JP2019014327A - Vehicular wheel - Google Patents
Vehicular wheel Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019014327A JP2019014327A JP2017131702A JP2017131702A JP2019014327A JP 2019014327 A JP2019014327 A JP 2019014327A JP 2017131702 A JP2017131702 A JP 2017131702A JP 2017131702 A JP2017131702 A JP 2017131702A JP 2019014327 A JP2019014327 A JP 2019014327A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- color
- layer
- design
- pleochroic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車両用ホイール、具体的には切削光輝仕様の車両用ホイールに関連する発明である。 The present invention relates to a vehicle wheel, specifically, a vehicle wheel having a cutting glitter specification.
上記技術分野に関連する発明が、下記特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された車両用ホイールは、「アルミホイールの鋳肌面のみの面上のカチオンあるいはアニオン電着プライマー層と、その上のアクリル系溶剤カラー層と、該アクリル系溶剤カラー層上とアルミホイールの切削面との両方の上に塗布されたアクリル系クリアートップコート層と、からなるアルミホイールの塗膜」を有する、いわゆる切削光輝仕様の車両用ホイールである。また、そのような塗膜を有する車両用ホイールの製造方法として、「アルミホイールの鋳肌面のみの面上にカチオンあるいはアニオン電着プライマー層を、その上にアクリル系溶剤カラー層を塗装し、ファッション面のうちアルミホイール前面を切削し、その後前記アクリル系溶剤カラー層と前面の切削面の両方の上にアクリル系クリアートップコート層を塗装する」ことが開示されている。
The invention related to the above technical field is disclosed in
かかる特許文献1の車両用ホイールおよびその製造方法によれば、「アルミホイールに要求されるつるつる感、防食性、作業者の切り傷対策、飛び石による塗膜損傷低減、を達成することができる」と記載されている。
According to the vehicle wheel and the manufacturing method thereof disclosed in
近年、大衆車向けのエコノミーな市場でも意匠性が比較的高く大量生産ができる安価な車両用ホイールが求められており、上記特許文献1の塗膜を有する車両用ホイールは、切削光輝仕様とすることで、その要求を満たすことができる可能性がある。一方で、特に高級車向けのプレミアムな市場では、更に高い意匠性を有する車両用ホイールが求められており、美観をより高めることの可能な塗膜を有する車両用ホイールが要請されている。
In recent years, there has been a demand for an inexpensive vehicle wheel that has a relatively high design and can be mass-produced even in an economy market for passenger cars. The vehicle wheel having the coating film of
本発明は上記要請に対応するものであり、その目的は、上記従来技術の車両用ホイールに比べ、より優れた美観を有する車両用ホイールを提供することを目的としている。 The present invention responds to the above-mentioned demands, and an object of the present invention is to provide a vehicle wheel having a better aesthetic appearance than the vehicle wheel of the prior art.
上記課題を解決する本発明に係る車両用ホイールは、切削光輝面である一の面および前記一の面に直接的または間接的に連なる他の面が形成された基体と、前記一の面および他の面の上に形成された塗膜とを有する車両用ホイールであって、
前記一の面に対し、前記他の面は傾斜しており、
前記塗膜は、前記他の面上に形成された、少なくともカラー塗膜を含むカラー層と、
前記他の面上のカラー層の表面および前記一の面のいずれの面上にも共通するように形成された、光干渉性粒子を含む多色性塗膜を少なくとも備える多色性層と、を有し、
前記多色性層が形成された一の面と前記カラー層および多色性層が形成された他の面との色差が5〜60である、ことを特徴としている。
A wheel for a vehicle according to the present invention that solves the above problems includes a base on which one surface that is a cutting bright surface and another surface that is directly or indirectly connected to the one surface are formed, the one surface, A vehicle wheel having a coating film formed on another surface,
The other surface is inclined with respect to the one surface,
The coating film is formed on the other surface, and includes a color layer including at least a color coating film,
A pleochroic layer comprising at least a pleochroic coating film containing light-interfering particles formed so as to be common to both the surface of the color layer on the other surface and the one surface; Have
The color difference between the one surface on which the polychromatic layer is formed and the other surface on which the color layer and the polychromatic layer are formed is 5 to 60.
なお、切削光輝面である一の面の美観を高めるためには、前記多色性層が形成された一の面の色相を示すa*値またはb*値の絶対値が1以上であることが望ましい。 In addition, in order to enhance the aesthetics of one surface which is a cutting bright surface, the absolute value of the a * value or b * value indicating the hue of the one surface on which the polychromatic layer is formed is 1 or more. Is desirable.
さらに、より質感を高めるためには、前記多色性塗膜が、シルバー系多色性塗膜であることが望ましい。さらに加えて、前記多色性塗膜としてシルバー系多色性塗膜を適用する場合には、当該多色性層が形成された一の面と前記カラー層および多色性層が形成された他の面との色差が5〜20であることがより望ましく、その一の面の色相を示すa*値およびb*値の絶対値が1〜5であることがより好ましい。 Furthermore, in order to enhance the texture, it is desirable that the pleochroic coating film is a silver pleochroic coating film. In addition, in the case of applying a silver-based pleochroic coating as the pleochroic coating, one surface on which the pleochroic layer was formed, the color layer and the pleochroic layer were formed. The color difference from the other surface is more preferably 5 to 20, and the a * value and b * value indicating the hue of the one surface are more preferably 1 to 5 in absolute value.
加えて、質感をさらに高めるためには、前記カラー塗膜のL*値が80以下であることが好ましい。 In addition, in order to further improve the texture, the color coating film preferably has an L * value of 80 or less.
さらに加えて、前記車両用ホイールはデザイン面を備え、前記一の面は、前記デザイン面に形成されていることが望ましい。 In addition, it is desirable that the vehicle wheel has a design surface, and the one surface is formed on the design surface.
本発明によれば、より優れた美観を有する車両用ホイールを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the wheel for vehicles which has the more outstanding aesthetics can be provided.
本発明について、その具体的な実施形態に基づき図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下説明する実施形態および実験例に限定されず、また、発明の作用効果を奏する限り、同一性の範囲内において適宜変形して実施することができる。 The present invention will be described based on specific embodiments with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiments and experimental examples described below, and can be appropriately modified and implemented within the range of identity as long as the effects of the invention are exhibited.
