JP2019017672A - ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】内容液の別によらず、常に適正な量の内容液を吐出することができるディスペンサを提供する。【解決手段】本発明のディスペンサ100は、内容液70を収容するボトル部10を装着可能とし、ボトル部10に収容された内容液70を吐出部20から吐出させる吐出動作を行なう空気ポンプ40と、空気ポンプ40を制御する制御部50とを備え、ボトル部10に収容された内容液70を吐出部20から吐出するディスペンサである。制御部50は、内容液70を吐出する際の空気ポンプ40の吐出動作に係る動作情報を取得し、この動作情報に基づいて空気ポンプ40の吐出動作を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ディスペンサに関する。
液状の石鹸等の内容液を容器から吐出させるディスペンサとしては、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載のディスペンサは、石鹸等の内容液を収容する容器(商品)を装着し、この容器から内容液をハンズフリーまたは手動で吐出させるよう構成されている。特許文献1には、このようなディスペンサにおいて、エンドユーザがサービス間隔を設定し、サービス業者は設定されたサービス間隔で商品の交換(サービス)を行うことが記載されている。そして、特許文献1に記載の発明は、容器に残った内容液の使用量が次回のサービスが行われるまでの使用量の予測量を下回った場合、表示回路にこの旨を通知する情報を表示するものである。特許文献1には、上記制御において、表示回路が補給カートリッジに付された無線ICタグ等の情報を読み込み、起動カウンタ(残存するディスペンス量)を起動することが記載されている。
特開2010−246932号公報
ところで、石鹸等の内容液は、内容液の種類や目的ごとにその適正な使用量が異なる場合がある。このような内容液のいずれに対しても最適な吐出量を得ようとする場合、内容液の粘度や1回あたりの使用量ごとに専用のディスペンサを用意することが必要になる。しかし、このようにすると、ディスペンサの管理や新たなディスペンサの設計等が煩雑になる上、内容液の使用に係るコストも上昇する。また、内容液の粘度や粘度の温度依存性は内容液の成分ごとに相違する場合もあるため、同じ内容液であってもその設置場所の温度環境によっては一定量の吐出に必要なディスペンサの動作時間等が相違する場合もある。
本発明は、内容液の特性や種類によらず、常に適正な量の内容液を吐出することができるディスペンサに関する。
本発明の一態様は、内容液を収容する容器を装着可能とし、前記容器に収容された内容液を吐出口から吐出させる吐出動作を行なう吐出機構と、該吐出機構を制御する制御部とを備え、前記容器に収容された内容液を吐出口から吐出するディスペンサであって、前記制御部は、内容液を吐出する際の前記吐出機構の吐出動作に係る動作情報を取得し、該動作情報に基づいて前記吐出機構の前記吐出動作を制御するディスペンサに関する。
本発明によれば、内容液の特性や種類によらず、常に適正な量の内容液を吐出することができるディスペンサを提供することができる。
本発明の第1実施形態のディスペンサを説明するための図である。 図1に示した第1実施形態の制御部を説明するための図である。 図1に示したボトル部及びベースキャップ部の全体を示す図である。 図3に示したベースキャップ部の構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の制御部を説明するための図である。 本発明の第3実施形態の制御部を説明するための図である。 図6に示した動作情報変換部が有するテーブルを示す図である。 本発明の第4実施形態の制御部を説明するための図である。 本発明の第4実施形態のディスペンサの一連の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。 図9に示したフローチャート中のサブルーチンを示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態の例として、第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態及び第4実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態のディスペンサは、内容液を収容する容器を装着可能とし、この容器に収容された内容液を吐出口から吐出する装置である。本実施形態のディスペンサは、吐出機構と、この吐出機構を制御する制御部と、を備えている。吐出機構は、ボトル部10などの容器に収容された内容液を吐出口から吐出させる吐出動作を行なう機構である。制御部は、内容液を吐出する際の吐出機構の吐出動作に係る動作情報を取得し、この動作情報に基づいて吐出機構の吐出動作を制御する。
吐出機構は、使用者の操作をトリガとして内容液を吐出し、次にトリガが発生する以前に吐出動作を停止する。第1実施形態の吐出機構が行う吐出は、1回のトリガに応じて行われる吐出動作を1回としてカウントする。このような吐出機構においては、1回のトリガに応じて複数回の短時間の吐出が繰り返されて内容液が吐出されるものであっても、これを1回の吐出動作とする。内容液は、泡状でも非泡状でもよく、またはゲルやエアロゾルでもよい。
また、上記トリガとしては、吐出機構に対する直接の操作、ボタン、レバー、タッチパネル等により吐出機構へ動作信号を送る、さらにはセンサを使って内容液吐出のタイミングを自動的に吐出機構へ送るものであってもよい。
また、第1実施形態でいう「吐出機構の吐出動作に係る動作情報」とは、吐出機構が吐出動作を行なう際の動作条件を決定するための情報を意味し、例えば、吐出機構が動作する時間、内容液の吐出速度または吐出量等に関する情報であればどのようなものであってもよい。かかる動作情報としては、吐出機構が内容液を吐出する時間(吐出時間)、内容液の吐出速度及び吐出量そのものを示す情報の他、上記の吐出時間、吐出速度及び吐出量を算出するために用いられる各種情報でもよい。かかる各種情報には、内容液の吐出時間、吐出速度または吐出量を内容液ごとに対応付ける情報が含まれる。各種情報としては、例えば、内容液の温度または粘度、内容液を特定するための商品名または商品コード、内容液の粘度もしくは吐出機構の動作条件を特定するためのパラメータなどを挙げることができる。
また、吐出機構が電動式であって供給される電力(供給電力)に応じて内容液の吐出速度が変動する場合、動作情報を、供給電力を示す情報または供給電力を算出するための各種情報とすることができる。
ここで、「内容液を吐出する時間(吐出時間)」とは、上記した1回の吐出動作において内容液が吐出される時間を指す。1回のトリガに応じて複数回の短時間の吐出を繰り返して1回の吐出動作を行なう場合にあっては、当該短時間の吐出の合計時間である。内容液を吐出する時間は、例えば、吐出機構が電動のポンプ駆動式の場合、内容液を吐出させるポンプが1回のトリガに応じて駆動する時間とすることができる。
「内容液の吐出速度」とは、単位時間当たりに吐出される内容液の量または当該内容液の量に対応する各種の量を指す。例えば、1秒間で吐出される内容液の量(ml)のほか、駆動機構が電動のポンプ駆動式の場合、内容液を吐出させるポンプの単位時間当たりの回転数などをあげることができる。
「吐出機構に供給される電力」としては、例えば、吐出機構のポンプをPWM(Pulse Width Modulation)制御する際のデューティ・サイクル(パルス幅をパルス周期で割った値)を変える入力信号のパルス幅、又はDC電圧レベルとすることができる。
