JP2019009665A - 無線通信装置及びキャリブレーション方法 - Google Patents

無線通信装置及びキャリブレーション方法 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリブレーションにおける処理負荷を低減することができる。【解決手段】1つの側面では、アンテナを複数有し、前記複数のアンテナそれぞれから通信相手装置の方向にデータを送信し、前記通信相手装置と無線通信を行う無線通信装置であって、前記複数のアンテナそれぞれにおける入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ内伝達関数と、前記複数のアンテナ間の入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ間伝達関数を算出する算出部と、前記算出したアンテナ内伝達関数及び前記アンテナ間伝達関数に基づき、前記複数のアンテナそれぞれが送受信する信号の位相を補正する補正部とを有し、前記算出部は、前記アンテナ内伝達関数の算出を第1頻度で実行し、前記アンテナ間伝達関数の算出を前記第1頻度より高い第2頻度で実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、無線通信装置及びキャリブレーション方法に関する。
無線通信における高速伝送の実現や、無線リソースの効率的な利用に関する技術として、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による協調送信技術が挙げられる。MIMOは、例えば、基地局装置が有する複数のアンテナが協調し、端末装置にデータを送信する技術である。基地局装置は、例えば、複数のアンテナを有し、それぞれのアンテナの位相を調整し、端末装置の方向へビームを向けるビームフォーミングを行うことで、端末装置における受信電力を大きくする。
しかし、アンテナのRF(Radio Frequency)部に位相差があると、アンテナ端で誤差が生じ、正確なビームフォーミングを行うことができない。そのため、基地局装置は、アンテナのRF部の位相差を補正(キャリブレーション)する。基地局装置は、キャリブレーションにおいて、各アンテナのRF部の入出力信号の電力や位相を測定する。そして、基地局装置は、測定値から各アンテナのRF部の入力信号と出力信号の位相差の関係を示す伝達関数を算出し、伝達関数に基づいて補正(キャリブレーション)を行う。
キャリブレーションに関する技術は、以下の特許文献1に記載されている。
特開2013-207782号公報
しかし、基地局装置が行うキャリブレーションは、RF部の入出力信号の測定や、伝達関数の算出、及び伝達関数に基づく補正などを行うため、処理量が大きい。基地局装置の処理量が増大すると、例えば、端末装置との通信が遅延し、通信システム全体のスループットが低下する場合がある。
そこで、一開示は、キャリブレーションにおける処理負荷を低減する無線通信装置及びキャリブレーション方法を提供する。
1つの側面では、アンテナを複数有し、前記複数のアンテナそれぞれから通信相手装置の方向にデータを送信し、前記通信相手装置と無線通信を行う無線通信装置であって、前記複数のアンテナそれぞれにおける入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ内伝達関数と、前記複数のアンテナ間の入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ間伝達関数を算出する算出部と、前記算出したアンテナ内伝達関数及び前記アンテナ間伝達関数に基づき、前記複数のアンテナそれぞれが送受信する信号の位相を補正する補正部とを有し、前記算出部は、前記アンテナ内伝達関数の算出を第1頻度で実行し、前記アンテナ間伝達関数の算出を前記第1頻度より高い第2頻度で実行する。
一開示は、キャリブレーションにおける処理負荷を低減することができる。
図1は、無線通信システム10の構成例を示す図である。 図2は、基地局装置200の構成例を示す図である。 図3は、RF回路250の構成例を示す図である。 図4は、キャリブレーション処理の処理フローチャートの例を示す図である。 図5は、送信部におけるアンテナ内伝達関数の測定M1及び測定M2の例を示す図である。 図6は、アンテナ間伝達関数の測定M3の例を示す図である。 図7は、受信部におけるアンテナ内伝達関数の測定M4及び測定M5の例を示す図である。 図8は、アンテナ間伝達関数の測定M6の例を示す図である。 図9は、測定M1〜M3における位相差の例を示す図である。 図10は、測定M1〜M6の実施タイミングの例を示す図である。 図11は、測定M1〜M6の実施タイミングの例を示す図である。 図12は、無線通信システム10の運用前に測定した測定M3の結果の例を示す図である。 図13は、測定M1〜M6の実施タイミングの例を示す図である。 図14は、測定M3の結果の例を示す図である。 図15は、測定M3の実施タイミングの例を示す図である。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。
