本開示に記載される例示的な実施形態は、連続グルコースセンサからグルコースデータを受信し、それが意図された様式で使用されるようにそのデータの使用及び再配信を制御するための技術に関する。いくつかの実施形態は、数ある中でも特に、どのアプリケーションがデータを受信するかを制御し、医学的データのプライバシーを維持するためのセキュリティ手段を提供し、スマートフォン上で実行するアプリケーションにグルコースレベル及び他の健康情報を表示する。したがって、実施形態は、医学的データを他のアプリケーション及びデバイスに再配信する際にプライバシー及びセキュリティを維持しながら、グルコースレベルなどの医学的データにスマートフォン上でアクセスする利便性をユーザに提供する。ある特定の実施形態は、医学的データをスマートフォン上に表示するものとして記載されるが、タブレット、個人用コンピュータ、スマートウォッチ、クラウドアプリケーションなどを含む他のディスプレイデバイスが使用され得ることが理解される。
本明細書に開示されるいくつかの実施形態を例示するために、ある環境例をこれから詳解する。
この環境例は、概して、患者の1つ以上の健康上の特徴を測定し、かつ/または電子デバイス(複数可)と通信する患者に1つ以上の治療を施す、1つ以上の装着式医療デバイスのネットワーク化されたシステムを含む。監視される健康上の特徴は、この例では宿主のグルコース濃度を含むことができるが、代わりにまたは付加的に、本明細書に記載される他の健康上の特徴のうちのいずれか1つ以上であってもよい。患者に施される治療は、例えば、インスリンポンプを用いたインスリン投与を含むことができるが、他の例では、本明細書に記載される他の治療のうちのいずれか1つ以上であってもよい。
この環境例に付言すると、1つ以上の身体装着式医療デバイスは、それぞれ、データを生成し、消費者用電子デバイス、例えば、スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、または他のウェアラブル及び/もしくはモバイルコンピューティングデバイスなどに、そのデータを提供することができる。記載される以下の例及び他の例では、スマートフォンが使用される。スマートフォンは、身体装着式医療デバイスによって提供される(例えば、無線送信される)データを受信し処理するようにスマートフォンを構成する専用アプリケーションを含むことができる。身体装着式医療デバイスによって提供されるデータとしては、例えば、グルコース測定値、インスリン送達量、医療デバイス関する診断情報、及びそれぞれに関連付けられたタイムスタンプを挙げることができる。スマートフォンは、そのため、専用アプリケーションを使用し、受信されたデータに基づいて、様々な機能、例えば、データを使用したチャート及びユーザ知覚可能アラームの生成を実行することができる。スマートフォンは、専用アプリケーションを使用して、他のデータ、例えば、スマートフォンのユーザからのデータ(例えば、ユーザ識別情報)、ユーザと専用アプリケーションの対話、専用アプリケーション診断情報などを受信し、生成してもよい。いくつかの実施形態では、専用アプリケーションは、医療デバイスによって得られた患者ユーザのデータへのアクセスを管理するための、患者ユーザ及び/または非患者ユーザの1つ以上のコンピューティングデバイス上で動作可能な専用アプリケーション一式を含み得る。一例において、専用アプリケーション一式は、生物医学的データを処理し、身体装着式医療デバイスを装着している患者ユーザにそれを提供するように、患者ユーザのスマートフォン上で動作可能な、第1の専用アプリケーション、どのように生物医学的データが他者(例えば、遠隔モニタ)と共有され得るかの制御を患者ユーザに提供するように、患者ユーザのスマートフォン上で動作可能な、第2の専用アプリケーション、及び/または、生物医学的データからの権限のあるデータを遠隔で監視するように、別のユーザのデバイス(例えば、遠隔モニタのスマートフォン)上で動作可能な、第3の専用アプリケーションを含むことができる。
専用アプリケーションは、スマートフォンを使用して遠隔サーバからダウンロードされる1つ以上のアプリケーションであり得る。一例において、スマートフォンは、Apple,Inc.から市販されているiPhone(登録商標)であり、アプリケーションは、Apple,Inc.により商業的に運用されているApp Storeからダウンロードされる、いわゆる「アプリ(App)」である。
専用アプリケーションが、身体装着式医療デバイスで生成したデータ及び専用アプリケーションで生成したデータの一部または全部を、スマートフォンまたは他の通信可能に接続されたコンピューティングシステム(例えば、第三者のスマートフォン(例えば、介護者もしくは家族の一員)または企業システム(例えば、ミネソタ州ロチェスター所在のMayo Clinicもしくはウィスコンシン州ヴェローナ所在のEpicにより運用されている電子健康記録)など)に常駐する他のアプリケーション(例えば、第三者アプリケーション(複数可))に提供することが望ましい場合もある。第三者アプリケーションは、例えば、提供されたデータを異なる方法で処理可能であることなどの、専用アプリケーションに勝る利点をユーザに提供する他の能力を有し得(例えば、異なる有用なチャートもしくは見識を生成する、より高い処理力または能力を有し)、かつ/または、提供されたデータを他のデータと統合し得る(例えば、専用アプリケーションにより提供されたグルコース及びインスリンデータを、第三者アプリケーションにより生成された食事データ及びエクササイズデータと統合する)。
この例となる環境において、専用アプリケーションは、スマートフォン上で実行する配信アプリケーションに、全てのデータまたは選択されたデータのいずれかを提供する。配信アプリケーションは、専用アプリケーションから収集され、それにより生成されたデータの、スマートフォン上で実行する他のアプリケーション(複数可)への配信を容易にするように機能する。配信アプリケーションは、スマートフォン上で実行する別のいわゆる「アプリ」であり得る。配信アプリケーションは、スマートフォン上に常駐する専用アプリケーション及び第三者アプリケーションなどの他のアプリケーションがデータを提供し、配信アプリケーションからのデータにアクセスすることを許可する、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を含むことができる。この様式で、専用アプリケーションは、配信アプリケーションにデータを提供することができ、このデータはこれで、スマートフォン上の第三者アプリケーションで利用可能になる。これらの第三者アプリケーションは、このアプリケーションが行うことのできる任意の方法でデータを取得し、処理し、出力することができる。具体例として、第三者アプリケーションは、配信アプリケーションを介して専用アプリケーションによって提供されるグルコース生成データを取得する食事追跡機能を含むことができる。第三者アプリケーションは、ユーザのグルコースレベルの上下を食事と相関させることと同様に、グルコースデータを食事情報と統合させて、有益な見識をユーザに提供することができる。
しかしながら、いくつかの実装形態では、第三者アプリケーションがアクセスを有するデータを限定することが望ましい場合がある。例えば、ユーザは、一部または全部の第三者アプリケーションが、患者識別可能情報などの部外秘の情報に対するアクセスを有することを望まない場合がある。または、例えば、関連のある政府機関により承認されているアプリケーションがない場合、他のアプリケーションがアクセスすることを政府規制が禁止する、特定のある特定のタイプの医学的情報において、ある特定のタイプの情報は、政府規制によってより高度に制御されている場合がある。さらに、安全配慮事項は、どんなアプリケーションがデータにアクセスできるかの限定に関わる要因であり得る。例えば、規制がデータの交換を禁止しないとしても、第三者アプリケーションが安全でない方法でデータを使用すること(例えば、臨床上危険な医療行為を行うようユーザに誤ってプロンプトすることなど)がないように、ある特定のタイプのデータのアクセスを限定することが望ましい場合がある。
したがって、この例となる環境における例となる実施形態は、第三者アプリケーションへのデータの配信を限定することができる。いくつかの実装形態では、ある特定のタイプのデータのみが、第三者アプリケーションがそのデータに少なくとも直接的にはアクセスできないように、配信アプリケーションに提供される。いくつかの実装形態では、データを配信アプリケーションに提供する前に、一部または全部のデータが暗号化される。このようにして、暗号化されたデータを復号するための鍵を有する第三者アプリケーションのみが、配信アプリケーションからアクセスされる暗号化されたデータを使用することができる。このような鍵は、いくつかの実装形態では、規制及び/または安全要件を満たした承認済みの第三者アプリケーションにのみ提供され得る。一部または全部のデータへのアクセスを限定する他の方法が、本明細書の他の箇所に記載されるように、同様に、または代わりに使用されてもよい。
この例となる環境に付言すると、第三者アプリケーションによる健康測定データへのアクセスを、いわゆる回顧的測定データに限定することが望ましい場合がある。回顧的測定データとは、もはや実用可能な(actionable)データではないデータである。すなわち、実用可能なデータとは、効果的な行為が患者の生理状態の有害な変化を防止するかまたはそれに応答することを可能にするのに十分な適時性をもって使用され得るデータである。実用可能なデータとは、いわゆる実時間の連続的なグルコース測定値であり、予測される連続的なグルコース測定値(例えば、5分間先または1時間先などの将来の期間について予測されるグルコース値)を含むこともできる。グルコースデータの一例を用いて解説すると、実用可能な連続的なグルコース測定値データとは、患者の現在の糖尿病の臨床状態(例えば、切迫したもしくは実際の低血糖症、または切迫したもしくは実際の高血糖症など)を治療するために使用され得るグルコース測定値データである。対照的に、回顧的な連続的グルコースデータとは、そのデータが、どのように患者を治療すべきかの決断を下すための値を提供するには古すぎると思われるために、ユーザの現在の臨床状態を治療するために使用されないデータである。現在の臨床状態を治療するためには必ずしも有用ではないが、回顧的データは、患者の健康に関する見識を推量するためには依然として非常に有用である。例としては、患者のグルコースレベルを、患者により経口摂取された炭水化物(carbohydrates)(「糖質(carbs)」)及び/または薬物と経時的に比較して、その糖質及び/または薬物が患者のグルコースレベルにどのように影響しているかに関する見識を得、ことによると患者に関連する治療プランを修正することが挙げられる。
実用可能なデータを構成するものが様々な要因に左右され得ることは理解されている。例えば、実用可能なデータを構成するものは、監視される1つ以上の健康上の特徴に関連付けられる健康状態の臨床状態が、有害でない生理状態から有害な生理状態にどれほど早く変化し得るかに左右され得る。解説すると、糖尿病の臨床状態は、比較的早く(例えば、安全なグルコース濃度範囲内から不健康なグルコース濃度範囲に)変化し得るが、そのような変化の時間枠は、典型的には約30分超とほぼ同程度である。対照的に、心臓の状態と関連付けられる監視される健康状態は、大幅に早く、ほぼ数分またはさらには数秒と同程度で変化し得る。したがって、糖尿病状態の監視に関連付けられる実用可能なデータ(例えば、連続的グルコースデータ)は、心臓の状態の監視に関連付けられるデータ(例えば、EKG及び心拍数データ)よりも長い時間枠に沿って広がり得る。
したがって、上記の例となる環境において、回顧的グルコースデータは、上述のように、第三者アプリケーションによって、配信アプリケーションを介して、専用アプリケーションからアクセスされ得るが、第三者アプリケーションは、実用可能かつ予測されるグルコースデータなどの非回顧的グルコースデータにアクセスすることを妨げられる。
いくつかの実装形態では、例えば、回顧的データは、1分間、5分間、15分間、30分間、1時間、3時間、5時間12時間、24時間、または1日のうちの1つよりも古い、監視される宿主の健康上の特徴を示すデータである。例えば、宿主のグルコースレベルの監視の一実施形態において、3時間よりも古い連続的グルコースデータは、回顧的グルコースデータと見なされる。対照的に、過去3時間以内に測定された連続的グルコースデータは、実用可能なデータを含め、非回顧的データと見なされる。
以下は、環境例の前述の特徴の一部を含み得るが、前述の特徴のいずれかを必ずしも含む必要はない、さらなる詳細例である。
図1は、グルコースレベルを監視し、医学的データへのアクセス及びその使用を制御するための、例となるシステムを示す。図1を参照すると、連続グルコースセンサユニット100は、ユーザのグルコースレベルに関連する一連の測定値を取得する。連続グルコースセンサユニット100は、例えば、患者の腹部領域に装着することができる。小型センサを患者体内に伸ばして、例えば、皮下のグルコースまたは血中グルコース読み取り値を用いてグルコース値の読み取り値を取得することができる。連続グルコースセンサユニット100は、経皮デバイス、血管内デバイス、または非侵襲的デバイスとすることもできる。
連続グルコースセンサユニット100は、グルコース測定値を取得し、データを記憶し、グルコースレベルを計算し、専用ディスプレイ104及び/または他のコンピューティングデバイス106(例えばスマートフォンなど、本明細書では便宜上ディスプレイ106と称される)と通信し、他のタスクを実行するための、いくつかの構成要素を含むことができる。例えば、図示されていないが、連続グルコースセンサユニット100は、グルコース値に関する履歴データを記憶するための不揮発性メモリと、プロセッサと、バッテリと、無線送信機とを含むことができる。無線送信機は、例えば、Bluetooth(登録商標、以下同じ)接続(例えば、低エネルギーBluetooth(BLE))、Wi−Fi接続、RF接続などを含む、任意のタイプの無線通信102a及び102bを提供する。無線通信102a及び102bは、いくつかの実施形態では、ペアリングされた認証済みデバイス間で発生し、暗号化及び他の暗号学的技術を使用して、通信が部外秘のままであることを確実にする。
単一のユニットとして図示されているが、センサユニット100の一部分は、連続グルコースセンサユニットの残りの部分から取り外し可能であってもよい。例えば、センサユニット100の再利用可能な電子装置部分(例えば、送信機、バッテリ、メモリ)は、センサユニットの使い捨て部分から取り外し可能であり得る(また、例えば、新しい使い捨て部分と共に再利用される)。さらに、連続グルコースセンサユニット100は、データ通信を容易にするための他の構成要素を含むことができる。例えば、連続グルコースセンサユニット100は、他のデバイスと通信し、グルコースレベルに関連するデータ、システムデータなどを提供するために、有線ポート、例えばUSBポート、イーサネット(登録商標)ポートなどを含んでもよい。
図1の連続グルコースセンサユニット100は、例えば2〜3秒毎、30秒毎、1分毎、5分毎のように所定間隔で、またはイベントの発生(例えば、ユーザからのコマンド、ユーザの動きなどのユーザ行為の検出など)に応答してオンデマンドで、サンプルを取得する。無線送信機は、バッテリ寿命を節約するために停止させるか、または低電力状態に置くことができ、その間、ある期間にわたって1つ以上の測定値が取られ、その後、送信機を再度ウェイクアップさせて、専用ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106に1つ以上の測定値を一括転送で無線送信する。例えば、連続グルコースセンサユニット100は、5分毎に無線送信機をウェイクアップさせ、過去5分間にかけて生成されたグルコース測定値に関連するデータ(及び任意の他のデータ)を転送し、そのデータを専用ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106に転送することができる。その後、バッテリ寿命を節約するために、無線送信機を再度停止させてもよい。データを5分毎に転送する一例を提示したが、より長いまたはより短い期間を使用してもよく、その期間は専用ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106を介してユーザにより構成され得ることは理解されよう。
連続グルコースセンサユニット100と専用ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106との間で送信されるデータは、グルコース値及び連続グルコースセンサユニットの動作を監視することに関連する任意のタイプのデータとすることができる。例えば、連続グルコースセンサユニット100は、グルコース測定値の正確度を維持するために、初始動時に、また周期的に、専用ディスプレイ104及び/または106と較正データを交換する。ユーザは、一点法のグルコース計器を使用して自身のグルコースレベルをサンプリングし、試験キットにより表示される値をディスプレイ104及び106のうちの1つに入力し、その値が、連続グルコースセンサユニット100を較正する。交換されるデータの他の例としては、連続グルコースセンサにより測定される電流または電位の量、例えば、mg/dL単位に換算されたグルコース値、及び各測定値または値がサンプリングされたときに関連付けられるタイムスタンプ、所定の閾値を超えるグルコースレベルに関連するアラート、検出されたシステム内の欠陥などが挙げられる。連続グルコースセンサユニット100として記載されるが、他の医療デバイスが本開示の実施形態と共に使用されてもよい。例えば、連続グルコースセンサユニット100は、分析物センサとすることができ、送信されるデータは、分析物値を反映することができる。
専用ディスプレイ104は、連続グルコースセンサユニット100との併用専用のディスプレイとすることができる。連続グルコースセンサユニット100と専用ディスプレイ104との組み合わせは、一実施形態において、クラスIII医療デバイスなどの承認済み医療デバイスであり得る。専用ディスプレイ104は、グルコースレベルに関連するデータを、連続グルコースセンサユニット100から、所定の時間間隔で受信する。いくつかの実施形態では、専用ディスプレイ104は、連続グルコースセンサユニット100から受信されたデータセット全体の少なくとも一部分を受信及び表示するための専用アプリケーション108を含むことができる。例えば、専用ディスプレイ104は、センサによって取られた測定値に関連付けられる実際のグルコースレベルを表示する。いくつかの実施形態では、ディスプレイ104は、データを受信し、処理し、かつ/または記憶するように設計されるが、限定されたユーザインターフェース、例えば限定されたユーザ機能、または限定された情報(例えば、最近測定された分析物濃度値、及び傾向矢印など)を表示するように構成された小型ディスプレイを有する場合がある。いくつかの例において、ディスプレイ104のユーザインターフェースは、ユーザが情報(例えば、一点法の血中グルコースデバイスからのグルコース濃度値、及び/またはアラーム、規則などの設定を含む較正情報など)を入力することを可能にするように、少ない量の入力ボタン(例えば、物理的ボタン、または対話型ディスプレイスクリーン上の仮想ボタン)を含むことができる。いくつかの例において、ディスプレイ104は、可聴式アラーム及び/または振動モーターアラームを含むことができる。ディスプレイ104の機能性を限定しておくことにより、ディスプレイ104は、ユーザにより容易に携帯され、その上、より大きな二次的コンピューティングデバイスの必要性なしに、ユーザの(センサユニット100による)グルコース監視情報を追跡し、それをユーザに伝え、かつ他の重要な健康情報及びアラートを提供するための対話型デバイスを、ユーザに提供することができる。ディスプレイ104は、別のコンピューティングまたはディスプレイデバイス(例えば、ディスプレイ106)に連結させて、ユーザが表示を望み得る向上したグルコース及び健康に関連する情報、例えばデータの回顧的分析に基づく詳細レポートなどを表示させることができる。
いくつかの実施形態では、ディスプレイ106は、連続グルコースセンサユニット100から受信されたデータセット全体の少なくとも一部分を受信及び表示するための専用アプリケーション108を含むことができる。ディスプレイ106は、連続グルコースセンサユニット100から受信されたある特定のデータが提供されるか、またはそれに対するアクセスが許可される、承認済み第三者アプリケーション110(健康データの管理のために承認されている)及び/または他の第三者アプリケーション112(健康データの管理のために承認されていない)といった1つ以上の第三者アプリケーションを含むことができる。いくつかの実施形態では、センサユニット100の送信機、ディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステム、またはディスプレイ106上で動作する専用アプリケーション108は、第三者アプリケーションが実際のグルコースレベルを受信し表示することを制限することができる。第三者アプリケーションは、代わりに、グルコースレベルが低いか、正常か、または高いかといった、グルコースレベルのより全体的な指標を受信することができる。専用ディスプレイ104及びディスプレイ106に送り、それらによって表示することができるデータのタイプに関する追加の詳細が、以下に提供される。
専用ディスプレイ104は、受信された測定値に基づいてグルコースレベルを計算するためのプロセッサと、グルコースレベルを記憶するためのメモリと、有線通信用ポートと、Bluetooth、Wi−Fi、及びRF回路などの無線通信回路と、を含む。加えて、専用ディスプレイ104は、ユーザのグルコースレベルが下方に推移しているか、安定したままであるか、または上昇しているかの履歴傾向を判定することができる。図1の例に示されるように、専用ディスプレイ104は、ユーザがグルコースレベルを容易に監視できるように、グルコース読み取り値を経時的に提示し、現在のグルコースレベルの実際値を表示する。図1の例では、専用ディスプレイ104は、現在のグルコースレベルが94mg/dLであることを示す。
ディスプレイ106は、グルコースレベルに関連するデータを表示するためのアプリケーションを実行する個人用コンピュータ、タブレット、またはスマートフォンに関連付けられる、任意のタイプのディスプレイとすることができる。結果として、ディスプレイ106は、プロセッサ(複数可)、メモリ、無線接続、USBポートなどを含む、個人用コンピューティングデバイスに典型的に関連付けられるハードウェア構成要素を含む。
ディスプレイ106は、グルコース監視、健康情報、エクササイズ活動、インスリン注入、食習慣などの制御及び監視に関する、複数のアプリケーション108〜116を実行する。一実施形態において、ディスプレイ106は、連続グルコースセンサユニット100が専用ディスプレイ104に送信するものと同じデータを受信する。ディスプレイ106は、連続グルコースセンサユニット100の製造業者または関係者によって作成された専用アプリケーション108を含む。専用アプリケーション108、ディスプレイ106、及び/または連続グルコースセンサユニット100は、承認済み医療デバイスとすることができる。例えば、連続グルコースセンサユニット100、専用ディスプレイ104、及び専用アプリケーション108は、単独または組み合わせで、承認済みクラスIII医療デバイスとすることができる。専用アプリケーション108は、より詳細に以下に記載されるように、守秘義務及びユーザ嗜好を保つために、連続グルコースセンサユニット100から受信された医学的データを、ディスプレイ106上で実行する他の第三者アプリケーション110及び114に配信することを制御する。図示されていないが、専用アプリケーション108は、他の第三者アプリケーション112、116に接続され、それらに、例えば、専用アプリケーション108が直接通信しているアプリケーション(例えば、図1に示される例における承認済み第三者アプリケーション110など)を介して情報を提供することができる。
