JP2018529822A - 硬水使用のためのdeaを含まない深鍋および平鍋用の洗浄剤 - Google Patents

硬水使用のためのdeaを含まない深鍋および平鍋用の洗浄剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、コカミドジエタノールアミンを実質的に含まない新規な洗浄組成物に関する。本発明の一態様において、組成物は、レオロジー調整剤であるコカミドジエタノールアミンの代わりに、界面活性剤系およびカップリング剤を利用する。界面活性剤系とカップリング剤との組み合わせは、粘度が400cps以下の濃縮液体洗浄組成物を与えつつ、制御された圧力下で、従来のレオロジー調整剤および起泡剤の代わりに使用することができる。別の態様において、本発明は、固形物または液体であってもよい、硬水中での使用に適した新規な洗浄組成物、例えば、深鍋および平鍋を浸漬する組成物、食器洗浄組成物、食品および飲料の起泡性洗浄剤、車両洗浄などに関する。本発明はさらに、これらの組成物を製造する方法、およびこれらの組成物を使用する方法に関する。
【選択図】図1

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2015年9月28日に出願された米国特許出願第14/867,689号の優先権を主張する。この特許出願の全内容は、明細書、特許請求の範囲、および要約、ならびにそれらの任意の数字、表または図面を含むが、これに限定されることなく、参照により本明細書に明確に組み込まれる。
本発明は、コカミドジエタノールアミンを実質的に含まない新規な洗浄組成物に関する。本発明の一態様において、組成物は、レオロジー調整剤であるコカミドジエタノールアミンの代わりに、界面活性剤系およびカップリング剤を利用する。界面活性剤系とカップリング剤との組み合わせは、粘度が400cps以下の濃縮液体洗浄組成物を与えつつ、制御された圧力下で、従来のレオロジー調整剤および起泡剤の代わりに使用することができる。別の態様において、本発明は、固形物または液体の形態であってもよい、硬水中での使用に適した新規な洗浄組成物、例えば、深鍋および平鍋を浸漬する組成物、食器洗浄組成物、食品および飲料の起泡性洗浄剤、車両洗浄などに関する。本発明はさらに、これらの組成物を製造する方法、およびこれらの組成物を使用する方法に関する。
配合された水性製品の水性希釈剤部分に関連する輸送コストは、水性液体製品のコストのかなりの部分である場合がある。多量に使用される場合、消毒溶液または洗浄溶液などの製品は、水性部分に関連する輸送コストのために使用するのが高価になる可能性がある。このため、多くの商品である液体製品は、水性濃縮物、水性アルコール濃縮物として、または使用位置または使用場所で水性希釈剤を用いてディスペンサ内で希釈される粘性濃縮物として、製造業者から出荷される。例えば、サービスを提供する場所、ホテル、病院、レストランなどの施設または産業施設で使用される液体洗剤および洗浄溶液は、液体濃縮物として出荷されることが多く、この液体濃縮物を適切な比率で分注デバイスを用いて混合し、希釈し、有用な溶液を得る。
濃縮物は、手動測定および混合からコンピュータ制御された希釈デバイスの利用までの多くの様々な方法で希釈することができる。ある一般的な希釈技術は、混合条件下で、濃縮物の流れと希釈剤の流れとを組み合わせる分注装置を利用することを含む。液体希釈剤の流れは、アスピレータを通って流れ、希釈剤がアスピレータを通過するときに、アスピレータ内に負圧が生じ、アスピレータの内部へと液体濃縮物を引き込み、液体希釈剤と混合させることができる。本発明の例示的な説明のために提示され、本発明に係るCopelandらに対する米国特許第5,033,649号と、Freeseに対する米国特許第4,817,825号は、両方とも、液体濃縮物を希釈し、この一般的な様式で液体生成物を製造するアスピレータを備えるディスペンサを開示している。このようなアスピレータ型のディスペンサは、任意の粘度の液体濃縮物を低粘度の液体希釈剤を用いて希釈し、中粘度または低粘度の使用溶液を製造するために使用されてきた。すなわち、製品の粘度は、濃縮物の粘度と希釈剤の粘度の間の粘度まで低下する。
高粘度の使用溶液が望ましいことが多い。粘度が高いと、より効果的で長時間続く接触のために、傾斜した基材または垂直な基材の表面への粘着能力を高めることができる。さらに、高粘度のハンドソープはしばしば使用が容易であり、低粘度のハンドソープよりも使用感が良い傾向がある。低粘度の液体濃縮物を水で希釈し、高粘度の希釈生成物を形成することによって作られる、比較的粘度の高い使用溶液が、従来技術に記載されている。例えば、欧州特許出願公開第0314232号明細書、Berthaらに対する米国特許第5,057,246号、van Baggemらに対する米国特許第5,922,667号、Laoらに対する米国特許第5,922,664号を参照。コカミドジエタノールアミン(DEA)の使用は、良好な粘度を有する使用溶液を与えることを発見した。しかし、DEAは、近年、発癌性の影響に関する懸念があり、批判と規制を受けている。Hodgeらの米国特許第6,271,187号には、良好な濃縮物と希釈可能な組成物が提供されており、これはDEAを含んでいた。しかし、米国特許第6,271,187号明細書に教示された組成物は、硬水条件では十分に機能しなかった。例えば、硬水条件は、一時的な泡(flash foam)を減少させ、泡の安定性を損なう。このことは、典型的な洗浄設定ではさらに複雑になり、泡は、汚れにさらされ、この汚れも、泡の安定性を損なう。したがって、濃縮した形態で運搬することができ、コカミドDEAなどのDEAを含まず、硬水中で十分な機能を発揮する使用溶液のために希釈可能な、望ましい粘度、一時的な泡、泡安定性を有する使用溶液を開発することが必要とされている。
粘性の低い濃縮物を希釈することによって粘性のある使用溶液を分注するためのディスペンサは、本出願の譲受人であるミネソタ州セントポールのEcolab Inc.に譲渡されたSteindorfらの米国特許第5,816,446号に記載されている。
多くの洗浄組成物は、所望の粘度を与えるためにレオロジー調整剤を含む。さらに、起泡剤として作用するレオロジー調整剤は、洗浄すべき表面に対する接触時間を長くするため、特に望ましい。最も広く使用されているレオロジー調整剤/起泡剤は、コカミドDEA、またはコカミドジエタノールアミン、ココナツ油由来の脂肪酸とジエタノールアミンとの混合物を反応させることによって製造されたジエタノールアミドである。この薬剤は、ラウラミドジエタノールアミン、ココジエタノールアミド、ジエタノールアミンのココナツ油アミド、ラウラミドDEA、ラウリンジエタノールアミド、ラウロイルジエタノールアミド、およびラウリルジエタノールアミドとしても知られているだろう。
この薬剤は、粘性液体であり、化学式はCH(CHC(=O)N(CHCHOH)であり、nは、脂肪酸源に依存して変化し得る。ココナツ油は、約50%のラウリン酸を含有しているので、鎖中の炭素原子の数は変化するが、コカミドの式はCH(CH10CON(CHCHOH)と書くことができる。コカミドDEAは、近年、批判を受けており、製品から除去するという規制上の圧力を受けている。コカミドDEAは、皮膚アレルギーを起こしやすい個体において接触性皮膚炎を引き起こし得るアレルゲンである。より最近では、コカミドDEAは、癌に関係があるとされてきた。
国際がん研究機関International Agency for Research on Cancer(IARC)は、ココナツ油ジエタノールアミンの縮合物(コカミドDEA)をIARC Group 2Bの発癌物質として列挙している。2012年6月に、カリフォルニア州環境健康ハザード評価局(California Office of Environmental Health Hazard Assessment)は、癌を引き起こすことが知られている化学物質のCalifornia Proposition 65(1986)リストにコカミドDEAを追加した。
したがって、DEA由来の洗浄剤を置き換えることが望まれている。しかしながら、DEA由来のレオロジー調整剤が十分な粘度を有するように作製しても、その配合物は、硬水中で、所望の体積および安定性を有する泡を与えることができないことが判明した。
米国特許第5,033,649号明細書 米国特許第4,817,825号明細書 欧州特許出願公開第0314232号明細書 米国特許第5,057,246号明細書 米国特許第5,922,667号明細書 米国特許第5,922,664号明細書 米国特許第6,271,187号明細書 米国特許第5,816,446号明細書
したがって、本発明の目的は、十分な起泡特性を与えつつ、コカミドDEAの置き換えとして使用することができる成分の組み合わせを含む洗浄組成物を提供することである。
さらなる目的は、硬水中で十分な起泡特性を有する洗浄組成物を提供することである。
さらに別の目的は、硬水中で十分に適切に一時的な泡と、泡安定性を有する洗浄組成物を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、安全で、環境に優しく、経済的に実現可能な洗浄組成物を提供することである。
本発明の他の目的、態様および利点は、以下の開示、図面および添付の特許請求の範囲を考慮すれば、当業者には明らかであろう。
洗浄組成物は、直鎖アルコールエトキシレート、半極性非イオン性界面活性剤およびスルタイン、二価イオン、カップリング剤、湿潤剤、および少なくとも1つの追加の界面活性剤のうち、2つ以上を含む界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、典型的には、濃縮洗浄組成物の約5重量%〜約50重量%含まれる。カップリング剤は、典型的には、濃縮洗浄組成物の約0.01重量%〜約15重量%含まれる。二価イオンは、典型的には、濃縮洗浄組成物の約0.01重量%〜約8重量%含まれる。湿潤剤は、典型的には、濃縮洗浄組成物の約1重量%〜約50重量%含まれる。
本発明の洗浄組成物は、有利には、コカミドDEAを含まず、リン酸を含まず、ヒトの使用のために一般に安全と認められる成分(GRAS)を含有するように配合される。コカミドDEAを含まないとは、コカミドDEAを含有する化合物が添加されない組成物、混合物、または成分を指す。これらの化合物は、例えば、コカミドDEAを含まない組成物、混合物または成分の異物混入によって存在し得るが、これらの化合物の濃度は、0.5重量%未満であるべきであり、0.1重量%未満であってもよく、多くは0.01重量%未満である。
新規な洗浄方法も本発明の範囲内であり、洗浄組成物を洗浄すべき表面に塗布し、組成物を洗浄のために十分な時間(典型的には存在する泡が消えてなくなるまで)放置し、その後に、この洗浄組成物が汚れおよび残屑とともに除去されるまで、上述の表面をすすぐことを含む。
複数の実施形態が開示されているが、本発明のさらに他の実施形態は、本発明の例示的な実施形態を示す以下の詳細な説明から当業者には明らかになるであろう。したがって、図面および詳細な説明は、本質的に例示的であり、限定的ではないとみなされるべきである。
図1は、硬水中の様々な深鍋および平鍋用の濃縮組成物の泡体積の比較を示す。 図2は、他社の種々の深鍋および平鍋用の濃縮組成物の泡高さおよび油分散物の比較を示す。コカミドベタイン/AMPを含むOasis Compac Pot&Panは、非イオン性成分を添加しない組成物の代表例である。次いで、非イオン性成分を添加し、5%非イオン性成分、コカミドベタインについてのデータを得る。ヒドロキシスルタインを添加すると、5%非イオン性成分、コカミドベタイン/ヒドロキシスルタインについてのデータによって示されるように、耐久性が長く続く。
本発明の様々な実施形態は、図面を参照して詳細に説明され、同様の参照番号は、いくつかの図を通して同様の部品を表す。様々な実施形態への言及は、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書で表される図面は、様々な実施形態に対する限定ではない。
本発明は、濃縮した液体形態での粘度が約400cps未満であり、すぐに使用可能な希釈物の状態での粘度が約100cps未満、好ましくは約50〜100cpsである洗浄組成物に関する。洗浄組成物は、従来の洗浄組成物に優る多くの利点を有する。例えば、従来の液体洗浄組成物は、規制下にあり、もはや多くの用途に適しているとは言えないコカミドDEAのようなレオロジー調整剤を必要とする。本発明が従来の洗浄組成物に対して有する別の例示的な利点は、本発明の組成物が硬水に適していることである。
本発明の実施形態は、当業者によって変更され、理解され得る特定の洗浄用途に限定されない。本明細書で使用される全ての用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、いかなる様式または範囲でも限定することを意図しないことをさらに理解されたい。例えば、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、その内容が明らかに他の意味であることを示さない限り、複数の指示対象を含むことができる。さらに、全ての単位、接頭語および記号は、SIが許容する形式で示されてもよい。
明細書内に列挙された数値範囲は、範囲を規定する数字を含み、規定された範囲内のそれぞれの整数を含む。本開示全体で、本発明の様々な態様が範囲の形式で提示される。範囲の形式の記載は、単に簡便さおよび簡潔さのためのものであり、本発明の範囲に対する柔軟性のない制限として解釈されるべきではないことを理解されたい。したがって、ある範囲の記載は、その範囲内の全ての可能な部分範囲および個々の数値を具体的に開示しているとみなすべきである。例えば、1〜6のような範囲の記載は、1〜3、1〜4、1〜5、2〜4、2〜6、3〜6などの部分範囲と、この範囲内の個々の数値、例えば、1、2、3、4、5および6を具体的に開示しているとみなすべきである。これは範囲の幅に関係なく適用される。
本発明がより容易に理解され得るように、特定の用語が最初に定義される。他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明の実施形態が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載されたものと同様であるか、改変されているか、または同等の多くの方法および材料を、過度の実験なしに本発明の実施形態の実施において使用することができるが、好ましい材料および方法が本明細書に記載される。本発明の実施形態の説明および請求において、以下に示す定義に従って、以下の用語が使用される。
用語「約」は、本明細書で使用される場合、例えば、実際の世界で濃縮物または使用溶液を作製するために使用される典型的な測定手順および液体取り扱い手順によって、これらの手順の中の故意ではないエラーによって、製造、供給源、または組成物を作製するか、または方法を実施するために使用される成分の純度における差などによって、起こり得る数値量の変動を指す。用語「約」は、特定の初期の混合物から得られる組成物についての異なる平衡条件に起因して異なる量も包含する。用語「約」によって修飾されていてもされていなくても、特許請求の範囲は、その量に対して均等なものを含む。
用語「活性物質」または「活性物質のパーセント」または「活性物質の重量%」または「活性物質の濃度」は、本明細書で相互に置き換え可能に用いられ、パーセントで表現される、不活性成分(例えば、水または塩)を引いた洗浄物中に含まれる成分の濃度を指す。
本明細書で使用される場合、用語「アルキル」または「アルキル基」は、1個以上の炭素原子を含む飽和炭化水素を指し、直鎖アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシルなど)、環状アルキル基(または「シクロアルキル」または「脂環式」または「炭素環」基)(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなど)、分枝鎖アルキル基(例えば、イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、isoブチルなど)およびアルキル置換アルキル基(例えば、アルキル置換シクロアルキル基およびシクロアルキル置換アルキル基)を含んでいる。
特に明記されていない限り、用語「アルキル」は、「非置換アルキル」および「置換アルキル」を両方とも含む。本明細書で使用される場合、用語「置換アルキル」は、炭化水素骨格の1個以上の炭素上の1個以上の水素を置き換える置換基を有するアルキル基を指す。このような置換基としては、例えば、アルケニル、アルキニル、ハロゲノ、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキシオキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、アミノ(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノおよびアルキルアリールアミノを含む)、アシルアミノ(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイルおよびウレイドを含む)、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、サルフェート、アルキルスルフィニル、スルホネート、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロ環、アルキルアリールまたは芳香族(ヘテロ芳香族を含む)といった基が挙げられるだろう。