<無線通信システムの構成例>
図1は、無線通信システム10の構成例を示す図である。無線通信システム10は、端末装置100、基地局装置200、MME(Mobility Management Entity)300、及び外部ネットワーク400を有する。
無線通信システム10は、例えば、ワイファイ(Wi-Fi:Wireless Fidelity)などのローカルエリアネットワークや、LTE(Long Term Evolution)などの無線通信ネットワークである。
また、無線通信システム10は、基地局装置200が、端末装置100に対して協調伝送を行う通信システムである。協調伝送は、例えば、シングルユーザに対応したMIMOや(multiple-input and multiple-output)や、複数の端末装置100にデータを送信することが可能なMU−MIMO(Multi User MIMO)である。
基地局装置200は、電波(信号)を使用して端末装置100とデータを送受信する無線通信装置である。基地局装置200は、例えば、LTEにおけるeNodeB(evolved Node B)や、ワイファイにおけるアクセスポイントである。基地局装置200は、アンテナ251−1,2を有する。なお、基地局装置200は、3つ以上のアンテナを有してもよい。基地局装置200は、アンテナ251−1及び2から、例えば、同一の周波数帯域を使用して、端末装置100に信号を送信する。基地局装置200は、端末装置100への信号の送信において、アンテナ251−1及び2から送信する信号の送信方向を調整し、端末装置100が良好な受信品質で信号を受信できるようにする。
MME300は、基地局装置200を収容し、端末装置100の移動管理を行う装置であり、例えば、サーバマシンである。端末装置100は、例えば、基地局装置200、MME300を介して、外部ネットワーク400の通信相手装置と通信を行う。
<基地局装置200の構成例>
図2は、基地局装置200の構成例を示す図である。基地局装置200は、CPU(Central Processing Unit)210、ストレージ220、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などのメモリ230、NIC(Network Interface Card)240、及びRF(Radio Frequency)回路250−1,2を有する。
ストレージ220は、プログラムやデータを記憶する、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置である。ストレージ220は、無線通信プログラム221及びキャリブレーションプログラム222を記憶する。
メモリ230は、ストレージ220に記憶されているプログラムをロードする領域である。また、メモリ230は、プログラムがデータを記憶する領域としても使用される。
NIC240は、例えば、MME300と接続するネットワークインターフェースである。基地局装置200は、NIC240を介して、MME300とデータや制御用信号を送受信する。
RF回路250−1,2(以下、RF回路250と呼ぶ場合がある)は、端末装置100と無線接続し、通信する装置である。RF回路250−1,2は、それぞれアンテナ251−1,2を有する。なお、アンテナ251−1をアンテナ#0、アンテナ251−2をアンテナ#1と呼ぶ場合がある。
図3は、RF回路250の構成例を示す図である。RF回路250−1は、アンテナ251−1を有する。RF回路250−1は、端末装置100に信号を送信する送信部(Tx#0)と、端末装置100から信号を受信する受信部(Rx#0)を有する。RF回路250−1は、キャリブレーション処理における測定用の信号を送信するキャリブレーション用送信部(TxC#0)と、測定用の信号の受信部(RxC#0)を有する。また、RF回路250−1は、発振器(DCO:Digital Controlled Oscillator)252−1を有し、発振器252−1はTx#0、Rx#0、TxC#0、及びRxC#0と接続されている。RF回路250−2は、RF回路250−1と同様の構成である。また、RF回路250−1とRF回路250−2は、互いに接続されており、RF回路間での信号の送受信が可能である。
発振器252−1は、信号を所定の周波数又は位相に変換する装置である。発振器252−1は、Tx#0及びTxC#0から送信される信号に、以下の式(1)で示す信号を乗算する。
Figure 2019009665
ωは、所定周波数に変更するための係数又は関数である。θ0は、アンテナ#0側の発振器252−1で発生する位相雑音の係数又は関数である。τは、時間を示し、乗算される信号は時間によって変化する。
また、発振器252−1は、Rx#0及びRxC#0で受信する信号に、以下の式(2)で示す信号を乗算する。
Figure 2019009665
発振器252−2も発振器252−1と同様である。発振器252−2の場合は、θ0に代えて、発振器252−2の位相雑音の係数又は関数であるはθ1を使用する。
RF回路250−1,2の送信部、受信部、及び発振器252は、例えば、サーキュレータやスイッチで接続され、信号の経路を切り替えることが可能である。
