JP2018526584A - 適合性シールを有するコーティングされたファスナー - Google Patents

適合性シールを有するコーティングされたファスナー Download PDF

Info

Publication number
JP2018526584A
JP2018526584A JP2017515240A JP2017515240A JP2018526584A JP 2018526584 A JP2018526584 A JP 2018526584A JP 2017515240 A JP2017515240 A JP 2017515240A JP 2017515240 A JP2017515240 A JP 2017515240A JP 2018526584 A JP2018526584 A JP 2018526584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
pin member
fastener
combination
sealing element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017515240A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018526584A5 (ja
JP6723993B2 (ja
Inventor
カマル,マニシュ
ヘイロック,ルーク
ムラジモグル,ハシム
リーブシャー,アンドレアス
リッツァ,グレゴリー
ピニェイロ,ロドリゴ
プラチュムスリ,ウディダム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Howmet Aerospace Inc
Original Assignee
Arconic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US14/854,223 external-priority patent/US9638236B2/en
Priority claimed from US15/059,608 external-priority patent/US9939004B2/en
Application filed by Arconic Inc filed Critical Arconic Inc
Publication of JP2018526584A publication Critical patent/JP2018526584A/ja
Publication of JP2018526584A5 publication Critical patent/JP2018526584A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6723993B2 publication Critical patent/JP6723993B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B43/00Washers or equivalent devices; Other devices for supporting bolt-heads or nuts
    • F16B43/001Washers or equivalent devices; Other devices for supporting bolt-heads or nuts for sealing or insulation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64DEQUIPMENT FOR FITTING IN OR TO AIRCRAFT; FLIGHT SUITS; PARACHUTES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF POWER PLANTS OR PROPULSION TRANSMISSIONS IN AIRCRAFT
    • B64D45/00Aircraft indicators or protectors not otherwise provided for
    • B64D45/02Lightning protectors; Static dischargers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B33/00Features common to bolt and nut
    • F16B33/008Corrosion preventing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B35/00Screw-bolts; Stay-bolts; Screw-threaded studs; Screws; Set screws
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B33/00Features common to bolt and nut
    • F16B33/004Sealing; Insulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【解決手段】 ファスナーのためのピン部材(12)は、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部とを含む。ピン部材は全体がコーティングで被覆されている。適合性シール(24)がピン部材に取り付けられ、適合性シールは、ファスナーが取り付けられるとき、ファスナーから加えられる軸方向の負荷を受けて、ピン部材のヘッドの座面と周囲構造との間の微小空隙を満たす。シール要素は、ピン部材と分離しており、ピン部材とは区別される。シール要素は、便宜上の理由からピン部材に取り付けられるが、ファスナーから加えられる力に反応して、ピン部材及び周囲構造から独立して変形することができる。【選択図】 図1

