JP2019017803A - 生体情報収集デバイス、および生体情報収集装置 - Google Patents

生体情報収集デバイス、および生体情報収集装置 Download PDF

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Abstract

【課題】心電データ等の生体情報を簡易な構成で収集する。【解決手段】生体情報を収集するために、人体の心臓の周辺において体表面に設置される生体情報収集デバイスであって、生体情報収集の対象である人体の体表面に設置可能に構成されている帯板状のシート基板と、心臓が発生する電気信号である心電信号を検出するために、前記シート基板に互いに離隔させて設置されている導電性繊維で形成された一対の電極と、前記一対の電極のいずれかの近傍において前記シート基板に設置されている接地用電極と、前記一対の電極からアナログの心電信号を受信して、所定の増幅処理、ノイズ除去処理を実行した後、デジタル信号に変換して心電データとして記録する心電信号処理部と、心電信号の異常の有無を判定するための標準心電データを保持しており、収集した前記心電データを前記標準心電データと比較して前記心電データに異常があるか否かの判定結果を出力する心電信号判定部とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、生体情報収集デバイス、および生体情報収集装置に関する。
大規模な災害、事故、テロ等によって、一時に多数の傷病者が発生した場合、限られた病院等の医療施設ですべての傷病者を受け入れて迅速かつ適切に医療行為を実施することは、現実的に困難である。そこで、多数の傷病者について各人の症状の度合いに応じて処置を行う順番を決めて対応する、いわゆるトリアージを迅速に行うことが求められる。
例えば特許文献1には、救助が必要とされる複数の救助対象者に対して短時間で救助の優先順を決定することを目的として、無線通信ネットワークを介して救助対象者端末と情報を送受信するレスキュー端末が開示されている。このレスキュー端末は、救助対象者の身体が危険な状態にある度合いを示す危険度を表す危険度情報および前記救助対象者の位置を表す位置情報を複数の前記救助対象者端末に要求する救助対象者情報要求部と、前記要求に応じて複数の前記救助対象端末からそれぞれ送信された最新の前記危険度情報に基づいて、複数の救助対象者のうち各救助対象者を救助する優先順を決定する救助優先順決定部と、前記各救助対象者の前記危険度情報、前記位置情報、および前記優先順を表す優先順情報を関連付けて提示する情報提示部とを備えている(要約、請求項1)。
特開2016−115256号公報
特許文献1に開示されている救助対象者端末は、例えば体温等の生体情報を収集するためのセンサが設けられた、導電性繊維により形成された衣服として実現することができるとされている(例えば段落0021,0022参照)。しかしながら、一時に多数の負傷者等が発生している現場に、必要な数の生体情報収集用の衣服を持ち込んで負傷者等に身につけさせることは、現場の混乱、重篤な負傷者等が存在すること等を考えると実施には困難が伴うと予想される。この点で、現場での迅速なトリアージ実施を可能とするような、より簡便な手法が待望されていた。
本発明は、上記のおよび他の課題を解決するためになされたもので、簡易な構成で心電データ等の生体情報の収集を可能とし、それにより一時に多数の負傷者等が発生している現場において、トリアージを迅速に実施することを可能とする、生体情報収集デバイス、および生体情報収集装置の提供を一つの目的としている。
上記のおよび他の目的を達成するための、本発明の一態様は、心電データを含む生体情報を収集するために、人体の体表面に設置される生体情報収集デバイスであって、生体情報収集の対象である人体の体表面に設置可能に構成されているシート基板と、心臓が発生する電気信号である心電信号を検出するために、前記シート基板に互いに離隔させて設置されており、それぞれ導電性繊維で形成されている一対の測定電極と、前記一対の測定電極のいずれかの近傍において前記シート基板に設置されている接地電極と、前記一対の測定電極からアナログの心電信号を受信して、所定の増幅処理、ノイズ除去処理を実行した後、デジタル信号に変換して心電データとして記録する心電信号処理部と、心電信号の異常に基づいて測定対象者の容態を判定するための閾値データを保持しており、収集した前記心電データを前記閾値データと比較して測定対象者の容態の判定結果を出力する心電信号判定部とを備えている。
