JP2019020395A - 圃場における土壌物理性診断方法 - Google Patents

圃場における土壌物理性診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】土壌硬度計で測定できる土壌硬度データを用い、圃場において作物生産性に及ぼす土壌物理性の診断方法を提供すること。【解決手段】本発明の圃場における土壌物理性診断方法は、圃場を対象とした診断エリアについて、複数の測位ポイントを決定する測位点決定ステップS1と、測位点決定ステップS1で決定した測位ポイントについて、深度毎に土壌硬度を測定する測定ステップS2と、測定ステップS2で測定した土壌硬度データ及び測位ポイントの位置データから、深度毎に、土壌硬度等高線マップを生成する土壌硬度等高線マップ生成ステップS3と、土壌硬度等高線マップ生成ステップS3で生成した、深度毎の土壌硬度等高線マップから、土壌層位が作土か下層土かを判別する土層判別ステップS4と、土層判別ステップS4で判別した、作土又は下層土について土壌物理性を診断する土壌物理性診断ステップS5とを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、圃場を対象とした診断エリアについて土壌物理性を診断する圃場における土壌物理性診断方法に関する。
「土壌診断」と言えば、土壌化学性について行われるのが一般的で、簡易的な土壌物理性診断技術の開発が求められていた。近年は農業機械の大型化が進み、耕盤層の形成による排水不良や作土層が薄くなる傾向が見られ、土壌化学性は適正でも土壌物理性の悪化による作物収量への影響が顕在化してきた。
土壌物理性は、コアサンプルなどを研究室に持ち帰って測定する手法が一般的で、コストや時間が掛かり、サンプルを大量に処理するのは難しかった。また、調査地点が少しずれると変化することが知られており、現場で使える簡易的評価手法が求められていた。
特許文献1は、軽量でかつ携帯して持ち運びができ、高精度な測定が可能で、土壌の硬度と貫入深度の測定値をメモリーに保存する機能を備えた土壌硬度計を提案している。
また、特許文献1では、GPSを用いて測定した位置情報及び日付と、時間情報を得て、測定データとともにメモリーに保存し、保存したデータをコンピュータに出力することにより、測定データを地図上に表示することも提案している。
特許第4417422号公報
しかし、診断エリア全体に対して排水不良や作土層の厚さなどの作物生産性に及ぼす土壌物理性を診断する方法は今まで提案されていない。
本発明は、特許文献1で提案されているような土壌硬度計で測定できる土壌硬度データを用いて、作物生産性に及ぼす土壌物理性を診断する圃場における土壌物理性診断方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の圃場における土壌物理性診断方法は、圃場を対象とした診断エリアについて、複数の測位ポイントを決定する測位点決定ステップと、前記測位点決定ステップで決定した前記測位ポイントについて、深度毎に土壌硬度を測定する測定ステップと、前記測定ステップで測定した土壌硬度データ及び前記測位ポイントの位置データから、前記深度毎に、土壌硬度等高線マップを生成する土壌硬度等高線マップ生成ステップと、前記土壌硬度等高線マップ生成ステップで生成した、前記深度毎の前記土壌硬度等高線マップから、土壌層位が作土か下層土かを判別する土層判別ステップと、前記土層判別ステップで判別した、前記作土又は前記下層土について土壌物理性を診断する土壌物理性診断ステップとを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土壌物理性診断ステップでは、前記深度毎の前記土壌硬度等高線マップから、前記作土における低硬度エリアを雨水の集まる雨水滞留エリアと判別することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土壌物理性診断ステップでは、前記深度が深い前記土壌硬度等高線マップから、低硬度ポイントを判別する第1雨水滞留エリア判別ステップと、前記深度が浅い前記土壌硬度等高線マップから、前記第1雨水滞留エリア判別ステップで判別した前記低硬度ポイントを含む前記低硬度エリアを前記雨水滞留エリアと判別する第2雨水滞留エリア判別ステップとを有することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土壌物理性を前記作土における保水性又は排水性としたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記測定ステップでの前記土壌硬度の測定後に、農作業機によって前記診断エリアを耕起する耕起ステップと、前記耕起ステップでの耕