図1に示される実施形態例において、専用アプリケーション108、またはディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムは、グルコースレベルに関連するデータを、承認済み第三者アプリケーション110に提供する。例えば、専用アプリケーション108は、連続グルコースセンサユニット100からグルコースデータを受信し、どんなデータセットが承認済み第三者アプリケーション110に提供されるべきかを決定し、そのデータを第三者アプリケーション110に提供する。ユーザは、専用アプリケーション108を介して、どんなタイプの医学的データを承認済み第三者アプリケーション110に提供するかを構成することができる。この様式で、第三者アプリケーション110は、専用アプリケーション108により受信されるものと同じデータセット、または縮小されたデータセットを受信し、これらは暗号化されたデータとして提供されてもよい。専用アプリケーション108は、どんなデータが第三者アプリケーション110に提供されるかを制御するものとして記載したが、ディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムまたは他のソフトウェアプログラムもまた、連続グルコースセンサユニット100から受信されたデータを分離させ、それを、必要に応じて様々な制限と共にアプリケーション108〜116に提供することができる。
承認済み第三者アプリケーション110は、さらなる第三者アプリケーション114、116とデータを共有することもできる。承認済み第三者アプリケーション110は、連続グルコースセンサユニット100または専用アプリケーション108から医学的データを取得し、それを追加のアプリケーション114、116に提供するため、これはセキュリティリスクを提示する。図1のシステムは、アプリケーション114、116が、追加のアプリケーション、ネットワークストレージサイト、または他のエンティティに、権限のない様式で医学的データを提供することを制限することができる。ユーザは、承認済み第三者アプリケーション116などのいくつかの第三者アプリケーションが、アプリケーション110に提供された医学的データにアクセスすることを望む場合がある。一例として、専用アプリケーション108は、インスリン注入ポンプを制御する承認済み第三者アプリケーション110に、グルコースレベルを提供する。この例において、ユーザは、第三者アプリケーション110に第三者アプリケーション116とグルコースレベルを共有させて、効果的なフィードバックを提供させ、インスリン注入のより正確な制御を可能にすることを望む。
専用アプリケーション108は、他のアプリケーション、例えばユーザがエクササイズ中に走った距離を計算するように設計されているものなどが、グルコースデータを受信することを制限することができる。第三者アプリケーション110及び/または専用アプリケーション108は、依然として、ユーザが自身のグルコースレベルに影響する代謝的健康情報を容易に追跡することができるように、エクササイズ情報をインポートすることができる。第三者アプリケーション110〜116に提供される医学的データを制限し、暗号化し、ないしは保護することの追加の例が、以下に記載される。
ここで、専用アプリケーション及び第三者アプリケーション(複数可)を含むアプリケーションにグルコースデータを提供するための、例となる方法を例示する、図2Aを参照する。例えば、本方法は、ユーザの安全及びプライバシーを保護するために、第三者アプリケーションに対して、グルコースレベルなどのユーザの機密健康データのアクセス可能性を制御するように実装され得る。例えば、センサで較正が行われて較正値がもたらされる場合でも、第三者アプリケーションは、信頼できない、すなわちグルコースレベルに関連するデータを正しく使用しない場合がある。場合により、例えば、送信機は、生のセンサデータを送り、第三者アプリケーションは、この生のセンサデータをグルコースレベルに変換するための正しい式を有しない。変換プロセスは、所与の個人及びセンサに対して特定の較正を使用することを含み得、第三者アプリケーションは、この情報へのアクセスなしに、生のセンサデータから不正確なグルコースレベルを作成する。これは、ユーザが第三者アプリケーションを通じて通知を受信しない潜在的に危険な状況につながり得る。いくつかの実施形態では、例えば、図2Aの方法は、グルコース値に関連するデータを、例えば、第三者アプリケーションに提供する前に遅延させることによって、医学的データを再配信するタイミングを制御することができ、これにより、前述の状況の両方が是正される。この遅延は、潜在的に有害な健康状況において、第三者アプリケーションの正確度に依拠することを防ぐ。代わりに、ユーザは、実時間の、すなわち遅延のないグルコースレベルに基づいた推奨に関して、専用ディスプレイ104または専用アプリケーション108に依拠することになる。
プロセス200において、連続グルコースセンサは、グルコースレベルをサンプリングし、そのサンプルをタイムスタンプと関連付ける。一実施形態において、タイムスタンプは、連続グルコースセンサユニット100がグルコースデータ点を生成するときであるが、他の実施形態では、ある時間範囲内で測定されたひとまとめのサンプルにタイムスタンプが与えられてもよい。
プロセス202において、送信機が、グルコース測定値及び関連付けられたタイムスタンプを、専用ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106に送る。送信機は、連続的に、5分毎などの定義済みの間隔で、またはユーザもしくはデバイスからの要求に応答してオンデマンドで、測定値及びタイムスタンプを送ることができる。一実施形態において、連続グルコースセンサ及び送信機は、5分毎に低電力スリープ状態から脱し、サンプルを取得し、低電力スリープ状態に戻る前にそのデータを送信することができる。他の実施形態では、連続グルコースセンサが複数の測定を行い、各測定値が5分毎に送信されてもよく、または、連続グルコースセンサユニット100におけるプロセッサが、全てに満たない測定値を提供するように測定値を処理してもよい。一例として、連続グルコースセンサユニット100上のデータ処理ユニットが、ある期間にわたって取られた測定値を平均し、その平均値と、最初のサンプル、最後のサンプル、または平均のサンプルの時間に関連付けられたタイムスタンプとを送信してもよい。
一実施形態において、連続グルコースセンサユニット100から送信されるデータは、患者のグルコースレベルの監視に関連する他のデータも含む。例えば、連続グルコースセンサユニット100は、センサ較正情報、患者情報、測定値を生成するために使用されたセンサのタイプ、システム診断情報、変化率情報、傾向(例えば、グルコース値の上昇、定常、もしくは減少、または変化率を表す数値)、アラームもしくはアラート情報、及び/またはシステム状態を含むメタデータを送信する。システム状態の例としては、ウォームアップ(これは、新しいセンサのインストール後にセンサがウォームアップ及び較正しているときの間隔であり得る)、アクティブ、及びオフラインが挙げられる。
連続グルコースセンサユニット100は、いくつかの実施形態では、グルコースレベルに関連するデータを送信前に暗号化する。Bluetooth通信が使用される場合、Bluetoothデバイスにより提供される標準的な暗号化に加えて、連続グルコースセンサユニット100上のデータ処理ユニットによって暗号化が実行されてもよい。さらに、連続グルコースセンサユニット100は、いくつかの実施形態では、ペアリングされた認証済みデバイスにのみデータを送信してもよい。連続グルコースセンサユニット100が、権限のあるデバイスにのみデータを送信することを確実にするために、一方向または二方向の認証技術を使用してもよい。
一例として、送信機識別子を、連続グルコースセンサユニット100上に印刷することができる。ユーザは、この送信機識別子番号を、連続グルコースセンサユニット100との通信のためにディスプレイ104、106を認証するペアリングプロセスの一部として、ディスプレイ104及びディスプレイ106に入力してもよい。連続グルコースセンサユニット100とディスプレイ104、106とは、ペアリングプロセスの間、またはユーザが送信機識別子を入力する時点で、秘密セキュティ鍵及び公開セキュリティ鍵を交換する。デバイスを認証し、ペアリングすることにより、システムは、連続グルコースセンサユニット100と、そのセンサに関連付けられたディスプレイ104、106との間で、データを安全に送信することができる。例えば、連続グルコースセンサ100を有する複数のユーザが公共の場にいる場合がある。一実施形態において、ディスプレイ104、106は、ユーザが無線ネットワーク圏内の他のセンサからデータを受信しないように、それらに関連付けられた連続グルコースセンサユニット100に対してペアリング及び認証され得る。
プロセス204において、専用ディスプレイ104及びディスプレイ106は、グルコースレベルに関連するデータ及び関連付けられたタイムスタンプを、連続グルコースセンサユニット100から受信する。ディスプレイ106は、例えば、専用アプリケーション108またはディスプレイ106のオペレーティングシステムを使用して、グルコース測定値及び関連付けられたタイムスタンプを受信する。専用アプリケーション108は、データを受信し、より詳細に以下に記載されるデータの再配信に関する一式の制御手段に従って、第三者アプリケーション114、116などの他のアプリケーションにそのデータを配信する。いくつかの実装形態例において、専用アプリケーション108は、暗号化を使用し、全てに満たない受信データを提供し、他の技術を用いてユーザの医学的データの守秘義務を維持してもよい。
プロセス206において、ディスプレイ106は、図1の実施形態では専用アプリケーション108とも称される第1のアプリケーションで、データ値を表示する。第1のアプリケーション108は、ユーザがある期間にわたる自身のグルコースレベルを容易に見ることができるように、受信された測定値のそれぞれをグラフ上に表示する。例えば、センサ100は、グルコースレベル読み取り値をディスプレイ104及び106それぞれに5分毎に送ってもよい。
第1のアプリケーション108は、ユーザが第1のアプリケーションを表示させるまでグルコース値の表示が実際に起こらないように、バックグラウンドで実行していてもよい。第1のアプリケーション108は、測定値を受信し、表示に必要とされるあらゆる処理を取り扱う。例えば、連続グルコースセンサユニット100が生データ値及びタイムスタンプを送信するいくつかの実施形態では、第1のアプリケーション108は、生データ値を、ユーザにとってなじみ深いmg/dLなどの測定単位に変換することができる。生データ値を変換するプロセスは、例えば、ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106への送信の前に、連続グルコースセンサユニット100によって行われてもよい。第1のアプリケーション108は、かかるプロセスをバックグラウンドで実行し、例えば、ユーザが第1のアプリケーションを選択してフォアグラウンドに移動させると表示されるように測定値を準備する。
第1のアプリケーション108は、承認済み医療デバイスの一部であってもよい。結果として、第1のアプリケーション108は、いくつかの実施形態では、さもなければ規制上及び/または安全上の懸念のために他のアプリケーションから制限されるであろう、ある特定のタイプのグルコース測定値を処理する場合がある。そのようなある特定のタイプのグルコース測定値は、回顧的グルコース測定値とは対照的に、実時間のグルコース測定値、実用可能なグルコース測定値、及び予測されるグルコース測定値のうちの1つ以上であり得る。センサユニット100が生データ値をディスプレイ106に送る実施形態では、第1のアプリケーション108は、ユーザにより入力される較正値、ならびに特定のユーザ及びセンサに関する適切な変換式を使用することができる。したがって、第1のアプリケーション108は、承認済み医療デバイスに必要とされる正確度レベルを維持する。
いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション108は、グルコースレベルが定義済みのレベルを下回って低下するか、またはそれを上回って上昇すると、ユーザにアラートを出す。第1のアプリケーション108は、現在時刻またはユーザの活動に基づいて、アラートを段階的に強めることができる。例えば、夜間にグルコースレベルが低レベルに降下したというアラートは、ユーザが就寝中であり、より大きな音量がアラートに使用されるべきであることを示し得る。いくつかの実施形態では、専用ディスプレイ104またはディスプレイ106上で実行するデータ処理ユニットは、加速度計からデータをサンプリングする。第1のアプリケーション108は、ユーザの身体が不活発であることを加速度計データが示すことに基づいて、ユーザが就寝中であり得ると判定し得、その結果、第1のアプリケーションがアラームを段階的に強める。
加えて、ユーザは、自身のグルコースレベルが特定の方向に推移しているとき、または所与の期間内にある特定の量変化したときに、ユーザに対する警告をトリガするように、アラートを設定することができる。オペレーティングシステムまたは専用アプリケーション108は、グルコースレベルを追跡し、適切な場合にアラームまたは警告を発する。したがって、ユーザは、第1のアプリケーション108を通じて、グルコースレベルの管理に関する正確な推奨を取得することができる。例えば、ユーザは、第1のアプリケーションにより提供されるグルコースデータの実時間表示に基づいて、追加の食品を食べること、エクササイズすること、インスリン注入を制御すること、及び/または他のタスクを実行することを選んでもよい。
プロセス208において、第1のアプリケーション108は、グルコースレベルに関連するデータを第三者アプリケーションに提供する前に用いるべき遅延量を決定する。遅延量は、製造業者またはユーザによって設定することができる。いくつかの例となる実施形態では、遅延量は、例えば、5分間〜3時間とすることができるが、他の値を選択してもよい。遅延は、正確な健康上の推奨が、現在のグルコースレベルに基づいて、第1のアプリケーション108を通じてなされることを確実にするために、第三者アプリケーション110〜116が制限されたデータに基づいて実時間の推奨をユーザに提供することを制限する。
第1のアプリケーション108は、それがどの第三者アプリケーションにデータを提供するかに基づいて、遅延量を選択することができる。例えば、承認済み第三者アプリケーション116は、他の第三者アプリケーション、例えば第三者アプリケーション112(これは、図1の例では第1のアプリケーション108のプロバイダにより承認されていない)よりも短い遅延を有し得る。加えて、第1のアプリケーション108は、各第三者アプリケーションに提供するデータのタイプを制御することができる。一実施形態において、第三者アプリケーションは、専用アプリケーション108と同じデータ、あるいは、データ点がより少ないものなどの限定されたデータ、平均されたデータ点、または、いかなる特定のデータ点をも有しない、グルコースレベルが低いか、正常か、もしくは高いかに関する指標を受信してもよい。データを様々なアプリケーションに提供することの追加の例が、以下に提供される。
プロセス210において、第1のアプリケーション108は、測定値及び関連付けられたタイムスタンプを、遅延後に第三者アプリケーションに提供する。第三者アプリケーションは、第2のアプリケーションとも称される。一実施形態において、専用アプリケーション108は、第三者アプリケーションが、表示される測定値に関連付けられた時間及び/または遅延をユーザに示すことができるように、遅延量の指標を第三者アプリケーションに提供する。したがって、第三者アプリケーションは、遅延されたデータと、遅延量または連続グルコースセンサユニット100が測定値を取得した時間の指標とを表示する。
いくつかの実装形態によると、プロセス210は、第1のアプリケーション108が遅延後にデータを第2のアプリケーションに自動的に提供すること、または第2のアプリケーションがデータを要求することのいずれかによって起こり得る。データを要求することの一例として、第2のアプリケーションは、ある期間にわたって停止され、実行されると、あらゆる過去のデータを第1のアプリケーション108に要求し得る。応答として、第1のアプリケーション108は、所定の遅延量内にあるデータを除いた全てのデータを提供する。始動後、第2のアプリケーションが、引き続き第1のアプリケーションからデータを要求するか、または第1のアプリケーションが、自動的にデータを第2のアプリケーションに周期的に提供する。例えば、プロセス210は、スマートフォン上に常駐する第三者アプリケーションなどの他のアプリケーションへのデータの転送を容易にする、専用アプリケーション108のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)を使用して、実装することができる。
図2Aの方法の実装形態は、連続グルコースセンサユニット100が、複数のアプリケーションを実行するディスプレイにデータを送信することを可能にする。第1のアプリケーション108は、表示のため、ユーザにアラートを出すため、または他の処理のために、実時間データを使用することができる。連続グルコースセンサユニット100は、グルコースレベルを示すデータと、グルコースレベルがサンプリングされたときを示すタイムスタンプとを提供する。第1のアプリケーション108は、任意選択により、グルコースレベル及びタイムスタンプを表示し、グルコースレベル及びタイムスタンプを第三者すなわち第2のアプリケーションに提供する前に、所定の時間量だけ遅延する。第三者すなわち第2のアプリケーションは、遅延されたグルコースレベルを受信し使用する。第三者アプリケーションは、遅延されたグルコースレベルを、例えば表示のために使用することができる。いくつかの実施形態では、第三者すなわち第2のアプリケーションは、以下に記載される、縮小されたデータセット、または平均されたデータを受信する。加えて、いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションは、一部のデータを実時間で、そして他のデータを遅延後に受信することができる。
図2Aに示される例となる方法のいくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、プロセス104において、グルコース測定値及び関連付けられたタイムスタンプ、またはそれぞれに関連付けられたタイムスタンプを有する連続的に生成されたグルコース測定値を含む、健康データを受信する。プロセス208において、専用アプリケーション108は、受信された健康データのいずれか(例えば、グルコース測定値データ)を他の第三者アプリケーションに提供する前に用いるべき遅延量を決定し、現在時刻とタイムスタンプとの間の持続時間が決定された遅延量を満たすと判定する。決定された遅延量は、専用アプリケーションに入力されてもよく、または所定のデフォルト遅延量であってもよい。例えば、遅延は、3時間、またはデータを回顧的データにするものと見なされる他の期間となるよう、予め決定することができる。そのような実装形態では、プロセス210において、専用アプリケーション108は、回顧的グルコース測定値(複数可)のみを、所定の遅延量の後にのみ、第三者アプリケーションデバイスに提供する。同様に、いくつかの実装形態では、プロセス210において、専用アプリケーション108は、遅延されることが決定されたグルコース測定値(複数可)及び/または任意の他の健康データを、決定された遅延量の後にのみ、第三者アプリケーションに提供する。
そのような実装形態では、例えば、専用アプリケーション108は、医学的データ(例えば、連続グルコースセンサユニット100により提供されるグルコース測定値(複数可)など)を受信し処理するようにモバイルコンピューティングデバイスを構成する、医療デバイスソフトウェアアプリケーションとすることができ、第三者アプリケーションは、承認済み医療デバイスソフトウェアアプリケーションではない、すなわち、医療デバイス技術を規制する権限のある政府規制機関によって承認されたものではない。したがって、図2Aの例となる方法の実装形態は、そのような未承認の第三者アプリケーションが、医療デバイスソフトウェアアプリケーション、例えば、専用アプリケーション108によって取得され、処理され、かつ保護される有益な医学的データに、エンドユーザ(例えば、患者ユーザ及びその介護者ネットワーク、遠隔モニタなど)にとって有益であるだけでなく医療デバイス及び/または医学的データに対する政府規制に従う様式でアクセスして、医学的データを統合し強化させ得る第三者アプリケーション上でそのようなデータを取得し表示することを可能にし得る。第三者アプリケーションは、第三者アプリケーションが行うことのできる任意の方法で医学的データを取得し、処理し、出力することができる。例示的な例において、第三者アプリケーションは、図2Aの例となる方法に従って取得された、専用アプリケーション108により提供されるグルコース測定値データと統合され得る、食事追跡機能を含むことができる。第三者アプリケーションは、例えば、ユーザのグルコースレベルの上下を食事と相関させることのように、グルコースデータを食事情報と統合して、ユーザに有益な見識を提供することができる。
いくつかの実施形態では、例えば、図2Aの例となる方法は、受信された健康データからデータサブセットを作成するためのプロセスを含むことができ、このプロセスでは、第1のデータサブセット及び第2のデータサブセットが、所定の基準に従って、(例えば、受信された健康データをサブセットに分割することによって、かつ/または、受信された健康データに基づいて、少なくともいくつかの新しいもしくは修正されたデータを生成することによって)生成される。図2Aの例となる方法は、決定されたサブセットに提供されるべき遅延を決定した後に、どのデータサブセットが第三者アプリケーション(複数可)に提供されるべきかを制御するためのプロセスを含むことができる。