本発明に係る車両用ホイール(以下、単にホイールと言う場合がある。)は、図1〜3にその実施態様の一例を示すように、切削光輝面である一の面1o及びその一の面1oに連なる他の面1p・1qが形成された基体1と、一の面1oおよび他の面の1p・1q上に形成された塗膜10とを有する、いわゆる切削光輝仕様のホイールであり、前記一の面1oに対し、前記他の面1p・1qは傾斜するよう配置されている。そして、本発明に係る塗膜10は、図4に示すように、他の面1qに形成された、少なくともカラー塗膜10cを含むカラー層10aと、他の面1p・1q上のカラー層10aの表面および一の面1oのいずれの面上にも共通するように形成された、少なくとも多色性塗膜10fを含む多色性層10bとを有している。つまり、一の面1oおよび他の面1p・1q上には共通して多色性塗膜10fが存在する。一方で、他の面1p・1q上には多色性塗膜10fの下にカラー塗膜10cが存在するが、一の面1oの上にはカラー塗膜10cが存在せず、多色性塗膜10fの下に切削光輝面である一の面1oが存在するのである。
As shown in FIGS. 1 to 3, the vehicle wheel according to the present invention (hereinafter may be simply referred to as a wheel) has one surface 1o that is a cutting bright surface and one surface thereof. A wheel having a so-called cutting brightness specification, which includes a
かかる構成の塗膜10が基体1の表面に形成されたホイールによれば、一の面1oおよび他の面1p・1qのいずれの上にも共通するように塗膜された多色性塗膜10fが存在するので、ホイールの表面に入射した光の一部は多色性塗膜10fに含まれる光干渉性粒子で反射され、その反射光は、パール感(真珠光沢)がある多色干渉性の輝きを呈し、透明感があって立体的な外観を与えることができる。また、光干渉性粒子は多色性塗膜10f中に分散配置されているので、その反射光は、見る方向で色相が変化するフリップフロップ性を有している。もって、一の面1oおよび当該一の面1p・1oに対し傾斜している他の面1qの各々の上に形成された多色性被膜10fが呈する反射光は、各々異なった色相・明度(以下、色相と明度を併せて色合と言う場合がある。)で視認され、より高い立体感を与えることができる。
According to the wheel in which the
さらに、多色性塗膜10fを透過した光は、光干渉性粒子の特性に応じた色相で、切削光輝面である一の面1oおよび他の面1p・1q上のカラー塗膜10cの表面に入射し、反射される。そして、一の面(切削光輝面)1oの反射光は、高輝度で金属光沢色を呈し、一方で、カラー塗膜10cの反射光は、一の面1oの反射光よりも暗色(低輝度)で、当該カラー塗膜10cの色が反映された色相を呈する。つまり、一の面1oの反射光とカラー塗膜10cの反射光は、異なった2つの色合を呈することとなる。
Further, the light transmitted through the
この一の面(切削光輝面)1oとカラー塗膜10cの相異なる色合を有する反射光には、上記のように見る方向で異なる色合が視認される多色性塗膜10fの反射光が重畳される。すなわち、多色性塗膜10fを有する多色性層10bが形成された一の面1oと、カラー塗膜10cを有するカラー層10aおよび多色性塗膜10fを有する多色性層10bが形成された他の面1p・1qは、異なった色合で視認されるのである。具体的には、多色性層10bが形成された一の面1oとカラー層10aおよび多色性層10bが形成された他の面1p・1qとの色差(色差の具体的な定義は、下記で詳述する。)が5〜60であることが望ましい。このように一の面1oと他の面1p・1qとの色差を限定することにより、一の面1oと他の面1p・1qとの間で最適化された色合の差を有し、微妙に色相が変化するとともに高級感のある陰影を視覚することができる、より優れた美観を呈するホイールを構成することができる。
The reflected light of the one surface (cutting bright surface) 1o and the
なお、図3において符号1p・1qで示す面は、理解のため、一の面1oに連なる他の面を例示的に示したものであり、カラー層10aが形成されるべき他の面1p・1qは、直接的に一の面1oに連なるよう配置されているが、カラー層10aが形成されるべき他の面1p・1qは、例えばR部やC部を介して、間接的に一の面1oに連なるよう配置されていてもよい。
In FIG. 3, the surfaces denoted by
[車両用ホイールの構成]
以下、図1〜5を参照して、本発明に係るホイールの構成について、詳細に説明する。ここで、図1は本発明の一実施形態に係るホイールの正面図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、図1のB−B断面図、図4は、図3のC部拡大図、図5は、図1の車両用ホイールの変形例の図3と同じ部分の拡大図である。なお、図1のA−A断面図である図2は、中心線Iよりも左側はデザイン部1gを含まない断面、右側はデザイン部1gを含む断面となっている。また、図4および図5は断面図であるが、理解のため塗膜10の部分のハッチングは省略している。なお、図1〜5に示すホイールは、本発明の好ましい一態様を示したものであり、本発明はこれに限定されない。
[Configuration of vehicle wheel]
Hereinafter, the configuration of the wheel according to the present invention will be described in detail with reference to FIGS. Here, FIG. 1 is a front view of a wheel according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a sectional view taken along line AA in FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view taken along line BB in FIG. FIG. 5 is an enlarged view of the same portion as FIG. 3 of a modified example of the vehicle wheel of FIG. In FIG. 2, which is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 1, the left side of the center line I is a cross section not including the
図1〜3に示すように、本態様のホイールは、基体1および基体1の表面に形成された塗膜10を備えている。そして、基体1は、ハブ部1fおよびハブ部1fの外周面から放射状に形成されたデザイン部1gを備えたディスク部1eを有している。また、基体1は、ディスク部1eが下方(一方)端に内設された略円環形状のリム本体部1bと、リム本体部1bの下方端に配置されたアウターフランジ1cと、上方(他方)端に配置されたインナーフランジ1dを備えたリム部1aを有しており、各部は、つなぎ目なく一体的に形成されている。なお、リム本体部1bとディスク部1eとの交差した部分、つまりリム本体部1bの下方(一方)部の領域を、交差部1nと言う場合がある。また、ハブ部1fの中心において、回転軸Iに平行な方向(以下、この方向を回転軸方向と言う場合がある。また、回転軸Iに直行する方向を半径方向、回転軸I周りの方向を円周方向と言う場合がある。)に形成された貫通孔1hは車軸が挿入される貫通孔であり、半径方向においてハブ部1fの外周部に等ピッチで複数個形成された孔部1iは車軸にホイールを固定するためボルト等が挿通される孔部である。
As shown in FIGS. 1 to 3, the wheel according to this aspect includes a
図に示す基体1は、窓部1mを介して円周方向に複数本配置されたスポークがハブ部1fから半径方向に延設されてリム部1aと結合する、スポークを主体として意匠されたスポーク型のデザイン部1gを有する基体であるが、デザイン部の意匠としては、これに限定されない。デザイン部としては、上記スポーク型以外に、例えばスポーク型よりもハブ部がかなり広い範囲で緩やかな面が形成され、リム部とは短めのスポークで連結されているデザイン部中心が略円盤形状のディッシュ型、スポーク型に属するがスポーク数が比較的多くかつ細い点が特徴であるフィン型、スポーク数が多くかつ細く伸びているが、スポークがハブ部とリム部の間で網目のようにメッシュ状となるメッシュ型など、各種意匠のデザイン部が存在する。また、本実施形態のデザイン部1gを構成するスポークの回転軸Iと平行な断面の形状は、図3に示すように、下方底部が凹状に鋳抜かれた鋳抜部が形成され、天井部1jと各々天井部1jの両端から下方に向け折れ曲がるように形成された左側部1kおよび右側部1Lを有する略コの字形状をなしているが、断面形状はこれに限定されず、円周方向および半径方向で部位により肉厚の異なる略V字形状、略U字形状であってもよく、また鋳抜部のない形状であってもよい。
The
