JP2018524887A - 多重経路メディア伝達のための方法及び装置 - Google Patents

多重経路メディア伝達のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

多重経路データパケット受信のための装置の制御方法は、メッセージをサーバに送信する過程と、2つ以上のネットワークアクセスインタフェース(network access interface)の1つ以上の特性に基づいて、多重経路伝送セッション(multipath transmission session)の確立中に、装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの任意の組み合わせによってサーバから1つ以上のデータパケットを受信する過程と、を含む。前記メッセージは、多重経路伝送セッションに対応して前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを指示する識別子(identifier)を含む。

Description

本開示は、一般にマルチメディア伝送に関し、より具体的には、マルチメディア伝送ルーティング(routing)に関する。
MPEG(moving picture expert group)メディア転送プロトコル(mpeg media transport protocol、MMTP)のようなマルチメディアストリーミング技術は、トランスポート層のサービスらを用いてMPEGメディア伝送(mpeg media transport、MMT)送信機のような送信元(source)からMMT受信機のような宛先(destination)にパケットをストリーミングする。選択したネットワークインタフェースに接続されたネットワークの問題によって、パケットが受信機で遅延したり損失したり多様なジッター(jitter)とともに受信される場合がある。従って、受信機で明らかなQoS(quality of service)及びQoE(quality of experience)問題が発生する。さらに、ネットワーク経路の予想外のパケット損失、混雑などのようなネットワーク条件の動的な変化によって品質が低下する場合がある。
本開示の技術分野では、多数のネットワークアクセスインタフェース(network access interface)の各々を介して、1つ以上のデータパケットを受信する必要がある。
多重経路データパケット受信のためのクライアント装置が提供される。クライアント装置は、プロセッサ及び2つ以上のネットワークアクセスインタフェース(network access interface)のグループを含む。プロセッサは、サーバへのメッセージ伝送を制御するように構成される。メッセージは、多重経路伝送セッション(multipath transmission session)に対して一意であり、多重経路伝送セッションの間サーバから1つ以上のデータパケットを受信するためにクライアント装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを識別する識別子(identifier)を含む。また、プロセッサは、2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの1つ以上の特性に基づいて、多重経路伝送セッションの間、クライアント装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介したサーバからの1つ以上のデータパケットの受信を制御するように構成される。
サーバが提供される。サーバは、プロセッサを含む。プロセッサは、クライアント装置からのメッセージの受信を制御するように構成される。メッセージは、多重経路伝送セッションに対して一意であり、多重経路伝送セッションの間サーバから1つ以上のデータパケットを受信するためにクライアント装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを識別する識別子を含む。また、プロセッサは、2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの1つ以上の特性に基づいて、多重経路伝送セッションの間、クライアント装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介したクライアント装置への1つ以上のデータパケットの送信を制御するように構成される。
多重経路データパケット受信のためにクライアント装置を用いて実現される方法が提供される。上記方法は、クライアント装置によってサーバにメッセージを送信する過程を含む。メッセージは、多重経路伝送セッションに対して一意であり、多重経路伝送セッションの間、サーバから1つ以上のデータパケットを受信するためにクライアント装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを識別する識別子を含む。また、上記方法は、クライアント装置によって、2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの1つ以上の特性に基づいて、多重経路伝送セッションの間、クライアント装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して、サーバから1つ以上のデータパケットを受信する過程を含む。
多重経路データパケット受信のための装置の制御方法は、サーバにメッセージを送信する過程と、2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの1つ以上の特性に基づいて、多重経路伝送セッションの間、前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの任意の組み合わせによってサーバから1つ以上のデータパケットを送信する過程と、を含む。メッセージは、多重経路伝送セッションに対応し、前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを識別する識別子を含む。
多重経路データパケット送信のためのサーバの制御方法は、装置からメッセージを受信する過程と、多重経路伝送セッションの間、前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースに対応する2つ以上のネットワーク経路を介して前記装置に1つ以上のデータパケットを送信する過程と、を含む。メッセージは、多重経路伝送セッションに対応し、多重経路伝送セッションの間、サーバから1つ以上のデータパケットを受信するために装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを識別する識別子を含む。
本開示によれば、クライアント装置が多数のネットワークアクセスインタフェースを介して、1つ以上のデータパケットを受信することができるように装置及び方法が提供される。
本開示(disclosure)及びその利点をより完全に理解するために、後述する詳細な説明に対して添付図面とともに参照番号が提供される。
本開示に係る例示的な通信システムを示す図である。 本開示に係る通信システム内の例示的な装置を示す図である。 本開示に係る通信システム内の例示的な装置を示す図である。 本開示に係るMPEGメディア伝送(MMT)クライアントとMMTサーバの間のRTSP(real time streaming protocol)セッションの例示的な方法を示す図である。 本開示に係るMMTにおける多重経路伝達のための例示的な構造図である。 本開示に係るRTSPプロトコルを用いるMMTセッションセットアップの例示的な方法を示す図である。 本開示に係る多数のネットワーク経路の各々に対する受信機フィードバックの例示図である。 本開示に係るHTTP(hyper text transfer protocol)プロトコルを用いるMMTセッションセットアップの例示的な方法を示す図である。 本開示に係る装置による多重経路データパケット受信のための例示的な過程を示すフローチャートである。 本開示に係るサーバによる多重経路データパケット送信のための例示的な過程を示すフローチャートである。
以下の詳細な説明の前に、本特許明細書全体にわたって用いられる特定の単語及び句の定義を記載することが好ましいであろう。「含む(include)」及び「構成する(comprise)」、並びにその派生語は制限なく含むことを意味する。用語「又は」は包括的用語で、「及び/又は」を意味する。句「連結される(associated with)」、「関連づけられる(associated therewith)」及びその派生は、含む(include)、中に含まれる(be included within)、互いに連結される(interconnect with)、含む(contain)、中に含まれる(be contained within)、接続する(connect to or with)、結合する(couple to or with)、〜と通信できる(be communicable with)、協力する(cooperate with)、インターリーブする(interleave)、並べる(juxtapose)、隣接する(be proximate to)、縛られる(be bound to or with)、有する(have)、属性を持つ(have aproperty of)などを意味する場合がある。「制御部」は、少なくとも1つの動作を制御する装置、システム又はその一部を意味する場合がある。かかる装置は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア、又はこれらのうち少なくとも2つの組み合わせで具現されてよい。特定の制御部と関連づけられた機能は、ローカルに遠隔的に中央集中化または分散化される場合がある。句「少なくとも1つ」は、それが項目のリストと共に用いられる場合、並べられた項目のうち1つ以上の異なる組み合わせが用いられてもよいし、リストの1つの項目のみが必要であってもよい。例えば、「A、B、及びCのうち少なくとも1つ」には、A、B、C、AとB、AとC、BとC、さらには、AとBとCのうちいずれか1つが含まれる。
