JP2019026704A - 再生常温アスファルト混合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、作業性及び強度の両方を向上させることができる再生常温アスファルト混合物を提供する。【解決手段】実施形態に係る再生常温アスファルト混合物は、新規骨材、アスファルト再生骨材、溶融スラグ及びバインダを含有する。アスファルト再生骨材の含有量は、新規骨材、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計重量に対して30重量%以上80重量%以下である。溶融スラグの含有量は、新規骨材、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計重量に対して12.5重量%以上33.5重量%以下である。アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量は、新規骨材、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計重量に対して63.5重量%以上92.5重量%以下である。【選択図】なし

Description

本発明は、再生常温アスファルト混合物に関する。
一般的な常温アスファルト混合物は、骨材(例えば、砕石や砂等)、フィラー(例えば、炭酸カルシウム等)及びカットバックアスファルトを混合したものであり、常温で舗設可能なアスファルト混合物である。カットバックアスファルトは、カットバック剤(例えば、鉱物油等)とアスファルトを液状に混合したバインダである。常温アスファルト混合物は、現場での加熱や混合が不要であり、その取り扱いが容易であるため、一般的には簡易な補修材料として使用される。また、袋詰め製品は持ち運びが容易であり、3〜6か月程度の保存も可能である。
近年、環境負荷削減の観点から、アスファルト混合物の再利用、つまり、リサイクル材料であるアスファルト再生骨材の利用が求められている。アスファルト再生骨材は、アスファルト舗装の路面切削あるいは剥ぎ取りにより発生するアスファルト塊が粉砕されたものである。このアスファルト再生骨材は、現在、再生加熱アスファルト混合物の粗骨材や再生路盤材として利用されている。
一方で、前述のアスファルト再生骨材を常温アスファルト混合物の粗骨材に利用することも検討されている。ところが、アスファルト再生骨材を常温アスファルト混合物の粗骨材に利用すると、常温アスファルト混合物の粘度が上昇するため、その作業性(例えば、袋からの出し易さや硬さ、敷均し易さ等)が低下してしまう。そこで、常温アスファルト混合物の粘度を下げるため、フィラーの減量やバインダの増量が行われるが、これらの場合には所望の強度が得られないという問題が生じてしまう。
特公昭55−19268号公報
本発明が解決しようとする課題は、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、作業性及び強度の両方を向上させることができる再生常温アスファルト混合物を提供することである。
請求項1に記載の再生常温アスファルト混合物は、新規骨材、アスファルト再生骨材、溶融スラグ及びバインダを含有し、前記アスファルト再生骨材の含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して30重量%以上80重量%以下であり、前記溶融スラグの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して12.5重量%以上33.5重量%以下であり、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して63.5重量%以上92.5重量%以下であることを特徴とする。
また、請求項2に記載の再生常温アスファルト混合物は、請求項1に記載の再生常温アスファルト混合物において、前記アスファルト再生骨材の含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して50重量%以上70重量%以下であり、前記溶融スラグの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して22.5重量%以上26.5重量%以下であり、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して76.5重量%以上92.5重量%以下であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の再生常温アスファルト混合物は、請求項1に記載の再生常温アスファルト混合物において、前記バインダの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材、前記溶融スラグ及び前記バインダの合計重量に対して1.0重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の再生常温アスファルト混合物は、請求項2に記載の再生常温アスファルト混合物において、前記バインダの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材、前記溶融スラグ及び前記バインダの合計重量に対して1.5重量%以上3.0重量%以下であることを特徴とする。
本発明によれば、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、作業性及び強度の両方を向上させることができる。
実施の一形態に係るアスファルト再生骨材含有量ごとの最大応力値及び作業性評価値を示すグラフである。
