JP2019009739A - 無線通信システム、無線通信装置および通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ギャップ時間を有効活用する。【解決手段】無線通信システムは、サーバと、サーバに割り当てられたノードである複数の無線通信装置と、を有する。サーバは、フレームの先頭位置を指定する報知情報を送信する。複数の無線通信装置の各々は、報知情報を受信する報知情報処理部と、通信処理部と、を有する。通信処理部は、報知情報に応じて、TDD(Time Division Duplex)方式の通信を行い、TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式の通信を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置および通信方法に関する。
近年、工場やオープンオフィスなどでWi−Fi(登録商標、Wireless Fidelity)の使用は急激に増加している。Wi−Fiへの接続デバイス数が増えると、電波干渉や隠れ端末などの問題により、回線品質が低下することがある。
例えば、無線通信システムとして、現在のWi−Fiシステムでは、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)という方式をベースに運用されている。CSMA方式では、各無線通信装置(アクセスポイント、デバイス)がお互いの電波を監視することによって通信を行う。CSMA方式では、自身の無線通信装置が無線通信の開始前に現在通信中の無線通信装置がいないか否かを確認し(Carrier Sense(CS))、現在通信中の無線通信装置がいない場合は通信を開始する(Multiple Access(MA))。そして、自身の無線通信装置は、CSにより通信できる状態になっても、更にランダムな時間待ってからデータの送信を開始する。しかしながら、CSMA方式では、アクセスポイントとデバイスとの間で通信許可のための制御や待機時間を利用するため、デバイス数が増加するとトラフィック効率が急激に低下してしまう。
そこで、CSMA方式の問題点を解消するために、無線通信システムをTDMA(Time Division Multiple Access)という方式で運用する場合を考える。例えば、TDMA方式の通信として、TDMA/TDD(Time Division Duplex)方式を用いる。以下、TDMA/TDD方式をTDD方式と記載する。
TDD方式では、同一チャネルにおいて時間軸でスロットと呼ばれる時間単位に分割して、そのスロット間で決められた時間にデータを送受信する。例えば、図47に示すように、無線通信システムは、無線通信装置として、ゲートウェイ(以下、GWと記載する)、アクセスポイント(以下、APと記載する)およびステーション(以下、STAと記載する)を有する。GWからAP#101、AP#102を経由してSTAまでの径路に下りデータが転送され、その逆の径路に上りデータが転送される。また、TDD方式では、下りデータが転送される下りの時間帯(図48の「TDMA下り」を参照)と、上りデータが転送される上りの時間帯(図48の「TDMA上り」を参照)とが設けられている。
特開2000−197089号公報 特表2011−514740号公報
しかし、TDD方式において、多段構成であるマルチホップ通信を行う環境で使用した場合には、以下のギャップ時間が発生する。
例えば、図48に示すように、下りデータの転送において、GWとAP#101との間には、スロット単位の遅延と空間伝播遅延とによる遅延時間である遅延時間Δt101が生じる。同様に、AP#101とAP#102との間、AP#102とSTAとの間には、それぞれ、スロット単位の遅延と空間伝播遅延とによる遅延時間である遅延時間Δt102、Δt103が生じる。上りデータの転送の場合は、下りデータの転送の場合とは逆になる。この場合、GWとSTAとの間で下りデータの転送と上りデータの転送とを行う際に、例えば、GWは、下りの時間帯にデータを送信してから、上りの時間帯にデータを受け取るまで、予め決められた遅延時間(ギャップ時間)待つことになる。
本願に開示の技術は、ギャップ時間を有効活用する。
1つの態様では、無線通信システムは、サーバと、サーバに割り当てられたノードである複数の無線通信装置と、を有する。サーバは、フレームの先頭位置を指定する報知情報を送信する。複数の無線通信装置の各々は、報知情報を受信する報知情報処理部と、通信処理部と、を有する。通信処理部は、報知情報に応じて、TDD(Time Division Duplex)方式の通信を行い、TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式の通信を行う。
1つの側面では、ギャップ時間を有効活用することができる。
図1は、実施例1に係る無線通信システムの概要を説明するための図である。 図2は、実施例1に係る無線通信システムのデータの送受信を説明するための図である。 図3は、実施例1に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1に係る無線通信システムのサーバの構成の一例を示すブロック図である。 図5は、実施例1に係る無線通信システムのGWの構成の一例を示すブロック図である。 図6は、実施例1に係る無線通信システムのAPの構成の一例を示すブロック図である。 図7は、実施例1に係る無線通信システムのSTAの構成の一例を示すブロック図である。 図8は、実施例1に係る無線通信システムのフレーム構成の一例を示すブロック図である。 図9は、実施例1に係る無線通信システムのGW、AP、STAの送受信タイミング制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図10は、実施例2に係る無線通信システムのGW、AP、STAの送受信タイミング制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図11は、実施例2に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。 図12は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)を説明するための図である。 図13は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)を説明するための図である。 図14は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)に対する解決策を説明するための図である。 図15は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)に対する解決策を説明するための図である。 図16は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。 図17は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)に対する解決策を説明するための図である。 図18は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)に対する解決策を説明するための図である。 図19は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。 図20は、実施例2に係る無線通信システムの解決策を説明するための図である。 図21は、実施例3に係る無線通信システムの課題を説明するための図である。 図22は、実施例3に係る無線通信システムの課題を説明するための図である。 図23は、実施例3に係る無線通信システムの課題を説明するための図である。 図24は、実施例3に係る無線通信システムのAPの構成の一例を示すブロック図である。 図25は、実施例3に係る無線通信システムの課題に対する解決策を説明するための図である。 図26は、実施例3に係る無線通信システムの課題に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。 図27は、実施例4に係る無線通信システムにおける遅延測定のイメージ図である。 図28は、実施例4に係る無線通信システムにおける遅延測定パケット伝送のイメージ図である。 図29は、実施例4に係る無線通信システムのGWの構成の一例を示すブロック図である。 図30は、実施例4に係る無線通信システムのGWの遅延測定部の構成の一例を示すブロック図である。 図31は、実施例4に係る無線通信システムの課題に対する解決策を説明するための図である。 図32は、実施例4に係る無線通信システムの課題に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。 図33は、実施例5に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。 図34は、実施例5に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。 図35は、実施例5に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。 図36は、実施例5に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。 図37は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−1を説明するための図である。 図38は、実施例5に係る無線通信システムのGW、AP、STAの送受信タイミング制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図39は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−1の一例を示すシーケンス図である。 図40は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−2を説明するための図である。 図41は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−2の一例を示すシーケンス図である。 図42は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策2の一例を示すシーケンス図である。 図43は、サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図44は、GWのハードウェア構成の一例を示す図である。 図45は、APのハードウェア構成の一例を示す図である。 図46は、STAのハードウェア構成の一例を示す図である。 図47は、従来の無線通信システムの概要を説明するための図である。 図48は、従来の無線通信システムのデータの送受信を説明するための図である。
以下に、本願の開示する無線通信システム、無線通信装置および通信方法の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例は開示の技術を限定するものではない。
[概要]
図1は、実施例1に係る無線通信システムの概要を説明するための図である。実施例1に係る無線通信システムは、ゲートウェイ200(以下、GW200と記載する)、複数のアクセスポイント300(以下、AP300と記載する)、および、複数のステーション400(以下、STA400と記載する)を有する。ここで、GW200、AP300およびSTA400は、「無線通信装置」の一例である。
TDMA(Time Division Multiple Access)/TDD(Time Division Duplex)方式では、同一チャネルにおいて時間軸でスロットと呼ばれる時間単位に分割して、そのスロット間で決められた時間にデータを送受信する。以下、TDMA/TDD方式をTDD方式と記載する。図2は、実施例1に係る無線通信システムのデータの送受信を説明するための図である。例えば、GW200から2つのAP300(図1、図2の「AP#1」、「AP#2」)を経由してSTA400までの径路に下りデータが転送され、その逆の径路に上りデータが転送される。
また、TDD方式では、下りデータが転送される下りの時間帯(図2の「TDMA下り」を参照)と、上りデータが転送される上りの時間帯(図2の「TDMA上り」を参照)とが設けられている。しかし、前述のように、TDMA/TDD方式(以下、TDD方式と記載する)において、多段構成であるマルチホップ通信を行う環境で使用した場合には、マルチホップ通信でデータ転送を行う際に生じる遅延時間(スロット単位の遅延と空間伝播遅延)によりギャップ時間が発生する。すなわち、TDD方式では、GW200とSTA400との間で下りデータの転送と上りデータの転送とを行う際に、例えば、GW200は、下りの時間帯にデータを送信してから、上りの時間帯にデータを受け取るまで、ギャップ時間待つことになる。
そこで、図2に示すように、実施例1に係る無線通信システムでは、ギャップ時間にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式の通信を割り当てる。すなわち、実施例1に係る無線通信システムでは、TDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)と上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)との間にCSMA方式の時間帯(図2の「CSMA」)を挟み込む。CSMA方式の時間帯は、データホッピングをサポートせずに直接接続されたAPと通信可能であり、データ再送や接続監視、電波測定情報などの制御情報領域として利用することができる。
例えば、サーバ100は、フレームの先頭位置を指定する。GW200、AP300およびSTA400は、フレームの先頭位置に応じて、TDD方式(図2の「TDMA下り」、「TDMA上り」)の通信を行う。また、GW200、AP300およびSTA400に対して、TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間(ギャップ時間)にCSMA方式(図2の「CSMA」)の通信を行う。GW200、AP300およびSTA400において、TDD方式の下りの時間帯の後のギャップ時間と、TDD方式の上りの時間帯の後のギャップ時間とは、予め測定され、決められている。GW200、AP300およびSTA400は、サーバ100から指定されたフレームの先頭位置に応じて、TDD方式の下りデータの通信、CSMA方式の通信、および、TDD方式の上りデータの通信を行う。これにより、ギャップ時間において、GW200とAP300との間、隣接するAP300間、AP300とSTA400との間でCSMA方式の通信が可能となる。
このように、実施例1に係る無線通信システムでは、ギャップ時間を有効活用することにより、TDD方式の通信とCSMA方式の通信とを効率よく行うことができる。
[システム構成]
図3は、実施例1に係る無線通信システムの構成の一例を示すブロック図である。実施例1に係る無線通信システムは、GW200、複数のAP300、複数のSTA400の他に、サーバ100を有する。サーバ100は、有線回線を介してGW200に接続されている。