起後に、前記測位点決定ステップで決定した前記測位ポイントについて、前記深度毎に耕起後土壌硬度を測定する耕起後測定ステップと、を有し、前記土壌物理性診断ステップでは、前記測定ステップで測定した前記土壌硬度データと、前記耕起後測定ステップで測定した耕起後土壌硬度データとから前記土壌物理性の変化を診断することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記測定ステップでの前記土壌硬度の測定後に、農作業機が前記診断エリアを走行する踏圧ステップと、前記踏圧ステップでの走行後に、前記測位点決定ステップで決定した前記測位ポイントについて、前記深度毎に走行後土壌硬度を測定する走行後測定ステップと、を有し、前記土壌物理性診断ステップでは、前記測定ステップで測定した前記土壌硬度データと、前記走行後測定ステップで測定した走行後土壌硬度データとから前記土壌物理性の変化を診断することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土層判別ステップで判別した前記作土における前記土壌硬度等高線マップから土質の粒度組成を判別することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土層判別ステップで判別した前記作土における前記土壌硬度等高線マップから施肥量を診断することを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土層判別ステップで判別した前記作土における前記土壌硬度等高線マップから明渠の敷設位置を決定することを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法において、前記土層判別ステップで判別した前記下層土における前記土壌硬度等高線マップから暗渠の敷設位置を決定することを特徴とする。
本発明によれば、一部の限られたサンプリングではなく、診断エリア全体に対して排水不良や作土層の厚さなどの作物生産性に及ぼす土壌物理性を、作土と下層土とを区別して三次元分布で診断できる。
本発明の一実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示すフローチャート 同圃場における土壌物理性診断方法を示す説明図 同圃場における土壌物理性診断方法で生成した深度毎の土壌硬度等高線マップ 同圃場における土壌物理性診断方法で生成した土壌硬度等高線マップと収穫時の作土含水率との関係を示す図 同圃場における土壌物理性診断方法で生成した土壌硬度等高線マップと農作物の収穫量との関係を示す図 本発明の他の実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示すフローチャート 土壌硬度について、標準化をしない主成分分析によって抽出した主成分(物理性パラメータ)の評価結果(寄与率)を示すグラフ 図7におけるPC1とPC2を指標として用いた耕起前後の土壌硬度の変化を示すグラフ 本発明の更に他の実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示すフローチャート 図7におけるPC1とPC2を指標として用いた走行前後の土壌硬度の変化を示すグラフ それぞれの調査日前10日間の降水量と平均気温を示す表 それぞれの調査日について同一圃場における下層土(深度40cm)での土壌硬度等高線マップ それぞれの調査日について同一圃場における作土(深度12cm)での土壌硬度等高線マップ それぞれの調査日前の日降水量(アメダスデータ)を示すグラフ 土壌水分について降雨イベントと表層土壌水分の水平分布を経時的に示す土壌含水率等高線マップ 作土における土壌水分の垂直分布と土壌硬度とを対比して示す土壌含水率等高線マップ及び土壌硬度等高線マップ 下層土における土壌水分の垂直分布と土壌硬度とを対比して示す土壌含水率等高線マップ及び土壌硬度等高線マップ 小麦粉実収量を示す収量等高線マップ 表層における土質の粒度組成及びC腐植を示す等高線マップ 図18及び図19に示す圃場における土壌硬度等高線マップ 図18から図20に示す圃場における土壌化学性を示す等高線マップ 図18から図20に示す圃場における土壌化学性を示す分析マップ
本発明の第1の実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法は、圃場を対象とした診断エリアについて、複数の測位ポイントを決定する測位点決定ステップと、測位点決定ステップで決定した測位ポイントについて、深度毎に土壌硬度を測定する測定ステップと、測定ステップで測定した土壌硬度データ及び測位ポイントの位置データから、深度毎に、土壌硬度等高線マップを生成する土壌硬度等高線マップ生成ステップと、土壌硬度等高線マップ生成ステップで生成した、深度毎の土壌硬度等高線マップから、土壌層位が作土か下層土かを判別する土層判別ステップと、土層判別ステップで判別した、作土又は下層土について土壌物理性を診断する土壌物理性診断ステップとを有するものである。