また、以下で説明される多様な機能は、少なくとも1つのコンピュータプログラムによって実現又はサポートでき、各々のコンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能なプログラムコードから形成され、コンピュータ読み取り可能な媒体で実現される。用語「アプリケーション(application)」及び「プログラム(program)」は、適したコンピュータ読み取り可能なプログラムコードで実現可能に構成された少なくとも1つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェアコンポーネント、命令セット、手順、関数、オブジェクト、クラス(classes)、インスタンス、関連データ、又はその一部をいう。句「コンピュータ読み取り可能なプログラムコード」は、ソースコード(source code )、オブジェクトコード(object code)、及び実行可能なコードを含むあらゆる類型のコンピュータコードを含む。句「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、又は任意の他の類型のメモリのようなコンピュータによってアクセス可能な媒体の種類を含む。「非一時的な(non−transitory)」コンピュータ読み取り可能な媒体は、一時的な電気的信号又は他の信号を送信する有線、無線、光学、又は他の通信リンクを除く。非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体は、データが永続的に保存される媒体、及び再起録が可能な光ディスク又は消去可能なメモリ装置のような、データが記憶され、後に上書き可能な媒体を含む。
他の特定の単語及び句に対する定義が本特許明細書全般にわたって提供される。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、大半ではないにしろ、そのような定義がそのように定義された単語及び句の従来及び将来の使用にも適用されることを理解すべきである。
以下で論議される図1乃至図10及び本特許文書で本開示の内容の原理を説明するために用いられた多様な実施形態は単なる説明のためのものであって、本発明の範囲を制限するものと解釈されてはならない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本開示の原理が任意の適切に配列されたシステム又は装置で実現されてよいことを理解するであろう。
次の文書及び標準説明は本明細書に記載のように本開示に参照として含まれる。“Study of ISO/IEC CD 23008−1 moving picture expert group(MPEG) Media Transport”,MPEG−H Systems,ISO/IEC JTC1/SC29/WG11,October 2012[1];“MPEG Media Transport Protocol(MMTP)”,IETF Draft,https://tools.ietf.org/id/draft−bouazizi−mmtp−01.txt,September 2014[2];“Real Time Streaming Protocol(RTSP)”,RFC 2326,https://www.ietf.org/rfc/rfc2326.txt,April 1998[3];“Hypertext Transfer Protocol −− HTTP/1.0”,RFC 1945,http://tools.ietf.org/html/rfc1945,May 1996[4]; “Hypertext Transfer Protocol −− HTTP/1.1”,RFC 2616,http://www.w3.org/Protocols/rfc2616/rfc2616.txt,June 1999[5];“Hypertext Transfer Protocol(HTTP/1.1):Message Syntax and Routing”,RFC 7230,https://tools.ietf.org/html/rfc7230,June 2014[6];“Hypertext Transfer Protocol(HTTP/1.1):Semantics and Content”,RFC 7231,https://tools.ietf.org/html/rfc7231[7];“SDP:Session Description Protocol”,RFC 4566,https://tools.ietf.org/html/rfc4566,July 2006[8];“Grouping of Media Lines in the Session Description Protocol(SDP)”,RFC 3388,https://tools.ietf.org/html/rfc3388[9];“The Session Description Protocol(SDP) Grouping Framework”,RFC 5888,https://tools.ietf.org/html/rfc5888[10]; “The WebSocket Protocol”,RFC 6455,https://tools.ietf.org/html/rfc6455[11];“SDP Descriptors for MMTP”,IETF Draft,https://tools.ietf.org/html/draft−bouazizi−sdp−descriptors−mmtp−00[12];M. Kazemi,S.Shirmohammadi,K.H.Sadeghi,“A review of multiple description coding techniques for error−resilient video delivery”,Multimedia Systems,Volume 20,Issue 3,pp 283−309,June 2014[13];Z.Liu,G.Cheung,J.Chakareski,Y.Ji,“Multiple Description Coding and Recovery of Free Viewpoint Video for Wireless Multi−Path Streaming”,IEEE Journal Of Selected Topics In Signal Processing,Vol.9,No. 1,February 2015[14];J.Chakareski,S.Han,B.Girod,“Layered Coding vs. Multiple Descriptions for Videostreaming over Multiple Paths”,Proc.of ACM Multimedia,pp.422−431,2003[15];V.Singh,S.Ahsan,J.Ott,“MPRTP Multipath considerations for real−time media”,Proc.of ACM Multimedia Systems,2013[16];G.Sun,U.Samarawickrama,J.Liang,C.Tian,C.Tu and T.D.Tran “Multipledescription coding with prediction compensation”,IEEE Trans.ImageProcess.,vol.18,no.5,pp.1037 −1047, 2009[17];Y.Ding,Y.Yang,L.Xiao,“Multi−path Routing and Rate Allocation for Multi−Sourcevideo On−demand Streaming in Wireless Mesh Networks”, Proc.IEEE INFOCOM,pp.2051−2059,2011[18];C.Xu,Z.Li,J.Li,H.Zhang,G.Muntean,“Cross−layer Fairness−driven Concurrent Multipath Video Delivery over Heterogenous Wireless Network,IEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technology,December 2014[19];L.Zhang,M.Hauswirth,Z.Zhou,V.Reynolds,G.Han,“Multi−priority Multi−Path Selection for Video Streaming in Wireless Multimedia Sensor Networks”,Fifth International conference on Ubiquitous Intelligence and Computing(UIC 2008),Oslo,Norway,June 2008[20], and W.Wei,A.Zakhor,“Interference Aware Multipath Selection for Video Streaming in Wireless Adhoc Networks”, IEEE Transactions On Circuits and Systems for Video Technology,vol.19,no.2,pp.165−178,2009[21].
