以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、通信システム1の概要を説明するための模式図である。図1に示すように、通信システム1は、携帯端末2、管理サーバ5を少なくとも有する。
携帯端末2は、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)を想定するが、本発明はこれに限定されない。携帯端末2は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、タブレット端末、タブレットPC等でもよい。
携帯端末2は、当該携帯端末2を所有するユーザが通信契約するMNOから提供又は貸与された記憶媒体Mを装着する。記憶媒体Mは、ユーザ識別情報、電話番号等を記憶したUSIMカード等のIC(Integrated Circuit)カードである。携帯端末2は、記憶媒体Mに記憶されたユーザ識別情報を用いて、MNOによって運営される無線ネットワーク、コアネットワーク等のネットワークに接続する。なお、ユーザ識別情報は、例えば、国際的加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identity, IMSI)等である。
携帯端末2を所有するユーザは、MNOによって運営されるネットワークの使用に係る通信契約を行う場合、例えば、MNOによって運営される店舗において当該通信契約を行う。当該店舗に設置されている登録端末3によって、ユーザの通信契約に係る情報(例えば、氏名、住所等。以降「契約情報」と称する場合がある。)が作成され、作成された契約情報が管理サーバ5等に送信される。登録端末3は、例えば、パーソナルコンピュータ(personal computer, PC)、サーバ装置等であるが、ユーザの契約情報を入力及び送信できる機能を有するものであれば、店舗に設置されるものに限らない。
また、携帯端末2に装着された記憶媒体Mに記憶されたユーザ識別情報等は、ユーザ情報管理装置4によって管理される。ユーザ情報管理装置4は、MNOによって管理されるHLR(Home Location Register)又はHSS(Home Subscriber Server)等であり、MNOと通信契約している各ユーザのユーザ識別情報、電話番号等を登録及び管理する。また、ユーザ情報管理装置4は、携帯端末2が基地局(図示せず)と接続したときに、携帯端末2に装着された記憶媒体Mに記憶されたユーザ識別情報を受信する。そして、ユーザ情報管理装置4が受信したユーザ識別情報を登録及び管理していると判定した場合、携帯端末2は、MNOによって運営されているネットワークに接続することができる。
管理サーバ5は、MNOによって管理されるサーバ装置であり、携帯端末2に装着された記憶媒体Mに記憶された各種情報を書き換えるための書き換え情報を、携帯端末2に送信する。書き換え情報には、登録端末3等によって登録されたユーザの契約情報に基づく正規のユーザ識別情報、電話番号等の情報、及び、当該情報を書き換えるためのコマンド等が含まれる。なお、例えば、記憶媒体MがOTA(Over The Air)/USAT(User Subscriber identity module Application Toolkit)対応である場合は、書き換え情報は、制御用ショートメッセージサービス(Short Message Service, SMS)によって送信される。すなわち、制御用SMSに、正規のユーザ識別情報、電話番号等の情報、及び、当該情報を書き換えるためのコマンド等が含まれる。なお、制御用SMSは、所定容量未満のメール情報の一例である。
以下、通信システム1によって実施される、携帯端末2に装着された記憶媒体Mに記憶された情報の書き換え方法について説明する。
まず、携帯端末2を購入又は借用等によって所有するユーザが、利用したい通信サービスのMNOによって運営される店舗に出向き、MNOと通信契約を行った際に、当該店舗に設置された登録端末3によって契約情報が作成される(図1の(1))。次に、登録端末3は、作成した契約情報を管理サーバ5に送信する。
ユーザが所有する携帯端末2に装着される記憶媒体Mには、当該記憶媒体Mの製造時に、仮のユーザ識別情報等が記憶されている。仮のユーザ識別情報は、携帯端末2が管理サーバ5等との通信を行うためにネットワークと接続する際に用いられる。すなわち、記憶媒体Mの製造時に、仮のユーザ識別情報等は、記憶媒体Mに記憶されるとともに、ユーザ情報管理装置4に登録される。これによって、携帯端末2は、ユーザの通信契約が完了する前でも、仮のユーザ識別情報を用いて、MNOによって運営されるネットワークに接続することができる(図1の(2))。なお、仮のユーザ識別情報は、書き換え前のユーザ識別情報の一例である。
携帯端末2が、書き換え前のユーザ識別情報を用いて、ネットワークを介して管理サーバ5と通信可能である場合、管理サーバ5は、書き換え情報を携帯端末2に送信する(図1の(3))。書き換え情報には、登録端末3から受信した契約情報に基づく正規のユーザ識別情報、電話番号等の情報、及び、当該情報を書き換えるためのコマンド等が含まれる。