本態様の基体1は、デザイン部1gの表面であるデザイン面1oが、切削加工されてなる切削光輝面であり、多色性層10bが形成される一の面1oである。具体的には、図3に示すようにデザイン部1gの天井部1jの表部が切削加工されており、切削光輝面であるデザイン面1oを構成している。そして、そのデザイン面1oには、天井部1jの両側に形成された右側部1Lおよび左側部1kの各々の外側面、つまりカラー層10aおよび多色性層10bが形成される右側面1pおよび左側面1q(いずれも他の面)が直接的に連なっている。なお、他の面である側面1pおよび1qの表面性状は特に限定されず、鋳肌面またはショットブラスト処理がなされたブラスト面などの非切削面でもよく、デザイン面1oと同様に切削面であってもよく、下記する構成のカラー層10aおよび多色性層10bが形成できればよい。
In the
上記基体1を構成する素材は、例えば鉄(Fe)やチタニウム(Ti)などの金属およびその合金、プラスチックスなどの樹脂などいかなる素材で形成されたものでもよく、下記する構成の塗膜10が形成できればよい。しかしながら、上記のように意匠性が高く、更に軽量化されたホイールを製造するためには、比強度や比剛性が高いアルミニウム(Al)やマグネシウム(Mg)などを主成分とする、いわゆる軽合金で基体を構成することが望ましい。さらに、工業生産的に見合うコストで意匠性が高いホイールを製造するためには、JIS−AC4CHを代表とするAl−Si−Mg系などのアルミニウム合金などで基体を構成することが望ましい。このアルミニウム合金を原料とし、例えば重力鋳造法、低圧鋳造法または高圧鋳造法その他周知の鋳造方法により、意匠性の高い基体を一体的に形成することができる。
The material constituting the
[塗膜]
以下、上記基体1の表面に形成される塗膜10の構成について、図3のC部拡大図である図4を参照しつつ説明する。なお、図3に示すデザイン部1gの右側面(他の面)1pに形成された塗膜は、左側面1qに形成された塗膜と同様な構成であるので説明を省略する。また、デザイン部1gの表面1o〜1q以外の基体1の表面の塗膜10の構成は特に限定されず、例えばデザイン面1o以外の領域に切削光輝面(一の面)を設け、その切削光輝面の上に多色性層10bを形成してもよい。しかしながら、ホイールの意匠を主体的に印象づけるデザイン部1gの最表面、つまりデザイン面1oは切削光輝面である一の面であることが望ましい。
[Coating]
Hereinafter, the configuration of the
塗膜10を形成する基体1の表面(デザイン面1o含む)は、耐蝕性の面から、塗膜10の塗装前に、脱脂処理や酸洗処理が行われ、その後、例えばクロメート処理またはノンクロメート処理などの化成処理が施され、当該表面と塗膜10の間に化成処理されてなる化成被膜が介在していることが望ましい。
The surface (including the design surface 1o) of the
図4に示すように、本態様の塗膜10は、デザイン部1gのデザイン面(切削光輝面である一の面)1oの上に形成された多色性層10bと、その左側面(他の面)1qの上に形成された多色性層10bおよびカラー層10aとを有している。具体的には、左側面1qの上には、カラー塗膜10cを含むカラー層10aが形成されており、このカラー層10aの上には、多色性塗膜10fを含む多色性層10bが形成されている。そして、この多色性層10bは、デザイン面1oの上にも共通するように形成されている。以下、カラー層10aおよび多色性層10bの構成について、詳細に説明する。
As shown in FIG. 4, the
[カラー層]
カラー層10aに含まれるカラー塗膜10cは、ポリエステル、エポキシ、アクリル樹脂等を含む溶剤系塗料からなる塗膜、水性系塗料からなる塗膜、または粉体系塗料からなる塗膜いずれでもよい。また、カラー塗膜は、その変形例である図5に示すように左側面1qの表面に塗膜した着色されたプライマー塗膜がカラー塗膜20cであってもよい。カラー塗膜10cの色は、その反射光が多色性塗膜10fの反射光と重畳することによりホイールの外観として視覚される色が、所望の意匠に適合した色となるようにすればよく、赤色、黄色、青色およびそれらの混色その他各種の色を選択することができる。例えば、高級感のあるホイールの外観としてクロムめっき調の色を要請される場合には、カラー塗膜10cの色は濃暗色である黒色や灰色、特に黒色を基調とした色であることが望ましい。これにより、カラー塗膜10cと多色性塗膜10fとが協働して、深みが増したクロムめっき調の外観を呈するホイールを構成できる。なお、より高い意匠感を得るためには、カラー塗膜10cの明度を示すL*値(L*値の測定方法は、下記で詳述する。)は80以下であることが望ましく、透明感が低い、いわゆるソリッドな色であることがより望ましい。また、塗装後のカラー塗膜10cの厚みは10〜40μmとすることが望ましい。
[Color layer]
The
例えば基体1がアルミニウム合金鋳造品であり、デザイン部1gの左側面1qが凹凸のある鋳肌である場合には、上記カラー塗膜10cの下方、つまりデザイン部1gの左表面1qとカラー塗膜10cとの間には、基体表面の凹凸をならして平坦化し、かつ防蝕性を向上させるための下地層としてプライマー塗膜10dを設けておくことが好ましい。プライマー塗膜10dを形成する塗料としては、ポリエステル系、アクリル系、エポキシ系またはウレタン系などの樹脂を含む溶剤系、水性系または粉体系の各種塗料を使用できるが、その塗装方法についてはホイールの製造方法の項で詳述する。なお、プライマー塗膜10dの厚みは、上記のように鋳肌の凹凸をならす必要がある場合、40〜200μmであることが望ましい。
For example, when the
加えて、切削光輝仕様のホイールの場合、カラー塗膜10cの表面にクリヤ塗膜10eを形成しておくことが好ましい。デザイン面1oを切削光輝面とするための切削加工の前に、カラー塗膜10cおよび必要に応じ設けられるプライマー塗膜10dでクリヤ塗膜10eを覆うことにより、その後の切削加工時における、カラー塗膜10cおよびプライマー塗膜10dの割れや剥がれが抑制され、意匠性の高いホイールを具現できるからである。すなわち、カラー層10aは、そのデザイン面(一の面)1oの方(一方)の端面10iが、デザイン面1oの切削加工時に同時に切削され、切削された面となっていることが好ましい。
In addition, in the case of a wheel with a cutting brightness specification, it is preferable to form a
上記クリヤ塗膜10eの色は、カラー塗膜10cからの反射光を遮るものでなければよく透光性があればよいが、透明であることがより望ましい。クリヤ塗膜10eは、例えば、有機溶剤にポリマーまたはオリゴマーを溶解した溶剤系クリヤ塗料または粉体系クリヤ塗料を使用して形成することが可能である。なお、クリヤ塗膜10eの厚みは、10〜40μmであることが望ましい。
The color of the
[多色性層]
上記カラー層10aの表面およびデザイン面1oのいずれの表面の上にも共通するように形成された多色性層10bの有する多色性塗膜10fは、光干渉性粒子を含むことによって多色性を持つ塗膜の全てを含む。すなわち多色性塗膜10fとは、具体的には、光干渉性粒子、好ましくは金属酸化物被覆マイカフレーク、金属酸化物被覆アルミナフレーク、金属酸化物被覆シリカフレーク、金属酸化物被覆ガラスフレークなどのフレーク状の光干渉性粒子を顔料として含む塗料を塗布することにより形成された塗膜のことを指す。このように光干渉性粒子を含む多色性塗膜10fでは、入射した光の一部は光干渉性粒子で反射する。一方で、光干渉性粒子を透過した光は、光干渉性粒子の特性に応じた色相で、デザイン面(切削光輝面)1oおよびカラー塗膜10cに入射し、反射する。これにより、多色性塗膜1fの反射光に、デザイン面(切削光輝面)1oおよびカラー塗膜10cの色が反映され、両色が重畳された色がホイールの色合として視覚されることとなる。なお、このように多色性塗膜1fおよびデザイン面1oの反射光の重畳により色合が視覚される、多色性層10bが形成されたデザイン面(一の面)1oの色相は、そのa*値またはb*値の絶対値が1以上であることが、望ましい。デザイン面1oのa*値およびb*値が1より小さくなると、デザイン面1oが実質的に無彩色となり、デザイン部の側面(他の面)1qに対しデザイン面1oが低コントラストとなり、立体感に欠ける意匠になってしまう可能性があるからである。
[Multiple color layer]
The
金属酸化物被覆マイカフレーク顔料としては、天然の白雲母や合成雲母の表面に二酸化チタン、酸化鉄その他クロム、コバルト、錫、ジルコニウム等の金属酸化物の薄膜をコーティングして発色効果を付与したパールマイカ顔料であって、粒径範囲が1〜60μm、好ましくは1〜40μmで、長径の平均粒径15〜25μmの鱗片状粒子を挙げることができる。 As a metal oxide-coated mica flake pigment, a natural muscovite or synthetic mica surface is coated with a thin film of metal oxide such as titanium dioxide, iron oxide or other chromium, cobalt, tin, zirconium, etc. to give a coloring effect. Examples of mica pigments include scaly particles having a particle size range of 1 to 60 μm, preferably 1 to 40 μm, and a long average particle size of 15 to 25 μm.
