JP2018525098A - 滅菌トレイ保護機構 - Google Patents

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Abstract

滅菌ラップシステムの滅菌ラップ、及び/または滅菌トレイを保護するための特徴を有する滅菌ラップシステムが提供される。このような特徴は、ストラップすなわちベルトプロテクタ、エッジプロテクタ、コーナプロテクタ、及び/または拡張可能プロテクタを含み、滅菌ラップの外側表面に対して、及び/または滅菌ラップの内側表面と滅菌すべき器具を保持するための容器との間に配置されると、各プロテクタは、滅菌ラップ、及び/または滅菌トレイの1以上の領域を保護することができる。サイズ選択可能な保護システムも提供される。サイズ選択可能な保護システムは、材料の長さが、材料の残りの部分から選択され、かつ切り離されるように、複数の穿孔を有する材料を提供する。選択された長さの材料は、滅菌ラップシステムと共に使用されることにより、切れ目、裂け目などから滅菌ラップ、及び/または滅菌トレイを保護することができる。【選択図】図4

Description

本発明の主題は、一般に、滅菌ラップ及び滅菌ラップシステムに関する。
病院のセントラルサービスルーム(CSR)または無菌処理部門(SPD)のスタッフは、通常外科用品のパッケージングの責任を負い、パッケージングされた内容物の無菌性が、滅菌から再使用の時点まで確実に維持されるようにする。一部の活動は、手術室及び他のユニットへの滅菌用品供給の課題に関連する。
手術室で使用される外科器具及び外科用品の多くは、再使用可能である。これらの器具には、典型的には、クランプ、メス刃ハンドル、開創器、鉗子、はさみ、外科医用タオル、洗面器などが含まれる。これらの用品はすべて、各手順の後に収集され、除染され、滅菌ラップシステム内に配置され、滅菌されてから、別の手順で再使用されなければならない。使用される滅菌ラップシステムは、滅菌対象の物品を収容するためのサイズ及び形状でなければならず、滅菌プロセスの物理学的条件に適合し、かつそれに耐性を有するものでなければならない。
一般的な滅菌ラップシステムは、密封可能なパウチと、滅菌ラップとを含む。一般に、滅菌パウチは、小型で軽量の物体のために使用される。滅菌パウチは、開放端を有するパウチに形成される可撓性材料で作られ、滅菌対象の器具は、開放端を介してパウチ内に配置される。開放端は、一般的には、接着ストリップまたは剥離可能なヒートシールで密閉される。滅菌パウチなどの例は、Weissらの特許文献1及びAugurtの特許文献2に記載されている。
あるいは、滅菌ラップは、一般に、より大きい、より重い、及び/または不規則な形状の物体の滅菌のために使用される。特に、滅菌ラップは、いくつかの物体を含む滅菌トレイを包装するために使用される。多くの場合、トレイには、単一の特定の医療処置に必要なすべての器具が含まれ、約2.27kg〜約11.34kg(5ポンド〜25ポンド)の重さであり得る。一般的に、金属用品はステンレススチールの滅菌トレイ内に置かれるが、外科医のタオル、ドレープ、及びガウンなどの織物類は、直接包装される。滅菌ラップは、通常、織布または不織布材料であり、トレイすなわちパッケージの内容物のまわりを包装されると、トレイすなわちパッケージの内容物は、ラップの折り目の中に完全に閉じ込められる。予め定められた方法で包装することにより、滅菌蒸気/ガスまたは他の媒体を入れてトレイの内容物を滅菌し、同時に、滅菌後の細菌及び他の感染性物質またはそれらの媒介物などの汚染物質の侵入を拒む。
包装された内容物の無菌性を促進及び維持するために、the Association of Operating Room Nurses(AORN)は、病院内で処理されたパッケージの包装及び取り扱いのための特定の推奨方法を開発した。AORNが推奨するように、病院内処理パッケージをバリア材料の2つの層で「二重包装」することは、多くの病院の間で一般的に行われている。包装を二重にすることにより、任意の1つの材料の層の欠陥に起因する破損の可能性が最小限に抑えられる。外側の層と内側の層とを接合して層を単一ラミネートラップとして操作できるようにすることで、同時包装に必要な労力を軽減する製品が開発されている。例えば、1つのこのような製品は、Kimberly−Clark Corporation社によって製造されたKIMGUARD(登録商標)ONE−STEP(登録商標)であり、例えば、特許文献3及び特許文献4に一般に記載されている。他のこのような二層滅菌包装は、Bayerの特許文献5及びBayerらの特許文献6に記載されている。
米国カリフォルニア州アーバイン所在のAdvanced Sterilization Products社のSTERRAD(登録商標)滅菌システムで行われるように、器具を滅菌する一般的な手段には、蒸気によるオートクレーブ、エチレンオキシドガスへの曝露、及び過酸化水素プラズマへの曝露が含まれる。包装されたトレイ及びその内容物が滅菌された後、包装されたトレイは、一般的に、外科処置のために必要とされるまで保管される。
一度必要とされると、包装されたトレイは、使用場所、一般的には手術室に運ばれる。保管中及び手術室への移送中、包装されたトレイは、数回に分けて取り扱われてもよい。包装されたパッケージが取り扱われる度に、パッケージ内容物の無菌性が損なわれる可能性がある。包装されたパッケージが汚染の危険される最も一般的な2つの方法は、包装材料の裂け目または他の破損、及び/または外側ラップ上に識別された湿気または異物である。滅菌パッケージが汚染された場合、再処理されなければならない。例えば、汚染された滅菌パッケージを循環から取り出し、包装を解き、再包装し、かつ新しい滅菌ラップで滅菌するか、または汚染された滅菌パッケージが適切に再使用される前に、すぐに滅菌しなければならない。パッケージの再処理は、時間及び費用を浪費し、例えば、パッケージが再処理されるか、または滅菌されたパッケージが配置される間に、手術の開始を遅らせるか、または患者を麻酔を受けた状態に留めるよう要求することによって、患者に悪影響を与える可能性がある。
包装の方法は、滅菌パッケージを密封した状態に保つのに役立つ。使用される包装方法によれば、良好なドレープ性を有する適切なサイズの滅菌ラップを選択し、折り目及びタックを作ることにより、滅菌対象のアイテムの近くに、滅菌ラップを折り畳んだ状態で保つことができる。更に、最終的に折り畳まれた後に残っている滅菌ラップの閉じられていない端部は、例えば接着テープ片などの取付機構で固定されてもよい。したがって、包装方法は、包装材料の破損を最小限に抑え、汚染されたパッケージの数を減らすのに役立ち得る。
しかし、包装されたパッケージのエッジ部及びコーナ部は、裂け目、切れ目、孔、または包装材料の他の破損を受けやすいままである。これらの裂け目、切れ目などは、包装されたパッケージに対して使用されている間に、滅菌ラップの内部及び/または外部で生じ得る。更に、保護されていないか、または不十分にしか保護されていないトレイのエッジ部及びコーナ部は、例えば、擦られたり、窪んだりするなどの損傷を受ける可能性がある。前述のようにパッケージを二重包装することにより、裂け目などの可能性を減らすことができるが、二重包装は、追加の材料及び包装時間を必要とし、例えば滅菌ラップシステムで使用される材料の坪量を不必要に増加させることによって、各パッケージを包装するコストを増加させる可能性がある。更に、滅菌ラップを保護する従来の試みは、滅菌ラップシステムのコストを増加させ、かつ、それ自体が滅菌ラップを裂くか、または切る可能性のある成型プラスチックまたはポリマー片などの使用を必要とする。
その結果、切れ目、裂け目などから包装材料への再処理の可能性を低減する滅菌ラップシステムが必要とされている。滅菌ラップシステムに必要なコスト及び材料を最小限に抑えると同時に、包装材料の裂け目、切れ目、及び他の損傷を低減する滅菌ラップシステムも有益であろう。更に、滅菌トレイを傷、切れ目などから保護する滅菌ラップシステムが有利であろう。
米国特許第5459978号明細書 米国特許第3991881号明細書 米国特許第5635134号明細書 米国特許第5688476号明細書 米国特許第6406764号明細書 米国特許第6517916号明細書 米国特許第4041203号明細書
本発明は、滅菌ラップシステムの滅菌ラップ及び/または滅菌トレイを保護するための特徴を有する滅菌ラップシステムを提供する。このような特徴には、ストラップすなわちベルトプロテクタ、エッジプロテクタ、コーナプロテクタ、及び/または拡張可能プロテクタが含まれ、ラップの外側表面に対して、及び/またはラップの内側表面と滅菌対象の器具を保持するための容器との間に配置される場合、それぞれの特徴は、滅菌ラップ及び/または滅菌トレイの1以上の領域を保護することができる。本発明はまた、サイズ選択可能な保護システムを提供する。サイズ選択可能な保護システムは、材料の長さが選択され、材料の残りの部分から切り離されるように、複数の穿孔を有する材料を提供する。選択された長さの材料は、滅菌ラップ及び/または滅菌トレイを切れ目、裂け目などから保護するための滅菌ラップシステムと共に使用されてもよい。本発明の更なる態様及び利点は、以下の説明に部分的に記載され、その説明から明らかになるか、または本発明の実施を通じて理解され得る。
第1の例示的な実施形態では、滅菌ラップシステムが提供される。滅菌ラップシステムは、内側表面及び外側表面を有する滅菌ラップと、滅菌ラップで包装されたパッケージの1以上のパッケージエッジ部に隣接して配置され、かつ長さ及び幅を有する1以上のエッジプロテクタと、エッジプロテクタを滅菌ラップ、または滅菌対象の器具を保持するためのトレイに取り付けるためのエッジプロテクタ取付機構とを含む。エッジプロテクタの長さは各エッジプロテクタの幅より大きく、エッジプロテクタは本質的に平坦である。
第2の例示的な実施形態では、滅菌ラップシステムが提供される。滅菌ラップシステムは、滅菌対象の器具を保持するためのトレイに面する内側表面、及び外側表面を有する滅菌ラップであって、滅菌ラップがトレイのまわりで包装されると、滅菌ラップ及びトレイは、包装されたパッケージを形成する、該滅菌ラップと、トレイを囲むように構成される1以上のストラッププロテクタと、ストラッププロテクタを包装されたパッケージまたはトレイに固定するためのストラッププロテクタ取付機構とを含む。滅菌ラップ及びストラッププロテクタは、実質的に同様の材料から作られる。