携帯端末2は、管理サーバ5からの書き換え情報を受信した場合、受信した書き換え情報を記憶媒体Mに供給する。記憶媒体Mは、携帯端末2から書き換え情報を取得すると、書き換え情報に含まれるコマンドに従って書き換え処理を実行する。書き換え処理によって、記憶媒体Mに記憶されている書き換え前のユーザ識別情報(図1に示す例では「753951852456123」)は、書き換え情報に含まれるユーザ識別情報(図1に示す例では「852654223469887」)に書き換えられる(図1の(4))。なお、書き換え処理の対象情報は、ユーザ識別情報に限らず、書き換え情報に含まれ且つ記憶媒体Mに記憶される対象の情報であればどのような情報であってもよい。
携帯端末2は、書き換え処理が完了したときに、書き換えが完了したことを示す書き換え完了通知を、ネットワークを介して管理サーバ5に送信する(図1の(5))。管理サーバ5は、携帯端末2からの書き換え完了通知を受信すると、受信した書き換え完了通知を、書き換え後のユーザ識別情報とともに、ユーザ情報管理装置4に送信する。
ユーザ情報管理装置4は、管理サーバ5からの書き換え完了通知及び書き換え後のユーザ識別情報を受信すると、登録していた書き換え前のユーザ識別情報(例えば、仮のユーザ識別情報)を、書き換え後のユーザ識別情報に変更登録する(図1の(6))。
携帯端末2は、書き換え処理が完了したときから所定の待機時間が経過したか否かを判定する。所定の経過時間は、ユーザ情報管理装置4による変更登録に係る時間(以降「変更登録時間」と称する場合がある。)に対応する時間であり、例えば30秒間である。携帯端末2は、書き換え処理が完了したときから所定の待機時間が経過したと判定した場合(図1の(7))、ユーザ識別情報の変更登録時間に対応した待機時間の経過後に、管理サーバ5との通信を終了する(ネットワークへの接続を切断する)。そして、携帯端末2は、書き換えられたユーザ識別情報を用いて、ネットワークに再接続し、ネットワークを介して管理サーバ5と再通信する(図1の(8))。なお、待機時間は、変更登録時間と同一の時間、変更登録時間に所定割合を乗算した時間(例えば、変更登録時間の1.2倍の時間)、又は、変更登録時間に基づいてMNOによって予め定められた時間(例えば、30秒)である。
上述のとおり、通信システム1によって、携帯端末2に装着された記憶媒体Mに記憶されたユーザ識別情報が変更されたとしても、携帯端末2とネットワークとの接続を確実に実施することが可能となる。
なお、上述した図1の説明は、本発明の内容への理解を深めるための説明にすぎない。本発明は、具体的には、次に説明する各実施形態において実施され、且つ、本発明の原則を実質的に超えずに、さまざまな変形例によって実施されてもよい。このような変形例はすべて、本発明および本明細書の開示範囲に含まれる。
図2は、本発明の実施形態における通信システム1の概略構成の一例を示す図である。
通信システム1は、携帯端末2と、登録端末3と、ユーザ情報管理装置4と、管理サーバ5と、メールサーバ6とを有する。携帯端末2は、無線ネットワーク7に含まれる基地局8と接続し、コアネットワーク9を介してメールサーバ6と通信する。また、登録端末3とユーザ情報管理装置4及び管理サーバ5とは、コアネットワーク9、ゲートウェイ10、インターネット11を介して相互に接続される。また、管理サーバ5とメールサーバ6とは、MNOのプライベートネットワークを介して又はコアネットワーク9を介して相互に接続される。
図3は、携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末2は、無線ネットワーク7への接続機能、通話機能、データ通信機能等を有する。そのために、携帯端末2は、第1無線通信部21と、第2無線通信部22と、端末記憶部23と、端末操作部24と、端末表示部25と、端末装着部26と、端末処理部27とを備える。
第1無線通信部21は、主に2.1GHz帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、携帯端末2を無線ネットワーク7に接続する。第1無線通信部21は、基地局8により割り当てられるチャネルを介して、基地局8との間でW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局8との間で通信を行う。なお、基地局8との間の通信方式は、W−CDMA方式に限定されず、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、LTE(Long Term Evolution)方式等の他の通信方式でもよく、今後使用される通信方式でもよい。また、基地局8との間の通信方式は、PHS(Personal Handy-phone System)等の他の通信方式でもよい。また、第1無線通信部21の周波数帯域は、上記した周波数帯域に限定されない。そして、第1無線通信部21は、基地局8から受信したデータを端末処理部27に供給する。また、第1無線通信部21は、端末処理部27から供給されたデータを基地局8に送信する。なお、第1無線通信部21は、端末通信部の一例である。