金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料としては、酸化アルミニウム(A12O3)をFe2O3、TiO2、SnO2、ZrO2等の金属酸化物により被覆したものが挙げられ、長径の平均粒径が3〜60μm、好ましくは5〜30μm、厚みが0.1〜0.8μm、好ましくは0.2〜0.4μmのものである。 Examples of the metal oxide-coated alumina flake pigment include those obtained by coating aluminum oxide (A1 2 O 3 ) with a metal oxide such as Fe 2 O 3 , TiO 2 , SnO 2 , ZrO 2, and the like. Is 3 to 60 μm, preferably 5 to 30 μm, and the thickness is 0.1 to 0.8 μm, preferably 0.2 to 0.4 μm.
金属酸化物被覆シリカフレーク顔料は、フレーク状のシリカ(二酸化珪素)からなる基体を、基体の酸化物とは異なる金属酸化物で被覆したものである。基体の厚みは300〜500nmが好ましく、より好ましくは400〜450nmであり、長径は、5〜60μmが好ましく、より好ましくは10〜40μmである。 The metal oxide-coated silica flake pigment is obtained by coating a base made of flaky silica (silicon dioxide) with a metal oxide different from the oxide of the base. The thickness of the substrate is preferably 300 to 500 nm, more preferably 400 to 450 nm, and the major axis is preferably 5 to 60 μm, more preferably 10 to 40 μm.
金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料は、ガラスフレークの表面に酸化チタン、酸化鉄等の金属酸化物を被覆した光輝性顔料である。金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料は、金属酸化物が被覆された状態での長径の平均粒径が、好ましくは10μm以上で、80μm未満、より好ましくは10〜60μmである。厚みは、0.1〜10μm、好ましくは0.1〜5μmである。なお、上記したいずれの光干渉性粒子でも、その干渉色は、被覆する金属酸化物の種類・量(被覆する金属酸化物層の厚み)を変化させることで、調整することができる。 The metal oxide-coated glass flake pigment is a glitter pigment in which the surface of the glass flake is coated with a metal oxide such as titanium oxide or iron oxide. In the metal oxide-coated glass flake pigment, the average particle diameter of the major axis in a state where the metal oxide is coated is preferably 10 μm or more and less than 80 μm, more preferably 10 to 60 μm. The thickness is 0.1 to 10 μm, preferably 0.1 to 5 μm. In any of the above-described optical coherent particles, the interference color can be adjusted by changing the type and amount of the metal oxide to be coated (the thickness of the metal oxide layer to be coated).
上記した多色性塗膜10fの作用をより効果的に実現するためには、多色性塗膜10fの厚みは5〜40μmであることが望ましく、10〜20μmであることが更に望ましい。多色性塗膜10fの厚みが5μm未満の場合には、紫外線がカラー塗膜10cに到達し易くなり、カラー塗膜10cが劣化しやすく、多色性塗膜10fの厚みが40μmを越えると、高価な多色性塗料の使用量が増加するとともに形成時間が長くなり得られるホイールのコストが高額となる。
In order to more effectively realize the action of the above-described
なお、光干渉性粒子としてフレーク状の粒子を使用した場合、多色性塗膜10fに含まれるフレーク状粒子の多くは、カラー層10aの表面またはデザイン面1oに沿い平行に並ぶように配向された状態で、多色性塗膜10fの中に存在している。このフレーク状粒子の配向性は、多色性塗膜10fの反射光とデザイン面(切削光輝面)1oおよびカラー塗膜10cの反射光との重畳により視覚されるホイールの色合に対し大きな影響を与える。このフレーク状粒子の配向性を高めるため、多色性層10bは、カラー層10aの表面と多色性塗膜10fとの間、およびデザイン面1oと多色性塗膜10fとの間に共通に形成された透光性塗膜10gを有することがより望ましい。この透光性塗膜10gを設けることにより、デザイン面1oおよびカラー層10aの表面の凹凸をより平坦化できるので、フレーク10jがより高い配向性で平行に配列し、高意匠化をはかることができる。また、カラー層10aで覆われていないデザイン面1oの耐蝕性を高めることもできる。
When flaky particles are used as the light-interfering particles, most of the flaky particles contained in the
なお、透光性塗膜10gは、カラー塗膜10cと多色性塗膜10fの各々の協働を阻害しないよう、多色性塗膜10fを透過したカラー塗膜10cへの入射光、及びその入射光のカラー塗膜10cによる反射光が透過できる程度の透光性を有していればよく、透明である必要は必ずしもない。また、デザイン面1oおよびカラー層10aの表面の凹凸の平坦化のためには、透光性塗膜10gは透光性プライマー塗膜であることが望ましい。
In addition, the
ここで、上記透光性塗膜10gを透光性カラー塗膜としてもよい。透光性塗膜を透光性カラー塗膜とすることにより、カラー塗膜10cと多色性塗膜10fの両者の色に加え透光性カラー塗膜の呈する色が協働し、独特の意匠感を呈するホイールを構成することができる。具体的には、例えば透光性カラー塗膜の色を例えば青色としたホイールを形成した場合には、デザイン面1oからの反射光による金属光沢のある色に透光性カラー塗膜10gの青色が重畳し、青色がかった金属光沢を有する深みがある色合が視覚されることとなる。なお、カラー塗膜10cの色を黒色など濃暗色とした場合には、カラー塗膜10cの色は、透光性カラー塗膜10gの色に殆ど影響されず、色を付与しない透光性塗膜の場合と同様な色が視覚される。このように、透光性塗膜10gを透光性カラー塗膜とすることにより、特に、切削光輝面であるデザイン面1oの色調を調整することができ、更に高級感を感じさせるホイールを構成することができる。
Here, it is good also considering the said
さらに、ホイールの耐久性(耐候性、耐蝕性)を向上させるためには、多色性層10bは、上記多色性塗膜10fの上にトップクリヤ塗膜10hを有することが望ましい。
Furthermore, in order to improve the durability (weather resistance, corrosion resistance) of the wheel, the
上記構成の塗膜10が基体1の表面に形成されたホイールによれば、一の面1oおよび他の面1qのいずれの上にも共通するように塗膜された多色性塗膜10fが存在するので、多色性塗膜10fで反射された反射光は、パール感(真珠光沢)がある多色干渉性の輝きを呈し、透明感があって立体的な外観を与えることができる。さらに、多色性塗膜10f中に分散配置された光干渉性粒子の色相のフリップフロップ性により、デザイン面(一の面)1oおよびデザイン面1oに対し傾斜している左側面(他の面)1qの各々の上に形成された多色性被膜10fが呈する反射光は、各々異なった色合で視認され、より高い立体感を与えることができる。
According to the wheel in which the
加えて、多色性塗膜10fを透過し、切削光輝面であるデザイン面(一の面)1oおよび左側面(他の面)1q上のカラー塗膜10cで反射する。このデザイン面1oの反射光は高輝度で金属光沢色を呈し、カラー塗膜10cの反射光はデザイン面1oの反射光よりも暗色(低輝度)でカラー塗膜10cの色が反映された色相となり、相異なった2つの色合を呈することとなる。
In addition, it passes through the
このデザイン面1oとカラー塗膜10cの相異なる色合を有する反射光には、上記のように見る方向で異なる色合が視認される多色性塗膜10fの反射光が重畳される。その結果、多色性層10bが形成されたデザイン面1oと、カラー層10aおよび多色性層10bが形成された左側面1qとの色差は5〜60となり、両者は相異なった色合で視認されるのである。これにより、微妙に色相が変化するとともに高級感のある陰影を視覚することができる、より質感が高められた外観を呈するホイールを構成することができる。
