関連出願への相互参照
[0001] 本出願は、2015年8月3日付で出願された、「CONFIGURABLE THRESHOLD FOR PHYSICAL UPLINK CONTROL CHANNEL FORMAT SELECTION FOR ENHANCED CARRIER AGGREGATION」という題名の米国仮出願番号第62/200,569号、および2016年8月1日付で出願された、「CONFIGURABLE THRESHOLD FOR FORMAT SELECTION FOR ENHANCED CARRIER AGGREGATION」という題名の米国特許出願第15/224,877号の利益を主張し、これらは、全体として本明細書に参照によって明示的に組み込まれる。
[0002] 本開示は概して、通信システムに関し、より具体的には、拡張キャリアアグリゲーションのための設定可能なしきい値フォーマット選択に関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストのような様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートする能力を有する多元接続技術を採用し得る。こうした多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA)システムを含む。
[0004] これらの多元接続技術は、種々のワイヤレスデバイスが市区町村、国、地域、さらにはグローバルレベルで通信することを可能とする共通のプロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において導入されてきた。例となる電気通信規格は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))である。LTEは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)のモバイル規格に対する強化版(enhancement)のセットである。LTEは、ダウンリンク上でのOFDMA、アップリンク上でのSC−FDMA、および多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用して、改善されたスペクトル効率、低下したコスト、改善されたサービスを通じたモバイルブロードバンドアクセスをサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスを求める需要が高まり続けるのに伴い、LTE技術においてさらなる改善の必要がある。これらの改善はまた、他の多元接続技術およびこれらの技術を採用する電気通信規格に適用可能であり得る。
[0005] ユーザ機器(UE)は、アップリンク制御情報(UCI)の送信のために種々のフォーマットを使用し得る。UCIの送信のためのフォーマットは、関連付けられたトレードオフを有する。たとえば、異なるフォーマットが、1つのUEについてのパフォーマンスと、他のUEについての多重化能力との間にトレードオフを与える。
[0006] 以下は、1つまたは複数の態様の簡略化された概要を、こうした態様の基本的な理解を提供するために提示する。この概要は、すべての考えられる態様の広範囲及ぶ概観ではなく、またすべての態様のキーとなるもしくは決定的な要素を特定することも、いずれかのもしくはすべての態様の範囲を詳細に記述することもしないように意図されている。当該要約の唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして簡略化された形態で1つまたは複数の態様のいくつかの概念を提示することである。
[0007] 種々のフォーマットが、1つのUEについてのパフォーマンスと、UEのグループについての多重化能力との間にトレードオフを与える。たとえば、種種の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)フォーマットは、1つのUEについてのPUCCHパフォーマンスと、基地局によってサービスされる複数のUEについてのPUCCH多重化能力との間にトレードオフを与える。
[0008] いくつかのケースでは、個別のPUCCHパフォーマンス(たとえば、UE電力消費)と発展型ノードB(eNB)におけるPUCCH多重化とのトレードオフは、各個別のUEのチャネル/干渉状況を考慮に入れるべきである。チャネル状況が良好なUEでは、より大きい多重化能力を供給するPUCCHフォーマットを用いるわずかに悪いPUCCHパフォーマンスが、許容可能であり得る。UEは、PUCCHパフォーマンスターゲットを満たすために、より高い送信電力で送信する必要があり得る。より多くのUEがその後、同じリソースブロックにおいて多重化され得る。逆に、チャネル状況が悪いUEでは、PUCCHパフォーマンスがより重要になり得、その理由は、当該UEがPUCCHパフォーマンスを落とし得る電力制限を経験し得るからであり、これは望ましくないことがある。結果的に、低減された多重化能力は避けられないことがある。したがって、UE固有のしきい値が、特定のPUCCH送信のためにどのPUCCHフォーマットを使用すべきかを決定する際に使用され得る。
[0009] 本開示の態様では、ワイヤレス通信のための方法、装置、およびコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体が提供される。当該装置は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定する。当該フォーマットは第1の送信のために使用される。加えて、当該フォーマットの選択の際に適用すべき第1のしきい値は、可能性のある値のセットから決定される。当該装置は、第1の送信のための第1のペイロードの第1のサイズを決定し、当該第1のサイズおよび当該第1のしきい値に基づいて、第1の送信のための第1のフォーマットを選択する。
[0010] 本開示の態様では、ワイヤレス通信のための方法、装置、およびコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体が提供される。当該装置は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を選択する。当該フォーマットは、UEによる第1の送信のために使用される。加えて、当該装置は、当該UEから第1の送信を受信し、当該第1の送信は、当該選択されたしきい値を使用する。
[0011] 前述および関連する目的の達成に向けて、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、請求項において具体的に指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のある特定の例示的な特徴を詳細に述べる。しかしながらこれらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかを示しているに過ぎず、本説明は、そのような態様およびそれらの均等物すべてを含むように意図されている。
ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワークの例を例示する図である。
DLフレーム構造のLTEの例を例示する図である。
DLフレーム構造内のDLチャネルのLTEの例を例示する図である。
ULフレーム構造のLTEの例を例示する図である。
DLフレーム構造内のULチャネルのLTEの例を例示する図である。
アクセスネットワークにおけるeNBおよびUEの例を例示する図である。
本明細書で説明されるシステムおよび方法にしたがった、連続キャリアアグリゲーションの例を例示する図である。
本明細書で説明されるシステムおよび方法にしたがった、非連続キャリアアグリゲーションの例を例示する図である。
本明細書で説明されるシステムおよび方法にしたがった、例となる通信システムを例示する図である。
本明細書で説明されるシステムおよび方法にしたがった、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
本明細書で説明されるシステムおよび方法にしたがった、ワイヤレス通信の方法のフローチャートである。
実例的な装置における種々の手段/コンポーネント間のデータフローを例示する概念上のデータフロー図である。
処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装の例を例示する図である。
実例的な装置における種々の手段/コンポーネント間のデータフローを例示する概念上のデータフロー図である。
処理システムを採用する装置のためのハードウェア実装の例を例示する図である。
詳細な説明
[0024] 添付の図面に関係して以下で述べられる詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実施され得る唯一の構成(the only configurations)を表すようには意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の徹底的な理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なく実施され得ることは、当業者には明らかだろう。いくつかの事例では、周知の構造およびコンポーネントが、そのような概念を曖昧にすることを避けるためにブロック図の形態で図示される。
[0025] 電気通信システムのいくつかの態様は、様々な装置および方法を参照してこれから提示されることになる。これらの装置および方法は、様々なブロック、コンポーネント、回路、プロセス、アルゴリズム等(集合的に、「要素」と称される)によって、以下の詳細な説明において説明され、添付の図面において例示されることになる。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらのあらゆる組合せを使用して実装され得る。こうした要素がハードウェアとして実装されるかソフトウェアとして実装されるかは、システム全体に課された設計の制約および特定のアプリケーションに依存する。
[0026] 例として、要素、または要素のうちのいずれの一部分、または要素のいずれの組合せも、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理回路、ディスクリートハードウェア回路、および本開示全体を通して説明される様々な機能性を実行するように構成された他の適したハードウェアを含む。処理システムにおける1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、または別の形のいずれで称されようと、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアコンポーネント、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数等を意味するように広く解釈されることとする。
[0027] したがって、1つまたは複数の例となる実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらのいずれの組合せにおいても実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上で、1つまたは複数の命令またはコードとして符号化または記憶され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得るいずれの利用可能な媒体でもあり得る。限定ではなく例として、こうしたコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光学ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気記憶デバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得るデータ構造または命令の形態でコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得るいずれの他の媒体も備え得る。
[0028] 本明細書で説明されるシステムおよび方法は、ワイヤレス通信に関する。これらのシステムおよび方法はさらに、サイズ、たとえばペイロードサイズ、およびしきい値に基づいて制御情報の送信のためのフォーマットを選択することに関する。当該フォーマットは送信のキャパシティに関し得、たとえば、当該キャパシティは、リソースブロック中にあり得る。しきい値は、ビット数で測定され、ペイロードに適用され得る。さらに、しきい値は、ペイロードサイズにおける(in payload size)のビットの範囲、たとえば一例を例示すると、3〜16ビット、17〜48ビット、49〜136ビット、のセットであり得る値のセットから決定され得る。たとえば、ビットで(in bits)表現されるペイロードサイズは、しきい値と比較され得る値であり得る。しきい値はしきい値のセットであり得、各しきい値は値の範囲を含む。したがって、ペイロードサイズは、しきい値のセット中の値の特定の範囲に割り当てられ得るフォーマットにマッピングし得る。たとえば、ペイロードサイズがビットの第1の範囲、たとえば3〜16ビット、に収まるとき、第1のフォーマットが使用され得る。ペイロードサイズがビットの範囲、たとえば17〜48ビット、に収まるとき、第2のフォーマットが使用され得る。ペイロードサイズがビットの第3の範囲、たとえば49〜136ビット、に収まるとき、第3のフォーマットが使用され得る。したがって、しきい値は、しきい値のセット、たとえば値のセットであり得、ここで値の各セットは範囲のセットを形成し得る。
[0029] 加えて、種々の通信デバイス、たとえば種々のUE、が種々のしきい値(たとえば、しきい値の種々のセット)を有し得る。しきい値の種々のセットは、値の種々の範囲を含み得る。ペイロードサイズは再び、しきい値のセット中の値の特定の範囲に割り当てられ得るフォーマットにマッピングし得る。たとえば、しきい値の第2のセットでは、ペイロードサイズがビットの第1の範囲、たとえば3〜24ビット、に収まるとき、第1のフォーマットが使用され得る。ペイロードサイズがビットの範囲、たとえば25〜72ビット、に収まるとき、第2のフォーマットが使用され得る。ペイロードサイズがビットの第3の範囲、たとえば73〜136ビット、に収まるとき、第3のフォーマットが使用され得る。第2のしきい値を使用して選択されたフォーマットは、第1のしきい値を使用して選択されたフォーマットとは異なり得る。したがって、フォーマットへのしきい値の異なるマッピングが、異なるUEのために使用され得る。