以下、上記構成を具体的に説明する。
(ディスペンサ)
先ず、図1を用いて第1実施形態のディスペンサを説明する。ディスペンサ100の構成の説明における上下の方向は、ディスペンサ100の設置時における方向を示すものとする。また、図1は、第1実施形態のディスペンサ100の概略的な側面形状を示し、ディスペンサ100が備える各構成のディスペンサ100を側面視したときの概略的な配置(筐体60における配置)を示している。
図1に示すように、第1実施形態に係るディスペンサ(以下、単に「ディスペンサ」と記す)100は、筐体60を有している。筐体60は、本体61と、本体よりも図中の上方に位置するヘッド部62と、を備えている。本体61は、例えばその背面(図1における右側の面)又は側面(図1の紙面における奥側又は手前側の面)などが壁面に固定されるようになっていても良いし、洗面台などの台上に載置されるようになっていても良い。
本体61には、内容液70を貯留するボトル部10が収容されるボトル収容部11が設けられている。ボトル部10は筐体側カップリング部43aとボトル側カップリング部43bとによって構成されるカップリング部43によって本体61と連結される。ボトル部10は、容器本体14の内部にあって上昇する内容液70を通すディップチューブ31と、ディップチューブ31からの内容液70を泡化するフォーマー35(図3、図4参照)と、泡化した内容液70を吐出する吐出部20と、を備えている。ボトル部10は、容器本体14は、フォーマー35及び吐出部20が、ベースキャップ部30によって連結されている。
第1実施形態では、ボトル部10を筐体60のボトル収容部11内にセットしたとき、ディスペンサ100において吐出部20の先端が向く側をディスペンサ100の前方、あるいは前面とする。また、本体61には、内容液70を吐出する吐出機構としての空気ポンプ40が設けられている。空気ポンプ40は、空気を吸引してベースキャップ部30に連通する空気路に送り込むポンプである。送り込まれた空気は、フォーマー35において内容液70と混合されて泡状になり、吐出部20から吐出する。なお、空気ポンプ40は、空気ポンプ40の周囲の空気を吸引し、ベースキャップ部30に向けて送り出すポンプである。このような空気ポンプ40としては、例えば、ダイヤフラムポンプ、スクリューポンプあるいはギアポンプ等を用いることができる。
内容液70としては、ハンドソープを代表例として挙げることができるが、これに限られず、洗顔料、クレンジング剤、食器用洗剤、整髪料、ボディソープ、髭剃り用クリーム、ファンデーションや美容液等の肌用化粧料、染毛剤、消毒薬、パンに塗布するクリームなど、種々のものを例示することができる。このような内容液70は、泡化されるものであっても、泡以外の液体やジェル状で吐出されるものであってもよい。
内容液70としては、粘度が1mPa・s以上のものを用いることが好ましく、また100mPa・s以下のものを用いるのが好ましく、15mPa・s以下のものを用いることが一層好ましい。内容液の粘度は、5℃以上40℃以下の温度環境でこの範囲であることが好ましい。粘度はB型粘度計により測定する。粘度計は、粘度に合ったローターを選択し、回転数60回転/分で回転し、回転開始から60秒後の粘度を測定する。
内容液70が泡化される場合、筐体60の本体61には、吐出部20に気体を供給する気体供給用アクチュエータ(第1実施形態では空気ポンプ40)が収容されている。なお、第1実施形態の気体供給用アクチュエータは、空気ポンプ40を用いるものに限定されるものでなく、例えば、圧縮気体の供給元と吐出部20との間を開閉する電磁開閉弁等であってもよい。また、フォーマー35が容器本体とは別に設けられている形態の場合、液体ポンプを用いて内容液70をフォーマー35に送り出し、空気ポンプで気体をフォーマー35に送り出して、フォーマー35で泡化を行ってもよい。
筐体60のヘッド部62には検出部51及び制御部50が収容されている。制御部50は検出部51の検出信号を吐出のトリガとして動作の開始を制御する他、ディスペンサ100の動作全般をも制御する。
検出部51は、泡体の吐出対象となる吐出対象物を検出するセンサである。検出部51としては、様々な検出方式のものを用いることができ、例えば、光電センサ等の透過型センサ、反射型センサ、静電容量センサ、接触センサ、或いは超音波センサ等を用いることができる。
吐出対象物としては、例えば、使用者の手、スポンジ、ブラシ等の各種の道具、食器、食品、食器に注がれた飲料などを例示することができる。以下では、吐出対象物が手であるものとして説明を行う。
第1実施形態の場合、泡化した内容液の吐出の契機となる吐出のトリガは、検出部51が吐出対象物(手等)を検出することにより発生する。
ボトル部10の外周面には内容液70の動作情報を記録しておく記録部57が付与されている。なお、第1実施形態では、予め定められている情報が保存され、保存されている情報の読み出しが可能な構成を情報の「記録部」とし、記録部57としては、ICタグ、さらにはバーコード等を印刷したもの等が使用できる。第1実施形態では、記録部57に動作情報の少なくとも一部が記録されている。
一方、本体61には記録部57の記録を読み取る読取部55が設けられていて、この読取部55は、動作情報をボトル部10に設けられた記録部57から取得する。記録部57と読取部55とはボトル部10が筐体60にセットされると相対する位置に配置される。読取部55に読み取られた情報は制御部50に送られる。
また、読取部55としては、タグリーダーやバーコードスキャナ等が使用できる。ただし、第1実施形態の記録部57及び読取部55はこのような構成に限定されるものでなく、ボトル部10の側から動作情報を制御部50に通知できるものであれば、どのような構成であってもよい。
さらに、第1実施形態のディスペンサ100は、内容液70の粘度が内容液70の温度によって変化することに着目した。粘度が変化すると内容液70の流動の状態が変化するため、吐出機構を同一の動作条件で動作させても内容液70の吐出量が相違する。
内容液70の粘度を変化させる因子(粘度因子)としては、温度がある。本発明者らの検討によれば、10℃以下の環境下と40℃の環境下において、同一の内容液の商品であっても、吐出機構を同一の動作条件で動作させた場合に内容液の吐出量が9倍近くまで変化する場合があることがわかった。第1実施形態は、この点に鑑みて、温度の変化によらず常に適正な量の内容液70を吐出するディスペンサ100を提供するものである。このため、ディスペンサ100は、さらに温度センサ53を備えている。温度センサ53は、内容液の温度とみなせる温度を測定する。吐出量制御部503は、温度センサ53によって測定された温度を動作情報とし、温度に応じて吐出量を制御する。
「内容液の温度とみなせる温度」とは、内容液の温度の実測値であってもよく、または内容液の周囲の温度であって内容液の温度として本発明の制御に使用して差し支えのない温度を指す。差し支えのない温度としては、内容液を収容する容器(ボトル部)の外表面または内部の温度のほか、ディスペンサの外表面または内部の温度、ディスペンサが設置されている雰囲気の温度などを例示することができる。すなわち温度センサ53は、内容液70を直接測定することなく得られる温度を測定してもよい。第1実施形態では、温度センサ53が本体61内の温度を測定するものとし、測定された温度をそのまま取り扱っている。第1実施形態では、本体61及びボトル部10を特に温度変化を抑える構成とするものではないので、ボトル部10の内部の内容液70の温度と本体61の内部の温度とは近接したものとなる。このため、本体61の内部に配置された温度センサ53による計測温度は、内容液70の温度とみなせる温度となる。
