JP2019015578A - 分析システムおよびそれに用いる分析デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】必要に応じて、多検体および多項目の分析を、小型化の分析デバイスを使用して行うことができる分析システムを提供する。【解決手段】分析システムは、複数の分析デバイスと、各分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスとを有する。各分析デバイスは各々、第1レセプタクル、第2レセプタクルおよび第1プラグを有し、制御デバイスは、第2プラグを有する。各分析デバイスは、第1レセプタクルと第1プラグとにより、互いに電気的に接続でき、分析デバイスと制御デバイスは、分析デバイスの第2レセプタクルと制御デバイスの第2プラグとにより、電気的に接続できる。2つ以上の分析デバイスを使用する場合、分析デバイス同士は、第1レセプタクルと第1プラグとにより、互いに電気的に接続され、いずれかの分析デバイスの第2レセプタクルが、制御デバイスの第2プラグに電気的に接続され、各分析デバイスは、制御デバイスにより制御される。【選択図】図1

Description

本発明は、分析システムおよびそれに用いる分析デバイスに関する。
近年、ウイルスや細菌等による感染症は、生体試料における感染源のターゲット遺伝子の検出が一般的な検査方法となっている。前記ターゲット遺伝子の検出は、一般的に、採取した試料について前処理を行い、前処理後の試料について、プライマーを用いた前記ターゲット遺伝子の核酸増幅を行い、前記核酸増幅の有無または量を検出することによって行われている。このように複数のステップを要し、専用の装置等が必要であることから、前記ターゲット遺伝子の検出は、病院等の医療機関または専門の検査機関によって行われる。
他方、以下のように、検査機関等でなく、個人レベル、小規模クリニック等での検出が求められているという実情がある。例えば、風邪の症状が出た場合、インフルエンザウイルスか否かを予め自宅で検査できれば、他者への二次感染の防止の観点からも望ましい。また、感染症の中でも、特に、HIVウイルス、カンジダ等の性感染症に関しては、病院での検査を躊躇し、発見が遅れることが多いため、自宅で検査できれば、早期の発見が可能となる。
このような自宅での検査を実現するには、操作が簡便であり、検査に使用するデバイスも小型であることが必要であり、そのようなPoint-of-care-testing(POCT)用のデバイスの開発も試みられている。そこで、本発明者らは、分析チップと、前記分析チップを分析する分析デバイスと、制御デバイスとを用いる分析システムを開発した。前記分析チップは、マイクロ流路が形成された分析セルを備えている。前記分析デバイスは、前記分析チップが挿入され、前記分析チップを加熱することにより前記分析チップの分析セル内で反応を行い、前記反応を検出する小型デバイスである。そして、前記制御デバイスは、前記分析デバイスとは別個のデバイスであり、前記分析デバイスと電気的に接続されることによって、前記分析デバイスに電気を供給し、前記分析デバイスの駆動を制御する。前記制御デバイスとしては、例えば、タブレット、PC、スマートフォン等のユーザインターフェイスが使用できる。このように、前記分析システムは、前記制御デバイスによって前記分析デバイスを制御する構成とするため、前記分析デバイスの小型化はもちろんのこと、全体としての小型化も可能となる。しかしながら、この分析システムは、前記分析デバイスごとに前記制御デバイスが必要である。
他方、分析においては、例えば、同じ検体について、複数項目の分析を行うこともあれば、異なる検体について、同一項目の分析を行うこともある。このため、上記のような分析システムであっても、小型化を維持した状態で、多数の分析を可能とすることが求められる。
そこで、本発明は、例えば、必要に応じて、多検体および多項目の分析を、小型化の分析デバイスを使用して行うことができる分析システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の分析システムは、
複数の分析デバイスと、前記分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスとを有し、
前記分析デバイスは、それぞれ、
分析チップを分析する分析デバイスであり、
前記分析チップの挿入部、
前記分析チップの加熱部、
前記分析チップに光を照射する光源、
前記分析チップからの光を検出する光検出部、
第1レセプタクル、
第2レセプタクル、および、
第1プラグを有し;
前記制御デバイスは、
前記分析デバイスの制御部
表示部、および、
第2プラグを有し;
