JP2019009538A - 受信装置 - Google Patents

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Kazuhiko Yoshizawa
和彦 吉澤
清水 拓也
Takuya Shimizu
拓也 清水
橋本 康宣
Yasunobu Hashimoto
康宣 橋本
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Abstract

【課題】より付加価値の高い機能を実行可能なデジタル放送受信技術を提供する。【解決手段】受信装置は、相対時刻情報と対応付けられた映像データと所定のチャンネル数の音声データを第1のトランスポート方式のデータを受信する第1のデータ受信部と、絶対時刻情報と対応付けられた補完映像データと追加音声データを、第1のトランスポート方式とは異なる第2のトランスポート方式のデータを受信する第2のデータ受信部とを備える。第1のデータ受信部で受信した映像データを、第2のデータ受信部で受信した補完映像データを用いて高画質化すると共に、第1のデータ受信部で受信した音声データと第2のデータ受信部で受信した追加音声データとを用いて、所定のチャンネル数よりも多い第2のチャンネル数の音声データを生成して多チャンネル化する。【選択図】図19A

Description

本発明は、受信装置に関する。
デジタル放送サービスの拡張機能の1つに、放送波でデジタルデータを送信し、天気予報やニュース、おすすめ番組等の各種情報を表示するデータ放送がある。データ放送を受信可能なテレビ受信機は既に多数市販されており、また、データ放送受信に関する技術も下記特許文献1をはじめ多数が公表されている。
特開2001−186486公報
データ放送の特徴として、デジタル放送サービスに対応しているテレビ受信機では、単体でデータ放送の受信が可能であり、さまざまな情報を取得/表示することが可能であることが挙げられる。一方、データ放送は電波帯域の制限により送信可能なデータ量が限られるため、高精細な画面表示や高機能なエフェクトを得ることが難しく、このため、付加価値の高い有用な機能を現行のデジタル放送受信機で実行することが難しいという課題があった。
本発明の目的は、より付加価値の高い機能を実行可能なデジタル放送受信機を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲に記載の技術を用いる。
一例を挙げるならば、相対時刻情報と対応付けられた映像データと所定のチャンネル数の音声データを第1のトランスポート方式で伝送する第1の伝送路のデータを受信する第1のデータ受信部と、絶対時刻情報と対応付けられた補完映像データと追加音声データを、前記第1のトランスポート方式とは異なる第2のトランスポート方式で伝送する第2の伝送路のデータを受信する第2のデータ受信部と、前記第1のデータ受信部で受信した映像データを、前記第2のデータ受信部で受信した補完映像データを用いて高画質化する映像処理部と、前記第1のデータ受信部で受信した音声データと前記第2のデータ受信部で受信した追加音声データとを用いて、前記所定のチャンネル数よりも多い第2のチャンネル数の音声データを生成する多チャンネル化部と、を備え、前記映像処理部での該高画質化処理は、前記第2の伝送路で伝送される、前記相対時刻情報と前記絶対時刻情報の対応関係に関する情報に基づいて処理が実行される受信装置、を用いる。
本発明によれば、より付加価値の高い機能を実行可能なデジタル放送受信技術を提供することができる。
実施例に係る通信システムのシステム構成図である。 実施例に係る放送受信装置のブロック図である。 実施例に係る放送受信装置のソフトウェア構成図である。 実施例に係る放送局サーバのブロック図である。 実施例に係るサービス事業者サーバのブロック図である。 実施例に係る携帯情報端末のブロック図である。 実施例に係る携帯情報端末のソフトウェア構成図である。 実施例に係るアプリケーション制御情報のデータ構成図である。 実施例に係る放送受信装置のアプリケーション起動時の動作シーケンス図である。 実施例に係る放送受信装置のアプリケーション起動時の動作シーケンス図である。 実施例に係る放送受信装置のアプリケーション起動時の動作シーケンス図である。 実施例に係る携帯情報端末の連携時の動作シーケンス図である。 実施例に係る携帯情報端末の連携時の動作シーケンス図である。 実施例に係る携帯情報端末の連携時の動作シーケンス図である。 実施例に係る放送受信装置および携帯情報端末のアプリケーション起動時の動作シーケンス図である。 実施例に係る携帯情報端末の連携制御アプリの基本画面の画面表示図である。 実施例に係る携帯情報端末の連携制御アプリの基本画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置のデータ放送画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置の報知画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリランチャの画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ実行画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置のエラー表示画面の画面表示図である。 実施例に係る携帯情報端末の放送連携アプリ実行画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置のEPG表示画面の画面表示図である。 実施例に係る放送受信装置のEPG表示画面の詳細情報の図である。 実施例に係る放送受信装置の放送連携アプリ取得時の動作シーケンス図である。 実施例2に係る放送システムのシステム構成図である。 実施例2に係る放送システムにおける信号処理の概念図である。 実施例2に係る放送システムの補完信号生成処理を示す図である。 実施例2に係る放送システムの補完(高画質化)処理を示す図である。 実施例2に係る放送受信装置のブロック図である。 実施例2に係る放送受信装置のソフトウェア構成図である。 実施例2に係るアプリケーション制御情報のデータ構造の図である。 実施例2に係るアプリケーション形式の一覧を示す図である。 実施例2に係るアプリケーション識別子のデータ構造の図である。 実施例2に係るアプリケーション制御コードの一覧を示す図である。 実施例2に係るアプリケーション記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係る伝送プロトコル記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係る伝送プロトコル記述子のセレクタ領域のデータ構造の図である。 実施例2に係る簡易アプリケーションロケーション記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係るロケーション情報記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係るロケーションタイプの一覧を示す図である。 実施例2に係るアドレスマップテーブルのデータ構造の図である。 実施例2に係るアドレスマップテーブルのデータ構造の図である。 実施例2に係る放送受信装置のチャンネルスキャン時の動作シーケンス図である。 実施例2に係る放送受信装置の仮想デコーダのブロック図である。 実施例2に係る放送受信装置の仮想デコーダのブロック図である。 実施例2に係る放送受信装置の仮想デコーダのブロック図である。 実施例2に係る放送受信装置の仮想デコーダのブロック図である。 実施例2に係るMPUタイムスタンプ記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係るMPU拡張タイムスタンプ記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係るNTPのデータ構造の図である。 実施例2に係るNTPの動作モードの一覧を示す図である。 実施例2に係るUTC−PCR参照記述子のデータ構造の図である。 実施例2に係る放送受信装置の仮想デコーダのブロック図である。 実施例3に係る放送システムにおける信号処理の概念図である。 実施例3に係る22.2ch音声出力のスピーカ配置を示す図である。 実施例3に係る放送システムの追加用音声データ生成処理を示す図である。 実施例3に係る放送システムの多チャンネル化処理を示す図である。 実施例3に係る放送システムの多チャンネル化処理を示す図である。 実施例3に係る放送受信装置のブロック図である。 実施例3に係る放送受信装置のソフトウェア構成図である。 実施例4に係る放送受信装置のEPG表示画面の画面表示図である。 実施例4に係るイベント情報テーブルのデータ構造の図である。 実施例4に係る短形式イベント記述子のデータ構造の図である。 実施例4に係る放送受信装置の番組情報表示画面の画面表示図である。 実施例4に係る放送受信装置の拡張処理実行制御画面の画面表示図である。 実施例4に係る放送受信装置の拡張処理選択制御の動作一覧を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本実施例の放送受信装置で受信可能なデジタル放送サービスの一例を説明する。
例えば、本実施例の放送受信装置で受信可能なBS/地上デジタル放送の一例では、1つのトランスポンダ(周波数チャンネル)に複数のトランスポートストリーム(Transport Stream:TS)を多重化して伝送可能である。TSは、映像/音声エレメンタリストリーム(Elementary Stream:ES)やプログラム固有情報(Program Specific Information:PSI)/サービス情報(Service Information:SI)等のデータ列を分割してTSヘッダを付加した所定長のTSパケットの連続である。
PSIは、MPEG(Moving Picture Experts Group)−2システムの規格で規定された、TSに含まれる各ESがどのプログラムに属するかを識別するための固有情報テーブルである。PSIは、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、CAT(Conditional Access Table)、等で構成される。PATは、TS内に含まれるプログラム一覧をPMTのPID(Packet Identifier)で規定する。PMTは、各プログラムの構成要素のPIDの規定等を行う。CATは、限定受信に関する情報を含む。
また、SIはPSIを拡張して番組情報等を含めたものであり、社団法人電波産業会(Association of Radio Industries and Businesses:ARIB)がARIB STD−B10で規定した電子番組表(Electronic Program Guide:EPG)に関する情報を備える。SIは、BIT(Broadcaster Information Table)、SDT(Service Description Table)、EIT(Event Information Table)、TOT(Time Offset Table)、等で構成される。BITは、放送局識別情報や系列情報、放送局のSI送信情報等を含む。SDTは、ネットワークを識別するためのネットワークIDやTSを識別するためのTS ID、ネットワーク内で個々のサービス(所謂チャンネル)を識別するためのサービスID(所謂チャンネル番号)等の情報を含む。EITは、ネットワーク内で個々のサービスを識別するためのサービスIDと、各イベント(所謂番組)の名称や放送日時、放送内容等、イベントに関する情報を含む。TOTは、現在の日付、時刻に関する情報を含む。
また、TSは、復号器における再生タイミングの基準となるPCR(Program Clock Reference)情報や、ARIB STD−B24で規定されたBML(Broadcast Markup Language)仕様に基づいてサブセット化されたBML文書等を含む。
本実施例の放送受信装置では、前記映像/音声ESや各種情報等で構成されたTSを受信して復号することにより、放送番組やEPG、BMLを用いて制作されたデータ放送画面等をユーザに提供することが可能である。
また、本実施例の放送受信装置は、デジタル放送サービスにブロードバンドネットワークを利用した機能を連携させ、ブロードバンドネットワークを介した付加コンテンツの取得やサーバ装置における演算処理、携帯端末機器との連携による提示処理等をデジタル放送サービスと組み合わせる放送通信連携システムに対応可能である。前記放送通信連携システムを実現するために、本実施例の放送受信装置はHTML(Hyper Text Markup Language)等で記述されたアプリケーションを実行することが可能であるものとする。また、本放送受信装置が対応する放送通信連携システムでは、拡張したBML仕様や放送通信連携システムにおけるアプリケーション制御情報(Application Information Table:AIT)およびアプリケーションを放送波で伝送する場合に必要な拡張PSI/SI情報を用いる。なお、AITは、アプリケーションの取得先等のアプリケーションを起動するために必要な各種情報や、アプリケーションの起動/終了等を制御する制御情報を提供または周知するための情報である。
以上の説明は日本国のデジタル放送サービスをベースにしたものであるが、本実施例の放送受信装置が対応する放送通信連携システムを含め、日本国内のみの適用に限定されるものではない。
次に、本実施例における実施形態の具体的な構成例の説明を行う。
[システム構成]
図1は、放送通信連携システムを実現する本実施例の通信システムの一例を示すシステム構成図である。本実施例の通信システムは、放送受信装置100とアンテナ100a、インターネット等のブロードバンドネットワーク200およびルータ装置210、放送局の電波塔300t、放送局サーバ300、サービス事業者サーバ400、その他のアプリケーションサーバ500、移動体電話通信サーバ600と移動体電話通信網の基地局600b、携帯情報端末700、で構成される。
放送受信装置100は、既存のデジタル放送受信機能に加え、前記放送通信連携システムに対応する機能を有するテレビ受信機である。放送受信装置100は、電波塔300tから送出された放送波を、アンテナ100aを介して受信する。また、放送受信装置100は、ルータ装置210を介してインターネット200と接続可能であり、インターネット200上の各サーバ装置との通信によるデータの送受信が可能である。
ルータ装置210は、インターネット200と無線通信または有線通信により接続され、また、放送受信装置100とは無線通信または有線通信で、携帯情報端末700とは無線通信で接続される。これにより、インターネット200上の各サーバ装置と放送受信装置100と携帯情報端末700とが、ルータ装置210を介して、データの送受信を相互に行うことが可能となる。なお、放送受信装置100と携帯情報端末700との通信は、ルータ装置210を介さずに、BlueTooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)等の方式で直接通信を行っても良い。
電波塔300tは、放送局の放送設備からデジタル放送信号、AIT、アプリケーション提示に関する制御情報、等を含む放送波を送出する。なお、前記アプリケーション提示に関する制御情報とは、テレビ受信機上における放送番組とアプリケーションの重ね合わせやアプリケーションの提示可否に関する制御情報である。また、前記放送局は放送局サーバ300を備えるものとする。放送局サーバ300は、放送番組(動画コンテンツ等)および各放送番組の番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、等のメタデータを記憶し、前記動画コンテンツや各メタデータを、契約に基づいて、サービス事業者に対して提供することが可能であるものとする。なお、サービス事業者に対する前記動画コンテンツおよび各メタデータの提供は、放送局サーバ300が備えるAPI(Application Programming Interface)を通して行われるものであって良い。
サービス事業者サーバ400は、サービス事業者が前記放送通信連携システムによるサービスを提供するために用意するサーバ装置である。サービス事業者サーバ400は、放送局サーバ300から提供された動画コンテンツおよびメタデータと、放送通信連携システム用に制作されたコンテンツおよびアプリケーションの記憶、管理および配信等を行う。また、テレビ受信機からの問い合わせに対して、提供可能なアプリケーションの検索や一覧の提供を行う機能も有する。なお、前記コンテンツおよびメタデータの記憶、管理および配信と、前記アプリケーションの記憶、管理および配信は、異なるサーバ装置が行うものであっても良い。前記放送局と前記サービス事業者は同一であっても良いし、異なる事業者であっても良い。サービス事業者サーバ400は、異なるサービス毎に複数用意されても良い。また、サービス事業者サーバ400の機能は、放送局サーバ300が兼ね備えるものであっても良い。
その他のアプリケーションサーバ500は、前記放送通信連携システムに関連する以外の一般的なアプリケーションや動作プログラム、コンテンツ、データの記憶、管理および配信等を行う公知のサーバ装置である。
移動体電話通信サーバ600はインターネット200と接続され、一方、基地局600bを介して携帯情報端末700と接続される。移動体電話通信サーバ600は携帯情報端末700の移動体電話通信網を介した電話通信(通話)およびデータ送受信を管理し、携帯情報端末700とインターネット200上の各サーバ装置との通信によるデータの送受信を可能とする。なお、携帯情報端末700と放送受信装置100との通信は、基地局600bと移動体電話通信サーバ600、およびインターネット200、ルータ装置210を介して行われるものであっても良い。
[放送受信装置のハードウェア構成]
図2Aは、放送受信装置100の内部構成の一例を示すブロック図である。放送受信装置100は、主制御部101、システムバス102、ROM103、RAM104、ストレージ部110、LAN通信部121、拡張インタフェース部124、デジタルインタフェース部125、チューナ/復調部131、第一分離部132、第一映像復号部133、第一音声復号部134、第一字幕復号部135、データ放送受信処理部141、データ放送エンジン142、ストリーミング受信処理部151、第二分離部152、第二映像復号部153、第二音声復号部154、第二字幕復号部155、アプリケーション制御部161、アプリケーションエンジン162、映像重畳部171、音声選択部172、映像表示部173、スピーカ174、映像出力部175、音声出力部176、提示同期制御部181、端末連携制御部191、で構成される。
主制御部101は、所定の動作プログラムに従って放送受信装置100全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス102は主制御部101と放送受信装置100内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。
ROM(Read Only Memory)103は、オペレーティングシステムなどの基本動作プログラムやその他の動作プログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。RAM(Random Access Memory)104は基本動作プログラムやその他の動作プログラム実行時のワークエリアとなる。ROM103およびRAM104は主制御部101と一体構成であっても良い。また、ROM103は、図2Aに示したような独立構成とはせず、ストレージ部110内の一部記憶領域を使用するようにしても良い。
ストレージ部110は、放送受信装置100の動作プログラムや動作設定値、放送受信装置100のユーザの個人情報等を記憶する。また、ネットワーク上からダウンロードした動作プログラムや前記動作プログラムで作成した各種データ等を記憶可能である。また、放送波から取得した、或いは、ネットワーク上からダウンロードした、動画、静止画、音声等のコンテンツも記憶可能である。ストレージ部110の一部領域を以ってROM103の機能の全部または一部を代替しても良い。また、ストレージ部110は、放送受信装置100に外部から電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。したがって、例えば、フラッシュROMやSSD(Solid State Drive)などの半導体素子メモリ、HDD(Hard Disc Drive)などの磁気ディスクドライブ、等のデバイスが用いられる。
なお、ROM103やストレージ部110に記憶された前記各動作プログラムは、インターネット200上の各サーバ装置からのダウンロード処理により更新および機能拡張することが可能であるものとする。
LAN(Local Area Network)通信部121は、ルータ装置210を介してインターネット200と接続され、インターネット200上の各サーバ装置とデータの送受信を行う。ルータ装置210との接続は有線接続であっても良いし、Wi−Fi(登録商標)等の無線接続であっても良い。LAN通信部121は符号回路や復号回路等を備えるものとする。また、放送受信装置100が、BlueTooth(登録商標)通信部やNFC通信部、赤外線通信部等、他の通信部を更に備えていても良い。
チューナ/復調部131は、アンテナ100aを介して電波塔300tから放送波を受信し、主制御部101の制御に基づいてユーザの所望するサービスのチャンネルに同調(選局)する。更に、チューナ/復調部131は、受信した放送信号を復調してTSを取得する。なお、図2Aに示した例では、チューナ/復調部が1つである構成を例示しているが、複数画面同時表示や裏番組録画等を目的として、放送受信装置100がチューナ/復調部を複数搭載する構成としても良い。また、主制御部101の制御に基づいて、前記復調したTSに対するアクセス制限の制御等を行っても良い。
第一分離部132は、チューナ/復調部131から出力されたTSを入力し、映像データ列、音声データ列、字幕データ列、番組情報データ列、AITデータ列、BMLデータ列、等の各データ列に分離して出力する。これらのデータ列は、例えば、ES形式であって良い。第一映像復号部133は、第一分離部132から入力した映像データ列を復号して映像情報を出力する。第一音声復号部134は、第一分離部132から入力した音声データ列を復号して音声情報を出力する。第一字幕復号部135は、第一分離部132から入力した字幕データ列を復号して字幕情報を出力する。
データ放送受信処理部141は、第一分離部132から入力したBMLデータ列を復号してBML文書を再生する。データ放送エンジン142は、BML文書を実行するBMLブラウザであり、データ放送受信処理部141で再生されたBML文書を実行してデータ放送画面情報を出力する。
ストリーミング受信処理部151は、主制御部101の制御に基づいて、LAN通信部121を介してインターネット200上の各サーバ装置に置かれた動画コンテンツ等にアクセスし、前記動画コンテンツ等のプログラムストリーム(Program Stream:PS)を取得する。また、主制御部101の制御に基づいて、前記取得したPSに対するDRM(Digital Rights Management)処理の制御等を行っても良い。
第二分離部152は、ストリーミング受信処理部151から出力されたPSを入力し、映像データ列、音声データ列、字幕データ列、等の各データ列に分離して出力する。これらのデータ列は、例えば、ES形式であって良い。第二映像復号部153、第二音声復号部154、第二字幕復号部155は、それぞれ、第一映像復号部133、第一音声復号部134、第一字幕復号部135と同様の処理を行うため、説明を省略する。
なお、第一分離部132と第二分離部152、第一映像復号部133と第二映像復号部153、第一音声復号部134と第二音声復号部154、第一字幕復号部135と第二字幕復号部155、は、それぞれ兼用されていても良い。
アプリケーション制御部161は、第一分離部から入力したAITデータ列或いはインターネット200上の各サーバ装置から取得したAITファイルに基づいて、放送通信連携システム用に制作されたアプリケーションに関してアプリケーションエンジン162に働きかけ、アプリケーション単位のライフサイクルおよびイベントの制御、管理を行う。また、アプリケーションの状態とAITの指示に依存して、適宜アプリケーションの機能制約の制御を行う。アプリケーションエンジン162は、アプリケーション制御部161の制御に基づいて、前記放送通信連携システム用に制作されたアプリケーションを取得して実行するHTMLブラウザである。
映像重畳部171は、第一映像復号部133から出力された映像情報、第一字幕復号部135から出力された字幕情報、データ放送エンジン142から出力されたデータ放送画面情報、第二映像復号部153から出力された映像情報、第二字幕復号部155から出力された字幕情報、アプリケーションエンジン162から出力されたアプリケーション実行画面情報を入力して、選択および/または重畳等の処理を行う。映像重畳部171は図示を省略したビデオRAMを備え、前記ビデオRAMに入力された映像情報に基づいて映像表示部173等が駆動される。また、映像重畳部171は、主制御部101の制御に基づいて、必要に応じて、スケーリング処理や第一分離部132から出力された番組情報データ列に基づいて作成されたEPG画面情報の重畳処理等を行う。
音声選択部172は、第一音声復号部134から出力された音声情報、第二音声復号部154から出力された音声情報、アプリケーションエンジン162から出力されたアプリケーション実行音声情報を入力して、主制御部101の制御に応じて適宜前記音声情報を選択して出力する。
