JP2019005147A - 疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム - Google Patents

疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019005147A
JP2019005147A JP2017123217A JP2017123217A JP2019005147A JP 2019005147 A JP2019005147 A JP 2019005147A JP 2017123217 A JP2017123217 A JP 2017123217A JP 2017123217 A JP2017123217 A JP 2017123217A JP 2019005147 A JP2019005147 A JP 2019005147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatigue
weight
data
fatigue level
muscle activity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017123217A
Other languages
English (en)
Inventor
祐 中山
Yu Nakayama
祐 中山
遠藤 康浩
Yasuhiro Endo
康浩 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2017123217A priority Critical patent/JP2019005147A/ja
Publication of JP2019005147A publication Critical patent/JP2019005147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】ヘッドマウントディスプレイの重量に起因する疲労度を算出する疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラムを提供する。【解決手段】疲労度算出装置は、ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から導出される筋活動量X1と、前記ヘッドマウントディスプレイの重量X2とに基づいて、次式(1)から前記利用者の疲労度Yを導出する疲労度算出部を含む。Y=AX1+BX2+C (1)ただし、A、B、Cは、所定の係数である。【選択図】図1

Description

本発明は、疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラムに関する。
従来より、使用者の頭部に装着された状態において、画像を使用者に視認させる画像表示装置と、使用者の生体情報を検出し、前記生体情報を前記画像表示装置に送信する検出部と、前記画像表示装置を用いて使用者に視認されている画像の制御を行なう制御部とを備える頭部装着型表示装置がある。検出された前記生体情報の変化に基づいて、前記画像の制御に関する情報である画像制御情報を使用者に報知する報知部とをさらに備え、使用者の外眼筋または内眼筋に蓄積した疲労を判断する(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−177403号公報
ところで、頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)は、ある程度の重さがあるため、連続的に使用すると、重量に起因する疲労が生じる。
従来の頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)は、外眼筋又は内眼筋に蓄積した疲労を判断しているが、重量に起因する疲労を判断又は測定することはできない。
そこで、ヘッドマウントディスプレイの重量に起因する疲労度を算出する疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラムを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の疲労度算出装置は、ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から導出される筋活動量X1と、前記ヘッドマウントディスプレイの重量X2とに基づいて、次式(1)から前記利用者の疲労度Yを導出する疲労度算出部を含む。
Y=AX1+BX2+C (1)
ただし、A、B、Cは、所定の係数である。
ヘッドマウントディスプレイの重量に起因する疲労度を算出する疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラムを提供することができる。
実施の形態の疲労度算出プログラムを実行するコンピュータシステム10を示す斜視図である。 コンピュータシステム10を示すブロック図である。 疲労度算出装置100を示す図である。 疲労度算出装置100の算出処理部140の構成を示す図である。 首と肩に貼り付ける電極の配置を示す図である。 算出処理部140のメモリに格納されるデータを示す図である。 筋活動量データの取得方法を段階的に示す図である。 主観疲労度、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを得る際の36の条件を示す図である。 36の条件において得られた、主観疲労度、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを示す図である。 主観疲労度と、式(2)で算出した疲労度と、両者の残差とを示す図である。 図10に示す主観疲労度と算出した疲労度との関係を表すグラフを示す図である。 算出処理部140が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態の変形例の疲労度算出システム500を示す図である。 実施の形態の変形例の疲労度算出システム500Aを示す図である。 重量データベース350のデータ構造を示す図である。