第2無線通信部22は、主に2.4GHz帯、5GHz帯等を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を有し、図示しない無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントとの間でIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.)802.11規格の無線通信方式に基づいて無線通信を行う。また、第2無線通信部22の周波数帯域は、上記した周波数帯域に限定されない。そして、第2無線通信部22は、アクセスポイントから受信したデータを端末処理部27に供給する。また、第2無線通信部22は、端末処理部27から供給されたデータをアクセスポイントに送信する。
端末記憶部23は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ装置等を有する。端末記憶部23は、端末処理部27での処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部23は、ドライバプログラムとして、第1無線通信部21を制御する携帯電話通信デバイスドライバプログラム、第2無線通信部22を制御する無線LAN通信デバイスドライバプログラム、端末操作部24を制御する入力デバイスドライバプログラム、端末表示部25を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部23は、オペレーティングシステムプログラムとして、IEEE802.11規格の無線通信方式を実行する接続制御プログラム、携帯電話の接続制御プログラム等を記憶する。また、端末記憶部23は、アプリケーションプログラムとして、ウェブページの取得及び表示を行うウェブブラウザプログラム、電子メールの送信及び受信を行う電子メールプログラム等を記憶する。
また、端末記憶部23は、データとして、記憶媒体Mが記憶する各種情報のうちの一部又は全部を記憶する。記憶媒体Mが記憶する各種情報は、電話番号、移動体通信事業者を識別するための情報、個人データ等である。
端末操作部24は、携帯端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等である。所有者は、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することができる。端末操作部24は、所有者により操作されると、その操作に対応する信号を発生する。発生した信号は、所有者の指示として、端末処理部27に入力される。
端末表示部25は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。端末表示部25は、端末処理部27から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
端末装着部26は、記憶媒体Mを着脱可能に保持するカードスロットを備える。例えば、記憶媒体MがUSIMカードである場合は、端末装着部26はUSIMスロットを備える。端末装着部26は、装着された記憶媒体Mに記憶された各種情報を読み出す機能を有する。
端末処理部27は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。端末処理部27は、携帯端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。端末処理部27は、携帯端末2の各種処理が端末記憶部23に記憶されているプログラム及び端末操作部24の操作からの出力等に応じて適切な手順で実行されるように、第1無線通信部21、第2無線通信部22、端末表示部25、端末装着部26等の動作を制御する。端末処理部27は、端末記憶部23に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部27は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
端末処理部27は、通信制御部271と、端末制御部272とを有する。端末処理部27が有するこれらの各部は、端末処理部27が有するプロセッサ上で実行されるプログラムによって実装される機能モジュールである。あるいは、端末処理部27が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして携帯端末2に実装されてもよい。
図4は、記憶媒体Mの概略構成の一例を示す図である。
記憶媒体Mは、MNOによって製造され、当該MNOと通信契約するユーザが所有する携帯端末2に装着される。記憶媒体Mには、ユーザ識別情報、当該記憶媒体Mの製造番号、電話番号、及び、SMSに係るパラメータ等が記憶される。なお、SMSに係るパラメータは、ショートメッセージサービスセンター(Short Message Service Center, SMSC)の識別情報等である。記憶媒体Mは、メールサーバ6から受信したメール情報に含まれる書き換え情報に基づいて、記憶媒体Mに記憶された情報を書き換える書き換え処理を実行する機能を有する。また、記憶媒体Mは、当該記憶媒体Mを装着する携帯端末2からの指示に応じて、記憶媒体Mに記憶された情報を、携帯端末2に供給する機能を有する。そのために、記憶媒体Mは、入出力部M1と、媒体記憶部M2と、媒体処理部M3とを備える。