The reflected light of the
なお、多色性塗膜10fの色合は特に限定されないが、高級感のある外観のホイールを構成するためにはシルバー系多色性塗膜であることが望ましい。さらに、多色性塗膜10fをシルバー系多色性塗膜とする場合には、多色性層10bが形成されたデザイン面(一の面)1oとカラー層10aおよび多色性層10bが形成された左側面(他の面)1qとの色差が5〜20であることがより望ましく、加えて、多色性層10bが形成されたデザイン面(一の面)1oの色相を示すa*値およびb*値の絶対値が1〜5であれば好適である。
The color of the
[ホイールの製造方法]
以下、図1〜4で説明したホイールの製造方法の一例について、図6および7を参照して説明する。図6は、ホイールの製造方法の各工程のフロー図であり、図7は、図6のフロー図に対応した各工程における状態を示す図である。なお、図7は、図4と同様にデザイン部のみの部分拡大断面図となっている。
[Wheel manufacturing method]
Hereinafter, an example of the manufacturing method of the wheel demonstrated in FIGS. 1-4 is demonstrated with reference to FIG. FIG. 6 is a flowchart of each process of the wheel manufacturing method, and FIG. 7 is a diagram illustrating a state in each process corresponding to the flowchart of FIG. 6. Note that FIG. 7 is a partially enlarged sectional view of only the design portion as in FIG.
上記ホイールを製造するのに好適な本発明に係るホイールの製造方法は、図6に示すように、基体を形成する基体形成工程S1、塗装工程S3を少なくとも含んでいる。なお、図6に示すように、必要に応じ、前加工や化成処理などを行う前処理工程S2や後加工や検査を行う後処理工程S4を含んでいてもよい。そして、塗装工程S3は、基体形成工程S1で形成された基体の表面に少なくともカラー塗膜を塗膜してカラー層を形成するカラー層形成工程S31と、カラー層形成工程31の後に、基体の表面の一部である所定の領域をカラー層とともに切削して基体に切削光輝面である一の面を形成するとともに、カラー層が残存した一の面に連なる他の面を形成する切削工程S32と、切削工程S32の後に、他の面上のカラー層の表面および一の面の上に同時に、少なくとも多色性塗膜を塗膜して多色性層を形成する多色性層形成工程S33を有している。以下、各工程について順に説明する。 As shown in FIG. 6, the wheel manufacturing method suitable for manufacturing the wheel includes at least a base body forming step S1 and a coating step S3. In addition, as shown in FIG. 6, you may include pre-processing process S2 which performs pre-processing, chemical conversion, etc., and post-processing process S4 which performs post-processing and an inspection as needed. The coating step S3 includes a color layer forming step S31 for forming a color layer by coating at least a color coating on the surface of the substrate formed in the substrate forming step S1, and after the color layer forming step 31, A cutting step S32 in which a predetermined region, which is a part of the surface, is cut together with the color layer to form one surface, which is a cutting glitter surface, on the substrate, and another surface connected to the one surface where the color layer remains. And, after the cutting step S32, a pleochroic layer forming step of forming a pleochroic layer by coating at least a pleochroic coating film on the surface of the color layer on the other surface and on one surface at the same time S33 is included. Hereinafter, each process is demonstrated in order.
まず、基体形成工程である。基体形成工程では、図7(a)に示すように、鋳肌表面1rを有する基体1が形成される。基体形成工程において、基体を形成する方法は特段限定されず、例えば金属製のホイールの場合、切削加工などで素形材を削り出して基体を形成してもよく、また金属粉末を型の中で焼結する焼結法で形成してもよい。しかしながら、工業生産上効率的にホイールを製造するためには、アルミニウムなど軽合金を主体とした原料を溶融し、基体の形状に対応したキャビティーを有する鋳型内に溶湯を鋳込み、基体を形成する鋳造法を鋳造工程として基体形成工程に適用することが望ましい。なお、基体を構成する材料としてアルミニウムを主体とする合金を使用する場合には、例えばJISに定めるAC4CまたはAC4CH材相当のAl−Si−Mg系のアルミニウム合金材料を用いて鋳造を行うことができる。具体的には、Cu0.20質量%以下、Si6.5〜7.5質量%以下、Mg0.25〜0.45質量%以下、Zn,Fe,Mn,Ni,Ti,Pb,Sn,Crは不純物であり総量は0.8質量%以下、残部Alとなる組成のアルミ合金材料を用いることが好ましい。さらに、上記アルミ合金材料より高い剛性を有するとともに十分な変形能を有するホイールを製造することのできる、Si9.0〜11.8質量%、Mg0.20〜0.45質量%、Fe、Cu、Mn、ZnおよびTiの総量を0.1〜1.5質量%、残部Alならびに不可避不純物を含む組成のアルミ合金材料を用いてもよい。
The first is a substrate forming process. In the substrate forming step, as shown in FIG. 7A, the
さらに、上記のようにアルミニウム合金材料を使用して鋳造法により基体を形成する場合には、低圧鋳造法を用いることが望ましい。低圧鋳造法は、重力鋳造法や高圧鋳造法に比べ鋳巣などの内部欠陥や表面欠陥が少なく高品質な基体を効率的に形成することができるからである。なお、以下の各工程の説明では、基体は、上記低圧鋳造法により形成されたアルミニウム合金製の基体であることを前提に説明するが、低圧鋳造法は周知であるので詳細な説明は割愛する。また、基体形成工程が鋳造工程の場合には、必要に応じ鋳造後の基体に対し熱処理(例えば溶体化処理や時効処理など)を適宜な条件で行ってもよい。 Further, when the base is formed by the casting method using the aluminum alloy material as described above, it is desirable to use the low pressure casting method. This is because the low-pressure casting method can efficiently form a high-quality substrate with fewer internal defects such as a cast hole and surface defects than the gravity casting method and the high-pressure casting method. In the following description of each process, it is assumed that the substrate is an aluminum alloy substrate formed by the above-described low-pressure casting method. However, since the low-pressure casting method is well known, detailed description is omitted. . Further, when the substrate forming step is a casting step, heat treatment (for example, solution treatment or aging treatment) may be performed on the cast substrate under appropriate conditions as necessary.