前記生体情報収集デバイスは、その測定対象者について確実なトリアージを実施するために、前記心電信号判定部による判定結果に対応して異なる発光態様で発光するように構成されている表示灯を備えることができる。
前記シート基板には、生体に悪影響を及ぼさない材料で形成され、人体体表面に当該シート基板を密接させて保持するための粘着部を備えることができる。
また前記生体情報収集デバイスは、温度センサ、血圧センサ、および呼吸数センサのうちの少なくともいずれか一つと、当該センサの出力信号を処理するためのセンサ信号処理部とを備えてもよい。
さらに前記生体情報収集デバイスには、前記心電データおよび前記心電信号判定部の判定結果を表すデータである判定結果データのうちの少なくともいずれかを、当該生体情報収集デバイスに付与されている識別符号であるデバイスIDと対応づけて無線通信により送信する通信インタフェースを設けることができる。
本発明の他の実施形態は、前記生体情報収集デバイスと通信可能に接続されるように構成されている生体情報収集装置であって、前記生体情報収集デバイスから受信するデバイスIDと心電データ又は判定結果データとを対応づけて記憶する生体情報記憶部と、受信した前記心電データをあらかじめ記憶しておいた閾値データと比較して測定対象者の容態を判定し、その判定結果、又は受信した前記判定結果データと、対応づけられている前記デバイスIDとを出力する生体情報管理部とを備えている。
本発明によれば、簡易な構成で心電データ等の生体情報の収集が可能となり、それにより一時に多数の負傷者等が発生している現場において、トリアージを迅速に実施することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係るモニタパッドの構成例を示す図である。 図2は、本発明の一実施形態に係るモニタパッドの構成例を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るモニタパッドの構成例を示す図である。 図4は、体表面へのモニタパッドの設置例を示す図である。 図5は、図1〜図3に例示するモニタパッドの機能構成を示すブロック図である。 図6は、モニタパッドから送信されるデータの構成例を示す図である。 図7は、モニタパッドで実行されるデータ処理フロー例を示す図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る生体情報収集装置の構成例を示す図である。 図9は、生体情報記憶部の構成例を示す図である。 図10は、本発明の一実施形態に係るモニタパッドおよび生体情報収集装置を利用した医療支援システムの概要を示す図である。
以下、本発明につき、その一実施形態に即して図面を用いて説明する。
モニタパッド10
まず、本発明の一実施形態によるモニタパッド10について説明する。モニタパッド10の構成例を、図1〜図3に示している。図1はモニタパッド10の電極側を、図2はモニタパッド10の非電極側を、図3はモニタパッド10の側面図をそれぞれ示している。なお、以下、便宜的に、モニタパッド10の電極側、非電極側を、それぞれ裏側、表側ということがある。
モニタパッド10は、本実施形態における生体情報収集デバイスとして機能し、生体情報測定対象となる負傷者等に、絆創膏のように貼り付けることができるように構成されている。モニタパッド10は、後述するような心電信号を検出することが可能な体表面の位置に貼り付けられる。
モニタパッド10は、シート基板11の表側にモニタユニット100が、裏側に測定電極12,13、接地電極14、および接続部15が設けられて構成されている。シート基板11は、体表面に接触しても人体に悪影響を及ぼさない材質、例えば救急絆創膏の基材として用いられるウレタン不織布、塩化ビニル、ウレタンフィルム等によって形成することができる。図1等の例では、シート基板11は矩形に形成されているが、これに限定されることはない。シート基板11の寸法は、第1誘導の心電信号を良好に検出するために必要とされる測定電極12,13の間の距離を確保可能に決定すればよい。一例として、測定電極12,13間の距離は、10〜30mm程度であるが、心電信号が良好に検出できればこの数値範囲には制約されない。