Description

<関連出願の記載>
本出願は、共同所有されている同時継続中の米国仮特許出願第62/051602号(2014年9月17日出願)発明の名称「FASTENERS WITH COATED AND TEXTURED PIN MEMBERS」の利益を主張した同時継続中の米国特許出願第14/854223号(2015年9月15日出願)発明の名称「FASTENERS WITH COATED AND TEXTURED PIN MEMBERS」の利益を主張し、これら特許出願は、引用を以てその全体が本明細書に組み込まれる。本出願はまた、共同所有されている同時継続中の米国仮特許出願第62/211250号(2015年8月28日出願)発明の名称「CONFORMING CONICAL SEAL FOR FASTENERS」の利益を主張し、その全体が引用を以てその全体が本明細書に組み込まれる。
<発明の分野>
本発明は、ファスナーに関するものであり、より具体的には、コーティングが施されたピン部材と円錐形の適合性シール(conforming conical seals)とを有するファスナーに関する。
連続繊維強化複合物は、軽量、高強度及び耐腐食性が主な関心事である主要航空機部品及び二次航空機部品の両部品における様々な用途に広く使用されている。複合物は、典型的には、微細炭素繊維からなり、特定の方向に配向され、支えとなるポリマーマトリックスに包囲される。積み重ねられた複合材料は、主負荷の方向に応じて様々な角度で配置され、得られる構造は一般的には積み重ねられた積層構造であるため、異方性及び不均一性が大きい。複合構造のかなりの部分は、ニアネットシェイプとして製造されるが、機械的ファスナーを使用して構成要素の接合を容易にするためにドリル孔が開けられる。個々の炭素繊維は不規則な角度で破断し、ファスナーと孔との間に微小な空隙が形成されるから、複合物にファスナー孔をドリル加工することは、アルミニウム又はスチールの均一性とは比較にならない。切削工具が摩耗すると、表面の欠けが増加して、切断されていない繊維又は樹脂の量及び剥離が増加する。このような欠陥を含む複合物微細構造は、「機械加工に起因するミクロテクスチャ(machining-induced micro texture)」と呼ばれる。
航空機の複合構造物は、それらの機械加工の課題に加えて、金属構造物に比べて雷の被害を受けやすい。アルミニウムのような金属材料は非常に導電性であり、落雷による高電流を放散させることができる。炭素繊維は、電流の流れに対してはアルミニウムより100倍もの抵抗性がある。同様に、炭素繊維と組み合わせてマトリックスとしてしばしば使用されるエポキシは、アルミニウムより100万倍も抵抗性が高い。航空機の複合物構造は局部的に、異方性の電気導体のように挙動することがしばしばある。それゆえ、炭素繊維とエポキシに固有の高抵抗性、複層構造及び異方性構造のために、複合物構造の落雷保護はより複雑になる。商業用航空機は、平均して、少なくとも1年に1回、落雷に見舞われているという推測もある。雷雨の中や周囲を飛行する航空機は、直接又は近くで落雷を受けることがしばしばあり、航空機にコロナやストリーマの生成を生じることがある。そのような場合、落雷放電は、一般的には航空機で発生し、航空機から外に向けて広がる。放電が起こっている間、落雷地点(point of attachment)は航空機のノーズから様々なパネルに移動して、航空機の外板(スキン)に影響を及ぼす。放電は、通常、尾翼を通って航空機構造から出て行く。
落雷による燃料蒸気発火に対する航空機燃料システムの保護はさらに重要である。商業用航空機には比較的多量の燃料が入れられ、非常に敏感な電子機器も具えているため、運転に際しては、落雷保護に関する特定の要件を充足しているという証明が求められる。ファスナーは、落雷電流が航空機のスキンからスパー又はリブ等の支持構造物へ流れる主要な経路となり易いこと、また、ファスナー本体と構造物の部品との間に電気接触不良があると、ファスナーがアーク放電又はスパーク発生を起こす問題のあることは広く知られた事実である。
ファスナーと複合構造物との界面での発火の可能性を回避するために、航空機の中には、ファスナー穴と緊密に接触するファスナーを使用するものがある。金属が露出したファスナーと複合構造物の穴との間で密接に接触することが、電流を放散させるための最良の条件であることは知られている。ファスナーと複合物の穴とを密着させるための1つの方法は、スリーブ型ファスナーを使用することである。この方法では、最初に穴の中に密着スリーブを挿入する必要がある。次に、締まり嵌め(interference fit)ピンがスリーブに入れられる。これは、スリーブを膨張させることにより、複合構造物の穴の壁との接触状態が得られる。スリーブは、ファスナーと複合構造物との間の隙間を実質的に減少させることはできるが、複合物の内穴表面全体にドリル加工によるテクスチャが存在することによって生じる小さな隙間は無くすことはできない。この機械加工に起因するテクスチャはまた、過剰のシーラントや絶縁材料を取り込むため、スリーブと穴との密接な接触を妨げる。この状態は、切削工具が摩耗するにつれて更に悪化し、機械加工に起因する欠陥はさらに大きくなる。
この状態を避けるために、電流は、ファスナー穴の内面に沿って露出した炭素繊維を介して逸散させなければならない。もし、ファスナーが穴の内側に密接に接触していないと、落雷によって瞬時に生じるジュールエネルギーにより、隙間内にプラズマを生成し、これが空気/金属蒸気をイオン化して圧力を蓄積し、スパーク又は高温粒子を放出する形態で噴出する。金属ファスナーに固有の高導電性と、航空機構造に用いられるファスナーの数の多さとが組み合わされると、ファスナーに落雷する雷アタッチメント(lightning attachment)の確率の高い状態が作り出される。
<発明の開示>
一実施形態において、ファスナーは、ピン部材と、シール要素と、を具え、前記ピン部材が、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に位置する座面を含むヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部とを含み、前記シール要素が、ピン部材に取り付けられ、ピン部材のヘッドの座面と並置されている。一実施形態において、シール要素は銅から作られている。一実施形態において、シール要素は、第1側部及び前記第1側部に対向する第2側部を有するシール部と、前記シール部の第1側部から延在するリップとを含む。一実施形態において、リップは、シール部から角度をつけて延在する。一実施形態において、シール要素は、シール部の側部から軸方向に延在する筒状部を含む。一実施形態において、シール要素は、約5ミクロン〜約100ミクロンの厚さを含む。一実施形態において、ピン部材はコーティングを含む。一実施形態において、コーティングは金属コーティングである。一実施形態において、金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される。一実施形態において、コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる。
一実施形態において、ピン部材のヘッドは、コーティングで被覆される。一実施形態において、ピン部材の円筒形シャンク部の外面はコーティングで被覆される。一実施形態において、ピン部材のヘッド及び円筒形シャンク部はコーティングで被覆される。一実施形態において、ピン部材のネジ部及び該ピン部材の円筒形シャンク部はコーティングで被覆される。一実施形態において、ピン部材は全体がコーティングで被覆される。
一実施形態は、構造(structure)と前記構造内に取り付けられたファスナーとの組合せであって、ファスナーは、ピン部材と、シール要素と、を具え、前記ピン部材が、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に位置する座面を含むヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部とを含み、前記シール要素が、ピン部材に取り付けられ、ピン部材のヘッドの座面と並置されている。一実施形態において、構造は、複合材料を含む。一実施形態において、構造は、実質的に複合材料から作られる。一実施形態において、構造は、部分的に複合材料から作られる。一実施形態において、構造は、金属材料を含む。一実施形態において、金属材料はアルミニウムである。一実施形態において、構造は、実質的に金属材料から作られる。一実施形態において、構造は、部分的に金属材料から作られる。