本実施の形態によれば、一部の限られたサンプリングではなく、診断エリア全体に対して排水不良や作土層の厚さなどの作物生産性に及ぼす土壌物理性を、作土と下層土とを区別して三次元分布で診断できる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土壌物理性診断ステップでは、深度毎の土壌硬度等高線マップから、作土における低硬度エリアを雨水の集まる雨水滞留エリアと判別するものである。
本実施の形態によれば、作土における低硬度エリアは、密度が少なく隙間が多いために浸透スペースがあることで、又は土壌が水分を含むと可塑性が高まることで柔らかくなるため、雨水滞留エリアであると判別でき、雨水滞留エリアを判別することで、圃場における農作物の湿害エリアや干害エリアを予測できる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土壌物理性診断ステップでは、深度が深い土壌硬度等高線マップから、低硬度ポイントを判別する第1雨水滞留エリア判別ステップと、深度が浅い土壌硬度等高線マップから、第1雨水滞留エリア判別ステップで判別した低硬度ポイントを含む低硬度エリアを雨水滞留エリアと判別する第2雨水滞留エリア判別ステップとを有するものである。
本実施の形態によれば、先に低硬度ポイントを雨水が集まる地点として判別することで、雨水の流れを予測でき、雨水滞留エリアを正確に判別できる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3のいずれかの実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土壌物理性を作土における保水性又は排水性としたものである。
本実施の形態によれば、作土における保水性又は排水性を診断できることで、暗渠や明渠を効果的に敷設することができ、農作物の収穫量を増やすことができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、測定ステップでの土壌硬度の測定後に、農作業機によって診断エリアを耕起する耕起ステップと、耕起ステップでの耕起後に、測位点決定ステップで決定した測位ポイントについて、深度毎に耕起後土壌硬度を測定する耕起後測定ステップとを有し、土壌物理性診断ステップでは、測定ステップで測定した土壌硬度データと、耕起後測定ステップで測定した耕起後土壌硬度データとから土壌物理性の変化を診断するものである。
本実施の形態によれば、農作業機の作業効果を確認することができ、客観的なデータに基づいて圃場に適した農作業機の選定を行える。
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、測定ステップでの土壌硬度の測定後に、農作業機が診断エリアを走行する踏圧ステップと、踏圧ステップでの走行後に、測位点決定ステップで決定した測位ポイントについて、深度毎に走行後土壌硬度を測定する走行後測定ステップとを有し、土壌物理性診断ステップでは、測定ステップで測定した土壌硬度データと、走行後測定ステップで測定した走行後土壌硬度データとから土壌物理性の変化を診断するものである。
本実施の形態によれば、農作業機の踏圧による影響を把握でき、客観的なデータに基づいて圃場に適した農作業機の走行方法や走行路の選定を行える。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土層判別ステップで判別した作土における土壌硬度等高線マップから土質の粒度組成を判別するものである。
本実施の形態によれば、土質の粒度組成を判別することで、農作物の収穫量を予測し、施肥量を調整することができる。
本発明の第8の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土層判別ステップで判別した作土における土壌硬度等高線マップから施肥量を診断するものである。
本実施の形態によれば、特に土壌化学性を合わせて分析することで減肥を行うことができる。
本発明の第9の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土層判別ステップで判別した作土における土壌硬度等高線マップから明渠の敷設位置を決定するものである。
本実施の形態によれば、作土における保水性又は排水性を診断できることで、明渠を効果的に敷設することができる。