本発明の実施の一形態について説明する。
(基本構成)
本発明の実施の一形態に係る再生常温アスファルト混合物は、アスファルト再生骨材、新規骨材、溶融スラグ及びバインダのみを含有している。なお、再生常温アスファルト混合物に含まれる不純物(予期しない不純物)は、基本的に新規骨材の一部として扱われるが、これに限るものではなく、例えば、アスファルト再生骨材等の他材料の一部として扱われても良い。
アスファルト再生骨材は、アスファルト舗装の路面切削あるいは剥ぎ取りにより発生するアスファルト塊が粉砕された再生骨材である。このアスファルト再生骨材は、通常の粗骨材の換わりに用いられるものである(粗骨材置換)。この新規骨材の含有量を増加させるほど、環境負荷削減を実現することができる。
新規骨材は、砕石、砕砂、細砂、石粉(フィラー)等を含む新規の骨材である。砕石としては、例えば、6号砕石や7号砕石等が挙げられる。この新規骨材の含有量を減少させるほど、環境負荷削減を実現することができる。
溶融スラグは、ごみ溶融スラグや汚泥溶融スラグ等のスラグであり、通常の砕砂の換わりに用いられるものである(砕砂置換)。この溶融スラグは、処理場で発生した焼却灰を高温で溶融し、水冷することで固化させたものであり、ガラス質で密度の高い骨材である。この溶融スラグのベアリング効果により再生常温アスファルト混合物の作業性を向上させることが可能である。なお、処理場での処理方法により溶融スラグの形状や粒度は様々である。この溶融スラグの含有量を増加させるほど、環境負荷削減を実現することができる。
バインダは、カットバックアスファルト、アスファルト乳剤、鉱物油、植物油(再生植物油でも良い)、再生用添加剤又はそれらの混合物等の材料であり、常温で液体として用いられるものである。カットバックアスファルトは、カットバック剤(例えば、鉱物油等)とアスファルトを液状に混合した液体である。また、アスファルト乳剤は、乳化剤を含む水中にアスファルトを分散させた(乳化させた)液体である。
ここで、通常、アスファルト再生骨材は加熱アスファルト混合物(再生加熱アスファルト混合物)の粗骨材に使用されることが多い。アスファルト再生骨材を加熱アスファルト混合物の粗骨材に使用し、加熱アスファルト混合物を製造する場合、アスファルト再生骨材は、新規骨材と同様に一定温度で加熱され、アスファルト再生骨材に付着しているアスファルトモルタルが溶けることで、新規骨材と一体化する。つまり、アスファルト再生骨材を利用するため、アスファルト再生骨材を一度加熱する必要がある。
このため、アスファルト再生骨材を一度加熱してから、再生常温アスファルト混合物の粗骨材に使用しようとしても、アスファルト再生骨材を一度加熱するため、アスファルト再生骨材は冷却時に硬化し、その作業性が著しく低下することが実験によって確認された。一方で、アスファルト再生骨材を加熱せずに常温で使用し、通常の砕石等と同様に扱うことが可能であることが実験によって確認された。そこで、本実施の形態では、アスファルト再生骨材を加熱せずに常温で使用し、再生常温アスファルト混合物を製造する。
(材料含有量)
次に、前述の再生常温アスファルト混合物におけるアスファルト再生骨材、新規骨材及び溶融スラグの含有量について表1及び図1を参照して説明する。
Figure 2019026704
表1には、9種類(番号1〜9)の再生常温アスファルト混合物が示されている。そして、その種類(番号)ごとに、再生常温アスファルト混合物に含まれる各材料の重量%(wt%)が示されており、さらに、通過質量百分率、各種試験結果及び各種評価結果が示されている。表1における各材料の含有割合は、ある材料が新規骨材、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計重量(第1の合計重量)に対してどの程度の重量で含まれているか、すなわち重量割合を示す重量%で示されている。なお、表1の新規骨材は、6号砕石、7号砕石、細砂及び石粉により構成されているが、これに限るものではない。
例えば、番号1の再生常温アスファルト混合物は、6号砕石を27.0重量%、7号砕石を16・0重量%、砕砂を0.0重量%、細砂を6.0重量%、石粉を1.5重量%、アスファルト再生骨材を10.0重量%、溶融スラグを39.5重量%の量だけ含有している。なお、新規骨材の含有量は、6号砕石、7号砕石、細砂及び石粉の合計重量%である50.5重量%となる。他の番号2〜9の再生常温アスファルト混合物も、表1に示すような重量%の量で各材料を含有している。
また、番号1のアスファルト混合物の通過質量百分率は、フルイ19mmで100%であり、13.2mmで99.4%であり、4.75mmで67.2%であり、2.36mmで50.2%であり、0.6mmで23.3%であり、0.3mmで14.4%であり、0.15mmで7.3%であり、0.075mmで4.7%である。他の番号2〜9の再生常温アスファルト混合物の通過質量百分率も、表1に示すような通過質量百分率となっている。
(各種試験)
前述の表1における各材料の含有割合に基づいて、新規骨材、アスファルト再生骨材及び溶融スラグが用いられ、さらに、所定量のバインダが加えられて、再生常温アスファルト混合物が常温で製造される。そして、製造された再生常温アスファルト混合物に対して、各種試験、すなわち一軸圧縮試験、常温マーシャル安定度試験及び作業性評価試験が実行される。なお、バインダの含有量は、例えば、新規骨材、アスファルト再生骨材、溶融スラグ及びバインダの合計重量、すなわち再生常温アスファルト混合物の重量(第2の合計重量)に対して2.0重量%である。