前記分析デバイスは、それぞれ、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、互いに、電気的に接続でき、
前記分析デバイスと前記制御デバイスは、前記分析デバイスの前記第2レセプタクルと前記制御デバイスの第2プラグとにより、電気的に接続でき;
1つの分析デバイスを使用する場合、
前記分析デバイスの第2レセプタクルは、前記制御デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、
前記分析デバイスは、前記制御デバイスにより制御され、
2つ以上の分析デバイスを使用する場合、
前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、電気的に接続され、
いずれか1つの分析デバイスは、その第2レセプタクルが、前記制御デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、
前記2つ以上の分析デバイスは、前記制御デバイスにより制御される、
ことを特徴とする。
本発明の分析デバイスは、
分析チップを分析する分析デバイスであり、
請求項1から5のいずれか一項に記載の分析システムに使用され、
分析チップの挿入部、
前記分析チップの加熱部、
前記分析チップに光を照射する光源、
前記分析チップからの光を検出する光検出部、
第1レセプタクル、
第2レセプタクル、および、
第1プラグを有し;
前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、他の分析デバイスに、電気的に接続でき、
前記分析デバイスの第2レセプタクルは、前記分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスの第2プラグに、電気的に接続できる、
ことを特徴とする。
本発明の分析デバイス一体型制御デバイスは、
分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスであり、
前記本発明の分析システムに使用され、
前記分析デバイスを兼ねる一体型デバイスであり、
前記挿入部、
前記加熱部、
前記光源、
前記光検出部、
前記制御部
前記表示部、および、
第2プラグを有し;
前記一体型デバイスの第2プラグは、前記分析デバイスの第2レセプタクルに、電気的に接続できる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、小型化の分析デバイスを複数使用して、一つの制御デバイスによる制御で、多検体および多項目の分析を行うことができる。
図1は、本発明の分析システムにおける分析デバイスおよび制御デバイスを示す概略図である。 図2は、本発明の分析システムにおける分析チップと制御デバイスとの電気的な接続を示す概略図である。 図3は、本発明の分析システムにおける分析デバイスおよび制御デバイスを示す概略図である。 図4は、本発明の分析システムにおける分析チップと制御デバイスとの電気的な接続を示す概略図である。 図5は、本発明の分析システムにおける分析デバイスと、前記分析デバイスに使用される分析チップとの使用形態を示す斜視図である。 図6は、本発明の分析システムにおける分析デバイスの積層形態を示す斜視図である。 図7は、本発明の分析デバイス一体型制御デバイスの概略を示す斜視図である。
本発明の分析システムにおいて、例えば、前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルが、前記第2レセプタクルを兼ねる。
本発明の分析システムにおいて、例えば、前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルと前記第2レセプタクルを、別個に有する。
本発明の分析システムは、例えば、前記プラグが、USB端子であり、前記レセプタクルが、USBポートである。
本発明の分析システムにおいて、例えば、前記分析デバイスは、それぞれ、連結部および被連結部を有し、2つ以上の分析デバイスを使用する場合、前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記連結部および前記被連結部により、物理的に連結される。
本発明の分析システムにおいて、例えば、前記2つ以上の分析デバイスは、それぞれ、上面側に前記連結部を有し、下面側に前記被連結部を有し、前記連結部と前記被連結部が連結することによって、積層可能である。
本発明の分析システムにおいて、例えば、前記制御デバイスは、さらに、記憶部を有し、前記記憶部は、電気的に接続された前記分析デバイスの前記光検出部で検出された検出結果を記憶する。
本発明の分析システムにおいて、例えば、前記制御デバイスは、前記分析デバイスを兼ねる一体型デバイスであり、前記挿入部、前記加熱部、前記光源、前記光検出部、前記制御部、前記表示部、および、前記第2プラグを有し;