本発明の第10の実施の形態は、第1から第4のいずれかの実施の形態による圃場における土壌物理性診断方法において、土層判別ステップで判別した下層土における土壌硬度等高線マップから暗渠の敷設位置を決定するものである。
本実施の形態によれば、下層土における保水性又は排水性を診断できることで、暗渠を効果的に敷設することができる。
以下本発明の一実施例による圃場における土壌物理性診断方法について説明する。
図1は本実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示すフローチャートである。
本実施例による圃場における土壌物理性診断方法は、以下のステップで行われる。
測位点決定ステップ1において、圃場を対象とした診断エリア1(図2参照)について複数の測位ポイント2(図2参照)を決定する。例えば、測位ポイント2が約10mメッシュとなるように決定する。診断エリア1を1haとすると、診断エリア1の最外周を測位ポイント2から外すことで、測位ポイント2は64地点となる。
測定ステップ2では、測位点決定ステップ1で決定した測位ポイント2について、深度毎に土壌硬度を測定する。土壌硬度の測定には、例えば特許文献1で開示されているような貫入式土壌硬度計を用いる。また、測定ステップ2での測定では、衛星測位システム(GNSS)を用い、測位ポイント2の位置データを取得する。
土壌硬度等高線マップ生成ステップ3では、測定ステップ2で測定した土壌硬度データ及び測位ポイント2の位置データから、深度毎に、土壌硬度等高線マップを生成する。
土層判別ステップ4では、土壌硬度等高線マップ生成ステップ3で生成した、深度毎の土壌硬度等高線マップから、土壌層位が作土か下層土かを判別する。
土壌物理性診断ステップ5では、土層判別ステップ4で判別した、作土又は下層土について土壌物理性を診断する。
土壌物理性診断ステップ5では、深度毎の土壌硬度等高線マップから、作土における低硬度エリア11(図3参照)を雨水の集まる雨水滞留エリアと判別する。
更に具体的には、土壌物理性診断ステップ5では、深度が深い土壌硬度等高線マップから、低硬度ポイント10(図3参照)を判別する第1雨水滞留エリア判別ステップ51と、深度が浅い土壌硬度等高線マップから、第1雨水滞留エリア判別ステップ51で判別した低硬度ポイント10を含む低硬度エリア11を雨水滞留エリアと判別する第2雨水滞留エリア判別ステップ52とを有する。
図2は本実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示す説明図である。
図2(a)は、圃場を対象とした診断エリア1における測位ポイント2を示している。図2(b)は、一つの測位ポイント2における深度毎の土壌硬度を示している。図2(b)では、1cm刻みで深さ60cmまでを測定した場合を示している。図2(c)は、5cm刻みで、7つの深度の異なる土壌硬度等高線マップを示している。
図3は本実施例による圃場における土壌物理性診断方法で生成した深度毎の土壌硬度等高線マップである。
図3(a)は深度15cm、図3(b)は深度20cm、図3(c)は深度30cm、図3(d)は深度40cm、図3(e)は深度50cm、図3(f)は深度60cmにおける土壌硬度等高線マップである。
図3に示すように、深度20cm以上が下層土であり、少なくとも深度20cm未満が作土であることが分かる。所定の硬度を閾値として定め、閾値以上の硬度が占める比率によって土壌層位が下層土であると判別することができる。
図3に示す土壌硬度等高線マップでは、例えば、深度が深い土壌硬度等高線マップである深度60cmにおける土壌硬度等高線マップから低硬度ポイント10を判別し、深度が浅い土壌硬度等高線マップである深度15cmにおける土壌硬度等高線マップから、低硬度ポイント10を含む低硬度エリア11を雨水滞留エリアと判別する。
図4は本実施例による圃場における土壌物理性診断方法で生成した土壌硬度等高線マップと収穫時の作土含水率との関係を示す図である。
図4(a)は診断エリアにおける深度12cmにおける土壌硬度等高線マップを示し、図4(b)は同診断エリアにおける農作物の収穫時に測定した作土含水率を示している。
図4(a)に示すように、三方を高い硬度エリアに囲まれた低硬度エリア11a、11bについては、図4(b)に示すように高い含水率となっている。一方、三方を高い硬度エリアに囲まれた低硬度エリア11cについては、低硬度エリア11aと連通する低硬度エリア11dが存在することから、雨水は、低硬度エリア11cから低硬度エリア11dを通って低硬度エリア11aに流れると考えることができる。
図5は本実施例による圃場における土壌物理性診断方法で生成した土壌硬度等高線マップと農作物の収穫量との関係を示す図である。
図5(a)は診断エリアにおける深度12cmにおける土壌硬度等高線マップを示し、図5(b)は同診断エリアにおけるコムギ(さとのそら)子実重(t/ha)の等高線マップを示している。