マルチメディアストリーミング技術及びアプリケーションは、ネットワークからは独立しており、宛先にデータをストリーミングするための下位層サービス(例:トランスポート層及びネットワーク層)に依存する。上位層(例:アプリケーション層)は、ルーティング決定及びデータ伝送に、追加的に又は代替的に関与できる。アプリケーションは、情報を交換してQoS(quality of service)及びQoE(quality of experience)を報告できる。対話中の2の当事者がデータ伝達を向上させるために品質情報を用いるように改善できる。
例えば、マルチメディアストリーミングアプリケーションは、データを伝達する単一伝送経路を用いる代わりに、送信元から宛先にデータを伝達するために多重接続(例:多重経路を介した接続)を用いることができる(「多重経路伝達」)。スマートフォン及びタブレットといったモバイル装置は、3GPP(third generation partnership project)無線アクセス及びWiFi(wireless fidelity)インタフェースのような多重ネットワークアクセスインタフェースを備えている。代替的なネットワークアクセスチャネルの再使用により、ネットワーク過負荷の問題を緩和し、移動通信事業者がサービスできる加入者の数を増大できる。
他の例として、マルチメディア受信機アプリケーションは、他のパケットフロー(ネットワーク経路が異なる場合)の品質情報を検出して送信機アプリケーションに報告できる。送信機アプリケーションは、品質情報を用いて後続のパケット伝達のネットワーク経路を変更(例:他のネットワークインタフェースを用いる)して、誤った経路を回避できる。この場合、ネットワーク経路のネットワーク状態が不良なことによる受信機でのQoS及びQoE問題が緩和される。パケットレベル、フローレベル、接続レベルなどのような多様なレベルの細分性(granularity)のために上位層で決定が下されるので、送信機アプリケーションの可視性(visibility)が高くなり、情報に基づくより正確な決定を下すことができる。
図1は、本開示に係る例示的な通信システム100を示す。図1に示す通信システム100の実施形態は、単なる説明のためのものである。通信システム100の他の実施形態は、本開示の範囲から逸脱することなく用いられることができる。
図1に示すように、システム100は、ネットワーク102を含み、ネットワーク102は、システム100内の多様な構成要素間の通信を容易にする。例えば、ネットワーク102は、インターネットプロトコル(IP)パケット、フレームリレーフレーム(frame relay frames)、非同期転送モード(asynchronous transfer mode、ATM)セル、又は、ネットワークアドレス間の他の情報を通信できる。ネットワーク102は、少なくとも1つのローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)、ワイドエリアネットワーク(wide area network、WAN)、インターネットのようなグローバルネットワークの全部又は一部、又は少なくとも1つの位置のおける任意の他の通信システム又はシステムを含むことができる。
ネットワーク102は、少なくとも1つのサーバ104と多様なクライアント装置106−114との間の通信を容易にする。各々のサーバ104は、少なくとも1つのクライアント装置に、コンピューティングサービスを提供できる任意の適切なコンピューティング又は処理装置を含む。例えば、各サーバ104は、少なくとも1つの処理装置、命令及びデータを記憶する少なくとも1つのメモリ、及び、ネットワーク102に基づく通信を容易にする少なくとも1つのネットワークインタフェースを含むことができる。
各々のクライアント装置106,108,110,112,113,及び114は、少なくとも1つのサーバ又は他のコンピューティング装置とネットワーク102を介して相互作用する任意の適切なコンピューティング又は処理装置である。この実施例で、クライアント装置106,108,110,112,113,及び114は、デスクトップコンピュータ106、携帯電話又はスマートフォン108、PDA(personal digital assistant)110、ラップトップコンピュータ112,113及びタブレットコンピュータ114を含む。しかし、任意の他の又は追加のクライアント装置を、通信システム100において用いることができる。
この実施例で、一部のクライアント装置108,110,112,113,及び114は、ネットワーク102と間接的に通信する。例えば、クライアント装置108及び110は、セルラー(cellular)基地局又はイーノードビー(eNodeB)のような少なくとも1つの基地局116を介して通信する。また、クライアント装置112及び114は、IEEE802.11無線アクセスポイントのような少なくとも1つの無線アクセスポイント118を介して通信する。他の例として、クライアント装置108は、多数のネットワークアクセスインタフェースを有することができる。他の例として、クライアント装置108は、多数のネットワークアクセスインタフェースを有することができる。多数のネットワークアクセスインタフェースを用いて、クライアント装置108は、ネットワーク通信経路109Aを経て1つ以上の基地局116のうち少なくとも1つを介して、又はネットワーク通信経路109Bを経て1つ以上の無線アクセスポイント118を介してネットワーク102と通信するか、又は、ネットワーク通信経路109Cを経て他のクライアント装置112と通信できる。
また、この実施例で、サーバ104は、多数のネットワークアクセスインタフェースを有することができる。多数のネットワークアクセスインタフェースを用いて、サーバ104は、ネットワーク通信経路105Aを経て1つ以上の基地局117のうち少なくとも1つを介して、ネットワーク通信経路105Bを経て1つ以上の無線アクセスポイント119を介して、又はネットワーク通信経路105Cを経て1つ以上の装置113を介してネットワーク102と通信できる。これらは単なる例示のためのものであって、各々のクライアント装置は、ネットワーク102と直接的に又は任意の適した中間装置又はネットワークを介してネットワーク102と間接的に通信できることを留意すべきである。
以下でより詳細に説明されるように、受信機(例:クライアント装置108)は、送信機からネットワーク通信経路を経て、複数の指定されたネットワークアクセスインタフェースを介して、データパケットを受信することができる。また、送信機(例:サーバ104)は、1つ以上の指定されたネットワークアクセスインタフェースを介して、そして、1つ以上のネットワーク通信経路を介して、受信機にデータパケットを送信できる。ネットワークアクセスインタフェース及びネットワーク通信経路は、受信機又は送信機のうち少なくとも1つによって開始された多重経路伝送セッション(multipath transmission session)の間にのみデータパケット通信のために特定されることができる。また、受信機又は送信機は、データパケットのタイプが受信機の特定ネットワークアクセスインタフェースを介して受信されるべきであるかを決定できる。また、受信機及び送信機は、QoSパラメータ、QoEパラメータ、又は他のチャネル品質パラメータのうち少なくとも1つに基づいて、データパケット通信に適合したデータ通信経路の優先順位(priority)又は順位(ranking)を決定できる。
図1は、通信システム100の一例を示すが、多様な変更が図1に対して行われてもよい。例えば、システム100は、任意の適切な構成において任意の数の各構成要素を含むことができる。一般に、コンピューティング及び通信システムは、多様な構成を有し、図1は、本開示の範囲をいかなる特定構成にも限定しない。図1は、本特許文書に開示された多様な特徴を用いることができる1つの動作環境を示すが、これらの特徴は、任意の他の適したシステムにおいても用いることができる。
図2及び図3は、本開示に係る通信システム内の例示的な装置を示す。特に、図2は、例示的なサーバ200を示し、図3は、例示的なクライアント装置300を示す。サーバ200は、図1のサーバ104であり、クライアント装置300は、図1の少なくとも1つのクライアント装置106,108,110,112,又は114である。
図2に示すように、サーバ200は、少なくとも1つのプロセッサ210、少なくとも1つの記憶装置215、少なくとも1つの通信部220及び少なくとも1つの入出力部(I/O unit)225の間の通信をサポートするバスシステム205を含む。
プロセッサ210は、メモリ230に読み込むことができる命令を実行する。プロセッサ210は、任意の適切な構成で任意の適切な数及び類型のプロセッサ又は他の装置を含むことができる。例示的な類型のプロセッサ210は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路、及び、ディスクリート回路(discrete circuitry)を含む。
メモリ230及び永久記憶装置(persistent storage)235は、情報(例:データ、プログラムコード及び/又は一時的又は永久的基本の他の適切な情報)の検索を記憶して容易にできる任意の構造を示す記憶装置215の例である。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は任意の他の適切な揮発性又は不揮発性記憶装置である。永久記憶装置235は、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードドライブ、フラッシュメモリ、又は、光学ディスクのようにデータの長期記憶をサポートする少なくとも1つの構成要素又は装置を含むことができる。