1つの分析デバイスと、前記一体型デバイスとを使用する場合、前記分析デバイスの第2レセプタクルは、前記一体型デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、前記1つの分析デバイスは、前記一体型デバイスにより制御され、
2つ以上の分析デバイスと、前記一体型デバイスとを使用する場合、前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、電気的に接続され、いずれか1つの分析デバイスは、その第2レセプタクルが、前記一体型デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、前記2つ以上の分析デバイスは、前記一体型デバイスにより制御される。
以下、本発明について、例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、本発明は、以下の説明により限定されない。
本発明の分析システムにおいて、前述のように、前記分析デバイスは、それぞれ、同じ、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとを有し、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとは、互いに接続可能な形状となっている。そして、前記分析デバイスは、前記第2レセプタクルが、前記制御デバイスの第2プラグに対して、接続可能な形状となっている。前記分析デバイスは、他の分析デバイスの第1プラグと接続する第1レセプタクルと、前記制御デバイスの第2プラグと接続する第2レセプタクルとを、それぞれ、別個に有してもよい。また、前記分析デバイスにおいて、前記第1レセプタクルは、例えば、前記第2レセプタクルを兼ねてもよい。つまり、前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルにおいて、他の分析デバイスの第1プラグと接続してもよいし、前記制御デバイスの第2プラグと接続してもよい。
本発明の分析システムにおいて、前記制御デバイスは、例えば、前記分析デバイスを兼ねた分析デバイス一体型デバイスでもよい。すなわち、前記分析デバイス一体型制御デバイスは、例えば、分析デバイスとしての機能部と制御デバイスとしての機能部の両方を有し、それ自身により前記分析チップの分析が可能であり、且つ、他の分析デバイスと電気的に接続して、他の分析デバイスの制御も行うことができる形態でもよい。前記分析デバイス一体型制御デバイスは、前記分析デバイスが、前記制御デバイスを兼ねるということもできる。
(実施形態1)
まず、本発明の分析システムについて、前記複数の分析デバイスと前記制御デバイス(非一体型の制御デバイス)との電気的な接続について、図を用いて説明する。なお、図示す分析デバイスの個数は、例示であり、これには制限されない。
図1に、前記第1レセプタクルと前記第2レセプタクルとを別個に有する分析デバイスと制御デバイスの概略図を示し、図2に、それらの電気的な接続の概略図を示す。図1に示すように、複数の分析デバイス2A、2B、2Cは、それぞれ、同じ第1レセプタクル21a、21b、21c、同じ第2レセプタクル22a、22b、22c、および、同じ第1プラグ23a、23b、23cを有し、制御デバイス1は、表示部11、第2プラグ12を有する。分析デバイス2A、2B、2Cの第1レセプタクル21a、21b、21cは、分析デバイス2A、2B、2Cの第1プラグ23a、23b、23cに接続可能な形状である。また、分析デバイス2A、2B、2Cの第2レセプタクル22a、22b、22cは、それぞれ、制御デバイス1の第2プラグ12に接続可能な形状である。
図2に示すように、制御デバイス1の第2プラグ12と、分析デバイス2Aの第2レセプタクル22aとを接続することで、分析デバイス2Aは、制御デバイス1によって、電気が供給され、駆動が制御できる。そして、制御デバイス1に接続された分析デバイス2Aの第1プラグ23aを、分析デバイス2Bの第1レセプタクル21bと接続し、さらに、分析デバイス2Bの第1プラグ23bを、分析デバイス2Cの第1レセプタクル21cに接続することによって、分析デバイス2Bおよび分析デバイス2Cについても、分析デバイス2Aを介して、制御デバイス1からの電気が供給され、駆動が制御できる。各分析デバイス2A、2B、2Cは、それぞれ、制御デバイス1の第2プラグに対する第2レセプタクル22a、22b、22cを有することから、例えば、分析デバイス2Aではなく、分析デバイス2Bまたは分析デバイス2Cを、制御デバイス1と直接接続してもよく、また、各分析デバイス2A、2B、2Cの接続の順番も、何ら制限されない。