第3の例示的な実施形態では、滅菌ラップシステムが提供される。滅菌ラップシステムは、コーナ部を有する、滅菌対象の器具を保持するための滅菌トレイと、内側表面及び外側表面を有する滅菌ラップと、拡張可能部及び被覆部を有する拡張可能プロテクタとを含む。滅菌ラップは、滅菌トレイの周りを包装して包装されたパッケージを形成し、包装されたパッケージはコーナ部を有し、拡張可能プロテクタは、滅菌トレイのコーナ部すなわち包装されたパッケージのコーナ部に適合する。
本発明の、これらの及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照することにより、よりよく理解される。添付の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成するものであり、本発明の実施形態を示し、説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
当業者に向けられた、その最良の形態を含む本発明の完全かつ可能な開示は、添付の図面を参照する明細書に記載される。
例示的な滅菌容器すなわちトレイ、及び滅菌のために容器すなわちトレイを包装する前の例示的な滅菌ラップの斜視図である。 本主題の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの斜視図である。 本主題の例示的な実施形態によるストラップすなわちベルトプロテクタの上面図である。 本主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの斜視図である。 本主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの斜視図である。 本主題の例示的な実施形態によるコーナプロテクタの1つの表面の上面図である。 図6のコーナプロテクタの別の表面の上面図である。 本主題の例示的な実施形態によるサイズ選択可能な保護システムの斜視図である。 本主題の例示的な実施形態による拡張可能プロテクタの斜視図である。 本主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの斜視図である。 本主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの一部分の斜視図である。 本主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの一部分の斜視図である。
ここで、本発明の実施形態が詳細に参照され、1以上の実施例を図面に示す。各実施例は、本発明の説明のために提供され、本発明を限定するものではない。事実、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明に様々な変更および変形が可能であることは、当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示または説明される特徴は更なる実施形態を生み出すために別の実施形態と共に使用され得る。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内での変更及び変形などを包含することが意図される。
本明細書には、外科用品などの滅菌されたアイテムを包装、滅菌、保管及び使用するための様々な方法における、使用に適した滅菌ラップシステム及びその構成要素が記載される。病院及び外科手術での使用に関連して記載されているが、本主題は、滅菌された材料の必要性がある場合はどこでも使用されることを意図している。したがって、以下の説明は、本主題の使用の範囲についての制限とみなされるべきではない。
図1は、例示的な滅菌容器すなわち滅菌トレイ10、及び滅菌のために容器すなわち滅菌トレイ10を包装する前の例示的な滅菌ラップ20の斜視図を提供する。1以上の滅菌すべき器具12を保持する滅菌トレイ10などの滅菌のためのアイテムを包装するために、アイテムは滅菌ラップ20の内側表面22と接触して滅菌ラップ20の上に配置され、滅菌ラップ20の4つのコーナ部が1つずつアイテムの上に折り畳まれることによりアイテムを完全に包み、包装されたパッケージ26(図2)を形成することができる。この包装の間及び後に、滅菌トレイ10は、滅菌ラップ20の内側表面22と接触するだけになる。包装の後、滅菌ラップ20の外側表面24(図2)は、包装されたアイテムすなわちパッケージ26の結果として生まれる外面を形成する。したがって、滅菌ラップ20の内側表面22は滅菌トレイ10に面し、滅菌ラップ20の外側表面24は内側表面22の反対側に位置し、滅菌トレイ10から外方を向く。
滅菌ラップ20は、滅菌すべきアイテムを完全に包装するのに十分なサイズでなければならない。一般的に、滅菌ラップ20は、様々なサイズのアイテム及びトレイを包装するためにいくつかのサイズになる。一般的なサイズは、45.72cm、60.96cm、76.20cm、91.44cm、101.60cm、114.30cm、121.92cm、及び137.16cm(18、24、30、36、40、45、48、及び54インチ)平方のシート、及び137.16cm×182.88cm(54インチ×72インチ)の長方形シートを含み、他のサイズも使用されてもよい。通常、滅菌ラップ20の各折り目は、滅菌対象のアイテムの大部分にわたって折り畳まれ、その後の各折り目は前の折り目と重なり、滅菌対象のアイテムは、滅菌ラップ20の折り目内に完全に包囲されたままになる。
一度包装されると、完成した包装されたパッケージは、その後、滅菌装置に移され、滅菌条件に曝露される。このような滅菌条件は、例えば蒸気、エチレンオキシド、または過酸化水素プラズマ滅菌条件を含み得る。滅菌条件は、工業製品または医薬製品中の細菌及び他の感染性生物を実質的に、または完全に破壊するのに利用される特定の滅菌方法論中に存在する条件である。
一般的に、1以上の接着剤、テープ、機械的ファスナなどの密封機構が、滅菌ラップ20に適用され、滅菌ラップ20の折り目を適切な場所に保持する。密封機構は、様々な場所及び構成で滅菌ラップ20上に存在することができる。正確な配置及び構成は、包装の方法に最も適した設計にすることができる。例えば、密封機構は、例えば滅菌ラップ20の1以上のコーナ部などの滅菌ラップ20上の1以上の別個の領域すなわち位置に配置されてもよい。更に、密封機構は、滅菌ラップ20内の包装されたアイテムすなわちパッケージの密封を容易にするための適切なサイズ、形状、または手段であってもよい。例えば、密封機構は、フック、ループ、バルブ、きのこ形、矢じり形、ボールヘッドねじ(balls on stems)、雄及び雌の嵌合構成要素、クリップ、バックル、スナップ、ボタンなどの嵌合する幾何学的形状の材料のような接着剤及び/または機械的締結要素であってもよい。いくつかの実施形態では、接着剤及び機械的締結要素、または異なる機械的締結要素の組み合わせなどの1以上の密封機構が使用されてもよい。一例として、接着ストリップ及び機械的締結手段の両方が存在することにより、滅菌ラップ20が滅菌条件に曝されるまで確実に閉じられた状態で保持される方法が、必要に応じて追加される。
また、密封機構は、滅菌条件に曝されたときに、密封機構が活性化されることにより、包装されたパッケージを、「閉じた」構成としても知られる、完全に包装された構成に保つ接着を形成または強化するように形成されてもよい。この閉じた構成は、滅菌ラップ材料のバリア特性、及び滅菌ラップ20の折り畳みによって形成される複雑な経路の両方により、汚染物質の侵入を拒む。
滅菌ラップ20は、多くの材料から製造されることができる。滅菌ラップのシートは、一般に、2つの主要な種類、すなわち再使用可能物と使い捨て可能物とに分類されるように特徴付けられる。再使用可能物は、その名が示すように、一般的には洗浄または他のいくつかの形態のクリーニングによって再使用可能な材料である。一方、使い捨て可能物は、通常は最初の使用後に廃棄またはリサイクルされる、1回使用のアイテムである。一般的に、布、リネン、または他の織布材料は、再使用可能なカテゴリに分類されるが、使い捨て可能物は、通常、紙、繊維状ポリマー、不織布、及びフィルムなどの天然及び合成繊維のいずれか、または両方から製造された不織布材料を含み、滅菌剤を通過させることができ、細菌及び他の汚染物質の伝達を遅らせることができる。
不織布滅菌ラップは、バリア特性、経済性及び一定品質のために特に高評価を得ている。不織布は、以下に限定されないが、エアレイド法、ウェットレイド法、水流交路法、スパンボンド法、メルトブローン法、ステープルファイバーのカーディング及びボンディング、並びに溶液紡糸を含む様々な方法から製造され得る。繊維自体は、以下に限定されないが、セルロース、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、及び多くの他の材料を含む天然、及び合成材料の両方から製造され得る。繊維は比較的短く、ステープルファイバーの長さであり、一般的には、7.62cm(3インチ)未満またはそれより長く、スパンボンド法及びメルトブローン法によって生産されるような、実質的により連続した繊維である。どのような材料が選択された場合でも、得られるラップは、使用されている特定の滅菌技術と適合していなければならず、また、使用まで、包装された内容物の無菌性を維持するために強度及びバリア特性の両方を提供しなくてはならない。
ポリオフィンベースの繊維、及びそれにより作られる不職布は、滅菌ラップの製造に特に適していることがわかっている。米国ジョージア州アルファレッタ所在のHalyard Health,Inc.社によって製造されるようなポリプロピレンスパンボンド不織布を使用して、滅菌ラップ20に強度特性を付与することができる。いくつかの実施形態では、滅菌ラップ20は、滅菌ラップ20に強度及びバリア特性を付与するために、スパンボンド及びメルトブローンの積層体、すなわちスパンボンド、メルトブローン、スパンボンドのような積層体から製造されてもよい。