いくつかの実施形態において、置換アルキルは、ヘテロ環基を含んでいてもよい。本明細書で使用される場合、用語「ヘテロ環基」は、環の1個以上の炭素原子が、炭素以外の元素、例えば、窒素、硫黄または酸素である、炭素環基と似た閉じた環構造を含む。ヘテロ環基は、飽和または不飽和であってもよい。例示的なヘテロ環基としては、限定されないが、アジリジン、エチレンオキシド(エポキシド、オキシラン)、チイラン(エピスルフィド)、ジオキシラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ジオキセタン、ジチエタン、ジチエート、アゾロジン、ピロリジン、ピロリン、オキソラン、ジヒドロフランおよびフランが挙げられる。
「再付着防止剤」は、洗浄される物体に再付着せずに、水に懸濁したままにするのに役立つ化合物を指す。再付着防止剤は、洗浄される表面上の除去された汚れの再付着を減らすことに役立つために、本発明で有用である。
本明細書で使用される場合、用語「洗浄」とは、汚れの除去、漂白、微生物の集合の減少およびこれらの任意の組み合わせを促進するか、または補助するために使用される方法を指す。
本明細書で使用される場合、用語「DEAを含まない」は、ジエタノールアミンまたはココアミドDEAなどのジエタノールアミン含有化合物を含まないか、またはジエタノールアミンまたはジエタノールアミン含有化合物が添加されなかった組成物、混合物または成分を指す。ジエタノールアミンまたはジエタノールアミン含有化合物が、DEAを含まない組成物、混合物または成分の異物混入によって存在し得るが、ジエタノールアミンの量は0.5重量%未満でなければならない。より好ましくは、ジエタノールアミンの量は、0.1重量%未満であり、最も好ましくは、0.01重量%未満である。
本明細書で使用される場合、用語「一時的な泡(flash foam)」は、食器などの表面を洗浄する前に、水と洗浄組成物とを最初に混合して機械攪拌したときに生成する泡を指す。
本明細書で使用される場合、用語「泡安定性」は、泡が汚れにさらされることによって徐々に消失することに耐える相対的な能力を指す。
用語「一般的に安全であると認識される(generally recognized as safe)」、すなわち「GRAS」は、本明細書で使用される場合、例えば、21 C.F.R.Chapter 1、§170.38および/または570.38によって定義されるように、食品医薬品局によって、ヒトが直接食べ物として摂取するのに安全であると分類されるか、または現行の使用の良好な製造実施条件に基づく成分であると分類される構成要素を指す。
本明細書で使用される場合、用語「硬水」は、少なくとも15grain(255ppm)の硬度、少なくとも17grain(289ppm)の硬度、または少なくとも20grain(340)の硬度を含むときの水を意味する。1grain硬度は、約17ppmに等しい。
本明細書で使用される場合、用語「リンを含まない」または「実質的にリンを含まない」は、リンまたはリン含有化合物を含まないか、リンまたはリン含有化合物が添加されていない組成物、混合物または成分を指す。リンまたはリン含有化合物は、リンを含まない組成物、混合物または成分の異物混入によって存在し得るが、リンの量は、0.5重量%未満でなければならない。より好ましくは、リンの量は0.1重量%未満であり、最も好ましくはリンの量は0.01重量%未満である。
本明細書で使用される場合、用語「ポリマー」は、一般的に、限定されないが、ホモポリマー、コポリマー、例えばブロックコポリマー、グラフトコポリマー、ランダムコポリマーおよび交互コポリマー、ターポリマー、およびもっと高級な「x」マーを含み、さらに、これらの誘導体、組み合わせおよびブレンドを含む。さらに、特に具体的に限定されていない限り、用語「ポリマー」は、限定されないが、アイソタクチック、シンジオタクチックおよびランダム対称、およびそれらの組み合わせを含む、分子の全ての可能な異性体配置を含むものとする。さらに、特に具体的に限定されていない限り、用語「ポリマー」は、分子の全ての可能な幾何学的配置を含むものとする。
本特許出願の目的のために、水で洗浄することによって、微生物の集合が少なくとも約50%減少するか、またはもっと顕著に多い減少が達成されるとき、微生物の減少の成功が達成される。微生物の集合の減少度が大きいほど、保護のレベルが大きい。
本明細書で使用される場合、用語「汚れ」または「染み」は、非極性の油状物質を指し、この物質は、粒状物質、例えば、鉱物の泥、砂、天然鉱物物質、カーボンブラック、グラファイト、カオリン、環境粉塵などを含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。
本明細書で使用される場合、用語「実質的に含まない」は、構成要素を完全に欠いているか、または構成要素が組成物の性能に影響を与えないような少量の構成要素を含む組成物を指す。構成要素は、不純物または混入物質として存在していてもよく、0.5重量%未満であるべきである。別の実施形態において、構成要素の量は、0.1重量%未満であり、さらに別の実施形態において、構成要素の量は、0.01重量%未満である。
用語「スレッシュホールド剤」は、溶液からの水硬度イオンの結晶化を抑制するが、水硬度イオンと特定の錯体を形成する必要がない化合物を指す。スレッシュホールド剤には、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、オレフィン/マレイン酸コポリマーなどが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、用語「食器」は、商品、例えば、食事をし、料理をする用具、皿、および他の硬質表面、例えば、シャワー、シンク、トイレ、バスタブ、カウンタートップ、窓、鏡、輸送車両および床を指す。本明細書で使用される場合、用語「食器洗浄」は、食器を洗い、洗浄し、またはすすぐことを指す。食器は、プラスチックで作られる商品も指す。本発明の組成物を用いて洗浄することができるプラスチックの種類としては、限定されないが、ポリカーボネートポリマー(PC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマー(ABS)およびポリスルホンポリマー(PS)を含むものが挙げられる。本発明の化合物および組成物を用いて洗浄することができる別の例示的なプラスチックとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。
用語「重量パーセント(weight percent)」、「wt%」、「重量パーセント(percent by weight)」、「重量パーセント(% by weight)」および様々な変形語は、本明細書で使用される場合、物質の重量を組成物の合計重量で割り算し、100を掛け算するときの物質の濃度を指す。ここで使用される場合、「パーセント」、「%」などは、「重量パーセント」、「wt%」などと同義語であると理解されたい。
本発明の方法、系、装置および組成物は、本発明の構成要素および成分と、本明細書に記載される他の成分とを含んでいてもよく、これらから本質的になっていてもよく、またはこれらからなっていてもよい。本明細書で使用される場合、「〜から本質的になる」は、さらなる工程、構成要素または成分が、請求される方法および組成物の基本的な新しい特徴を著しく変えない場合にのみ、その方法および組成物が、さらなる工程、構成要素または成分を含んでいてもよいことを意味する。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、用語「構成される」は、特定のタスクを実施するか、または特定の構造に合わせるように構築されるか、または構成されるシステム、装置または他の構造を記載することも注記しておくべきである。用語「構成される」は、例えば、配置されて構成され、構築されて配置され、合わせられて構成され、合わせられ、構築され、製造され、配置されるなどの他の同様の句と相互に置き換え可能に使用することができる。
組成物
本発明は、表面の美しさに対して著しい腐食性または有害な影響を与えることなく、油分および食物汚れを表面から除去するための液体および固体の濃縮組成物、希釈したすぐに使用可能な組成物、使用溶液およびこの組成物を使用する方法に関する。本発明の一態様において、組成物は硬水中での使用に特に適している。本発明の一態様において、組成物を浸漬組成物の形態で調製することができる。汚れの上で焼かれた油分をはがすことに加え、この組成物は、組成物に浸漬している間および食器洗浄機の中を通過している間に、食器表面を保護する能力も有する。この組成物から作られた溶液に食器を浸漬することによって組成物を塗布することができ、これを使用し、深鍋および平鍋を食器洗浄機に通す前に、食器(例えば、深鍋および平鍋)の上の油分と食品汚れをはがす。浸漬工程は、浸漬組成物を使用せずに水に浸漬する場合、または手動で洗剤を用いて浸漬する場合と比較すると、汚れを除去しなければならない汚れの付いた食器の数が減少する。浸漬組成物は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウムおよびプラスチックを含む様々な材料で作られた陶器に使用することができる。浸漬組成物のための特に適切な用途は、深鍋および平鍋から油分および有機汚れを除去することである。
浸漬組成物は、食器を食器洗浄機に1回通せば汚れが表面から実質的に除去されるように、表面から油分と汚れをはがす。さらに、浸漬組成物を推奨濃度および推奨手順で使用する場合、個人用保護具は必要とされない。
浸漬組成物は、金属製品に対する金属保護を与え、浸漬組成物中に浸漬したときに、推奨される洗剤濃度での長時間にわたる浸漬時間で、変色を防ぐ。浸漬組成物中に浸漬された陶器は、変色が最小限であるか、または変色が全くない状態で、一晩浸漬することができる。例えば、アルミニウム3003および6061は、顕著な黒色化または変色を起こすことなく、推奨濃度での長時間にわたる浸漬時間、浸漬することができる。
典型的には、食器を溶液に浸漬し、その後、取り出して食器洗浄機に入れると、少量の浸漬溶液が食器と共に運ばれる。浸漬組成物は、食器を洗浄のために食器洗浄機に入れる前に使用されるため、浸漬組成物中の成分が泡を発生させることがある。浸漬組成物は、機械攪拌されたときに典型的な深鍋および平鍋用洗剤よりも起泡性が低くなるように配合される。この低い起泡性により、浸漬組成物が過剰に残留することなく、食器洗浄機と組み合わせて使用することができる。
洗浄組成物は、例えば、本出願の譲受人であるミネソタ州セントポールのEcolab Inc.に譲渡され、本明細書に完全に記載されているかのように組み込まれるSteindorfらに対する米国特許第5,816,446号に記載されたディスペンサを含む、液体ディスペンサから分注することができる。
好ましくは、洗浄組成物は、良好な一時的な泡の特性を与える。特定の実施形態において、一時的な泡の特性は、既存の洗浄組成物および洗浄方法のものよりも改善されている。さらに、洗浄組成物の好ましい実施形態は、良好な泡安定性を提供する。特定の実施形態において、泡安定性は、既存の洗浄組成物および洗浄方法の泡安定性よりも改善されている。
いくつかの実施形態において、洗浄組成物はGRASである。いくつかの実施形態において、洗浄組成物は、リンを実質的に含まない。
一実施形態において、濃縮洗浄組成物は、約0.01重量%〜約15重量%のカップリング剤、約0.01重量%〜約8重量%の二価イオン、約1重量%〜約50重量% %の湿潤剤、約5重量%〜約50重量%の界面活性剤系を含み、好ましくは、約0.05重量%〜約10重量%のカップリング剤、約0.05重量%〜約6.5重量%の二価イオン、約5重量%〜約40重量%の湿潤剤、約7.5重量%〜約40重量%の界面活性剤系を含み、より好ましくは、約0.1重量%〜約7.5重量%のカップリング剤、約0.1重量%〜約5重量%の二価イオン、約10重量%〜約30重量%の湿潤剤、約9重量%〜約30重量%の界面活性剤系を含む。
一実施形態において、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.001重量%〜約1.5重量%のカップリング剤、約0.001重量%〜約0.8重量%の二価イオン、約0.1重量%〜約5重量%の湿潤剤、約0.5重量%〜約5重量%の界面活性剤系を含み、好ましくは、約0.005重量%〜約1重量%のカップリング剤、約0.005重量%〜約0.7重量%の二価イオン、約0.5重量%〜約4重量%の湿潤剤、約0.7重量%〜約4重量%の界面活性剤系を含み、より好ましくは、約0.01重量%〜約0.7重量%のカップリング剤、約0.01重量%〜約0.5重量%の二価イオン、約1重量%〜約3重量%の湿潤剤、および約0.9重量%〜約3重量%の界面活性剤系を含む。
さらに、本発明によって限定されるものではないが、列挙される全ての範囲は、範囲を規定する数を含み、定義された範囲内の各整数を含む。さらなる態様において、洗浄組成物は、硬水(例えば、17grainまたは20grainの水硬度)において、特に良好な起泡性を与えるときの使用に適している。
カップリング剤
洗浄組成物は、1つ以上のカップリング剤を含む。適切なカップリング剤としては、芳香族スルホネートが挙げられる。アルキルベンゼンスルホネート(例えば、キシレンスルホネート、トルエンスルホネートまたはクメンスルホネート)またはナフタレンスルホネートなどの芳香族スルホネート、アリールホスフェートエステルまたはアルカリールホスフェートエステル、または1〜約40個のエチレンオキシド単位、プロピレンオキシド単位またはブチレンオキシド単位を有するそれらのアルコキシル化類似体、またはそれらの混合物も、有用な芳香族スルホネートの例である。好ましい芳香族スルホネートとしては、キシレンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、およびクメンスルホネートが挙げられる。
濃縮洗浄組成物において、カップリング剤は、約0.05重量%〜約5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、より好ましくは約0.2重量%〜約1重量%の量で存在する。
すぐに使用可能な液体洗浄組成物において、カップリング剤は、約0.005重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.3重量%、より好ましくは約0.02重量%〜約0.1重量%の量で存在する。
二価イオン
本発明の組成物は、二価イオンを含有していてもよい。好ましい二価イオンは、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンである。二価イオンは、塩形態であってもよい。好適な二価イオン塩は、例えば、塩化物、水酸化物、酸化物、ギ酸塩、酢酸塩および/または硝酸塩を含む。
濃縮洗浄組成物において、二価イオンは、約0.1重量%〜約8重量%、好ましくは0.5重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.8重量%〜約2重量%の量で存在する。
すぐに使用可能な洗浄組成物において、二価イオンは、約0.01重量%〜約0.8重量%、好ましくは0.05重量%〜約0.5重量%、より好ましくは約0.08重量%〜約0.2重量%の量で存在する。
湿潤剤
洗浄組成物は、1つ以上の湿潤剤を含む。適切な湿潤剤としては、グリセロール、ヘキシレングリコール、プロピレングリコールおよびジプロピレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
湿潤剤は、濃縮洗浄組成物中に、約4重量%〜約30重量%、好ましくは約8重量%〜約25重量%、より好ましくは約12重量%〜約20重量%の量で存在する。
湿潤剤は、すぐに使用可能な液体洗浄組成物中に、約0.4重量%〜約3重量%、好ましくは約0.8重量%〜約2.5重量%、より好ましくは約1重量%〜約2重量%の量で存在する。
界面活性剤系
本発明の洗浄組成物は、界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、スルタインおよび直鎖アルコールエトキシレートを含む少なくとも2つの界面活性剤を含む。好ましい実施形態において、界面活性剤系は、半極性非イオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤をさらに含む。さらなる界面活性剤は、界面活性剤系および/または洗浄組成物の中に存在していてもよい。界面活性剤系に使用するのに適した他の界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤および/または両性界面活性剤が挙げられる。