図2Bは、アプリケーションへの配信に関するタイミング及びグルコースデータのカテゴリ化を制御するための、例となる方法を示す。図2Bの例となる方法は、図1のシステムならびに図2A及び図5の方法を例示目的で参照しながら説明されるが、図2Bの例となる実施形態に記載されたもの以外のシステム及び/またはプロセスで使用されてもよい。図2Bに示されるように、この例となる方法は、専用ディスプレイ104及び/またはディスプレイ106が、グルコースレベルに関連するデータ及び関連付けられたタイムスタンプを連続グルコースセンサユニット100から受信する、プロセス204を含む。受信されるデータは、連続的に生成されたグルコースレベル測定値と、それらに関連付けられたタイムスタンプとを含むことができる。例えば、ディスプレイ106、例えば、スマートフォンなどのモバイルコンピューティングデバイスは、専用アプリケーション108またはディスプレイ106のオペレーティングシステムを使用して、グルコース測定値及び関連付けられたタイムスタンプを受信する。図2Bの例となる方法は、第1のアプリケーション108が受信したデータを第1のデータセットと第2のデータセットとに分離させる、プロセス252を含む。プロセス252のいくつかの実装形態では、第1のアプリケーションは、所定の基準、例えば、データのカテゴリもしくはタイプ(例えば、データフィールドまたはデータのメタデータによって識別され得るもの)、データのタイムスタンプ、データサイズ、データソース、または受信されたデータに関連付けられた他の要素などに基づいて、連続的に生成されたグルコース測定値を第1及び第2のデータセットに分割する。例となる方法のいくつかの実装形態では、受信されるデータは、追加の健康データまたは医学的データを含み、プロセス252は、第1のアプリケーション108が、連続的に生成されたグルコース測定値に関連するデータセットを作成することを含み、それから、第1及び第2のデータセットが形成される。図2Bの例となる方法は、第1のアプリケーション108が、第2のアプリケーション、例えば、第三者アプリケーション110〜116のうちの1つ以上に対して、第2のデータセットへのアクセスを制限する、プロセス254を含む。図2Bの例となる方法は、第1のアプリケーション108が、例えば、製造業者によって、かつ/またはユーザによって設定され得る、5分間、3時間、または他の時間遅延値などの、データを第三者アプリケーションに提供する前に用いるべき遅延量を決定する、プロセス208を含む。図2Bの方法のいくつかの例となる実施形態において、プロセス208は、プロセス252の前に実装することができ、他の例となる実施形態では、プロセス208は、プロセス252の後、例えば、プロセス254の後などに実装することができる。遅延は、正確な健康上の推奨が、現在のグルコースレベルに基づいて、第1のアプリケーション108を通じてなされることを確実にするために、第三者アプリケーション110〜116が制限されたデータに基づいて実時間の推奨をユーザに提供することを制限する。図2Bの例となる方法は、第1のアプリケーション108が、第1のデータセットを、遅延後に第2のアプリケーション(例えば、第三者アプリケーションのうちの1つ以上)に提供する、プロセス210を含む。
図3は、グルコースレベルを健康情報と統合するための、例となる方法を示す。図3の方法、及び本明細書に記載される他の方法は、図1のシステムを例示目的で参照しながら説明される。本開示の方法は、例となる実施形態に記載されたもの以外のシステム及びシステムの異なる構成要素と共に使用されてもよい。図1に示されるように、第三者アプリケーション110は、ユーザが健康情報にアクセスするための一元的な方法を提供することができる。ディスプレイ106は、健康情報に関連する複数のアプリケーションを実行することができる。いくつかの例として、睡眠パターンの追跡、食品及びカロリー摂取量の監視、エクササイズの追跡、燃焼カロリーの測定、血圧の監視、インスリン注入の制御及び記録、心拍数の監視、栄養補助剤及び医薬品の摂取の監視などを行う、アプリケーションが挙げられる。これらの第三者アプリケーション、例えば第三者アプリケーション114、116などは、ユーザの健康関連情報を記憶する承認済み第三者アプリケーション110に情報を提供する。多くの異なるタイプの健康情報が、糖尿病関連であろうとなかろうと、一般に、グルコースレベル及び個人の健康に影響し得る。したがって、図3の方法は、他のアプリケーションが健康情報を預けそれにアクセスするための健康情報レポジトリ及び配信インターフェースとして機能する第三者アプリケーションから、健康情報を取得する。専用アプリケーションは、表示のための第三者アプリケーションからの健康情報をグルコースレベルと統合することができ、その結果、ユーザは、健康情報とグルコースレベルとの間の相関性を追跡することができる。
プロセス300において、専用アプリケーション108は、前述のようにグルコースデータを取得する。次にプロセス302において、専用アプリケーション108は、健康情報のレポジトリとして機能する健康アプリケーション(本明細書では配信アプリケーションとも称される)にアクセスする。例えば、健康アプリケーションは、承認済み第三者アプリケーション110を含むことができる。いくつかの実装形態では、第三者アプリケーション110は、エクササイズ活動を追跡する第三者アプリケーション114から、また、インスリン投与を制御する承認済み第三者アプリケーション116から健康情報を受信し、それを記憶する、レポジトリとして機能し得る。
プロセス302のいくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、標準化アプリケーションプログラムインターフェースを介して健康アプリケーションにアクセスすることができる。専用アプリケーション108は、イベントの発生時に新しいデータがないかについて、健康アプリケーションをチェックすることができる。そのイベントは、例えば、時間量、アプリケーションの起動または開始、グルコースレベルが閾値を超えることの検出、及び他のイベントとすることができる。具体例として、専用アプリケーションは、周期的に(例えば、15分毎に)、グルコースレベルが定義済みのレベルに上昇もしくは低下したことを検出することに応答して、グルコースレベルの変化率を検出することに応答して、ユーザからの要求によりオンデマンドで、専用アプリケーション108が実行されるとき、監視される1つ以上の健康上の特徴の所定のパターン(例えば、監視されている人物が食事したこと、インスリンを投与したこと、及びエクササイズまたは就寝中であることを示すパターン)などで、更新されたデータをチェックするために健康アプリケーションにアクセスする。加えて、第三者アプリケーション110またはディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムは、前述のイベントのうちいずれかの発生に応答して、専用アプリケーション108に情報をプッシュすることができる。
一例として、連続グルコースモニタ100は、プロセス300において、グルコース測定値及び関連付けられたタイムスタンプを専用アプリケーション108に送る。プロセス302において、専用アプリケーション108は、グルコースレベルが、例えば30分間隔内で50mg/dL降下することなどにより規定量だけ降下したことを検出すると、健康アプリケーション110にアクセスする。例えば、グルコースレベルシグナルの急降下は、ユーザがエクササイズしていることを示し得、これは、健康アプリケーションが、エクササイズ活動を追跡する別のアプリケーションからエクササイズ情報を受信したかまたは受信している可能性があることを示す。グルコースレベルの変化を検出することに応答して、専用アプリケーション108は、以下に記載されるプロセス304において、健康アプリケーション110から健康情報を取得する。
プロセス304において、専用アプリケーション108は、標準化インターフェースを介して健康アプリケーションから健康情報を取得する。健康アプリケーションは、前述のようにイベントに応答して、または専用アプリケーション108からの要求に応答して、専用アプリケーション108に健康情報を自動的に提供する。健康アプリケーションは、許容可能なコマンドの一覧及びあらゆる応答に関するフォーマットを提供する、標準化アプリケーションプログラムインターフェースを含むことができる。例えば、専用アプリケーション108は、例えばエクササイズ活動を読み出し、2つの変数(活動のタイプ(例えば、ランニング、ウェイトリフティング、ウォーキング、水泳など)及び活動の持続時間を示すもの)を有する応答を受信するといった、コマンドを送ることができる。一例を提示したが、専用アプリケーション108と健康アプリケーションとの間で情報を交換するために、他のアプリケーションプログラムインターフェースが使用され得ることは理解されよう。
この健康情報は、例えば、ユーザが特定の薬物を摂ったことの指標、その薬用量、及び薬物が摂られた時間;摂取されたカロリー及び糖などの栄養情報;ユーザの身長、体重、血圧、及び心拍数などの身体測定値;ユーザが注入したインスリンの時間及び薬用量を示すインスリン情報;ならびに他のタイプの健康情報を含み得る。
別の例示的な例として、専用アプリケーション108は、グルコースレベルの所与の変化率を検出し、ユーザに健康関連情報をプロンプトする。ユーザは、専用アプリケーション108、または承認済み第三者アプリケーション110などの健康アプリケーションに、健康関連情報を直接入力する。例えば、専用アプリケーション108は、グルコースレベルの突然の上昇を検出し、食事情報を入力するようユーザにプロンプトするか、または、グルコースレベルの降下を検出し、エクササイズ活動を入力するようユーザにプロンプトすることができる。さらに、ユーザのグルコース値を監視するクラウドといった他の分散システムからの、またはグルコース値を監視する別のアプリケーションからのプロンプトは、健康情報を入力するかまたはそれにアクセスするプロンプトをトリガし得る。
専用アプリケーション108は、健康アプリケーションから取得すべき健康情報のタイプを制御し構成することができる。一例として、ユーザは、専用アプリケーション108が、例えば、エクササイズ及び栄養の情報にアクセスすることには安心感を抱くが、医薬品の記録にアクセスすることには安心感を抱かない場合がある。一実施形態において、何らかの健康情報をユーザに提供する前に、専用アプリケーション108は、専用アプリケーション108が健康アプリケーションからの所望の健康情報にアクセスできることを確認するよう、ユーザにプロンプトする。ユーザは、健康情報のカテゴリに関して、または健康情報の特定の項目のみに関して、パーミッションを提供する。例えば、1人のユーザは、摂取した医薬品に関連する全ての健康情報へのアクセスを許可してもよいかもしれないが、別のユーザは、医薬品摂取をインスリンのみに限定したいかもしれない。専用アプリケーション108は、データを記憶し、権限を与えられた情報を取得するための制御手段を作成する。加えて、専用アプリケーション108は、ユーザが任意の時点でパーミッションを取り消して、専用アプリケーション108が健康アプリケーションにより記憶された健康情報の一部または全部にアクセスすることを妨げることを可能にする。
専用アプリケーションは、他のアプリケーションから、または専用ディスプレイ104もしくはディスプレイ106上のハードウェアから、健康情報を取得してもよい。例えば、ディスプレイ106は、加速度計を含み得る。専用アプリケーション108は、加速度計値に直接アクセスすること、ディスプレイ106上のオペレーティングシステムにアクセスすること、または任意の他のアプリケーションを通じて、エクササイズ活動を示す加速度計値の形態の健康情報を取得してもよい。
プロセス306において、専用アプリケーションは、健康アプリケーション110から取得された健康情報と併せてグルコースデータを表示してもよい。ディスプレイの例が図4に示されるが、他のディスプレイ構成が使用されてもよい。図4は、グルコースレベルがy軸に沿って示され、時間がx軸に沿って示されたチャートである。曲線402は、連続グルコースセンサから受信されたデータに基づく連続グルコースレベルを示す。
図4に示されるように、ユーザの連続グルコースレベル402は、9:30amから始まるある期間にわたって推移しているように例示され得る。健康情報の第1の例が408に示され、ここでディスプレイは、ワークアウトが10:30amの少し前に記録されたという指標を示している。第三者アプリケーションは、エクササイズ活動を追跡し、ワークアウトの開始を記録することができる。例えばプロセス304のある実装形態において、健康アプリケーションは、ワークアウトの進行中に、またはワークアウトが完了したら、第三者アプリケーションからワークアウトの記録を取得する。この例では、専用アプリケーション108は、10:30amに健康情報にアクセスし、ワークアウトが10:25amに記録されたという指標を受信し得る。図示されていないが、ユーザは、ワークアウト記録済みアイコン408を選択して、そのワークアウトに関するより多くの情報、例えばワークアウトの持続時間、消費カロリー、及び、第三者アプリケーションが健康アプリケーションに提供したもので、専用アプリケーションもアクセスする権限を有する、任意の他の情報を表示してもよい。連続グルコースレベル402に沿って示されているように、ワークアウトの少し後に、グルコースレベルは急激に下方に推移した。したがって、統合ディスプレイは、ユーザがグルコースレベルを特定の活動及び健康情報と相関させるための簡便な方法を提供する。
ディスプレイはまた、410に示されるような、グルコースレベルが規定量未満に降下した、または規定速度で下方に推移したというアラームも示す。その後、412において、専用アプリケーション108は、専用アプリケーション108、健康アプリケーション、または別のアプリケーションにおいて食事が記録されたことを示す、統合された健康情報を表示する。一実施形態において、専用アプリケーション108は、11:45amに再び健康アプリケーションにアクセスし、食事の記録の形態における新しい健康情報が健康アプリケーションに入力されたことを判定する。ユーザは、食事記録済みアイコン412を選択し、摂取されたカロリー及び糖の量などの食事に関連するあらゆる追加の情報を受信し得る。
一実施形態において、専用アプリケーション108は、図4に示される例では健康情報に自動的にアクセスする。例示されるように、グルコースレベルは、およそ10AMから、レベルが安定してから上昇し始めた11:30AMまで、降下していた。専用アプリケーション108は、定常的に低下するグルコースレベルから、一定または上昇するグルコースレベルまでの変化を検出し、この変化を、健康アプリケーション110からの健康情報にアクセスするためのトリガとして使用する。この変化は、ユーザが、グルコースレベルに影響する他の活動に従事していたことを示す。この例において、この他の活動とは、ユーザが摂取した食事であるが、それは、例えば、ユーザがグルカゴンを投与することでもあり得る。健康アプリケーションに自動的にアクセスするプロセスは、周期的アクセスなどの他の技術の代わりに、またはそれに加えて行われてもよい。
ユーザインターフェース414は、ユーザが自身のグルコースレベル及び健康情報を追跡できるように追加情報を含むこともできる。例えば、現在のグルコースレベルを404に示すことができ、グルコースレベルの現在の傾向を406に示すことができる。現在の傾向推移レベルは、直近の5分間、10分間、もしくは30分間などのある期間、または別の間隔にわたるものとすることができる。この傾向は、降下するグルコースレベルを示す下向きの矢印、定常的なグルコースレベルを示す水平な矢印、または上昇するグルコースレベルを示す上向きの矢印として示すこともできる。加えて、図示されていないが、ディスプレイは、グルコースレベルが望ましい範囲外にあることに起因する注意を示す赤色光、またはグルコースレベルが許容可能であることを示す緑色光といった、他の情報を提示することができる。
健康情報とグルコースレベルの統合は、専用アプリケーション108に健康情報をインポートすることとして記載したが、第三者アプリケーション110〜116のうちのいずれかなどの健康情報アプリケーションにおいて、グルコースレベルを健康情報と統合してもよい。例えば、食品アプリケーションは、ユーザが自身の食品の写真を撮り、その写真から食品のタイプ及び栄養価を判定することを可能にする。食品アプリケーションは、専用アプリケーション108からグルコース値を取得し、図4に示されるチャートと同様のチャートを、食品の画像に重ねる。結果として、ユーザは、記憶された食品画像に基づいて、グルコース値の変化を摂取される食品の特定のタイプと容易に関連付けることができる。他のアプリケーションでは、グルコースレベルの統合により、アプリケーションが、注目を必要とする患者をより良好に識別し、患者ケアのためのカスタムの分析論を展開し、糖尿病の臨床成績を向上させ、医師の診療所訪問間の患者リスクを監視することが可能となり得る。
図5は、グルコースレベルに関連するデータを異なるアプリケーションに対して分離させるための、例となる方法を示す。連続グルコースセンサユニット100は、機密の医学的データをディスプレイ104及び106に送信する。様々なアプリケーションに提供されるデータの量及びタイプは、医学的データの正規使用を確実にするように制限することができる。一実施形態において、配信すべきデータの量及びタイプに関する決定は、各アプリケーションにより提供されるセキュリティレベル及び/またはユーザの嗜好に基づき得る。図5の方法は、実際のグルコースレベル、タイムスタンプ、及び他のデータを含むフルセットの医学的データが、医学的データを受信するアプリケーションに応じて異なるセットに分離されることを可能にする。本方法により、機密の医学的データが、連続グルコースセンサユニット100から受信された後、そしてディスプレイデバイス及びディスプレイデバイス上で実行するアプリケーションにさらに配信される際に保護されることが可能となる。未承認のアプリケーションは、機密の医学的データでは許容されないセキュリティ欠陥を有することが多い。例えば、アプリケーションは、再配信に対する制限一切なしに機密の医学的情報を再配信し、患者のプライバシーを侵害するか、または極端な場合患者の健康を危険に晒し得る、カスケード効果を引き起こし得る。別の例として、アプリケーションが暗号化または他のセキュリティ形態を使用せず、アプリケーションが侵害に対して脆弱になる場合がある。したがって、図5の方法は、グルコースレベルに関連するデータを分離させて、様々なアプリケーションに提供されるデータのタイプを制御及び限定する。
プロセス500において、専用アプリケーション108などの第1のアプリケーションは、グルコースレベルに関連するデータを、連続グルコースセンサユニット100から受信する。このデータには、例えば、複数のグルコースレベル測定値、及びそれらの測定値が取られたときを示す関連付けられたタイムスタンプ、ならびに、較正情報、患者情報、測定値を生成するために使用されたセンサのタイプ、システム診断情報、変化率情報、傾向(例えば、グルコース値の上昇、定常、もしくは減少)、アラームもしくはアラート情報、及び/またはシステム状態を含むメタデータが含まれる。このデータは、ユーザの個人識別情報、連続グルコースセンサユニット100の較正データ、システム診断情報、及び/または患者に関する他の私的な健康情報を含んでもよい。このデータは、専用アプリケーション108もしくは別のアプリケーション110〜116へのユーザ入力を介してユーザにより生成することもでき、または、オペレーティングシステムもしくは専用アプリケーション108がデータをサーバから引き出すことによって生成することもできる。いくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、前述のように、連続グルコースセンサユニット100からデータを取得する。
プロセス502において、第1のアプリケーション108は、所定の基準、例えば、確立された制御手段に従い、そのデータを第1のセットと第2のセットとに分離させる。確立された制御手段には、例えば、第三者アプリケーションに対する完全なデータセットへのアクセスを制限するための規則が含まれ、これは、ユーザ嗜好またはデフォルトの制御手段に基づいてもよい。例えば、ユーザは、第1のアプリケーション108が、第2のアプリケーションとも称される承認済み第三者アプリケーション110にデータを提供するように、制御手段を確立してもよい。第1のアプリケーション108は、どのタイプのデータが第三者アプリケーションに対する第2のデータセットに提供されるかを確立するために、ユーザ入力に基づく制御手段、またはユーザ嗜好に基づいて予め決められたデフォルト設定を含むことができる。また例えば、第1のアプリケーション108は、例えば、患者の健康を危険に晒し得るデータへのアクセスを防止するように、第三者アプリケーションに対して特定のデータへのアクセスを制限するための規則を確立するための、ユーザの嗜好から独立したデフォルト制御手段を含むことができる。第三者アプリケーションに対する第2のデータセットに分離されるデータの例としては、規定間隔にわたって平均されたグルコース値のみ(例えば、全体ではなく15分間サンプリングされたグルコース値など)、及び/または、実際の測定値ではなくグルコースレベルの一般化された指標を挙げることができ、ここで例となる指標には、低、正常、または高が含まれ、どんなレベルが低、正常、または高を構成するかの境界は、システムまたはユーザによって定義済みである。所定の基準に基づいて、データが第1のデータセットと第2のデータセットとの両方に適切であると判定される、いくつかの実装形態において、第2のデータセットは、第1のデータセットと同じデータを含むことができる。
一実施形態において、プロセス502は、データのタイプに関連付けられたメタデータを使用して、データをサブセットに分離させることを含む。例えば、連続グルコースセンサの較正、システム診断情報、患者識別情報、及び/またはシステム状態に関連するメタデータは、第2のデータセットから除外されてもよい。グルコース値に関連付けられたデータの別の例は、推定誤差範囲である。連続グルコースセンサユニット100、専用ディスプレイ104、または第1のアプリケーション108を使用するディスプレイ106は、推定誤差範囲を、センサによって取られた測定値と関連付け得る。推定誤差範囲は、いくつかの実施形態では、第1のデータセット、第2のデータセット、または両方に含まれてもよい。
第1のアプリケーション108は、ソフトウェアで論理的に、またはメモリ内で物理的にといった様々な様式で、データを分離させてもよい。例えば、第1のアプリケーション108は、例えばセンサユニット100、ディスプレイ104、ディスプレイ106、または第1のアプリケーション108を実行しているデバイスと安全に通信している別のコンピューティングデバイスなどのデバイスに、第1のデータセット及び第2のデータセットに関するメモリ内のデータの複製コピーを記憶させるか、どのデータが各セットに属するかの記録を論理データベースに記憶させるか、または、制限された値が第1のアプリケーションにのみ提供されるが第2のアプリケーションには提供されないように単一のデータセットを記憶させることができる。他の実施形態では、連続グルコースセンサユニット100が、データを送信前に2つのセットに分離することもでき、または、第1のアプリケーション108を実行しているデバイス(例えば、ディスプレイ106)のオペレーティングシステムが、分離を実行することもできる。加えて、単一のまたは縮小されたデータセットを特定のアプリケーションに提供するためにデータを分離させるものとして記載されているが、第1のアプリケーション108は、他のアプリケーション(例えば、第三者アプリケーション、または一式の専用アプリケーションの一部としての追加のアプリケーション)を、定義済みの規則に基づいて特定のタイプのデータへのアクセスを他のアプリケーションに与えることによって制限することもできる。定義済みの規則は、いくつかの実装形態では、製造業者及び/またはシステムのユーザによって設定される。そのような場合、アクセスが与えられるタイプのデータは、第1のアプリケーション108と通信している他のアプリケーションから読み出されてもよく、プロセス506に後述されるように他のアプリケーションに必ずしも提供されなくともよい。