通信部220は、他のシステム又は装置との通信をサポートする。例えば、通信部220は、ネットワーク102を介した通信を容易にするネットワークインタフェースカード又は無線送受信部を含むことができる。通信部220は、任意の適切な物理的又は無線通信リンクを介した通信をサポートする。
入出力部225は、データの入力及び出力を許可する。例えば、入出力部225は、キーボード、マウス、キーパッド、タッチスクリーン、又は他の適切な入力装置を介したユーザ入力のための接続を提供できる。また、入出力部225は、出力をディスプレイ、プリンタ又は他の適切な出力装置に送信できる。
図2が図1のサーバ104であると説明したが、同じ又は類似の構造を少なくとも1つのクライアント装置106−114において用いることができることに注目すべきである。例えば、ラップトップ又はデスクトップコンピュータは、図2に示したものと同じ又は類似の構造を有することができる。
以下でより詳しく説明するように、クライアント装置300及びサーバ200は、多重経路データパケット伝送のために用いられることができる。例えば、クライアント装置300は、サーバ200に要求を送信する。前記要求は、多重経路伝送セッションに対して一意であり、多重経路伝送セッションの間、サーバ200から1つ以上のデータパケットを受信するためにクライアント装置300の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースを識別する識別子を含む。また、クライアント装置300は、多重経路伝送セッションの間、クライアント装置300の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介してサーバ200から1つ以上のデータパケットを受信することができる。
図3に示すように、クライアント装置300は、アンテナ305、無線周波数(RF)送受信部310、送信(TX)処理回路315、マイクロホン320及び受信(RX)処理回路325を含む。また、クライアント装置300は、スピーカ330、メインプロセッサ340、入/出力(I/O)インタフェース345、キーパッド350、ディスプレイ355及びメモリ360を含む。メモリ360は、オペレーティングシステム(OS)プログラム361、及び、少なくとも1つのアプリケーション362を含む。
RF送受信部310は、アンテナ305から、システムの他の構成要素によって送信された受信RF信号を受信する。RF送受信部310は、受信RF信号をダウンコンバートして中間周波数(IF)又は基底帯域信号を生成する。IF又は基底帯域信号は、基底帯域又はIF信号をフィルタリング、デコーディング及び/又はデジタル化することによって処理された基底帯域信号を生成する受信処理回路325に送信される。受信処理回路325は、処理された基底帯域信号(音声データ等)をスピーカ330又は追加処理(ウェブブラウジングデータ等)のためにプロセッサ340に送信する。
送信処理回路315は、マイクロホン320からアナログ又はデジタル音声データを受信し、プロセッサ340から他の発信基底帯域データ(ウェブデータ、電子メール、又は両方向ビデオゲームデータ)を受信する。送信処理回路315は、発信基底帯域データをエンコーディング、多重化、及び/又はデジタル化して、処理された基底帯域又はIF信号を生成する。RF送受信部310は、発信処理された基底帯域又はIF信号を送信処理回路315から受信し、基底帯域又はIF信号を、前記アンテナ305を介して送信されるRF信号にアップコンバートする。一実施形態で、2つ以上のネットワークアクセスインタフェースは、1つ以上の入出力インタフェース345、1つ以上のRF送受信部310などを含むことができる。入出力インタフェース345は、イーサネット(登録商標)接続のためのネットワークインタフェースカード、又は、セットトップボックスのためのケーブルインタフェースのような有線接続を介して通信できる。RF送受信部310は、無線アクセスポイント(例:無線アクセスポイント118又は119)、基地局(例:基地局116又は117)などと通信できる。
プロセッサ340は、少なくとも1つのプロセッサ又は他の処理装置を含むことができ、クライアント装置300の全体動作を制御するために、メモリ360に記憶されたOSプログラム361を実行できる。例えば、プロセッサ340は、周知の原理に従って、RF送受信部310、受信処理回路325及び送信処理回路315による順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号らの送信を制御できる。一部の実施形態で、プロセッサ340は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
また、プロセッサ340は、他のプロセッサ及びメモリ360に常駐するプログラムを実行できる。プロセッサ340は、実行中のプロセスの要求に従って、データをメモリ360の内外に移動できる。一部の実施形態で、プロセッサ340は、OSプログラム361に基づいて、又は、外部装置又はオペレータから受信した信号に応じて、アプリケーション362を実行するように構成される。また、プロセッサ340は、クライアント装置300に、ノートブック及び携帯用コンピュータのような他の装置と接続されるようにする能力を提供するI/Oインタフェース345に結合されている。I/Oインタフェース345は、かかるアクセサリ及びプロセッサ340の間の通信経路である。
また、プロセッサ340は、キーパッド350及びディスプレイユニット355に結合されている。クライアント装置300のオペレータは、クライアント装置300にデータを入力するためにキーパッド350を用いることができる。ディスプレイ355は、液晶ディスプレイ又はウェブサイトからの文字及び/又は少なくとも制限されたグラフィックをレンダリングできるディスプレイであってよい。
メモリ360は、プロセッサ340に結合されている。メモリ360の一部はRAMを含むことができ、メモリ360の他の部分はフラッシュメモリ又はROMを含むことができる。
図2及び図3は、通信システム内の装置の例を示すが、図2及び図3に多様な変更が行われてよい。例えば、図2及び図3の多様な構成は組み合わせ、細分化、又は省略されてもよく、追加的な構成が特定の必要に応じて追加されてもよい。特定例として、プロセッサ340は、少なくとも1つの中央処理ユニット(CPU)及び少なくとも1つのグラフィック処理ユニット(GPU)のような多重プロセッサに分けられてもよい。また、図3は、携帯電話及びスマートフォンで構成されたクライアント装置300を示すが、クライアント装置は、他の類型の移動又は固定式装置によっても構成できる。また、コンピューティング及び通信ネットワークと同様に、クライアント装置及びサーバは、多様な構成を有することができ、図2及び図3は、いかなる特定のクライアント装置又はサーバに本開示を限定しない。
MMTPプロトコル[[2]]は、MMT送信機とMMT受信機との間で、時間(timed)及び非時間(non−timed)マルチメディアデータを伝達するために用いられるアプリケーション層プロトコルである。MMTPプロトコルは、マルチメディアデータ伝達のためのペイロードパケットフォーマットの他にも、シグナリングメッセージのセット及びメッセージフォーマットを記述する。MMTPプロトコルは、実際のデータ伝達のためにトランスポート層サービスに依存する。マルチメディアデータを交換するために、MMT送信機とMMT受信機の間に伝送接続(例:TCP(transmission control protocol)伝送を用いるTCP接続、及び、UDP(user datagram protocol)伝送を用いるUDPフロー)がセットアップされる。MMTPプロトコルは、MMT送信機とMMT受信機の間にMMTPセッションをセットアップするためにRTSP又はHTTPのような信号プロトコルを用いる。
図4は、本開示に係るMMTクライアント(例:MMT受信機)とMMTサーバ(例:MMT送信機)の間のRTSPセッションの例示的な方法400を示す。過程405にて、クライアント装置300は、サーバ200にデータ伝達のためのURL(uniform resource locator)を記述することを要求する。過程410にて、サーバ200は、データ伝達のためのURLを記述するためにクライアント装置300から要求を受信したことに応じて、セッション記述プロトコル(SDP)プロトコルを用いてボディーディスクリプション(body description)を送信する。過程415にて、クライアント装置300は、RTSP SETUPメッセージを用いてセットアップ要求を送信する。クライアント装置300は、クライアント装置300がストリームを受信しようとする1つ以上の経路を指定する伝送ヘッダ内の伝送プロファイル(基本(underlying)伝送を含む)、宛先アドレス及びクライアントポートのような伝送パラメータをSETUPメッセージに含めることができる。過程420にて、サーバ200は、伝送ヘッダ内のサーバポート及び宛先アドレスのようなサーバ200自身の伝送パラメータセットを用いて、セットアップ要求に対する応答(例:200 OK)で応答する。過程425にて、クライアント装置300は、セットアップされた伝送接続を用いて、マルチメディアデータを再生するようにサーバ200に要求する。過程430にて、サーバ200は、セットアップ及び対応する応答メッセージを用いてセットアップされた伝送接続により、マルチメディアデータをクライアント装置300に送信する。以下で説明されるように、サーバ200からクライアント300への例示的なSDPは、[[12]]で規定されたセッションセットアップの実行中に用いられることができる。