図5(b)に示す湿害エリア21及び干害エリア22と、図5(a)に示す土壌硬度とに相関性があることが分かる。
このように、本実施例によれば、一部の限られたサンプリングではなく、診断エリア1全体に対して排水不良や作土層の厚さなどの作物生産性に及ぼす土壌物理性を、作土と下層土とを区別して三次元分布で診断できる。
また本実施例によれば、作土における低硬度エリア11は、密度が少なく隙間が多いために浸透スペースがあることで、又は土壌が水分を含むと可塑性が高まることで柔らかくなるため、雨水滞留エリアであると判別でき、雨水滞留エリアを判別することで、圃場における農作物の湿害エリア21や干害エリア22を予測できる。
また本実施例によれば、先に低硬度ポイント10を雨水が集まる地点として判別することで、雨水の流れを予測でき、雨水滞留エリアを正確に判別できる。
また、本実施例に示すように、土壌物理性を作土における保水性又は排水性とし、作土における保水性又は排水性を診断することで、暗渠や明渠を効果的に敷設することができ、農作物の収穫収量を増やすことができる。
図6は本発明の他の実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示すフローチャートである。なお、図1と同一処理については同一符号を付して説明を省略する。
本実施例による圃場における土壌物理性診断方法は、測定ステップ2での土壌硬度の測定後に、農作業機によって診断エリア1を耕起する耕起ステップ6と、耕起ステップ6での耕起後に、測位点決定ステップ1で決定した測位ポイント2について、深度毎に耕起後土壌硬度を測定する耕起後測定ステップ7とを有する。
そして土壌物理性診断ステップ5では、作土又は下層土について、測定ステップ2で測定した土壌硬度データと、耕起後測定ステップ7で測定した耕起後土壌硬度データとから土壌物理性の変化を診断する。
図7は、土壌硬度について、標準化をしない主成分分析によって抽出した主成分(物理性パラメータ)の評価結果(寄与率)を示している。図7において、PC1は下層土の硬度による傾向、PC2は作土の硬度による傾向を表している。
図8は、図7におけるPC1とPC2を指標として用いた耕起前後の土壌硬度の変化を示すグラフである。PC1を横軸、PC2を縦軸としている。
農作業機として、スタブルカルチ、サブソイラ、プラウを用いた。
スタブルカルチでは、耕起によって作土を柔らかくし下層土も少し柔らかくなっている。サブソイラでは、耕起によって下層土がかなり柔らかくなっている。プラウでは、耕起によって作土を柔らかくするが、下層土はやや硬くなっている。プラウを用いることで下層土が硬くなっているのは、モールドボードをこすりつけるためと考えられる。
サブソイラとスタブルカルチとを用いると、サブソイラ又はスタブルカルチを単独で用いる場合と比較して下層土は最も柔らかくなるが、トラクタが二度走行することによる影響で作土が踏圧を受け、サブソイラを単独で用いる場合より作土は硬くなる。
なお、サブソイラのナイフの間では、作土及び下層土に対する影響はほとんど見られない。わだちでは作土が硬くなっている。
このように本実施例によれば、農作業機の作業効果を確認することができ、客観的なデータに基づいて圃場に適した農作業機の選定を行える。
図9は本発明の更に他の実施例による圃場における土壌物理性診断方法を示すフローチャートである。なお、図1と同一処理については同一符号を付して説明を省略する。
本実施例による圃場における土壌物理性診断方法は、測定ステップ2での土壌硬度の測定後に、農作業機が診断エリア1を走行する踏圧ステップ8と、踏圧ステップ8での走行後に、測位点決定ステップ1で決定した測位ポイント2について、深度毎に走行後土壌硬度を測定する走行後測定ステップ9とを有する。
そして土壌物理性診断ステップ5では、作土又は下層土について、測定ステップ2で測定した土壌硬度データと、走行後測定ステップ9で測定した走行後土壌硬度データとから土壌物理性の変化を診断する。
図10は、図7におけるPC1とPC2を指標として用いた走行前後の土壌硬度の変化を示すグラフである。PC1を横軸、PC2を縦軸としている。
図10(a)は踏圧無しの地点、図10(b)はクローラーで踏圧した地点、図10(c)は枕地の地点である。なお、乾田直播でイネを栽培した水田について収穫前を測定ステップ2とし、収穫後を走行後測定ステップ9として測定した。踏圧無しは23地点、踏圧は29地点、枕地は10地点で測定している。
図10(a)及び図10(b)における平均PC2で示すように、作土層についてはクローラーの踏圧によって影響はほとんどなく、図10(a)及び図10(b)における平均PC1で示すように、下層土についてはクローラーの踏圧によって平均で9.4%硬くなっている。