つぎに、図3に、前記第1レセプタクルが前記第2レセプタクルを兼ねる分析デバイスと制御デバイスの概略図を示し、図4に、それらの電気的な接続の概略図を示す。図3に示すように、複数の分析デバイス2A、2B、2Cは、それぞれ、同じ、第2レセプタクルを兼ねる第1レセプタクル21a、21b、21c、および、同じ第1プラグ23a、23b、23cを有し、制御デバイス1は、第2プラグ12を有する。分析デバイス2A、2B、2Cの第1レセプタクル21a、21b、21cは、分析デバイス2A、2B、2Cの第1プラグ23a、23b、23cだけでなく、制御デバイス1の第2プラグ12にも、接続可能な形状である。
図4に示すように、制御デバイス1の第2プラグ12と、分析デバイス2Aの第1レセプタクル21aとを接続することで、分析デバイス2Aは、制御デバイス1によって、電気が供給され、駆動が制御できる。そして、制御デバイス1に接続された分析デバイス2Aの第1プラグ23aを、分析デバイス2Bの第1レセプタクル21bと接続し、さらに、分析デバイス2Bの第1プラグ23bを、分析デバイス2Cの第1レセプタクル21cに接続することによって、分析デバイス2Bおよび分析デバイス2Cについても、分析デバイス2Aを介して、制御デバイス1からの電気が供給され、駆動が制御できる。
本発明の分析システムにおいて、前記複数の分析デバイスは、電気的に接続できるだけでなく、例えば、物理的に、互いに連結できる構造であってもよい。具体的に、前記分析デバイスは、例えば、それぞれ、連結部および被連結部を有し、2つ以上の分析デバイスを使用する場合、前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記連結部および前記被連結部により、物理的に連結することができる。前記分析デバイスの連結は、例えば、積層があげられる。この場合、前記2つ以上の分析デバイスは、例えば、それぞれ、上面側に前記連結部を有し、下面側に前記被連結部を有し、前記連結部と前記被連結部が連結することによって、積層可能であることが好ましい。
本発明の分析システムにおいて、制御デバイス1は、特に制限されず、例えば、ユーザインターフェイスであり、具体例として、タブレット、スマートフォン、携帯電話、パーソナルコンピュータ(PC)等があげられる。本発明の分析システムにおけるそれぞれの前記分析デバイスは、電気的に接続されることで、制御デバイス1によって、電力が供給され、駆動が制御される。制御デバイス1は、前述のように前記表示部を有し、例えば、前記表示部を介して、前記各分析デバイスの駆動を操作することもできる。
前記制御デバイスは、例えば、さらに、記憶部を有してもよい。前記記憶部は、例えば、前記分析デバイスの分析結果を記憶する部である。前記記憶部は、特に制限されず、例えば、データベース、サーバ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、USBメモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
本発明の分析システムにおける前記分析デバイスおよび前記分析チップの構造の具体例について、図を用いて説明する。なお、以下の説明は、前記分析デバイスと前記分析チップの関係を示すものであり、前記分析デバイスにおけるレセプタクルおよびプラグについては、省略する。
図5の斜視図に、前記分析チップと前記分析デバイスとの概略を示す。図5(A)に示すように、分析チップ10は、把持部101および分析基板102を有し、分析基板102に、複数の流路103を有する。複数の流路103は、それぞれ、一部または全体が、反応部であり、また、分析デバイス20によって分析される被分析部となる。また、図5(A)に示すように、分析デバイス20は、分析チップ10を挿入(収容)する挿入部(収容部)201を有する。そして、使用時において、分析チップ10の流路103に試料を添加すると、図5(B)に示すように、分析チップ10を、分析デバイス20の挿入部201に挿入し、図5(C)に示すように、分析チップ10の分析基板102を、分析デバイス20の挿入部201に収容し、反応を行う。
図5に示す分析デバイス20を、例えば、3つ使用する場合には、図6の斜視図に示すように、分析デバイス20A、20B、20Cを、積層した状態で電気的に接続することもできる。分析デバイス20の数は、特に制限されず、いずれもレセプタクルとプラグとを有することから、複数の接続が可能であり、いずれか一つの分析デバイス20を前記制御デバイスと接続することで、全ての分析デバイス20の制御が可能となる。
分析チップ20の種類は、特に制限されず、例えば、核酸増幅の反応系、抗原抗体反応系等に使用するチップがあげられる。