Figure 2018524887
上述のように、クライアント装置(例:MMTクライアント)300及びサーバ(例:MMTサーバ)200は、メディアアセットのタイプ、及び、アセットを交換することができる伝送パラメータに同意できる。
シグナリングプロトコルは、サーバ200とクライアント装置300との間で交換されるマルチメディアデータを用いて、伝送接続(TCP又はUDP)をセットアップするために用いられる。図4に示すように、伝送接続はクライアント装置300とサーバ200との間の一対一接続である。伝送接続を介して伝送できるマルチメディアデータの量は、伝送接続で用いられるネットワークインタフェースの容量とネットワークインタフェースに接続されたネットワークの使用可能な帯域幅に制限される。結果として、受信機でのエンドユーザエクスペリエンス(end user experience)は、伝送接続がセットアップされたネットワーク経路の品質に依存する。(高いパケット損失、混雑などを原因として)ネットワーク経路が適切に動作しないと、エンドユーザエクスペリエンスは、例えば、メディアバッファリング、ピクシレーション(pixilation)などと関連した問題に直接的に影響を受けうる。
不良なネットワーク経路によってこのような問題が発生しないように、MMTPプロトコルは、多重経路機能により拡張できる。送信機と受信機の間に多重ネットワークインタフェースを用いる多重伝送接続を設定でき、これを介してデータを宛先に迅速かつ安定的に送信できる。また、MMT送信機は、MMT受信機のフィードバックに基づいて、MMT送信機が1つ以上の可能なネットワーク経路が不調であると確認した場合、ネットワーク経路を動的に変更できる。
図5は、本開示に係るMMTにおける多重経路伝達のための例示的な構造図500を示す。複数の伝送接続505,510,515,及び520を、サーバ200及びクライアント300で利用可能な異なるネットワークインタフェースを用いて、サーバ(例:MMT送信機)200とクライアント装置(例:MMT受信機)300との間にセットアップできる。マルチメディアデータストリームの異なるパケットフロー(例:他のタイプのデータパケット)525,530,535,及び540を、データ伝送に使用できる様々なネットワークインタフェース(例:経路)を用いて、異なる伝送接続ら505,510,515,及び520にて伝送できる。1つのネットワーク接続(例:1つの経路)505がセッション実行中に適切に動作しないと、他のネットワーク接続(例:他の経路)510を、後続のパケット伝達のために選択できる。結果として、1つのネットワーク経路の性能低下が全般的なメディア伝送品質に影響を及ぼさないので、エンドユーザエクスペリエンスに悪影響を及ぼさない。
多重経路伝達によって、サーバ200からクライアント装置300に又はその反対にマルチメディアデータを送信するために多重ネットワーク経路を用いることができる。多重ネットワーク経路が利用可能となることによって、より多くのマルチメディアデータを同じ時間内に宛先に転送できる。結果として、データ伝送に使用できる最終(net)帯域幅は、個別ネットワーク経路の帯域幅に比べて高い。上記のように、多重経路に対するセッション管理にはRTSPシグナリングプロトコルを用いることができる。例えば、クライアント装置300及びサーバ200は、OPTIONS要求を互いに送信することによって、多重経路機能をサポートしているかを互いに発見できる。サーバ200及びクライアント装置300の両方がOPTIONS要求を生成できるため、OPTIONS要求は、多重経路機能をサポートしているか否かについて問い合わせするための良い候補モードとなる。“multipath”という新たなオプションタグは、IANA(internet assigned number authority)に登録でき、OPTIONS要求の“require”ヘッダにて適用できる。以下は、多重経路のサポートについて問い合わせるクライアント装置300からサーバ200への簡単なOPTIONS要求の例である。
Figure 2018524887
OPTIONS要求に対するサーバ200の応答は、[[3]]に提示されたように標準応答メカニズムに従う。
Figure 2018524887
サーバ200は、上記のOPTIONS要求を、クライアント装置300からの多重経路のサポートについて問い合わせるために生成でき、クライアント装置300は、適切な応答により応答できる。要求と応答は、上記にて言及された新しく提案されたオプションタグである“multipath”をサポートする[[3]]に規定された標準OPTIONS要求応答メカニズムに従う。クライアント装置300及びサーバ200は、上記のようにして、多重経路機能を有するセッションのセットアップを開始できる。しかし、サーバ200及びクライアント装置300のいずれもが多重経路を用いないことに決定すると、[[3]]で提示されたように標準セッションのセットアップ手順を続けることができる。
実施形態において、セッションは、クライアント装置(例:MMTクライアント装置)300とサーバ(例:MMTサーバ)200の間に多重経路機能を用いて確立できる。図6は、本開示に係るRTSPを用いるMMTセッションのセットアップの例示的な方法600を示す。過程605にて、クライアント装置300は、サーバ200からURL記述を要求する。クライアント装置300は、セッションレベル固有識別子を示す“MultipathId”という新たなヘッダを含ませ、サーバがクライアント装置300からの同じ多重経路セッションに属する全ての接続を識別できるようにする。DESCRIBEの例は下記の通りである。
Figure 2018524887
上述のように、多重経路識別子を有するDESCRIBE要求に対して、過程610にて、サーバ200は、“multipath”と呼ばれる新たな属性を有するSDPでサーバ200が多重経路伝達をサポートすることをクライアント装置300に知らせることができる。multipath属性のシンタックス(syntax)は下記の通りである。
Figure 2018524887
上記SDPに示すように、メディアディスクリプション(media description)には、各ネットワークインタフェースに対する接続情報だけでなく、各ネットワークインタフェースに対する当事者が受信しようとするデータタイプも含まれる。また、各メディアディスクリプションに対するSDP“control”属性は、“streamid”パラメータで表示されるストリームidを、メディアラインに指定されたメディアフォーマット(例:ペイロードタイプ)にバインドする。クライアント装置300が情報を判読する時、クライアント装置300は、対応する“control”属性で識別された各々のストリームidにどのアセットタイプ(ペイロードタイプのようなメディアフォーマット技術によって指定されたアセットタイプ)が提供できるかを決定する。結果として、クライアント装置300は、与えられたアセットタイプに対してどのストリームidを要求するかを決定し、当該ストリームidをSETUP要求の要求URLに用いる。多重経路伝達によって、クライアント装置300は、クライアント装置300選択のネットワークインタフェースからSETUP要求を生成しなければならない。SETUP要求は、どのネットワークインタフェースによりどのアセットタイプが送信されるべきであるかを選択するポリシーによって管理される。結果として、URLと結びつけられた選択されたネットワークインタフェース(特定のアセットタイプに対応する上記説明されたストリームid情報を含む)は、特定のネットワークインタフェースでの特定のアセットタイプに対する要求を生成するために、クライアント装置300によって用いられる。これは、特定タイプのデータ(例:高画質ビデオ)とともに、特定の種類のネットワークインタフェース(例:より高い帯域幅のWiFi接続)を用いる追加的な長所を提供する。
クライアント装置300は、サーバ200から受信された多重経路SDPに基づいて、他のネットワークインタフェースを用いてサーバ(例:MMTサーバ)200に対する多重接続(例:ネットワーク経路)をセットアップできる。例えば、過程615、625及び635にて、クライアント装置300は、SETUPメッセージを用いて各々のネットワーク経路をセットアップする。各々のSETUP要求で、クライアント装置300は、クライアント装置300がメディアを受信することを望む経路を指定する伝送パラメータ(例:プロファイル、宛先アドレス、クライアントポート)を含む。また、クライアント装置300は、サーバ200に対する各々のSETUP要求に後に“MultipathId”という新たなヘッダを含む。以後、この“MultipathId”を“クライアント多重経路識別子”と呼ぶことにする。このヘッダフィールドの値は、上記に説明されたDESCRIBE要求に用いられた“MultipathId”ヘッダフィールドの値と同じである。同じ値を用いることにより、クライアント装置300からのSETUP要求が初期のDESCRIBE要求と同じセッションに属するということをサーバ200に知らせる。また、クライアント装置300からのクライアント多重経路識別子は、ネットワーク及び伝送パラメータと結びつけられ、クライアント装置300が後に他のネットワーク経路からのパケットフローをグループ化するために用いることができる。クライアント装置300及びサーバ200が多重経路伝達を用いることを望む場合、全てのSETUP要求は、“MultipathId”ヘッダフィールドを含む。