スパンボンド‐メルトブローン‐スパンボンド材料は、互いに積層された3つの別個の層から作られる。これらの層を製造する方法は公知であり、Brockらによる特許文献7に記載され、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。Brockらの材料は、頭字語「SMS」とも一般的に呼ばれるスパンボンド‐メルトブローン‐スパンボンド層の3層積層体である。SMSの2つの外層は、押し出されたポリオレフィン繊維すなわちフィラメントから製造されたスパンボンド材料であり、ランダムパターンで配置され、その後互いに結合される。内層は、スパンボンド層中の繊維より一般に小さい直径の押出ポリオレフィン繊維からも製造されるメルトブローン層である。その結果、メルトブローン層は、その細かい繊維構造に起因して増大したバリア特性を提供し、細菌及び他の汚染物質の通過を防止しながら、滅菌剤が布を通過することを可能にする。反対に、2つのスパンボンド外層は、積層体全体の強度因子のより大きい部分を提供する。積層体は、積層体の表面にわたり実質的に規則的に繰り返し使用されることが好ましい間欠的結合パターンを用いて作られてもよい。結合が、積層体の表面積の約5%〜約50%を占めるようにして、パターンは選択される。望ましくは、結合は、積層体の表面積の約10%〜約30%を占めることができる。
次に図2を参照すると、本主題の例示的な実施形態による滅菌ラップシステム30の斜視図が提供される。図2に示される実施形態において、滅菌ラップシステム30は、滅菌ラップ20と、包装されたパッケージ26の第1パッケージエンド部32及び第2パッケージエンド部34を取り囲む2つの滅菌ストラップすなわちベルトプロテクタ40とを含む。他の実施形態では、ベルトプロテクタ40は、包装されたパッケージ26の第1パッケージサイド部36及び第2パッケージサイド部38の一方または両方を取り囲んでいてもよく、または、ベルトプロテクタ40は、パッケージ26の他の部分を覆うように配置されてもよい。更に他の実施形態では、ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、滅菌ラップ20の内側表面22上、または滅菌対象のアイテムの上に提供されてもよい。一例として、ベルトプロテクタ40は、滅菌トレイ10(図1)上、例えば、滅菌トレイ10の第1トレイエンド部14及び第2トレイエンド部15のそれぞれ、及び/または第1トレイサイド部16及び第2トレイサイド部17の上に直接提供されてもよく、これにより、滅菌トレイ10が滅菌ラップ20で包装されるときに、ベルトプロテクタ40は滅菌トレイ10と滅菌ラップ20の内側表面22との間に位置する。
包装されたパッケージ26に汚染物質が入る原因となる可能性のある切れ目、裂け目などから滅菌ラップ20のエッジ部及びコーナ部を保護するために、ストラップすなわちベルトプロテクタ40が提供されてもよい。より具体的には、ベルトプロテクタ40は、切れ目、裂け目または他の破損を受けやすい滅菌ラップ20の位置で、滅菌ラップ20の外側表面24に接触して、及び/または滅菌ラップ20の内側表面22と滅菌トレイ10との間に配置されてもよい。一例として、この配置では、ベルトプロテクタ40は、切れ目、及び/または裂け目を受ける滅菌ラップ20よりも、切れ目、及び/または裂け目に耐えることができる。更なる例として、滅菌ラップ20が切れたり、または破れたとしても、包装されたパッケージ26が破損しないように、ベルトプロテクタ40は、余分な材料層を提供することができる。同様に、傷、切れ目、窪みなどから滅菌トレイ10のエッジ部及び/またはコーナ部を保護するために、ストラップすなわちベルトプロテクタ40を提供してもよい。したがって、ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10への切れ目または裂け目を防ぐのに役立ち、ベルトプロテクタ40はまた、滅菌ラップ20が切れるか破れた場合に、汚染物質の侵入を防ぐのに役立つ。当業者であれば、ストラップすなわちベルトプロテクタ40の任意の構成及び配置を使用して、必要または所望に応じて滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護することができることを容易に理解するであろう。
2つのベルトプロテクタ40が、例としてのみ図2に提供され、任意の他の数のストラップすなわちベルトプロテクタ40が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ベルトプロテクタ40は、滅菌ラップ20と同じ材料、または実質的に同様の材料で作られる。例えば、ストラッププロテクタすなわちベルトプロテクタ40は、滅菌ラップ20が作られる材料と類似した、または同じSMS、通気性フィルム、または不織布材料から製造されてもよく、これにより、ベルトプロテクタ40及び滅菌ラップ20は使用後に両方廃棄されることができる。他の実施形態では、ベルトプロテクタ40及び滅菌ラップ20は、異なる材料から作られていてもよく、ベルトプロテクタ40及び滅菌ラップ20の両方が所望に応じて使い捨てまたは再使用可能であるか、ベルトプロテクタ40及び滅菌ラップ20の一方が使い捨て可能であり他方が再使用可能であってもよいように、それぞれが構成される材料を選択することができる。一例として、滅菌ラップ20は、SMS不織布材料から製造されてもよく、ベルトプロテクタ40は、通気性フィルムから製造されてもよい。ベルトプロテクタ40を構成するのに適したフィルムは、高い多孔性を有するか、または穿孔されたフィルムまたはフィルム積層体を含んでいてもよい。ストラップすなわちベルトプロテクタ40はまた、弾性材料または伸縮性材料から製造されることにより、ベルトプロテクタ40がそれぞれ伸びて、包装されたパッケージ26または滅菌トレイ10に対して密接に適合するように置かれることができる。ベルトプロテクタ40はまた、所望に応じて使い捨て可能または再使用可能のいずれかであるように、任意の他の適切な材料から製造されてもよい。
図3に示すように、各ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、滅菌トレイ10及び/または包装されたパッケージ26を包まない、すなわち囲まない場合、略平坦であってもよい。すなわち、ベルトプロテクタ40は、一般に、互いの反対側に位置する2つの平行な平面を有する材料片である。材料片はまた、ベルトプロテクタ40のそれぞれが実質的に長方形の形状であるように、略長方形の形状であってもよい。例示的な実施形態では、各ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、長さが約76.20cm(約30インチ)、幅が約10.16cm(約4インチ)であってもよい。代替実施形態では、ベルトプロテクタ40は、他の長さと幅とを有していてもよく、ベルトプロテクタ40の適切な長さ及び幅は、様々なサイズの滅菌トレイ10及び包装されたパッケージ26のために提供されてもよい。更に他の実施形態では、ベルトプロテクタ40はそれぞれ、包装されたパッケージ26の第1パッケージエンド部32及び第2パッケージエンド部34、または第1パッケージサイド部36及び第2パッケージサイド部38の上に沿ってパッケージ26を囲むか、または滅菌トレイ10の第1トレイエンド部14及び第2トレイエンド部15、または第1トレイサイド部16及び第2トレイサイド部17の上に沿って滅菌トレイ10を囲む材料の連続的な帯であってもよい。このような実施形態では、材料形成のベルトプロテクタ40は、適切な幅を有していてもよく、ベルトプロテクタ40は、包装されたパッケージ26及び/または滅菌トレイ10を囲んで滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10のトレイエッジ部及び/またはトレイコーナ部を保護するための適切な直径を有していてもよい。
更に、ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、ベルトプロテクタ40を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に取り付けるための1以上のベルトプロテクタ取付機構42を含んでいてもよい。ベルトプロテクタ取付機構42は、ベルトプロテクタ40が滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に対して再配置可能であるように構成されてもよい。図3に示されるストラップすなわちベルトプロテクタ40の例示的な実施形態では、ベルトプロテクタ取付機構42は、ベルトプロテクタ40のそれぞれのベルトプロテクタエンド部44に含まれる。しかし、ベルトプロテクタ取付機構42の任意の適切な数、配置、または構成が使用されてもよい。
ベルトプロテクタ取付機構42は、両面テープなどの接着剤、または他の非機械的ファスナであってもよい。例えば、前述したように、ベルトプロテクタ取付機構42が、ベルトプロテクタ40に組み込まれた弾性材料または拡張可能材料であるか、またはベルトプロテクタ取付機構42が、ベルトプロテクタ40が作られる材料の弾性特性または拡張可能特性であるように、ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、滅菌トレイ10または包装されたパッケージ26の上に沿った連続的な帯であってもよい。すなわち、ストラップすなわちベルトプロテクタ40は、その弾性特性または拡張可能特性に起因して、またはベルトプロテクタ40への弾性構成要素または拡張可能構成要素の組み込みに起因して、滅菌トレイ10またはパッケージ26に取り付けられるか、固定される。他の実施形態では、フック、ループ、バルブ、きのこ形、矢じり形、ボールヘッドねじ(balls on stems)、雄及び雌の嵌合構成要素、クリップ、バックル、スナップ、ボタンなどの嵌合する幾何学的形状の材料のような、任意の適切な機械的締結手段が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、ベルトプロテクタ取付機構42は、締結構成要素と、フックアンドループ締結構成要素などの嵌合締結構成要素とを含み得る。更に他の実施形態では、ベルトプロテクタ取付機構42は、ストラップすなわちベルトプロテクタ40、滅菌ラップ20の内側表面22または外側表面24、及び/または滅菌トレイ10に直接取り付けることができる。すなわち、ベルトプロテクタ取付機構42は、対応する嵌合締結構成要素のない締結構成要素を含んでいてもよい。
