JP2018531019A6 - 融解可能な脂質を含む均質化したたばこ材料 - Google Patents

融解可能な脂質を含む均質化したたばこ材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2018531019A6
JP2018531019A6 JP2018519952A JP2018519952A JP2018531019A6 JP 2018531019 A6 JP2018531019 A6 JP 2018531019A6 JP 2018519952 A JP2018519952 A JP 2018519952A JP 2018519952 A JP2018519952 A JP 2018519952A JP 2018531019 A6 JP2018531019 A6 JP 2018531019A6
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tobacco material
homogenized tobacco
aerosol
wax
homogenized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018519952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018531019A (ja
JP6433626B2 (ja
Inventor
コリーヌ デフォレル
マリーヌ ジャリオー
Original Assignee
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム filed Critical フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Priority claimed from PCT/EP2016/076851 external-priority patent/WO2017077112A1/en
Publication of JP2018531019A publication Critical patent/JP2018531019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6433626B2 publication Critical patent/JP6433626B2/ja
Publication of JP2018531019A6 publication Critical patent/JP2018531019A6/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

均質化したたばこ材料は、たばこと50℃〜150℃の融点を有する脂質とを含む。脂質は加熱に伴い融解し、均質化したたばこ材料内で液体領域を形成し、加熱に伴い揮発性成分が均質化したたばこ材料からエアロゾルへ移動するのを改善する。脂質は正常な周囲温度または体温では融解しない。均質化したたばこ材料は有利なことに、加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル形成基体として使用される。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱式エアロゾル発生物品およびこうした物品で使用する均質化したたばこ材料に関連する。特に本発明は、揮発性成分の移動を向上させるための融解可能な脂質成分を有する均質化したたばこ材料に関連する。均質化したたばこ材料は、例えば「燃やさない加熱式」タイプの喫煙物品など、加熱式エアロゾル発生物品での使用に適している。
均質化したたばこ材料は、たばこ製品の製造でしばしば使用される。この均質化したたばこ材料は一般的に、カットフィラーの製造にあまり適していないたばこ植物の部分(例えば、たばこ茎またはたばこダスト)から製造される。
均質化したたばこ材料の最も一般的に使用される形態は、再構成たばこシートおよびキャストリーフである。均質化したたばこ材料シートを形成するプロセスは一般的に、たばこダストと結合剤を混合してスラリーを形成する工程を含む。次に、スラリーがたばこウェブを作り出すために使用される。例えば、たばこウェブは、いわゆるキャストリーフを製造するために粘性のあるスラリーを移動する金属ベルトの上へとキャストすることによって形成されてもよい。別の方法として、再構成たばこを作り出すために、粘性が低くかつ含水量が高いスラリーを製紙と似たプロセスで使用することができる。
加熱式エアロゾル発生物品では、吸入可能なエアロゾルを形成するために、エアロゾル形成基体が比較的低い温度(例えば約350℃)に加熱される。エアロゾルが形成されうるためには、均質化したたばこ材料は、高い割合のエアロゾル形成剤および保湿剤(グリセリンまたはプロピレングリコールなど)を含むことが好ましい。均質化したたばこ材料はまた、ニコチンを含む。加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル形成基体としての使用に適している均質化したたばこ材料で形成されたロッドが、WO2012164009号に開示されている。
エアロゾルを形成するには、エアロゾル形成剤は、均質化したたばこ材料から放出されなければならない。これらのエアロゾル形成剤は放出されるために、均質化したたばこ材料の物体内から均質化したたばこ材料の表面に移動しなければならない。ニコチンなどのその他の揮発性化合物も、エアロゾルに混入されるために、均質化したたばこ材料の物体内から移動しなければならない。加熱に伴いエアロゾル形成剤が均質化したたばこ材料から放出される効率およびレートは改善されることが望ましいことがある。
均質化したたばこ材料内でのエアロゾル形成剤およびその他の揮発性化合物の移動は、拡散によって制限される。エアロゾル形成剤が放出される効率およびレートを改善する一つの方法は、均質化したたばこ材料が加熱される温度を高めて、それによって拡散を改善することでありうる。ところが、温度の上昇は望ましくない化合物の放出を招きうるため、これは望ましくないことがある。温度の上昇はまた、例えばエアロゾルの温度やエアロゾルの液滴サイズなど、形成されるエアロゾルの物理的特性に悪影響を及ぼしうる。