サーバ100は、ネットワークの監視制御やTDDスロットの管理を行う。また、サーバ100は、ネットワーク経由で収集したデータを保存したり、データを使用したサービスを実行したりする。GW200は、無線Wi−Fiネットワークと有線回線とをつなげる装置である。AP300は、無線Wi−Fiアクセスポイントであり、データ転送を行う。STA400は、タブレットなどの情報端末や、GW200(親機)に対するセンサーノード(子機)である。
[サーバ100]
図4は、実施例1に係る無線通信システムのサーバ100の構成の一例を示すブロック図である。サーバ100は、メディア処理層110、アプリケーション層120およびデータベース層130を有する。
メディア処理層110は、パケット生成部111およびパケット抽出部112を有する。パケット生成部111は、アプリケーション層120からのデータを含むパケットを生成し、ネットワーク層のEthernetやルーターを介してGW200に送信する。パケット抽出部112は、ネットワーク層(GW200、ルーター、Ethernet)からのパケットを受信(抽出)し、アプリケーション層120に出力する。
例えば、サーバ100は、サービスとして、認証サービスを実行する場合、アプリケーション層120は、認証部121を有し、データベース層は、認証データベース131(以下、認証DB131と記載する)を有する。この場合、認証部121は、STA400からAP300、GW200を介してサーバ100に送られてきたデータ(ユーザ名やパスワード)と、認証DB131に格納されたデータとを照合して、ユーザ認証を行う。
アプリケーション層120は、更に、ネットワーク監視部122(以下、NW監視部122と記載する)と、ネットワーク構築部123(以下、NW構築部123と記載する)とを有する。データベース層130は、更に、各種データ通信などの記録を表す監視ログ132と、GW200とAP300とSTA400との配置関係を表すコンフィグレーション情報133とを有する。NW監視部122は、監視ログ132によりネットワーク上の各種データ通信などを監視する。NW構築部123は、コンフィグレーション情報133を含むデータを、GW200を介してAP300やSTA400に通知することにより、ネットワークを構築したり、ネットワーク構築の変更を実施したりする。すなわち、GW200、AP300およびSTA400は、コンフィグレーション情報133によりサーバ100に割り当てられたノードである。
[GW]
図5は、実施例1に係る無線通信システムのGW200の構成の一例を示すブロック図である。GW200は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS(Operating System)/ドライバ層230およびアプリケーション層240を有する。ここで、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230およびアプリケーション層240は、GW200の「報知情報処理部」の一例である。
アプリケーション層240は、ユーザデータ処理部241を有する。ユーザデータ処理部241は、OS/ドライバ層230からのデータ(無線ネットワークからの情報)を、ネットワーク層のEthernetを介してサーバ100に送信する。ユーザデータ処理部241は、ネットワーク層(サーバ100、Ethernet)からのデータを、OS/ドライバ層230に出力する。
OS/ドライバ層230は、送信データバッファ231と、送信データ生成部232と、受信データバッファ233と、受信データ処理部234とを有する。送信データ生成部232は、アプリケーション層240からのデータを送信データバッファ231によりメディア処理層220に出力する。受信データ処理部234は、メディア処理層220から受信データバッファ233が受け取ったデータをアプリケーション層240に出力する。
メディア処理層220は、パケット生成部221およびパケット抽出部222を有する。パケット生成部221は、OS/ドライバ層230からのデータを含むパケットを生成し、信号としてアナログ処理層210に出力する。パケット抽出部222は、アナログ処理層210からの信号からパケットを抽出し、OS/ドライバ層230に出力する。
アナログ処理層210は、アンテナ211と、変調部212と、復調部213とを有する。アンテナ211は、変調部212からの信号を無線ネットワーク(AP300、STA400)に送信し、無線ネットワーク(AP300、STA400)からの信号を復調部213に出力する。変調部212は、メディア処理層220からの信号に対して変調を施し、変調が施された信号をアンテナ211に出力する。復調部213は、アンテナ211が受信した信号に対して復調を施し、復調が施された信号をメディア処理層220に出力する。
このように、GW200は、無線ネットワークと有線ネットワークとの間のデータブリッジの役割を果たす。
また、GW200において、アプリケーション層240は、更に、ビーコン情報処理部242と、フレーム監視制御部243とを有する。OS/ドライバ層230は、更に、送受信タイミング制御部235を有する。すなわち、GW200は、従来の機能に加え、ビーコン情報処理部242と、フレーム監視制御部243と、送受信タイミング制御部235を有する。ここで、ビーコン情報処理部242、フレーム監視制御部243および送受信タイミング制御部235は、GW200の「通信処理部」の一例である。ビーコン情報処理部242、フレーム監視制御部243および送受信タイミング制御部235については後述する。
[AP]
図6は、実施例1に係る無線通信システムのAP300の構成の一例を示すブロック図である。AP300は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330およびアプリケーション層340を有する。ここで、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330およびアプリケーション層340は、AP300の「報知情報処理部」の一例である。
アプリケーション層340は、ユーザデータ処理部341を有する。ユーザデータ処理部341は、OS/ドライバ層330からのデータ(無線ネットワークからの情報)を受け取る。また、ユーザデータ処理部341は、データをOS/ドライバ層330に出力する。
OS/ドライバ層330は、送信データバッファ331と、送信データ生成部332と、受信データバッファ333と、受信データ処理部334とを有する。送信データ生成部332は、アプリケーション層340からのデータを送信データバッファ331によりメディア処理層320に出力する。受信データ処理部334は、メディア処理層320から受信データバッファ333が受け取ったデータをアプリケーション層340に出力する。
メディア処理層320は、パケット生成部321およびパケット抽出部322を有する。パケット生成部321は、OS/ドライバ層330からのデータを含むパケットを生成し、信号としてアナログ処理層310に出力する。パケット抽出部322は、アナログ処理層310からの信号からパケットを抽出し、OS/ドライバ層330に出力する。
アナログ処理層310は、アンテナ311と、変調部312と、復調部313とを有する。アンテナ311は、変調部312からの信号を無線ネットワーク(GW200、AP300、STA400)に送信し、無線ネットワーク(GW200、AP300、STA400)からの信号を復調部313に出力する。変調部312は、メディア処理層320からの信号に対して変調を施し、変調が施された信号をアンテナ311に出力する。復調部313は、アンテナ311が受信した信号に対して復調を施し、復調が施された信号をメディア処理層320に出力する。
このように、AP300は、STA400からのデータを有線ネットワークにブリッジする役割と、同一のAP300に接続されている他のSTA400にブリッジする役割とを果たす。また、本実施例では、AP300は、マルチホップ装置として使用される。すなわち、AP300は、上流のGW200またはAP300からの情報を下流のAP300またはSTA400にブリッジする役割と、下流のAP300またはSTA400からの情報を上流のGW200またはAP300にブリッジする役割とを果たす。
また、AP300において、アプリケーション層340は、更に、ビーコン情報処理部342と、フレーム監視制御部343とを有する。OS/ドライバ層330は、更に、送受信タイミング制御部335を有する。すなわち、AP300は、従来の機能に加え、ビーコン情報処理部342と、フレーム監視制御部343と、送受信タイミング制御部335を有する。ここで、ビーコン情報処理部342、フレーム監視制御部343および送受信タイミング制御部335は、AP300の「通信処理部」の一例である。ビーコン情報処理部342、フレーム監視制御部343および送受信タイミング制御部335については後述する。
[STA]
図7は、実施例1に係る無線通信システムのSTA400の構成の一例を示すブロック図である。STA400は、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440およびインターフェース層を有する。ここで、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440は、STA400の「報知情報処理部」の一例である。
インターフェース層は、センサーと、出力デバイスと、入力デバイスとを有する。出力デバイスは、表示装置やスピーカなどを含む。入力デバイスは、キーボードなどのスイッチや、マイクなどを含む。センサー、出力デバイス、入力デバイスは外部インターフェースを介してアプリケーション層440に接続されている。
アプリケーション層440は、ユーザデータ処理部441を有する。ユーザデータ処理部441は、OS/ドライバ層430からのデータ(無線ネットワークからの情報)をインターフェース層に出力する。また、ユーザデータ処理部441は、インターフェース層からのデータ(センサーからの情報や入力デバイスからの情報など)をOS/ドライバ層430に出力する。
OS/ドライバ層430は、送信データバッファ431と、送信データ生成部432と、受信データバッファ433と、受信データ処理部434とを有する。送信データ生成部432は、アプリケーション層440からのデータを送信データバッファ431によりメディア処理層420に出力する。受信データ処理部434は、メディア処理層420から受信データバッファ433が受け取ったデータをアプリケーション層440に出力する。
メディア処理層420は、パケット生成部421およびパケット抽出部422を有する。パケット生成部421は、OS/ドライバ層430からのデータを含むパケットを生成し、信号としてアナログ処理層410に出力する。パケット抽出部422は、アナログ処理層410からの信号からパケットを抽出し、OS/ドライバ層430に出力する。
アナログ処理層410は、アンテナ411と、変調部412と、復調部413とを有する。アンテナ411は、変調部412からの信号を無線ネットワーク(GW200、AP300)に送信し、無線ネットワーク(GW200、AP300)からの信号を復調部413に出力する。変調部412は、メディア処理層420からの信号に対して変調を施し、変調が施された信号をアンテナ411に出力する。復調部413は、アンテナ411が受信した信号に対して復調を施し、復調が施された信号をメディア処理層420に出力する。
このように、STA400は、センサーからの情報や、入力デバイスからの情報などを無線ネットワークに送信する役割と、無線ネットワークから情報を出力デバイスに出力する役割とを果たす。
また、STA400において、アプリケーション層440は、更に、ビーコン情報処理部442と、フレーム監視制御部443とを有する。OS/ドライバ層430は、更に、送受信タイミング制御部435を有する。すなわち、STA400は、従来の機能に加え、ビーコン情報処理部442と、フレーム監視制御部443と、送受信タイミング制御部435を有する。ここで、ビーコン情報処理部442、フレーム監視制御部443および送受信タイミング制御部435は、STA400の「通信処理部」の一例である。ビーコン情報処理部442、フレーム監視制御部443および送受信タイミング制御部435については後述する。
[フレーム構成例]
次に、TDD方式の通信とCSMA方式の通信とを効率よく行うためのフレーム構成例を以下に示す。
図8は、実施例1に係る無線通信システムのフレーム構成の一例を示すブロック図である。図8に示す「HYPER_FRAME#0」は、任意のスロット割り当てが可能な単位を表すハイパーフレームであり、1つのハイパーフレームの一例を示している。図8に示す「FRAME#0」、「FRAME#1」、…、「FRAME#9」は、ビーコン情報(報知情報)を送信する単位を表すフレームであり、1つのハイパーフレームに割り当てられるフレームの一例を示している。図8に示す「SLOT#0」、「SLOT#1」、…、「SLOT#9」は、TDMAやCSMAの割り当てが指定される最小単位を表すスロットであり、1つのフレームに割り当てられるスロットの一例を示している。
図8の例では、ハイパーフレーム(1sec)内に10msec単位で100個のスロット割り当てが可能となる。サーバ100は、通信方式の割り当てをビーコン情報としてネットワーク全体に配信する。ビーコン情報はフレーム(100msec)の先頭付近で一度送信される。例えば、ビーコン情報は、1フレームに割り当てられる複数のスロット(「SLOT#0」、「SLOT#1」、…、「SLOT#9」)のうちの第1のスロット(「SLOT#0」)に割り当てられる。そして、第1のスロットにスロットの割り当てに関する情報が含まれるため、ネットワーク全体のスロット割り当ての変更としては、最小で100msec単位の設定切り替えが可能である。
[フレーム先頭位置の認識方法]
フレームの先頭位置の認識を行うための送受信タイミング制御部を以下に示す。図9は、実施例1に係る無線通信システムのGW200、AP300、STA400の送受信タイミング制御部35の構成の一例を示すブロック図である。
ここで、図9において、送受信タイミング制御部35は、GW200の送受信タイミング制御部235、AP300の送受信タイミング制御部335、STA400の送受信タイミング制御部435に相当する。また、図9において、ビーコン情報処理部42は、GW200のビーコン情報処理部242、AP300のビーコン情報処理部342、STA400のビーコン情報処理部442に相当する。また、図9において、フレーム監視制御部43は、GW200のフレーム監視制御部243、AP300のフレーム監視制御部343、STA400のフレーム監視制御部443に相当する。
同様に、図9において、パケット抽出部22は、GW200のパケット抽出部222、AP300のパケット抽出部322、STA400のパケット抽出部422に相当する。また、図9において、送信データバッファ31は、GW200の送信データバッファ231、AP300の送信データバッファ331、STA400の送信データバッファ431に相当する。また、図9において、受信データバッファ33は、GW200の受信データバッファ233、AP300の受信データバッファ333、STA400の受信データバッファ433に相当する。また、図9において、受信データ処理部34は、GW200の受信データ処理部234、AP300の受信データ処理部334、STA400の受信データ処理部434に相当する。