一軸圧縮試験は、一軸圧縮強さ(最大応力)や残留ひずみ率を測定するための試験である。この一軸圧縮試験では、円筒形の供試体を所定の条件で養生した後、その供試体を二枚の載荷板により上下から挟み込んで鉛直方向に荷重を加え、供試体が破壊されたときの最大荷重(N/mm)、変形量、荷重が1/2まで低下したときの変形量を常温で測定し、残留ひずみ率を算出する。所定の条件としては、供試体の直径が10.16cmであり、供試体の厚さが6.35cm±1.3cmである。また、載荷速度は1mm/minである。
常温マーシャル安定度試験は、一般的なアスファルト混合物の配合設計時に用いられるマーシャル安定度試験の試験条件を一部変更したものである。この常温マーシャル安定度試験では、円筒形の供試体を所定の条件で養生した後、その供試体を二枚の円弧形の載荷板により挟み込んで供試体の直径方向に荷重を加え、供試体が破壊されるまでの最大荷重(安定度:kN)、変形量(フロー値)を常温で測定する。所定の条件としては、供試体の直径が10.16cmであり、供試体の厚さが6.35cm±1.3cmであり、この供試体を60℃で24h養生後、その供試体に対する試験を20℃で実施した。また、載荷速度は5cm/minである。
作業性評価試験は、レーキにより再生常温アスファルト混合物の作業性(例えば、袋からの出し易さ、硬さ、敷均し易さ等)を評価するための試験(レーキ法)である。この作業性評価試験では、高さ14cmで直径10cmの型枠を使用して供試体を作製した後、一本のレーキにより供試体の直径方向に荷重を加え、供試体が破壊されるまでの最大荷重(kN)を常温で測定する。また、載荷速度は5cm/sである。
この作業性評価試験においては、再生常温アスファルト混合物のべたつき・ぱさつきを目視で評価する目視評価も行われる。べたつきについては、全体的な艶や、余剰のバインダが袋や容器に付着している状態が目視で確認され、べたつき度合いが判断される。例えば、全体的に艶があり、余剰のバインダが袋や容器に多く付着していることが確認されると、べたつき度合いが高いと判断される。また、ぱさつきについても、全体的な艶や色の濃さが目視で確認され、ぱさつき度合いが判断される。例えば、全体的に艶がなく、色が薄いと確認されると、ぱさつき度合いが高いと判断される。なお、べたつき度合いが高いと、袋への付着等、作業性に若干の悪影響があり、逆にぱさつき度合いが高いと、バインダ被覆状態にムラが出やすく、製品の安定性に不安が生じる。
(評価結果)
これらの一軸圧縮試験、常温マーシャル安定度試験及び作業性評価試験に基づいて最大応力評価及び作業性評価が行われ、その評価結果は表1の下段に示されている。表1では、最大応力評価及び作業性評価のどちらの評価結果でも、「○」印(丸印)が合格を示し、「×」印(バツ印)が不合格を示す。なお、作業性評価での目視評価の評価結果において、「◎」印(二重丸印)は、「○」の印よりも評価が高く優れている合格を示す。
表1に示すように、最大応力評価の最大応力結果では、一軸圧縮試験の最大応力が所望値、例えば0.24N/mm以上である再生常温アスファルト混合物が合格とされる。このため、最大応力評価の最大応力結果に関しては、番号1、2の再生常温アスファルト混合物が「×」で不合格であり、番号3〜9の再生常温アスファルト混合物が「○」で合格である。合格のアスファルト再生骨材の含有量は、表1及び図1に示すように、30重量%以上となる。
また、作業性評価のレーキ法結果では、作業性評価試験のレーキ法の最大応力(作業性評価値)が所望値、例えば75.0kN以下である再生常温アスファルト混合物が合格とされる。このため、作業性評価のレーキ法結果に関しては、番号1〜8の再生常温アスファルト混合物が「○」で合格であり、番号9の再生常温アスファルト混合物が「×」で不合格である。さらに、作業性評価の目視結果に関しては、番号1〜4、8の再生常温アスファルト混合物が「○」で合格であり、番号5〜7の再生常温アスファルト混合物が「◎」でより評価が高い合格であり、番号9の再生常温アスファルト混合物が「×」で不合格である。合格のアスファルト再生骨材の含有量は、表1及び図1に示すように、80重量%以下となる。
ここで、作業性評価の目視結果に関して、通過質量百分率2.36mmと0.075mmは、一般的に粗さや耐久性等の舗装の特徴に大きな影響を与える要素である。このため、それらの通過質量百分率2.36mmと0.075mmに着目すると、通過質量百分率2.36mmが50%未満であると、再生常温アスファルト混合物がべたつきやすい傾向があり、通過質量百分率0.075mmが4%以上であると、再生常温アスファルト混合物がぱさつく傾向がある。したがって、通過質量百分率2.36mmが50%以上であり、通過質量百分率0.075mmが4%未満である番号5〜7の再生常温アスファルト混合物が「◎」でより評価が高い合格にされている。
このような最大応力評価及び作業性評価の結果から、最大応力評価及び作業性評価の両方が合格である再生常温アスファルト混合物は、前述のように、番号3〜8の再生常温アスファルト混合物(アスファルト再生骨材の含有量が30重量%以上80重量%以下である再生常温アスファルト混合物)である。また、これらの番号3〜8の再生常温アスファルト混合物のうち、目視評価がより優れている再生常温アスファルト混合物は、前述のように、番号5〜7の再生常温アスファルト混合物(アスファルト再生骨材の含有量が50重量%以上70重量%以下である再生常温アスファルト混合物)である。