プロセス504において、第1のアプリケーション108は、第1のデータセットを記憶する。例えば、第1のアプリケーション108は、ディスプレイ104、ディスプレイ106、センサユニット100、及び/または第1のアプリケーション108を実行しているデバイスと安全に通信している別のコンピューティングデバイス上に、第1のデータセットを記憶することができる。一実施形態において、第1のデータセットは、連続グルコースセンサユニット100から受信された完全なデータセットを含む。第1のアプリケーション108は、ディスプレイ106のメモリ内に第1のデータセットを記憶し、それを、例えば図4及び6Aの例となるユーザインターフェースに示されるように、表示に利用可能にする。図6Aを参照すると、ユーザインターフェース600は、グルコースレベルの監視においてユーザを補助するように、ある期間にわたって示される複数の連続グルコースレベルを含む第1のデータセットを表示する。
プロセス506において、第1のアプリケーション108またはディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムは、第2のデータセットを第2のアプリケーションに提供する。第2のデータセットは、第三者アプリケーションによる使用に適切な縮小されたデータセットを含む。例えば、図6Bは、第三者アプリケーションが、正常のグルコースレベルを有する健康状態を示す第2のデータセットを表示している、ユーザインターフェース602を示す。一実施形態において、第三者アプリケーションは、専用アプリケーション108または別の第三者アプリケーションから所得された、例えばユーザの血圧及びユーザが食事を最後に摂取した時間といった他の健康情報も表示する。
第1のアプリケーション108は、データを第2のアプリケーションにプッシュすること、データを要求するよう第2のアプリケーションに伝える通知を第2のアプリケーションに送信すること、または第2のアプリケーションからの要求に応答してデータをアクセス可能にすることによって、第2のデータセットを第2のアプリケーションに提供することができる。第2のデータセットは、周期的に、オンデマンドで、または特定のイベントに応答して提供されてもよい。例えば、ユーザが第2のアプリケーションを起動させると、第2のアプリケーションは、第2のアプリケーションが最後に起動されたとき以来の、第2のデータセットを含む、あらゆる更新されたデータを要求する。
2つのデータセットを記載してきたが、本システムは、アプリケーション毎に追加のセットを作成することもできる。ユーザは、グルコースレベルに関連するデータを複数のアプリケーションに提供することを選ぶ場合があり、各アプリケーションは、そのアプリケーションに与えられたパーミッションに基づいてデータセットを受信することができる。この実施形態では、図5の方法は、追加のデータセットを作成するために複数回実行されてもよい。
図7は、グルコースレベルに関連するデータを暗号化することによって医学的データの再配信を制御するための、例となる方法を示す。医学的データへのアクセスを制御する方法の1つは、データを、他のアプリケーションに対して連続グルコースセンサから送信する前に、または医学的データもしくはそのサブセットを配信する前に、暗号化することによるものである。第三者アプリケーションは、それらのデータを他のアプリケーションと共有する場合があり、他のアプリケーションはまた、サーバ、インターネット、及び他のデバイスにデータを配信する場合がある。結果として、送信機または専用アプリケーションが、グルコースレベルに関連するデータを他のアプリケーションに提供するとき、他のアプリケーションがデータにアクセスしそれを再配信し得る様式を制御する必要がある。図7の例において、専用アプリケーション108またはセンサユニット100は、グルコースレベルに関連するデータを他のアプリケーションに提供する前にデータを暗号化し、セキュリティを向上させ、権限のない第三者がデータを無許可で使用することを防止する方法を提供することができる。具体的には、権限のない第三者は、データを復号するための鍵を有しない。
図7は、第三者アプリケーションにデータを提供する前にそれを暗号化することに関する。データを復号するための鍵は、権限のある第三者アプリケーションに提供され得る。結果として、図1を参照すると、承認済み第三者アプリケーション116は、承認済み第三者アプリケーション110を通じてグルコースデータにアクセスすることができるが、承認済み第三者アプリケーション110または他の第三者アプリケーション、例えば114などは、データにアクセスすることを妨げられ得る。この例となる実施形態において、承認済み第三者アプリケーション110は、他のアプリケーションに情報を提供するパススルーとして機能し得る。
復号鍵は、承認済み第三者に様々な方法で提供することができる。例えば、いくつかの実装形態では、承認済み第三者アプリケーション116は、専用アプリケーション108から直接、第三者アプリケーション110を通じて、または別のソースから、データを復号するための鍵を受信する。
プロセス700において、ディスプレイ106、及び専用アプリケーション108などの第1のアプリケーションは、前述のように、グルコースレベルに関連するデータを、連続グルコースセンサユニット100から受信する。第1のアプリケーション108は、プロセス702において、前述のようにデータを記憶し、表示する。例えば、第1のアプリケーションは、ある期間にわたるグルコースレベルの連続的なレベル、現在のグルコースレベル、及び推移するグルコースレベルを表示する。
プロセス704において、第1のアプリケーション108またはディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムは、グルコースデータを暗号化する。暗号化されたデータは、連続グルコースセンサユニット100から受信されたデータの全て、図5、6A、及び6Bを参照して前述したように受信されたデータのサブセット、そしてまた専用アプリケーション108で生成された他のデータを含んでもよい。暗号化は、数ある中でも特に公開鍵/秘密鍵暗号化を含む、様々な異なる技術を使用して実行され得る。第1のアプリケーション108またはオペレーティングシステムが暗号化するデータのタイプ及び量は、そのデータを受信するアプリケーションに応じて異なり得る。例えば、1つの受信アプリケーションは、全データを実時間で受信してもよく、別の受信アプリケーションは、例えば15分間などの第1の遅延後にデータを受信してもよく、別のアプリケーションは、例えば3時間などのより長い遅延後にデータを受信してもよい。また、例えば、第1のアプリケーション108は、第1の暗号鍵を有する1つの暗号化技術を使用してデータの全てを暗号化し、別の暗号鍵を有する別の暗号化技術を使用してデータの分離されたサブセットを暗号化してもよく、ここで、データセット及び対応する復号鍵は、意図されたアプリケーションのみによって受信され得る。加えて、第三者アプリケーション上の暗号化ソフトウェアは、ある特定のタイプのデータのみを復号し、かつ/または、所定の遅延量の後にのみデータを復号することができる。第1のアプリケーション108またはオペレーティングシステムは、グルコースレベルに関連するある特定のタイプのデータが、任意の所与のアプリケーションから制限され得るように、各アプリケーションに同じまたは異なるデータを提供することができる。いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション108またはオペレーティングシステムは、暗号化されたデータを実時間で提供するが、所定の遅延量の後に鍵を提供し、受信アプリケーションがデータを復号することを、権限を与えられた時間まで妨げる。
プロセス706において、第1のアプリケーション108またはオペレーティングシステムは、暗号化されたデータを、承認済み第三者健康アプリケーション110などの第2のアプリケーションに提供し得る。いくつかの実施形態では、第2のアプリケーションに提供されるデータは、情報を復号するための鍵を含むが、いくつかの実施形態では、鍵は提供されない。
第2のアプリケーションに復号鍵なしでデータを提供することの例において、第2のアプリケーションは、プロセス708で別のアプリケーションにデータを提供し、暗号化されたデータを提供するがそれ自体はそれを復号する独立した能力を有しないことから、パススルーエンティティとして機能する。図1を参照すると、第三者アプリケーション110が暗号化されたデータを承認済み第三者アプリケーション116に提供する一例が示されている。第三者または第三者アプリケーションとして記載されるが、アプリケーション110または116が第三者からのものである必要はないことは理解されよう。
プロセス710において、第2のアプリケーション(例えば、上記の例における第三者健康アプリケーション110)から暗号化されたデータを受信した第三者(例えば、上記の例における第三者アプリケーション116)は、復号鍵を受信し得る。復号鍵は、直接第1のアプリケーション108から、ディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムから、第三者アプリケーション110を通じて、別のアプリケーションから、またはインターネット上のサーバなどの別のソースから、第三者に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のアプリケーション108は、例えばユーザによる構成などによって、データが将来使用されることを制御するために、どの第三者が復号鍵を受信するかを制御する。
暗号化技術は、データにアクセスするために新しい復号鍵が必要とされるように、周期的にまたはオンデマンドで変化してもよい。したがって、ユーザは、データが暗号化され、規定の期間にわたってのみ鍵が提供されることを要求することができる。一例として、医師が第三者アプリケーションを使用して、インスリン注入を制御する場合がある。専用アプリケーション108またはディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムは、グルコースデータを暗号化し、連続グルコースセンサユニット100から、承認済み第三者アプリケーション110を通じて、ユーザの医師の診療所により使用されるアプリケーションに送信する。医師のアプリケーションは、医療従事者がグルコースレベルを監視し、ユーザに推奨を行うことを可能にする。しかしながら、ユーザが医師を切り替えた場合、第1のアプリケーションは、承認済み第三者アプリケーション110が医師のアプリケーションにデータを提供することを許可しないことにより、かつ暗号鍵を変更することにより、データを受信または復号するためのパーミッションを取り消すことができる。
図8は、アプリケーションにデータを提供し、データが最新であるかどうかを監視するための、例となる方法を示す。複数のディスプレイ及びディスプレイ上で実行する複数のアプリケーションにデータを提供する際に生じる課題の1つは、各アプリケーションまたはディスプレイが最新のデータを確実に含むようにすることである。例えば、ユーザは、あるアプリケーションが第1のアプリケーションからデータを受信しないように、それを停止させる場合がある。他の実施形態では、アプリケーションが非アクティブである場合があるか、ディスプレイが停止されているかもしくは無線送信圏外にある場合があるか、またはアプリケーションがユーザ要求に応答してデータを受信する場合がある。アプリケーションがある期間にわたってグルコースデータを受信しなければ、そのアプリケーションは最新にならない。したがって、図8の方法は、古いデータをアプリケーションにバックフィルし、アプリケーションを最新にすることを可能にする。最新とは、アプリケーションが、それが利用することのできるデータを全て有することを意味し得る。例えば、アプリケーションが前述のように所定の遅延後にデータを受信する状況において、最新とは、アプリケーションが所定の遅延に至るまでの利用可能なデータを全て有することを意味し得る。
図8のプロセス800及び802において、ディスプレイ106は、前述のように、グルコースデータを受信し、そのデータを第1のアプリケーションに提供する。プロセス804において、第1のアプリケーション108、または、ディスプレイ106上で実行する、もしくはいくつかの実装形態では第2のアプリケーションを含む、オペレーティングシステムは、第2のアプリケーション内のグルコースデータが最新であるかどうかを判定する。一実施形態において、第1のアプリケーション108は、それがグルコースデータを第2のアプリケーションに提供したときの記録を保持する。第2のアプリケーションは、グルコースデータの受信を確認して、第2のアプリケーションに提供されそれにより受信された直近のデータの正確な記録保持を可能にする。他の実施形態では、第2のアプリケーションは、第1のアプリケーションに、その直近のグルコース値に関連付けられた時間の指標を送り、これは例えば、周期的、間欠的、あるいは、第1のアプリケーション108またはディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムによるクエリもしくは要求に応答してのものであってもよい。いずれの例となる実施形態においても、第2のアプリケーションが最新であり、かつ連続グルコースセンサユニット100からの最近のグルコースレベルを含んでいるかどうかに関する判定がなされる。
第2のアプリケーションは、例えば図2Aを参照して記載されるように、任意の所定の遅延量に至るまでのデータを受信したときに、最新であると見なされ得る。第2のアプリケーションが最新であると、第1のアプリケーション108は、プロセス810において、あらゆる新しいグルコースデータを提供する。しかしながら、第2のアプリケーションが最新でなければ、第1のアプリケーション108は、プロセス806において、バックフィルすべきデータ量を計算する。
一実施形態において、第1のアプリケーション108は、例えば、所与の経過年数(age)を超えた(時間範囲外の)データを除外する、規定の時間範囲に基づいて、バックフィルデータの量を決定する。例えば、第1のアプリケーション108は、数日間、数週間、またはさらには数ヶ月間の期間に及ぶ、連続的グルコースデータを記憶する。第2のアプリケーションが長期間にわたって停止されていた場合、または初めてインストールされ実行されている場合、第1のアプリケーション108は、過去6時間以内のデータをバックフィルし得る。6時間は例として提示されるに過ぎないため、第1のアプリケーション108は、他の持続時間を使用することもできる。また、いくつかの実装形態では、ユーザは、追加のデータがいかなるデフォルト範囲をも超えて第2のアプリケーションにバックフィルされることを要求してもよい。ユーザはまた、データを第2のアプリケーションにバックフィルする期間の開始日及び終了日を入力してもよい。
バックフィルすべきデータ量を計算するプロセス806は、自動的に、ユーザからの要求に応答して、またはユーザがバックフィルするかどうかに関してプロンプトされ肯定的に答えた後に行われてもよい。プロセス806後、プロセス808において、第1のアプリケーション108は、バックフィルされたデータを、例えば、アプリケーションプログラムインターフェースを使用して実装され得る、第2のアプリケーションに提供する。第1のアプリケーション108が選択範囲のデータを第2のアプリケーションにバックフィルしたら、第1のアプリケーション108は、プロセス810において、あらゆる新しいグルコースデータを第2のアプリケーションに提供する。代替的に、第1のアプリケーション108は、現在のグルコースデータをまず提供し、次いで先のデータをバックフィルしてもよい。
図9A及び9Bは、グルコースレベルに関連するデータ、及びデータがバックフィルされたかどうかの指標を表示するための、例となるユーザインターフェースを示す。図9Aにおいて、第1または第2のアプリケーションにより提供されるユーザインターフェース900は、本明細書に記載される実施形態に記載される、ある期間にわたるグルコースレベルを例示する、縦向きモードにある場合のチャートを含み得る。しかしながら、ユーザがディスプレイ106を横向きモードに回転させると、ユーザインターフェース902は、所与の範囲内のデータがバックフィルされたという指標904を示す。
ディスプレイは、他の技術を使用してデータがバックフィルされたことを示すこともできる。例えば、サンプリングされたグルコースレベルを示す線は、バックフィルされたデータを含む間隔において、異なる色または異なるパターンを使用してもよい。グルコース値が規定レベル未満に低下したときのアラートのために第2のアプリケーションを使用するユーザは、低いグルコース値に対応する時間に、第2のアプリケーションからアラームが受信されなかったことを疑問に思うかもしれない。しかしながら、ディスプレイが、データがバックフィルされたことを示すように異なる色の線を使用するか、または別の方法でその線を特徴付けると、ユーザは、アラームが発生すべきであったときに第2のアプリケーションがグルコース値を有しなかったことを確認することができる。
図8、9A、及び9Bの実施形態は、第2のアプリケーションをバックフィルするものとして記載したが、連続グルコースセンサユニット100が、第1のアプリケーション、第2のアプリケーション、または専用ディスプレイ104にバックフィルされたデータを直接提供することもできることは理解されよう。例えば、専用ディスプレイ104またはディスプレイ106は、連続グルコースセンサユニット100の無線圏外にある場合がある。別の例では、ユーザが専用アプリケーション108を停止させる場合がある。いずれの状況においても、専用ディスプレイ104または専用アプリケーション108は、現在のグルコース値を有しない場合がある。連続グルコースセンサユニット100は、グルコース値が古いことを検出し、規定の期間にわたるバックフィルされたデータを、図8に記載したものと同じ様式で提供し得る。すなわち、連続グルコースセンサユニット100は、専用ディスプレイ104またはディスプレイ106がグルコースデータを受信したという確認をそれが最後に受信したときから始まるデータを送信し得る。代替的または付加的に、専用ディスプレイ104またはディスプレイ108は、それが古いデータのみを記憶することを検出し、所与の期間にわたるグルコース値のバックフィルを要求してもよい。
図10は、医療デバイスのコンプライアンスレベルを判定し、そのコンプライアンスレベルに基づいて、グルコースレベルに関連するデータを医療デバイスに提供するための、例となる方法を示す。図10の例は、他のアプリケーションのコンプライアンスレベルに基づいて他のアプリケーションに提供されるデータのタイプを制御するための方法を例示する。これにより、専用アプリケーション108が、信頼されるアプリケーションにのみデータを提供するか、または、縮小されたデータセットを、その他と比較してある特定のアプリケーションに提供することが確実となる。
プロセス1000において、ディスプレイ106は、前述のように、連続グルコースセンサユニット100からグルコースデータを受信する。プロセス1002において、専用アプリケーション108は、グルコースレベルに関連するデータへのアクセスを要求する別のアプリケーションまたは第三者のコンプライアンスレベルを判定する。専用アプリケーション108は、様々な様式でコンプライアンスレベルを判定することができる。例えば、専用アプリケーション108は、アプリケーションが医療デバイスとして食品医薬品局により承認されているかどうかを示す、メモリまたはオンラインに記憶されたアプリケーションの一覧にアクセスし、承認されていれば、その医療デバイスの対応する分類にアクセスする。別の実施形態では、アプリケーションは、その分類及びセキュリティレベルの指標を、専用アプリケーション108に提供し得る。
例えばクラスIII医療デバイスのように、アプリケーションのコンプライアンスレベルが高い場合、専用アプリケーション108は、プロセス1004において、グルコースデータをアプリケーションに提供する。例えば、専用アプリケーション108は、グルコースレベルに関連するデータを実時間でアプリケーションに提供することができる。しかしながら、例えばアプリケーションが医療デバイスでないときのように、コンプライアンスレベルがより低い場合、専用アプリケーション108は、プロセス1006において、グルコースレベルに関連するデータを制限付きで提供する。例えば、制限は、データを暗号化すること、縮小されたデータセットを提供すること、データを遅延させること、または図1〜10を参照して前述された実施形態の任意の組み合わせを含み得る。プロセス1004において制限なしでデータを提供すること、または(例えば、図2、5、及び/または7を参照して記載される)プロセス1006において制限付きでデータを提供することの両方の状況において、ユーザは、どのアプリケーションがデータを受信すべきか、及びどんなデータセットが提供されるべきかを決定する嗜好を制御してもよい。
図11は、グルコースレベルを監視するための、例となるシステムを示す。図11のシステムは、図1のシステム及び前述の実施形態と併せて使用されてもよい。具体的には、本開示の方法のうちのいずれも、本開示のシステムのうちのいずれかと共に使用することができる。しかしながら、本開示の方法が他のシステム構造と共に使用され得、本開示のシステムが他の方法を実装することは理解されよう。
図1の実施形態にあるように、図11に示されるシステムは、連続グルコースセンサユニット100と、無線接続102a〜bと、専用ディスプレイ104と、アプリケーションを実行する1つ以上のディスプレイ106とを含む。専用ディスプレイ104は、有線接続または無線接続のいずれを使用してコンピュータ1102に接続されてもよい。コンピュータ1102は、例えば、個人用コンピュータ、タブレット、ラップトップ、スマートフォン、またはサーバであり得る。加えて、専用ディスプレイ104は、ディスプレイ106に接続してもよく、ディスプレイ106は、コンピュータ1102に接続してもよい。
コンピュータ1102及びディスプレイ106は、グルコース値に関連するデータ、健康情報、システム較正、及び連続グルコース監視に関連する他の情報を長期間記憶し得る、クラウドストレージ1104に接続してもよい。クラウドストレージ1104は、複数のストレージデバイス、コンピュータ、及びネットワーク接続を含む。専用ディスプレイ104と、コンピュータ1102と、ディスプレイ106と、クラウドストレージ1104との間の通信は、医学的データへの非正規アクセスを防止するために暗号化を使用してもよい。
クラウドストレージ1102は、バックエンドシステム1106に接続する。バックエンドシステム1106は、連続グルコースモニタを構成し使用するユーザのための技術サポート1108を提供する。バックエンドシステム1106はまた、連続グルコースモニタ100、専用ディスプレイ104、ディスプレイ106、及びコンピュータ1102上で実行するソフトウェアのバージョンなどのシステム情報を監視する。バックエンドシステム1106は、専用ディスプレイ104、ディスプレイ106、連続グルコースセンサユニット100、及び安全な方法でネットワーク接続を使用する他のシステム構成要素に、オンデマンドで更新を提供するか、または更新をプッシュする。