特定の実施形態では、ベルトプロテクタ取付機構42は、ストラップすなわちベルトプロテクタ40に形成されたフック要素を含んでいてもよい。すなわち、フック要素はベルトプロテクタ40と一体である。一例として、フック要素は、ベルトプロテクタ40の材料内で熱形成されてもよい。このような実施形態では、フック要素は、ベルトプロテクタ上の1以上の位置、例えば図3に示されるようなベルトプロテクタ40の両方のベルトプロテクタエンド部44に形成され得る。更に、フックは、ストラップすなわちベルトプロテクタ40を滅菌トレイ10及び/または包装されたパッケージ26のまわりに固定、取り付け、または締結する能力を向上させる方向をフックが向くように形成されてもよい。例えば、包装されたパッケージ26が一定の方向に押されている場合、フックは、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10上に配置された複数のループを含む要素などの嵌合締結要素により確実に係合する、すなわち固定されるように方向付けられる。当然のことながら、当業者であれば、ベルトプロテクタ取付機構42のためにフックアンドループ型機構が選択された場合、フック及びループの形状、密度、及びポリマー組成は、フックとループとの間の所望の締結レベルを得るべく選択できることを理解するであろう。
次に図4を参照すると、本主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステム30の斜視図が提供される。図4に示される実施形態では、滅菌ラップシステム30は、滅菌ラップ20と、包装されたパッケージ26のパッケージエッジ部28に沿って配置された複数のエッジプロテクタ50とを含む。すなわち、エッジプロテクタ50はそれぞれ、パッケージ26のパッケージエッジ部28に隣接する滅菌ラップ20の外側表面24に取り付けられている。他の実施形態では、エッジプロテクタ50は、包装されたパッケージ26の他のパッケージエッジ部28に沿って配置されてもよく、いくつかの実施形態では、エッジプロテクタ50は、包装されたパッケージ26のすべてのパッケージエッジ部28上に提供され得る。更に他の実施形態では、エッジプロテクタ50は、滅菌ラップ20の内側表面22上、または滅菌対象のアイテム上に提供されてもよい。一例として、滅菌トレイ10が滅菌ラップ20で包まれたときに、滅菌トレイ10と滅菌ラップ20の内側表面22との間にエッジプロテクタ50が位置するように、エッジプロテクタ50は滅菌トレイ10(図1)の1以上のトレイエッジ部18に直接提供されてもよい。別の例として、パッケージが滅菌ラップ20で包まれるときに、それぞれのエッジプロテクタ50が、パッケージ26のパッケージエッジ部28に隣接する位置で滅菌ラップ20に取り付けられるように、1以上のエッジプロテクタ50は、パッケージ26を包む前に滅菌ラップ20の内側表面22に取り付けられてもよい。
汚染物質が包装されたパッケージ26に侵入する原因となる可能性がある切れ目、裂け目などから滅菌ラップ20のエッジ部及び/またはコーナ部を保護するために、エッジプロテクタ50が提供され得る。より具体的には、1以上のエッジプロテクタ50は、切れ目、裂け目、または他の破損を受けやすい滅菌ラップ20の位置で、滅菌ラップ20の外側表面24に接触して、及び/または滅菌ラップ20の内側表面22と滅菌トレイ10との間に配置されてもよい。一例として、この配置では、エッジプロテクタ50は、切れ目、及び/または裂け目を受ける滅菌ラップ20よりも、切れ目、及び/または裂け目に耐えることができる。更なる例として、滅菌ラップ20が切れたり、または破れたとしても、包装されたパッケージ26が破損しないように、エッジプロテクタ50は、余分な材料層を提供することができる。同様に、傷、切れ目、窪みなどから滅菌トレイ10のエッジ部及び/またはコーナを保護するために、エッジプロテクタ50を提供してもよい。したがって、エッジプロテクタ50は、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10への切れ目または裂け目を防ぐのに役立ち、エッジプロテクタ50はまた、滅菌ラップ20が切れるか破れた場合に、汚染物質の侵入を防ぐのに役立つ。当業者であれば、エッジプロテクタ50の任意の構成及び配置を使用して、必要または所望に応じて滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護することができることを容易に理解するであろう。
エッジプロテクタ50の構成が、例としてのみ図4に提供され、任意の他の数及び配置のエッジプロテクタ50が使用されてもよく、例えば、エッジプロテクタ50はまた、包装されたパッケージ26の垂直なパッケージエッジ部28(すなわち、垂直方向Vに沿って延在するパッケージエッジ部28)に沿って配置されてもよい。いくつかの実施形態では、エッジプロテクタ50は、滅菌ラップ20と同じ材料、または実質的に同様の材料で作られる。一例として、それぞれのエッジプロテクタ50は、滅菌ラップ20が作られる材料と類似した、または同じSMS、通気性フィルム、または不織布材料から製造されてもよく、これにより、エッジプロテクタ50及び滅菌ラップ20は使用後に両方廃棄されることができる。他の実施形態では、エッジプロテクタ50及び滅菌ラップ20は、異なる材料から作られていてもよく、エッジプロテクタ50及び滅菌ラップ20の両方が所望に応じて使い捨てまたは再使用可能であるか、エッジプロテクタ50及び滅菌ラップ20の一方が使い捨て可能であり他方が再使用可能であってもよいように、それぞれが構成される材料を選択することができる。一例として、滅菌ラップ20は、SMS不織布材料から製造されてもよく、エッジプロテクタ50は、通気性フィルムから製造されてもよい。エッジプロテクタ50を構成するのに適したフィルムは、高い多孔性を有するか、または穿孔されたフィルムまたはフィルム積層体を含んでいてもよい。エッジプロテクタ50はまた、弾性材料または伸縮性材料から製造されることにより、包装されたパッケージ26または滅菌トレイ10のパッケージエッジ部28に沿って伸びることができる。更に、エッジプロテクタ50は、一般に可撓性材料で製造されてもよく、それにより、包装されたパッケージ26及び/または滅菌トレイ10のエッジ部の形状に適合することができる。エッジプロテクタ50はまた、所望に応じて使い捨て可能または再使用可能のいずれかであるように、任意の他の適切な材料から製造されてもよい。
図4に更に示すように、それぞれのエッジプロテクタ50は、滅菌トレイ10及び/または包装されたパッケージ26のエッジ部に沿って配置されていない場合、本質的に平坦であってもよい。すなわち、エッジプロテクタ50は、一般に、互いの反対側に位置する2つの平行な平面を有する材料片である。材料片はまた、エッジプロテクタ50のそれぞれが実質的に長方形の形状であるように、略長方形の形状であってもよい。例示的な実施形態では、各エッジプロテクタ50は、長さが約50.80cm(約20インチ)、幅が約10.16cm(約4インチ)であってもよい。あるいは、エッジプロテクタ50は、他の長さと幅とを有していてもよく、エッジプロテクタ50の適切な長さ及び幅が、様々なサイズの滅菌トレイ10及び/または包装されたパッケージ26のために提供されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、エッジプロテクタ50は、包装されたパッケージ26及び/または滅菌トレイ10を包む、すなわち囲むべく構成されるように、ストラップすなわちベルトプロテクタ40と同様に構成されてもよい。例えば、エッジプロテクタ50は、図2に示された例示的なストラップ、すなわちベルトプロテクタ40のように、包装されたパッケージ26及び/または滅菌トレイ10のまわり、すなわちパッケージ26及び/または滅菌トレイ10のサイド部またはエンド部のまわりを幅方向、及び/または長さ方向に包むように構成されてもよい。エッジプロテクタ50がストラップすなわちベルトプロテクタ40と同様に構成されている実施形態では、エッジプロテクタ50は、包装されたパッケージ26のパッケージエッジ部28に隣接したエッジプロテクタ50の材料の量を最大化するように配置されてもよく、これにより、特にパッケージエッジ部28に沿って滅菌ラップ20を保護することができる。しかし、パッケージエッジ部28に隣接していないエッジプロテクタ50の任意の部分もまた、滅菌ラップ20を切れ目、裂け目などから保護する助けとなり得る。他の実施形態では、エッジプロテクタ50は、特にトレイエッジ部18に沿って滅菌トレイ10を保護するように配置されることができるが、トレイエッジ部18に隣接していないエッジプロテクタ50の部分もまた、滅菌トレイ10を切れ目、傷などから保護することができる。
更に他の実施形態では、エッジプロテクタ50はそれぞれ、サイズ選択可能な保護システム70から選択され得る。保護システム70は、幅Wを有する材料Mの全長を含んでいてもよい。保護システム70は、材料Mの幅Wを横切って延在する穿孔74によって画定された複数のセクション72を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、穿孔74は、セクション72がそれぞれ同一の長さL(図8)を有するように、材料Mの全長に沿って等間隔に互いに離間され得るが、他の実施形態では、穿孔74は、セクション72により長さLが変化するように、材料Mの全長に沿って不均等に互いに離間されていてもよい。サイズ選択可能な保護システム70を使用することにより、それぞれのエッジプロテクタ50について材料Mの適切な長さLを選択することができ、長さLすなわち材料Mは、材料Mの1以上のセクション72を含むことができる。一例として、材料Mの選択された長さLは、材料Mの幅Wより大きくてもよい。サイズ選択可能な保護システム70について、以下に、より完全に議論する。
それぞれのエッジプロテクタ50は、エッジプロテクタ50を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に取り付けるための1以上のエッジプロテクタ取付機構52を含んでいてもよい。エッジプロテクタ取付機構52は、エッジプロテクタ50が滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に対して再配置可能であるように構成され得る。更に、いくつかの実施形態では、エッジプロテクタ取付機構52は、エッジプロテクタ50のそれぞれのエッジプロテクタエンド部54に、すなわちそれぞれのエッジプロテクタ50の1以上のエンド部に沿って含まれていてもよい。しかし、エッジプロテクタ取付機構52の適切な数、配置、または構成が使用され得る。