上記基体形成工程(鋳造工程)の後、塗装工程の前に、必要に応じ前処理工程が行われる。前処理工程としては、例えば基体形成工程が鋳造工程の場合には、鋳造後の基体に残存する湯口部分や鋳バリの除去、鋳肌表面を浄化するためのショットブラストまたはリム部に付けられた余肉の粗加工などの前加工や、下記する塗装工程で形成される塗膜の密着性を向上させるため基体表面を清浄化して油分などを除去する脱脂処理や基体表面に化成膜を形成する化成処理などが含まれる。ここで、化成処理とは、具体的には、例えばクロム酸クロムやリン酸クロムを用いたクロメート処理またはTi酸やZr酸を用いたノンクロメート処理などを含んでいる。 After the base forming process (casting process), before the coating process, a pretreatment process is performed as necessary. As the pretreatment process, for example, when the base body forming process is a casting process, it is attached to a shot blast or rim portion for removing the sprue portion and casting burrs remaining on the base body after casting and purifying the casting surface. In order to improve the adhesion of the coating film formed in the pre-processing such as roughing of surplus and the coating process described below, the base surface is cleaned to remove oil and other chemicals, and the base film is formed into a chemical film. Including chemical conversion treatment. Here, the chemical conversion treatment specifically includes, for example, a chromate treatment using chromium chromate or chromium phosphate or a non-chromate treatment using Ti acid or Zr acid.
上記基体形成工程、必要に応じ前処理工程を経た後、塗装工程が行われる。この塗装工程は、上記したようにカラー層形成工程、切削工程および多色性層形成工程の3つのステップを有している。 The coating process is performed after the substrate forming process and, if necessary, the pretreatment process. As described above, this painting process has three steps: a color layer forming process, a cutting process, and a polychromatic layer forming process.
基体1の鋳肌表面1rにカラー層10aを形成するカラー層形成工程は、図7(b)に示すように、下層側から上層側に向け順に、プライマー塗膜10d、カラー塗膜10cおよびクリヤ塗膜10eを順次塗膜する工程である。下地層であるプライマー塗膜10dを形成する塗料としては、ポリエステル系、アクリル系、エポキシ系またはウレタン系などの樹脂を含む溶剤系、水性系または粉体系の各種塗料を使用できる。この中でも、水酸基の配向による金属への密着性の良好なエポキシ系粉体塗料(例えばビスフェノールA型などのグリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、グリシジルアミン型、環状オキシラン型)を用いることが好ましい。さらに、エポキシ系粉体塗料としては、価格及び基体との密着性の点から、特に、酸末端ポリエステル樹脂を硬化剤とするグルシジル基/カルボキシル基架橋型エポキシ樹脂からなり、固形分濃度が高い(40〜60質量%)エポキシ・ポリエステル系粉体塗料が好ましい。エポキシ・ポリエステル/ハイブリッド系粉体塗料を、150〜180℃の温度で、10〜30分間焼付けることにより、平滑でかつ強固な高分子架橋のプライマー塗膜10dが形成される。
As shown in FIG. 7 (b), the color layer forming step for forming the
上記プライマー塗膜10dの上に形成されるカラー塗膜10cを形成する塗料としては、ポリエステル、エポキシ、アクリル樹脂等を含む溶剤系塗料、水性系塗料または粉体系塗料いずれも使用することができる。カラー塗膜10cの色は、上記したように所望の意匠に適合した色となるようにすればよく、赤色、黄色、青色およびそれらの混色その他各種の顔料を含む塗料を選択することができる。例えば、黒色を基調としたカラー塗膜10cを形成する溶剤系塗料は、有機顔料、無機顔料、炭素系顔料(カーボンブラック、グラファイト等)、メタリック粉末などの公知の顔料を適宜塗料に混合することにより得ることができる。さらに、カラー塗膜10cが溶剤系塗料からなる場合には、環境保護のために溶剤の割合が少ないハイソリッド系のものが好ましく、例えばアクリル樹脂と硬化剤、顔料などがvol%で全体の50%以上のものが好ましい。塗布された塗料は、その後焼き付けられ、カラー塗膜10cが形成される。
As the coating material for forming the
上記カラー塗膜1cの上に形成されるクリヤ塗膜10eを形成する塗料としては、例えば、有機溶剤にポリマーまたはオリゴマーを溶解した溶剤系クリヤ塗料または粉体系クリヤ塗料を使用して形成することが可能である。溶剤系クリヤ塗料としては、透明性、光沢、耐候性等に優れたアクリル塗料、例えば、固形分濃度が40〜50質量%程度のアクリル溶剤塗料を用いることが好ましい。アクリル塗料としては、アクリル系モノマーとエポキシ基、カルボキシル基、水酸基等の官能性モノマーを溶液重合させて得られる熱硬化性アクリル樹脂が好適に使用される。特に、メラミンを架橋剤とした硬化性アクリル樹脂が使用され、樹脂固形分濃度が40〜50質量%程度のアクリル溶剤塗料を用いることが特に好ましい。クリヤ塗膜10eは、塗布後、130〜180℃の温度で焼付けることにより形成される。
As the paint for forming the
上記カラー層形成工程でカラー層10aが形成された後に、切削工程が行われる。切削工程は、図7(b)において符号Dで示される矢印に沿うように、切削加工により、デザイン部1gの天井部1jの表部をカラー層10aとともに除去する工程である。この切削工程により、図7(c)に示すように、基体1に切削光輝面であるデザイン面(一の面)1oが形成されるとともに、カラー層10aが残存したデザイン面1oに連なるデザイン部1gの側面(他の面)1qが形成される。また、カラー層10aのデザイン面1oの方(一方)の端面も、デザイン面1oとほぼ同じ高さで段差の少ない切削面10iとなる。なお、本態様のカラー層10aは、クリヤ塗膜10cを上層に設けカラー塗膜10cなどを覆っているので、上記したように切削加工時におけるカラー塗膜10cなどの割れや剥がれが抑制され、意匠性の高いホイールを具現できる。
After the
上記切削工程の後、多色性層形成工程が行われる。図7(d)に示すように、切削工程により形成されたデザイン面(一の面)1oおよびデザイン部1gの側面(他の面)1q上のカラー層10aの各々上に同時に多色性層を形成する多色性層形成工程は、下層側から上層側に向け順に、透光性塗膜10g、多色性塗膜10fおよびトップクリヤ塗膜10hを順次塗膜する工程である。
After the cutting step, a pleochroic layer forming step is performed. As shown in FIG. 7D, a polychromatic layer is simultaneously formed on each of the
まず、上記したように多色性塗膜10fの中におけるフレーク10jの配向性を高めるため、上記したクリヤ塗膜10eと同様な方法で透光性塗膜10gを形成する。なお、透光性塗膜10gを透光性カラー塗膜とする場合には、所望の色を発現できる顔料を塗料の中に含有させればよい。
First, in order to improve the orientation of the flakes 10j in the
次に、多色性塗膜10fを形成する。多色性塗膜10fを形成する塗料としては、光干渉性粒子、好ましくは金属酸化物被覆マイカフレーク、金属酸化物被覆アルミナフレーク、金属酸化物被覆シリカフレーク、金属酸化物被覆ガラスフレークなどのフレーク状の光干渉性粒子を顔料として含む多色性塗料を使用することができる。各光干渉性粒子の構成は上述したとおりであるが、多色性塗膜における光干渉性粒子の含有量が、多色性塗膜中の100固形分質量部に対して0.5〜50質量部、望ましくは1〜20質量部となるよう調整することが好ましい。また、使用する塗料は、有機溶剤型または水性型のいずれの形態であってもよい。また、有機溶剤型塗料および水性型塗料としては、一液型であってもよいし、二液型ウレタン樹脂塗料等のような二液型であってもよい。
Next, the
多色性塗膜10fの形成後に、ホイールの耐久性(耐候性、耐蝕性)を向上させるためトップクリヤ塗膜10hが多色性塗膜10fの上に形成される。トップクリヤ塗膜10hは、上記したクリヤ塗膜10eと同様な方法で形成することができる。
After the formation of the
塗装工程が完了後、必要に応じ後処理工程が行われる。後処理工程としては、例えば塗装後の表面洗浄や検査などを挙げることができる。 After the painting process is completed, a post-processing process is performed as necessary. Examples of the post-treatment process include surface cleaning after coating and inspection.