以下、本発明の疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラムを適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、実施の形態の疲労度算出プログラムを実行するコンピュータシステム10を示す斜視図である。コンピュータシステム10は、本体部11、ディスプレイ12、キーボード13、マウス14、及びモデム15を含む。
本体部11は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)、及びディスクドライブ等を内蔵する。ディスプレイ12は、本体部11からの指示により画面12A上に疲労度等を表示する。ディスプレイ12は、例えば、液晶モニタであればよい。キーボード13は、コンピュータシステム10に種々の情報を入力するための入力部である。マウス14は、ディスプレイ12の画面12A上の任意の位置を指定する入力部である。モデム15は、外部のデータベース等にアクセスして他のコンピュータシステムに記憶されているプログラム等をダウンロードする。また、モデム15は、インターネット等を通じて、他のコンピュータシステムとデータ通信を行う。
疲労度算出プログラムは、ディスク17等の可搬型記録媒体に格納されるか、モデム15等の通信装置を使って他のコンピュータシステムの記録媒体16からダウンロードされ、コンピュータシステム10に入力されてコンパイルされる。
疲労度算出プログラムは、コンピュータシステム10を疲労度算出装置として動作させる。このプログラムは、例えばディスク17等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されていてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ディスク17、ICカードメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体に限定されるものではない。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、モデム15又はLAN等の通信装置を介して接続されるコンピュータシステムでアクセス可能な各種記録媒体を含む。
図2は、コンピュータシステム10を示すブロック図である。
コンピュータシステム10の本体部11は、バス20によって接続されたCPU21、RAM又はROM等を含むメモリ部22、ディスク17用のディスクドライブ23、及びハードディスクドライブ(HDD)24を含む。実施の形態1では、ディスプレイ12、キーボード13、及びマウス14は、バス20を介してCPU21に接続されているが、これらはCPU21に直接的に接続されていてもよい。また、ディスプレイ12は、入出力画像データの処理を行う周知のグラフィックインタフェース(図示せず)を介してCPU21に接続されていてもよい。
コンピュータシステム10において、キーボード13及びマウス14は、疲労度算出装置の入力部である。ディスプレイ12は、疲労度算出装置に対する入力内容等を画面12A上に表示する表示部である。
なお、コンピュータシステム10は、図1及び図2に示す構成のものに限定されず、各種周知の要素を付加してもよく、又は、各種周知の要素を代替的に用いてもよい。
図3は、疲労度算出装置100を示す図である。疲労度算出装置100は、電位処理部110、マーカ検出部120、重量測定部130、及び算出処理部140を含む。算出処理部140は、図1及び図2に示すコンピュータシステム10によって実現される。
図4は、疲労度算出装置100の算出処理部140の構成を示す図である。図5は、首と肩に貼り付ける電極の配置を示す図である。図6は、算出処理部140のメモリに格納されるデータを示す図である。図6に示すデータは、算出処理部140のメモリに格納されるデータのうちの一部のデータである。
疲労度算出装置100は、HMD(Head Mounted Display:ヘッドマウントディスプレイ)50を装着する利用者の疲労度を算出する。ここでいう疲労度は、HMD50の重量に起因して利用者が感じる疲労度である。利用者が装着するHMD50には、マーカ51が取り付けられている。また、利用者は、顔面にマーカ52を貼り付ける。ここでは一例として、利用者の鼻にマーカ52を貼り付ける。
マーカ51と52は、それぞれ、複数の球体を有し、マーカ検出部120から照射される赤外線を様々な方向に反射させる。マーカ51と52は、反射用の球体の配置又は数が異なり、マーカ検出部120によって検出される反射光のパターンが異なる。
マーカ51と52は、HMD50の位置と利用者の鼻の位置とを検出するために利用され、それぞれの位置は、HMD50の位置ずれを測定するために利用される。
また、利用者は、首の左側の上部僧帽筋の部分に電極53L1、53L2を貼り付けるとともに、首の右側の上部僧帽筋の部分に電極53R1、53R2を貼り付ける。また、利用者は、左肩の胸鎖乳突筋の部分に電極54L1、54L2を貼り付けるとともに、右肩の胸鎖乳突筋の部分に電極54R1、54R2を貼り付ける。電極53L1、53L2、53R1、53R2は、首の左右の筋肉の筋電位(筋肉の電圧)を測定するために用いられ、電極54L1、54L2、54R1、54R2は、左右の肩の筋肉の筋電位(筋肉の電圧)を測定するために用いられる。筋電位とは、筋肉を動かす際に筋肉に生じる電位差(電圧)である。
電位処理部110は、ケーブルを介して電極53L1、53L2、53R1、53R2、54L1、54L2、54R1、54R2に接続されており、HMD50を装着している利用者の左側の上部僧帽筋、右側の上部僧帽筋、左肩の胸鎖乳突筋、右肩の胸鎖乳突筋の電位(首の左右の筋肉の筋電位と左右の肩の筋肉の筋電位)を増幅して算出処理部140に出力する。
マーカ検出部120は、赤外線カメラ120A、120B、及び120Cを有し、それぞれ、ケーブル121A、121B、及び121Cによって算出処理部140に接続されている。赤外線カメラ120A、120B、及び120Cは、利用者に向けて赤外線を照射し、マーカ51及び52で反射された反射光を撮影する。マーカ検出部120は、赤外線カメラ120A、120B、及び120Cが出力する画像データを算出処理部140に転送する。画像データに含まれるマーカ51の反射光のパターンと、画像データに含まれるマーカ52の反射光のパターンとは、互いに異なる。