いくつかの実施形態において、本発明の濃縮洗浄組成物は、約30重量%〜約65重量%の界面活性剤系、好ましくは約40重量%〜約55重量%の界面活性剤系、より好ましくは、約45重量%〜約50重量%の界面活性剤系を含む。
いくつかの実施形態において、本発明のすぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.5重量%〜約5重量%の界面活性剤系、好ましくは約0.7重量%〜約4重量%の界面活性剤系、より好ましくは約0.9重量%〜約3重量%の界面活性剤系を含む。
直鎖アルコールエトキシレート
本発明の洗浄組成物は、直鎖アルコールエトキシレート非イオン性界面活性剤を含む。本明細書で使用される場合、直鎖アルコールエトキシレートは、好ましくは、脂肪族アルコールエトキシレートである。
エトキシル化C−C18脂肪族アルコールおよびC−C18エトキシル化脂肪族アルコールとプロポキシル化脂肪族アルコールを混合したものは、本発明の組成物に使用するのに適した界面活性剤である。好適なエトキシル化脂肪族アルコールとしては、少なくとも約3〜50のエトキシル化度を有するC−C18エトキシル化脂肪族アルコールが挙げられる。特に適切なエトキシル化脂肪族アルコールとしては、C−C18、好ましくはC10−C18、好ましくはC12−C14が挙げられ、エトキシル化脂肪族アルコールの有機物源または合成源のいずれかに応じて変わってもよい。
適切なエトキシル化脂肪族アルコールは、少なくとも約3以上、好ましくは少なくとも約4以上のエトキシル化度をさらに含む。好ましくは、本発明のエトキシル化脂肪族アルコールのエトキシル化度は、3〜20、より好ましくは約5〜12、最も好ましくは約9である。これに加え、本発明によって限定されるものではないが、列挙されたエトキシル化度の全ての範囲は、範囲を規定する数を含み、規定された範囲内の各整数を含む。例えば、市販のエトキシル化C13−C15脂肪族アルコールは、7のエトキシル化度(例えば、7モルのEO)を有し、約67%のC13および約33%のC15を有する分岐していないC13−C15オキソアルコールを主に含む。当業者には理解されるように、さらなる合成および有機のエトキシル化脂肪族アルコールが利用可能であり、本発明の範囲内に含まれる。特に好適な直鎖アルコールエトキシレートとしては、Huntsman ChemicalsによってSurfonic L(商標)シリーズの商品名で販売されているものが挙げられる。
濃縮洗浄組成物は、約0.1重量%〜約15重量%の直鎖アルコールエトキシレート、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%の直鎖アルコールエトキシレート界面活性剤、より好ましくは約1重量%〜約7重量%の直鎖アルコールエトキシレート界面活性剤を含む。
すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.01重量%〜約1.5重量%の直鎖アルコールエトキシレート、好ましくは約0.05重量%〜約1重量%の直鎖アルコールエトキシレート界面活性剤、より好ましくは約0.1重量%〜約0.7重量%の直鎖アルコールエトキシレート界面活性剤を含む。
半極性非イオン性界面活性剤
界面活性剤系は、半極性型の非イオン性界面活性剤も含んでいてもよい。一般に、半極性非イオン性物質は、高起泡剤および泡安定化剤であり、これはCIPシステムにおけるその用途を制限する場合がある。しかしながら、高起泡性洗浄方法のために設計された本発明の組成物の実施形態において、半極性非イオン性物質は即座に有用である。半極性非イオン性界面活性剤には、アミンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらのアルコキシル化誘導体が挙げられる。
アミンオキシドは、次の一般式に対応する三級アミンオキシドであり、
式中、矢印は、半極性結合の従来からある表示であり;R、RおよびRは、脂肪族、芳香族、ヘテロ環、脂環式、またはそれらの組み合わせであってもよい。一般に、目的とする洗剤のアミンオキシドの場合、Rは、8〜24個の炭素原子を含むアルキル基であり;RおよびRは、1〜3個の炭素原子を含むアルキルまたはヒドロキシアルキルまたはそれらの混合物であり;RおよびRは、例えば、酸素原子または窒素原子を介して互いに結合し、環構造を形成していてもよく;Rは、アルカリまたは2〜3個の炭素原子を含むヒドロキシアルキレン基であり;nは、0〜20の範囲である。
有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、ココナツまたはタローアルキルジ−(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、その具体例は、ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−ドデコキシ−1−ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル−(2−ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9−トリオクタデシルジメチルアミンオキシドおよび3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
有用な半極性非イオン性界面活性剤には、以下の構造を有する水溶性ホスフィンオキシドも含まれる。
式中、矢印は、半極性結合の従来からある表示であり;Rは、鎖長が10〜24個の炭素原子であるアルキル、アルケニルまたはヒドロキシアルキル部分であり;RおよびRは、それぞれ、1〜3個の炭素原子を含むアルキル基またはヒドロキシアルキル基から別個に選択される各アルキル部分である。
有用なホスフィンオキシドの例には、ジメチルデシルホスフィンオキシド、ジメチルテトラデシルホスフィンオキシド、メチルエチルテトラデシルホスフィンオキシド、ジメチルヘキサデシルホスフィンオキシド、ジエチル−2−ヒドロキシオクチルデシルホスフィンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルホスフィンオキシドおよびビス(ヒドロキシメチル)テトラデシルホスフィンオキシドが含まれる。
本明細書で有用な半極性非イオン性界面活性剤は、以下の構造を有する水溶性スルホキシド化合物も含み、
式中、矢印は、半極性結合の従来からある表示であり;Rは、8〜28個の炭素原子、0〜5個のエーテル結合および0〜2個のヒドロキシル置換基からなるアルキルまたはヒドロキシアルキル部分であり;Rは、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなるアルキル部分である。
これらのスルホキシドの有用な例には、ドデシルメチルスルホキシド;3−ヒドロキシトリデシルメチルスルホキシド;3−メトキシトリデシルメチルスルホキシド;および3−ヒドロキシ−4−ドデコキシブチルメチルスルホキシドが挙げられる。
理論に拘束されることを望まないが、組成物に半極性非イオン性界面活性剤を使用すると、すぐに使用可能な組成物を含め、液体組成物に透明性を与えると考えられる。半極性非イオン性界面活性剤を使用しない場合、すぐに使用可能な組成物は濁っていた。驚くべきことに、半極性非イオン性物質を組成物に添加すると、液体組成物は透明性を維持した。
濃縮洗浄組成物は、約0.5重量%〜約25重量%の半極性非イオン性界面活性剤、好ましくは約1重量%〜約18重量%の半極性非イオン性界面活性剤、より好ましくは約4重量%〜約12重量%の半極性非イオン性界面活性剤を含む。
すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.05重量%〜約2.5重量%の半極性非イオン性界面活性剤、好ましくは約0.1重量%〜約2重量%の半極性非イオン性界面活性剤、より好ましくは約0.4重量%〜約1.5重量%の半極性非イオン性界面活性剤を含む。
スルタイン
界面活性剤系は、スルタインも含む。スルタインは、両性界面活性剤の部分集合である双性イオン性界面活性剤の一種である。本発明に有用なスルタインは、式(R(RSO3−を有する化合物であり、式中、RはC−C18ヒドロカルビル基であり、各Rは通常独立してC−Cアルキル、例えばメチルであり、RはC−Cヒドロカルビル基、例えばC−Cアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基である。特に好適なスルタインには、ココカットスルタインおよび/またはラウリルカットスルタインが含まれる。特に適切なスルタインはSolvayによってMackam 50−SB(商標)の商品名で販売されている。
理論に拘束されることを望まないが、スルタインを含有することにより組成物の硬水相溶性が改善されると考えられる。驚くべきことに、試験において、スルタインを含む組成物は、硬水中で改善された一時的な泡および泡安定性を与えることが見出された。これは、良好な一時的な泡を得ることと、硬水中の泡安定性が困難であるため、有益である。
濃縮洗浄組成物は、約0.5重量%〜約25重量%のスルタイン、好ましくは約1重量%〜約18重量%のスルタイン、より好ましくは約4.5重量%〜約11重量%のスルタインを含む。
すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.05重量%〜約2.5重量%のスルタイン、好ましくは約0.1重量%〜約2重量%のスルタイン、より好ましくは約0.5重量%〜約1重量%のスルタインを含む。
アニオン性界面活性剤
本発明の組成物は、1つ以上のアニオン性界面活性剤も含んでいてもよい。アニオン性界面活性剤は、親水性物質上に負の電荷を有する表面活性分子であるか、またはpHが中性またはもっと高くならない限り、分子の親水性部分が電荷を有していない界面活性剤である(例えば、カルボン酸)。カルボキシレート、スルホネート、サルフェートおよびホスフェートは、アニオン性界面活性剤に見られる極性(親水性)可溶化基である。これらの極性基に会合するカチオン(対イオン)のうち、ナトリウム、リチウムおよびカリウムは水溶性を付与し、アンモニウムおよび置換アンモニウムイオンは、水溶性および油溶性の両方を与え、カルシウム、バリウムおよびマグネシウムは油溶性を促進する。
本発明の組成物に使用するのに適したアニオン性サルフェート界面活性剤には、アルキルエーテルサルフェート、アルキルサルフェート、直鎖および分枝鎖の一級および二級のアルキルサルフェート、アルキルエトキシサルフェート、脂肪族オレイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテルサルフェート、C−C17アシル−N−(C−Cアルキル)および−N−(C−Cヒドロキシアルキル)グルカミンサルフェート、およびアルキル多糖のサルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのサルフェートなどが挙げられる。アルキルサルフェート、アルキルポリ(エチレンオキシ)エーテルサルフェートおよび芳香族ポリ(エチレンオキシ)サルフェート、例えばエチレンオキシドおよびノニルフェノール(通常1分子当たり1〜6個のオキシエチレン基を有する)のサルフェートまたは縮合生成物も含まれる。
本発明の組成物に使用するのに適したアニオン性スルホネート界面活性剤には、アルキルスルホネート、直鎖および分岐鎖の一級および二級のアルキルスルホネート、および置換基を有するか、または有さない芳香族スルホネートも含まれる。好ましいアルキルスルホネートは、アルキルアリールスルホネートであり、限定されないが、直鎖アルキルベンゼンスルホネートを含む。適切な直鎖アルキルベンゼンスルホネートは、中和され、スルホネートを形成する酸として提供されてもよい直鎖ドデシルベンジルスルホネートを含む。さらなる適切なアルキルアリールスルホネートには、キシレンスルホネート、クメンスルホネート、およびナトリウムトルエンスルホネートが含まれる。
本組成物に使用するのに適したアニオン性カルボキシレート界面活性剤には、カルボン酸(および塩)、例えばアルカン酸(およびアルカノエート)、エステルカルボン酸(例えばコハク酸アルキル)、エーテルカルボン酸、スルホン化脂肪酸、例えばスルホン化オレイン酸などが挙げられる。このようなカルボキシレートとしては、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキルアリールエトキシカルボキシレート、アルキルポリエトキシポリカルボキシレート界面活性剤および石鹸(例えば、アルキルカルボキシル)が挙げられる。本発明の組成物に有用な第二級カルボキシレートとしては、二級炭素に結合したカルボキシル単位を含むものが挙げられる。二級炭素は、例えば、p−オクチル安息香酸の場合のように、またはアルキル置換シクロヘキシルカルボキシレートの場合のように、環構造の中に存在していてもよい。二級カルボキシレート界面活性剤は、典型的にはエーテル結合を含まず、エステル結合もヒドロキシル基も含まない。さらに、それらは、典型的には、頭部基(両親媒性部分)に窒素原子を欠いている。適切な二級石鹸界面活性剤は、典型的には合計で11〜13個の炭素原子を含むが、より多くの炭素原子(例えば、16個まで)が存在してもよい。適切なカルボキシレートには、アシルグルタメート、アシルペプチド、サルコシネート(例えば、N−アシルサルコシネート)、タウレート(例えば、N−アシルタウレートおよびメチルタウリドの脂肪酸アミド)などのアシルアミノ酸(および塩)も含まれる。
適切なアニオン性界面活性剤としては、以下の式のアルキルエトキシカルボキシレートまたはアルキルアリールエトキシカルボキシレート
R−O−(CHCHO)(CH−COX(3)
が挙げられ、式中、Rは、C〜C22アルキル基または
であり、ここで、Rは、C〜C16アルキル基であり;nは、1〜20の整数であり、mは1〜3の整数であり、Xは、水素、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウムのような対イオン、またはモノエタノールアミンもしくはトリエタノールアミンのようなアミン塩である。いくつかの実施形態において、nは4〜10の整数であり、mは1である。いくつかの実施形態において、RはC−C16アルキル基である。いくつかの実施形態において、RはC12−C14アルキル基であり、nは4であり、mは1である。
他の実施形態において、Rは
であり、RはC−C12アルキル基である。さらに他の実施形態において、RはCアルキル基であり、nは10であり、mは1である。
このようなアルキルトキシカルボキシレートおよびアルキルアリールエトキシカルボキシレートは市販されている。これらのエトキシカルボキシレートは、典型的には酸形態として入手可能であり、容易にアニオン性形態または塩形態に変換することができる。市販のカルボキシレートには、Neodox 23−4、C1213アルキルポリエトキシ(4)カルボン酸(Shell Chemical)、Emcol CNP−110、Cアルキルアリールポリエトキシ(10)カルボン酸(Witco Chemical)が含まれる。カルボキシレートは、Clariantからも入手可能であり、例えば、製品Sandopan(登録商標)DTC、C13アルキルポリエトキシ(7)カルボン酸である。
アニオン性界面活性剤を含有する実施形態において、濃縮洗浄組成物は、約5重量%〜約40重量%のアニオン性界面活性剤、好ましくは約10重量%〜約35重量%のアニオン性界面活性剤、より好ましくは約20重量%〜約30重量%のアニオン性界面活性剤を含む。
すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.5重量%〜約4重量%のアニオン性界面活性剤、好ましくは約1重量%〜約3.5重量%のアニオン性界面活性剤、より好ましくは約2重量%〜約3重量%のアニオン性界面活性剤を含む。
さらなる成分
洗浄組成物の成分は、さらに、食器洗浄用途における使用に適した様々な機能成分と組み合わせることができる。いくつかの実施形態において、1つ以上のカップリング剤、二価イオン、湿潤剤および界面活性剤系を含む洗浄組成物は、濃縮洗浄組成物の総重量の大部分または実質的に全てを構成する。例えば、いくつかの実施形態において、さらなる機能性成分がほとんど配置されていないか、または全く配置されていない。
他の実施形態において、さらなる成分が組成物に含まれてもよい。さらなる成分は、組成物に所望の特性および機能性を提供する。さらなる成分のいくつかの特定の例が、以下にさらに詳細に記載されており、記載されている特定の材料は単なる一例として与えられているが、広範囲の他のさらなる成分が使用されてもよい。例えば、以下で論じるさらなる成分の多くは、洗浄に使用される材料に関し、具体的には食器洗浄用途に関する。しかしながら、他の実施形態は、他の用途において使用するためのさらなる成分を含んでいてもよい。
好ましい実施形態において、組成物はDEAを含まない。好ましい実施形態において、組成物はリンを含まない。