入出力部M1は、携帯端末2の端末装着部26とのデータの入出力を行うための通信インターフェース回路を有する。入出力部M1は、端末装着部26を介して携帯端末2から取得したデータを媒体処理部M3に供給する。また、入出力部M1は、媒体処理部M3から供給されたデータを、端末装着部26を介して携帯端末2に供給する。
媒体記憶部M2は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等のROM、RAM等の半導体メモリ装置等を有する。媒体記憶部M2は、媒体処理部M3での処理に用いられるプログラム、データ、パラメータ等を記憶する。なお、プログラムは、記憶媒体Mの製造時に媒体記憶部M2に記憶される。また、媒体記憶部M2は、データとして、ユーザ識別情報、電話番号、記憶媒体Mの製造番号等が記憶される。例えば、媒体記憶部M2がUSIMカードである場合、ユーザ識別情報としてIMSI、電話番号としてMSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network)、製造番号としてICCID(IC Card Identifier)等が、EEPROMに格納される。
媒体処理部M3は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。媒体処理部M3は、記憶媒体Mの全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。媒体処理部M3は、記憶媒体Mの各種処理が媒体記憶部M2に記憶されているプログラム及び入出力部M1から入力された所定のコマンドを含む情報等に応じて適切な手順で実行されるように、取得部M31、書き換え処理部M32、供給部M33等の動作を制御する。
図5は、登録端末3の概略構成の一例を示す図である。
登録端末3は、MNOのオペレータ等によって入力された、携帯端末2を所有するユーザの契約情報を管理サーバ5に送信する機能を有する。また、登録端末3は、管理サーバ5からの情報を受信し、受信した情報を表示する機能を有する。そのために、登録端末3は、登録通信部31と、登録記憶部32と、登録操作部33と、登録表示部34と、登録処理部35とを備える。
なお、本実施形態では、登録端末3として、PC、サーバ等を想定するが、本発明はこれに限定されるものではない。登録端末3は、本発明が適用可能であればよく、例えば、多機能携帯電話、タブレットPC等でもよい。
登録通信部31は、通信インターフェース回路を備え、登録端末3をインターネット11(図2)に接続する。登録通信部31は、コアネットワーク9及びインターネット11を介して登録処理部35から供給されたデータを管理サーバ5等に送信する。また、登録通信部31は、コアネットワーク9及びインターネット11を介して管理サーバ5等から受信したデータを登録処理部35に供給する。
登録記憶部32は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置を備える。登録記憶部32は、登録処理部35での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、登録記憶部32は、ドライバプログラムとして、登録操作部33を制御する入力デバイスドライバプログラムや、登録表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、登録記憶部32は、契約情報等の情報を一時的に記憶してもよい。
登録操作部33は、登録端末3の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネル等である。ユーザは、登録操作部33を用いて、文字や数字、記号等を入力することができる。登録操作部33は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、登録処理部35に供給される。
登録表示部34は、動画像、静止画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ、又は、タッチパネル式の表示装置等である。登録表示部34は、登録処理部35から供給される動画像データに応じた動画像、静止画像データに応じた静止画像等を表示する。
登録処理部35は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。登録処理部35は、登録端末3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。登録処理部35は、登録端末3の各種処理が登録記憶部32に記憶されているプログラムや登録操作部33の操作等に基づいて適切な手順で実行されるように、登録通信部31、登録表示部34等の動作を制御する。登録処理部35は、登録記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、登録処理部35は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