図1に示したように、ディスペンサ100は温度センサ53を有し、温度センサ53は測定した温度を制御部50に出力するように構成されている。温度センサ53は特に限定されるものではなく、金属の測温抵抗体、熱伝対、放射温度計、バイメタル温度計及びサーミスタ測温計等が適用できる。
(制御部)
図2は、図1に示した制御部50を説明するための機能ブロック図である。
制御部50は、動作情報取得部501と、動作情報変換部502と、吐出量制御部503とを備えている。動作情報取得部501は、動作情報を入力する入力インターフェースとして機能する。第1実施形態では、動作情報取得部501が、動作情報として、読取部55がボトル部10の記録部57から読み取った情報及び温度センサ53によって測定された温度を示す温度情報を制御部50に入力する。以下、温度情報を「温度」と略記する場合がある。吐出量制御部503は、動作情報に対応する吐出量が得られるように空気ポンプ40を制御する。なお、空気ポンプ40は、図示しない電動モータにより駆動され、電動モータが吐出量制御部503と電気的に接続されている。
上記したように、第1実施形態の制御部50は、読取部55によって読み取られたボトル部10に付された記録を空気ポンプ40の吐出動作に係る動作情報として取得し、この動作情報に基づいて空気ポンプ40の動作条件を設定する。ボトル部10には記録部57が付されていて、制御部50は、読取部55によって読取られた動作情報を空気ポンプ40の動作条件に変換する動作情報変換部502を備えている。制御部50は、ディスペンサ100が内容液70を吐出する時間(吐出時間)または速度(吐出速度)を変更して内容液70の吐出動作を制御する構成である。第1実施形態では、記録部57に、ボトル部10に収容されている内容液70の商品名及び商品コードが動作情報として記録されている。さらに、第1実施形態では、動作情報として、内容液70に応じた空気ポンプ40の動作条件を、変換式を使って算出するための吐出量および各種のパラメータが記録部57に記録されている。
なお、読取部55が記録部57から読取った動作情報を制御部50で変換せずに空気ポンプ40の動作条件の設定に用いてもよい。この場合、制御部50は動作情報変換部502を有さず、動作情報取得部501が取得した動作情報を吐出量制御部503に直接に入力する構成としてもよい。
第1実施形態では、読取部55が内容液70の商品名、商品コード、吐出量及びパラメータを読み取り、読取部55が読み取った商品名、商品コード、吐出量及びパラメータが動作情報取得部501に入力される。動作情報取得部501は、入力された商品名、商品コード、吐出量及びパラメータを、温度センサ53によって測定された温度と共に動作情報変換部502に入力する。このような第1実施形態の記録部57に記録される商品名、商品コード、吐出量及びパラメータは、例えば、以下の表1に示すものとすることができる。表1では商品名として「A−ハンドソープ」というテキスト文字を便宜上図示しているが、記録部57には商品名に対応する情報がICタグやバーコード等で読取り可能な形態で記録されている。その他の動作情報に関しても同様である。なお、商品コードは、例えばA−ハンドソープの使用対象者あるいは使用環境を示すコードである。吐出量(α)は1回の吐出動作で内容液70を吐出する目標量であり、内容液70が非泡状の液体の場合は当該液体の体積または質量とすることができる。また、内容液70が泡化されて吐出される場合、吐出量(α)は、泡化される前の液体の状態における内容液70の体積または質量とすることができるが、これに限られず、例えば泡化された内容液70の吐出直後の嵩体積としてもよい。
Figure 2019017672
ここで、商品コードが示す使用対象者、あるいは使用環境について説明する。第1実施形態は、内容液70の吐出量が内容液70の商品名と共に使用対象者によって決まるものとした。ただし、使用対象者によって吐出量を決定しても、ディスペンサ100は使用対象者以外の者の使用を排除するものではない。第1実施形態では、使用対象者が多く利用する施設や場所といった環境(使用環境)を特定し、使用環境に応じて記録部57の記録内容が設定されている。
内容液70の使用対象者としては、例えば、成人、子供、医療従事者、一般使用者等の別が考えられる。成人を使用対象者とする場合、ディスペンサ100の使用環境は例えば企業の施設や老人ホーム等になる。また、子供を使用対象者とする場合、使用環境は幼稚園や小学校等となる。医療従事者を使用対象者とする場合、使用環境は病院や保健所等になる。
ディスペンサ100を設置する管理者は、ディスペンサ100で使用されるボトル部10を購入する場合、記録部57に記録された商品コードが示す使用環境が当該設置場所に適合するものを購入する。このため、記録部57に記録されている商品コードは管理者が認識することができるように構成されている。商品コードを管理者が認識する方法としては、例えば、ボトル部10や、ボトル部10に貼付されているシール等に「病院用」、「一般用」、「園児用」等の情報を記しておくものであってもよい。
以上のようにすれば、第1実施形態では、幼稚園等、主に子供が使用する使用環境に置かれるディスペンサ100の吐出量を少量にすることができる。また、病院等の主に医療従事者が使用する使用環境に置かれるディスペンサ100の吐出量が多くなるように設定することができる。
第1実施形態の制御部50においては、記録部57の記録に対応する、吐出機構の動作条件または動作条件に変換する変換式が動作情報変換部502に記録されている。動作情報変換部502としては、上記変換式にパラメータや温度を代入して演算するプログラム、またはプログラムを保存しているメモリを例示することができる。また、変換式は、例えば、以下の式(1)に示す二次関数とすることができる。以下の式(1)において、Tは空気ポンプ40の吐出時間、αは吐出量、xは温度センサ53が測定した温度、A、B及びCは上記表1中のパラメータA、B及びCである。なお、第1実施形態では、吐出時間(T)を空気ポンプ40の動作条件とする。
T=α/(Ax+Bx+C) ・・・式(1)
なお、温度が高くなると粘度が低くなる内容液70においては、温度が高い方が空気ポンプ40の駆動時間が短くなる。このため、上記した変換式(1)において、A、B、Cの各パラメータは、正または負のいずれの値も取り得るものである。なお、吐出機構の動作条件にかかる変換式は二次関数に限られず、各種の関数式またはテーブル形式をとることができる。
上記動作情報変換部502は、変換式を使って算出した空気ポンプ40の吐出時間を吐出量制御部503に出力する。吐出量制御部503は、算出された吐出量時間だけ空気ポンプ40を駆動させるように空気ポンプ40のドライバ(図示せず)に制御信号を出力する。このような吐出量制御部503は、協働して制御部50を総合的に制御するハードウェア及びソフトウェアである。
また、第1実施形態では、動作情報変換部502が、入力された商品名及び商品コードを使ってパラメータと吐出時間の算出に使用される変換式の一致、不一致を判定するものであってもよい。このようにする場合、例えば、動作情報変換部502に変換式を商品名及び商品コード等と対応付けて記録しておく。動作情報変換部502は、入力された商品名及び商品コードと変換式に対応付けられた商品名及び商品コードとの一致または不一致を判定する。そして、両者が不一致であると判定した場合、不一致であることを示す情報を吐出量制御部503に出力するようにしてもよい。このようにすれば、筐体60に対応していない商品のボトル部10がセットされた場合、第1実施形態では、制御部50はボトル部10が内容液70を吐出することを禁止する、あるいは別途設けられているランプやブザー等を介して、不一致であることを示す情報を外部に向けて表示または通知することができる。