[0030] したがって、1つの通信デバイスが上記の例において説明されたしきい値のセットを使用し得る一方で、別の通信デバイスがしきい値の異なるセットを使用し得る。たとえば、しきい値の第2のセットは、3ビットから24ビットまで、25ビットから72ビットまで、および73ビットから136ビットまでであり得る。別の通信デバイスは、複数のフォーマットから使用すべき1つのフォーマットを決定するためにしきい値の第2のセットを使用し得、ここで各範囲は、当該複数のフォーマットのうちの特定の1つのフォーマットにマッピングされ得る。
[0031] たとえば、複数のフォーマットがPUCCHフォーマットである場合、ビットの範囲は、当該複数のPUCCHフォーマットから選択されるPUCCHフォーマットを決定するために使用され得、ここで各範囲は、1つのPUCCHフォーマットにマッピングされ得る。
[0032] 一態様では、通信デバイスは、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべきしきい値を決定し得る。当該フォーマットは、制御情報のアップリンク送信のために使用され得る。上で論じられたように、当該フォーマットは、しきい値のセット中の値の範囲に基づいて選択され得る。加えて、通信デバイスは、送信のためのペイロードのサイズを決定し得る。通信デバイスはその後、当該サイズおよび当該しきい値に基づいて送信のためのフォーマットを選択し得る。たとえば、通信デバイスは、たとえばビット単位のペイロードのサイズをしきい値、たとえば一連のビットの範囲、と比較し得る。したがって、サイズが17ビットであり、上で論じられた範囲の第1のセット(またはしきい値の第1のセット)が使用される場合、17ビットのペイロードは、第1の一連の範囲(またはしきい値の第1のセット)のうちのビットの第2の範囲内に入る。一方で、サイズが17ビットであり、上で論じられた範囲の第2のセットが使用される場合、17ビットのペイロードは、第2の一連の範囲(またはしきい値の第2のセット)のうちのビット第1の範囲内に入る。
[0033] いくつかの例では、しきい値の種々のセットが、たとえば別のUEによる種々の送信に適用され得る。たとえば、第2のUEは、制御情報の第2の送信のためのペイロードの第2のサイズを決定し得る。第2のUEは、当該第2のサイズに基づいて、第2の送信のための第2のフォーマットを選択し得る。たとえば、上記のしきい値の第2のセットは、制御情報の第2の送信のペイロードのために選択されるかもしれない。
[0034] 本明細書で説明されるシステムおよび方法は、基地局にも適用され得る。たとえば、基地局は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべきしきい値をUEのために設定し得る。選択されたフォーマットは、UEによる制御情報の送信のために使用され得る。基地局は、当該設定をUEに通信し得る。したがって、基地局は、設定されたフォーマットにしたがってUEから送信を受信し得る。UEからの送信は、基地局によって提供されたしきい値に基づいて選択されるフォーマットを使用し得る。
[0035] 加えて、基地局は、制御情報の第2の送信のために使用すべき第2のフォーマットを選択する際に適用すべき別のしきい値を第2のUEのために設定し得る。基地局は、当該設定およびしきい値を第2のUEに通信し得る。それに応じて、基地局は、第2のUEから送信を受信し得る。第2のUEからの送信は、第2のUEの設定にしたがって第2のフォーマットを使用して生成され得る。
[0036] より具体的には、本明細書で説明されるシステムおよび方法は、本明細書で説明されるシステムおよび方法を使用して選択され得るフォーマットの一例としての、PUCCHフォーマットの選択に関して説明され得る。本明細書で説明されるシステムおよび方法は、UEおよび基地局を有するシステムのようなワイヤレス通信システム内で使用される他のタイプのフォーマットの選択に適用され得る。
[0037] 限定ではなく例示として、通信デバイスによるフォーマット、たとえばPUCCHフォーマットを選択するための本明細書で説明されるシステムおよび方法は、UEに関して説明されることになる。UEは、複数のPUCCHフォーマットから1つのPUCCHフォーマットを選択することに適用すべきしきい値を選択し得る。当該PUCCHフォーマットは、PUCCH上での制御情報の送信のために使用され得る。当該しきい値は、PUCCHフォーマットの選択の際に適用され得る。当該しきい値は、特定のPUCCHフォーマットに割り当てられ得るペイロードサイズの範囲を定義する値のセットである複数のしきい値であり得る。加えて、UEは、制御情報の送信のためのペイロードのサイズを決定し得る。UEはその後、当該サイズおよび当該しきい値に基づいて送信のためのPUCCHフォーマットを選択し得る。たとえば、UEは、たとえばビット単位のペイロードのサイズを、しきい値のセット、たとえばビットの範囲のセット、と比較し得る。したがって、送信のサイズが17ビットであり、上で論じられたしきい値の第1のセットが使用される場合、17ビットペイロードは、しきい値の第1のセットのうちのビットの第2の範囲内に収まる。一方で、送信のサイズが17ビットであり、上で論じられたしきい値の第2のセットが使用される場合、17ビットペイロードはしきい値の第2のセット内のビットの第1のしきい値範囲内に収まる。いくつかの例では、範囲の種々のセットが、たとえば別のUEによる種々の送信に適用され得る。たとえば、第2のUEは、そのUEの送信のためのペイロードの第2のサイズを決定し得る。第2のUEは、当該第2のサイズに基づいて制御情報の送信のためのPUCCHフォーマットを選択し得る。たとえば、上記のしきい値の第2のセットは、制御情報の第2の送信のペイロードに基づいて選択されるかもしれない。本明細書で説明されるシステムおよび方法は、送信のためのフォーマットを選択する際に基地局にも適用され得る。
[0038] 図1は、ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の例を例示している図である。ワイヤレス通信システム(ワイヤレス広域ネットワーク(WWAN)とも称される)は、基地局102、UE104、および進化型パケットコア(EPC)160を含む。基地局102は、マクロセル(高出力(high power)セルラ基地局)および/またはスモールセル(低出力(low power)セルラ基地局)を含み得る。マクロセルはeNBを含む。スモールセルは、フェムトセル、ピコセル、およびミクロセルを含む。
[0039] 基地局102(集合的に、進化型ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)と称される)は、バックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)を通じてEPC160とインターフェース接続する。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能:ユーザデータの転送、無線チャネル暗号化および暗号解読、インテグリティ保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続)、セル間干渉協調、接続セットアップおよび解放(connection setup and release)、負荷バランシング(load balancing)、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配、NASノード選択、同期、無線アクセスネットワーク(RAN)共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器のトレース、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位(positioning)、および警告メッセージの配信、のうちの1つまたは複数を実行し得る。複数の基地局102は、バックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)を介して互いと直接的に、または間接的に(EPC160を通じて)通信し得る。バックホールリンク134は、有線またはワイヤレスであり得る。
[0040] 基地局102は、UE104とワイヤレスに通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供し得る。重複する地理的カバレッジエリア110が存在し得る。たとえば、スモールセル102’は、1つまたは複数のマクロ基地局102のカバレッジエリア110と重複するカバレッジエリア110’を有し得る。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークは、異種(heterogeneous)ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークは、ホーム進化型ノードB(eNB)(HeNB)を含み得、これは、クローズド加入者グループ(CSG)として知られる限られたグループにサービスを提供し得る。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102までのアップリンク(UL)(逆方向リンクとも称される)送信、および/または基地局102からUE104までのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも称される)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシチを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを通じていることがある。基地局102/UE104は、各方向への送信のために使用される最大で合計YxMHz(x個のコンポーネントキャリア)のキャリアアグリゲーションにおいて割り当てられる、キャリア毎に最大YMHz(たとえば、5、10、15、20MHz)帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接していることも、または隣接していないこともある。キャリアの割振りは、DLおよびULに関して非対称であり得る(たとえば、ULよりもDLについて、より多くのキャリア、またはより少ないキャリアが割り振られ得る)。コンポーネントキャリアは、1つのプライマリコンポーネントキャリアと、1つまたは複数のセカンダリコンポーネントキャリアとを含み得る。プライマリコンポーネントキャリアは、プライマリセル(PCell)と称され得、セカンダリコンポーネントキャリアは、セカンダリセル(SCell)と称され得る。
[0041] ワイヤレス通信システムは、5GHzアンライセンス周波数スペクトルにおいて通信リンク154を介してWi−Fi局(STA(s))152と通信しているWi−Fiアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいて通信するとき、STA(s)152/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実行し得る。
[0042] スモールセル102’は、ライセンスおよび/またはアンライセンス周波数スペクトルにおいて動作し得る。アンライセンス周波数スペクトルにおいて動作するとき、スモールセル102’は、LTEを採用し得、Wi−Fi AP150によって使用されるものと同じ5GHzアンライセンス周波数スペクトルを使用し得る。スモールセル102’は、アンライセンス周波数スペクトルにおいてLTEを採用して、アクセスネットワークに対するカバレッジを拡大(boost)させ得、および/またはアクセスネットワークのキャパシティを高め得る。アンライセンススペクトルにおけるLTEは、LTEアンライセンス(LTE−U)、LAA(licensed assisted access)、またはMuLTEfireと呼ばれ得る。
[0043] EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME)162、他のMME(s)164、サービングゲートウェイ166、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ168、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM−SC)170、およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172を含み得る。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS)174と通信状態にあり得る。MME162は、UE(s)104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概してMME162は、ベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットが、サービングゲートウェイ166を通じて転送され、当該サービングゲートウェイ166は、それ自体がPDNゲートウェイ172に接続されている。PDNゲートウェイ172は、UE IPアドレス割振りと、それに加えて他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172およびBM−SC170は、IPサービス176に接続されている。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス(PSS)、および/または他のIPサービスを含み得る。BS−SC170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を提供し得る。BM−SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして役目をし得、PLMN(public land mobile network)内でMBMSベアラサービスを認証および開始するために使用され得、および、MBMS送信をスケジューリングするために使用され得る。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを分配するために使用され得、セッション管理(開始/停止)およびeMBMS関連課金情報を集めることを担い得る。
[0044] 基地局はまた、ノードB、eNB、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、ベーシックサービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、または何らかの他の適切な用語でも称され得る。基地局102は、UE104に対してEPC160へのアクセスポイントを提供する。UE104の例は、セルラ電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星ラジオ、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレイヤ(たとえば、MP3プレイヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、または同様に機能する他の任意のデバイスを含む。UE104はまた、局、モバイル局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、遠隔ユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、遠隔デバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語でも称され得る。