登録処理部35は、登録入力処理部351と、登録送受信部352とを有する。登録処理部35が有するこれらの各部は、登録処理部35が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、登録処理部35が有するこれらの各部は、ファームウェアとして登録端末3に実装されてもよい。
図6は、ユーザ情報管理装置4の概略構成の一例を示す図である。
ユーザ情報管理装置4は、携帯端末2を所有するユーザと通信契約するMNOによって管理される。ユーザ情報管理装置4は、MNOと通信契約している各ユーザのユーザ識別情報、電話番号等を登録及び管理する機能を有する。また、ユーザ情報管理装置4は、各ユーザの携帯端末2の位置登録等を行う機能を有する。そのために、ユーザ情報管理装置4は、ユーザ管理通信部41と、ユーザ管理記憶部42と、ユーザ管理処理部43とを備える。
ユーザ管理通信部41は、ユーザ情報管理装置4をコアネットワーク9に接続するための通信インターフェース回路を有する。ユーザ管理通信部41は、ユーザ管理記憶部42に記憶されたデータを、管理サーバ5に送信する。
ユーザ管理記憶部42は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。ユーザ管理記憶部42は、ユーザ管理処理部43による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、ユーザ管理記憶部42は、ドライバプログラムとして、ユーザ管理通信部41を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。
また、ユーザ管理記憶部42は、データとして、MNOと通信契約している各ユーザのユーザ識別情報、電話番号、製造番号等を管理するユーザ情報管理テーブル等を記憶する。図7は、ユーザ情報管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。ユーザ情報管理テーブルには、各ユーザについて、電話番号、ユーザ識別情報及び製造番号等が互いに関連付けられて登録される。ユーザ情報管理テーブルに登録される各種情報は、登録端末3等からの契約情報等に基づいて作成されて登録される。
図6に戻り、ユーザ管理処理部43は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。ユーザ管理処理部43は、ユーザ情報管理装置4の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。ユーザ管理処理部43は、ユーザ情報管理装置4の各種処理がユーザ管理記憶部42に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、ユーザ管理通信部41等の動作を制御する。ユーザ管理処理部43は、ユーザ管理記憶部42に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、ユーザ管理処理部43は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
ユーザ管理処理部43は、ユーザ管理制御部431を有する。ユーザ管理処理部43が有するこれらの各部は、ユーザ管理処理部43が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、ユーザ管理処理部43が有するこれらの各部は、ファームウェアとしてユーザ情報管理装置4に実装されてもよい。
図8は、管理サーバ5の概略構成の一例を示す図である。
管理サーバ5は、登録端末3から送信された契約情報を受信し、受信した契約情報に基づいて携帯端末2に装着された記憶媒体Mに記憶された情報を書き換えるための書き換え情報を作成する機能を有する。また、管理サーバ5は、メールサーバ6に、書き換え情報を含めたメール情報と、当該メール情報を携帯端末2に送信する指示情報と、を含む制御情報を送信する機能を有する。そのために、管理サーバ5は、サーバ通信部51と、サーバ記憶部52と、サーバ処理部53とを備える。
サーバ通信部51は、管理サーバ5をコアネットワーク9に接続するための通信インターフェース回路を有する。サーバ通信部51は、登録端末3又はメールサーバ6から送信されたデータをサーバ処理部53に供給するとともに、サーバ処理部53から供給されたデータを、登録端末3又はメールサーバ6に送信する。
サーバ記憶部52は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。サーバ記憶部52は、サーバ処理部53による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、サーバ記憶部52は、ドライバプログラムとして、サーバ通信部51を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、サーバ記憶部52は、データとして、待機時間を示す待機時間情報等を記憶する。