図2に戻り、CPU210は、無線通信プログラム221を実行することで、無線通信処理を行う。無線通信処理は、端末装置100と無線接続し、端末装置100と通信する、又は端末装置100が外部ネットワーク400や他の端末装置と行う通信を中継する処理である。
また、CPU210は、無線通信プログラム221が有するMIMO通信モジュール2211を実行することで、MIMO通信処理を行う。MIMO通信処理は、基地局装置200が有する複数のアンテナから、端末装置100にデータを協調送信する処理である。基地局装置200は、MIMO通信処理において、MIMOやMU−MIMOを実現する。
CPU210は、キャリブレーションプログラム222を実行することで、算出部及び補正部を構築し、キャリブレーション処理を行う。キャリブレーション処理は、アンテナ251−1とアンテナ251−2が送受信する信号の位相を補正する処理である。基地局装置200は、キャリブレーション処理において、例えば、アンテナ間の位相差を0にする補正を行う。また、基地局装置200は、キャリブレーション処理において、例えば、入力信号の位相と出力信号の位相との関係(位相差)を示す伝達関数を算出する。基地局装置200は、アンテナ251−1又は2の、単独のアンテナ内の伝達関数を示すアンテナ内伝達関数と、アンテナ251−1とアンテナ251−2との間を送受信する信号の伝達関数を示すアンテナ間伝達関数を算出する。基地局装置200は、キャリブレーション処理において、例えば、実際にアンテナ内及びアンテナ間に信号を入力及び出力し、入力信号及び出力信号の位相や電力を測定し、測定結果に基づき、それぞれの伝達関数を算出する。
また、CPU210は、キャリブレーションプログラム222が有するアンテナ内測定モジュール2221を実行することで、算出部を構築し、アンテナ内測定処理を行う。アンテナ内測定処理は、アンテナ内伝達関数を算出するための測定を行う処理である。基地局装置200は、アンテナ内測定処理において、アンテナ内送信測定サブモジュール22211を実行し、送信部の位相差を測定する。また、基地局装置200は、アンテナ内測定処理において、アンテナ内受信測定サブモジュール22212を実行し、受信部の位相差を測定する。
また、CPU210は、キャリブレーションプログラム222が有するアンテナ間測定モジュール2222を実行することで、算出部を構築し、アンテナ間測定処理を行う。アンテナ間測定処理は、アンテナ間伝達関数を算出するための測定を行う処理である。基地局装置200は、アンテナ間測定処理において、マスタアンテナ側受信測定サブモジュール22221を実行し、マスタアンテナの受信部とスレーブアンテナの送信部との位相差を測定する。また、基地局装置200は、アンテナ間測定処理において、マスタアンテナ側送信測定サブモジュール22222を実行し、マスタアンテナの送信部とスレーブアンテナの受信部との位相差を測定する。なお、マスタアンテナは、位相の補正の基準となるアンテナであり、例えば、アンテナ251−1である。スレーブアンテナは、マスタアンテナの位相を基準として位相が補正されるアンテナであり、例えば、アンテナ251−2である。
また、CPU210は、伝達関数算出プログラム223を実行することで、算出部を構築し、伝達関数算出処理を行う。伝達関数算出処理は、アンテナ内及びアンテナ間伝達関数を算出する処理である。基地局装置200は、伝達関数算出処理において、測定した位相差に基づき、伝達関数を算出する。
<キャリブレーション処理>
図4は、キャリブレーション処理の処理フローチャートの例を示す図である。基地局装置200は、初期設定として、測定回数に0を設定する(S101)。そして、基地局装置200は、キャリブレーション契機を検出するのを待ち受ける(S102のNo)。
基地局装置200は、例えば、TDD(Time Division Duplex)方式で端末装置100と無線通信を行う。キャリブレーション契機は、例えば、基地局装置200における送信タイミングと受信タイミングの切り替わりタイミングであり、例えば、TDDにおけるTTP(Transmitter transient period)期間への遷移である。基地局装置200は、TTP期間は端末装置100と信号の送受信を行わないため、キャリブレーション処理を行うことによる通信遅延は発生しない。
基地局装置200は、キャリブレーション契機を検出すると(S102のYes)、測定回数を確認する(S103)。測定回数は、次に行う測定種別を識別するためのカウンタである。測定回数は、0から5までが設定され、基地局装置200は、測定回数により測定種別を決定する。第1の実施の形態においては、全ての測定種別がTPPのタイミングで実行される。そのため、基地局装置200は、実際の端末装置100と送受信する信号ではなく、キャリブレーションのために生成した測定用信号を用いて、位相変化(位相差)を測定する。以下、図5〜図8にて、測定の種別について説明する。
図5は、送信部におけるアンテナ内伝達関数の測定M1及び測定M2の例を示す図である。基地局装置200は、測定M1において、RF回路250−1のTx#0における位相変化を測定する。位相変化に基づき算出されるTx#0におけるアンテナ内伝達関数は、以下の式(3)となる。