別のディスプレイ1110もまた、クラウドストレージ1102に接続し得る。ディスプレイ1110は、前述のものと同様の、専用アプリケーション1112及び1つ以上の第三者アプリケーション1114を含み得る。連続グルコースセンサユニット100のユーザは、追加の人々が自身のグルコースレベル及び他の健康情報を監視することを許可してもよい。例えば、子どもが連続グルコースモニタを装着し、関連付けられた専用ディスプレイ104及びディスプレイ106を有する場合がある。この子どもは、ディスプレイ1110を使用してこの子どものグルコースレベル及び他の健康情報にアクセスできる追加のユーザとして、自身の両親の一方または両方を指定してもよい。ディスプレイ1110は、例えば、親のスマートフォンであってもよい。
専用ディスプレイ104またはディスプレイ106は、連続的グルコースデータをクラウドストレージ1104に提供する。クラウドストレージ1104、バックエンドシステム1106、及び/またはディスプレイ1102は、連続的グルコースデータを監視することができる。ディスプレイ1102は、専用アプリケーション108と同様に制約なしで、または第三者アプリケーションと同様に制限の影響下でのいずれにせよ、前述のように連続的グルコース値を受信し表示する。制限は、いくつかの実施形態では、専用ディスプレイ104またはディスプレイ106によって設定されてもよい。他の実施形態では、ディスプレイ1110は、連続グルコースモニタ100のユーザと、ディスプレイ1100のユーザと、バックエンドシステム1106との間で認証されたプロセスを通じてそれが受信するデータに関する制限を設定する。例えば、ユーザは、認証を確立するために(例えば、コンピュータまたは電話による通信によって)バックエンドシステムに連絡すること、例えば、技術サポート1108の代表者に電話し、システムの適切な動作を確立する前にセキュリティ質問に答えること、またはこのプロセスをオンラインで実施することなどを行う場合がある。完了したら、連続グルコースセンサユニット100のユーザまたはディスプレイ1110のユーザは、自身のデバイスが受信するデータまたはシステム動作を変更する自身の能力を制限され得る。これは、専用ディスプレイ104またはディスプレイ106がディスプレイ1110による監視を制限することを防止することができる。例えば、責任ある監視を連続的に維持しなければならない、センサユニット100及び/またはディスプレイ104もしくは106のユーザが、ディスプレイ1110を使用した監視を制限することを望む場合があるとき、例えば、子どもがグルコースレベルの急上昇を招き得る沢山の甘い食品を誕生日会で食べるときなどに、いくつかの状況が発生し得る。ユーザ認証及びデータアクセスに関する本開示のプロセス及び制御手段は、前例のような様々な使用事例を考慮する。
図12は、グルコースレベルを監視するための、例となるコンピュータを示す。連続グルコースセンサユニット100、専用ディスプレイ104、ディスプレイ106、コンピュータ1102、クラウドストレージ1104、バックエンドシステム1106、及びディスプレイ1110は全て、図12に示される構成要素を含み得る。
コンピュータは、1つ以上のハードウェア構成要素、例えば、中央処理ユニット(CPU)1221、ランダムアクセスメモリ(RAM)モジュール1222、読み取り専用メモリ(ROM)モジュール1223、ストレージ1224、データベース1225、1つ以上の入出力(I/O)デバイス1226、及びインターフェース1227などを含み得る。代替的かつ/または付加的に、コンピュータは、1つ以上のソフトウェア構成要素、例えば、例となる実施形態に関連する方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体などを含んでもよい。上に列記したハードウェア構成要素のうちの1つ以上は、ソフトウェアを使用して実装されてもよいと想定される。例えば、ストレージ1224は、1つ以上の他のハードウェア構成要素に関連付けられたソフトウェア区分を含んでもよい。上に列記した構成要素は、単なる例であり、限定を意図するものではないよう理解される。
CPU1221は、グルコースレベルの監視のためにコンピュータに関連付けられた1つ以上の機能を実行するように、命令を実行しデータを処理するようにそれぞれが構成されている、1つ以上のプロセッサを含み得る。CPU1221は、RAM1222、ROM1223、ストレージ1224、データベース1225、I/Oデバイス1226、及びインターフェース1227に通信可能に連結されてもよい。CPU1221は、様々なプロセスを実行するためのコンピュータプログラム命令列を実行するように構成されてもよい。コンピュータプログラム命令は、CPU1221による実行のためにRAM1222にロードされてもよい。
RAM1222及びROM1223は、それぞれ、CPU1221の動作に関連付けられた情報を記憶するための1つ以上のデバイスを含み得る。例えば、ROM1223は、1つ以上の構成要素及びサブシステムの動作の識別、初期化、及び監視のための情報を含む、コントローラ1220に関連付けられた情報にアクセスし、それを記憶するように構成された、メモリデバイスを含んでもよい。RAM1222は、CPU1221の1つ以上の動作に関連付けられたデータを記憶するためのメモリデバイスを含んでもよい。例えば、ROM1223は、CPU1221による実行のための命令をRAM1222にロードしてもよい。
ストレージ1224は、本開示の実施形態に従うプロセスを実行するためにCPU1221が必要とし得る情報を記憶するように構成された、任意のタイプのマスストレージデバイスを含み得る。例えば、ストレージ1224は、1つ以上の磁気及び/または光ディスクデバイス、例えばハードドライブ、CD−ROM、DVD−ROM、または任意の他のタイプのマスメディアデバイスなどを含んでもよい。
データベース1225は、CPU1221により使用されるデータを記憶し、体系化し、ソートし、フィルタし、かつ/または配列するように協働する、1つ以上のソフトウェア及び/またはハードウェア構成要素を含んでもよい。例えば、データベース1225は、グルコースレベル監視に関連するデータ、関連付けられたメタデータ、及び健康情報 得る。データベース1225は、追加情報及び/または上に列記したものとは異なる情報を記憶してもよいと想定される。
I/Oデバイス1226は、コントローラ1220に関連付けられたユーザと情報を通信するように構成された、1つ以上の構成要素を含んでもよい。例えば、I/Oデバイスは、ユーザが画像のデータベースを維持し、関連付けを更新し、ディジタルコンテンツにアクセスすることができるように統合型のキーボード及びマウスを有する、コンソールを含んでもよい。I/Oデバイス1226はまた、情報をモニタに出力するためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を含むディスプレイを含んでもよい。I/Oデバイス1226はまた、例えば、コントローラ1220に関連付けられた情報を印刷するための印刷機、ユーザが携帯型メディアデバイスに記憶されたデータを入力することを可能にするユーザアクセス可能(user−accessible)ディスクドライブ(例えば、USBポート、フロッピードライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブなど)、マイクロフォン、スピーカーシステム、または任意の他の好適なタイプのインターフェースデバイスなどの、周辺デバイスを含んでもよい。
インターフェース1227は、例えばインターネット、ローカルエリアネットワーク、ワークステーションピアツーピアネットワーク、ダイレクトリンクネットワーク、無線ネットワーク、または任意の他の好適な通信プラットフォームなどの通信ネットワークを介してデータを送受信するように構成された、1つ以上の構成要素を含んでもよい。例えば、インターフェース1227は、1つ以上のモジュレータ、デモジュレータ、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、ネットワーク通信デバイス、無線デバイス、アンテナ、モデム、及び通信ネットワークを介したデータ通信を可能にするように構成された任意の他のタイプのデバイスを含んでもよい。
1つ以上のコンピュータ可読媒体(複数可)の任意の組み合わせが利用され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、またはコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子式、磁気式、光学式、電磁式、赤外式、もしくは半導体式のシステム、装置、またはデバイス、あるいは前述のものの任意の好適な組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(非包括的一覧)には、次のものが含まれる:1本以上のワイヤを有する電気接続部、携帯型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能型読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または前述のものの任意の好適な組み合わせ。コンピュータ可読媒体上で具現されるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、または前述のものの任意の好適な組み合わせを含むがそれらに限定されない、任意の適切な媒体を使用して送信され得る。
のためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのようなオブジェクト指向型プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。プログラムコードは、完全にコンピューティングユニット上で実行してもよい。
図13は、第三者アプリケーションによって記憶された情報の正確度を検証するための、例となる方法を示す。機密の医学的データを配信する際、受信者がデータを正確に記憶しない可能性がある、またはシステムエラーのためにデータを一切記憶していない可能性さえあるという問題が生じる。これは、グルコースレベルに関する虚偽の推奨、及び受信者が提供者とは異なるデータを表示した場合のユーザの混乱といった問題につながり得る。一例において、専用アプリケーション108は、健康アプリケーションにデータを送信し、健康アプリケーションがデータを正確に受信し記憶したことを検証する必要がある。
プロセス1300において、専用アプリケーション108は、グルコースデータを健康アプリケーションに書き込む。健康アプリケーションは、専用アプリケーション108からグルコースデータを受信する、任意のタイプのアプリケーションとすることができる。専用アプリケーション108は、健康アプリケーションに実際の測定値または試験データを書き込むことができる。
プロセス1302において、専用アプリケーション108は、健康アプリケーションからグルコースデータを読み返す。アプリケーションプログラムインターフェースを使用して、読み取られたデータを健康アプリケーションから再度要求することができる。書き込まれた値を読み返すことによって、専用アプリケーション108は、プロセス1304において、グルコース値に関連するデータが第三者健康アプリケーションによって適切に受信され、取り扱われ、記憶されたことを検証することができる。読み取られたデータが書き込まれたデータと一致しない場合、専用アプリケーション108は、ユーザに対する通知を発行するか、または、健康アプリケーションは今後グルコース値に関連するデータを受信すべきでないと判定する。一実施形態において、専用アプリケーション108は、所定の試験グルコース値及び時間を健康アプリケーションに書き込む。次いで専用アプリケーション108は、所定の時間に関連付けられたグルコース値を読み返し、その2つが一致するかどうかを判定する。
図14は、第三者アプリケーションから専用アプリケーションにデータを提供するための、例となる方法を示す。本方法は、データ及び/またはデータソースに信憑性があり信頼性が高いかどうかを検証するために使用され得る。本方法の実装により、本開示のシステムが、安全対策を備え、かつユーザによるデータの手動入力を必要としない自動化された様式で、外部のデバイスまたはシステムからデータを受信することが可能となり得る。例えば、連続グルコースセンサユニット100は、連続グルコースセンサユニット100の初始動時の較正及び/または周期的な較正の更新もしくは検証によりグルコース測定値の正確度を維持することに関して、一点法の血中グルコース(BG)計器などの外部グルコース計器デバイスによるグルコース値を入力することを必要とするか、あるいはその利益を得る場合がある。そのような場合、ユーザは、ユーザのモバイルデバイス(例えば、ディスプレイ106)及び/またはクラウドにユーザの試験結果を送り得る血中グルコース計器を使用して、自身のグルコースレベルをサンプリングする。外部血中グルコース計器デバイスにより決定されたBG値は、連続グルコースセンサユニット100の初期較正または周期的較正の目的で使用され得る。ユーザのモバイルデバイス(例えば、ディスプレイ106)は、BG値を収集し少なくとも一時的に記憶するアプリケーション(例えば、第三者アプリケーション112または114)を含み、BG値は、ユーザのデバイス上の健康アプリケーション(例えば、第三者健康アプリケーション110)に提供されてもよい。上述のように、不正確な測定値は、ユーザが誤ったグルコース読み取り値に基づいて行動し、かつ/または、適切な行為を行わせる通知を受信しない、もしくは自身の生理条件に関する偽陽性の通知を受信する、様々な潜在的に危険な状況につながり得るため、連続グルコースセンサユニット100の較正のための正確なグルコース値は非常に重要である。したがって、図14の方法は、連続グルコースセンサユニット100に関連付けられたユーザの専用アプリケーションに第三者アプリケーションからそのようなデータを転送するプロセスにおいて、必須の検証機能を提供すると同時に、データ転送を自動化し、ユーザのデータ入力エラーによる不正確なデータのリスクを最小限に抑えることによって、ユーザに対する利便性及び安全性も生み出す。例えば、本方法は、連続グルコースセンサユニット100の較正に関し、ユーザが一点法の血中グルコース計器から「68」(mg/dL)のBG値を読み取り、モバイルデバイス(例えば、ディスプレイ106)のユーザインターフェースに「98」(mg/dL)と打ち込むというような、潜在的エラーを低減させ得る。
プロセス1400において、専用アプリケーション108は、この例では図1に示される第三者健康アプリケーション110とも称される健康アプリケーションから、データ(例えば、血中グルコースデータ)を要求する。健康アプリケーション110は、一点法の血中グルコース計器、デバイス上もしくはクラウド内のデータストレージから、または、この例では図1に示される第三者アプリケーション112、114、もしくは116とも称される別のアプリケーションを介して、血中グルコースデータを受信する、任意のタイプのアプリケーションとすることができる。プロセス1400のいくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、他の第三者アプリケーション112、114、または116からデータを要求する。専用アプリケーション108は、標準化アプリケーションプログラムインターフェースを通じて健康アプリケーション110(またはいくつかの実装形態では他の第三者アプリケーション)にアクセスすることによって、データを要求することができる。専用アプリケーション108は、イベントの発生に基づいて、健康アプリケーション110からデータを要求することができる。そのイベントは、例えば、以前のデータ要求もしくはイベント以来の特定の時間または時間量、専用アプリケーション108もしくは健康アプリケーション110の起動または開始、あるいは他のイベントとすることができる。ある具体例において、専用アプリケーション108は、日常的に、午前中のある特定の時間及び夕方のある特定の時間におけるグルコースデータを要求するように、健康アプリケーション110にアクセスする。
付加的または代替的に、プロセス1401において、専用アプリケーション108は、データ(例えば、血中グルコースデータ)が読み出しのために利用可能であるという通信を、健康アプリケーション110から受信する。プロセス1401のいくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、データが利用可能であるという通信を、他の第三者アプリケーション112、114、または116から受信する。
プロセス1402において、専用アプリケーション108は、健康アプリケーション110または他の第三者アプリケーションから、血中グルコースデータを取得する。いくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、専用アプリケーションと通信しているアプリケーションに関する、許容可能なコマンドの一覧及びあらゆる応答に関するフォーマットを提供する、標準化アプリケーションプログラムインターフェースを通じて、データを取得することができる。例えば、専用アプリケーション108は、例えば血中グルコース値を読み出し、2つ以上の変数(数値及び関連付けられる血中グルコース測定値の単位、ならびに測定値が得られたときのタイムスタンプを示すもの)を有する応答を受信するといった、コマンドを送ることができる。一例を提示したが、専用アプリケーション108と第三者アプリケーションとの間で情報を交換するために、他のアプリケーションプログラムインターフェースが使用され得ることは理解されよう。いくつかの実装形態では、健康アプリケーション110またはユーザのディスプレイ106上で実行するオペレーティングシステムは、プロセス1400もしくは1401の後、または前述のイベントのいずれかの発生に応答して、専用アプリケーション108に血中グルコースデータをプッシュすることができる。
取得される血中グルコースデータは、血中グルコース測定値それぞれに関連付けられたメタデータ、例えば、測定値の単位(例えば、mg/dLなどの濃度単位)測定値が得られたときのタイムスタンプ、測定値に関連付けられたパラメータ(例えば、化学分析に関連付けられた情報など)、外部血中グルコース計器デバイスまたは計器に使用される試験紙に関連付けられたコードなどを含む。
プロセス1404において、専用アプリケーション108は、健康アプリケーション110または他の第三者アプリケーションから取得された血中グルコースデータが、権限のあるソースから得られたものかどうかを検出するために、それを検証する。いくつかの実装形態では、専用アプリケーション108は、メタデータを分析して、血中グルコース測定値データのソースを検証する。例えば、専用アプリケーション108は、メタデータを処理して、外部血中グルコース計器デバイスまたは計器に使用される試験紙に関連付けられた1つ以上のコードを識別して、権限のあるデバイス及び/または試験紙の一覧に照らしてチェックして、血中グルコース測定値データの信憑性の妥当性検証を行うことができる。識別されたコードが、権限のあるデバイスまたは関連した構成要素と一致するものであれば、専用アプリケーション108は、血中グルコースデータを承認する。
任意選択のプロセス1406において、専用アプリケーション108は、連続グルコースセンサユニット100の較正のために、検証済み血中グルコースデータを受け入れるよう、ユーザに通知を提示する。いくつかの実装形態では、通知は、専用アプリケーション108を実行するユーザのデバイスのディスプレイスクリーン(例えば、ディスプレイ106)上に、専用アプリケーション108のポップアップウィンドウとして提示される。いくつかの実装形態では、通知は、ユーザデバイス上で動作するオペレーティングシステムを介して、バナー、バッジ、音、及び/またはアラートの形態の通知として、ユーザのデバイス(例えば、ディスプレイ106)上に提示される。いくつかの実装形態では、テキストメッセージ、電子メール、IM、自動通話、または他の通信を介するユーザへの通知。いくつかの実施形態では、通知は、検証済み血中グルコースデータの受け入れに関して、ユーザが肯定的もしくは否定的に応答するためのオプション、及び/または、ユーザが血中グルコースデータを手動入力するためのオプションを含む。ユーザが否定的に応答した場合、または血中グルコースデータを手動で入力することを選んだ場合、専用アプリケーション108は、ユーザによる血中グルコースデータのデータ入力を受信するためのインターフェースを提供し得る。
図15は、ユーザの連続グルコースセンサユニットの較正のために検証済み血中グルコースデータを受け入れるよう通知を提示している専用アプリケーション108のユーザインターフェース例を描写する、略図を示す。ディスプレイスクリーン1501において、ユーザインターフェースは、専用アプリケーション108が検証済み血中グルコースデータを使用することに関して、ユーザが肯定的に(「はい」)または否定的に(「いいえ」)応答するためのオプションを提示しており、この例では、「Verio計器」から得られた「9:59AMにおいて107mg/dl」のBG値を「健康アプリ」から取得したものとして示されている。ユーザが「はい」を選択した場合、ユーザインターフェースは、専用アプリケーション108のメインビューへの復帰を示すディスプレイスクリーン1502を表示し、この例では、連続グルコースセンサユニット100からの現在のグルコース値及び傾向を表示するものとして示されている。ユーザが「いいえ」を選択した場合、ユーザインターフェースは、較正に使用されるBG計器値を入力させるためのプロンプトを示すディスプレイスクリーン1503を表示する。
図16は、専用アプリケーション108のホームスクリーンまたはメインビュー1502の他のディスプレイスクリーン例の図解を示す。図16に示される例において、ホームスクリーンは、インスリンオンボード(insulin on board)、エクササイズ、及び栄養情報などの健康情報を、テキスト及び/またはグラフィカルインターフェースを含む様々なフォーマットで提示し得る。かかる健康情報は、図4、6A、9A、及び9Bに関して前述したように提示され得る、連続グルコースセンサユニット100により提供されるグルコースデータの近くに提示することができる。
図14を再度参照すると、プロセス1408において、専用アプリケーション108は、連続グルコースセンサユニット100に検証済みデータを送る。
図17は、外部センサデバイス(例えば、一点法の血中グルコース計器)と、ユーザのデバイス上の(例えば、この例ではこのスマートフォンにおける)専用アプリケーション108との間のデータフローの例示的な略図を示す。この略図に示されるように、一点法の血中グルコース計器は、例えば、処理、記憶、表示、及び/または他の目的のために、血中グルコースデータを第三者アプリケーション(例えば、図1に示される承認済み第三者アプリケーション116など)に無線送信する。次いで、第三者アプリケーションは、ユーザのデバイス上で動作する健康アプリケーションを介して、血中グルコースデータを専用アプリケーション108に提供する。例えば、第三者アプリケーションから血中グルコースデータを受信すると、健康アプリケーションは、クラウド内のストレージに血中グルコースデータを記憶し、健康アプリケーションのデータベースを使用してストレージ及びアクセス可能性を管理することができる。健康アプリケーションは、図14の方法に従って、血中グルコースデータを専用アプリケーションに提供することができる。