さらに、第1実施形態は、動作情報変換部502が、商品名あるいは商品コードに応じて変換式を複数備えるものであってもよい。このような場合、動作情報変換部502は、入力された商品名及び商品コードを使って対応する変換式を選択することができるようになる。
以上の構成を実現するため、制御部50は、動作情報取得部501、動作情報変換部502、吐出量制御部503として機能するプログラム及び空気ポンプ40の制御用プログラムを記録保持するROM(Read Only Memory)と、このようなプログラムに従って制御動作を実行するCPU(Central Processing Unit)と、CPUの作業領域などとして機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えて構成されている。つまり、制御部50は、ROM、CPU及びOS上で動作するアプリケーションソフトによって相互に連関して動作することにより、動作情報取得部501、動作情報変換部502、吐出量制御部503等として機能する。
なお、ディスペンサ100の制御部50、検出部51及び空気ポンプ40の電源は、商用電源であっても良いし、電池であってもよい。
以上説明した第1実施形態は、内容液70の商品名や商品コードに対応して吐出時間を決定しているため、内容液70の種別や特性によらず、常に適正な吐出量を得ることができる。また、第1実施形態は、内容液70の置かれた環境の温度によらず、常に一定の適正な吐出量を吐出するディスペンサ100を提供することができる。さらに、第1実施形態のディスペンサ100は、温度センサ53を有し、温度センサ53が測定した温度に基づいて制御部50が空気ポンプ40を制御している。このため、第1実施形態のディスペンサ100は、ディスペンサ100が屋外に設置されている等の理由によって環境の温度が変化した場合にも、温度の変化に即して適正な量の内容液70を吐出することができる。
また、第1実施形態は、このような構成に限定されるものではない。例えば、第1実施形態は、動作情報変換部502が、商品名、商品コード及びパラメータを温度に応じた空気ポンプ40の吐出速度に変換するものであってもよい。このような場合、動作情報変換部502は、例えば、温度(x)を変数とする、空気ポンプ40の動作速度を求めるための変換式を有している。記録部57は、この変換式に代入されるパラメータを有していて、読取部55は記録部57に記憶されているパラメータを読取って動作情報取得部501に入力する。動作情報取得部501は、パラメータを温度と共に動作情報変換部502に入力する。動作情報変換部502は、変換式にパラメータ及び温度を入力し、空気ポンプ40の動作速度を算出する。動作情報変換部502には、一次関数、二次関数、対数関数、指数関数、またはこれらを複合した関数など、複数の種別の関数式を記録しておいてもよい。そして、記録部57から読取る商品コードまたは他の識別子(図示せず)に基づいて、動作情報変換部502は当該内容液70に対応する変換式の種別を判定し、そして判定された種別の関数式の係数として、動作情報取得部501が取得したパラメータを適用するとよい。これにより、空気ポンプ40の動作速度を求めるための変換式の関数式および係数が決定するため、かかる変換式に変数として温度を代入することで空気ポンプ40の動作速度が決定される。
さらに、第1実施形態は、例えば、動作情報変換部502が動作速度に対応するPWM制御のパルス幅、又はDC電圧のデータを有していて、動作速度に対応するDC電圧の値を吐出量制御部503に出力するようにしてもよい。吐出量制御部503は、動作情報変換部502が出力したパルス幅、又はDC電圧の値を空気ポンプ40の図示しないドライバに出力して空気ポンプ40を予め設定されている時間だけ動作させるようにしてもよい。また、第1実施形態は、例えば、変換式が直接パルス幅、又はDC電圧値を算出するものであってもよい。吐出速度は、吐出時間と同様に、空気ポンプ40の動作条件である。
空気ポンプ40の吐出速度が大きくなると、送り込まれる空気の単位時間当たりの量が大きくなり、結果的に内容液70の吐出量が増加する。また、反対に、空気ポンプ40の吐出速度が遅くなると、送り込まれる空気の単位時間当たりの量が減少して、結果的に内容液70の吐出量が減少する。
以上のことにより、内容液70の吐出量を吐出速度で制御する場合、粘度が相対的に高い内容液がボトル部10に収容されている場合の吐出速度を相対的に大きく、粘度が相対的に低い内容液がボトル部10に収容されている場合の吐出速度を相対的に小さく設定することによって、内容液の粘度による吐出量の変化を抑制することができる。
(ボトル部)
第1実施形態のボトル部10は、図3、図4に示すように、容器本体14に送り込まれる空気によって内容液70の液面を押圧し、押圧された内容液70を吐出部20に送り出して吐出させる容器である。容器本体14は、外容器12と、外容器12の内部に配設された筒体32とからなる二重構造を備えている。外容器12と筒体32とは、開閉弁34(第1実施形態ではボール弁)が設けられた流通口を介して連通している。空気は、筒体32に送り込まれて、これの内部に貯留された内容液70の液面を押圧することで、内容液70を、ディップチューブ31を介してフォーマー35へ送り出し、吐出部20から吐出させるようになっている。また、空気の筒体32への送り込みが停止すると、空気による内容液70の吐出部20への送り出しは、停止するようになっている。開閉弁34は、筒体32の内部の空気による圧力状態によって、筒体32の内部から外容器12側に内容液70が流出するのを遮断し、又は外容器12側から筒体32の内部に内容液70が流入するのを許容する逆止弁として機能するようになっている。すなわち、開閉弁34は、例えば筒体32の内部が送り込まれた空気により加圧されている状態では、内部から外容器12側に内容液70が流出するのを遮断し、筒体32の内部の空気による加圧が解放された状態では、外容器12側から内部に内容液70が流入するのを許容する逆止弁として機能するようになっている。
本実施形態のボトル部10は、内容液70を吐出部20に送り出して吐出させるベースキャップ部30を備える。ベースキャップ部30は、泡吐出機構となっている。すなわち、ベースキャップ部30は、ノズルキャップ部132と、縦方向流路パイプ部134と、延長ノズルパイプ部173と、連通スリーブ部171と、フォーマージョイント37と、ディップチューブ31とを含んで構成されている。
また、本実施形態では、ボトル部10は、ディップチューブ31を備えており、ディップチューブ31は、筒体32の内部で押圧された液を気液接触部75に送り込むと共に、筒体32の内部の空気を混合用の空気として気液接触部75に送り込み、送り込まれた内容液70と空気とを気液接触部75において混合し、気液接触部75の下流側に設けられた入口メッシュ33、出口メッシュ39を通過させることで発泡させて、泡状の内容液70として吐出部20から吐出させるようになっている。
ベースキャップ部30は、図4に示すように、供給された空気を容器本体14の内部に送り込む空気路71と、容器本体14の内部で圧気によって押圧された内容液70を吐出部20に送り出す液流路72、73とを備えている。