シート基板11の裏側には、図1の斜線で示すように、体表面と接触する部分に粘着剤が設けられている。粘着剤としては人体に悪影響のないものを適宜選択することができ、例えば救急絆創膏に用いられるアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等があげられる。また簡単のために図示は省略しているが、シート基板11の裏側には、使用前の状態において粘着剤を保護するための保護シート(救急絆創膏におけるセパレータに相当)が設けられる。
測定電極12、13は、それぞれ導電性繊維で形成された短冊状の部材である。導電性繊維を用いているのは、長時間体表面に接触するための体表面への負担を極力減らすためである。測定電極12,13は、前記した第1誘導の心電信号を検出可能な距離だけ相互に離隔した位置に設けられる。測定電極12,13は、後述するモニタユニット100に適宜の手段で電気的に接続される。一方、接地電極14も測定電極12,13と同じく導電性繊維で形成された短冊状の部材であり、後述するモニタユニット100内の接地端子に適宜の手段で電気的に接続される。
接続部15は、測定電極12,13および接地電極14とモニタユニット100との間を電気的に接続するための中継部材であり、測定電極12,13および接地電極14をモニタユニット100の所定の端子に接続するための配線、導電パターン等を含む。接続部15の具体的な構造は設計上の要求によって適宜決定することができる。
図1に例示するモニタパッド10では、接続部15に隣接して、血圧センサ18、温度センサ19、呼吸数センサ20が設けられている。血圧センサ18、呼吸数センサ20としては、静電容量の変化あるいは体表面の変形などを検出する圧力センサを適用することができる。温度センサ19としては、サーミスタセンサ等の適宜の形式のセンサを適用することができる。なお、血圧センサ18、温度センサ19、呼吸数センサ20は、一つのチップとして構成してもよい。また、血圧センサ18、温度センサ19、呼吸数センサ20を設けない構成、およびこれらのいずれかを選択して設けることも可能である。なお、心電信号測定用の測定電極12,13を利用して、モニタパッド10装着部位付近での筋電信号を検出するように構成してもよい。筋電信号を検出するようにすれば、生体情報収集対象者の腕や頭の動きを捉えることができ、トリアージや容態の把握に有用な情報となる。
例えば図2に示すように、モニタパッド10の表側には、モニタユニット100が設けられている。図示の実施形態では、モニタユニット100はチップ状に形成されており、後述する機能を実現する電気・電子回路が内蔵されている。またモニタユニット100には、後述する表示出力部として、3つの表示灯150とディスプレイ140とが設けられている。表示灯150は例えば青、黄、赤等互いに発光色の異なる3つの発光ダイオード(LED)素子で構成することができ、後述するデータ入出力部135からの出力信号に応じて対応する表示灯150が点灯又は点滅する。いずれの表示灯150が点灯又は点滅しているかによって、モニタパッド10を装着している人の容態を判別することができ、それによって診察や治療の順番の優先度を決定するトリアージを容易にすることができる。なお、発光色が異なる複数の発光素子を設けるほか、一の発光素子を明滅させ、装着している人の容態に応じて明滅速度を変化させる構成も可能である。要するに、容態に応じて表示灯150の発光態様が変化し、それによってトリアージを容易にすることができればよい。
ディスプレイ140は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ等の表示素子により構成される。ディスプレイ140には、例えば後述するID情報記憶部133に格納されているモニタユニット100固有の識別番号等の情報を表示させることができる。あるいは、後述するように、外部から入力してモニタユニット100内の適宜の記憶デバイスに格納したデータ、例えば生体情報収集対象者であるモニタパッド10装着者の固有識別番号を表示させるようにしてもよい。
モニタパッド10の表側には、また、装着者データ表示部16、装着時刻表示部17が設けられる。装着者データ表示部16には、モニタパッド10を装着している人についての情報、例えば氏名、年齢、性別、住所、電話番号等を、看護師、医師等が記入できる欄を設けて構成されている。なお、個人情報保護の観点から、上記の情報の一部のみ記入するようにすることは自由である。装着時刻表示部17は、そのモニタパッド10を生体情報収集対象者に装着した時刻が記入できる欄を設けて構成されている。