加熱に伴いエアロゾル形成剤およびその他の揮発性化合物が放出される効率およびレートを改善する別の方法は、均質化したたばこ材料の単位体積あたりの表面積を増大させることでありうる。これは、均質化したたばこ材料の薄いシートの使用を必要としうる。ところが、均質化したたばこ材料は、高濃度のエアロゾル形成剤のため、強度が不足している。均質化したたばこ材料の薄いシートは、取り扱いおよび加工が非常に困難である。
第一の態様において、吸入可能エアロゾルを生成するための加熱式エアロゾル発生物品が提供されている。加熱式エアロゾル発生物品はエアロゾル形成基体を含む。エアロゾル形成基体は、たばこと50℃〜150℃の融点を有する脂質とを含む均質化したたばこ材料である。均質化したたばこ材料中の脂質の総含有量は、乾燥質量基準で5重量パーセント〜15重量パーセントであり、脂質は均質化したたばこ材料内に均等に分布されている。脂質はろうである。
さらなる態様において、均質化したたばこ材料が提供されることができ、均質化したたばこ材料は、たばこと50℃〜150℃の融点を有する脂質とを含む。均質化したたばこ材料中の脂質の総含有量は、乾燥質量基準で5重量パーセント〜15重量パーセントであり、脂質は均質化したたばこ材料内に均等に分布されている。脂質はろうである。
「均質化したたばこ材料」という用語は本明細書を通して、たばこ材料の粒子の凝集によって形成される任意のたばこ材料を含むように使用される。均質化したたばこのシートまたはウェブは、たばこ葉ラミナおよびたばこ葉茎の一方または両方を粉砕することによって、またはその他の方法で粉末化することによって得られた粒子状たばこを凝集することによって形成される。さらに、均質化したたばこ材料は、たばこの処理、取り扱い、および輸送の間に形成された少量のたばこダスト、たばこ微粉、およびその他の粒子状たばこ副産物のうちの1つ以上を含んでもよい。脂質は均質化したたばこ材料全体に均等に分布されており、これは室温で別個に識別可能な脂質やたばこの領域がないことが好ましいことを意味する。むしろ、脂質やたばこの粒子は完全に均質化されている。
均質化したたばこ材料が脂質の融点を超える温度に加熱される時、均質化したたばこ材料の脂質部分は融解し、材料はその後、固体マトリクス内部で液体状態である微細な材料領域を形成しうる。エアロゾル形成剤およびニコチンなどの揮発性成分の拡散率は、固相よりも液相において大きい。加熱後、融解した脂質領域は、均質化したたばこ材料内からその表面への揮発性成分の移動を促進するために作用しうる。従って、脂質の融点を超える所定の温度では、均質化したたばこ材料からエアロゾルへのこれらの揮発性成分の移動は、脂質相を含まない均質化したたばこ材料の場合と比較して、促進されうる。
均質化したたばこ材料は、加熱式エアロゾル発生物品の最も高価な要素の一つである。本明細書に記載した通り、融解可能な脂質成分を有する均質化したたばこ材料を使用することは、脂質成分を含まない均質化したたばこ材料の使用と比較して、より少ないたばこの使用を可能にしつつ、ニコチンまたはエアロゾルの生成量は同等となりうる。これによって、コストが節約されるとともに、消費者にはなおも同等の体験が提供されうる。
脂質成分を有する均質化したたばこ材料を使用することはまた、同一量のたばこを有するが融解可能な脂質成分を含まない均質化したたばこ材料と比較して、ニコチンまたはエアロゾルの生成量を増大しうる。
本明細書に記載した通り、脂質成分を有する均質化したたばこ材料を使用することは、脂質成分を含まない均質化したたばこ材料の使用と比較して、低めの温度で同等なニコチンまたはエアロゾル生成量を可能にしうる。これは多数の利点を提供しうる。例えば、低めの動作温度は、電池の再充電を必要とせずに、より長い期間の使用を可能にしうる。さらなる例として、低めの動作温度は、より小さい電池の使用を可能にしうる。さらなる例として、低めの動作温度は、均質化したたばこ材料からの望ましくないエアロゾル成分の遊離を減少させうる。
50℃〜150℃の融点を有する脂質を指定することによって、均質化したたばこ材料は周囲温度で、または人体と接触した時に、完全に固体である。従って、均質化したたばこ材料は周囲温度で、取り扱いおよび加工のための十分な強度を提供しうる。均質化したたばこ材料は、例えば使用者のポケット内で携帯する時、その形状および構造を保持しうる。ところが、使用時の加熱に伴い、均質化したたばこ材料の一部分は融解することができ、揮発性成分の移動が改善されうる。
加熱式エアロゾル発生物品が提供される場合、物品のエアロゾル形成基体は、均質化したたばこ材料シートの捲縮および集合によって作製されたロッドの形態であることが好ましいことがある。加熱式エアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体を含む複数の構成要素を備えうる。これらの構成要素は、紙巻たばこ用紙などのラッパー内で組み立られ、口側の端と口側の端から上流の遠位端とを有するロッドを形成しうる。従って、加熱式エアロゾル発生物品は従来的な紙巻たばこと類似したものでありうる。加熱式エアロゾル発生物品は、マウスピースフィルターおよびエアロゾル冷却要素など、1つ以上のその他の構成要素を含みうる。
加熱式エアロゾル発生物品は、加熱に伴いエアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出する能力を有するエアロゾル形成基体を含む物品である。加熱式エアロゾル発生物品は不燃性のエアロゾル発生物品である。不燃性のエアロゾル発生物品は、エアロゾル形成基体の燃焼なしに揮発性化合物を放出する。
エアロゾル形成基体は、エアロゾル揮発性化合物を形成できる揮発性化合物、およびエアロゾル形成基体を加熱することによって放出されうる揮発性化合物を放出する能力を有する。エアロゾル発生物品で使用される均質化したたばこ材料のために、エアロゾル形成剤はキャストリーフを形成するスラリーに含まれることが好ましい。
脂質はろうである。多くのろうは、特定の範囲の融点を有する。ろうは、周囲温度で融解可能であるが一般に45℃より高い温度で融解する化学物質の群である。
脂質は50℃〜150℃の範囲の融点を有するろうである。こうしたろうは周囲温度では固体であるが、加熱時に融解する。ろうは植物由来の天然ろうであることが好ましい。ろうを使用することの利点は、脂質が50℃より低い融点を有する油脂である場合よりも簡単に、均質化したたばこ材料の周囲温度での強度および安定性が維持される可能性が高いことである。