[0045] 図1を再び参照すると、ある特定の態様では、UE104は、LTEユーザ機器であり得る。LTEでは、UEによって送られる制御情報は、HARQフィードバック、チャネル状態情報(CSI)、スケジューリングリクエスト(SR)等を含み得る。UE104は、PUCCH上でUCIを送り得る。キャリアアグリゲーションの例として、1つのアップリンクキャリアは、UE104がネットワークにUCIを送るプライマリセル(Pcell)として指定され得る。デュアル接続では、第2のPUCCH対応キャリア(pScell)もまた構成され得、当該構成されたキャリアは、それぞれのセルのPUCCH上でUCIを送る目的でグループにまとめられ得る(arranged)。各ケースにおいて、UE104は、複数のPUCCHフォーマットのうちの1つを使用してネットワークにそのUCIをシグナリングし得る。
[0046] 本開示にしたがうと、UE104は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定するように構成され得る。当該フォーマットは、アップリンクキャリア上での制御情報の第1の送信のためにUEによって使用され得る。第1のしきい値は、当該フォーマットの選択の際に適用され得る。第1のしきい値は、値の第1のセットから決定され得る。UE104は、制御情報の第1の送信のための第1のペイロードの第1のサイズを決定し得る。加えて、UE104は、第1のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、制御情報の第1の送信のための第1のフォーマットを選択し得る。UE104は、第1のフォーマットにしたがってアップリンクキャリア上で第1の送信を送り得る。
[0047] 図1を再び参照すると、ある特定の態様では、eNB102は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際にUEよって使用される第1のしきい値を決定するように構成され得る。基地局は、UEに当該しきい値を通信し得る。当該フォーマットは、UEによる第1の送信のために使用され得る。eNBは、UEから制御情報の第1の送信を受信し得る。制御情報の第1の送信は、当該しきい値にしたがってUEによって選択された当該フォーマットを使用し得る。(198)。
[0048] 図2Aは、LTEにおけるDLフレーム構造の例を例示している図200である。図2Bは、LTEにおけるDLフレーム構造内のチャネルの例を例示している図230である。図2Cは、LTEにおけるULフレーム構造の例を例示している図250である。図2Dは、LTEにおけるULフレーム構造内のチャネルの例を例示している図280である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。LTEでは、フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレームに分割され得る。各サブフレームは、2つの連続したタイムスロットを含み得る。リソースグリッドは、2つのタイムスロットを表すために使用され得、各タイムスロットは、1つまたは複数の時間コンカレント(time concurrent)なリソースブロック(RB)(物理RB(PRB)とも称される)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)に分割される。LTEにおいて通常のサイクリックプレフィックスでは、RBは、周波数ドメインにおいて12個の連続したサブキャリアを、時間ドメインにおいて7つの連続したシンボルを(DLではOFDMシンボルを、ULではSC−FDMAシンボルを)含み、合計84個のREになる。拡張されたサイクリックプレフィックスでは、RBは、周波数ドメインにおいて12個の連続したサブキャリアを、時間ドメインにおいて6つの連続したシンボルを含み、合計72個のREになる。各REによって搬送されるビット数は、変調スキームに依存する。
[0049] 図2Aにおいて例示されているように、REのいくつかは、UEでのチャネル推定のために、DL基準(パイロット)信号(DL−RS)を搬送する。DL−RSは、セル固有基準信号(CRS)(時に共通RSとも呼ばれる)、UE固有基準信号(UE−RS)、およびチャネル状態情報基準信号(CSI−RS)を含み得る。図2Aは、アンテナポート0、1、2、および3(R0、R1、R2、およびR3、とそれぞれ示されている)のためのCRS、アンテナポート5(R5と示されている)のためのUE−RS、およびアンテナポート15(Rと示されている)のためのCSI−RSを例示している。図2Bは、フレームのDLサブフレーム内の様々なチャネルの例を例示している。物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)は、スロット0のシンボル0内にあり、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が1シンボル、2シンボル、または3シンボルを占有するのか(図2Bは、3シンボルを占有するPDCCHを例示している)を示す制御フォーマットインジケータ(CFI)を搬送する。PDCCHは、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは、9つのREグループ(REG)を含み、各REGは、1つのOFDMシンボルにおいて4つの連続したREを含む。UEは、これもまたDCIを搬送するUE固有の拡張PDCCH(ePDCCH)で構成され得る。ePDCCHは、2つ、4つ、または8つのRBペアを有し得る(図2Bは、2つのRBペアを図示し、各サブセットは、1つのRBペアを含む)。物理ハイブリット自動再送要求(ARQ)(HARQ)インジケータチャネル(PHICH)もまた、スロット0のシンボル0内にあり、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)に基づいて、HARQ確認応答(acknowledgement)(ACK)/否定ACK(NACK)フィードバックを示すHARQインジケータ(HI)を搬送する。プライマリ同期チャネル(PSCH)は、フレームのサブフレーム0および5内のスロット0のシンボル6内にあり、サブフレームタイミングおよび物理レイヤ識別情報(identity)を決定するためにUEによって使用されるプライマリ同期信号(PSS)を搬送する。セカンダリ同期チャネル(SSCH)は、フレームのサブフレーム0および5内のスロット0のシンボル5内にあり、物理レイヤセル識別グループ番号を決定するためにUEによって使用されるセカンダリ同期信号(SSS)を搬送する。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別グループ番号に基づいて、UEは、物理セル識別子(PCI)を決定し得る。PCIに基づいて、UEは、上述のDL−RSのロケーションを決定し得る。物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、フレームのサブフレーム0のスロット1のシンボル0、1、2、3内にあり、マスタ情報ブロック(MIB)を搬送する。MIBは、DLシステム帯域幅中のRBの数、PHICH構成、およびシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ、システム情報ブロック(SIB)のようなPBCHを通じて送信されないブロードキャストシステム情報、およびページングメッセージを搬送する。
[0050] 図2Cにおいて例示されているように、REのいくつかは、eNBでのチャネル推定のために、復調基準信号(DM−RS)を搬送する。UEは加えて、サブフレームの最後のシンボルにおいて、サウンディング基準信号(SRS)を送信し得る。SRSはコーム(comb)構造を有し得、UEは、コームのうちの1つ上でSRSを送信し得る。SRSは、UL上での周波数依存スケジューリングをイネーブルにするチャネル品質推定のためにeNBによって使用され得る。図2Dは、フレームのULサブフレーム内の様々なチャネルの例を例示している。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)は、PRACH構成に基づいたフレーム内の1つまたは複数のサブフレーム内にあり得る。PRACHは、1つのサブフレーム内に6つの連続したRBペアを含み得る。PRACHは、UEが初期(initial)システムアクセスを実行し、UL同期を実現することを可能にする。PUCCHは、ULシステム帯域幅の両端に(on edges)位置し得る。PUCCHは、スケジューリングリクエスト、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックのようなアップリンク制御情報(UCI)を搬送する。PUSCHはデータを搬送し、加えて、バッファステータスレポート(BSR)、電力ヘッドルームレポート(PHR)、および/またはUCIを搬送するために使用され得る。
[0051] 図3は、アクセスネットワークにおいて、UE350と通信しているeNB310のブロック図である。DLでは、EPC160からのIPパケットがコントローラ/プロセッサ375に提供され得る。コントローラ/プロセッサ375は、レイヤ3およびレイヤ2の機能性を実装する。レイヤ3は、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み、レイヤ2は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、および媒体アクセス制御(MAC)レイヤを含む。コントローラ/プロセッサ375は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)のブロードキャスト、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、およびRRC接続解放)、インター無線アクセス技術(RAT)モビリティ、UE測定報告のための測定構成に関連付けられたRRCレイヤ機能性;ヘッダ圧縮/圧縮解除、セキュリティ(暗号化、暗号解読、インテグリティ保護、インテグリティ検証)、およびハンドオーバサポート機能に関連付けられたPDCPレイヤ機能性;上位レイヤパケットデータユニット(PDU)の転送、ARQを通じた誤り訂正、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結とセグメント化と再構築(reassembly)、RLCデータPDUの再セグメント化、およびRLCデータPDUの再順序付けに関連付けられたRLCレイヤ機能性;ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(TB)へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQを通じた誤り訂正、優先処理(priority handling)、および論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能性を提供する。
[0052] 送信(TX)プロセッサ316および受信(RX)プロセッサ370は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1の機能性を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方向誤り訂正(FEC)コーディング/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、およびMIMOアンテナ処理を含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調スキーム(たとえば、2相位相変調(BPSK)、4相位相変調(QPSK)、M相位相変調(M−PSK)、M値直交振幅変調(M−QAM))に基づいて信号コンステレーションにマッピングすることをハンドリングする。コーディングおよび変調されたシンボルはその後、並列ストリームに分けられ得る。各ストリームはその後、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、その後逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに組み合わされて、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを作り出し得る。当該OFDMストリームは、空間的にプリコーディングされて、複数の空間ストリームを作り出す。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調スキームを決定するためと、それに加えて空間処理のために使用され得る。当該チャネル推定値は、UE350によって送信されたチャネル状態フィードバックおよび/または基準信号から導出され得る。各空間ストリームはその後、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に提供され得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0053] UE350で、各受信機354RXは、それぞれのアンテナ352を通じて信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、当該情報を受信(RX)プロセッサ356に提供する。TXプロセッサ368およびRXプロセッサ356は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1の機能性を実装する。RXプロセッサ356は、当該情報に対して空間処理を実行して、UE350に宛てられたいずれの空間ストリームも復元し得る。複数の空間ストリームがUE350に宛てられている場合、それらは、RXプロセッサ356によって組み合わされて単一のOFDMシンボルストリームになり得る。RXプロセッサ356はその後、当該OFDMシンボルストリームを、高速フーリエ変換(FFT)を使用して時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。当該周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアに対して別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、eNB310によって送信された最も可能性の高い(most likely)信号コンステレーションポイントを決定することによって復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。当該軟判定はその後、復号およびデインターリーブされて、物理チャネル上でeNB310によって元々送信されたデータおよび制御信号を復元する。当該データおよび制御信号はその後、レイヤ3およびレイヤ2の機能性を実装するコントローラ/プロセッサ359に提供される。