一実施形態は、ファスナーを製造する方法であって、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部と、を含むピン部材を準備するステップと、シール要素を、ピン部材のヘッドの座面に並置された位置に取り付けるステップと、を含む。一実施形態において、方法は、ピン部材の少なくとも一部にコーティングを施すコーティングステップを含む。一実施形態において、コーティングは金属コーティングである。一実施形態において、金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される。一実施形態において、コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材のヘッドにコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、円筒形シャンク部の外面にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材のヘッド及び円筒形シャンク部にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材のネジ部及び円筒形シャンク部にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材の全体にコーティングを施すことを含む。
一実施形態は、ファスナーを構造に取り付ける方法であって、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部と、を含むピン部材と、前記ピン部材のヘッドの座面に並置されるように構成されたシール要素と、を有するファスナーを準備するステップ、及び、ファスナーを構造内の取付位置に取り付けるステップを含む。一実施形態において、方法は、ピン部材の少なくとも一部にコーティングを施すコーティングステップを含む。一実施形態において、コーティングは金属コーティングである。一実施形態において、金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される。一実施形態において、コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材のヘッドにコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、円筒形シャンク部の外面にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材のヘッド及び円筒形シャンク部にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材の円筒形シャンク部及びネジ部にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、コーティングステップは、ピン部材の全体にコーティングを施すことを含む。一実施形態において、構造は、実質的に複合材料から作られる。一実施形態において、構造は、部分的に複合材料から作られる。一実施形態において、構造は、金属材料を含む。一実施形態において、金属材料はアルミニウムである。一実施形態において、構造は、実質的に金属材料から作られる。一実施形態において、構造は、部分的に金属材料から作られる。一実施形態において、方法は、シール要素を構造と同一平面にトリミングするトリミングステップをさらに含む。一実施形態において、トリミングステップは、シール要素をサンディングすることを含む。一実施形態において、方法は、金属メッシュを構造の外面に配備するステップをさらに含み、ファスナーがその取付位置にあるとき、ファスナーのシール要素は、金属メッシュと物理的かつ電気的に直接接触する。一実施形態において、シール要素は、第1側部及び前記第1側部に対向する第2側部を有するシール部と、前記シール部の第1側部から延在するリップとを含み、リップは、金属メッシュと物理的かつ電気的に直接接触する。一実施形態において、金属メッシュは銅から作られる。
図1は、選択された表面が材料で被覆されたピン部材の一実施形態の側面図である。
図2は、シールの一実施形態の底面斜視図である。
図3は、図1に示されるピン部材と図2に示されるワッシャーとが一緒に組み立てられた組立体の斜視図である。
図4は、図1に示される被覆された外面の一実施形態の写真である。
図5は、図1に示される被覆されたピン部材の一実施形態の外面のトポグラフィの写真である。
図6は、テクスチャ加工された表面を有するピン部材の一実施形態の写真である。 図7は、テクスチャ加工された表面を有するピン部材の一実施形態の写真である。
図8は、適合性シール要素を有するピン部材の一実施形態の側面図である。
図9Aは、適合性シール要素の一実施形態の平面図である。 図9Bは、適合性シール要素の一実施形態の側面図である。
図10は、取り付けられたファスナーの応力分布分析のスクリーンショットを示す。
図11は、構造に取り付けられた標準ファスナーの横断面のミクロ写真である。
図12Aは、標準ファスナーが構造に取り付けられたミクロ写真である。 図12Bは、図8に示されるピン部材及びシール要素が構造に取り付けられたミクロ写真である。
図13Aは、図8のファスナーが取り付けられた構造のサンディング前を示す写真である。 図13Bは、図8のファスナーが取り付けられた構造のサンディング後を示す写真である。
図8のファスナーのサンディングステップ前を示す模式図である。 図8のファスナーのサンディングステップ後を示す模式図である。
標準ファスナーが銅メッシュを有する構造に取り付けられたミクロ写真である。 図8に示されるファスナーが銅メッシュを有する構造に取り付けられたミクロ写真である。
図8に示されるファスナーと標準ファスナーについて、面一性の許容範囲を示すグラフと、前記グラフにおける具体的データ位置に対応するよう関連づけられた写真である。
従来のファスナーが構造に取り付けられたミクロ写真(40倍)である。 従来のファスナーが構造に取り付けられたミクロ写真(600倍)である。 図8に示されるファスナーが構造に取り付けられたミクロ写真(25倍)である。 図8に示されるファスナーが構造に取り付けられたミクロ写真(1000倍)である。
構造に取り付けられた標準ファスナーに対する落雷損傷の結果を示す写真である。 構造に取り付けられた図8のファスナーに対する落雷損傷の結果を示す写真である。
構造に取り付けられた標準ファスナーに対する落雷損傷の結果を示す写真である。 構造に取り付けられた図8のファスナーに対する落雷損傷の結果を示す写真である。
図8のファスナーについて、接触抵抗の低下及び最適化された電気密接性のシミュレーション結果を示す図である。 図8のファスナーについて、接触抵抗の低下及び最適化された電気密接性のシミュレーション結果を示す図である。 図8のファスナーについて、接触抵抗の低下及び最適化された電気密接性のシミュレーション結果を示す図である。 図8のファスナーについて、接触抵抗の低下及び最適化された電気密接性のシミュレーション結果を示す図である。 図8のファスナーについて、接触抵抗の低下及び最適化された電気密接性のシミュレーション結果を示す図である。 図8のファスナーについて、接触抵抗の低下及び最適化された電気密接性のシミュレーション結果を示す図である。
図8に示されるファスナーであって、コーティングされたピン部材を有するファスナーと、陽極酸化されたファスナーとについて、電気接触抵抗対前負荷力を示すグラフである。
<発明を実施するための最良の形態>