ろうは、融点の範囲の低い方の温度が可能な限り低いながらも50℃を超えている融点範囲を持つことが好ましい。例えば、ろうは、融点の範囲の低い方の温度が50℃〜100℃、好ましくは55℃〜80℃、または60℃〜75℃である融点範囲を持つことが好ましいことがある。ろうの融点がより低いと、加熱に伴い揮発性成分の移動が増大しうる。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、カンデリラろう、カルナウバろう、シェラック、ヒマワリろう、米ぬか、およびRevel Aから成るリストから選択される1つ以上のろうを含みうる。
ろうは、特定の融点よりもむしろ、融解温度範囲を示す傾向にある。適切なろうの融解温度範囲の例は以下の通りである。
カンデリラろう‐融点範囲68.5〜72.5℃
カルナウバろう‐融点範囲82〜86℃
シェラック‐融点範囲80〜100℃
ヒマワリろう‐融点範囲74〜77℃
米ぬか‐融点範囲77〜86℃
Revel A‐融点およそ64℃
任意の態様による均質化したたばこ材料は、異なる融点または異なる融点範囲を有する2つ以上の脂質を含みうる。従って、異なる温度で融解または液化する2つ以上の脂質の領域または相を含む均質化したたばこ材料を生成可能でありうる。これによって、加熱に伴い、均質化したたばこ材料とエアロゾルの間での揮発性成分の移動の最適化を可能にしうる。例えば、均質化したたばこ材料は、カンデリラろう、カルナウバろう、シェラック、ヒマワリろう、米ぬか、およびRevel Aから成るリストから選択される2つ以上のろうを含みうる。
均質化したたばこ材料中の脂質の総含有量は、乾燥質量基準で5重量パーセント〜15重量パーセントである。例えば、均質化したたばこ材料中の脂質の総含有量は、乾燥質量基準で7重量パーセント〜12重量パーセント、例えば乾燥質量基準で8重量パーセント〜11重量パーセント、または乾燥質量基準で約10重量パーセントとしうる。脂質の総含有量は単一種の脂質に由来しうる。脂質の総含有量は2つ以上の種の脂質に由来しうる。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、たばこ粉末の形態のたばこを含みうる。例えば、たばこ材料は特定の粒子サイズを持つ粉末を形成するために粉砕されてもよい。従って、均質化したたばこ材料は、平均粉末粒子サイズが約0.03ミリメートル〜約0.12ミリメートル、例えば0.05ミリメートル〜約0.10ミリメートルのたばこ粉末を含みうる。たばこ粉末は異なるたばこの混合物を含みうる。有利なことに、この細かいサイズ範囲まで細かく粉砕することによって、たばこ細胞構造を開くことができると考えられる。従って、ニコチンなどの揮発性たばこ物質のたばこ自体からのエアロゾル化が改善される。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、エアロゾル形成剤を含みうる。機能的には、エアロゾル形成剤は、均質化したたばこ材料がエアロゾル形成剤の特定の揮発温度を超えて加熱された時に揮発してエアロゾル中のニコチンおよび/または風味剤を運ぶことができる構成要素である。エアロゾル形成剤は、使用時に、密度が高く安定したエアロゾルの形成を促進し、加熱式エアロゾル発生物品の使用温度で実質的に熱分解耐性のある、任意の適切な化合物または化合物の混合物としてもよい。異なるエアロゾル形成剤は異なる温度で気化する。エアロゾル形成剤は、室温またはその付近で安定性を保つが、より高い温度、例えば40℃〜450℃で気化するその能力に基づき選択されうる。
エアロゾル形成剤はまた、均質化したたばこ材料中で望ましいレベルの水分を保つのに役立つ湿潤剤タイプの属性を持ちうる。特に、一部のエアロゾル形成剤は、湿潤剤として機能する吸湿性材料である。
均質化したたばこ材料中に含有するのに適切なエアロゾル形成剤が当業界で周知であり、それらには例えば、一価アルコール(メントールなど)、多価アルコール(トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、およびグリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、またはグリセロールトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸、またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチル、エリスリトール、1,3−ブチレングリコール、テトラエチレングリコール、クエン酸トリエチル、プロピレンカーボネート、ラウリン酸エチル、トリアクチン(Triactin)、メソ−エリスリトール、ジアセチン混合物、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、バニリン酸エチル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、およびプロピレングリコールなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
例えば、本明細書による均質化したたばこ材料が加熱式エアロゾル発生物品においてエアロゾル形成基体として使用されるように意図されている場合、均質化したたばこ材料は、乾燥質量基準で約5重量パーセント〜約30重量パーセントのエアロゾル形成剤含有量を有してもよい。発熱体を有する電気的に動作するエアロゾル発生システムでの使用が意図されている均質化したたばこ材料は、均質化したたばこ材料の乾燥質量の約5パーセント〜約20パーセントを形成するエアロゾル形成剤を含みうることが好ましく、例えば均質化したたばこ材料の乾燥質量の約10パーセント〜約15パーセントである。発熱体を持つ電気的に動作するエアロゾル発生システムでの使用が意図されている均質化したたばこ材料の場合、エアロゾル形成剤はグリセロール(グリセリン(glycerin)またはグリセリン(glycerine)としても知られる)またはプロピレングリコールとしうることが好ましい。エアロゾル形成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン、グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテート、ドデカン二酸ジメチル、およびテトラデカン二酸ジメチルから成るリストから選択される1つ以上のエアロゾル形成剤としうる。
