JP2019011847A - Electric driving device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電動駆動装置の技術に関する。 The present invention relates to a technique of an electric drive device.
駆動によって操作対象に荷重を出力する出力装置には、例えば、電動パーキングブレーキがある。電動パーキングブレーキは、所定の駆動力を発生することが必要であるために、荷重センサが設けられる(例えば、特許文献1参照)。 An output device that outputs a load to an operation target by driving includes, for example, an electric parking brake. Since the electric parking brake needs to generate a predetermined driving force, a load sensor is provided (see, for example, Patent Document 1).
荷重センサは、所定の荷重が付与されたときにセンサ要素が移動し、荷重が解除されたときにセンサ要素がゼロ点位置に戻る必要があるために、バネ部材が用いられている。
しかし、このようなバネ部材は、所定以上の荷重を受けた場合には、塑性変形を生じる場合があるために、センサ要素の位置に異常を生じることとなり、正常な荷重測定ができない恐れがある。
The load sensor uses a spring member because the sensor element moves when a predetermined load is applied, and needs to return to the zero point position when the load is released.
However, such a spring member may cause plastic deformation when subjected to a load exceeding a predetermined level, and thus an abnormality occurs in the position of the sensor element, and normal load measurement may not be performed. .
そこで、本発明は、バネ部材が用いられる荷重センサについて、所定以上の荷重によってセンサ異常が生じることが抑制された電動駆動装置を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to provide an electric drive device in which a sensor abnormality is prevented from occurring due to a load greater than or equal to a predetermined load sensor using a spring member.
本発明においては、操作対象に荷重を出力する出力部を有するアクチュエータ機構と、荷重センサと、前記荷重センサと前記アクチュエータ機構とを接続する接続部材とを有する電動駆動装置であって、前記アクチュエータ機構は、電動駆動部と、ナット部材とスピンドル部材とを含むスピンドル−ナット機構を有し、前記荷重センサは、バネ部材と、前記バネ部材を支持するバネ座と、前記バネ座に対して相対移動する作用部材と、前記作用部材に設けられたセンサ要素とを有し、前記接続部材は、一方が前記アクチュエータ機構の前記スピンドル−ナット機構に接続する第一接続部と、他方が前記荷重センサに接続する第二接続部とを有し、前記電動駆動装置は、前記ナット部材と前記スピンドル部材との所定以上の相対移動を抑制する抑制部材とを有し、前記アクチュエータ機構は、前記接続部材側が、前記荷重センサの前記バネ部材の付勢力によって支持された前記接続部材によって支持された状態で、前記電動駆動部の駆動によって前記ナット部材と前記スピンドル部材とが相対移動して荷重を出力し、前記ナット部材と前記スピンドル部材とが所定の荷重を出力するときに、前記抑制部材が、前記ナット部材と前記スピンドル部材との相対移動を抑制して前記バネ部材への更なる負荷を抑制するものである。 According to the present invention, there is provided an electric drive device including an actuator mechanism having an output unit that outputs a load to an operation target, a load sensor, and a connecting member that connects the load sensor and the actuator mechanism, the actuator mechanism Has a spindle-nut mechanism including an electric drive unit, a nut member and a spindle member, and the load sensor moves relative to the spring member, a spring seat supporting the spring member, and the spring seat. And a sensor element provided on the action member, one of the connection members being connected to the spindle-nut mechanism of the actuator mechanism and the other being connected to the load sensor. A second connecting portion to be connected, wherein the electric drive device suppresses a relative movement of the nut member and the spindle member from exceeding a predetermined amount. And the actuator mechanism is configured such that the nut is driven by the electric drive unit in a state where the connecting member side is supported by the connecting member supported by the urging force of the spring member of the load sensor. When the member and the spindle member move relative to each other and output a load, and when the nut member and the spindle member output a predetermined load, the restraining member moves relative to the nut member and the spindle member. To suppress further load on the spring member.