以上説明した基体形成工程および塗装工程を含む本発明に係るホイールの製造方法の一例により、図7(d)に示すように、基体1のデザイン部1gの左側面(他の面)1qに塗膜された、少なくともカラー塗膜10cを含むカラー層10aと、当該左側面1q上のカラー層10aの表面および基体1のデザイン面(一の面)1oのいずれの表面の上にも共通するように塗膜された、少なくとも多色性塗膜10fを含む多色性層10bとを有するホイールが形成される。
As shown in FIG. 7D, the left side surface (other surface) 1q of the
[実施例・比較例]
以下、本発明に係るホイールおよびその製造方法について、その具体的な実験例に基づき説明する。なお、本発明は、その実験例に限定されるものではない。
[Examples and Comparative Examples]
Hereinafter, the wheel and the manufacturing method thereof according to the present invention will be described based on specific experimental examples. The present invention is not limited to the experimental example.
[測定方法]
以下、下記の実施例および比較例で形成された塗膜の色合を測定した測定方法について説明する。塗膜の色合としては、色相を示すa*値およびb*値、明度を示すL*値を測定した。a*値、b*値およびL*値は、JIS Z 8722に準拠し、ミノルタ株式会社製の色彩色差計(型式:CR−300)で、デザイン部1gのデザイン面(一の面)1o並びに側面(他の面)1pおよび1qの各々任意の5か所を測定し、a*値、b*値およびL*値として5か所の平均値を用いた。そして、色差は、下記式で算出し求めた。
色差={(L1−L2)2+(a1−a2)2+(b1−b2)2}1/2
ここで、a1:デザイン部のデザイン面のa*値
a2:デザイン部の側面のa*値
b1: デザイン部のデザイン面のb*値
b2:デザイン部の側面のb*値
L1: デザイン部のデザイン面のL*値
L2:デザイン部の側面のL*値
[Measuring method]
Hereinafter, the measuring method which measured the hue of the coating film formed by the following Example and comparative example is demonstrated. As the hue of the coating film, an a * value and b * value indicating hue and an L * value indicating lightness were measured. The a * value, b * value, and L * value are based on JIS Z 8722, and are a color difference meter (model: CR-300) manufactured by Minolta Co., Ltd. Five arbitrary positions on each of the side surfaces (other surfaces) 1p and 1q were measured, and average values at five locations were used as a * values, b * values, and L * values. And the color difference was calculated and calculated | required by the following formula.
Color difference = {(L1-L2) 2 + (a1-a2) 2 + (b1-b2) 2 } 1/2
Where a1: a * value of the design side of the design section
a2: a * value on the side of the design part
b1: b * value of the design side of the design department
b2: b * value on the side of the design part
L1: L * value of the design side of the design department
L2: L * value on the side of the design part
[実施例1]
以下の手順で本発明に係る実施例1のホイールを得た。まず、JIS−AC4CHからなる基体1を基体形成工程で低圧鋳造法により形成した。基体1の表面を脱脂処理および化成処理(前処理工程)した後、カラー層10aを形成した(カラー層形成工程)。カラー層形成工程では、日本ペイント製HB4000でプライマー塗膜(膜厚:50〜100μm)10dを形成し、次いで表1に示すa*値、b*値およびを有する黒色のカラー塗料でカラー塗膜(膜厚:10〜20μm)10cを形成し、その後日本ペイント製スーパーラック5000AWクリヤでクリヤ塗膜(膜厚:10〜20μm)10eを形成した。なお、表1は、各実施例および比較例で形成したカラー塗膜自体の色およびその色合(a*値、b*値、L*値)と、多色性塗膜の色別を示す記号(A〜C)を示している。そして、表2には、表1に示す多色性塗膜の記号に対応したシルバー系(記号A)、青系(記号B)および緑系(記号C)の各多色性塗膜の色合(a*値、b*値、L*値)を示している。なお、多色性塗膜の色合(色相、明度)は、表2に示す所定の色相(a*値、b*値)および明度(L*値)を有する白色のカラー塗膜(膜厚:30μm)にシルバー系(記号A)、青系(記号B)および緑系(記号C)の各多色性塗料を膜厚10μmで塗布し、その色合(a*値、b*値、L*値)を上記測定方法で確認することにより特定している。
[Example 1]
The wheel of Example 1 according to the present invention was obtained by the following procedure. First, a
カラー層形成工程後、切削工具としてオオクマ製LAW−FIIRを使用し、送りピッチ0.3mm/回転でカラー層とともにデザイン部(スポーク)1gの天井部1jの上層を切削して除去した(切削工程)。
After the color layer forming step, LAW-FIIR made by Okuma was used as a cutting tool, and the upper layer of the
上記切削工程後、多色性層10bを形成した(多色性層形成工程)。多色性層形成工程では、日本ペイント製スーパーラック5000AC1プライマー(T)で透光性塗膜(膜厚:5〜15μm)10gを形成し、次いで表2に示すa*値、b*値およびL*値を有する記号Aのシルバー系多色性塗料で多色性塗膜(膜厚:10〜20μm)10fを形成し、その後日本ペイント製スーパーラック5000AWクリヤでクリヤ塗膜(膜厚:10〜20μm)10hを形成した。
After the cutting step, a
実施例1で得られたホイールのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認されたa*値、b*値およびL*値並びにこれらの値から算出された両面の間の色差を表3に示す。 From the a * value, b * value, L * value and these values confirmed on each of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of the design part obtained in Example 1 Table 3 shows the calculated color difference between the two surfaces.
[実施例2〜5]
実施例2〜5では、表1に示すようにカラー塗膜の色合(実施例2:緑色、実施例3:赤色、実施例4:青色、実施例5:黄色)を変化させた点以外は、実施例1と同一条件で塗膜を形成した。実施例2〜5で得られたホイールのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認されたa*値、b*値およびL*値並びにこれらの値から算出された両面の間の色差は、表3に示すとおりであった。
[Examples 2 to 5]
In Examples 2 to 5, as shown in Table 1, except that the color coating color (Example 2: Green, Example 3: Red, Example 4: Blue, Example 5: Yellow) was changed. A coating film was formed under the same conditions as in Example 1. The a * value, b * value and L * value confirmed on each side of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of the design part obtained in Examples 2 to 5 and these The color difference between the two surfaces calculated from the values was as shown in Table 3.
[実施例6]
実施例6では、表1に示すように多色性塗膜を青系(記号B)とした点以外は、実施例1と同一条件で塗膜を形成した。実施例6で得られたホイールのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認されたa*値、b*値およびL*値並びにこれらの値から算出された両面の間の色差は、表3に示すとおりであった。
[Example 6]
In Example 6, as shown in Table 1, a coating film was formed under the same conditions as in Example 1 except that the polychromatic coating film was bluish (symbol B). From the a * value, b * value, L * value, and these values confirmed on each of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of the design part obtained in Example 6 The calculated color difference between both sides was as shown in Table 3.