Figure 2019009665
Tx0は、Tx#0の特性である。また、RxC0は、RxC#0の特性である。τ1は、測定M1において伝達関数を算出する時間、又は測定M1の測定時間である。
式(3)では、θ0)成分が、Tx#0による送信とRxC#0による受信で相殺される。すなわち、アンテナ内伝達関数は、アンテナ内で発生する送信信号と受信信号の位相差(位相変化)を示す。
同様に、基地局装置200は、測定M2において、RF回路250−2のTx#1における位相変化を測定する。位相変化に基づき算出されるTx#1におけるアンテナ内伝達関数は、以下の式(4)となる。
Figure 2019009665
Tx1は、Tx#1の特性である。また、RxC1は、RxC#1の特性である。τ2は、測定M2において伝達関数を算出する時間、又は測定M2の測定時間である。
図6は、アンテナ間伝達関数の測定M3の例を示す図である。基地局装置200は、測定M3において、マスタアンテナを有するRF回路250−1のTx#0から送信された信号を、スレーブアンテナを有するRF回路250−2のRxC#1で受信したときの位相変化を測定する。位相変化に基づき算出される、Tx#0におけるアンテナ間伝達関数は、以下の式(5)となる。
Figure 2019009665
τ3は、測定M3において伝達関数を算出する時間、又は測定M3の測定時間である。式(5)では、位相雑音の値が異なるため、位相雑音による成分が相殺されず、θ0)-θ13)がアンテナ間の位相差として反映された式となる。
図7は、受信部におけるアンテナ内伝達関数の測定M4及び測定M5の例を示す図である。基地局装置200は、測定M4において、RF回路250−1のRx#0における位相変化を測定する。位相変化に基づき算出されるRx#0におけるアンテナ内伝達関数は、以下の式(6)となる。
Figure 2019009665
TxC0は、TxC#0の特性である。また、Rx0は、Rx#0の特性である。τ4は、測定M4において伝達関数を算出する時間、又は測定M4の測定時間である。
式(6)では、θ04)成分が、TxC#0による送信とRx#0による受信で相殺される。
同様に、基地局装置200は、測定M5において、RF回路250−2のRx#1における位相変化を測定する。位相変化に基づき算出されるRx#1におけるアンテナ内伝達関数は、以下の式(7)となる。
Figure 2019009665
TxC1は、TxC#1の特性である。また、Rx1は、Rx#1の特性である。τ5は、測定M5において伝達関数を算出する時間、又は測定M5の測定時間である。
図8は、アンテナ間伝達関数の測定M6の例を示す図である。基地局装置200は、測定M6において、スレーブアンテナを有するRF回路250−2のTxC#1から送信された信号を、マスタアンテナを有するRF回路250−1のRx#0で受信したときの位相変化を測定する。位相変化に基づき算出される、Rx#0におけるアンテナ間伝達関数は、以下の式(8)となる。
Figure 2019009665
τ6は、測定M6において伝達関数を算出する時間、又は測定M6の測定時間である。式(8)では、位相雑音の値が異なるため、位相雑音による成分が相殺されず、θ06)-θ16)がアンテナ間の位相差として反映された式となる。
式(3)、(4)、(6)及び(7)で示すように、アンテナ内伝達関数は、発振器252−1、2で発生する位相雑音による影響を受けない。各RF回路250における送信部、受信部、キャリブレーション送信部、及びキャリブレーション受信部は、外気の温度変化や周辺装置の発熱や冷却による温度変化などにより、自身の特性が変化する場合がある。しかし、これらの変化は、後述する位相雑音の時間経過による変化よりも変化量が小さい。そのため、アンテナ内伝達関数は、どのタイミングで測定、算出しても、近似した関数となる。
一方、式(5)及び(8)で示すように、アンテナ間伝達関数は、発振器252−1、2で発生する位相雑音による影響を受ける。位相雑音は、例えば、発振器252内で使用されている回路の電力が、所定周波数以外の周辺の周波数に分散されることで発生する。よって、位相雑音は、前述した各部の特性の変化よりも、時間経過による変化が大きい。そのため、アンテナ間伝達関数は、測定タイミングによって、大きく変化する。
図9は、測定M1〜M3における位相差の例を示す図である。図9に示すように、測定M1及びM2における位相差は、時間経過によらず、近似した位相差を示す。しかし、測定M3における位相差は、時間経過に連動し、位相差は上昇する。なお、図9は一例であり、測定M3における位相差は、例えば、ある時間を経過した以降は、近似した数値となってもよい。また、測定M3における位相差は、上昇、下降をランダムに繰り返してもよい。
図4の処理フローチャートに戻り、基地局装置200は、測定回数が0の場合、測定M1及びM3を実施する(S104)。そして、測定回数をインクリメントし(S110)、キャリブレーション契機の検出を待ち受ける(S201−1)。