1つ以上のエアロゾル形成剤を組み合わせてそれらの組み合わせたエアロゾル形成剤の1つ以上の特性を利用してもよい。例えば、トリアクチンをグリセリンおよび水と組み合わせて、活性構成要素を運ぶトリアクチンの能力とグリセリンの保湿性を利用してもよい。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、1つ以上の結合剤構成要素を含みうる。たばこスラリー中に、それ故にスラリーをキャストすることによって形成される均質化したたばこ材料中に存在しうる結合剤の量には事実上の限界がある。これは、水と接触した時に結合剤がゲルになる傾向に起因する。ゲル化はたばこスラリーの粘性に強く影響し、これがその後のウェブ製造プロセス(例えば、キャストのようなプロセス)のためのスラリーの重要なパラメータとなる。従って、均質化したたばこ材料の中に比較的少量の結合剤を有することが好ましい。一部の実施形態において、結合剤は均質化したたばこ材料の乾燥質量の約1パーセント〜約5パーセントを含みうる。結合剤は、本明細書に記述されるガムまたはペクチンのうちのいずれかとしうる。結合剤は、たばこ(例えば、たばこ粉末)が均質化したたばこ材料を通して実質的に分散されたままになるのを確実にするのに役立ちうる。
任意の結合剤を採用してもよいが、好ましい結合剤は、天然ペクチン(果実ペクチン、柑橘類ペクチン、またはたばこペクチンなど)、グアーガム(ヒドロキシエチルグアーおよびヒドロキシプロピルグアーなど)、ローカストビーンガム(ヒドロキシエチルおよびヒドロキシプロピルローカストビーンガムなど)、アルギネート、デンプン(変性デンプンまたは誘導体化デンプンなど)、セルロース(メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシメチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロースなど)、タマリンドガム、デキストラン、プラロン、コンニャク粉、キサンタンガム、およびこれに類するものである。特に好ましい結合剤はグアーである。
たばこ、脂質、エアロゾル形成剤、および随意的に結合剤を含む均質化したたばこ材料は、加熱式エアロゾル発生物品のためのエアロゾル形成基体を形成するための取り扱いおよび加工に必要な強度が不足しうる。これは特に、均質化したたばこ材料が乾燥質量基準で高比率のエアロゾル形成剤または高比率の脂質を含む場合、低い融点の脂質である場合、またはたばこが細かく粉砕された粉末の形態である場合に当てはまる。より高い強度を達成するために、均質化したたばこ材料は、結合剤および補強剤など1つ以上のさらなる構成要素を含みうる。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、補強繊維を含みうる。補強繊維の繊維長さは平均0.2mm〜4.0mmでありうる。補強繊維はセルロース繊維としうる。一部の実施形態において、均質化したたばこ材料は、乾燥質量基準で1重量パーセント〜15重量パーセントの補強繊維、例えば乾燥質量基準で1.5重量パーセント〜10重量パーセントの補強繊維を含みうる。
均質化したたばこ材料中にセルロース繊維などの繊維を含めることで、材料の引張強さが増大する。従って、補強繊維を添加することで、均質化したたばこ材料のウェブの弾力性を増大させうる。これは、エアロゾル発生物品の製造中、均質化したたばこ材料の円滑な製造プロセスおよびその後の取り扱いを支援する。一方で、これはエアロゾル発生物品および他の喫煙物品を製造する上での製造効率、コスト効率、再現性、および生産速度の増加につながる可能性がある。
均質化したたばこ材料に含めるセルロース繊維は当業界において周知であり、柔らかい木材繊維、堅い木材繊維、ジュート繊維、亜麻繊維、たばこ繊維、およびこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。パルプ化に加えて、セルロース繊維は、精製、機械的パルプ化、化学的パルプ化、漂白、硫酸塩パルプ化、およびこれらの組み合わせなどの適切な処理を受ける場合がある。
繊維粒子は、たばこ茎材料、葉柄または他のたばこ植物材料を含む場合がある。木材繊維などのセルロースベースの繊維はリグニン含有量が低いことが好ましい。別の方法として、植物繊維などの繊維を上記の繊維とともに、またはその代替として使用してもよく、これには大麻および竹が含まれる。
補強繊維について考慮されるべき1つの関連要因は、繊維の長さである。繊維は短すぎる場合、結果として得られる均質化したたばこ材料の引張強さに効率的に貢献しないであろう。繊維は長すぎる場合、均質化したたばこ材料の均一性に影響しうる。平均サイズが約0.03ミリメートル〜約0.12ミリメートルであり、かつ結合剤の量がスラリーの乾燥質量の約1パーセント〜約3パーセントであるたばこ粉末を含む均質化したたばこ材料における繊維のサイズは、約0.2ミリメートル〜約4ミリメートルであることが有利である。繊維の平均繊維サイズは、約1ミリメートル〜約3ミリメートルであることが好ましい。このさらなる低減が精製する工程によって得られることが好ましい。本明細書において、繊維の「サイズ」は繊維長さを意味し、すなわち繊維長さは繊維の主要寸法である。さらに、本発明によると繊維の量は、均質化したたばこ材料の総重量の乾燥質量基準で約1パーセント〜約3パーセントを含むことが好ましい。エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体として均質化したたばこ材料が使用される時に、平均サイズが約0.2ミリメートル〜約4ミリメートルである繊維は、細かく挽いたたばこ粉末からの物質の放出を著しく阻害しない。補強繊維は、たばこスラリーに、またその結果として均質化したたばこ材料に、ゆるんだ繊維として導入されうる。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、均質化したたばこ材料中に包含された連続的な補強剤の形態の補強剤を含みうる。連続的な補強剤は、均質化したたばこ材料の形成中にたばこスラリーに組み込まれうる。連続的な補強は、多孔性の補強シートであることが好ましい。
強化シートは、スラリーが乾燥する前にたばこスラリーが多孔性強化シートの中へと透過し、それによって強化シートを均質化したたばこ材料の中へと組み込むために、十分に多孔性であるべきである。多孔性強化シートは、乾燥した均質化したスラリーの中に封入されて、均質化したたばこ材料を形成することが好ましい。多孔性強化シートは代わりに、多孔性強化マトリクスと呼ばれてもよい。多孔性強化シートは、多孔性セルロースシートもしくは紙シート、または多孔性織布などの多孔性繊維シートまたは多孔性繊維マトリクスであってもよい。
