信の組合せのうち装置数最大の組合せはAP−aとAP−cとなり、S29の結果と同じになる。このとき、正規化スループットは図12の(1) のようになり、AP−aおよびAP−cのみが送信機会を獲得するという結果になる。
一方で、図6の構成において、N=1以上として図5のS24〜S27で実施するキャリアセンス閾値の判定を行った場合、全APのキャリアセンス閾値をCCA−EDに更新することになる。実際に全APがフルバッファのトラヒックがかかった状態で動作すると、さらし端末となっているように思われるAP−bに対してAP−aとAP−cが各々のタイミングで送信を開始するため、AP−bはいずれかのPHYプリアンブルの復調に失敗する可能性が高く、図13のキャリアセンスフローによってCCA−EDでチャネル状態を判定することになる。同様の閾値見直しをAP−a、AP−cにも行うことにより、全APの閾値はCCA−EDと判定される。
図7,図8,図10は、全APのキャリアセンス閾値がCCA−ED(−62dBm)であった場合のキャリアセンス範囲を示している。ここでは、全APが1対1の干渉の際は互いに検出することがない位置関係にあり、各APが単独送信した場合のContention graphは図7,図8,図10に示す通りであり、正規化スループットは図12の(2) のように全APが送信機会を常に獲得するため1となる。ただし、図8のAP−bとAP−c、図10のAP−aとAP−bとAP−cの互いの受信電力値は、CCA−EDよりやや小さい−63dBmとなっている。
ここで、同時送信の組合せのうち装置数最大の組合せはAP−aとAP−bとAP−cとなり、この組合せで同時送信可能と仮定し、図5のS30〜S34で同時送信の組合せを再計算する。図7の構成では同時送信の組合せのうち装置数最大の組合せはAP−aとAP−bとAP−cとなり、S29の結果と同じになる。
一方、図8の構成はAP−bとAP−cが近接しているため、同時送信の組合せのうち装置数最大の組合せはAP−aとAP−bとAP−cから、図5のS30〜S34の再計算によって同時送信の組合せはAP−aとAP−b、またはAP−aとAP−cとなる。この結果により2通りの同時送信パターンがあるので、それぞれについてS30〜S34の2回目の計算を行う。このとき、装置間の干渉検出関係に加えて、同時送信した場合の合計干渉電力が考慮される。キャリアセンス閾値の見直しを行った時点のContention graphからは全APが同時に送信することが可能になっているため、全APが同時に送信された場合に各APで観測される受信電力値を計算する。ここでは、AP−bとAP−cが互いにCCA−EDよりわずかに弱い−63dBmの信号を受信する場合、図9に示すように、AP−aとAP−bが同時送信することで観測されるAP−cの受信電力が−61dBmとなり、同じくAP−aとAP−cが同時送信することで観測されるAP−bの受信電力が−60dBmとなる場合、結局3台が同時に送信することができないと考えられる。そのため、真に同時送信可能な組み合わせはAP−aとAP−bの組合せと、AP−aとAP−cの組合せの2通りになる。この結果により、正規化スループットは図12の(3) のようにAP−aは1であるが、AP−bとAP−cは互いに送信機会を分け合うため、0.5 ずつとなる。
図10の構成は、AP−aとAP−bとAP−cが均等に近接しているため、同時送信の組合せのうち装置数最大の組合せはAP−aとAP−bとAP−cとなるが、図5のS30〜S34の再計算によって、全APが同時に送信された場合に各APで観測される受信電力値はCCA−EDより大きい−60dBmとなり、同時送信の組合せはなしとなる。次に、同時送信の組合せAP−aとAP−b、AP−aとAP−c、AP−bとAP−cについて、図5のS30〜S34の再計算を行う。このとき、図11に示すように、AP−aとAP−bが同時送信することで観測されるAP−cの受信電力が−60dBmとなり、AP−aとAP−cが同時送信することで観測されるAP−bの受信電力が−60dBmとなり、AP−bとAP−cが同時送信することで観測されるAP−aの受信電力が−60dBmとなり、3台の同時送信はできないが、それぞれ2台の同時送信が可能となる。
すなわち、同時送信可能な組合せのうち装置数最大の組合せは、AP−aとAP−b、AP−aとAP−c、AP−bとAP−cのみとなり、図5のS30〜S34の繰り返し計算を行っても同じ結果になる。
10 無線通信装置
11 情報信号入出力部
12 情報管理部
13 無線信号制御部
20 情報収集・計算装置
21 情報信号入出力部
22 情報管理部
23 計算部

Claims (4)

  1. 所定のエリアに互いに干渉し合う無線通信装置が複数存在する無線通信システムのスループットを評価する無線通信品質評価方法において、
    前記複数の無線通信装置の受信電力値情報を収集し、無線通信装置間の受信電力値とキャリアセンス閾値に応じて同時送信可能な無線通信装置の組合せを判定する第1のステップと、
    前記無線通信装置が無線フレームの送信前にキャリアセンスフローと干渉電力に基づいて、高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を個別に判定する第2のステップと、
    前記第2のステップで判定されたキャリアセンス閾値で検出される複数の無線通信装置からの干渉電力を計算するときに、同時送信可能と想定される無線通信装置の合計受信電力値に基づいて、同時送信可能な無線通信装置の組合せを再判定する第3のステップと、
    前記第3のステップで再判定された同時送信可能な無線通信装置の組合せに基づいて前記無線通信システムのスループットを計算する第4のステップと
    を有することを特徴とする無線通信品質評価方法。
  2. 請求項1に記載の無線通信品質評価方法において、
    前記第2のステップは、前記無線通信装置が現在設定しているキャリアセンス閾値を用いたキャリアセンスにより無線フレームを検出可能と判断できる送信元の無線通信装置について、他の無線通信装置と同時送信が可能であると判断できる無線通信装置の数を確認し、その数に応じて高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を判定する
    ことを特徴とする無線通信品質評価方法。
  3. 所定のエリアに互いに干渉し合う無線通信装置が複数存在する環境でスループットを評価する無線通信システムにおいて、
    前記複数の無線通信装置の受信電力値情報を収集し、無線通信装置間の受信電力値とキャリアセンス閾値に応じて同時送信可能な無線通信装置の組合せを判定する情報収集手段と、
    前記無線通信装置が無線フレームの送信前にキャリアセンスフローと干渉電力に基づいて、高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を個別に判定するキャリアセンス閾値判定手段と、
    前記キャリアセンス閾値判定手段で判定されたキャリアセンス閾値で検出される複数の無線通信装置からの干渉電力を計算するときに、同時送信可能と想定される無線通信装置の合計受信電力値に基づいて、同時送信可能な無線通信装置の組合せを再判定する同時送信判定手段と、
    前記同時送信判定手段で再判定された同時送信可能な無線通信装置の組合せに基づいて前記無線通信システムのスループットを計算するスループット計算と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項3に記載の無線通信システムにおいて、
    前記キャリアセンス閾値判定手段は、前記無線通信装置が現在設定しているキャリアセンス閾値を用いたキャリアセンスにより無線フレームを検出可能と判断できる送信元の無線通信装置について、他の無線通信装置と同時送信が可能であると判断できる無線通信装置の数を確認し、その数に応じて高い頻度で使用されると推定できるキャリアセンス閾値を判定する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
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