[実施例7]
実施例7では、表1に示すように多色性塗膜を緑系(記号C)とした点以外は、実施例1と同一条件で塗膜を形成した。実施例7で得られたホイールのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認されたa*値、b*値およびL*値並びにこれらの値から算出された両面の間の色差は、表3に示すとおりであった。
[Example 7]
In Example 7, as shown in Table 1, a coating film was formed under the same conditions as in Example 1 except that the polychromatic coating film was green (symbol C). From the a * value, b * value, L * value and these values confirmed on each of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of the design part obtained in Example 7 The calculated color difference between both sides was as shown in Table 3.
[比較例1]
実施例1では、表1に示すようにカラー塗膜を白色とした点以外は、実施例1と同一条件で塗膜を形成した。比較例1で得られたホイールのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認されたa*値、b*値およびL*値並びにこれらの値から算出された両面の間の色差は、表3に示すとおりであった。
[Comparative Example 1]
In Example 1, the coating film was formed under the same conditions as in Example 1 except that the color coating film was white as shown in Table 1. From the a * value, b * value, L * value and these values confirmed on each of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of the design part obtained in Comparative Example 1 The calculated color difference between both sides was as shown in Table 3.
[比較例2]
実施例2では、表1に示すように多色性塗膜を形成しない点以外は、実施例1と同一条件で塗膜を形成した。比較例2で得られたホイールのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認されたa*値、b*値およびL*値並びにこれらの値から算出された両面の間の色差は、表3に示すとおりであった。
[Comparative Example 2]
In Example 2, as shown in Table 1, a coating film was formed under the same conditions as in Example 1 except that no pleochroic coating film was formed. From the a * value, b * value, L * value and these values confirmed on each of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of the design part obtained in Comparative Example 2 The calculated color difference between both sides was as shown in Table 3.
実施例1〜7のホイールは、そのデザイン面(一の面)およびデザイン部の側面(他の面)の各々の面で確認された色差が5〜60の範囲にあり、多色性塗膜の特徴である、視認する方向で色合が微妙に変化する多色干渉性を有するとともに透明感のある輝きを呈し、かつ、高級感のある立体的な陰影が具現された、優れた美観を呈するホイールを得ることができた。一方で、比較例1のホイールは、色差が2.7に過ぎず、コントラスト差が低く立体感に欠ける外観のホイールとなった。さらに、多色性塗膜を有しない比較例2のホイールは、色差が63.6と立体感は得ることができたが、その色合の変化が乏しく、実施例1〜7のホイールに対し美観が劣っていた。 The wheel of Examples 1-7 has the color difference confirmed in each surface of the design surface (one surface) and the side surface (other surface) of a design part in the range of 5-60, and a polychromatic coating film It has a multi-color coherence that slightly changes the color in the viewing direction, which is a feature of, and exhibits a clear shine, and an excellent aesthetic appearance with a high-quality three-dimensional shadow. I was able to get a wheel. On the other hand, the wheel of Comparative Example 1 had a color difference of only 2.7, and had a low contrast difference and lacked a three-dimensional effect. Furthermore, although the wheel of the comparative example 2 which does not have a pleochroic coating film was able to obtain a three-dimensional impression with a color difference of 63.6, its color change was poor, and the wheel of Examples 1 to 7 was aesthetically pleasing. Was inferior.
1 基体
1a リム部
1b リム本体部
1c 第1のフランジ部
1d 第2のフランジ部
1e ディスク部
1f ハブ部
1g デザイン部
1o デザイン面(一の面)
1j 天井部
1k デザイン部の左側部
1L デザイン部の右側部
1p デザイン部の右側面(他の面)
1q デザイン部の左側面(他の面)
10 塗膜
10a カラー層
10b 多色性層
10c カラー塗膜
10d プライマー塗膜
10e クリヤ塗膜
10f 多色性塗膜
10g 透光性塗膜
10h トップクリヤ塗膜
DESCRIPTION OF
1q Left side of the design department (other side)
10
Claims (7)
前記一の面に対し、前記他の面は傾斜しており、
前記塗膜は、前記他の面に形成された、少なくともカラー塗膜を含むカラー層と、
前記他の面上のカラー層の表面および前記一の面のいずれの面上にも共通するように形成された、光干渉性粒子を含む多色性塗膜を少なくとも備える多色性層と、を有し、
前記多色性層が形成された一の面と前記カラー層および多色性層が形成された他の面との色差が5〜60である、ことを特徴とする車両用ホイール。 It has a substrate on which one surface which is a cutting bright surface and another surface connected directly or indirectly to the one surface is formed, and a coating film formed on the one surface and the other surface A vehicle wheel,
The other surface is inclined with respect to the one surface,
The coating film is formed on the other surface, and includes a color layer including at least a color coating film,
A pleochroic layer comprising at least a pleochroic coating film containing light-interfering particles formed so as to be common to both the surface of the color layer on the other surface and the one surface; Have
A vehicle wheel, wherein a color difference between one surface on which the polychromatic layer is formed and another surface on which the color layer and the polychromatic layer are formed is 5 to 60.
The vehicle wheel according to claim 1, wherein the vehicle wheel includes a design surface, and the one surface is formed on the design surface.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017131702A JP2019014327A (en) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | Vehicular wheel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017131702A JP2019014327A (en) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | Vehicular wheel |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019014327A true JP2019014327A (en) | 2019-01-31 |
Family
ID=65356765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017131702A Abandoned JP2019014327A (en) | 2017-07-05 | 2017-07-05 | Vehicular wheel |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019014327A (en) |
-
2017
- 2017-07-05 JP JP2017131702A patent/JP2019014327A/en not_active Abandoned
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9352614B2 (en) | Vehicle wheel components, including vehicle wheels, comprising a surface coating and method for producing such vehicle wheel components | |
JP4730657B2 (en) | Light alloy wheel having brilliant surface and method for producing the same | |
RU2008102122A (en) | METHOD FOR PRODUCING MULTILAYER COATINGS | |
JP4942459B2 (en) | Method for forming laminated coating film | |
JP2019503838A (en) | Method for coating a cast alloy wheel with a two-tone appearance | |
JP2004222906A (en) | Golf club head | |
JP2012507388A5 (en) | Multi-coat coatings that provide color and / or effect using pigment-free coatings as primer surfacer substitutes, their manufacture and use | |
JP2002086057A (en) | Double-layered metallic coating film formation method | |
JP2011072997A (en) | Metallic coating method and laminated coating film | |
JP5623183B2 (en) | Glittering multilayer coating film and method for forming the same | |
JP5316926B2 (en) | How to paint vehicle wheels | |
JP2019014327A (en) | Vehicular wheel | |
JP2012011302A (en) | Method for forming multilayer coating film | |
JP6292467B2 (en) | Vehicle wheel and method of manufacturing the same | |
CN205588878U (en) | Double -colored application aluminum alloy wheel hub | |
JP2018052492A (en) | Vehicular wheel | |
US20240010027A1 (en) | Vehicle wheel having multi-gloss finish | |
JP2006181505A (en) | Metallic coating method and laminated coating film | |
JP4051319B2 (en) | Surface treatment method for aluminum wheels for automobiles with a base metal surface plated | |
CN206204427U (en) | The new pretreatment to the coating technique of body of a motor car combines the coating structure for exempting from middle painting technique | |
JP5275828B2 (en) | Metal workpiece and processing method of metal workpiece | |
CN205416987U (en) | Colorful application aluminum alloy wheel hub of electrosilvering | |
JP6369869B2 (en) | Bright paint composition | |
JP2005007219A (en) | Method for forming luster color coating film | |
JP2004267983A (en) | Method for forming brilliant coating film, coated material and aluminum wheel |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20190227 |