セルロースから形成された多孔性強化シートは、好ましい連続的強化材料でありうる。しかし、他の材料が使用されてもよい。例えば、多孔性強化シートは、多孔性繊維シートまたは多孔性繊維マトリクスとして説明することができるシートであってもよい。シートの繊維は、ポリエチレン、ポリエステル、ポリフェニレンスルファイド、またはポリオレフィンなどの他の高分子材料から形成されてもよい。繊維は綿などの天然材料であってもよい。
均質化したスラリーの中への強化シートの組み込みは、結果的に得られる均質化したたばこ材料の引張強さを、材料が高比率の脂質相を含むことができうるほど十分に高める場合がある。均質化したスラリーの中への強化シートの組み込みは、結果的に得られる均質化したたばこ材料の引張強さを、材料が低融点を有する脂質相を含むことができうるほど十分に高める場合がある。
任意の態様による均質化したたばこ材料は、水を含みうる。任意の態様による均質化したたばこ材料は、メントールなどの非たばこ風味剤を含みうる。
上述した任意の態様による均質化したたばこ材料を形成する方法は、たばこ(例えばたばこ粉末)および50℃〜150℃の融点を有する粉末脂質を含む均質化したスラリーを形成する工程と、均質化したスラリーを移動するベルト上にキャストする工程と、キャストされた均質化したスラリーを乾燥させて均質化したたばこ材料を形成する工程とを含みうる。粉末脂質は粉末ろうである。均質化したスラリーはエアロゾル形成剤をさらに含みうる 均質化したスラリーは補強繊維をさらに含みうる 連続的補強シートは、スラリーが乾燥する前に、均質化したスラリーに組み込まれうる。均質化したスラリーは結合剤をさらに含みうる。均質化したスラリーは追加的に水を含みうる。
スラリーは、脂質の融点より高い温度に加熱された後、スラリーがキャストされる前に脂質の融点より低く冷却されうる。これは、均質化したたばこ材料内で脂質を均一に分布するのに役立ちうる。
均質化したスラリーは、スラリーの様々な構成要素を混合することによって製造される。スラリーの混合は、高エネルギーミキサーまたは高剪断ミキサーを用いて実施されることが好ましい。こうした混合は、スラリーの様々な相を壊して均一に分布させる。
一部の実施形態において、スラリーは、異なるたばこタイプのたばこブレンド粉末を結合剤と組み合わせることによって形成されてもよい。それ故に、均質化したたばこ材料の風味は、異なるたばこをブレンドすることによって制御されてもよい。
結合剤が使用される場合、結合剤はスラリーの総重量の乾燥質量基準で約1パーセント〜約5パーセントの量でスラリーの中へと添加されることが好ましい。結果的に得られる均質化したたばこ材料は、均質化したたばこ材料の総重量の乾燥質量基準で約1パーセント〜約5パーセントの量で外来的な結合剤を含む。
本方法はスラリーを振動する工程を含んでもよい。スラリーを振動すること、すなわち例えばスラリーが存在するタンクまたはサイロを振動することは、スラリーの均質化を補助する場合がある。混合と一緒に振動も実施される場合、キャストするために最適な標的値までスラリーを均質化するために必要な混合時間がより短くなる場合がある。
均質化したたばこ材料のウェブは、均質化したスラリーを移動ベルトなどの移動支持表面上にキャストする工程を一般的に含むタイプのキャストプロセスによって形成されることが好ましい。キャストする工程における前記キャストたばこ材料ウェブの水分は、キャストする工程におけるたばこ材料の総重量の約60重量パーセント〜約80重量パーセントであることが好ましい。均質化したたばこ材料の製造方法は、前記キャストされたウェブを乾燥する工程と、前記キャストされたウェブを巻き取る工程と、を含み、巻き取る工程における前記キャストされたウェブの水分は、たばこ材料ウェブの乾燥質量の約7パーセント〜約15パーセントであることが好ましい。巻き取る工程における前記均質化したたばこウェブの水分は、均質化したたばこウェブの乾燥質量の約8パーセント〜約12パーセントであることが好ましい。
本発明を、添付図面を参照しながら、例証としてのみであるがさらに説明する。
図1は、本発明の具体的な実施形態による均質化したたばこ材料を製造する方法の流れ図を示す。
再構成たばこ材料のウェブを製造するための典型的な先行技術のプロセスにおいて、たばこ粉末またはダストは、スラリーを形成するためにセルロース繊維、結合剤、および水と組み合わせられる。その後、スラリーは移動ベルトの上へとキャストされ、スラリーは材料のウェブを形成するために乾燥される。こうした方法は当業者に周知である。スラリーは、他の構成要素、例えばグリセリンなどのエアロゾル形成剤をさらに含んでもよい。セルロース繊維および結合剤は、結果的に得られる均質化したたばこ材料に強度を付与する。加熱式エアロゾル発生物品内のエアロゾル形成基体としての使用が意図されているウェブは、たばこの特定のブレンドを有していてもよく、またエアロゾル形成剤の比率が高くてもよい。このように、ウェブは固有の強度が低くてもよい。こうしたウェブの強度は、セルロース繊維および結合剤の量を増加させることによって増大させうる。
図1は、本発明の具体的な実施形態による、均質化したたばこ材料を製造する一般的な方法を図示する流れ図である。本方法の第一の工程は、均質化したたばこ材料を製造するためのたばこブレンドに使用されるたばこタイプおよびたばこ等級の選択101である。本方法で使用されるたばこタイプおよびたばこ等級は、例えばブライトたばこ、ダークたばこ、アロマティックたばこ、およびフィラーたばこである。
さらに、本方法はたばこ葉を粗く粉砕する工程102を含む。
粗く粉砕する工程102の後、細かく粉砕する工程103が実施される。細かく粉砕する工程によって、たばこ粉末の平均サイズは約0.03ミリメートル〜約0.12ミリメートルのサイズへと小さくなる。この細かく粉砕する工程103によって、たばこのサイズはスラリーの調製に適切な粉末のサイズへと小さくなる。この細かく粉砕する工程103の後、たばこの細胞は少なくとも部分的に破壊され、たばこ粉末は粘着性になる場合がある。