サーバ200が各々のSETUPメッセージを受信すると、過程620、630及び640にて、サーバ200は、自らの伝送パラメータを用いて応答メッセージにより応答して、サーバ200がメディアを受信しようとする場所を指定する。また、サーバ200は、サーバ200によって選択された一意な値である“MultipathId”という新たなヘッダを含む。以後、この“MultipathId”を“サーバ多重経路識別子”と呼ぶことにする。この値は、同じサーバ多重経路識別子を有するサーバ200からの全ての接続が同じセッションに属することをクライアント装置300に知らせる。また、サーバ多重経路識別子は、ネットワーク及び伝送パラメータと結びつけられているので、後にサーバ多重経路識別子を用いて他のネットワーク経路のパケットフローをグループ化できる。SETUP要求の終わりで、同じクライアント多重経路識別子を有する全てのクライアントSETUP要求及び同じサーバ多重経路識別子を有するサーバ応答との間で応答を交換し、クライアント装置300及びサーバ200は、どのネットワーク経路が同じセッションに属するかを知る。
全てのSETUP要求応答メッセージが完了すると、過程645にて、クライアント装置300は、ストリームを再生するように要求し、サーバ200は、他のネットワーク経路を用いてネゴシエーションされた伝送接続上でストリームを再生する。伝送接続パラメータが対応するクライアント多重経路識別子及びサーバ多重経路識別子と結びつけられたので、過程650、655及び660にて、クライアント装置300及びサーバ200は、他のネットワーク経路にてパケットフローを受信することができ、他のネットワーク経路のフローをグループ化し相関させることができる。
実施形態で、クライアント装置(例:MMTクライアント装置)300及びサーバ200は、セッションの確立中に、多重経路に対するサポートを可能又は不可能にすることができる。また、クライアント装置300又はサーバ200は、既に多重経路を用いている場合、セッションの確立中に、ネットワーク経路を追加又は削除できる。クライアント装置300又はサーバ200は、セッションの確立中に、多重経路サポートを開始することを望む場合、多重経路機能を使用せず、RTSPシグナリングプロトコルを用いて、パケットデータ交換のための伝送接続(TCP又はUDP)を開くことができる。クライアント装置300が多重経路を開始するために、クライアント装置300は、上記で論議されたように、サーバの多重経路機能を検査するためにOPTIONS要求を発行できる。多重経路機能についてサーバからの肯定応答を受信すると、クライアント装置300は、上記したように、多重経路を可能にするために変更された伝送パラメータにて新たなSETUP要求を発行できる(現存するストリームを終了する必要がなく、ストリームの伝送パラメータを変更するために明示的に再度開放される必要がない[[3]])。しかし、新たなインタフェースを用いようとする場合、“MultipathId”ヘッダとともに、当該新たなインタフェースから新たなSETUP要求が送信される。このヘッダの値は、他の接続で用いられるクライアント多重経路識別子と同じである。
サーバ200が多重経路を開始するために、サーバ200は、OPTIONS要求をクライアント装置に送信することによって、多重経路機能を検査できる。サーバ200は、ANNOUNCEメッセージを送信して、multipath属性を有するSDPを用いて多重経路機能を特定するためのメディア記述を修正する。クライアント装置300が多重経路を用いることを選択した場合、クライアント装置300は、上記のように、多重経路伝達を可能にするために複数のSETUP要求を送信できる。
実施形態で、クライアント装置300又はサーバ200のいずれかが既に多重経路サポートを用いている場合、クライアント装置300及びサーバ200はネットワーク経路を追加又は削除できる。例えば、クライアント装置300は、伝送パラメータを有する新たなSETUP要求を送信し、ヘッダフィールド“Multipath”に対して同じ値を用いて現存する多重経路接続に新たなネットワーク経路を追加する。また、クライアント装置300は、[[3]]で規定された対応するSETUP要求に対するTEARDOWN要求を発行することによって、ネットワーク経路を削除できる。クライアント装置300がまもなく終了するネットワーク経路のパケットフローを他のネットワーク経路にて伝送しようとする場合、クライアント装置300は、他のネットワーク経路に対する変更されたSETUP要求を用いてこれを実行できる。他の例として、サーバ200は、新たなSDPを通知し、その後、変更されたSDPに基づいて接続を設定するようにクライアント装置300に要求することによって、ネットワーク経路を追加又は削除できる。
クライアント装置300及びサーバ200は、セッションの確立中に多重経路サポートを中断させることができる。クライアント装置300は、現存する全てのネットワーク経路を切断し(tearing down)、[[3]]で規定されたように新たなSETUP要求を発行することによって、多重経路サポートを中断させることができる。クライアント装置300は、1つの接続を除く全ての接続を終了し変更されたSETUP要求を用いて残りの接続を変更してもよい。サーバ200は、ANNOUNCEメッセージにて(“multipath”属性を有さない)変更されたSDPを用いて、多重経路サポートを中断できる。多重経路サポートを用いて設定された多重ネットワーク経路は、[[3]]に記述された単一セッション終了メカニズムに従って1つずつ切らなければならない。
多重経路に対するサポートは、クライアント装置300とサーバ200との間で相互に排他的である。換言すれば、クライアント装置300及びサーバ200は、他の装置が多重経路伝達を用いるのが好ましいか否かに関係なく、多重経路を実現できる。クライアント装置300又はサーバ200のいずれかが、多重インタフェースを有さないか、又は、多重経路伝達機能を用いることを望まない場合、クライアント装置300及びサーバ200は、送信メッセージに“MultipathId”ヘッダフィールドを含める必要がない。しかし、他の装置が“MultipathId”ヘッダを含めた場合、多重経路を用いない装置は、他の装置が多重経路サポートを要求することを識別できなければならないので、他の装置の多重インタフェースにパケットデータをストリーミング可能でなければならない。
上記のように、データ伝達のための多重経路をセットアップすると、MMT送信機は、多重経路を用いてデータをMMT受信機に送信できる。受信機が多重経路からデータを受信する時、受信機は、ネットワーク経路レベルでQoS及びQoE測定値(パケット損失、遅延、ジッタ等)を計算できる。これを可能にするために、パケットが受信機に到達する前、(MMT送信機又は経路中の中間ノードにおいて)パケットに対してノード又は経路の情報をスタンプする(stamp)処理を実行できる。MMT受信機は、予め決定された間隔で、フローごと又はネットワークごとに経路QoS及びQoE測定値(経路品質情報)を計算でき、経路品質情報を任意のチャネル品質情報(例:LTEリンク上のリンク無線品質)とともにMMT送信機に送信できる。
図7は、本開示に係る複数のネットワーク経路の各々に対する受信機フィードバックのダイヤグラム700の例を示す。図7は、各ネットワーク経路に対する3つのメトリック(損失、遅延及びジッタ)を示す。しかし、受信機フィードバックは、各ネットワーク経路に対してより多くのQoS及びQoEメトリックを含むように拡張できる。MMT規格は、受信機フィードバックに対するサポートを含むことができる。一実施形態で、受信機フィードバックは、ネットワーク経路レベルで実行できる。受信機フィードバックの結果として、MMT送信機は、他のネットワーク経路の状態を認識するようになる。
MMT受信機フィードバックによって、MMT送信機は、両当事者間の互いに異なるネットワーク経路の状態を完全に把握できる。送信機は、フローごと(ネットワーク経路ごと)のQoS及びQoE測定値を用いてネットワーク経路を動的に変更できるため、よりパフォーマンスのよい他のネットワーク経路を介してパケットフローをルーティングできる。特定のメディアタイプに対するネットワーク経路の決定は、パケットが未処理(raw)データから生成される時リアルタイムに発生する。結果として、パケットは、より良い特性を有するネットワーク経路上の宛先に伝達され、受信機への最適又は改善された伝達を実現できる。アプリケーションが要求する場合、受信機フィードバック及びこのフィードバックに基づく動的経路アップデートが、非常に細分化されたレベル(例:パケット単位)にて実行できることに留意すべきである。
セッションの確立中にパケットフローに対するネットワーク経路を変更できるため、SDPがネットワーク経路に結びつけられたメディアタイプを有することを原因として、SDPと同期されなくなる。この問題を解決するために、MMT送信機及びMMT受信機は、パケットフローが新たなネットワーク経路上に実際に送信される前に、上記のように、伝送パラメータ及びネットワーク経路を変更するために中間セッション(mid−session)の変更を開始できる。一実施形態で、ネットワーク経路に対する変更は、ネットワーク経路に対する頻繁な変更をできうる限り抑制するために、適切なしきい値を用いて実行できる。
多重経路は、反復DESCRIBEメッセージを用いてセットアップできる。上記のように、“MultipathId”ヘッダフィールドを、DESCRIBEメッセージに含めることができる。クライアント装置300がDESCRIBE要求を送る前にOPTIONS要求を用いてサーバ200の多重経路機能について問い合わせなかった場合であっても、クライアント装置300及びサーバ200は、初期のDESCRIBE要求後に、多重経路にアップグレードできる。例えば、クライアント装置300は、[[3]]で規定されたように、標準RTSPセッションを設定するために、“MultipathId”ヘッダを有しないDESCRIBE要求を用いて、メディアディスクリプションをサーバ200に要求できる。サーバ200は、ボディーディスクリプション(“multipath”属性を有さないSDP)を有する標準応答で応答する。その後、クライアント装置300は、多重経路を使用しようとする。クライアント装置300は、上記のように、OPTIONS要求を用いて多重経路機能についてサーバ200に問い合わせできる。多重経路機能についての肯定応答を受信すると、クライアント装置300は“MultipathId”ヘッダフィールドを有する新たなDESCRIBE要求を送信できる。この結果、クライアント装置300及びサーバ200は、上記のように、多重経路伝達を続けることができる。