映像表示部173は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであり、映像重畳部171で選択および/または重畳処理を施された映像情報を放送受信装置100のユーザに提供する。スピーカ174は、音声選択部172から出力された音声情報を放送受信装置100のユーザに提供する。映像出力部175は、映像重畳部171で選択および/または重畳処理を施された映像情報を出力する映像出力インタフェースである。音声出力部176は、音声選択部172から出力された音声情報を出力する音声出力インタフェースである。なお、前述のように、放送表示装置100がテレビ受信機等である場合、映像出力部175および音声出力部176は本発明に必須の構成ではない。
提示同期制御部181は、放送波から取得したTSを復号することにより得られた映像情報や音声情報等と、インターネット200上の各サーバ装置から取得したPSを復号することにより得られた映像情報や音声情報等、およびアプリケーションエンジン162から出力されたアプリケーション実行画面情報やアプリケーション実行音声情報の、映像表示部173およびスピーカ174上、或いは、映像出力部175および音声出力部176上における提示同期の制御を、例えばPCR情報等に基づいて行う。
端末連携制御部191は、外部の携帯端末機器との連携を行う際に、連携機器(携帯端末機器)の発見および認証、放送受信装置100と前記連携機器との接続、アプリケーションの連携、等の管理および制御を行う。
拡張インタフェース部124は、放送受信装置100の機能を拡張するためのインタフェース群であり、本実施例では、アナログ映像/音声インタフェース、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、メモリインタフェース等で構成されるものとする。アナログ映像/音声インタフェースは、外部映像/音声出力機器からのアナログ映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器へのアナログ映像信号/音声信号の出力、等を行う。USBインタフェースは、PC等と接続してデータの送受信を行う。HDDを接続して放送番組やコンテンツの記録を行っても良い。また、キーボードやその他のUSB機器の接続を行っても良い。メモリインタフェースはメモリカードやその他のメモリ媒体を接続してデータの送受信を行う。
デジタルインタフェース部125は、符号化されたデジタル映像データおよび/またはデジタル音声データを出力若しくは入力するインタフェースである。デジタルインタフェース部125は、チューナ/復調部131で取得したTSやストリーミング受信処理部151で取得したPSをそのまま出力可能であるものとする。また、デジタルインタフェース部125から入力したTSやPSを第一分離部132や第二分離部152に入力するように制御しても良い。ストレージ部110に記憶したデジタルコンテンツの出力、或いは、ストレージ部110へのデジタルコンテンツの記憶を、デジタルインタフェース部125を介して行っても良い。デジタルインタフェース部125は、DVI端子やHDMI(登録商標)端子等であって、DVI仕様やHDMI仕様等に準拠した形式でデータの出力或いは入力がなされるものであって良い。IEEE1394仕様等に準拠したシリアルデータの形式で出力或いは入力されても良い。
放送受信装置100は、テレビ受信機の他、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどの光ディスクドライブレコーダ、HDDレコーダなどの磁気ディスクドライブレコーダ、STB(Set Top Box)等であっても良い。デジタル放送受信機能および放送通信連携機能を備えたPC(Personal Computer)やタブレット端末、ゲーム機等であっても良い。放送受信装置100がDVDレコーダ、HDDレコーダ、STB等である場合、映像表示部173およびスピーカ174は備えなくとも良い。映像出力部175および音声出力部176に外部モニタおよび外部スピーカを接続することにより、本実施例の放送受信装置100と同様の動作が可能となる。
[放送受信装置のソフトウェア構成]
図2Bは、本実施例の放送受信装置100のソフトウェア構成図であり、ROM103、RAM104およびストレージ部110におけるソフトウェアの構成を示す。本実施例においては、ROM103に基本動作プログラム1001およびその他の動作プログラムが記憶されており、ストレージ部110に受信機能プログラム1002、BMLブラウザプログラム1003、HTMLブラウザプログラム1004およびその他の動作プログラムが記憶されている。また、ストレージ部110は、動画、静止画、音声等のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶領域1011、外部の携帯端末機器との連携等の際に使用する認証情報等を記憶する認証情報記憶領域1012、その他の各種情報を記憶する各種情報記憶領域を備えるものとする。
ROM103に記憶された基本動作プログラム1001はRAM104に展開され、更に主制御部101が前記展開された基本動作プログラムを実行することにより、基本動作実行部1101を構成する。また、ストレージ部110に記憶された受信機能プログラム1002、BMLブラウザプログラム1003、HTMLブラウザプログラム1004はそれぞれRAM104に展開され、更に主制御部101が前記展開された各動作プログラムを実行することにより、受信機能実行部1102、BMLブラウザエンジン1103、HTMLブラウザエンジン1104を構成する。また、RAM104は、各動作プログラム実行時に作成したデータを、必要に応じて一時的に保持する一時記憶領域を備えるものとする。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部101がROM103に格納された基本動作プログラム1001をRAM104に展開して実行することにより各動作ブロックの制御を行う処理を、基本動作実行部1101が各動作ブロックの制御を行うものとして記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
受信機能実行部1102は、放送受信機能や放送通信連携機能を実現するために放送受信装置100の各動作ブロックを制御する。特に、放送番組再生部1102aは、チューナ/復調部131、第一分離部132、第一映像復号部133、第一音声復号部134、第一字幕復号部135、データ放送受信処理部141およびデータ放送エンジン142を主として制御する。なお、データ放送エンジン142はRAM104上に展開されたBMLブラウザエンジン1103で代替されて良い。また、通信コンテンツ再生部1102bは、ストリーミング受信処理部151、第二分離部152、第二映像復号部153、第二音声復号部154および第二字幕復号部155を主として制御する。連携アプリ制御部1102cは、アプリケーション制御部161およびアプリケーションエンジン162を主として制御する。なお、アプリケーションエンジン162はRAM104上に展開されたHTMLブラウザエンジン1104で代替されて良い。端末連携管理部1102dは端末連携制御部191を主として制御する。
前記各動作プログラムは、製品出荷の時点で、予めROM103および/またはストレージ部110に格納された状態であっても良い。製品出荷後に、インターネット200上のその他のアプリケーションサーバ500等からLAN通信部121を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に格納された前記各動作プログラムを、拡張インタフェース部124等を介して取得するものであっても良い。
[放送局サーバの構成]
図3は、放送局サーバ300の内部構成の一例を示すブロック図である。放送局サーバ300は、主制御部301、システムバス302、RAM304、ストレージ部310、LAN通信部321、で構成される。
主制御部301は、所定の動作プログラムに従って放送局サーバ300全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス302は主制御部301と放送局サーバ300内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。RAM304は各動作プログラム実行時のワークエリアとなる。
ストレージ部310は、基本動作プログラム3001およびコンテンツ管理/配信プログラム3002を記憶し、更に、動画コンテンツ記憶領域3011およびメタデータ記憶領域3012を備える。動画コンテンツ記憶領域3011は放送局が放送する各放送番組の動画コンテンツ等を記憶する。メタデータ記憶領域3012は前記各放送番組の番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、等のメタデータを記憶する。
また、ストレージ部310に記憶された基本動作プログラム3001およびコンテンツ管理/配信プログラム3002はそれぞれRAM304に展開され、更に主制御部301が前記展開された基本動作プログラムおよびコンテンツ管理/配信プログラムを実行することにより、基本動作実行部3101およびコンテンツ管理/配信実行部3102を構成する。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部301がストレージ部310に格納された基本動作プログラム3001をRAM304に展開して実行することにより各動作ブロックの制御を行う処理を、基本動作実行部3101が各動作ブロックの制御を行うものとして記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
コンテンツ管理/配信実行部3102は、動画コンテンツ記憶領域3011およびメタデータ記憶領域3012に蓄積された動画コンテンツ等および各メタデータの管理と、前記動画コンテンツ等および各メタデータを契約に基づいてサービス事業者に提供する際の制御を行う。更に、コンテンツ管理/配信実行部3102は、前記サービス事業者に対して前記動画コンテンツ等および各メタデータの提供を行う際に、必要に応じて、前記契約に基づいたサービス事業者サーバ400の認証処理等も行う。
LAN通信部321は、インターネット200と接続され、インターネット200上のサービス事業者サーバ400等と通信を行う。LAN通信部321は符号回路や復号回路等を備えるものとする。
[サービス事業者サーバの構成]
図4は、サービス事業者サーバ400の内部構成の一例を示すブロック図である。サービス事業者サーバ400は、主制御部401、システムバス402、RAM404、ストレージ部410、LAN通信部421、で構成される。
主制御部401は、所定の動作プログラムに従ってサービス事業者サーバ400全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス402は主制御部401とサービス事業者サーバ400内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。RAM404は各動作プログラム実行時のワークエリアとなる。
ストレージ部410は、基本動作プログラム4001およびコンテンツ管理/配信プログラム4002、アプリケーション管理/配布プログラム4003を記憶し、更に、動画コンテンツ記憶領域4011およびメタデータ記憶領域4012、アプリケーション記憶領域4013を備える。動画コンテンツ記憶領域4011およびメタデータ記憶領域4012は、放送局サーバ300から提供された前記動画コンテンツ等および各メタデータや、前記サービス事業者が制作したコンテンツおよび前記コンテンツに関するメタデータ等を記憶する。アプリケーション記憶領域4013は、各テレビ受信機からの要求に応じて配布するための、放送通信連携システムの各サービスの実現に必要となるアプリケーションを記憶する。
また、ストレージ部410に記憶された基本動作プログラム4001およびコンテンツ管理/配信プログラム4002、アプリケーション管理/配布プログラム4003はそれぞれRAM404に展開され、更に主制御部401が前記展開された基本動作プログラムおよびコンテンツ管理/配信プログラム、アプリケーション管理/配布プログラムを実行することにより、基本動作実行部4101およびコンテンツ管理/配信実行部4102、アプリケーション管理/配布実行部4103を構成する。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部401がストレージ部410に格納された基本動作プログラム4001をRAM404に展開して実行することにより各動作ブロックの制御を行う処理を、基本動作実行部4101が各動作ブロックの制御を行うものとして記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
コンテンツ管理/配信実行部4102は、放送局サーバ300からの動画コンテンツ等および各メタデータの取得、動画コンテンツ記憶領域4011およびメタデータ記憶領域4012に蓄積された動画コンテンツ等および各メタデータの管理、および各テレビ受信機に対する前記動画コンテンツ等および各メタデータの配信の制御を行う。また、アプリケーション管理/配布実行部4103は、アプリケーション記憶領域4013に蓄積された各アプリケーションの管理と、前記各アプリケーションを各テレビ受信機からの要求に応じて配布する際の制御と、を行う。更に、アプリケーション管理/配布実行部4103は、前記各テレビ受信機に対して前記各アプリケーションの配布を行う際に、必要に応じて、前記各テレビ受信機の認証処理等も行う。
LAN通信部421は、インターネット200と接続され、インターネット200上の放送局サーバ300や、ルータ装置210を介して、放送受信装置100や携帯情報端末700と通信を行う。LAN通信部421は符号回路や復号回路等を備えるものとする。
[携帯情報端末のハードウェア構成]
図5Aは、携帯情報端末700の内部構成の一例を示すブロック図である。携帯情報端末700は、主制御部701、システムバス702、ROM703、RAM704、ストレージ部710、通信処理部720、拡張インタフェース部724、操作部730、画像処理部740、音声処理部750、センサ部760、で構成される。
主制御部701は、携帯情報端末700全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス702は主制御部701と携帯情報端末700内の各動作ブロックとの間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。
ROM703は、オペレーティングシステムなどの基本動作プログラムやその他の動作プログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROMやフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。RAM704は基本動作プログラムやその他の動作プログラム実行時のワークエリアとなる。ROM703およびRAM704は主制御部701と一体構成であっても良い。また、ROM703は、図5Aに示したような独立構成とはせず、ストレージ部710内の一部記憶領域を使用するようにしても良い。
ストレージ部710は、携帯情報端末700の動作プログラムや動作設定値、携帯情報端末700のユーザの個人情報等を記憶する。また、ネットワーク上からダウンロードした動作プログラムや前記動作プログラムで作成した各種データ等を記憶可能である。また、ネットワーク上からダウンロードした、動画、静止画、音声等のコンテンツも記憶可能である。ストレージ部710の一部領域を以ってROM703の機能の全部または一部を代替しても良い。また、ストレージ部710は、携帯情報端末700に外部から電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。したがって、例えば、フラッシュROMやSSD、HDD等のデバイスが用いられる。
なお、ROM703やストレージ部710に記憶された前記各動作プログラムは、インターネット200上の各サーバ装置からのダウンロード処理により更新および機能拡張することが可能であるものとする。
通信処理部720は、LAN通信部721、移動体電話網通信部722、NFC通信部723、で構成される。LAN通信部721はルータ装置210を介してインターネット200と接続され、インターネット200上の各サーバ装置とデータの送受信を行う。ルータ装置210との接続はWi−Fi(登録商標)等の無線接続で行われるものとする。移動体電話網通信部722は移動体電話通信網の基地局600bとの無線通信により、電話通信(通話)およびデータの送受信を行う。NFC通信部723は対応するリーダ/ライタとの近接時に無線通信を行う。LAN通信部721、移動体電話網通信部722、NFC通信部723は、それぞれ符号回路や復号回路、アンテナ等を備えるものとする。また、通信処理部720が、BlueTooth(登録商標)通信部や赤外線通信部等、他の通信部を更に備えていても良い。
拡張インタフェース部724は、携帯情報端末700の機能を拡張するためのインタフェース群であり、本実施例では、映像/音声インタフェース、USBインタフェース、メモリインタフェース等で構成されるものとする。映像/音声インタフェースは、外部映像/音声出力機器からの映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器への映像信号/音声信号の出力、等を行う。USBインタフェースは、PC等と接続してデータの送受信を行う。また、キーボードやその他のUSB機器の接続を行っても良い。メモリインタフェースはメモリカードやその他のメモリ媒体を接続してデータの送受信を行う。
操作部730は、携帯情報端末700に対する操作指示の入力を行う指示入力部であり、本実施例では、表示部741に重ねて配置したタッチパネル730tおよびボタンスイッチを並べた操作キー730kで構成されるものとする。何れか一方のみであっても良い。拡張インタフェース部724に接続したキーボード等を用いて携帯情報端末700の操作を行っても良い。有線通信または無線通信により接続された別体の携帯端末機器を用いて携帯情報端末700の操作を行っても良い。また、前記タッチパネル機能は表示部741が備え持っているものであっても良い。
画像処理部740は、表示部741、画像信号処理部742、第一画像入力部743、第二画像入力部744、で構成される。表示部741は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであり、画像信号処理部742で処理した画像データを携帯情報端末700のユーザに提供する。画像信号処理部742は図示を省略したビデオRAMを備え、前記ビデオRAMに入力された画像データに基づいて表示部741が駆動される。また、画像信号処理部742は、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Screen Display)信号の重畳処理等を行う機能を有するものとする。第一画像入力部743および第二画像入力部744は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の電子デバイスを用いてレンズから入力した光を電気信号に変換することにより、周囲や対象物の画像データを入力するカメラユニットである。
音声処理部750は、音声出力部751、音声信号処理部752、音声入力部753、で構成される。音声出力部751はスピーカであり、音声信号処理部752で処理した音声信号を携帯情報端末700のユーザに提供する。音声入力部753はマイクであり、ユーザの声などを音声データに変換して入力する。
センサ部760は、携帯情報端末700の状態を検出するためのセンサ群であり、本実施例では、GPS受信部761、ジャイロセンサ762、地磁気センサ763、加速度センサ764、照度センサ765、近接センサ766、で構成される。これらのセンサ群により、携帯情報端末700の位置、傾き、方角、動き、および周囲の明るさ、周囲物の近接状況、等を検出することが可能となる。また、携帯情報端末700が、気圧センサ等、他のセンサを更に備えていても良い。
携帯情報端末700は、携帯電話やスマートホン、タブレット端末等であって良い。PDA(Personal Digital Assistants)やノート型PCであっても良い。また、デジタルスチルカメラや動画撮影可能なビデオカメラ、携帯型ゲーム機等、またはその他の携帯用デジタル機器であっても良い。
なお、図5Aに示した携帯情報端末700の構成例は、センサ部760等、本実施例に必須ではない構成も多数含んでいるが、これらが備えられていない構成であっても本実施例の効果を損なうことはない。また、デジタル放送受信機能や電子マネー決済機能等、図示していない構成が更に加えられていても良い。
[携帯情報端末のソフトウェア構成]
図5Bは、本実施例の携帯情報端末700のソフトウェア構成図であり、ROM703、RAM704およびストレージ部710におけるソフトウェアの構成を示す。本実施例においては、ROM703に基本動作プログラム7001およびその他の動作プログラムが記憶されており、ストレージ部710に連携制御プログラム7002とHTMLブラウザプログラム7003およびその他の動作プログラムが記憶されている。また、ストレージ部710は、動画、静止画、音声等のコンテンツを記憶するコンテンツ記憶領域7011、テレビ受信機との連携動作等の際に使用する認証情報を記憶する認証情報記憶領域7012、その他の各種情報を記憶する各種情報記憶領域を備えるものとする。
ROM703に記憶された基本動作プログラム7001はRAM704に展開され、更に主制御部701が前記展開された基本動作プログラムを実行することにより、基本動作実行部7101を構成する。また、ストレージ部710に記憶された連携制御プログラム7002およびHTMLブラウザプログラム7003はそれぞれRAM704に展開され、更に主制御部701が前記展開された各動作プログラムを実行することにより、連携制御実行部7102およびHTMLブラウザエンジン7103を構成する。また、RAM704は、各動作プログラム実行時に作成したデータを、必要に応じて一時的に保持する一時記憶領域を備えるものとする。
なお、以下では、説明を簡単にするために、主制御部701がROM703に格納された基本動作プログラム7001をRAM704に展開して実行することにより各動作ブロックの制御を行う処理を、基本動作実行部7101が各動作ブロックの制御を行うものとして記述する。他の動作プログラムに関しても同様の記述を行う。
連携制御実行部7102は、携帯情報端末700がテレビ受信機との連携動作を行う際の、機器認証および接続、各データの送受信、等の管理を行う。HTMLブラウザエンジン7103は、放送通信連携システム用に作成されたアプリケーションを携帯情報端末700上で実行するHTMLブラウザである。
前記各動作プログラムは、製品出荷の時点で、予めROM703および/またはストレージ部710に格納された状態であっても良い。製品出荷後に、インターネット200上のその他のアプリケーションサーバ500等からLAN通信部721または移動体電話網通信部722を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に格納された前記各動作プログラムを、拡張インタフェース部724等を介して取得するものであっても良い。
[アプリケーション制御情報(AIT)の概要]
本実施例のアプリケーション制御情報(AIT)は、放送受信装置100が対応する放送通信連携機能において、テレビ受信機等(本実施例では、放送受信装置100)に対して放送サービスに連携するアプリケーション(以下、放送連携アプリと称する場合がある。)の存在を周知し、その制御を指示することを目的とする情報であるものとする。なお、前記放送連携アプリは、(1)放送信号に含まれる起動/終了などの制御信号に基づいて放送受信状態においてのみ動作し、制御信号に基づいて放送リソースへのアクセスが許可される放送マネージドアプリケーションと、(2)起動/終了などを放送信号に制御されない動作形態で、アプリケーション認証などの手段に基づいて放送リソースへのアクセスが許可される放送外マネージドアプリケーションと、(3)放送リソースへのアクセスが許可されない、その他の一般アプリケーションと、に区別されて良い。
AITの伝送方式としては、セクション形式またはXML(eXtensible Markup Language)形式のAITをデータカルーセル(Data Carousel:DC)方式等により放送波で伝送する方式と、前記セクション形式またはXML形式のAITファイルをインターネット200上のサーバ装置からhttp(Hypertext Transfer Protocol)またはhttps(Hypertext Transfer Protocol Secure)等で配信する方式の何れかを用いれば良い。その他の方式を採用しても良い。
図6は、AITのデータ構成の一例を示すデータ構成図である。AITは、主として、アプリケーションタイプ901、アプリケーション識別子902、アプリケーション制御コード903、アプリケーションプロファイル904、アプリケーション取得先情報905、アプリケーションバウンダリおよびアクセス権限設定906、起動優先度907、キャッシュ制御情報908、サーバアクセス分散パラメータ909、等の各情報で構成される。更に、その他の情報が含まれていても良い。
アプリケーションタイプ901は、アプリケーションの記述方式を規定する。本実施例においては、前記アプリケーションの記述方式はHTMLであるものとする。アプリケーション識別子902は、アプリケーション単位を識別するための、事業者を識別する組織識別と事業者毎に採番されるアプリケーション識別とで構成される識別情報である。なお、アプリケーション単位とは、アプリケーション取得先情報905で指定されるロケーションに存在するHTML文書をエントリー文書とする、HTML文書およびその参照リソースの集合である。アプリケーション制御コード903は、対象となるアプリケーションに対する動作制御を規定するものであり、(1)自動起動、(2)動作可能、(3)終了、(4)プリフェッチ、のうちの1つが記述される。アプリケーションプロファイル904は、アプリケーションが要求するテレビ受信機の機能を示す値であり、テレビ受信機がオプションとして持つ機能を組み合わせて示す。この値を参照することにより前記アプリケーションの利用可否が判断される。