図18は、連続グルコースセンサユニット100により監視されるグルコースデータに関連のある健康情報を提供することができる複数の身体装着式センサ及び/またはアクチュエータデバイスを用いるユーザの略図を示す。身体装着式センサデバイスの例としては、歩数計、パルスオキシメータ、インスリンポンプ、胃のペースメーカー、血圧モニタ、ECGモニタ、及び心臓のペースメーカーなどの医療デバイスが挙げられる。図18の例において、ユーザは、連続グルコースセンサユニット100を装着しており、これは、BLEを介してユーザのモバイルデバイス(例えば、スマートフォンなどのディスプレイ106)と通信し、ここで、センサユニット100から受信されたデータが専用アプリケーション108によって管理される。ユーザは、例えば、第三者アプリケーション110〜116などの第三者アプリケーションを使用してユーザのスマートフォンと通信する、インスリンポンプも用いている。閉ループ環境では、三次的なセンサ及びデバイスは考慮されない。しかしながら、これらの三次的なセンサ及びデバイスに直接的または間接的に関連付けられた、スマートフォン上に常駐する第三者アプリケーションが、専用アプリケーションと接続し対話することができる場合、第三者アプリケーションによって収集及び/または処理される情報は、ユーザの健康管理のために、専用アプリケーションに含まれ利用されることができる。例えば、心拍数モニタ(HRM)と関連付けられた第三者アプリケーションは、HRMから情報を集約し、その情報を健康アプリケーションまたはセンサユニット100の専用アプリケーションに提供し得る。上述の技術を使用すると、心拍数データは、連続グルコースセンサユニット100から感知されたグルコース情報と同時に記憶及び表示され得る。この様式で、例えば、患者ユーザは、この情報を表示し、それから知識を推論し得る。また、例えば、医療提供者などの二次的な観察者に情報へのアクセスが提供されてもよく、この医療提供者は、情報提供からデータの分析まで及ぶ様々な目的のために、提供者により決定されるように該情報を利用し得る。
さらに、例えば、患者ユーザがBLE歩数計などのエクササイズモニタまたは他のエクササイズ関連デバイスを利用する場合、専用アプリケーション108及び/または健康アプリケーション110は、歩数計データを、グルコースデータ、HRMデータ、及び他のセンサまたはアクチュエータのデータを含む包括的データセットに集約することができる。例示として、そのようなイベントにおいて、エクササイズが行われ、エクササイズセンサが情報をユーザのモバイルデバイスに提供するとき、エクササイズデバイスから得られた情報は、データセット内に集約され、エクササイズデータからの情報を感知されたグルコースレベルといったものと整合させるかまたは関連付けるために分析される。したがって、患者ユーザのグルコース監視アプリケーション内に注記またはイベントマーカーを入力することが本開示のシステム環境により自動的に行われるため、患者ユーザがそれを行う必要はない。
本開示のシステム環境は、イベント及び活動の自動化されたデータ入力を、患者ユーザが自身で行うには不便または不可能であり得る相当な詳細及び粒度で、かつそれがその所定間隔で起こるときに行うことができる。例えば、所定間隔は、所定間隔または時限のイベントなど、例えば、15秒間隔の粒度における1分当たりの心拍数、または30秒当たりに燃焼されるカロリーなどであってもよく、この間隔にわたる閾値は、本特許文書に記載される技術に従うグルコースデータを含むイベントの自動化されたデータ入力をトリガし得る。
また、そのような三次的なセンサ及び/またはアクチュエータデバイスから集約された情報は、連続グルコースセンサユニット100を含む他の感知デバイスから集められたデータの潜在的な動きアーチファクトに関する情報を提供し得る。この動きアーチファクトは、真/偽の存在、及び/またはデータ信頼レベル、及び/またはスケールの値の形態であってもよい。この情報は、連続グルコースセンサユニット100、またはセンサユニット100の技術サポートサービスに、例えば、専用アプリケーション108または健康アプリケーション110を介して、さらなる処理及び意思決定のため、かつ/またはデータ処理アルゴリズムへの入力として、送られるかまたは提供されてもよい。
フローチャート図及び/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図及び/またはブロック図におけるブロックの組み合わせが、コンピュータプログラム命令によって実装可能であることは理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプロバイダデータ処理装置のプロセッサを介して実行するこれらの命令が、フローチャート及び/またはブロック図のブロック(単数または複数)において指定される機能/行為を実装するための手段を作り出すような機械を生産するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供されてもよい。
第1のアプリケーションという用語は、専用アプリケーション108として言及してきたが、第1のアプリケーションが、第三者アプリケーション110〜116のうちのいずれか、または別のアプリケーションであってもよいことは理解されよう。同様に、第2のアプリケーションは、承認済み第三者アプリケーション110及び健康アプリケーションとして言及してきたが、第2のアプリケーションも、専用アプリケーション108、第三者アプリケーション112〜116のうちのいずれか、または別のアプリケーションであり得る。さらに、ある特定のアプリケーション110〜116は、第三者アプリケーションとして記載してきたが、アプリケーション110〜116が第三者によって提供される必要がないことは理解されよう。
本明細書に記載される様々な技術が、ハードウェアもしくはソフトウェア、または適切な場合にはそれらの組み合わせに関連して実装され得ることを理解されたい。したがって、本開示の主題の方法及び装置、またはそれらのある特定の態様もしくは部分は、フロッピーディスケット、CD−ROM、ハードドライブ、または任意の他の機械可読記憶媒体などの有形媒体内で具現されるプログラムコード(すなわち、命令)の形態をとってもよく、ここで、プログラムコードは、コンピューティングデバイスなどの機械にロードされ、それによって実行され、この機械は、本開示の主題を実践するための装置となる。プログラム可能コンピュータ上でプログラムコードを実行する場合、コンピューティングデバイスは、概して、プロセッサ、プロセッサ可読の記憶媒体(揮発性及び不揮発性のメモリ及び/または記憶要素を含む)、少なくとも1つの入力デバイス、及び少なくとも1つの出力デバイスを含む。1つ以上のプログラムが、例えば、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、再利用可能な制御手段などの使用を通じて、本開示の主題に関連して記載されるプロセスを実装または利用してもよい。そのようなプログラムは、コンピュータシステムと通信するために、高レベルの手続き型またはオブジェクト指向型プログラミング言語で実装されてよい。しかしながら、プログラム(複数可)は、所望であれば、アセンブリまたは機械言語で実装することができる。どのような場合でも、その言語は、コンパイラ型またはインタープリタ型の言語であり得、ハードウェア実装形態と組み合わされてもよい。
以下の実施例は、本技術のいくつかの実施形態を例示するものである。他の例となる本技術の実施形態は、以下の握り拳の実施例の前、または以下の列記された実施例の後に提示される場合がある
本技術のいくつかの実施形態(実施例1)において、グルコース値を監視するための方法は、無線接続を介して送信されるグルコース測定値及びタイムスタンプを受信することであって、該測定値があるグルコース量に関連する、受信することと、受信に際し測定値を第1のアプリケーションによって表示することと、現在時刻とタイムスタンプとの間の持続時間が所定の遅延量を満たすときを判定することと、第2のアプリケーションに、所定の遅延量の後にのみ測定値を提供することと、を含む。
実施例2は、複数の連続的に生成されたグルコース測定値を受信することと、複数の連続的に生成されたグルコース測定値を第1のアプリケーションに提供することと、複数の連続的に生成されたグルコース測定値のそれぞれを受信した後に、所定の時間量だけ遅延させることと、複数の連続的に生成されたグルコース測定値のそれぞれを、遅延後に第2のアプリケーションに提供することと、をさらに含む、実施例1に記載の方法を含む。
実施例3は、グルコース測定値が、第2のアプリケーションが実行されることに応答して、遅延後に第2のアプリケーションに提供される、実施例1に記載の方法を含む。
実施例4は、遅延が5分間〜3時間である、実施例1に記載の方法を含む。
実施例5は、第2のアプリケーションから代謝的健康情報を取得することであって、該代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響する、取得することと、第1のアプリケーションを使用して、グルコース測定値を代謝的健康情報と同時に表示することと、をさらに含む、実施例1〜4のいずれかに記載の方法を含む。
実施例6は、第1のアプリケーションを使用して代謝的健康情報を取得することであって、該代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響する、取得することと、第1のアプリケーションを使用して、グルコース測定値を代謝的健康情報と同時に表示することと、をさらに含む、実施例1〜4のいずれかに記載の方法を含む。
実施例7は、連続グルコース監視に関連するデータセットを作成することと、該データセットを第1のデータセットと第2のデータセットとに分割することと、第1のデータセット及び第2のデータセットを第1のアプリケーションに提供することと、第2のアプリケーションによる第2のデータセットへのアクセスを制限することと、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供することと、をさらに含む、実施例1に記載の方法を含む。
実施例8は、アクセスを制限することが、第2のデータセットを第2のアプリケーションに送らないことを含む、実施例7に記載の方法を含む。
実施例9は、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供する前に、第1のデータセットを暗号化することをさらに含む、実施例1〜4、7、または8のいずれかに記載の方法を含む。
実施例10は、第1のアプリケーションによって、第2のアプリケーションに提供するための連続グルコース監視に関連するデータサブセットを決定することをさらに含む、実施例1〜4、7、または8のいずれかに記載の方法を含む。
実施例11は、第2のアプリケーションが追加のアプリケーションに測定値をさらに配信することを制限することをさらに含む、実施例1〜4、7、または8のいずれかに記載の方法を含む。
実施例12は、タイムスタンプを第2のアプリケーションに提供することと、第2のアプリケーションから測定値及びタイムスタンプを読み取ることと、読み取られた測定値を、第2のアプリケーションに提供された測定値と比較することと、読み取られた測定値が提供された測定値と一致するかどうかを判定することと、読み取られたタイムスタンプを、第2のアプリケーションに提供されたタイムスタンプと比較することと、読み取られたタイムスタンプが提供されたタイムスタンプと一致するかどうかを判定することと、をさらに含む、実施例1〜4、7、または8のいずれかに記載の方法を含む。
実施例13は、測定値を第2のアプリケーションに提供するかどうかを構成することをさらに含む、実施例1〜4、7、または8のいずれかに記載の方法を含む。
実施例14は、測定値を第2のアプリケーションに提供する前に、測定値を暗号化することと、暗号化された測定値を第2のアプリケーションから第3のアプリケーションに送信することと、第3のアプリケーションに、暗号化された測定値を復号するための鍵を提供することと、をさらに含む、実施例1〜4、7、または8のいずれかに記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例15)において、グルコース値を監視するためのシステムは、あるグルコース量のグルコース測定値を取得するように構成されたセンサと;該グルコース測定値と、該グルコース測定値に関連付けられたタイムスタンプとを送信するように構成された無線送信機と;グルコース測定値を受信するように構成された無線受信機を備えるコンピューティングデバイスと;コンピュータ可読媒体と、を備える。プロセッサによって実行されると、グルコース測定値を表示し、現在時刻とタイムスタンプとの間の持続時間が所定の遅延量を満たすときを判定する、第1のアプリケーションと、プロセッサによって実行されると、所定の遅延量の後にグルコース測定値を受信する、第2のアプリケーションと、を含む、コンピュータ可読媒体。
実施例16は、グルコース測定値を受信し、グルコース量を実時間で表示するように構成された、第2のコンピューティングデバイスをさらに備える、実施例15に記載のシステムを含む。
実施例17は、コンピューティングデバイスが、スマートフォンを含む、実施例15に記載のシステムを含む。
実施例18は、無線受信機が、複数の連続的に生成されたグルコース測定値を受信し、プロセッサが、複数の連続的に生成されたグルコース測定値を第1のアプリケーションに提供し、プロセッサが、複数の連続的に生成されたグルコース測定値のそれぞれを、所定の時間量だけ遅延させ、プロセッサが、複数の連続的に生成されたグルコース測定値のそれぞれを、遅延後に第2のアプリケーションに提供する、実施例15に記載のシステムを含む。
実施例19は、グルコース測定値が、第2のアプリケーションが実行されることに応答して、遅延後に第2のアプリケーションに提供される、実施例15〜18のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例20は、遅延が5分間〜3時間である、実施例15〜18のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例21は、プロセッサが、第2のアプリケーションから、グルコースレベルに影響する代謝的健康情報を取得し、第1のアプリケーションが、グルコース測定値を代謝的健康情報と同時に表示する、実施例15〜18のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例22は、プロセッサが、第1のアプリケーションを使用して代謝的健康情報を取得し、代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響し、第1のアプリケーションが、グルコース測定値を代謝的健康情報と同時に表示する、実施例15〜18のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例23は、プロセッサが、連続グルコース監視に関連するデータセットを作成し、該データセットを第1のデータセットと第2のデータセットとに分割し、第1のデータセット及び第2のデータセットを第1のアプリケーションに提供し、第2のアプリケーションによる第2のデータセットへのアクセスを制限し、かつ第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供するようにさらに構成される、実施例15に記載のシステムを含む。
実施例24は、第2のアプリケーションが、第2のデータセットを第2のアプリケーションに送らないことによって制限される、実施例23に記載のシステムを含む。
実施例25は、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供する前に、第1のデータセットが暗号化される、実施例15〜18、23、または24のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例26は、第1のアプリケーションが、第2のアプリケーションに提供するための連続グルコース監視に関連するデータサブセットを決定するようにさらに構成される、実施例15〜18、23、または24のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例27は、さらに、第2のアプリケーションが、測定値を追加のアプリケーションにさらに配信することを制限される、実施例15〜18、23、または24のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例28は、第1のアプリケーションが、タイムスタンプを第2のアプリケーションに提供し、第2のアプリケーションから測定値及びタイムスタンプを読み取り、読み取られた測定値を、第2のアプリケーションに提供された測定値と比較し、読み取られた測定値が提供された測定値と一致するかどうかを判定し、読み取られたタイムスタンプを、第2のアプリケーションに提供されたタイムスタンプと比較し、かつ読み取られたタイムスタンプが提供されたタイムスタンプと一致するかどうかを判定するようにさらに構成される、実施例15〜18、23、または24のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例29は、プロセッサが、測定値を第2のアプリケーションに提供するかどうかを制御する入力を受信するようにさらに構成される、実施例15〜18、23、または24のいずれかに記載のシステムを含む。
実施例30は、測定値を第2のアプリケーションに提供する前に、測定値が暗号化されることと、暗号化された測定値が、第2のアプリケーションから第3のアプリケーションに送信されることと、暗号化された測定値を復号するために、第3のアプリケーションに鍵が提供されることと、をさらに含む、実施例15〜18、23、または24のいずれかに記載のシステムを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例31)において、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該命令が、プロセッサによって実行されると、グルコース値を監視するための方法を実行し、該方法が、無線接続を介して送信されるグルコース測定値及びタイムスタンプを受信することであって、グルコース測定値があるグルコース量を示す、受信することと、表示のためにグルコース測定値を第1のアプリケーションに提供することと、現在時刻とタイムスタンプとの間の持続時間が所定の遅延量を満たすときを判定することと、グルコース測定値を所定の遅延量の後に第2のアプリケーションに提供することと、を含む、コンピュータ可読媒体。
実施例32は、プロセッサによって実行されると、複数の連続的に生成されたグルコース測定値を受信し、複数の連続的に生成されたグルコース測定値を第1のアプリケーションに提供し、複数の連続的に生成されたグルコース測定値のそれぞれを受信した後に、所定の時間量だけ遅延させ、かつ、複数の連続的に生成されたグルコース測定値のそれぞれを、遅延後に第2のアプリケーションに提供する命令をさらに含む、実施例31に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例33は、プロセッサによって実行されると、グルコース測定値を、第2のアプリケーションが実行されることに応答して、遅延後に第2のアプリケーションに提供する命令をさらに含む、実施例31に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例34は、遅延が5分間〜3時間である、実施例31に記載のコンピュータ可読媒体をさらに含む。
実施例35は、プロセッサによって実行されると、第2のアプリケーションから、グルコースレベルに影響する代謝的健康情報を取得し、第1のアプリケーションを使用して、グルコース測定値を代謝的健康情報と同時に表示する命令をさらに含む、実施例31〜34のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例36は、プロセッサによって実行されると、第1のアプリケーションを使用して、グルコースレベルに影響する代謝的健康情報を取得し、第1のアプリケーションを使用して、グルコース測定値を代謝的健康情報と同時に表示する命令をさらに含む、実施例31〜34のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例37は、プロセッサによって実行されると、連続グルコース監視に関連するデータセットを作成し、該データセットを第1のデータセットと第2のデータセットとに分割し、第1のデータセット及び第2のデータセットを第1のアプリケーションに提供し、第2のアプリケーションによる第2のデータセットへのアクセスを制限し、かつ第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供する命令をさらに含む、実施例31に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例38は、第2のアプリケーションが、第2のデータセットを第2のアプリケーションに送らないことによってアクセスを制限される、実施例37に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例39は、プロセッサによって実行されると、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供する前に、第1のデータセットを暗号化する命令をさらに含む、実施例31〜34、37、または38のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例40は、プロセッサによって実行されると、第2のアプリケーションに提供するための連続グルコース監視に関連するデータサブセットを決定する命令をさらに含む、実施例31〜34、37、または38のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例41は、プロセッサによって実行されると、第2のアプリケーションが追加のアプリケーションに測定値をさらに配信することを制限する命令をさらに含む、実施例31〜34、37、または38のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例42は、プロセッサによって実行されると、タイムスタンプを第2のアプリケーションに提供し、第2のアプリケーションから測定値及びタイムスタンプを読み取り、読み取られた測定値を、第2のアプリケーションに提供された測定値と比較し、読み取られた測定値が提供された測定値と一致するかどうかを判定し、読み取られたタイムスタンプを、第2のアプリケーションに提供されたタイムスタンプと比較し、かつ読み取られたタイムスタンプが提供されたタイムスタンプと一致するかどうかを判定する命令をさらに含む、実施例31〜34、37、または38のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例43は、プロセッサによって実行されると、測定値を第2のアプリケーションに提供するかどうかを構成する命令をさらに含む、実施例31〜34、37、または38のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例44は、プロセッサによって実行されると、測定値を第2のアプリケーションに提供する前に、測定値を暗号化し、暗号化された測定値を第2のアプリケーションから第3のアプリケーションに送信し、かつ、第3のアプリケーションに、暗号化された測定値を復号するための鍵を提供する命令をさらに含む、実施例31〜34、37、または38のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例45)において、連続グルコースモニタを使用して、グルコース値に関連するデータ及び代謝的健康情報を表示するための方法は、第1のアプリケーションを使用して、グルコースレベルに関連するデータを取得することと、代謝的健康情報を記憶するように構成された第2のアプリケーションにアクセスすることであって、該代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響する、アクセスすることと、代謝的健康情報を第2のアプリケーションから取得することと、グルコースレベルに関連するデータを代謝的健康情報と同時に表示することと、を含む。