脂質は、固相または液相としてスラリーに組み込まれうる。脂質を固体粒子の形態でスラリーに加えることが好ましいことがある。次に、脂質をスラリー全体に均一に分布させるために、スラリーはスラリー形成の後かつキャストの前に、脂質の融点より高く加熱されうる。スラリーが脂質の融点より高く加熱される場合、キャストおよび乾燥の前に約40℃の温度まで冷却されることが好ましい。
従って、粉砕されたたばこ粉末は、スラリー104を形成するために、粉末脂質、エアロゾル形成剤、結合剤、および水と混合されうる。脂質は、カンデリラろう、カルナウバろう、シェラック、ヒマワリろう、米ぬか、およびRevel Aから成るリストから選択される1つ以上のろうが好ましい。エアロゾル形成剤はグリセリンを含むことが好ましく、結合剤はグアーを含むことが好ましい。
スラリー形成の工程104はまた、混合する工程を含むことが好ましく、この工程では全てのスラリー成分が一定時間にわたり一緒に混合される。混合する工程では高剪断ミキサーを使用する。スラリーはその後、鋼製コンベヤーベルトなどの移動支持体上へとキャストされる105。スラリーはキャスティングブレードによってキャストされることが好ましい。次に、キャストされたスラリーは乾燥され106、均質化したたばこウェブが形成される。乾燥する工程106は、キャストされたウェブを蒸気および加熱空気によって乾燥することを含む。キャストされたウェブが支持体と接触する側で、蒸気を用いた乾燥工程が実施され、一方でキャストされたウェブの開放側で、加熱空気を用いた乾燥が実施されることが好ましい。
乾燥する工程106の終了時に、均質化したたばこウェブは支持体107から取り外されることが好ましい。均質化したたばこウェブは、例えば単一のマスターボビンを形成するように、巻き取る工程108で1つ以上のボビンで巻かれることが好ましい。その後、切り込みを入れて小さいボビンを形成するプロセスによって、より小さいボビンの製造を実施するために、このマスターボビンを使用してもよい。その後、エアロゾル発生物品(図示せず)の製造のために、より小さいボビンを使用してもよい。
エアロゾル発生物品で使用するエアロゾル形成基体を形成するために、均質化したたばこ材料のウェブを使用してもよい。例えば、均質化したたばこ材料のシートは、加熱式エアロゾル発生物品で使用するエアロゾル形成基体のロッドを形成するために集められてもよい。
実験1‐ろうを含む均質化したたばこ材料
脂質成分を均質化したたばこ材料に包含させることによって生じる揮発性成分の移動の改善を評価するために、異なる高い融点の脂質を含む多数の均質化したたばこ材料を形成し、脂質を含まない対照の均質化したたばこ材料と比較した。
対照の均質化したたばこ材料は、65 wt %のたばこ粉末、20 wt %のグリセリン、10 wt %の水、3 wt %のグアー、および補強剤として2 wt %のセルロース繊維を含んでいた。対照の均質化したたばこ材料は、成分をスラリーに混合して、スラリーをキャストして乾燥させることによって形成された。
試験材料は対照の材料と同一の構成要素を使用して形成されたが、エアロゾル形成剤とたばこ粉末の比率を変化させ、一定比率のカンデリラろうを含めた。均質化したたばこ材料のその他の成分は変化がない。従って、第一の均質化したたばこ材料は、63 wt %のたばこ粉末、12 wt %のカンデリラろうの形態の脂質、および10 wt %のグリセリンの形態のエアロゾル形成剤を含むもので形成された。カンデリラろうは、化学情報検索サービス機関(CAS)番号CAS 8006−44−8および68.5〜72.5℃の融点を有する。
カンデリラろうを含む均質化したたばこ材料は、上述の通り形成された。特に、カンデリラろうは、たばこ粉末、グアー結合剤、水、セルロース繊維およびグリセリンと混合され、スラリーを形成するように混合された。次に、スラリーは75℃の温度、すなわちカンデリラろうの融点より高く加熱され、均質化したスラリーを形成するように混合された。次に、スラリーは40℃の温度に冷却され、キャストおよび乾燥されて、均質化したたばこ材料のシートが形成された。
さらなる試験材料は、カンデリラろうの代わりにRevel A(CAS 68956−68−3)、カルナウバろう(CAS 8015−86−9)、および米ぬか(CAS 8016−60−2)を含む、ほぼ同一の方法で形成された。それぞれの場合においてスラリーは、ろうの融点よりわずかに高い温度まで加熱され、その温度で混合された。例えば、Revel Aの製造の例ではスラリーは、混合のために65℃に加熱されてから、キャストのために40℃に冷却された。
加熱式エアロゾル発生物品は、それぞれの対照の均質化したたばこ材料(対照物品)および4つの異なる試験用の均質化したたばこ材料(試験物品A、B、C、およびD)を使用して形成された。これらの異なる加熱式エアロゾル発生物品のそれぞれは、カナダ保健省(Health Canada)規定の条件下で喫煙が行われ、ニコチンおよびグリセリンの移動レートが決定された。グリセリンレベルは、CORESTA Recommended Method No. 60に従い決定された。ニコチンレベルは、ISO10315に従い決定された。移動レートは(エアロゾル中に供給された物質の量)/(均質化したたばこ材料中に存在する物質の量)として定義された。別の方法として、移動レートは指定された移動効率でもよい。結果を下記の表に示している。
Figure 2018531019
同一の喫煙条件下で、脂質成分を有する均質化したたばこ材料は、脂質成分を有しない対照の均質化したたばこ材料よりも高いレートのグリセリン移動および高いレートのニコチン移動を生じさせたことが明らかに分かる。

Claims (13)

  1. 吸入可能エアロゾルを生成するための加熱式エアロゾル発生物品であって、前記加熱式エアロゾル発生物品がエアロゾル形成基体を含み、その加熱式エアロゾル発生物品において前記エアロゾル形成基体がたばこおよび50℃〜150℃の融点を有するろうを含む均質化したたばこ材料であり、前記均質化したたばこ材料中のろうの総含有量が乾燥質量基準で5重量パーセント〜15重量パーセントであり、前記ろうが前記均質化したたばこ材料内で均一に分布されている、加熱式エアロゾル発生物品。