アプリケーション取得先情報905は、アプリケーションの取得先を特定する情報であり、アプリケーション起動時に最初に参照するHTML文書を取得するためのロケーション情報である。アプリケーションは放送で伝送される場合と通信ネットワーク上のサーバ装置に置かれる場合とが想定されるため、アプリケーション取得先情報905で特定されるロケーション情報も放送取得と通信取得の両方の場合に対応した規定が行われる。アプリケーションバウンダリおよびアクセス権限設定906は、放送マネージドアプリケーションとしての動作可能範囲を1つ以上の領域(URL:Uniform Resource Locator)の集合として示す情報である。また、領域毎の放送リソースへのアクセス制限を機能単位に設定する。アプリケーションバウンダリおよびアクセス権限設定906により、アプリケーション起動時のエントリー文書からの文書遷移の連鎖による想定外の文書への遷移や不適切な放送リソースへのアクセス等を防止するための文書遷移の範囲を指定する。また、前記文書遷移の範囲内における、領域単位での特定の放送リソースへのアクセス権限を設定可能である。
起動優先度907は、放送サービスによるデータ放送とHTML文書による放送マネージドアプリケーションが同時に存在する場合に、どちらを優先して起動するかを規定する。PMT上で無条件にデータ放送を最優先と指定すること、PMT上で特定のアプリケーションタイプの起動優先順位を指定すること、および起動優先度907で対象のアプリケーションの起動優先度を指定すること、が可能であるものとする。キャッシュ制御情報908は、アプリケーションの再利用に備えてアプリケーションリソースを保持する場合のキャッシュ制御に用いる情報である。この情報により、アプリケーション終了後も再利用を想定したアプリケーションリソースのキャッシュを行うことが可能となる。サーバアクセス分散パラメータ909は、アプリケーションの取得先などにおいてアクセスが集中するサーバの負荷軽減を目的として、アクセスを分散させるためのパラメータセットである。テレビ受信機は、このパラメータの設定に従って、アプリケーション制御コードの適用を確率的に遅延させるように動作して良い。
以下では、本実施例の放送受信装置100の動作に関して説明する。
[アプリケーション起動時の動作シーケンス]
まず、本実施例の放送受信装置100における、放送波で送信されるAITに基づいた放送連携アプリの起動処理に関して説明する。本実施例の放送受信装置100では、PMT上の情報およびAITのアプリケーション制御コード903、起動優先度907等の情報により、放送サービスによるデータ放送と放送連携アプリが同時に存在する場合にどちらを優先して起動するかを規定することが可能である。
図7Aは、放送連携アプリが優先して起動するように規定されている場合の放送連携アプリの動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、放送受信装置100がPMTおよびAITを適宜確認して所定の放送連携アプリを起動するまでの一連の流れを示すものである。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPMTデータ列を取得して(S101)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S101の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S102)と、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S103)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御コード903を確認する(S104)。S104の処理において、アプリケーション制御コード903が『自動起動』であった場合、更に、前記取得したAITデータ列のアプリケーションプロファイル904を確認し(S105)、前記AITに指定された放送連携アプリの実行が可能であることが確認された場合、アプリケーション取得先情報905に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリの送信要求を送信する(S106)。
前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携アプリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S107)。なお、前記認証処理に関しては公知の方法を用いれば良く、詳細の説明を省略する。次に、放送受信装置100のアプリケーションエンジン162が、アプリケーション制御部161の制御に基づいて、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリを起動する(S108)。
図7Bは、放送サービスによるデータ放送を優先して起動するように規定されている場合の放送連携アプリの動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、放送受信装置100がPMTおよびAITを適宜確認して所定の放送連携アプリを起動するまでの一連の流れを示すものである。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPMTデータ列を取得して(S201)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S201の処理において放送サービスによるデータ放送の起動優先度が高いことを確認する(S202)と、データ放送受信処理部141が、第一分離部132で分離したBMLデータ列を取得してBML文書を再生する(S203)。前記BML文書によりデータ放送の自動起動が設定されている場合、およびユーザが操作端末(携帯情報端末700、リモコン等)を用いてデータ放送の起動要求を行った(S204)場合、データ放送エンジン142が、前記再生されたBML文書を実行することによりデータ放送画面情報を生成し、映像表示部173に表示する(S205)。
S205の処理の後、或いはS205の処理と同時に、アプリケーション制御部161は、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S206)、前記取得したAITデータ列のアプリケーションプロファイル904を確認する(S207)。S207の処理において、前記AITに指定された放送連携アプリの実行が可能であることが確認された場合、前記データ放送画面には前記実行可能な放送連携アプリへのエントリーボタンが表示される。前記エントリーボタンは常に表示しておき、前記放送連携アプリの実行が可能な場合にのみ、配色を非アクティブ色からアクティブ色に変更するようにしても良い。形状を変更することにより、前記エントリーボタンの非アクティブ状態とアクティブ状態を切り替えるようにしても良い。
ユーザが操作端末を用いて前記エントリーボタンを選択する(S208)と、データ放送エンジン142は、BML文書を実行してデータ放送画面情報を生成する処理を終了する(S209)。続いて、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S210)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション取得先情報905を確認する。更に、S210で確認したアプリケーション取得先情報905に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリの送信要求を送信する(S211)。
前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携アプリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S212)。次に、放送受信装置100のアプリケーションエンジン162が、アプリケーション制御部161の制御に基づいて、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリを起動する(S213)。
図7Cは、何れの優先起動も規定されていない場合の放送連携アプリの動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、放送受信装置100がPMTおよびAITを適宜確認して所定の放送連携アプリを起動するまでの一連の流れを示すものである。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPMTデータ列を取得して(S301)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S301の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S302)と、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S303)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御コード903を確認する(S304)。S304の処理において、アプリケーション制御コード903が『自動起動』ではなく『起動可能』であった場合、放送サービスによるデータ放送と放送連携アプリの何れも起動せずに、放送番組の表示を継続する。
S304の処理を終えた後の状態でユーザが操作端末を用いてデータ放送の起動要求を行った(S305)場合には、図7BのS205以降の処理と同様に、BMLデータ列の取得およびBML文書の再生、データ放送画面情報の生成等が行われる(但し、図示省略)。一方、S304の処理を終えた後の状態でユーザが操作端末を用いて放送連携アプリランチャの起動要求を行った場合(S306)、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S307)、前記取得したAITデータ列のアプリケーションプロファイル904を確認する(S308)。更に、アプリケーション制御部161は実行可能な放送連携アプリの一覧を放送連携アプリランチャとして映像表示部173に表示する(S309)。
ユーザが操作端末を用いて、S309で表示された放送連携アプリランチャから所定の放送連携アプリの選択を行う(S310)と、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S311)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション取得先情報905を確認する。更に、S311で確認したアプリケーション取得先情報905に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリの送信要求を送信する(S312)。
前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携アプリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S313)。次に、放送受信装置100のアプリケーションエンジン162が、アプリケーション制御部161の制御に基づいて、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリを起動する(S314)。
なお、図7A〜図7Cを用いて説明した放送連携アプリの起動シーケンスでは、何れも放送波からAITを取得する例を説明しているが、PMTの情報記述等により指定された所定のサーバ装置からAITファイルを取得するようにしても良い。また、放送連携アプリの取得をネットワーク上のサーバ装置(サービス事業者サーバ400)からではなく、放送波から行っても良い。即ち、AITのアプリケーション取得先情報905に記載されたロケーション情報が放送波を示している場合、アプリケーション制御部161がデータカルーセル方式等で送信されて第一分離部132で分離出力されたHTMLデータ列からHTML文書を再生し、前記再生されたHTML文書(放送連携アプリ)をアプリケーションエンジン162が実行するようにすれば良い。
なお、PMT上に放送サービスによるデータ放送と放送連携アプリが同時に存在する場合の起動優先度を指定する情報が無い場合は、AITのアプリケーション制御コード903や起動優先度907等の情報のみにより前記起動優先度を確認するようにしても良い。同じくPMT上の前記情報の取得に失敗した場合も、AITのアプリケーション制御コード903や起動優先度907等の情報のみにより前記起動優先度を確認するようにして良い。即ち、PMT上の情報によらず、定期的にAITの確認を行うようにし、AITのアプリケーション制御コード903に『自動起動』で指定される放送連携アプリが存在する場合には前記放送連携アプリの起動を優先し、AITのアプリケーション制御コード903に『自動起動』で指定される放送連携アプリが存在しない場合には放送サービスによるデータ放送の起動を優先するようにすれば良い。
また、S106、S211、S312で放送連携アプリの配信要求を行った際にサービス事業者サーバ400からのレスポンスが所定時間以上ない場合には、『しばらくお待ちください』等のメッセージを映像表示部173に表示するようにしても良い。または、この場合、前記放送連携アプリの実行中止をユーザに問い合わせるメッセージを表示しても良い。
また、放送連携アプリの起動シーケンスは前述の3パターンに限られるものではなく、異なるシーケンスによって起動されるものであっても良いことは言うまでもない。
[携帯情報端末の連携時の動作シーケンス]
本実施例の放送受信装置100では、放送受信装置100と携帯情報端末700との連携動作による放送通信連携サービスの機能拡張が可能であるものとする。例えば、テレビ受信機のメーカが用意するアプリケーション(連携制御アプリ)をインストールすることにより、携帯情報端末700を放送受信装置100の高機能リモコンとして使用することが可能となる。また、携帯情報端末700上でも放送連携アプリを実行し、例えば、放送受信装置100で表示中の放送番組に連動するサービスを携帯情報端末700上でも表示することが可能となる。なお、放送受信装置100と携帯情報端末700との連携動作による機能拡張を行うためには、前記連携制御アプリが携帯情報端末700上で起動していることが望ましく、携帯情報端末700上で動作する放送連携アプリは前記連携制御アプリに制御されて動作するものとする。
図8Aは、前記連携制御アプリを携帯情報端末700で起動する際の動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、携帯情報端末700が放送受信装置100との認証処理を行い、連携動作が可能となるまでの一連の流れ(初回)を示すものである。なお、前記連携制御アプリは、連携制御プログラム7002として、予め携帯情報端末700のストレージ部710にインストールしてあるものとする。
ユーザが携帯情報端末700上で連携制御アプリの起動を指示する(S401)と、携帯情報端末700の連携制御実行部7102は、ネットワーク上の通信(連携動作)可能なテレビ受信機を検索し(S402)、検索結果をテレビ受信機一覧として表示部741に表示する。通信可能なテレビ受信機が発見できない場合は、その旨を表示して処理を終了する。ユーザが前記テレビ受信機一覧から任意のテレビ受信機(本実施例の放送受信装置100)を選択すると、連携制御実行部7102は放送受信装置100に接続するためのログイン画面を表示部741に表示する。操作部730を介してユーザが前記ログイン画面に認証情報(放送受信装置100により指定されたログイン名およびパスワード、等)を入力する(S403)と、連携制御実行部7102は前記入力された認証情報を、認証情報記憶領域7012に記憶すると同時に、放送受信装置100に送信する(S404)。なお、前記認証情報の放送受信装置100への送信処理は、LAN通信部721およびルータ装置210を介して行っても良いし、NFC通信部723を介して放送受信装置100に直接行っても良い。
LAN通信部121を介して前記認証情報を受信した放送受信装置100の端末連携制御部191は、認証情報記憶領域1012を参照することにより、前記受信した認証情報が正しいか否かの確認を行う(S405)。S405の処理により、前記受信した認証情報が正しいと確認された場合には、携帯情報端末700の情報を認証情報記憶領域1012に記憶するとともに、携帯情報端末700を認証する(S406)。放送受信装置100の認証を得た携帯情報端末700は、表示部741に連携制御アプリの基本画面(例えば、高機能リモコン画面)を表示する(S407)。S405において、前記受信した認証情報が正しいと確認されなかった場合には、放送受信装置100の端末連携制御部191は、携帯情報端末700にエラーを返す。以上の処理により、放送受信装置100と携帯情報端末700との間の連携動作が可能な状態となる。
図8Bは、前記連携制御アプリを携帯情報端末700で起動する際の動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、携帯情報端末700が放送受信装置100との認証処理を行い、連携動作が可能となるまでの一連の流れ(二回目以降)を示すものである。
ユーザが携帯情報端末700上で連携制御アプリの起動を指示する(S501)と、携帯情報端末700の連携制御実行部7102は、ネットワーク上の通信可能なテレビ受信機を検索し、検索結果をテレビ受信機一覧として表示部741に表示する。通信可能なテレビ受信機が発見できない場合は、その旨を表示して処理を終了する。ユーザが前記テレビ受信機一覧から任意のテレビ受信機(本実施例の放送受信装置100)を選択し(S502)、前記選択した放送受信装置100が過去に接続(連携動作)を行ったことがある機器である場合、連携制御実行部7102は認証情報記憶領域7012から放送受信装置100の認証情報を読み出して、放送受信装置100に送信する(S503)。
LAN通信部121を介して前記認証情報を受信した放送受信装置100の端末連携制御部191は、認証情報記憶領域1012を参照することにより、前記受信した認証情報が正しいか否かの確認を行う(S504)。S504の処理により、前記受信した認証情報が正しいと確認された場合には、携帯情報端末700を認証する(S505)。放送受信装置100の認証を得た携帯情報端末700は、表示部741に連携制御アプリの基本画面を表示する(S506)。以上の処理により、放送受信装置100と携帯情報端末700との間の連携動作が可能な状態となる。
なお、図8A〜図8Bの処理に引き続き、放送受信装置100において放送連携アプリを起動する際には、図8A〜図8Bの処理の後に図7A〜図7Cの処理を行えば良い。
図8Cは、前記連携制御アプリを携帯情報端末700で起動する際の動作シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。同図は、携帯情報端末700が放送受信装置100との認証処理を行い、連携動作が可能となるまでの一連の流れ(二回目以降)を示すものである。但し、同図においては、放送連携アプリの起動シーケンスを実行する放送受信装置100により、携帯情報端末700上での連携制御アプリの起動が要求される場合の例である。
放送受信装置100のチューナ/復調部131がユーザの所望するチャンネルの選局処理を行ってTSを取得すると、次に、主制御部101が第一分離部132で分離したPMTデータ列を取得して(S601)、PMTに記述された起動優先度の確認を行う。S601の処理において放送連携アプリの起動優先度が高いことを確認する(S602)と、アプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S603)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション制御コード903を確認する(S604)。S604の処理において、アプリケーション制御コード903が『自動起動』であった場合、更に、前記取得したAITデータ列のアプリケーションプロファイル904を確認する(S605)。S605の処理において、前記AITに指定された放送連携アプリの実行が可能であることが確認され、更に、携帯端末機器の連携制御が必要であると判断された場合、端末連携制御部191が認証情報記憶領域1012を参照することにより、携帯端末機器として携帯情報端末700を選択し、前記選択した携帯情報端末700に対して連携制御アプリ起動要求を送信する(S606)。
なお、認証情報記憶領域1012を参照することによる携帯情報端末700の選択は、認証情報記憶領域1012の最新の情報に基づき、若しくは、認証情報記憶領域1012の最も使用頻度の高い情報に基づきなされるようにすれば良い。
また、S606の処理において、連携制御アプリ起動要求を送信するべき携帯端末機器が発見できない場合には、その旨を示すメッセージを映像表示部173に表示するようにしても良い。または、この場合、前記放送連携アプリの実行中止をユーザに問い合わせるメッセージを表示しても良い。
携帯情報端末700の主制御部701は、LAN通信部721を介して受信した前記連携制御アプリ起動要求に応じて連携制御アプリ(連携制御実行部7102)を起動させ(S607)、更に、連携制御実行部7102が、認証情報記憶領域7012から放送受信装置100の認証情報を読み出して、放送受信装置100に送信する(S608)。
LAN通信部121を介して前記認証情報を受信した放送受信装置100の端末連携制御部191は、認証情報記憶領域1012を参照することにより、前記受信した認証情報が正しいか否かの確認を行う(S609)。S609の処理により、前記受信した認証情報が正しいと確認された場合には、携帯情報端末700を認証する(S610)。放送受信装置100の認証を得た携帯情報端末700は、表示部741に連携制御アプリの基本画面を表示する(S611)。以上の処理により、放送受信装置100と携帯情報端末700との間の連携動作が可能な状態となる。
なお、前述の処理に続いて放送連携アプリを、放送受信装置100と携帯情報端末700の双方において実行する場合には、図9に示す処理を行えば良い。図9は、放送受信装置100および携帯情報端末700の放送連携アプリの起動シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。
即ち、図8CのS601〜S611の処理の後、放送受信装置100のアプリケーション制御部161が、第一分離部132で分離したAITデータ列を取得し(S612)、前記取得したAITデータ列のアプリケーション取得先情報905を確認する。更に、S612で確認したアプリケーション取得先情報905に記述された情報に基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリ(テレビ側)の送信要求を送信する(S613)。
前記放送連携アプリ(テレビ側)の送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携アプリ(テレビ側)の配信を、LAN通信部421を介して行う(S614)。放送受信装置100のアプリケーションエンジン162は、アプリケーション制御部161の制御に基づいて、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリ(テレビ側)を起動する(S615)。
次に、放送受信装置100の端末連携制御部191は、AIT若しくはS615で実行した放送連携アプリ(テレビ側)から取得した、携帯情報端末700で実行するべき放送連携アプリ(端末側)の取得先URL情報等を携帯情報端末700に送信する(S616)。携帯情報端末700の連携制御実行部7102は、LAN通信部721を介して受信した前記放送連携アプリ(端末側)の取得先URL情報等に基づき、LAN通信部721を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリ(端末側)の送信要求を送信する(S617)。
前記放送連携アプリ(端末側)の送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて携帯情報端末700の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携アプリ(端末側)の配信を、LAN通信部421を介して行う(S618)。携帯情報端末700のHTMLブラウザエンジン7103が、LAN通信部721を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリ(端末側)を起動する(S619)。
なお、AITファイルを所定のサーバ装置から取得可能であること、放送連携アプリの取得をネットワーク上のサーバ装置からではなく放送波から行えること、等は、図7A〜図7Cの動作シーケンスと同様である。なお、放送連携アプリの取得を放送波から行う場合、放送受信装置100が携帯情報端末700で実行するべき放送連携アプリ(端末側)を放送波から取得し、前記取得した放送連携アプリ(端末側)を携帯情報端末700に、通信部121を介して転送するようにすれば良い。或いは、放送受信装置100が携帯情報端末700で実行するべき放送連携アプリ(端末側)を放送波から取得してストレージ部110に記憶させ、図9のS616の処理において、携帯情報端末700に送信するURL情報として、放送受信装置100のストレージ部110のロケーション情報を送信するようにしても良い。放送受信装置100は放送連携アプリ(テレビ側)の取得を放送波から行い、携帯情報端末700は放送連携アプリ(端末側)の取得をネットワーク上のサーバ装置から行うようにしても良い。携帯情報端末700が有するデジタル放送受信機能を用いて、前記放送連携アプリ(端末側)の取得を放送波から直接行っても良い。
また、図7A〜図7C、図8A〜図8C、および図9の各動作シーケンスは適宜部分的に組み合わせることが可能であり、更に、一部動作ステップは他の動作ステップと、適宜、順序入れ替え、同時動作、等が可能であるものとする。
[携帯情報端末の連携制御アプリ基本画面]