図1に示す一実施形態において、ピン部材12は、円筒形シャンク部16を有する細長いシャンク14と、円筒形シャンク部16の一方の端部にヘッド18と、円筒形シャンク部16の反対側の端部にネジ部20とを含む。一実施形態において、ヘッド18は皿形ヘッドである。一実施形態において、下面(例えば、座面)21を含むヘッド18の外面と円筒形シャンク部16は、コーティング22で被覆される。一実施形態において、コーティング22はタングステンである。別の実施形態において、コーティング22はモリブデンである。別の実施形態では、コーティング22は、タンタル又はニオブのような耐熱金属である。別の実施形態において、コーティング22は、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)又は他の金属酸化物のような耐火セラミックである。別の実施形態では、ヘッド18の外面のみがコーティング22で被覆される。別の実施形態では、円筒形シャンク部16の外面のみがコーティング22で被覆される。一実施形態において、コーティング22は、電気接触抵抗を低下させ、アークの発生/損傷の確率を低減する。一実施形態において、コーティング22は、高い導電率(20%IACSより高い)を含み、耐食性構造(例えば、アノード指数が1.0V未満)に直流電流適合性(galvanically compatible)である。一実施形態において、前記構造は複合構造を含む。別の実施形態において、前記構造は金属構造を含む。別の実施形態において、前記構造は繊維金属積層構造を含む。
一実施形態において、コーティング22は、約1ナノメートル〜約200ミクロンの厚さを有する薄膜コーティングである。一実施形態において、コーティング22は、物理蒸着によって施される。別の実施形態において、コーティング22は、化学蒸着によって施される。別の実施形態では、コーティング22は、選択的添加プロセスによって施される。別の実施形態において、コーティング22は、電気めっきによって施される。別の実施形態において、コーティング22は、スプレー法によって施される。別の実施形態では、コーティング22は、コールドスプレー法によって施される。別の実施形態において、コーティング22は、溶射によって施される。別の実施形態において、コーティング22は、プラズマコーティングによって施される。別の実施形態において、コーティング22は、スパッタ堆積プロセスによって施される。
別の実施形態において、ヘッド18と円筒形シャンク部16の外面はテクスチャ加工されている。一実施形態において、ピン部材12のヘッド18及び円筒形シャンク部16の外面のテクスチャリングは、複合構造に開設されたファスナー穴に形成される機械加工固有のミクロテクスチャに整合し、かつ、ピン部材12と複合構造との間に機械的インターロックが形成されるように加工される。一実施形態では、ファスナーの取付け中、ファスナーが構造体と密接に接触して、テクスチャ加工されたピン部材12が、過剰に取り込まれたシーラントを掘り出すので、界面における電気接触抵抗を低下させる。本明細書で使用される「密接な接触(intimate contact)」という語は、ピン部材12のテクスチャ加工された外面が変形して、ピン部材と複合構造体との間の全ての空隙又は実質的に全ての空隙に進入することを意味する。別の実施形態において、ヘッド18の外面のみがテクスチャ加工される。また別の実施形態では、円筒形シャンク部16の外面のみがテクスチャ加工される。
一実施形態において、ピン部材12のテクスチャ加工面は、メディアブラスティング(media blasting)等の表面再整形プロセスによって生成される。一実施形態において、ピン部材12のテクスチャ加工面は、グリットブラスティングが施される。一実施形態では、グリットブラスティングは、微細なグリットガラスビーズメディア(100〜170メッシュ)を使用する。一実施形態では、グリットブラスティングは、ピン部材12の外面の全体にテクスチャが形成されるまで行われる。一実施形態では、グリットブラスティングは少なくとも1分間行われる。別の実施形態では、グリットブラスティングは約1分間行われる。一実施形態では、グリットブラスティングは2回行われる。別の実施形態では、ピン部材12のテクスチャ加工面は、選択的電気エッチング、レーザエッチング、研磨材ブラスティング及び機械ポリッシング等の除去プロセスによって生成される。別の実施形態では、ピン部材12のテクスチャ加工面は、化学エッチングによって生成される。一実施形態において、化学エッチングは50/50塩酸(HCl)を利用する。一実施形態では、化学エッチングは約30分間行われる。一実施形態において、ピン部材12を蒸留水で約15〜20秒間リンスし、室温の強制空気で約1〜2分間乾燥させる。
別の実施形態において、ピン部材12のヘッド18及び円筒形シャンク部16の表面は、上述のコーティング工程によって被覆され、テクスチャリング工程によってテクスチャが形成される。一実施形態では、コーティング工程とテクスチャ工程を組み合わせて使用することにより、ピン部材12の特定の負荷パターンに基づいてピン部材12の機能特性を発展させることができる。例えば、一実施形態において、前負荷(preload)が高い場合、テクスチャリング/コーティングは接触抵抗を低下させるために実行される。前負荷が加えられず、複合層と密接に接触しない位置では、プラズマ生成及びアーク形成/損傷の緩和が望ましい。
一実施形態において、ピン部材12は、複数のワークピースを互いに固定するように構成されたファスナーの一部であり、そのようなワークピースの整列した穴の中に配置されることができるようになっている。一実施形態において、ワークピースは複合材料で作られる。別の実施形態では、ワークピースは金属から作られる。別の実施形態では、ワークピースは繊維金属ラミネートから作られる。一実施形態において、ファスナーは、ロッキング部材(図示せず)を含む。一実施形態では、ロッキング部材はナットである。別の実施形態において、ロッキング部材はカラーである。一実施形態において、ファスナー10は、ピン部材12とワッシャー24とを含み、前記ワッシャーは、図2及び図3に示されるように、ピン部材12のヘッド18の座面21に取り付けられる。これについては後でさらに詳細に説明する。
航空機に落雷するとき、雷光は、一般的には、最初にピン部材12のヘッド18に到達する。一実施形態において、コーティングで被覆されるか、及び/又はテクスチャ加工されたピン部材12は、接触抵抗が向上する。この点に関して、全ての固体表面は微小規模では粗く、2つの工学体間の接触は、2つの表面上の凹凸(asperities)の機械的接触によって生ずる離散スポット(discrete spots)で起こる。全ての固体材料について、真の接触面積は見かけの接触面積のほんの一部である。電流線は、接触スポットが近づくにつれて歪みが大きくなり、流れ線が一緒に束ねられて「aスポット(a-spots)」を通過する。電気接合部は複数の接触「a−スポット」からなり、電流は前記aスポットを通って一方のコネクタ構成要素から他方の構成要素へ通過し、界面の電気接触抵抗によって特徴付けられることがよくある。
ファスナーが隙間嵌め(clearance fit)によって複合構造体に取り付けられるとき、取り付けられたピン部材12の主たる荷重支え面はヘッド18の座面21である。これは電気接点であり、該接点を通じて、高周波、高電圧電流を通過させることが望ましく、落雷防御の重要な最前線(first line)である。電流が容易に流れる経路を有する場合、アーク放電及びそれに伴う損傷は生じない。複合物界面に対するピン又はボルトが非効率的な電気接触であることは、異種材料、表面の航空機シーラント及び/又は硬質酸化物層のような電気絶縁膜の存在及び複合材料の不規則な切断パターンに起因する。電流がピン/ボルトから複合物界面へ容易に流れるようにするには、界面接触抵抗が低いことが望ましい。
接触抵抗は、接触している両表面に加えられた負荷と、接触している材料表面の電気的及び機械的特性に大きく依存する。界面で高い導電率を有する軟質材料は、高い負荷の場合と同様、接触抵抗を低下させる。ピン部材ジョイント内の荷重は、前負荷によって付与され、主に幾何形状/デザインに依存する。 上述したように、ヘッド18の座面21における材料コーティング22又はテクスチャリングは、接触界面での材料の抵抗性を低下させるためと、構造との接触を良好にする軟質適合層(soft conforming layer)を提供するために用いられる。高い導電率を有する軟質材料として、例えば、銅、金、銀又は他の金属/材料を、接触抵抗を低下させるために使用することができる(例えば、図2及び図3に示される銅シール24を参照)。