他の実施形態において、組成物は、アルカリ源、再付着防止剤、漂白剤、キレート/金属イオン封鎖剤、腐食抑制剤、洗剤ビルダーまたはフィラー、染料および/または付臭剤、酵素、酵素安定化系、中和剤、pH調節剤、塩類、ケイ酸塩、さらなる界面活性剤、および/または増粘剤を含んでいてもよい。
アルカリ源
洗浄組成物は、アニオン性界面活性剤を中和し、組成物の汚れ除去性能を改善するために、場合により、少量ではあるが有効量の1種以上のアルカリ源を含んでいてもよい。したがって、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物または他の水和可能なアルカリ源は、好ましくは、アニオン性界面活性剤を中和するのに有効な量で洗浄組成物に含まれる。しかし、アルカリ金属水酸化物または他のアルカリ源は、組成物の固化において、ある程度の助けとなり得ることが理解されよう。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物の量は、上述のようにアニオン性界面活性剤を中和するために必要であるが、水溶液のpHが9を超えないような点まで、さらなるアルカリ源が存在してもよい。
適切なアルカリ金属水酸化物としては、例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが挙げられる。適切なアルカリ土類金属水酸化物としては、例えば、水酸化マグネシウムが挙げられる。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物は、組成物に固体球状物の形態で、水溶液に溶解して、またはそれらの組み合わせで添加されてもよい。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物は、約12〜100USメッシュの範囲の粒径の混合物を有する小球状物の形態で、または水溶液として、例えば50重量%〜73重量%の溶液として市販されている。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物は、固体アルカリ物質の水和に起因する組成物中で発生する熱の量を減少させるために、水溶液、好ましくは50重量%水酸化物溶液の形態で添加されることが好ましい。
洗浄組成物は、アルカリ金属水酸化物以外の第2のアルカリ源を含むことができる。第2のアルカリ源の例としては、ケイ酸ナトリウムまたはケイ酸カリウム、またはメタケイ酸ナトリウムまたはメタケイ酸カリウムなどの金属ケイ酸塩、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの金属炭酸塩、重炭酸塩またはセスキ炭酸塩など;ホウ酸ナトリウムまたはホウ酸カリウムなどの金属ホウ酸塩;エタノールアミンおよびアミン;および他の同様のアルカリ源が挙げられる。第2のアルカリ性薬剤は、一般に、水性または粉末のいずれかの形態で入手可能であり、いずれも本発明の洗浄組成物の配合に有用である。
再付着防止剤
洗浄組成物は、場合により、洗浄溶液中の汚れの持続的懸濁を促進し、除去された汚れが洗浄される基材上に再付着することを防止することができる再付着防止剤を含むことができる。適切な再付着防止剤の例には、脂肪酸アミド、フルオロカーボン界面活性剤、複合リン酸エステル、スチレン無水マレイン酸コポリマー、およびヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体が含まれる。
場合により、濃縮洗浄組成物は、約0.5重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約5重量%の再付着防止剤を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、再付着防止剤を約0.05重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%含むことができる。
漂白剤
場合により、漂白剤を本発明のいくつかの実施形態に含めることができる。適切な漂白剤は、テトラアセチルエチレンジアミンなどの活性化剤を含むか、または含まない、過酸化水素、過ホウ酸塩、炭酸ナトリウムペルオキシ水和物、リン酸ペルオキシ水和物、過硫酸カリウムおよび過ホウ酸ナトリウムの一水和物および四水和物のような過酸素または活性酸素源を含むことができる。
場合により、洗浄組成物は、少量ではあるが有効量の漂白剤を含む。濃縮洗浄組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約6重量%を含むことができる。すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.01重量%〜約1重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.6重量%を含むことができる。
キレート化/金属イオン封鎖剤
洗浄組成物は、場合により、アミノカルボン酸、縮合リン酸塩、ホスホネート、ポリアクリル酸塩などのようなキレート化/金属イオン封鎖剤を含むことができる。一般に、キレート化剤は、金属イオンが洗浄組成物の他の洗浄成分の作用を妨害することを防ぐために、天然水に通常見られる金属イオンを配位(すなわち結合)することができる分子である。キレート/金属イオン封鎖剤は、有効量含まれる場合、スレッシュホールド剤(threshold agent)としても機能することができる。イミノジスクシネート(BayerからIDS(商標)として市販されている)をキレート化剤として使用してもよい。
有用なアミノカルボン酸には、例えば、N−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸(NTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)などが含まれる。
本組成物に有用な縮合リン酸塩の例には、オルトリン酸ナトリウムおよびカリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびカリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムなどが含まれる。
組成物は、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸などのホスホネートを含むことができる。
ポリマーのポリカルボキシレートも組成物中に含まれていてもよい。洗浄剤として使用するのに適したこれらの物質は、側鎖カルボキシレート基を有しており、例えば、ポリアクリル酸、マレイン酸/オレフィンコポリマー、アクリル/マレイン酸コポリマー、ポリメタクリル酸、アクリル酸−メタクリル酸コポリマー、加水分解ポリアクリルアミド、加水分解ポリメタクリルアミド、加水分解ポリアミド−メタクリルアミドコポリマー、加水分解ポリアクリロニトリル、加水分解ポリメタクリロニトリル、加水分解アクリロニトリル−メタクリロニトリルコポリマーなどが挙げられる。キレート化剤/金属イオン封鎖剤のさらなる考察については、Kirk−Othmer、Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第5巻、339〜366頁および第23巻、319〜320頁を参照されたい。この開示は、本明細書に参考として組み込まれる。
場合により、濃縮洗浄組成物は、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約3重量%のキレート化/金属イオン封鎖剤を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.01重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0.3重量%を含むことができる。
腐食抑制剤
腐食抑制剤は、場合により、腐食抑制剤が存在しないことを除いて同一の使用溶液について、ガラスの腐食および/またはエッチングの速度よりも小さいガラスの腐食および/またはエッチングの速度を示す使用溶液を提供するのに十分な量で液体洗浄組成物中に含まれてもよい。使用溶液は、少なくとも約6ppm(パーツパーミリオン)の腐食抑制剤を含み、所望の腐食防止特性を与えることが期待される。より多くの量の腐食抑制剤を、有害な影響なく、使用溶液中で使用し得ることが期待される。使用溶液は、約6ppm〜約300ppmの腐食抑制剤、約20ppm〜約200ppmの腐食抑制剤を含むことができる。適切な腐食抑制剤の例には、アルミニウムイオン源と亜鉛イオン源との組み合わせ、ならびにアルカリ金属ケイ酸塩またはその水和物が含まれるが、これらに限定されない。
腐食抑制剤は、アルミニウムイオン源と亜鉛イオン源との組み合わせを指していてもよい。固体洗剤組成物が使用溶液の形態で提供される場合、アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源は、それぞれアルミニウムイオンおよび亜鉛イオンを与える。腐食抑制剤の量は、アルミニウムイオン源と亜鉛イオン源を合わせた量に基づいて計算される。使用溶液中にアルミニウムイオンを与えるものは、アルミニウムイオン源と呼ぶことができ、使用溶液中に供給されたときに亜鉛イオンを与えるものは、亜鉛イオン源と呼ぶことができる。アルミニウムイオン源および/または亜鉛イオン源が反応してアルミニウムイオンおよび/または亜鉛イオンを形成する必要はない。アルミニウムイオンは、アルミニウムイオン源と考えることができ、亜鉛イオンは、亜鉛イオン源と考えることができる。アルミニウムイオン源および亜鉛イオン源は、有機塩、無機塩、およびそれらの混合物として提供することができる。
例示的なアルミニウムイオン源としては、限定されないが、アルミン酸ナトリウム、臭化アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、ギ酸アルミニウム、酒石酸アルミニウム、乳酸アルミニウム、オレイン酸アルミニウム、臭素酸アルミニウム、ホウ酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムアルミニウムなどのアルミニウム塩が挙げられる。例示的な亜鉛イオン源としては、限定されないが、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、ヨウ化亜鉛、チオシアン酸亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛、重クロム酸亜鉛、塩素酸亜鉛、亜鉛酸ナトリウム、グルコン酸亜鉛、酢酸亜鉛、安息香酸亜鉛、乳酸亜鉛、ギ酸亜鉛、臭素酸亜鉛、臭化亜鉛、フッ化亜鉛、フルオロケイ酸亜鉛およびサリチル酸亜鉛などの亜鉛塩が挙げられる。
場合により、濃縮洗浄組成物は、腐食抑制剤の量が約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約3重量%になるような量で金属腐食抑制剤を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.01重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0.3重量%の腐食抑制剤を含むことができる。
洗剤ビルダーまたはフィラー
洗浄組成物は、場合により、それ自体が洗浄剤としては機能しないが、洗浄剤と連携して組成物の全体的な洗浄能力を高める1つ以上の潜在フィラーを少量ではあるが有効量含むことができる。本発明の洗浄組成物に使用するのに適した充填剤の例には、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、デンプン、糖類、プロピレングリコールなどのC−C10アルキレングリコールなどが含まれる。無機洗剤ビルダーまたはリン酸塩含有洗剤ビルダーは、ポリリン酸塩(例えば、トリポリリン酸、ピロリン酸、およびガラス状ポリマーメタリン酸)のアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアルカノールアンモニウム塩を含んでいてもよい。非リン酸塩ビルダーも使用することができる。
場合により、濃縮洗浄組成物は、約1重量%〜約20重量%、好ましくは約3重量%〜約15重量%の量の洗剤フィラーを含むことができる。場合により、すぐに使用可能な洗浄組成物は、約0.1重量%〜約2重量%、好ましくは約0.3重量%〜約1.5重量%の量の洗剤フィラーを含むことができる。
染料/付臭剤
種々の染料、香りを含む着臭剤、他の審美性向上剤も、洗浄組成物に含まれていてもよい。染料は、例えば、Direct Blue 86(Miles)、Fastusol Blue(Mobay Chemical Corp.)、Acid Orange 7(American Cyanamid)、Basic Violet 10(Sandoz)、Acid Yellow 23(GAF)、Acid Yellow 17(Sigma Chemical)、Sap Green(Keyston Analine and Chemical)、Metanil Yellow(Keystone Analine and Chemical)、Acid Blue 9(Hilton Davis)、Sandolan Blue/Acid Blue 182(Sandoz)、Hisol Fast Red(Capitol Color and Chemical)、Fluorescein(Capitol Color and Chemical)、Acid Green 25(Ciba−Geigy)などとして、組成物の外観を変えるために含まれていてもよい。
組成物中に含まれていてもよい香料または香りとしては、例えば、テルペノイド、例えば、シトロネロール、アルデヒド、例えば、アミルシンナムアルデヒド、ジャスミン、例えば、ClS−ジャスミンまたはジャスマル、バニリンなどが挙げられる。
酵素
場合により、洗浄組成物は、1つ以上の酵素を含んでいてもよく、酵素は、タンパク質に由来する汚れ、炭水化物に由来する汚れ、またはトリグリセリドに由来する汚れを基材から除去するために、洗浄し、汚れを除去し、消毒する前浸漬、例えば、平らな食器、カップおよびボウル、深鍋および平鍋のための前浸漬、医療機器または歯科機器のための前浸漬、または肉を切る装置のための前浸漬のために、機械による食器洗浄のために、洗濯および繊維製品の洗浄および汚れ除去のために、カーペットの洗浄および汚れ除去のために、その場での洗浄およびその場での汚れ除去のために、食品を加工する表面および装置の洗浄および汚れ除去のために、配水管洗浄のために、洗浄のための前浸漬などのために望ましい活性を与えることができる。酵素は、表面または繊維製品に出会った1つ以上の種類の汚れ残渣を分解または変化させることによって、汚れを除去するか、または界面活性剤または洗浄組成物の他の成分によって汚れがもっと除去しやすくなるように作用してもよい。汚れ残渣の分解または変化は、両方とも、洗浄される表面または繊維製品に汚れが結合する物理化学力を小さくする(すなわち、汚れの水溶性が高くなる)ことによって、洗浄性を高めることができる。例えば、1つ以上のプロテアーゼは、汚れ残渣に存在する複雑な高分子タンパク質構造を、もっと単純な短鎖分子に開裂させ、この分子自体は表面から容易に脱着し、可溶化するか、または他の様式で、プロテアーゼを含有する洗浄力のある溶液によって簡単に除去される。
適切な酵素は、植物、動物、細菌、真菌または酵母起源のような、任意の適切な起源のプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、グルコナーゼ、セルラーゼ、ペルオキシダーゼ、またはそれらの混合物を含んでいてもよい。選択は、pH活性および/または安定性の最適値、熱安定性、および活性洗剤、ビルダーなどに対する安定性などの因子の影響を受ける。この点で、細菌性または真菌性の酵素、例えば細菌性アミラーゼおよびプロテアーゼ、および真菌性セルラーゼが好ましい場合がある。好ましくは、酵素は、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、またはそれらの組み合わせであってもよい。
場合により、濃縮洗浄組成物は、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の量の酵素を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.01重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0.3重量%の酵素を含むことができる。
酵素安定化系
洗浄組成物は、場合により、酵素安定化系を含むことができる。酵素安定化系は、ホウ酸塩、例えばアルカリ金属ホウ酸塩またはアミン(例えば、アルカノールアミン)ホウ酸塩、またはアルカリ金属ホウ酸塩、またはホウ酸カリウムを含むことができる。酵素安定化系はまた、特定の酵素を安定化するため、またはホウ酸塩の効果を増強または維持するための他の成分を含むことができる。