図9に示すように、送受信タイミング制御部35は、自身が有する自走クロック30で動作する。その送受信タイミング制御部35は、カウンタキャプチャ3501と、カウンタクリアタイミング生成部3502と、カウンタ3503と、送受信タイミング決定部3504とを有する。
まず、パケット抽出部22は、ビーコン情報を含む全てのパケットを検出(抽出)したときに、送受信タイミング制御部35のカウンタキャプチャ3501にキャプチャトリガを送る。カウンタキャプチャ3501は、パケット抽出部22からキャプチャトリガを受け取った時刻をビーコン受信時刻とする。その後、受信データ処理部34は、パケット抽出部22から受信データバッファ33を介してパケットを受け取り、そのパケットがビーコン情報を含むパケットであることを認識して、ビーコン情報をビーコン情報処理部42へ通知する。ビーコン情報は、スロット番号、フレーム番号、スロット単位の遅延であるスロット内遅延時間を含む。ビーコン情報処理部42は、ビーコン情報(スロット番号、フレーム番号、スロット内遅延時間)をカウンタクリアタイミング生成部3502に通知する。
カウンタクリアタイミング生成部3502は、カウンタキャプチャ3501からのビーコン受信時刻と、ビーコン情報処理部42からのビーコン情報(スロット番号、フレーム番号、スロット内遅延時間)とに基づいて、ハイパーフレーム先頭時刻を算出する。ここで、スロット番号をNSLOTとし、スロット時間幅を10[msec]とし、フレーム番号をNFRAMEとし、フレーム時間幅を100[msec]とし、スロット内遅延時間をΔtとする。また、ビーコン受信時刻をTBeaconとし、ハイパーフレーム先頭時刻をTHYPER_FRAMEとした場合、ハイパーフレーム先頭時刻THYPER_FRAMEは、以下の式により算出される。
HYPER_FRAME=TBeacon−NSLOT×10[msec]
−NFRAME×100[msec]
−Δt
カウンタクリアタイミング生成部3502は、ハイパーフレーム先頭時刻を算出したタイミングで、カウンタ3503のカウンタ値をクリアする。これにより、送受信タイミング決定部3504は、カウンタ3503のカウンタ値「0」の位置を認識することができる。また、フレーム監視制御部43は、送受信タイミング決定部3504がカウンタ値「0」の位置を認識することにより、フレームの先頭を認識することができる。送受信タイミング決定部3504は、認識したカウンタ値、および、フレーム監視制御部43が認識したフレームの先頭により、スロットやフレームの送受信タイミングを決定する。送受信タイミング決定部3504は、決定した送受信タイミングを表すイネーブル制御情報をパケット抽出部22と送信データバッファ31とに通知することにより、TDD方式の時間帯(図2の「TDMA下り」、「TDMA上り」)を割り当てる。
また、送受信タイミング決定部3504は、TDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)と上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)との間にCSMA方式の時間帯(図2の「CSMA」)を割り当てる。すなわち、送受信タイミング決定部3504は、ギャップ時間にCSMA方式の時間帯を割り当てる。
[具体例]
次に、図2を用いて、実施例1に係る無線通信システムの動作について説明する。
例えば、GW200は、フレームの先頭位置を指定するビーコン情報をサーバ100から受信する。GW200は、ビーコン情報と、そのビーコン情報を受信したときのビーコン受信時刻とに基づいて、ハイパーフレーム先頭時刻を算出する。GW200は、算出したハイパーフレーム先頭時刻に応じて、GW200におけるハイパーフレームを割り当てる。すなわち、GW200は、TDD方式の時間帯(図2の「TDMA下り」、「TDMA上り」)を割り当て、その時間帯の間の時間であり、かつ、予め決められたギャップ時間にCSMA方式の時間帯(図2の「CSMA」)を割り当てる。また、GW200は、フレームにおいて、スロット「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信する。
GW200に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する。AP300「AP#1」は、ビーコン情報と、そのビーコン情報を受信したときのビーコン受信時刻とに基づいて、ハイパーフレーム先頭時刻を算出する。AP300「AP#1」は、算出したハイパーフレーム先頭時刻に応じて、AP300「AP#1」におけるハイパーフレームを割り当てる。すなわち、AP300「AP#1」は、TDD方式の時間帯(図2の「TDMA下り」、「TDMA上り」)を割り当て、その時間帯の間の時間であり、かつ、予め決められたギャップ時間にCSMA方式の時間帯(図2の「CSMA」)を割り当てる。ここで、AP300「AP#1」に割り当てられたTDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)は、GW200に割り当てられたTDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)に対して遅延している。また、GW200に割り当てられたTDD方式の上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)は、AP300「AP#1」に割り当てられたTDD方式の上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)に対して遅延している。AP300「AP#1」は、フレームにおいて、スロット「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信する。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるAP300「AP#2」は、AP300「AP#1」から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する。AP300「AP#2」は、ビーコン情報と、そのビーコン情報を受信したときのビーコン受信時刻とに基づいて、ハイパーフレーム先頭時刻を算出する。AP300「AP#2」は、算出したハイパーフレーム先頭時刻に応じて、AP300「AP#2」におけるハイパーフレームを割り当てる。すなわち、AP300「AP#2」は、TDD方式の時間帯(図2の「TDMA下り」、「TDMA上り」)を割り当て、その時間帯の間の時間であり、かつ、予め決められたギャップ時間にCSMA方式の時間帯(図2の「CSMA」)を割り当てる。ここで、AP300「AP#2」に割り当てられたTDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)は、AP300「AP#1」に割り当てられたTDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)に対して遅延している。また、AP300「AP#1」に割り当てられたTDD方式の上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)は、AP300「AP#2」に割り当てられたTDD方式の上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)に対して遅延している。AP300「AP#2」は、フレームにおいて、スロット「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信する。
AP300「AP#2」に隣接するノードであるSTA400は、AP300「AP#2」から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する。STA400は、ビーコン情報と、そのビーコン情報を受信したときのビーコン受信時刻とに基づいて、ハイパーフレーム先頭時刻を算出する。STA400は、算出したハイパーフレーム先頭時刻に応じて、STA400におけるハイパーフレームを割り当てる。すなわち、STA400は、TDD方式の時間帯(図2の「TDMA下り」、「TDMA上り」)を割り当て、その時間帯の間の時間であり、かつ、予め決められたギャップ時間にCSMA方式の時間帯(図2の「CSMA」)を割り当てる。ここで、STA400に割り当てられたTDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)は、AP300「AP#2」に割り当てられたTDD方式の下りの時間帯(図2の「TDMA下り」)に対して遅延している。また、AP300「AP#2」に割り当てられたTDD方式の上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)は、STA400に割り当てられたTDD方式の上りの時間帯(図2の「TDMA上り」)に対して遅延している。
[効果]
以上の説明により、実施例1に係る無線通信システムは、サーバ100と、サーバ100に割り当てられたノードである複数の無線通信装置(GW200、AP300、STA400)とを有する。サーバ100は、フレームの先頭位置を指定する報知情報(ビーコン情報)を送信する。複数の無線通信装置の各々は、報知情報処理部と、通信処理部とを有する。
報知情報処理部は、ビーコン情報を受信する。例えば無線通信装置がGW200である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240を含む。例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。例えば無線通信装置がSTA400である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440を含む。
通信処理部は、ビーコン情報に応じて、TDD方式の通信を行い、TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間にCSMA方式の通信を行う。例えば無線通信装置がGW200である場合、通信処理部は、送受信タイミング制御部235、ビーコン情報処理部242、フレーム監視制御部243を含む。例えば無線通信装置がAP300である場合、通信処理部は、送受信タイミング制御部335、ビーコン情報処理部342、フレーム監視制御部343を含む。例えば無線通信装置がSTA400である場合、通信処理部は、送受信タイミング制御部435、ビーコン情報処理部442、フレーム監視制御部443を含む。
このように、実施例1に係る無線通信システムによれば、サーバ100は、ビーコン情報を送信し、GW200、AP300およびSTA400は、ビーコン情報に応じて、TDD方式の通信を行い、ギャップ時間にCSMA方式の通信を行う。これにより、ギャップ時間において、GW200とAP300との間、隣接するAP300間、AP300とSTA400との間でCSMA方式の通信が可能となる。したがって、実施例1に係る無線通信システムでは、ギャップ時間を有効活用することにより、TDD方式の通信とCSMA方式の通信とを効率よく行うことができる。
図10は、実施例2に係る無線通信システムのGW200、AP300、STA400の送受信タイミング制御部35の構成の一例を示すブロック図である。図10の受信タイミング生成部35は、図9の構成に加えて、切替経路カウンタ3505を有する。
[課題]
マルチホップ通信の特徴の一つとして、経路切り替えがある。経路切り替えは、あるAP300で異常が発生して、GW200とSTA400との間のデータ通信を正常に行えない状況になった場合、他の経路を利用してデータを送る。この経路切り替えにより、GW200とSTA400との間のデータ到達率を上げることができ、多量のデータ通信が行われる工場やIoT(Internet of Things)等においては重要視されている。
図11は、実施例2に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。例えば、径路P21において、ビーコン情報#0(図11の「Beacon#0」)がGW200からSTA400に送信される。径路P22において、ビーコン情報#0がGW200からAP300(図11の「AP#1」)に送信され、ビーコン情報#1(図11の「Beacon#1」)がAP300「AP#1」からSTA400に送信される。
この場合、マルチホップ通信において経路切り替えを高速に行うために、両方のビーコン情報を常に受信可能な制御を行うことで、双方の径路(通信経路および切替経路)において、ビーコン情報によるフレーム先頭位置が認識されることが好ましい。前述した送受信タイミング制御部35は、通信経路のビーコン情報を受け取ったときにフレーム先頭位置によりカウンタ3503のカウンタ値をクリアする。一方、送受信タイミング制御部35は、切替経路のビーコン情報を受け取った場合、フレーム先頭位置により切替経路カウンタ3505のカウンタ値をクリアする。送受信タイミング制御部35は、この切替経路カウンタ3505を有することにより、経路切替が発生した際は、切替経路カウンタ3505のカウンタ値をフレーム生成用のカウンタ3503にロードすることにより、短時間でのフレーム先頭位置の変更が可能となる。
しかし、通常のWi−Fiシステムのようにビーコン情報の位置を先頭基準に規定するとマルチホップ通信の場合、STA400は、以下の課題(その1)、(その2)から両方のビーコン情報を受け取ることができないことがある。
[課題(その1)]
図12は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)を説明するための図である。図12において、GW200およびAP300が同一チャネルを使用している。この場合、GW200、AP300がフレームの先頭位置でビーコン情報を送信すると、STA400において、GW200およびAP300からのビーコン情報が干渉してしまう。いわゆる、電波干渉によるパケットの受信異常が起きてしまう。この場合、STA400は、ビーコン情報を受け取ることができない可能性がある。
[課題(その2)]
図13は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)を説明するための図である。図13において、GW200およびAP300が別チャネルを使用している。この場合、STA400が一度に(すなわち、同時刻に)受信できるチャネル数は1チャネルである。このため、STA400は、どちらか一方のビーコン情報(例えば、GW200からのビーコン情報)を受け取ることができるが、他方のビーコン情報(例えば、AP300からのビーコン情報)を受け取ることができない。
[解決策]
そこで、実施例2に係る無線通信システムでは、GW200、AP300から送信されるビーコン情報が割り当てられるスロットの位置をずらす。例えば、1フレームには、経由したノード数を表すノードホップ数が設定され、ビーコン情報の受信時または転送時において、ノードホップ数に「1」がインクリメントされる。GW200およびAP300は、ビーコン情報が転送される複数の径路P21、P22において、複数のスロットのうち、ノードホップ数に応じた位置のスロットにビーコン情報を割り当てる。これにより、上記課題が解決する。