ピン部材12の表面は、上述したように、周囲の複合層とより良好な親密性が得られるようにテクスチャ加工されることもできる。テクスチャ加工されたピン部材12が配置されると、テクスチャ加工されたピン部材は変形して、複合層のドリル加工中に形成された小さな空隙の中へ進入する。ファスナーの取付け中、テクスチャ加工された表面が空隙の中へ変形すると、トラップされたシーラントが移動する。ピン部材12を挿入すると、過剰のシーラントがピン部材12と複合物との界面の外側に押し出される。このように、テクスチャ加工されたピン部材12は、ファスナーを取り付けるときに、複合構造と密接に接触するので、過剰にトラップされたシーラントが掘り出される。ピン部材12の表面の仕上げテクスチャは、適合の度合いと機械的インターロックのレベルを向上させるために、表面の微小粗さ(Sa)値が調整される。一実施形態において、表面粗さ(Sa)は0.5ミクロンより大きい。
上述したように、図1は、タングステンがコーティングされたピン部材12の一実施形態を示す。一実施形態では、ピン部材12にタングステンを堆積させるのに、プラズマコーティングが使用され、7ミクロン以上の表面粗さ(Sa)を達成する。図2はシール24を示し、図3はシール24が取り付けられたピン部材12を示しており、シール24により、ヘッド18の座面21に接触する複合層との密着性が向上する。一実施形態では、シール24は円錐台形状であり、ヘッド18の座面21に適合するサイズ及び形状である。別の実施形態において、これは、ヘッド18の座面21を銅でコーティングすることによっても達成することができる。別の実施形態では、シール24は、キャプティブ(captive)ワッシャーである。別の実施形態では、シール24はコーティングで被覆される。一実施形態において、シール24のコーティングは、コーティング22を含む。
図4はコーティングされたピン部材12のテクスチャの変化を示す写真であり、図5は、コーティングされたピン部材12の表面トポグラフィを示す。一実施形態において、ピン部材12のコーティングされた表面は、平均表面粗さ(Sa)が7.5ミクロンである。図6及び図7は、テクスチャ加工されたピン部材12の写真であり、図6は40倍、図7は190倍の倍率である。図6及び図7に示されるように、テクスチャ加工されたピン部材12は、実質的に粗い仕上げ面を有する。一実施形態において、テクスチャ加工されたピン部材12は、ピン部材12の表面における電気的接触が向上し、シーラントによって引き起こされる誘電効果が最小に抑えられ、電流のより容易な伝達を促進して、ピン部材12と複合物との界面における電位を低下させるので、アーク放電のような破壊効果をもたらすことなく電流の伝達が可能となる。
一実施形態において、隙間嵌めの孔の中では、ピン部材12のシャンク14と複合層との間に前負荷が無いので、電気的接触は比較的悪い。それゆえ、ピン部材12と複合層との間に大きな電流を確実に流すことは困難である。十分な電流がヘッド18の座面21によって伝導されない場合、シャンク14とそれに隣接する複合層との隙間にアークが発生する可能性がある。このような条件下でのアーク形成は、典型的には金属蒸気そのものの中で開始する。高い導電率を有する高温溶融材料が存在すると、アーク放電を開始するのに十分な金属蒸気が存在しないことになる。アーク放電が開始されても、プラズマの量は少ない。導電率が高いと、接触が得られる場合において、電流はシャンク14と複合層との間をより容易に通過することができる。上述したように、幾つかの実施形態において、タングステン、モリブデン、又は耐熱金属/セラミックのような材料は、ピン部材12のシャンク14上のコーティング22として使用されることができ、アーク放電の損傷を確実に低減することができる。落雷は高周波電流を発生するので、電流は、一般的には、「スキン効果」により、ファスナー表面の近傍を流れる。この点において、ピン部材12上にコーティングがあることにより、電流の大部分が高融点及び高導電率の材料を流れるので、ファスナーの溶融又はプラズマ生成の可能性を低下させるのに役立つ。
このように、コーティング/テクスチャ加工されたピン部材12は、
・複合物とファスナー表面との電気的接触を向上させ、
・落雷中におけるファスナーのアーク放電を最小に抑え、
・隙間充填能力及び機械的インターロッキング能力をもたらし、
・アーク放電中におけるファスナーシャンク周囲でのプラズマ形成の可能性を低減し、
・ファスナー内でアーク放電が起こった場合でも、プラズマ発生量を低減して、プラズマが収容され易くする。
<円錐形の適合性シールを有するコーティングされたファスナー>
図8、9A及び9Bを参照すると、一実施形態において、ファスナー110は、滑らかな円筒形シャンク部115を有する細長いシャンク部114と、滑らかな円筒形シャンク部115の一方の端部にヘッド116と、滑らかな円筒形シャンク部115の反対側の端部にネジ部117とを有するピン部材112を含む。一実施形態において、ヘッド116は皿形(countersunk)ヘッドである。一実施形態において、ピン部材112に取り付けられるよう構成されたロッキング部材がある(図面には示されていない)。一実施形態において、ロッキング部材は、ピン部材112のネジ部117に係合するネジ付きナットである。他の実施形態において、ロッキング部材は、ピン部材112のネジ部117のロック溝にスエージされるよう構成されたカラーである。
一実施形態において、ピン部材112は、全体がコーティング119でコートされている。一実施形態において、コーティング119は、金属コーティングである。一実施形態において、コーティング119は、軟質の金属コーティングである。すなわち、コーティング119は、滑らかな円筒形シャンク部115を含む細長いシャンク部114と、ネジ部117と、下面(例えば、座面120)を含むヘッド116とに施される。他の実施形態において、コーティング119は銅である。他の実施形態において、コーティング119は銀である。他の実施形態において、コーティング119は金である。他の実施形態において、コーティング119は、高い導電性を有する材料、例えば、20%IACSよりも高い導電性を有する材料から作られる。
他の実施形態において、コーティング119は、詳細に前述したピン部材12の実施形態におけるコーティング22のうちの何れのコーティングから構成されることができる。
他の実施形態において、ピン部材112は、その一部分がコーティング119でコートされる。一実施形態において、コーティング119は、ピン部材112のヘッド116及びその下面120に施される。他の実施形態において、コーティング119は、ピン部材112のヘッド116(ヘッド116の下面120を含む)及び滑らかな円筒形シャンク部115に施される。他の実施形態において、コーティング119はピン部材112の滑らかな円筒形シャンク部115及びネジ部117に施される。
他の実施形態において、ピン部材112はコーティング119を含まない。
図8、9A及び9Bを再び参照すると、一実施形態において、適合性シール要素(conforming seal element)118は、ピン部材112のヘッド116の座面120に近接して細長いシャンク部114に取り付けられる。一実施形態において、シール要素118は、ピン部材112と分離して、ピン部材112とは区別される。一実施形態において、シール要素118は構造の穴の内部に配置されることができ、ピン部材112は,次に、ファスナー110の取付中にシール要素118の中に挿入されることができる。一実施形態において、シール要素118の形状は円錐台形であり、中央に円形形状の孔122を含む。前記孔は、ピン部材112のシャンク部114の周りに適合する大きさ及び形状であって、ピン部材112のヘッド116の座面120に近接して並べて置かれる。一実施形態において、シール要素118はシール部121を含む。他の実施形態において、リップ123は、シール部121の一方側から延在する。一実施形態において、リップ123は、シール部121から上方に角度をつけられている。他の実施形態において、筒状部125は、シール部121の他方側から軸方向に延在する。一実施形態において、シール部118は、銅から作られる。一実施形態において、シール要素118のシール部121は、約5ミクロン〜約100ミクロンの厚さを有する。