エッジプロテクタ取付機構52は、両面テープなどの接着剤、または別の非機械的ファスナであってもよい。他の実施形態では、フック、ループ、バルブ、きのこ形、矢じり形、ボールヘッドねじ(balls on stems)、雄及び雌の嵌合構成要素、クリップ、バックル、スナップ、ボタンなどの嵌合する幾何学的形状の材料のような、任意の適切な機械的締結手段が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、エッジプロテクタ取付機構52は、締結構成要素と、フックアンドループ締結構成要素などの嵌合締結構成要素とを含み得る。更に他の実施形態では、エッジプロテクタ取付機構52は、滅菌ラップ20の内側表面22または外側表面24、または滅菌トレイ10に直接取り付けるか、または直接係合することができる。すなわち、エッジプロテクタ取付機構52は、対応する嵌合締結構成要素のない締結構成要素を含んでいてもよい。例えば、エッジプロテクタ取付機構52は、エッジプロテクタ50上に配置された複数のフック要素であってもよく、フックは、滅菌ラップ20が作られる材料と係合するように構成される。本発明の主題はまた、エッジプロテクタ50を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に取り付けるための手段を包含し、エッジプロテクタ取付機構52は、別個にまたは共に使用される1以上の機械的締結システム、及び/または接着剤であってもよい。
特定の実施形態では、エッジプロテクタ取付機構52は、ストラップすなわちベルトプロテクタ40に対して前述したように、エッジプロテクタ50に形成された複数のフック要素を含んでいてもよい。例えば、フック要素は、エッジプロテクタ上の1以上の位置で、熱形成または他の適切な手段などによってエッジプロテクタ50に一体的に形成されていてもよい。更に、フックは、エッジプロテクタ50を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10上に配置された複数のループを含む要素などの嵌合締結構成要素に固定、取り付け、または締結する能力を向上させる方向をフックが向くように形成されてもよい。エッジプロテクタ取付機構52のために他の形態のフックアンドループ型ファスナが選択されてもよく、フックアンドループの形状、密度、及びポリマー組成が、フックとループとの間の所望の締結レベルを得るべく選択され得ることは、容易に理解されるであろう。
次に図5を参照すると、本発明の主題の別の例示的な実施形態による滅菌ラップシステムの斜視図が提供される。図5に示された実施形態では、滅菌ラップシステム30は、滅菌ラップ20と、包装されたパッケージ26のパッケージコーナ部29に配置された複数のコーナプロテクタ60とを含み、すなわち、図示されたそれぞれのコーナプロテクタ60は、パッケージ26の底部Bでパッケージコーナ部29に隣接した滅菌ラップ20の外側表面24に取り付けられる。他の実施形態では、コーナプロテクタ60は、包装されたパッケージ26の他のパッケージコーナ部29に配置されてもよく、いくつかの実施形態では、コーナプロテクタ60は、包装されたパッケージ26のすべてのパッケージコーナ部29に提供されてもよい。更に他の実施形態では、コーナプロテクタ60は、滅菌ラップ20の内側表面上、または滅菌対象のアイテム上に提供されてもよい。一例として、滅菌トレイ10が滅菌ラップ20で包まれる場合、滅菌トレイ10と滅菌ラップ20の内側表面22との間にコーナプロテクタ60が位置するように、コーナプロテクタ60は、滅菌トレイ10(図1)の1以上のトレイコーナ部19上に直接提供されてもよい。別の例として、パッケージが滅菌ラップ20で包まれる場合、それぞれのコーナプロテクタ60がパッケージ26のパッケージコーナ部29に隣接する位置で滅菌ラップ20に取り付けられるように、1以上のコーナプロテクタ60は、パッケージ26を包む前に滅菌ラップ20の内側表面22に取り付けられてもよい。
ストラップすなわちベルトプロテクタ40、及びエッジプロテクタ50のように、包装されたパッケージ26に汚染物質が入る原因となる可能性のある切れ目、裂け目などから滅菌ラップ20のコーナ部を保護するために、コーナプロテクタ60が提供されてもよい。より具体的には、1以上のコーナプロテクタ60は、切れ目、裂け目、または他の破損を受けやすい滅菌ラップ20の位置で、滅菌ラップ20の外側表面24に接触して、及び/または滅菌ラップ20の内側表面22と滅菌トレイ10との間に配置されてもよい。そのように配置されると、例えば、コーナプロテクタ60は、切れ目、及び/または裂け目を受ける滅菌ラップ20よりも、切れ目、及び/または裂け目に耐えることができる。別の例として、滅菌ラップ20が切れたり、または破れたとしても、包装されたパッケージ26が破損しないように、コーナプロテクタ60は、余分な材料層を提供することができる。同様に、傷、切れ目、窪みなどから滅菌トレイ10のコーナ部を保護するために、コーナプロテクタ60を提供してもよい。したがって、コーナプロテクタ60は、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10への切れ目または裂け目を防ぐのに役立つ。コーナプロテクタ60はまた、滅菌ラップ20が切れるか破れた場合に、汚染物質の侵入を防ぐのに役立つことができる。当然のことながら、当業者であれば、コーナプロテクタ60の任意の構成及び配置を使用して、必要または所望に応じて滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護することができることを認識するであろう。
コーナプロテクタ60の構成が、例としてのみ図5に提供され、任意の他の数及び配置のコーナプロテクタ60が使用され得る。いくつかの実施形態では、コーナプロテクタ60は、滅菌ラップ20と同じ材料、または実質的に同様の材料で作られる。例えば、それぞれのコーナプロテクタ60は、滅菌ラップ20が作られる材料と類似した、または同じSMS、通気性フィルム、または不織布材料から製造されてもよく、これにより、コーナプロテクタ60及び滅菌ラップ20は使用後に両方廃棄されることができる。他の実施形態では、コーナプロテクタ60及び滅菌ラップ20は、異なる材料から作られていてもよく、コーナプロテクタ60及び滅菌ラップ20の両方が所望に応じて使い捨てまたは再使用可能であるか、コーナプロテクタ60及び滅菌ラップ20の一方が使い捨て可能であり他方が再使用可能であってもよいように、それぞれが構成される材料を選択することができる。一例として、滅菌ラップ20は、SMS不織布材料から製造されてもよく、コーナプロテクタ60は、通気性フィルムから製造されてもよい。コーナプロテクタ60を構成するのに適したフィルムは、高い多孔性を有するか、または穿孔されたフィルムまたはフィルム積層体を含んでいてもよい。コーナプロテクタ60はまた、弾性材料または伸縮性材料から製造されることにより、包装されたパッケージ26のパッケージコーナ部29または滅菌トレイ10のトレイコーナ部19に沿って伸びることができる。更に、コーナプロテクタ60は、一般に可撓性材料で製造されてもよく、それにより、包装されたパッケージ26及び/または滅菌トレイ10のコーナ部の形状に適合することができる。コーナプロテクタ60はまた、所望に応じて使い捨て可能または再使用可能のいずれかであるように、任意の他の適切な材料から製造されてもよい。
図6に示すように、それぞれのコーナプロテクタ60は、滅菌トレイ10及び/または包装されたパッケージ26のコーナ部に配置されていない場合、本質的に平坦であってもよい。すなわち、コーナプロテクタ60は、一般に、互いの反対側に位置する2つの平行な平面を有する材料片である。材料片はまた、コーナプロテクタ60のそれぞれが実質的に正方形の形状であるように、略正方形の形状であってもよく、すなわち、長さはそれぞれのコーナプロテクタ60の幅に略等しくてもよい。例えば、各コーナプロテクタ60は、約10.16cm×約10.16cm(約4インチ×約4インチ)の正方形であってもよい。代替実施形態では、コーナプロテクタ60は、他の長さと幅とを有していてもよく、すなわち長さ及び幅は異なっていてもよい。コーナプロテクタ60の適切な長さ及び幅は、様々なサイズの滅菌トレイ10及び/または包装されたパッケージ26のために提供されてもよい。更に、コーナプロテクタ60は、他の適切な形状または構成を有していてもよく、例えば、それぞれのコーナプロテクタ60は、略円形の形状を有していてもよく、また、長方形以外の多角形の形状を有していてもよい。
更に他の実施形態では、コーナプロテクタ60は、サイズ選択可能な保護システム70から選択され得る。前述したように、保護システム70は、幅Wを有する材料Mの全長と、材料Mの幅Wを横切って延在する穿孔74によって画定された複数のセクション72とを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、穿孔74は、セクション72がそれぞれ同一の長さL(図8)を有するように、材料Mの全長に沿って等間隔に互いに離間され得るが、他の実施形態では、穿孔74は、セクション72により長さLが変化するように、材料Mの全長に沿って不均等に互いに離間されていてもよい。それぞれのセクション72は、コーナプロテクタ60を形成することができ、すなわち、1つのセクション72は、滅菌ラップ20で包装されたパッケージの1つのコーナ部を保護するように選択され得る。しかし、他の実施形態では、それぞれのコーナプロテクタ60は材料Mの1以上のセクション72を含むことができ、すなわち、サイズ選択可能な保護システム70を使用することにより、それぞれのコーナプロテクタ60について材料Mの適切な長さLを選択することができる。
それぞれのコーナプロテクタ60は、コーナプロテクタ60を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に取り付けるための1以上のコーナプロテクタ取付機構62を含んでいてもよい。コーナプロテクタ取付機構62は、コーナプロテクタ60が滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に対して再配置可能であるように構成され得る。図6の例示的な実施形態に示されるように、コーナプロテクタ取付機構62は、コーナプロテクタ60の略中央に含まれていてもよい。しかし、コーナプロテクタ取付機構62の適切な数、配置、または構成が使用されることができ、例えば、コーナプロテクタ取付機構62は、コーナプロテクタ60のそれぞれのコーナ部に、またはそれぞれのコーナプロテクタ60の1以上のエッジ部に沿って含まれていてもよい。