フレームにおいて、GW200は、スロット「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信する。また、各AP300は、ノードホップ数に応じて隣のスロット(例えば、ノードホップ数が「1」である場合は「SLOT#1」、ノードホップ数が「2」である場合は「SLOT#2」)を利用する。また、それぞれ隣接するGW200、AP300がビーコン情報を送信するスロットの時間帯においては、GW200、AP300はスタンバイ状態または受信状態となり、そのスロットの時間帯において送信を停止する。
[解決策(その1)]
図14、15は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)に対する解決策を説明するための図である。図16は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その1)に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。図20は、実施例2に係る無線通信システムの解決策を説明するための図である。
図14および図15において、GW200およびAP300が同一チャネルを使用している。
この場合、図14および図20において、GW200に隣接するノードであるAP300は、受信状態に遷移することにより、送信停止の状態となる(図16のステップS100)。このとき、GW200は、フレームにおいて、スロット「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信する(図16のステップS101)。GW200に隣接するノードであるAP300は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する(図16のステップS102)。また、GW200とAP300とに隣接するノードであるSTA400は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する(図16のステップS103)。
次に、図15および図20において、GW200は、「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信したときにスタンバイ状態に遷移することにより、送信停止の状態となる(図16のステップS104)。このとき、GW200に隣接するノードであるAP300は、送受信状態に遷移することにより、送信可能な状態となり(図16のステップS105)、スロット「SLOT#1」の時間帯でビーコン情報を送信する(図16のステップS106)。GW200とAP300とに隣接するノードであるSTA400は、AP300から「SLOT#1」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する(図16のステップS107)。
このように、GW200およびAP300が同一チャネルを使用している場合でも、GW200から送信されたビーコン情報と、AP300から送信されたビーコン情報とは、充分にオフセットされた時間間隔がある。このため、実施例2に係る無線通信システムでは、GW200およびAP300からのビーコン情報を含むパケットが干渉せず(電波干渉は起きず)、STA400は、ビーコン情報を受け取ることができる。
[解決策(その2)]
図17および図18は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)に対する解決策を説明するための図である。図19は、実施例2に係る無線通信システムの課題(その2)に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。
図17および図18において、GW200およびAP300が別チャネルを使用している。
この場合、図17および図20において、GW200に隣接するノードであるAP300は、GW200のチャネルに切り替える(図19のステップS200)。同様に、GW200とAP300とに隣接するノードであるSTA400は、GW200のチャネルに切り替える(図19のステップS201)。このとき、GW200は、スロット「SLOT#0」の時間帯でビーコン情報を送信する(図19のステップS202)。GW200に隣接するノードであるAP300は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する(図19のステップS203)。また、GW200とAP300とに隣接するノードであるSTA400は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する(図19のステップS204)。
次に、図18および図20において、GW200に隣接するノードであるAP300は、GW200からビーコン情報を受信したときに、AP300のチャネルに切り替える(図19のステップS205)。同様に、GW200とAP300とに隣接するノードであるSTA400は、GW200からビーコン情報を受信したときに、AP300のチャネルに切り替える(図19のステップS206)。このとき、GW200に隣接するノードであるAP300は、スロット「SLOT#1」の時間帯でビーコン情報を送信する(図19のステップS207)。GW200とAP300とに隣接するノードであるSTA400は、AP300から「SLOT#1」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する(図19のステップS208)。
このように、GW200およびAP300が別チャネルを使用している場合でも、GW200から送信されたビーコン情報と、AP300から送信されたビーコン情報とは、充分にオフセットされた時間間隔がある。このため、実施例2に係る無線通信システムでは、STA400においてチャネル切り替え時間を確保できるので、STA400は、GW200から送信されたビーコン情報と、AP300から送信されたビーコン情報との両方を受け取ることができる。
もう一つの利点としては、ビーコン情報内の最新情報を同一フレームにおいて送信できる点がある。ビーコン情報内にはGW200からの情報をそのまま伝達する情報と各AP300において付加される情報がある。実施例2に係る無線通信システムでは、同一タイミングでは各AP300からのビーコン情報が1フレーム遅れてしまう。一方、実施例2に係る無線通信システムでは、ビーコン情報の位置を1スロットずつシフトさせることによって、同一フレームで受信したビーコン情報をそのまま送信することが可能となる。
[効果]
以上の説明により、実施例2に係る無線通信システムにおいて、報知情報(ビーコン情報)は、1フレームに割り当てられる複数のスロット「SLOT#0」、「SLOT#1」、…、「SLOT#9」のうちの第1のスロット「SLOT#0」に割り当てられる。複数の無線通信装置(この場合、GW200、AP300)の報知情報処理部は、ビーコン情報が転送される複数の径路P21、P22において、経由したノード数を表すノードホップ数に応じた位置のスロットにビーコン情報を割り当てる。
例えば無線通信装置がGW200である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240を含む。この場合、GW200の報知情報処理部(例えば、OS/ドライバ層230の送受信タイミング制御部235)は、径路P21において、複数のスロットのうち、ノードホップ数「0」に応じた位置のスロット「SLOT#0」にビーコン情報を割り当てる。
例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。この場合、AP300の報知情報処理部(例えば、OS/ドライバ層330の送受信タイミング制御部335)は、径路P22において、複数のスロットのうち、ノードホップ数「1」に応じた位置のスロット「SLOT#1」にビーコン情報を割り当てる。
このように、実施例2に係る無線通信システムによれば、ビーコン情報の位置を1スロットずつシフトさせることによって、同一チャネルを使用している場合でも、別チャネルを使用している場合でも、STA400は、ビーコン情報を受け取ることができる。
実施例2に係る無線通信システムでは、ビーコン情報の位置を1スロットずつシフトさせているが、ノードホップ数が同一となる複数の径路が存在する場合、以下の課題が発生する。
[課題]
図21は、実施例3に係る無線通信システムの課題を説明するための図である。例えば、径路P31において、ビーコン情報#0(図21の「Beacon#0」)がGW200から第1のAP300(図21の「AP#1」)に送信される。また、径路P31において、ビーコン情報#1(図21の「Beacon#1」)がAP300「AP#1」からSTA400に送信される。径路P32において、ビーコン情報#0がGW200から第2のAP300(図21の「AP#2」)に送信され、ビーコン情報#2(図21の「Beacon#2」)がAP300「AP#2」からSTA400に送信される。
この場合、STA400は、同一のノードホップ数である2つのAP300「AP#1」、「AP#2」から送信されたビーコン情報#1、#2を受け取れないという課題がある。ここで、すべてのAP300において、別スロットを使用するという方法が考えられるが、AP300の数が多い場合はトラフィック効率の悪くなってしまう。
図22および図23は、実施例3に係る無線通信システムの課題を説明するための図である。例えば、ビーコン情報#0がGW200から2つのAP300(図22の「AP#1」、「AP#2」)に送信される。このとき、ビーコン情報#1がAP300「AP#1」からSTA400に送信され、ビーコン情報#2がAP300「AP#2」から2つのSTA400(図22の「STA#1」、「STA#2」)に送信される。
この場合、例えばAP300「AP#2」)から送信されるビーコン情報#2が割り当てられるスロットの位置をずらすという方法が考えられるが、スロット「SLOT#1」の時間帯でビーコン情報を受け取るSTA400「STA#2」が存在する。すなわち、図23に示すように、STA400「STA#1」は、径路P31において、使用中のチャネルでビーコン情報を受信しているため、切替経路(径路P32)のビーコン情報を受信することができない。
[解決策]
図24は、実施例3に係る無線通信システムのAP300の構成の一例を示すブロック図である。図24のAP300のOS/ドライバ層330は、更に、ビーコン情報を格納するためのVビーコンバッファ336を有する。
図25は、実施例3に係る無線通信システムの課題に対する解決策を説明するための図である。ここで、サーバ100は、ノードホップ数が同一となる複数の径路P31、P32のうちの径路P32のAP300「AP#2」およびSTA400「STA#1」に対して、コピーしたビーコン情報を割り当てるスロットを指定する。
この場合、径路P31のAP300「AP#1」において、OS/ドライバ層330の送受信タイミング制御部335は、複数のスロットのうち、ノードホップ数「1」に応じた位置のスロット「SLOT#1」にビーコン情報を割り当てる。そして、OS/ドライバ層330の送受信タイミング制御部335は、そのビーコン情報を送信データバッファ331からメディア処理層320、アナログ処理層310を介して、AP300「AP#1」に隣接するノードであるSTA400に送信する。径路P31において、STA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から「SLOT#1」の時間帯で送信されたビーコン情報を受信する。
一方、径路P32のAP300「AP#2」において、OS/ドライバ層330の送受信タイミング制御部335は、ビーコン情報をコピーする。そして、送受信タイミング制御部335は、複数のスロットのうち、サーバ100により指定された位置のスロット「SLOT#N」にVビーコン情報(コピーしたビーコン情報)を割り当てる。送受信タイミング制御部335は、Vビーコン情報をVビーコンバッファ336からメディア処理層320、アナログ処理層310を介して、AP300「AP#2」に隣接するノードであるSTA400に送信する。径路P32において、STA400「STA#1」は、AP300「AP#2」から「SLOT#N」の時間帯で送信されたVビーコン情報を受信する。これにより、上記課題が解決する。
図26は、実施例3に係る無線通信システムの課題に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。
サーバ100は、STA400「STA#1」の径路P31、P32を決定した際に、STA情報として、使用経路、切替経路、および、Vビーコンスロット情報をGW200に通知する(ステップS300)。ここで、使用経路は、径路P31を表し、切替経路は、径路P32を表す。Vビーコンスロット情報は、径路P32において、Vビーコン情報(コピーしたビーコン情報)を割り当てるスロットを指定するための情報である。
GW200は、サーバ100からSTA情報を受け取り、ビーコン情報#0に追加実装する。GW200は、STA情報を含むビーコン情報#0を、スロット「SLOT#0」の時間帯で送信する(ステップS301)。
径路P31のAP300「AP#1」は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報#0を受信する。AP300「AP#1」は、複数のスロットのうち、ノードホップ数「1」に応じた位置のスロット「SLOT#1」にビーコン情報#0を割り当てる。そして、AP300「AP#1」は、そのビーコン情報#0をビーコン情報#1として、スロット「SLOT#1」の時間帯で送信する(ステップS302)。
径路P32のAP300「AP#2」は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信されたビーコン情報#0を受信する。AP300「AP#2」は、複数のスロットのうち、ノードホップ数「1」に応じた位置のスロット「SLOT#1」にビーコン情報#0を割り当てる。そして、AP300「AP#2」は、そのビーコン情報#0をビーコン情報#2として、スロット「SLOT#1」の時間帯で送信する。また、AP300「AP#2」は、ビーコン情報#0をコピーして、Vビーコン情報として、図示しないメモリに保持する(ステップS303)。
径路P31において、STA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から「SLOT#1」の時間帯で送信されたビーコン情報#1を受信する。このとき、STA400「STA#1」は、ビーコン情報#1に含まれるSTA情報を取得する(ステップS304)。
径路P32において、STA400「STA#2」は、AP300「AP#2」から「SLOT#1」の時間帯で送信されたビーコン情報#2を受信する(ステップS305)。
ここで、径路P31において、STA400「STA#1」は、AP300「AP#2」から「SLOT#1」の時間帯で送信されたビーコン情報#2については、チャネルが異なるため、受信できない。そこで、STA400「STA#1」は、取得したSTA情報に基づいて、チャネルを変更する(ステップS306)。