分析デバイス20は、前述のように、分析チップ10を挿入する挿入部,分析チップ10を加熱する加熱部、分析チップ10に光を照射する光源、および分析チップ10からの光を検出する光検出部を有する。また、分析デバイス20は、例えば、さらに、前記光検出部で検出された光をシグナルに変換するシグナル変換部を有してもよい。
分析デバイス20において、分析チップ10の挿入部は、例えば、本体ケースということもできる。前記本体ケースは、例えば、筐体であり、その材質は、特に制限されず、例えば、プラスチック部材があげられる。
分析デバイス20において、前記挿入部は、例えば、前記分析チップの挿入方向が、前記分析チップの流路方向と、並行である。この場合、例えば、前記挿入部の側面のうち、前記分析チップの挿入方向と並行ないずれかの側面であって、その内側または外側に、前記加熱部が配置され、前記挿入部の側面のうち、前記加熱部の配置面を除く少なくとも1つの側面であって、その内側に、光源が配置され、前記挿入部の側面のうち、前記加熱部の配置面および前記光源の配置面を除く少なくとも1つの側面であって、その内側に、前記光検出部が配置されている例があげられる。このような形態により、例えば、前記分析チップに対する、加熱経路と励起光の入射経路とを分離することが可能であり、これによって、加熱と蛍光等の光検出を、同時に高能率で実現可能である。なお、これには限定されず、分析デバイス20は、例えば、前記光源が配置される面と、前記検出部が配置される面とが、同じ面であってもよい。
前記加熱部は、特に制限されず、例えば、ヒーターがあげられる。前記ヒーターは、例えば、0.03〜3mm程度の薄型であることが好ましい。分析デバイス20は、例えば、挿入される前記分析チップと前記加熱部との間に、さらに、熱伝導材が配置されていることが好ましい。例えば、熱伝導材としては、熱伝導率が高い、アルミ板、銅板等が好ましい。このように、薄型ヒーターと熱伝導材とを組合せることによって、例えば、前記分析デバイスのさらなる薄型化が可能であり、また、より迅速な加熱が可能となる。
前記光源部は、特に制限されず、例えば、LED、光ファイバー等が使用できる。前記光源部の種類は、例えば、前記分析チップで分析するターゲットに応じて適宜決定でき、具体例としては、前記ターゲットを分析するための反応に応じて適宜決定できる。前記反応は、例えば、前記ターゲトにより選択でき、対応する試薬を使用して行うことができる。前記光源部の種類は、例えば、前記ターゲットに対する試薬に応じた励起光を照射できるものが好ましい。分析デバイス20は、例えば、前記光源部と、挿入される前記分析チップとの間に、さらに、励起光フィルタを備えてもよい。また、分析デバイス20は、例えば、さらに、導光板を備えてもよく、前記導光板を用いて、前記励起光を、挿入された前記分析チップに導入してもよい。
本発明の分析システムにおいては、分析デバイス20に対して、前記流路を有する分析チップ10を挿入することから、例えば、分析チップ10に対して、光源を用いた励起光の面照射が可能である。具体的に、分析チップ10は、例えば、マイクロウェルプレートまたはエッペンドルフチューブ等とは異なり、流路を有するチップであるため、例えば、流路103において、核酸増幅等の反応を行う際、流路103に対して励起光の面照射が可能である。このため、分析デバイス20の光源として、例えば、水銀ランプおよびレーザー等よりも光量が少ないLEDを光源として使用することもできる。LEDの使用によって、例えば、さらに効率の良い励起、より高感度の検出、さらに微量の試料の検出等が可能である。また、前記光源としてLEDを使用することによって、分析デバイス20は、例えば、より小型化が可能である。
分析デバイス20の前記光検出部は、例えば、蛍光フィルタ、レンズおよび光検出器を有し、前記挿入部の側面に近い方から、前記蛍光フィルタ、前記レンズおよび前記光検器がこの順序で配置されている。また、分析デバイス20は、例えば、さらに、光ファイバーまたは導光板を備えてもよく、前記分析チップ内で生じた蛍光は、例えば、光ファイバーまたは導光板を介して、前記蛍光フィルタまたは前記レンズに導入してもよい。
前記蛍光フィルタは、検出する蛍光の種類に応じて適宜設定できる。前記レンズは、例えば、集光レンズである。
前記光検出部は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)等の固体光検出素子があげられ、具体例としては、アバランシュフォトダイオード(APD)等のフォトダイオード等があげられる。前記光検出部は、例えば、この他に、光電子倍増管があげられる。
分析デバイス20は、例えば、挿入される分析チップ10と前記光源との間に、さらに、励起フィルタまたはダイクロイックミラー等が配置されてもよい。前記励起フィルタおよび前記ダイクロイックミラーは、例えば、照射する励起光の種類に応じて適宜決定できる。前記励起フィルタは、例えば、特定の波長を透過する干渉フィルタがあげられ、具体例として、例えば、短波長透過型干渉フィルタがあげられる。