本発明における対象物移動装置によれば、バネ部材が用いられる荷重センサについて、所定以上の荷重によってセンサ異常が生じることが抑制される。 According to the object moving device of the present invention, it is possible to suppress the occurrence of sensor abnormality due to a load exceeding a predetermined level for a load sensor using a spring member.
次に、発明の実施の形態を説明する。まず、本発明の一実施形態に係る電動駆動装置の全体構成について図1を用いて説明する。 Next, embodiments of the invention will be described. First, the overall configuration of an electric drive device according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
本実施形態に係る電動駆動装置とは、電力によって駆動する出力部からの出力によって操作対象に荷重をかける装置であり、例えば、出力部からの出力を、ケーブルを介して操作対象に伝達することで荷重をかける装置である。出力部からの出力によって索状体であるケーブルへ張力を発生させることで、操作対象に荷重をかけることにより、当該電動駆動装置は、操作対象を移動させたり、操作対象から他の対象へ荷重をかけたりすることができる。 The electric drive device according to the present embodiment is a device that applies a load to an operation target by an output from an output unit that is driven by electric power. For example, the output from the output unit is transmitted to the operation target via a cable. It is a device that applies a load. By applying tension to the operation target by generating tension on the cable that is the cable-like body by the output from the output unit, the electric drive device moves the operation target or loads from the operation target to another target. Can be applied.
次に、本実施形態に係る電動駆動装置の一例として、電動パーキングブレーキ1について詳細に説明する。なお、電動駆動装置は、電動パーキングブレーキ1に限定されず、例えば、ロープやケーブルの引上げ装置であっても良い。本実施形態に係る電動パーキングブレーキ1は、アクチュエータ機構11と、荷重センサ12と、接続部材13と、抑制部材15と、制御部17を有する。なお、図1は、電動パーキングブレーキ1を示す平面図であり、便宜上紙面左方向を前方、右方向を後方、紙面上方向または下方向を左方向または右方向として説明する。
Next, the electric parking brake 1 will be described in detail as an example of the electric drive device according to the present embodiment. The electric drive device is not limited to the electric parking brake 1, and may be a rope or cable pulling device, for example. The electric parking brake 1 according to the present embodiment includes an
電動パーキングブレーキ1は、出力部であるモータ23からの出力によってパーキング用ケーブル101を介して操作対象であるブレーキシュー100に荷重をかける装置である。モータ23からの出力によってパーキング用ケーブル101に対して前後方向の荷重がかかることで、ブレーキシュー100にかかる荷重を変更し、図示せぬパーキングブレーキの作動または解除を切り替えるものである。
The electric parking brake 1 is a device that applies a load to the