例えば、本発明の洗浄組成物は、カルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオンの水溶性供給源を含むことができる。カルシウムイオンは、一般にマグネシウムイオンよりも効果的であり、1種類のカチオンのみが使用される場合、本明細書ではカルシウムイオンが好ましい。洗浄および/または安定化された酵素洗浄組成物、特に液体は、最終組成物1リットル当たり1〜30ミリモル、2〜20ミリモル、または8〜12ミリモルのカルシウムイオンを含んでいてもよいが、組み込まれた酵素の多重度、種類および濃度を含む因子に応じて変化も可能である。例えば、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、ギ酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カルシウムおよび酢酸カルシウムなどの水溶性カルシウム塩またはマグネシウム塩を使用することができる。より一般的には、硫酸カルシウムまたは列挙されたカルシウム塩に対応するマグネシウム塩を使用することができる。例えば、特定の種類の界面活性剤の油分切断作用を促進するために、カルシウムおよび/またはマグネシウムの濃度をさらに高めることも、もちろん有用な場合がある。
特定の洗浄組成物の安定化系、例えば、安定化された酵素を含む洗濯洗浄組成物は、多くの水供給中に存在する塩素漂白剤種が酵素を攻撃し、不活化するのを防ぐために添加される塩素漂白捕捉剤を0〜10重量%または0.01〜6重量%を、特にアルカリ性条件下でさらに含んでいてもよい。水中の塩素濃度は低く、典型的には約0.5ppm〜約1.75ppmの範囲であるが、酵素と接触する水の全体積中の利用可能な塩素は、例えば食器洗い中に比較的大きくなる場合がある。したがって、使用中の塩素に対する酵素の安定性は問題となる場合がある。
適切な塩素捕捉アニオンは公知であり、容易に入手可能であり、使用される場合、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ亜硫酸塩、チオ硫酸塩、ヨウ化物などとのアンモニウムカチオンを含む塩であり得る。カルバメート、アスコルビン酸などの酸化防止剤、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはそのアルカリ金属塩、モノエタノールアミン(MEA)、およびそれらの混合物などの有機アミンも同様に使用することができる。
中和剤
洗浄組成物は、場合により、中和剤を含むことができる。アニオン性界面活性剤を使用する本発明の実施形態において、中和剤を添加してアニオン性界面活性剤を中和することができる。適切な中和剤には、アミノアルコール、例えば、アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)およびトリエタノールアミン(TEA)が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態において、アミノ−2−メチル−1−プロパノールが、好ましい中和剤(AMP95として入手可能)である。
場合により、濃縮洗浄組成物は、約0.5重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約12重量%、より好ましくは約5重量%〜約10重量%の量の中和剤を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.05重量%〜約1.5重量%、好ましくは約0.1重量%〜約1.2重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約1重量%の量の中和剤を含むことができる。

本発明は、場合により、中性塩も含むことができる。ほとんどの中性塩は、Na、K、Rb、Cs、Mg2+、Ca2+、Sr2+、Ba2+などのカチオンと、Cl、Br、I、ClO 、BrO 、ClO およびNO などのアニオンとからなる。これらのイオンは、水と反応する傾向がほとんどない。したがって、これらのイオンからなる塩は中性塩である。例えば:NaCl、KNO、CaBr、CsClOは、中性塩である。場合により、濃縮洗浄組成物は、約0.01重量%〜約8重量%、好ましくは約0.05重量%〜約6.5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜5重量%の量の塩成分を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.001重量%〜約1重量%、好ましくは約0.005重量%〜約0.7重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.5重量の量の塩成分を含むことができる。
ケイ酸塩
場合により、金属保護を与えるためにケイ酸塩を洗浄組成物に含めることができるが、アルカリ性を提供し、さらには再付着防止剤として機能することがさらに知られている。例示的なケイ酸塩には、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムが含まれるが、これらに限定されない。洗浄組成物はケイ酸塩を含まずに提供することができるが、ケイ酸塩が含まれる場合、ケイ酸塩は、所望の金属保護を提供する量で含めることができる。
場合により、濃縮洗浄組成物は、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約3重量%の量のケイ酸塩を含むことができる。場合により、すぐに使用可能な液体洗浄組成物は、約0.01重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.05重量%〜約0.3重量%のケイ酸塩を含むことができる。
さらなる界面活性剤
上に特定された界面活性剤に加えて、組成物は、以下に列挙されるような他の界面活性剤も含んでいてもよい。
非イオン性界面活性剤
有用な非イオン性界面活性剤は、一般に、有機疎水性基と有機親水性基の存在を特徴とし、典型的には、有機脂肪族、アルキル芳香族またはポリオキシアルキレン疎水性化合物と、親水性アルカリ酸化物部分(一般的な実施において、エチレンオキシドまたはその多価水和生成物、ポリエチレングリコール)との縮合によって生成される。実際には、反応性水素原子を含むヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基またはアミド基を有する任意の疎水性化合物は、エチレンオキシドまたはその多価水和付加物、またはこれとプロピレンオキシドなどのアルコキシレンとの混合物と縮合し、非イオン性界面活性剤を生成することができる。任意の特定の疎水性化合物と縮合された親水性ポリオキシアルキレン部分の長さは、親水性と疎水性とが所望の程度で均衡を保った水分散性または水溶性の化合物を生じるように容易に調整することができる。有用な非イオン性界面活性剤としては、以下のものが挙げられる。
1.開始剤反応性水素化合物としてのプロピレングリコール、エチレングリコール、グリセロール、トリメチロールプロパンおよびエチレンジアミンに由来する、ブロックポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンポリマー化合物。開始剤の逐次プロポキシル化およびエトキシル化から製造されるポリマー化合物の例は、、BASF Corp.によって製造されたPluronic(登録商標)およびTetronic(登録商標)の商品名で市販されている。Pluronic(登録商標)化合物は、ポリプロピレングリコールの2個のヒドロキシル基にプロピレンオキシドを付加することによって作られる疎水性塩基と、エチレンオキシドとを縮合させることによって作られる二官能(2個の反応性水素の)化合物である。この分子の疎水性部分は、重量が約1,000〜約4,000である。次いで、この疎水性物質を親水基の間に挟み込むようにエチレンオキシドを付加し、最終分子の約10重量%〜約80重量%を構成するように長さによって制御する。Tetronic(登録商標)化合物は、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドをエチレンジアミンに逐次的に付加することから誘導される四官能ブロックコポリマーである。プロピレンオキシドハイドロタイプの分子量は、約500〜約7,000の範囲であり、親水性物質であるエチレンオキシドは、分子の約10重量%〜約80重量%を構成するように付加される。
2.直鎖または分枝鎖の配置を有するか、または1個または2個のアルキル構成要素を含むアルキル鎖が、約8〜約18個の炭素原子を含む1モルのアルキルフェノールと、約3〜約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。アルキル基は、例えば、ジイソブチレン、ジアミル、重合したプロピレン、イソ−オクチル、ノニルおよびジ−ノニルによって表すことができる。これらの界面活性剤は、アルキルフェノールのポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドおよびポリブチレンオキシドの縮合物であってもよい。この化学物質の市販化合物の例は、Rhone−Poulencによって製造されたIgepal(登録商標)およびUnion Carbideによって製造されたTriton(登録商標)との商品名で市場で入手可能である。
3.約6〜約24個の炭素原子を有する飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖のアルコール1モルと、約3〜約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。アルコール部分は、上記の描写された炭素範囲のアルコールの混合物からなっていてもよく、またはこの範囲内の特定数の炭素原子を有するアルコールからなっていてもよい。同様の市販の界面活性剤の例は、Shell Chemical Co.のNeodol(商標)およびVista Chemical Co.によって製造されるAlfonic(商標)といった商品名で市販されている。
4.約8〜約18個の炭素原子を有する1モルの飽和または不飽和、直鎖または分枝鎖のカルボン酸と、約6〜約50モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。酸部分は、上記の定義された炭素原子範囲の酸の混合物からなっていてもよく、またはこの範囲内の特定数の炭素原子を有する酸からなっていてもよい。この化学物質の市販化合物の例は、Henkel Corporationによって製造されたNopalcol(商標)およびLipo Chemicals、Inc.によって製造されたLipopeg(商標)の商品名で市販されている。
一般にポリエチレングリコールエステルと呼ばれるエトキシル化カルボン酸に加えて、グリセリド、グリセリン、および多価(糖またはソルビタン/ソルビトール)アルコールとの反応によって形成される他のアルカン酸エステルは、特殊な実施形態、特に間接的な食品添加剤用途のために本発明に適用される。これらのエステル部分は全て、それらの物質の親水性を制御するためにさらなるアシル化またはエチレンオキシド(アルコキシド)付加を受けることができる1つ以上の反応性水素部位を分子上に有する。アミラーゼおよび/またはリパーゼ酵素を含有する本発明の組成物にこれらの脂肪酸エステルまたはアシル化炭水化物を添加する際には、潜在的な非相溶性のため、注意を払わなければならない。
非イオン性低起泡性界面活性剤の例としては、以下のものが挙げられる。
5.(1)エチレンオキシドをエチレングリコールに付加し、示した分子量の親水性部分を与え、次いで、プロピレンオキシドを付加し、分子の外側(末端)に疎水性ブロックを得ることによる、修飾され、本質的にリバースされる化合物。この分子の疎水性部分は、重量が約1,000〜約3,100であり、中央の親水性部分は、最終的な分子の10重量%〜約80重量%含まれる。これらのリバースPluronics(商標)は、BASF Corporationによって、Pluronic(商標)R界面活性剤の商標名で製造される。同様に、Tetronic(商標)R界面活性剤は、エチレンジアミンにエチレンオキシドとプロピレンオキシドを連続して付加することによって、BASF Corporationによって製造される。この分子の疎水性部分は、重量が約2,100〜約6,700であり、中央の親水性部分は、最終的な分子の10重量%〜約80重量%含まれる。
6.疎水性低分子、例えば、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、塩化ベンジル、および1〜約5個の炭素原子を含む短鎖脂肪酸、アルコールまたはハロゲン化アルキル、およびこれらの混合物との反応によって泡立ちを減らすために、(多官能部分の)1つ以上の末端ヒドロキシ基を「キャップする」か、または「末端をブロックする」ことによって修飾された、群(1)、(2)、(3)および(4)からの化合物。末端ヒドロキシ基を塩素基に変換する塩化チオニルのような反応剤も含まれる。末端ヒドロキシ基に対するこのような修飾によって、全てがブロック、ブロック−ヘテリック、ヘテリック−ブロックまたは全てがヘテリックの非イオン性物質が得られるだろう。
有効な低泡性非イオン性物質のさらなる例としては、以下のものが挙げられる。
7.1959年9月8日にBrownらに対して登録された米国特許第2,903,486号の以下の式によって表されるアルキルフェノキシポリエトキシアルカノール
式中、Rは、8〜9個の炭素原子を含むアルキル基であり、Aは、3〜4個の炭素原子を含むアルキレン鎖であり、nは、7〜16の整数であり、mは、1〜10の整数である。
Martinらに対して1962年8月7日に登録された、交互に親水性オキシエチレン鎖と疎水性オキシプロピレン鎖とを含み、末端疎水性鎖の重量、中央の疎水性単位の重量、連結する親水性単位の重量は、それぞれ縮合物の約3分の1を表す、米国特許第3,048,548号のポリアルキレングリコール縮合物。
一般式Z[(OR)OH]を有する、Lissantらに対して1968年5月7日に登録された米国特許第3,382,178号に開示される、消泡する非イオン性界面活性剤。式中、Zは、アルコキシル化可能な材料であり、Rは、エチレンおよびプロピレンであってもよいアルカリ性オキシドから誘導される基であり、nは、例えば、10から2000以上の整数であり、zは、反応性オキシアルキル化可能な基の数によって決定される整数である。
式Y(CO)(CO)Hに対応する、Jacksonらに対し、1954年5月4日に登録された米国特許第2,677,700号に記載される共役したポリオキシアルキレン化合物。式中、Yは、約1〜6個の炭素原子と1個の反応性水素原子を含む有機化合物の残基であり、nは、水酸価によって決定される場合、平均値が少なくとも約6.4であり、mは、オキシエチレン部分が分子の約10重量%〜約90重量%を構成するような値を有する。
Lundstedに対し、1954年4月6日に登録された米国特許第2,674,619号に記載される、式Y[(C(CO)H]を有する共役したポリオキシアルキレン化合物。式中、Yは、約2〜6個の炭素原子とx個の反応性水素原子を含む有機化合物の残基であり、xは、少なくとも約2の値であり、nは、ポリオキシプロピレン疎水性基剤の分子量が少なくとも約900になるような値を有し、mは、分子のオキシエチレン含有量が約10重量%〜約90重量%であるような値を有する。Yの定義の範囲内に含まれる化合物としては、例えば、プロピレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、エチレンジアミンなどが挙げられる。オキシプロピレン鎖は、場合により、しかし有利には、少量のエチレンオキシドを含み、オキシエチレン鎖も、場合により、しかし有利には、少量のプロピレンオキシドを含む。
式:P[(CO)(CO)H]に対応する、有利には本発明の組成物で使用されるさらなる共役したポリオキシアルキレン表面活性剤。式中、Pは、約8〜18個の炭素原子とx個の反応性水素原子を含む有機化合物の残基であり、xは、1または2の値を有し、nは、ポリオキシエチレン部分の分子量が少なくとも約44であるような値を有し、mは、分子のオキシプロピレン含有量が約10重量%〜約90重量%であるような値を有する。いずれかの場合に、オキシプロピレン鎖は、場合により、しかし有利には、少量のエチレンオキシドを含んでいてもよく、オキシエチレン鎖も、場合により、しかし有利には、少量のプロピレンオキシドを含んでいてもよい。
8.本発明の組成物に使用するのに適したポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤としては、構造式RCONR1Zを有するものが挙げられ、式中、R1は、H、C−Cヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、エトキシ、プロポキシ基、またはその混合物であり;Rは、C−C31ヒドロカルビルであり、直鎖であってもよく;Zは、直鎖ヒドロカルビル鎖を含み、少なくとも3個のヒドロキシルが鎖に直接接続しているポリヒドロキシヒドロカルビルであるか、またはそのアルコキシル化誘導体(好ましくは、エトキシル化されているか、またはプロポキシ化されている)である。Zは、還元アミノ化反応において、還元糖から誘導されてもよく、例えば、グリシチル部分であってもよい。