基地局装置200は、測定回数が1の場合、測定M2を実施する(S105)。また、基地局装置200は、測定回数が2の場合、測定M4を実施する(S106)。さらに、基地局装置200は、測定回数が3の場合、測定M5及び測定M6を実施する(S107)。
そして、基地局装置200は、測定回数が4の場合、測定M3を実施する(S108)。基地局装置200は、測定回数が0の場合に実施する測定M1を、測定回数が4の場合は実施しない。基地局装置200は、アンテナ内伝達関数の算出に用いる測定M1は、時間経過による位相差の変化が小さいため、測定回数が4の場合は測定M1を行わない。これにより、基地局装置200は、時間による変化が大きい測定M3を実施しつつ、測定M1に使用する処理負荷を減少させることができる。
そして、基地局装置200は、測定回数が5の場合、測定M6を実施し(S109)、測定回数を0に設定し(S101)、キャリブレーション契機の検出を待ち受ける(S102)。基地局装置200は、測定回数が4の場合と同様に、時間による変化が大きい測定M6を実施しつつ、測定M5を行わないことで、処理負荷を減少させることができる。
上述したように、基地局装置200は、キャリブレーション契機ごとに、測定回数0〜5までを繰り返す。すなわち、測定回数0〜5に対応する測定の実施が、キャリブレーションサイクルとなる。
図10は、測定M1〜M6の実施タイミングの例を示す図である。図10において、UL(Up Link)は、基地局装置200が信号を受信する期間であり、DL(Down Link)は、基地局装置200が信号を送信する期間である。また、図10において、CAL信号は、測定用信号であり、矢印はCAL信号の送信タイミングを示す。また、図10において、キャリブレーションサイクルは、測定回数が0〜5における一連の測定M1〜M6のサイクルを示す。さらに、図10において、M1〜M6は、測定M1〜M6を示す。
図10に示すように、基地局装置200は、キャリブレーションサイクルC1において、測定M1、M2、M4、及びM5を1回実施する。そして、基地局装置200は、キャリブレーションサイクルC1において、測定M3及びM6を2回実施する。すなわち、基地局装置200は、時間経過による影響が大きいアンテナ間伝達関数の算出頻度(第2頻度)を、時間経過による影響が小さいアンテナ内伝達関数の算出頻度(第1頻度)より多く(高く)する。これにより、基地局装置200は、時間経過による位相差の変化が大きい伝達関数の算出頻度を高くすることにより、キャリブレーションの品質を一定以上に維持しつつ、時間経過による位相差の変化が少ない伝達関数の算出頻度を低くすることにより、処理負荷を軽減する。
なお、基地局装置200は、算出した最新の伝達関数を使用して、送受信する信号の位相を補正する。基地局装置200は、例えば、アンテナ内伝達関数に基づき、キャリブレーション係数(例えば、伝達関数の逆数)を算出し、入力信号にキャリブレーション係数を乗算し、出力信号を算出する。そして、基地局装置200は、算出したスレーブアンテナの出力信号に対して、アンテナ間伝達関数に基づき算出したキャリブレーション係数(例えば、アンテナ間関数の逆数)を乗算し、スレーブアンテナの出力信号を算出する。さらに、基地局装置200は、算出したスレーブアンテナの送信信号の位相と、算出したマスタアンテナの送信信号の位相が等しくなるように、スレーブアンテナ側の位相を補正する。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態において、基地局装置200は、TTP期間以外の、端末装置100と信号を送受信するタイミングにおいて、測定M1〜測定M6を実施する。基地局装置200は、端末装置100から受信した受信信号や、端末装置100に送信する送信信号を用いて測定を行う。
<キャリブレーション処理>
図11は、測定M1〜M6の実施タイミングの例を示す図である。図10において、UL信号は、基地局装置200が受信する受信信号である。また、図10において、DL信号は、基地局装置200が送信する送信信号である。第2の実施の形態において、キャリブレーションサイクルは、CAL信号による測定タイミングを4回、UL信号による測定タイミングを2回、及びDL信号による測定タイミングを2回有する。
図11に示すように、基地局装置200は、CAL信号による測定タイミングにおいて、測定M1〜M6を1回実施する。そして、基地局装置200は、UL信号の受信タイミングにおいて、測定M6を実施し、DL信号の送信タイミングにおいて、測定M3を実施する。
第2の実施の形態において、基地局装置200は、測定用信号で全測定種別を1回ずつ実施する。そして、基地局装置200は、測定用信号での測定に加え、実際に端末装置100に送受信する信号を使用して、アンテナ間伝達関数の測定(測定M3及びM6)を行う。これにより、アンテナ間伝達関数の算出頻度がアンテナ内伝達関数の算出頻度より高くなり、キャリブレーションの品質を一定以上に維持しつつ、処理負荷の軽減を実現できる。
また、第2の実施の形態では、TTP期間以外でも伝達関数の算出をすることができ、単位時間あたりの伝達関数の算出回数を増加させることができ、補正の精度が向上する。