パーキング用ケーブル101は、インナーケーブル111とアウターケーシング112とからなるコントロールケーブルを用いているが、プルケーブルを用いたコントロールケーブルなど、従来公知のパーキングブレーキ用に用いられるケーブルのいずれをも用いることができる。パーキング用ケーブル101が前進すると張力が緩められてブレーキシュー100にかかる荷重が少なくなり、パーキングブレーキが解除される。また、パーキング用ケーブル101が後退すると張力が増大し、ブレーキシュー100にかかる荷重が大きくなり、パーキングブレーキが掛けられる。
As the
アクチュエータ機構11は、モータ23からの出力を前後方向への運動力に変換する機構である。アクチュエータ機構11によって変換された前後方向への運動力は、パーキング用ケーブル101に作用し、パーキング用ケーブル101は、前進または後退を行う。
アクチュエータ機構11は、電動駆動部21と、ナット部材31とスピンドル部材32とを含むスピンドル−ナット機構22と、モータ23と、ハウジング24と、を有する。
The
The
電動駆動部21は、モータ23からの出力をスピンドル−ナット機構22に伝達する機構である。電動駆動部21は、モータ23のモータ軸23aに取り付けられたモータギヤ35と、モータギヤ35に噛合し、スピンドル−ナット機構22へ駆動力を伝達する駆動力伝達ギヤ36とを含む。モータギヤ35と駆動力伝達ギヤ36とは、ナット部材31とスピンドル部材32とが相対移動した際も、噛合した状態を保持するように構成されている。すなわち、モータギヤ35と駆動力伝達ギヤ36との接触面の軸方向の長さが、ナット部材31とスピンドル部材32との相対移動距離よりも長くなるように構成されている。
The
スピンドル−ナット機構22は、電動駆動部21によって伝達される回転方向の駆動力を、前後方向への運動力に変換する機構である。スピンドル−ナット機構22は、ナット部材31と、スピンドル部材32と、可動部材であるパイプ33と、を有する。スピンドル−ナット機構22はハウジング24内に収容されている。
モータ23は、出力部を構成する装置であり、正逆回転可能に構成されている。モータ23は、制御部17によって逆転回転制御するようにしている。また、モータ23の出力側には、センサ要素として、モータ23の回転を検知する回転検知用磁石72及び回転検知用ホールIC73が設けられている(図4参照)。
The spindle-
The
ナット部材31は、パイプ33の前端に相対回転不能に固定されている。ナット部材31は、パイプ33の回転に伴って、回転軸周りに回転する。
スピンドル部材32は、ハウジング24に対して上下左右方向へ移動しないように、かつ、軸方向に回転自在に支持されている。より詳細には、スピンドル部材32は、スピンドル部材32の長手方向の移動を案内するためのスピンドルガイド34に収容される。スピンドルガイド34は、ハウジング24に固定されている。スピンドル部材32の一端には、パーキング用ケーブル101の一端が連結されている。スピンドル部材32の他端側は、ナット部材31に螺合される。
The
The
パイプ33は、ハウジング24内で回転軸回りに回転可能に設けられた可動部材である。より詳細には、円筒状に形成されたパイプ33の外周面が、ハウジング24に対してベアリング37によって回転自在に支持されており、パイプ33の外周面には、モータ23によって回転駆動される電動駆動部21の駆動力伝達ギヤ36が相対回転不能に設けられている。パイプ33の後端には、接続部材13の第一接続部61が接続されている。より詳細には、図2に示すように、第一接続部61は、パイプ33の内周面に設けられたスラスト軸受38及びフランジブシュ39によって回転自在に支持されている、また、第一接続部61は、スラスト軸受38及びスペーサ40を介してパイプ33の後端面に前後方向へ移動不能に固定されている。これにより、パイプ33の前後方向への運動力が、接続部材13を介して荷重センサ12へ伝達できるように構成されている。
The
荷重センサ12は、操作対象であるブレーキシュー100にかかる荷重を検知するセンサである。荷重センサ12は、図2に示すように、バネ部材41と、バネ部材41を支持するバネ座42と、バネ座42に対して相対移動する作用部材43と、作用部材43に設けられたセンサ要素である磁石44と、補助バネ部材45と、センサ部ハウジング46と、センサ部ハウジング46に設けられたホールIC47と、を有する。
The
荷重センサ12においては、インナーケーブル111の移動に従って作用部材43がバネ座42に対して軸方向に相対移動し、この相対移動と共に、磁石44がホールIC47に対して相対移動する。この磁石44の相対移動によりホールIC47が、インナーケーブル111の荷重に相当するスピンドル−ナット機構22の移動距離に応じた電圧をケーブル張力信号として制御部17へ出力するようになっている。
In the
バネ部材41は、バネ座42に支持されており、作用部材43のバネ座42に対する相対移動に伴って弾性変形を行う部材である。バネ部材41の一端は、バネ座42に上下左右方向へ移動不能に固定されている。また、バネ部材41の他端は、後述するエンド部材52の後面と当接している。バネ部材41は作用部材43に加わる荷重によって変形する圧縮コイルスプリングである。バネ部材41は、バネ座42とエンド部材52を介した作用部材43とにより支持されて、作用部材43がバネ座42に対して相対移動して伸縮するように、荷重センサ12に設けられている。