サーバ処理部53は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部53は、管理サーバ5の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部53は、管理サーバ5の各種処理がサーバ記憶部52に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部51等の動作を制御する。サーバ処理部53は、サーバ記憶部52に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部53は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
サーバ処理部53は、サーバ受信部531と、サーバ制御部532、サーバ送信部533とを有する。サーバ処理部53が有するこれらの各部は、サーバ処理部53が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、サーバ処理部53が有するこれらの各部は、ファームウェアとしてサーバ処理部53に実装されてもよい。なお、サーバ受信部531及びサーバ送信部533は、サーバ送受信部の一例である。
図9は、メールサーバ6の概略構成の一例を示す図である。
メールサーバ6は、管理サーバ5から受信した制御情報に基づいて、書き換え情報を含むメール情報を作成し、作成したメール情報を携帯端末2に送信する機能を有する。また、メールサーバ6は、携帯端末2からのメール情報を受信し、受信したメール情報に含まれる完了通知を管理サーバ5に送信する機能を有する。そのために、メールサーバ6は、メール通信部61と、メール記憶部62と、メール処理部63とを備える。
メール通信部61は、メールサーバ6をコアネットワーク9に接続するための通信インターフェース回路を有する。メール通信部61は、携帯端末2から送信されたメール情報をメール処理部63に供給するとともに、メール処理部63から供給されたメールを、携帯端末2に送信する。また、メール通信部61は、管理サーバ5から送信された情報をメール処理部63に供給するとともに、メール処理部63から供給された情報を、管理サーバ5に送信する。
メール記憶部62は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置の内の少なくとも一つを有する。メール記憶部62は、メール処理部63による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、メール記憶部62は、ドライバプログラムとして、メール通信部61を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、メール記憶部62は、データとして、待機時間を示す待機時間情報等を記憶する。
メール処理部63は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。メール処理部63は、メールサーバ6の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。メール処理部63は、メールサーバ6の各種処理がメール記憶部62に記憶されているプログラム等に基づいて適切な手順で実行されるように、メール通信部61等の動作を制御する。メール処理部63は、メール記憶部62に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、メール処理部63は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
メール処理部63は、メール受信部631と、メール制御部632、メール送信部633とを有する。メール処理部63が有するこれらの各部は、メール処理部63が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、メール処理部63が有するこれらの各部は、ファームウェアとしてメール処理部63に実装されてもよい。
図10は、通信システム1に係る動作シーケンスの一例を示す図である。
以下に説明する動作シーケンスでは、予め端末記憶部23、登録記憶部32、ユーザ管理記憶部42、サーバ記憶部52、メール記憶部62及び媒体記憶部M2に記憶されているプログラムに基づいて、主に端末処理部27、登録処理部35、ユーザ管理処理部43、サーバ処理部53、メール処理部63及び媒体処理部M3により、携帯端末2、登録端末3、ユーザ情報管理装置4、管理サーバ5、メールサーバ6及び記憶媒体Mの各要素とが協働して実行される。以下、ユーザが、携帯端末2を購入又は借用等によって所有した際に、MNOによって運営される店舗において通信契約を行う場合を例に、説明する。
最初に、携帯端末2の通信制御部271及びユーザ情報管理装置4のユーザ管理制御部431は、記憶媒体Mに記憶されたユーザ識別情報及びユーザ管理記憶部42に記憶されたユーザ情報管理テーブルを用いて、接続を確立する(ステップS101)。例えば、まず、通信制御部271は、携帯端末2の起動時等において、端末装着部26を介して記憶媒体Mにユーザ識別情報を要求する。次に、第1無線通信部21は、基地局8から所定の電波を受信した場合、セルサーチを実行する。次に、ユーザ管理制御部431と通信制御部271とによって、ユーザ識別情報を用いた所定の認証処理が実行され、当該所定の認証処理による認証が成功した場合、通信制御部271は、位置登録要求を、第1無線通信部21を介してユーザ情報管理装置4に送信する。そして、ユーザ管理制御部431は、ユーザ管理通信部41を介して、携帯端末2からの位置登録要求を受信した場合、位置登録処理を実行することで、携帯端末2は、ネットワークに接続することが可能になる。これにより、携帯端末2は、ネットワークを介して管理サーバ5等を通信することが可能になる。