重量測定部130は、重量計であり、算出処理部140に接続されている。重量測定部130は、電源がオンの状態でHMD50が載せられると、HMD50の重量を測定し、重量を表すデジタルデータを算出処理部140に出力する。
算出処理部140は、筋電位測定部141、筋活動量導出部142、重量取得部143、位置ずれ算出部144、疲労度算出部145、及びメモリ146を有する。筋電位測定部141、筋活動量導出部142、重量取得部143、位置ずれ算出部144、疲労度算出部145は、図1及び図2に示すコンピュータシステム10が疲労度算出プログラムを実行することによって得られる算出処理部140の機能をブロックとして示したものである。メモリ146は、図1及び図2に示すコンピュータシステム10のメモリ部22及びHDD24を機能的に示したものである。
筋電位測定部141は、電位処理部110を介して入力される首の左右の筋肉の電圧(筋電位)と左右の肩の筋肉の電圧(筋電位)を検出し、筋活動量導出部142に出力する。筋電位は、一例として、1/1000秒毎に所定の測定時間にわたって測定される。
利用者が電極53L1、53L2、53R1、53R2、54L1、54L2、54R1、54R2を装着した状態で、上を見上げる動作、下を向く動作、首を左右に回す動作を複数回行っている間に、4つの筋電位(左側の上部僧帽筋の電圧、右側の上部僧帽筋の電圧、左肩の胸鎖乳突筋の電圧、及び、右肩の胸鎖乳突筋の電圧)を測定する。測定時間は、1秒から数秒である。測定時間は予め一定の時間に設定しておけばよい。
4つの筋電位は、左側の上部僧帽筋の電圧については電極53L1の電位に対する電極53L2の電位の差(電圧)であり、右側の上部僧帽筋の電圧については電極53R1の電位に対する電極53R2の電位の差(電圧)である。また、左肩の胸鎖乳突筋の電圧については電極54L1の電位に対する電極54L2の電位の差(電圧)であり、右肩の胸鎖乳突筋の電圧については電極54R1の電位に対する電極54R2の電位の差(電圧)である。
例えば、電位処理部110を介して筋電位測定部141に入力される右肩の筋電位と左肩の筋電位(電圧値)は、図6(A)に示すようにデータNo.と関連付けられて格納される。データNo.(データナンバ)は、1から順番に1/1000秒毎にnまで割り振られる。例えば、測定時間が2秒である場合には、n=2000である。
筋活動量導出部142は、筋電位測定部141から入力される4つの筋電位をそれぞれ全波整流してから正規化し、4つの筋肉の活動量を表すデジタルデータ(筋活動量データ)を出力する。筋活動量データの取得方法については後述する。
重量取得部143は、重量測定部130からHMD50の重量を表すデジタルデータ(重量データ)を取得する。重量データは、疲労度の算出に用いられる。
位置ずれ算出部144は、マーカ検出部120の赤外線カメラ120A、120B、及び120Cから入力される画像データに対して画像処理を行い、利用者が装着した状態におけるHMD50の位置と、利用者の鼻の位置とを検出する。画像データに含まれるマーカ51の反射光のパターンと、画像データに含まれるマーカ52の反射光のパターンとは、互いに異なるため、位置ずれ算出部144は、HMD50の位置と、利用者の鼻の位置とを識別することができる。
なお、両者の反射光のパターンを予め位置ずれ算出部144が識別できるようにしておけばよい。例えば、マーカ51と52が含む球体の数が異なるようにして、反射光の数で識別すればよく、メモリ146に反射光の数を表すデータを格納すればよい。
そして、位置ずれ算出部144は、検出したHMD50の位置と、利用者の鼻の位置との関係を参照用の位置データと比較し、鼻の位置に対するHMD50の位置の位置ずれを算出する。位置ずれ算出部144は、位置ずれを表すデジタルデータ(位置ずれデータ)を疲労度算出部145に出力する。
参照用の位置データは、メモリ146に格納されており、利用者がHMD50を適切な位置に装着した場合におけるHMD50の基準点と鼻の基準点との三次元的な位置関係を表すデジタルデータである。参照用の位置データは、例えば、図6(B)に示すように、P(t、s、u)=(t1、s1、u1)である。(t1、s1、u1)は、直交座標系であるtsu座標系における、HMD50の基準点と鼻の基準点との三次元的な位置関係の基準値を表す。
疲労度算出部145は、筋活動量導出部142によって導出される4つの筋活動量データと、重量取得部143によって取得される重量データと、位置ずれ算出部144によって算出される位置ずれデータとを用いて重回帰分析を行い、疲労度を算出する数式を求める。そして、疲労度算出部145は、求めた数式に、首の左右の筋肉の電圧(筋電位)、及び、左右の肩の筋肉の電圧(筋電位)と、位置ずれデータと、重量データとを代入して、疲労度の推定値を算出する。
メモリ146は、疲労度の算出に必要なデータを格納する。例えば、疲労度算出プログラムのデータ、筋活動量導出部142によって導出される首の左右の筋肉の電圧(筋電位)と左右の肩の筋肉の電圧(筋電位)、重量取得部143によって取得される重量データ、位置ずれ算出部144によって算出される位置ずれデータ、及び参照用の位置データ、マーカ51と52の反射光の数を表すデータ等を格納する。
次に、図7を用いて、筋活動量データの取得方法について説明する。図7は、筋活動量データの取得方法を段階的に示す図である。筋活動量データは、4つの筋電位(左側の上部僧帽筋の電圧、右側の上部僧帽筋の電圧、左肩の胸鎖乳突筋の電圧、及び、右肩の胸鎖乳突筋の電圧)から、4つの筋肉について別々に取得される。この処理は、筋活動量導出部142が行う。なお、図7(A)〜(D)において、横軸は時間軸であり、縦軸は筋電位のレベルを示す。
図7(A)には、電位処理部110を介して入力される筋電位(筋肉の電圧)の一例を示す。筋電位は、プラス/マイナスの様々な値を取る。筋電位は、筋肉の電圧を表す生データである。筋電位は、一例として、1/1000秒毎に所定の測定時間にわたって測定される。
筋活動量導出部142は、図7(A)に示す筋電位を全波整流し、図7(B)に示す全波整流した筋電位のデータを導出する。そして、筋活動量導出部142は、全波整流した筋電位のデータの最大値を取得する(図7(C)参照)。さらに、筋活動量導出部142は、全波整流した筋電位のデータの最大値を100%として、全波整流した筋電位のデータを正規化することにより、図7(D)に示す正規化及びデジタル化された筋電位のデータを導出する。