このように本実施例によれば、農作業機の踏圧による影響を把握でき、客観的なデータに基づいて圃場に適した農作業機の走行方法や走行路の選定を行える。
図11から図13を用いて、年間を通した土壌硬度の変化について説明する。
図11はそれぞれの調査日前10日間の降水量と平均気温を示す表、図12はそれぞれの調査日について同一圃場における下層土(深度40cm)での土壌硬度等高線マップ、図13はそれぞれの調査日について同一圃場における作土(深度12cm)での土壌硬度等高線マップである。
図11(a)に示すように、2015/11/25の調査日、及び2016/11/18の調査日が10日間の積算降水量が多く、2016/3/2の調査日、及び2016/6/1の調査日が10日間の積算降水量が少ない。また、図11(b)に示すように、2016/6/1の調査日が10日間の積算平均気温が最も高い。
図12及び図13では、10日間の積算降水量が多かった、2015/11/25の調査日(図12(a)、図13(a))、及び2016/11/18の調査日(図12(d)、図13(d))は、2016/3/2の調査日(図12(b)、図13(b))、及び2016/6/1の調査日(図12(c)、図13(c))に比べて低硬度となっていることが分かる。
図12及び図13に示すように、降水量や気温によって土壌硬度の絶対値は変化するが、低硬度ポイント10や低硬度エリア11はほぼ同じ位置で発生し、年間を通じて土壌硬度が高い地点と低い地点の相対的な関係は変わらない。
土壌硬度三次元分布と10日前からのアメダスデータを総合して考察すると、積算降水量が少なく、積算平均気温が高い方が、土壌硬度は高い傾向にある。このことから、事前に土壌硬度等高線マップを作成しておけば、降雨後に農業機械で圃場作業を行おうとした場合に、土壌硬度を数点測定することによって、滞りなく圃場作業を行えるかどうかの判定ができる。
図14から図17を用いて、土壌硬度三次元分布と実際の水の流れとの関係について説明する。
図14はそれぞれの調査日前の日降水量(アメダスデータ)を示すグラフと、調査対象とする圃場における作土(深度12cm)での土壌硬度等高線マップ、図15はそれぞれの調査日における圃場の表層での土壌含水率等高線マップ、図16及び図17は同一調査日(2017/6/15)における異なる深度での土壌含水率等高線マップと土壌硬度等高線マップである。
図15(a)に示す2017/5/10の調査日は図14(a)に示すように降雨直後、図15(b)に示す2017/5/12の調査日は図14(a)に示すように降雨なく土壌が乾いた状態、図15(c)に示す2017/5/15の調査日は図14(a)に示すように30mmの降雨から2日後、図15(d)に示す2017/6/6の調査日は図14(a)に示すように降雨から4日経過して土壌が乾いた状態である。
図15では、土壌水分について降雨イベントと表層土壌水分の水平分布を経時的に示している。
図15に示すように、降水量によって含水率の絶対値は変化するが、同一圃場における高含水率エリア12は、低硬度エリア11と重なっており、実際に低硬度エリア11に雨水が溜まることが分かる。
図16では、作土における土壌水分の垂直分布と土壌硬度とを対比して示している。
図16(a)は深度0〜3cmでの土壌含水率等高線マップ、図16(b)は深度9〜12cmでの土壌含水率等高線マップ、図16(c)は深度1cmでの土壌硬度等高線マップ、図16(d)は深度12cmでの土壌硬度等高線マップである。
図16(a)及び図16(b)に示す高含水率エリア12は、図16(c)及び図16(d)に矢印で示すように、高硬度エリア13から低硬度エリア11に雨水が流れ込んでいることが分かる。
図17では、下層土における土壌水分の垂直分布と土壌硬度とを対比して示している。
図17(a)は深度15〜18cmでの土壌含水率等高線マップ、図17(b)は深度24〜27cmでの土壌含水率等高線マップ、図17(c)は深度18cmでの土壌硬度等高線マップ、図17(d)は深度27cmでの土壌硬度等高線マップである。
図17(a)及び図17(b)に示す高含水率エリア12は、図17(c)及び図17(d)に矢印で示すように、高硬度エリア13から低硬度エリア11に雨水が流れ込んでいることが分かる。
以上のように、深度毎の土壌硬度等高線マップから、作土及び下層土における雨水の流れや雨水滞留エリアを把握することができる。
図18及び図19を用いて、小麦粉実収量と土質の粒度組成との関係について説明する。
図18は小麦粉実収量を示す収量等高線マップ、図19は表層における土質の粒度組成及びC腐植を示す等高線マップである。