図4に、図1〜図3により説明したモニタパッド10を人体に装着した状態を模式的に示している。本実施形態では、第1誘導の心電信号を検出するために、人体Bの体表面に、モニタパッド10の測定電極12,13が概ね心臓の中心の両側に配置されることとなるようにモニタパッド10を貼り付けている。図示の位置1〜位置4のいずれに装着するかは、生体情報収集対象者の容態、受傷部位等の状況に応じて決定すればよい。
モニタユニット100
次に、本実施形態のモニタユニット100について説明する。図5に、モニタユニット100の構成例を示している。図5に示すように、モニタユニット100は、絶縁増幅部110、通信インタフェース(通信I/F)120、演算部130、および表示出力部140を備えている。
絶縁増幅部110は、モニタパッド10の電極12,13から生体情報収集対象者の微弱な心電信号(mVオーダー)を受信して、基線動揺と称する生体電位特有のゆらぎノイズ除去、非反転増幅器等による信号増幅、後段のADコンバータの入力電圧範囲(0〜5V)に収まる信号への変換といった信号処理を行う回路部である。絶縁増幅部110の具体的な回路構成は、上記の機能を実現できるものであればどのような構成としても差し支えない。
通信I/F120は、後述する心電データを、有線、無線のLAN、Bluetooth(登録商標)(IEEE802.15.1規格)等の通信ネットワークに送出し、またそれら通信ネットワークからのデータを受信するためのインタフェース回路である。通信I/F120を通じて、モニタユニット100は通信ネットワークに接続されているスマートフォン、タブレット等のモバイル端末、あるいは後述する生体情報収集装置とデータ授受を実行することができる。
演算部130は、ハードウェアとしてはデータ記憶領域であるメモリとデータ処理機能を有するなんらかのプロセッサとを備える、例えばマイクロコンピュータとして構成することができ、本実施形態では、波形変換部131、心電データ生成部132、ID情報記憶部133、心電データ処理部134、センサデータ処理部135、およびデータ入出力部136の各機能ブロックとしてのプログラムを有している。
波形変換部131は、絶縁増幅部110から受信したアナログ心電波形データについて適宜のサンプリング処理を行って所定のデジタル心電データに変換するADコンバータの機能を有する。AD変換にあたってのサンプリング周波数、サンプリング期間は適宜定めることができる。
心電データ生成部132は、波形変換部131でデジタル形式に変換された波形データから、所定のフォーマットの心電データを生成する機能を有する。変換後のデジタルデータフォーマットとして、例えばMFER(Medical waveform Format Encoding Rules、医用波形標準化記述規約)等に定める汎用フォーマットを採用しておけば、心電データの可用性が高まり有利である。
ID情報記憶部133は、当該モニタユニット100が設けられているモニタパッド10の個体識別符号であるモニタパッドID、後述する生体情報収集対象者ID、モニタユニット100が接続されている測定電極12,13から取得された対象者の心電データ、その心電データに基づいて判定された、トリアージのための資料となる心電判定結果、モニタパッド装着部位で測定された筋電信号を示す筋電情報、温度センサ18によって測定された体温情報、血圧センサ19によって測定された血圧情報、心電データから求められた心拍数情報、および呼吸数センサ20によって測定された呼吸数情報を記憶している記憶領域である。ID情報の構成例を図6に示している。図6のID情報では、時間をおいて繰り返し取得された心電データが複数個記録されるようになっている。なお、ID情報として記録されるデータは特に上記に限定されるものではない。
心電データ処理部134は、取得した心電データおよび他の生体情報データを使用した各種のデータ処理、例えば心電データ判定処理等を実行する機能を有する。心電データ処理部134での具体的なデータ処理例については後述する。
センサデータ処理部135は、心電データ生成部132、心電データ処理部134と同様の機能を有し、温度センサ18で測定された体温等の生体情報について、アナログ信号からデジタルデータへの変換処理、変換後の出力データをID情報記憶部133に格納する等の処理を行う。