図7(D)に示す正規化及びデジタル化された筋電位のデータは、図7(B)、(C)に示す全波整流した筋電位のデータを規格化することによって得るデジタルデータである。
筋活動量導出部142は、図7(D)に示す正規化及びデジタル化された筋電位のデータの平均値を取ることによって、筋活動量データを算出(導出)する。以上のようにして、筋肉の電圧を表す生データから、筋活動量データが導出される。筋活動量データは、4つの筋肉(左側の上部僧帽筋、右側の上部僧帽筋、左肩の胸鎖乳突筋、及び、右肩の胸鎖乳突筋)について別々に求められる。左側の上部僧帽筋及び右側の上部僧帽筋の筋活動量データは、首の左右の筋肉の活動量データであり、左肩の胸鎖乳突筋及び右肩の胸鎖乳突筋の筋活動量データは、左右の肩の筋肉の活動量データである。
次に、疲労度の算出方法について説明する。重回帰分析を用いてHMD50の重量に起因する疲労度を算出するには、主観疲労度を重回帰分析の目的変数とし、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを重回帰分析の説明変数として、重回帰分析を行う。なお、主観疲労度とは、利用者に疲労度を主観で数値化して貰うことによって得た疲労度である。
図8は、主観疲労度、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを得る際の36の条件を示す図である。図9は、36の条件において得られた、主観疲労度、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを示す図である。
図8に示すように、36の条件は、HMD50の代わりに用いるおもりの重量(6種類)と、おもりの配置(6種類)とによって実現される。おもりの重量(6種類)は、50g、100g、150g、200g、250g、300gである。おもりの配置(6種類)は、前頭部、後頭部、右側頭部、左側頭部、前後頭部、左右頭部である。
一例として、前頭部は額の部分におもりを固定することを意味し、後頭部は額の高さに対応する部分におもりを固定することを意味し、右側頭部は右耳の部分におもりを固定することを意味し、左側頭部は左耳の部分におもりを固定することを意味する。
また、前後頭部は、おもりの重量を2等分した2つのおもりを前頭部と後頭部に固定することを意味する。例えば、おもりが50gの場合には、25gの2つのおもりを前頭部と後頭部にそれぞれ固定することを意味する。左右頭部は、条件のおもりの重量を2等分した2つのおもりを右側頭部と左側頭部に固定することを意味する。例えば、おもりが50gの場合には、25gの2つのおもりを右側頭部と左側頭部にそれぞれ固定することを意味する。
このような36の条件において、1人の被検者について実験を行ったところ、図9に示すような、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを得た。首の左右の筋肉の活動量データは、首の左筋肉の活動量データと、首の右の筋肉の活動量データとの平均値である。同様に、左右の肩の筋肉の活動量データは、左の肩の筋肉の活動量データと、右の肩の筋肉の活動量データとの平均値である。なお、位置ズレ量の単位はミリメートル(mm)である。
また、図9には、主観疲労度も示す。主観疲労度は、被検者にアンケートを行うことによって導出した。例えば、HMD50を使用した後に、肩及び首等の疲労度を自己採点形式でスコア化し、スコア化された肩及び首等の疲労度に対して主成分分析を行うことによって、HMD50を利用することによる総合的な疲労度を表すスコアを導出した。
図9に示す首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを目的変数とする重回帰分析を行ったところ、次式(1)を得た。
疲労度=−0.0120×重量+0.4189×位置ズレ量+2.2321×首の左右の筋肉の活動量+5.0784×左右の肩の筋肉の活動量−1.7223 (1)
式(1)において、重回帰式の適合指標である寄与率は0.612であり、約61%のデータを説明できるものである。また、重回帰式の妥当性の検定を行うと1%水準で有意となり妥当性が有意に示された。つまり、式(1)は疲労度を推定する式として有効である。
ところで、式(1)では説明変数が多いため、説明変数を減らすことを検討した。説明変数を減らすことができれば、説明変数を得るための測定が簡単になり、また、何らかの理由で測定できない説明変数が生じたような場合においても、疲労度を算出できる可能性が高くなるからである。
ここでは、重要な説明変数を抽出する一般的な方法である変数増減法を用いて、上述の4つの説明変数の中から、重要度の高い説明変数を抽出した。ここでは、変数増減法によって、左右の肩の筋肉の活動量データと重量データとが重要度の高い説明変数として抽出された。
次に抽出した上記二つの変数と主観疲労度を用いて、再度、重回帰分析行うと、次式(2)が求まる。
疲労度=−0.0114×重量+6.0737×左右の肩の筋肉の活動量−0.9963 (2)
式(2)において、重回帰式の適合指標である寄与率は0.604であり、約60%を説明できるものである。また、重回帰式の妥当性の検定を行うと1%水準で有意となり妥当性が有意に示された。さらに式(2)の妥当性を検証するために、左右の肩の筋肉の活動量とHMD50の重量の実測値を式(2)に代入して疲労度を推定すると、図10に示すような結果となった。
図10は、主観疲労度と、式(2)で算出した疲労度(推定値)と、両者の残差とを示す図である。図10に示すように、主観疲労度と算出した疲労度とに大きな差は見られない。
図11は、図10に示す主観疲労度と算出した疲労度(推定値)との関係を表すグラフを示す図である。図11には重回帰分析で得られた式(2)で表される直線を示す。式(2)で表される直線の傾きから、主観疲労度と疲労度(推定値)の重相関係数Rを算出すると、R=0.777であり、式(2)は、HMD50を装着している際の疲労度を推定する式として有効であることが分かる。なお、重相関係数Rの二乗は、図11に示す直線の傾きである。