次に、登録端末3の登録入力処理部351は、MNOのオペレータ等によって登録操作部33が操作されることにより入力された、携帯端末2を所有するユーザの各種情報(例えば、ユーザの氏名、情報等の個人情報)に基づいて、契約情報を作成する(ステップS102)。次に、登録入力処理部351は、作成した契約情報を登録送受信部352に供給する。次に、登録送受信部352は、取得した契約情報を、登録通信部31を介して管理サーバ5に送信する(ステップS103)。
次に、管理サーバ5のサーバ受信部531は、サーバ通信部51を介して登録端末3からの契約情報を受信すると、受信した契約情報をサーバ制御部532に供給する。サーバ制御部532は、契約情報を取得すると、契約情報に基づく、記憶媒体Mに記憶させる書き換え情報(正規のユーザ識別情報、電話番号等の情報、及び、当該情報を書き換えるためのコマンド等)を作成する。次に、サーバ送信部533は、作成された書き換え情報を、サーバ通信部51を介してメールサーバ6に送信するとともに(ステップS104)、サーバ記憶部52に記憶する。なお、書き換えるためのコマンドは、例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project)の技術仕様書「TS31.111」で規定されるプロアクティブコマンドである「REFRESH」等である。
次に、メールサーバ6のメール受信部631は、メール通信部61を介して管理サーバ5からの書き換え情報を受信すると、受信した書き換え情報をメール制御部632に供給する。メール制御部632は、書き換え情報を取得すると、書き換え情報を含むメール情報を作成する。次に、メール送信部633は、作成されたメール情報を、メール通信部61を介して携帯端末2に送信する(ステップS105)。なお、メール情報は、例えば、制御用SMSである。
次に、携帯端末2の通信制御部271は、第1無線通信部21を介してメールサーバ6からメール情報を受信すると、受信したメール情報を端末制御部272に供給する。端末制御部272は、取得したメール情報を、端末装着部26を介して記憶媒体Mに供給する(ステップS106)。
次に、記憶媒体Mの取得部M31は、入出力部M1を介して、携帯端末2からのメール情報を取得すると、メール情報を書き換え処理部M32に供給する。書き換え処理部M32は、取得したメール情報から書き換え情報を抽出し、抽出した書き換え情報に基づいて書き換え処理を実行する(ステップS107)。すなわち、書き換え処理部M32は、書き換え情報に含まれる書き換えに係るコマンドに従って、媒体記憶部M2に記憶された情報を、書き換え情報に含まれる情報(正規のユーザ識別情報、電話番号等の情報、及び、当該情報を書き換えるためのコマンド等)に書き換える。
次に、書き換え処理部M32によって書き換え処理が終了すると、記憶媒体Mの供給部M33は、書き換え処理の完了通知を、入出力部M1を介して携帯端末2に供給する(ステップS108)。
次に、携帯端末2の通信制御部271は、端末装着部26を介して記憶媒体Mから完了通知を取得すると、取得した完了通知を含むメール情報を作成し、作成したメール情報を、第1無線通信部21を介してメールサーバ6に送信する(ステップS109)。
次に、メールサーバ6のメール受信部631は、メール通信部61を介して携帯端末2からのメール情報を受信すると、メール送信部633は、受信されたメール情報に含まれる完了通知を、メール通信部61を介して管理サーバ5に送信する(ステップS110)。
次に、管理サーバ5のサーバ受信部531は、サーバ通信部51を介してメールサーバ6からの完了通知を受信すると、サーバ送信部533は、受信された完了通知とともに、サーバ記憶部52に記憶された書き換え情報を、サーバ通信部51を介して登録端末3に送信する(ステップS111)。
次に、登録端末3の登録送受信部352は、登録通信部31を介して管理サーバ5からの完了通知及び書き換え情報を受信すると、受信した完了通知及び書き換え情報を、登録通信部31を介してユーザ情報管理装置4に送信する(ステップS112)。
次に、ユーザ情報管理装置4のユーザ管理制御部431は、ユーザ管理通信部41を介して登録端末3からの完了通知及び書き換え情報を受信すると、ユーザ情報管理テーブルにおいて登録されていた書き換え前のユーザ識別情報(例えば、仮のユーザ識別情報等)を、受信した書き換え情報に含まれる、書き換え後のユーザ識別情報に変更登録する(ステップS113)。なお、変更登録処理を行うユーザ管理制御部431は、登録部の一例である。
一方、携帯端末2の端末制御部272は、完了通知を取得したとき又はステップS109においてメール情報が送信されたときに、所定の待機時間を計時し(ステップS114)、所定の待機時間が経過したと判定された場合、装着確認情報を、端末装着部26を介して記憶媒体Mの供給する(ステップS115)。なお、装着確認情報は、例えば、STATUSコマンドである。STATUSコマンドは、携帯端末2の端末制御部272が30秒毎に端末装着部26を介して記憶媒体Mに送信する、記憶媒体Mが装着されているか否かを確認するための情報である。端末制御部272は、完了通知の受信又はメール情報の送信(ステップS109)を行った時から起算して30秒後に、STATUSコマンドを送信する。