  2. 前記均質化したたばこ材料が、カンデリラろう、カルナウバろう、シェラック、ヒマワリろう、米ぬか、およびRevel Aから成るリストから選択される1つ以上のろうを含む、請求項1に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  3. 前記たばこが0.03mm〜0.12mmの平均粒子サイズを持つたばこ粉末である、請求項1〜2のいずれか1項に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  4. 1つ以上のエアロゾル形成剤をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  5. 前記1つ以上のエアロゾル形成剤が、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン、グリセロールモノアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテート、ドデカン二酸ジメチル、およびテトラデカン二酸ジメチルから成るリストから選択される1つ以上のエアロゾル形成剤である、請求項4に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  6. 前記均質化したたばこ材料中の前記1つ以上のエアロゾル形成剤の前記総含有量が、乾燥質量基準で5重量パーセント〜20重量パーセントである、請求項4または5に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  7. 前記エアロゾル形成基体が前記均質化したたばこ材料シートの集合体から形成されるロッドである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  8. 補強繊維をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  9. 前記補強繊維が0.2mm〜4.0mmの平均長さを持つ、請求項8に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  10. 前記均質化したたばこ材料が乾燥質量基準で前記補強繊維の1重量パーセント〜10重量パーセントを含む、請求項8または9に記載の加熱式エアロゾル発生物品。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱式エアロゾル発生物品でエアロゾル形成基体として使用する均質化したたばこ材料であって、その加熱式エアロゾル発生物品において前記均質化したたばこ材料が、たばこと、50℃〜150℃の融点を有するろうとを含み、前記均質化したたばこ材料中のろうの総含有量が乾燥質量基準で5重量パーセント〜15重量パーセントであり、および前記ろうが前記均質化したたばこ材料内に均一に分布される、均質化したたばこ材料。
  12. たばこ、粉末ろう、および水を含むスラリーを形成する工程と、
    前記スラリーを均質化する工程と、
    前記スラリーをキャストおよび乾燥して前記均質化したたばこ材料を形成する工程とを含み、前記粉末ろうが50℃〜150℃の融点を有する、請求項11に記載の均質化したたばこ材料を作製する方法。
  13. 前記スラリーが前記ろうの融点を超える温度に加熱されてから、前記スラリーがキャストされる前に前記ろうの前記融点より低く冷却される、請求項12に記載の方法。
JP2018519952A 2015-11-05 2016-11-07 融解可能な脂質を含む均質化したたばこ材料 Active JP6433626B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP15193299 2015-11-05
EP15193299.3 2015-11-05
PCT/EP2016/076851 WO2017077112A1 (en) 2015-11-05 2016-11-07 Homogenized tobacco material with meltable lipid

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018531019A JP2018531019A (ja) 2018-10-25
JP6433626B2 JP6433626B2 (ja) 2018-12-05
JP2018531019A6 true JP2018531019A6 (ja) 2018-12-13

Family

ID=54541980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018519952A Active JP6433626B2 (ja) 2015-11-05 2016-11-07 融解可能な脂質を含む均質化したたばこ材料

Country Status (19)

Country Link
US (1) US10455858B2 (ja)
EP (1) EP3370550B1 (ja)
JP (1) JP6433626B2 (ja)
KR (1) KR102037697B1 (ja)
CN (1) CN108135249B (ja)
AU (1) AU2016348773B2 (ja)
BR (1) BR112018007028B1 (ja)
CA (1) CA3003093A1 (ja)
ES (1) ES2718946T3 (ja)
IL (1) IL258209A (ja)
MX (1) MX2018004859A (ja)
PH (1) PH12018500479A1 (ja)
PL (1) PL3370550T3 (ja)
PT (1) PT3370550T (ja)
RU (1) RU2687632C1 (ja)
SG (1) SG11201802924UA (ja)
TR (1) TR201903522T4 (ja)
WO (1) WO2017077112A1 (ja)
ZA (1) ZA201801462B (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2770198C2 (ru) * 2017-05-24 2022-04-14 Филип Моррис Продактс С.А. ГОМОГЕНИЗИРОВАННЫЙ РАСТИТЕЛЬНЫЙ МАТЕРИАЛ, СОДЕРЖАЩИЙ ОСНОВНЫЙ МОДИФИКАТОР pH
MX2019013606A (es) * 2017-05-24 2020-08-20 Philip Morris Products Sa Articulo generador de aerosol calentado que comprende material botanico homogeneizado.