データ入出力部136は、通信I/F120、後述する表示出力部140を通じたデータ入出力処理を行う機能を有する。
表示出力部140は、図1〜図3に関して説明したように、データの表示出力を可能とする出力デバイスである。なお、図5では図示を省略しているが、モニタユニット100の演算部130には、本実施形態で説明する機能以外の機能を設けることができる。
以上の構成を有するモニタユニット100を備えたモニタパッド10によれば、救急絆創膏やシート状のしっぷ薬のように簡便に人体に貼り付けて心電データ等の生体情報を測定し、取得することができる。そして、取得した心電データに基づく対象者の容態、体調等の判定結果をわかりやすく表示して迅速なトリアージを支援することができる。
モニタユニット100で実行されるデータ処理
次に、以上の構成を備えるモニタユニット100で実行される主要なデータ処理について説明する。図7に、モニタユニット100で実行されるデータ処理フロー例を示している。本実施形態では、このデータ処理は、主として心電データ処理部134、センサデータ処理部135によって実行されるが、一部のステップについてこれ以外の機能ブロックで実行することは差し支えない。以下、煩雑さを避けるため、各ステップの動作主体はモニタユニット100で代表させる。
モニタユニット100はS310で処理を開始すると、S320に設けられているタイマにより次のステップを実行するタイミングまで待機する。そして次ステップ実行タイミングが到来すると(S320 YES)、モニタユニット100はID情報記憶部133に格納されている最新の心電データ、センサデータを取得する(S330)。これにより、モニタユニット100は所定タイミングにて最新の心電データ、センサデータを取得する処理を繰り返すことになる。
次いでモニタユニット100は、取得した心電データについて、あらかじめID情報記憶部133に記憶させてある心電データを分類するための閾値データと比較して心電データを分類する(S340)。心電データの判定結果により、対象者は例えば次のように分類することができる。
・レベル0:無呼吸、無心電群(心肺停止状態)
死亡、生命兆候なし、救命が不可能
・レベル1:最優先治療群(生命に関わる危篤状態)
一刻も早い処置をすべき状態
・レベル2:待機的治療群(レベル1ほどではないが早期に治療が必要な状態)
バイタルサインが安定している
・レベル3:保留群(早期の処置や搬送が不要な状態)
歩行可能、バイタルサインも問題なし
すでに触れたように、上記の分類には、あらかじめID情報記憶部133に記憶させた閾値データが使用される。閾値データとしては、心電信号の振幅、波形等のデータを用いることができる。閾値データは、上記のレベル分類に適応するようにあらかじめ規定しておけばよい。なお、閾値データによるレベル分類に代えて、取得される心電データの時間変化に基づいて、対象者の相対的な容態の変化を出力表示するように構成してもよい。
次いで、モニタユニット100は、S340での分類結果に応じて対応する表示出力を行う(S350)。図1等のモニタパッド10のように3つの表示灯150が設けられている場合には、点灯色とレベルとを、例えばレベル0では赤のように対応づけることにより、モニタパッド10を装着している対象者の状態を明確に知ることができる。
モニタユニット100は、S350での分類結果およびS330で取得したセンサデータをモニタパッドIDと紐付けて通信IF120を通じて外部の通信ネットワークに送信する(S360)。モニタユニット100は、以上のデータ処理をS320のタイマで設定された時間間隔で繰り返し実行する。
以上説明したモニタユニット100が実行するデータ処理によって、生体情報収集対象者の状態を心電データに基づいて分類して表示することができるので、心電データという客観的なデータに基づいた適切なトリアージを迅速に行うことができる。また取得された心電データ、判定結果データ、センサデータを、通信ネットワークを通じて外部装置に送信することができるので、それらのデータを対象者の治療、看護等に有効に活用することが可能となる。
生体情報収集装置200