なお、DL信号及びUL信号は、例えば、端末装置100と送受信するユーザデータを有する信号である。また、データ信号は、DL信号及びUL信号は、例えば、無線区間における信号の減衰量を測定するために送受信するリファレンス信号やパイロット信号であってもよい。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態において、基地局装置200は、例えば、無線通信システム10の運用前に測定した結果に基づき、経過時間閾値を決定する。無線通信システム10の運用前の測定結果は、例えば、経過時間と位相差との対応関係(例えば、図12に示す)である。そして、基地局装置200は、例えば、アンテナ間伝達関数を前回算出したときから、経過時間閾値が経過していない場合、アンテナ間伝達関数を算出するキャリブレーション契機であっても、測定処理を行わない。なお、無線通信システム10の運用前に測定した結果は、例えば、基地局装置200の記憶部が記憶する。記憶部は、例えば、CPU210が所定のプログラムを実行することで構築され、メモリ230に無線通信システム10の運用前に測定した結果を記憶する。また、記憶部は、決定された更新閾値を記憶してもよい。
<キャリブレーション処理>
図12は、無線通信システム10の運用前に測定した測定M3の結果の例を示す図である。図12における時刻T1〜T4は、それぞれキャリブレーション契機であり、測定M3を実行する測定タイミングである。
図12によると、例えば、時刻T1と時刻T2における位相差の変化量は、変化量D1である。同様に、図12によると、例えば、時刻T1と時刻Tに3おける位相差の変化量は、変化量D2であり、時刻T1と時刻Tに4おける位相差の変化量は、変化量D3である。
基地局装置200は、各測定タイミングでの位相差の変化量を、変化量閾値と比較する。変化量閾値は、例えば、信号の送受信において、複数のアンテナ間で位相誤差が発生しても、通信の品質が基準値以下とならない位相誤差の範囲である。すなわち、変化量閾値は、例えば、前回補正を行っている状態からの位相誤差で、通信品質への影響が小さい位相誤差の範囲である。
例えば、変化量D1及びD2は変化量閾値未満であり、変化量D3は変化量閾値値以上であるとする。この場合、基地局装置200は、変化量が変化量閾値を超えない時間(経過時間)のうち、最大の時間間隔である時刻T3から時刻T1を減じた時間を、更新閾値と決定する。また、基地局装置200は、変化量が変化量閾値以上となる時間(経過時間)のうち、最小の時間間隔である時刻T4から時刻T1を減じた時間を、更新閾値と決定してもよい。
図13は、測定M1〜M6の実施タイミングの例を示す図である。基地局装置200は、例えば、2回目の測定M3の測定タイミングにおいて、測定M3の更新閾値と、前回(1回目)測定M3を実施したタイミングからの経過時間(経過時間In1)を比較する。図13によると、基地局装置200は、前回測定M3を実施してから更新閾値が経過していないと判定し、2回目の測定タイミングでの測定M3を実行しない(図12における(M3)及び点線で示されるCAL信号)。
そして、基地局装置200は、3回目の測定M3の測定タイミングにおいて、測定M3の更新閾値と、前回(1回目)測定M3を実施したタイミングからの経過時間(経過時間In2)を比較する。図13によると、基地局装置200は、前回測定M3を実施してから更新閾値が経過していると判定し、3回目の測定タイミングでの測定M3を実行する。
第3の実施の形態では、アンテナ内伝達関数の測定タイミング(算出するタイミングと同じ)において、更新閾値以上の時間が経過していない場合、位相差の変化は少ないと判定し、測定及び伝達関数の算出を行わない。これにより、位相差が位相差閾値以上に変化すると想定される時間が経過したときだけ伝達関数の算出を行うため、伝達関数の精度を維持しつつ、測定及び伝達関数の算出における処理負荷を軽減することができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態において、基地局装置200は、例えば、前回測定した位相差と今回測定した位相差との変化量(差異)を算出し、変化量が位相変化閾値以下の場合、伝達関数の算出を行わない。
<キャリブレーション処理>
図14は、測定M3の結果の例を示す図である。図14における時刻T11〜T14は、それぞれキャリブレーション契機であり、以下に説明する図15の時刻T11〜T14に対応する。
図15は、測定M3の実施タイミングの例を示す図である。基地局装置200は、時刻T11において、測定M3を実施し、伝達関数を算出する。
基地局装置200は、時刻T12において、測定M3を実施し、変化量を算出する。図14によれば、時刻T11から時刻T12における位相差の変化量は、変化量D11である。基地局装置200は、変化量D11が位相変化閾値より大きいと判定し、伝達関数の算出を行う。
基地局装置200は、時刻T13において、測定M3を実施し変化量を算出する。図14によれば、時刻T12から時刻T13における位相差の変化量は、変化量D12である。基地局装置200は、変化量D12が位相変化閾値以下であると判定し、伝達関数の算出を行わない。