従って、左右の肩の筋肉の活動量(両肩の筋活動量)とHMD50の重量を計測し、式(2)に代入するだけで、HMD50を装着する利用者の疲労度を推定することできる。
式(2)を一般化すると、次式(3)のようになる。
Y=AX1+BX2+C (3)
ただし、X1は、HMD50を装着した利用者の両肩の筋電位から導出される両肩の筋活動量であり、X2は、HMD50の重量である。Yは、式(3)によって算出される疲労度(推定値)である。また、A、B、Cは、所定の係数である。所定の係数A、B、Cは、上述のような重回帰分析によって求めることができる。
図12は、算出処理部140が実行する処理を示すフローチャートである。
筋電位測定部141は、電位処理部110を介して入力される首の左右の筋肉の電圧(筋電位)と左右の肩の筋肉の電圧(筋電位)を検出し、筋活動量導出部142に出力する(ステップS1)。
筋活動量導出部142は、筋電位測定部141から入力される4つの筋電位をそれぞれ全波整流してから正規化し、4つの筋肉の活動量を表すデジタルデータ(筋活動量データ)を生成する(ステップS2)。
重量取得部143は、重量測定部130からHMD50の重量を表すデジタルデータ(重量データ)を取得する(ステップS3)。
位置ずれ算出部144は、マーカ検出部120から入力される画像データに対して画像処理を行い、利用者が装着した状態におけるHMD50の位置と、利用者の鼻の位置とを検出し、参照用の位置データと比較し、鼻の位置に対するHMD50の位置の位置ずれを算出する(ステップS4)。
疲労度算出部145は、筋活動量導出部142によって導出される4つの筋活動量データと、重量取得部143によって取得される重量データと、位置ずれ算出部144によって算出される位置ずれデータとを用いて重回帰分析を行い、疲労度を算出する式(1)を求める(ステップS5)。
次いで、疲労度算出部145は、求めた式(1)に、首の左右の筋肉の電圧(筋電位)、及び、左右の肩の筋肉の電圧(筋電位)と、位置ずれデータと、重量データとを代入して、疲労度の推定値を算出する(ステップS6)。
なお、数式(2)を求めて疲労度の推定値を算出する場合には、ステップS5において、筋活動量導出部142によって導出される左右の肩の筋肉の活動量データと、重量取得部143によって取得される重量データとを用いて重回帰分析を行い、疲労度を算出する式(2)を求めればよい。
そして、ステップS6では、式(2)に、左右の肩の筋肉の電圧(筋電位)と重量データとを代入して、疲労度の推定値を算出すればよい。
以上、実施の形態によれば、複数の条件において実験を行うことによって得た、左右の肩の筋肉の活動量データと重量データを用いて重回帰分析を行うことによって、疲労度の推定値を算出する式(2)を導出することができる。式(2)に左右の肩の筋肉の活動量データと重量データを代入すれば、HMD50の利用者の疲労度を容易かつ客観的に算出することができる。
この場合に、左右の肩の筋肉の活動量データと重量データを測定した被検者と、疲労度を算出するHMD50の利用者とが同一人物である場合には、特に疲労度を高精度に算出することができる。また、左右の肩の筋肉の活動量データと重量データを測定した被検者と、疲労度を算出するHMD50の利用者とが同一人物ではない場合であっても、ある程度の傾向の下に、疲労度を算出することができる。
また、左右の肩の筋肉の活動量データと重量データに加えて、首の左右の筋肉の活動量データ、及び/又は、位置ずれデータが得られれば、疲労度の推定値を算出する式(1)を導出することができる。式(1)は、式(2)よりも重回帰式の適合指標が高いので、より高精度にHMD50の利用者の疲労度の推定値を算出することができる。
疲労度算出装置100が算出する疲労度の推定値は、利用者の体調又は気分等の主観の影響を受けにくく、安定的にHMD50装着時の疲労度を定量的に評価することができる。また、知識や経験が不要であり、誰でもHMD50装着時の疲労度を評価することが可能となる。さらに、3Dプリンタで作成したような簡素なHMD50のモックアップを用いた評価が設計段階で可能となり、疲労度の少ないHMD50の設計が容易になる。
以上より、実施の形態によれば、ヘッドマウントディスプレイの重量に起因する疲労度を算出する疲労度算出装置100、及び、疲労度算出プログラムを提供することができる。
また、以上では、1人の被検者について36の条件で実験を行って得た、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データ(図9参照)を用いて重回帰分析を行うことによって、疲労度の推定値を算出する式(1)を導出する形態について説明した。また、左右の肩の筋肉の活動量データと重量データ(図9参照)を用いて重回帰分析を行うことによって、疲労度の推定値を算出する式(2)を導出する形態について説明した。
しかしながら、複数の被検者について実験を行い、首の左右の筋肉の活動量データ、左右の肩の筋肉の活動量データ、位置ずれデータ、及び重量データを得て、当該得たデータを用いて重回帰分析を行うことにより、式(1)を導出してもよい。同様に、複数の被検者について実験を行い、左右の肩の筋肉の活動量データ及び重量データを得て、当該得たデータを用いて重回帰分析を行うことにより、式(2)を導出してもよい。また、実験の条件は、上述した36の条件に限らず、内容及び条件の数を適宜設定すればよい。
なお、以上では、HMD50にマーカ51を取り付けるとともに、利用者の鼻にマーカ52を貼り付け、位置ずれ算出部144が、マーカ検出部120によって取得される画像データに基づいて、マーカ51、52の位置を検出し、HMD50と鼻の位置ずれを算出する形態について説明した。しかしながら、HMD50と鼻の位置ずれの算出(検出)は、他の手法によって行ってもよい。例えば、赤外線深度センサ、磁気センサ、ステレオカメラ、加速度センサ、角速度センサのうち少なくとも一つ以上を使用して、HMD50と鼻の位置を計測し、位置ずれを算出(検出)してもよい。これらの場合には、マーカ51、52は不要である。
また、以上では、主観疲労度は、HMD50の使用後における肩及び首等の疲労度を自己採点形式でスコア化し、スコア化された肩及び首等の疲労度に対して主成分分析を行うことによって、HMD50の利用による総合的な疲労度を表すスコアとして導出した。しかしながら、主観疲労度は、被検者の主観で決めた疲労度であれば、どのような決め方によるものであってもよい。