[0054] コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ360に関連付けられ得る。メモリ360は、コンピュータ可読媒体と称され得る。ULでは、コントローラ/プロセッサ359は、EPC160からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間での逆多重化、パケット再構築、暗号解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ演算をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。
[0055] eNB310によるDL送信に関係して説明された機能性と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得、RRC接続、および測定報告に関連付けられたRRCレイヤ機能性;ヘッダ圧縮/圧縮解除、およびセキュリティ(暗号化、暗号解読、インテグリティ保護、インテグリティ検証)に関連付けられたPDCPレイヤ機能性;上位レイヤPDUの転送、ARQを通じた誤り訂正、RLC SDUの連結とセグメント化と再構築、RLCデータPDUの再セグメント化、およびRLCデータPDUの再順序付けに関連付けられたRLCレイヤ機能性;ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、TB上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQを通じた誤り訂正、優先処理、および論理チャネル優先順位付けに関連付けられたMACレイヤ機能性を提供する。
[0056] eNB310によって送信されたフィードバックまたは基準信号からチャネル推定器358によって導出されたチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調スキームを選択するために、および空間処理を容易にするために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成された複数の空間ストリームは、別々の複数の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に提供され得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
[0057] UL送信は、UE350での受信機機能に関係して説明されたものと同様の形式で、eNB310で処理される。各受信機318RXは、そのそれぞれのアンテナ320を通じて信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、当該情報をRXプロセッサ370に提供する。
[0058] コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリ376に関連付けられ得る。メモリ376は、コンピュータ可読媒体と称され得る。ULでは、コントローラ/プロセッサ375は、UE350からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間での逆多重化、パケット再構築、暗号解読、ヘッダ圧縮解除、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ375からのIPパケットは、EPC160に提供され得る。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ演算をサポートするために、ACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担う。
[0059] キャリアアグリゲーション
[0060] UEは、各方向での送信のために使用される最大で合計100MHz(5つのコンポーネントキャリア)のキャリアアグリゲーションにおいて割り振られる最大20MHz帯域幅のスペクトルを使用し得る。一般に、ダウンリンク上よりも少ないトラフィックがアップリンク上で送信されるので、アップリンクスペクトル割振りは、ダウンリンク割振りよりも小さくなり得る。たとえば、20MHzがアップリンクに割り当てられる場合、ダウンリンクは、100Mhzを割り当てられ得る。これらの非対称FDD割当ては、スペクトルを節約し、ブロードバンド加入者による典型的な非対称帯域幅利用にぴったりである。
[0061] キャリアアグリゲーションタイプ
[0062] 2つのタイプのキャリアアグリゲーション(CA)方法、すなわち連続CAおよび非連続CA、が存在する。当該2つのタイプのCA方法は、図4Aおよび図4Bにおいて例示されている。非連続CAは、複数の利用可能なコンポーネントキャリアが周波数帯域に沿って離れているときに生じる(図4B)。一方で、連続CAは、複数の利用可能なコンポーネントキャリアが互いに隣接しているときに生じる(図4A)。非連続CAと連続CAの両方が、単一のUEにサービス提供するために、複数のLTE/コンポーネントキャリアをアグリゲートする。
[0063] キャリアアグリゲーション(CA)では、UEは、最大5つのコンポーネントキャリア(CC)で設定され得る。CCの各々が、後方互換性を持ち得る。各CCの帯域幅は、最大20MHzであり得る。UEが、CAにおいて最大5つのCCで設定され得るので、最大100MHzがUEのために構成され得る。
[0064] アグリゲートされたCCはすべて、FDDのために設定され得るか、またはすべてTDDのために構成され得る。代わりとして、アグリゲートされたCCは、FDDのために構成された少なくとも1つのCCと、TDDのために構成された少なくとも1つのCCの混合(たとえば、組合せ)であり得る。TDDのために構成された異なるCCは、同じまたは異なるDL/UL構成を有し得る。特殊(spacial)サブフレームは、TDDのために設定された異なるCCについて異なるように構成され得る。
[0065] アグリゲートされたCCの中で、1つのCCが、UEのためのプライマリCC(PCC)として構成される。PCCは、UEのためにPUCCHおよび共通探索空間(CSS)を搬送する唯一のCCであり得る。他のCCはすべて、セカンダリCC(SCC)と称される。
[0066] PUCCHは、UEのためにCAにおいて2つのCC上でイネーブルにされ得る。たとえば、PCCに加えて、1つのSCCもまた、PUCCHを搬送できるだろう。これは、たとえば、デュアル接続(Dual-connectivity)およびPUCCH負荷バランシングのニーズに対処するのを助け得る。
[0067] いくつかのケースでは、セル(CC(s))は、理想のバックホール(たとえば、eNB間の接続)を有さないことがあり、結果として、限定されたバックホールキャパシティおよび無視できないほどのバックホールレイテンシ(数十ミリ秒)に起因して、セル間の厳しい調整が可能でないことがある。デュアル接続は、これらの課題に対処する。
[0068] デュアル接続では、セルは2つのグループに区分される。当該2つのグループは、プライマリセルグループ(PCG)およびセカンダリセルグループ(SCG)である。各グループは、CAにおいて1つまたは複数のセルを有し得る。各グループは、PUCCHを搬送する単一のセルを有する。PCGでは、1つのプライマリセルが、PCGのためにPUCCHを搬送する。SCGでは、1つのセカンダリセルが、SCGのためにPUCCHを搬送する。このセカンダリセルは、pScellとも称され得る。
[0069] アップリンク制御情報(UCI)は、各グループに関連付けられたPUCCHを介して各グループに別個に伝達される。共通探索空間が、UEによってSCGにおいてモニタされ得る。SPS(semi-persistent scheduling)(または、半静的スケジューリング)およびスケジューリングリクエスト(SR)もまたSCGにおいてサポートされ得る。
[0070] より上位の帯域幅および増加されたデータレートを提供するためにCCの数を5つよりも多く(beyond)増加させるニーズがある。これは、拡張CAと本明細書では称され得、当該拡張CAにしたがってUEは、CAのために5つよりも多いCC(たとえば、6つと32個の間のCC)で構成され得る。拡張CAは、SCell上のPUCCHについての物理レイヤ仕様の発展(development)を要求し得、DLおよびULのための増加された数のCC、たとえば、DLおよびULのための32個のCCについてLTE CAを可能とするメカニズムが指定され得る。当該メカニズムは、増加された数のCCのためのDL制御シグナリングへの拡張を含み得、これは、おそらく、自己スケジューリングとクロスキャリアスケジューリングの両方を含む。当該メカニズムは、5つよりも多い数のCCのためのUL制御シグナリングへの拡張を含み得る。上で論じられた拡張は、増加された数のDLキャリアについてPUCCH上でUCIフィードバックをサポートするための拡張を含み得る。たとえば、当該拡張は、5つよりも多いDLキャリアについてUCIフィードバックをサポートするためのUCIシグナリングフォーマットに関し得る。当該メカニズムはまた、5つよりも多いDLキャリアについてPUSCH上でUCIフィードバックをサポートするための拡張も含み得る。
[0071] 拡張されたCA UCIフィードバックのための様々な手法が提案される。一手法にしたがうと、5つよりも多いDLキャリア(たとえば、最大32個のDLキャリア)についてのUCIフィードバックは、プライマリセル(Pcell)のPUCCH上で搬送され得る。また、5つよりも多いDLキャリア(たとえば、最大32個のDLキャリア)についてのUCIフィードバックが、1つのセルのPUSCH上で搬送され得る。この手法は、UL CAがUL CA対応デバイス(たとえば、UL CA対応UE)のために構成されていようとなかろうと、適用可能であり得る。この手法はまた、非UL CA対応デバイス(たとえば、非UL CL対応UE)に適用可能であり得る。
[0072] 別の手法にしたがうと、2つ以上のPUCCHセルグループが、5つよりも多いDLキャリア(たとえば、最大32個のDLキャリア)のために構成され得る。たとえば、DLキャリアの各々は、PUCCHセルグループのうちの1つに関連付けられ得る。
[0073] 2つ以上のPUCCHセルグループが構成されるとき、各セルグループについてのPUCCHの送信は、PUCCHセルグループ間で独立して管理され得る。独立して管理されるPUCCHの送信の態様は、DL HARQ−ACKタイミングの決定、HARQ−ACKおよび/またはCSIを搬送するためのPUCCHリソース決定、PUCCH上でのHARQ−ACK+CSIの送信(たとえば、組み合わされた送信)の上位レイヤ構成、および1つのサブフレームにおけるHARQ−ACK+SRS(サウンディング基準信号)の送信の上位レイヤ構成、を含み得る。
[0074] 本開示の態様は、拡張CAにおけるPUCCH上でのUCI(たとえば、HARQ ACK/NAKおよびCSI)の管理またはハンドリングを対象としている。
[0075] UCIフィードバックは、いくつかのPUCCHフォーマットのいずれを介しても提供され得る。UCIは、HARQ ACK/NAK、CSIおよび/またはSRを含み得る。PUCCHフォーマットの各々は、対応するUCIの組合せをサポートし得る。
[0076] たとえば、PUCCHフォーマット1/1a/1bは、HARQ ACK/NAKおよび/またはSRを主にサポートし得る。別の例として、PUCCHフォーマット2/2a/2bは、CSIおよび/またはHARQ ACK/NAKを主にサポートし得る。別の例として、PUCCHフォーマット3は、HARQ ACK/NAKと、それに加えてCSIおよび/またはSRをサポートし得る。
[0077] PUCCH上でのHARQ ACK/NAKとCSIの同時送信は、UE固有の上位レイヤシグナリングによって有効にされ得る。たとえば、UEは、PUCCHフォーマット2/2a/2bにしたがってPUCCH上でACK/NAKとCSIを多重化するようにRRCパラメータを介して構成され得る。別の例として、UEは、PUCCHフォーマット3にしたがってPUCCH上でACK/NAKとCSIを多重化するようにRRCパラメータを介して構成され得る。
[0078] PUCCHフォーマット3にしたがうと、ACK/NAKおよびCSI(および/またはSR)は、ジョイントコーディングされ、共通のリソースのセット上にマッピングされ得る。したがって、ACK/NAKフィードバックのビットおよびCSIのビットが、ACK/NAKフィードバックおよびCSIの送信に関して等しく扱われる。
[0079] UEは、周期的CSIおよび/または非周期的CSIを報告し得る。CSIのタイプは、ランクインジケータ(RI)、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)、プリコーディングタイプインジケータ(PTI)、広域チャネル品質インジケータ(CQI)、およびサブバンドCQIを含み得る。
[0080] 周期的CSIに関して、いくつかのタイプのCSIがジョイントコーディングされ、ともに送信され得る。たとえば、RIおよびPTIがジョイントコーディングされ得る。別の例として、PMIおよび広帯域CQIがジョイントコーディングされ得る。
[0081] 単一CCに対応する2つ以上のタイプの周期的CSIは、送信のためにスケジューリングされるとき、衝突し得る。たとえば、2つ以上のタイプの周期的CSIがすべて、同じサブフレームにおける送信のためにスケジューリングされ得る。そのような状況では、周期的CSIのすべてが送信されるわけではないことがある。たとえば、たった1つのタイプの周期的CSIのみが送信され得る。
[0082] 衝突が生じるときに送信されるCSIのタイプは、当該CSIのタイプのランキングまたは優先度のレベルに基づき得る。たとえば、RI/PTIは、CQIよりも上にランクし得る。したがって、RI/PTIおよびCQIが1つのサブフレームにおいて衝突する場合、RI/PTIは送信され得るけれどもCQIはドロップされる(たとえば、送信されない)。様々な態様にしたがって、CSIのタイプは、優先度の高いものから順に(in decreasing order)、以下:RI/PTI、PMI、広帯域CQI、サブバンドCQIのようにランク付され得る。