コーナプロテクタ取付機構62は、両面テープなどの接着剤、または他の非機械的ファスナであってもよい。他の実施形態では、フック、ループ、バルブ、きのこ形、矢じり形、ボールヘッドねじ(balls on stems)、雄及び雌の嵌合構成要素、クリップ、バックル、スナップ、ボタンなどの嵌合する幾何学的形状の材料のような、任意の適切な機械的締結手段が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、コーナプロテクタ取付機構62は、締結構成要素と、フックアンドループ締結構成要素などの嵌合締結構成要素とを含み得る。更に他の実施形態では、コーナプロテクタ取付機構62は、滅菌ラップ20の内側表面22または外側表面24、または滅菌トレイ10に直接取り付けるか、係合することができる。すなわち、コーナプロテクタ取付機構62は、対応する嵌合締結構成要素のない締結構成要素を含んでいてもよい。例えば、コーナプロテクタ取付機構62は、コーナプロテクタ60上に配置された複数のフック要素であってもよく、フックは、滅菌ラップ20が作られる材料と係合するように構成される。当然のことながら、本発明の主題はまた、コーナプロテクタ60を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に取り付けるための手段を包含し、コーナプロテクタ取付機構62は、別個にまたは共に使用される1以上の機械的締結システム、及び/または接着剤であってもよい。
特定の実施形態では、コーナプロテクタ取付機構62は、ストラップすなわちベルトプロテクタ40、及びエッジプロテクタ50に対して前述したように、コーナプロテクタ60に形成された複数のフック要素を含んでいてもよい。例えば、フック要素は、コーナプロテクタ60上の1以上の位置で、熱形成または他の適切な手段などによってコーナプロテクタ60に一体的に形成されていてもよい。更に、フックは、コーナプロテクタ60を滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10上に配置された複数のループを含む要素などの嵌合締結構成要素に固定、取り付け、または締結する能力を向上させる方向をフックが向くように形成されてもよい。当然のことながら、当業者であれば、コーナプロテクタ取付機構62のためにフックアンドループ型機構が選択された場合、フック及びループの形状、密度、及びポリマー組成が、フックとループとの間の所望の締結レベルを得るべく選択され得ることは、理解するであろう。
図5、図6、及び図7に示す滅菌ラップシステム30の例示的な実施形態を続けると、コーナプロテクタ60は、第1コーナプロテクタ表面64と、第1コーナプロテクタ表面の反対側に位置する第2コーナプロテクタ表面66とを含む。インジケータインク68は、包装されたパッケージ26などの滅菌ラップ20で包まれたパッケージが滅菌されたかどうかを示すように構成され得る。例えば、インジケータインク68は、滅菌の際に色または位相が変化するように配合されてもよく、滅菌ラップシステム30の使用者が、コーナプロテクタ60がインジケータインク68を有しているか否かをコーナプロテクタ60の観察から視覚的に決定することを可能にする。したがって、滅菌ラップシステム30は、滅菌条件に曝されているか、曝される必要がある。インジケータインク68は、以下に限定されないが、幾何学的形状、ロゴ、単語、語句などを含む任意の所望のまたは適切なパターンまたは形状で、コーナプロテクタ60上に印刷されるか、または適用されてもよい。インジケータインク68の例示的な形状すなわち構成が図7に示され、形状は、インジケータインク68がコーナプロテクタ60の第2コーナプロテクタ表面66の大部分または実質的な部分を覆うように、大きくてもよく、または第2コーナプロテクタ表面66にわたって繰り返されていてもよい。インジケータインク68はまた、ストラップすなわちベルトプロテクタ40、エッジプロテクタ50、及び後述する拡張可能プロテクタ80の1以上の表面に提供されてもよい。インジケータインク68の他の実施形態、及び/または構成も、同様に使用され得る。
次に図8を参照すると、本発明の主題の例示的な実施形態によるサイズ選択可能な保護システム70の斜視図が提供される。前述したように、保護システム70は、幅Wを有する材料Mの全長を含み得る。材料Mは、SMS、高い多孔性を有するか、または穿孔されたフィルム、フィルム積層体、または他の不織布材料などの不織布材料であってもよいが、他のタイプの材料も同様に使用され得る。材料Mの全長、すなわち合計の長さは、材料Mの長さLが材料Mを展開することによって全長から選択できるように、ロール形態で集められてもよい。より具体的には、材料Mのロールは、材料Mの展開または分配を容易にするフレーム76上で支持されていてもよい。材料Mの選択された長さLは、材料Mの幅Wを横切って延在する穿孔74に沿って、材料Mの全長から切り離され得る。したがって、材料Mの長さLが選択され、材料Mの全長から切り離されると、材料Mの全長すなわち合計の長さは減少する。
前述したように、材料Mには複数の穿孔74が形成または適用され、穿孔74は、材料Mの全長に沿って複数のセクション72を画定する。セクション72はそれぞれ同一の長さLを有していてもよく、あるいは、セクション72は、異なる長さLを有していてもよい。いくつかの実施形態では、セクション72のそれぞれの長さLは、材料Mのセクション72がそれぞれ略正方形であるように、材料Mの幅Wに略等しくてもよい。他の実施形態では、それぞれのセクション72の長さLは、材料Mの幅Wと異なっていてもよい。材料Mの選択された長さLは、サイズ選択可能な保護システム70の1以上のセクション72を含むことができる。更に、前述したように、材料Mの長さLMは、所望に応じて、エッジプロテクタ50及び/またはコーナプロテクタ60に対して選択されてもよい。適切な実施形態では、材料Mの長さLも、ストラップすなわちベルトプロテクタ40を形成するように選択することができる。
材料Mは、第1材料表面71と、反対側に位置する第2材料表面73とを有していてもよく、同時に、材料Mの全長に沿って延在する第1材料エッジ部75と、材料Mの全長に沿って延在する第2材料エッジ部77とを有する。図8に示すように、接着剤または他の適切な取付機構などのサイズ選択可能取付機構78は、材料Mの第1材料エッジ部75、及び第2材料エッジ部77に沿って第2材料表面73上に適用され得る。これに対応して、非粘着性コーティングなどのサイズ選択可能解放機構79が、材料Mの第1材料エッジ部75、及び第2材料エッジ部77に沿って第1材料表面71上に適用され得る。
滅菌ラップ20で包装された、滅菌されたパッケージに汚染物質をもたらす可能性のある切れ目、裂け目などから滅菌ラップ20を保護するため、及び/または傷、切れ目などの破損から滅菌トレイ10を保護するために、サイズ選択可能取付機構78は、材料Mの長さLを滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10に取り付けることを可能にする。したがって、サイズ選択可能取付機構78は、ベルトプロテクタ取付機構42、エッジプロテクタ取付機構52、及びコーナプロテクタ取付機構62に関して前述したような任意の適切な取付機構であってもよい。サイズ選択可能解放機構79は、サイズ選択可能取付機構78が材料Mに取り付けられるのを防止することによって、ロール状の材料Mを寄せ集めることを容易にする。すなわち、サイズ選択可能解放機構79は、材料Mが巻かれたときに、サイズ選択可能取付機構78が材料Mではなくサイズ選択可能解放機構79に接触するように、材料Mに適用されるか、または提供される。サイズ選択可能解放機構79は、サイズ選択可能取付機構78がサイズ選択可能解放機構79に取り付けられず、材料Mの選択された長さLに材料Mが容易かつ円滑に展開されるように構成される。サイズ選択可能解放機構79の材料、組成、及び/または構成は、特定のサイズ選択可能取付機構78のために選択されてもよい。一例として、サイズ選択可能取付機構78は接着剤であってもよく、サイズ選択可能解放機構79は、接着剤が非粘着性コーティングに取り付けられないように、接着剤が貼り付かないか、または係合しない非粘着性のコーティングであってもよい。
サイズ選択可能取付機構78及びサイズ選択可能解放機構79の構成は、例としてのみ図8に示される。他の実施形態では、サイズ選択可能取付機構78は、材料M上の別の位置に適用されるか、または提供されてもよく、サイズ選択可能解放機構79は、適切な配置または位置に適用または提供されることにより、サイズ選択可能取付機構78が材料Mに取り付けられるか、または係合するのを防ぐ。例えば、サイズ選択可能取付機構78は、材料Mの第1材料表面71上及び/または第2材料表面73上に適用され得る。更に、サイズ選択可能取付機構78は、材料Mの、第1材料エッジ部75及び第2材料エッジ部77の少なくとも1つに沿って、それぞれのセクション72の中央、それぞれのセクション72のコーナ部、及び/または任意の他の適切な位置に適用されてもよい。
ベルトプロテクタ取付機構42、エッジプロテクタ取付機構52、コーナプロテクタ取付機構62、及びサイズ選択可能取付機構78は、滅菌後に特定の様式で解放するように適切に選択することができる。例えば、ベルトプロテクタ取付機構42、エッジプロテクタ取付機構52、コーナプロテクタ取付機構62、及びサイズ選択可能取付機構78は、ストラップすなわちベルトプロテクタ40、エッジプロテクタ50、コーナプロテクタ60、及び/または材料Mの選択された長さLが包装されたパッケージ26の滅菌後に容易に除去されるように、滅菌条件下で劣化するように配合された接着剤であってもよい。別の例として、ベルトプロテクタ取付機構42、エッジプロテクタ取付機構52、コーナプロテクタ取付機構62、及びサイズ選択可能取付機構78は、化学反応またはUV波長放射などのエネルギーへの曝露時に解放されるように配合された接着剤であってもよい。あるいは、ベルトプロテクタ取付機構42、エッジプロテクタ取付機構52、コーナプロテクタ取付機構62、及びサイズ選択可能取付機構78は、特定レベルの力の適用、または特定方向への力の適用時に、それが取り付けられる基板、例えば、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10から剥離するように配合または選択されてもよい。このような機能性、及び/または更なる機能性の任意の組み合わせを、ベルトプロテクタ取付機構42、エッジプロテクタ取付機構52、コーナプロテクタ取付機構62、及びサイズ選択可能取付機構78の形成に組み込むことができる。