次に、生体情報収集装置200について説明する。本実施形態の生体情報収集装置200は、モニタパッド10に設けられているモニタユニット100と通信ネットワークを介して接続され、モニタユニット100を通じて対象者から収集される心電データ、センサデータの管理とそれを使用した各種データ処理を実行する機能を有するコンピュータ、例えばノートPC、スマートフォン、タブレット等である。図8に生体情報収集装置200の構成例を示している。図8に示すように、生体情報収集装置200は、通信インタフェース(通信I/F)210、管理演算部220、および入出力装置230を備えている。
通信I/F210は、モニタユニット100からの心電データ、判定結果データ、およびセンサデータを、例えばBluetooth等の近接通信によって受信するためのインタフェース回路である。
入出力装置230は、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力デバイスと、表示モニタ、プリンタ等の出力デバイスとを備えている。
管理演算部220は、ハードウェアとしてはデータ記憶領域であるメモリとデータ処理機能を有するなんらかのプロセッサとを備える、例えばマイクロプロセッサとして構成することができ、本実施形態では、データ入出力部221、生体情報管理部222の各機能ブロック(プログラム)と、生体情報記憶部223とを備える。
データ入出力部221は、通信I/F210、入出力装置230を通じたデータ入出力処理を行う機能を有する。
生体情報管理部222は、モニタユニット100から受信する心電データ、判定結果データ、センサデータを生体情報記憶部223に格納する。モニタユニット100で心電データの判定を行わない場合には、モニタユニット100から受信した心電データにより、図7で説明したデータ処理を生体情報管理部222が実行する。
生体情報記憶部223は、モニタユニット100から受信した心電データ、判定結果データ、センサデータと、対象者のIDとを対応づけて記憶している。図9に、生体情報記憶部223の構成例を示している。図9の例では、対象者IDに対応づけて、モニタパッドID、心電データ、判定結果、筋電情報、体温、血圧、呼吸数の各項目が記録されるように構成している。対象者IDは、モニタパッド10による測定開始前に、モニタユニット100のデータ入出力部136を介して本生体情報収集装置200あるいはスマートフォン等のモバイル端末からあらかじめ入力し、モニタユニット100のID情報記憶部133に記録しておく。モニタパッドIDは、モニタユニット100の製造時にID情報記憶部133に記録しておく。心電データは、モニタユニット100から受信した順に所定数のデータが格納されるように構成しており、古いデータから順に更新される。判定結果は図9の例では、例えばレベル0〜3のいずれかが記録される。モニタユニット100で心電データの判定を行わない場合には、この項目は記録されない。筋電情報、体温、血圧、呼吸数の各データは、センサデータとしてモニタユニット100から受信したデータである。上記の心電データや判定結果、センサデータは、例えば対象者IDをキーにして検索するなどの操作により、入出力装置230を通じて表示出力させる等の形態で利用することができる。
以上の構成を有する生体情報収集装置200によれば、モニタユニット100から収集した各対象者の心電データ、センサデータに基づいて、各対象者の治療、看護を適切に行う等の対応が可能となる。
本実施形態のモニタパッド10を用いた医療支援システム
図10に、本実施形態のモニタパッド10を用いた医療支援システムの概要を模式的に示している。対象者に装着されたモニタパッド10からは、Bluetooth等の近接通信によりスマートフォン、ノートPC、タブレット等のモバイル端末に心電データ等のデータが送信される。図10の例では、これらのモバイル端末が生体情報収集装置200に相当する。生体情報収集装置200としてのモバイル端末においては、モニタパッド10から受信したデータを、対応の優先順位の高い順に自動的にソートして表示させたり、対象者のレベルに変化があったときに表示灯、画面表示やサウンドでアラートを発したりさせるように構成することができる。これにより、各対象者について迅速なトリアージが可能となり、またより適確な治療、看護を行うことができる。
生体情報収集装置200に記録された対象者のデータは、対象者が搬送される病院等の医療施設に通信ネットワークを通じて転送することが可能であるため、受け入れ側の医療施設では各対象者の容態を事前に把握してより適切な対応をとることが可能である。