[0083] 2つ以上のCCに対応する周期的CSIが、1つのサブフレームにおいて衝突し得る。こうした状況では、周期的CSIのすべてが送信されるわけではないことがある。たとえば、たった1つのCCについての周期的CSIが送信されるけれども残りの(the other)CC(複数を含む)についての周期的CSIはドロップされる。
[0084] 周期的CSIが送信されるCCは、周期的CSIについてのランキングまたは優先度のレベルに基づき得る。前述したように、CSIは、優先度の高いものから順に、以下:RI/PTI、PMI、広帯域CQI、サブバンドCQIのようにランク付され得る。したがって、第1のCCについてのRI/PTIおよび第2のCCについてのCQIが1つのサブフレームにおいて衝突する場合、第1のCCについての周期的CSI(たとえば、RI/PTI)は送信され得るけれども第2のCCについての周期的CSI(たとえば、CQI)はドロップされ得る。
[0085] 2つ以上のCCに対応する、衝突する周期的CSIが同じタイプである場合、周期的CSIが送信されるCCは、CCの対応するセルIDに基づき得る。たとえば、セルIDがより低いCCは、セルIDがより高い別のCCよりも高い優先度を与えられ得、または代わりとして、セルIDがより高いCCは、セルIDがより低い別のCCよりも高い優先度を与えられ得る。したがって、第1のCCについてのRI/PTIおよび第2のCCについてのRI/PTIが1つのサブフレームにおいて衝突する場合、周期的CSIが送信されるCCは、第1および第2のCCのセルIDに基づき得る。第1のCCのセルIDが第2のCCのセルIDよりも低い場合、第1のCCについての周期的CSI(たとえば、RI/PTI)が送信され得るけれども、第2のCCについての周期的CSI(たとえば、RI/PTI)はドロップされ得る。
[0086] 非周期的CSIに関して、複数のCCおよび/または複数のタイプのCSIがジョイントコーディングされ、PUSCH上で送信され得る。たとえば、複数のキャリアについてのCQI/PMIがジョイントコーディングされ得る。また、CQI/PMIのためのリソースマッピングがジョイント形式で(in a joint manner)実行され得る。RI/PTIは、CQI/PMIのコーディングとは別個にジョイントコーディングされ得る。また、RI/PTIのためのリソースマッピングが、CQI/PMIのためのリソースマッピングとは別個のジョイント形式で実行され得る。
[0087] ACK/NAKは、1つまたは複数のCCを介して受信されるデータに関連するフィードバックを提供するために使用され得る。前述のように、より高い帯域幅および増加されたデータレートを提供するためにCCの数を5つを超えて増加させるニーズがある。より多数のCCがUEのために構成されると、UEは、ACK/NAK情報の多数のビットを送る必要があり得る。構成されたCCの数に応じて、ACK/NAKビットの数は、100ビットのオーダで(たとえば、100ビット以上)であり得る。
[0088] より多数のCCが構成されると、周期的CSIがドロップされるCCの数もまた増加し得る。先に説明されたように、2つ以上のCCに対応する周期的CSIのすべてが、当該周期的CSIが同じサブフレームにおいて衝突するときに送信されるわけではないことがある。この状況は、より多数のCCが構成されるときに、より問題になり得る。たとえば、1つのCCについて周期的CSIが単一のサブフレームにおいて送信され得る場合、周期的CSIがドロップされるCCの数は、より多数のCCが構成(およびアクティベート)されると増加し得る。当該状況は、フレームごとの利用可能なアップリンクサブフレームの数が限定され得るTDDシステムの分野でより顕著になり得る。
[0089] 本開示の態様は、1つまたは複数の追加のPUCCHフォーマットを対象としている。当該1つまたは複数の追加のPUCCHフォーマットは、先に着目されたPUCCHフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット1/1a/1b、PUCCHフォーマット2/2a/2b、PUCCHフォーマット3)とは異なり得る。たとえば、1つまたは複数の追加のPUCCHフォーマットは、より大きいACK/NAKペイロード(たとえば、おおよそ100ビットまたはそれより多いペイロード)をハンドリングするように良好に適合し得る。さらに、1つまたは複数の追加のPUCCHフォーマットは、たとえば、2つ以上のCCについて周期的CSIおよび/またはSRの多重化をハンドリングすることにより良好に適合し得る。たとえば、1つまたは複数の追加のPUCCHフォーマットは、単一のサブフレームにおける2つ以上のCCについての周期的CSIの送信をサポートし得る。
[0090] 1つまたは複数の追加のPUCCHフォーマットは、ACK/NAKのためのより大きいペイロードと、それに加えて周期的CSIのためのより大きいペイロードをサポートし得る。こうした状況では、ACK/NAKが、CSIについてのパフォーマンスターゲットとは異なるパフォーマンスターゲットを有するので、ACK/NAKおよびCSIのジョイントコーディング(たとえば、PUCCHフォーマット3にしたがって実行されるジョイントコーディング)が有効でないことがある。したがって、ジョイントコーディングを使用して両者のパフォーマンスターゲットを満たすために、ACK/NAKおよびCSIの両方が、当該2つのパフォーマンスターゲットのうちの高い方のパフォーマンスターゲットを満たす必要があるだろう。たとえば、ACK/NAKおよびCSIが各々、異なるパフォーマンスターゲットに関連付けられ得ると仮定する。たとえば、CSIについて4%の誤差レートが許容可能であり得るのに対し、ACK/NAKについては0.1%の誤差レートが許容可能であり得る。ACK/NAKおよびCSIのジョイントコーディングは、ACK/NAKとCSIの両方が0.1%の誤差レートを満たすことを要求し得る。したがって、ジョイントコーディングでは、当該CSI誤差レートは、要求されるよりもずっと低い。ACK/NAKおよびCSIのジョイントコーディングは、ACK/NAKおよびCSIを互いからはっきりと区別できず、ACK/NAKまたはCSIのそれぞれのパフォーマンスターゲットに明確に対処し得ない。ジョイントコーディングは、より小さいACK/NAKおよびCSIペイロード(たとえば、10ビットオーダのペイロード)に許容可能であり得るが、ジョイントコーディングは、より大きいACK/NAKおよびCSIペイロード(たとえば、100ビットのオーダのペイロード)がかかわると、さらなる複雑さをもたらし(introduce)得る。
[0091] 本開示の態様にしたがうと、ACK/NAKとCSIの別個の符号化が実行され得る。たとえば、ACK/NAKの符号化がCSIの符号化とは別個に実行され得る。代わりとして(または加えて)、ACK/NAKおよびCSIのために別個のリソースマッピングが実行され得る。たとえば、ACK/NAKのためのリソースマッピングは、CSIのためのリソースマッピングとは別個に実行され得る。
[0092] 別個の符号化/リソースマッピングは、異なるタイプの非周期的CSIがPUSCH上でハンドリングされる形式に類似した形式(manner)で実行され得る。たとえば−PUSCH上の非周期的CSIに関して先に述べたように、CQI/PMIは、ジョイントコーディングされ得、RI/PTIは、CQI/PMIのコーディングとは異なった(distinct from)、ジョイントコーディングされ得る。
[0093] 一態様にしたがうと、別個のコーディングおよび/または別個のリソースマッピングが、PUCCH上で異なるタイプのUCIを送るために実行され得る。先に述べたように、異なるタイプのUCIが、ACK/NAKおよび様々なタイプのCSI(たとえば、CQI、PMI、PTI、およびRI)を含み得る。特定の態様にしたがうと、ACK/NAKのためのコーディング/リソースマッピングは、CSIのためのコーディング/リソースマッピングとは別個に実行され得る。
[0094] 図5は、本明細書で説明されているシステムおよび方法にしたがった、例となる通信システム500を例示している図である。通信システム500は、基地局502(たとえば、eNB)および2つのUE504、506を含む。
[0095] いくつかの例では、UE504、506は、複数のPUCCHフォーマットから1つのPUCCHフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定する。当該PUCCHフォーマットは、第1のPUCCH送信のために使用され得る。当該PUCCHフォーマットの選択の際に適用すべき第1のしきい値は、可能性のある値のセットから決定され得る。当該値のセットは、一連のPUCCHフォーマットのうちの1つが使用されるときを定義するしきい値のセット、たとえば、以下のUE504およびUE506のために定義される値のセットであり得る。
[0096] UE504、506は、第1のPUCCH送信のための第1のペイロードの第1のサイズを決定し、第1のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、第1のPUCCH送信のための第1のPUCCHフォーマットを選択し得る。
[0097] 別の例では、基地局502は、複数のPUCCHフォーマットから1つのPUCCHフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を選択する。当該PUCCHフォーマットは、UE504、506による第1のPUCCH送信のために使用される。
[0098] 基地局502は、UE504、506から第1のPUCCH送信を受信する。加えて、第1のPUCCH送信は、選択されたしきい値を使用する。
[0099] 様々な通信システムにおいて、個別のPUCCHパフォーマンス(したがって、UE504、506電力消費)と、各個別のUE504、506のチャネル/干渉状態を考慮に入れるべき、eNB(基地局502)におけるPUCCH多重化と、のトレードオフが存在し得る。チャネル状態が良好なUE504、506では、より大きい多重化能力を与えるPUCCHフォーマット(たとえば、PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4)を用いたわずかに悪いPUCCHパフォーマンスは、許容可能であり得る。UE504、506は、より多くのUE504、506が同じRBにおいて多重化されることを可能とし得るPUCCHパフォーマンスターゲットを満たすために、わずかに大きい送信電力を送信する必要があり得る。
[00100] チャネル状況の悪いUE504、506では、UE504、506が電力制限を経験し得、それによりUE504、506が、落とされた(compromised)PUCCHパフォーマンスを経験し得るので、PUCCHパフォーマンスはより重要になり得る。落とされたPUCCHパフォーマンスは、何らかの方法で制限されているPUCCHパフォーマンスを含み得る。たとえば、PUCCHキャパシティまたはPUCCHカバレッジのようなPUCCHパフォーマンスは、干渉信号の数に起因して干渉制限され得る(interference limited)。一般に、劣悪なチャネル状況は、PUCCHキャパシティまたはPUCCHカバレッジのようなPUCCHパフォーマンスに悪影響を及ぼし得、PUCCHキャパシティ、PUCCHカバレッジ、またはその両方を減少させる。落とされたPUCCHパフォーマンスは概して望ましくない。より低い多重化能力ほど、悪いチャネル状況中、より良好なPUCCHパフォーマンスにトレードされ得る。
[00101] したがって、いくつかの態様では、UE固有のしきい値が、(特定のUE504、506において)特定のPUCCH送信のためにどのPUCCHフォーマットを使用すべきかを決定する際に使用され得る。
[00102] 以下の例は、2つの可能性のあるしきい値のセットを例示している。
[00103] UE504:
[00104] 3〜16ビットで、PUCCHフォーマット3
[00105] 17〜48ビットで、PUCCHフォーマット4
[00106] 49〜136ビットで、PUCCHフォーマット5
[00107] UE506:
[00108] 3〜24ビットで、PUCCHフォーマット3
[00109] 25〜72ビットで、PUCCHフォーマット4
[00110] 73〜136ビットで、PUCCHフォーマット5
[00111] 例となるしきい値または他のしきい値は、本明細書で説明されているシステムおよび方法に関連して使用され得る。例となるしきい値(または他のしきい値)は、サブフレームのために使用すべきPUCCHフォーマットを決定するために(たとえば、ビット数で(in number of bits)測定される)ACK/NAKペイロードと(たとえば、ビット数で測定される)しきい値との間の例となる比較を提供している。
[00112] いくつかの態様では、ACK/NAKペイロード決定は、構成された、アクティベートされた、または検出されたCCに基づき得、グラント(grant)中のインジケーションにも基づき得る。加えて、CSIおよび/またはSRペイロードもまた、CSIおよび/またはSRがPUCCH上でHARQ ACK/NAKと多重化される場合に使用され得る。他の態様では、しきい値が、UE固有であるRRC構成を介して送られ得る。加えて、2つ以上のPUCCHグループが存在する場合、各グループは、同じまたは異なるしきい値を有し得る
[00113] 上で説明されたように、本明細書で説明されているシステムおよび方法は、基地局502のような基地局ともに使用され得る。基地局502は、個別のUE504、506、および/またはUEのグループのPUCCHパフォーマンスニーズならびに/あるいは多重化ニーズに応じて、UE504、506のうちの1つまたは複数についてしきい値を設定し得る。
[00114] 基地局502、たとえばeNBは、各UE504、506のチャネル状態に基づいて、どの(1つまたは複数の)しきい値を使用すべきかを決定し得る。チャネル状態は、(特定のPUCCHグループについての)RSRP、CSI報告、PHR、またはUEレベルでの、もしくはUEのグループについてのチャネル状態の他の測定値に基づき得る。