AP300「AP#2」は、サーバ100により指定された位置のスロット「SLOT#N」にVビーコン情報(コピーしたビーコン情報)を割り当てる。そして、AP300「AP#2」は、Vビーコン情報(コピーしたビーコン情報)をスロット「SLOT#N」の時間帯で送信する(ステップS307)。
STA400「STA#1」は、AP300「AP#2」から「SLOT#N」の時間帯で送信されたVビーコン情報(コピーしたビーコン情報)を受信する(ステップS308)。
[効果]
以上の説明により、実施例3に係る無線通信システムにおいて、ノードホップ数が同一となる複数の径路P31、P32が存在する場合がある。そこで、複数の無線通信装置(この場合、AP300)の報知情報処理部は、第1の径路(径路P31)において、ノードホップ数に応じた位置のスロットに報知情報(ビーコン情報)を割り当てる。一方、複数の無線通信装置(この場合、AP300)の報知情報処理部は、第1の径路(径路P31)以外の径路(径路P32)において、ビーコン情報をコピーし、サーバ100により指定された位置のスロットに、コピーしたビーコン情報を割り当てる。
例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。この場合、径路P31において、AP300「AP#1」の報知情報処理部(例えば、OS/ドライバ層330の送受信タイミング制御部335)は、複数のスロットのうち、ノードホップ数「1」に応じた位置のスロット「SLOT#1」にビーコン情報を割り当てる。一方、径路P32において、AP300「AP#2」の報知情報処理部(例えば、送受信タイミング制御部335)は、複数のスロットのうち、サーバ100により指定された位置のスロット「SLOT#N」に、コピーしたビーコン情報を割り当てる。
このように、実施例3に係る無線通信システムによれば、ノードホップ数が同一となる複数の径路P31、P32が存在する場合でも、STA400「STA#1」は、AP300「AP#1」、「AP#2」からビーコン情報を受け取ることができる。
[TDD方式の上りデータの送信開始位置の補正]
GW200、AP300およびSTA400がTDD方式の時間帯において上りデータを受信するために、AP300およびSTA400は、TDD方式の上りデータの送信開始位置の合わせこみを行う必要がある。例えば、GW200は、GW200からSTA400に至るまでの径路でデータを送受信したときの遅延時間を測定し、STA400は、その遅延時間に基づいて、TDD方式においてマルチホップ通信でデータを送信するタイミングを調整する。以下、遅延時間を測定することを遅延測定と記載し、遅延時間に基づいて上記タイミングを調整することを遅延調整と記載する。
図27は、実施例4に係る無線通信システムにおける遅延測定のイメージ図である。例えば、GW200からAP300(図27の「AP#1」)を経由してSTA400までの径路に下りデータが転送され、その逆の径路に上りデータが転送される。図27に示すように、前倒し量(前倒し時間)は、TDD方式においてマルチホップ通信でデータを送信するタイミングを調整するために使用され、その測定には、CSMA方式の時間帯が用いられる。STA400はビーコン情報を受信した後、フレーム位置を確定させた時点でGW200に対してProbe Request(接続要求)をCSMA方式の時間帯で発行する。Probe Requestを受けたGW200は、Probe Response(接続要求応答)を返す。
遅延測定パケット伝送について説明する。図28は、実施例4に係る無線通信システムにおける遅延測定パケット伝送のイメージ図である。図29は、実施例4に係る無線通信システムのGW200の構成の一例を示すブロック図である。図30は、実施例4に係る無線通信システムのGW200の遅延測定部236の構成の一例を示すブロック図である。図29のGW200のOS/ドライバ層230は、図5の構成に加えて、遅延測定部236を有する。遅延測定部236は、カウンタキャプチャ2361と、遅延測定制御部2362と、遅延カウンタ2363と、遅延パケット用データ生成部2364とを有する。
遅延測定制御部2362は、ユーザデータ処理部241から遅延測定要求および遅延測定制御タイミングを受けると、送受信タイミング制御部235に遅延測定制御タイミングを通知する。送受信タイミング制御部235は、遅延測定制御タイミングに応じて、遅延カウンタ2363に対して遅延測定開始通知を発行する。遅延カウンタ2363は、カウンタ値を「0」にリセットすると同時に、遅延パケット用データ生成部2364にデータ送信要求を送る。遅延パケット用データ生成部2364は送信データバッファ231に遅延データを送信することにより、遅延測定用パケットがGW200から送信される。このとき、GW200において、カウンタキャプチャ2361は、遅延測定パケットの送信時間をキャプチャする。
GW200は、遅延測定用パケットを送信した後に、遅延測定用パケットがループバックされるのを待つ。遅延測定パケットは、GW200から次のスロットでAP300「AP#1」に送信され、AP300「AP#1」から次のスロットでSTA400に送信される。また、遅延測定パケットは、STA400から次のスロットでAP300「AP#1」に送信され、AP300「AP#1」から次のスロットでGW200に送信される。GW200において、遅延測定パケットを受信データバッファ233が受けたタイミングで、カウンタキャプチャ2361は、遅延測定パケットの受信時間をキャプチャする。すなわち、カウンタキャプチャ2361は、遅延測定パケットの送信時間から遅延測定パケットの受信時間までの遅延カウンタ値をキャプチャする。その遅延カウンタ値は、GW200からAP300「AP#1」を経由してSTA400に送られる。
STA400の送受信タイミング制御部435(図7)は、遅延カウンタ値に基づいて、上りデータの前倒し時間を算出する。ここで、GW200における遅延カウンタ値(遅延測定パケット遅延時間)をTGWとし、STA400における送受信遅延時間をTSTAとし、上りデータの前倒し時間をT−Advanceとする。この場合、上りデータの前倒し時間T−Advanceは、以下の式により算出される。
T−Advance=TGW−TSTA
STA400の送受信タイミング制御部435(図7)は、算出した前倒し時間T−Advanceを用いて、TDD方式においてマルチホップ通信でGWに到達するデータの送信タイミングを調整する。
[課題]
一般に、各AP300、STA400は非同期クロックで動作しているため、遅延測定値は常に変化する。このため、上記遅延測定は、運用中においても頻繁に実行する必要がある。遅延測定を実施する際に対象経路において他のアクセスが発生していると、遅延測定パケットに意図せぬ遅延が発生して、正確に遅延測定を行うことができない問題が発生する。
[解決策]
図31は、実施例4に係る無線通信システムの課題に対する解決策を説明するための図である。ここで、サーバ100は、GW200からAP300「AP#1」を経由してSTA400「STA#1」に至るまでの遅延測定径路P41を含む後述の遅延測定情報をGW200に送信する。例えば、後述の遅延測定情報は、GW200からAP300「AP#1」を経由してSTA400「STA#1」に転送され、GW200からAP300「AP#2」、「AP#3」を経由してSTA400「STA#2」、「STA#3」に転送される。
この場合、遅延測定径路P41上のGW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」は、後述の遅延測定情報に基づいて、CSMA方式の時間帯で遅延測定パケットを転送する。そして、GW200は、遅延測定径路P41上で遅延測定パケットを送信してから受信するまでの遅延時間を測定する遅延測定を行う。この遅延時間は、上述の遅延カウンタ値(遅延測定パケット遅延時間)TGWに相当する。STA400「STA#1」は、GW200から通知される遅延カウンタ値(遅延測定パケット遅延時間)TGWに基づいて、TDD方式においてマルチホップ通信で上りデータを送信するタイミングを調整する前倒し時間T−Advanceを算出する。すなわち、STA400「STA#1」は、遅延調整を行う。
遅延測定および遅延調整が行われているときに、遅延測定径路P41上にない無線通信装置は、後述の遅延測定情報に基づいて、遅延測定径路P41上の無線通信装置との間のCSMA方式の通信を停止する(図31の点線で示す「送受信停止経路」を参照)。例えば、遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300「AP#2」である。この場合、AP300「AP#2」は、遅延測定情報に基づいて、遅延測定径路P41上のGW200との間のCSMA方式の通信を停止する。例えば、遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300「AP#3」である。この場合、AP300「AP#3」は、遅延測定情報に基づいて、遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」、STA400「STA#1」との間のCSMA方式の通信を停止する。これにより、上記課題が解決する。
ここで、遅延測定径路P41上にない無線通信装置は、遅延測定径路P41上にない他の無線通信装置との間でCSMA方式の通信を行ってもよい(図31の破線で示す「CSMA許可経路」を参照)。例えば、遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300「AP#2」である場合、AP300「AP#2」は、AP300「AP#3」との間でCSMA方式の通信を行う。例えば、遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300「AP#3」である場合、AP300「AP#3」は、STA400「STA#2」、「STA#3」との間でCSMA方式の通信を行う。
このように、サーバ100は、後述の遅延測定情報として、各経路の遅延測定用のスケジュールを決め、GW200、AP300、STA400に通知する。通知はハイパーフレーム番号まで指定することができ、実質数十秒先までの事前通知を可能とする。スケジュール(遅延測定情報)で設定される遅延測定径路P41は、実際に測定に使われる径路として使用され、遅延測定に影響しない経路(遅延測定径路P41以外の径路)は通常のCSMAアクセス期間として使用される。ただし、遅延測定径路P41以外の径路でも遅延測定に使用されるGW200、AP300「AP#2」、「AP#3」へのアクセスは禁止されるので、送受信停止経路(図31の点線を参照)もスケジュール(遅延測定情報)に設定される。そして、遅延測定径路P41上のGW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」は、スケジュール(遅延測定情報)に基づいて遅延測定パケットを転送し、GW200は遅延測定を行う。STA400「STA#1」は、GW200から通知される遅延カウンタ値(遅延測定パケット遅延時間)TGWに基づいて前倒し時間T−Advanceを算出する。STA400「STA#1」は、前倒し時間T−Advanceを用いて遅延調整を行い、各AP300、STA400は遅延調整を契機に上りアクセスを開始する。
遅延測定は、基本的に、GW200によるProbe Request(接続要求)の受信をトリガに実行するが、運用中にもGW200からの遅延測定要求により任意の時間に実行することができる。いずれの場合においても、遅延測定はサーバ100からの開始要求をトリガに実行される。
図32は、実施例4に係る無線通信システムの課題に対する解決策の一例を示すシーケンス図である。
まず、実施例4に係る無線通信システムは、TDD方式の時間帯において、図32に示す「遅延測定準備」を行う。
サーバ100は、スケジュールにより遅延測定情報を生成する。遅延測定情報は、対象となるSTA400の番号であるSTA番号「STA#1」と、遅延測定径路P41の情報と、CSMA方式の時間帯で遅延測定を行うときの測定開始時間とを含む。遅延測定径路P41の情報は、送受信停止経路(図31の点線を参照)やCSMA許可経路(図31の破線を参照)の情報を含む。サーバ100は、遅延測定情報を含む遅延測定要求をGW200に送信する(ステップS400)。
GW200は、サーバ100から遅延測定要求を受け取り、遅延測定要求に含まれる遅延測定情報をビーコン情報#0に追加実装する。GW200は、遅延測定情報を含むビーコン情報#0を、スロット「SLOT#0」の時間帯で送信する(ステップS401)。
GW200に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信され、かつ、上記遅延測定情報を含むビーコン情報#0を受信する。ここで、AP300「AP#1」は、上記遅延測定情報を取得することにより、自身が遅延測定径路P41上にあることを認識する。そして、AP300「AP#1」は、上記遅延測定情報を含むビーコン情報#0をビーコン情報#1として、スロット「SLOT#1」の時間帯で送信する(ステップS402)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるSTA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から「SLOT#1」の時間帯で送信され、かつ、上記遅延測定情報を含むビーコン情報#1を受信する。ここで、STA400「STA#1」は、上記遅延測定情報を取得することにより、自身が遅延測定径路P41上にあることを認識する(ステップS403)。
ここで、GW200が、遅延測定情報を含むビーコン情報#0を、スロット「SLOT#0」の時間帯で送信する。このとき、GW200のフレーム監視制御部243は、遅延測定部236および送受信タイミング制御部235に遅延測定情報を設定する(ステップS404)。GW200は、遅延測定部236および送受信タイミング制御部235に遅延測定情報が設定された場合、「遅延測定準備」が完了したことを認識する。
次に、実施例4に係る無線通信システムは、「遅延測定準備」により指定されたCSMA方式の時間帯において、図32に示す「遅延測定実行」を行う。
GW200に隣接するノードであるAP300「AP#2」は、GW200から「SLOT#0」の時間帯で送信され、かつ、上記遅延測定情報を含むビーコン情報#0を受信する。ここで、AP300「AP#2」は、上記遅延測定情報を取得することにより、自身が遅延測定径路P41上にないことを認識する。この場合、AP300「AP#2」は、スタンバイ状態に遷移する(ステップS405)。すなわち、AP300「AP#2」は、遅延測定径路P41上のGW200との間のCSMA方式の通信を停止する。なお、AP300「AP#2」は、AP300「AP#3」との間でCSMA方式の通信を行うことができる。AP300「AP#3」、STA400「STA#2」、「STA#3」についても同様にスタンバイ状態に遷移する。
遅延測定径路P41上のGW200の送受信タイミング制御部235は、測定開始時間に遅延測定部236に対して遅延測定開始トリガを発行する。遅延測定部236は、遅延測定開始トリガを受けて、遅延カウンタ2363カウンタ値を「0」にリセットすると同時に、送信データバッファ231に遅延データを送信することにより、遅延測定用パケットがGW200から送信される。すなわち、遅延測定径路P41上のGW200は、遅延測定用パケットを遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」に送信する。このとき、GW200において、カウンタキャプチャ2361は、遅延測定パケットの送信時間をキャプチャする。すなわち、カウンタキャプチャ2361は、遅延カウンタ値(遅延測定パケット遅延時間)TGWのカウントを開始する(ステップS406)。ここで、遅延測定用パケットの内容は特に規定しない。
遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」は、GW200から遅延測定用パケットを受け取ると、その遅延測定用パケットを次のスロットで遅延測定径路P41上のSTA400「STA#1」に送信する(ステップS407)。
遅延測定径路P41上のSTA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から遅延測定用パケットを受け取ると、その遅延測定用パケットを次のスロットで遅延測定径路P41上のSTA400「STA#1」に送信する(ステップS408)。
遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から遅延測定用パケットを受け取ると、その遅延測定用パケットを次のスロットで遅延測定径路P41上のGW200に送信する(ステップS409)。
遅延測定径路P41上のGW200において、遅延測定パケットを受信データバッファ233が受けたタイミングで、カウンタキャプチャ2361は、遅延測定パケットの受信時間をキャプチャする。すなわち、カウンタキャプチャ2361は、遅延測定パケットの送信時間から遅延測定パケットの受信時間までの遅延カウンタ値(遅延測定パケット遅延時間)TGWをキャプチャする(ステップS410)。
遅延測定径路P41上のGW200は、その遅延カウンタ値TGWの情報を含むパケットを、遅延カウンタ値情報パケットとして、遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」に送信する(ステップS411)。
遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」は、GW200から遅延カウンタ値情報パケットを受け取ると、その遅延カウンタ値情報パケットを次のスロットで遅延測定径路P41上のSTA400「STA#1」に送信する(ステップS412)。
遅延測定径路P41上のSTA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から遅延カウンタ値情報パケットを受け取る。STA400「STA#1」の送受信タイミング制御部435は、遅延カウンタ値情報パケットに含まれる遅延カウンタ値TGWに基づいて、上りデータの前倒し時間T−Advanceを算出する。そして、送受信タイミング制御部435は、算出した前倒し時間T−Advanceに基づいて、TDD方式の上りデータの送信開始位置を更新する(ステップS413)。
また、遅延測定径路P41上のGW200は、遅延カウンタ値情報パケットを遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」に送信したときに、遅延カウンタ値TGWの情報を含む遅延測定完了通知をサーバ100に送信する(ステップS414)。サーバ100は、GW200から遅延測定完了通知を受け取った場合、「遅延測定実行」が完了したことを認識する。
[効果]
以上の説明により、実施例4に係る無線通信システムにおいて、サーバ100は、遅延測定情報を送信する。遅延測定情報は、複数の無線通信装置(GW200、AP300、STA400)のうちの第1の無線通信装置(この場合、GW200)から第2の無線通信装置(この場合、STA400「STA#1」)に至るまでの遅延測定径路P41を含む。遅延測定径路P41上の無線通信装置(この場合、GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)の報知情報処理部は、遅延測定情報に基づいて、CSMA方式の時間帯でパケットを転送する。
例えば無線通信装置がGW200である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240を含む。例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。例えば無線通信装置がSTA400である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440を含む。例えば、図31において、無線通信装置がGW200であり、報知情報処理部が遅延測定情報をサーバ100から受信した場合、報知情報処理部は遅延測定情報をAP300「AP#1」に転送する。例えば、図31において、無線通信装置がAP300「AP#1」であり、報知情報処理部が遅延測定情報をGW200から受信した場合、報知情報処理部は遅延測定情報をSTA400「STA#1」に転送する。
そして、GW200の報知情報処理部(この場合、遅延測定部236)は、遅延測定径路P41上でパケットを送信してから受信するまでの遅延時間(遅延カウンタ値TGW)を測定する遅延測定を行う。STA400「STA#1」の報知情報処理部は、GW200から通知される遅延時間(遅延カウンタ値TGW)に基づいて、TDD方式においてデータを送信するタイミングを調整する前倒し時間T−Advanceを算出する。すなわち、STA400「STA#1」は、遅延調整を行う。
そこで、遅延測定および遅延調整が行われているときに、遅延測定径路P41上にない無線通信装置の通信処理部は、遅延測定情報に基づいて、遅延測定径路P41上の無線通信装置との間のCSMA方式の通信を停止する。例えば遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。例えば、遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300「AP#2」である場合、AP300「AP#2」は、遅延測定情報に基づいて、遅延測定径路P41上のGW200との間のCSMA方式の通信を停止する。例えば、遅延測定径路P41上にない無線通信装置がAP300「AP#3」である場合、AP300「AP#3」は、遅延測定情報に基づいて、遅延測定径路P41上のAP300「AP#1」、STA400「STA#1」との間のCSMA方式の通信を停止する。
このように、実施例4に係る無線通信システムでは、GW200が遅延測定径路P41上の遅延測定を行う場合、遅延測定径路P41上にない無線通信装置が遅延測定径路P41上の無線通信装置との間のCSMA方式の通信を停止する。したがって、実施例4に係る無線通信システムによれば、GW200が正確に遅延測定を行うことができる。
[課題]
図33〜図36は、実施例5に係る無線通信システムにおける課題を説明するための図である。図33に示すように、AP300は、基本的に、自身が有する自走クロック(例えば図9の自走クロック30を参照)で動作しているために、例えば、AP300「AP#n」とAP300「AP#m」との間で周波数(この場合、クロック)が非同期となる。このため、AP300「AP#n」とAP300「AP#m」との間で時間のずれが発生する。その結果、図34に示すように、AP300「AP#n」とAP300「AP#m」との間でスロット位置がずれてしまう。すなわち、フレーム位置にずれが発生する。このずれを補正するためにCSMA方式の時間帯で頻繁に遅延調整を行う必要があるが、定期的に遅延調整を実施すると、周波数利用効率の低いシステムになってしまう。
例えば、図35に示すように、AP300は、GW200から送信されたデータ(パケット)を受信した後、指定されたスロット位置でSTA400にパケットを送信する。非同期によるスロット位置のずれが発生していないときは、STA400は、指定されたスロットでAP300から送信されたパケットを正常に受信することができる。しかし、図36に示すように、AP300とSTA400との間でスロット位置にずれが発生した場合、STA400は、指定されたスロットでAP300から送信されたパケットを正常に受信できない。
[解決策1]
[解決策1−1]
図37は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−1を説明するための図である。
無線通信装置(GW200、AP300、STA400)は、起動時に、自走クロックでカウントしたフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」とを比較する。具体的には、無線通信装置(例えば、STA400「STA#1」)は、自走クロックにおけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出する。無線通信装置(STA400「STA#1」)は、その時間差ΔtFRAMEが閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、無線通信装置(この場合、STA400「STA#1」)は、時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、その旨を表す再同期要求をサーバ100に通知する。サーバ100は、再同期要求に応じて、再同期指示として、遅延測定情報を送信する。ここで、遅延測定情報により、遅延測定径路P41上の無線通信装置(この場合、GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)が指定され、遅延測定および遅延調整が実行される。遅延測定径路P41上の無線通信装置(GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)は、遅延測定および遅延調整に基づいて、自走クロックにおけるフレーム「FRAME#n」を、ビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。これにより、上記課題が解決する。
図38は、実施例5に係る無線通信システムのGW200、AP300、STA400の送受信タイミング制御部35の構成の一例を示すブロック図である。図38の送受信タイミング制御部35は、図9または図10の構成に加えて、フレーム先頭比較部3506を有する。
時間差ΔtFRAMEの監視は、送受信タイミング制御部35で行われる。送受信タイミング制御部35において、フレーム先頭比較部3506は、カウンタクリアタイミング生成部3502から得られるフレームの先頭位置「SLOT#0」を、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」として取得する。また、フレーム先頭比較部3506は、送受信タイミング決定部3504がカウンタ値により生成したフレームの先頭位置「SLOT#0」を、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」として取得する。そして、フレーム先頭比較部3506は、自走クロックにおけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」とを比較する。比較の結果、時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、フレーム先頭比較部3506は、その旨を、カウンタ3503、送受信タイミング決定部3504を介してフレーム監視制御部43に通知する。この場合、フレーム監視制御部43は、サーバ100に対するフレーム再同期要求をサーバ100に発行し、再同期要求は、送受信タイミング決定部3504を介して送信データバッファ31から出力される。
図39は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−1の一例を示すシーケンス図である。図39では、STA400「STA#1」が、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出した場合について説明する。
例えば、TDD方式の時間帯において、GW200は、ビーコン情報を送信する(ステップS500)。
GW200に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、GW200から送信されたビーコン情報を受信し、そのビーコン情報を送信する(ステップS501)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるSTA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から送信されたビーコン情報を受信する。ここで、STA400「STA#1」は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出する。すなわち、STA400「STA#1」は、時間差ΔtFRAMEにより、フレームの先頭位置のずれを検出する(ステップS502)。
STA400「STA#1」は、時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、上述の再同期要求として、フレーム再同期要求パケットを発行する。STA400「STA#1」は、発行したフレーム再同期要求パケットを送信する(ステップS503)。
STA400「STA#1」に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、AP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットを受信し、そのフレーム再同期要求パケットを送信する(ステップS504)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるGW200は、AP300「AP#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、GW200は、AP300「AP#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットを受信し、そのフレーム再同期要求パケットをサーバ100に送信する(ステップS505)。
サーバ100は、GW200から送信されたフレーム再同期要求パケットを受信する。このとき、TDD方式の時間帯において、対象STA(この場合、STA400「STA#1」)に対する遅延測定準備が行われる(ステップS506)。そして、CSMA方式の時間帯において、対象STA(STA400「STA#1」)に対する遅延測定実行が行われる(ステップS507)。ここで、遅延測定準備(ステップS506)は、図32に示す「遅延測定準備」に相当し、遅延測定実行(ステップS507)は、図32に示す「遅延測定実行」に相当する。
[解決策1−2]
図40は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−2を説明するための図である。