The
バネ座42は、センサ部ハウジング46の内周面後端に固定されている。バネ座42は、筒状に形成されており、円板状の外周部を有する。バネ部材41の一端は、バネ座42と同軸上に配置されており、円板状の外周部前面と当接している。
The
作用部材43は、円柱状の部材であり、前端には円板状のエンド部材52が設けられている。また、作用部材43の後端部には、小径部が設けられており、小径部に後述する軸受取付部53が係合することにより、作用部材43がハウジング24に対して相対回転不能に固定されており、磁石44に対向して配置されている。
The
磁石44は、センサ要素であり、同じくセンサ要素であるホールIC47と共に、センサ部ハウジング46の移動距離を検出する部材である。磁石44は、エンド部材52に固定されており、作用部材43のセンサ部ハウジング46に対する相対的な移動に合わせて移動する。ホールIC47は、センサ基板48の下面に配置されており、センサ基板48は、センサ部ハウジング46に固定されている。
The
補助バネ部材45は、エンド部材52とバネ座42の内面との間に設けられている。補助バネ部材45は、作用部材43の外周で、バネ部材41の内側に介装されている。バネ部材41の自然長は、エンド部材52とバネ座42の内面の距離より短い。それにより、取り付けた状態では圧縮されず、端部に隙間があいている。他方、補助バネ部材45の取付長さは自然長よりいくらか短い。すなわち、少し圧縮させた状態で取り付ける。本実施形態においては、バネ部材41の内径が補助バネ部材45の外径より大きいが、補助バネ部材45の径をバネ部材41の径より大きくしてもよい。
The
接続部材13は、荷重センサ12とアクチュエータ機構11とを接続する部材であり、アクチュエータ機構11は、接続部材13に相対回転可能に接続され、荷重センサ12は、接続部材13に相対回転不能に接続される。接続部材13は、円柱状の部材であり、アクチュエータ機構11のスピンドル−ナット機構22に接続する第一接続部61と、荷重センサ12に接続する第二接続部62とを有する。
The
第一接続部61は、接続部材13の前端部であり、アクチュエータ機構11を構成するパイプ33に回動自在に支持されている。より詳細には、第一接続部61は、パイプ33の内周面に設けられたスラスト軸受38及びフランジブシュ39によって回転自在に支持されている。第一接続部61は、フランジ状に形成され、アクチュエータ機構11に対して荷重センサ12を相対移動によって離間させる力をスラスト軸受38及びスペーサ40から受けることとなる。
The
第二接続部62は、接続部材13の後端部であり、荷重センサ12を構成するセンサ部ハウジング46に固定されている。より詳細には、第二接続部62は、ロックナット54によってセンサ部ハウジング46に固定されている。
The
アクチュエータ機構11は、抑制部材15を備える。
抑制部材15は、ナット部材31とスピンドル部材32との相対移動を抑制する部材であり、断面視L字状の部材で形成されている。抑制部材15は、ハウジング24に固定されている。すなわち、抑制部材15は、ハウジング24に固定されたスピンドルガイド34の両側面上端から短手方向中央部へ延伸するブラケット55に固定されている。より詳細には、抑制部材15の上面に設けられた長孔15aに対してボルト56を貫通させて、ボルト56をブラケット55に設けられたボルト孔55aに締結することにより、抑制部材15をスピンドルガイド34に固定する。
The
The restraining
次に、電動パーキングブレーキ1の制御の構成について図4を用いて説明する。
制御部17は、アクチュエータ機構11の駆動を制御する。制御部17は、本実施形態においては、ECU(電子制御ユニット)であり、マイクロコンピュータから構成される。制御部17は、アクチュエータ機構11の駆動の制御として、スピンドル−ナット機構22のスピンドル部材32とナット部材31との相対移動についての移動距離を制御する。
制御部17には、電動パーキングブレーキ1の作動信号または解除信号を送信する操作スイッチ71と、ホールIC47と、モータ23の回転を検知する回転検知用ホールIC73と接続されている。
また、制御部17とアクチュエータ機構11のモータ23とは、電気信号が送受信可能に接続されていて、スピンドル部材32とナット部材31とが所定のストロークの相対移動をするように制御部17がアクチュエータ機構11を制御する。荷重センサ12からのスピンドル−ナット機構22の移動距離に応じたケーブル張力信号を受けた制御部17が、モータ23を回転制御するようにしている。
Next, the control configuration of the electric parking brake 1 will be described with reference to FIG.