分析デバイス20において、前記第1プラグ(図5において図示せず)は、例えば、端子であり、具体例として、USB端子等があげられ、前記第1レセプタクルは、前記第1プラグに対応し、具体例として、USBポート等があげられる。分析デバイス20において、前記第2レセプタクルは、前記制御デバイスの第2プラグに対応すればよく、前記制御デバイスの第2プラグとしては、具体例として、USB端子等があげられ、分析デバイス20の前記第2レセプタクルは、前記第2プラグに対応し、具体例として、USBポート等があげられる。
(実施形態2)
つぎに、本発明の分析システムについて、一例として、前記制御デバイスが、前記分析デバイスを兼ねる分析デバイス一体型デバイスである形態について説明する。なお、本実施形態において、前記制御デバイスが前記分析デバイスを兼ねる分析デバイス一体型制御デバイスであること以外、特に示さない限り、前記実施形態1の記載を援用できる。
図7に、本実施形態における前記分析デバイス一体型制御デバイスの概略を示す。図7の斜視図に示すように、分析デバイス一体型制御デバイス30は、前述の図6に示す分析デバイス20と同様に、前記分析チップを収容する挿入部201を有し、その他に、前記実施形態1で述べたような、前記加熱部、前記光源、前記光検出部、前記他の分析デバイスと電気的に接続するための第2プラグ等を有する(図示せず)。なお、分析デバイス一体型制御デバイス30は、それ自身が前記制御デバイスを兼ねることから、例えば、前記実施形態1の制御デバイスと同様に、電気的な連結のための部位としては、前記第2プラグを有するのみでもよいし、前記他の分析デバイスと同様に、さらに、前記第1レセプタクル、前記第2レセプタクル、前記第1プラグを有してもよい。
本実施形態の分析システムにおいては、前記制御デバイスが前記分析デバイスを兼ねる以外は、前記第1実施形態と同様であり、例えば、分析デバイス一体型制御デバイス30に、他の前記分析デバイスを接続し、その分析デバイスに、さらに他の分析デバイスを接続させることで、複数の分析デバイスを電気的に接続し、分析デバイス一体型制御デバイス30により、それ自身の分析デバイスを制御し、且つ、連結された各分析デバイスを制御することができる。
前記実施形態1の図6で示したように、複数の分析デバイスを積層する場合には、一体型デバイス20の表示部11が見えるように、分析デバイス一体型制御デバイス20を一番上に積層して使用することが好ましい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
本発明によれば、例えば、小型化の分析デバイスを複数使用して、一つの制御デバイスによる制御で、多検体および多項目の分析を行うことができる。
1 制御デバイス
10 分析チップ
11 表示部
12 第2プラグ
2A、2B、2C、20、20A、20B、20C 分析デバイス
21a、21b、21c 第1レセプタクル
22a、22b、22c 第2レセプタクル
23a、23b、23b 第1プラグ
22a、23a
30 分析デバイス一体型制御デバイス
101 把持部
102 分析基板
103 流路
201 挿入部(収容部)

Claims (10)

  1. 複数の分析デバイスと、前記分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスとを有し、
    前記分析デバイスは、それぞれ、
    分析チップを分析する分析デバイスであり、
    前記分析チップの挿入部、
    前記分析チップの加熱部、
    前記分析チップに光を照射する光源、
    前記分析チップからの光を検出する光検出部、
    第1レセプタクル、
    第2レセプタクル、および、
    第1プラグを有し;
    前記制御デバイスは、
    前記分析デバイスの制御部
    表示部、および、
    第2プラグを有し;
    前記分析デバイスは、それぞれ、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、互いに、電気的に接続でき、
    前記分析デバイスと前記制御デバイスは、前記分析デバイスの前記第2レセプタクルと前記制御デバイスの第2プラグとにより、電気的に接続でき;
    1つの分析デバイスを使用する場合、
    前記分析デバイスの第2レセプタクルは、前記制御デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、
    前記分析デバイスは、前記制御デバイスにより制御され、
    2つ以上の分析デバイスを使用する場合、