記憶媒体Mの取得部M31は、入出力部M1を介して、携帯端末2からの装着確認情報を取得すると、供給部M33は、接続指示を、入出力部M1を介して携帯端末2に供給する(ステップS116)。
次に、携帯端末2の端末制御部272は、端末装着部26を介して、記憶媒体Mからの接続指示を取得すると、ステップS101において確立された接続を切断する(ステップS117)。そして、携帯端末2の通信制御部271及びユーザ情報管理装置4のユーザ管理制御部431は、記憶媒体Mに記憶された書き換え後のユーザ識別情報及びユーザ管理記憶部42に記憶された書き換え後(変更登録後)のユーザ情報管理テーブルを用いて、接続を確立する(ステップS118)。これにより、携帯端末2は、ネットワークを介して管理サーバ5等を再通信することが可能になる。
以上説明してきたように、本実施形態の通信システム1によって、携帯端末2に装着された記憶媒体Mにおいてユーザ識別情報が変更された際に、携帯端末2とネットワークとの接続を確実に実施することが可能となる。
(変形例1)
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、図10に示すステップ104において、サーバ送信部533は、作成された書き換え情報を暗号化し、暗号化した書き換え情報を、サーバ通信部51を介してメールサーバ6に送信してもよい。この場合、サーバ記憶部52は、暗号化処理に用いる共通鍵情報を記憶する。また、記憶媒体Mの媒体記憶部M2もサーバ記憶部52に記憶された共通鍵情報を記憶し、書き換え処理部M32は、S107において、暗号化された書き換え情報を、媒体記憶部M2に記憶された共通鍵情報を用いて復号し、書き換え処理を実行する。
(変形例2)
また、ステップS104の前に、管理サーバ5のサーバ送信部533は、記憶媒体Mに記憶された情報を消去するコマンドを、メールサーバ6を経由して、携帯端末2に装着された記憶媒体Mに送信し、サーバ受信部531が当該記憶媒体Mからの消去処理の完了通知をメールサーバ6を経由して受信した後に、ステップS104以降が実行されてもよい。すなわち、管理サーバ5のサーバ送信部533は、管理サーバ5のサーバ受信部531によって、サーバ通信部51を介して登録端末3からの契約情報が受信されると、記憶媒体Mに記憶された情報を消去するコマンドを、サーバ通信部51を介してメールサーバ6に送信する。次に、メールサーバ6のメール送信部633は、メールサーバ6のメール受信部631によって、メール通信部61を介して管理サーバ5からのコマンドが受信されると、受信されたコマンドを含むメール情報を、メール通信部61を介して携帯端末2に送信する。次に、携帯端末2の通信制御部271は、第1無線通信部を介してメールサーバ6からメール情報を受信すると、受信したメール情報を端末制御部272に供給する。端末制御部272は、取得したメール情報を、端末装着部26を介して記憶媒体Mに供給する。次に、記憶媒体Mの取得部M31は、入出力部M1を介して、携帯端末2からのメール情報を取得すると、メール情報を書き換え処理部M32に供給する。書き換え処理部M32は、取得したメール情報からコマンドを抽出し、抽出したコマンドに従って媒体記憶部M2に記憶された情報を消去する処理を実行する。
次に、書き換え処理部M32によって媒体記憶部M2に記憶された情報を消去する処理が終了すると、記憶媒体Mの供給部M33は、消去する処理の完了通知を、入出力部M1を介して携帯端末2に供給する。次に、携帯端末2の通信制御部271は、端末装着部26を介して記憶媒体Mから完了通知を取得すると、取得した完了通知を含むメール情報を作成し、作成したメール情報を、第1無線通信部21を介してメールサーバ6に送信する。次に、メールサーバ6のメール受信部631は、メール通信部61を介して携帯端末2からのメール情報を受信すると、メール送信部633は、受信されたメール情報に含まれる完了通知を、メール通信部61を介して管理サーバ5に送信する。次に、管理サーバ5のサーバ受信部531は、サーバ通信部51を介してメールサーバ6からの完了通知を受信すると、ステップS103において送信された契約情報をサーバ制御部532に供給する。サーバ制御部532は、契約情報を取得すると、契約情報に基づく、記憶媒体Mに記憶させる書き換え情報(正規のユーザ識別情報、電話番号等の情報、及び、当該情報を書き換えるためのコマンド等)を作成する。次に、サーバ送信部533は、作成された書き換え情報を、サーバ通信部51を介してメールサーバ6に送信するとともに(ステップS104)、サーバ記憶部52に記憶する。以降、ステップS105が実行される。
このように、書き換え処理の前に、記憶媒体Mの媒体記憶部M2の情報が消去されることにより、記憶容量不足による書き換え処理の失敗を未然に防ぐことが可能になる。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。