WO2019086462A1 (en) * 2017-10-31 2019-05-09 Philip Morris Products S.A. Sheet of a material containing alkaloids and method for producing the same
WO2019086417A1 (en) * 2017-10-31 2019-05-09 Philip Morris Products S.A. Method for producing a sheet of a material containing alkaloids and homogenized material containing alkaloids
CN107927894B (zh) * 2017-12-18 2020-07-31 河南卷烟工业烟草薄片有限公司 一种烟气气溶胶粒径调节剂及其应用
CN112566519A (zh) * 2018-03-16 2021-03-26 邦德街制造有限责任公司 可汽化的烟草蜡组合物及其容器
GB201812509D0 (en) * 2018-07-31 2018-09-12 Nicoventures Holdings Ltd Aerosol generation
GB201812496D0 (en) * 2018-07-31 2018-09-12 Nicoventures Holdings Ltd Aerosol generation
GB201812497D0 (en) * 2018-07-31 2018-09-12 Nicoventures Holdings Ltd Aerosol generation
CN109123811A (zh) * 2018-10-10 2019-01-04 云南巴菰生物科技有限公司 一种电子烟发烟剂
WO2021069534A1 (en) * 2019-10-09 2021-04-15 Philip Morris Products S.A. Method and apparatus for shaping a continuous web material into a rod
EP4338603A2 (en) 2019-10-28 2024-03-20 JT International S.A. Aerosol-generating tobacco-containing composition comprising medium-chain triglyceride
GB201917477D0 (en) * 2019-11-29 2020-01-15 Nicoventures Trading Ltd Aerosol generation
GB201917481D0 (en) * 2019-11-29 2020-01-15 Nicoventures Trading Ltd Aerosol generation
CN111084405B (zh) * 2020-02-19 2022-05-10 太湖集友广誉科技有限公司 一种再造烟草薄片及其制备方法
US11712059B2 (en) 2020-02-24 2023-08-01 Nicoventures Trading Limited Beaded tobacco material and related method of manufacture
KR102560715B1 (ko) * 2020-08-04 2023-07-27 주식회사 케이티앤지 열전도성 물질을 포함하는 에어로졸 생성 물품
CN117241682A (zh) 2021-04-26 2023-12-15 日本烟草产业株式会社 包含饱和脂肪酸类添加剂的烟草组合物
AU2022302421A1 (en) * 2021-06-30 2024-02-08 Nicoventures Trading Limited Substrate with multiple aerosol forming materials for aerosol delivery device

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA714990B (en) * 1970-07-30 1973-03-28 Celanese Corp Smoking compositions
US4144894A (en) * 1977-06-29 1979-03-20 Amf Incorporated Reconstituted tobacco composition and process for manufacturing same
US7290549B2 (en) 2003-07-22 2007-11-06 R. J. Reynolds Tobacco Company Chemical heat source for use in smoking articles
US20070062549A1 (en) 2005-09-22 2007-03-22 Holton Darrell E Jr Smokeless tobacco composition
US7810507B2 (en) * 2006-02-10 2010-10-12 R. J. Reynolds Tobacco Company Smokeless tobacco composition
US8695698B2 (en) 2009-11-20 2014-04-15 Enventure Global Technology, L.L.C. Expansion system for expandable tubulars
EP2361516A1 (en) * 2010-02-19 2011-08-31 Philip Morris Products S.A. Aerosol-generating substrate for smoking articles
US11116237B2 (en) 2010-08-11 2021-09-14 R.J. Reynolds Tobacco Company Meltable smokeless tobacco composition
US9155321B2 (en) 2010-08-11 2015-10-13 R.J. Reynolds Tobacco Company Meltable smokeless tobacco composition
KR20140023362A (ko) 2011-05-31 2014-02-26 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 흡연 제품용 로드
CN102920015A (zh) * 2012-11-16 2013-02-13 云南瑞升烟草技术(集团)有限公司 一种造纸法再造烟叶的保润乳液的制备方法及其应用
TW201427719A (zh) 2012-12-18 2014-07-16 Philip Morris Products Sa 氣溶膠產生系統用之經封裝的揮發性液體源
US20160032420A1 (en) * 2013-02-11 2016-02-04 Richard Neylon Methods for treating carbon materials including carbonaceous ores
WO2015055567A1 (en) * 2013-10-14 2015-04-23 Philip Morris Products S.A. Heated aerosol-generating articles comprising improved rods
AU2014369110B2 (en) * 2013-12-20 2018-05-10 Philip Morris Products, S.A. Wax encapsulated flavour delivery system for tobacco
EP2885983A1 (en) 2013-12-20 2015-06-24 Philip Morris Products S.A. Method of forming wax encapsulated flavor delivery system for tobacco
KR20230107385A (ko) * 2014-09-30 2023-07-14 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. 균질화 담배 물질의 제조 방법
US10213009B2 (en) * 2015-07-31 2019-02-26 Nemo Equipment, Inc. Method for manufacturing an air filled structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6433626B2 (ja) 融解可能な脂質を含む均質化したたばこ材料
JP6442110B2 (ja) 揮発性物質の移動が改善された均質化したたばこ材料
JP2018531019A6 (ja) 融解可能な脂質を含む均質化したたばこ材料
JP7413439B2 (ja) 引張強さが高い均質化したたばこ材料の製造方法
EP3629776A1 (en) Homogenised botanical material comprising a basic ph modifier
JP2022552778A (ja) 中鎖トリグリセリドを含むエアロゾル生成たばこ含有組成物