図10Aは、図8AのS407の処理、図8BのS506の処理、図8CのS611の処理、等により表示される連携制御アプリの基本画面の一例を示す画面表示図である。本実施例においては、連携制御アプリの基本画面741aは、放送受信装置100に対応した高機能リモコンとしての機能を備えるものとする。
連携制御アプリの基本画面741aは、図10Aに示したように、電源キー741a1、ネットワーク選択キー(地デジ、BS、CS)741a2、数字キー(1〜12)741a3、音量UP/DOWNキー741a4、チャンネルUP/DOWNキー741a5、入力切替キー741a6、番組表キー741a7、dataキー741a8、連携アプリキー741a9、メニューキー741aa、戻るキー741ab、カーソルキー(上、下、左、右)741ac、決定キー741ad、カラーキー(青、赤、緑、黄)741ae、で構成される。その他の操作キーが更に表示されていても良い。
前記各操作キーは、放送受信装置100に付属する専用リモコンと同様のキー配置/動作とすると使い勝手が良い。また、電源キー741a1、ネットワーク選択キー741a2、数字キー741a3、等は、公知のテレビリモコンの各操作キーと同様の機能を有するものとして、詳細の説明を省略する。連携アプリキー741a9は、本実施例の放送連携通信機能のために用意される操作キーである。
なお、図7BのS204および図7CのS305の処理では、dataキー741a8を選択することによりデータ放送の起動/終了が可能であるものとする。また、図7BのS208および図7CのS310の処理では、カーソルキー741acおよび決定キー741adの操作により前記実行可能な放送連携アプリの選択が可能であるものとする。また、図7CのS306の処理では、連携アプリキー741a9を選択することにより放送連携アプリランチャの起動要求が可能であるものとする。
このように連携アプリキー741a9若しくは同様の機能を有する他の操作キーを前記連携制御アプリの基本画面741a上に用意すれば、本実施例の放送連携システムで用いる各放送連携アプリを簡単に選択/起動することが可能となる。また、連携アプリキー741a9若しくは同様の機能を有する他の操作キーを放送受信装置100に付属する専用リモコンに備えるようにしても良い。
図10Bは、図8AのS407の処理、図8BのS506の処理、図8CのS611の処理、等により表示される連携制御アプリの基本画面の一例を示す画面表示図であり、図10Aとは異なる例である。
連携制御アプリの基本画面741bは、連携制御中メッセージ741b1、連携制御アプリ動作画面741b2、で構成される。その他のオブジェクトが更に表示されていても良い。連携制御中メッセージ741b1は、携帯情報端末700が放送受信装置100と連携動作中である旨をユーザに認識させるためのメッセージ表示である。連携制御アプリ動作画面741b2は、連携制御アプリにより任意の画面表示が行われる領域であり、本実施例では詳細の説明を省略する。例えば、連携制御アプリ動作画面741b2内の構成が前述の連携制御アプリの基本画面741aと同様の構成となっていて良い。放送受信装置100で表示されている放送番組のサブ画面等が表示されていても良い。
図10Bに示したように、連携制御中メッセージ741b1を表示することにより、携帯情報端末700のユーザは携帯情報端末700が放送受信装置100と連携動作中であることを簡単に把握することができるようになる。なお、連携制御中メッセージ741b1は文字表示に限らず、記号表示、図形表示等であっても良い。背景色の差異等により連携制御中メッセージ741b1の代替としても良い。
[放送受信装置のデータ放送画面]
図11は、図7BのS205の処理により表示されるデータ放送画面の一例を示す画面表示図である。本実施例においては、AITの記述等により、連携アプリA、連携アプリB、連携アプリC、の三つの放送連携アプリが放送受信装置100で実行可能な状態であるものとする。この場合、データ放送画面173a上の任意の位置に連携アプリAのエントリーボタン173a2、連携アプリBのエントリーボタン173a3、連携アプリCのエントリーボタン173a4が表示される。
図11に示したようなデータ放送画面173aにおいて、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acおよび決定キー741adを用いてエントリーボタン173a2、エントリーボタン173a3、エントリーボタン173a4、等を選択すると、データ放送画面173aの表示を終了するとともに、アプリケーション制御部161およびアプリケーションエンジン162の制御により、連携アプリA、連携アプリB、連携アプリC、等が起動する。
なお、データ放送画面173aを表示する際、放送連携アプリの種類やセキュリティ状況等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大きさ、点滅状況、等を適宜変更するようにしても良い。例えば、前記連携アプリAが放送マネージドアプリケーションである場合にはエントリーボタン173a2の枠色を青色にし、前記連携アプリBが放送外マネージドアプリケーションである場合にはエントリーボタン173a3の枠色を黄色にし、前記連携アプリCが一般アプリケーションである場合にはエントリーボタン173a4の枠色を赤色にする、等である。或いは、前記連携アプリAがセキュリティ上信頼できると判断される場合にはエントリーボタン173a2の枠色を青色にし、前記連携アプリBがセキュリティ上信頼できるとは限らないと判断される場合にはエントリーボタン173a3の枠色を黄色にし、前記連携アプリCがセキュリティ上危険であると判断される場合にはエントリーボタン173a4の枠色を赤色にする、等である。
その他、前記放送連携アプリの機能やジャンルに応じて、または、各放送連携アプリの使用有効期限等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大きさ、点滅状況、等を適宜変更するようにしても良い。前記放送連携アプリをネットワーク上から取得済みであるか否か等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大きさ、点滅状況、等を適宜変更するようにしても良い。例えば、前記連携アプリAが既にネットワーク上から取得済み(RAM104若しくはストレージ110にキャッシュ済み)である場合にはエントリーボタン173a2の枠色を青色にし、前記連携アプリBが取得中である場合にはエントリーボタン173a3の枠色を黄色にし、前記連携アプリCが未取得である場合にはエントリーボタン173a4の枠色を赤色にする、等である。
このようにすれば、放送受信装置100のユーザは、放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリの種類やセキュリティ状況等を簡単に把握することが可能となる。
[放送受信装置の放送連携アプリランチャ画面]
図12Aは、本実施例の放送受信装置100において、起動可能な放送連携アプリがあることをユーザに認識させるための報知画面の一例を示す画面表示図である。
例えば、図7Cに示した動作シーケンスでは、S304の処理の後、放送サービスによるデータ放送と放送連携アプリの何れも起動せずに、放送番組の表示を継続する。一方、この場合、起動可能な放送連携アプリがあることをユーザに認識させるために、図12Aに示したようなアイコン173b0を表示すれば、放送受信装置100の使い勝手が向上する。即ち、アイコン173b0を表示することにより、ユーザが起動可能な放送連携アプリの存在を見逃すことを防ぐことが可能となる。
なお、アイコン173b0の表示位置は画面上の任意の位置で良いが、放送番組の視聴の邪魔にならない場所とすることが望ましい。例えば、画面の四隅等である。また、アイコン173b0は、図12Aに示したような文字表示であっても良いし、記号、図形等であっても良い。また、アイコン173b0は、常に表示しておくようにしても良いし、電源をオンした後やチャンネル切り替え後に所定の時間だけ表示するようにしても良い。または、番組情報やチャンネル番号等を表示した際に同時に表示されるようにしても良い。
図12Bは、図7CのS306の処理により表示される放送連携アプリランチャの一例を示す画面表示図である。本実施例においては、AITの記述等により、連携アプリA、連携アプリB、連携アプリC、の三つの放送連携アプリが放送受信装置100で実行可能な状態であるものとする。この場合、放送番組画面173b上の任意の位置に放送連携アプリランチャ173b1が表示され、更に、放送連携アプリランチャ173b1内に連携アプリAのエントリーボタン173b2、連携アプリBのエントリーボタン173b3、連携アプリCのエントリーボタン173b4、および戻るボタン173b5が表示される。
図12Bに示したような放送連携アプリランチャ173b1が表示されている状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acおよび決定キー741adを用いてエントリーボタン173b2、エントリーボタン173b3、エントリーボタン173b4、等を選択すると、アプリケーション制御部161およびアプリケーションエンジン162の制御により、連携アプリA、連携アプリB、連携アプリC、等が起動する。戻るボタン173b5が選択された場合には、放送連携アプリランチャ173b1の表示が終了する。
なお、放送番組画面173b上に放送連携アプリランチャ173b1を表示する際に、放送連携アプリの種類やセキュリティ状況、放送連携アプリの機能やジャンル、放送アプリのネットワーク上からの取得状況、等に応じて、各エントリーボタンの枠色、内部色、形状、字体、大きさ、点滅状況、等を適宜変更するようにしても良いことは、図11のデータ放送画面173a上に各放送連携アプリのエントリーボタンを表示する場合と同様である。
また、放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリが無い場合には、放送連携アプリランチャ173b1を表示しないようにしても良い。または、この場合、放送連携アプリランチャ173b1の内部に『使用可能なアプリケーションが有りません』等のメッセージを表示するようにしても良い。
[放送受信装置の放送連携アプリ実行画面]
図13Aは、図7AのS108の処理、図7BのS213の処理、図7CのS314の処理、図9のS615の処理、等で表示される放送連携アプリ実行画面の一例を示す画面表示図である。本実施例の放送連携アプリはHTML記述によるグラフィクス性能やエフェクト性能等を備えており、映像表示部173上における放送番組画面とのオーバーレイ表示が可能であるものとする。例えば、図13Aに示したように、放送番組画面173c上の任意の位置に天気予報やニュース等の情報を表示する放送連携アプリ部173c1がオーバーレイ表示される。放送連携アプリ部173c1は、第一主オブジェクト173c2、第二主オブジェクト173c3、第三主オブジェクト173c4、および背景オブジェクト173c5、等で構成される。他のオブジェクトが更に表示されていても良い。
放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173c1がオーバーレイ表示されている状態で、連携制御アプリの基本画面741aのdataキー741a8を選択することにより、前記放送連携アプリの実行を終了してデータ放送画面に移行することが可能であるものとする。また、連携制御アプリの基本画面741aの連携アプリキー741a9を選択することにより、前記放送連携アプリの実行を終了して放送番組画面173cのみの表示に戻すことが可能であるものとする。前記処理は、異なる操作キーにより実現されるものであっても良い。
また、放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173c1がオーバーレイ表示されている状態で、連携制御アプリの基本画面741aの各操作キーを操作することにより、放送連携アプリ部173c1の透過度を変更することが可能であるものとする。前記透過度の変更処理は、放送連携アプリ部173c1全体を一括して行うものであっても良いし、第一主オブジェクト173c2、第二主オブジェクト173c3、第三主オブジェクト173c4、背景オブジェクト173c5をそれぞれ単独で行うものであっても良い。所定のグループ(例えば、同一のグラフィクスレイヤに存在する複数のオブジェクト)毎に行うものであっても良い。
前記透過度の変更処理を行う際は、例えば、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acを用いてオブジェクトの選択を行い、カラーキー741aeの『青』キーでオブジェクトの透過度を増加させ、『黄』キーでオブジェクトの透過度を減少させたりする。異なる操作キーを用いて前記透過度の変更処理を行っても良い。放送連携アプリ部173c1全体を一括して透過度100%とすれば、放送連携アプリ部173c1を一時的に非表示とすることができる。例えば、放送波にて緊急放送が配信された場合、放送連携アプリ部全体を透過度100%として、緊急放送の放送番組画面のみを映像表示部173に表示させるようにすることも可能となる。或いは、図示を省略したCM検知部が、放送番組が本編映像からCM映像になったことを検知して、放送連携アプリ部173c1全体を一括して透過度100%(若しくは放送番組の映像を明瞭に確認できる透過度)とするように制御しても良い。
前述の処理を行うことにより、放送連携アプリの実行中にバックグラウンドにある放送番組画面の確認を行いたい場合に、前記放送連携アプリを終了させずに放送番組画面の確認を行うことが可能となる。
図13Bは、図7AのS108の処理、図7BのS213の処理、図7CのS314の処理、図9のS615の処理、等で表示される放送連携アプリ実行画面の、前述とは異なる例を示す画面表示図である。図13Bに示した例では、放送番組画面173c上の任意の位置に推薦番組を紹介する放送連携アプリ部173c6がオーバーレイ表示される。放送連携アプリ部173c6には、第一推薦番組情報173c7、第二推薦番組情報173c8、第三推薦番組情報173c9、等が表示される。更に多くの推薦番組情報がスクロールやページ切り替え等により表示されても良い。
前記各推薦番組情報は、表示中の放送番組(放送番組画面173c)に関連して推薦される番組の情報であっても良いし、ユーザの視聴履歴に基づいて推薦される番組の情報であっても良いし、インターネット等で話題となっている番組の情報であっても良い。放送受信装置100のユーザの友人が前記ユーザに対して送付した推薦番組の情報であっても良い。また、前記推薦される番組は、デジタル放送サービスの放送波で送信される番組であっても良いし、インターネット200上の各サーバ装置から配信されるVOD(Video On Demand)番組等であっても良い。インターネット200上のサーバ装置に用意されたホームページ等の情報画面であっても良い。
放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173c6がオーバーレイ表示されている状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acおよび決定キー741adを用いて、第一推薦番組情報173c7、第二推薦番組情報173c8、第三推薦番組情報173c9、等を選択することにより、第一推薦番組情報173c7、第二推薦番組情報173c8、第三推薦番組情報173c9、等で推薦される各番組映像が表示部173に表示される。
図13Cは、推薦番組を紹介する放送連携アプリ部173c6で推薦される番組映像が表示された場合の例を示す画面表示図である。例えば、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acおよび決定キー741adを用いて、放送連携アプリ部173c6の第一推薦番組情報173c7を選択した場合、表示部173に第一推薦番組情報173c7で推薦される番組の番組映像173caが表示される。番組映像173caは、ユーザによる操作端末の操作により、一時停止や時間指定ジャンプ等が可能であって良い。また、番組映像173caを表示する際に、元の放送番組画面173cをPIP(Picture In Picture)形式で任意の位置に表示するようにしても良い。この場合、ユーザの操作端末に対する操作により、前記推薦番組の番組映像173caと元の放送番組画面173cの何れを主画面とするかを変更できて良い。ユーザの操作端末に対する操作により、元の放送番組画面173cのウィンドウの大きさを調整できるようにしても良い。
また、前記推薦番組の番組映像173caが、放送連携アプリ部173c6に表示された何れかの推薦番組情報を選択したことにより表示された映像である旨を示すアイコン表示173cbを画面上の任意の位置に表示すれば、ユーザの利便性を向上させることができる。また、言うまでもなく、図13Bに示した放送連携アプリ実行画面においても、前述と同様に放送連携アプリ部173c6の透過度を変更できるようにして良い。
図13Dは、図7AのS108の処理、図7BのS213の処理、図7CのS314の処理、図9のS615の処理、等で表示される放送連携アプリ実行画面の、前述とは異なる例を示す画面表示図である。図13Dに示した例では、放送番組画面173c上の任意の位置にSNS(Social Networking Service)サービスのポータルとなる放送連携アプリ部173ccがオーバーレイ表示される。放送連携アプリ部173ccには、第一SNSサービスのエントリーボタン173cd、第二SNSサービスのエントリーボタン173ce、第三SNSサービスのエントリーボタン173cf、等が表示される。更に多くのSNSサービスのエントリーボタンがスクロールやページ切り替え等により表示されても良い。
放送番組画面173c上に放送連携アプリ部173ccがオーバーレイ表示されている状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acおよび決定キー741adを用いて、第一SNSサービスのエントリーボタン173cd、第二SNSサービスのエントリーボタン173ce、第三SNSサービスのエントリーボタン173cf、等を選択することにより、チャット機能や掲示板機能、インターネット電話機能等の各エントリーボタンに割り当てられた機能が有効化される。これにより、他者と情報交換を行いながら表示中の放送番組(放送番組画面173c)を楽しむことが可能となる。また、同時に、携帯情報端末700上の連携制御アプリの基本画面741aが、ソフトウェアキーボード等の文字入力画面や音声入力によりチャットや掲示板書き込みを行うための音声入力画面等に変更されるようにしても良い。
また、本実施例の放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリとしては、前述の例の他、放送受信装置100と携帯情報端末700との連携機能を用いて、更にCMの放送タイミングと同期して、関連するCMアプリが放送受信装置100と携帯情報端末700の双方に提示されるようなものであっても良い。或いは、放送受信装置100で利用可能な有料サービスにおいて、放送連携アプリにより放送受信装置100のユーザの有料サービス加入の有無を確認し、その結果に応じて放送受信装置100および/または携帯情報端末700の表示を変更するようなものであっても良い。本実施例の放送受信装置100においては、何れの放送連携アプリを実行した場合であっても、図13Aや図13B等を用いて説明した効果を享受することが可能である。
[放送受信装置のエラー表示画面]
図14は、図7AのS105の処理、図7BのS207の処理、図7CのS308の処理、図8CのS605の処理、等で、取得したAITデータ列のアプリケーションプロファイル904の確認等により放送連携アプリの実行が可能ではないと判断された場合、AITの記述に不足がある場合、或いはAITの取得に失敗した場合、等のエラー表示画面の一例を示す画面表示図である。
本実施例の放送受信装置100においては、前記放送連携アプリの実行が可能ではないと判断された場合に、アプリケーションプロファイル904の確認結果等の、前記放送連携アプリの実行が可能ではない理由を、エラーメッセージ173d1に表示するようにする。例えば、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、所定のオプション機能がテレビ受信機側に不足している場合、その旨をエラーメッセージ173d1に表示する。エラーコードと、前記エラーコードの説明が記述されたテレビ受信機メーカのホームページの案内(URL等)を表示しても良い。或いは、放送連携アプリの取得をネットワーク上から行う場合には、当然ながらネットワークの接続状況の確認を事前に行うが、この際に、例えば、LANケーブルの接続不備等により前記放送連携アプリの取得が可能でない場合に、その旨をエラーメッセージ173d1に表示する。また、ネットワーク接続は確立しているが、エラー状況が劣悪なために放送連携アプリの取得が正しく行えない場合等もエラーメッセージ173d1を表示して良い。放送連携アプリの取得を実行中で未だ前記放送連携アプリの実行を行える状態にない場合にエラーメッセージ173d1を表示しても良い。また、放送波の受信状況が安定せず、当初はAIT等の情報を受信できていたにも関わらず、途中からAIT等の情報を受信できなくなった場合等にもエラーメッセージ173d1を表示して良い。なお、このような場合、各サーバ装置から取得した放送連携アプリはそのままキャッシュしておくようにすれば、放送波の受信状況回復後にそのまま使用可能となる。
また、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、所定のオプション機能がテレビ受信機側に不足している場合に、エラーメッセージ173d1に、最新のテレビ受信機用ファームウェアの確認若しくはアップデートを勧める旨の表示を行うようにしても良い。或いは、前記最新のファームウェアの確認若しくはアップデートを、放送受信装置100が自動的に行うようにしても良い。或いは、テレビ受信機に有料のオプションハードウェアまたはオプションソフトウェアを追加することにより前記放送連携アプリを実行可能とできる場合には、前記有料のオプションハードウェアまたはオプションソフトウェアの案内を表示するようにしても良い。なおエラーメッセージ173d1は、放送受信装置100にではなく、携帯情報端末700に表示するようにしても良い。
[携帯情報端末の放送連携アプリ実行画面]
図15は、図9のS619の処理で表示される放送連携アプリ(端末側)実行画面の一例を示す画面表示図である。図15に示した放送連携アプリ実行画面741cは、メインウィンドウ741c1、サブウィンドウ741c2、選択マーカ741c3、カーソルキー741c4、741c5、解説表示部741c6、終了ボタン741c7、で構成される。その他のオブジェクトが更に追加されていても良い。
本実施例において、携帯情報端末700で実行される放送連携アプリ(端末側)は、放送受信装置100で表示中の放送番組の詳細を確認するためのアプリケーションであるものとする。また、メインウィンドウ741c1には放送受信装置100で表示されている放送番組画面と同じ映像が、サブウィンドウ741c2には選択マーカ741c3で指定される位置の拡大映像が、それぞれ表示される。カーソルキー741c4および741c5を選択することにより、選択マーカ741c3の位置を変更することが可能であるものとする。解説表示部714c6には、メインウィンドウ741c1に表示中の前記放送番組に関する解説字幕文や前記放送番組に関して他のユーザが投稿したコメント等が表示されるものとする。終了ボタン741c7は前記放送連携アプリ(端末側)の動作を終了させるためのボタンである。
前記放送連携アプリ(端末側)を携帯情報端末700上で動作させることにより、放送受信装置100と携帯情報端末700との連携動作による放送通信連携サービスの機能拡張が可能となる。
[放送受信装置のEPG画面]
図16Aは、本実施例の放送受信装置100における電子番組表(EPG)表示画面の一例を示す画面表示図である。EPG表示画面173eは、主制御部101が第一分離部132から出力された番組情報データ列に基づいて作成した、本実施例のデジタル放送サービスにおける放送番組の配信予定表である。連携制御アプリの基本画面741aの番組表キー741a7を選択することにより、映像表示部173にEPG表示画面173eが表示されるものとする。
EPG表示画面173eは、本実施例においては、縦軸を時間表示、横軸をサービスID(チャンネル)表示としたマトリクス形状で、各時間帯に各チャンネルで放送される各放送番組の詳細情報を表示する。各放送番組の詳細情報173e1は、図16Aに示したように、主としてタイトル領域173e2と詳細説明領域173e3で構成される。
タイトル領域173e2には、各放送番組の番組タイトルおよび各放送番組の属性を表す記号等を表示する。前記各放送番組の属性を表す記号等は、例えば、新番組であることを意味する『New』を記号化した印や、再放送番組であることを意味する『Replay』を記号化した印、等である。或いは、放送サービスによるデータ放送に対応していることを意味する『data』を記号化した印等でも良い。また、本実施例の放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリが用意されている放送番組である場合は、その旨を示す『Linkage』を記号化した印等でも良い。詳細説明領域173e3は、各放送番組の番組内容や出演者、各放送番組を紹介するホームページのURL、等の関連情報を表示する。
なお、タイトル領域173e2に表示される前記『Linkage』を記号化した印等は、前記放送番組に放送連携アプリが用意されている場合であっても、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、情報表示装置100での実行が不可の場合には表示しないようにしても良い。また、タイトル領域173e2に表示される、前記実行可能な放送連携アプリが用意されている放送番組であることを示す『Linkage』を記号化した印は、更に、携帯端末機器との連携動作が可能であるか否かで、その色、形状、字体、等を変更しても良い。携帯端末機器との連携動作が可能な場合には、前記『Linkage』を記号化した印と併せて『Mobile』を記号化した印を表示するようにしても良い。