番号3〜8の再生常温アスファルト混合物においては、アスファルト再生骨材の含有量が30重量%以上80重量%以下であり、溶融スラグの含有量が12.5重量%以上33.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量が63.5重量%以上92.5重量%以下である。また、新規骨材の含有量は7.5重量%以上36.5重量%以下であり、新規骨材の使用量が抑えられている。バインダの含有量は、第2の合計重量に対して2.0重量%である。
また、番号5〜7の再生常温アスファルト混合物においては、アスファルト再生骨材の含有量が50重量%以上70重量%以下であり、溶融スラグの含有量が22.5重量%以上26.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量が76.5重量%以上92.5重量%以下である。また、新規骨材の含有量は7.5重量%以上23.5重量%以下であり、新規骨材の使用量が抑えられている。バインダの含有量は、第2の合計重量に対して2.0重量%である。
ここで、溶融スラグの含有量は、アスファルト再生骨材が50重量%以上である場合、26.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材が50重量%より小さい場合、26.5重量%より多い。また、溶融スラグの含有量は、含有比率がアスファルト再生骨材の含有量に対して0.156以上1.116以下となる含有量であり、さらに、新規骨材の含有量に対して0.917以上1.666以下となる含有量である。
前述のように、再生常温アスファルト混合物において、アスファルト再生骨材を用いることで、環境負荷削減と共に強度を向上させることができ、また、溶融スラグを用いることで、溶融スラグのベアリング効果によって作業性を向上させることができる。ところが、再生常温アスファルト混合物の強度及び作業性の両方を向上させるためには、アスファルト再生骨材の含有量を30重量%以上80重量%以下とし、溶融スラグの含有量を12.5重量%以上33.5重量%以下とする必要がある。
つまり、アスファルト再生骨材の含有量を30重量%以上80重量%以下とし、溶融スラグの含有量を12.5重量%以上33.5重量%以下とすることによって、前述のように再生常温アスファルト混合物の強度を向上させつつ、その作業性を向上させることができる。なお、このときのアスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量は63.5重量%以上92.5重量%以下である。
また、溶融スラグの使用によって再生常温アスファルト混合物の作業性が向上するので、作業性を向上させるためにバインダの含有量を増やす必要が無く、また、溶融スラグはガラス質であるため、その吸水率が通常の骨材よりも低いことから、バインダの含有量を抑えることが可能となる。これにより、バインダとしてカットバックアスファルトや鉱物油等を用いた場合において、揮発による強度発現を早くすることができる。
また、常温でアスファルト再生骨材を他の材料と混合し、再生常温アスファルト混合物を製造することが可能である。このため、アスファルト再生骨材を加熱して用いる場合に比べ、加熱時のCOの低減を実現することができる。また、アスファルト再生骨材及び溶融スラグは、新規骨材に比べ、比較的安価であるため、再生常温アスファルト混合物の価格を抑えることができる。
なお、前述の各再生常温アスファルト混合物において、バインダの含有量は第2の合計重量に対して2.0重量%であるが、これに限るものではなく、バインダの含有量を変更することも可能である。ここで、例えば、番号3〜8の再生常温アスファルト混合物においては、バインダの含有量が第2の合計重量に対して1.0重量%以上5.0重量%以下であることが望ましい。また、例えば、番号5〜7の再生常温アスファルト混合物においては、バインダの含有量が第2の合計重量に対して1.5重量%以上3.0重量%以下であることが望ましい。
このバインダの含有量範囲は、前述の番号3〜8の再生常温アスファルト混合物ごとにバインダの含有量を変えて数種の再生常温アスファルト混合物を製造し、その製造した数種の常温アスファルトごとに前述と同様各種試験を行い、最大応力評価及び作業性評価を行うことで、求められている。バインダの含有量が前述のバインダの含有量範囲内に調整されると、バインダの含有量は強度や作業性向上のために適した量となるので、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、強度及び作業性を確実に向上させることができる。
(実施の一形態に係る要旨)
以上説明したように、実施の一形態によれば、再生常温アスファルト混合物は、新規骨材、アスファルト再生骨材、溶融スラグ及びバインダだけを含有しており、アスファルト再生骨材の含有量は新規骨材、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計重量、すなわち第1の合計重量に対して30重量%以上80重量%以下であり、溶融スラグの含有量は第1の合計重量に対して12.5重量%以上33.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量は第1の合計重量に対して63.5重量%以上92.5重量%以下である。これにより、アスファルト再生骨材により強度を上げつつ、溶融スラグのベアリング効果によって作業性の向上を実現することが可能となるので、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、強度及び作業性の両方を向上させることができる。