9.脂肪族アルコールと、約0〜約25モルのエチレンオキシドとのアルキルエトキシレート縮合生成物も、本発明の組成物で使用するのに適している。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖または分枝鎖、一級または二級のいずれであってもよく、一般的に、6〜22個の炭素原子を含む。
10.エトキシル化C−C18脂肪族アルコールおよびC−C18エトキシル化およびプロポキシル化混合脂肪族アルコールは、本発明の組成物で使用するのに適した界面活性剤であり、特に、水溶性のものが適している。適切なエトキシル化脂肪族アルコールとしては、エトキシル化度が3〜50のC−C18エトキシル化脂肪族アルコールが挙げられる。
11.適切な非イオン性アルキル多糖界面活性剤、特に、本発明の組成物で使用するのに適したものは、1986年1月21日に登録された米国特許第4,565,647(Llenado)に開示されるものを含む。これらの界面活性剤は、約6〜約30個の炭素原子を含む疎水性基と、約1.3〜約10の等単位を含む多糖(例えば、ポリグリコシド)の親水性基とを含む。5個または6個の炭素原子を含む任意の還元糖を使用してもよく、例えば、グルコース部分、ガラクトース部分およびガラクトシル部分が、グルコシル部分と置き換わっていてもよい。(場合により、疎水性基は、2位、3位、4位などの位置に接続するため、グルコシドまたはガラクトシドに対向する位置にグルコースまたはガラクトースを与える。)糖間結合は、例えば、さらなる糖単位の1つの一と、その前にある糖単位の2位、3位、4位および/または6位との間の結合であってもよい。
12.本発明の組成物を使用するのに適した脂肪酸アミド界面活性剤としては、式:RCON(Rを有するものが挙げられ、式中、Rは、7〜21個の炭素原子を含むアルキル基であり、各Rは、独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cヒドロキシアルキルまたは−−(CO)Hであり、ここで、xは、1〜3の範囲である。
13.有用な分類の非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化アミンとして定義される分類、またはさらに特定的には、アルコールアルコキシル化/アミノ化/アルコキシル化された界面活性剤として定義される分類を含む。これらの非イオン性界面活性剤は、少なくとも一部が、一般式:R20−−(PO)N−−(EO)H、R20−−(PO)N−−(EO)H(EO)HおよびR20−−N(EO)Hによって表されてもよく、式中、R20は、アルキル、アルケニルまたは他の脂肪族基であるか、または8〜20個、好ましくは12〜14個の炭素原子を含むアルキル−アリール基であり、EOは、オキシエチレンであり、POは、オキシプロピレンであり、sは、1〜20、好ましくは、2〜5であり、tが1〜10、好ましくは、2〜5であり、uが、1〜10、好ましくは、2〜5である。これらの化合物の範囲での他の変形例は、代替的な式:R20−−(PO)−−N[(EO)H][(EO)H]によって表されてもよく、式中、R20は、上に定義される通りであり、vは、1〜20(例えば、1、2、3または4(好ましくは2))であり、wおよびzは、独立して、1〜10、好ましくは、2〜5である。これらの化合物は、Huntsman Chemicalsによって非イオン性界面活性剤として販売される製品群によって商業的に表される。この分類の好ましい化学物質は、Surfonic(商標)PEA 25アミンアルコキシレートを含む。本発明の組成物にとって好ましい非イオン性界面活性剤としては、アルコールアルコキシレート、EO/POブロックコポリマー、アルキルフェノールアルコキシレートなどが挙げられる。
Nonionic Surfactants、Schick,M.J.編集、the Surfactant Science SeriesのVol.1、Marcel Dekker, Inc.、New York、1983の論文は、本発明の実施に一般的に使用される。非イオン性物質の分類の典型的なリストおよびこれらの界面活性剤の種は、LaughlinおよびHeuringに対して1975年12月30日に登録された米国特許第3,929,678に与えられている。さらなる例は、「Surface Active Agents and Detergents」(Schwartz、PerryおよびBerchによるVol.IおよびII)に与えられている。
半極性非イオン性界面活性剤
半極性型の非イオン界面活性剤は、本発明の組成物に有用な別の種類の非イオン界面活性剤である。一般に、半極性非イオン性物質は、高起泡剤および泡安定化剤であり、これはCIPシステムにおけるその用途を制限する場合がある。しかしながら、高起泡性洗浄方法のために設計された本発明の組成物の実施形態において、半極性非イオン性物質は即座に有用である。半極性非イオン性界面活性剤には、アミンオキシド、ホスフィンオキシド、スルホキシドおよびそれらのアルコキシル化誘導体が含まれる。
14.アミンオキシドは、次の一般式に対応する三級アミンオキシドであり、
式中、矢印は、半極性結合の従来からある表示であり;R、RおよびRは、脂肪族、芳香族、ヘテロ環、脂環式、またはそれらの組み合わせであってもよい。一般に、目的とする洗剤のアミンオキシドの場合、Rは、8〜24個の炭素原子を含むアルキル基であり;RおよびRは、1〜3個の炭素原子を含むアルキルまたはヒドロキシアルキルまたはそれらの混合物であり;RおよびRは、例えば、酸素原子または窒素原子を介して互いに結合し、環構造を形成していてもよく;Rは、アルカリまたは2〜3個の炭素原子を含むヒドロキシアルキレン基であり;nは、0〜約20の範囲である。
有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、ココナツまたはタローアルキルジ−(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、その具体例は、ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジブチルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−ドデコキシ−1−ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル−(2−ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9−トリオクタデシルジメチルアミンオキシドおよび3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
有用な半極性非イオン性界面活性剤には、以下の構造を有する水溶性ホスフィンオキシドも含まれる。
式中、矢印は、半極性結合の従来からある表示であり;Rは、鎖長が10〜約24個の炭素原子であるアルキル、アルケニルまたはヒドロキシアルキル部分であり;RおよびRは、それぞれ、1〜3個の炭素原子を含むアルキル基またはヒドロキシアルキル基から別個に選択される各アルキル部分である。
有用なホスフィンオキシドの例には、ジメチルデシルホスフィンオキシド、ジメチルテトラデシルホスフィンオキシド、メチルエチルテトラデシルホスホンオキシド、ジメチルヘキサデシルホスフィンオキシド、ジエチル−2−ヒドロキシオクチルデシルホスフィンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルホスフィンオキシドおよびビス(ヒドロキシメチル)テトラデシルホスフィンオキシドが含まれる。 本明細書で有用な半極性非イオン性界面活性剤は、以下の構造を有する水溶性スルホキシド化合物も含み、
式中、矢印は、半極性結合の従来からある表示であり;Rは、約8〜約28個の炭素原子、0〜約5個のエーテル結合および0〜約2個のヒドロキシル置換基からなるアルキルまたはヒドロキシアルキル部分であり;Rは、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基およびヒドロキシアルキル基からなるアルキル部分である。
これらのスルホキシドの有用な例には、ドデシルメチルスルホキシド;3−ヒドロキシトリデシルメチルスルホキシド;3−メトキシトリデシルメチルスルホキシド;および3−ヒドロキシ−4−ドデコキシブチルメチルスルホキシドが挙げられる。
本発明の組成物のための半極性非イオン性界面活性剤には、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、セチルジメチルアミンオキシド、それらの組み合わせなどのジメチルアミンオキシドが含まれる。有用な水溶性アミンオキシド界面活性剤は、オクチル、デシル、ドデシル、イソドデシル、ココナツまたはタローアルキルジ−(低級アルキル)アミンオキシドから選択され、その具体例は、オクチルジメチルアミンオキシド、ノニルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ウンデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジメチルアミンオキシド、iso−ドデシルジメチルアミンオキシド、トリデシルジメチルアミンオキシド、テトラデシルジメチルアミンオキシド、ペンタデシルジメチルアミンオキシド、ヘキサデシルジメチルアミンオキシド、ヘプタデシルジメチルアミンオキシド、オクタデシルジメチルアミンオキシド、ドデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、ヘキサデシルジプロピルアミンオキシド、テトラデシルジプロピルアミンオキシド、オクタデシルジブチルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)ドデシルアミンオキシド、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−ドデコキシ−1−ヒドロキシプロピルアミンオキシド、ジメチル(2−ヒドロキシドデシル)アミンオキシド、3,6,9−トリオクタデシルジメチルアミンオキシドおよび3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピルジ−(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシドである。
本発明の組成物と共に使用するのに適した、適切な非イオン性界面活性剤としては、アルコキシル化界面活性剤が挙げられる。適切なアルコキシル化界面活性剤としては、EO/POコポリマー、キャップされたEO/POコポリマー、アルコールアルコキシレート、キャップされたアルコールアルコキシレート、これらの混合物などが挙げられる。溶媒として使用するのに適したアルコキシル化界面活性剤としては、EO/POブロックコポリマー、例えば、PluronicおよびリバースPluronicの界面活性剤;アルコールアルコキシレート、例えば、Dehypon LS−54(R−(EO)(PO))、Dehypon LS−36(R−(EO)(PO));およびキャップされたアルコールアルコキシレート、例えば、Plurafac LF221およびTegoten EC11;これらの混合物などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤
表面活性物質は、分子の親水性部分の電荷が正である場合、カチオン性であると分類される。pHが中性付近またはもっと低いところまで下がらない限り、親水性部分が電荷を持たないが、その後、カチオン性(例えば、アルキルアミン)である界面活性剤も、この群に含まれる。理論上は、カチオン性界面活性剤は、「オニウム」構造RnX+Y−−を含む要素の任意の組み合わせから合成されてもよく、窒素を含む化合物(アンモニウム)以外の化合物、例えば、リンを含む化合物(ホスホニウム)および硫黄を含む化合物(スルホニウム)を含んでいてもよい。実際には、カチオン性界面活性剤の分野は、窒素を含有する化合物が優位を占めており、これはおそらく、窒素を含むカチオン性物質への合成経路が単純であり、直線的で複雑ではなく、高い収率の生成物を与えるためであり、安価に製造することができるからである。
カチオン性界面活性剤は、好ましくは、少なくとも1つの長鎖炭素鎖の疎水性基と、少なくとも1つの正に帯電した窒素とを含む化合物を含み、さらに好ましくは、この化合物を指す。長鎖炭素基は、単純な置換によって、窒素原子に直接接続していてもよく、またはさらに好ましくは、いわゆる中断されたアルキルアミンおよびアミドアミンにおいて、1つ以上の架橋する官能基によって間接的に接続していてもよい。このような官能基は、もっと親水性が高く、および/またはもっと水分散性が高く、共界面活性剤混合物によって水に簡単に溶解し、および/または水溶性である分子を製造することができる。水溶解度を高めるために、さらなる一級、二級または三級のアミノ基を導入してもよく、またはアミノ窒素を低分子量アルキル基で四級化してもよい。さらに、窒素は、様々な不飽和度を有するか、または飽和または不飽和のヘテロ環の分枝鎖または直鎖の部分の一部であってもよい。これに加え、カチオン性界面活性剤は、1個より多いカチオン性窒素原子を含む複雑な結合を含んでいてもよい。
アミンオキシド、両性物質および双性イオン性物質として分類される界面活性剤化合物は、それ自体が典型的にはほぼ中性から酸性pHの溶液中でカチオン性であり、界面活性剤の分類は重複することがある。ポリオキシエチル化カチオン性界面活性剤は、一般的に、アルカリ性溶液では非イオン性界面活性剤に似た挙動を示し、酸性溶液ではカチオン性界面活性剤に似た挙動を示す。
最も単純なカチオン性アミンであるアミン塩および四級アンモニウム化合物は、以下のように模式的に描くことができ、
式中、Rは、長鎖アルキル鎖を表し、R’、R”およびR”’は、アルキル鎖またはアリール基または水素であってもよく、Xはアニオンを表す。アミン塩および四級アンモニウム化合物は、水溶性が高いため、本発明の実際の使用にとって好ましい。
大量の市販のカチオン性界面活性剤の大部分は、当業者には知られている4種類の主要な化学分類と、さらなる部分的な群に分けることができ、「Surfactant Encyclopedia」、Cosmetics&Toiletries、Vol.104(2)86−96(1989)に記載される。第1の分類は、アルキルアミンとその塩を含む。第2の分類は、アルキルイミダゾリンを含む。第3の分類は、エトキシル化アミンを含む。第4の分類は、四級化合物、例えば、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンゼン塩、ヘテロ環アンモニウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩などを含む。カチオン性界面活性剤は、本発明の組成物において有益であり得る種々の特性を有することが知られている。これらの望ましい特性は、中性pH以下の組成物での洗浄性、他の薬剤と協働して増粘またはゲル化するなどを含んでいてもよい。
本発明の組成物に有用なカチオン性界面活性剤としては、式R Zを有するものが挙げられ、式中、各Rは、3個までのフェニル基またはヒドロキシ基で場合により置換されていてもよく、場合により4個までの以下の構造によって中断されている、直鎖または分枝鎖のアルキル基またはアルケニル基を含む有機基であり、
またはこれらの構造の異性体または混合物であり、約8〜22個の炭素原子を含有する。R基は、さらに、12個までのエトキシ基を含有していてもよい。mは、1〜3の数である。好ましくは、分子中の1個以下のR基は、mが2のとき、16個以上の炭素原子を含み、mが3のとき、12個以上の炭素原子を含む。各Rは、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基またはヒドロキシアルキル基であるか、または分子中の1個以下のRがベンジルであるベンジル基であり、xが0〜11の数であり、好ましくは、0〜6の数である。Y基上の任意の炭素原子の位置の残りの部分は、水素によって埋められている。
Yは、限定されるものではないが、
を含む基、またはそれらの混合物であってもよい。好ましくは、Lは、1または2であり、Y基は、Lが2のとき、1〜22個の炭素原子と、2個の遊離炭素単結合を含むR類似体およびR類似体(好ましくは、アルキレンまたはアルケニレン)から選択される部分によって分割されている。Zは、水溶性アニオン、例えば、硫酸アニオン、メチル硫酸アニオン、水酸化物アニオンまたは硝酸アニオンであり、特に好ましくは、カチオン性構成要素の電気的な中和を与えるような数の硫酸アニオンまたはメチル硫酸アニオンである。
適切なカチオン性界面活性剤には、四級化糖に由来する界面活性剤も含まれる。四級化糖に由来する界面活性剤は、刺激が少なく、皮膚接触に適していると考えられるため、特定の実施形態では好ましいことがある。