The
The
Further, the
制御部17が、操作スイッチ71からの作動信号を受信して、電動パーキングブレーキ1を作動させる場合、モータ23の駆動力により、スピンドル−ナット機構22のナット部材31が軸回りに回転し、スピンドル部材32が後方向へ移動する。スピンドル部材32の後方への移動に伴い、インナーケーブル111が後方へ移動するが、インナーケーブル111が後方へ移動不能となった場合には、荷重センサ12に荷重がかかる。荷重センサ12に荷重がかかると、荷重センサ12を構成する作用部材43が移動し、作用部材43の移動に伴って磁石44が移動する。磁石44の移動により、磁石44に対応して配置されるホールIC47が、インナーケーブル111からの荷重に相当するスピンドル−ナット機構22の移動距離に応じた電圧をケーブル張力信号として制御部17へ出力する。
When the
また、モータ23の駆動軸に接続した回転検知用磁石44の回転を検知した回転検知用ホールIC73からの回転パルスが制御部17へ送信される。制御部17は、スピンドル−ナット機構22のスピンドル部材32とナット部材31との相対移動についての所定の移動量を移動させて、電動パーキングブレーキ1を作動させる。制御部17が、荷重センサ12によって、予め設定したケーブル張力を示す信号を検出し、スピンドル−ナット機構22について所定の移動量を移動させた場合、制御部17は、モータ23を停止させる。
In addition, a rotation pulse from the rotation
また、制御部17が、操作スイッチ71からの解除信号を受信して、電動パーキングブレーキ1を解除する場合、制御部17は、モータ23を逆転駆動してインナーケーブル111を解除方向に戻す。制御部17において、予め設定したスピンドル−ナット機構22のスピンドル部材32とナット部材31との相対移動の移動量を移動させて、電動パーキングブレーキ1の解除が終了したとして、制御部17は、モータ23を停止させる。このように、制御部17は、アクチュエータ機構11の駆動を、スピンドル−ナット機構22の移動距離によって制御する。ここで、電動パーキングブレーキによっては、電源喪失などによりスピンドル−ナット機構22が所定の駆動量だけ解除駆動しなかった場合には、本来の解除位置に戻らない状態で所定の移動量の駆動がなされてしまうために、駆動時に過剰の駆動がされてしまう場合がある。電動パーキングブレーキ1は、抑制部材15を有するために、過剰な駆動によって、過剰な荷重をバネ部材41に負荷することがない。
When the
次に、図5及び図6を用いて、電動パーキングブレーキ1において、スピンドル−ナット機構22を駆動した場合の、アクチュエータ機構11、荷重センサ12、及び接続部材13の移動の態様について説明する。
Next, with reference to FIG. 5 and FIG. 6, movement modes of the
まず、モータ23を駆動させて出力を行う。モータ23の駆動力は、モータギヤ35及び駆動力伝達ギヤ36を介してスピンドル−ナット機構22のパイプ33へ伝達される。パイプ33が回転することにより、パイプ33の前端に相対回転不能に固定されているナット部材31が軸回りに回転する。
First, the
ナット部材31が回転すると、ナット部材31に螺合されるスピンドル部材32がナット部材31に対して軸方向と平行な方向へ相対移動する。ここでは、スピンドル部材32がナット部材31に対して電動パーキングブレーキ1を作動させる方向(後方)へ移動する場合について説明する。
When the
スピンドル部材32がナット部材31に対して後方へ移動すると、スピンドル部材32の前端に固定されたパーキング用ケーブル101は、ハウジング24に対して後方へ移動を開始する。
When the
図6(B)に示すように、パーキング用ケーブル101が、ハウジング24に対して後方へ移動可能な場合には、スピンドル部材32の後方への移動に伴ってパーキング用ケーブル101が、ハウジング24に対して後方へ移動する。すなわち、インナーケーブル111が後方へ引かれる。
As shown in FIG. 6B, when the
そして、インナーケーブル111が、ハウジング24に対して後方へ移動不能となった場合には、スピンドル部材32及びインナーケーブル111は、ハウジング24に対して移動を停止する。さらに、モータ23を駆動させて出力を行い、パイプ33の前端に相対回転不能に固定されているナット部材31を軸回りに回転させた場合、パイプ33及びナット部材31がハウジング24に対して前方へ移動を開始する。また、パイプ33及びナット部材31と接続される接続部材13、及び荷重センサ12のセンサ部ハウジング46がハウジング24に対して前方へ移動を開始する。