また、多重経路をサーバ通知に基づいてセットアップできる。上記のように、“MultipathId”ヘッダフィールドは、DESCRIBEメッセージに含めることができる。クライアント装置300がDESCRIBE要求を送る前にOPTIONS要求を用いてサーバ200の多重経路機能について問い合わせなかった場合であっても、クライアント装置300及びサーバ200は、初期のDESCRIBE要求後に多重経路にアップグレードできる。例えば、クライアント装置300は、[[3]]で規定されたように、標準RTSPセッションを設定するための“MultipathId”ヘッダを有しないDESCRIBE要求を用いてメディアディスクリプションをサーバ200に要求する。サーバ300は、ボディーディスクリプション(“multipath”属性を有さないSDP)を有する標準応答で応答する。その後、クライアント装置300は、多重経路を使用しようとする。クライアント装置300は、上記のように、OPTIONS要求を用いて多重経路機能についてサーバ200に問い合わせることができる。サーバ200は、ANNOUNCEメッセージを用いて新たなSDPを通知できる。多重経路機能及び新たなSDPについて肯定応答を受信すると、クライアント装置300は、各々のSETUP要求に“MultipathId”ヘッダフィールドを含めて、複数のSETUP要求の送信を開始できる。クライアント装置300及びサーバ200は、上記のように、多重経路伝達を進める。
サーバ200は、多重経路を開始できる。上記のように、“MultipathId”ヘッダフィールドを、DESCRIBEメッセージに含めることができる。クライアント装置300は、DESCRIBE要求を送る前に、OPTIONS要求を用いてサーバ200の多重経路機能について問い合わせなかった場合であっても、初期DESCRIBE要求がサーバ200に送信されサーバ200が多重経路セットアップを開始した後であっても、クライアント装置300及びサーバ200は、多重経路伝達に関与できる。例えば、クライアント装置300は、[[3]]に規定された標準RTSPセッションを設定するために、“MultipathId”を有しないDESCRIBE要求を用いてメディアディスクリプションをサーバ200に要求する。クライアント装置300が“MultipathId”ヘッダを特定していないことを知った場合でも、サーバ200は、“multipath”SDP属性を含むSDPにより応答できる。また、サーバ200は、DESCRIBE要求に応じてサーバ多重経路識別子の値を送信できる。クライアント装置300は、サーバ200が特定された多重経路機能を有することを確認する。クライアント装置300は、上記のように、多重接続の設定を開始することができる。第1SETUPメッセージから開始することにより、クライアント装置300は、“MultipathId”ヘッダフィールドにクライアント多重経路識別子値を含めることを開始でき、上記のように多重経路の使用へと進むことができる。
HTTPは、多重経路セッションを設定するためのシグナリング(signaling)プロトコルとして用いることができる。上記のように、RTSPは、多重経路セッションを設定するためのシグナリングプロトコルとして用いられる。その他、HTTPを、多重経路セッションを設定するためのシグナリングプロトコルとして用いることができる。図8は、本開示に係るHTTPプロトコルを用いるMMTセッションセットアップの例示的な方法800を示す。過程805にて、クライアント装置300は、[[11]]に規定されたように、ウェブソケット(WebSocket)接続へのHTTPアップグレードを用いて、サーバ200からMMTパッケージをダウンロードする。アップグレード要求の一部として、クライアント装置300は、クライアント装置300が多重経路伝達機能を使用しようとすることをサーバ200に知らせるために、“MultipathId”ヘッダを含ませる。このヘッダフィールドの値は、クライアント装置300が全ての後続パケット要求にわたって使用されるクライアント多重経路識別子である。過程810にて、サーバ200は、ウェブソケットへのHTTPアップグレード受信に応じて、サーバ多重経路識別子値が含まれる“MultipathId”ヘッダを有する応答“200 OK”をクライアント装置300に送信する。過程815及び825に示すように、クライアント装置300は、多重経路伝達のためにクライアント装置300が用いる各々のインタフェースに対してウェブソケット接続を用いる。過程820及び830にて、サーバ200は、多重経路伝達のためにクライアント300が用いる各々のインタフェースに対するウェブソケットへのHTTPアップグレード受信に応じて、サーバ多重経路識別子値を含む“MultipathId”ヘッダを有する応答“200 OK”をクライアント装置300に送信する。各々のGET要求は“Multipath”ヘッダフィールドを含むので、サーバ200は多数の着信GET要求がMMTパケットデータに対する同じセッションの一部であることを知ることができる。ウェブソケットメッセージは、多重経路機能、指定されたネットワークインタフェースに対するアセットタイプのネゴシエーションなどのようなオプションディスカバリ(option discovery)に用いられる。過程835、840、及び845にて、データは、サーバ200からクライアント装置300に各々の経路を介して送信される。
図9は、本開示に係る装置による多重経路データパケット受信のための例示的な過程のフローチャートを示す。
過程905にて、装置はサーバにメッセージを送信する。前記メッセージは、多重経路伝送セッションに対応して前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを示す識別子を含む。装置は、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースうち第1ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第1ネットワーク経路の1つ以上の第1特性を決定する。装置は、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち第2ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第2ネットワーク経路の1つ以上の第2特性を決定する。装置は、多重経路伝送セッションの間、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのネットワークアクセスインタフェースがアクセスするネットワーク経路を示す識別子を生成する。
過程910にて、装置は、2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの1つ以上の特性に基づく多重経路伝送セッションの間、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの任意の組み合わせによってサーバから1つ以上のデータパケットを受信する。装置は後続メッセージをサーバに送信する。後続メッセージは、多重接続伝送セッションに対応して装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの後続グループを示す他の識別子を含む。装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの後続グループは、前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループと異なる。装置は、多重経路伝送セッションの間、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースを介して、サーバから1つ以上の後続データパケットを受信する。装置は、多重経路伝送セッションの確立中に、サーバから1つ以上のデータパケットを受信するための要求を送信することに応じて、多重伝送セッションの確立中に、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して、サーバから1つ以上のデータパケットを受信する。
図10は、本開示に係るサーバによる多重経路データパケット送信のための例示的な過程のフローチャートを示す。
過程1005にて、サーバは、装置からメッセージを受信する。メッセージは、多重経路伝送セッションに対応し、多重経路伝送セッションの確立中にサーバから1つ以上のデータパケットを受信する装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを示す識別子を含む。サーバは、多重経路伝送セッションの確立中、装置からの要求に基づいて1つ以上のデータパケットを送信するために、2つ以上のネットワーク経路の経路選択を制御する。サーバは、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち第1ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第1ネットワーク経路の1つ以上の第1特性を決定する。サーバは、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち第2ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第2ネットワーク経路の1つ以上の第2特性を決定する。サーバは、多重経路伝送セッションの確立中、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる2つ以上のネットワーク経路を示す識別子を生成する。