なお、前述のように、アスファルト再生骨材の含有量が第1の合計重量に対して30重量%以上80重量%以下であり、溶融スラグの含有量が第1の合計重量に対して12.5重量%以上33.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量が第1の合計重量に対して63.5重量%以上92.5重量%以下である場合には、バインダの含有量が、新規骨材、アスファルト再生骨材、溶融スラグ及びバインダの合計重量、すなわち第2の合計重量に対して1.0重量%以上5.0重量%以下であることが望ましい。この範囲内にバインダの含有量を調整することで、バインダの含有量が強度及び作業性向上のために適した量となるので、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、強度及び作業性を確実に向上させることができる。
また、アスファルト再生骨材の含有量が第1の合計重量に対して50重量%以上70重量%以下であり、溶融スラグの含有量が第1の合計重量に対して22.5重量%以上26.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量が第1の合計重量に対して76.5重量%以上92.5重量%以下である場合には、べたつきやぱさつきを抑えることが可能となるので、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、作業性を確実に向上させることができる。
なお、前述のように、アスファルト再生骨材の含有量が第1の合計重量に対して50重量%以上70重量%以下であり、溶融スラグの含有量が第1の合計重量に対して22.5重量%以上26.5重量%以下であり、アスファルト再生骨材及び溶融スラグの合計含有量が第1の合計重量に対して76.5重量%以上92.5重量%以下である場合には、バインダの含有量が、第2の合計重量に対して1.5重量%以上3.0重量%以下であることが望ましい。この場合には、バインダの含有量が作業性向上のためにより適した量となるので、アスファルト再生骨材を含む再生常温アスファルト混合物において、作業性をより確実に向上させることができる。
以上、本発明は、前述の実施形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
請求項1に記載の再生常温アスファルト混合物は、新規骨材、アスファルト再生骨材、砕砂の換わりに用いられベアリング効果を生む溶融スラグ及び常温で液体であるバインダを含有し、前記アスファルト再生骨材の含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して30重量%以上80重量%以下であり、前記溶融スラグの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して12.5重量%以上33.5重量%以下であり、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して63.5重量%以上92.5重量%以下であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の再生常温アスファルト混合物は、請求項に記載の再生常温アスファルト混合物において、前記溶融スラグの含有量は、含有比率が前記アスファルト再生骨材の含有量に対して0.156以上1.116以下となる含有量であり、さらに、前記新規骨材の含有量に対して0.917以上1.666以下となる含有量であることを特徴とする。

Claims (4)

  1. 新規骨材、アスファルト再生骨材、溶融スラグ及びバインダを含有し、
    前記アスファルト再生骨材の含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して30重量%以上80重量%以下であり、
    前記溶融スラグの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して12.5重量%以上33.5重量%以下であり、
    前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して63.5重量%以上92.5重量%以下であることを特徴とする再生常温アスファルト混合物。
  2. 前記アスファルト再生骨材の含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して50重量%以上70重量%以下であり、
    前記溶融スラグの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して22.5重量%以上26.5重量%以下であり、
    前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材及び前記溶融スラグの合計重量に対して76.5重量%以上92.5重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の再生常温アスファルト混合物。
  3. 前記バインダの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材、前記溶融スラグ及び前記バインダの合計重量に対して1.0重量%以上5.0重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の再生常温アスファルト混合物。
  4. 前記バインダの含有量は、前記新規骨材、前記アスファルト再生骨材、前記溶融スラグ及び前記バインダの合計重量に対して1.5重量%以上3.0重量%以下であることを特徴とする請求項2に記載の再生常温アスファルト混合物。
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