基地局装置200は、時刻T14において、測定M3を実施し、変化量を算出する。図14によれば、時刻T12(前回伝達関数を算出したタイミング)から時刻T14における位相差の変化量は、変化量D13である。基地局装置200は、変化量D13が位相変化閾値より大きいと判定し、伝達関数の算出を行う。
第4の実施の形態では、基地局装置200は、前回伝達関数を算出したときに測定した位相差と、今回測定した位相差との差異(変化量)が所定値以下である場合、伝達関数の算出を行わない。基地局装置200は、変化量が小さい場合は伝達関数の変化も小さいとみなし、伝達関数の算出回数を減少させ、処理負荷を軽減する。
以上の第1から第4の実施の形態を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
アンテナを複数有し、前記複数のアンテナそれぞれから通信相手装置の方向にデータを送信し、前記通信相手装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
前記複数のアンテナそれぞれにおける入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ内伝達関数と、前記複数のアンテナ間の入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ間伝達関数を算出する算出部と、
前記算出したアンテナ内伝達関数及び前記アンテナ間伝達関数に基づき、前記複数のアンテナそれぞれが送受信する信号の位相を補正する補正部とを有し、
前記算出部は、前記アンテナ内伝達関数の算出を第1頻度で実行し、前記アンテナ間伝達関数の算出を前記第1頻度より高い第2頻度で実行する
無線通信装置。
(付記2)
前記算出部は、第1アンテナに入力した第1信号と、前記第1アンテナから出力された前記第1信号との位相差を測定し、前記測定した前記第1アンテナ内の位相差に基づき、前記アンテナ内伝達関数を算出する
付記1記載の無線通信装置。
(付記3)
前記算出部は、第2アンテナに入力した第2信号と、前記第2アンテナ以外の第3アンテナから出力された前記第2信号との位相差を測定し、前記測定した前記第2及び第3アンテナ間の位相差に結果に基づき、前記アンテナ間伝達関数を算出する
付記2記載の無線通信装置。
(付記4)
前記第1信号及び第2信号は、前記算出部が生成する信号であって、前記通信相手装置と送受信しない測定用信号を含む
付記3記載の無線通信装置。
(付記5)
前記第1頻度は、前記通信相手装置と信号を送受信しないタイミングを含み、
前記第2頻度は、前記通信相手装置と信号を送受信しないタイミング、及び前記通信相手装置との通信において信号を送受信するタイミングを含む
付記3記載の無線通信装置。
(付記6)
前記第1信号は、前記測定用信号を含み、
前記第2信号は、前記測定用信号及び、前記通信相手装置との通信において送受信するデータ信号を含む
付記5記載の無線通信装置。
(付記7)
前記データ信号は、前記通信相手装置と送受信するユーザデータを有する信号を含む
付記6記載の無線通信装置。
(付記8)
前記データ信号は、無線区間における信号の減衰量を測定するリファレンス信号を含む
付記6記載の無線通信装置。
(付記9)
さらに、経過時間と前記アンテナ間伝達関数の変化量との対応関係を記憶する記憶部と有し、
前記算出部は、前記対応関係に基づき経過時間閾値を決定し、前記アンテナ間伝達関数の算出タイミングにおいて、前記アンテナ間伝達関数を前回算出したときから前記経過時間閾値が経過していない場合、前記アンテナ間伝達関数を算出しない
付記1記載の無線通信装置。
(付記10)
前記算出部は、前記変化量が変化量閾値を超えない経過時間うち、最大の経過時間を前記経過時間閾値と決定する
付記9記載の無線通信装置。
(付記11)
前記算出部は、前記変化量が変化量閾値以上となる経過時間うち、最小の経過時間を前記経過時間閾値と決定する
付記9記載の無線通信装置。
(付記12)
前記算出部は、前記アンテナ間伝達関数の算出タイミングにおいて、前回アンテナ間伝達関数の算出時に測定した位相差と、今回測定した位相差との差異が、位相変化閾値未満である場合、前記アンテナ間伝達関数を算出しない
付記3記載の無線通信装置。
(付記13)
アンテナを複数有し、前記複数のアンテナそれぞれから通信相手装置の方向にデータを送信し、前記通信相手装置と無線通信を行う無線通信装置におけるキャリブレーション方法であって、
前記複数のアンテナそれぞれにおける入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ内伝達関数と、前記複数のアンテナ間の入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ間伝達関数を算出し、
前記アンテナ内伝達関数の算出を第1頻度で実行し、前記アンテナ間伝達関数の算出を前記第1頻度より高い第2頻度で実行し、
前記算出したアンテナ内伝達関数及び前記アンテナ間伝達関数に基づき、前記複数のアンテナそれぞれが送受信する信号の位相を補正する
キャリブレーション方法。
10…無線通信システム 100…端末装置
200…基地局装置 210…CPU