過程1010にて、サーバは、多重経路伝送セッションの確立中、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースに対応する2つ以上のネットワーク経路を介して、装置に1つ以上のデータパケットを送信する。サーバは、2つ以上のネットワーク経路の受信された特性に基づいて、2つ以上のネットワーク経路の各々を介して、装置に1つ以上のデータパケットを送信する。サーバは、他のメッセージを装置に送信する。他のメッセージは、サーバが2つ以上のネットワーク経路を介して1つ以上のデータパケットの伝送をサポートすることを示す。サーバは、多重経路伝送セッションに対する要求を受信する。サーバは、多重経路伝送セッションの確立中、サーバの2つ以上のネットワークアクセスインタフェース及び装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して、1つ以上のデータパケットを装置に送信する。サーバは、サーバに対する後続メッセージを受信する。後続メッセージは、多重経路伝送セッションに対応して装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの後続グループを示す他の識別子を含む。2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの後続グループは、前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループと異なる。サーバは、多重経路伝送セッションの確立中、装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して、1つ以上の後続データパケットを装置に送信する。
本開示は、例示的な実施形態で説明されたが、多様な変更例及び修正例が当業者に提案されることができる。本開示は、添付された請求範囲の範囲内に属するかかる変更及び修正例らを含むことが意図される。

Claims (14)

  1. 多重経路データパケット受信のための装置の制御方法であって、
    多重経路伝送セッションに対応して前記装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを指示する識別子を含むメッセージをサーバに送信する過程と、
    前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの少なくとも1つの特性に基づいて、前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの組み合わせによって前記サーバから少なくとも1つのデータパケットを受信する過程と、を含む方法。
  2. 前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち、第1ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第1ネットワーク経路の少なくとも1つの第1特性を決定する過程と、
    前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち、第2ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第2ネットワーク経路の少なくとも1つの第2特性を決定する過程と、をさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされるネットワーク経路を指示する識別子を生成する過程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 後続メッセージをサーバに送信する過程と、
    前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して前記サーバから少なくとも1つの後続データパケットを受信する過程をさらに含み、
    前記後続メッセージは、前記多重経路伝送セッションに対応して前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの前記グループとは異なる前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの後続グループを指示する他の識別子を含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記サーバから前記少なくとも1つのデータパケットを受信することを命じる要求に応じて、前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して前記少なくとも1つのデータパケットを前記サーバから受信する過程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  6. 多重経路データパケット送信のためのサーバの制御方法であって、
    多重経路伝送セッションに対応して前記多重経路伝送セッションの間、前記サーバから少なくとも1つのデータパケットを受信する装置の2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのグループを指示する識別子を含むメッセージを前記装置から受信する過程と、
    前記多重経路送信セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースに対応する2つ以上のネットワーク経路を介して前記少なくとも1つのデータパケットを前記装置に送信する過程と、を含む方法。
  7. 前記2つ以上のネットワーク経路の受信された特性に基づいて、前記2つ以上のネットワーク経路の各々を介して前記少なくとも1つのデータパケットを前記装置に送信する過程をさらに含む請求項6に記載の方法。
  8. 前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記装置からの要求に基づいて、前記少なくとも1つのデータパケットを送信するために前記2つ以上のネットワーク経路の経路選択を制御する過程をさらに含む請求項6に記載の方法。
  9. 前記装置に他のメッセージを送信する過程と、
    前記多重経路伝送セッションに対する要求を受信する過程と、
    前記多重経路伝送セッションの確立中に、前記サーバの前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェース及び前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して、前記少なくとも1つのデータパケットを前記装置に送信する過程と、をさらに含み、
    前記他のメッセージは、前記サーバが前記2つ以上のネットワーク経路を介して前記少なくとも1つのデータパケットの送信をサポートすることを指示する請求項6に記載の方法。
  10. 前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち第1ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第1ネットワーク経路の少なくとも1つの第1特性を決定する過程と、
    前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのうち第2ネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる第2ネットワーク経路の少なくとも1つの第2特性を決定する過程と、をさらに含む請求項6に記載の方法。
  11. 前記多重経路送信セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースのネットワークアクセスインタフェースによってアクセスされる前記2つ以上のネットワーク経路を指示する識別子を生成する過程をさらに含む請求項10に記載の方法。
  12. 後続メッセージを受信する過程と、
    前記多重経路送信セッションの確立中に、前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの各々を介して少なくとも1つの後続データパケットを前記装置に送信する過程と、をさらに含み、
    前記後続メッセージは、前記多重経路伝送セッションに対応して前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの前記グループとは異なる前記装置の前記2つ以上のネットワークアクセスインタフェースの後続グループを指示する他の識別子を含む請求項6に記載の方法。
  13. 多重経路データパケット受信装置であって、前記装置は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される装置。
  14. 多重経路データパケット送信装置であって、前記装置は、請求項6乃至12のいずれか一項に記載の方法を実施するように構成される装置。
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