図19(a)は粒径が2mm〜0.2mmの粗砂の等高線マップ、図19(b)は粒径が0.2mm〜0.02mmの細砂の等高線マップ、図19(c)は粒径が0.02mm〜0.002mmのシルトの等高線マップ、図19(d)は粒径が0.002mm以下の粘土の等高線マップ、図19(e)は仮比重の等高線マップ、図19(f)はC腐植の等高線マップである。
図18における低収量エリア14及び高収量エリア15を図19に示している。
図19(e)に示すように、仮比重が高く砂画分が多いエリアが低収量エリア14となり、異なる粒径が適度に混ざり合ったエリアが高収量エリア15となっていることが分かる。なお、図19(f)に示すように仮比重が高く砂画分が多いエリアではC腐植が極めて低いことが分かる。仮比重が高く砂画分が多いエリアは堆肥などの有機物施用により土壌物理性や養分保持能の改善効果が見込める。
図20は、図18及び図19に示す圃場における土壌硬度等高線マップであり、図20(a)は表層での土壌硬度等高線マップ、図20(b)は深度12cmでの土壌硬度等高線マップ、図20(c)は深度40cmでの土壌硬度等高線マップである。
表層での土壌硬度等高線マップである図20(a)は、図19(e)に示す仮比重と高い相関性が認められる。
また、深度が深い土壌硬度等高線マップである図20(c)から低硬度ポイント10を判別でき、深度が浅い土壌硬度等高線マップである図20(b)から、低硬度ポイント10を含む低硬度エリア11を雨水滞留エリアと判別でき、図20(b)に示すように雨水の流れを推測できる。図20では、図19(d)における高粘土エリア16を図示している。
このように、図19に示す粒度組成の分布は雨水の流れと相関があることから、粒度組成を測定することなく、本実施例による土壌物理性診断方法によって粒径の小さいシルト画分や粘土画分が多いエリアを判別することができる。
また、図20(a)に示す表層での土壌硬度等高線マップ、又は図20(b)に示す作土での土壌硬度等高線マップから、明渠の敷設位置を決定することができ、明渠を敷設することで作土における雨水の流れや滞留を調整でき、収穫量の低いエリアを改善することができる。
また、図20(c)に示す下層土での土壌硬度等高線マップから、暗渠の敷設位置を決定することができ、暗渠を敷設することで、作土の土壌含水率を適正に保ち、地下水位を低下させることが可能、土壌中の通気性を良好として収穫量を高めることができる。
図21は、図18から図20に示す圃場における土壌化学性を示す等高線マップであり、図21(a)はKOの等高線マップ、図21(b)はMgOの等高線マップ、図21(c)はCaOの等高線マップ、図21(d)はMg/Kの等高線マップ、図21(e)はCa/Mgの等高線マップである。
図22は、図18から図20に示す圃場における土壌化学性を示す分析マップであり、図22(a)はKOの適性を示す分析マップ、図22(b)はMgOの適性を示す分析マップ、図22(c)はCaOの適性を示す分析マップ、図22(d)はMg/Kの適性を示す分析マップ、図22(e)はCa/Mgの適性を示す分析マップ、図22(f)はARkの適性を示す分析マップである。
図21(d)、及び図21(e)に示すように、Mg/K及びCa/Mgについてはバランスが悪いエリアは存在しないが、図21(a)〜(c)に示すように、低収量エリア14については、KO、MgO、及びCaOが不足していることが分かる。
一方で、図22(d)〜(f)に示すように、Mg/K、Ca/Mg、及びARkについてはほとんどの領域で適性範囲であるのに対して、図22(a)〜(c)に示すように、KO、MgO、及びCaOは一部の領域を除いて適性範囲を超えて過剰に施肥が行われていることが分かる。
低収量エリア14は、仮比重が高く砂画分が多いエリアであることから施肥を行っても養分がそのエリアに保持されないと推測できる。
従って、本実施例による土壌物理性診断方法によって判別される作土における低硬度エリア11は、雨水が溜まりやすく養分を保持しやすいため施肥量を減らすことができ、一方で作土における高硬度エリア13は、仮比重が高く砂画分が多いエリアであり、施肥量を増やしても収量は上がらないエリアであるため、施肥量をさらに減らすことができる。
このように、本実施例による土壌物理性診断方法は、土壌化学性を合わせて分析することで更に詳細な土壌診断や圃場管理指針を策定することができる。
本発明による圃場における土壌物理性診断方法によれば、有効土層の厚さや作土層の水の流れを把握できるためにエリアに応じて効果的な施肥を行える可能性があり、有害物質の圃場内での偏りや、雑草や害虫の分布を予測できる可能性がある。
1 診断エリア
2 測位ポイント
10 低硬度ポイント
11、11a、11b、11c、11d 低硬度エリア
12 高含水率エリア
13 高硬度エリア
14 低収量エリア
15 高収量エリア
16 高粘土エリア
21 湿害エリア
22 干害エリア
ステップ1 測位点決定ステップ
ステップ2 測定ステップ