また、以上では、重量取得部143が重量測定部130からHMD50の重量を表すデジタルデータ(重量データ)を取得する形態について説明したが、重量取得部143は、キーボード13及びマウス14(図1参照)等によって入力されるHMD50の重量データを取得する構成であってもよい。この場合には、疲労度算出装置100は、重量測定部130を含まなくてもよい。
また、以上では、式(3)の所定の係数A、B、Cを重回帰分析によって求める形態について説明したが、重回帰分析以外の手法で求めてもよい。
図13は、実施の形態の変形例の疲労度算出システム500を示す図である。疲労度算出システム500は、利用者A、B、Cがそれぞれ利用する測定端末機200A、200B、200C、クラウドサーバ300、HMD設計者が利用するPC(Personal Computer)400、及び、重量測定部430を含む。
測定端末機200A、200B、200Cは、すべて同一の構成を有し、それぞれ、通信部201、電位処理部210、筋電位測定部241、及び重量取得部243を含む。測定端末機200A、200B、200Cは、PCであり、通信部201は、インターネット経由でクラウドサーバ300と通信する通信インターフェイスである。電位処理部210、筋電位測定部241、及び重量取得部243は、それぞれ、電位処理部110(図3参照)、筋電位測定部141及び重量取得部143(図4参照)と同様である。
利用者A、B、Cは、それぞれ、測定端末機200A、200B、200Cで両肩の筋電位を測定し、HMD50の重量を入力し、両肩の筋電位と重量を表すデータをクラウドサーバ300に送信する。
クラウドサーバ300は、筋活動量導出部342、疲労度算出部345、及びメモリ346を含む。筋活動量導出部342、疲労度算出部345、及びメモリ346は、それぞれ、筋活動量導出部142、疲労度算出部145、及びメモリ146(図4参照)と同様である。
筋活動量導出部342は、測定端末機200A、200B、200Cから受信する両肩の筋電位を表すデータに基づき、両肩の筋活動量を導出する。疲労度算出部345は、両肩の筋活動量と、測定端末機200A、200B、200Cから受信する重量を表すデータとに基づき、式(2)を用いて疲労度の推定値を算出する。メモリ346は、疲労度の推定値を算出するために必要な各種データを格納する。また、メモリ346は、利用者A、B、Cから送信される両肩の筋電位と重量を表すデータを格納し、図9に示すデータのように、両肩の筋電位と重量を表すデータを関連付けて登録したデータベースを作成する。3人の利用者A、B、C以外にも多数の利用者がクラウドサーバ300にアクセスすれば、両肩の筋電位と重量を表すデータを関連付けて登録したデータベースには、多数の利用者のデータが格納されることになる。
PC400は、HMD50の設計者が利用するコンピュータであり、重量測定部430に接続されている。設計者は、重量測定部430で測定したHMD50の重量を表すデータ(重量データ)と、筋活動量を表すデータ(筋活動量データ)とをインターネット経由でクラウドサーバ300に送信し、疲労度算出部345で算出された疲労度の推定値をクラウドサーバ300から受信する。
疲労度算出システム500は、上述のような構成を有するため、設計者は、様々な重量データと筋活動量データをクラウドサーバ300に送信することによって、疲労度の推定値を入手でき、疲労度の少ないHMD50を開発する際に、有用なデータを入手することができる。また、メモリ346には、様々な多数の利用者の両肩の筋電位と重量を表すデータを関連付けて登録されるデータベースが格納されるので、設計者は、様々な利用者のデータを利用して、効率的にHMDを設計することができる。
図14は、実施の形態の変形例の疲労度算出システム500Aを示す図である。疲労度算出システム500Aは、図13に示すクラウドサーバ300の代わりにクラウドサーバ300Aを含む。クラウドサーバ300Aは、図13に示すクラウドサーバ300に重量データベース350を追加した構成を有する。図15は、重量データベース350のデータ構造を示す図である。
重量データベース350は、様々なタイプのHMDの重量のデータをHMDのID(Identifier)と関連付けて登録したものである。図15に示すように、ID001のHMDの重量は50gであり、ID002のHMDの重量は100gである。
設計者は、PC400から筋活動量データと所望の製品IDをクラウドサーバ300Aに送信すれば、疲労度算出部345が重量データベース350で製品IDに対応する重量データを読み出し、読み出した重量データと、受信した筋活動量データとを用いて、式(2)に基づいて疲労度の推定値を算出する。
疲労度算出システム500Aは、上述のような構成を有するため、設計者は、疲労度の少ないHMD50を開発する際に、有用なデータを入手することができるとともに、効率的にHMDを設計することができる。この際に、重量データをクラウドサーバ300上で入手できるので、より効率的な開発が可能になる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラムについて説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から導出される両肩の筋活動量X1と、前記ヘッドマウントディスプレイの重量X2とに基づいて、次式(1)から前記利用者の疲労度Yを算出する疲労度算出部を含む、疲労度算出装置。
Y=AX1+BX2+C (1)
ただし、A、B、Cは、所定の係数である。
(付記2)
前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から前記筋活動量X1を導出する筋活動量導出部と、
前記ヘッドマウントディスプレイの前記重量X2を取得する重量取得部と
をさらに含み、
前記疲労度算出部は、前記筋活動量導出部によって導出される筋活動量X1と、前記重量取得部によって取得される重量X2とに基づいて、前記式(1)から前記疲労度Yを算出する、付記1記載の疲労度算出装置。
(付記3)
前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位を測定する筋電位測定部をさらに含み、