[00115] 基地局502、たとえばeNBはまた、セル中のUE504、506の数に基づいて使用されるしきい値を決定し得る。たとえば、いくつかの(たとえば、3つの)UE504、506がセル中に位置する場合、しきい値は、セルにおけるPUCCHパフォーマンスを改善するために選択され得る。たとえば、UE504、506が少ししかないセルでは、PUCCHパフォーマンスは、しきい値を決定する際の駆動因子(driving factor)であり得る。代わりとして、多数のUE504、506がセルにおいてPUCCHを使用する場合、PUCCH多重化能力が、しきい値を決定する際の駆動因子であり得る。何が「非常に限定された数のUE」を構成するのか、および何が「より多数のUE」を構成するのかは、システムごとに異なり得、システムに利用可能な通信リソース、たとえば帯域幅、に基づき得る。したがって、「非常に限定された数の(very limited number of)UE」についてのUEの数、および「より多数のUE」についてのUEの数、の選択は、システムごとに異なり得る。たとえば、多数のUEの定義は、システム中の帯域幅に、当該帯域幅がサポートできるUEの数に基づいて、関連し得る。たとえば、所与のシステムについての帯域幅がxであり、各UEが帯域幅中の1/10xを使用する場合、10個のUEが「より多数のUE」と考えられるかもしれない。一方で、各UEが1/100xを使用する場合、10個のUEが「非常に限定された数のUE」と考えられ得る。さらに、各UEが1/10xを使用するが、UEのうちの25%しか、実際には所与の時間に帯域幅をアクティブに使用していない場合、10個のUEは依然として、限定された数のUEと考えられ得る。
[00116] 図6は、本明細書で説明されているシステムおよび方法にしたがった、ワイヤレス通信の方法を例示しているフローチャート600である。ブロック602で、UE、たとえば図1のUE104、図3のUE350、または図5のUE504、506は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを、たとえば複数のPUCCHフォーマットから1つのPUCCHフォーマットを、選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定する。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、複数のフォーマットからUEによって使用される1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定し得る。当該フォーマットは、制御情報の第1の送信のために使用され得る。加えて、当該フォーマットの選択の際に適用すべき第1のしきい値は、可能性のある値のセットから決定され得る。当該値のセットは、一連のPUCCHフォーマットのうちの1つが使用されるときを定義する構成されたしきい値のセット、たとえば、以下で例示されるセット1およびセット2、であり得る。
[00117] いくつかの例では、第1のしきい値を決定することは、設定されたしきい値のセットから第1のしきい値を決定することを含み得る。たとえば、フォーマットがPUCCHフォーマットであると仮定する。チャネル状態が良好なUEでは、より大きい多重化能力を与えるPUCCHフォーマット、たとえばPUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4、を用いるわずかに悪いPUCCHパフォーマンスは、好ましくあり得る。したがって、良好なチャネル状態では、UE104は、PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4に有利に働く(favor)しきい値のセットで構成され得る。逆に、悪いチャネル状態を経験しているUEでは、PUCCHパフォーマンスは、落とされた(compromised)PUCCHパフォーマンスを回避するためにより重要であり得る。したがって、悪いチャネル状態では、UE104は、PUCCHフォーマット5に有利に働くしきい値のセットで構成され得る。
[00118] 良好なチャネル状態では、たとえば、フォーマット3のための最大24ビットのペイロードサイズのしきい値は、フォーマット3のための最大16ビットのペイロードサイズのしきい値よりも好ましい。したがって、フォーマット3のための最大24ビットのペイロードサイズを含むしきい値の第1のセットと、フォーマット3のための最大16ビットのペイロードサイズを含むしきい値の第2のセットとの間では、良好なチャネル状態について、フォーマット3のための24ビットサイズの最大しきい値を含むしきい値の第1のセットが選択され得る。いくつかの態様では、しきい値が個別に選択され得る一方で、他の態様ではしきい値はセット単位で(in sets)選択され得る。
[00119] 悪いチャネル状態では、たとえば、フォーマット3のための最大16ビットのペイロードサイズのしきい値が、フォーマット3のための最大24ビットのペイロードサイズをもつしきい値よりも好ましい。したがって、フォーマット3のための最大24ビットのペイロードサイズを含むしきい値の第1のセットと、フォーマット3のための最大16ビットのペイロードサイズをもつしきい値の第2のセットとの間では、悪いチャネル状態について、最大16ビットのペイロードサイズのしきい値をもつしきい値の第2のセットが選択され得る。
[00120] ある特定の態様では、選択される(1つまたは複数の)しきい値は、一連のしきい値、たとえば以下でリストアップされるセット1およびセット2、のうちの1つであり得る。したがって、多くの個別のしきい値を含むペイロードビットサイズの範囲が選択され得る。したがって、しきい値(thresholds)は、多くのしきい値を含むしきい値のセット全体として選択され得る。したがって、以下の例となるしきい値のセットを前提とすると、良好なチャネル状態では、セット2が好まれ得る。悪いチャネル状況では、セット1が好まれ得る。
[00121] セット1:
[00122] 3〜16ビット(ペイロードサイズ)で、PUCCHフォーマット3
[00123] 17〜48ビットで、PUCCHフォーマット4
[00124] 49〜136ビットで、PUCCHフォーマット5
[00125] セット2
[00126] 3〜24ビットで、PUCCHフォーマット3
[00127] 25〜72ビットで、PUCCHフォーマット4
[00128] 73〜136ビットで、PUCCHフォーマット5
[00129] いくつかの例では、第1のしきい値を決定することは、たとえば基地局から、第1のしきい値(またはしきい値のセット)を受信することを含む。したがって、本明細書で説明されているように、第1のしきい値は、UEに送信され得る。たとえば、いくつかの態様では、第1のしきい値が基地局から受信される。いくつかの例では、第1のしきい値はRRC構成される。たとえば、第1のしきい値を受信することは、RRC構成(configuration)メッセージを受信することを含み得る。
[00130] ブロック604で、UE、たとえばUE104、350、504、506は、第1の送信のための第1のペイロードの第1のサイズを決定する。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、制御情報の第1の送信のための第1のペイロードの第1のサイズを決定し得る。いくつかの態様では、ACK/NAKサイズ決定は、構成されたCC、アクティベートされたCC、または検出されたCCの関数(a function of)であり得、グラントにおけるインジケーションの関数であり得る。
[00131] ブロック606で、UE、たとえばUE104、350、504、506は、第1のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、第1の送信のための第1のフォーマット、たとえば第1のPUCCH送信のための第1のPUCCHフォーマットを選択する。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、第1のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、制御情報の第1の送信のための第1のフォーマットを選択し得る。
[00132] ブロック608で、UE、たとえばUE104、350、504、506は、第1のフォーマットにしたがってアップリンクキャリア上で第1の送信を送る。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、第1のフォーマットにしたがってアップリンクキャリア上で第1の送信を送り得る。
[00133] ブロック610で、UE、たとえばUE104、350、504、506は、1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第2のしきい値を決定する。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、1つのフォーマット、たとえばPUCCHフォーマット、を選択する際に適用すべき第2のしきい値を決定し得る。当該フォーマットは、第2の送信、たとえば第2のPUCCH送信のために使用され得る。当該フォーマットの選択の際に適用すべき第2のしきい値は、可能性のある値のセットから決定され得る。
[00134] ブロック612で、UE、たとえばUE104、350、504、506は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定する。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定し得る。
[00135] ブロック614で、UE、たとえばUE104、350、504、506は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズおよび第2のしきい値に基づいて、第2のフォーマットを選択する。たとえば、コントローラ/プロセッサ359、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、または他の処理回路が、第2の送信、たとえば第2のPUCCH送信のための第2のペイロードの第2のサイズおよび第2のしきい値に基づいて、第2のフォーマット、たとえば第2のPUCCHフォーマットを選択し得る。
[00136] いくつかの例では、第1のしきい値は、一連のフォーマット、たとえば一連のPUCCHフォーマット、のうちの1つが使用されるときを定義するしきい値のセットを含む。いくつかの例では、ペイロードは、HARQフィードバック、チャネル状態情報フィードバック、またはスケジューリングリクエストのうちの少なくとも1つを含む。
[00137] いくつかの例では、複数のフォーマットの各々は、それぞれの最大ペイロードサイズおよび多重化能力を有する。いくつかの例では、複数のフォーマットのうちの少なくとも1つのフォーマットは、時間ドメイン拡散を使用する。時間ドメイン拡散は、冗長な情報を提供することによって通信スループットを高めるために使用され得る。一般に、冗長に対する時間ドメイン拡散手法は、複数の送信において情報を繰り返すことである。いくつかのフォーマットは、直交(たとえば、ウォルシュアダマールまたはDFT)拡散符号を使用する時間ドメイン拡散を実行し得る。いくつかの例では、第1の送信、たとえばPUCCH送信は、複数のセルグループのうちの第1のセルグループにおいて送信される。
[00138] いくつかの例では、第2のしきい値は、第2のセルグループにおける送信、たとえば第2のセルグループにおけるPUCCH送信のために決定される。第2のしきい値は、第1のセルグループについての第1のしきい値とは異なり得る。いくつかの例では、複数のセルグループは、UEのために構成されたキャリアアグリゲーションオペレーションの一部である。いくつかの例では、複数のセルグループは、UEのために構成されたデュアル接続オペレーション(dual connectivity operation)の一部である。
[00139] 図7は、本明細書で説明されているシステムおよび方法にしたがった、ワイヤレス通信の方法のフローチャート700である。ブロック702で、eNB、たとえば図1のeNB102、図3のeNB310、または図5の基地局502は、複数のフォーマットからアップリンク制御情報の送信のための1つのフォーマットを選択する際にUE104を構成ために用いるべき第1のしきい値を決定する。当該フォーマットは、UEによる第1の送信のために使用される。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、UE固有のしきい値のセットを決定し、それらをRRC構成メッセージにおいてUE104に通信し得る。
[00140] ブロック704で、eNB102、310(または基地局502)は、当該UEから制御情報の第1の送信を受信し、当該第1の送信は選択されたしきい値を使用する。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、当該UEから第1の送信を受信し得、当該第1の送信は選択されたしきい値を使用する。
[00141] ブロック706で、eNB102、310(または基地局502)は、当該UEに第1のしきい値を送る。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、当該UEに第1のしきい値を送り得る。当該UEに第1のしきい値を送ることは、当該UEに第1のしきい値を送信することを含み得る。別の例では、第1のしきい値は、RRC構成メッセージを介して当該UEに送られる。別の例では、第1のしきい値は、当該UEで予め設定され得る。
[00142] ブロック708で、eNB102、310(または基地局502)は、当該UEについてのチャネル状況に基づいて第1のしきい値を決定する。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、当該UEについてのチャネル状態に基づいて第1のしきい値を選択し得る。
[00143] ブロック710で、eNB102、310(または基地局502)は、当該UEを含むセル中のUEの数に基づいて第1のしきい値を決定する。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、当該UEを含むセル中のUEの数に基づいて第1のしきい値を選択し得る。1セル中のUEの数と特定のしきい値との間の特定のマッピングは、実装ごとに異なり得る。一般に、1セル中のUEの数が大きいほど、多重化がより重要になり得る。これは、フォーマットがPUCCHフォーマットであり、1セル中の多数のUEがPUCCHを使用しているとき、特に真であり得る。したがって、PUCCHフォーマット3または4は、より多数のUEが1セル中にある(またはセル中の多数のUEがPUCCHを使用している)ときに好ましい。逆に、PUCCHフォーマット5は、少数のUEが1セル中にある(または1セル中の少数のUEがPUCCHを使用している)ときに好まれ得る。
[00144] たとえば、しきい値セット1は、セル中のUEの数が5つ以下であるときに選択され得、しきい値セット2は、セル中のUEの数が5つよりも大きいときに選択され得る。代わりとして、一態様では、異なる数のUEについてしきい値の複数のセットが使用され得、たとえば、最大3つのUEについては1つのセットが、4〜9つのUEについては別の1つのセットが、および10個以上のUEについては第3のセットが、使用され得る。しかしながら、特定のしきい値選択のためのUEの数は、特定の通信システムに応じて異なり得ることは理解されるだろう。