ステップ3 土壌硬度等高線マップ生成ステップ
ステップ4 土層判別ステップ
ステップ5 土壌物理性診断ステップ
ステップ6 耕起ステップ
ステップ7 耕起後測定ステップ
ステップ8 踏圧ステップ
ステップ9 走行後測定ステップ
ステップ51 第1雨水滞留エリア判別ステップ
ステップ52 第2雨水滞留エリア判別ステップ

Claims (10)

  1. 圃場を対象とした診断エリアについて、複数の測位ポイントを決定する測位点決定ステップと、
    前記測位点決定ステップで決定した前記測位ポイントについて、深度毎に土壌硬度を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定した土壌硬度データ及び前記測位ポイントの位置データから、前記深度毎に、土壌硬度等高線マップを生成する土壌硬度等高線マップ生成ステップと、
    前記土壌硬度等高線マップ生成ステップで生成した、前記深度毎の前記土壌硬度等高線マップから、土壌層位が作土か下層土かを判別する土層判別ステップと、
    前記土層判別ステップで判別した、前記作土又は前記下層土について土壌物理性を診断する土壌物理性診断ステップと
    を有する
    ことを特徴とする圃場における土壌物理性診断方法。
  2. 前記土壌物理性診断ステップでは、
    前記深度毎の前記土壌硬度等高線マップから、前記作土における低硬度エリアを雨水の集まる雨水滞留エリアと判別する
    ことを特徴とする請求項1に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  3. 前記土壌物理性診断ステップでは、
    前記深度が深い前記土壌硬度等高線マップから、低硬度ポイントを判別する第1雨水滞留エリア判別ステップと、
    前記深度が浅い前記土壌硬度等高線マップから、前記第1雨水滞留エリア判別ステップで判別した前記低硬度ポイントを含む前記低硬度エリアを前記雨水滞留エリアと判別する第2雨水滞留エリア判別ステップと
    を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  4. 前記土壌物理性を前記作土における保水性又は排水性とした
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  5. 前記測定ステップでの前記土壌硬度の測定後に、農作業機によって前記診断エリアを耕起する耕起ステップと、
    前記耕起ステップでの耕起後に、前記測位点決定ステップで決定した前記測位ポイントについて、前記深度毎に耕起後土壌硬度を測定する耕起後測定ステップと、
    を有し、
    前記土壌物理性診断ステップでは、
    前記測定ステップで測定した前記土壌硬度データと、前記耕起後測定ステップで測定した耕起後土壌硬度データとから前記土壌物理性の変化を診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  6. 前記測定ステップでの前記土壌硬度の測定後に、農作業機が前記診断エリアを走行する踏圧ステップと、
    前記踏圧ステップでの走行後に、前記測位点決定ステップで決定した前記測位ポイントについて、前記深度毎に走行後土壌硬度を測定する走行後測定ステップと、
    を有し、
    前記土壌物理性診断ステップでは、
    前記測定ステップで測定した前記土壌硬度データと、前記走行後測定ステップで測定した走行後土壌硬度データとから前記土壌物理性の変化を診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  7. 前記土層判別ステップで判別した前記作土における前記土壌硬度等高線マップから土質の粒度組成を判別する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  8. 前記土層判別ステップで判別した前記作土における前記土壌硬度等高線マップから施肥量を診断する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  9. 前記土層判別ステップで判別した前記作土における前記土壌硬度等高線マップから明渠の敷設位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
  10. 前記土層判別ステップで判別した前記下層土における前記土壌硬度等高線マップから暗渠の敷設位置を決定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圃場における土壌物理性診断方法。
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