前記筋活動量導出部は、前記筋電位測定部によって測定される筋電位から前記筋活動量X1を導出する、付記2記載の疲労度算出装置。
(付記4)
前記所定の係数A、B、Cは、様々な筋活動量と、様々なヘッドマウントディスプレイの重量とを用いた重回帰分析によって決定される、付記1乃至3のいずれか一項記載の疲労度算出装置。
(付記5)
前記疲労度算出装置は、前記筋活動量X1と、前記重量X2とに加えて、前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の首の左右の筋電位から導出される首の左右の筋活動量X3と、前記ヘッドマウントディスプレイの装着位置の位置ずれ量X4とに基づいて、次式(2)から前記利用者の疲労度Yを算出する、付記1乃至4のいずれか一項記載の疲労度算出装置。
Y=AX1+BX2+DX3+EX4+C (2)
ただし、D、Eは、所定の係数である。
(付記6)
前記筋活動量X1は、利用者の両肩に貼り付けられた電極で検出される電圧に基づいて導出され、
前記重量X2は、重量計で測定された値、又は、前記利用者によって入力された値である、付記1乃至5のいずれか一項記載の疲労度算出装置。
(付記7)
ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の疲労度を測定する疲労度測定プログラムであって、
コンピュータが、
前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から導出される筋活動量X1と、前記ヘッドマウントディスプレイの重量X2とに基づいて、次式(2)から前記利用者の疲労度Yを算出する処理を実行する、疲労度算出プログラム。
Y=AX1+BX2+C (2)
ただし、A、B、Cは、所定の係数である。
100 疲労度算出装置
110 電位処理部
120 マーカ検出部
120A、120B、120C 赤外線カメラ
130 重量測定部
140 算出処理部
141 筋電位測定部
142 筋活動量導出部
143 重量取得部
144 位置ずれ算出部
145 疲労度算出部
146 メモリ
200A、200B、200C 測定端末機
210 電位処理部
241 筋電位測定部
243 重量取得部
300、300A クラウドサーバ
342 筋活動量導出部
345 疲労度算出部
346 メモリ
350 重量データベース
500、500A 疲労度算出システム

Claims (6)

  1. ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から導出される両肩の筋活動量X1と、前記ヘッドマウントディスプレイの重量X2とに基づいて、次式(1)から前記利用者の疲労度Yを算出する疲労度算出部を含む、疲労度算出装置。
    Y=AX1+BX2+C (1)
    ただし、A、B、Cは、所定の係数である。
  2. 前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から前記筋活動量X1を導出する筋活動量導出部と、
    前記ヘッドマウントディスプレイの前記重量X2を取得する重量取得部と
    をさらに含み、
    前記疲労度算出部は、前記筋活動量導出部によって導出される筋活動量X1と、前記重量取得部によって取得される重量X2とに基づいて、前記式(1)から前記疲労度Yを算出する、請求項1記載の疲労度算出装置。
  3. 前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位を測定する筋電位測定部をさらに含み、
    前記筋活動量導出部は、前記筋電位測定部によって測定される筋電位から前記筋活動量X1を導出する、請求項2記載の疲労度算出装置。
  4. 前記所定の係数A、B、Cは、様々な筋活動量と、様々なヘッドマウントディスプレイの重量とを用いた重回帰分析によって決定される、請求項1乃至3のいずれか一項記載の疲労度算出装置。
  5. 前記疲労度算出装置は、前記筋活動量X1と、前記重量X2とに加えて、前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の首の左右の筋電位から導出される首の左右の筋活動量X3と、前記ヘッドマウントディスプレイの装着位置の位置ずれ量X4とに基づいて、次式(2)から前記利用者の疲労度Yを算出する、請求項1乃至4のいずれか一項記載の疲労度算出装置。
    Y=AX1+BX2+DX3+EX4+C (2)
    ただし、D、Eは、所定の係数である。
  6. ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の疲労度を測定する疲労度測定プログラムであって、
    コンピュータが、
    前記ヘッドマウントディスプレイを装着した利用者の両肩の筋電位から導出される筋活動量X1と、前記ヘッドマウントディスプレイの重量X2とに基づいて、次式(2)から前記利用者の疲労度Yを算出する処理を実行する、疲労度算出プログラム。
    Y=AX1+BX2+C (2)
    ただし、A、B、Cは、所定の係数である。
JP2017123217A 2017-06-23 2017-06-23 疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム Pending JP2019005147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123217A JP2019005147A (ja) 2017-06-23 2017-06-23 疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123217A JP2019005147A (ja) 2017-06-23 2017-06-23 疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019005147A true JP2019005147A (ja) 2019-01-17

Family