    前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、電気的に接続され、
    いずれか1つの分析デバイスは、その第2レセプタクルが、前記制御デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、
    前記2つ以上の分析デバイスは、前記制御デバイスにより制御される、
    ことを特徴とする分析システム。
  2. 前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルが、前記第2レセプタクルを兼ねる、請求項1記載の分析システム。
  3. 前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルと前記第2レセプタクルを、別個に有する、請求項1記載の分析システム。
  4. 前記プラグが、USB端子であり、前記レセプタクルが、USBポートである、請求項1から3のいずれか一項に記載の分析システム。
  5. 前記分析デバイスは、それぞれ、連結部および被連結部を有し、
    2つ以上の分析デバイスを使用する場合、
    前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記連結部および前記被連結部により、物理的に連結される、請求項1から4のいずれか一項に記載の分析システム。
  6. 前記2つ以上の分析デバイスは、それぞれ、上面側に前記連結部を有し、下面側に前記被連結部を有し、前記連結部と前記被連結部が連結することによって、積層可能である、請求項5記載の分析システム。
  7. 前記制御デバイスは、さらに、記憶部を有し、
    前記記憶部は、電気的に接続された前記分析デバイスの前記光検出部で検出された検出結果を記憶する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の分析デバイス。
  8. 前記制御デバイスは、
    前記分析デバイスを兼ねる一体型デバイスであり、
    前記挿入部、
    前記加熱部、
    前記光源、
    前記光検出部、
    前記制御部、
    前記表示部、および、
    前記第2プラグを有し;
    1つの分析デバイスと、前記一体型デバイスとを使用する場合、
    前記分析デバイスの第2レセプタクルは、前記一体型デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、
    前記1つの分析デバイスは、前記一体型デバイスにより制御され、
    2つ以上の分析デバイスと、前記一体型デバイスとを使用する場合、
    前記2つ以上の分析デバイスは、互いに、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、電気的に接続され、
    いずれか1つの分析デバイスは、その第2レセプタクルが、前記一体型デバイスの第2プラグに、電気的に接続され、
    前記2つ以上の分析デバイスは、前記一体型デバイスにより制御される、請求項1から7のいずれか一項に記載の分析システム。
  9. 分析チップを分析する分析デバイスであり、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の分析システムに使用され、
    分析チップの挿入部、
    前記分析チップの加熱部、
    前記分析チップに光を照射する光源、
    前記分析チップからの光を検出する光検出部、
    第1レセプタクル、
    第2レセプタクル、および、
    第1プラグを有し;
    前記分析デバイスは、前記第1レセプタクルと前記第1プラグとにより、他の分析デバイスに、電気的に接続でき、
    前記分析デバイスの第2レセプタクルは、前記分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスの第2プラグに、電気的に接続できる、
    ことを特徴とする分析デバイス。
  10. 分析デバイスの駆動を制御する制御デバイスであり、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の分析システムに使用され、
    前記分析デバイスを兼ねる一体型デバイスであり、
    前記挿入部、
    前記加熱部、
    前記光源、
    前記光検出部、
    前記制御部
    前記表示部、および、
    第2プラグを有し;
    前記一体型デバイスの第2プラグは、前記分析デバイスの第2レセプタクルに、電気的に接続できる、
    ことを特徴とする分析デバイス一体型制御デバイス。
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