[00145] ブロック712で、eNB102、310(または基地局502)は、1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第2のしきい値を選択する。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路は、1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第2のしきい値を選択し得る。当該フォーマットは、第2のUEによる第2の送信のために使用され得る。
[00146] ブロック714で、eNB102、310(または基地局502)は、第2のUEに第2のしきい値を送る。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、第2のUEに第2のしきい値を送り得る。
[00147] ブロック716で、eNB102、310(または基地局502)は、第2のUEから第2の送信を受信する。たとえば、コントローラ/プロセッサ375、TXプロセッサ315、RXプロセッサ370、または他の処理回路が、第2のUEから第2の送信を受信し得る。
[00148] いくつかの例では、複数のフォーマットの各々は、それぞれの最大ペイロードサイズおよび多重化能力を有する。いくつかの例では、フォーマットの選択は、HARQフィードバック、チャネル状態情報フィードバック、またはスケジューリングリクエストのうちの少なくとも1つを含むペイロードに基づく。
[00149] いくつかの例では、複数のフォーマットのうちの少なくとも1つのフォーマットが、時間ドメイン拡散を有する。いくつかの例では、UEについてのチャネル状態は、当該UEを含むグループについての基準信号受信電力(RSRP)、チャネル状態情報(CSI)報告、または電力ヘッドルームレポート(PHR)のうちの少なくとも1つに基づいて決定される。
[00150] いくつかの例では、第1のしきい値は、一連のフォーマットのうちの1つが使用されるときを定義するしきい値のセットを備える。いくつかの例では、第1の送信は、当該UEのために構成された複数のセルグループのうちの第1のセルグループにおいて受信される。
[00151] いくつかの例では、第2のしきい値は、当該UEのために構成された第2のセルグループにおける送信のために決定される。第2のしきい値は、第1のセルグループについての第1のしきい値とは異なる。いくつかの例では、第2のしきい値は、一連のフォーマットのうちの1つが使用されるときを定義するしきい値のセットを備える。
[00152] いくつかの例では、複数のセルグループは、当該UEのために設定されたキャリアアグリゲーションオペレーションの一部である。いくつかの例では、複数のセルグループは、当該UEのために設定されたデュアル接続オペレーションの一部である。
[00153] 図8は、実例的な装置802における異なる手段/コンポーネント間のデータフローを例示している概念上のデータフロー図800である。当該装置は、UEであり得る。当該装置は、送信820を受信するように構成されている受信コンポーネント804、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべきしきい値を決定するしきい値決定コンポーネント806、サイズおよび当該しきい値に基づいて送信836のためのフォーマットを選択するフォーマット選択コンポーネント808、たとえば送信836においてデータを送信し得る送信コンポーネント810、およびサイズコンポーネント812を含む。
[00154] 当該装置は、図6の上述のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加のコンポーネントを含み得る。このように、図6の上述のフローチャートにおける各ブロックは、1つのコンポーネントによって実行され得、当該装置は、1つまたは複数の追加のコンポーネントを含み得る。コンポーネントは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成される1つまたは複数のハードウェアコンポーネントか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00155] 一構成では、しきい値決定コンポーネント806は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定する。当該フォーマットは、第1の送信のために使用され得る。第1のしきい値は、当該フォーマットの選択の際に適用され得、値の第1のセットから決定され得る。サイズコンポーネント812は、第1の送信、たとえば、受信コンポーネント804で受信され、サイズコンポーネント812に送信される826送信820、のための第1のペイロードの第1のサイズを決定する。フォーマット選択コンポーネント808は、第1のサイズ828および第1のしきい値830に基づいて、第1の送信のための第1のフォーマットを選択し得る。選択されたフォーマットは、送信836のために送信コンポーネント810に通信され得る822。1つのフォーマットを選択するために使用される一連のしきい値を形成し得る値のセットの選択は、値の当該セットを使用するUEについての状態に基づき得る。たとえば、UEが悪いチャネル状態を有する場合、PUCCHフォーマットのためにより少ないビットのペイロードサイズを有するしきい値についての値のセットが選択され得る。チャネル状態が良好であるとき、PUCCHフォーマットのためのより大きいペイロードサイズをもつしきい値、たとえば値のセット、が選択され得る。さらに、上で論じられたように、異なるフォーマットが、1つのUEについてのパフォーマンスと、他のUEについての多重化能力との間にトレードオフを与える。個別のPUCCHパフォーマンス(たとえば、UE電力消費)と発展型ノードB(eNB)におけるPUCCH多重化のトレードオフは、各個別のUEのチャネル/干渉状態を考慮に入れるべきである。チャネル状態が良好なUEでは、より大きい多重化能力を与えるPUCCHフォーマットを用いたわずかに悪いPUCCHパフォーマンスは、許容可能であり得る。UEは、PUCCHパフォーマンスターゲットを満たすために、より高い送信電力で送信する必要があり得る。より多くのUEが、さらに、同じリソースブロックにおいて多重化され得る。逆に、チャネル状態が悪いUEでは、PUCCHパフォーマンスがより重要になり得、その理由は、当該UEがPUCCHパフォーマンスを落とし得る電力制限を経験し得るからであり、これは望ましくないことがある。結果的に、低減された多重化能力は避けられないことがある。したがって、UE固有のしきい値が、特定のPUCCH送信のためにどのPUCCHフォーマットを使用すべきかを決定する際に使用され得る。
[00156] 一構成では、フォーマットは、PUCCHフォーマットを含み得る。
[00157] 一構成では、第1のしきい値を決定することは、UEのために設定されたしきい値のセットから第1のしきい値を決定することを含み得る。別の構成では、第1のしきい値を決定することは、第1のしきい値を受信すること824を含み得る。別の構成では、第1のしきい値は、たとえば受信コンポーネント804を通じて基地局850から受信され得824、当該受信コンポーネント804は、基地局850から送信820を受信し得る。別の構成では、第1のしきい値はRRC構成され得る。たとえば、第1のしきい値を受信することは、RRC構成メッセージを受信することを含み得る。
[00158] 一構成では、サイズコンポーネント812は、(たとえば、送信コンポーネント810による)第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定し得る。フォーマット選択コンポーネント808は、第2のペイロードの第2のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、制御情報の第2の送信のための第2のフォーマットを選択し得る。
[00159] 一構成では、しきい値決定コンポーネント806は、1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第2のしきい値を決定し得る。当該フォーマットは、(たとえば、送信コンポーネント810による)第2の送信のために使用され得る。第2のしきい値は、当該フォーマットの選択の際に適用され得る。当該フォーマットは、値の第2のセットから決定され得、ここで、値の第1のセットは、値の第2のセットとは異なる。サイズコンポーネント812は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定し得る。フォーマット選択コンポーネント808は、制御情報の第2の送信のために、第2のペイロードの第2のサイズおよび第2のしきい値に基づいて、第2のフォーマットを選択し得る。たとえば、上記のセット1が、使用されているしきい値のセットであるとすると、3〜16ビット(ペイロードサイズ)でPUCCHフォーマット3が使用され得、17〜48ビットでPUCCHフォーマット4が使用され得、49〜136ビットでPUCCHフォーマット5が使用され得る。たとえばビット単位のペイロードのサイズは、しきい値のセットと比較され得る。当該サイズを各しきい値と比較することは、どのしきい値が満たされているかを決定するために行われ得る。満たされているしきい値に関連付けられたフォーマットがその後、選択され得る。たとえば、セット1では、ペイロードが57ビットである場合、PUCCHフォーマット5が選択され得る。
[00160] 一構成では、第1のしきい値は、一連のフォーマットの各フォーマットが使用されるときを示すしきい値のセットを含み得る。別の構成では、制御情報は、HARQフィードバック、チャネル状態情報フィードバック、またはスケジューリングリクエストのうちの少なくとも1つを含む。一般に、ペイロードのサイズは、当該ペイロードにおいて情報を伝達するために使用されるビット数であり得る。
[00161] 一構成では、複数のフォーマットの各々は、それぞれの最大ペイロードサイズまたはそれぞれの多重化能力のうちの少なくとも1つを有する。別の例では、複数のフォーマットのうちの少なくとも1つのフォーマットは、時間ドメイン拡散を使用する。別の例では、送信コンポーネント810が、複数のセルグループのうちの第1のセルグループに送信する。
[00162] 一構成では、しきい値決定コンポーネント806は、第2のセルグループにおける送信のための第2のしきい値を決定する。第2のしきい値は、第1のセルグループについての第1のしきい値とは異なり得る。
[00163] 一構成では、複数のセルグループは、UEのために構成されたキャリアアグリゲーションオペレーションの一部であり得る。別の構成では、複数のセルグループは、UEのために設定されたデュアル接続オペレーションの一部であり得る。
[00164] 図9は、処理システム914を採用する装置802’のためのハードウェア実装の例を例示している図900である。処理システム914は、バス924によって概して表されているバスアーキテクチャで実装され得る。バス924は、処理システム914の特定のアプリケーションおよび全体の設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジを含み得る。バス924は、プロセッサ904、コンポーネント804、806、808、810、812、およびコンピュータ可読媒体/メモリ906によって表されている1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアコンポーネントを含む様々な回路を互いにリンクさせる。バス924はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような様々な他の回路もリンクさせ得るが、これらは、当該技術分野において周知であり、したがって、これ以上は説明されない。
[00165] 処理システム914は、トランシーバ910に結合され得る。トランシーバ910は、1つまたは複数のアンテナ920に結合される。トランシーバ910は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ910は、1つまたは複数のアンテナ920から信号を受信し、当該受信された信号から情報を抽出し、当該抽出された情報を、処理システム914、特に受信コンポーネント1004に提供する。加えて、トランシーバ910は、処理システム914、特に送信コンポーネント1008から情報を受信し、当該受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ920に適用されるべき信号を生成する。処理システム914は、コンピュータ可読媒体/メモリ906に結合されたプロセッサ904を含む。プロセッサ904は、コンピュータ可読媒体/メモリ906上に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担う。当該ソフトウェアは、プロセッサ904によって実行されるとき、処理システム914に、あらゆる特定の装置について上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ906はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ904によって操作されるデータを記憶するためにも使用され得る。処理システム914はさらに、コンポーネント804、806、808、810、812のうちの少なくとも1つを含む。当該コンポーネントは、プロセッサ904において起動し、コンピュータ可読媒体/メモリ906に内在する/記憶されたソフトウェアコンポーネントか、プロセッサ904に結合された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム914は、UE350のコンポーネントであり得、メモリ360ならびに/または、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359のうちの少なくとも1つを含み得る。
[00166] 一構成では、ワイヤレス通信のための装置802/802’は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を決定するための手段を含み、当該フォーマットは、第1の送信のためにUEによって使用される。第1のしきい値は、当該フォーマットの選択の際に適用され、値の第1のセットから選択され得る。ワイヤレス通信のための装置802/802’は、制御情報の第1の送信のための第1のペイロードの第1のサイズを決定するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置802/802’は、第1のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、制御情報の第1の送信のための第1のフォーマットを選択するための手段を含む。ワイヤレス通信のための装置802/802’は、UEによって、第1のフォーマットにしたがってアップリンクキャリア上で第1の送信を送るための手段を含む。