実施例46は、グルコースレベルに関連するデータ及び代謝的健康情報が、第1のアプリケーションを使用して表示される、実施例45に記載の方法を含む。
実施例47は、代謝的健康情報が第2のアプリケーションに提供されたときを判定するために第2のアプリケーションを監視することと、第2のアプリケーションから代謝的健康情報を取得するための承認を要求するプロンプトを表示することと、をさらに含む、実施例45に記載の方法を含む。
実施例48は、代謝的健康情報が、食事摂取量、エクササイズ、またはインスリン注入のうちの少なくとも1つを含む、実施例45に記載の方法を含む。
実施例49は、グルコースレベルに関連するデータを監視することをさらに含み、第2のアプリケーションが、グルコースレベルが規定レベルに達すると自動的にアクセスされる、実施例45〜48のいずれかに記載の方法を含む。
実施例50は、グルコースレベルに関連するデータを監視することをさらに含み、第2のアプリケーションが、グルコースレベルが規定量だけ変化したときに自動的にアクセスされる、実施例45〜48のいずれかに記載の方法を含む。
実施例51は、グルコースレベルに関連するデータを監視することと、グルコースレベルが規定レベルに達するか、または規定量だけ変化したときに、代謝的健康情報の入力を要求することと、をさらに含む、実施例45〜48のいずれかに記載の方法を含む。
実施例52は、代謝的健康情報が活動量を示し、該活動量が加速度計によって決定される、実施例45〜48のいずれかに記載の方法を含む。
実施例53は、連続グルコースモニタが、スマートフォンを含む、実施例45〜48のいずれかに記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例54)において、グルコース値に関連するデータを受信するように構成された無線受信機と、該データ及び代謝的健康情報を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサと、を備える、グルコース値に関連するデータを代謝的健康情報と統合するためのシステム。プロセッサは、グルコースレベルに関連するデータをメモリから取得し、グルコースレベルに影響する代謝的健康情報の記憶を制御するように構成された第2のアプリケーションを使用して代謝的健康情報にアクセスし、代謝的健康情報を第2のアプリケーションから取得し、かつグルコースレベルに関連するデータを代謝的健康情報と同時にディスプレイ上に表示するように構成される。
実施例55は、グルコースレベルに関連するデータ及び代謝的健康情報が、第1のアプリケーションを使用して表示される、実施例54に記載のシステムを含む。
実施例56は、プロセッサが、代謝的健康情報が第2のアプリケーションに提供されたときを判定するために第2のアプリケーションを監視し、かつ第2のアプリケーションから代謝的健康情報を取得するための承認を要求するプロンプトを表示するようにさらに構成される、実施例54に記載のシステムを含む。
実施例57は、代謝的健康情報が、食事摂取量、エクササイズ、またはインスリン注入のうちの少なくとも1つを含む、実施例54に記載のシステムを含む。
実施例58は、プロセッサが、グルコースレベルに関連するデータを監視し、かつ、グルコースレベルが規定レベルに達すると第2のアプリケーションに自動的にアクセスするようにさらに構成される、実施例54〜57に記載のシステムを含む。
実施例59は、プロセッサが、グルコースレベルに関連するデータを監視し、かつ、グルコースレベルが規定量だけ変化したときに第2のアプリケーションに自動的にアクセスするようにさらに構成される、実施例54〜57に記載のシステムを含む。
実施例60は、プロセッサが、グルコースレベルに関連するデータを監視し、かつ、グルコースレベルが規定レベルに達するか、または規定量だけ変化したときに、代謝的健康情報の入力を要求するようにさらに構成される、実施例54〜57に記載のシステムを含む。
実施例61は、代謝的健康情報が活動量を示し、該活動量が加速度計によって決定される、実施例54〜57に記載のシステムを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例62)において、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該命令が、プロセッサによって実行されると、グルコース値に関連するデータを代謝的健康情報と統合するための方法を実行し、該方法が、第1のアプリケーションを使用して、グルコースレベルに関連するデータを取得することと、代謝的健康情報を記憶するように構成された第2のアプリケーションにアクセスすることであって、該代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響する、アクセスすることと、代謝的健康情報を第2のアプリケーションから取得することと、グルコースレベルに関連するデータを代謝的健康情報と同時に表示することと、を含む、コンピュータ可読媒体。
実施例63は、グルコースレベルに関連するデータ及び代謝的健康情報が、第1のアプリケーションを使用して表示される、実施例62に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例64は、プロセッサによって実行されると、代謝的健康情報が第2のアプリケーションに提供されたときを判定するために第2のアプリケーションを監視し、かつ、第2のアプリケーションから代謝的健康情報を取得するための承認を要求するプロンプトを表示する命令をさらに含む、実施例62に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例65は、代謝的健康情報が、食事摂取量、エクササイズ、またはインスリン注入のうちの少なくとも1つを含む、実施例62に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例66は、プロセッサによって実行されると、グルコースレベルに関連するデータを監視する命令をさらに含み、第2のアプリケーションが、グルコースレベルが規定レベルに達すると自動的にアクセスされる、実施例62〜65のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例67は、プロセッサによって実行されると、グルコースレベルに関連するデータを監視する命令をさらに含み、第2のアプリケーションが、グルコースレベルが規定量だけ変化したときに自動的にアクセスされる、実施例62〜65のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例68は、プロセッサによって実行されると、グルコースレベルに関連するデータを監視し、かつ、グルコースレベルが規定レベルに達するか、または規定量だけ変化したときに、代謝的健康情報の入力を要求する命令をさらに含む、実施例62〜65のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例69は、代謝的健康情報が活動量を示し、該活動量が加速度計によって決定される、実施例62〜65のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例70)において、コンピュータ上で実行するアプリケーション間での、グルコースレベルに関連するデータの配信を制御するための方法であって、グルコースレベル監視に関連する複数のデータ値を受信することと、複数のデータ値を第1のデータセットと第2のデータセットとに分離させることであって、第1のデータセットが、第2のデータセットから制限された値を含む、分離させることと、第1のデータセットを、コンピュータ上で実行する第1のアプリケーションに提供することと、第2のデータセットを、コンピュータ上で実行する第2のアプリケーションに提供することと、を含む、方法。
実施例71は、複数のデータ値が、第2のアプリケーションに与えられたパーミッションに基づいて、第1のデータセットと第2のデータセットとに分離される、実施例70に記載の方法を含む。
実施例72は、第1のデータセットと第2のデータセットとが、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとにより異なって表示されるように制御される、実施例70に記載の方法を含む。
実施例73は、第1のデータセットが、グルコースレベルを示す値を含み、第1のアプリケーションが、該値を表示する、実施例70〜72のいずれかに記載の方法を含む。
実施例74は、第2のデータセットが、グルコースレベルの指標を含み、該指標が、低、正常、または高を含み、第2のアプリケーションが、該指標を表示する、実施例70〜72のいずれかに記載の方法を含む。
実施例75は、データ値が、実際の測定値及び推定誤差範囲を含む、実施例70〜72のいずれかに記載の方法を含む。
実施例76は、第1のデータセット及び第2のデータセットが、ある期間にわたるグルコースレベルの履歴傾向を含み、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションが、履歴傾向を表示する、実施例70〜72のいずれかに記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例77)において、アプリケーション間でのグルコースレベルに関連するデータの配信を制御するためのセキュリティ手段を有するコンピュータであって、グルコースレベルレベルに関連する複数のデータ値を受信するように構成された無線受信機と、プロセッサであって、複数のデータ値を第1のデータセットと第2のデータセットとに分離させることであって、第1のデータセットが、第2のデータセットから制限された値を含む、分離させることと、第1のデータセットを、コンピュータ上で実行する第1のアプリケーションに提供することと、第2のデータセットを、コンピュータ上で実行する第2のアプリケーションに提供することと、を行うように構成された、プロセッサと、を備える、コンピュータ。
実施例78は、複数のデータ値が、第2のアプリケーションに与えられたパーミッションに基づいて、第1のデータセットと第2のデータセットとに分離される、実施例77に記載のコンピュータを含む。
実施例79は、第1のデータセットと第2のデータセットとが、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとにより異なって表示されるように制御される、実施例77に記載のコンピュータを含む。
実施例80は、第1のデータセットが、グルコースレベルを示す値を含み、第1のアプリケーションが、該値を表示する、実施例77に記載のコンピュータを含む。
実施例81は、第2のデータセットが、グルコースレベルの指標を含み、該指標が、低、正常、または高を含み、第2のアプリケーションが、該指標を表示する、実施例77〜80のいずれかに記載のコンピュータを含む。
実施例82は、データ値が、実際の測定値及び推定誤差範囲を含む、実施例77〜80のいずれかに記載のコンピュータを含む。
実施例83は、第1のデータセット及び第2のデータセットが、ある期間にわたるグルコースレベルの履歴傾向を含み、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションが、履歴傾向を表示する、実施例77〜80のいずれかに記載のコンピュータを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例84)において、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該命令が、プロセッサによって実行されると、コンピュータ上で実行するアプリケーション間での、グルコースレベルに関連するデータの配信を制御するための方法を実行し、該方法が、グルコースレベル監視に関連する複数のデータ値を受信することと、複数のデータ値を第1のデータセットと第2のデータセットとに分離させることであって、第1のデータセットが、第2のデータセットから制限された値を含む、分離させることと、第1のデータセットを、コンピュータ上で実行する第1のアプリケーションに提供することと、第2のデータセットを、コンピュータ上で実行する第2のアプリケーションに提供することと、を含む、コンピュータ可読媒体。
実施例85は、複数のデータ値が、第2のアプリケーションに与えられたパーミッションに基づいて、第1のデータセットと第2のデータセットとに分離される、実施例84に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例86は、第1のデータセットと第2のデータセットとが、第1のアプリケーションと第2のアプリケーションとにより異なって表示されるように制御される、実施例84に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例87は、第1のデータセットが、グルコースレベルを示す値を含み、第1のアプリケーションが、該値を表示する、実施例84に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例88は、第2のデータセットが、グルコースレベルの指標を含み、該指標が、低、正常、または高を含み、第2のアプリケーションが、該指標を表示する、実施例84〜87のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例89は、データ値が、実際の測定値及び推定誤差範囲を含む、実施例84〜87のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例90は、第1のデータセット及び第2のデータセットが、ある期間にわたるグルコースレベルの履歴傾向を含み、第1のアプリケーション及び第2のアプリケーションが、履歴傾向を表示する、実施例84〜87のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例91)において、グルコースレベルに関連するデータへのアクセスを制御するための方法であって、スマートフォン上で実行するアプリケーションを使用して、グルコースレベルに関連するデータを受信することと、該アプリケーションを使用して該データを表示することと、該データのサブセットを暗号化することと、暗号化されたデータサブセットを第2のアプリケーションに提供することと、暗号化されたデータサブセットを第2のアプリケーションから第3のアプリケーションに提供することと、暗号化されたデータサブセットを復号するために、第3のアプリケーションに鍵を提供することと、を含む、方法。
実施例92は、第2のアプリケーションに、暗号化されたデータサブセットを復号するための鍵が提供される、実施例91に記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例93)において、グルコースレベルに関連するデータへのアクセスを制御するためのシステムであって、グルコースレベルに関連するデータを受信するように構成された無線受信機と、プロセッサであって、アプリケーションを使用して該データを表示し、該データのサブセットを暗号化し、暗号化されたデータサブセットを第2のアプリケーションに提供し、暗号化されたデータサブセットを第2のアプリケーションから第3のアプリケーションに提供し、かつ、暗号化されたデータサブセットを復号するために、第3のアプリケーションに鍵を提供するように構成された、プロセッサと、を備える、システム。
実施例94は、第2のアプリケーションに、暗号化されたデータサブセットを復号するための鍵が提供される、実施例93に記載のシステムを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例95)において、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該命令が、プロセッサによって実行されると、グルコースレベルに関連するデータへのアクセスを制御するための方法を実行し、該方法が、スマートフォン上で実行するアプリケーションを使用して、グルコースレベルに関連するデータを受信することと、該アプリケーションを使用して該データを表示することと、該データのサブセットを暗号化することと、暗号化されたデータサブセットを第2のアプリケーションに提供することと、暗号化されたデータサブセットを第2のアプリケーションから第3のアプリケーションに提供することと、暗号化されたデータサブセットを復号するために、第3のアプリケーションに鍵を提供することと、を含む、コンピュータ可読媒体。
実施例96は、第2のアプリケーションに、暗号化されたデータサブセットを復号するための鍵が提供される、実施例95に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例97)において、コンピュータ上で実行する2つのアプリケーション間で、グルコースレベルに関連するデータを同期する方法であって、第1のアプリケーションによって、第1の期間にわたるグルコースレベルに関連する第1のデータセットを取得することと、グルコースレベルに関連する情報を表示するように構成された第2のアプリケーションを実行することと、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供することと、第2の期間のグルコースレベルに関連する第2のデータセットを取得することと、第2のアプリケーションが第2のデータセットを受信していないと判定することと、第2のデータセットを第2のアプリケーションにバックフィルすることと、を含む、方法。
実施例98は、データをバックフィルする要求を受信した後に、第2のデータセットを第2のアプリケーションにバックフィルすることをさらに含む、実施例97に記載の方法を含む。
実施例99は、第2のデータセットを第2のアプリケーションに自動的にバックフィルすることをさらに含む、実施例97に記載の方法を含む。
実施例100は、第1のアプリケーションによって第1のデータセットを実時間で表示することと、第2のアプリケーションによって第2のデータセットを所定の遅延量の後に表示することと、をさらに含む、実施例97〜99のいずれかに記載の方法を含む。
実施例101は、第2のアプリケーションから代謝的健康情報を取得することであって、該代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響する、取得することと、第1のデータセットを代謝的健康情報と同時に表示することと、をさらに含む、実施例97〜99のいずれかに記載の方法を含む。
実施例102は、第1のデータセットの一部分が第2のアプリケーションによりアクセスされることを制限されることをさらに含み、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供することが、第1のデータセットの一部分を提供することを含む、実施例97〜99のいずれかに記載の方法を含む。
実施例103は、第2のアプリケーションが第2のデータセットを受信していないと判定することが、第2のデータセットが閾量よりも古いと判定することを含む、実施例97〜99のいずれかに記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例104)において、2つのアプリケーション間で、グルコースレベルに関連するデータを同期するためのコンピュータであって、第1の期間にわたるグルコースレベルに関連する第1のデータセットを受信するように構成された無線受信機と、第1のアプリケーションを使用して第1のデータセットを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサであって、グルコースレベルに関連する情報を表示するように構成された第2のアプリケーションを実行し、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供し、第2の期間のグルコースレベルに関連する第2のデータセットを取得し、第2のアプリケーションが第2のデータセットを受信していないと判定し、かつ第2のデータセットを第2のアプリケーションにバックフィルするように構成された、プロセッサと、を備える、コンピュータ。
実施例105は、データをバックフィルする要求を受信するためのユーザインターフェースをさらに含み、プロセッサが、データをバックフィルする要求を受信した後に、第2のデータセットを第2のアプリケーションにバックフィルするようにさらに構成される、実施例104に記載のコンピュータを含む。
実施例106は、プロセッサが、第2のデータセットを第2のアプリケーションに自動的にバックフィルするようにさらに構成される、実施例104に記載のコンピュータを含む。
実施例107は、第1のアプリケーションを使用して第1のデータセットを実時間で表示し、かつ、第2のアプリケーションを使用して第2のデータセットを所定の遅延量の後に表示するように構成されたディスプレイをさらに備える、実施例104〜106のいずれかに記載のコンピュータを含む。
実施例108は、プロセッサが、第2のアプリケーションから代謝的健康情報を取得するようにさらに構成され、該代謝的健康情報が、グルコースレベルに影響し、ディスプレイが、第1のデータセットを代謝的健康情報と同時に表示するように構成される、実施例104〜106のいずれかに記載のコンピュータを含む。
実施例109は、プロセスが、第1のデータセットの一部分が第2のアプリケーションによりアクセスされることを制限するようにさらに構成され、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供することが、第1のデータセットの一部分を提供することを含む、実施例104〜106のいずれかに記載のコンピュータを含む。
実施例110は、プロセッサが、第2のデータセットが閾量よりも古いと判定するようにさらに構成される、実施例104〜106のいずれかに記載のコンピュータを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例111)において、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該命令が、プロセッサによって実行されると、コンピュータ上で実行する2つのアプリケーション間で、グルコースレベルに関連するデータを同期する方法を実行し、該方法が、第1のアプリケーションによって、第1の期間にわたるグルコースレベルに関連する第1のデータセットを取得することと、グルコースレベルに関連する情報を表示するように構成された第2のアプリケーションを実行することと、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供することと、第2の期間のグルコースレベルに関連する第2のデータセットを取得することと、第2のアプリケーションが第2のデータセットを受信していないと判定することと、第2のデータセットを第2のアプリケーションにバックフィルすることと、を含む、コンピュータ可読媒体。