なお、前記『Linkage』を記号化した印や『Mobile』を記号化した印の表示の有無は、各放送番組の詳細情報等を含むEIT情報に予め記載しておいた、各放送番組が本実施例の放送受信装置100で実行可能な放送連携アプリが用意されている放送番組であるか否か、前記実行可能な放送連携アプリが携帯端末機器との連携動作が可能であるか否か、等の情報を取得することにより制御されるようにすれば良い。或いは、インターネット200上の所定のサーバ装置に用意されたデジタル放送番組の番組配信情報から取得した前記情報を、デジタル放送サービスの放送波から取得した番組情報データ列に基づいて作成した電子番組表に付加するようにしても良い。
前述のように、EPG表示画面173e上に、実行可能な放送連携アプリが用意されている放送番組であることを示す『Linkage』を記号化した印や携帯端末機器との連携動作が可能なことを示す『Mobile』を記号化した印を表示することにより、ユーザは、放送受信装置100における各放送番組の放送通信連携サービスへの対応状況を簡単に把握することが可能となる。なお、言うまでもなく、前記各放送番組の属性を表す所定の文字を記号化した印は、文字そのものや文章等と代替しても良い。各放送番組の詳細情報173e1の背景色を変更することにより、各放送番組の放送通信連携サービスへの対応状況を示しても良い。また、前記『Linkage』を記号化した印や『Mobile』を記号化した印等は、通常はタイトル領域173e2には表示せず、各放送番組が番組選択カーソル173e4により選択された場合にのみポップアップ表示されるようにしても良い。
本実施例の放送受信装置100はEPG表示画面173e上から放送番組毎の視聴予約および/または録画予約を行う機能を有する。例えば、EPG表示画面173eが表示されている状態で、連携制御アプリの基本画面741aのカーソルキー741acを用いてEPG表示画面173e上の番組選択カーソル173e4を移動させ、決定キー741adにより任意の放送番組を選択することにより、前記選択した放送番組の視聴予約および/または録画予約を行う。
前述の処理において、前記視聴予約および/または録画予約を行った放送番組が放送通信連携サービスへ対応する放送番組である場合、前記視聴予約および/または録画予約を行ったことをトリガとして、前記放送番組の放送開始時間を待たずに、前記放送番組用に用意された放送連携アプリの取得を開始するようにしても良い。即ち、各放送番組の詳細情報等を含むEIT情報に前記放送連携アプリの取得先を指定する情報(URL等のロケーション情報)を記載しておくようにする。このようにすれば、放送受信装置100は、各放送番組用に用意された前記放送連携アプリの取得先の情報を、前記放送番組を番組選択カーソル173e4で選択した時点で把握することが可能となる。このため、放送受信装置100は、前記放送番組の放送開始時間となる前に前記放送連携アプリの取得を開始することが可能となる。
なお、前記視聴予約および/または録画予約を行った放送番組が放送通信連携サービスへ対応する放送番組であり、且つ、携帯端末機器との連携動作が可能な放送番組である場合、携帯端末機器用に用意された放送連携アプリ(端末側)も、前述と同様の処理で、前記放送番組の放送開始時間となる前に取得開始するようにしても良い。また、図16Bに示すように、前記携帯端末機器用に用意された放送連携アプリ(端末側)の取得先の情報(URL等のロケーション情報)を示す二次元バーコード173e5等をEPG表示画面173eに表示して、ユーザに携帯端末機器用に用意された放送連携アプリ(端末側)のダウンロードを促すようにしても良い。
このように、放送受信装置100が、EPG情報に含まれる放送連携アプリの取得先情報を参照して、前記放送連携アプリの取得を放送番組の放送開始時間となる前に開始するようにすれば、放送連携アプリを記憶するサービス事業者サーバ400の負荷を分散させることが可能となる。また、サービス事業者サーバ400と情報表示端末100の間のネットワークの通信速度が不十分な場合であっても、前記放送番組の放送開始直後から前記放送連携アプリを有効に活用することができるようになる。
図17は、EPG表示画面173e上から放送番組の視聴予約および/または録画予約を行った場合の放送連携アプリの取得シーケンスの一例を示す動作シーケンス図である。
デジタル放送サービスの視聴中、放送受信装置100の主制御部101は、第一分離部132から出力された番組情報データ列を取得する(S701)。ユーザが操作端末を用いてEPG画面の起動要求を行う(S702)と、映像表示部173にEPG表示画面173eが表示される(S703)。EPG表示画面173e上でユーザが操作端末を用いて任意の放送番組を選択することにより前記放送番組の視聴予約および/または録画予約を行う(S704)と、主制御部101は、前記第一分離部132から取得した番組情報データ列を確認して(S705)、更に、前記視聴予約および/または録画予約を行った放送番組に連動する放送連携アプリの取得先のロケーションを確認する(S706)。
S706の処理の後、アプリケーション制御部161は、前記確認したURLに基づき、LAN通信部121を介して、所定のサービス事業者サーバ400に対して放送連携アプリの送信要求を送信する(S707)。前記放送連携アプリの送信要求を受信したサービス事業者サーバ400は、アプリケーション管理/配布実行部4103の制御に基づき、必要に応じて放送受信装置100の認証処理を行った後に、アプリケーション記憶領域4013に記憶された所定の放送連携アプリの配信を、LAN通信部421を介して行う(S708)。続いて、アプリケーション制御部161は、LAN通信部121を介して受信した、サービス事業者サーバ400から配信された前記所定の放送連携アプリをRAM104若しくはストレージ110にキャッシュするようにする(S709)。
以上説明した本実施例の方送受信装置100によれば、より付加価値の高い機能を実行可能となる。
(実施例2)
以下では、本発明の実施例2に関して説明する。なお、本実施例における構成および効果等は特に断りのない限り実施例1と同様であるものとする。このため、以下では、本実施例と実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため極力説明を省略する。
高度広帯域衛星デジタル放送サービスの試験放送が開始された。高度広帯域衛星デジタル放送サービスでは、トランスポート方式にMMT(MPEG Media Transport)方式を用いて、4K(3840画素×2160画素)や8K(7680画素×4320画素)等の所謂UHD(或いは、SHD)放送番組が配信される。一方、現行の地上波デジタル放送サービスでは、トランスポート方式にMPEG2−TS(Transport Stream)方式を用いて、2K(1920画素×1080画素:HD)以下の放送番組のみが配信されている。しかしながら、デジタル放送サービスの受信装置であるテレビ受信機等では、高度広帯域衛星デジタル放送サービスに対応しないテレビ受信機であっても、4Kのパネル解像度を有する機種が既に販売されており、ユーザの高画質化に対する要求は強いと考えられる。
前記ユーザの要求を満足するために、HD以下の放送番組を配信する現行の地上波デジタル放送サービスを、UHD放送番組を配信する新たな地上波デジタル放送サービス等に変更することが考えられる。しかしながら、地上波デジタル放送サービスで使用できる周波数帯は限られており、新たな地上波デジタル放送サービスを開始するためには、MPEG2−TS方式を用いた現行の地上波デジタル放送サービスを終了せざるを得なくなる可能性がある。この場合、ユーザが現在所持している現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機が使用できなくなることとなり、好ましくない。
そこで、本発明の本実施例では、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機のユーザはこれまでと同じ視聴環境で視聴を継続可能であり、且つ、新たにUHD放送番組等の提供が可能なより好適な地上波デジタル放送サービスのシステムについて説明する。
[システム構成]
図18Aは、放送通信連携システムを実現する本実施例の放送システムの一例を示すシステム構成図である。本実施例の放送システムは、放送受信装置100Sとアンテナ100a1、放送受信装置100Uとアンテナ100a2、放送局300B、放送局の電波塔300t、で構成される。
放送受信装置100Sは、MPEG2−TS方式を用いた現行の地上波デジタル放送サービスを受信可能なテレビ受信機である。放送受信装置100Sは、電波塔300tから送出された地上デジタル放送サービスの放送波を、アンテナ100a1を介して受信する。表示部(表示パネル)は4K解像度を有していても良い。現行のBS/CSデジタル放送サービスを更に受信可能であっても良い。
一方、放送受信装置100Uは、MPEG2−TS方式を用いた現行の地上波デジタル放送サービスの受信機能に加え、本実施例の放送通信連携システムに対応する機能を有するテレビ受信機である。放送受信装置100Uは、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスの放送波を、アンテナ100a2を介して受信する。また、放送受信装置100Uは、図示を省略したルータ装置等を介してインターネット(以下、ネットと略称する場合あり)等と接続可能であり、インターネット上の各サーバ装置(例えば、放送局300Bが備えるサーバ装置)との通信によるデータの送受信が可能である。即ち、放送受信装置100Uは少なくとも複数の異なる伝送路(図18Aの例では、放送波の伝送路とインターネットの伝送路の2つ)を介して伝送されるデータの受信が可能な構成となっている。なお、放送受信装置100Uは更に、現行のBS/CSデジタル放送サービスや高度広帯域衛星デジタル放送サービスを受信可能であっても良い。
放送局300Bは、地上波デジタル放送サービスで配信する放送番組の制作および配信(サービス提供)等を行う放送設備を備える。また、放送局300Bは、コンテンツサーバやアプリケーションサーバ等を備える。コンテンツサーバ(図示省略)は、放送番組(動画コンテンツ等)および各放送番組の番組タイトル、番組ID、番組概要、出演者、放送日時、等のメタデータを記憶する。アプリケーションサーバ(図示省略)は、放送通信連携システムによるサービスを提供するために用意されたサーバ装置であり、前記コンテンツサーバに記憶された動画コンテンツ等と連携するアプリケーションやその他のデータを記憶する。前記コンテンツサーバやアプリケーションサーバは、実施例1に記載した放送局サーバ300やサービス事業者サーバ400の機能を更に兼ね備えていても良い。
電波塔300tは、放送局300Bの放送設備からデジタル放送信号、AIT、アプリケーション提示に関する制御情報、等を含む地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を送出する。なお、アプリケーション提示に関する制御情報とは、テレビ受信機上における放送番組とアプリケーションの重ね合わせやアプリケーションの提示可否に関する制御情報である。
図18Bは、放送局300Bで行われる(A)補完信号生成処理、および、放送受信装置100Uで行われる(B)補完(高画質化)処理の一例を示す概念図である。
本実施例の放送システムでは、UHD(SHD)対応のテレビカメラや編集装置を用いて、まず、4K(8K)解像度で放送番組の制作を行う。次に、放送局300Bにおいて、前記4K(8K)放送番組から、放送波で送出する2K信号と、ネットワークを介して配信する補完信号とを生成するダウンコンバート+補完信号生成処理を行う。4K(8K)放送番組からダウンコンバートして生成した2K信号は、電波塔300tを介してMPEG2−TS方式の現行の地上波デジタル放送サービスと同様の放送波として送出される。補完信号生成処理で生成した補完信号は、補完データストリームに変換されてアプリケーションサーバに記憶され、インターネット等のネットワークを介して配信される。なお、ダウンコンバートにより生成される2K信号は、1440画素×1080画素やそれ以下の画素数であっても良い。放送受信装置100Uでは、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を受信して、2K信号を再生する。また、インターネット等のネットワークを介して取得した補完データストリームに対して、復号等の処理を施し、補完信号を再生する。更に、放送受信装置100Uは、前記再生した2K信号と補完信号を用いて補完(高画質化)処理を行うことにより、4K(8K)映像信号を生成する。
図18Cは、放送局300Bで行われる補完信号生成処理の具体的な処理の一例を示す概念図である。本実施例の放送システムでは、UHD対応のテレビカメラや編集装置を用いて、まず、4K解像度で放送番組の制作を行う。4K放送番組は、水平方向3840画素×垂直方向2160画素を有する映像信号である。次に、放送局300Bにおいて、前記4K放送番組から、放送波で送出する2K信号とネットで配信する補完信号とを生成する補完信号生成処理を行う。
放送波で送出する2K信号は、4K放送番組の隣接する4画素を1単位領域(図18Cでは、P00とP01とP10とP11の4画素で1単位領域)として、その中から1画素を選択する(図18Cでは、P00の画素を選択)ダウンコンバート処理により生成する。単位領域内の各画素の平均値をとることによりダウンコンバート処理を行っても良い。その他の演算処理によりダウンコンバート処理を行っても良い。単位領域は図と異なる画素の組み合わせであっても良い。
ダウンコンバート処理は、輝度信号と色差信号のそれぞれに、或いは、RGBの各信号に施される。ダウンコンバート処理により画素数の削減がなされ、2K信号は、水平方向1920画素×垂直方向1080画素を有する映像信号となる。2K信号は前述のコンテンツサーバに記憶される。2K信号の映像信号は、現行の地上波デジタル放送のシステムと同様に、圧縮符号化、パケット化、各種制御信号の付加、変調、等の処理を施され、図18Aの電波塔300tからデジタル放送波として送出される。このデジタル放送波は、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機でも受信可能である。
ネットワークを介して配信する補完信号は、前記4K放送番組と前記2K信号の差分演算により生成される。図中、補完信号のQ00の画素は、4K放送番組のP00の画素と2K信号のP00の画素との差分(即ち、『0』)となる。Q01の画素は、4K放送番組のP01の画素と2K信号のP00の画素との差分となる。Q10の画素は、4K放送番組のP10の画素と2K信号のP00の画素との差分となる。Q11の画素は、4K放送番組のP11の画素と2K信号のP00の画素との差分となる。補完信号は、前記4K放送番組と同様に、水平方向3840画素×垂直方向2160画素分のデータを有する。
或いは、2K信号を単位領域内の各画素の平均値(Pav00とする)で生成した場合には、以下となる。図中、補完信号のQ00の画素は、4K放送番組のP00の画素と2K信号のPav00の画素との差分となる。Q01の画素は、4K放送番組のP01の画素と2K信号のPav00の画素との差分となる。Q10の画素は、4K放送番組のP10の画素と2K信号のPav00の画素との差分となる。Q11の画素は、4K放送番組のP11の画素と2K信号のPav00の画素との差分となる。
差分演算処理は、輝度信号と色差信号のそれぞれに、或いは、RGBの各信号に施される。補完信号は、必要に応じて、圧縮符号化、パケット化、各種制御信号の付加、等の処理を施されて補完データストリームに変換される。補完データストリームは、前述のアプリケーションサーバに記憶され、インターネット等を介して配信される。補完信号は、DC成分が小さくなるため、圧縮符号化処理において高い圧縮効率が期待できる。
なお、補完信号を圧縮符号化する際の圧縮符号化方式は、現行の地上波デジタル放送のシステムと同一でも良い。しかしながら、現行の地上波デジタル放送のシステムで用いられている圧縮符号化方式より圧縮率の高い圧縮符号化方式を用いる方が、伝送効率が高くなるので、より好ましい。例えば、H.264/MPEG−4 AVC方式やH.265/HEVC方式の圧縮符号化方式が用いられても良い。
ここで、インターネットを介して配信される補完データストリームの伝送方式はさまざま考えられる。MPEG2−TS方式でも良く、MPEG2−PS(Program Stream)方式でも良く、MMT(MPEG Media Transport)方式でも良い。その他の伝送方式でも良い。これらの伝送方式の中で、IP伝送のネットワーク配信への対応のしやすさと、放送サービスとの親和性を考慮すると、MMT(MPEG Media Transport)方式が最も好ましい。
図18Dは、放送受信装置100Uで行われる補完(高画質化)処理の一例を示す概念図である。放送受信装置100Uは、アンテナ100a2を介して、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を受信する。更に、前記受信したデジタル放送波に対して、復調、選局、復号、等の処理を施して、2K信号を再生する。前記復調、選局、復号、等の処理は、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機と同様の処理で良い。また、放送受信装置100Uは、図示を省略したインターネットやルータ装置等を介して、放送局300Bのアプリケーションサーバから補完データストリームを取得する。更に、前記取得した補完データストリームに対して、復号等の処理を施し、補完信号を再生する。
更に、放送受信装置100Uは、前記再生した2K信号と補完信号を用いて補完(高画質化)処理を行うことにより、4K映像信号を生成する。図中、4K映像信号のP00の画素は、2K信号のP00の画素と補完信号のQ00の画素(即ち、『0』)との加算処理により生成可能である。4K映像信号のP01の画素は、2K信号のP00の画素と補完信号のQ01の画素との加算処理により生成可能である。4K映像信号のP10の画素は、2K信号のP00の画素と補完信号のQ10の画素との加算処理により生成可能である。4K映像信号のP11の画素は、2K信号のP00の画素と補完信号のQ11の画素との加算処理により生成可能である。
また、前記再生した2K信号と補完信号は、それぞれ秒間60フレーム(50フレーム、120フレーム、等でも良い)程度の連続する画像で構成される。前記再生した2K信号と補完信号は、所定の同期情報に基づいて同期処理がなされ、対応するそれぞれのフレームの各画素間で補完(高画質化)処理が行われる。補完(高画質化)処理は、輝度信号と色差信号のそれぞれに、或いは、RGBの各信号に施される。補完(高画質化)処理で生成された4K映像信号は、更に、所定の画像処理を施されて表示部(表示パネル)に表示される。
なお、インターネット等を介して配信される補完データストリームは、輝度信号に関する補完信号のみを有し色差信号に関する補完信号を有しない状態であっても良い。この場合、放送受信装置100Uは、インターネット等を介して取得するデータの容量を削減することができる。また、この場合、補完(高画質化)処理により生成された4K映像信号は、色差解像度が若干低下するが、輝度解像度は十分に確保されており、視聴上不具合を生じない。
或いは、インターネット等を介して配信される補完データストリームは、輝度信号に関する補完信号と色差信号に関する補完信号の双方を有しており、放送受信装置100Uが、ネットワークの通信状況等に応じて、輝度信号に関する補完信号を優先的に取得するようにしても良い。この場合、インターネットの通信状況等が良好であれば、放送受信装置100Uは輝度信号に関する補完信号と色差信号に関する補完信号の双方を取得して補完(高画質化)処理を行い、インターネット等の通信状況等が良好でなければ、輝度信号に関する補完信号のみを取得して補完(高画質化)処理を行う。
なお、図18Cに示した補完信号生成処理、および、図18Dに示した補完(高画質化)処理は、放送局300Bで制作された放送番組が8K解像度であっても適用可能である。但し、この場合、1単位領域は16画素で構成され、補完信号は、前記8K放送番組と同様に、水平方向7680画素×垂直方向4320画素分のデータを有するものとする。
電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波は、現行の地上波デジタル放送サービスを受信可能なテレビ受信機(放送受信装置100S)でも受信可能である。放送受信装置100Sは、アンテナ100a1を介して、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を受信し、前記受信したデジタル放送波に対して、復調、選局、復号、等の処理を施し、2K信号を再生する。放送受信装置100Sは、前記再生した2K信号に所定の画像処理を施して表示部(表示パネル)に表示可能である。
即ち、現行の地上波デジタル放送サービスにのみ対応するテレビ受信機(放送受信装置100S)は、デジタル放送波のみを受信して2K映像信号を表示することが可能であり、本実施例の放送通信連携システムに対応する機能を有するテレビ受信機(放送受信装置100U)は、デジタル放送波の受信および補完データストリームの取得により4K映像信号や8K映像信号を表示することが可能である。
[放送受信装置の構成]
図19Aは、放送受信装置100Uの内部構成の一例を示すブロック図である。本実施例の放送受信装置100Uは、実施例1における放送受信装置100と基本的に同等の構成を有するが、映像重畳部171に代替して映像補完/重畳部171Uが用意される。映像補完/重畳部171Uは、映像重畳部171の有する機能に加えて、第一映像復号部133から出力される2K信号と第二映像復号部153から出力される補完信号とに対して補完(高画質化)処理を行うことにより4K(8K)映像信号を生成する機能を備える。補完(高画質化)処理に用いる補完データストリームは、アプリケーション制御部161および/またはアプリケーションエンジン162の制御に基づき、LAN通信部121を介してインターネット上の所定のサーバ装置から取得する。また、映像表示部173は、少なくとも水平方向3840画素×垂直方向2160画素のパネル解像度を有するデバイスである。
また、放送受信装置100Uは、操作入力部170を有する。操作入力部170は、放送受信装置100Uに対する操作指示の入力を行う指示入力部であり、本実施例では、図示を省略したリモコンから送信されるコマンドを受信するリモコン受信部とボタンスイッチを並べた操作キーで構成されるものとする。何れか一方のみであっても良い。また、操作入力部170は、映像表示部173に重ねて配したタッチパネルで代替しても良い。拡張インタフェース部124に接続したキーボード等で代替しても良い。前記図示を省略したリモコンは、リモコンコマンド送信機能を備えた携帯情報端末700等で代替しても良い。
図19Bは、放送受信装置100Uのソフトウェア構成図の一例であり、ROM103、RAM104およびストレージ部110におけるソフトウェアの構成を示す。放送受信装置100Uのソフトウェア構成は、実施例1における放送受信装置100のソフトウェア構成と基本的に同等であるが、ストレージ部110に記憶された受信機能プログラム1002をRAM104に展開した際に、放送番組再生部1102a、通信コンテンツ再生部1102b、連携アプリ制御部1102c、端末連携管理部1102d(但し、図示省略)の他に、補完(高画質化)処理部1102uを構成する。補完(高画質化)処理部1102uは、映像補完/重畳部171Uで実行される補完(高画質化)処理を、主に制御する。
[補完(高画質化)処理関連アプリケーションの識別]
前述の補完(高画質化)処理は、本実施例の放送受信装置100Uでのみ実行可能であり、現行の地上波デジタル放送サービスにのみ対応する放送受信装置100Sでは実行できない。即ち、補完(高画質化)処理関連アプリケーション(補完データストリーム等)の取得は、放送受信装置100Uでは有効な処理であるが、放送受信装置100Sでは無効な処理となる。一方、従来の放送通信連携システムに対応するアプリケーションは、放送受信装置100Sでも実行可能である。したがって、取得するアプリケーションが、補完(高画質化)処理関連アプリケーションであるか従来の放送通信連携システムに対応するアプリケーションであるかが予め識別可能であれば有用である。補完(高画質化)処理関連アプリケーションの識別の方法としては、以下の何れかを行えば良い。以下の各方法を適宜組み合わせても良い。
(1)AITのテーブルIDによる識別
図20Aにアプリケーション制御情報(AIT)のデータ構造の一例を示す。AITは、アプリケーションを特定および制御するための付加的なアプリケーション情報を伝送するデータを含む。同図に示したデータ構造はAITをセクション形式で記述した場合の例である。AITはXML形式で記述されても良い。
同図に示したAITのデータ構造における『table_id』は、本テーブルがアプリケーション情報テーブルであることを示すパラメータである。このパラメータを、従来の放送通信連携システムに対応するアプリケーションを取得するためのAITと補完(高画質化)処理関連アプリケーションを取得するためのAITとで異ならせることにより、AITの制御対象のアプリケーションが本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションか否かを識別されて良い。即ち、従来の放送通信連携システムに対応するアプリケーションを特定および制御するためのテーブルと、補完(高画質化)処理関連アプリケーションを特定および制御するためのテーブルとを、別々に用意しても良い。
(2)AITのアプリケーション形式による識別