ただし、第1実施形態のボトル部10は、内容液70を泡化せずに液体のまま吐出するものであってもよい。この場合、ボトル部10にフォーマー35、入口メッシュ33、出口メッシュ39および気液接触部75は不要となる。空気路71を通じて供給された空気によって筒体32の内部の内容液70の液面は加圧され、ディップチューブ31の下端から内容液70は押し上げられて縦方向流路パイプ部134および液流路72、73を通じて液体のまま吐出部20から吐出される。
また、第1実施形態ではディップチューブ31が筒体32に収容されている態様を例示したが、これに限られない。筒体32を設けずディップチューブ31を内容液70に直接浸漬してもよい。かかる構成の場合も、空気路71を通じて供給された空気が内容液70の液面を加圧することで、内容液70がディップチューブ31の下端から吸い上げられて吐出部20より吐出される。
第1実施形態では吐出機構として空気ポンプを用いる態様を例示したが、本発明はこれに限られない。吐出機構として、空気ポンプと併用して液体ポンプを用いてもよい。この場合、ボトル部10から液体ポンプを用いて内容液70を気液接触部75に吸い上げ、これと並行して空気ポンプで空気を気液接触部75に供給して内容液70と空気とを互いに接触させて泡状にしてもよい。また、内容液70を泡化せずに液体のまま吐出する態様にあっては、吐出機構として液体ポンプのみを用いてもよい。この場合、液体ポンプで内容液70をボトル部10から吸い上げ、液体のまま吐出部20から吐出させるとよい。
(動作)
次に、以上説明した第1実施形態のディスペンサ100の一連の動作を説明する。ディスペンサ100にボトル部10(容器)をセットすると、筐体側カップリング部43aとボトル側カップリング部43bとが結合したことを示す信号が発生する。信号は、制御部50に入力されて制御部50にボトル容器のセットを通知する。また、このとき、ボトル部10の外側面に付された記録部57に記録されている商品名、商品コード、パラメータA、B、Cが動作情報として読取部55によって読み取られる。読み取られた商品名等は、制御部50の動作情報取得部501に出力される。また、動作情報取得部501には他の動作情報として温度センサ53によって測定された温度が入力される。動作情報取得部501は、商品コード、商品名、温度、吐出量及びパラメータA、B、Cを動作情報変換部502に出力する。動作情報変換部502は、例えば上記の式(1)に示した変換式に温度(x)、吐出量(α)及びパラメータA、B、Cを代入し、温度(x)、吐出量(α)及びパラメータA、B、Cを内容液70の吐出時間(T)に変換する。
検出部51は、使用者の手などの吐出対象物を検出すると検出信号を制御部50に出力する。制御部50は、検出信号が入力されたことによって内容液70のディスペンスの動作開始を検出すると共に、空気ポンプ40の動作を開始する。このとき、第1実施形態の制御部50は、空気ポンプ40の図示しないドライバに制御信号を出力し、上述したように温度及びパラメータA、B、Cに基づいて決定された吐出時間だけ空気ポンプ40を駆動させる。
上記動作において、空気ポンプ40の吐出時間が長くなると空気が送り込まれる時間が長くなって内容液70の吐出時間が長くなり、結果的に内容液70の吐出量が増加する。また、反対に、空気ポンプ40の吐出時間が短くなると、空気が送り込まれる時間が短くなって内容液70の吐出時間が短くなり、結果的に内容液70の吐出量が減少する。
以上のことにより、内容液70の吐出量を吐出時間で制御する場合、粘度が相対的に高い内容液の吐出時間を相対的に長く、粘度が相対的に低い内容液の吐出時間を相対的に短く設定することによって内容液70の吐出量を内容液70の粘度によらず一定にすることができる。
なお、空気ポンプ40が例えばダイヤフラムポンプである場合、吐出時間は、例えば、1回の吐出動作でダイヤフラムが1回動作する時間の長さ、または複数回動作する時間の長さの合計をいう。空気ポンプ40がスクリューポンプである場合、吐出時間は、例えば、1回の吐出でスクリューが回転を持続する時間の長さの合計をいう。空気ポンプ40がギアポンプである場合、吐出時間は、例えば、1回の吐出で歯車が回転を持続する時間の長さの合計をいう。
このようにすると、空気Dが空気路71及びボトル部10内に入り込む時間が内容液70の適正な吐出量に応じて設定され、空気Dは空気ポンプ40が動作する間だけ気液接触部75に送り込まれる。また、内容液70もこの時間だけ気液接触部75に吐出される。両者は気液接触部75において混合され、吐出部20からFの方向に吐出する。
以上説明した第1実施形態は、温度や内容液70ごとに設定される吐出量の相違によらず、常に適正な吐出量を吐出するディスペンサ100を提供することができる。また、第1実施形態のディスペンサ100は、ボトル部10の側に商品名、商品コード及びパラメータA、B、Cを記録した記録部57を設け、これを本体61の側の読取部55によって読みとっている。このため、第1実施形態のディスペンサ100は、本体61にボトル部10をセットするだけで制御部50が自動的に商品名、商品コード及びパラメータを得て、ディスペンサ100の吐出量を制御することができる。
また、第1実施形態は、内容液70の吐出量を空気ポンプ40の動作条件によって制御することができるので、機械的な構成を追加することがなく、装置が大型化、あるいは複雑化することを回避することができる。
したがって、第1実施形態のディスペンサ100は、複数の内容液70に対応し、内容液70を他の組成の内容液に交換しても、内容液の種類や内容液の温度(ディスペンサ100の設置環境の温度)によらず、常に適正な量の内容液を吐出することができる。
また、第1実施形態は、以上説明した構成に限定されるものではない。例えば、空気ポンプ40は、吐出量を吐出時間で制御する構成に限定されるものでなく、吐出速度で制御するものであってもよい。空気ポンプ40の内容液70の吐出量を吐出速度で制御する場合、吐出量制御部503は、空気ポンプ40の吐出速度を制御する。吐出速度の制御は、例えば、図示しないドライバを介して空気ポンプ40に供給されるPWM制御のDC電圧を制御することによって可能になる。すなわち、空気ポンプ40に相対的に大きな値のDC電圧を供給すると空気ポンプ40の吐出速度は大きくなり、相対的に小さな値のDC電圧を供給すると空気ポンプ40の吐出速度は小さくなる。このようにすると、所定の時間において、空気Dが空気路71及びボトル部10内に入り込む速度が内容液70の適正な吐出量に応じて設定され、空気Dは空気ポンプ40が動作する間に所望の速度で気液接触部75に送り込まれる。また、内容液70もこの速度で気液接触部75に吐出される。両者は気液接触部75において混合され、吐出部20から吐出する。
また、第1実施形態では、動作情報取得部501は読取部55が記録部57から読み取った記録を受け付けるインターフェースに限定されるものではない。動作情報取得部501は、記録部57から記録を取得するものであればどのようなものであってもよい。例えば、記録部57を表1中の情報をテキストデータとして記録するものとし、管理者等はテキストデータを参照して、当該テキストデータが示す情報をキーボードや操作ボタン等から制御部50に入力する構成としてもよい。この場合、動作情報取得部501は、キーボードや操作ボタン等から情報の入力を受け付けるユーザインターフェースとすることができる。
また、第1実施形態は、読取部55が、記録部57に記録されている動作情報の全てを読み取って動作情報取得部501に入力するものに限らない。例えば、商品コードに内容液70の使用環境のみならず、内容液70を特定する情報等を含めるようにすれば、読取部55は商品コードとパラメータA、B、Cを読み取って動作情報取得部501に入力するものであってもよい。