無線通信装置(GW200、AP300、STA400)は、起動時に、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」とを比較する。具体的には、無線通信装置(例えば、STA400「STA#1」)は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出する。無線通信装置(STA400「STA#1」)は、その時間差ΔtFRAMEが閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、無線通信装置(この場合、STA400「STA#1」)は、時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、時間差ΔtFRAMEに基づいて、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」のスロット長を調整する。これにより、無線通信装置(STA400「STA#1」)は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」をビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。すなわち、無線通信装置(STA400「STA#1」)のフレーム先頭比較部3506は、時間差ΔtFRAMEに基づいて、図38のカウンタ3503のカウンタ値のクリアを自律で実行することにより、フレームを同期させる。これにより、上記課題が解決する。
図41は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−2の一例を示すシーケンス図である。図41では、STA400「STA#1」が、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出した場合について説明する。
例えば、TDD方式の時間帯において、GW200は、ビーコン情報を送信する(ステップS600)。
GW200に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、GW200から送信されたビーコン情報を受信し、そのビーコン情報を送信する(ステップS601)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるSTA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から送信されたビーコン情報を受信する。ここで、STA400「STA#1」は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」と、ビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出する。すなわち、STA400「STA#1」は、時間差ΔtFRAMEにより、フレームの先頭位置のずれを検出する(ステップS602)。
STA400「STA#1」は、時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、時間差ΔtFRAMEに基づいて、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」のスロット長を調整する。この場合、STA400「STA#1」は、時間差ΔtFRAMEに基づいて、図38のカウンタ3503のカウンタ値のクリアを自律で実行する(ステップS603)。これにより、無線通信装置(STA400「STA#1」)は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」をビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。
STA400「STA#1」は、フレームを同期させた旨を表すフレーム再同期完了パケットを発行する。STA400「STA#1」は、発行したフレーム再同期完了パケットを送信する(ステップS604)。
STA400「STA#1」に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から送信されたフレーム再同期完了パケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、AP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から送信されたフレーム再同期完了パケットを受信し、そのフレーム再同期完了パケットを送信する(ステップS605)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるGW200は、AP300「AP#1」から送信されたフレーム再同期完了パケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、GW200は、AP300「AP#1」から送信されたフレーム再同期完了パケットを受信し、そのフレーム再同期完了パケットをサーバ100に送信する(ステップS606)。
なお、自律的にフレーム再同期を行う解決策1−2では、システム上でフレーム再同期を行う解決策1−1と比べて、再同期時間が早い。一方、解決策1−2では、無線通信装置(GW200、AP300、STA400)において自律的なフレーム再同期が慢性的に起こりネットワーク性能低下が発生する可能性があるので、解決策1−1のほうが好ましい。
[解決策2]
無線通信装置(GW200、AP300、STA400)は、指定されたスロットからデータを正常に受信できるか否かを監視する。
無線通信装置(GW200、AP300、STA400)は、指定スロットからパケット(データ)を正常に受信できない場合、その旨を表す再同期要求をサーバ100に通知する。サーバ100は、再同期要求に応じて、再同期指示として、遅延測定情報を送信する。ここで、遅延測定情報により、遅延測定径路P41上の無線通信装置(この場合、GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)が指定され、遅延測定および遅延調整が実行される。遅延測定径路P41上の無線通信装置(GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)は、遅延測定および遅延調整に基づいて、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」をビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。これにより、上記課題が解決する。
指定スロットの監視は、図38に示す送受信タイミング制御部35で行われる。送受信タイミング決定部3504は、受信スロットの終了時にパケット抽出部22に受信時間終了情報を通知する。そのとき、送受信タイミング決定部3504は、パケット抽出部22においてデータ受信が続いていることを検出すると、フレーム監視制御部43に受信範囲外エラー通知を発行して受信パケットを破棄する。同時に、フレーム監視制御部43は、サーバ100に対するフレーム再同期要求をサーバ100に発行し、再同期要求は、送受信タイミング決定部3504を介して送信データバッファ31から出力される。
図42は、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策2の一例を示すシーケンス図である。図42では、STA400「STA#1」が、指定スロットからパケット(データ)を正常に受信できない場合について説明する。
例えば、TDD方式の時間帯において、サーバ100は、ユーザデータ(以下、ユーザデータパケットと記載する)を送信する(ステップS700)。
GW200は、サーバ100から送信されたユーザデータパケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、GW200は、サーバ100から送信されたユーザデータパケットを受信し、そのユーザデータパケットを送信する(ステップS701)。
GW200に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、GW200から送信されたユーザデータパケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、AP300「AP#1」は、GW200から送信されたユーザデータパケットを受信し、そのユーザデータパケットを送信する(ステップS702)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるSTA400「STA#1」は、AP300「AP#1」から送信されたユーザデータパケットを指定スロットから正常に受信できるか否かを監視する。ここで、ユーザデータパケットを指定スロットから正常に受信できない場合、STA400「STA#1」は、受信範囲外エラーを検出する(ステップS703)。
STA400「STA#1」は、受信範囲外エラーを検出した場合、上述の再同期要求として、フレーム再同期要求パケットを発行する。STA400「STA#1」は、発行したフレーム再同期要求パケットを送信する(ステップS704)。
STA400「STA#1」に隣接するノードであるAP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、AP300「AP#1」は、STA400「STA#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットを受信し、そのフレーム再同期要求パケットを送信する(ステップS705)。
AP300「AP#1」に隣接するノードであるGW200は、AP300「AP#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットに対して、パケットブリッジ送信を行う。すなわち、GW200は、AP300「AP#1」から送信されたフレーム再同期要求パケットを受信し、そのフレーム再同期要求パケットをサーバ100に送信する(ステップS706)。
サーバ100は、GW200から送信されたフレーム再同期要求パケットを受信する。このとき、TDD方式の時間帯において、対象STA(この場合、STA400「STA#1」)に対する遅延測定準備が行われる(ステップS707)。そして、遅延測定準備により指定されたCSMA方式の時間帯において、対象STA(STA400「STA#1」)に対する遅延測定実行が行われる(ステップS708)。ここで、遅延測定準備(ステップS707)は、図32に示す「遅延測定準備」に相当し、遅延測定実行(ステップS708)は、図32に示す「遅延測定実行」に相当する。
[効果]
以上の説明により、実施例5に係る無線通信システムでは、課題に対する解決策1−1、1−2、2により、以下の効果を実現する。
まず、解決策1−1において、複数の無線通信装置の報知情報処理部は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」とビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」とを得る。そして、報知情報処理部は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」とビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出する。報知情報処理部は、その時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、再同期要求をサーバ100に通知する。
ここで、解決策1−1において、例えば無線通信装置がGW200である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240を含む。例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。例えば無線通信装置がSTA400である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440を含む。例えば、図39において、無線通信装置がSTA400「STA#1」であり、報知情報処理部は、検出した時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、再同期要求をサーバ100に通知する。
そして、サーバ100は、再同期要求に応じて、再同期指示として遅延測定情報を送信する。ここで、遅延測定情報により、遅延測定径路P41上の無線通信装置(この場合、GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)が指定され、遅延測定および遅延調整が実行される。遅延測定径路P41上の無線通信装置(GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)は、遅延測定および遅延調整に基づいて、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」をビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。
このように、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−1によれば、CSMA方式の時間帯で頻繁に遅延調整を行うことなく、定期的に遅延調整を実施することができる。
また、解決策1−2において、複数の無線通信装置の報知情報処理部は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」とビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」とを得る。そして、報知情報処理部は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」とビーコン情報の受信時におけるフレームの先頭位置「SLOT#0」との時間差ΔtFRAMEを検出する。報知情報処理部は、その時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、時間差ΔtFRAMEに基づいて、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」の先頭位置「SLOT#0」のスロット長を調整する。これにより、報知情報処理部は、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」をビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。
ここで、解決策1−2において、例えば無線通信装置がGW200である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240を含む。例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。例えば無線通信装置がSTA400である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440を含む。例えば、図41において、無線通信装置がSTA400「STA#1」であり、報知情報処理部は、検出した時間差ΔtFRAMEが閾値以上である場合、時間差ΔtFRAMEに基づいて、自律的にフレーム再同期を行う。
このように、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策1−2によれば、CSMA方式の時間帯で頻繁に遅延調整を行うことなく、定期的に遅延調整を実施することができる。