When the
すなわち、バネ部材41の弾性力に抗して、バネ部材41が縮む方向へセンサ部ハウジング46に設けられたバネ座42が前方へ移動する。このとき、作用部材43は、ハウジング24に対して相対移動しないためバネ部材41は縮む。バネ部材41の弾性変形に伴い弾性力は大きくなるが、弾性力よりもモータ23の出力の方が大きいため、ナット部材31、パイプ33、接続部材13、及び荷重センサ12は前方へ移動する。
That is, against the elastic force of the
図6(C)に示すように、ナット部材31、パイプ33、接続部材13、及び荷重センサ12はハウジング24に対して前方へ移動している際に、更にモータ23を駆動させて出力を行った際には、パイプ33の前端は抑制部材15の後面と当接する。抑制部材15は、ハウジング24に対して相対移動しないため、これ以上ナット部材31、パイプ33、接続部材13、及び荷重センサ12は前方へ移動しない。すなわち、ナット部材31とスピンドル部材32とが所定の荷重を出力するときに、抑制部材15が、ナット部材31とスピンドル部材32との相対移動を抑制してバネ部材41への更なる負荷を抑制するものである。
As shown in FIG. 6C, when the
このように構成することにより、バネ部材41の弾性変形限界を超えてバネ部材41へ荷重をかけることを防止することができ、バネ部材41の塑性変形を防ぐことができる。
By comprising in this way, it can prevent applying a load to the
図6(D)に示すように、抑制部材15を設けない構成では、電動駆動装置1を電動パーキングブレーキ装置に用いた場合のブレーキを作動させた状態のような、インナーケーブル111が移動不能となった状態の後、更にモータを駆動させて出力を行った際には、所定の荷重以上の過剰な負荷がかかることになる。バネ部材41に過剰な負荷がかかって塑性変形が生じる。バネ部材41にいわゆるヘタリと言われる現象が生じた場合には、センサ要素44の位置に異常が生じたり、所定の荷重とは異なる荷重でセンサ要素44が移動したりすることとなる。電動駆動装置1が作動する前の状態においてスピンドルーナット機構22が所定の初期状態と異なる状態に置かれた場合には、荷重センサ12によって正常な荷重測定ができない恐れがある。
As shown in FIG. 6D, in the configuration in which the
しかし、抑制部材15は、荷重センサ12に所定の荷重が負荷された状態になると、抑制部材15がナット部材31またはスピンドル部材32に当接する位置に、ハウジング24に対して固定される。抑制部材15がスピンドルーナット機構22の作動を抑制することで、荷重センサ12は所定の負荷よりも大きい負荷が加えられることを回避することができる。つまり、抑制部材15が設けられることにより、バネ部材41の弾性変形限界を超えてバネ部材41へ荷重をかけることを防止することができ、バネ部材41の塑性変形を防ぎ、荷重が解除されたときに、センサ要素である磁石44がゼロ点位置に戻る。これにより、所定以上の荷重によるセンサ異常を防ぐことができるのである。抑制部材15をアクチュエータ機構11に設けることにより、バネ部材41の塑性変形によって生じる荷重センサ12が所定の荷重に至る前に所定の荷重に至ったとする誤検知を、抑制することができる。
However, the restraining
また、抑制部材15は、スピンドルガイド34に対して固定される位置を変更することができる。すなわち、ボルト56を抑制部材15の長孔15aの前端に貫通させる場合、抑制部材15のスピンドルガイド34に対する相対的な位置は、最も後方となる。言い換えれば、抑制部材15の後面が、スピンドルガイド34の後端から最も後方に突出した位置に配置される。また、ボルト56を抑制部材15の長孔15aの後端に貫通させる場合、抑制部材15のスピンドルガイド34に対する相対的な位置は、最も前方となる。言い換えれば、抑制部材15の後面が、スピンドルガイド34の後端から突出する距離が最も短くなるように配置される。
Further, the restraining
このように構成することにより、バネ部材41の縮む距離を調整することができるため、ばね定数の異なるバネをバネ部材41として採用する際に、弾性変形が可能な範囲に合わせてバネ部材41の縮む距離を調整することができる。
By configuring in this way, it is possible to adjust the distance by which the