ピン部材112及びファスナー110が取り付けられるよう構成された構造150は、固体表面の全てが、微小スケールでは粗い表面である。表面のミクロ粗さは、ピークと谷(troughs)とから構成され、それらの形状、高さ変化、平均間隔及び他の幾何学的特徴は、表面を形成するのに用いられるプロセスの詳細に依存する。2つの工学体間の接触は、2つの表面上の凹凸の機械的接触の結果である離散した(discrete)微視的スポットで起こる。全ての固体材料について、真の接触面積は、広範囲の呼び接触負荷(nominal contact loads)に対する呼び接触面積(nominal contact area)の極く一部である。
図10及び11を参照すると、この接触領域を通じて機械的負荷が加えられるとき、接触粗さの変形モードは、弾性、塑性、又は塑性と弾性との組合せであり、これらは、局部機械的応力並びに弾性モジュール及び硬度等の材料の特性に依存する。バルク電気的インターフェイスにおいて、相手の構成要素が金属である場合、接触表面は、酸化物又は他の電気絶縁層を含むことがよくある。一般的に、そのインターフェイスは、電気絶縁膜が接触表面の凹凸に変位されるか、又はインターフェイスの電位が電気絶縁膜の誘電強度を超えるときにのみ、導電性になる。電気コネクタの分野では、簡略化のために、離散スポットは円形と仮定されることがある。この仮定は、合わせ面(mating surfaces)の粗さトポグラフィが等方性である平均接触スポットの幾何学的記述として容認されることができる。この仮定は、金属構造には容認できるが、合わせ面が方向性ミクロテクスチャを特徴とするとき、又は本質的に明らかな異方性であるときは無効になる。ファスナーと周囲CFRP構造との接触の真の面積は、CFRP構造の複層構造及び異方性により、呼び面積の極く僅かなパーセントであり、これは、ファスナーと周囲CFRP構造との間の電気接触の品質をさらに悪化させる。
図12Aは、構造(例えば、アルミニウムパネル)に取り付けられた標準のファスナーであって、ピン部材のヘッドと構造との間の微小隙間を示している。一実施形態において、図12Bを参照すると、ファスナー(例えば、ピン部材112のヘッド116の座面118)と最小機械的負荷を有する構造150との間の真の接触面積を最大にするよう構成される。一実施形態において、構造150は複合材料を含む。他の実施形態において、構造150は、複合材料から実質的に作られる。他の実施形態において、構造150は、部分的に、複合材料から作られる。他の実施形態において、構造150は、金属材料を含む。一実施形態において、金属材料はアルミニウムである。他の実施形態において、構造150は、金属材料から実質的に作られる。他の実施形態において、構造150は、部分的に、金属材料から作られる。
一実施形態において、適合性シール要素118は、比較的軟質で、しかも高電導性のベース層を有する複層構造と、より軟質のトップ層とを含む。前記複層構造はマクロ的な適合性をもたらし、前記トップ層はミクロ的な適合性をもたらす。
一実施形態において、シール要素を有するファスナー110が取り付けられる方法を以下に記載する。一実施形態において、図8、9A、9B、13A、13B、14A及び14Bを参照すると、方法は、ピン部材112(前述したように全部又は一部分)をコーティング119でコーティングするコーティングステップ、シール要素118をファスナー110(例えば、ピン部材112)に取り付けるステップ、及びファスナー110を構造150に取り付けるステップを含む。一実施形態において、前述したように、ピン部材112がコーティング119でコートされていないとき、コーティングステップは含まれない。他の実施形態において、シール要素118は、構造150の穴の中に配置されることができ、ピン部材112はファスナー110の取付け中にシール要素118の中に挿入されることができる。一実施形態において、取付けステップ中、ファスナー110の前負荷はロッキング部材(例えば、ナット又はカラー)によってもたらされ、力は、ピン部材112のヘッド116と構造150との間に配置されたシール要素118を有するピン部材112によって構造に加えられる。シール要素118は、ピン部材112のヘッド116と構造150との間に固有のミクロ粗さに適合するので、シール要素118の一部は、ピン部材112の縁部を上方に押し出され、構造150の表面を超えて突出する。図13A、13B、14A及び14Bを参照すると、シール要素118は、シール要素118のトップ(例えば、リップ123の近接)と必要に応じて構造150とにサンディング(sanding)を行なうことにより、構造150の表面と同一平面になるようトリミングされる。一実施形態において、サンディングステップは、構造150の表面の調製において塗料152を塗布することと同時に行われる。
図15Aは、シール要素118を有しないピン部材の断面を示す写真であり、図15Bは、シール要素118を有するピン部材112の断面を示す写真である。図示されるように、シール要素118は銅メッシュ154に沿って設けられ、塗料接着を向上させる。
図15Cを参照すると、ファスナー110は、構造150内で銅メッシュ152との接続が維持される皿穴の範囲を向上させる。図20のグラフに示されるように、左側に示されるファスナー110の面一性の許容範囲は、右側に示されるシール要素無しの基準ファスナーよりも広い。
図16A乃至図16Dは、シール要素が無い従来のファスナー(図16A及び16D)とシール要素18を有するファスナー(図16C及び16D)について、ピン/CFRPの界面における差異を示す写真である。シール要素118とCFRP構造50とがミクロレベルの適合性を有することで、ファスナーから構造150への電流伝達が向上し、アーク放電が低減される。
図17A乃至図17Dは、シール要素118が無いファスナーのアルミニウムパネル(図17A及び17C)とシール要素118を有するファスナーのアルミニウムパネル(図17B及び17D)における損傷の結果の差異を示している。シール要素118は、シール要素118に隣接する領域において、ファスナー110と構造との間の電気的密接性を向上させる。
図18A乃至図18Fはシミュレーション結果を示しており、シール要素118は、ピン部材112のヘッド116周囲の接触抵抗を低減し、電気的密接性を最適化する。このナノスケールの適合性により、航空機構造150の上側パネルへの電流伝達が向上する。落雷があったとき、外部放電はヘッド116と結び付くが、より大きな電界を有する領域と結び付く傾向がある。シール要素118を有するファスナー110の場合、電界は遙かに低いから、より平坦な電界プロファイルを有する、いわゆる等ポテンシャル面となる。この電界平坦化効果は、大きな集中流れが鋭いエッジを通ることによって構造に生じる損失が最小限に抑えられる。
シール要素118の利点は、ファスナー組立体内におけるファスナー110とその周囲材料との間の電荷蓄積を大きく低減できることである。時間依存性電位はピーク値が低く、ナット領域の座面の周囲の電界強度を大きく低下させる。一般的に、ナット領域と鋭いエッジ部の周りの大電界は、誘電破壊やエッジグロー現象を生じる。電界の大きな低減は、電流輸送を直接向上させる結果となる。
図19を参照すると、ファスナー110は、接触抵抗の低減を含む。接触抵抗の測定結果によれば、コーティング119とシール要素118を有するファスナー110は、コーティング119とシール要素118を有しない比較基準のピン部材と比べて、電流伝達が向上することを示す。
この明細書に記載した実施形態は、単なる例示であって、当業者であれば、発明の精神及び範囲から逸脱することなく多くの変更及び変形を成し得ることは理解されるべきである。そのような変更及び変形は、発明の範囲に含まれることが意図される。