また、解決策2において、まず、複数の無線通信装置の報知情報処理部は、指定スロットからデータを正常に受信できない場合、再同期要求をサーバ100に通知する。
ここで、解決策2において、例えば無線通信装置がGW200である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層210、メディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240を含む。例えば無線通信装置がAP300である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層310、メディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340を含む。例えば無線通信装置がSTA400である場合、報知情報処理部は、アナログ処理層410、メディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440を含む。例えば、図42において、無線通信装置がSTA400「STA#1」であり、報知情報処理部は、指定スロットからデータを正常に受信できない場合、再同期要求をサーバ100に通知する。
そして、サーバ100は、再同期要求に応じて、再同期指示として遅延測定情報を送信する。ここで、遅延測定情報により、遅延測定径路P41上の無線通信装置(この場合、GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)が指定され、遅延測定および遅延調整が実行される。遅延測定径路P41上の無線通信装置(GW200、AP300「AP#1」、STA400「STA#1」)は、遅延測定および遅延調整に基づいて、自走クロック30におけるフレーム「FRAME#n」をビーコン情報の受信時におけるフレームに同期させる。
このように、実施例5に係る無線通信システムの課題に対する解決策2によれば、CSMA方式の時間帯で頻繁に遅延調整を行うことなく、定期的に遅延調整を実施することができる。
[他の実施例]
実施例1〜5における各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
実施例1〜5のサーバ100、GW200、AP300およびSTA400は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図43は、サーバ100のハードウェア構成の一例を示す図である。図43に示すように、サーバ100は、プロセッサ1001と、メモリ1002と、アナログ回路1003とを有している。プロセッサ1001の一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、メモリ1002の一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1〜5のサーバ100で行われる各種処理は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現されてもよい。例えば、図4のサーバ100のメディア処理層110、アプリケーション層120、データベース層130によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ1002に記録され、各プログラムがプロセッサ1001で実行されてもよい。
なお、実施例1〜5のサーバ100で行われる各種処理が1つのプロセッサ1001によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
図44は、GW200のハードウェア構成の一例を示す図である。図44に示すように、GW200は、プロセッサ2001と、メモリ2002と、アナログ回路2003とを有している。プロセッサ2001の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ2002の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1〜5のGW200で行われる各種処理は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現されてもよい。例えば、図5のGW200のメディア処理層220、OS/ドライバ層230、アプリケーション層240によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ2002に記録され、各プログラムがプロセッサ2001で実行されてもよい。また、図5のGW200のアナログ処理層210は、アナログ回路2003によって実現される。
なお、実施例1〜5のGW200で行われる各種処理が1つのプロセッサ2001によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
図45は、AP300のハードウェア構成の一例を示す図である。図45に示すように、AP300は、プロセッサ3001と、メモリ3002と、アナログ回路3003とを有している。プロセッサ3001の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ3002の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1〜5のAP300で行われる各種処理は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現されてもよい。例えば、図6のAP300のメディア処理層320、OS/ドライバ層330、アプリケーション層340によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ3002に記録され、各プログラムがプロセッサ3001で実行されてもよい。また、図6のAP300のアナログ処理層310は、アナログ回路3003によって実現される。
なお、実施例1〜5のAP300で行われる各種処理が1つのプロセッサ3001によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
図46は、STA400のハードウェア構成の一例を示す図である。図46に示すように、STA400は、プロセッサ4001と、メモリ4002と、アナログ回路4003とを有している。プロセッサ4001の一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、メモリ4002の一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1〜5のSTA400で行われる各種処理は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムをプロセッサで実行することによって実現されてもよい。例えば、図7のSTA400のメディア処理層420、OS/ドライバ層430、アプリケーション層440によって実行される各処理に対応するプログラムがメモリ4002に記録され、各プログラムがプロセッサ4001で実行されてもよい。また、図7のSTA400のアナログ処理層410は、アナログ回路4003によって実現される。
なお、実施例1〜5のSTA400で行われる各種処理が1つのプロセッサ4001によって実行されるものとしたが、これに限定されるものではなく、複数のプロセッサによって実行されてもよい。
22 パケット抽出部
30 自走クロック
31 送信データバッファ
33 受信データバッファ
34 受信データ処理部
35 送受信タイミング制御部
42 ビーコン情報処理部
43 フレーム監視制御部
100 サーバ
110 メディア処理層
111 パケット生成部
112 パケット抽出部
120 アプリケーション層
121 認証部
122 NW監視部
123 NW構築部
130 データベース層
131 認証DB
132 監視ログ
133 コンフィグレーション情報
200 GW
210、310、410 アナログ処理層
211、311、411 アンテナ
212、312、412 変調部
213、313、413 復調部
220、320、420 メディア処理層
221、321、421 パケット生成部
222、322、422 パケット抽出部
230、330、430 OS/ドライバ層
231、331、431 送信データバッファ
232、332、432 送信データ生成部
233、333、433 受信データバッファ
234、334、434 受信データ処理部
235、335、435 送受信タイミング制御部
236 遅延測定部
240、340、440 アプリケーション層
241、341、441 ユーザデータ処理部
242、342、442 ビーコン情報処理部
243、343、443 フレーム監視制御部
300 AP
336 Vビーコンバッファ
400 STA
1001、2001、3001、4001 プロセッサ
1002、2002、3002、4002 メモリ
1003、2003、3003、4003 アナログ回路
2361 カウンタキャプチャ
2362 遅延測定制御部
2363 遅延カウンタ
2364 遅延パケット用データ生成部
3501 カウンタキャプチャ
3502 カウンタクリアタイミング生成部
3503 カウンタ
3504 送受信タイミング決定部
3505 切替経路カウンタ
3506 フレーム先頭比較部

Claims (9)

  1. フレームの先頭位置を指定する報知情報を送信するサーバと、
    前記サーバに割り当てられたノードである複数の無線通信装置と、
    を有し、
    前記複数の無線通信装置の各々は、
    前記報知情報を受信する報知情報処理部と、
    前記報知情報に応じて、TDD(Time Division Duplex)方式の通信を行い、前記TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式の通信を行う通信処理部と、
    を有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記報知情報は、1フレームに割り当てられる複数のスロットのうちの第1のスロットに割り当てられ、
    前記複数の無線通信装置の前記報知情報処理部は、前記報知情報が転送される複数の径路において、前記複数のスロットのうち、経由したノード数を表すノードホップ数に応じた位置のスロットに前記報知情報を割り当てる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記複数の無線通信装置の前記報知情報処理部は、
    前記ノードホップ数が同一となる前記複数の径路のうちの第1の径路において、前記複数のスロットのうち、前記ノードホップ数に応じた位置のスロットに前記報知情報を割り当て、
    前記ノードホップ数が同一となる前記複数の径路のうち、前記第1の径路以外の径路において、前記報知情報をコピーし、前記複数のスロットのうち、前記サーバにより指定された位置のスロットに前記コピーした報知情報を割り当てる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記サーバは、前記複数の無線通信装置のうちの第1の無線通信装置から第2の無線通信装置に至るまでの遅延測定径路を含む遅延測定情報を送信し、
    前記遅延測定径路上の無線通信装置の前記報知情報処理部は、前記遅延測定情報に基づいて、前記CSMA方式の時間帯でパケットを転送し、
    前記第1の無線通信装置の前記報知情報処理部は、前記遅延測定径路上で前記パケットを送信してから受信するまでの遅延時間を測定する遅延測定を行い、
    前記第2の無線通信装置の前記報知情報処理部は、前記第1の無線通信装置から通知される前記遅延時間に基づいて、前記TDD方式においてデータを送信するタイミングを調整する遅延調整を行い、
    前記遅延測定および前記遅延調整が行われているときに、前記遅延測定径路上にない無線通信装置の前記通信処理部は、前記遅延測定情報に基づいて、前記遅延測定径路上の無線通信装置との間の前記CSMA方式の通信を停止する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 前記複数の無線通信装置の報知情報処理部は、自走クロックにおけるフレームの先頭位置と前記報知情報の受信時におけるフレームの先頭位置との時間差が閾値以上である場合、再同期要求を前記サーバに通知し、
    前記サーバは、前記再同期要求に応じて、再同期指示として前記遅延測定情報を送信し、
    前記遅延測定情報で指定される前記遅延測定径路上の無線通信装置の前記報知情報処理部は、前記遅延測定情報により実行される前記遅延測定および前記遅延調整に基づいて、前記自走クロックにおけるフレームを前記報知情報の受信時におけるフレームに同期させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記複数の無線通信装置の報知情報処理部は、指定スロットからデータを正常に受信できない場合、再同期要求を前記サーバに通知し、
    前記サーバは、前記再同期要求に応じて、再同期指示として前記遅延測定情報を送信し、
    前記遅延測定情報で指定される前記遅延測定径路上の無線通信装置の前記報知情報処理部は、前記遅延測定および前記遅延調整に基づいて、自走クロックにおけるフレームを前記報知情報の受信時におけるフレームに同期させる、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  7. 前記複数の無線通信装置の報知情報処理部は、自走クロックにおけるフレームの先頭位置と前記報知情報の受信時におけるフレームの先頭位置との時間差が閾値以上である場合、前記時間差に基づいて、前記自走クロックにおけるフレームの先頭位置のスロット長を調整することにより、前記自走クロックにおけるフレームを前記報知情報の受信時におけるフレームに同期させる、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の無線通信システム。
  8. フレームの先頭位置を指定する報知情報を送信するサーバに割り当てられたノードである無線通信装置であって、
    前記報知情報を受信する報知情報処理部と、
    前記報知情報に応じて、TDD(Time Division Duplex)方式の通信を行い、前記TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式の通信を行う通信処理部と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  9. フレームの先頭位置を指定する報知情報を送信するサーバに割り当てられたノードである複数の無線通信装置が、
    前記報知情報を受信し、
    前記報知情報に応じて、TDD(Time Division Duplex)方式の通信を行い、前記TDD方式の下りの時間帯と上りの時間帯との間の時間にCSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式の通信を行う、
    処理を実行することを特徴とする通信方法。
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