四級化糖に由来する界面活性剤は、四級化アルキルポリグルコシドまたはポリ四級化アルキルポリグルコシドなどである。ポリ四級官能化アルキルポリグルコシドは、天然にはアルキルポリグルコシドから誘導され、糖骨格を有するカチオン性界面活性剤である。ポリ四級アルキルポリグルコシドは、以下の代表的な式を有し、
式中、Rは約6〜約22個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは4〜6の範囲の整数である。本発明の洗浄組成物に使用することができる適切なポリ四級官能化アルキルポリグルコシド成分の例としては、Rアルキル部分が約8〜約12個の炭素原子を含むものが含まれる。好ましい実施形態において、四官能化アルキルポリグルコシドは、主として約10〜12個の炭素原子を含有する。本発明の洗浄組成物に有用な商業的に適切なポリ四級官能化アルキルポリグルコシドの例には、テネシー州サウスピッツバーグに所在するColonial Chemical,Inc.から入手可能なPoly Suga(登録商標)Quatシリーズの四級官能化アルキルポリグルコシドが含まれる。
別の実施形態において、本発明はまた、四官能化アルキルポリグルコシドを含んでいてもよい。四級官能化アルキルポリグルコシドは、天然にはアルキルポリグルコシドから誘導されるカチオン性界面活性剤であり、糖骨格を有する。四級官能化アルキルポリグルコシドは、以下の代表的な式を有する:
式中、Rは約6〜約22個の炭素原子を有するアルキル基であり、R2はCH3(CH2)n’であり、n’は0〜21の範囲の整数である。本発明の洗浄組成物に使用することができる好適な四級官能化アルキルポリグルコシド成分の例としては、Rアルキル部分が主に約10〜12個の炭素原子を含有し、R2基がCH3であり、nが1〜2の重合度であるものが挙げられる。本発明の洗浄組成物で有用な商業的に適切な四級官能化アルキルポリグルコシドの例としては、限定されないが、テネシー州サウスピッツバーグに所在するColonial Chemical,Inc.から入手可能なSuga(登録商標)Quat TM1212(主にC12四級官能化アルキルポリグルコシド)、Suga(登録商標)Quat L1210(主にC12四級官能化アルキルポリグルコシド)、Suga(登録商標)Quat S 1218(主にC12四級官能化アルキルポリグルコシド)が挙げられる。
両性界面活性剤
両性(amphotericまたはampholytic)界面活性剤は、塩基性および酸性の親水性基と、有機疎水性基とを両方とも含む。これらのイオン性部分は、他の種類の界面活性剤について本明細書に記載するアニオン性基またはカチオン性基のいずれかであってもよい。塩基性窒素と、酸性カルボキシレート基は、塩基性および酸性の親水性基として使用される典型的な官能基である。数種類の界面活性剤において、スルホネート、サルフェート、ホスホネートまたはホスフェートが、負電荷を与える。
両性界面活性剤は、脂肪族の二級アミンおよび三級アミンの誘導体として広く記載することができ、ここで、脂肪族基は、直鎖または分枝鎖であってもよく、脂肪族置換基の1つが、8〜18個の炭素原子を含み、1つが、アニオン性水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホ、サルフェート、ホスファート、またはホスホノを含む。
両性界面活性剤は、当業者が知っている方法によって合成することができる。例えば、2−アルキルヒドロキシエチルイミダゾリンは、長鎖カルボン酸(または誘導体)とジアルキルエチレンジアミンの縮合および閉環によって合成される。市販の両性界面活性剤は、その後の加水分解と、例えば、酢酸エチルを用いるアルキル化による、イミダゾリン環の開環によって誘導体化される。アルキル化中に、1個または2個のカルボキシアルキル基が反応して三級アミンを生成し、異なるアルキル化剤とエーテル結合を生成し、異なる三級アミンを得る。
本発明の用途を有する長鎖イミダゾール誘導体は、一般的に、以下の一般式を有し、
式中、Rは、8〜18個の炭素原子を含む非環状疎水性基であり、Mは、アニオンの電荷を中和するためのカチオンであり、一般的に、ナトリウムである。本発明の組成物に使用することができる市販の有名なイミダゾリンから誘導される両性物質としては、例えば、ココアンホプロピオネート、ココアンホカルボキシ−プロピオネート、ココアンホグリシネート、ココアンホカルボキシ−グリシネート、ココアンホプロピル−スルホネートおよびココアンホカルボキシ−プロピオン酸が挙げられる。好ましい両性カルボン酸は、脂肪族イミダゾリンから作られ、両性ジカルボン酸の2個のカルボン酸官能基が二酢酸および/または二プロピオン酸である。
本明細書で上に記載されるカルボキシメチル化化合物(グリシネート)は、ベタインと呼ばれることが多い。ベタインは、以下の双性イオン性界面活性剤というタイトルの章に記載される、両性の特殊な分類である。
長鎖N−アルキルアミノ酸は、RNH(ここで、Rは、C−C18直鎖または分枝鎖のアルキルである)脂肪族アミンと、ハロゲン化カルボン酸とを反応させることによって簡単に調製される。アミノ酸の一級アミノ基をアルキル化すると、二級アミンおよび三級アミンが得られる。アルキル置換基は、1つより多い反応性窒素中心を与えるさらなるアミノ基を有していてもよい。ほとんどの市販のN−アルキルアミン酸は、β−アラニンまたはβ−N(2−カルボキシエチル)アラニンのアルキル誘導体である。本発明の用途を有する市販のN−アルキルアミノ酸両性物質の例としては、アルキルβ−アミノジプロピオネートRN(CCOOM)2およびRNHCCOOMである。一実施形態において、Rは、好ましくは、8〜18個の炭素原子を含む非環状疎水性基であり、Mは、アニオンの電荷を中和するためのカチオンである。
適切な両性界面活性剤としては、ココナツ産物(例えば、ココナツ油またはココナツ脂肪酸)から誘導されるものが挙げられる。これらのココナツから誘導される界面活性剤のうち、さらに適切なものは、その構造の一部として、エチレンジアミン部分、アルカノールアミド部分、アミノ酸部分、好ましくはグリシン、またはこれらの組み合わせ;および8〜18個(好ましくは12個)の炭素原子を含む脂肪族置換基を含む。このような界面活性剤は、アルキル両性ジカルボン酸とも考えることができる。これらの両性界面活性剤は、C12−アルキル−C(O)−NH−CH−CH−N(CH−CH−CONa)−CH−CH−OHまたはC12−アルキル−C(O)−N(H)−CH−CH−N(CH−CONa)−CH−CH−OHとして表される化学構造を含んでいてもよい。ジナトリウムココアンホジプロピオネートは、適切な両性界面活性剤の1つであり、Rhodia Inc.、クランベリー、N.J.からMiranol(商標)FBSの商標名で市販されている。化学名がジナトリウムココアンホジアセテートである、別の適切なココナツから誘導される両性界面活性剤は、Mirataine(商標)JCHAの商標名で販売されており、これもRhodia Inc.、クランベリー、N.J.製である。
好ましい両性界面活性剤としては、RCONHCHCHNYCHCHOXのアルキルアミドアルキルアミン(式中、Rは、約10〜18個の炭素原子を含むアルキル基であり、YはCHCOOM、CHCHCOOM、CHCHOHCHSOMまたはCHCHOHCHOPOMであり、Xは水素またはCHCOOMであり、Mは水溶性カチオンであり、最も好ましくは、Na、K、NH4、TEAである)、構造RN(CCHCOO−を有するベタイン(式中、Rは、約10〜18個の炭素原子を含むアルキル基であるか、またはアミドプロピルアルキル基であり、Rは約10〜約18個の炭素である)が挙げられる。好ましいアルキルアミドアルキルアミンは、SolvayによってMiranol(登録商標)C2M SFとして販売されているジナトリウムココアンホジプロピオネートである。
両性物質の分類の典型的なリストおよびこれらの界面活性剤の種は、LaughlinおよびHeuringに対して1975年12月30日に登録された米国特許第3,929,678に与えられている。さらなる例は、「Surface Active Agents and Detergents」(Schwartz、PerryおよびBerchによるVol.IおよびII)に与えられている。これらの参考文献はそれぞれ、その全体が参考として本明細書に組み込まれる。
双性イオン性界面活性剤
双性イオン性界面活性剤は、両性界面活性剤の部分集合として考えられ、負の電荷を含んでいてもよい。双性イオン界面活性剤は二級アミンおよび三級アミンの誘導体、ヘテロ環二級アミンおよびヘテロ環三級アミンの誘導体、または四級アンモニウム、四級ホスホニウムまたは三級スルホニウム化合物の誘導体として広く説明することができる。典型的には、双性イオン性界面活性剤としては、正に帯電した四級アンモニウム、または場合によっては、スルホニウムイオンまたはホスホニウムイオン;負に帯電したカルボキシル基;およびアルキル基が挙げられる。双性イオン性物質は、一般に、分子の等電点領域でほぼ同程度にイオン化し、正負の電荷中心間に強力な「内部塩」引力を生じさせることができるカチオン性基とアニオン性基とを含む。このような双性イオン性合成界面活性剤の例としては、脂肪族基が直鎖または分枝鎖であってもよく、脂肪族置換基の1つが8〜18個の炭素原子を含み、1つがアニオン性水溶性基(例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェートまたはホスホネート)を含む脂肪族四級アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム化合物の誘導体が挙げられる。
ベタイン界面活性剤およびスルタイン界面活性剤は、本明細書で用いるための例示的な双性イオン性イオン性界面活性剤である。これらの化合物の一般式は
であり、式中、Rは、8〜18個の炭素原子を含み、0〜10個のエチレンオキシド部分および0〜1個のグリセリル部分を有するアルキル基、アルケニル基またはヒドロキシアルキル基を含み;Yは、窒素原子、リン原子および硫黄原子からなる群から選択され;Rは、1〜3個の炭素原子を含むアルキル基またはモノヒドロキシアルキル基であり;Yが硫黄原子のとき、xが1であり、Yが窒素原子またはリン原子のとき、xが2であり;Rは、1〜4個の炭素原子を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレンまたはヒドロキシアルキレンであり、Zは、カルボキシレート基、スルホネート基、サルフェート基、ホスホネート基、およびホスフェート基からなる群から選択される基である。
上述の構造を有する双性イオン性界面活性剤の例としては、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)−N−オクタデシルアンモニオ]−ブタン−1−カルボキシレート;5−[S−3−ヒドロキシプロピル−S−ヘキサデシルスルホニオ]−3−ヒドロキシペンタン−1−サルフェート;3−[P,P−ジエチル−P−3,6,9−トリオキサテトラコサンホスホニオ]−2−ヒドロキシプロパン−1−ホスフェート;3−[N,N−ジプロピル−N−3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピル−アンモニオ]−プロパン−1−ホスホネート;3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)−プロパン−1−スルホネート;3−(N,N−ジメチル−N−ヘキサデシルアンモニオ)−2−ヒドロキシ−プロパン−1−スルホネート;4−[N,N−ジ(2(2−ヒドロキシエチル)−N(2−ヒドロキシドデシル)アンモニオ]−ブタン−1−カルボキシレート;3−[S−エチル−S−(3−ドデコキシ−2−ヒドロキシプロピル)スルホニオ]−プロパン−1−ホスフェート;3−[P,P−ジメチル−P−ドデシルホスホニオ]−プロパン−1−ホスホネート;およびS[N,N−ジ(3−ヒドロキシプロピル)−N−ヘキサデシルアンモニオ]−2−ヒドロキシ−ペンタン−1−サルフェートが挙げられる。上述の洗剤界面活性剤に含まれるアルキル基は、直鎖または分枝鎖であってもよく、飽和または不飽和であってもよい。
本発明の組成物に使用するのに適した双性イオン性界面活性剤としては、以下の一般構造を有するベタインが挙げられる。
これらの界面活性剤であるベタインは、典型的には、極端なpHにおいて強いカチオン性またはアニオン性の特徴を示さず、等電点領域での水溶性の低下も示さない。「外部の」四級アンモニウム塩とは異なり、ベタインはアニオン性物質と相溶性である。適切なベタインの例には、ココナツアシルアミドプロピルジメチルベタイン;ヘキサデシルジメチルベタイン;C12−14アシルアミドプロピルベタイン;C8−14アシルアミドヘキシルジエチルベタイン;4−C14−16アシルメチルアミドジエチルアンモニオ−1−カルボキシブタン;C16−18アシルアミドジメチルベタイン;C12−16アシルアミドペンタンジエチルベタイン;およびC12−16アシルメチルアミドジメチルベタインが挙げられる。
本発明に有用なスルタインとしては、式(R(RSO3−を有する化合物であり、式中、RはC−C18ヒドロカルビル基であり、各Rは典型的には独立してC−Cアルキル、例えばメチルであり、RはC−Cヒドロカルビル基、例えばC−Cアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基である。
双性イオン性物質の分類の典型的なリストおよびこれらの界面活性剤の種は、1975年12月30日にLaughlinおよびHeuringに対して登録された米国特許第3,929,678号に与えられている。さらなる例は、「Surface Active Agents and Detergents」(Schwartz、PerryおよびBerchによるVol.IおよびII)に与えられている。これらの参考文献はそれぞれ、その全体が本明細書に組み込まれる。
増粘剤
場合により、洗浄組成物は、増粘剤を含むことができる。さらなる増粘剤のいくつかの例には、可溶性有機増粘剤材料または無機増粘剤材料が含まれる。無機増粘剤のいくつかの例には、粘土、ケイ酸塩および他の周知の無機増粘剤が含まれる。有機増粘剤のいくつかの例には、チキソトロープ性および非チキソトロープ性の増粘剤が含まれる。いくつかの実施形態において、増粘剤は、かなりの割合の水溶性を有し、容易な除去性を促進する。本発明の組成物に有用な可溶性有機増粘剤の例は、ポリアクリル酸およびそのナトリウム塩のようなカルボキシル化ビニルポリマー、エトキシル化セルロース、ポリアクリルアミド増粘剤、キサンタン増粘剤、グアーガム、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン副生成物、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースおよびかなりの割合の水溶性を有する他の同様の水性増粘剤を含む。増粘剤を加え、所望の粘度を得ることができる。
実施形態
洗浄組成物は、液体または固体の濃縮物、すぐに使用可能な組成物、または使用溶液であってもよい。一般に、濃縮物とは、所望の洗浄、すすぎなどを提供するために対象物と接触する使用溶液を提供するために水で希釈されることが意図された組成物を指す。濃縮物は、液体または固体の形態であってもよい。さらに、濃縮物を希釈してすぐに使用可能な組成物を作製することができる。すぐに使用可能な組成物は、洗浄すべき物品または水と接触させて使用溶液を作製することができる。物品を、すぐに使用可能な組成物と接触させる場合、水を加えて使用溶液を作製する。洗浄組成物中のカップリング剤、二価イオン、湿潤剤、界面活性剤系、および他の任意要素の機能性成分の濃度は、洗浄組成物が濃縮物として提供されるかまたは使用溶液として提供されるかに依存して変化し得ることを理解されたい。
濃縮形態の洗浄組成物の例示的な範囲を、組成物の重量パーセントで表1に示す。
本発明の一態様において、濃縮液体洗浄組成物は、粘度が約200cpsを超え約400cps未満、好ましくは約220cpsを超え約350cps未満、より好ましくは約250cpsを超え約300cps未満またはもっと低く、さらに好ましくは約280cps以下である。本発明のさらなる態様において、すぐに使用可能な/希釈された液体洗浄組成物は、粘度が約30cps〜125cps、より好ましくは50cps〜100cpsである。
本発明の別の態様において、液体洗浄組成物は、約4〜約11、より好ましくは約6〜10、またはさらにより好ましくは約7〜約9のpHを有する。しかしながら、所望の用途および特性に依存して、もっとアルカリ性のpHまたはもっと酸性のpHが望ましいことが理解されるべきである。そのような場合、pH調節剤を用い、pHを所望のレベルに調節することができる。
本発明のなおさらなる態様において、液体洗浄組成物は、約100mLを超える、好ましくは約120mL以上、またはさらにより好ましくは約130mL以上の量の一時的な泡を与える。液体洗浄組成物は、周囲温度で、約700mLを超える、好ましくは約800mL以上、より好ましくは約900mL以上、さらにより好ましくは約1000mL以上の量の安定な泡を与える。