図20Aに示したAITのデータ構造における『application_type』は、図6のアプリケーションタイプ901に対応するパラメータであり、AITの制御対象となるアプリケーションの形式を示す。図20Bにアプリケーション形式の一覧を示すように、このパラメータが『0x0001』である場合、前記制御対象のアプリケーションはARIB−Jアプリケーションと識別される。このパラメータが『0x0010』である場合、前記制御対象のアプリケーションは放送通信連携HTML5アプリケーションと識別される。このパラメータが『0x0100』である場合に、前記制御対象のアプリケーションは本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションと識別されて良い。
(3)AITのアプリケーション識別子による識別
図20Aに示したAITのデータ構造における『application_identifier()』は、図6のアプリケーション識別子902に対応するパラメータであり、AITの制御対象となるアプリケーションを作成した事業者(組織)の識別番号と、事業者(組織)識別内で一意に付与されるアプリケーション識別番号とが記述される。図20Cにアプリケーション識別子のデータ構造の一例を示す。図中の『organization_id』が事業者(組織)識別番号を示す。図中の『application_id』がアプリケーション識別番号を示す。
前記アプリケーション識別子において、前記事業者(組織)識別番号またはアプリケーション識別番号が予め定めた所定の値(の範囲内)である場合に、前記制御対象のアプリケーションが本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションであると識別しても良い。或いは、前記アプリケーション識別番号の所定のビットが『1』である場合に、前記制御対象のアプリケーションが本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションであると識別しても良い。或いは、同図に示したように、所定のフラグ(図中の『uhd_data_flag』等)を追加することにより、前記制御対象のアプリケーションが本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションであるか否かを識別するようにしても良い。前記所定のフラグは、異なる識別子や記述子に記述されても良い。
(4)AITのアプリケーション制御コードによる識別
図20Aに示したAITのデータ構造における『application_control_code』は、図6のアプリケーション制御コード903に対応するパラメータであり、AITの制御対象となるアプリケーションの状態を制御する制御コードが記述される。図20Dにアプリケーション制御コードの一覧を示すように、このパラメータが『0x08』である場合に補完データストリームの取得を開始するように、アプリケーションの状態を制御して良い。即ち、アプリケーション制御コードの値が『0x08』である場合、前記制御対象のアプリケーションが本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションであると識別されて良い。
(5)AITのアプリケーションプロファイルによる識別
図20Eにアプリケーション記述子のデータ構造の一例を示す。アプリケーション記述子は、AITのアプリケーション情報記述子ループ内に配置され、アプリケーション毎の基本情報が記述される。同図に示したアプリケーション記述子のデータ構造における『application_profile』は、図6のアプリケーションプロファイル904に対応するパラメータであり、AITの制御対象となるアプリケーションの実行に必要な受信機プロファイルを示す。このパラメータにより、アプリケーションが補完(高画質化)処理機能の実装を要求しているか否かを確認することが可能である。即ち、アプリケーションが補完(高画質化)処理機能の実装を要求している場合、前記制御対象のアプリケーションは本実施例の補完(高画質化)処理関連アプリケーションであると識別されて良い。
(6)AITの予備パラメータによる識別
図20Aに示したAITのデータ構造における『reserved』若しくは『reserved_for_future_use』等のパラメータは、将来の利用のために予約された予備パラメータである。この予備パラメータにフラグを割り当てることにより、AITの制御対象となるアプリケーションが補完(高画質化)処理関連アプリケーションであるか否かを識別可能としても良い。AITの共通記述子ループやアプリケーション情報記述子ループに配置される記述子の予備パラメータにフラグを割り当てても良い。
[補完データストリームの取得]
前述のように、補完データストリームは、放送局300Bのアプリケーションサーバ等の、インターネット上の所定のサーバ装置に記憶される。放送受信装置100Uは、地上デジタル放送サービスの放送波から取得したロケーション情報に基づいて前記所定のサーバ装置にアクセスし、補完データストリームを取得する。一例として、補完データストリームの取得先を示すロケーション情報がデジタル放送波で伝送されるAITにより指定され、放送受信装置100Uは、連携アプリ制御部1102cの制御に基づいて前記ロケーション情報で指定される所定のサーバ装置にアクセスし、補完データストリームを取得する。補完データストリームの取得先を示すロケーション情報は、デジタル放送波で伝送される制御情報等において、以下の形式で指定されて良い。以下の各形式を適宜組み合わせても良い。
(1)AITにより直接指定する形式1
補完データストリームの取得先をAITにより直接指定する場合、AITの共通記述子ループ内またはアプリケーション情報記述子ループ内で、伝送プロトコル記述子を用いて指定すれば良い。
図21Aに伝送プロトコル記述子のデータ構造の一例を示す。図中の『protocol_id』は、アプリケーションを伝送するプロトコルを示すものであり、インターネット上の所定のサーバ装置から補完データストリームを取得する場合には『0x0003(HTTP/HTTPS伝送)』とする。図中の『selector_byte』は、プロトコル識別毎に規定される補足情報を格納する。補完データストリームの取得先を記述するセレクタ領域は、HTTP/HTTPS伝送の場合、図21Bに示すデータ構造を備える。同図に示した『URL_base_byte』は、アプリケーションを取得するためのURLのベース部分が記述される。同図に示した『URL_extension_byte』は、アプリケーションを取得するためのURLの拡張部分が記述される。したがって、前記補完データストリームの取得先を示すロケーション情報は、前述の『URL_base_byte』と『URL_extension_byte』の組み合わせにより指定されて良い。
本形式では、番組(イベント)毎に補完データストリームの取得先を指定することが可能である。
(2)AITにより直接指定する形式2
補完データストリームの取得先をAITにより直接指定する場合、AITのアプリケーション情報記述子ループ内で、簡易アプリケーションロケーション記述子を用いて指定しても良い。
図21Cに簡易アプリケーションロケーション記述子のデータ構造の一例を示す。図中の『initial_path_bytes』は、対応するアプリケーションのエントリーポイントのURLが記述される。前記URLは、伝送プロトコル記述子で指定されるアプリケーションの取得可能なロケーションをルートとした相対パスで記述する。即ち、前記補完データストリームの取得先を示すロケーション情報は、伝送プロトコル記述子と簡易アプリケーションロケーション記述子の組み合わせにより指定されても良い。
本形式では、番組(イベント)毎に補完データストリームの取得先を指定することが可能である。
(3)AITにより直接指定する形式3
補完データストリームの取得先をAITにより直接指定する場合、AITの共通記述子ループ内またはアプリケーション情報記述子ループ内で、ロケーション情報記述子を用いて指定しても良い。
図21Dにロケーション情報記述子のデータ構造の一例を示す。図中の『location_type』は、ロケーション情報の種類、指定の方法を示す。図21Eにロケーションタイプの一覧を示す。このパラメータが『0x05』の場合、対応するアプリケーションを取得可能なURLを『URL_byte』に記述することが可能である。即ち、前記補完データストリームの取得先を示すロケーション情報を、『URL_byte』により指定することができる。
また、前記パラメータが『0x01』や『0x02』の場合、対応するアプリケーションを構成するIPパケットの送信元や宛先のIPアドレスを『ipv4/6_src_addr』や『ipv4/6_dst_addr』で指定することが可能である。
本形式では、番組(イベント)毎に補完データストリームの取得先を指定することが可能である。
(4)AITにより間接指定する形式
前述の(1)〜(3)と同様の形式で指定されたURLからHTML5アプリケーションを取得し、前記取得したHTML5アプリケーションのリンク情報に基づくリンク先から前記補完データストリームを取得するようにしても良い。或いは、前述の(1)〜(3)と同様の形式で指定されたURLからHTML5アプリケーションやその他のアプリケーションを取得し、前記HTML5アプリケーションやその他のアプリケーションを実行することにより、所定のロケーションから前記補完データストリームを取得するようにしても良い。
(5)AMTにより指定する形式
図21Fにアドレスマップテーブルのデータ構造の一例を示す。図中の『network_id』は、PSIのNIT(Network Information Table)で規定される、放送局がどのネットワークに所属しているかを示すためのネットワーク識別である。『service_id』は、PSIのNITで規定される、放送サービスを識別するためのサービス識別である。『src_address_32/128』および『src_address_mask_32/128』は、サービスを構成するIPパケットの送信元IPアドレスを規定するためのパラメータであり、『dst_address_32/128』および『dst_address_mask_32/128』は、サービスを構成するIPパケットの宛先IPアドレスを規定するためのパラメータである。同図に示したAMTに、前記ネットワーク識別およびサービス識別とサービスを構成するIPパケットの送信元/宛先IPアドレスを記述することにより、各放送局(サービス)に関連する前記補完データストリームの取得先を指定することができる。
なお、図21Fに示したAMTは、各放送局(サービス)に関連する前記補完データストリームの取得先を、ループ記述により、複数同時に指定する場合のデータ構造の例である。放送局(サービス)毎に前記AMTを用意する場合には、図21Gに示すようなデータ構造としても良い。即ち、自局(サービス)用のAMTを各放送局(サービス)がそれぞれ用意する場合、テーブル内において、サービス識別の個数や、ネットワーク識別およびサービス識別は記述する必要がなく、自局(サービス)に関連する前記補完データストリームの取得先のみを示せば良い。
本形式では、放送局(サービス)毎に補完データストリームの取得先を指定することが可能である。
[補完データストリームの取得先の記憶]
補完データストリームの取得先が前述のAMTにより指定される形式である場合、初期スキャン時(または再スキャン時)に、全受信可能チャンネルをサーチしてAMTを取得し、ネットワーク識別やサービス識別に基づく取得先アドレスリストを作成するようにしても良い。前記取得先アドレスリストは、ネットワーク識別および/またはサービス識別とサービスを構成するIPパケットの送信元/宛先IPアドレスとが、関連付けて記憶される。前記アドレスリストは不揮発メモリに記憶させる。
初期スキャン時(または再スキャン時)であって、放送受信装置100Uがネットワークに接続されていない場合、放送受信装置100Uは放送波にAMTがある場合でも前記AMTを参照せず、したがって前記取得先アドレスリストを作成しないように動作しても良い。或いは、初期スキャン時(または再スキャン時)、放送受信装置100Uがネットワークに接続されていない場合であっても、放送受信装置100Uは放送波のAMTを参照して前記取得先アドレスリストを作成し、不揮発メモリに記憶するように動作しても良い。或いは、初期スキャン時(または再スキャン時)であって、放送受信装置100Uがネットワークに接続されている場合、放送受信装置100Uは放送波のAMTを参照して、前記AMTで指定された各放送局(サービス)に関連する前記補完データストリームの取得先がアクセス可能である場合にのみ、前記取得先アドレスリストを作成し、不揮発メモリに記憶するように動作しても良い。
図22は、放送受信装置100Uの初期スキャン(再スキャン)時の動作シーケンスの一例を示す図である。
初期スキャンが開始されると、受信機能実行部1102は、チューナ/復調部131に対して周波数初期値を設定し、前記周波数値へのチューニングを行うように指示する(S801)。チューナ/復調部131において、前記設定された周波数値へのロックに成功した場合(S802:Yes)、受信機能実行部1102は、受信信号からNITを取得する(S803)。
S803の処理で取得したNITが有効なデータである場合(S804:Yes)、受信機能実行部1102は、前記取得したNITからトランスポートストリーム識別、ネットワーク識別、等の情報を取得する(S805)。更に、NITの分配システム記述子から、各トランスポートストリーム識別/ネットワーク識別に対応する放送伝送路の物理的条件に関する分配システム情報を取得し(S806)、サービスリスト記述子からサービス識別の一覧を取得する(S807)。なお、NITが、トランスポートストリーム識別、ネットワーク識別、分配システム情報、サービス識別の一覧、等の異なるデータを複数有している場合は、S805〜S807の処理を繰り返す。次に、受信機能実行部1102は、S805〜S807の処理で取得したトランスポートストリーム識別、ネットワーク識別、分配システム情報、サービス識別の一覧、等のデータに基づいてサービスリストを作成し、前記作成したサービスリストをROM103またはストレージ部110等に記憶(再スキャン時は更新)する(S808)。
次に、受信機能実行部1102は、受信信号からAMTを取得し(S809)、更に、前記サービスリストに記憶された各ネットワーク識別やサービス識別に関する補完データストリーム取得先の情報の一覧を取得する(S810)。なお、AMTが複数のネットワーク識別やサービス識別に関する補完データストリーム取得先の情報の一覧を有している場合は、S810の処理を繰り返す。異なるネットワーク識別やサービス識別に関する補完データストリーム取得先の情報の一覧を有するAMTが複数ある場合には、S809〜S810の処理を繰り返す。次に、受信機能実行部1102は、S810の処理で取得した補完データストリーム取得先の情報の一覧を、取得先アドレスリストとして、前記ネットワーク識別やサービス識別と関連付けて、ROM103またはストレージ部110等に記憶(再スキャン時は更新)する(S811)。
なお、S802の処理で、チューナ/復調部131が前記設定された周波数値へのロックに成功しなかった場合(S802:No)、および、S803の処理で取得したNITが有効なデータでない場合(S804:No)、S805〜S811の処理は行わない。
S811の処理を終えると、受信機能実行部1102は、チューナ/復調部131に設定されている周波数値がチャンネルスキャン範囲の最終周波数値であれば(S812:Yes)、処理を終了する。一方、前記設定されている周波数値がチャンネルスキャン範囲の最終周波数値でなければ(S812:No)、チューナ/復調部131に設定された周波数値をアップさせて(S813)、S802〜S811の処理を繰り返す。前記繰り返し処理では、S808の処理およびS811の処理は追記となる。なお、1つのNITで、当該放送ネットワークを構成する全てのサービスに関するネットワーク識別やサービス識別を取得でき、更に、前記ネットワーク識別やサービス識別に関する補完データストリーム取得先の情報の一覧を有するAMTを取得できる場合には、S812〜S813の処理が不要である。なお、前記サービスリストと取得先アドレスリストは、統合された1つのリストであっても良い。
前述の一連の処理により、本実施例の放送受信装置100Uは、初期設定の際のチャンネルスキャン時に、或いは、設定変更のための再スキャン時に、放送ネットワークを構成するサービスの一覧(サービスリスト)の作成/更新と同時に、前記各サービスに対応する補完データストリーム取得先の情報の一覧(取得先アドレスリスト)の作成/更新を行い、更に、ROM103やストレージ部110等の不揮発性メモリに記憶させることが可能となる。
なお、前記設定変更のための再スキャンは、NITやAMTの『version_number』パラメータを参照することにより、テーブル内の情報に変化があったことを検出した場合に、自動的に行うようにしても良い。NITとAMTの一方の『version_number』パラメータの変化を検出した場合に、前記パラメータの変化が検出されたテーブルに関する情報のみを自動的に更新するようにしても良い。但し、前述の自動更新を行った場合、再スキャンを自動的に行った旨をユーザに通知することが望ましい。また、前記テーブル内の情報に変化があったことをユーザに報知し、ユーザに前記再スキャンを行うか否かを選択させるようにしても良い。
[2K信号と補完信号の同期処理]
前述のように、デジタル放送波を受信して再生した2K信号とインターネット等を介して取得した補完データストリームから再生した補完信号は、それぞれ秒間60フレーム程度の連続する画像で構成される。前記再生した2K信号と補完信号は、放送受信装置100Uにおいて、所定の同期情報に基づいて同期処理がなされ、対応するそれぞれのフレームの各画素間で補完(高画質化)処理が行われる。前記同期処理は、以下の方式により行われて良い。
(1)リファレンスクロックの差分による同期処理1
図23Aは、放送受信装置100Uの仮想デコーダ(System Target Decoder:STD)の一例を示すブロック図である。
図中の多重化/分離部1301は、図19Aの分離部132に相当する。TSバッファ1311と多重用バッファ1312とビデオESバッファ1313とビデオデコーダ1314とリオーダバッファ1315と多重化/分離部1316は、映像復号部133に相当する。TSバッファ1321とオーディオバッファ1323とオーディオデコーダ1324は、音声復号部134に相当する。TSバッファ1331とシステムバッファ1333とシステムデコーダ1334とシステム制御部1335は、図19Aでは図示を省略しているが、主制御部101(或いは、受信機能実行部1102)に制御されて、各種システム情報(ヘッダ情報等)の処理を行う。
多重化/分離部1301には、チューナ/復調部131から出力されたMPEG2−TS(Transport Stream)が入力される。MPEG2−TSは、TSヘッダとペイロードで構成される。TSヘッダはアダプテーションフィールドを含む場合があり、アダプテーションフィールドにはPCR(Program Clock Reference)が記述される場合がある。STC(System Time Clock)部1336は、放送側で設定した基準に基づく相対時刻であるPCRの値を参照して動作するシステム時計である。STC部1336は、33ビットの上位カウンタと9ビットで0〜299をカウントする拡張カウンタとで構成される。MPEG2−TSに対応するSTDの各構成は、前記システム時計に同期した27MHzの基本クロックで動作する。即ち、前記システム時計のSTC値は約26.5時間の周期を有する。
ペイロードはPESやセクションで構成される。ペイロードがPESの場合は、映像ESや音声ESを含み、更に、提示時刻情報(Presentation Time Stamp:PTS)や復号時刻情報(Decoding Time Stamp:DTS)が記述される場合がある。前記提示時刻情報や復号時刻情報は、前記PCRの値に基づいて設定される相対時刻の情報である。即ち、MPEG2−TS方式で伝送される映像データや音声データは、相対時刻に対応付けられた状態で伝送される。ビデオデコーダ1314やオーディオデコーダ1324は、システム制御部1335の制御に基づき、PTS(T)やDTS(T)とSTC(T)の値を比較することにより、映像データや音声データの復号タイミングおよび出力タイミングを制御する。
また、多重化/分離部1341は、図19Aの分離部152に相当する。ビデオESバッファ1353とビデオデコーダ1354とリオーダバッファ1355と多重化/分離部1356は、映像復号部153に相当する。オーディオバッファ1363とオーディオデコーダ1364は、音声復号部154に相当する。システム制御部1375は、図19Aでは図示を省略しているが、主制御部101(或いは、受信機能実行部1102)に制御されて、各種システム情報(ヘッダ情報等)の処理を行う。
多重化/分離部1341には、ストリーミング受信処理部151から出力されたMPEG2−PS(Program Stream)が入力される。MPEG2−PSは、PSパックヘッダとシステムヘッダとPESパケットで構成される。PSパックヘッダには相対時刻であるSCR(System Clock Reference)が記述される場合がある。STC部1376は、SCRの値を参照して動作するシステム時計である。STC部1376は、33ビットの上位カウンタと9ビットで0〜299をカウントする拡張カウンタとで構成される。MPEG2−PSに対応するSTDの各構成は、前記システム時計に同期した27MHzの基本クロックで動作する。即ち、前記システム時計の相対時刻であるSTC値は約26.5時間の周期を有する。
PESパケットは、PESヘッダと映像ESや音声ESで構成され、更に、提示時刻情報(PTS)や復号時刻情報(DTS)が記述される場合がある。前記提示時刻情報や復号時刻情報は、前記SCRの値に基づいて設定される相対時刻の情報である。即ち、MPEG2−PS方式で伝送される映像データや音声データは、相対時刻に対応付けられた状態で伝送される。ビデオデコーダ1354やオーディオデコーダ1364は、システム制御部1375の制御に基づき、PTS(P)やDTS(P)とSTC(P)の値を比較することにより、映像データや音声データの復号タイミングおよび出力タイミングを制御する。
また、差分検出部1381は、主制御部101(或いは、受信機能実行部1102)の制御に基づいて、STC部1336のSTC値(STC(T))とSTC部1376のSTC値(STC(P))の差分を検出する。補完(高画質化)部1382は映像補完/重畳部171Uに相当する。補完(高画質化)部1382は、差分検出部1381で検出したSTC(T)とSTC(P)の差分に基づいて、多重化/分離部1316の出力(即ち、2K信号)と多重化/分離部1356の出力(即ち、補完信号)の同期処理(フレーム単位のタイミング合わせ)を行う。選択/多重化部1383は音声選択部172に相当するものであり、補完(高画質化)部1382と同様の同期処理を行う。差分検出部1381と補完(高画質化)部1382と選択/多重化部1383は、STC部1336のシステム時計に同期した27MHzの基本クロックで動作して良い。
放送波を介してMPEG2−TSの形式で伝送される2K信号とインターネットを介してMPEG2−PSの形式で伝送される補完信号は、元々同一の4K放送番組から生成されたデータストリームである。このため、放送局300Bからのデータ送出時点においては、基本的にMPEG2−TSのフレームタイミングとMPEG2−PSのフレームタイミングは一致しており、同一のリファレンス値が、PCRおよびSCRとして、各データストリームに与えられる。一方、放送受信装置100Uのデータ取得時点においては、インターネット上のデータ伝送遅延等により、MPEG2−PSの取得タイミングは不定となり、MPEG2−TSのフレームタイミングとMPEG2−PSのフレームタイミングが一致するとは限らない。したがって、STC部1336のSTC値(STC(T))とSTC部1376のSTC値(STC(P))も一致するとは限らない。しかしながら、差分検出部1381で検出した前記STC値(STC(T))とSTC値(STC(P))の差分に基づいたタイミング補償処理を行うことにより、2K信号と補完信号の、対応するフレームの出力タイミングを同期させることが可能となる。
なお、ストリーミング受信処理部151から出力されるデータストリームがMPEG2−TS形式の場合、前述のMPEG2−PSに対応するSTDの構成は、MPEG2−TSに対応するSTDの構成に置き換えられて良い。この場合の放送受信装置100Uの仮想デコーダ(STD)の一例のブロック図を、図23Bに示す。
同図の構成では、差分検出部1381は、STC部1336のSTC値(STC1)とSTC部1436のSTC値(STC2)の差分を検出する。補完(高画質化)部1382は、差分検出部1381で検出したSTC1とSTC2の差分に基づいて、多重化/分離部1316の出力(即ち、2K信号)と多重化/分離部1416の出力(即ち、補完信号)の同期処理を行う。
(2)共通のPTSとDTSによる同期処理1
図23Cは、放送受信装置100Uの仮想デコーダ(STD)の一例を示すブロック図である。基本的に図23Aに示したSTDの例と同様の構成を有する。
STC部1336は、チューナ/復調部131から出力されるMPEG2−TSが有する相対時刻であるPCRの値を参照して動作するシステム時計である。また、同図の全構成は、前記システム時計に同期した27MHzの基本クロックで動作する。MPEG2−TSのペイロードがPESの場合に記述される提示時刻情報(PTS)や復号時刻情報(DTS)は、前記PCRの値に基づいて設定される相対時刻の情報である。また、MPEG2−PSのPESパケットに記述される提示時刻情報(PTS)や復号時刻情報(DTS)も、前記PCRの値に基づいて設定される相対時刻の情報である。
ビデオデコーダ1314やオーディオデコーダ1324は、システム制御部1335の制御に基づき、PTS(T)やDTS(T)とSTC(T)の値を比較することにより、映像データや音声データの出力タイミングを制御する。また、ビデオデコーダ1354やオーディオデコーダ1364は、システム制御部1375の制御に基づき、PTS(P)やDTS(P)とSTC(T)の値を比較することにより、映像データや音声データの出力タイミングを制御する。システム制御部1335とシステム制御部1375は、統合されても良い。