さらに、第1実施形態は、記録部57に商品名及び商品コードを記録するものに限定されるものではない。例えば、第1実施形態は、流通する「商品」ではなく、実験や試用段階の内容液を特定する情報等を記録部57に記録させてディスペンサについての実験や調査を行う場合にも適用することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態のディスペンサについて説明する。第2実施形態のディスペンサは、第1実施形態のディスペンサと記録部の記録の内容及び制御部が相違する。このため、第2実施形態では、記録部の記録の内容及び制御部以外の図示を省き、第1実施形態と重複する説明は適宜省略する。便宜上、第2実施形態の記録部を第1実施形態と同様に記録部57と記し、同様に制御部を制御部50と記す。
第2実施形態は、記録部57に動作情報として、商品名、商品コード、吐出量及び空気ポンプ40の温度ごとの吐出時間が記録されている。読取部55は、記録部57から商品名、商品コード及び空気ポンプ40の温度ごとの吐出時間を読み込んでいる。第2実施形態の記録部57は、動作情報を、例えばテーブルの形で記録するようにしてもよい。
表2は、第2実施形態の記録部57に記録された商品名、商品コード及び温度ごとの空気ポンプ40の吐出時間のテーブルの具体例を示す表である。表2において、商品コードは0001、商品名はA−ハンドソープ、吐出量(α)は1.0mlである。また、適正な吐出量が得られる空気ポンプ40の吐出時間は、温度が5℃である場合に1.234秒、温度が6℃である場合に1.220秒、温度が7℃である場合に1.200秒、温度が14℃である場合に1.13秒、温度が15℃である場合に1.12秒である。
Figure 2019017672
図5は、第2実施形態のディスペンサの制御部50を説明するための図である。読取部55は、表2に示したテーブルが記録された記録部57から商品名、商品コード及び吐出時間を読み取り、読み取った商品名、商品コード及び吐出時間を動作情報取得部501に出力する。動作情報取得部501は、動作情報の入力を受け付ける入力部であり、商品名、商品コード及び吐出時間を動作情報変換部802に出力する。
このような第2実施形態の動作情報変換部802は、表2に示したテーブルが示すデータと、このデータを記録するためのメモリと、メモリから温度に対応する吐出時間を読み出すためのプログラムとを含んで構成される。
このとき、第2実施形態においても、動作情報取得部501は温度センサ53によって測定された温度を入力し、動作情報変換部802に出力する。動作情報変換部802は、温度センサ53によって測定された温度と一致する温度に対応する吐出時間を選択する。具体的には、例えば、温度センサ53が測定した温度が7℃である場合、動作情報変換部802は、7℃に対応する吐出時間1.200秒を選択して吐出量制御部503に出力する。温度センサ53が測定した温度が小数点以下の情報を含む場合、動作情報変換部802は小数点以下の情報を四捨五入して温度を整数値としたうえで表2のテーブルと照合して吐出時間を読み出すとよい。吐出量制御部503は、空気ポンプ40の図示しないドライバを制御して、空気ポンプ40を吐出時間分(1.200秒)駆動させる。
以上説明した第2実施形態は、動作情報変換部802が表2に示した吐出時間を選択するため、第1実施形態のように演算処理を行わない。このため、制御部50に演算機能を持たせる必要がない。このため第2実施形態においては、記録部57が商品コード、商品名および吐出量(α)を記録しておくことは任意である。また、第2実施形態は、動作情報変換部802が入力された温度に対応する吐出時間を選択して読み出すようにすれば、吐出時間を読み出すためのメモリを小型化することができる。なお、表2ではテーブルに記録された温度の上限が15℃となっているが、これに限られない。テーブルに記録される温度は、常温(20℃)を超える温度、例えば35℃や40℃などとすることができる。また、表2では1℃おきの温度が記録されているが、これに限られない。記録される温度の間隔は1℃未満でもよく、または1℃を超えてもよい。かかる場合、動作情報変換部802は、テーブルに記録された温度の内挿演算によって、温度センサ53が測定した温度情報に対応する吐出時間を算出するとよい。
上記構成の他、動作情報変換部802としては空気ポンプ40のある特定の動作条件を基準として、当該基準の動作条件(例えば吐出時間や吐出速度)から変更すべき差分量が、商品名、商品コード及び温度ごとに対応付けられたデータでもよい。具体的には、動作情報変換部802を、基準となる吐出時間に対する時間の増減長さや、基準となる吐出速度に対する速度の増減量が、温度ごとの吐出量に対応付けられたデータとすることができる。なお、このような構成にあっては、当然のことながら、事前に空気ポンプ40の基準となる吐出時間や吐出速度が予め動作情報変換部802に記録されている。
なお、第2実施形態は、動作情報変換部502が表1に示したテーブルをのみを備えるものに限定されず、商品名あるいは商品コードに応じた複数のテーブルを備えるものであってもよい。このようにすれば、動作情報変換部802は、動作情報取得部501から入力した商品名や商品コードに応じて複数のテーブルのいずれかを選択する。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態のディスペンサについて説明する。第3実施形態のディスペンサは、第1実施形態のディスペンサ100と、記録部の記録の内容及び制御部が相違する。このため、第3実施形態では、記録部の記録の内容及び制御部以外の図示を省き、第1実施形態と重複する説明は適宜省略する。便宜上、第3実施形態の記録部を第1実施形態と同様に記録部57と記し、同様に制御部を制御部50と記す。
第3実施形態のディスペンサは、記録部57の側に商品コード及び商品名だけを記録しておく点で第1実施形態及び第2実施形態と相違する。表3は、第3実施形態の記録部57に記録された商品名及び商品コードの具体例を示す表である。表3において、商品コードは0001、商品名はA−ハンドソープ、吐出量(α)は1.0mlである。
Figure 2019017672
図6は、第3実施形態のディスペンサの制御部50を説明するための図である。読取部55は、表3に示す商品名及び商品コードが記録された記録部57から商品名及び商品コードを読み取り、読み取った商品名及び商品コードを動作情報取得部501に出力する。動作情報取得部501は、商品名及び商品コードを動作情報変換部902に出力する。このとき、第3実施形態においても、動作情報取得部501は温度センサ53によって測定された温度を入力し、動作情報変換部902に出力する。
第3実施形態では、制御部50の動作情報変換部902が、吐出機構の動作情報となるテーブルを有している。図7(a)、図7(b)及び図7(c)は、動作情報変換部902が有するテーブルを説明するための図である。動作情報変換部902は、例えば、図7(a)から図7(c)に示した3つのテーブルを有している。図7(a)、(b)、(c)に示したテーブルは、いずれもA−ハンドソープについてのものであり、商品コードがそれぞれ異なっている。第3実施形態においても、商品コードは使用対象者あるいは使用環境を表すものであり、商品名が同一であって、商品コードが異なる内容液70は、使用環境によってその適正な吐出量を異にするものである。例えば、図7(a)に示した商品コードが0001のA−ハンドソープの適正な吐出量(α)は1.0mlである。また、例えば、図7(b)に示した商品コードが0002のA−ハンドソープの適正な吐出量(α)は0.7mlである。さらに、図7(c)に示した商品コードが0003のA−ハンドソープの適正な吐出量(α)は1.5mlである。