以上のように、操作対象であるブレーキシュー100に荷重を出力する出力部であるモータ23を有するアクチュエータ機構11と、荷重センサ12と、荷重センサ12とアクチュエータ機構11とを接続する接続部材13とを有する電動駆動装置である電動パーキングブレーキ1であって、アクチュエータ機構11は、電動駆動部21と、ナット部材31とスピンドル部材32とを含むスピンドル−ナット機構22とを有し、荷重センサ12は、バネ部材41と、バネ部材41を支持するバネ座42と、バネ座42に対して相対移動する作用部材43と、作用部材43に設けられたセンサ要素である磁石44とを有し、接続部材13は、一方がアクチュエータ機構11のスピンドル−ナット機構22に接続する第一接続部61と、他方が荷重センサ12に接続する第二接続部62とを有し、電動パーキングブレーキ1は、ナット部材31とスピンドル部材32との所定以上の相対移動を抑制する抑制部材15とを有し、アクチュエータ機構11は、接続部材13側が、荷重センサ12のバネ部材41の付勢力によって支持された接続部材13によって支持された状態で、電動駆動部21の駆動によってナット部材31とスピンドル部材32とが相対移動して荷重を出力し、ナット部材31とスピンドル部材32とが所定の荷重を出力するときに、抑制部材15が、ナット部材31とスピンドル部材32との相対移動を抑制してバネ部材41への更なる負荷を抑制するものである。このように構成することにより、バネ部材41の弾性変形限界を超えてバネ部材41へ荷重をかけることを防止することができ、バネ部材41の塑性変形を防ぐことができる。
As described above, the
また、アクチュエータ機構11の駆動を制御する制御部17を備え、制御部17が、前記アクチュエータ機構11の駆動を、スピンドル−ナット機構22の移動距離によって制御するものである。このように構成することにより、スピンドル−ナット機構22のスピンドル部材32の相対移動についての移動距離によって所定の荷重以上の荷重であると判断された場合には、アクチュエータ機構11のモータ23の作動を停止制御することができる。
Further, a
また、アクチュエータ機構11がハウジング24を有し、抑制部材15がハウジング24に対して固定され、抑制部材15とナット部材31とが当接することによってナット部材31とスピンドル部材32との相対移動が抑制されるものである。このように構成することにより、バネ部材41の縮む距離を調整することができるため、ばね定数の異なるバネをバネ部材41として採用する際に、弾性変形が可能な範囲に合わせてバネ部材41の縮む距離を調整することができる。
Further, the
なお、本実施形態においては、抑制部材15は、スピンドルガイド34に固定したが、ハウジング24に固定される構成であればこれに限定されるものではなく、例えば、ハウジングに直接取り付けることも可能である。また、抑制部材15は、パイプ33の前方への移動を抑制することにより、ナット部材31とスピンドル部材32との相対移動を抑制しているが、ナット部材31とスピンドル部材32との相対移動を抑制する構成であればこれに限定されるものではなく、例えば、荷重センサのセンサ部ハウジングの前方への移動を抑制することにより、ナット部材とスピンドル部材との相対移動を抑制する構成であってもよい。
In the present embodiment, the restraining
また、本実施形態のスピンドル−ナット機構22においては、ナット部材31を回転駆動させることにより、ナット部材31とスピンドル部材32とが相対移動して所定の荷重を出力する構成としているが、これに限定されるものではなく、スピンドル部材を回転駆動させることにより、ナット部材とスピンドル部材とが相対移動して所定の荷重を出力する構成としてもよい。
Further, in the spindle-
1 電動パーキングブレーキ(電動駆動装置)
11 アクチュエータ機構
12 荷重センサ
13 接続部材
15 抑制部材
17 制御部
21 電動駆動部
22 スピンドル−ナット機構
23 モータ(出力部)
24 ハウジング
31 ナット部材
32 スピンドル部材
41 バネ部材
42 バネ座
43 作用部材
44 磁石(センサ要素)
61 第一接続部
62 第二接続部
1 Electric parking brake (electric drive device)
DESCRIPTION OF
24
61
Claims (3)
前記アクチュエータ機構は、
電動駆動部と、ナット部材とスピンドル部材とを含むスピンドル−ナット機構とを有し、
前記荷重センサは、
バネ部材と、前記バネ部材を支持するバネ座と、前記バネ座に対して相対移動する作用部材と、前記作用部材に設けられたセンサ要素とを有し、
前記接続部材は、