前述のような構成/設定とすることにより、補完(高画質化)部1392では、補完(高画質化)部1382のようなSTC値の差分に基づく同期処理を行う必要はなく、多重化/分離部1316の出力(即ち、2K信号)と多重化/分離部1356の出力(即ち、補完信号)を同期させることが可能となる。選択/多重化部1393も同様である。
(3)リファレンスクロックの差分による同期処理2
図23Dは、放送受信装置100Uの仮想デコーダ(STD)の一例を示すブロック図である。チューナ/復調部131から出力されたMPEG2−TSに対応するSTD部の構成は、図23Aに示したSTDの例と同様である。
図23Dの例では、補完データストリームは、放送局300Bのアプリケーションサーバから、インターネットを介して、例えば、トランスポート方式にMMT方式を用いたIP(Internet Protocol)パケットのストリームとして伝送される。
IPパケットバッファ1441は、図19Aのストリーミング受信部151の構成に含まれる。多重化/分離部1442は分離部152に相当する。MMTPバッファ1451と復号前バッファ1453とビデオデコーダ1454とリオーダバッファ1455と多重化/分離部1456は、映像復号部153に相当する。MMTPバッファ1461と復号前バッファ1463とオーディオデコーダ1464は、音声復号部154に相当する。MMTPバッファ1471と復号前バッファ1473とシステムデコーダ1474とシステム制御部1475は、図19Aでは図示を省略しているが、主制御部101(或いは、受信機能実行部1102)に制御されて、各種システム情報(ヘッダ情報等)の処理を行う。
多重化/分離部1442には、ストリーミング受信処理部151(IPパケットバッファ1441)から出力されたIPパケットが入力される。多重化/分離部1442で分離されたNTP(Network Time Protocol)形式のIPパケットはSTC部1476に入力される。また、IPパケットのペイロードにはMMTP(MMT Protocol)パケットが格納される。MMTPパケットのMMTPペイロードは、映像信号および音声信号のMFU(Media Fragment Unit)/MPU(Media Processing Unit)やデータコンテンツ等のMFU/MPUやMMT−SI(Signaling Information)等の制御情報を含む。
STC部1476は、NTPに記述された絶対時刻である協定世界時(Coordinated Universal Time:UTC)を参照して動作するシステム時計である。STC部1476は、秒単位をカウントする32ビットの上位カウンタと秒以下をカウントする24ビット程度の下位カウントとで構成される。MMTに対応するSTDの各構成は、前記システム時計に同期した約16.8M(2の24乗)Hzの基本クロックで動作する(前記下位カウンタのビット数がnの場合、基本クロックは(2のn乗)Hzであって良い。)。
MMTPペイロードのMMT−SI等には、映像MFU/MPUや音声MFU/MPUの提示時刻情報(PTS)や復号時刻情報(DTS)が記述される場合がある。前記提示時刻情報や復号時刻情報は、図23Eに示すMPUタイムスタンプ記述子の『mpu_presentation_time』パラメータや、図23Fに示すMPU拡張タイムスタンプ記述子の『mpu_decoding_time_offset』パラメータや『dts_pts_offest』パラメータや『pts_offset』パラメータ等から算出される絶対時刻情報である。特に『mpu_presentation_time』パラメータは、64ビットのNTPタイムスタンプ形式で設定される情報である。即ち、MMT方式で伝送される映像データや音声データは、絶対時刻に対応付けられた状態で伝送される。ビデオデコーダ1454やオーディオデコーダ1464は、システム制御部1475の制御に基づき、PTS(M)やDTS(M)とSTC(M)の値を比較することにより、映像データや音声データの復号タイミングおよび出力タイミングを制御する。
また、ずれ検出部1481は、主制御部101(或いは、受信機能実行部1102)の制御に基づいて、STC部1336のSTC値(STC(T))とSTC部1476のSTC値(STC(M))とを参照して、2K信号と補完信号のずれ量を検出する。補完(高画質化)部1482は映像補完/重畳部171Uに相当する。補完(高画質化)部1482は、ずれ検出部1481で検出したずれ量に基づいて、多重化/分離部1316の出力(即ち、2K信号)と多重化/分離部1456の出力(即ち、補完信号)の同期処理を行う。選択/多重化部1483は音声選択部172に相当するものであり、補完(高画質化)部1482と同様の同期処理を行う。ずれ検出部1481と補完(高画質化)部1482と選択/多重化部1483は、STC部1336のシステム時計に同期した27MHzの基本クロックで動作して良い。
なお、前述のようにSTC部1336は、33ビット+9ビットのカウンタで構成され、約26.5時間の周期を有する。STC部1336のカウンタ値は、放送側で設定した基準に基づく相対時刻を示すものである。一方、STC部1476は、32+24ビットのカウンタで構成され、約1193046.5時間(約136年)の周期を有する。STC部1476のカウンタ値は、絶対時刻を示すものである。このため、ずれ検出部1481において、STC部1336から出力されるSTC値(STC(T))とSTC部1476から出力されるSTC値(STC(M))とを単純比較したのみでは、2K信号と補完信号のずれ量を検出することはできない。
したがって、本実施例では、NTPに記述された絶対時刻であるUTC値と、放送側で設定した基準に基づく相対時刻であるPCRの対応関係を示す情報を放送局300Bのサーバから配信するIPストリームで伝送する情報(例えば、MMT−SI等)に追加し、受信機で、当該情報を更に参照することにより、前記ずれ量の検出を可能としている。具体的には、絶対時刻を伝送するNTP自体に相対時刻であるPCRの対応関係を示す情報を格納する方式、またはNTPに記述された絶対時刻であるUTC値と、放送側で設定した基準に基づく相対時刻であるPCRに基づくカウンタ値の対応関係を示す情報を新たな記述子に格納する方式等が考えられる。以下これらの時刻の対応関係情報を『時刻対応関係情報』と総称し、それぞれの具体的な内容について説明する。
当該『時刻対応関係情報』をNTPに記述する場合は、システム制御部1475が、STC部1476を介して取得したNTPから『時刻対応関係情報』を読み取り、ずれ検出部1481に『時刻対応関係情報』の内容自体またはその内容に基づく制御情報を送信すれば良い。
また、当該『時刻対応関係情報』を新たな記述子に格納する場合は、システム制御部1475が、システムデコーダ1474を介して『時刻対応関係情報』を取得し、ずれ検出部1481に『時刻対応関係情報』の内容自体またはその内容に基づく制御情報を送信すれば良い。
なお、IPストリームで伝送するMMT−SIの構成は、本発明の実施例で追加等の説明を行った部分以外は、高度広帯域衛星デジタル放送サービスで採用されているMMT−SIの構成を用いれば良い。
図23GにNTPのデータ構造の一例を示す。また、同図に示したNTPのデータ構造における『mode』は、図23Hに示すようにNTPの動作モードを示すパラメータである。
MMT方式を用いた高度広帯域衛星デジタル放送サービスで用いるNTPでは、動作モードを『5(ブロードキャスト)』に設定する。更に、『reference_timestamp』にシステム時刻が最後に補正された時刻をNTP長形式で記述し、『transmit_timestamp』にクライアントへの応答を送出したサーバの時刻をNTP長形式で記述する。『origin_timestamp』および『receive_timestamp』は『0』を格納する。
一方、本実施例において、補完データストリームで用いるNTPに、『時刻対応関係情報』として、絶対時刻であるUTC値と相対時刻であるPCRの対応関係を示す情報を格納する場合は、以下のとおりに構成すれば良い。NTPの動作モードを『7(reserved for private use)』や『0(reserved)』等に設定し、更に、『origin_timestamp』にPCRに基づいて動作するシステム時計が所定の基準値(例えば、33+9ビットが全て『0』)になるタイミングの時刻をNTP長形式で記述するようにすれば良い。即ちこの情報は、PCRの所定の基準値と絶対時刻の対応関係を示す情報であり、本実施例の『時刻対応関係情報』の一例である。なお、本説明では一例として、この『時刻対応関係情報』を『origin_timestamp』の部分に格納したが、NTPの他の使用されていないパラメータ部分に格納しても構わない。
これにより、ずれ検出部1481は、当該『時刻対応関係情報』を参照することにより、絶対時刻であるSTC部1476のSTC値(STC(M))を、PCRに基づく相対時刻に換算することが可能となる。なお、後段の処理構成によっては、ずれ検出部1481は、当該相対時刻の基準値と絶対時刻の対応関係情報を参照することにより、相対時刻であるSTC部1336のSTC値(STC(T))を絶対時刻に換算するように構成しても良い。
したがって、ずれ検出部1481は、相対時刻であるSTC部1336のSTC値(STC(T))と絶対時刻であるSTC部1476のSTC値(STC(M))を参照し、更に、前記『origin_timestamp』に記述された『時刻対応関係情報』(例えば、『PCRに基づいて動作するシステム時計(STC(T))が所定の基準値になるタイミングの時刻』)を参照することにより、2K信号と補完信号のずれ量を検出することが可能となる。
なお、上述の例では、『時刻対応関係情報』の一例である『PCRに基づいて動作するシステム時計が所定の値になるタイミングの時刻』をNTPのデータ構造の1つのパラメータを利用して記述する方式について説明した。
次に、MMT−SIに新たな記述子を設けて『時刻対応関係情報』を格納して伝送する例を説明する。
図23Iは、当該新たな記述子(UTC−PCR参照記述子)の構成を説明する図である。同図における『UTC_Reference』は、『PCR_Reference』の値に対応する絶対時刻である協定世界時(UTC)の値を記述するパラメータである。『PCR_Reference』は、協定世界時(UTC)が『UTC_Reference』に示される値になった時の相対時刻であるPCRの値を記述するパラメータである。即ち、放送局側で、当該UTC−PCR参照記述子内に、時刻を対応させたい絶対時刻と相対時刻の組み合わせのそれぞれの時刻を『UTC_Reference』と『PCR_Reference』に記述することにより、受信機側で、放送局側の意図どおりに絶対時刻と相対時刻の対応関係を把握することが可能となる。
なお、『PCR_Reference』の56ビットのデータは、40ビットの上位データと16ビットの下位データとで構成される。前記40ビットの上位データには、PCR値の上位33ビットが記述され、残り7ビットは『0』または『1』の固定値として良い。前記16ビットの下位データには、PCR値の下位9ビットが記述され、残り7ビットは『0』または『1』の固定値として良い。『UTC_PCR_leap_indicator』は、送出システムのシステムクロックに対し閏秒調整を実施する際、協定世界時(UTC)参照時刻が、日本時間で閏秒挿入日前日の午前9時0分0秒から閏秒挿入日の1回目の午前8時59分59秒の場合には『1』を、閏秒削除日前日の午前9時0分0秒から閏秒削除日の午前8時59分58秒の場合には『2』を、その他の場合は『0』を記述する。このUTC−PCR参照記述子により、前記『PCRに基づいて動作するシステム時計が所定の値になるタイミングの時刻』を設定することが可能である。
なお、UTC−PCR参照記述子等の新たな記述子を用いて、『時刻対応関係情報』を伝送する場合は、NTPでは、『時刻対応関係情報』を記述する必要はない。この場合は、高度広帯域衛星デジタル放送サービスで採用されているNTPと同様のNTPを用いれば良い。
UTC−PCR参照記述子は、MMT−SIを構成する何れかのテーブルに含まれて良い。また、所定のテーブルのプライベートセクション(『private_data_byte』等のパラメータ)を利用して、前記『時刻対応関係情報』を記述しても良い。例えば、MMT−SIのテーブルの1つのMPT(MMTパッケージテーブル)に格納すれば、放送局側で番組単位で相対時刻と絶対時刻の対応関係が設定可能である。また、例えば、MMT−SIのテーブルの1つのMH−SDT(MH−サービス記述テーブル)に格納すれば、放送局側でサービス単位で相対時刻と絶対時刻の対応関係が設定可能である。但し、MH−SDTでは、放送局側と受信機側での更新処理の頻度が高くない運用が考えられるため、番組単位で必ず更新処理が必要なMPT(MMTパッケージテーブル)に格納する方式の方がより好ましい。
また、MPUタイムスタンプ記述子やMPU拡張タイムスタンプ記述子等に前記『時刻対応関係情報』を示すパラメータを追加しても良い。
或いは、前記『時刻対応関係情報』は、MMTPペイロードの映像信号のMFU/MPUを構成するH.264/AVCやH.265/HEVCのデータストリームのフレーム単位のユーザデータ領域に記述されても良い。
(4)共通のPTSとDTSによる同期処理2
図23Jは、放送受信装置100Uの仮想デコーダ(STD)の一例を示すブロック図である。基本的に図23Dに示したSTDの例と同様の構成を有する。
STC部1336は、チューナ/復調部131から出力されるMPEG2−TSが有するPCRの値を参照して動作するシステム時計である。また、同図の全構成は、前記システム時計に同期した27MHzの基本クロックで動作する。MPEG2−TSのペイロードがPESの場合に記述される提示時刻情報(PTS)や復号時刻情報(DTS)は、前記PCRの値に基づいて設定される情報である。
一方、MMT方式を用いて伝送される補完データストリームには、MMTPペイロードのMMT−SI等に記述される映像MFU/MPUや音声MFU/MPUの提示時刻情報(PTS(M))や復号時刻情報(DTS(M))の他、映像/音声符号化ストリームのフレーム単位のユーザデータ領域にも映像MFU/MPUや音声MFU/MPUの提示時刻情報(PTS(H))や復号時刻情報(DTS(H))が記述されて良い。前記提示時刻情報(PTS(M))や復号時刻情報(DTS(M))はUTC値に基づいて設定されている時刻情報であり、一方、前記提示時刻情報(PTS(H))や復号時刻情報(DTS(H))は前記PCRの値に基づいて設定される情報である。
ビデオデコーダ1314やオーディオデコーダ1324は、システム制御部1335の制御に基づき、PTS(T)やDTS(T)とSTC(T)の値を比較することにより、映像データや音声データの出力タイミングを制御する。また、ビデオデコーダ1454やオーディオデコーダ1464は、システム制御部1475の制御に基づき、PTS(H)やDTS(H)とSTC(T)の値を比較することにより、映像データや音声データの出力タイミングを制御する。この場合、PTS(M)やDTS(M)とSTC(T)の値(即ち、MPUタイムスタンプ記述子やMPU拡張タイムスタンプ記述子の各パラメータ)を参照する必要はない。また、NTPも無視して良い。システム制御部1335とシステム制御部1475は、統合されても良い。
前述のような構成/設定とすることにより、補完(高画質化)部1492では、補完(高画質化)部1482のようなSTC値の差分に基づく同期処理を行う必要はなく、多重化/分離部1316の出力(即ち、2K信号)と多重化/分離部1456の出力(即ち、補完信号)を同期させることが可能となる。選択/多重化部1493も同様である。
以上説明した本実施例の構成によれば、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機のユーザはこれまでと同じ視聴環境で視聴を継続可能であり、且つ、UHD放送番組の提供が可能な地上波デジタル放送サービスのシステムを実現可能である。即ち、より付加価値の高い機能を実行可能となる。
(実施例3)
以下では、本発明の実施例3に関して説明する。なお、本実施例における構成および効果等は特に断りのない限り実施例2と同様であるものとする。このため、以下では、本実施例と実施例2との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため極力説明を省略する。実施例2では、映像信号の拡張処理(高画質化)に関して説明したが、本実施例では、音声信号の拡張処理(多チャンネル化)に関して説明する。
[システム構成]
本実施例の放送システムの構成は、図18Aに一例を示したシステム構成図と同様であるが、放送受信装置100Uは図25Aに示す放送受信装置100U2で代替される。図24Aは、放送局300Bで行われる(A)追加用音声データ生成処理、および、放送受信装置100U2で行われる(B)多チャンネル化処理の一例を示す概念図である。
本実施例の放送システムでは、放送局300Bで制作された放送番組は22.2chの音声データを有する。また、放送局300Bでは、前記22.2chの音声データから、放送波で送出する5.1chの音声データとネットで配信する追加用音声データとを生成するダウンミックス+追加用音声データ生成処理を行う。22.2chの音声データをダウンミックスして生成した5.1chの音声データは、電波塔300tを介して放送波として送出される。追加用音声データ生成処理で生成した追加用音声データは、追加用音声データストリームに変換されてアプリケーションサーバに記憶され、インターネット等を介して配信される。放送受信装置100U2では、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を受信して、5.1chの音声データを再生する。また、インターネット等を介して取得した追加用音声データストリームに対して、復号等の処理を施し、追加用音声データを再生する。更に、放送受信装置100U2は、前記再生した5.1chの音声データと追加用音声データを用いて多チャンネル化処理を行うことにより、22.2chの音声データを生成する。
ここで、22.2chの音声データを出力する際のスピーカ配置の一例を図24Bに示す。なお、図中のスクリーン100sはテレビ受信機等であって良い。即ち、前記テレビ受信機等が本実施例の放送受信装置100U2となる。また、放送受信装置100U2がDVDレコーダやSTB等である場合、スクリーン100sは、前記DVDレコーダやSTB等の出力映像を表示するモニタ装置等であって良い。
本実施例では、22.2ch音声出力を行う場合、24個のスピーカを立体的に三層に配置するものとする。上層(Top Layer)には、前方左側(TpFL)のスピーカ801、前方中央(TpFC)のスピーカ803、前方右側(TpFR)のスピーカ805、左側方(TpSiL)のスピーカ811、中央(TpC)のスピーカ813、右側方(TpSiR)のスピーカ815、後方左側(TpBL)のスピーカ821、後方中央(TpBC)のスピーカ823、後方右側(TpBR)のスピーカ825、が配置される。中層(Middle Layer)には、前方左側(FL)のスピーカ831、前方左中央(FLc)のスピーカ832、前方中央(FC)のスピーカ833、前方右中央(FRc)のスピーカ834、前方右側(FR)のスピーカ835、左側方(SiL)のスピーカ841、右側方(SiR)のスピーカ845、後方左側(BL)のスピーカ851、後方中央(BC)のスピーカ853、後方右側(BR)のスピーカ855、が配置される。下層(Bottom Layer)には、前方左側(BtFL)のスピーカ861、前方中央(BtFC)のスピーカ863、前方右側(BtFR)のスピーカ865、が配置され、更に、低域効果用(LFE1、LFE2)のスピーカ872およびスピーカ874が配置される。
図24Cは、放送局300Bで行われる追加用音声データ生成処理の具体的な処理の一例を示す概念図である。本実施例の放送システムでは、放送局300Bで制作された放送番組は22.2chの音声データを有する。映像解像度は、2Kであっても4K(8K)であっても良い。放送局300Bでは、前記22.2chの音声データから、放送波で送出する5.1chの音声データとネットで配信する追加用音声データとを生成する。
放送波で送出する5.1chの音声データは、22.2chの音声データを用いた演算処理(ダウンミックス処理)により算出される。5.1chの音声データを算出する演算式の一例を下記に示す。
前方左側ch:L=FL+αFLc+βSiL+ε(TpFL+βTpSiL+BtFL)
前方右側ch:R=FR+αFRc+βSiR+ε(TpFR+βTpSiR+BtFR)
前方中央ch:C=FC+αFLc+αFRc+ε(TpFC+δTpC+BtFC)
低域効果ch:LFE=ζ(LFE1+LFE2)
後方左側ch:LS=BL+γBC+βSiL+ε(δTpC+TpBL+βTpSiL+γTpBC)
後方右側ch:RS=BR+γBC+βSiR+ε(δTpC+TpBR+βTpSiR+γTpBC)
(α,β,γ,δ,ε,ζ:ダウンミックス係数)
前記算出した5.1chの音声データ(L/R/C/LFE/LS/RS)は、現行の地上波デジタル放送のシステムと同様に、圧縮符号化、パケット化、各種制御信号の付加、変調、等の処理を施され、図18Aの電波塔300tからデジタル放送波として送出される。このデジタル放送波は、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機でも受信可能である。
ネットで配信する追加用音声データは、22.2chの音声データのうちの、前記算出した5.1chの音声データとスピーカ配置で対応する位置の音声データを除く17.1ch分の音声データである。即ち、5.1chの音声データ(L/R/C/LFE/LS/RS)とスピーカ配置で対応する位置の22.2ch音声データ(FL/FR/FC/LFE1/BL/BR)を除く17.1ch分(FLc/FRc/BC/SiL/SiR/TpFL/TpFR/TpFC/TpC/TpBL/TpBR/TpSiL/TpSiR/TpBC/BtFC/BtFL/BtFR/LFE2)の音声データである。追加用音声データは、必要に応じて、圧縮符号化、パケット化、各種制御信号、前記演算に使用したダウンミックス係数の付加、等の処理を施されて追加用音声データストリームに変換される。追加用音声データストリームは、前述のアプリケーションサーバに記憶され、インターネット等を介して配信される。前記インターネット等を介した配信は、MPEG2−TSやMPEG2−PSの形式で行われても良いし、MMT形式で行われても良い。
なお、音声データは映像データと比較してそのデータ量が少ないため、追加用音声データは、放送番組が有する22.2chの音声データの全てをそのまま配信しても良い。
図24Dは、放送受信装置100U2で行われる多チャンネル化処理の一例を示す概念図である。放送受信装置100U2は、アンテナ100a2を介して、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を受信する。更に、前記受信したデジタル放送波に対して、復調、選局、復号、等の処理を施して、5.1chの音声データを再生する。前記復調、選局、復号、等の処理は、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機と同様の処理で良い。また、放送受信装置100U2は、図示を省略したインターネットやルータ装置等を介して、放送局300Bのアプリケーションサーバから追加用音声データストリームを取得する。更に、前記取得した追加用音声データストリームに対して、復号等の処理を施し、追加用音声データを再生する。放送受信装置100U2は、更に、前記再生した5.1chの音声データと追加用音声データを用いて多チャンネル化処理を行うことにより、22.2ch音声データを生成する。
多チャンネル化処理においては、追加用音声データとしてインターネット等を介して配信される音声データ(17.1ch分の音声データ)に不足する音声データ(5.1ch分の音声データ:FL/FR/FC/LFE1/BL/BR)は、放送波から再生した5.1chの音声データと前記追加用音声データを用いた演算処理(混合処理)により算出される。前記演算処理(混合処理)により算出された5.1ch分の音声データと追加用音声データの17.1ch分の音声データを合わせることによって、22.2chの音声データが生成される。22.2chの音声データのうちのFL/FR/FC/LFE1/BL/BRを算出する演算式の一例を下記に示す。
前方左側ch:FL=L-{αFLc+βSiL+ε(TpFL+βTpSiL+BtFL)}
前方右側ch:FR=R-{αFRc+βSiR+ε(TpFR+βTpSiR+BtFR)}
前方中央ch:FC=C-{αFLc+αFRc+ε(TpFC+δTpC+BtFC)}
第1低域効果ch:LFE1=LFE/ζ-LFE2
後方左側ch:BL=LS-{γBC+βSiL+ε(δTpC+TpBL+βTpSiL+γTpBC)}
後方右側ch:BR=RS-{γBC+βSiR+ε(δTpC+TpBR+βTpSiR+γTpBC)}
(α,β,γ,δ,ε,ζ:ダウンミックス係数)
別の構成例としては、図24Eに示すように、放送受信装置100U2において、混合処理演算によるFL/FR/FC/LFE1/BL/BRの各音声データの算出を行わない構成としても良い。例えば、5.1chの音声データ(L/R/C/LFE/LS/RS)をそれぞれ22.2chのFL/FR/FC/LFE1/BL/BRの各音声データの代替として、そのまま音声出力するようにしても良い。この場合、音像の正確性が多少劣化するが、不具合を生じる程ではなく、また、混合処理演算のための回路構成や演算にかかる電力等を削減することが可能となる。22.2chの残りのチャンネルについては、追加用音声データとして取得し、元の5.1chの音声データと追加用音声データとを用いて、22.2chの音声データとする多チャンネル化処理を行えば良い。
また、別の例として、追加用音声データとして、放送番組が有する22.2chの音声データの全てが配信される場合、放送波から再生した5.1chの音声データとネットを介して取得した22.2chの音声データの何れを使用するかを選択することによって音声信号の拡張処理を行っても良い。