220…ストレージ 221…無線通信プログラム
2211…MIMO通信モジュール 222…キャリブレーションプログラム
2221…アンテナ内測定モジュール 22211…アンテナ内送信測定サブモジュール
22212…アンテナ内受信測定サブモジュール
2222…アンテナ間測定モジュール
22221…マスタアンテナ側受信測定サブモジュール
22222…マスタアンテナ側送信測定サブモジュール
223…伝達関数算出プログラム 230…メモリ
240…NIC 250…RF回路
251…アンテナ 252…発振器
300…MME 400…外部ネットワーク

Claims (10)

  1. アンテナを複数有し、前記複数のアンテナそれぞれから通信相手装置の方向にデータを送信し、前記通信相手装置と無線通信を行う無線通信装置であって、
    前記複数のアンテナそれぞれにおける入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ内伝達関数と、前記複数のアンテナ間の入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ間伝達関数を算出する算出部と、
    前記算出したアンテナ内伝達関数及び前記アンテナ間伝達関数に基づき、前記複数のアンテナそれぞれが送受信する信号の位相を補正する補正部とを有し、
    前記算出部は、前記アンテナ内伝達関数の算出を第1頻度で実行し、前記アンテナ間伝達関数の算出を前記第1頻度より高い第2頻度で実行する
    無線通信装置。
  2. 前記算出部は、第1アンテナに入力した第1信号と、前記第1アンテナから出力された前記第1信号との位相差を測定し、前記測定した前記第1アンテナ内の位相差に基づき、前記アンテナ内伝達関数を算出する
    請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記算出部は、第2アンテナに入力した第2信号と、前記第2アンテナ以外の第3アンテナから出力された前記第2信号との位相差を測定し、前記測定した前記第2及び第3アンテナ間の位相差に結果に基づき、前記アンテナ間伝達関数を算出する
    請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記第1信号及び第2信号は、前記算出部が生成する信号であって、前記通信相手装置と送受信しない測定用信号を含む
    請求項3記載の無線通信装置。
  5. 前記第1頻度は、前記通信相手装置と信号を送受信しないタイミングを含み、
    前記第2頻度は、前記通信相手装置と信号を送受信しないタイミング、及び前記通信相手装置との通信において信号を送受信するタイミングを含む
    請求項3記載の無線通信装置。
  6. 前記第1信号は、前記算出部が生成する信号であって、前記通信相手装置と送受信しない測定用信号を含み、
    前記第2信号は、前記測定用信号及び、前記通信相手装置との通信において送受信するデータ信号を含む
    請求項5記載の無線通信装置。
  7. さらに、経過時間と前記アンテナ間伝達関数の変化量との対応関係を記憶する記憶部を有し、
    前記算出部は、前記対応関係に基づき経過時間閾値を決定し、前記アンテナ間伝達関数の算出タイミングにおいて、前記アンテナ間伝達関数を前回算出したときから前記経過時間閾値が経過していない場合、前記アンテナ間伝達関数を算出しない
    請求項1記載の無線通信装置。
  8. 前記算出部は、前記変化量が変化量閾値を超えない経過時間うち、最大の経過時間を前記経過時間閾値と決定する
    請求項7記載の無線通信装置。
  9. 前記算出部は、前記アンテナ間伝達関数の算出タイミングにおいて、前回アンテナ間伝達関数の算出時に測定した位相差と、今回測定した位相差との差異が、位相変化閾値未満である場合、前記アンテナ間伝達関数を算出しない
    請求項3記載の無線通信装置。
  10. アンテナを複数有し、前記複数のアンテナそれぞれから通信相手装置の方向にデータを送信し、前記通信相手装置と無線通信を行う無線通信装置におけるキャリブレーション方法であって、
    前記複数のアンテナそれぞれにおける入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ内伝達関数と、前記複数のアンテナ間の入力信号と出力信号の位相差を示すアンテナ間伝達関数を算出し、
    前記アンテナ内伝達関数の算出を第1頻度で実行し、前記アンテナ間伝達関数の算出を前記第1頻度より高い第2頻度で実行し、
    前記算出したアンテナ内伝達関数及び前記アンテナ間伝達関数に基づき、前記複数のアンテナそれぞれが送受信する信号の位相を補正する
    キャリブレーション方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022190228A1 (ja) * 2021-03-10 2022-09-15 三菱電機株式会社 送信装置、受信装置、送信装置の校正方法及び受信装置の校正方法

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