このような第3実施形態の動作情報変換部902は、図7に示したテーブルが示す複数のデータと、このデータを記録するためのメモリと、メモリから温度に対応する吐出時間を読み出すためのプログラムとを含んでいる。
商品名、商品コード及び温度が入力された動作情報変換部902は、商品名及び商品コードに対応するテーブルを複数のテーブルから選択する。そして、入力された温度に対応する吐出時間を選択されたテーブルから選択し、選択された吐出時間を動作条件として吐出量制御部503に出力する。吐出量制御部503は、空気ポンプ40の図示しないドライバを制御して、空気ポンプ40を吐出時間分駆動させる。
以上説明した第3実施形態は、図7(a)から図7(c)に示したテーブルを制御部50の側に記録しておくため、記録部57を小型、簡易化することに第1実施形態よりも有利である。
なお、上記の説明においては、吐出量(α)を示す情報が記録部57および動作情報変換部902に重複して記録されている態様を例示したが、これに限られない。吐出量(α)を示す情報を記録部57または動作情報変換部902に記録しておくことは任意である。ただし、第3実施形態のように、吐出量(α)を示す情報が記録部57および動作情報変換部902の双方に記録されていることで、動作情報変換部902は、記録部57から動作情報取得部501が読取った吐出量(α)の値を、商品コードおよび商品名に基づいて選択された図7(a)から図7(c)のテーブルに記録された吐出量(α)の値と照合することができる。そして動作情報変換部902は、上記2つの吐出量(α)の値が互いに一致することを確認したうえで、吐出時間(動作条件)を吐出量制御部503に出力するようにしてもよい。そして、2つの吐出量(α)の値が不一致である場合は、第1実施形態と同様に、制御部50はボトル部10が内容液70を吐出することを禁止するか、あるいはランプやブザー等を介して、不一致であることを示す情報を外部に向けて表示または通知してもよい。
以上説明した第1実施形態から第3実施形態のうち、吐出時間と温度とを対応付けるテーブルを使った第2実施形態、第3実施形態では、温度センサ53によって測定された温度と一致する温度がテーブルにない場合が考えられる。このような場合、第2実施形態、第3実施形態では、テーブルにある温度のうち、測定された温度に最も近い温度に対応する吐出時間を空気ポンプ40の駆動時間としてもよい。あるいは、テーブルに記録されていて、かつ測定された温度よりも高い温度(高温)に対応する吐出時間と、テーブルに記録されていて、かつ測定された温度よりも低い温度(低温)に対応する吐出時間とを選択し、二つの吐出時間を使った補完処理等によって温度に対応する吐出時間を求めるものであってもよい。なお、補完の具体的な方法としては、例えば、直線補完等が適用できる。
[第4実施形態]
第4実施形態のディスペンサは、以上説明した第1実施形態から第3実施形態における動作情報変換部のそれぞれの処理のうち、いずれの処理を実行するのかを制御部が自立的に判断して実行する点で第1実施形態から第3実施形態と相違する。便宜上、第4実施形態の記録部を第1実施形態と同様に記録部57と記し、同様に制御部を制御部50と記す。
図8は、第4実施形態の制御部50を説明するための図である。第4実施形態の制御部50は、動作情報取得部501、動作情報変換部505及び吐出量制御部503を有している。動作情報変換部505は、第1実施形態で説明した動作情報変換部502、第2実施形態で説明した動作情報変換部802及び第3実施形態で説明した動作情報変換部902の全ての機能を有している。また、第4実施形態の記録部57は、表1、表2及び表3に示した情報のいずれかを記憶している。なお、図8においては、動作情報取得部501が取得し得る商品コード、商品名、パラメータA、B、C、吐出量及びテーブルの全てを図示している。
制御部50の動作情報取得部501は、記録部57から商品コード、商品名、吐出量を取得し、さらに記録部57の記録内容に応じてパラメータA、B、Cまたはテーブルを取得する。動作情報変換部505は、取得された情報を解析し、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態のいずれを実行するのかを判定する機能を有している。
以下、動作情報変換部505の上記動作を説明する。
図9及び図10(a)、図10(b)は、このような動作を説明するためのフローチャートである。図9はメインルーチンを示し、図10(a)、図10(b)は図9に示したメインルーチン中のサブルーチンを示している。図9に示すように、第4実施形態の処理は、ディスペンサ100の図示しない電源がオンされることによって開始される。電源がオンされると(ステップS101:Y)、読取部55は、記録部57に記録されている動作情報を読み取る(ステップS102)。電源のオンが検出されていない間、読取部55は電源のオンまで待機する(ステップS101:N)なお、このような読取部55の動作は、制御部50による制御または制御部50を統括的に制御する統括制御部(図示せず)による制御によって行うものであってもよい。
読取部55が読取った動作情報は、動作情報取得部501に出力される。動作情報取得部501は、動作情報を動作情報変換部505に出力する。動作情報変換部505は、動作情報取得部501から出力された動作情報を受け取り、記録部57に記録されている動作情報が、吐出時間を算出するためのパラメータであるか(第1実施形態)、商品名、商品コード及び温度に対応する吐出時間のテーブルを示す情報(テーブル情報)であるか(第2実施形態)、テーブルを選択するための商品名及び商品コードであるか(第3実施形態)を判断する(ステップS103)。
具体的には、動作情報変換部505は、表1、表2及び表3に示した商品コード、商品名、吐出量に続く情報の種別を判定する。そして、この情報がパラメータである場合、記録部57には変換式に代入されるパラメータが記録されているものと判断する(ステップS103:A)。
また、吐出量制御部503は、商品コード、商品名、吐出量に続く情報が温度と空気ポンプ40の吐出時間とを対応付けたテーブル情報である場合、記録部57にテーブル情報が記録されていると判断する(ステップS103:B)。さらに、吐出量制御部503は、商品コード、商品名、吐出量に続く情報が記録されていない場合、記録部57にはテーブルを選択するための商品コード、吐出量及び商品名が記録されていると判断する(ステップS103:C)。
動作情報取得部501が商品コード、商品名、吐出量及びパラメータA、B、Cを取得した場合、動作情報変換部505は、例えば式(1)に示した変換式にパラメータA、B、Cを代入する(ステップS104)。また、動作情報取得部501が商品コード、商品名、吐出量及びテーブル情報を取得した場合、動作情報変換部505は、入力されたテーブル情報を自身のメモリに記録する(ステップS105)。また、動作情報取得部501が商品コード、商品名、吐出量のみを取得した場合、動作情報変換部505は、保存されている複数のテーブルのうち、商品コード、商品名、吐出量に対応するテーブルを選択する(ステップS106)。
次に、制御部50は、検出部51によって手が検出されたか否か判断する(ステップS107)。制御部50は、手が検出されていない間は手が検出されるまで待機し(ステップS107:N)、手が検出された場合(ステップS107:Y)、温度センサ53が内容液の温度とみなせる温度を計測する(ステップS108)。計測された温度は、動作情報取得部501を介して動作情報変換部505に入力される。