一方が前記アクチュエータ機構の前記スピンドル−ナット機構に接続する第一接続部と、他方が前記荷重センサに接続する第二接続部とを有し、
前記電動駆動装置は、
前記ナット部材と前記スピンドル部材との所定以上の相対移動を抑制する抑制部材とを有し、
前記アクチュエータ機構は、
前記接続部材側が、前記荷重センサの前記バネ部材の付勢力によって支持された前記接続部材によって支持された状態で、前記電動駆動部の駆動によって前記ナット部材と前記スピンドル部材とが相対移動して荷重を出力し、
前記ナット部材と前記スピンドル部材とが所定の荷重を出力するときに、前記抑制部材が、前記ナット部材と前記スピンドル部材との相対移動を抑制して前記バネ部材への更なる負荷を抑制する、電動駆動装置。 An electric drive device having an actuator mechanism having an output unit that outputs a load to an operation target, a load sensor, and a connection member that connects the load sensor and the actuator mechanism,
The actuator mechanism is
An electric drive unit, and a spindle-nut mechanism including a nut member and a spindle member;
The load sensor is
A spring member, a spring seat that supports the spring member, an action member that moves relative to the spring seat, and a sensor element provided on the action member;
The connecting member is
One has a first connection connected to the spindle-nut mechanism of the actuator mechanism, and the other has a second connection connected to the load sensor,
The electric drive device
A suppressing member that suppresses a relative movement of the nut member and the spindle member at a predetermined level or more;
The actuator mechanism is
With the connecting member side supported by the connecting member supported by the urging force of the spring member of the load sensor, the nut member and the spindle member are moved relative to each other by the driving of the electric driving unit. Output
When the nut member and the spindle member output a predetermined load, the suppressing member suppresses a relative movement between the nut member and the spindle member to suppress a further load on the spring member. Electric drive device.
前記制御部が、前記アクチュエータ機構の駆動を、前記スピンドル−ナット機構の移動距離によって制御する、請求項1に記載の電動駆動装置。 A control unit for controlling the driving of the actuator mechanism;
The electric drive device according to claim 1, wherein the control unit controls driving of the actuator mechanism by a moving distance of the spindle-nut mechanism.
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