図9は、本主題の滅菌ラップシステム30で使用され得る例示的な拡張可能プロテクタ80の斜視図を提供する。図示のように、第1拡張可能プロテクタ表面84と第2拡張可能プロテクタ表面86とを有する材料Mの断片を含む被覆部82は、1以上の拡張可能部88を含むことができる。材料Mは、SMS、高い多孔性を有するか、または穿孔されたフィルム、またはフィルム積層体または他の不織布などの不織布材料であってもよいが、他のタイプの材料も同様に使用され得る。いくつかの実施形態では、材料Mは、拡張可能または伸縮性であり得る。材料Mは、滅菌ラップシステム30の滅菌ラップ20を作るために使用される材料と同じか、または実質的に同様であってもよいが、代替実施形態では、拡張可能プロテクタ80及び滅菌ラップ20は、異なる材料から作られていてもよい。材料Mは、拡張可能プロテクタ80が使い捨てであるか、または再使用可能であるように選択されてもよい。
拡張可能部88は、被覆部82が特定の領域において拡張可能であるように、被覆部82に対して定位されていてもよい。いくつかの実施形態では、拡張可能部88は、被覆部82の周辺部Pに沿って延在するか、または周辺部Pを画定するようにして、被覆部82の周りに略連続的なループを形成することができる。他の実施形態では、いくつかの拡張可能部88は、材料Mの長さがそれぞれの拡張可能部88の間に延在するように、被覆部82の周辺部Pに沿って提供されてもよい。一例として、拡張可能部88が被覆部82を画定するか、または被覆部82のコーナ部に配置されるようにして、4つの拡張可能部88は、周囲Pに沿って提供され得る。拡張可能部88は、弾性材料などの任意の適切な材料から製造されてもよい。
次に図10、図11、及び図12を参照すると、滅菌ラップシステム30の様々な例示的実施形態が示されている。図10に示す例示的な実施形態では、滅菌ラップシステム30は、滅菌ラップ20と、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10の上部T及び底部Bを保護するための2つの拡張可能プロテクタ80とを含む。図示のように、拡張可能プロテクタ80は、上部T及び底部Bのパッケージコーナ部29を囲むように配置されている。すなわち、拡張可能プロテクタ80の被覆部82がパッケージ26の上部の4つのコーナ部である第1上部パッケージコーナ部29a、第2上部パッケージコーナ部29b、第3上部パッケージコーナ部29c、及び第4上部パッケージコーナ部29dを囲むようにして、1つの拡張可能プロテクタ80が、滅菌ラップ20の外側表面24に対して配置される。拡張可能プロテクタ80の被覆部82がパッケージ26の4つの底部のコーナ部である第1底部パッケージコーナ部29e、第2底部パッケージコーナ部29f、第3底部パッケージコーナ部29g、及び第4底部パッケージコーナ部29h(図示せず)を囲むようにして、第2の拡張可能プロテクタ80が、滅菌ラップ20の外側表面24に対して配置される。拡張可能部、すなわち、それぞれの拡張可能プロテクタ80の拡張可能部88は、拡張可能プロテクタ80を滅菌ラップ20に対して配置すべく拡張し、かつ拡張可能プロテクタ80を滅菌ラップ20に対して定位置に保持すべく収縮することができる。代替実施形態では、1以上の拡張可能プロテクタ80は、滅菌トレイ10のトレイコーナ部19を囲むように、滅菌トレイ10上に配置されてもよい。拡張可能部、すなわち、それぞれの拡張可能プロテクタ80の拡張可能部88は、プロテクタを滅菌トレイ10に対して定位置に保持することができる。その後、滅菌ラップ20は、拡張可能プロテクタ80が滅菌ラップ20と滅菌トレイ10との間に配置されるように、滅菌トレイ10のまわりで包装され得る。
図11の例示的な実施形態では、滅菌ラップ20で包装されたパッケージの端部に沿って滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護するために、2つの拡張可能プロテクタ80は、器具12(図1)を保持するための滅菌トレイ10の第1トレイエンド部14及び第2トレイエンド部15のトレイコーナ部19を囲むように配置される。図示のように、1つの拡張可能プロテクタ80は、拡張可能プロテクタ80の被覆部82が滅菌トレイ10の2つの上部のコーナ部である第1上部トレイコーナ部19a及び第2上部トレイコーナ部19bと、2つの底部のコーナ部である第1底部トレイコーナ部19e及び第2底部トレイコーナ部19fとを囲むように、滅菌トレイ10に対して配置される。第2の拡張可能プロテクタ80は、拡張可能プロテクタ80の被覆部82が滅菌トレイ10の2つの上部のコーナ部である第3上部トレイコーナ部19c及び第4上部トレイコーナ部19dと、2つの底部のコーナ部である第3底部トレイコーナ部19g及び第4底部トレイコーナ部19hとを囲むように、滅菌トレイ10に対して配置される。拡張可能部、すなわち、それぞれの拡張可能プロテクタ80の拡張可能部88は、拡張可能プロテクタ80を滅菌トレイ10に対して配置すべく拡張し、かつ拡張可能プロテクタ80を滅菌トレイ10に対して定位置に保持すべく収縮することができる。他の実施形態では、滅菌ラップ20が滅菌トレイ10のまわりで包まれることにより包装されたパッケージ26を形成するとき、それぞれの拡張可能プロテクタ80がパッケージ26のエンド部に沿って延在し、かつパッケージ26の2つの上部及び2つの底部のパッケージコーナ部29を囲むように、1以上の拡張可能プロテクタ80は、滅菌ラップ20の外側表面24に対して配置されてもよい。拡張可能部、すなわち、それぞれの拡張可能プロテクタ80の拡張可能部88は、拡張可能プロテクタ80を滅菌ラップ20に対して定位置に保持することができる。その後、滅菌ラップ20は、拡張可能プロテクタ80が滅菌ラップ20と滅菌トレイ10との間に配置されるように、滅菌トレイ10のまわりで包装され得る。
図12の例示的な実施形態で示されるように、拡張可能プロテクタ80はまた、滅菌ラップ20で包装されたパッケージの側部に沿って滅菌ラップ20を保護し、及び/または滅菌トレイ10の側部を保護するように配置されてもよい。図示のように、2つの拡張可能プロテクタ80は、滅菌対象の器具12(図1)を保持するための滅菌トレイ10の第1トレイサイド部16及び第2トレイサイド部17のトレイコーナ部19を囲むように配置される。1つの拡張可能プロテクタ80は、拡張可能プロテクタ80の被覆部82が、滅菌トレイ10の2つの上部のコーナ部である第1上部トレイコーナ部19a及び第4上部トレイコーナ部19dと、底部の2つのコーナ部である第1底部トレイコーナ部19e及び第4底部トレイコーナ部19hとを囲むように、滅菌トレイ10に対して配置される。第2の拡張可能プロテクタ80は、拡張可能プロテクタ80の被覆部82が、滅菌トレイ10の2つの上部のコーナ部である第2上部トレイコーナ部19b及び第3上部トレイコーナ部19cと、底部の2つのコーナ部である第2底部トレイコーナ部19f及び第3底部トレイコーナ部19gとを囲むように、滅菌トレイ10に対して配置される。拡張可能部、すなわち、それぞれの拡張可能プロテクタ80の拡張可能部88は、拡張可能プロテクタ80を滅菌トレイ10に対して配置すべく拡張し、かつ拡張可能プロテクタ80を滅菌トレイ10に対して定位置に保持すべく収縮することができる。他の実施形態では、滅菌ラップ20が滅菌トレイ10のまわりで包まれることにより包装されたパッケージ26を形成するとき、それぞれの拡張可能プロテクタ80がパッケージ26の端部に沿って延在し、かつパッケージ26の2つの上部及び2つの底部のパッケージコーナ部29を囲むように、1以上の拡張可能プロテクタ80は、滅菌ラップ20の外側表面24に対して配置されてもよい。拡張可能部、すなわち、それぞれの拡張可能プロテクタ80の拡張可能部88は、拡張可能プロテクタ80を滅菌ラップ20に対して定位置に保持することができる。
ストラップすなわちベルトプロテクタ40、エッジプロテクタ50、及びコーナプロテクタ60と同様に、包装されたパッケージ26に汚染物質が入る原因となる可能性のある切れ目、裂け目などから滅菌ラップ20のエッジ部、及び/またはコーナ部を保護するために、拡張可能プロテクタ80が提供されてもよい。より具体的には、1以上の拡張可能プロテクタ80は、切れ目、裂け目または他の破損を受けやすい滅菌ラップ20の位置で、滅菌ラップ20の外側表面24に接触して、及び/または滅菌ラップ20の内側表面22と滅菌トレイ10との間に配置されてもよい。そのように配置されると、例えば、拡張可能プロテクタ80は、切れ目、及び/または裂け目を受ける滅菌ラップ20よりも、切れ目、及び/または裂け目に耐えることができる。別の例として、滅菌ラップ20が切れたり、または破れたとしても、包装されたパッケージ26が破損しないように、拡張可能プロテクタ80は、余分な材料層を提供することができる。同様に、傷、切れ目、窪みなどから滅菌トレイ10のエッジ部、及び/またはコーナ部を保護するために、1以上の拡張可能プロテクタ80を提供してもよい。したがって、拡張可能プロテクタ80は、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10への切れ目または裂け目を防ぐのに役立ち、また、滅菌ラップ20が切れるか破れた場合に、汚染物質の侵入を防ぐのに役立つことができる。拡張可能プロテクタ80の任意の構成及び配置を使用して、必要または所望に応じて滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護することができることは容易に理解されるであろう。