以上説明したように、本実施形態のモニタパッド10によれば、簡単に対象者の体表面に貼り付けるだけで、心電データをはじめとする生体情報を取得することができる。取得した心電データ等に基づいて対象者の状態を判定し、その結果を表示灯によって表示することができるので、対象者の状態を客観的に、かつ迅速適確に判定してトリアージを行うことができる。また、モニタパッド10で取得された心電データ等の生体情報は、モバイル端末とのBluetooth等による近接通信を通じて生体情報収集装置200であるモバイル端末、医療施設のサーバコンピュータ等に転送することができるので、それらの生体情報を利用して対象者を適切に治療、看護することが可能である。
本発明の技術的範囲は上記の実施形態に限定されることはなく、他の変形例、応用例等も、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内に含まれるものである。
10 モニタパッド
11 シート基板
12,13 測定電極
14 接地電極
100 モニタユニット
110 絶縁増幅部
120,210 通信インタフェース
130 演算部
131 波形変換部
132 心電データ生成部
133 ID情報記憶部
134 心電データ処理部
135 センサデータ処理部
136 データ入出力部
140 表示出力部
200 心電データ管理装置
220 管理演算部
221 データ入出力部
222 生体情報管理部
223 生体情報記憶部
230 入出力装置


Claims (6)

  1. 心電データを含む生体情報を収集するために、人体の体表面に設置される生体情報収集デバイスであって、
    生体情報収集の対象である人体の体表面に設置可能に構成されているシート基板と、
    心臓が発生する電気信号である心電信号を検出するために、前記シート基板に互いに離隔させて設置されており、それぞれ導電性繊維で形成されている一対の測定電極と、
    前記一対の測定電極のいずれかの近傍において前記シート基板に設置されている接地電極と、
    前記一対の測定電極からアナログの心電信号を受信して、所定の増幅処理、ノイズ除去処理を実行した後、デジタル信号に変換して心電データとして記録する心電信号処理部と、
    心電信号の異常に基づいて測定対象者の容態を判定するための閾値データを保持しており、収集した前記心電データを前記閾値データと比較して測定対象者の容態の判定結果を出力する心電信号判定部と
    を備えている生体情報収集デバイス。
  2. 請求項1に記載の生体情報収集デバイスであって、
    前記生体情報収集デバイスの測定対象者について確実なトリアージを実施するために、前記心電信号判定部による判定結果に対応して異なる発光態様で発光するように構成されている表示灯を備えている、
    生体情報収集デバイス。
  3. 請求項1に記載の生体情報収集デバイスであって、
    前記シート基板は、生体に悪影響を及ぼさない材料で形成され、人体体表面に当該シート基板を密接させて保持するための粘着部を備えている、
    生体情報収集デバイス。
  4. 請求項1に記載の生体情報収集デバイスであって、
    温度センサ、血圧センサ、および呼吸数センサのうちの少なくともいずれか一つと、当該センサの出力信号を処理するためのセンサデータ処理部とを備えている、
    生体情報収集デバイス。
  5. 請求項1に記載の生体情報収集デバイスであって、
    前記心電データおよび前記心電信号判定部の判定結果を表すデータである判定結果データのうちの少なくともいずれかを、当該生体情報収集デバイスに付与されている識別符号であるデバイスIDと対応づけて無線通信により送信する通信インタフェースを備えている、
    生体情報収集デバイス。
  6. 請求項5に記載の生体情報収集デバイスと通信可能に接続されるように構成されている生体情報収集装置であって、
    前記生体情報収集デバイスから受信するデバイスIDと心電データ又は判定結果データとを対応づけて記憶する生体情報記憶部と、
    受信した前記心電データをあらかじめ記憶しておいた閾値データと比較して測定対象者の容態を判定し、その判定結果、又は受信した前記判定結果データと、対応づけられている前記デバイスIDとを出力する生体情報管理部と、
    を備えている生体情報収集装置。
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