濃縮物を約10%まで希釈し、すぐに使用可能な溶液を作製することができる。所望の洗浄特性を有する使用溶液を提供する希釈比で濃縮物を水で希釈することによって、濃縮物から使用溶液を調製することができる。濃縮物またはすぐに使用可能な溶液のいずれかを希釈し、約100ppm〜約2500ppm、好ましくは約200ppm〜約1500ppm、最も好ましくは約300ppm〜約1000ppm含む使用溶液を形成することができる。最も好ましい実施形態において、使用溶液は、約500ppmの洗浄組成物である。使用組成物を作製するために濃縮物を希釈するために使用される水は、希釈水または希釈剤と呼ぶことができ、場所ごとに変わってもよい。
すぐに使用可能な(使用溶液)形態の液体洗浄組成物の例示的な範囲を、液体洗剤組成物の重量パーセントで表2に示す。
本発明の実施形態において、スルタイン対直鎖アルコールエトキシレートの比率が臨界的であってもよく、約1:11〜約7:4、好ましくは約1:1〜約4:1、より好ましくは約2:1であることが発見された。本発明の実施形態において、スルタイン対半極性非イオン性界面活性剤の比率が臨界的であってもよく、約3:1〜約1:3、好ましくは約1:1〜約1:3、より好ましくは約1:2であることが発見された。さらに、本発明によって限定されるものではないが、列挙された比率の全ての範囲は、範囲を規定する数を含み、比率の規定された範囲内の各整数を含む。
洗浄組成物の分注/使用
洗浄組成物は、濃縮物、すぐに使用可能な組成物として、または使用溶液として分注することができる。組成物は、洗浄すべき物品、シンク、または水に直接適用して使用溶液を作製することができる。使用溶液は、前浸漬用途の間に、手動での洗浄用途の直前に、または手動での洗浄用途の間に、物体表面に塗布することができる。
本発明の一態様において、組成物は、一時的な泡を形成する。一時的な発生する泡は、少なくとも30秒間、好ましくは少なくとも45秒間、より好ましくは少なくとも約1分間安定であってもよい。加えて、泡は、油存在下で安定である。図2は、トウモロコシ油存在下での安定性を示す。
上述の説明は、本発明の広範な要求および制限を理解するための基礎を提供する。以下の実施例および試験データは、本発明の特定の具体的な実施形態の理解を提供する。これらの実施例は、本発明の範囲することを意味するものではない。別段の記載がない限り、以下の実施例で報告される全ての部、パーセントおよび比率は重量基準であり、実施例で使用される全ての試薬は、以下に記載される化学供給業者から得られたか、または入手可能であるか、または従来の技術によって合成されてもよい。
本明細書中の全ての刊行物および特許出願は、本発明が関連する技術分野の当業者のレベルを示すものである。全ての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願が参照により組み込まれるように具体的かつ個別に示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
実施例
本発明の実施形態は、以下の非限定的な実施例においてさらに定義される。これらの実施例は、本発明の特定の実施形態を示しているが、単なる例示として与えられていることを理解すべきである。上述の議論およびこれらの実施例から、当業者は本発明の本質的な特徴を確認することができ、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、種々の使用および条件に合うように、本発明の実施形態の様々な変更および改変を行うことができる。したがって、本明細書に示され、説明されたものに加えて、本発明の実施形態の様々な変更が、上述の説明から当業者には明らかであろう。そのような改変も、添付の特許請求の範囲に含まれるものとする。
以下の実施例に使用される材料は、本明細書に提供される。
・Biosoft(S−101、LAS):Stepan Companyから入手可能な直鎖アルキルベンゼンスルホン酸。
・Barlox12:Lonzaから入手可能なラウリルジメチルアミンオキシド界面活性剤。
・Barlox14:Lonzaから入手可能なミリスチルジメチルアミンオキシド界面活性剤。
・Mackam LSB−50:Solvay−Rhodiaから入手可能なラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン。
・Mackam 50−SB:Solvay−Rhodiaから入手可能なコカミドプロピルヒドロキシスルタイン。
・Surfonic L24−9:Huntsmanから入手可能な炭素数が12〜14の直鎖一級アルコールの9モルエトキシレート。
・Standapol WAQ−LC:BASF Care Creationから入手可能なラウリル硫酸ナトリウム。
表3Aおよび3Bは、全組成物の重量パーセントにおける配合物の最適化に使用される成分を示す。
実施例1
表3Aおよび3Bの配合物を、試験のために所望の量で調製した。以下の表に示されるように、処方の変形例を調製し、以下のものを加えつつ、1つ以上の10%希釈を含んでいた。
a.4gのMgSO(27%)
b.5gのSXS
c.2gのPEG−150ジステアレート
所望の配合物の調製後、pHおよび粘度を測定し、その変動を決定した。ブルックフィールド粘度計を、スピンドル3番と共に、50RPMの速度で濃縮溶液に使用した。表4〜12は、与えられた実験条件下でのpHおよび粘度に関するそれぞれの処方データを示す。
処方1a、1c、1eおよび1gの表4Aに従って溶液を調製したが、溶液の稠度が薄く、より大きなスピンドルでの測定を得るのに十分な容積がなかったため、正確な測定ができなかった。
表4〜12に見られる結果を表13にまとめている。表13は、濃縮配合物および希釈した配合物それぞれについて、pH、粘度および透明性を示す。透明性は、液体形態の組成物が無色透明であるかどうかに関する視覚的考察であった。組成物に色が付いている場合、その色を表に示す。
処方4は、望ましい濃縮物およびすぐに使用可能な粘度を与え、透明であったため、試験した中で最も好ましい処方であることがわかった。さらに、処方4のpHは、他の好ましい処方(例えば、処方3)よりも7に近かった。
実施例2
実施例1の結果から、液体洗浄組成物に対する界面活性剤系の効果を調べるために、3種類の界面活性剤の改変のため、処方4を選択した。その化学組成を表14にまとめており、化学物質の重量%を示している。
この処方の中で、3つの成分(Sulfonic L24−9、Mackam 50−SBおよびBarlox 12)を変え、残りの成分を一定に保った。表15に示されるような試験のために、これらの成分の比率を変えた一連の配合物を作製した。
次いで、実施例1に記載したように、これらの配合物を粘度およびpHについて試験した。結果を表16に示す。
さらに、各配合物について泡安定性試験を行い、一時的な泡の試験を行った。試験手順は、以下の通りである。
試験手順:
1.試験洗剤溶液40mLを250mLのメスシリンダーに加える。
2.全ての試験溶液は周囲温度である。
3.全てのシリンダーにストッパーを付け、回転装置に入れ、しっかりと固定する。
4.シリンダーを30rpmで4分間回転させる。最初の泡の高さ(泡のmL数)を記録し、その後、使い捨てピペットを用いてトウモロコシ油100μLを加える。シリンダーを30rpmで2分間回転させる。泡の高さを記録し、トウモロコシ油100μLをピペットで加える。6回以下の油の添加を繰り返す。
計算:それぞれの洗剤の性能を1つの数字で特徴付けるために、全ての泡の高さを合計し、それぞれの読みから40mLを引き算する。
泡の高さを記録するための注記:泡の高さを測定するために、各250mL目盛り付きシリンダーの目盛りを使用します。実際には泡の体積が測定されているが、これは一般に、高さと呼ばれる。泡の高さは、「泡のミリリットル数」として記録される。これらの試験の結果を表17にまとめている。
実施例3
15に示す処方4の変形例について、温度安定性も試験した。温度安定性試験は、以下の条件で4週間にわたって実施した。120°F、4℃、室温、および凍結/解凍のサイクル。結果を表18〜21にまとめている。
沈殿物が存在しないか、または解凍後に消える白い沈殿物が存在することが望ましい。種々の配合物は、沈殿物を含まないか、または沈殿物が白色であり、融解時に消える組成物を提供することがわかった。
実施例4
濃縮形態の液体洗浄組成物の例示的な実施形態を、様々な量のトウモロコシ油存在下での泡体積を決定するために、硬水存在下、DEAを含まない洗浄組成物と比較した。表22は、種々の水条件における溶液Aと溶液Bの比較分析のために、単位マイクロリットルでの添加したトウモロコシ油の量と、単位ミリリットルでの得られた泡体積の量を示す。溶液Aは、コカミドプロピルベタインとAMPとを含有する既存の手洗い用の洗浄組成物である。溶液Bは、コカミドプロピルベタインとヒドロキシスルタインとを含有する本発明の例示的な組成物である。
溶液Aを、本発明の複数の組成物に対して試験した。5%の非イオン性界面活性剤を含み、コカミドプロピルベタインを含む組成物を調製した。5%の非イオン性界面活性剤、コカミドプロピルベタインおよびヒドロキシスルタインを含有する組成物を調製した。泡体積の比較を行った。表23は、本発明の異なる配合物について、単位マイクロリットルでの添加したトウモロコシ油の量と、単位ミリリットルでの得られた泡体積の量を示す。
表22および表23の油データの存在下での泡安定性をそれぞれ図1および2に示す。このデータは、スルタインが泡の硬水耐久性を改善し、非イオン性物質の使用が系を一緒に保つことが見出されたこと、すなわち非イオン性が相安定性を提供することを示している。
このように本発明を説明したが、これは多くの様式で変更可能であることは明らかである。そのような変形は、本発明の精神および範囲からの逸脱とみなすべきではなく、そのような変更の全ては、以下の特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図される。
上述の明細書は、開示された組成物および方法の製造および使用の説明を提供する。本発明の精神および範囲から逸脱することなく多くの実施形態を作製することができるので、本発明は特許請求の範囲に属する。

Claims (20)

  1. 直鎖アルコールエトキシレート、半極性非イオン性界面活性剤およびスルタインを含む界面活性剤系を含む、洗浄組成物であって、
    前記直鎖アルコールエトキシレートが、前記組成物中に約1重量%〜約15重量%存在し、前記スルタインが、前記組成物中に約0.5重量%〜約25重量%存在し;
    前記組成物に含まれるジエタノールアミンが、0.5重量%未満であり;
    前記スルタイン対前記直鎖アルコールエトキシレートの比が約1:11〜約7:4であり、前記スルタイン対前記半極性非イオン性界面活性剤の比が約3:1〜約1:3であり、
    前記洗浄組成物が、硬水中で約100mLを超える量の一時的な泡を与える、洗浄組成物。
  2. 前記スルタイン対前記直鎖アルコールエトキシレートの比が約1:1〜約4:1であり、前記スルタイン対前記半極性非イオン性界面活性剤の比が約1:1〜約1:3である、請求項1に記載の洗浄組成物。
  3. 前記直鎖アルコールエトキシレートが、6〜18個の炭素を有する脂肪族アルコールを含み、前記半極性非イオン性界面活性剤が、アミンオキシドを含み、前記スルタインが、ココカットスルタインまたはラウリルカットスルタインを含む、請求項1または2に記載の洗浄組成物。
  4. 前記洗浄組成物が液体であり、前記界面活性剤系が前記洗浄組成物の約30重量%〜約65重量%含まれる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  5. 前記洗浄組成物が、15grain水で、約120mLを超える量の一時的な泡を与える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  6. カップリング剤、二価イオンおよび/または湿潤剤をさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  7. 前記組成物が濃縮形態であり、400cps未満の粘度を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  8. 前記組成物が、使用溶液であり、約30cps〜125cpsの粘度を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  9. 前記一時的な泡が少なくとも約30秒間安定である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  10. 直鎖アルコールエトキシレート、両性界面活性剤およびスルタインを含む界面活性剤系と、
    カップリング剤と、
    二価イオンと
    湿潤剤と
    を含む、洗浄組成物であって、
    前記スルタイン対前記直鎖アルコールエトキシレートの比が約1:11〜約7:4であり、前記スルタイン対前記半極性非イオン性界面活性剤の比が約3:1〜約1:3であり、
    前記組成物は、約400cps以下の粘度を有し、含まれるジエタノールアミンが0.5重量%未満である、洗浄組成物。
  11. 前記両性界面活性剤が、半極性非イオン性界面活性剤を含む、請求項10に記載の洗浄組成物。
  12. 前記界面活性剤系が前記組成物の約3重量%〜約6.5重量%であり、前記カップリング剤が前記組成物の約0.005重量%〜約0.5重量%の間であり、前記二価イオンが前記組成物の約0.01重量%〜約0.8重量%であり、前記湿潤剤が前記組成物の約0.4重量%〜約3重量%である、請求項10または11に記載の洗浄組成物。
  13. 前記カップリング剤が芳香族スルホネートを含む、請求項10〜12のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  14. 前記直鎖アルコールエトキシレートが、6〜18個の炭素を有する脂肪族アルコールを含み、前記半極性非イオン性界面活性剤が、アミンオキシドを含み、前記スルタインが、ココカットスルタインまたはラウリルカットスルタインを含む、請求項10〜13のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  15. 前記直鎖アルコールエトキシレートが前記組成物の約0.1重量%〜約15重量%であり、前記半極性非イオン性界面活性剤が前記組成物の約0.5重量%〜約25重量%であり、前記スルタインが前記組成物の約0.5重量%〜約25重量%である、請求項10〜14のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  16. 前記界面活性剤系が前記組成物の約4重量%〜約5.5重量%であり、前記カップリング剤が芳香族スルホネートを含み、前記組成物の約0.01重量%〜約3重量%であり、前記二価イオンが前記組成物の約0.05重量%〜約0.5重量%であり、前記湿潤剤が前記組成物の約0.8重量%〜約2.5重量%であり、前記少なくとも1種のさらなる界面活性剤は、両性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤を含む、請求項10〜15のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  17. 表面を洗浄する方法であって、前記方法は:
    濃縮洗浄組成物を、濃縮洗浄組成物対水の比率が約1:2〜約1:250になるように水で希釈し、粘度が約25cps〜約125cpsの使用溶液を作製することであって、前記濃縮洗浄組成物が、直鎖アルコールエトキシレート、両性界面活性剤およびスルタインで構成される界面活性剤系と、カップリング剤と、二価イオンと、湿潤剤とを含み、前記濃縮洗浄組成物が、ジエタノールアミンを実質的に含まない、ことと;
    表面を前記使用溶液と接触させることと;
    前記表面をすすぐことと
    を含む、方法。
  18. 前記両性界面活性剤が、半極性非イオン性界面活性剤を含み、前記カップリング剤が、芳香族スルホネートを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記界面活性剤系が、前記濃縮洗浄組成物の約3重量%〜約6.5重量%であり、前記カップリング剤が、前記濃縮洗浄組成物の約0.005重量%〜約0.5重量%であり、前記二価イオンが、前記濃縮洗浄組成物の約0.01重量%〜約0.8重量%であり、前記湿潤剤が、前記濃縮洗浄組成物の約0.4重量%〜約3重量%である、請求項17または18に記載の方法。
  20. 前記直鎖アルコールエトキシレートが、6〜18個の炭素を有する脂肪族アルコールを含み、前記組成物の約0.1重量%〜約15重量%であり、前記半極性非イオン性界面活性剤がアミンオキシドを含み、前記組成物の約0.5重量%〜約25重量%であり、前記スルタインが、ココカットスルタインまたはラウリルカットスルタインを含み、前記組成物の約0.5重量%〜約25重量%である、請求項17〜19のいずれか一項に記載の方法。
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