別個に記載されているが、本明細書に記載された任意の保護機構は、滅菌パッケージの汚染をもたらす可能性のある切れ目、裂け目などから滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護することを助けるために、別々に、または任意の他の保護機構と組み合わせて使用することができる。一例として、コーナプロテクタ60を滅菌トレイ10の各コーナ部に提供することができ、更に、エッジプロテクタ50を滅菌トレイ10のまわりに包まれた滅菌ラップ20の外側表面24上、すなわち包装されたパッケージ26のエッジ部に提供することができる。ベルトプロテクタ40、エッジプロテクタ50、コーナプロテクタ60、及び拡張可能プロテクタ80の他の組み合わせも同様に使用することができ、ベルトプロテクタ40、エッジプロテクタ50、コーナプロテクタ60、及び拡張可能プロテクタ80はまた、滅菌ラップ20及び/または滅菌トレイ10を保護するための他の手段と組み合わせて使用することもできる。
この記述された説明は、最良の形態を含む、本発明を開示するための例を使用し、また、任意のデバイスまたはシステムを作成及び使用すること、及び任意の組み込まれた方法を実行することを含む、当業者による本発明の実施を可能にする。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想起する他の例を含み得る。このような他の例は、特許請求の範囲の文言と異なっていない構造要素を含む場合、または特許請求の範囲の文言と実質的に異なっていない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図される。

Claims (20)

  1. 滅菌ラップシステムであって、
    内側表面及び外側表面を有する滅菌ラップと、
    前記滅菌ラップに包装されたパッケージの1以上のパッケージエッジ部に隣接して配置され、かつ長さ及び幅を有する1以上のエッジプロテクタと、
    前記エッジプロテクタを、前記滅菌ラップまたは滅菌対象の器具を保持するためのトレイに取り付けるためのエッジプロテクタ取付機構とを含み、
    前記エッジプロテクタの前記長さは、前記エッジプロテクタの前記幅より大きく、
    前記エッジプロテクタは本質的に平坦であることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  2. 請求項1に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記滅菌ラップ及び前記エッジプロテクタは、実質的に同様の材料から作られることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  3. 請求項1に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記エッジプロテクタが可撓性を有することにより、前記滅菌ラップで包装された前記パッケージのパッケージエッジ部の形状に適合するか、または前記トレイのトレイエッジ部の形状に適合することを特徴とする滅菌ラップシステム。
  4. 請求項1に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記滅菌ラップの前記内側表面に1以上の前記エッジプロテクタが、滅菌トレイを包装する前に取り付けられ、
    前記滅菌ラップの前記内側表面に取り付けられたそれぞれの前記エッジプロテクタは、前記滅菌トレイのトレイエッジ部に隣接する位置で前記滅菌ラップに取り付けられることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  5. 請求項1に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記滅菌ラップの前記外側表面に1以上の前記エッジプロテクタが取り付けられ、
    前記滅菌ラップの前記外側表面に取り付けられたそれぞれの前記エッジプロテクタは、前記滅菌ラップで包装された滅菌トレイのトレイエッジ部に隣接して取り付けられることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  6. 請求項1に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記エッジプロテクタ取付機構は、前記エッジプロテクタ上に配置された複数のフックであり、前記フックは、前記滅菌ラップが作られる材料と係合するように構成されることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  7. 請求項1に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記エッジプロテクタは、サイズ選択可能な保護システムから選択され、前記サイズ選択可能な保護システムは、
    全長及び幅を有する材料と、
    前記材料の前記幅を横切って延在し、かつ前記材料の長さ方向に沿って互いに離間して配置されることにより、前記材料の複数のセクションを画定する複数の穿孔とを含み、
    前記材料の前記全長から選択及び分離されることにより、前記材料の選択された長さは、前記エッジプロテクタを形成することができ、
    前記エッジプロテクタに対する前記材料の選択された前記長さは、前記材料の前記幅より大きいことを特徴とする滅菌ラップシステム。
  8. 請求項7に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記全長から選択された材料の前記長さが、前記材料の展開によって選択されるように、前記材料は、ロール形態で寄せ集められることを特徴とするシステム。
  9. 滅菌ラップシステムであって、
    滅菌対象の器具を保持するためのトレイに面する内側表面と外側表面とを有し、かつ、前記トレイのまわりで包装されるときに、前記トレイと共に包装されたパッケージを形成する滅菌ラップと、
    前記トレイを囲むように構成された1以上のストラッププロテクタと、
    前記ストラッププロテクタを前記包装されたパッケージまたは前記トレイに固定するためのストラッププロテクタ取付機構とを含み、
    前記滅菌ラップ及び前記ストラッププロテクタは、実質的に同様の材料から作られることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  10. 請求項9に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記ストラッププロテクタは、前記材料の連続的な帯であることを特徴とする滅菌ラプシステム。
  11. 請求項9に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記ストラッププロテクタ取付機構は、前記滅菌ラップに直接取り付けられることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  12. 請求項11に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記ストラッププロテクタ取付機構は、前記ストラッププロテクタ上に配置された複数のフックであり、前記フックは、前記滅菌ラップ及び前記ストラッププロテクタが作られる前記材料と係合するように構成されることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  13. 請求項12に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記フックは、前記ストラッププロテクタと一体的に形成されることを特徴する滅菌ラップシステム。
  14. 請求項9に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記滅菌ラップ及び前記ストラッププロテクタが作られる前記材料は、使い捨て可能であることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  15. 滅菌ラップシステムであって、
    滅菌対象の器具を保持するための、コーナ部を有する滅菌トレイと、
    内側表面及び外側表面を有する滅菌ラップと、
    拡張可能部及び被覆部を含む拡張可能プロテクタとを含み、
    前記滅菌ラップは、前記滅菌トレイのまわりを包装することにより、パッケージコーナ部を有する包装されたパッケージを形成し、
    前記拡張可能プロテクタは、前記滅菌トレイの前記コーナ部、すなわち前記包装されたパッケージの前記パッケージコーナ部に適合することを特徴とする滅菌ラップシステム。
  16. 請求項15に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記滅菌トレイは少なくとも4つのトレイコーナ部を有し、
    前記拡張可能プロテクタの前記被覆部は、前記滅菌トレイの前記少なくとも4つのトレイコーナ部を囲むように構成されることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  17. 請求項15に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記拡張可能プロテクタは、前記滅菌トレイと前記滅菌ラップの前記内側表面との間に、前記滅菌トレイに接触して配置されることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  18. 請求項15に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記拡張可能プロテクタは、前記滅菌ラップの前記外側表面に接触して配置されることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  19. 請求項15に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記拡張可能プロテクタは、不織布材料から作られることを特徴とする滅菌ラップシステム。
  20. 請求項15に記載の滅菌ラップシステムであって、
    前記拡張可能プロテクタの前記拡張可能部は、前記被覆部の周辺部のまわりに延在することを特徴とする滅菌ラップシステム。
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