次に、動作情報変換部505は、ステップS103においてした判断により、吐出時間を算出する方式を判断する(ステップS109)。そして、吐出時間の算出が変換式を使って行われる処理である場合(ステップS109:変換式)、動作情報変換部505は、変換式対応処理を実行する(ステップS110)。また、吐出時間の算出がテーブルを使って行われる場合(ステップS109:テーブル)、動作情報変換部505は、動作情報変換部にテーブル対応処理を実行する(ステップS111)。
変換式対応処理またはテーブル対応処理によって吐出時間が算出されると、動作情報変換部505は吐出量制御部503に吐出時間を出力する。吐出量制御部503は、空気ポンプ40の図示しないドライバに制御信号を出力し、吐出時間分だけ空気ポンプ40を駆動する(ステップS112)。空気ポンプ40の駆動終了後、制御部50は、再び検出部51が手を検出するまで待機する(ステップS113:N)。手が検出された場合(ステップS113:Y)、制御部50は、ステップS107に戻って温度センサ53に温度を計測させる。以上の処理は、ディスペンサ100の電源がオフされるまで繰り返される。
図10(a)は、図9に示したステップS110の変換式対応処理を説明するためのフローチャートである。図10(a)に示したフローチャートでは、動作情報変換部505が、温度センサ53によって測定された温度を式(1)に示した変換式のxに代入して空気ポンプ40の吐出時間Tを算出する(ステップS201)。
図10(b)は、図9に示したステップS111のテーブル対応処理を説明するためのフローチャートである。図10(b)に示したフローチャートでは、動作情報変換部505が、温度センサ53によって測定された温度xとテーブルに記録されている温度とを比較する。そして、測定された温度xが、テーブルに記憶されている温度の最も低い温度(テーブル下限値)以下であるか否か判断する(ステップS301)。温度xがテーブル下限値以下である場合(ステップS301:Y)、動作情報変換部505は、テーブル下限値に対応する吐出時間を吐出時間に設定する。以上の処理の後、変換式対応処理は図9に示したメインルーチンに戻る。
また、動作情報変換部505は、温度xがテーブル下限値よりも高い場合(ステップS301:N)、温度xがテーブルに記憶されている温度の最も高い温度(テーブル上限値)以上であるか否か判断する(ステップS302)。温度xがテーブル上限値以上である場合(ステップS302:Y)、動作情報変換部505は、テーブル上限値に対応する吐出時間を吐出時間に設定する(ステップS305)。さらに、動作情報変換部505は、ステップS302において、温度xがテーブル上限値以下である(ステップS302:N)、テーブルから温度x、あるいは温度xとみなす温度を選択し、この温度に対応する吐出時間を吐出時間を設定する(ステップS303)。以上の処理の後、テーブル対応処理は図9に示したメインルーチンに戻る。
なお、本発明は、以上説明した第1実施形態から第4実施形態に限定されるものではない。例えば、第1実施形態から第4実施形態は、いずれも温度を考慮して内容液の吐出時間を決定するものであるが、本発明は、温度を考慮せずに吐出時間を決定することができる。このような形態としては、例えば、式(1)に示した変換式を温度xの関数とせず、商品コードや商品名に応じて決定される式としてもよい。また、例えば、表2、図7の温度に対応する吐出時間のテーブルを、温度によらず商品コード及び商品名ごとに一定の吐出時間が記録されたテーブルとすることが考えられる。
また、温度を考慮しない形態としては、例えば、記録部57に動作情報として内容液70の吐出すべき吐出量(Y)を記録させ、動作情報変換部にディスペンサが単位重量、あるいは単位容量当たりの内容液70の量を吐出する際の駆動時間(単位駆動時間:t0)を記録させておいてもよい。このようにすれば、読取部55は、記録部57から必要な吐出量(Y)を読み取って動作情報取得部501に入力する。動作情報取得部501は、動作情報変換部に必要な吐出量(Y)を出力する。動作情報変換部は、例えば、以下の式(2)のように、吐出量(Y)に単位駆動時間t0を乗算し、吐出量Yを得る際の空気ポンプ40の吐出時間T1を得ることができる。
T1=Y・t0 ・・・式(2)
10・・・ボトル部
11・・・ボトル収容部
12・・・外容器
14・・・容器本体
20・・・吐出部
30・・・ベースキャップ部
31・・・ディップチューブ
32・・・筒体
33・・・入口メッシュ
34・・・開閉弁
35・・・フォーマー
37・・・フォーマージョイント
39・・・出口メッシュ
40・・・空気ポンプ
43・・・カップリング部
43a・・・筐体側カップリング部
43b・・・ボトル側カップリング部
50・・・制御部
51・・・検出部
53・・・温度センサ
55・・・読取部
57・・・記録部
60・・・筐体
61・・・本体
62・・・ヘッド部
70・・・内容液
71、・・・空気路
72、73・・・液流路
75・・・気液接触部
100・・・ディスペンサ
132・・・ノズルキャップ部
134・・・縦方向流路パイプ部
171・・・連通スリーブ部
173・・・延長ノズルパイプ部
200・・・ディスペンサ
501・・・動作情報取得部
502、505、802、902・・・動作情報変換部
503・・・吐出量制御部

Claims (8)

  1. 内容液を収容する容器を装着可能とし、前記容器に収容された内容液を吐出口から吐出させる吐出動作を行なう吐出機構と、該吐出機構を制御する制御部とを備え、前記容器に収容された内容液を吐出口から吐出するディスペンサであって、
    前記制御部は、内容液を吐出する際の前記吐出機構の吐出動作に係る動作情報を取得し、該動作情報に基づいて前記吐出機構の前記吐出動作を制御することを特徴とするディスペンサ。
  2. 前記容器に付された記録を読み取る読取部を備え、前記動作情報を前記容器から取得する請求項1に記載のディスペンサ。
  3. 前記制御部は、前記読取部によって読み取られた前記容器に付された記録を前記動作情報として取得する請求項2に記載のディスペンサ。
  4. 前記制御部は、前記容器に付された記録に対応する、前記吐出機構の動作条件または前記動作条件に変換する変換式を示す情報を保持している、請求項2または3に記載のディスペンサ。
  5. 温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサで測定された温度を、前記動作情報として取得する請求項1から4のいずれか1項に記載のディスペンサ。
  6. 前記動作情報の入力を受け付ける入力部を備え、前記制御部は前記入力部より前記動作情報を取得する請求項1に記載のディスペンサ。
  7. 前記制御部は、前記吐出機構が前記内容液を吐出する時間または速度を変更して、前記内容液の吐出量を制御する、請求項1から6のいずれか1項に記載のディスペンサ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のディスペンサの制御方法であって、
    内容液を吐出する際の吐出機構の吐出動作に係る動作情報を、前記内容液を収容する容器、動作情報の入力を受け付ける入力部、温度センサの少なくとも1つから取得する工程と、
    取得した前記動作情報に基づいて前記吐出機構の吐出動作を制御する工程と、を含むことを特徴とする、ディスペンサの制御方法。
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