また、放送波で送出される5.1chの音声データとインターネットを介して配信される追加用音声データとの同期処理は、実施例2と同様に、所定の同期情報に基づいて同期処理がなされて良い。追加用音声データストリームの取得先も実施例2と同様に指定されて良い。
電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波は、現行の地上波デジタル放送サービスを受信可能なテレビ受信機(放送受信装置100S)でも受信可能である。放送受信装置100Sは、アンテナ100a1を介して、電波塔300tから送出された地上波デジタル放送サービスのデジタル放送波を受信し、前記受信したデジタル放送波に対して、復調、選局、復号、等の処理を施し、5.1chの音声データを再生する。放送受信装置100Sは、前記再生した5.1chの音声データに所定の音声処理を施してスピーカ等から出力可能である。即ち、22.2chの音声データの出力に非対応である放送受信装置であっても、本実施例の放送システムのデジタル放送波を受信可能である。
[放送受信装置の構成]
図25Aは、放送受信装置100U2の内部構成の一例を示すブロック図である。本実施例の放送受信装置100U2は、実施例2における放送受信装置100Uと基本的に同等の構成を有するが、音声選択部172に代替して音声混合/選択部172Mが用意される。音声混合/選択部172Mは、音声選択部172の有する機能に加えて、第一音声復号部134から出力される5.1chの音声データと第二音声復号部154から出力される追加用音声データとに対して多チャンネル化処理を行うことにより22.2chの音声データを生成する機能を備える。多チャンネル化処理に用いる追加用音声データストリームは、アプリケーション制御部161および/またはアプリケーションエンジン162の制御に基づき、LAN通信部121を介してインターネット上の所定のサーバ装置から取得する。また、音声出力部176は、22.2chの音声データをデジタルアンプ等に出力可能なデジタルインタフェースであって良い。
図25Bは、放送受信装置100U2のソフトウェア構成図の一例であり、ROM103、RAM104およびストレージ部110におけるソフトウェアの構成を示す。放送受信装置100U2のソフトウェア構成は、実施例2における放送受信装置100Uのソフトウェア構成と基本的に同等であるが、ストレージ部110に記憶された受信機能プログラム1002をRAM104に展開した際に、放送番組再生部1102a、通信コンテンツ再生部1102b、連携アプリ制御部1102c、端末連携管理部1102d(但し、図示省略)、補完(高画質化)処理部1102uの他に、多チャンネル化処理部1102mを構成する。多チャンネル化処理部1102mは、音声混合/選択部172Mで実行される多チャンネル化処理を、主に制御する。
以上説明した本実施例の構成によれば、現行の地上波デジタル放送サービス対応のテレビ受信機のユーザはこれまでと同じ視聴環境で視聴を継続可能であり、且つ、22.2ch音声データによる高品位な音響効果の提供が可能な地上波デジタル放送サービスのシステムを実現可能である。即ち、より付加価値の高い機能を実行可能となる。
(実施例4)
以下では、本発明の実施例4に関して説明する。なお、本実施例における構成および効果等は特に断りのない限り実施例2や実施例3と同様であるものとする。このため、以下では、本実施例と実施例2や実施例3との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため極力説明を省略する。実施例2や実施例3では、映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)に関して説明したが、本実施例では、前記各処理を行う際のユーザインタフェースに関して説明する。
[放送受信装置のEPG画面]
図26Aは、放送受信装置100U(100U2)における電子番組表(EPG)表示画面の一例を示す画面表示図である。EPG表示画面173fは、放送受信装置100U(100U2)が取得した番組情報データ列に基づいて作成した、デジタル放送サービスにおける放送番組の配信予定表である。図10Aに示した連携制御アプリの基本画面741aの番組表キー741a7や図示を省略した専用リモコンのEPGキー等を選択(押下)することにより、映像表示部173にEPG表示画面173fが表示される。
EPG表示画面173fは、図16Aと同様に、縦軸を時間表示、横軸をサービスID(チャンネル)表示としたマトリクス形状で、各時間帯に各チャンネルで放送される各放送番組の詳細情報を表示する。各放送番組の詳細情報173f1は、主としてタイトル領域173f2と詳細説明領域173f3で構成される。タイトル領域173f2には、各放送番組が実施例2で説明した映像信号の拡張処理(高画質化)に対応した番組である場合に、その旨を意味する『4K(8K) Available』を記号化した印173f4等が表示されて良い。また、各放送番組が実施例3で説明した音声信号の拡張処理(多チャンネル化)に対応した番組である場合に、その旨を意味する『22.2CH Available』を記号化した印173f5等が表示されて良い。
なお、タイトル領域173f2に表示される前記『4K(8K) Available』を記号化した印173f4や『22.2CH Available』を記号化した印173f5等は、追加用の各種データ(前述の補完データストリーム、追加用音声データストリーム、等)がアプリケーションサーバ上に用意されている場合であっても、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、放送受信装置100U(100U2)での補完(高画質化)処理や多チャンネル化処理の実行が不可の場合には表示しないように制御しても良い。また、放送受信装置100U(100U2)での前記各処理の実行が可能な場合であっても、ネットワーク接続がされていない(即ち、追加用の各種データの取得ができない)場合には表示しないように制御しても良い。
[番組情報データ列の取得処理]
番組情報データ列は、EIT(Event Information Table)の形式で配信されて良い。図26Bにイベント情報テーブル(EIT)のデータ構造の一例を示す。図中、『event_id』はイベント(放送番組)の識別番号であり、同一サービス内で一意に割り当てられるイベント識別情報である。EITは、『event_id』の異なるイベントに関する情報を複数記述することが可能であり、更に、それぞれのイベントに関する情報は、短形式イベント記述子や拡張形式イベント記述子(図示省略)等の複数の記述子で構成されて良い。図26Cに短形式イベント記述子のデータ構造の一例を示す。図中の『event_name_char』は番組名(タイトル)が記述されるパラメータであり、『text_char』は番組の説明(詳細説明)が記述されるパラメータである。拡張形式イベント記述子を用いて、項目毎の詳細な記述を行うようにしても良い。
前述のように、放送受信装置100U(100U2)では、各放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)に対応した番組である場合、補完(高画質化)処理を実行可能であるか否か、或いは、ネットワーク接続されているか否か、等に応じて、『4K(8K) Available』を記号化した印173f4等の表示の有無が制御されて良い。同様に、各放送番組が音声信号の拡張処理(多チャンネル化)に対応した番組である場合、多チャンネル化処理を実行可能であるか否か、或いは、ネットワーク接続されているか否か、等に応じて、『22.2CH Available』を記号化した印173f5等の表示の有無が制御されて良い。前記各印の表示の有無の制御は、以下の何れかの方法で番組情報データ列を取得することにより行われて良い。
(1)二重構造のEITを放送波から取得する方法
放送波で送信するEITが二重構造を有しており、放送受信装置100U(100U2)が、前記各処理(映像信号の拡張処理(高画質化処理)、音声信号の拡張処理(多チャンネル化処理)、等)を実行可能であるか、或いは、ネットワーク接続されているか、等に応じて、前記EITの第一のデータ構造を解釈してEPGの生成/表示を行うか、第二のデータ構造を解釈してEPGの生成/表示を行うか、を制御すれば良い。
例えば、放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した番組である場合、EITは、前記放送番組のイベントに関する情報として、例えば、第一の短形式イベント記述子と第二の短形式イベント記述子を備えるようにする。第一の短形式イベント記述子は、『event_name_char』に印173f4や印173f5を含む番組名が記述され、第二の短形式イベント記述子は、『event_name_char』に印173f4や印173f5を含まない番組名が記述される。他の記述子に関しても、それぞれ第一の記述子と第二の記述子を備えるようにしても良い。前記第一の記述子群がEITの第一のデータ構造であり、前記第二の記述子群がEITの第二のデータ構造である。
放送受信装置100(100U2)は、前記各処理を実行可能であるか、或いは、ネットワーク接続されているか、等に応じて、EITの第一のデータ構造である前記第一の記述子群(第一の短形式イベント記述子等)を解釈してEPGを生成/表示するか、EITの第二のデータ構造である前記第二の記述子群(第二の短形式イベント記述子等)を解釈してEPGを生成/表示するか、を制御されて良い。
(2)異なるEITを放送波とネットワークから取得する方法
放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した番組である場合に使用する第一のEITをネットワークで配信し、放送番組が前記各処理に対応した番組でない場合に使用する第二のEITを放送波で送信するようにしても良い。第一のEITは、第一のデータ構造を有しており、前述の第一の記述子群で構成される。例えば、第一のEITは、『event_name_char』に印173f4や印173f5を含む番組名が記述された第一の短形式イベント記述子を備える。第二のEITは、『event_name_char』に印173f4や印173f5を含まない番組名が記述された第二の短形式イベント記述子を備える。
放送受信装置100U(100U2)は、放送番組が前記各処理に対応した番組である場合、前記各処理を実行可能であるか、或いは、ネットワーク接続されているか、等に応じて、ネットワークから取得した第一のEITの第一の記述子群を解釈してEPGを生成/表示するか、放送波から取得した第二のEITの第二の記述子群を解釈してEPGを生成/表示するか、を制御されて良い。
(3)放送受信装置で印を追加する方法
放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した番組でない場合に使用する第二のEITのみを放送波で送信する。第二のEITは、『event_name_char』に印173f4や印173f5を含まない番組名が記述された第二の短形式イベント記述子を備える。『4K(8K) Available』を記号化した印173f4や『22.2CH Available』を記号化した印173f5等は、外字等の形式で、放送受信装置100U(100U2)がROM103やストレージ110等に記憶しておく。前記印173f4や印173f5等は、予め放送波やネットワークを介してダウンロードして、ROM103やストレージ110等に記憶しておけば良い。
放送受信装置100U(100U2)は、常に放送波から取得した第二のEITの第二の記述子群を解釈してEPGを生成/表示する。但し、放送番組が前記各処理に対応した番組である場合、前記各処理を実行可能であるか、或いは、ネットワーク接続されているか、等に応じて、例えば、第二の短形式イベント記述子から取得した番組名にROM103やストレージ110等から読み出した印173f4や印173f5等を適宜追加編集するか否かを制御されて良い。
[映像/音声信号拡張処理時の画面表示]
図27は、放送受信装置100U(100U2)における番組情報表示画面の一例を示す画面表示図である。番組情報表示画面173gは、放送番組の視聴中に、図示を省略した専用リモコンの画面表示キー等を押下することにより、映像表示部173に表示される。番組情報表示画面173gでは、放送番組の視聴画面に番組情報表示173g1が重畳表示される。
番組情報表示173g1には、放送番組のタイトルや放送開始/終了時間、サービスID(チャンネル)、放送局ロゴ、等が表示されて良い。更に、放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した番組である場合には、映像信号の拡張処理(高画質化)が適用された映像信号を表示中である旨を意味する『Extended 4K』を記号化した印や、音声信号の拡張処理(多チャンネル化)が適用された音声信号を出力中である旨を意味する『Extended Audio』を記号化した印(図示省略)、等が表示されて良い。
なお、前記『Extended 4K』を記号化した印や『Extended Audio』を記号化した印等は、放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した番組であっても、アプリケーションプロファイル904の確認の結果、放送受信装置100U(100U2)での補完(高画質化)処理や多チャンネル化処理の実行が不可の場合には表示しないように制御しても良い。また、放送受信装置100U(100U2)での前記各処理の実行が可能な場合であっても、ネットワーク接続されていない(即ち、追加用の各種データの取得ができない)場合には表示しないように制御しても良い。即ち、放送受信装置100U(100U2)が、映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等が適用されていない映像信号や音声信号を出力中の場合には、前記『Extended 4K』を記号化した印や『Extended Audio』を記号化した印等を表示しない。
[映像/音声信号拡張処理の実行制御]
放送番組が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した番組である場合、放送受信装置100U(100U2)において前記映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等を実行可能である場合に前記各処理を自動実行するようにしても良いが、前記各処理を実行するか否かをユーザの選択により制御するようにしても良い。即ち、放送受信装置100U(100U2)に係るネットワーク環境が好適でない場合に、前記各処理の実行を拒否して放送受信装置100U(100U2)の動作の安定化を図ることが選択可能となる。
図28Aは、放送受信装置100U(100U2)における拡張処理実行制御画面の一例を示す画面表示図である。拡張処理実行制御画面173hは、放送番組の視聴中に、図10Aに示した連携制御アプリの基本画面741aのdataキー741a8や図示を省略した専用リモコンのdキー等(以下、dataキーと総称す)を選択(押下)することにより、映像表示部173に表示される。
この場合、放送受信装置100U(100U2)は、映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等に対応した放送番組を受信する場合であっても、直ちに前記各処理の実行を開始せず、前記各処理の施されていない通常の映像信号および音声信号の出力を継続する。この状態で、ユーザがdataキーを選択(押下)すると、映像表示部173に拡張処理実行制御ボックス173h1が表示される。
拡張処理実行制御ボックス173h1において、『映像拡張』を選択すると、映像信号の拡張処理(高画質化)が開始される。『音声拡張』を選択すると、音声信号の拡張処理(多チャンネル化)が開始される。『映像/音声拡張』を選択すると、映像信号の拡張処理(高画質化)と音声信号の拡張処理(多チャンネル化)が開始される。また、映像信号の拡張処理(高画質化)を実行中にdataキーを選択(押下)すると、拡張処理実行制御ボックス173h2が表示される。拡張処理実行制御ボックス173h2では、『映像拡張』が実行中を示す表示となる。拡張処理実行制御ボックス173h2において、再度『映像拡張』を選択すると、映像信号の拡張処理(高画質化)の実行が停止される。同様に、映像信号の拡張処理(高画質化)と音声信号の拡張処理(多チャンネル化)を実行中にdataキーを選択(押下)すると、拡張処理実行制御ボックス173h3が表示される。拡張処理実行制御ボックス173h3では、『映像拡張』、『音声拡張』、『映像/音声拡張』が実行中を示す表示となる。
拡張処理実行制御ボックス173h1において、『データ放送』を選択すると、通常のデータ放送画面が表示されて良い。また、受信中の放送番組がHybridcast放送に対応しており、放送受信装置100U(100U2)がHybridcast放送画面を表示可能である場合、ユーザがdataキーを選択(押下)すると、映像表示部173に拡張処理実行制御ボックス173h4が表示されて良い。拡張処理実行制御ボックス173h4では、『データ放送』に代替して『Hybridcast放送』が表示される。『Hybridcast放送』を選択すると、Hybridcast放送画面が表示されて良い。
なお、放送受信装置100U(100U2)が映像信号の拡張処理(高画質化)にのみ対応している場合は、拡張処理実行制御ボックス173h1において、『音声拡張』と『映像/音声拡張』は表示されないか無効化されて良い。放送受信装置100U(100U2)が音声信号の拡張処理(多チャンネル化)にのみ対応している場合は、『映像拡張』と『映像/音声拡張』は表示されないか無効化されて良い。また、放送受信装置100U(100U2)が映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)に対応していないか、或いは、映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)に対応している場合であっても、ネットワーク接続されていない場合には、拡張処理実行制御ボックス173d1を表示せずに、通常のデータ放送画面やHybridcast放送画面の表示を開始しても良い。
また、映像信号の拡張処理(高画質化)を実行中にdataキーを選択(押下)し、表示された拡張処理実行制御ボックス173h2で『データ放送』を選択した場合、通常のデータ放送画面を表示すると同時に、映像信号の拡張処理(高画質化)の実行を停止しても良い。即ち、データ放送画面における放送番組の表示領域は通常表示状態よりも狭くなることが一般的であり、したがって、高画質化を行わなくとも視聴上の不具合を感じ難いからである。データ放送画面の表示を終了した際に、映像信号の拡張処理(高画質化)の実行を再開すれば良い。Hybridcast放送に関しても同様の処理を行って良い。
図28Bに、前記dataキーを選択(押下)した際の、放送受信装置100U(100U2)の拡張処理選択制御の動作一覧を示す。
(1)拡張処理実行可能/ネットワーク接続有の場合
放送受信装置100U(100U2)が、映像/音声拡張処理を実行可能であり、ネットワーク接続されている場合には、dataキーを選択(押下)した際に、以下の動作となる。
受信中の放送番組が映像/音声の拡張処理に対応した番組である場合は、dataキーの選択(押下)により、拡張処理実行制御ボックス173h1を表示する。受信中の放送番組が映像/音声の拡張処理に対応した番組ではなく、Hybridcast放送に対応した番組である場合は、dataキーの選択(押下)により、Hybridcast放送画面の表示を開始する。受信中の放送番組が映像/音声の拡張処理に対応した番組ではなく、Hybridcast放送に対応しない番組である場合は、dataキーの選択(押下)により、データ放送画面の表示を開始する。
(2)拡張処理実行可能/ネットワーク接続無の場合
放送受信装置100U(100U2)が、映像/音声拡張処理を実行可能であり、ネットワーク接続されていない場合には、dataキーを選択(押下)した際には、データ放送画面の表示を開始する。
(3)拡張処理実行不可/ネットワーク接続有の場合
放送受信装置100U(100U2)が、映像/音声拡張処理を実行可能ではなく、ネットワーク接続されている場合には、dataキーを選択(押下)した際に、以下の動作となる。
受信中の放送番組がHybridcast放送に対応した番組である場合は、dataキーの選択(押下)により、Hybridcast放送画面の表示を開始する。受信中の放送番組がHybridcast放送に対応しない番組である場合は、dataキーの選択(押下)により、データ放送画面の表示を開始する。
(4)拡張処理実行不可/ネットワーク接続無の場合
放送受信装置100U(100U2)が、映像/音声拡張処理を実行可能ではなく、ネットワーク接続されていない場合には、dataキーを選択(押下)した際には、データ放送画面の表示を開始する。
なお、前述の『ネットワーク接続されていない場合』とは、ネットワークケーブルが接続されている状態であっても、ユーザ設定によりネットワーク通信が許可されていない場合や、劣悪な通信環境により好適な通信速度の維持ができない場合も含むものとする。
また、映像信号の拡張処理(高画質化)や音声信号の拡張処理(多チャンネル化)等は、前述のように、dataキーの選択(押下)の都度、実行の可否をユーザが選択するようにしても良いが、メニュー等の設定により予め各処理の実行の可否をユーザが選択しておくようにしても良い。
以上、本発明の実施形態の例を、実施例1〜4を用いて説明したが、言うまでもなく、本発明の技術を実現する構成は前記実施例に限られるものではなく、さまざまな変形例が考えられる。例えば、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成と置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。これらは全て本発明の範疇に属するものである。また、文中や図中に現れる数値やメッセージ等もあくまでも一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうことはない。
前述した本発明の機能等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良い。また、マイクロプロセッサユニット等がそれぞれの機能等を実現する動作プログラムを解釈して実行することによりソフトウェアで実現しても良い。ハードウェアとソフトウェアを併用しても良い。
なお、放送受信装置100を制御する前記ソフトウェアは、製品出荷の時点で予め放送受信装置100のROM103および/またはストレージ部110等に格納された状態であっても良い。製品出荷後にインターネット200上のその他のアプリケーションサーバ500等からLAN通信部121を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に格納された前記ソフトウェアを、拡張インタフェース部124等を介して取得しても良い。同様に、携帯情報端末700を制御する前記ソフトウェアは、製品出荷の時点で予め携帯情報端末700のROM703および/またはストレージ部710等に格納された状態であっても良い。製品出荷後にインターネット200上のその他のアプリケーションサーバ500等からLAN通信部721若しくは移動体電話網通信部722等を介して取得するものであっても良い。また、メモリカードや光ディスク等に格納された前記ソフトウェアを、拡張インタフェース部724等を介して取得しても良い。
また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも製品上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。
100、100S、100U、100U2:放送受信装置、100a、100a1、100a2:アンテナ、101:主制御部、102:システムバス、103:ROM、104:RAM、110:ストレージ部、121:LAN通信部、124:拡張インタフェース部、125:デジタルインタフェース部、131:チューナ/復調部、132:第一分離部、133:第一映像復号部、134:第一音声復号部、135:第一字幕復号部、141:データ放送受信処理部、142:データ放送エンジン、151:ストリーミング受信処理部、152:第二分離部、153:第二映像復号部、154:第二音声復号部、155:第二字幕復号部、161:アプリケーション制御部、162:アプリケーションエンジン、171:映像重畳部、171U:映像補完/重畳部、172:音声選択部、172M:音声混合/選択部、173:映像表示部、174:スピーカ、175:映像出力部、176:音声出力部、181:提示同期制御部、191端末連携制御部、200:インターネット、210:ルータ装置、300t:電波塔、300:放送局サーバ、300B:放送局、400:サービス事業者サーバ、500:その他のアプリケーションサーバ、600:移動体電話通信サーバ、600b:基地局、700:携帯情報端末。

Claims (1)

  1. 相対時刻情報と対応付けられた映像データと所定のチャンネル数の音声データを第1のトランスポート方式で伝送する第1の伝送路のデータを受信する第1のデータ受信部と、
    絶対時刻情報と対応付けられた補完映像データと追加音声データを、前記第1のトランスポート方式とは異なる第2のトランスポート方式で伝送する第2の伝送路のデータを受信する第2のデータ受信部と、
    前記第1のデータ受信部で受信した映像データを、前記第2のデータ受信部で受信した補完映像データを用いて高画質化する映像処理部と、
    前記第1のデータ受信部で受信した音声データと前記第2のデータ受信部で受信した追加音声データとを用いて、前記所定のチャンネル数よりも多い第2のチャンネル数の音声データを生成する多チャンネル化部と、
    を備え、
    前記映像処理部での該高画質化処理は、前記第2の伝送路で伝送される、前記相対時刻情報と前記絶対時刻情報の対応関係に関する情報に基づいて処理が実行される、受信装置。
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