ID=65026280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017123217A Pending JP2019005147A (ja) 2017-06-23 2017-06-23 疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019005147A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110464351A (zh) * 2019-07-11 2019-11-19 中国航天员科研训练中心 一种监测肌肉疲劳度的系统和方法
CN111111111A (zh) * 2020-01-14 2020-05-08 广东技术师范大学 一种健身实时监测系统及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110464351A (zh) * 2019-07-11 2019-11-19 中国航天员科研训练中心 一种监测肌肉疲劳度的系统和方法
CN111111111A (zh) * 2020-01-14 2020-05-08 广东技术师范大学 一种健身实时监测系统及方法
CN111111111B (zh) * 2020-01-14 2023-06-23 广东技术师范大学 一种健身实时监测系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Quijoux et al. A review of center of pressure (COP) variables to quantify standing balance in elderly people: Algorithms and open‐access code
Velloso et al. Qualitative activity recognition of weight lifting exercises
KR102107379B1 (ko) 3축 동작측정기를 이용한 노쇠 예측 방법, 3축 동작측정기를 이용한 노쇠 예측 시스템 및 웨어러블 노쇠 예측 장치
CN107871116A (zh) 用于确定人的姿势平衡的方法和系统
WO2012057646A1 (ru) Способ получения информации о психофизиологическом состоянии живого объекта
KR20190041081A (ko) 인지장애 진단을 위한 vr기반 인지능력 평가시스템
CN113728394A (zh) 身体活动执行和训练的评分度量
Boswell et al. Smartphone videos of the sit-to-stand test predict osteoarthritis and health outcomes in a nationwide study
Jun et al. Are measures of postural behavior using motion sensors in seated office workers reliable?
Starbuck et al. The Influence of trisomy 21 on facial form and variability
Feigl et al. Sick moves! motion parameters as indicators of simulator sickness
JP2019005147A (ja) 疲労度算出装置、及び、疲労度算出プログラム
JP2018121930A (ja) 歩容の評価方法
Chan et al. Development and large-scale validation of the Watch Walk wrist-worn digital gait biomarkers
Lee et al. Quantitative anatomical analysis of facial expression using a 3D motion capture system: Application to cosmetic surgery and facial recognition technology
Rose et al. Reliability of wearable sensors for assessing gait and chair stand function at home in people with knee osteoarthritis
Bansal et al. A Simple, Objective, and mathematical grading scale for the assessment of facial nerve palsy
US11141094B2 (en) Method and system for assessing a balance and posture of a subject
JP6832005B2 (ja) 被験者判断装置、方法、及びプログラム
WO2022138722A1 (ja) 作業行動認識システムおよび作業行動認識方法
Lu et al. Human posture simulation to assess cumulative spinal load due to manual lifting. Part II: accuracy and precision
Gruić et al. Construction and validation of protocol for digital measurement of human body
Palomino-Roldán et al. Eye Movements and Vestibulo-Ocular Reflex as User Response in Virtual Reality
Yu et al. Face anthropometry for filtering facepiece respirators: analysis of the association between facial dimensions and respirator fit
Guihard et al. Three‐Dimensional Quantification of Facial Morphology and Movements Using a Wearable Helmet