Claims (69)

  1. ピン部材と、シール要素と、を具えるファスナーであって、
    前記ピン部材が、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部とを含み、
    前記シール要素が、ピン部材に取り付けられ、ピン部材のヘッドの座面と並置されている、ファスナー。
  2. シール要素は銅から作られている、請求項1のファスナー。
  3. シール要素は、第1側部及び前記第1側部に対向する第2側部を有するシール部と、前記シール部の第1側部から延在するリップとを含む、請求項2のファスナー。
  4. リップはシール部から角度をつけて延在する、請求項3のファスナー。
  5. シール要素はシール部の側部から軸方向に延在する筒状部を含む、請求項4のファスナー。
  6. シール要素は約5ミクロン〜約100ミクロンの厚さを含む、請求項5のファスナー。
  7. ピン部材はコーティングを含む、請求項1のファスナー。
  8. コーティングは金属コーティングである、請求項7のファスナー。
  9. 金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される、請求項8のファスナー。
  10. コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる、請求項7のファスナー。
  11. ピン部材のヘッドは、コーティングで被覆される、請求項7のファスナー。
  12. ピン部材の円筒形シャンク部の外面は、コーティングで被覆される、請求項7のファスナー。
  13. ピン部材のヘッドはコーティングで被覆される、請求項12のファスナー。
  14. ピン部材のネジ部はコーティングで被覆される、請求項12のファスナー。
  15. ピン部材は、全体がコーティングで被覆される、請求項7のファスナー。
  16. 構造と前記構造内に取り付けられたファスナーとの組合せであって、
    前記ファスナーが、ピン部材と、シール要素と、を具え、
    前記ピン部材が、第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部とを含み、
    前記シール要素が、ピン部材に取り付けられ、ピン部材のヘッドの座面と並置されている、組合せ。
  17. シール要素は銅から作られている、請求項16の組合せ。
  18. シール要素は、第1側部及び前記第1側部に対向する第2側部を有するシール部と、前記シール部の第1側部から延在するリップとを含む、請求項17の組合せ。
  19. リップは、シール部から角度をつけて延在する、請求項4の組合せ。
  20. シール要素は、シール部の側部から軸方向に延在する筒状部を含む、請求項19の組合せ。
  21. シール要素は約5ミクロン〜約100ミクロンの厚さを含む、請求項20の組合せ。
  22. ピン部材はコーティングを含む、請求項16の組合せ。
  23. コーティングは金属コーティングである、請求項22の組合せ。
  24. 金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される、請求項23の組合せ。
  25. コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる、請求項22の組合せ。
  26. ピン部材のヘッドはコーティングで被覆される、請求項22の組合せ。
  27. ピン部材の円筒形シャンク部の外面は、コーティングで被覆される、請求項22の組合せ。
  28. ピン部材のヘッドはコーティングで被覆される、請求項27の組合せ。
  29. ピン部材のネジ部はコーティングで被覆される、請求項27の組合せ。
  30. ピン部材は、全体がコーティングで被覆される、請求項22の組合せ。
  31. 構造は複合材料を含む、請求項16の組合せ。
  32. 構造は実質的に複合材料から作られる、請求項31の組合せ。
  33. 構造は部分的に複合材料から作られる、請求項31の組合せ。
  34. 構造は金属材料を含む、請求項16の組合せ。
  35. 金属材料はアルミニウムである、請求項34の組合せ。
  36. 構造は実質的に金属材料から作られる、請求項34の組合せ。
  37. 構造は部分的に金属材料から作られる、請求項34の組合せ。
  38. ファスナーを製造する方法であって、
    第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部と、を含むピン部材を準備するステップと、
    シール要素を、ピン部材のヘッドの座面に並置された位置に取り付けるステップと、を含む方法。
  39. ピン部材の少なくとも一部にコーティングを施すコーティングステップをさらに含む、請求項38の方法。
  40. コーティングは金属コーティングである、請求項39の方法。
  41. 金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される、請求項40の方法。
  42. コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる、請求項39の方法。
  43. コーティングステップは、ピン部材のヘッドにコーティングを施すことを含む、請求項39の方法。
  44. コーティングステップは、円筒形シャンク部の外面にコーティングを施すことを含む、請求項39の方法。
  45. コーティングステップは、ピン部材のヘッドにコーティングを施すことを含む、請求項44の方法。
  46. コーティングステップは、ピン部材のネジ部にコーティングを施すことを含む、請求項44の方法。
  47. コーティングステップは、ピン部材の全体にコーティングを施すことを含む、請求項39の方法。
  48. ファスナーを構造に取り付ける方法であって、
    第1端部、前記第1端部に対向する第2端部、及び外面を有する円筒形シャンク部を有する細長いシャンクと、前記細長いシャンクの第1端部に位置し、下面に座面を有するヘッドと、前記細長いシャンクの第2端部に位置するネジ部と、を含むピン部材と、前記ピン部材のヘッドの座面に並置されるように構成されたシール要素と、を有するファスナーを準備する準備ステップと、
    ファスナーを構造内の取付位置に取り付ける取付ステップと、を含む方法。
  49. ピン部材の少なくとも一部にコーティングを施すコーティングステップをさらに含む、請求項48の方法。
  50. コーティングは金属コーティングである、請求項49の方法。
  51. 金属コーティングは、金、銀及び銅からなる群から選択される、請求項50の方法。
  52. コーティングは、20%IACSより高い導電率を有する材料から作られる、請求項49の方法。
  53. コーティングステップは、ピン部材のヘッドにコーティングを施すことを含む、請求項49の方法。
  54. コーティングステップは、円筒形シャンク部の外面にコーティングを施すことを含む、請求項49の方法。
  55. コーティングステップは、ピン部材のヘッドにコーティングを施すことを含む、請求項54の方法。
  56. コーティングステップは、ピン部材のネジ部にコーティングを施すことを含む、請求項54の方法。
  57. コーティングステップは、ピン部材の全体にコーティングを施すことを含む、請求項50の方法。
  58. 構造は複合材料を含む、請求項48の方法。
  59. 構造は実質的に複合材料から作られる、請求項58の方法。
  60. 構造は部分的に複合材料から作られる、請求項58の方法。
  61. 構造は金属材料を含む、請求項48の方法。
  62. 金属材料はアルミニウムである、請求項61の方法。
  63. 構造は実質的に金属材料から作られる、請求項61の方法。
  64. 構造は部分的に金属材料から作られる、請求項61の方法。
  65. シール要素を構造と同一平面にトリミングするトリミングステップをさらに含む、請求項48の方法。
  66. トリミングステップは、シール要素をサンディングすることを含む、請求項65の方法。
  67. 金属メッシュを構造の外面に配備するステップをさらに含み、ファスナーがその取付位置にあるとき、ファスナーのシール要素は、金属メッシュと物理的かつ電気的に直接接触する、請求項65の方法。
  68. シール要素は、第1側部及び前記第1側部に対向する第2側部を有するシール部と、前記シール部の第1側部から延在するリップとを含み、リップは、金属メッシュと物理的かつ電気的に直接接触する、請求項67の方法。
  69. 金属メッシュは銅から作られる、請求項68の方法。
JP2017515240A 2015-08-28 2016-06-15 適合性シールを有するコーティングされたファスナー Active JP6723993B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562211250P 2015-08-28 2015-08-28
US62/211,250 2015-08-28
US14/854,223 2015-09-15
US14/854,223 US9638236B2 (en) 2014-09-17 2015-09-15 Fasteners with coated and textured pin members
US15/059,608 2016-03-03
US15/059,608 US9939004B2 (en) 2014-09-17 2016-03-03 Coated fasteners with conforming seals
PCT/US2016/037610 WO2017039779A1 (en) 2015-08-28 2016-06-15 Coated fasteners with conforming seals