実施例112は、プロセッサによって実行されると、データをバックフィルする要求を受信した後に、第2のデータセットを第2のアプリケーションにバックフィルする命令をさらに含む、実施例111に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例113は、プロセッサによって実行されると、第2のデータセットを第2のアプリケーションに自動的にバックフィルする命令をさらに含む、実施例111に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例114は、プロセッサによって実行されると、第1のアプリケーションによって第1のデータセットを実時間で表示し、かつ、第2のアプリケーションによって第2のデータセットを所定の遅延量に表示する命令をさらに含む、実施例111〜113のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例115は、プロセッサによって実行されると、第2のアプリケーションから、グルコースレベルに影響する代謝的健康情報を取得し、第1のデータセットを代謝的健康情報と同時に表示する命令をさらに含む、実施例111〜113のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例116は、プロセッサによって実行されると、第1のデータセットの一部分が第2のアプリケーションによりアクセスされることを制限する命令をさらに含み、第1のデータセットを第2のアプリケーションに提供することが、第1のデータセットの一部分を提供することを含む、実施例111〜113のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例117は、第2のアプリケーションが第2のデータセットを受信していないと判定することが、第2のデータセットが閾量よりも古いと判定することを含む、実施例111〜113のいずれかに記載のコンピュータ可読媒体を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例118)において、2つ以上の医療デバイスの安全コンプライアンスレベルを判定し、該安全コンプライアンスレベルに基づいて医学的データを修正するための方法であって、無線受信機から連続的なグルコース測定値を受信することと、医療デバイスのコンプライアンスレベルを判定することと、判定されたコンプライアンスレベルに基づいて、連続的なグルコース測定値を該医療デバイスに提供することと、を含み、該医療デバイスが高いコンプライアンスレベルを満たすとき、連続的なグルコース測定値が、該医療デバイスに実時間で提供され、該医療デバイスが高いコンプライアンスレベルを満たすとき、連続的なグルコース測定値が、所定の遅延後に該医療デバイスに提供される、方法。
実施例119は、高いコンプライアンスレベルを満たす医療デバイスが、クラス3医療デバイスを含む、実施例118に記載の方法を含む。
実施例120は、医療デバイスが、スマートフォン上で実行するソフトウェアアプリケーションを含む、実施例118または119に記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例121)において、2つ以上の医療デバイスの安全コンプライアンスレベルを判定し、該安全コンプライアンスレベルに基づいて医学的データを修正するためのシステムであって、無線受信機から連続的なグルコース測定値を受信するように構成された無線受信機と、医療デバイスのコンプライアンスレベルを判定し、かつ、判定されたコンプライアンスレベルに基づいて、連続的なグルコース測定値を該医療デバイスに提供するように構成されたプロセッサと、を備え、該医療デバイスが高いコンプライアンスレベルを満たすとき、連続的なグルコース測定値が、該医療デバイスに実時間で提供され、該医療デバイスが高いコンプライアンスレベルを満たすとき、連続的なグルコース測定値が、所定の遅延後に該医療デバイスに提供される、システム。
実施例122は、高いコンプライアンスレベルを満たす医療デバイスが、クラス3医療デバイスを含む、実施例121に記載のシステムを含む。
実施例123は、医療デバイスが、スマートフォン上で実行するソフトウェアアプリケーションを含む、実施例121または122に記載のシステムを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例124)において、命令を含むコンピュータ可読媒体であって、該命令が、プロセッサによって実行されると、2つ以上の医療デバイスの安全コンプライアンスレベルを判定し、該安全コンプライアンスレベルに基づいて医学的データを修正するための方法を実行し、該方法が、無線受信機から連続的なグルコース測定値を受信することと、医療デバイスのコンプライアンスレベルを判定することと、判定されたコンプライアンスレベルに基づいて、連続的なグルコース測定値を該医療デバイスに提供することと、を含み、該医療デバイスが高いコンプライアンスレベルを満たすとき、連続的なグルコース測定値が、該医療デバイスに実時間で提供され、該医療デバイスが高いコンプライアンスレベルを満たすとき、連続的なグルコース測定値が、所定の遅延後に該医療デバイスに提供される、コンピュータ可読媒体。
実施例125は、高いコンプライアンスレベルを満たす医療デバイスが、クラス3医療デバイスを含む、実施例124に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
実施例125は、医療デバイスが、スマートフォン上で実行するソフトウェアアプリケーションを含む、実施例124または125に記載のコンピュータ可読媒体を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例127)において、センサデバイスの較正データの妥当性検証を行うための方法であって、モバイルコンピューティングデバイスによって実行される第1のアプリケーションにおいて、モバイルコンピューティングデバイス上の第2のアプリケーションからの分析物測定値に関連付けられたデータを受信することであって、第1のアプリケーションが、モバイルコンピューティングデバイスと通信しているユーザにより装着される連続的分析物センサデバイスに対する専用アプリケーションであり、該分析物測定値が、単一測定医療デバイスによってユーザから得られる、受信することと、第1のアプリケーションによって、受信されたデータの分析物測定値に対応するメタデータを分析することにより、受信されたデータのソースを判定することと、第1のアプリケーションによって、該データを、連続的分析物センサデバイスの較正データとして処理することと、を含む、方法。
実施例128は、メタデータが、分析物測定値に関連付けられた単位、分析物測定値が得られたときのタイムスタンプ、測定値分析物の測定技術もしくは分析技術に関連付けられたパラメータ、または単一測定医療デバイスもしくは単一測定医療デバイスの消耗部品に関連付けられた1つ以上のコードのうちの1つ以上を含む、実施例127に記載の方法を含む。
実施例129は、受信に際し、受信されたデータを、第1のアプリケーションによってモバイルコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に表示することをさらに含む、実施例127に記載の方法を含む。
実施例130は、表示されるデータが、該データを連続的分析物センサデバイスの較正のための較正データとして受け入れるよう、ユーザに通知を提示するユーザインターフェースを含む、実施例129に記載の方法を含む。
実施例131は、通知が、専用アプリケーションのポップアップウィンドウ、専用アプリケーションの新しいディスプレイスクリーン、またはバナー、バッジ、音、及び/もしくは振動を含む通知を含む、実施例130に記載の方法を含む。
実施例132は、通知が、テキストメッセージ、電子メール、またはインスタントメッセージを含む、実施例130に記載の方法を含む。
実施例133は、該データを較正データとして受け入れることに対する肯定的または否定的な応答を受信することをさらに含む、実施例130に記載の方法を含む。
実施例134は、モバイルコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に、単一測定医療デバイスにより得られた分析物測定値を手動で入力させるためのユーザに対するプロンプトを表示することをさらに含む、実施例129または130に記載の方法を含む。
実施例135は、手動入力された分析物測定値を受信することと、第1のアプリケーションによって、手動入力された分析物測定値を、連続的分析物センサデバイスの較正データとして処理することと、をさらに含む、実施例134の方法を含む。
実施例136は、第1のアプリケーションによって、連続的分析物センサデバイスにより得られたユーザの連続的に得られた分析物測定値の較正プロセスにおいて、較正データを処理することをさらに含み、該連続的に得られた分析物測定値が、モバイルコンピューティングデバイス上の第1のアプリケーションに提供される、実施例127に記載の方法を含む。
実施例137は、処理されたデータを、連続的分析物センサデバイスによる連続的に得られた分析物測定値の較正プロセスで使用するために、連続的分析物センサデバイスに提供することをさらに含む、実施例127に記載の方法を含む。
実施例138は、分析物測定値が、モバイルコンピューティングデバイスとの無線接続を介して、単一測定医療デバイスによって、第2のアプリケーションに提供される、実施例127に記載の方法を含む。
実施例139は、メタデータを分析することが、単一測定医療デバイスまたは単一測定医療デバイスの消耗部品に関連付けられた1つ以上のコードを識別することと、該1つ以上のコードが、権限のあるデバイスから得られたデータの信憑性の妥当性検証を行うために、権限のあるデバイスの間に含まれていることを判定することと、を含む、実施例127に記載の方法を含む。
実施例140は、連続的分析物センサデバイスが、ユーザからグルコース測定値を得、分析物測定値に関連付けられるデータが、血中グルコースのレベルを含む、実施例127に記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例141)において、センサデバイスの較正データを取得するための方法であって、モバイルコンピューティングデバイスによって実行される第1のアプリケーションにおいて、モバイルコンピューティングデバイス上の第2のアプリケーションからの分析物測定値に関連付けられたデータを受信することであって、第1のアプリケーションが、モバイルコンピューティングデバイスと通信しているユーザにより装着される連続的分析物センサデバイスに対する専用アプリケーションであり、該分析物測定値が、単一測定医療デバイスによってユーザから得られる、受信することと、第1のアプリケーションによって、モバイルコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に、受信されたデータを表示することであって、表示されるデータが、該データを連続的分析物センサデバイスの較正のための較正データとして受け入れるよう、ユーザに通知を提示するユーザインターフェースを含む、表示することと、該データを較正データとして受け入れることに対する肯定的または否定的な応答を受信することと、を含み、受信された応答が否定的な応答であるとき、該方法は、第1のアプリケーションによって、モバイルコンピューティングデバイスのディスプレイスクリーン上に、単一測定医療デバイスにより得られた分析物測定値を手動で入力させるためのユーザに対するプロンプトを表示することと、手動入力された分析物測定値を受信することと、第1のアプリケーションによって、手動入力された分析物測定値を、連続的分析物センサデバイスの較正データとして処理することと、をさらに含む、方法。
実施例142は、通知が、専用アプリケーションのポップアップウィンドウ、専用アプリケーションの新しいディスプレイスクリーン、またはバナー、バッジ、音、及び/もしくは振動を含む通知を含む、実施例141に記載の方法を含む。
実施例143は、通知が、テキストメッセージ、電子メール、またはインスタントメッセージを含む、実施例141に記載の方法を含む。
実施例144は、第1のアプリケーションによって、連続的分析物センサデバイスにより得られたユーザの連続的に得られた分析物測定値の較正プロセスにおいて、較正データを処理することをさらに含み、該連続的に得られた分析物測定値が、モバイルコンピューティングデバイス上の第1のアプリケーションに提供される、実施例141に記載の方法を含む。
実施例145は、較正データを、連続的分析物センサデバイスによる連続的に得られた分析物測定値の較正プロセスで使用するために、連続的分析物センサデバイスに提供することをさらに含む、実施例141に記載の方法を含む。
実施例146は、分析物測定値が、モバイルコンピューティングデバイスとの無線接続を介して、単一測定医療デバイスによって、第2のアプリケーションに提供される、実施例141に記載の方法を含む。
実施例147は、連続的分析物センサデバイスが、ユーザからグルコース測定値を得、分析物測定値に関連付けられるデータが、血中グルコースのレベルを含む、実施例141に記載の方法を含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例148)において、グルコースセンサから受信されるグルコースデータを管理するための医療デバイスソフトウェアアプリケーションが開示される。本医療デバイスソフトウェアアプリケーションは、モバイルコンピューティングデバイスのコンピュータ可読媒体上にあり、命令を含み、該命令は、モバイルコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、グルコースセンサによって生成された1つ以上のグルコース測定値を受信させ(ここで、1つ以上のグルコース測定値は、関連付けられたタイムスタンプを含む)、受信された1つ以上のグルコース測定値を、タイムスタンプと現在時刻との間の所定の時間差量に基づいて、回顧的グルコースデータまたは実用可能なグルコースデータとして割り当てさせ、かつ、モバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な第三者ソフトウェアアプリケーションに、回顧的グルコースデータを提供させる。
実施例149は、第三者ソフトウェアアプリケーションが、医療デバイス技術を規制する権限のある政府規制機関によって承認された承認済み医療デバイスソフトウェアアプリケーションではない、実施例148に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
実施例150は、第三者ソフトウェアアプリケーションが、補助データを処理すること、及び補助データを回顧的グルコースデータと統合することを含む、医療デバイスソフトウェアアプリケーションのものとは異なる少なくともいくつかの能力を提供するように構成され、該補助データが、インスリンデータ、食事データ、またはエクササイズデータのうちの1つ以上を含む、実施例148に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
実施例151は、医療デバイスソフトウェアアプリケーションが命令を含み、該命令が、プロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、1つ以上のグルコース測定値に関連するデータセットを作成させ、所定の基準に従い、第1のデータセット及び第2のデータセットを生成することにより、該データセットを分割させ、第三者ソフトウェアアプリケーションに対して第1のデータセットへのアクセスを制限させ、かつ、第2のデータセットを第三者ソフトウェアアプリケーションに提供させる、実施例148に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
実施例152は、医療デバイスソフトウェアアプリケーションが命令を含み、該命令が、プロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、回顧的グルコースデータを第三者ソフトウェアアプリケーションに提供する前に、受信された1つ以上のグルコース測定値または割り当てられた回顧的グルコースデータを暗号化させ、モバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な第2の第三者ソフトウェアアプリケーションに、暗号化された回顧的グルコースデータを提供するよう、第三者ソフトウェアアプリケーションに対する命令を送信させ、かつ、暗号化された回顧的グルコースデータを復号するために、第2の第三者ソフトウェアアプリケーションに鍵を提供させる、実施例148に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
本技術のいくつかの実施形態(実施例153)において、グルコースセンサから受信されるグルコースデータを管理するための医療デバイスソフトウェアアプリケーションが開示される。本医療デバイスソフトウェアアプリケーションは、モバイルコンピューティングデバイスのコンピュータ可読媒体上にあり、命令を含み、該命令は、モバイルコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、グルコースセンサによって生成された1つ以上のグルコース測定値を受信させ、1つ以上のグルコース測定値を、所定の基準に従い、第1のデータセットと第2のデータセットとに分割させ(該第1のデータセットは、第2のデータセットから制限されたデータ値を含む)、かつ、モバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な第三者ソフトウェアアプリケーションに、第2のデータセットを提供させる。
実施例154は、第三者ソフトウェアアプリケーションが、医療デバイス技術を規制する権限のある政府規制機関によって承認された承認済み医療デバイスソフトウェアアプリケーションではない、実施例153に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
実施例155は、第三者ソフトウェアアプリケーションが、補助データを処理すること、及び補助データを回顧的グルコースデータと統合することを含む、医療デバイスソフトウェアアプリケーションのものとは異なる少なくともいくつかの能力を提供するように構成され、該補助データが、インスリンデータ、食事データ、またはエクササイズデータのうちの1つ以上を含む、実施例153に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
実施例156は、受信された1つ以上のグルコース測定値が、関連付けられたタイムスタンプを含み、医療デバイスソフトウェアアプリケーションが命令を含み、該命令が、プロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、受信された1つ以上のグルコース測定値を、タイムスタンプと現在時刻との間の所定の時間差量に基づいて、回顧的グルコースデータまたは実用可能なグルコースデータとして割り当てさせ、かつ、モバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な第三者ソフトウェアアプリケーションに、回顧的グルコースデータを提供させる、実施例153に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
実施例157は、医療デバイスソフトウェアアプリケーションが命令を含み、該命令が、プロセッサによって実行されると、モバイルコンピューティングデバイスに、第2のデータセットを第三者ソフトウェアアプリケーションに提供する前に、受信された1つ以上のグルコース測定値または第2のデータセットを暗号化させ、モバイルコンピューティングデバイス上で動作可能な第2の第三者ソフトウェアアプリケーションに、暗号化された第2のデータセットを提供するよう、第三者ソフトウェアアプリケーションに対する命令を送信させ、かつ、暗号化された回顧的グルコースデータを復号するために、第2の第三者ソフトウェアアプリケーションに鍵を提供させる、実施例153に記載の医療デバイスソフトウェアアプリケーションを含む。
本明細書は具体的な実装形態の詳細を多く含むが、これらは、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。別々の実装形態との関連で本明細書に記載される、ある特定の特徴は、単一の実装形態で組み合わせて実装されてもよい。反対に、単一の実装形態との関連で記載される様々な特徴は、複数の実装形態で別々に、または任意の好適な部分的組み合わせにおいて実装されてもよい。さらに、特徴は、ある特定の組み合わせで機能するものとして上述され、さらには、そのようなものとして初めに特許請求される場合があるが、特許請求されるある組み合わせにおける1つ以上の特徴は、場合によりその組み合わせから削除されてもよく、特許請求される組み合わせは、部分的組み合わせ、または部分的組み合わせの変形を対象としてもよい。
同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を得るために、かかる動作が示された特定の順序もしくは順次的な順序で実行されること、または例示された動作全てが実行されることを必要とするものとして理解されるべきではない。ある特定の状況では、多重タスク処理及び並列処理が有利となり得る。さらに、上述の実装形態における様々なシステム構成要素の分離は、全ての実装形態においてかかる分離を必要とするものとして理解されるべきではなく、記載されるプログラム構成要素及びシステムが、概して、単一のソフトウェア製品内で一緒に統合されるか、または複数のソフトウェア製品にパッケージングされる場合があることが理解されるべきである。
様々な図に関して本明細書に記載される論理的動作は、(1)コンピューティングデバイス上で実行する一連のコンピュータ実装行為もしくはプログラムモジュール(すなわち、ソフトウェア)として、(2)コンピューティングデバイス内の相互接続した機械論理回路もしくは回路モジュール(すなわち、ハードウェア)として、かつ/または(3)コンピューティングデバイスのソフトウェアとハードウェアとの組み合わせで実装され得ることを理解されたい。したがって、本明細書で詳解される論理的動作は、ハードウェアとソフトウェアとのいかなる特定の組み合わせにも限定されない。実装形態は、コンピューティングデバイスの性能及び他の要件に依存する選択の問題である。したがって、本明細書に記載される論理的動作は、動作、構造的デバイス、行為、またはモジュールと、様々に称される。これらの動作、構造的デバイス、行為、及びモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、専用ディジタル論理、及びそれらの任意の組み合わせで実装されてよい。図に示され本明細書に記載されるものよりも多い動作、またはそれよりも少ない動作が実行されてもよいことも理解されたい。これらの動作は、本明細書に記載されるものとは異なる順序で実行されてもよい。