[00167] ワイヤレス通信のための装置802/802’は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定するための手段を含み得る。ワイヤレス通信のための装置802/802’は、第2のペイロードの第2のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、制御情報の第2の送信のための第2のフォーマットを選択するための手段を含み得る。
[00168] ワイヤレス通信のための装置802/802’は、1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第2のしきい値を決定するための手段を含み得、当該フォーマットは、第2の送信のために使用される。第2のしきい値は、当該フォーマットの選択の際に適用され得、値の第1のセットとは異なる値の第2のセットから決定される。ワイヤレス通信のための装置802/802’は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定するための手段を含み得る。ワイヤレス通信のための装置802/802’は、第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズおよび第2のしきい値に基づいて、第2のフォーマットを選択するための手段を含み得る。
[00169] 上述の手段は、上述の手段によって記載された機能を実行するように構成された装置802および/または装置802’の処理システム914の上述のコンポーネントのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム914は、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359を含み得る。このように、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって記載された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
[00170] 図10は、実例的な装置1002における異なる手段/コンポーネント間のデータフローを例示している概念上のデータフロー図1000である。当該装置は、eNBであり得る。当該装置は、メッセージ1020を受信するように構成されている受信コンポーネント1004およびしきい値を選択する選択しきい値コンポーネント1006、ならびにデータを送信する1030送信コンポーネント1008を含む。受信コンポーネント1004は、送信コンポーネント1008に送信されるべきデータを通信し得る1024。
[00171] 当該装置は、図7の上述のフローチャートにおけるアルゴリズムのブロックの各々を実行する追加のコンポーネントを含み得る。このように、図7の上述のフローチャートにおける各ブロックは、1つのコンポーネントによって実行され得、当該装置は、1つまたは複数の追加のコンポーネントを含み得る。コンポーネントは、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成される1つまたは複数のハードウェアコンポーネントか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実行するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
[00172] 一構成では、選択しきい値コンポーネント1006は、複数のフォーマットから1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第1のしきい値を選択する。当該フォーマットは、UE1050による第1の送信のために使用される。受信コンポーネント1004は、UE1050から第1の送信を受信し、当該第1の送信は、選択されたしきい値を使用する。受信コンポーネント1004は、選択しきい値コンポーネント1006を用いたしきい値の選択に関連する受信された情報を通信し得る1022。
[00173] 一構成では、フォーマットは、PUCCHフォーマットを含み得る。
[00174] 一構成では、送信コンポーネント1008は、UE1050に第1のしきい値を送り得る。(選択しきい値コンポーネント1006は、送信1030のために送信コンポーネント1008に選択されたしきい値を通信し得る1026。)UE1050に第1のしきい値を送ることは、UE1050に第1のしきい値を送信することを含み得る。一構成では、第1のしきい値は、UEで予め構成され得る。一構成では、第1のしきい値は、RRC構成メッセージを介してUE1050に送られ得る。一構成では、第1のしきい値はRRC構成され得る。たとえば、第1のしきい値を受信することは、RRC構成メッセージを受信することを含み得る。
[00175] 一構成では、第1のしきい値は、一連のフォーマットの各フォーマットが使用されるときを示すしきい値のセットであり得る。一構成では、制御情報は、HARQフィードバック、チャネル状況情報フィードバック、またはスケジューリングリクエストのうちの少なくとも1つを含む。一構成では、複数のフォーマットの各々が、それぞれの最大ペイロードサイズまたはそれぞれの多重化能力のうちの少なくとも1つを有する。一構成では、複数のフォーマットのうちの少なくとも1つのフォーマットが、時間ドメイン拡散を使用する。
[00176] 一構成では、第1の送信は、複数のセルグループのうちの第1のセルグループにおいて送信され得る。第2のしきい値は、第2のセルグループにおける送信のために決定され得、ここで、当該第2のしきい値は、第1のセルグループについての第1のしきい値とは異なる。
[00177] 一構成では、複数のセルグループは、UE1050のために構成されたキャリアアグリゲーションオペレーションの一部であり得る。別の構成では、複数のセルグループは、UE1050のために構成されたデュアル接続オペレーションの一部である。
[00178] 図11は、処理システム1114を採用する装置1002’のためのハードウェア実装の例を例示している図1100である。処理システム1114は、バス1124によって概して表されているバスアーキテクチャで実装され得る。バス1124は、処理システム1114の特定のアプリケーションおよび全体の設計制約に応じて、任意の数の相互接続するバスおよびブリッジも含み得る。バス1124は、プロセッサ1104、コンポーネント1004、1006、1008、およびコンピュータ可読媒体/メモリ1106によって表されている1つまたは複数のプロセッサおよび/またはハードウェアモジュールを含む様々な回路を互いにリンクさせる。バス1124はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、および電力管理回路のような様々な他の回路もリンクさせ得、これらは、当該技術分野で周知であり、したがって、これ以上は説明されない。
[00179] 処理システム1114は、トランシーバ1110に結合され得る。トランシーバ1110は、1つまたは複数のアンテナ1120に結合される。トランシーバ1110は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための手段を提供する。トランシーバ1110は、1つまたは複数のアンテナ1120から信号を受信し、当該受信された信号から情報を抽出し、当該抽出された情報を、処理システム1114、特に受信コンポーネント1004に提供する。加えて、トランシーバ1110は、処理システム1114、特に送信コンポーネント1008から情報を受信し、当該受信された情報に基づいて、1つまたは複数のアンテナ1120に適用されるべき信号を生成する。処理システム1114は、コンピュータ可読媒体/メモリ1106に結合されたプロセッサ1104を含む。プロセッサ1104は、コンピュータ可読媒体/メモリ1106上に記憶されたソフトウェアの実行を含む、一般的な処理を担う。当該ソフトウェアは、プロセッサ1104によって実行されるとき、処理システム1114に、あらゆる特定の装置について上記で説明された様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体/メモリ1106はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ1104によって操作されるデータを記憶するためにも使用され得る。処理システム1114はさらに、コンポーネント1004、1006、1008のうちの少なくとも1つを含む。当該コンポーネントは、プロセッサ1104において起動し、コンピュータ可読媒体/メモリ1106に内在する/記憶されたソフトウェアコンポーネントか、プロセッサ1104に結合された1つまたは複数のハードウェアコンポーネントか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。処理システム1114は、eNB310のコンポーネントであり得、メモリ376および/またはTXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つを含み得る。
[00180] ワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定する手段を含み得る。ワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、第2のペイロードの第2のサイズおよび第1のしきい値に基づいて、第2の送信のための第2のフォーマットを選択するための手段を含み得る。
[00181] ワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、1つのフォーマットを選択する際に適用すべき第2のしきい値を決定するための手段を含み得、当該フォーマットは、第2の送信のために使用される。当該フォーマットの選択の際に適用された第2のしきい値は、値の第1のセットとは異なる値の第2のセットから決定される。ワイヤレス通信のための装置1002/1002’は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズを決定するための手段を含み得る。装置1002/1002’は、制御情報の第2の送信のための第2のペイロードの第2のサイズおよび第2のしきい値に基づいて、第2のフォーマットを選択するための手段を含み得る。
[00182] 上述の手段は、上述の手段によって記載された機能を実行するように構成された装置1002および/または装置1002’の処理システム1114の上述のコンポーネントのうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、処理システム1114は、TXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375を含み得る。このように、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって記載された機能を実行するように構成されたTXプロセッサ316、RXプロセッサ370、およびコントローラ/プロセッサ375であり得る。
[00183] 開示されたプロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序または階層が実例的な手法の例示であることは理解される。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックの特定の順序または階層が並べ替えられ得ることは理解される。さらに、いくつかのブロックが組み合わされ得る、または省略され得る。添付の方法の請求項は、サンプルの順序で様々なブロックの要素を提示しており、提示された特定の順序または階層に限定されるようには意図されていない。
[00184] 先の説明は、いずれの当業者も本明細書で説明された様々な態様を実施することを可能とするように提供されている。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義されている包括的な本質は他の態様に適用され得る。したがって、請求項は、本明細書で図示されている態様に限定されるようには意図されていないが、請求項の記載と矛盾しない最大範囲を付与されることとし、ここにおいて、単数の要素への言及は、そのように特に述べられない限り、「1つおよび1つのみ」を意味するのではなく、むしろ「1つまたは複数」を意味するように意図されている。「実例的」という言葉は、「例、事例、または例示としての役目をする」を意味するように本明細書では使用されている。「実例的」と本明細書で説明されているいずれの態様も、必ずしも、他の態様よりも好まれる、または有利であると解釈されないこととする。違った形で特に述べられない限り、「何らかの/いくつかの/いくらかの(some)」という用語は、1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらのあらゆる組合せ」のような組合せは、A、B、および/またはCのいずれの組合せも含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。特に、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらのあらゆる組合せ」のような組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、またはAとBとCであり得、ここで、あらゆるこうした組合せが、A、B、またはCの1または複数のメンバを含み得る。当業者には既知である、もしくは後に既知となる本開示全体を通じて説明されている様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的な均等物が、参照によって本明細書に明示的に組み込まれ、請求項によって包含されるように意図されている。さらに、本明細書で開示されているいずれも、こうした開示が請求項にはっきりと記載されているかどうかに関わらず、公衆に献呈されるようには意図されていない。「モジュール」、「メカニズム」、「要素」、「デバイス」等という言葉は、「手段」という言葉に対する代替でないことがある。このように、どの請求項の要素も、当該要素が「のための手段」というフレーズを使用して明示的に記載されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されないこととする。