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018526584A true JP2018526584A (ja) 2018-09-13
JP2018526584A5 JP2018526584A5 (ja) 2018-10-25
JP6723993B2 JP6723993B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=58188895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017515240A Active JP6723993B2 (ja) 2015-08-28 2016-06-15 適合性シールを有するコーティングされたファスナー

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP3341621B1 (ja)
JP (1) JP6723993B2 (ja)
CN (2) CN206582221U (ja)
BR (1) BR112017005055B1 (ja)
WO (1) WO2017039779A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108113352B (zh) * 2017-12-28 2020-09-25 启尚集团有限公司 一种企业管理咨询服务台
DK3805578T3 (da) * 2019-10-11 2022-04-04 Edm System Gmbh Tætningsmanchet

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB391668A (en) * 1932-09-10 1933-05-04 Oliver Charles Bryant A sealing washer or ring
US3239036A (en) * 1963-05-28 1966-03-08 Vsi Corp High pressure sealing-type fastener
CA957188A (en) * 1971-12-15 1974-11-05 Jacob M. Hage Screw threaded fastening means and like products
US4755904A (en) * 1986-06-06 1988-07-05 The Boeing Company Lightning protection system for conductive composite material structure
GB2212580B (en) * 1987-11-14 1992-03-25 British Aerospace Methods of fastening composite aircraft skins
US7125213B2 (en) * 2001-12-06 2006-10-24 Junkers John K Washer, fastener provided with a washer, method of and power tool for fastening objects
DE20210801U1 (de) * 2002-05-21 2002-10-24 Holler, Wilhelm F., 92318 Neumarkt Verbindungselement für eine dichte und/oder klebende Verbindung
DE102010009901B4 (de) * 2010-03-02 2017-11-02 Aktiebolaget Skf Wälzlagerkäfig
JP5473892B2 (ja) * 2010-12-28 2014-04-16 三菱航空機株式会社 耐雷ファスナ、航空機
DE102012100228A1 (de) * 2012-01-12 2013-07-18 Kamax Holding Gmbh & Co. Kg Schraube mit einer Kopfauflagefläche mit Schmiermitteltaschen
DE102013000308A1 (de) * 2013-01-10 2014-07-10 Daimler Ag Korrosionsgeschützte Verbindungsanordnung zwischen einem Bauteil und einem Verbindungspartner

Also Published As

Publication number Publication date
CN106481646A (zh) 2017-03-08
JP6723993B2 (ja) 2020-07-15
BR112017005055B1 (pt) 2022-08-09
CN206582221U (zh) 2017-10-24
CN106481646B (zh) 2019-05-21
WO2017039779A1 (en) 2017-03-09
BR112017005055A2 (pt) 2018-02-27
EP3341621B1 (en) 2022-02-16
EP3341621A1 (en) 2018-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9638236B2 (en) Fasteners with coated and textured pin members
US20180195549A1 (en) Coated fasteners with conforming seals
CA2880378C (en) Modified shank fasteners for electromagnetic effect (eme) technology
US9702396B2 (en) Fasteners with dual skin depth washers
US8186614B2 (en) Protection against direct lightning strikes in riveted areas of CFRP panels
US9759246B2 (en) Textured sleeves for fasteners
US20180162551A1 (en) Reduced Electromagnetic Signature of Conforming Conical Seal Fastener Systems
US20160068275A1 (en) Locking member with sealing insert and channel
JP6723993B2 (ja) 適合性シールを有するコーティングされたファスナー
CA2954898C (en) Coated fasteners with conforming seals

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180830

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191015

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6723993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250